JP2010138986A - 軸封装置 - Google Patents

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JP2010138986A JP2008315368A JP2008315368A JP2010138986A JP 2010138986 A JP2010138986 A JP 2010138986A JP 2008315368 A JP2008315368 A JP 2008315368A JP 2008315368 A JP2008315368 A JP 2008315368A JP 2010138986 A JP2010138986 A JP 2010138986A
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Toru Adachi
徹 足立
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Abstract

【課題】信頼性・商品性の高い軸封装置を提供すること。
【解決手段】回転軸2の軸周を覆うように設けられたアウターケース4と、該アウターケース4内周面に隣接するとともに前記回転軸に接触状態で摺接される合成ゴム製のリップ(メインリップ8)を備え、前記メインリップ8表面に樹脂被膜8aを施したことで、メインリップ8と回転軸2の間の摩擦係数が低下し、メインリップ8が、回転軸2に過度に張り付いたり、固着することが無く、回転軸2の表面を密封性を保ちながら摺動する為、メインリップ8または回転軸2の磨耗が起こりにくくなり、信頼性が向上するとともに軸封装置による所要動力を低下させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車空調用圧縮機等に用いられる機体の回転軸部を軸封する軸封装置に関するものである。
従来、この種の軸封装置は、ゴム製のリップを用いている(例えば、特許文献1参照)。
図4,5は、特許文献1に記載された従来の軸封装置を示すもので、図4は、該軸封装置の断面図、図5は組立図である。図4,5に示すように、回転軸32の軸周を覆うように設けられたアウターケース31と、このアウターケース内周面に隣接するとともに前記回転軸32に隣接状態で摺接され、圧縮圧力を減圧するフッ素樹脂製のリップ33、メインシールであるゴム製のリップ34、大気側からの異物の侵入を防止するフッ素樹脂製のリップ35、リップ33,34,35の変形を抑えるバックアップリングから構成されている。
特開平9−32931号公報
しかしながら、上記従来の構成は、圧縮機内の圧力が高い場合や、温度が高い場合に運転されると、シール部である各リップ33,34,35の面圧が上昇し、各リップが回転軸32と摺動する摺動部33a、34a、35aが早期磨耗し、シール性を損なうという課題を有していた。
また軸封装置を使用している圧縮機に対して、リップが回転軸に摺接することで抵抗が大きくなり所要動力を増加させるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、信頼性・商品性の高い軸封装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の軸封装置は、回転軸の軸周を覆うように設けられたアウターケースと、このアウターケース内周面に隣接するとともに回転軸に接触状態で摺接される合成ゴム製のリップを具備した軸封装置であって、合成ゴム製のリップ表面に樹脂被膜を施したものである。
これによって、リップの表面に樹脂被膜が形成されていることで、リップと回転軸間の摩擦係数が低下し、リップまたは回転軸の磨耗が起こりにくくなり、信頼性が向上する。
また、軸封装置を使用している圧縮機に対して、リップと回転軸間の摩擦係数が低下することにより、摺動部の抵抗が減少し、リップによる所要動力を低下させることができる。
本発明の軸封装置は合成ゴム製のリップ表面に樹脂被膜を施したことにより、リップと回転軸の磨耗を低減することができる。
第1の発明は、回転軸の軸周を覆うように設けられたアウターケースと、このアウターケース内周面に隣接するとともに回転軸に接触状態で摺接される合成ゴム製のリップを具備した軸封装置において、合成ゴム製のリップ表面に樹脂被膜を施したことにより、リップの表面に樹脂被膜が形成されていることで、リップと回転軸間の摩擦係数が低下し、摩擦によって発生するリップまたは回転軸の磨耗が起こりにくくなる。
また、軸封装置を使用している圧縮機に対して、リップと回転軸間の摩擦係数が低下することにより摺動部の抵抗が減少するので、リップによる所要動力を低下させることができる。
第2の発明は、回転軸の軸周を覆うように設けられたケースと、このケース内外周面に隣接するとともに前記回転軸に接触状態で摺接される合成ゴム製のリップを具備した軸封装置であって、前記合成ゴム製のリップ表面に樹脂被膜を施したことにより、リップの表面に樹脂被膜が形成されていることで、リップと回転軸間の摩擦係数が低下し、リップまたは回転軸の磨耗が起こりにくくなる。
また、軸封装置を使用している圧縮機に対して、リップと回転軸間の摩擦係数が低下することにより、リップによる所要動力を低下させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における軸封装置の断面図、図2は軸封装置を使用している圧縮機の断面図を示すものである。
図1および図2において、圧縮機内の前部側板1内に軸支持された回転軸2と回転軸2に摺接し、前記前部側板1と密封性を確保するように、軸封装置3が設置されている。
軸封装置3は、軸封装置3のハウジングであるアウターケース4、軸封装置3と前部側板1を密封するOリング5、回転軸2に摺接し圧縮機内の圧力を減圧するフッ素樹脂製の液側リップ6、前記液側リップ6を保持するバックアップリング7、回転軸2に摺接しオイル漏れを防止する合成ゴム製のメインリップ8、大気側からの異物の侵入を防止するフッ素樹脂製の大気側リップ9、前記各リップを保持するバックアップリング10で構成されている。
またゴム製のメインリップ8の表面には、二硫化モリブデンを含む二硫化モリブデン系の樹脂皮膜(コーティング8a)が15μmの膜厚で塗布されている。
以上のように構成された軸封装置について、以下その動作、作用を説明する。
軸封装置3のアウターケース4内に設けられたメインリップ8はゴム材で形成しているので、該リップ部の駆動軸2に対する締付力(緊迫力)が機内側(図1の右側)の圧力に応じて調節されて、該リップ部が駆動軸2へ押されてシールされる構成となっている。一般的にリップ部の磨耗が増えてこの締め代がマイナスになるとオイル漏れを生じやすくなる。
本実施の形態において、メインリップ8の表面に二硫化モリブデン系のコーティング8a(樹脂皮膜)が形成されていることで、メインリップ8と回転軸2の間の摩擦係数が低下する。コーティングする樹脂の種類や膜厚を調節することで、ゴム製であるメインリッ
プ8が、回転軸2に過度に張り付いたり、固着することが無く、回転軸2の表面を密封性を保ちながら摺動する。その為、メインリップ8または回転軸2の磨耗が起こりにくくなる。したがって、メインリップ8の磨耗によるオイル漏れの発生を防止し、シール性の向上した信頼性の高い圧縮機を提供することが可能となる。
また、軸封装置3を使用している圧縮機に対して、メインリップ8と回転軸2の間の摩擦係数が低下することにより、軸封装置3による所要動力を低下させることができる。これによって、例えば空調用圧縮機に用いた場合には、使用電力が小さく効率の良い空気調和機を提供することが可能となる。
また、本実施の形態では、メインリップ8の表面には、二硫化モリブデン系のコーティング8aを15μmの膜厚で塗布するとしたが、メインリップ8の表面にPTFE系やFEP系のコーティングを施しても同様の効果を得ることが出来る。
さらに、液側リップ6や大気側リップ9の表面についても同様にコーティングを施すことで、各々のリップと回転軸2との摩擦による消耗を低減することが出来る。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における軸封装置の断面図である。
図3において、圧縮機内の前部側板1内に軸支持された回転軸2と回転軸2に摺接し、前記前部側板1と密封性を確保するように、軸封装置11が設置されている。
本実施の形態における軸封装置11は、主に圧縮機の圧縮する圧力が比較的低い低圧タイプの圧縮機において用いることが可能であり、回転軸2に摺接するリップの数が2枚である点が実施の形態1と異なる。軸封装置11は、軸封装置11のハウジングであるケース12に接着して、軸封装置11と前部側板1とを密封し、かつ回転軸2に摺接し圧縮機内の圧力をシールする合成ゴム製のメインリップ13、大気側からの異物の侵入を防止するフッ素樹脂製の大気側リップ14、前記各リップを保持するバックアップリング10で構成されている。
またゴム製のメインリップ13の摺動部表面には、PTFEを含むPTFE系樹脂皮膜(コーティング13a)が15μmの膜厚で塗布されている。
以上のように構成された軸封装置について、以下その動作、作用を説明する。
本実施の形態において、メインリップ13の表面にPTFE系のコーティング13aが形成されていることで、メインリップ13と回転軸2の間の摩擦係数が低下する。その為ゴム製であるメインリップ13が、回転軸2に過度に張り付いたり、固着することが無く、回転軸2の表面を密封性を保ちながら摺動する。その為、メインリップ13または回転軸2の磨耗が起こりにくくなる。
また、軸封装置11を使用している圧縮機に対して、メインリップ13と回転軸2の間の摩擦係数が低下することにより、軸封装置11による所要動力を低下させることができる。したがって、メインリップ8の磨耗によるオイル漏れが発生せず、信頼性の高い圧縮機を提供することが可能となる。
そして、本実施の形態においては、低圧タイプの圧縮機に用いるため、メインリップ13が直接液側に接する構成としても、密封性を保つことが可能である。したがって液側リップをなくすことができ、信頼性が高くかつ安価な圧縮機を提供することができる。
また、メインリップ13はケース12の内外面にわたって設けられ、該ケース12の内側に位置する部分は上述の通り圧縮機の圧縮部と大気側を遮断するシール材として機能し、ケース12の外面に位置する部分は、軸封装置11のケース12と前部側板1と間のシール材として機能する。したがって、本実施の形態のような構成にすることで、図1に示したようなケース12と前部側板1との間をシールするOリング5は必要なくなり、さらに安価に提供することが可能となる。
また、本実施の形態では、メインリップ13の表面には、PTFE系のコーティング13aが15μmの膜厚で塗布されていたことにより、摩擦係数が低下し、メインリップ13または回転軸2の磨耗が起こりにくくなったが、二硫化モリブデン系やFEP系のコーティングを施しても同様の効果を得ることが出来る。
さらに、大気側リップ14の表面にも同様に、二硫化モリブデン系やPTFE系、FEP系のコーティングを施すことで、大気側リップ14と回転軸2との摩擦による消耗を低減することが出来る。
以上のように、本発明にかかる軸封装置は、リップ表面に樹脂被膜を施したことにより、リップと回転軸の磨耗を低減することが可能となり信頼性が向上するので、軸封装置を使用しているヒーターポンプや過給機、エンジン等他の分野の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における軸封装置の断面図 同実施の形態1における軸封装置を設置した圧縮機の断面図 本発明の実施の形態2における軸封装置の断面図 従来の軸封装置の断面図 従来の軸封装置の組立図
符号の説明
1 前部側板
2 回転軸
3 軸封装置
4 アウターケース
5 Oリング
6 液側リップ
6a コーティング
7 バックアップリング
8 メインリップ
8a コーティング
9 大気側リップ
10 バックアップリング
11 軸封装置
12 ケース
13 メインリップ
13a コーティング
14 大気側リップ
14a コーティング
15 バックアップリング

Claims (2)

  1. 回転軸の軸周を覆うように設けられたアウターケースと、このアウターケース内周面に隣接するとともに前記回転軸に接触状態で摺接される合成ゴム製のリップを具備した軸封装置であって、前記合成ゴム製のリップ表面に樹脂被膜を施したことを特徴とする軸封装置。
  2. 回転軸の軸周を覆うように設けられたケースと、このケース内外周面に隣接するとともに前記回転軸に接触状態で摺接される合成ゴム製のリップを具備した軸封装置であって、前記合成ゴム製のリップ表面に樹脂被膜を施したことを特徴とする軸封装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012202412A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気ばね用下面板及びその製造方法並びに車両用空気ばね
CN106662251A (zh) * 2014-07-17 2017-05-10 伊格尔工业股份有限公司 密封装置

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JP2012202412A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気ばね用下面板及びその製造方法並びに車両用空気ばね
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