JP2010144900A - 固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】高強度(高保持力)が必要とされる締結において比較的小さな力でも取り付け可能な固定部を提供する。
【解決手段】頭部と該頭部から延びる複数の脚部を有するピンと、フランジと該フランジから延びる軸部を有するブッシュを備える。フランジには、複数の脚部を受け入れる穴が脚部に対応して複数設けられており、軸部には、穴を貫通した脚部の各々を受け入れる対応する空間が脚部に対応して複数設けられている。軸部の横断面は多角形とされ、該多角形の各辺を形成し得る軸部の各面に空間が配置されており、軸部の各面には、フランジに隣接する位置にて横方向外側に張り出す弾性係止片が空間に対応して複数設けられている。脚部を空間に挿入することにより、弾性係止片が空間に接近する方向に変位するのを阻止して、フランジと弾性係止片による被取付部材の挟持を維持する。
【選択図】図4

Description

本発明は、固定具、更に言えば、比較的小さな力で締結できる固定部に関する。
図8乃至図12を参照して従来の固定具の構成例及び使用例を説明する。尚、これらの図は、特開2008−20006号公報に開示された図面に相当するものである。
図8は、固定具1によって連結することができる取付部材と被取付部材の一例を示す図である。取付部材の一例として、カーテンシールドエアバッグ2が、被取付部材の一例として、自動車のボデーパネル5が、それぞれ示されている。カーテンシールドエアバッグ2は、エアバッグ本体とエアバック本体を支持する取付部3とを有し、自動車内側のフロントからリアにかけてのドアウインドウ上部の複数位置に固定具1を用いて取付部3を固定することにより、エアバック本体を自動車のボデーパネル5の所定位置に設置することができるようになっている。エアバッグ本体は、通常、ドアウインドウの上部に折畳まれた状態で設けてあるが、自動車衝突事故等の際には、圧縮ガス源80から噴出させた気体によって、例えば図示矢印「ア」方向に急激に展開され、搭乗者の側頭部等を保護することができる。図8は、特に、エアバック本体が展開された後の状態を示したものである。
図9は、図8に示した固定具1を被取付部5に正に仮止めしようとしているときの様子を拡大図で示したものである。固定具1には、少なくとも、ピン(雄部材)6とブッシュ(雌部材)7の2部品が含まれ、仮止め時には、これらを仮連結した状態で、ブッシュ7の軸部88を、取付部3の取付穴83と、更に、ボデーパネル5の取付穴85に挿入する。挿入時に、弾性係止片89は、軸部88に設けた空間84において横方向内側に撓み、取付穴83を貫通した後、横方向外側に張り出した状態に復帰する。この結果、弾性係止片89の係止肩82が、取付部3の裏面に係合し、フランジ87と弾性係止片89との間に取付部3が挟持され、取付部3に仮止めされる。尚、任意であるが、取付部3とボデーパネル5の間に、弾性作用を有するスペーサ86を設けてもよい。スペーサ86の取付穴97には、取付部3の取付穴83と同様に、軸部88の部分を貫通させる。スペーサ86には、取付部3とボデーパネル5の間で弾性的に変形できる弾性片95が設けられており、これによって、取付部3とボデーパネル5の間の「がたつき」を取り除いて取付の安定化を図ることができる。また、スペーサ86の厚さを選定することにより、取付部3とボデーパネル5の間の厚さを適当に調整することもできる。
図10及び図11に、本止めされた固定具1の状態を示している。図10は、本止めされた固定具の正面図、図11は、そのA−A線断面図である。例えば、一対の立壁81の間に設けた頭部99に指を当て、ピン6をブッシュ7に押込むことにより、仮止めした固定具1を簡単に本止めすることができる。本止め状態では、ブッシュ7の軸部88は、ボデーパネル5の取付穴85を貫通し、また、軸部88の各角部に設けられた4つの弾性係止片89は、それぞれ、ボデーパネル5の裏面側において対角外方に向かって張り出して、穴の4隅に強固に引掛けられる。更に、ピン6の頭部99は、ブッシュ7のフランジ87に隣接し、係止突部96は、フランジ87の穴の係止縁部98に係止され、ピン6の脚部90は、ブッシュ7の空間84に十分に挿入されて、空間84の中で対応する弾性係止片89と衝突し、弾性係止片89が軸部88の内側に撓むのを阻止し得る。かかる本止め状態においては、各弾性係止片89の係止肩82の部分は空間84の中に撓むのを確実に阻止され、固定具1は、取付部3をボデーパネル5(被取付部材)に高い固定強度で連結させることができる。
他の従来例である特開2005−047325号公報にも、これと同様の固定具が開示されているが、ここでは、弾性係止片65、66が2本しか使用されていない。更に言えば、軸部には、フランジに隣接する位置に外方に弾性的に張出す2つの弾性係止片のみが設けられており、軸部がカーテンシールドエアバッグ取付部及びボデーパネルの取付穴に挿入されたときには、これら2つの弾性係止片が、フランジと弾性係止片との間で両部材を挟持する形状となっている。但し、脚部が空間に十分に挿入されたときに、弾性係止片が横方向内側に倒れるのを阻止して、フランジと弾性係止片による両部材の挟持を維持する点等は、上に挙げた従来例と同様である。
特開2008−20006号公報 特開2005−047325号公報
特開2008−20006号公報等に開示された固定具は、高強度(高保持力)を得ることができる点で優れたものであるが、対角外向に向かって張り出した4つの弾性係止片89を穴の4隅に強固に引掛ける構造となっていたため、ボデーパネル5の取付穴85への挿入時に、比較的大きな力を要してしまう。逆に、特開2005−047325号公報に開示された従来構成では、弾性係止片を2つしか使用しないため、大きな力を要するものではないが、十分な強度が得られないといった問題がある。
本願発明はこれらの従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、高強度(高保持力)が必要とされる締結において比較的小さな力でも取り付け可能な固定部を提供することを目的とする。
本発明は、頭部と該頭部から延びる複数の脚部を有する雄部材と、フランジと該フランジから延びる軸部を有する雌部材と、を備え、前記フランジには、前記複数の脚部を受け入れる穴が前記脚部に対応して複数設けられており、前記軸部には、前記穴を貫通した前記脚部の各々を受け入れる空間が前記脚部に対応して複数設けられており、前記軸部の横断面は多角形とされ、該多角形の各辺を形成し得る前記軸部の各面に前記空間が配置されており、前記軸部の各面には、前記フランジに隣接する位置にて横方向外側に張り出す弾性係止片が前記空間に対応して複数設けられており、前記脚部を前記空間に挿入することにより、前記弾性係止片が前記空間に接近する方向に変位するのを阻止して、前記フランジと前記弾性係止片による前記被取付部材の挟持を維持する固定具を特徴としている。
上記固定具において、前記空間及び前記弾性係止片は、前記軸部の各面の中央付近に配置されているのが好ましい。
また、上記固定具において、前記弾性係止片に係止肩を設け、前記弾性係止片を前記空間に接近する方向に弾性変位させつつ前記軸部を被取付部材の取付穴に挿入し、その後に、前記弾性係止片を前記空間から遠ざかる方向に弾性復帰させることによって、前記弾性係止片の係止肩と前記フランジとの間に前記被取付部材を挟持するようにしてもよい。
更に、上位固定具において、前記脚部はそれぞれ、前記空間への挿入方向に沿って直線状に延び、前記空間はそれぞれ、前記空間に対する前記脚部の挿入方向に沿って直線状に延びていてもよい。
また、上記固定具において、前記軸部の横断面に凹部を形成することにより、前記軸部の軸柱と前記弾性係止片の間に前記空間を形成してもよい。
また、上記固定具において、前記脚部を前記空間に十分に挿入したとき、前記脚部は前記凹部の略全体に隙間無く配置されるのが好ましい。
更に、上記固定具において、前記軸部の横断面は矩形であって、前記脚部、前記弾性係止片、及び前記空間は、それぞれ、前記矩形を形成する各辺部分に1対1に対応して設けられているのが好ましい。
また、上記固定具において、前記弾性係止片、及び前記空間は、前記軸部の横断面に等間隔で配置されているのが好ましい。
また、上記固定具において、前記脚部が前記空間に十分に挿入される状態は、前記頭部が前記フランジに隣接するまで各脚部が各空間に挿入されることによって得られる。
上記固定具において、前記脚部と前記軸部のそれぞれに、前記脚部が前記空間に途中まで挿入されて仮連結状態を得る仮連結手段が設けられており、前記仮連結状態においては、前記雄部材と前記雌部材は連結されているが、前記脚部は前記弾性係止片に係合しない位置にあって前記弾性係止片が前記空間に接近する方向に撓むのを許す状態にある。
上記固定具において、前記脚部に設けた仮連結手段は、傾斜部として形成され、前記軸部に設けた仮連結手段は、前記フランジの穴の縁に設けた係止爪として形成されていてもよい。
上記固定具において、前記雄部材の前記頭部は、前記軸部の横断面に対応して矩形の平板形状に形成されていてもよい。
また、上記固定具において、前記空間に対する前記脚部の挿入方向に沿って前記フランジ面から延び出て、前記仮連結状態にあっては前記頭部と略同じ高さまで延びて前記雄部材を前記雌部材に不用意に押込むのを阻止するが、本止め状態とするために前記雄部材を前記雌部材に押込むのには邪魔にならない間隔で離れて配置された一対の立壁を有してもよい。
高強度(高保持力)の締結力を発揮するにもかかわらず、比較的小さな力で被取付部材に取り付けることができる固定部が提供される。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好適な一つの実施形態について説明する。
図1乃至図5に、本発明の固定具10の一使用例を示す。図1は、本固定具10の平面図、図2は、その横面図、図3は、その底面図、図4は、図1のB−B線中心断面図、図5は、図2のC−C線中心断面図である。図6は、図1乃至図5に示す固定具10を、例えば自動車のボデーパネル(図9等に参照番号5で示した)のような被取付部材12に仮止めした状態を示す断面図であり、図7は、仮止めした固定具10をその後に本止めした状態を示す断面図である。図6の(a)、図7の(a)の断面図は、それぞれ、図4の断面図に相当し、図6の(b)、図7の(b)の断面図は、それぞれ、図6の(a)におけるD−D線横断面図、図7の(a)におけるE−E線横断面図に相当し得る。尚、便宜上、これら全ての図において、図9等の従来例に示した取付部(図9等に示した取付部3)やスペーサ(図9等に示したスペーサ86)は省略されているが、これらの部材は図9等を参照して説明した従来例と同様の方法で設けられると考えてよい。
固定具10は、ピン(雄部材)20とブッシュ(雌部材)60の2部品から成る。ピン20は、プラスチック等の樹脂材料で一体成形品として形成されている。ピン20は、頭部21と、この頭部21に垂設した複数本、ここでは4本の脚部22を有する。頭部21は、ブッシュ60の軸部63の横断面に対応して矩形平板に形成されていてもよく、その上面は、指でピン20をブッシュ60に押込む作業を容易とするため凹状に形成してもよい。
脚部22は、ブッシュ60に設けた複数個、ここでは4個の空間75に対応して形成される。各脚部22は、各空間75に挿入できる位置と間隔をもって、頭部21から一定長さに延びるように垂設されており、それぞれ、空間75への挿入方向に沿って直線状に延びている。これに対応して、各空間75もまた、脚部22の挿入方向に沿って直線状に延びている。このような構成としたことにより、脚部22を空間75へ挿入する際、脚部22や空間75は実質的に変位、変形されることはなく、各脚部22はそれ程大きな力を要せずに各空間75を埋めるようにそこにすっぽり収まる。尚、各脚部22の長さは、ブッシュ60の空間75に完全に挿入されたときに、ブッシュ60の弾性係止片65、66が空間75に接近する方向に変位するのを阻止するに十分な長さとされている。
各脚部22の中間部分には、空間75に脚部22が途中まで挿入された状態、即ち、ピン20とブッシュ60を仮連結状態とするための仮連結手段が設けられている。仮連結手段として、脚部22は、傾斜部31を用いる。これらの傾斜部31は、固定具1を本止め状態としたときに弾性係止片65の動きを規制する手段としても利用される。
ブッシュ60は、ピン20と同様に、プラスチック等の樹脂材料で一体成形品として形成されている。ブッシュ60は、フランジ61と、このフランジ61に垂設した軸部63を有する。フランジ61は、被取付部材等を挟持する働きをも有するため、一定厚さで適当な面積の剛性プレートとして形成されているのが好ましい。フランジ61には、脚部22を受け入れる穴25が、脚部22に対応して複数設けられており、更に、空間75に対する脚部22の挿入方向に沿って上方に延び出た一対の立壁62が設けられている。立壁62は、ピン20とブッシュ60が仮連結状態とされているときは、頭部21と略同じ高さまで延びてピン20をブッシュ69に不用意に押込むのを阻止するが、本止め状態とするためにピン20をブッシュ60に押込むのには邪魔にならない間隔で離れて配置されている。
脚部22の仮連結手段である傾斜部31に対応して、フランジ61の穴25の縁に、仮連結手段としての一対の係止爪34が上方に突き出した状態で対向位置に設けられている。ピン20の傾斜部31を、これらブッシュ60の係止爪34によって係止することにより、ピン20とブッシュ60は仮連結状態、即ち、図1乃至図5(及び図6)に示す状態、とされる。仮連結状態の下では、ピン20とブッシュ60は連結されているが、脚部22は弾性係止片65、66に係合しない位置にあって、弾性係止片65、66が空間75に接近する方向に撓むのを許す状態、換言すれば、軸穴としての空間75の中に撓むことができる状態にある。
軸部63には、フランジ61に設けた各穴25を貫通した各脚部22を受け入れるための空間75が、脚部22に対応して複数、ここでは4つ設けられている。更に、各空間75に対応して、フランジ61に隣接する位置にて横方向外側に張り出す弾性係止片65、66が4つ設けられている。空間75は、例えば、軸部63の横断面に凹部77を形成することによって、軸柱76と弾性係止片65、66の間に形成される。尚、軸柱76は、フランジ61の中央付近に垂設された軸方向に延びる剛性部分である。一方、弾性係止片65、66は、それぞれが単独で軸柱76の先端からフランジ61に向けて延びており、それらの先端側は、軸柱76の下端側からフランジ61の側に延びて、横方向外側に弾性的に張り出している。
軸柱76や軸部63の横断面は、被取付部材12の取付穴13を角穴としていること(図示されていない)に対応して多角形、例えば、ここでは矩形とされている。空間75や弾性係止片65、66は、この矩形横断面の(角部ではなく)各辺部分に一対一対応で横断面視十字状に等間隔で、更に言えば、軸部63の各面、好ましくはその中央付近に配置される。このような配置とすることにより、例えば、対角外方に張り出した4つの弾性係止片を穴の4隅に強固に引掛ける従来構造に比して、より小さな力での取り付けが可能となる。尚、軸部63の先端64は、固定具10を被取付部材の取付穴等に挿入する際に被取付部材等と最初に衝突する部分であることから、強度を高めるために閉じた(開放されていない)形状とされている。
最後に、図6、図7を参照して、本固定具10の作用を説明する。本固定具10は、被取付部材12に固定することによって、取付部(図9等に示した取付部3)やスペーサ(図9等に示したスペーサ86)を被取付部材12に連結するための手段として利用され得る。尚、取付穴13や取付部の穴、スペーサの穴の形状は、図面からは明らかでないが、図9等に示した従来例と同様に、軸部63の横断面形状に対応して矩形である考えてよい。
先ず、図6に示すように、ピン20とブッシュ60を仮連結した固定具10(図1乃至図5に示す状態)が、ブッシュ60の軸部63を、被取付部材(ボデー12)の取付穴13や取付部の穴(図9等に示した取付部3の取付穴83に相当)、更には、スペーサの穴(図9等に示したスペーサ86の取付穴97に相当)に挿入することによって、被取付部材12に仮止めされる。取付穴13等への挿入時、弾性係止片65、66は、それらの傾斜部71、72と取付穴13等との接触を通じて、図6の一点鎖線で示すように、空間75に接近する方向に弾性変位される。その後、取付穴13を完全に貫通した後、これら弾性係止片65、66は、空間75から遠ざかる方向に弾性復帰し、この結果、弾性係止片65、66の係止肩67、68とフランジ61との間に、被取付部材12やその周辺部材が挟持され、固定具10は被取付部材12に仮止めされる。上述したように、ブッシュ60の弾性係止片65、66は、空間75を設けた各面、好ましくはその中央付近に配置されていることから、この挿入時、各弾性係止片65、66は、被取付部材12の角穴13のストレート部、即ち、矩形の取付穴13等の各辺の中央付近にて当接し得ることになり、従って、例えば、対角外向に向かって張り出した4つの弾性係止片を穴の4隅に強固に引掛ける従来構造に比して、低荷重で挿入することが可能となっている。この結果、本固定具10によれば、高強度(高保持力)が必要とされる締結においても、比較的小さな力で、例えば、ワンタッチで挿入することができることになる。
仮止め後、図7に示すように、ピン20をブッシュ60に押し込むことによって、本止め状態とされる。本止め状態の下では、ピン20をブッシュ60の間の仮連結状態は解除され、ピン20の頭部21はブッシュ60のフランジ61に隣接し、脚部22は空間75に十分に挿入される。ピン20をブッシュ60に十分押し込んだとき、脚部22の存在によって、ブッシュ60の弾性係止片65、66が空間75に接近する方向に変位することは阻止され、また、フランジ61と弾性係止片65、66に設けた係止肩67、68とによって、被取付部材12や取付部材(図9等に参照番号3で示した)、或いはスペーサ(図9等に参照番号86で示した)が、それらの間に強固に挟持される。更に、この本止め状態の下では、ピン20の傾斜部31、35が弾性係止片65、66の係止肩67、68付近に設けた裏側傾斜部78、79と密に当接し、弾性係止片65、66が撓むことが強固に防止される。更に、このとき、脚部22は凹部77の略全体に隙間無く配置され、締結後の軸柱76付近における横断面は、図7の(b)に示すように、従来の同タイプのクリップに比して隙間無く形状が配置される。以上の構成により、高強度(高保持力)の締結力を発揮するにもかかわらず、比較的小さな力で被取付部材に取り付けることができる固定部が提供される。
本発明の一実施形態による固定具の平面図である。 図1の固定具の横面図である。 図1の固定具の底面図である。 図1のB−B線中心断面図である。 図2のC−C線中心断面図である。 固定具を被取付部材に仮止めした状態を示す断面図である。 固定具を本止めした状態を示す断面図である。 従来の固定具の構成例及び使用例を説明する図である。 従来の固定具を仮連結状態で示す斜視図である。 従来の固定具を本止め状態で示す正面図である。 図10のA−A線断面図である。
符号の説明
10 固定具
12 被取付部材
13 取付穴
20 ピン
21 頭部
22 脚部
25 穴
27 挿入部
31 傾斜部
34 係止爪
60 ブッシュ
61 フランジ
62 立壁
63 軸部
65、66 弾性係止片
67、68 係止肩
71、72 傾斜部
75 空間
76 軸柱
77 窪み
78、79 傾斜部

Claims (13)

  1. 頭部と該頭部から延びる複数の脚部を有する雄部材と、フランジと該フランジから延びる軸部を有する雌部材と、を備え、
    前記フランジには、前記複数の脚部を受け入れる穴が前記脚部に対応して複数設けられており、
    前記軸部には、前記穴を貫通した前記脚部の各々を受け入れる空間が前記脚部に対応して複数設けられており、
    前記軸部の横断面は多角形とされ、該多角形の各辺を形成し得る前記軸部の各面に前記空間が配置されており、
    前記軸部の各面には、前記フランジに隣接する位置にて横方向外側に張り出す弾性係止片が前記空間に対応して複数設けられており、
    前記脚部を前記空間に挿入することにより、前記弾性係止片が前記空間に接近する方向に変位するのを阻止して、前記フランジと前記弾性係止片による前記被取付部材の挟持を維持することを特徴とする固定具。
  2. 前記空間及び前記弾性係止片は、前記軸部の各面の中央付近に配置されている請求項1に記載の固定具。
  3. 前記弾性係止片に係止肩を設け、前記弾性係止片を前記空間に接近する方向に弾性変位させつつ前記軸部を被取付部材の取付穴に挿入し、その後に、前記弾性係止片を前記空間から遠ざかる方向に弾性復帰させることによって、前記弾性係止片の係止肩と前記フランジとの間に前記被取付部材を挟持する請求項1又は2に記載の固定具。
  4. 前記脚部はそれぞれ、前記空間への挿入方向に沿って直線状に延び、前記空間はそれぞれ、前記空間に対する前記脚部の挿入方向に沿って直線状に延びる請求項1乃至3のいずれかに記載の固定具。
  5. 前記軸部の横断面に凹部を形成することにより、前記軸部の軸柱と前記弾性係止片の間に前記空間を形成する請求項1乃至4のいずれかに記載の固定具。
  6. 前記脚部を前記空間に十分に挿入したとき、前記脚部は前記凹部の略全体に隙間無く配置される請求項5に記載の固定具。
  7. 前記軸部の横断面は矩形であって、前記脚部、前記弾性係止片、及び前記空間は、それぞれ、前記矩形を形成する各辺部分に1対1に対応して設けられている請求項1乃至6のいずれかに記載の固定具。
  8. 前記弾性係止片、及び前記空間は、前記軸部の横断面に等間隔で配置されている請求項7に記載の固定具。
  9. 前記脚部が前記空間に十分に挿入される状態は、前記頭部が前記フランジに隣接するまで各脚部が各空間に挿入されることによって得られる、請求項1乃至8のいずれかに記載の固定具。
  10. 前記脚部と前記軸部のそれぞれに、前記脚部が前記空間に途中まで挿入されて仮連結状態を得る仮連結手段が設けられており、前記仮連結状態においては、前記雄部材と前記雌部材は連結されているが、前記脚部は前記弾性係止片に係合しない位置にあって前記弾性係止片が前記空間に接近する方向に撓むのを許す状態にある、請求項1乃至9のいずれかに記載の固定具。
  11. 前記脚部に設けた仮連結手段は、傾斜部として形成され、前記軸部に設けた仮連結手段は、前記フランジの穴の縁に設けた係止爪として形成されている請求項10に記載の固定具(10)。
  12. 前記雄部材の前記頭部は、前記軸部の横断面に対応して矩形の平板形状に形成されている、請求項7乃至11のいずれかに記載の固定具。
  13. 前記空間に対する前記脚部の挿入方向に沿って前記フランジ面から延び出て、前記仮連結状態にあっては前記頭部と略同じ高さまで延びて前記雄部材を前記雌部材に不用意に押込むのを阻止するが、本止め状態とするために前記雄部材を前記雌部材に押込むのには邪魔にならない間隔で離れて配置された一対の立壁を有する請求項4乃至12のいずれかに記載の固定具。
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