JP2010133297A - 遠心送風機 - Google Patents

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志明 鄭
Toru Iwata
透 岩田
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Abstract

【課題】ターボファン等の遠心送風機におけるシュラウドとベルマウスとの間の隙間からの漏れ流れの量を低減して、ファン効率を向上させ、さらに剥離を抑制するとともに主流との干渉による羽根負圧面の剥離騒音を下げる。
【解決手段】回転駆動軸に固定された円形のハブと、該ハブの周方向に並設固定された複数枚の後ろ向き羽根と、該羽根の反固定端側に固定され、空気吸込口を形成するシュラウドと、該シュラウドの空気吸込側端部内に所定の隙間を保って空気流出口部が遊嵌されたベルマウスとからなる遠心送風機において、上記シュラウドの内側に遊嵌される上記ベルマウスの空気流出口部外周には、上記シュラウドの空気吸込側端部を覆うシール壁が断面U字構造をなすように設けることにより、上記シュラウドとベルマウスとの間の隙間からの漏れ流れ量を少なくした。
【選択図】 図2

Description

本願発明は、遠心送風機の構造に関するものである。
図4および図5は、例えば天井埋込型空気調和機1に適用された遠心送風機の一例としての従来のターボファンの全体および要部の構造を示している。
図4中、先ず符号2は、当該天井埋込型空気調和機1のカセット型の本体ケーシングである。該本体ケーシング2は、その吸気・吹出パネル(下面パネル部)4が天井3と略同一平面状に連続するようにして、天井3内に埋設されている。
そして、上記本体ケーシング2の上記吸気・吹出パネル4には、中央部に方形の空気吸込グリル5が設けられ、さらに、その内側にプレフィルタFを介してターボファン11用のベルマウス6が連設されている。
また、上記本体ケーシング2の吸気・吹出パネル4の上記空気吸込グリル5の外周部4方には、所定の幅の空気吹出口9,9・・が設けられている。
そして、上記本体ケーシング2内には上記空気吸込グリル5からベルマウス6を経て上記空気吹出口9,9・・方向に到る全周方向の送風流路10が形成されており、該送風流路10の上記ベルマウス6の背後(図示上部)中央に位置して、その空気吸込側(後述するシュラウド15の空気吸込側端部15a)が上記ベルマウス6の空気流出口部6cの外周に遊嵌されたターボファン11が、ファンモータ13を介して上記本体ケーシング2の天井パネル2aに吊設されている。
また、同送風流路10には、該ターボファン11を囲む状態で空気熱交換器12が設けられている。
一方、該ターボファン11は、上記ファンモータ13の回転駆動軸13aに固定された円形のハブ(主板)14と羽根車内遠心方向への空気吸込口を形成する他端側異径筒状のシュラウド15との間に複数枚の羽根(翼)16,16・・・を所定の翼角、所定の翼間隔で周方向に並設して構成されている。他方、そのシュラウド15の空気吸込側端部15a内には、上記ベルマウス6の下流側空気流出口部6cが所定の隙間Gを保って相対回転可能に所定寸法遊嵌されている。
上記ベルマウス6は、上記ターボファン羽根車の空気吸込口を形成しているシュラウド15の空気吸込側端部15aに対して上記本体ケーシング2側空気吸込グリル5からの空気をターボファン羽根車内遠心方向にスムーズに流入させるために、図示のように吸気・吹出パネル4への取付縁部6aから内方に延び、その空気流上流側から空気流下流側にかけて次第に開口径が縮小した所定曲率半径の円弧面よりなる空気流入口部6bと同空気流入口部6bの延長線上に延びる空気流出口部6cとからなる気流ガイド面を有して構成されている。
そして、その形状により上記ターボファン羽根車のシュラウド15に対応して、上記ターボファン羽根車の吸込側の空気を当該吸込側において吹出側遠心方向にスムーズにガイドすることによって送風時に生じる空力騒音を可能な限り低減するようにしている。
このようにターボファン等の遠心送風機では、各々ベルマウスおよびシュラウドの気流ガイド面の形状を相互に理想的な気流ガイド面形状に近づけることによって、羽根車外周部や吸込部の気流の乱れを可及的に少なくして空力騒音の低減を図るようにしている。
しかし、上記シュラウド15とベルマウス6との間で発生する空力騒音には、例えば図5に示すように、上記羽根車の回転時において、それらの間の隙間Gから漏れる高速の漏れ流れBと本来の主流Aの内のシュラウド寄りの主流A′との干渉により、羽根16,16・・・の負圧面側での気流の剥離が増大し、それによって発生する空力騒音もある。
ところで、上記ベルマウス6とシュラウド15との間の隙間Gは、羽根車が回転するときに、羽根車がベルマウス6に接触しないように設けられている。
そして、この隙間Gの幅は、一般に次の3つの要因を考慮して設定されている。
(1) ファンの製造精度による回転ブレ
(2) 室内機の組立て誤差
(3) 室内機設置時に発生しうる羽根車の芯ズレ
しかし、この隙間Gの存在により、図5のように羽根16,16・・・から吐き出された気流が、同隙間Gを通って羽根車の吸込み側に漏れていく。そして、この漏れ流れBが、上述のように空力騒音を発生させるとともにファン効率の低下を招いている。
もちろん、これまでに、ファン羽根車の製造精度を向上させて、可能な限り回転ブレを低減してきた。また、室内機の組立て誤差を小さくする努力もしてきた。さらに、室内機を設置するときに、水平度をできるだけ高く保持して、室内機の微小な変形による芯ズレを減らしてきた。
それでも、実際には或る程度の芯ズレを避けられないため、例えば上記隙間Gは5mm以上の大きなものに設定されている。したがって、このままでは、やはりファン効率が低く、ファンモータ入力が高くなり、空気調和機の省エネ性を損なっているのが現状である。
従来、このような問題に対応する第1の従来例として、例えば複数枚のブレードおよび該ブレードの吸い込み口の先端に配設したリング状の整流板を有する遠心羽根車と、空気吸気口の周囲先端部にリング状の凹部を形成し、該凹部の吸い込み側端部の形状を上記整流板の形状に対向させて流入口側から流出口側にかけて凸曲面としたベルマウスを備えた構成とし、上記ベルマウスの空気吸気口の先端部と遠心羽根車の空気吸気口の端面の接触部における逆流を少なくするとともに、ベルマウスの吸い込み口からスムーズに空気が流入するようにしたものがある(特許文献1)。
しかし、このような構成の場合、上記ベルマウスの空気流入口周縁部分が空気流上流側に局部的に突出した構造となり、その外周辺からのスムーズな空気の吸入が困難となる問題がある。
また、同構成の場合、その結果、漏れ流れが乱れるので、該乱れた気流が羽根とぶつかり、空力騒音の上昇を招く。
そこで、羽根車の空気吸込側の側板の吸込口の内側に吸込口リングの先端を挿入し、上記空気吸気口吸込側側板の吸込口の外側に上記吸込口リングの中心と同心に環状壁を設けたものも提案されている(特許文献2参照)。
また、主板と側板と複数の羽根板から成る羽根車と、上記羽根車を内包するケーシングと、上記側板の吸込部先端全周に設けた環状溝と、この環状溝内に先端部を挿入した吸込口リングとから構成したものも提案されている(特許文献3参照)。
特開平7−180855号公報 特開昭64−60799号公報 実開昭64−47998号公報
上記特許文献2,3のような構成によれば、上記特許文献1のようなベルマウスの空気吸込部周縁部の突出部を無くすことができ、シール性も実現されるが、やはり漏れ流れは乱れるので、該乱れた気流が羽根とぶつかり、空力騒音の上昇を招く問題は残される。
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、シール性を一層確実なものにするとともに漏れ流れをもスムーズなものとすることによって、騒音の上昇が少なく、可及的にファンの効率を向上させた遠心送風機を提供することを目的とするものである。
本願各発明は、上記の目的を達成するために、それぞれ次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 請求項1の発明
この発明は、回転駆動軸に固定された円形のハブと、該ハブの周方向に並設固定された複数枚の後ろ向き羽根と、該羽根の反固定端側に固定され、空気吸込口を形成するシュラウドと、該シュラウドの空気吸込側端部内に所定の隙間を保って空気流出口部が遊嵌されたベルマウスとからなる遠心送風機において、上記シュラウドの内側に遊嵌される上記ベルマウスの空気流出口部外周には、上記シュラウドの空気吸込側端部を覆うシール壁が断面U字構造をなすように設けられていることを特徴としている。
該構成では、シュラウドに遊嵌される上記ベルマウスの空気流出口部外周には、上記シュラウドの空気吸込側端部を覆うシール壁が断面U字構造をなすように設けられている。
したがって、それによってベルマウスの空気流出口部外周に断面U字構造のポケット部が形成されることになり、同断面U字構造のポケット部の存在により、漏れ流れ流路そのものの長さが長くなり、漏れ流れ自体の気流抵抗が増大するだけでなく、漏れ流れがUターンして流れるようになるため、気流抵抗が大きく上昇する。
その結果、漏れ流れ量が大幅に低減し、ファン効率が向上するとともに、主流との干渉による羽根負圧面の剥離も有効に抑制される。
その結果、従来の遠心送風機に比べて、送風性能が向上するとともに、有効に空力騒音が低減される。
(2) 請求項2の発明
この発明は、上記請求項1の発明の構成において、シール壁は、ベルマウスの空気流出口部よりもシュラウド側に長く延びて形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、上記請求項1の発明の構成において、上記漏れ流れの流路を、より長くすることができ、より有効に漏れ流れを低減することができる。その結果、ファン効率が向上する。
またベルマウスの先端を過ぎた気流がシュラウド面に沿うようになる。その結果、シュラウド面の剥離が低減され、さらに有効に空力騒音が低減される。
(3) 請求項3の発明
この発明は、上記請求項1又は2の発明の構成において、ベルマウスの空気流出口部は、吸込側から出口側にかけて断面円弧状に拡径されていることを特徴としている。
このような構成によると、漏れ流れの低減により上記同様にファン効率が向上することはもちろん、ベルマウスの空気流出口部の気流ガイド面がシュラウドの空気吸込側端部下流に沿って円弧面状に連続することになり、ベルマウスの先端を過ぎた気流がシュラウド面に沿うようになる。
その結果、シュラウド面の剥離が低減され、さらに有効に空力騒音が低減される。また、その結果、漏れ流れも滑らかに流れるようになるため、漏れ流れ自体の乱れが小さくなり、漏れ流れと羽根との衝突による空力騒音が、さらに有効に低減される。
(4) 請求項4の発明
この発明は、上記請求項1,2又は3の発明の構成において、シール壁のベルマウスの空気流出口部に対する連続部内側は、断面円弧状の凹溝面に形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、漏れ流れの低減により上記同様にファン効率が向上することはもちろん、同部分をUターンして流れる漏れ流れが、さらに滑らかに流れるようになるため、一層漏れ流れの乱れが小さくなり、漏れ流れと羽根との衝突による空力騒音が、さらに有効に低減される。
(5) 請求項5の発明
この発明は、上記請求項1,2,3又は4の発明の構成において、ベルマウスの空気流出口部とシュラウドとの間の最小間隔とシール壁とシュラウドとの間の最小間隔とは、略等しくなるように形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、漏れ流れの低減により上記同様にファン効率が向上することはもちろん、シュラウドと内側のベルマウス空気流出口部およびシュラウドと外側のシール壁との距離がそれぞれ略同等の寸法ものとなり、羽根車の回転ブレや芯ズレによる接触が無いように設定されるため、シュラウドとベルマウス内外両壁との接触が発生しない。
(6) 請求項6の発明
この発明は、上記請求項1,2,3,4又は5の発明の構成において、遠心送風機が、空気調和機用室内機の送風機として構成されていることを特徴としている。
このような構成によると、ファン効率の向上など、以上の請求項1,2,3,4又は5の構成の送風機の各種のメリットを生かした高性能、低騒音で省エネ性の高い空気調和機用室内機を実現することができる。
以上の結果、本願発明によれば、空力騒音が低く、送風性能の高い遠心送風機並びに同送風機を用いた送風性能が高く、低騒音の高性能の空気調和機を提供することができるようになる。
(最良の実施の形態1)
図1および図2は、例えば天井埋込型空気調和機に適用した本願発明の最良の実施の形態1に係る遠心送風機の構造を示している。
図1中、先ず符号2は、当該天井埋込型空気調和機1のカセット型の本体ケーシングである。該本体ケーシング2は、その吸気・吹出パネル(下面パネル部)4が天井3と略同一平面状に連続するようにして、天井3内に埋設されている。
そして、上記本体ケーシング2の上記吸気・吹出パネル4には、中央部に方形の空気吸込グリル5が設けられ、さらに、その内側にプレフィルタFを介してターボファン11用のベルマウス6が連設されている。
また、上記本体ケーシング2の吸気・吹出パネル4の上記空気吸込グリル5の外周部4方には、所定の幅の空気吹出口9,9・・が設けられている。
そして、上記本体ケーシング2内には上記空気吸込グリル5からベルマウス6を経て上記空気吹出口9,9・・方向に到る全周方向の送風流路10が形成されており、該送風流路10の上記ベルマウス6の背後(図示上部)中央に位置して、その空気吸込側(後述するシュラウド15の空気吸込側端部15a)が上記ベルマウス6の空気流出口部6c外周に遊嵌されたターボファン11が、ファンモータ13を介して上記本体ケーシング2の天井パネル2aに吊設されている。
また、同送風流路10には、該ターボファン11を囲む状態で空気熱交換器12が設けられている。
一方、該ターボファン11は、上記ファンモータ13の回転駆動軸13aに固定された円形のハブ(主板)14とターボファン羽根車内遠心方向への空気吸込口を形成する他端側異径筒状のシュラウド15との間に複数枚の後ろ向きタイプの羽根(翼)16,16・・・を所定の翼角、所定の翼間隔で周方向に並設して構成されている。他方、そのシュラウド15の空気吸込側端部15a内には、上記ベルマウス6の下流側空気流出口部6cが所定の隙間を保って相対回転可能に所定寸法遊嵌されている。
上記ベルマウス6は、上記ターボファン羽根車の空気吸込口を形成しているシュラウド15の空気吸込側端部15aに対して上記本体ケーシング2側空気吸込グリル5からの空気をターボファン羽根車内遠心方向にスムーズに流入させるために、図示のように吸気・吹出パネル4への取付縁部6aから内方に延び、その空気流上流側から空気流下流側にかけて次第に開口径が縮小した所定曲率半径の円弧面よりなる空気流入口部6bと同空気流入口部6bの延長線上に延びる空気流出口部6cとからなる気流ガイド面を有して構成されている。
そして、その形状により上記ターボファン羽根車のシュラウド15に対応して、上記ターボファン羽根車の吸込側の空気を当該吸込側において吹出側遠心方向にスムーズにガイドすることによって送風時に生じる空力騒音を可能な限り低減するようにしている。
そして、この実施の形態の場合、上記シュラウド15の空気吸込側端部15aの内側に遊嵌される上記ベルマウス6の空気流出口部6c外周側には、さらに上記シュラウド15の空気吸込側端部15aを覆うシール壁6dが断面U字構造をなすように設けられている。
したがって、それによって、上記ベルマウス6の空気流出口部6cの外周には、図示のような断面U字構造のポケット部21が形成されることになり、同断面U字構造のポケット部21の存在により、漏れ流れBの流路そのものの長さが長くなり、漏れ流れBに対応する流通抵抗が増大するだけでなく、同ポケット部21のU字溝内で漏れ流れ自体がUターンして流れるようになるため、気流抵抗が一層大きく上昇する。
その結果、漏れ流れBの量が大幅に低減され、ファン効率が向上するとともに、シュラウド15寄りの主流A′との干渉による羽根負圧面側の剥離も有効に抑制される。
その結果、従来の遠心送風機に比べて、有効に空力騒音が低減される。
また、この場合、上記ポケット部21を形成するシール壁6dは、ベルマウス6の空気流出口部6cよりもシュラウド15側に円弧状に長く延びて形成されている。
このような構成によると、上述した漏れ流れBの流路の長さを、より長くすることができ、より有効に上述の漏れ流れ量を低減することができ、さらにファン効率が向上する。
また、上記ポケット部21を形成しているシール壁6dのベルマウス6の空気流出口部6cに対する連続部の内壁面は、断面円弧状の凹溝面6eに形成されている。
このような構成によると、上記のようにUターンして流れる漏れ流れBが、一層滑らかにUターンして流れるようになるため、より一層漏れ流れの乱れが小さくなり、漏れ流れと羽根16,16・・・との衝突による空力騒音が、さらに有効に低減される。
この場合において、上記ベルマウス6の空気流出口部6cとシュラウド15の空気吸込側端部15aとの間の最小間隔とシール壁6dとシュラウド15の空気吸込側端部15aとの間の最小間隔とは、略等しくなるように形成されている。
このような構成によると、シュラウド15と内側のベルマウス6との距離が全周に亘って内外ともに一定であり、回転ブレや芯ズレが発生しても、それによる接触が生じにくくなる。
以上の結果、この実施の形態によると、空力騒音が低く、送風性能の高い、高性能の遠心送風機並びに同送風機を用いた送風性能が高く、低騒音の、高性能の空気調和機を提供することができるようになる。
(変形例)
次に、図3は、上記天井埋込型空気調和機に適用した本願発明の最良の実施の形態1の変形例に係る遠心送風機の構造を示している。
この遠心送風機は、例えば図3に示すように、上記最良の実施の形態1の構成に係る遠心送風機において、そのベルマウス6の下流側空気流出口部6cの内径が下流側に向かうほど半径方向外方に拡大されるように構成したことを特徴とするものである(図1のベルマウス6の空気流出口部6cの内壁面の延長線に対し、外向きに開口角θが拡大)。
この結果、同ベルマウス6の空気流出口部6cの内壁面は、シュラウド15の空気吸込側端部15a下流側の斜流遠心方向への滑らかな円弧面状の気流ガイド面に沿って滑らかに連続する円弧状の気流ガイド面となり、ベルマウス6の空気流出口部6cを過ぎた気流がシュラウド15面に沿うようになる。その結果、ベルマウス6側からシュラウド15側への主流Aの流れの剥離が低減され、羽根16,16・・・からのスムーズな吹出しが可能となる。
したがって、前述したシール壁6dによる漏れ流れB量の低減によるファン効率の向上、空力騒音の低減等と併せて、より有効に送風性能を向上させることができるようになる。
天井埋込型空気調和機に適用した本願発明の最良の実施の形態1に係る遠心送風機の構成を示す全体構造の断面図である。 同遠心送風機のシュラウドおよびベルマウス相互間の構成を示す要部の拡大断面図である。 同遠心送風機の変形例に係るシュラウドおよびベルマウス相互間の構成を示す要部の拡大断面図である。 天井埋込型空気調和機に適用した従来の遠心送風機の構成を示す全体構造の断面図である。 同遠心送風機の作用(問題点)を示す要部の拡大断面図である。
符号の説明
6はベルマウス、6cは空気流出口部、6dはシール壁、10は送風流路、11はターボファン、14はハブ、15はシュラウド、15aは空気吸込側端部、16は羽根、21はポケット部である。

Claims (6)

  1. 回転駆動軸に固定された円形のハブと、該ハブの周方向に並設固定された複数枚の後ろ向き羽根と、該羽根の反固定端側に固定され、空気吸込口を形成するシュラウドと、該シュラウドの空気吸込側端部内に所定の隙間を保って空気流出口部が遊嵌されたベルマウスとからなる遠心送風機において、上記シュラウドの内側に遊嵌される上記ベルマウスの空気流出口部外周には、上記シュラウドの空気吸込側端部を覆うシール壁が断面U字構造をなすように設けられていることを特徴とする遠心送風機。
  2. シール壁は、ベルマウスの空気流出口部よりもシュラウド側に長く延びて形成されていることを特徴とする請求項1記載の遠心送風機。
  3. ベルマウスの空気流出口部は、吸込側から出口側にかけて断面円弧状に拡径されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遠心送風機。
  4. シール壁のベルマウスの空気流出口部に対する連続部内側は、断面円弧状の凹溝面に形成されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の遠心送風機。
  5. ベルマウスの空気流出口部とシュラウドとの間の最小間隔とシール壁とシュラウドとの間の最小間隔とは、略等しくなるように形成されていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の遠心送風機。
  6. 遠心送風機が、空気調和機用室内機の送風機として構成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の遠心送風機。
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