JP2010138465A - クリープ強度に優れる耐熱鋼およびその製造方法 - Google Patents

クリープ強度に優れる耐熱鋼およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】長時間にわたって優れた高温特性、耐久性等を有し、650℃で長時間使用しても、クリープ強度の著しい低下を生じないタービン用材料に好適な新規な耐熱鋼を提供する。
【解決手段】C:0.06〜0.13%、Cr:8.5〜9.8%、V0.10〜0.25%、Nb:0.03〜0.08%、W:0.2〜5.0%、Co:1.0〜5.0%、B:0.002〜0.015%、N:0.015〜0.025%、Ru:0.010〜2.0%を含み、所望により、Re:0.01〜1.5%又は/及びMo:0〜1.5%又は/及びSi:0〜0.2%を含み、さらに所望により、Mn:0〜0.2%、Ni:0〜0.25%の1種または2種を含む。長時間クリープ強度が向上し、タービンロータやタービン部材に適用することで、蒸気温度の高温化が可能となり、発電効率向上に寄与する。
【選択図】なし

Description

本発明は、高温での長時間クリープ強度を要求される耐熱鋼に関するものであり、発電用タービンロータ軸、タービンディスク、タービンブレード、ボルト、ボイラ用配管、化学プラント用圧力容器などの高温機器に適するものである。
火力発電システムでは発電効率を一層高効率化させるために、蒸気タービンの蒸気温度をますます上昇させる傾向にあり、その結果、タービン用材料に要求される高温特性も一層厳しいものとなっている。従来からこの用途に使用できる材料として数多くの耐熱鋼が提案されている。その中でも、特許文献1、特許文献2で提案されている開発耐熱鋼は、比較的高温強度に優れていることが知られている。
また600℃近傍における長時間側では、金属組織の劣化によってクリープ強度が極端に低下することが問題となっており、長時間クリープ強度の低下を抑制するため、種々の耐熱鋼が提案されている。特許文献3で提案されている開発耐熱鋼は、主にCr含有量を規定することによってクリープ強度低下を抑制していることが特徴である。また特許文献4、特許文献5、特許文献6などで提案されている耐熱鋼はクリープ強度だけではなく優れた靭性、耐水蒸気酸化性、耐高温酸化特性を兼ね備えていることを特徴としている。
特開平4−147948号公報 特開平8−3697号公報 特開2002−256396号公報 特開平11−217655号公報 特開2000−248341号公報 特開2000−119820号公報
しかし、高Crフェライト系耐熱鋼は650℃で長時間使用すると、Cr含有量に大きく影響を受けその程度は異なるが、一般的にはクリープ強度が著しく低下する。そこで、使用上限温度をクリープ強度の著しい低下が認められない620℃程度に制限しているのが現状である。そのため、Cr含有量を最適化した上で、650℃で長時間使用しても、クリープ強度の著しい低下を生じないタービン用材料の開発が望まれている。
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、650℃付近での長時間使用に伴う高温クリープ強度の著しい低下を抑制する事によって、長時間にわたって優れた高温特性、耐久性等が期待される新規な耐熱鋼を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、焼戻しマルテンサイト組織を有するフェライト系耐熱鋼において、長時間におけるクリープ強度に最も影響を与えるCr含有量を最適化した上で、Ruを含有する微細な析出相をラス内およびラス、ブロック、パケットなどの境界に析出させることにより、長時間側でクリープ強度の著しい低下現象を生じず、高い高温長時間クリープ強度を有する耐熱鋼を提供する。
上記課題を解決するため、第1の発明の耐熱鋼は、質量%で、炭素(C):0.06〜0.13%、クロム(Cr):8.5〜9.8%、バナジウム(V)0.10〜0.25%、ニオブ(Nb):0.03〜0.08%、タングステン(W):0.2〜5.0%、コバルト(Co):1.0〜5.0%、硼素(B):0.002〜0.015%、窒素(N):0.015〜0.025%、ルテニウム(Ru):0.01〜2.0%を含み、残部が鉄(Fe)および不可避的不純物からなることを特徴とする。
第2の発明の耐熱鋼は、質量%で、炭素(C):0.06〜0.13%、クロム(Cr):8.5〜9.8%、バナジウム(V)0.10〜0.25%、ニオブ(Nb):0.03〜0.08%、タングステン(W):0.2〜5.0%、コバルト(Co):1.0〜5.0%、硼素(B):0.002〜0.015%、窒素(N):0.015〜0.025%、ルテニウム(Ru):0.01〜2.0%、レニウム(Re):0.01〜1.5%を含み、残部が鉄(Fe)および不可避的不純物からなることを特徴とする。
第3の発明の耐熱鋼は、上記第1または第2の発明において、さらに質量%で、モリブデン(Mo):0〜1.5%を含み、残部が鉄(Fe)および不可避的不純物からなることを特徴とする。
第4の発明の耐熱鋼は、上記第1〜3のいずれかの発明において、さらに質量%で、珪素(Si):0〜0.2%を含み、残部が鉄(Fe)および不可避的不純物からなることを特徴とする。
第5の発明の耐熱鋼は、上記第1〜4のいずれかの発明において、さらに質量%で、マンガン(Mn):0〜0.2%、ニッケル(Ni):0〜0.25%の1種または2種を含み、残部が鉄(Fe)および不可避的不純物からなることを特徴とする。
第6の発明の耐熱鋼は、上記第1〜5のいずれかの発明に記載の耐熱鋼組成を有し、かつ成分含有量の関係において、{6[%Mo]+16[%W]+38[%Ru]+14[%Re]−59[%Cr]}×0.1+49で表される長時間クリープ強化パラメータ([%]は元素の質量%を示す )が0以上であることを特徴とする。
第7の発明の耐熱鋼の製造方法は、上記第1〜6のいずれかの発明の耐熱鋼組成を有する鋼塊を熱間鍛造し、次いで1050〜1150℃に加熱して焼入れを施した後、500℃〜740℃で一回以上の焼戻し処理を施し、焼戻し処理でCrRuW相を析出させることを特徴とする。
第8の発明の耐熱鋼の製造方法は、上記第1〜6のいずれかの発明の耐熱鋼組成を有する鋼塊を熱間鍛造し、次いで1060〜1120℃に加熱して焼入れを施した後、500℃〜620℃で1回目の焼戻し処理を施し、660℃〜740℃で2回目の焼戻し処理を施し、これら焼戻し処理でCrRuW相を析出させることを特徴とする。
以上説明したように、本発明の耐熱鋼によれば、炭素(C):0.06〜0.13%、クロム(Cr):8.5〜9.8%、バナジウム(V)0.10〜0.25%、ニオブ(Nb):0.03〜0.08%、タングステン(W):0.2〜5.0%、コバルト(Co):1.0〜5.0%、硼素(B):0.002〜0.015%、窒素(N):0.015〜0.025%、ルテニウム(Ru):0.010〜2.0%を含み、所望により、レニウム(Re):0.01〜1.5%または/およびモリブデン(Mo):0〜1.5%または/および珪素(Si):0〜0.2%を含み、さらに所望により、マンガン(Mn):0〜0.2%、ニッケル(Ni):0〜0.25%の1種または2種を含み、残部が鉄(Fe)および不可避的不純物からなるので、長時間クリープ強度が向上し、タービンロータやタービン部材に使用する材料に適用することにより、蒸気温度の高温化が可能となり、発電効率向上に寄与する。また、タービン部材以外の用途に対しても、高温特性に優れ、かつ耐久性に優れた材料として提供することができる。
また、上記成分範囲において、{6[%Mo]+16[%W]+38[%Ru]+14[%Re]−59[%Cr]}×0.1+49 で表される長時間クリープ強化パラメータを0以上にすることによって、より長時間側まで高いクリープ強度を維持することができる。
−−−作用、限定理由−−−
以下に、本発明耐熱鋼の成分元素の作用、およびその限定理由について説明する。なお、各成分の含有量はいずれも質量%で示される。
C:0.06〜0.13%
Cは焼入れ性向上元素であり、マルテンサイト組織に変態させるために必須の元素であるとともに、合金中のFe、Cr、Mo、W、V、Nb、などと結合して炭化物や炭窒化物を形成し、室温および高温強度を高める。C量が少ないとデルタフェライトや初析フェライトが析出し、強度と靭性を低下させるとともに、炭化物の析出量が減少して金属間化合物(Fe,Cr)(Mo,W)型Laves相の粗大化が促進されるため、長時間クリープ強度も低下する。そのため最低0.06%のC含有を必要とする。一方、0.13%を超えて過剰に含有させると炭化物の粗大化を促進してクリープ強度が低下するため、その含有量を0.06〜0.13%に限定した。好ましくはCの下限が0.08%、より好ましくは0.09〜0.12%である。
Cr:8.5〜9.8%
Crは本発明では後述するRu、Reとともに最も重要な元素の一つである。本発明者らは、650℃で認められる長時間クリープ強度の著しい低下現象とその機構の解明を行い、さらに長時間クリープ強度の低下を抑制する方策について研究を実施した。その研究の結果、長時間クリープ強度の低下を抑制する重要な要素として、その詳細を後述する長時間クリープ強化パラメータ値を提案しており、望ましい形態として該パラメータ値が0以上であることを明らかにしている。
その加速クリープ抑制パラメータ式を構成する元素の係数の絶対値が最も大きいのがCrであり、二番目に大きいのがRuである。該Crの添加量を厳しく制限することによって、本発明鋼の特徴である長時間クリープ強度の低下を抑制し、高いクリープ強度を長時間に渡って維持することが可能となる。一般的には8〜12%Crのフェライト系耐熱鋼においては、従来はCr%が高くなるに従い、室温引張強度や600℃以上の温度における高応力・短時間(100〜2000時間前後)のクリープ強度が高くなるため、デルタフェライトの発生しない範囲において、高Cr側にする方が好ましいとの考え方であった。ところが今回650℃近傍での長時間クリープ試験を詳細に実施した結果から、Cr含有量が9.8%を越えるとクリープ強度保持のため必要なマルテンサイト鋼の微細組織がクリープ試験条件の高温と応力により著しく変化し、ミクロ組織観察からマルテンサイトの微細組織が回復し等軸なサブグレイン化しているのが認められた。また、微細析出ラーベス相が消失し、析出物の凝集粗大化の著しい進行が観察され、転位密度も著しく減少していた。
Crは、マルテンサイト組織に変態させるために必須の元素である。またCrはM23炭化物や金属間化合物(Fe,Cr)(Mo,W)型Laves相を形成し、これらをラス、ブロック、パケットなどの境界や結晶粒界に析出させることにより、クリープ強度を向上させる元素であるため、最低8.5%以上必要である。Cr含有量は特にV炭窒化物やNb炭窒化物の挙動に影響する。Cr量が多いほどZ相が早期に析出するとともに、微細なNb炭窒化物やMX炭窒化物が時効中やクリープ中に消失するため、長時間クリープ強度が著しく低下する。一方、Cr量が低い場合、これらの微細な炭窒化物が時効やクリープ中にも長時間安定に存在するとともに、微細なV炭窒化物の析出が起こり、長時間クリープ強度の低下を軽減することができる。さらにCr含有量が8.5%未満では室温および高温強度が低くなり、9.8%を超えるとM23炭化物やLaves相および後述のCrRuW相の粗大化を促進して長時間クリープ強度を著しく低下させ、11%を超えるとデルタフェライトが析出して室温および高温強度と靭性を低下させる。そのため、Cr含有量を8.5%〜9.8%に限定する。なお、前記と同様の理由で上限を9.5%未満とするのが望ましく、さらに、長時間クリープ強度を向上させるためには、8.7〜9.3%が望ましい。Ruを添加した場合もCrの影響の方が大きいため、その含有量を9.5%未満とするのが望ましい。
V:0.10〜0.25%
Vは、Nb、Cr、Mo、W、Ruなどとともに微細炭化物、炭窒化物を形成して、クリープ強度を向上させるのに有効であり、最低0.10%を必要とする。一方、0.25%を越えると炭素を過度に固定し、炭化物の析出量が増加して高温強度を低下させるので、0.10〜0.25%に限定する。より好ましくは下限0.14%、上限0.22%である。
Nb:0.03〜0.08%
Nbは、微細炭化物、炭窒加物を形成し、クリープ強度を向上させるとともに、結晶粒の微細化を促進し低温靱性を向上させる元素であり、最低0.03%必要である。しかし、0.08%を越えて含有させると、粗大な炭化物および炭窒加物が析出し延靱性を低下させるため、0.03〜0.08%に、より好ましくは下限0.04%、上限0.07%に限定する。
W:0.2〜5.0%
Wは、合金中に固溶してマトリックスを固溶強化させたり、炭化物の凝集粗大化を抑制することにより、強度とクリープ強度を向上させる元素であるため、最低0.2%必要である。またWは、Fe、Cr、Mo、Re、RuなどとともにLaves相を形成し、Laves相をマルテンサイトラスなどの境界に塊状に析出させて強度とクリープ強度を向上させる。また2.5%以上のW添加により、ラス内にも微細板状に析出してクリープ強度が向上する。一方、5.0%を越えてWを過剰に添加するとデルタフェライトを形成したり、強度の過度の上昇やLaves相の凝集粗大化を促進することにより延靭性が低下するため、0.2%〜5.0%に限定する。なお、同様の理由で、好ましくは下限を1.0%、上限を4.0%に限定する。より好ましくは下限を3.5%に限定する。
Co:1.0〜5.0%
Coは、デルタフェライトの生成を抑制し、また固溶強化作用を有するとともに、炭化物やLaves相の析出量を増加させることで強度とクリープ強度を向上させる。デルタフェライトの生成を防止し、クリープ強度を有効に向上させるためには1.0%以上の含有が必要である。一方、5.0%を越えて含有すると延性、および高温クリープ強さが低下し、さらにコストが上昇するとともに炭化物やLaves相の粗大化を促進してクリープ強度が低下するので、1.0〜5.0%に限定する。なお、同様の理由で、好ましくは下限を2.0%、上限を4.0%に限定する。
B:0.002〜0.015%
Bは、旧オーステナイト粒界、マルテンサイトパケット、マルテンサイトブロック、およびマルテンサイトラス内の析出炭化物、析出炭窒化物および析出Laves相の凝集粗大化を高温長時間にわたって抑制する効果を有する元素である。またBは、NbやVの炭窒化物を高温まで安定に存在させるため、焼入れ温度を高めることができ、これによっても強度とクリープ強度を高めることができる。これらの効果を得るために、最低0.002%必要である。一方、Bを0.015%を越えて含有すると窒素と結合してBN(窒化ホウ素)が析出し、延靭性が低下したり、有効なB量が減少することによってクリープ強度が低下するため、その含有量を0.002〜0.015%に限定する。なお、同様の理由で下限を0.005%、上限を0.010%とするのが望ましい。
N:0.015〜0.025%
Nはマトリックスに固溶すること、および、NbやV、W、Mo、Ruなどとともに炭窒化物を形成し、強度とクリープ強度を向上させる。またNはデルタフェライトの生成を抑制する元素でもあり、これらの効果を発揮するには、少なくとも0.015%の含有量が必要である。一方、Nを過剰に添加すると、BN(窒化ホウ素)の形成によってクリープ延性や靭性が低下するとともに、クリープ強化に有効なB量およびN量が減少する。そのため、その含有量を0.015〜0.025%に限定する。より好ましくは0.015〜0.020%に限定する。
Ru:0.01〜2.0%
Ruは本特許出願において、最も重要な元素である。Ruはニッケル基超合金において、相安定性を高め、クリープ強度を高める元素として知られている。今回これをフェライト鋼に添加した場合の効果について実験研究により長時間クリープ試験、クリープ歪み計測試験を実施することにより確認できたので、本特許出願に至ったものである。
Ruはマトリックスを固溶強化させることにより、クリープ強度を向上させる。また靭性を向上させる効果もあるため、少なくとも0.01%以上必要であり、0.1%以上が望ましい。Ruを1%前後添加しても高Cr耐熱鋼の変態点を大きく変えないため、焼戻しマルテンサイト組織の安定性を低下させることがない。RuはCr、W、Mo、V、Re等とともに微細で長時間安定な微細析出相(後述のCrRuW相)を形成する。この析出相がマルテンサイトラス内や、ラス、ブロック、パケットなどの境界に析出することによって、長時間クリープ強度を向上させる。またRuはFe、Cr、Mo、W、Re等とともに金属間化合物(Fe,Cr,Ru,Re)(Mo,W)型Laves相やM23炭化物を形成し、長時間クリープ強度を向上させる。このような微細析出相の分散は、成分の調整とともに後述する製造方法の採用により実現することができる。一方、Ruを過剰に添加すると、これらの析出物の粗大化が促進されてクリープ強度が低下するとともに、Ruは高価な金属でもあるため、上限を2.0%に限定する。また1%以上のRuを単独添加だけでなく、RuとReとの複合添加においても効果的にクリープ強度を向上させることができるため、望ましくは上限が1.5%である。さらに望ましくはRu含有量の下限0.15%、上限1.0%である。
Re:0.01〜1.5%
Reは本発明では前述したCrとともに重要な元素の一つである。Reは、ごく微量(0.01%以上)の添加で固溶強化に著しく寄与し、マトリックスの高温長時間の組織安定性を高めて、高温クリープ強度を向上させる効果を有し、同時に靱性をも向上させる効果を有する。さらにReはLaves相にも含まれ、微細なLaves相の消失やLaves相の粗大化を抑制する。これらにより650℃近傍での長時間クリープ強度の著しい低下を抑制するので所望により含有させる。この効果を十分に発揮するためには0.1%以上の含有が望ましい。一方、Reは高価な金属であり、また過剰に含有すると加工性を低下させるとともに、Reを過剰に添加してもクリープ強度の増加効果は小さいため、その含有量を0〜1.5%とした。また好ましくはReの上限が1.0%であり、さらに好ましくは下限0.15%、上限0.6%である。
Mo:0〜1.5%
Moは炭化物の凝集粗大化を抑制し、また合金中に固溶してマトリックスを固溶強化させる。さらにMoは、マトリックスにLaves相として微細分散析出して高温強さ、および高温クリープ強度を向上させるのに有効に働く元素であり、所望により含有させる。一方、Moを過剰に含有させるとデルタフェライトを生成しやすくなるとともに、Laves相の凝集粗大化も促進し、クリープ強度が低下するため、1.5%以下とした。なお、この効果を十分に発揮させるためには、Moの上限を1.2%、より好ましくは0.5%とするのがさらに望ましい。
Si:0〜0.2%
Siは、脱酸材として通常使用されるとともに、水蒸気酸化特性を向上させる元素であり、所望により含有させる。一方、Siを過剰に添加すると、鋼塊内部の偏析や焼戻し脆化感受性が増加する。また、炭化物の粗大化を助長し、高温クリープ強度が低下するため、その含有量を0.2%以下に限定した。この効果を十分に発揮させるため、望ましくはSiの上限が0.10%、より好ましくは上限が0.02%である。
Mn:0〜0.2%
Mnは、安価なオーステナイト安定化元素であり、かつ靱性向上に寄与するので所望により含有させる。しかしMnを0.2%を越えて添加すると炭化物やLaves相の凝集粗大化を助長し、高温クリープ強度が低下するとともに、焼戻し脆化感受性も増加する。従って、Mn含有量を0.2%以下に限定する。なお、同様の理由で、好ましくは0.1%以下が望ましい。
Ni:0〜0.25%
Niは、Mnと同様にオーステナイト安定化元素であり、デルタフェライトの生成を抑制するとともに、靱性を向上させるので所望により含有させる。Niを過剰に添加すると、炭化物やLaves相の凝集粗大化を助長し、高温クリープ強度が低下する。従って、Niの許容含有量を0.25%以下に限定する。なお、好ましくは0.15%以下に限定する。
Cu:0.1〜1.3%
Cuは、Mn、Niと同様にオーステナイト安定化元素であり、かつ靭性向上に寄与するので所望により含有させる。ただし0.1%未満では上記の効果が十分でなく、一方、1.3%を越えて含有させると高温クリープ強さを低下させるとともに、熱間加工性を低下させる。従って、その含有量を0.1〜1.3%に限定する。この範囲の中でも、下限を0.3%%、上限を0.8%とするのが望ましい。
クリープ強化パラメータ
本発明鋼は、650℃近傍でのクリープ試験を行った場合、そのクリープ歪み−時間曲線において加速クリープの開始が長時間側に移動することで、長時間クリープ強度の著しい低下を抑制できることに特徴がある。その結果として得られる低応力クリープ試験における破断時間は材料の成分に大きく依存しており、その指標として各成分の含有量に基づいて算出される上記の計算式を用いることができる。この計算値が0未満の場合、炭化物やLaves相の粗大化が促進されて加速クリープが早期に開始するため、破断時間が短くなる。この計算値が0以上の場合、炭化物やLaves相の粗大化を抑制できるとともに、Cr、Ru、W、V等を含有する安定な析出相の微細分散によって、加速クリープの開始を遅延させ、破断時間を増大させることができる。
クリープ強化パラメータ式
{6[%Mo]+16[%W]+38[%Ru]+14[%Re]−59[%Cr]}×0.1+49
第6〜7の発明に示された耐熱鋼の製造方法は、第1〜5の発明の耐熱鋼を用いて高温クリープ強度を顕著に向上させるために好適な製造方法であり、本製造方法によればマルテンサイト組織に微細CrRuW相を分散析出させることができ、著しく良好な高温クリープ強度を得ることができる。以下にこの耐熱鋼の製造方法の限定理由について説明する。
本発明の耐熱鋼は、前記成分を得るべく、常法に従って溶製することができ、その溶製方法が特に限定されるものではない。得られた耐熱鋼には、鍛造等の加工処理や所望の条件で熱処理が施される。
焼入れ加熱温度:1050〜1150℃
本発明鋼は、焼入れ加熱によって析出炭窒化物およびCrRuW相を固溶させ、その後の焼戻しで炭窒化物およびCrRuW相を均一微細分散析出させることで高温クリープ強度を向上させる。この耐熱鋼では、Bの含有により析出炭化物、炭窒化物の固溶温度が高温側にシフトするため、1050℃未満の焼入れ加熱温度では析出物の固溶が不十分で良好な高温クリープ強度が得られにくく、一方、1150℃を越えると、結晶粒が粗大化して靭性が低下し、さらにクリープ延性が低下するため、1050〜1150℃の温度範囲での焼入れ加熱に限定した。さらに、1060〜1120℃の温度範囲での焼入れ加熱が望ましい。なお焼入れ時の冷却は、空冷以上の冷却速度で行なえばよく、適宜の冷却速度および冷却媒を選定することができる。
焼戻し温度:500℃〜740℃
焼戻しでは、上記焼入れ時に生成した残留オーステナイトを分解して焼戻しマルテンサイト単相組織とし、炭化物、炭窒化物、CrRuW相、Laves相をマトリックスに均一微細分散析出させ、転位を回復させることで所望の室温および高温強度、靭性を得、高温クリープ強度を向上させる。焼戻しは1回でもよいが、2回以上で行なうのが望ましく、1回目の焼戻しで、残留オーステナイトを分解するために、M温度以上の温度に加熱する必要がある。この焼戻し温度が500℃未満であると十分に残留オーステナイトが分解せず、一方、620℃を越える温度では、炭化物、炭窒化物、CrRuW相およびLaves相の析出がマルテンサイト組織部において優先的に進行するため、残留オーステナイト部での炭化物、炭窒化物、CrRuW相およびLaves相の析出が不均一となり、高温クリープ強度が低下する。このため、1回目の焼戻し温度を500℃〜620℃の範囲とするのが望ましい。さらに2回目の焼戻しで良好な延性、靭性を得、さらに析出物を安定化させ高温長時間クリープ強度を確保する。このためには、660℃以上の温度で焼戻しを行なうのが望ましく、一方、740℃を越える温度で焼戻しを行なうと所望の室温強さ、高温強度を得ることができないので、2回目の焼戻し温度を660℃〜740℃にするのが望ましい。なお所望により、鍛造と焼入れの間に焼準などの予備熱処理を施すこともできる。
以下に本発明の実施例を比較例と対比しつつ説明する。実施例に供する試験材として、表1および表2(本発明鋼、比較鋼)に示す組成(残部Fe及び不可避的不純物)を有する合金を用意した。これらの合金は50kg試験鋼塊として真空誘導溶解炉で溶製し、鍛造した後、所定の熱処理を施した。熱処理は、1070℃から油冷相当の焼き入れ処理を行った後、570℃で1回目の焼戻しを行い、さらに680℃で2回目の焼戻しを行なって各供試材を得た。
上記により得られた供試材に対して、試験温度:650℃でクリープ試験およびクリープ破断試験を行い、クリープ強度を評価した。
表1に示す発明鋼1と比較鋼2における、650℃、137MPaでのクリープ曲線を図1に示す。発明鋼1のクリープ曲線は、比較鋼2のそれに比べて加速クリープの開始が長時間側に移行し、そのため破断時間が大幅に増大している。この傾向は低応力ほど顕著であり、同様に開発鋼の長時間側のクリープ強度も向上させる。
本発明鋼No.1について、クリープ強度の向上効果を調べるために透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて析出相の観察を行なった。調質まま材の抽出レプリカによる析出物観察写真を図2に示す。種々の析出物(M23炭化物、Laves相、炭窒化物)が観察された。さらに図2中に矢印で示すように、マルテンサイトラス境界と考えられる部分には、より微細な析出相が並んでいるのが確認された。これらのエネルギー分散型X線分析(EDX)で得られたスペクトルを図3に示す。これよりCr主体で、(Cr+Ru):(W+V)≒8:2の組成を有する析出相(以後、CrRuW相と記述する)であることが判明した。またマルテンサイトラス内と考えられる位置にも微細に分散するこのCrRuW相が認められた。このように、Ruを含有する微細な析出相をラス内およびラス境界に析出させてマルテンサイトラス境界の移動を抑制することにより、組織回復を抑制し、特に長時間側のクリープ強度を向上させることができる。
上記のように、本発明で提案するパラメータにおいて、Ruとともに炭窒化物を形成する元素であるCr、W、Ruおよび類似の性質を有するMo、Reの制御が特に重要である。そのため加速クリープの開始を遅延させ、長時間まで高いクリープ強度を維持することのできる鋼種を規定する新しいパラメータを提案した。表2に示す発明鋼と比較鋼について650℃、118MPaのクリープ破断試験における破断時間と本パラメータとの関係を図4に示す。このパラメータを0以上に制御することにより、高いクリープ強度を得ることができる。
本発明の実施例における、発明鋼1と比較鋼2の650℃−137MPaでのクリープ歪み−時間曲線である。 本発明鋼No.1の調質処理材について、CrRuW相の分布を示す抽出レプリカによる透過電子顕微鏡写真である。 本発明鋼No.1の調質処理材について、CrRuW相のEDX分析で得られたX線プロファイルである。なお、Cuはレプリカ膜を支持する銅メッシュであり、析出相の組成とは無関係である。 本発明の実施例における供試材について、パラメータと650℃−118MPaでのクリープ破断時間との関係を示すグラフである。

Claims (8)

  1. 質量%で、炭素(C):0.06〜0.13%、クロム(Cr):8.5〜9.8%、バナジウム(V)0.10〜0.25%、ニオブ(Nb):0.03〜0.08%、タングステン(W):0.2〜5.0%、コバルト(Co):1.0〜5.0%、硼素(B):0.002〜0.015%、窒素(N):0.015〜0.025%、ルテニウム(Ru):0.01〜2.0%を含み、残部が鉄(Fe)および不可避的不純物からなることを特徴とする高Crフェライト系耐熱鋼。
  2. 質量%で、炭素(C):0.06〜0.13%、クロム(Cr):8.5〜9.8%、バナジウム(V)0.10〜0.25%、ニオブ(Nb):0.03〜0.08%、タングステン(W):0.2〜5.0%、コバルト(Co):1.0〜5.0%、硼素(B):0.002〜0.015%、窒素(N):0.015〜0.025%、ルテニウム(Ru):0.01〜2.0%、レニウム(Re):0.01〜1.5%を含み、残部が鉄(Fe)および不可避的不純物からなることを特徴とする高Crフェライト系耐熱鋼。
  3. 含有成分として、さらに質量%で、モリブデン(Mo):0〜1.5%を含み、残部が鉄(Fe)および不可避的不純物からなることを特徴とする請求項1または2に記載の高Crフェライト系耐熱鋼。
  4. 含有成分として、さらに質量%で、珪素(Si):0〜0.2%を含み、残部が鉄(Fe)および不可避的不純物からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高Crフェライト系耐熱鋼。
  5. 含有成分として、さらに質量%で、マンガン(Mn):0〜0.2%、ニッケル(Ni):0〜0.25%の1種または2種を含み、残部が鉄(Fe)および不可避的不純物からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高Crフェライト系耐熱鋼。
  6. 成分含有量の関係において、{6[%Mo]+16[%W]+38[%Ru]+14[%Re]−59[%Cr]}×0.1+49で表される長時間クリープ強化パラメータ([%]は元素の質量%を示す )が0以上であることを特徴とする、請求項1〜5に記載の高Crフェライト系耐熱鋼。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の組成を有する鋼塊を熱間鍛造し、次いで1050〜1150℃に加熱して焼入れを施した後、500℃〜740℃で一回以上の焼戻し処理を施し、焼戻し処理でCrRuW相を析出させることを特徴とするフェライト系耐熱鋼の製造方法。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の組成を有する鋼塊を熱間鍛造し、次いで1060〜1120℃に加熱して焼入れを施した後、500℃〜620℃で1回目の焼戻し処理を施し、660℃〜740℃で2回目の焼戻し処理を施し、これら焼戻し処理でCrRuW相を析出させることを特徴とするフェライト系耐熱鋼の製造方法。
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