JP2010140290A - マルチプロセッサシステム及びその排他制御の調停方法 - Google Patents

マルチプロセッサシステム及びその排他制御の調停方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 リアルタイム性を確保することが可能なマルチプロセッサシステム及びその排他制御の調停方法を提供する。
【解決手段】 各々のプロセッサが共有リソース5を排他的に制御してタスクを処理する複数の前記プロセッサ1〜4を備え、各々のプロセッサ1〜4は、自身が共有リソース5の排他制御の獲得を待機しているか否かを示す排他制御待ち情報を保存する排他制御待ち情報保存部1a〜4aと、共有リソース5の排他制御を獲得する優先度を示す排他制御獲得優先度情報を保存する排他制御獲得優先度情報保持部1b〜4bとを備え、各々のプロセッサ1〜4は、排他制御待ち情報と排他制御獲得優先度情報とに基づいて共有リソース5の排他制御を獲得するよう構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マルチプロセッサシステムに関し、特に複数のプロセッサ間におけるリソースの排他制御が必要なシステム及びその排他制御の調停方法に関する。
従来のマルチプロセッサシステムの排他制御の調停方法においては、排他制御を実行中であるか否かを示すリソースロックフラグが用いられていた。このリソースロックフラグは、システムにおいて排他制御を実行するプロセッサがある場合にON(‘1’)を示し、そうでない場合にOFF(‘0’)を示す。各プロセッサは、このリソースロックフラグを排他制御の実行前に必ずチェックし、排他制御中である他のプロセッサが存在しない場合、すなわち、リソースロックフラグがOFFを示す場合に限り、システムは当該プロセッサによる排他制御を許可する。一方、排他制御実行中である他のプロセッサが存在する場合、すなわち、リソースロックフラグがONを示す場合には、その時点では当該プロセッサによる排他制御が許可されず、他のプロセッサによる排他制御が終了してリソースロックフラグがOFFに変わるまで待機する。このようにして、従来のマルチプロセッサシステムでは、システムを構成する各プロセッサによる排他制御が調停されていた。
しかし、上述したような従来のマルチプロセッサシステムでは、リソースロックフラグという単に排他制御を実行中であるか否かを示す情報のみに基づいて複数のプロセッサ間における排他制御を調停していて、排他制御実行の許可を待機中であるプロセッサを考慮していない。そのため、排他制御が許可されるプロセッサが単純に排他制御要求の受付順等により定まってしまい、排他制御が許可されるプロセッサが偏ることがある。さらに、特定のプロセッサにおいて、排他制御を実行するためにリソースロックフラグをチェックすると、その都度、他のプロセッサが排他制御中であることにより、いつまで待機しても実行が許可されずにプロセッサタイムアウトになることがある。
このようなプロセッサタイムアウトを防止可能な従来技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。この従来技術は、排他制御を実行中のプロセッサが存在することを示す排他制御フラグと、プロセッサ毎に、排他制御要求が失敗したことを示す失敗フラグと、再発行された排他制御要求が成功したことを示す成功フラグとを備え、各プロセッサが同一の要求処理順序を判定し実行する分散調停方式により排他制御の調停を行う。これにより、リソースロック調停部への要求受付の順序に依存することなく必ず全プロセッサのリソースロック要求を成功に導き、プロセッサタイムアウトの発生を防ぐことが可能である。
特開2001−344195
ところで、近年、電子機器の性能向上に伴い、特定の機能については、リアルタイム性が重視されるようになって来た。例えば、デジタルカメラのオートフォーカス機能には、連写時における高速な応答性能が要求される。また、携帯電話の各種機能は、その利用時に操作ボタンの操作に対し高速に応答することが商品価値を高める上で好ましい。
このようなリアルタイム性という観点からは、特許文献1に記載の従来技術には以下のような問題があった。すなわち、あるプロセッサがリソースのロック(排他制御)を要求しても、その時点においてロック獲得待ち状態にある他のプロセッサが存在すると、当該他のプロセッサがロックに成功し、そのロックを解除するまでの間ロック獲得待ち状態になり、この過程が他のプロセッサの数だけ繰り返されてその間ずっとロック獲得待ち状態になる可能性がある。特に組込みシステムにおけるリアルタイムOSでは、処理の優先度に応じて実行順序が決定されるが、ロック獲得順序は処理の優先度に関係なくロック要求処理における瞬間的なFIFO(First in, First out)(先入れ先だし)によって決定されてしまう。そのため優先度の高い処理においてロック獲得待ち状態が続いてリアルタイム性の確保が困難となる可能性がある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、リアルタイム性を確保することが可能なマルチプロセッサシステム及びその排他制御の調停方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るマルチプロセッサシステムは、各々のプロセッサが共有リソースを排他的に制御してタスクを処理する複数の前記プロセッサを備え、各々の前記プロセッサは、自身が前記共有リソースの排他制御の獲得を待機しているか否かを示す排他制御待ち情報を保存する排他制御待ち情報保存部と、前記共有リソースの排他制御を獲得する優先度を示す排他制御獲得優先度情報を保存する排他制御獲得優先度情報保持部とを備え、各々の前記プロセッサは、前記排他制御待ち情報と前記排他制御獲得優先度情報とに基づいて前記共有リソースの排他制御を獲得するよう構成されている。
この構成によれば、あるプロセッサが共有リソースを制御する必要が生じた時点で排他制御待ち状態である他のプロセッサが存在する場合には、それらのうちで優先度の高いプロセッサが共有リソースの排他制御を獲得するよう構成することにより、リアルタイム性を確保することができる。
前記排他制御獲得優先度情報格納部は、前記排他制御獲得優先度情報を保存するレジスタで構成されていてもよい。
前記排他制御獲得優先度情報が変更されないように構成されていてもよい。
前記排他制御獲得優先度情報が変更されるよう構成されていてもよい。
前記排他制御獲得優先度情報が特定の周期で変更されるよう構成されていてもよい。
各々の前記プロセッサは、実行しているタスク又は割込み処理の優先度に応じて前記排他制御獲得優先度情報を変更するよう構成されていてもよい。
各々の前記プロセッサは、前記排他制御獲得の試行回数に応じて前記排他制御獲得優先度情報を変更するよう構成されていてもよい。
前記排他制御待ち情報格納部は、前記排他制御待ち情報を保存するレジスタで構成されていてもよい。
また、本発明のマルチプロセッサシステムの排他制御の調停方法は、各々のプロセッサが共有リソースを排他的に制御してタスクを処理する複数の前記プロセッサを備えるマルチプロセッサシステムの排他制御の調停方法であって、各々の前記プロセッサが、自身が前記共有リソースの排他制御の獲得を待機しているか否かを示す排他制御待ち情報を保存するステップと、各々の前記プロセッサが、前記共有リソースの排他制御を獲得する優先度を示す排他制御獲得優先度情報を保存するステップと、各々の前記プロセッサが、前記排他制御待ち情報と前記排他制御獲得優先度情報とに基づいて前記共有リソースの排他制御を獲得するステップと、を含む。
この構成によれば、あるプロセッサが共有リソースを制御する必要が生じた時点で排他制御待ち状態である他のプロセッサが存在する場合には、それらのうちで優先度の高いプロセッサが共有リソースの排他制御を獲得するよう構成することにより、リアルタイム性を確保することができる。
各々の前記プロセッサは前記排他制御獲得優先度情報をレジスタに保存してもよい。
各々の前記プロセッサは前記排他制御獲得優先度情報を変更しなくてもよい。
各々の前記プロセッサは前記排他制御獲得優先度情報を変更してもよい。
各々の前記プロセッサは前記排他制御獲得優先度情報を特定の周期で変更してもよい。
各々の前記プロセッサは、実行しているタスク又は割込み処理の優先度に応じて前記排他制御獲得優先度情報を変更してもよい。
各々の前記プロセッサは、前記排他制御獲得の試行回数に応じて前記排他制御獲得優先度情報を変更してもよい。
各々の前記プロセッサは前記排他制御待ち情報をレジスタに保存してもよい。
また、本発明のカメラは、上記のいずれかのマルチプロセッサシステムと、前記マルチプロセッサシステムを構成する各々のプロセッサが排他的に制御する前記共有リソースと、を含む制御部を備えたカメラであって、前記制御部が前記カメラの動作を制御するよう構成されている。
本発明は以上に説明したように構成され、リアルタイム性を確保することが可能なマルチプロセッサシステム及びその排他制御の調停方法を提供することができるという効果を奏する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、全ての図を通じて同一又は相当する要素には同じ参照符号を付してその重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係るマルチプロセッサシステムの構成を示す回路図である。
図1に示すように、本実施の形態1のマルチプロセッサシステム101は、第1乃至第4プロセッサ1〜4を備えている。第1乃至第4プロセッサ1〜4はバス6を通じて共有リソース5に接続されている。第1プロセッサ1は、排他制御獲得優先度情報保存部1aと排他制御待ち情報保存部1bとを備えている。第2プロセッサ2は、排他制御獲得優先度情報保存部2aと排他制御待ち情報保存部2bとを備えている。第3プロセッサ3は、排他制御獲得優先度情報保存部3aと排他制御待ち情報保存部3bとを備えている。第4プロセッサ4は、排他制御獲得優先度情報保存部4aと排他制御待ち情報保存部4bとを備えている。
排他制御獲得優先度情報保存部1a,2a,3a,4aは、排他的制御獲得優先度情報を保存する部分であり、データを保存する機能を有する回路素子で構成される。本実施の形態では、排他制御獲得優先度情報保存部1a,2a,3a,4aは、例えば、レジスタで構成される。排他的制御獲得情報は、共有リソース5の排他制御を獲得する優先順位を示す情報である。排他的制御獲得情報は当該排他制御獲得情報が保存される排他制御獲得情報保存部が属するプロセッサが共有リソース5の排他制御を獲得する優先度を示す。本実施の形態では、この優先度が各プロセッサ1〜4に付与されている。優先度は、優先の度合いを表す情報であればよく、優先度として、例えば、優先順位、ランク、ポイント数等が挙げられる。本実施の形態では、例えば、第1乃至第4プロセッサ1〜4に対し、それぞれ、「4」、「3」、「2」、「1」という優先順位(数字が小さい程優先順位が高い)が予め優先度として付与されている。この優先度は変更されない。
排他制御待ち情報保存部1b,2b,3b,4bは、排他制御待ち情報を保存する部分であり、データを保存する機能を有する回路素子で構成される。本実施の形態では、排他制御待ち情報保存部1b,2b,3b,4bは、例えば、レジスタで構成される。排他制御待ち情報は、プロセッサが共有リソース5の排他制御の獲得を待機しているか否かを示す情報である。本実施の形態では、排他制御待ち情報は、当該排他制御待ち情報が保存される排他制御待ち情報保存部が属するプロセッサが、共有リソース5の排他制御の獲得を待機しているか否かを示す。各プロセッサは、各々の排他制御待ち情報保存部に保存されている排他制御待ち情報を、リソース5の排他制御の獲得に失敗した場合に「制御待ち状態である」にし、排他制御の獲得に成功した場合に「制御待ち状態でない」にする。
そして、後述するように、各プロセッサ1〜4は、他のプロセッサ1〜4が、共有リソース5の排他制御の獲得を待機しているか否かを判別するために、他のプロセッサ1〜4の排他制御待ち情報保存部にアクセスして、その排他制御待ち情報保存部に保存されている排他制御待ち情報を参照する。なお、各プロセッサ1〜4の排他制御待ち情報保存部1b,2b,3b,4bが全てのプロセッサ1〜4に関する排他制御待ち情報を保存するよう構成してもよい。このように構成すると、各プロセッサ1〜4は、各々の排他制御待ち情報保存部に保存されている情報を参照するだけで済む。あるいは、全てのプロセッサ1〜4に関する排他制御待ち情報を保存する排他制御待ち情報保存部を全てのプロセッサ1〜4に共通に1つ設けてもよい。この場合、各プロセッサ1〜4は、この共通の排他制御待ち情報保存部にアクセスして全てのプロセッサ1〜4に関する排他制御待ち情報を参照することになる。
共有リソース5は、複数のプロセッサ間で排他制御が必要なリソースを有しており、第1プロセッサ1、第2プロセッサ2、第3プロセッサ3、及び第4プロセッサ4のいずれかのプロセッサにリソースを提供する。共有リソース5は、第1プロセッサ1、第2プロセッサ2、第3プロセッサ3、及び第4プロセッサ4のいずれか1つのプロセッサにのみリソースを提供することが可能である。例えば、第1プロセッサ1が共有リソース5からリソースを取得する際には、共有リソース5からリソースを取得する可能性のある第2プロセッサ2、第3プロセッサ3、及び第4プロセッサ4に対してはリソースを提供しないリソース排他制御をする必要がある。共有リソースとして、例えば、メモリ(RAM、ROM等)、I/O(レジスタ等)などが挙げられる。
次に、以上のように構成されたマルチプロセッサシステムの動作(本実施の形態に係るマルチプロセッサシステムの排他制御の調停方法)を説明する。
図2は図1のマルチプロセッサシステムを構成する1つのプロセッサの排他制御獲得動作を表すフローチャートである。
以下、ある1つのプロセッサが第1プロセッサ1である場合を例に取って説明する。ある1つのプロセッサが第2乃至第4プロセッサ2〜4である場合はこれと同様であるので、その説明を省略する。
最初、第1プロセッサ1は共有リソース5を排他制御していないと仮定する。この状態においては、自身の排他制御待ち情報保存部1bの排他制御待ち情報は「排他制御待ち状態でない」になっている。
この状態において、第1プロセッサ1は、共有リソースを制御する必要が生じると、排他制御獲得を試行し、まず、他のプロセッサ2〜4の排他制御待ち状態を検出する(ステップS1)。具体的には、第1プロセッサ1は、他の各プロセッサ2〜4の排他制御待ち情報保存部2b〜4bにアクセスして、各々の排他制御待ち情報を参照する。
次に、第1プロセッサ1は、排他制御待ち状態にある他のプロセッサ2〜4が存在するか否か判定する(ステップS2)。排他制御待ち状態にある他のプロセッサ2〜4が存在しない場合(ステップS2でNO)には、後述するステップS5に進む。
一方、排他制御待ち状態にある他のプロセッサ2〜4が存在する場合(ステップS2でYES)には、第1プロセッサ1は他のプロセッサ2〜4の排他制御獲得優先度情報を検出する(ステップS3)。具体的には、第1プロセッサ1は、他の各プロセッサ2〜4の排他制御獲得優先度情報保存部2a〜4aにアクセスして、各々の排他制御獲得優先度情報を参照する。
次に、第1プロセッサ1はステップS4を実行する。ステップS4では、第1プロセッサ1は、自身の排他制御獲得優先度情報保存部1aから自身の排他制御獲得優先度情報を取得して、これを他の各プロセッサ2〜4の排他制御獲得優先度情報と比較し、自身より排他制御獲得優先度の高い他のプロセッサ2〜4が存在するか否か判定する。
自身より排他制御獲得優先度の高い他のプロセッサ2〜4が存在する場合(ステップS4でYES)には、第1プロセッサ1は排他制御待ち情報保存部1bの排他制御待ち情報を「排他制御待ち状態である」に更新し(ステップS7)、その後、ステップS1に戻り、次の排他制御獲得を試行する。換言すると、第1プロセッサ1は、マルチプロセッサシステム101によって共有リソース5へのアクセスを拒否されたことになる。
一方、自身より排他制御獲得優先度の高い他のプロセッサが存在しない場合(ステップS4でNO)には、第1プロセッサ1はステップS5を実行する。ステップS5では、第1プロセッサ1は、共有リソース5の取得が可能か否か判定する。具体的には、第1プロセッサ1は、他のプロセッサ、すなわち、第2プロセッサ2、第3プロセッサ3、又は第4プロセッサ4が共有リソース5を取得した状態である場合には、共有リソース5の取得が不可能であると判定し、第2プロセッサ2、第3プロセッサ3、及び第4プロセッサ4のいずれも共有リソース5を取得していない状態である場合には、共有リソース5の取得が可能であると判定する。本実施の形態では、例えば、各プロセッサ1〜4は、共有リソース5を取得した場合には「リソース取得」のフラグを立て(所定のフラグ保存部に保存されているフラグを当該フラグにする)、共有リソース5を取得していない場合には前記「リソース取得」のフラグを立てない。ここでは、第1プロセッサ1は、各プロセッサの上記フラグを参照して、共有リソース5の取得可否を判定する。すなわち、第2プロセッサ2、第3プロセッサ3、及び第4プロセッサ4のいずれかが「リソース取得」のフラグを立てている場合は、共有リソース5の取得が不可能であると判定し、「リソース取得」のフラグを立てていない場合は、共有リソース5の取得が可能であると判定する。なお、前記「リソース取得」のフラグとは別に「リソース非取得」のフラグを用意し、共有リソース5を取得していない場合には「リソース非取得」のフラグを立てる(所定のフラグ保存部に保存されているフラグを当該フラグにする)ようにしてもよい。このときは、第1プロセッサ1は、各プロセッサの上記フラグを参照して、共有リソース5の取得可否を判定する。すなわち、第2プロセッサ2、第3プロセッサ3、及び第4プロセッサ4のいずれかが「リソース取得」のフラグを立てている場合は、共有リソース5の取得が不可能であると判定し、第2プロセッサ2、第3プロセッサ3、及び第4プロセッサ4のいずれもが「リソース非取得」のフラグを立てている場合は、共有リソース5の取得が可能であると判定する。
第1プロセッサ1は、共有リソース5の取得が不可能であると判定した場合(ステップS5でNO)には、ステップS7を実行した後、ステップS1に戻り、次の排他制御獲得を試行する。換言すると、第1プロセッサ1は、マルチプロセッサシステム101によって共有リソース5へのアクセスを拒否されたことになり、排他制御待ち状態になる。
一方、第1プロセッサ1は、共有リソース5の取得が可能であると判定した場合(ステップS5でYES)には、共有リソース5にアクセスして該共有リソース5の排他制御を開始する。換言すると、第1プロセッサ1は、マルチプロセッサシステム101によって共有リソース5へのアクセスを許可されたことになる。
その後、第1プロセッサ1は、自身の排他制御待ち情報保存部1bに保存されている排他制御待ち情報を「排他制御待ち状態でない」に更新する(ステップS6)。また、「リソース取得のフラグを立てる。その後、この排他制御獲得動作を終了する。
次に、本発明の効果を比較例と対比して説明する。
図3は図1のマルチプロセッサシステムの排他制御獲得動作を比較例の排他制御獲得動作と対比して示す模式図であって、(a)は図1のマルチプロセッサシステムの排他制御獲得動作を示す図、(b)は比較例の排他制御獲得動作を示す図である。
比較例は、第1乃至第4のプロセッサを、特許文献1に開示された、各プロセッサが同一の要求処理順序を判定し実行する分散調停方式により排他制御の調停を行うものである。図3(a)及び図3(b)において、縦軸は時間を表し、波線状の矢印は排他制御待機状態を表し、かつ直線状の矢印は排他制御実行状態を表している。
図3(b)に示すように、この比較例において、例えば第4プロセッサがリソースのロックを要求したと仮定する。また、その時点において、排他制御獲得待ち状態にある第3プロセッサが存在していたと仮定する(t1〜t2の期間参照)。この比較例においては、リソースのロックの成否は、ロック要求処理における瞬間的なFIFOによって決まるので、ここでは、第3プロセッサがリソースのロックに成功したと仮定する。そうすると、第4プロセッサは、第3プロセッサがリソースのロックを解除するまでの間ロック獲得待ち状態になる(t2〜t3の期間参照)。これと同様の過程を経て第1プロセッサがロックに成功したと仮定すると、第4プロセッサは、第1プロセッサがリソースのロックを解除するまでの間ロック獲得待ち状態になる(t3〜t4の期間参照)。従って、この第4プロセッサが実行しようとしている処理が優先度の高いものである場合には、リアルタイム性が確保されないことになる。
一方、本実施の形態では、以下のようにして排他制御が獲得される。本実施の形態では、第4プロセッサ4、第3プロセッサ3、第2プロセッサ4、第1プロセッサ1の順に高い優先度が付与されている。
図3(a)において、t0〜t1の期間に示すように、例えば、あるプロセッサ(ここでは第2プロセッサ2)が共有リソース5を制御する必要が生じた場合、排他制御獲得動作を試行し、その時点で排他制御待ち状態である他のプロセッサが存在しない場合には、共有リソース5を取得して排他制御中であるプロセッサ(ここでは第1プロセッサ1)の排他制御が終了すると、当該プロセッサが共有リソース5を取得して排他制御を行う(共有リソース5をロックする)。そして、t1〜t2の期間に示すように、あるプロセッサ(ここでは第3プロセッサ3)が共有リソース5を制御する必要が生じた場合、排他制御獲得動作を試行し、その時点で排他制御待ち状態である他のプロセッサ(ここでは第4プロセッサ4)が存在する場合には、当該プロセッサ(第3プロセッサ3)と排他制御待ち状態である他のプロセッサ(第4プロセッサ4)のうちで最も優先度の高いプロセッサ(第4プロセッサ4)が共有リソース5へのアクセスが許可される。そして、共有リソース5を取得して排他制御中であるプロセッサ(ここでは第1プロセッサ1)の排他制御が終了すると、当該プロセッサ(第4プロセッサ4)が共有リソース5を取得して排他制御を行う。同様に、例えば、t2〜t4の期間に示すように、第1プロセッサ1が共有リソース5を制御する必要が生じて排他制御獲得を試行し、その時点で排他制御待ち状態である第3プロセッサ3が存在する場合には、双方のうちで優先度の高い第3プロセッサ3が、排他制御中である第4プロセッサ4の排他制御が終了次第、共有リソース5を取得して排他制御を行う。また、同様に、例えば、t3〜t5の期間に示すように、第2プロセッサ2が共有リソース5を制御する必要が生じて排他制御獲得を試行し、その時点で排他制御待ち状態である第1プロセッサ1が存在する場合には、双方のうちで優先度の高い第2プロセッサ2が、排他制御中である第3プロセッサ3の排他制御が終了次第、共有リソース5を取得して排他制御を行う。
このような本実施の形態のマルチプロセッサシステム101によれば、あるプロセッサが共有リソース5を制御する必要が生じた時点で排他制御待ち状態である他のプロセッサが存在する場合には、それらのうちで優先度の高いプロセッサが共有リソース5を取得して排他制御を行うので、リアルタイム性を確保することができる。
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2に係るマルチプロセッサシステムの構成を示す回路図である。
本実施の形態のマルチプロセッサシステム201は、基本的構成は実施の形態1のマルチプロセッサシステム101と同じであるが、排他制御獲得優先度が変更されるよう構成されている点で実施の形態1のマルチプロセッサシステム101と異なる。以下、この相違点を中心に説明する。
図4に示すように、本実施の形態のマルチプロセッサシステム201では、第1乃至第4プロセッサ1〜4が、それぞれ、排他制御獲得試行回数保存部1c,2c,3c,4cをさらに備えている。排他制御獲得試行回数保存部1c,2c,3c,4cは、排他制御獲得試行回数を保存する部分であり、データを保存する機能を有する回路素子で構成される。本実施の形態では、排他制御獲得試行回数保存部1c,2c,3c,4cは例えば、レジスタで構成される。排他制御獲得試行回数は、プロセッサが共有リソース5の排他制御の獲得を試行した回数である。
次に、以上のように構成されたマルチプロセッサシステムの動作(本実施の形態に係るマルチプロセッサシステムの排他制御の調停方法)を説明する。
図5は図4のマルチプロセッサシステムを構成する1つのプロセッサの排他制御獲得動作を表すフローチャートである。
以下では、実施の形態1のマルチプロセッサシステム101と相違する動作のみ説明する。
ステップS1乃至ステップS7までは、実施の形態1と全く同じである。本実施の形態では、第1プロセッサ1は、排他制御獲得に失敗した場合(ステップS4でYES、又はステップS5でNO)には、実施の形態1と同様に排他制御待ち情報を更新し(ステップS7)、その後、排他制御獲得試行回数保存部1cに保存されている排他制御獲得試行回数をインクリメントする(回数を1増加する)(ステップS10)。
次に、第1プロセッサ1は、排他制御獲得優先度を排他制御獲得試行回数の増加度に応じて高くする(ステップS11)。例えば、第1プロセッサ1の優先度が初期値の「4」である場合には、優先度を「3」にする。
その後、第1プロセッサ1は、ステップS1に戻り、次の排他制御獲得を試行する。
一方、第1プロセッサ1は、排他制御獲得(共有リソース5の取得)に成功した場合(ステップS5でYES)には、実施の形態1と同様に排他制御待ち情報を更新し(ステップS6)、その後、排他制御獲得試行回数保存部1cに保存されている排他制御獲得試行回数を0にリセットする(ステップS8)。
次に、第1プロセッサ1は、排他制御獲得優先度を排他制御獲得試行回数の増加度に応じて高くなった分だけ低くする(ステップS9)。例えば、第1プロセッサ1の優先度が初期値の「4」から「3」になっている場合には、これを初期値の「4」にする。
その後、この排他制御獲得動作を終了する。なお、本実施の形態では、排他制御獲得優先度が変化するので、複数のプロセッサの排他獲得優先度が同じになる場合もあり得る。そのような場合において、ステップS4において、自身と同じ優先度の他のプロセッサが存在する場合には、ステップS5における共有リソース5へのアクセス処理の瞬間的なFIFOにより、それらのいずれかが共有リソース5を取得する。
以上のように構成された本実施の形態のマルチプロセッサシステム201によれば、初期値として低い優先度が付与されたプロセッサが長期間継続して排他制御待ち状態になることが防止され、ひいては、総合的なリアルタイム性が向上する。
次に本実施の形態の変形例を説明する。
[変形例1]
変形例1では、各プロセッサ1〜4は、排他制御獲得優先度情報を、排他制御獲得試行回数ではなく、実行しているタスク又は割込み処理の優先度に応じて変更するよう構成されている。
具体的には、各プロセッサ1〜4は、タスクディスパッチ処理や割込み出入口処理において、排他制御獲得優先度情報を更新する。例えば、第1プロセッサ1が、あるタスクAから別のタスクBへディスパッチする際には、排他制御獲得優先度情報を、タスクAの優先度からタスクBの優先度に変更する。またタスクBを実行中に割込み処理Cの割込み要求が発生し、割込み処理Cへ遷移する際には排他制御獲得優先度情報を割込み処理Cの優先度に変更する。このような構成によれば、排他制御獲得優先度情報は各プロセッサ1〜4で実行中のタスクや割込み処理の優先度に応じて更新されることとなり、共有リソース5の取得の順序は排他制御獲得優先度情報に応じて定まることから、共有リソース5の取得の順序がプロセッサで実行中のタスクや割込み処理の優先度に応じて定まるまることにとなる。その結果、きめこまかにリアルタイム性を確保することができる。
なお、各プロセッサ1〜4が、さらに、排他制御獲得優先度情報を排他制御要求回数に応じて変更するように構成してもよい。
[変形例2]
変形例2では、各プロセッサ1〜4は、排他制御獲得優先度情報を、排他制御獲得試行回数に応じて変更するのではなく、周期的に変更するよう構成されている。具体的には、各プロセッサ1〜4は、例えば、周期的に発生するイベントを実行する際に、その処理中において排他制御獲得優先度情報を高くなるよう更新する。これにより、各プロセッサ1〜4が、一定周期毎に優先的に排他制御を獲得して、当該イベントを、リアルタイム性を確保しつつ実行することが可能になる。その結果、きめこまかにリアルタイム性を確保することができる。
なお、各プロセッサ1〜4が、さらに、排他制御獲得優先度情報を排他制御要求回数に応じて変更するように構成してもよい。
(実施の形態3)
実施の形態1及び2のマルチプロセッサシステムは、デジタルカメラの画像処理や顔認証等、デジタルビデオカメラの画像処理や顔認証等、デジタルテレビの画像処理等、あるいはその他のこれ以外の様々な分野へ応用することができる。本発明の実施の形態3では、そのような応用分野のうち、デジタルスチールカメラに、実施の形態2のマルチプロセッサシステム201を用いた形態を例示する。
図6は本発明の実施の形態3に係るデジタルスチールカメラの機能的構成を示すブロック図である。
図6に示すように、本実施の形態のデジタルスチールカメラ801は、タイマ(Timer)部701と、USB(Universal Serial Bus)インターフェース部702と、キー(KEY)操作部703と、カメラ(Camera)部704と、オーディオ(Audio)部705と、CPU(Central Processing Unit)706と、メモリ707とを含んで構成されている。
CPU706とメモリ707とは、バスによって接続されている。タイマ部701、USBインターフェース部702、キー操作部703、カメラ部704、及びオーディオ(Audio)部705は、CPU706と直接接続されている。CPU706とメモリ707とはデジタルスチールカメラ801の動作を制御する制御部の少なくとも一部を構成している。
CPU706は、複数のタスクを並列的に処理しながらデジタルスチールカメラ801の全体を制御する。具体的には、CPU705は、キー操作部703から入力される各種の指示信号に応じて、メモリ707に記憶されたオペレーティングシステムプログラム(OS)及び各種アプリケーションプログラムを読み出して実行する。また、CPU706は、カメラ部704あるいはオーディオ部705等を含む周辺チップから入力される割り込み信号に応じて、割り込みハンドラを実行する。例えば、CPU706は、アプリケーションにより生成されたタスクを並行して処理する。さらに、周辺チップから割り込み信号が入力された場合、割り込みハンドラを実行することにより、割り込みに対応するプログラムを実行する。なお、アプリケーションによる処理は、OSのタスクスケジューラによって管理されるタスクとして実行されるため、OSのサービスコールを呼び出すことができる。一方、割り込み処理は、タスクスケジューラによって管理されない処理(非タスク処理)である。また、CPU706は、各種処理結果をメモリ707に格納する。
CPU706は、マルチプロセッサシステム301を含む。このマルチプロセッサシステム301は、複数(ここでは4)のプロセッサ、すなわち、第1乃至第4単位プロセッサ710〜713を含む。マルチプロセッサシステム301は実施の形態2のマルチプロセッサ201で構成されており、第1乃至第4単位プロセッサ710〜713は、それぞれ、実施の形態2の第1乃至第4プロセッサで構成されている。また、メモリ707が実施の形態2の共有リソース5に相当する。
次に、このように構成されたデジタルスチールカメラのCPU706における動作シーケンスを説明する。この動作シーケンスは、実施の形態2のマルチプロセッサシステム201の排他制御獲得動作と本質的に同じであるので、図5を用いて説明する。なお、図5のフローチャートは1つのプロセッサの個別の排他制御獲得動作を示しているが、以下では、便宜上、第1乃至第4プロセッサ710〜713に共通に図5のフローチャートを用いて説明する。
図5において、第1単位プロセッサ710は、OSのサービスコール(例えばメモリ707のシステム領域に格納された制御パラメータを読み出すためのサービスコール等)を呼出す必要が生じた場合、排他制御獲得動作を試行し、まず他の単位プロセッサ711〜713の排他制御待ち情報を検出する(ステップS1)。
次に、第1単位プロセッサ710は、他の単位プロセッサ711〜713がその時点において「排他制御待ち状態」であるかどうかを判定する(ステップS2)。
このとき、他の単位プロセッサ711〜713が排他制御待ち状態ではないことから(ステップS2でNO)、共有リソース(ここではメモリ707)の取得が可能か否かを判定する(ステップS5)する。このとき、他の単位プロセッサ711〜713が共有リソース(メモリ707)を取得した状態ではないため共有リソースの取得に成功し(ステップS5でのYES)、OSのサービスコールを呼び出し、OSとしての処理を実行する。
ここで、第1単位プロセッサ710が排他制御獲得(共有リソースの取得)に成功した後、第2単位プロセッサ711がOSのサービスコール(例えばメモリ707のシステム領域に制御パラメータを書き込むためのサービスコール等)を呼び出すべく、排他制御獲得を試行すると、ステップS5において第1単位プロセッサ710が排他制御処理実行中であることから、第2単位プロセッサ711は排他制御待ち状態へ移行する(ステップS7)。
ここで、さらに第3単位プロセッサ712がOSのサービスコール(例えばメモリ707のシステム領域に制御パラメータを書き込むためのサービスコール等)を呼び出すべく、排他制御獲得を試行すると、第2単位プロセッサ711と同様、第3単位プロセッサ712も排他制御待ち状態へ移行する(ステップS7)。
ここで、第2及び第3単位プロセッサ711,712は、排他制御待ち状態の間、排他制御獲得優先度情報を更新する。すなわち、排他制御獲得試行回数をインクリメントし(ステップS10)、排他制御獲得試行回数がインクリメントされる度に排他制御獲得優先度を1ずつ高くする(ステップS11)。
そして、第1単位プロセッサ710が実行しているOSのサービスコール処理が終了し、その排他制御が終了すると、第2単位プロセッサ711及び第3単位プロセッサ712のうち、排他制御獲得優先度が高いプロセッサ、つまり、排他制御獲得試行回数が多いプロセッサが排他制御獲得(共有リソース(メモリ707)の取得)に成功し、OSとしての処理を実行する。
以上に説明したような本実施の形態のデジタルスチールカメラ801によれば、総合的なリアルタイム性が向上する。例えば、上述のように、メモリの取得に関してリアルタイム性が向上し、その結果、例えば、オートフォーカス機能において、連写時に高速に応答することが可能になる。
上記実施の形態1乃至3では、本発明をマルチプロセッサシステム及びデジタルスチールカメラのCPUに適用する場合を示したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。本発明は、上記マルチプロセッサシステムを含む集積回路したりコンピュータを上記マルチプロセッサとして機能させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、これらのプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の通信媒体を介して配信してもよい。
本発明のマルチプロセッサシステムその排他制御の調停方法は、複数のプロセッサ間におけるリソースの排他制御が必要なマルチプロセッサシステム及びその排他制御の調停方法等に有用である。
本発明の実施の形態1に係るマルチプロセッサシステムの構成を示す回路図である。 図1のマルチプロセッサシステムを構成する1つのプロセッサの排他制御獲得動作を表すフローチャートである。 図1のマルチプロセッサシステムの排他制御獲得動作を比較例の排他制御獲得動作と対比して示す模式図であって、(a)は図1のマルチプロセッサシステムの排他制御獲得動作を示す図、(b)は比較例の排他制御獲得動作を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るマルチプロセッサシステムの構成を示す回路図である。 図4のマルチプロセッサシステムを構成する1つのプロセッサの排他制御獲得動作を表すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るデジタルスチールカメラの機能的構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 第1プロセッサ
1a,2a,3a,4a 排他制御獲得優先度情報保存部
1b,2b,3b,4b 排他制御待ち情報保存部
1c,2c,3c,4c 排他制御獲得試行回数保存部
2 第2プロセッサ
3 第3プロセッサ
4 第4プロセッサ
5 共有リソース
6 バス
101,201,301 マルチプロセッサシステム
701 タイマ部
702 USBインターフェース部
703 キー操作部
704 カメラ部
705 オーディオ部
706 CPU
707 メモリ
710 第1単位プロセッサ
711 第2単位プロセッサ
712 第3単位プロセッサ
713 第4単位プロセッサ
714 バス
801 デジタルスチールカメラ

Claims (17)

  1. 各々のプロセッサが共有リソースを排他的に制御してタスクを処理する複数の前記プロセッサを備え、
    各々の前記プロセッサは、自身が前記共有リソースの排他制御の獲得を待機しているか否かを示す排他制御待ち情報を保存する排他制御待ち情報保存部と、前記共有リソースの排他制御を獲得する優先度を示す排他制御獲得優先度情報を保存する排他制御獲得優先度情報保持部とを備え、
    各々の前記プロセッサは、前記排他制御待ち情報と前記排他制御獲得優先度情報とに基づいて前記共有リソースの排他制御を獲得するよう構成されている、マルチプロセッサシステム。
  2. 前記排他制御獲得優先度情報格納部は、前記排他制御獲得優先度情報を保存するレジスタで構成されている、請求項1に記載のマルチプロセッサシステム。
  3. 前記排他制御獲得優先度情報が変更されないように構成されている、請求項1又は請求項2に記載のマルチプロセッサシステム。
  4. 前記排他制御獲得優先度情報が変更されるよう構成されている、請求項1又は請求項2に記載のマルチプロセッサシステム。
  5. 前記排他制御獲得優先度情報が特定の周期で変更されるよう構成されている、請求項4に記載のマルチプロセッサシステム。
  6. 各々の前記プロセッサは、実行しているタスク又は割込み処理の優先度に応じて前記排他制御獲得優先度情報を変更するよう構成されている、請求項4に記載のマルチプロセッサシステム。
  7. 各々の前記プロセッサは、前記排他制御獲得の試行回数に応じて前記排他制御獲得優先度情報を変更するよう構成されている、請求項4に記載のマルチプロセッサシステム。
  8. 前記排他制御待ち情報格納部は、前記排他制御待ち情報を保存するレジスタで構成されている、請求項1に記載のマルチプロセッサシステム。
  9. 各々のプロセッサが共有リソースを排他的に制御してタスクを処理する複数の前記プロセッサを備えるマルチプロセッサシステムの排他制御の調停方法であって、
    各々の前記プロセッサが、自身が前記共有リソースの排他制御の獲得を待機しているか否かを示す排他制御待ち情報を保存するステップと、
    各々の前記プロセッサが、前記共有リソースの排他制御を獲得する優先度を示す排他制御獲得優先度情報を保存するステップと、
    各々の前記プロセッサが、前記排他制御待ち情報と前記排他制御獲得優先度情報とに基づいて前記共有リソースの排他制御を獲得するステップと、を含む、マルチプロセッサシステムの排他制御の調停方法。
  10. 各々の前記プロセッサは前記排他制御獲得優先度情報をレジスタに保存する、請求項9に記載のマルチプロセッサシステムの排他制御の調停方法。
  11. 各々の前記プロセッサは前記排他制御獲得優先度情報を変更しない、請求項9又は請求項10に記載のマルチプロセッサシステムの排他制御の調停方法。
  12. 各々の前記プロセッサは前記排他制御獲得優先度情報を変更する、請求項9又は請求項10に記載のマルチプロセッサシステムの排他制御の調停方法。
  13. 各々の前記プロセッサは前記排他制御獲得優先度情報を特定の周期で変更する、請求項12に記載のマルチプロセッサシステムの排他制御の調停方法。
  14. 各々の前記プロセッサは、実行しているタスク又は割込み処理の優先度に応じて前記排他制御獲得優先度情報を変更する、請求項12に記載のマルチプロセッサシステムの排他制御の調停方法。
  15. 各々の前記プロセッサは、前記排他制御獲得の試行回数に応じて前記排他制御獲得優先度情報を変更する、請求項12に記載のマルチプロセッサシステムの排他制御の調停方法。
  16. 各々の前記プロセッサは前記排他制御待ち情報をレジスタに保存する、請求項9に記載のマルチプロセッサシステムの排他制御の調停方法。
  17. 請求項1乃至8のいずれかに記載のマルチプロセッサシステムと、前記マルチプロセッサシステムを構成する各々のプロセッサが排他的に制御する前記共有リソースと、を含む制御部を備えたカメラであって、前記制御部が前記カメラの動作を制御するよう構成されている、カメラ。
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