JP2010125788A - ページ捲り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通帳類の見返しチェックの際に確実にページ残りを検知できるページ捲り装置を提供する。
【解決手段】ページ捲り装置1は、金融機関等で扱う通帳類の見返し対象ページ91を捲りローラ3で押さえ、押さえられた見返し対象ページ91側に綴じ目部92が移動する方向で通帳類をピンチローラ9により搬送して見返し対象ページを撓ませて、撓みの大きさを見返しチェック検知センサ113により検出し、表紙と中紙とで撓みの大きさが異なることから中紙の有無を判定して見返しチェックをする。
【選択図】図1

Description

本発明は、表紙および複数の中紙からなる冊子を綴り目方向に捲るページ捲り装置に関し、特に裏表紙閉じ前の見返しチェックが可能なページ捲り装置に関する。
たとえば、金融機関等に設置される通帳発行機では、通帳への記帳がおこなわれる。この通帳への記帳は、通帳発行機の通帳プリンタ部でおこなわれる。通帳プリンタの基本動作には、通帳表紙捲り、ページ捲り動作がある。そしてさらに、表紙捲り動作の後、あるいはページを全て捲り裏表紙を閉じる前には、表紙あるいは裏表紙が1枚であるかを確認する。つまり、表紙あるいは裏表紙とともに中紙のページが残っていないかを確認する。この中紙のページ残りを確認する動作は、見返しチェックと呼ばれている。見返しチェックには、前述したとおり、表紙捲り後の見返しチェックと、裏表紙閉じ前の見返しチェックとがある。
通帳発行機においては、表紙捲り機構が独立しているため、表紙捲り後の見返しチェックは、表紙捲り機構部でおこなっている。そして、表紙捲り機構部は、その機能を特化したものであるため、裏表紙閉じ前の見返しチェックは、裏表紙閉じ動作をおこなう通帳プリンタ部でおこなっている。
通帳プリンタ部は、印字された通帳が搬送されるため、各搬送ローラに通帳の記帳面から記帳後のインクが転写し、このインクが見返しチェック時に通帳に転写されるという問題があった。搬送ローラのインク汚れは、通帳を汚すばかりか、搬送ローラが適切な摩擦力を失い通帳との間でスリップし、見返しチェック失敗の原因ともなる。そこで、表紙捲り機構部が備えるインク転写の影響を受けない捲りローラで裏表紙閉じ前の見返しチェックをする機構および制御の提案がある(たとえば、特許文献1参照)。
ページ捲り装置の捲りローラを取り付けたシャフトに、さらにガイド部材を取り付けるものであり、ガイド部材が紙面の膨らみに応じて回転され、回転角度をもとに中紙の有無を検出することで見返しチェックをおこなう。
特開2004−114569号公報
しかしながら、従来の表紙捲り機構に対する変更箇所が大きく、従来品に対する機能拡張が容易ではなかった。また、ガイド部材が通帳の排出方向側に突出して設けられるため表紙捲り機構の設置を制約するおそれがあった。また、ガイド部材を十分な大きさにすることが設置制約上困難なため、ガイド部材と通帳の当接位置と、ガイド部材の回転軸とが近接し、紙面の膨らみを回転角度の変化として好適に検知することが容易ではなかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、誤検知を防止しながら、確実にページ残りを検知できるページ捲り装置を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、表紙と表紙よりも軟質の中紙とが綴じ目部を介して綴じられる冊子を捲るページ捲り装置において、前記冊子の見返し対象ページを押さえる押さえ機構と、押さえられた前記見返し対象ページ側に前記綴じ目部が移動する方向で前記冊子を搬送する搬送機構と、前記搬送の際に前記見返し対象ページに当接して搬送をガイドするとともに、一端を回動自在に軸支され、前記搬送による前記見返し対象ページの撓みにしたがい回動するガイド部と、前記表紙または前記中紙の撓みに基づく前記回動を検出可能な位置に配置されて、前記ガイド部のガイド状態を検出するガイド状態検出部と、前記中紙の撓みに基づく前記回動のみを検出可能な位置に配置されて、前記中紙を検出する中紙検出部と、を備えたことを特徴とするページ捲り装置が提供される。
このようなページ捲り装置によれば、押さえ機構は、冊子の見返し対象ページを押さえる。搬送機構は、押さえられた見返し対象ページ側に綴じ目部が移動する方向で冊子を搬送する。ガイド部は、搬送の際に見返し対象ページに当接して搬送をガイドするとともに、一端を回動自在に軸支され、搬送による見返し対象ページの撓みにしたがい回動する。ガイド状態検出部は、表紙または中紙の撓みに基づく回動を検出可能な位置に配置されて、ガイド部のガイド状態を検出する。中紙検出部は、中紙の撓みに基づく回動のみを検出可能な位置に配置されて、中紙を検出する。
また、本発明では上記課題を解決するために、表紙と表紙よりも軟質の中紙とが綴じ目部を介して綴じられる冊子を捲るページ捲り装置において、シャフトを中心とした略扇形の断面形状を有してその曲面部分を前記冊子の紙面との摩擦接触面とし、前記シャフトの回転駆動に伴い前記冊子の見返し対象ページを前記摩擦接触面で押さえる捲りローラと、前記冊子を搬送路に沿って搬送する搬送機構と、前記冊子の搬送の際に前記見返し対象ページに当接し、当接部が前記捲りローラと前記綴じ目部との間に位置するように配置され、一端を回動自在に軸支され前記搬送による前記見返し対象ページの撓みにしたがい回動するガイド部材と、前記表紙または前記中紙の撓みに基づく前記回動を検出可能な位置に配置されて、前記ガイド部材のガイド状態を検出するガイド状態検出器と、前記中紙の撓みに基づく前記回動のみを検出可能な位置に配置されて、前記中紙を検出する中紙検出器と、を備えたことを特徴とするページ捲り装置が提供される。
このようなページ捲り装置によれば、捲りローラは、シャフトを中心とした略扇形の断面形状を有してその曲面部分を冊子の紙面との摩擦接触面とし、シャフトの回転駆動に伴い冊子の見返し対象ページを摩擦接触面で押さえる。搬送機構は、冊子を搬送路に沿って搬送する。ガイド部材は、冊子の搬送の際に見返し対象ページに当接し、当接部が捲りローラと綴じ目部との間に位置するように配置され、一端を回動自在に軸支され搬送による見返し対象ページの撓みにしたがい回動する。ガイド状態検出器は、表紙または中紙の撓みに基づく回動を検出可能な位置に配置されて、ガイド部材のガイド状態を検出する。中紙検出器は、中紙の撓みに基づく回動のみを検出可能な位置に配置されて、中紙を検出する。
開示のページ捲り装置によれば、誤検知を防止しながら、確実にページ残りを検知できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係るページ捲り装置の構成を示す側断面図である。図1に示すページ捲り装置1は、金融機関等の窓口に設置され、通帳が挿入されて文字やデータの読み取り、印字等の処理が行われる通帳処理装置等に搭載される。
この通帳処理装置では、通帳の搬送路に沿って、磁気ストライプの読み取り機構や印字機構等が配置され、たとえば印字機構の後段に、通帳の中紙を捲る中紙捲り機構が配置され、そのさらに後段に表紙捲り機構が配置される。そして、その後段には通帳補充機構が配置される。本実施の形態で示すページ捲り装置は、この表紙捲り機構として用いられるものである。
なお、ここで使用される通帳は、比較的剛性の高い(硬質の)表紙に、比較的剛性の低い(軟質の)複数の中紙が綴じ込まれた冊子状の構成を有しているものとする。図示された通帳90は、見返し対象ページ91を開いた状態であり、綴じ目部92を中心にして左側に見返し対象ページ91を、右側に残りのページ(非見返し対象ページ)が位置している。なお、見返し対象ページとは、開いた冊子の表紙または裏表紙を閉じる際に、表紙または裏表紙が1枚であるか、つまり表紙または裏表紙とともに中紙が残っていないかをチェックする対象となっているページをいう。
ページ捲り装置1は、通帳90の搬送機構として、第1ピンチローラ(搬送ローラ)9と、第1ピンチローラ9と対向する位置に配置された第1ガイドローラ(従動ローラ)2と、第2ピンチローラ(搬送ローラ)15と、第2ピンチローラ15と対向する位置に配置された第2ガイドローラ(従動ローラ)25、とを有している。これらの搬送機構により、通帳90を搬送路に沿って搬送する。
また、搬送路は、搬送路上面と搬送路下面とにより形成され、搬送路上面は、膨らみ検知パネル28、ガイド6、7および図示しないガイドにより形成され、搬送路下面は、ガイド8、およびプレッシャ27により形成される。
これら各構成要素について、搬送機構構成要素周辺、搬送路形成要素周辺の順に説明する。
第1ピンチローラ9は、第1ピンチローラ軸支部材11に第1ピンチローラ回転軸10で回転自在に軸支される。なお、第1ピンチローラ回転軸10は、後段搬送、表紙捲り用モータ108(図1に図示せず)に連結された駆動軸である。第1ピンチローラ軸支部材11は、第1押し上げレバ13の作動により回動可能に第1ピンチローラ軸支部材回動軸12に組み付けられている。また、第1ピンチローラ軸支部材11は、第1ピンチローラ9が搬送路に臨む方向に図示しない付勢ばねで付勢される。このように、第1ピンチローラ9は、搬送路に対して昇降可能とされており、搬送時にローラ面を通帳90に接触させて第1ガイドローラ2との間で押圧し、回転することにより通帳90を搬送路に沿って移動させる。
第1押し上げレバ13は、表紙捲りガイド駆動用マグネット109(図1に図示せず)に連結され、第1押し上げレバ回動軸14を回動軸として回動する。表紙捲りガイド駆動用マグネット109は、OFF状態で第1ピンチローラ9を搬送路に臨ませ、ON状態で第1ピンチローラ9を搬送路から後退させる。
また、表紙捲りガイド駆動用マグネット109は、後段搬送、表紙捲り用モータ108の駆動力をシャフト5に伝達するギアの連結と解除を切り替える。表紙捲りガイド駆動用マグネット109のOFF状態で図示しないギアの連結が解除されるとともにシャフト5の回動がロックされ、ON状態でシャフト5の回動のロックが解除されるとともに、ギアが連結される。
シャフト5には、捲りローラ3が固定されているため、捲りローラ3は、表紙捲りガイド駆動用マグネット109のON状態で、後段搬送、表紙捲り用モータ108の駆動に伴い回転する。一方、第1ガイドローラ2は、シャフト5に対して回動可能に設けられている。捲りローラ3は、比較的摩擦力の高いゴム等の弾性材料によってなり、その主要部分は略扇形の断面形状を有して、その扇形形状の曲面部分が見返し対象ページ91に対する摩擦接触面4とされる。この捲りローラ3は、シャフト5の回転に伴い、曲面状の摩擦接触面4を見返し対象ページ91に接触させて摩擦する。これにより、見返し対象ページ91は、摩擦接触面4と、見返し対象ページ91を挟んで摩擦接触面4に対向する位置にある図示しないガイドとで挟持される。なお、捲りローラ3は、シャフト5に同じ取り付け角度で2つ備えられ、通帳90を同時に左右2箇所で押さえつける。また、摩擦接触面4からシャフト5の中心までの距離は、第1ガイドローラ2の半径より大きくされている。
第2ピンチローラ15は、第2ピンチローラ軸支部材17に第2ピンチローラ回転軸16で回転自在に軸支される。なお、第2ピンチローラ回転軸16は、後段搬送、表紙捲り用モータ108(図1に図示せず)に連結された駆動軸である。第2ピンチローラ軸支部材17は、第2押し上げレバ19の作動により回動可能に第2ピンチローラ軸支部材回動軸18に組み付けられている。また、第2ピンチローラ軸支部材17は、第2ピンチローラ15が搬送路に臨む方向に図示しない付勢ばねで付勢される。このように、第2ピンチローラ15は、搬送路に対して昇降可能とされており、搬送時にローラ面を通帳90に接触させて第2ガイドローラ25との間で押圧し、回転することにより通帳90を搬送路に沿って移動させる。
第2押し上げレバ19は、膨らみ検知パネルロック解除用マグネット110(図1に図示せず)に連結され、第2押し上げレバ回動軸20を回動軸として回動する。膨らみ検知パネルロック解除用マグネット110は、OFF状態で第2ピンチローラ15を搬送路に臨ませ、ON状態で第2ピンチローラ15を搬送路から後退させる。
また、膨らみ検知パネルロック解除用マグネット110は、膨らみ検知パネル28の回動を規制するロック機構(図示せず)に作用し、回動可能状態と回動規制状態とを切り替える。膨らみ検知パネルロック解除用マグネット110のOFF状態で図示しないロック機構が膨らみ検知パネル28の回動を規制し、ON状態でロック機構が膨らみ検知パネル28の回動規制を解除する。これにより、膨らみ検知パネル28は、回動規制状態では通帳90の搬送を好適にガイドし、回動可能状態では、好適に膨らみ検知をすることができる。
ガイド8は、固定された通帳摺動面である。なお、固定された通帳摺動面は、側断面図に図示されていないが、可動部材(第1ピンチローラ(搬送ローラ)9、第2ピンチローラ(搬送ローラ)15、プレッシャ27、およびシートストッパ22)との干渉領域をさけて搬送路前後方向に設けられて搬送路下面を形成している。
プレッシャ27は、第1押し上げレバ回動軸14を回動軸として回動駆動される。このプレッシャ27の上面は、搬送された通帳90の摺動面となっており、通帳の搬送時に、摺動面がその前後の搬送路面と同じ高さとなる状態とされる。また、捲りローラ3が回転される表紙めくり動作時には、押し上げレバ回動軸14の回動に伴い先端部で通帳90を下面から押し上げるように動作する。
ガイド7は、通帳90を第1ガイドローラ2に案内し、搬送路上面を形成している。ガイド6は、捲りローラ3をシャフト5に固定する係止具としての機能を有するとともに、捲りローラ3の摩擦接触面4が上方に退避しているときに通帳90をガイドする機能を有し、搬送路上面を形成している。
膨らみ検知パネル28は、膨らみ検知パネル回動軸24を回動軸にして回動可能であり、前述したとおり回動可能状態と回動規制状態とを切替可能である。回動規制状態では、通帳90の搬送をガイドする機能を有して搬送路上面を形成する。また、回動許可状態では、見返し対象ページ91に当接して、見返し対象ページ91の撓みによって上方向に押圧されることで膨らみを検知する。膨らみ検知パネル28は、膨らみ検知のために回動軸側端部の他側端部近傍(当接部より他側端部側)に遮光板29を備える。遮光板29は、膨らみ検知パネル28の回動量にしたがい表紙捲り検知センサ112と、見返しチェック検知センサ113の2つのフォトセンサの遮光状態と通光状態とを切り替える。また、膨らみ検知パネル回動軸24は、膨らみ検知パネル28の見返し対象ページ91との当接部から見て第2ガイドローラ25の先の、見返しチェックの際の非見返し対象ページの上方にある。これにより、膨らみ検知パネル回動軸24と当接部との距離を十分に離間して、見返し対象ページ91の膨らみの変化に対して膨らみ検知パネル28の回動量の変化が急激になり過ぎないようにしている。また、第1ガイドローラ2と第2ガイドローラ25の間に当接部を設定できるため、ページ捲り装置1をコンパクトに構成することができる。
シートストッパ22は、シートストッパ回動軸21を回動軸として、シートストッパ駆動用マグネット111により駆動され、その先端部を搬送路面に突出させた状態と、搬送路面から退避した状態とが切り換え可能とされている。シートストッパ22は、捲りローラ3による表紙捲り動作時に搬送路上への突出状態とされ、通帳90の綴じ目部92に当接して通帳90の挿入方向への移動を規制する。これにより表紙捲り動作時における通帳90の基準位置を与える。
次に、ページ捲り装置1の基本機能である表紙捲り機能について概要を説明する。
まず、初期状態では、捲りローラ3の摩擦接触面4、プレッシャ27およびシートストッパ22が搬送路から退避している。また、シャフト5は、捲りローラ3が搬送路から退避した位置でロックされている。そして、この状態で、表紙が閉じられた通帳90が、綴り目方向を先頭にしてページ捲り装置内に搬送される。次に、第1ピンチローラ9が退避されるとともに、プレッシャ27が上昇されて、通帳90が上方向に反り返った状態とされる。また、シートストッパ22が上昇されて、通帳90の先頭部の移動が規制され、搬送方向の位置合わせが行われる。そして、シャフト5の回転とともに捲りローラ3が図1で反時計回りに回転される。これにより、捲りローラ3の摩擦接触面4が通帳90の表紙に接触し、綴り目方向に摩擦する。表紙は、捲りローラ3の回転に伴って綴り目方向に容易に手繰り寄せられる。ここで、表紙に当接する膨らみ検知パネル28が押し上げられ、遮光板29の回動により表紙捲り検知センサ112が遮光状態(膨らみ検知パネル28が下がった状態)から通光状態(膨らみ検知パネル28が上がった状態)に切り替わり、表紙の捲りが検出される。この後、捲りローラ3の上方に表紙を跳ね上げてから、逆回転動作をして余計に跳ね上げたおそれのある中紙を第1ガイドローラ2の下に取り込み、捲りローラ3の摩擦接触面4は上方に退避して停止する。そして、搬送路から退避していた第1ピンチローラ9を搬送路に臨ませるとともに、プレッシャ27が下降されて、印字機構側(図1でページ捲り装置1の左側)に通帳90を搬送することで表紙を開くことができる。
次に、ページ捲り装置1の拡張機能である見返しチェック機能について概要を説明する。まず、初期状態では、捲りローラ3の摩擦接触面4、プレッシャ27およびシートストッパ22が搬送路から退避している。また、シャフト5は、捲りローラ3が搬送路から退避した位置でロックされている。そして、この状態で、裏表紙が開かれた通帳90が、見返し対象ページ91(裏表紙もしくは裏表紙に加えて捲り残された中紙)を後方にして印字機構側からページ捲り装置内に搬送される(図1)。次に、第1ピンチローラ9が退避されるとともに、プレッシャ27が上昇されて、通帳90が上方向に反り返った状態とされる。そして、シャフト5の回転とともに捲りローラ3が図1で反時計回りに回転される。これにより、捲りローラ3の摩擦接触面4が通帳90の表紙に接触し、綴り目方向に摩擦して停止する。見返し対象ページ91は、ガイドと摩擦接触面4の間に押さえつけられる。そして、搬送路から退避していた第1ピンチローラ9を搬送路に臨ませるとともに、プレッシャ27が下降されて、通帳90を印字機構側に搬送をすると、見返し対象ページ91は、摩擦接触面4と通帳90の綴り部との間で撓み、上方で当接する膨らみ検知パネル28を押し上げる。
このとき、撓んだ紙が中紙であれば、比較的軟質であることから大きく撓み、膨らみ検知パネル28を大きく回動させ、見返しチェック検知センサ113で膨らみ検知パネル28の回動を検出できる。一方、撓んだ紙が裏表紙であれば、比較的硬質であることから大きな撓みとならず、膨らみ検知パネル28を十分に回動させることがなく、見返しチェック検知センサ113で膨らみ検知パネル28の回動を検出することはない。
したがって、見返しチェック検知センサ113で膨らみ検知パネル28の回動を検出することで、見返し対象ページ91に中紙が残っているか否かを検出することができる。
このように、ページ捲り装置1に見返しチェック検知センサ113を増設するだけで、見返しチェック機能を容易に拡張することができる。
以下、実施の形態をより具体的に説明する。
図2は、PPR制御装置のハードウェア構成を示す図である。PPR(Passbok Printer)制御装置100は、ページ捲り機構の他に磁気ストライプの読み取り機構や印字機構を有するPPRユニット120に備えられる。
PPR制御装置100では、CPU(Central Processing Unit)101によって上記各機構が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、通信インタフェース104、出力インタフェース105および入力インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)プログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。ROM103には、OSプログラムやアプリケーションプログラムが格納される。通信インタフェース104は、通信線を介して後述のメイン制御部121に接続されている。
出力インタフェース105は、後段搬送、表紙捲り用モータ108、表紙捲りガイド駆動用マグネット109、膨らみ検知パネルロック解除用マグネット110およびシートストッパ駆動用マグネット111の制御信号を出力する。後段搬送、表紙捲り用モータ108は、ステッピングモータであり、制御信号によりCW(ClockWise:時計回り)回転、CCW(Counter ClockWise)回転で起動される。表紙捲りガイド駆動用マグネット109、膨らみ検知パネルロック解除用マグネット110およびシートストッパ駆動用マグネット111は、ON、OFFの制御信号によりストローク動作する。
入力インタフェース106は、表紙捲り検知センサ112、見返しチェック検知センサ113、捲りローラ位置検出センサ114および媒体搬送検知センサ115からの検知信号を入力する。表紙捲り検知センサ112、見返しチェック検知センサ113、捲りローラ位置検出センサ114および媒体搬送検知センサ115は、フォトセンサであり、発光素子と受光素子間にある媒体を遮光状態と通光状態とで検出する。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
図3は、PPRユニットの機能を示すブロック図である。各制御ブロックに接続される各種センサや各種アクチュエータは図示を省略したが各機構部を含んでPPRユニット120を構成している。
図3に示すPPRユニット120とメイン制御部121とは、通帳発行機に備えられる。PPRユニット120は、PPR制御部122が通信線を介してメイン制御部121と接続する。PPR制御部122は、通信線を介してメイン制御部121からの指示を受付け、指示に基づく制御結果を応答する。また、PPR制御部122は、磁気ストライプに記録された情報を読み書きするMS(Magnetic Stripe:)制御部125および通帳に記帳する印字制御部126と連係してPPRセンサ監視部124からの監視結果に基づいてPPR搬送制御部123を制御する。
PPR搬送制御部123は、PPR制御部122の指示に基づいて後段搬送、表紙捲り用モータ108、表紙捲りガイド駆動用マグネット109、膨らみ検知パネルロック解除用マグネット110およびシートストッパ駆動用マグネット111を制御する。PPRセンサ監視部124は、表紙捲り検知センサ112、見返しチェック検知センサ113、捲りローラ位置検出センサ114および媒体搬送検知センサ115のセンサ出力を監視し、PPR制御部122に監視結果を通知する。ページ捲り装置1は、ページ捲り機構部、PPR制御部122、PPR搬送制御部123およびPPRセンサ監視部124により構成される。MS制御部125は、PPR制御部122と連携して磁気ストライプの読み取り機構を制御する。印字制御部126は、PPR制御部122と連携して印字機構を制御する。
次に、ページ捲り装置1の拡張機能である見返しチェック機能について詳細に説明する。図4は、裏見返しチェック処理のフローチャートである。裏見返しチェック処理は、裏表紙の見返しチェックをする見返しチェック機能を実現する処理である。以下、図4に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS1]裏表紙閉じ動作の前の裏見返しチェックの開始指示を受けて裏見返しチェック処理が開始される。
[ステップS2]ページ捲り装置1(ページ捲り機構部)の搬送路に見返し対象となる通帳90を搬送して見返し対象ページ91をセットする通帳セット処理を実行する。通帳セット処理については、図5を用いて後述する。
[ステップS3]捲りローラ3で見返し対象ページ91を押さえ、捲りローラ3で見返し対象ページ91を押さえられた通帳90の綴り部を捲りローラ3方向に搬送することで、見返し対象ページ91を撓ませ、見返し対象ページ91に当接した膨らみ検知パネル28の回動させる捲りローラセット処理を実行する。捲りローラセット処理については、図6を用いて後述する。
[ステップS4]見返し対象ページ91に当接した膨らみ検知パネル28の回動量で中紙の有無を判定する。見返しチェック検知センサ113の検出信号により、見返し対象ページ91に残りページ(中紙)があったか否かを判定する。具体的には、中紙があれば比較的軟質の中紙は大きく撓み、これに当接した膨らみ検知パネル28の回動量が大きくなり、遮光板29が見返しチェック検知センサ113を遮光するので、見返しチェック検知センサ113の遮光状態の検出でページ残りを判定できる。ページ残りがあった場合には、ステップS5が実行される。一方、中紙がなければ比較的硬質の裏表紙は大きく撓むことがないので、これに当接した膨らみ検知パネル28の回動量は大きくならない。したがって、遮光板29が見返しチェック検知センサ113を遮光することはないので、見返しチェック検知センサ113の通光状態の検出でページ残りなしを判定できる。ページ残りがなかった場合には、ステップS7が実行される。
[ステップS5]見返しチェックでページ残りがあった場合に実行するページ捲り動作へ移行するためのページ残処理を実行する。ページ残処理については、図7を用いて後述する。
[ステップS6]裏見返しチェックの結果、ページ残りありと判定されたため、残りページを捲るページ動作をおこなう必要がある。ページ捲り動作は、印字機構部のページ捲り機能によるため、通帳90を印字機構部に搬送して裏見返しチェックを終了する。なお、印字機構部でページ捲り動作がおこなわれた後には、改めて裏見返しチェック処理が実行される。
[ステップS7]見返しチェックでページ残りがなかった場合に実行する裏表紙閉じ動作へ移行するための見返しチェック終了処理を実行する。見返しチェック終了処理については、図8を用いて後述する。
[ステップS8]裏見返しチェックの結果、ページ残りなしと判定されたため、裏表紙を閉じる動作をおこなう必要がある。裏表紙閉じ動作は、印字機構部の通帳裏表紙捲り機能によるため、通帳90を印字機構部に搬送して裏見返しチェックを終了する。
次に、通帳セット処理を詳述する。図5は、通帳セット処理のフローチャートである。なお、図5から図8の各処理の詳細を説明する際に、併せて図9、図10の裏見返しチェック処理のタイミングチャートと、図11から図16の裏見返しチェック処理におけるページ捲り装置の動作説明図を参照する。
通帳セット処理の開始時点で、後段搬送、表紙捲り用モータ108は停止、表紙捲りガイド駆動用マグネット109、膨らみ検知パネルロック解除用マグネット110は、OFFである。
[ステップS21]搬送路に見返し対象となる通帳90を所定位置にセットするため、後段搬送、表紙捲り用モータ108をCCW回転で起動(図9中のタイミングp1)して通帳90を搬送する。これにより、第1ピンチローラ9、第2ピンチローラ15が駆動され、搬送路にある通帳90を見返し対象ページ91を後方にして、印字機構部側からページ捲り装置1内に搬送する。なお、図示しない印字機構部に備えられる搬送機構も、印字機構部側から通帳90を排出するようにして図示しない駆動源により駆動される。
[ステップS22]搬送路を搬送される通帳90の見返し対象ページ91の押さえ位置を決めるため、フォトセンサからなる媒体搬送検知センサ115の通帳90の搬送により通光状態から遮光状態になるのを監視して通帳90の搬送状態を判定する。
[ステップS23]所定時間の監視時間を経ても媒体搬送検知センサ115が遮光状態に変化しない場合、起動中の後段搬送、表紙捲り用モータ108を停止して、搬送エラーを報知する搬送エラー処理に移行するため、裏見返しチェック処理を終了する。
[ステップS24]所定時間の監視時間のうちに媒体搬送検知センサ115が遮光状態に変化(タイミングp2)した場合、後段搬送、表紙捲り用モータ108をさらに所定ステップ(ステッピングモータの制御ステップ数)起動状態を保持してから停止(タイミングp3)して、搬送路を搬送される通帳90の見返し対象ページ91を押さえ位置にセットする。これにより、捲りローラ3の下方に見返し対象ページ91がセットされる(図11(1))。
通帳90の見返し対象ページ91を押さえ位置にセットしたら、通帳セット処理を終了し、次の捲りローラセット処理を開始する。
次に、捲りローラセット処理を詳述する。図6は、捲りローラセット処理のフローチャートである。
[ステップS31]捲りローラ3の回転準備をするため、表紙捲りガイド駆動用マグネット109をON(タイミングp4)する。これにより、第1押し上げレバ13が第1押し上げレバ回動軸14を回動軸にして時計回りに回動する。そして、第1押し上げレバ13は、当接する第1ピンチローラ軸支部材11を、第1ピンチローラ軸支部材回動軸12を回動軸にして反時計回りに回動させ、第1ピンチローラ9を搬送路から退避させる。同時に、プレッシャ27は、押し上げレバ回動軸14の回動に伴い先端部で通帳90の見返し対象ページ91を下面から押し上げるように動作する。また、表紙捲りガイド駆動用マグネット109をONにして、後段搬送、表紙捲り用モータ108の駆動力をシャフト5に伝達するギアを連結して、後段搬送、表紙捲り用モータ108の駆動力により捲りローラ3を回転可能状態とする(図11(2))。
[ステップS32]見返し対象ページ91を捲りローラ3で押さえるために、後段搬送、表紙捲り用モータ108をCCW回転で起動(タイミングp5)して、捲りローラ3を反時計周りに回転させる。同時に第2ピンチローラ15は、時計回りに回転して通帳90を捲りローラ3から遠ざかる方向に搬送して、見返し対象ページ91の余計な撓み発生を防止する(図12(3))。
[ステップS33]捲りローラ3の停止位置を決めるため、フォトセンサからなる捲りローラ位置検出センサ114のシャフト5の回転に伴い回転する図示しない遮光板による遮光状態から通光状態への変化を監視して捲りローラ3の位置を検出する。
[ステップS34]所定時間の監視時間を経ても捲りローラ位置検出センサ114が遮光状態から通光状態に変化しない場合、起動中の後段搬送、表紙捲り用モータ108を停止して、捲りローラ3の回転検出ができなかったことを報知する回転検知エラー処理に移行するため、裏見返しチェック処理を終了する。
[ステップS35]所定時間の監視時間のうちに捲りローラ位置検出センサ114が遮光状態から通光状態に変化(タイミングp6)により、捲りローラ3の基準位置を検出する。基準位置検出後も後段搬送、表紙捲り用モータ108の起動状態を所定ステップ保持して、捲りローラ3を基準位置から所定角度回転させ、摩擦接触面4を見返し対象ページ91に押し当てる位置を決める。このとき、見返し対象ページ91は、摩擦接触面4と図示されないガイド(摺動面)との間で挟持される。なお、摩擦接触面4と見返し対象ページ91の接触部は、見返し対象ページ91の印字部を避けて設定されるため、摩擦接触時においても印字部のインクが捲りローラ3に転写されることはなく、捲りローラ3から通帳90の紙面をインクで汚すこともない(図12(4))。
[ステップS36]次に、後段搬送、表紙捲り用モータ108を停止し、表紙捲りガイド駆動用マグネット109をOFF(タイミングp7)にして後段搬送、表紙捲り用モータ108の駆動力をシャフト5に伝達するギアを連結解除するとともに、捲りローラ3が時計回り方向への回転をしないように図示しないロック機構によりギアをロックして、捲りローラ3を停止させる。また、表紙捲りガイド駆動用マグネット109のOFFにより、第1ピンチローラ9が搬送路に臨むとともに、プレッシャ27が下降される。
次に、後段搬送、表紙捲り用モータ108を10ステップほどCW回転で起動(タイミングp9、p10)する(図13(5))。これにより、通帳90は、印字機構部側にわずかに搬送される。このわずかな通帳90の搬送は、中紙が残っていた場合に、摩擦接触面4に押さえられた中紙と、第1ピンチローラ9により印字機構部側に押し出される裏表紙とをずらす予備膨らまし搬送という。予備膨らまし搬送は、中紙を撓ませるきっかけを好適に与えることができ、中紙と裏表紙が密着していた場合や、低温環境などの悪環境下における膨らみ検知の信頼性を向上させる。
[ステップS37]次に、膨らみ検知パネルロック解除用マグネット110をON(タイミングp11)して、第2ピンチローラ15を搬送路から退避させるとともに、膨らみ検知パネル28のロックを解除する。これにより、膨らみ検知パネル28は、膨らみ検知パネル回動軸24に対して回動を規制されて通帳をガイドする状態から、見返し対象ページの撓みにしたがい回動する膨らみ検知状態に切り替わる(図13(6))。また、第2ピンチローラ15を搬送路から退避させることで、見返し対象ページ91は、摩擦接触面4と綴じ目部とで支持されて撓むので、第2ピンチローラ15を搬送路に臨ませているときよりも支点間を大きく取ることができ、見返し対象ページ91を良好に撓ませることができ検出精度を向上させる。
[ステップS38]次に、停止中の後段搬送、表紙捲り用モータ108を所定ステップ数だけCW回転(タイミングp12、p13)をする。これにより、通帳90が印字機構側に搬送されることなり、見返し対象ページ91は、摩擦接触面4と通帳90の綴り部との間で撓み、上方で当接する膨らみ検知パネル28を押し上げる。このとき、CW回転するステップ数は、見返しチェック検知センサ113が中紙の撓みを検知するのに十分な値が設定される。また、第1ピンチローラ9が反時計周りに回転することで、中紙が残っていた場合には、摩擦接触面4に押さえられた中紙と、第1ピンチローラ9により印字機構部側に押し出される裏表紙とをずらして好適に中紙を撓ませることができる。
そして、ステップS4で見返しチェック検知センサ113が通光状態(図9中のタイミングp13、図14(7)、(8))であれば、見返しチェック終了処理(ステップS5)が実行され、ステップS4で見返しチェック検知センサ113が遮光状態(図10中のタイミングp13、図16(11))であれば、ページ残処理(ステップS7)が実行されることとなる。
次に、見返しチェック終了処理を詳述する。図7は、見返しチェック終了処理のフローチャートである。見返しチェック終了処理では、中紙の残りがないことを確認できたために、裏見返しチェックを終了して、裏表紙閉じ動作に移行するための処理をおこなう。
[ステップS51]表紙捲りガイド駆動用マグネット109をON(タイミングp14)し、後段搬送、表紙捲り用モータ108の駆動力により捲りローラ3を回転可能状態とし、第1ピンチローラ9を搬送路から退避させるとともに、プレッシャ27が上昇される。そして、後段搬送、表紙捲り用モータ108をCW回転で駆動(タイミングp15)して、捲りローラ3を上方に退避する。
[ステップS52]捲りローラ3の停止位置を決めるため、フォトセンサからなる捲りローラ位置検出センサ114のシャフト5の回転に伴い回転する図示しない遮光板による通光状態から遮光状態への変化を監視して捲りローラ3の位置を検出する。
[ステップS53]所定時間の監視時間を経ても捲りローラ位置検出センサ114が通光状態から遮光状態に変化しない場合に実行する。起動中の後段搬送、表紙捲り用モータ108を停止して、回転検知エラー処理に移行するため、裏見返しチェック処理を終了する。
[ステップS54]所定時間の監視時間内に捲りローラ位置検出センサ114の通光状態から遮光状態への変化を検出(タイミングp16)した場合に実行する。捲りローラ3の位置をリセットするため、後段搬送、表紙捲り用モータ108のCW回転状態をさらに所定ステップだけ継続して停止(タイミングp17)する(図15(9))。
[ステップS55]表紙捲りガイド駆動用マグネット109をOFFにして後段搬送、表紙捲り用モータ108の駆動力をシャフト5に伝達するギアを連結解除し、第1ピンチローラ9を搬送路に臨ませるとともに、プレッシャ27を下降させる。さらに、膨らみ検知パネルロック解除用マグネット110をOFF(タイミングp18)として、第1ピンチローラ9、第2ピンチローラ15を搬送路に臨ませ、後段搬送、表紙捲り用モータ108をCW回転で駆動(タイミングp19)し、裏表紙を閉じる裏表紙閉じ動作をおこなうために通帳90を印字機構部側に搬送して(図15(10))、裏見返しチェック処理を終了する。
なお、ステップS4で見返しチェック検知センサ113が通光状態(図9中のタイミングp13)のときに、通帳90によっては若干の撓みが発生して膨らみ検知パネル28を押し上げる(図14(8))。このとき、表紙捲り検知センサ112のタイミングチャートは、通常であればTC1(実線)のようになるところ、TC2(破線)のようになる。したがって、見返しチェック検知センサ113は、この通帳90の違いによるTC2のような誤検知をしない範囲に設けられる。なお、表紙捲り検知センサ112は、膨らみ検知パネルが下がっていることを検知する役割を担うため、できるだけ低い位置に設けられる。
次に、ページ残処理を詳述する。図8は、ページ残処理のフローチャートである。ページ残処理では、中紙の残りがあることを確認したために、裏見返しチェックを終了して、ページ1枚捲り動作に移行するための処理をおこなう。
[ステップS71]後段搬送、表紙捲り用モータ108をステップS38でCW回転した所定ステップ数だけCCW回転で駆動(タイミングp21、22)して、印字機構部側に搬送された通帳90を通帳補充機構部側に戻し、中紙の撓みを解消する(図16(12))。
[ステップS72]表紙捲りガイド駆動用マグネット109をON(タイミングp23)し、後段搬送、表紙捲り用モータ108の駆動力により捲りローラ3を回転可能状態とし、第1ピンチローラ9を搬送路から退避させるとともに、プレッシャ27が上昇される。そして、後段搬送、表紙捲り用モータ108をCW回転で駆動(タイミングp24)して、捲りローラ3を上方に退避する。
[ステップS73]捲りローラ3の停止位置を決めるため、フォトセンサからなる捲りローラ位置検出センサ114のシャフト5の回転に伴い回転する図示しない遮光板による通光状態から遮光状態への変化を監視して捲りローラ3の位置を検出する。
[ステップS74]所定時間の監視時間を経ても捲りローラ位置検出センサ114が通光状態から遮光状態に変化しない場合に実行する。起動中の後段搬送、表紙捲り用モータ108を停止して、回転検知エラー処理に移行するため、裏見返しチェック処理を終了する。
[ステップS75]所定時間の監視時間内に捲りローラ位置検出センサ114の通光状態から遮光状態への変化を検出(タイミングp25)した場合に実行する。捲りローラ3の位置をリセットするため、後段搬送、表紙捲り用モータ108のCW回転状態をさらに所定ステップだけ継続して停止(タイミングp26)する(図15(9))。
[ステップS76]表紙捲りガイド駆動用マグネット109をOFFにして後段搬送、表紙捲り用モータ108の駆動力をシャフト5に伝達するギアを連結解除し、第1ピンチローラ9を搬送路に臨ませるとともに、プレッシャ27を下降させる。さらに、膨らみ検知パネルロック解除用マグネット110をOFF(タイミングp27)として、第1ピンチローラ9、第2ピンチローラ15を搬送路に臨ませ、後段搬送、表紙捲り用モータ108をCW回転で駆動(タイミングp28)し、残った中紙を捲るページ1枚捲り動作をするために通帳90を印字機構部側に搬送して(図15(10))、裏見返しチェック処理を終了する。
なお、印字機構部でページ1枚捲り動作がされた後、改めて裏見返しチェック処理が実行される。
以上のように、本実施の形態に係るページ捲り装置によれば、誤検知を防止しながら、確実にページ残りを検知できる。また、ページ捲り装置1に見返しチェック検知センサ113を増設するだけで、見返しチェック機能を容易に拡張することができる。
以上、本発明のページ捲り装置を図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ページ捲り装置1の各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
本実施の形態に係るページ捲り装置の構成を示す側断面図である。 PPR制御装置のハードウェア構成を示す図である。 PPRユニットの機能を示すブロック図である。 裏見返しチェック処理のフローチャートである。 通帳セット処理のフローチャートである。 捲りローラセット処理のフローチャートである。 見返しチェック終了処理のフローチャートである。 ページ残処理のフローチャートである。 裏見返しチェック処理のタイミングチャートである。 裏見返しチェック処理のタイミングチャートである。 裏見返しチェック処理におけるページ捲り装置の動作説明図である。 裏見返しチェック処理におけるページ捲り装置の動作説明図である。 裏見返しチェック処理におけるページ捲り装置の動作説明図である。 裏見返しチェック処理におけるページ捲り装置の動作説明図である。 裏見返しチェック処理におけるページ捲り装置の動作説明図である。 裏見返しチェック処理におけるページ捲り装置の動作説明図である。
符号の説明
1 ページ捲り装置
2 ガイドローラ
3 捲りローラ
4 摩擦接触面
5 シャフト
6 ガイド
7 ガイド
8 ガイド
9 第1ピンチローラ
10 第1ピンチローラ回転軸
11 第1ピンチローラ軸支部材
12 第1ピンチローラ軸支部材回動軸
13 第1押し上げレバ
14 第1押し上げレバ回動軸
15 第2ピンチローラ
16 第2ピンチローラ回転軸
17 第2ピンチローラ軸支部材
18 第2ピンチローラ軸支部材回動軸
19 第2押し上げレバ
20 第2押し上げレバ回動軸
21 シートストッパ回動軸
22 シートストッパ
24 膨らみ検知パネル回動軸
25 ガイドローラ
26 シャフト
27 プレッシャ
28 膨らみ検知パネル
29 遮光板
90 通帳
91 見返し対象ページ
92 綴じ目部
112 表紙捲り検知センサ
113 見返しチェック検知センサ

Claims (8)

  1. 表紙と前記表紙よりも軟質の中紙とが綴じ目部を介して綴じられる冊子を捲るページ捲り装置において、
    前記冊子の見返し対象ページを押さえる押さえ機構と、
    押さえられた前記見返し対象ページ側に前記綴じ目部が移動する方向で前記冊子を搬送する搬送機構と、
    前記搬送の際に前記見返し対象ページに当接して搬送をガイドするとともに、一端を回動自在に軸支され、前記搬送による前記見返し対象ページの撓みにしたがい回動するガイド部と、
    前記表紙または前記中紙の撓みに基づく前記回動を検出可能な位置に配置されて、前記ガイド部のガイド状態を検出するガイド状態検出部と、
    前記中紙の撓みに基づく前記回動のみを検出可能な位置に配置されて、前記中紙を検出する中紙検出部と、
    を備えたことを特徴とするページ捲り装置。
  2. 前記見返し対象ページの前記中紙の有無を判定する中紙有無判定手段を備えることを特徴とする請求項1記載のページ捲り装置。
  3. 前記中紙有無判定手段は、検出した前記ガイド状態を経た前記中紙検出により、前記見返し対象ページの前記中紙の有無を判定することを特徴とする請求項1記載のページ捲り装置。
  4. 表紙と前記表紙よりも軟質の中紙とが綴じ目部を介して綴じられる冊子を捲るページ捲り装置において、
    シャフトを中心とした略扇形の断面形状を有してその曲面部分を前記冊子の紙面との摩擦接触面とし、前記シャフトの回転駆動に伴い前記冊子の見返し対象ページを前記摩擦接触面で押さえる捲りローラと、
    前記冊子を搬送路に沿って搬送する搬送機構と、
    前記冊子の搬送の際に前記見返し対象ページに当接し、当接部が前記捲りローラと前記綴じ目部との間に位置するように配置され、一端を回動自在に軸支され前記搬送による前記見返し対象ページの撓みにしたがい回動するガイド部材と、
    前記表紙または前記中紙の撓みに基づく前記回動を検出可能な位置に配置されて、前記ガイド部材のガイド状態を検出するガイド状態検出器と、
    前記中紙の撓みに基づく前記回動のみを検出可能な位置に配置されて、前記中紙を検出する中紙検出器と、
    を備えたことを特徴とするページ捲り装置。
  5. 前記ガイド部材の回動軸は、前記捲りローラが前記冊子の見返し対象ページを押さえているときに、前記冊子の非見返し対象ページ上方に位置することを特徴とする請求項4記載のページ捲り装置。
  6. 前記ガイド部材は、前記当接部より他端部側に遮光板を備え、
    前記ガイド状態検出器および前記中紙検出器は、前記遮光板の回動による通光状態と遮光状態とを検出するフォトセンサであることを特徴とする請求項5記載のページ捲り装置。
  7. 前記捲りローラにより前記冊子の見返し対象ページを押さえた後、前記搬送機構により前記見返し対象ページ側に前記綴じ目部が移動する方向で前記冊子を搬送し、前記中紙検出器による前記遮光板の検出に基づいて、中紙検出を判定する中紙検出判定手段を備えることを特徴とする請求項6記載のページ捲り装置。
  8. 前記搬送機構は、
    搬送路から退避した状態と、搬送路に臨んで前記冊子を搬送路に沿って移動させる搬送可能状態とを切替可能な第一搬送ローラと、
    搬送路から退避した状態と、搬送路に臨んで前記冊子を搬送路に沿って移動させる搬送可能状態とを切替可能であって、前記第一搬送ローラと搬送方向に所定距離だけ離間した第二搬送ローラと、
    前記搬送路を挟んで前記第一搬送ローラの反対側の位置に、前記シャフトの回転軸上に回動可能に設けられ、前記シャフトを中心とした半径が、前記捲りローラの前記摩擦接触面から前記シャフトの中心までの距離より小さく形成された第一ガイドローラと、
    前記搬送路を挟んで前記第二搬送ローラの反対側の位置に回動可能に設けられた第二ガイドローラとを、を備え、
    前記第一搬送ローラを搬送路から退避させて前記捲りローラにより前記冊子の見返し対象ページを押さえ、前記第一搬送ローラと前記第二搬送ローラとを搬送可能状態にして前記第一搬送ローラと前記第二搬送ローラの駆動とにより前記見返し対象ページ側に前記綴じ目部が移動する方向で前記冊子をわずかに搬送し、前記第二搬送ローラを搬送路から退避させ、前記見返し対象ページ側に前記綴じ目部が移動する方向で前記冊子を搬送し、前記中紙検出器による前記遮光板の検出に基づいて、中紙検出を判定する中紙検出判定手段を備えることを特徴とする請求項6記載のページ捲り装置。
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