JP2010123225A - 記録再生装置及び記録再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録メディアに記録された楽曲をリッピングして再生する場合、曲間の無音部を違和感を少ないものとする。
【解決手段】記録部において、音声データの先頭及び末尾の少なくとも一方の無音部によって連続性判定情報を得る連続性判定情報取得部と、音声データの符号化に際して符号化ディレイサンプル及びパディングサンプルを付加する符号化部と、符号化ディレイサンプルのサンプル数及びパディングサンプルのサンプル数の情報を連続性判定情報と共に出力する付加データ出力部と、を具備し、再生部において、付加データ出力部の出力を解析する付加データ解析部と、連続性判定情報に基づいて復号化処理が制御されて符号化ストリームを復号化する復号化部と、付加データ解析部の解析結果に基づいて、復号化部の出力から符号化ディレイサンプル及びパディングサンプルを除去して出力音声データを得るデータ出力部とを具備したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、楽曲を圧縮符号化して記録し、記録されたデータを復号化して再生する記録再生装置及び記録再生方法に関する。
従来、CD(コンパクトディスク)等の記録メディアに記録されているAV(オーディオ・ビデオ)データをコンピュータに取り込んでファイル化するリッピングが普及している。リッピングによってAVデータの利用範囲を広げることができる。例えば、リッピングによってAVデータを符号化してハードディスク等に記録した場合には、小型で、携帯性に優れ長時間再生が可能なプレーヤーを構成することができる。また、リッピング記録機能を有する機器やソフトウェアプログラムも商品化されている。
ところで、CD等においては、AVデータは楽曲毎に異なるトラックに記録されることが多い。CD等の再生装置はトラック毎に再生することも可能であり、また、異なるトラックを連続再生することも可能である。通常、各楽曲の先頭、末尾には、無音部が設けられており、異なるトラックを連続再生する場合でも、楽曲間の無音部によって楽曲の切れ目を認識することが可能である。
一方、ライブ録音のCDや所謂MixCD等においては、各トラックに記録される楽曲等が、先頭、末尾に無音部を含まないことがある。従って、これらのCDの複数のトラックを連続再生すると、記録された楽曲等はシームレスに再生されることになる。
ところで、リッピングに伴うエンコード処理では、符号化効率を向上させるために、時間的に前の情報を用いる。リッピングではトラック毎に圧縮ファイルが生成されるようになっており、トラック先頭については、時間的に前の情報としてダミーのデータ(以下、ディレイサンプルという)を付加してエンコード処理が行われる。
同様に、リッピングされた圧縮データを再生する場合には、時間的に前の情報を用いて、デコード処理が行われる。従って、この場合にも、トラックの先頭については、ディレイサンプルを付加してデコード処理が行われる。
また、音声データは所定ビット長のフレーム単位で処理されるようになっており、リッピングに伴うエンコード処理では、フレームに満たないビット分をファイルの末尾にパディングサンプルとして付加するようになっている。
このように、リッピングされた圧縮データを再生する場合には、楽曲に付加されている無音部の他に、エンコード及びデコード処理に伴って付加されるディレイサンプル及びパディングサンプルによる無音部が発生してしまう。しかも、エンコード及びデコード処理によって付加される無音部は、その長さはリッピング記録機能が実装された機器毎に異なる。このため、本来無音部が無く、シームレスに再生される楽曲であっても、トラックの切れ目で無音部が生じてしまう。
そこで、特許文献1においては、リッピングされた圧縮データをデコードし、デコード後の音声データをメモリに一旦保持し、無音部を除去して出力することにより、複数のトラックに記録された楽曲のシームレスな再生(ギャップレス再生)を行う装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1の装置では、本来無音部が存在する楽曲についても無音部が除去されてしまい、複数のトラックを連続再生した場合に、曲間が異様に短くなったり、ノイズのように聞こえてしまったりするなど、聴感上の違和感が生ずるという問題があった。
特開2008−20863号公報
本発明は、音声データ中の無音部の存在に応じて再生を制御することにより、聴感上違和感のない再生を行うことができる記録再生装置及び記録再生方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の記録再生装置は、記録部において、音声データの先頭及び末尾の少なくとも一方の無音部によって連続性判定情報を得る連続性判定情報取得部と、前記音声データの先頭に符号化ディレイサンプルを付加して前記音声データを符号化すると共に、末尾にパディングサンプルを付加して符号化ストリームを得る符号化部と、前記音声データの符号化に際して付加した前記符号化ディレイサンプルのサンプル数の情報及び前記パディングサンプルのサンプル数の情報を前記連続性判定情報と共に出力する付加データ出力部と、を具備し、再生部において、前記付加データ出力部の出力に基づいて、前記連続性判定情報、前記符号化ディレイサンプルのサンプル数の情報及び前記パディングサンプルのサンプル数の情報を解析する付加データ解析部と、前記連続性判定情報に基づいて復号化処理が制御されて前記符号化ストリームを復号化して再生音声データを出力する復号化部と、前記付加データ解析部の解析結果に基づいて、前記再生音声データから前記符号化ディレイサンプル及び前記パディングサンプルを除去して出力音声データを得るデータ出力部とを具備したことを特徴とする。
また、本発明の一態様の記録再生方法は、記録時に、連続性判定情報取得部が、音声データの先頭及び末尾の少なくとも一方の無音部によって連続性判定情報を得、復号化部が、前記音声データの先頭に符号化ディレイサンプルを付加して前記音声データを符号化すると共に、末尾にパディングサンプルを付加して符号化ストリームを得、付加データ出力部が、前記音声データの符号化に際して付加した前記符号化ディレイサンプルのサンプル数の情報及び前記パディングサンプルのサンプル数の情報を前記連続性判定情報と共に出力し、再生時に、付加データ解析部が、前記付加データ出力部の出力に基づいて、前記連続性判定情報、前記符号化ディレイサンプルのサンプル数の情報及び前記パディングサンプルのサンプル数の情報を解析し、復号化部が、前記連続性判定情報に基づいて復号化処理が制御されて前記符号化ストリームを復号化して再生音声データを出力し、データ出力部が、前記付加データ解析部の解析結果に基づいて、前記再生音声データから前記符号化ディレイサンプル及び前記パディングサンプルを除去して出力音声データを得ることを特徴とする。
本発明によれば、音声データ中の無音部の存在に応じて再生を制御することにより、聴感上違和感のない再生を行うことができるという効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1及び図2は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は記録再生装置の記録部を示すブロック図であり、図2は記録再生装置の再生部を示すブロック図である。本実施の形態は、CD等の記録メディアに記録された楽曲等の音声データをリッピングし、リッピングによって得たファイルを再生するためのものである。
図1において、CD等の記録メディア11には非圧縮音声データがトラック毎に記録されている。データ取得部12は記録メディア11に記憶されている非圧縮音声データを各トラック毎に読出して、符号化部13に出力する。符号化部13は入力された各トラックの非圧縮音声データをエンコードする。例えば、符号化部13は入力された非圧縮音声データをMP3形式等でエンコードする。符号化部13はエンコードしたストリームをデータ出力部17に出力する。
図3は符号化部13及び後述する復号化部23の動作を説明するための説明図である。図3(a)は符号化部13に入力される非圧縮音声データを示し、図3(b)は符号化部13のエンコード処理時のデータを示し、図3(c)は復号化部23の出力(再生音声データ)を示している。
図3(a)は1トラック分の非圧縮音声データを示している。図3(a)の非圧縮音声データは、先頭及び末尾に無音部が設けられている。MP3形式で符号化を行う場合には、符号化部13は、時間的に前の情報を利用しながら符号化を行う。エンコードを開始するトラックの先頭部分については、符号化部13は、時間的に前の情報として無音データ(符号化ディレイサンプル(斜線部))を付加してエンコードを行う。なお、符号化ディレイサンプル数は、適宜設定可能である。
また、一般的な圧縮符号化方式では、所定のデータ単位(フレーム)で処理が行われる。例えば、MP3形式では、1152サンプル数を1フレームとして、このフレーム単位で処理が行われる。しかし、CD等に記録された楽曲の音声データに基づいて生成される符号化データのサンプル数は、フレームの整数倍とはなっていない。そこで、符号化部13は、符号化ストリームの末尾に、符号化ストリームのサンプル数がフレームの整数倍となるように無音データのパディングサンプル(斜線部)を付加する。
本実施の形態においては、符号化部13は、各トラックのエンコードに際して付加した符号化ディレイサンプル数の情報をディレイサンプル数付加部14に出力するようになっている。また、符号化部13は、各トラックのエンコードに際して付加したパディングサンプル数の情報をパディングサンプル数付加部15に出力するようになっている。
また、符号化部13は、入力された1トラック分の非圧縮音声データの先頭のNサンプル及び末尾のNサンプルを抽出して連続性判定情報付加部16に与えるようになっている。連続性判定情報付加部16は、入力されたトラック先頭及び/又は末尾のPCMサンプルが無音部であるか否かを判定する。連続性判定情報付加部16は、トラック先頭及び/又は末尾のサンプルが無音部であるか否かに基づいて連続性判定情報を生成して出力する。例えば、連続性判定情報付加部16はトラック末尾のNサンプルが無音部である場合には、不連続を示す連続性判定情報を出力し、トラック末尾のNサンプルが無音部でない場合には、連続を示す連続性判定情報を出力する。なお、連続性判定情報としては、例えば1ビットのフラグを用いることができる。
データ出力部17は、1トラック分の音声データに対する符号化部13からの符号化ストリームにディレイサンプル数付加部14、パディングサンプル数付加部15及び連続性判定情報付加部16の出力を付加データとして付加して1ファイルとして出力する。データ出力部17からの各ファイル出力は、例えば図示しないハードディスクやメモリ等に記録されるか又は図示しない伝送路を介して伝送されるようになっている。
図4は符号化ストリームに付加される付加データを示す説明図である。図4に示すように、データ出力部17は、MP3ストリーム等の符号化ストリームの先頭に、連続性判定情報、符号化ディレイサンプル数及びパディングサンプル数の情報を配置して、ファイル単位で出力する。なお、図4の例は、独自のフォーマットで付加データを付加する例を示したが、例えば、ID3タグ等の一般的な形式を利用して付加データを符号化ストリームに付加することも可能である。また、符号化ストリームのファイルとは別ファイルとして付加データを別途伝送するようにしてもよい。
再生部においては、図2に示すように、データ取得部21によって付加データを含む符号化ストリームが取り込まれる。図1のデータ出力部17からの付加データを含む符号化ストリームは、記録メディア11のトラックに対応するファイル単位で、例えば、ハードディスク等に記録されており、データ取得部21はハードディスク等からファイル毎に付加データを含む符号化ストリームを読出して付加情報解析部22及び復号化部23に出力する。
付加情報解析部22は、入力されたストリームから付加データを抽出して解析する。即ち、付加情報解析部22は、入力されたファイル毎の符号化ストリームについて、連続性判定情報、符号化ディレイサンプル数及びパディングサンプル数の情報を取得して復号化部23及びデータ出力部24に出力する。
復号化部23は、入力された符号化ストリームを復号化して、符号化前の音声データを復元した非圧縮の再生音声データを取得する。復号化部23は、時間的に前の情報を利用しながら復号化を行う。デコードを開始するファイルの先頭部分については、復号化部23は、時間的に前の情報として無音データ(復号化ディレイサンプル(斜線部))を付加してデコードを行う。なお、復号化ディレイサンプル数は、適宜設定可能である。
こうして、復号化部23からの復号化データには、図3(c)に示すように、先頭に復号化ディレイサンプルが付加される。即ち、図3(a)に示す1トラックの非圧縮音声データは、符号化部13によるエンコード処理及び復号化部23のデコード処理によって、先頭に復号化ディレイサンプル及び符号化ディレイサンプルが付加され、末尾にパディングサンプルが付加されて、復号化部23から出力されることになる。
この図3の例は、無音部を含む例である。一方、無音部を含まない楽曲等をリッピングして得た複数のファイルを連続再生することもある。この場合には、復号化部23には連続を示す連続性判定情報が入力される。そうすると、復号化部23は、2つ目以降のファイルの復号に際しては、直前のファイルの末尾の部分のサンプルを利用してデコードを行う。即ち、この場合には、復号化部23は、ファイルの先頭に復号化ディレイサンプルを付加しない。
逆に、無音部を含む楽曲等をリッピングして得た複数のファイルを連続再生する場合には、復号化部23には不連続を示す連続性判定情報が入力される。この場合には、復号化部23は、各ファイルの復号に際しては、先ず復号化処理をリセットし、上述したように、ファイルの先頭に復号化ディレイサンプルを付加して復号化処理を行う。復号化部23は、デコードして得た非圧縮の再生音声データをデータ出力部24に出力する。また、復号化部23は復号化ディレイサンプル数の情報もデータ出力部24に出力する。
データ出力部24は、付加情報解析部22の解析結果に基づいて、復号化部23からの再生音声データの一部を除去して出力音声データとして出力する。即ち、データ出力部24は、連続性判定情報によって連続が示された場合には、符号化ディレイサンプル数、復号化ディレイサンプル数及びパディングサンプル数の情報に基づいて、復号化部23からの出力のうち、復号化ディレイサンプル、符号化ディレイサンプル及びパディングサンプルを除去して出力音声データとして出力する。また、データ出力部24は、連続性判定情報によって不連続が示された場合には、符号化ディレイサンプル数及びパディングサンプル数の情報に基づいて、復号化部23からの出力のうち、符号化ディレイサンプル及びパディングサンプルを除去して出力音声データとして出力する。
次に、このように構成された実施の形態の動作について図5乃至図8を参照して説明する。
先ず、記録(リッピング)時の動作について説明する。図5は記録時の動作を示すフローチャートである。データ取得部12は、CD等の記録メディア11に記録された例えば楽曲の非圧縮音声データをトラック単位に読出して符号化部13に出力する。符号化部13は、1トラック分の非圧縮音声データをエンコードする。この場合には、符号化部13は、図5のステップS1において、例えば、トラック末尾のnサンプルを取得する。符号化部13は、トラックの先頭に符号化ディレイサンプルを付加して符号化を行う(ステップS2,S3)。
次のステップS4において、連続性判定情報付加部16は、トラック末尾のnサンプルの全てが無音部であるか否か判定する。連続性判定情報付加部16は、無音部でない場合には、ステップS5において、複数のトラックに連続的に記録された楽曲等の一部であるものと判定して、連続を示す連続性判定情報を出力する。また、連続性判定情報付加部16は、無音部である場合には、ステップS6において、個別のトラックに単独で記録された楽曲等であるものと判定して、不連続を示す連続性判定情報を出力する。符号化部13は、エンコードしたストリームの末尾にパディングサンプルを付加して、ストリーム長をフレームサイズの整数倍にする(ステップS7)。
ディレイサンプル数付加部14、パディングサンプル数付加部15及び連続性判定情報付加部16は、夫々符号化ディレイサンプル数の情報、パディングサンプル数の情報及び連続性判定情報をデータ出力部17に出力する。データ出力部17は、符号化ストリームに符号化ディレイサンプル数の情報、パディングサンプル数の情報及び連続性判定情報を付加データとして付加して出力する。即ち、データ出力部17は、記録メディア11の1トラックに基づく符号化ストリームに付加データを付加し、1ファイルとして出力する。データ出力部17からの付加データを含むストリームのファイルは、図示しないハードディスク等の記録媒体に記録される。
次に、再生時の動作について説明する。図6は再生時の動作を示すフローチャートである。また、図7及び図8はリッピング及び再生時に付加されるデータの変化を示す説明図であり、図7は無音部を含む例を示し、図8は無音部を含まない例を示している。図7及び図8はハッチングの種類によって、無音部、符号化ディレイサンプル、パディングサンプル及び復号化ディレイサンプルの別を示している。
データ取得部21は、記録部のデータ出力部17からの付加データを含む符号化ストリームがファイル単位で記録された記録メディアから、ファイル単位で付加データを含む符号化ストリームを読出す。データ取得部21が読出した付加データは付加情報解析部22に与えられて解析される(ステップS11)。付加情報解析部22は、付加データ中の連続性判定情報、符号化ディレイサンプル数の情報及びパディングサンプル数の情報を解析して、解析結果を復号化部23及びデータ出力部24に与える。復号化部23は、連続性判定情報の解析結果が連続を示しているか否かを判定し(ステップS12)、不連続である場合には、復号化処理を初期化する(ステップS13)。
図7はこの場合に対応している。図7(a)は記録メディア11に楽曲m−1,m,m+1が記録されている状態を示している。各楽曲m−1,m,m+1は夫々記録メディア11の第m−1トラック、第mトラック、第m+1トラックに記録されている。各楽曲m−1,m,m+1は、他の楽曲とは無関係の独立した楽曲であり、先頭及び末尾に無音部(斜線部)を含んでいる。
記録時には、図7(b)に示すように、符号化部13によって、各楽曲m−1,m,m+1の先頭に符号化ディレイサンプルが付加され、末尾にパディングサンプルが付加されたファイル(例えば、MP3ファイル)が得られる。復号化部23にこれらのファイルが入力される。図7(b)に示すファイルには、先頭及び末尾に無音部があり、連続性判定情報は不連続を示しているので、復号化部23は処理をステップS13に移行して、復号化処理を初期化する。そして、ステップS14において復号化ディレイサンプルを付加して復号化を行う。これにより、復号化部23の出力は、図7(c)に示すように、各楽曲m−1,m,m+1の先頭に、復号化ディレイサンプル及び符号化ディレイサンプルが無音部の前に付加され、末尾に、無音部の後にディレイサンプルが付加されたものとなる。
復号化部23の出力はデータ出力部24に与えられる。データ出力部24は、連続性判定情報に基づいて復号化部23からの再生音声データの一部を除去して出力する。この場合には、連続性判定情報が不連続であるので、データ出力部24は、ステップS15において復号化ディレイサンプルを除去し、更に、ステップS17,S18において、付加データの解析結果に基づいて、符号化ディレイサンプル及びパディングサンプルを除去する。こうして、データ出力部24によって、エンコード及びデコード処理時に付加されたデータが除去された後、出力される(ステップS19)。
図7(d)は、データ出力部24からの非圧縮の出力音声データを連続的に出力する例を示している。図7(d)に示すように、データ出力部24からの楽曲m−1,m,m+1には無音部が残っており、データ出力部24からの楽曲m−1,m,m+1の音声を連続的に出力する場合でも、各楽曲毎に無音が再生されて、ユーザは各楽曲を違和感なく聞くことができる。
一方、連続性判定情報によって連続が示されている場合には、復号化部23は、ステップS16において、復号化処理を初期化することなく復号化を行う。
図8はこの場合に対応している。図8(a)は記録メディア11に楽曲m−1,m,m+1が記録されている状態を示している。各楽曲m−1,m,m+1は夫々記録メディア11の第m−1トラック、第mトラック、第m+1トラックに記録されている。各楽曲m−1,m,m+1は、相互に関連を有して連続的に再生されるべきものであり、例えば、1つの楽曲が第m−1乃至第m+1トラックに分割記録されることによって得られる。これらの楽曲m−1,m,m+1の先頭及び末尾には、無音部は含まれていない。
記録時には、図8(b)に示すように、符号化部13によって、各楽曲m−1,m,m+1の先頭に符号化ディレイサンプルが付加され、末尾にパディングサンプルが付加されたファイル(例えば、MP3ファイル)が得られる。復号化部23にこれらのファイルが入力される。図8(b)に示すファイルには、先頭及び末尾に無音部がなく、連続性判定情報は連続を示しているので、復号化部23は処理をステップS16に移行する。即ち、この場合には、復号化部23は復号化処理をリセットすることなく、前の楽曲の情報を用いて復号化を行う。例えば、楽曲mについて復号化を行う場合には、楽曲mの先頭の復号化には楽曲m−1の末尾の情報を利用して復号化を行う。従って、この場合には、復号化部23は復号化ディレイサンプルを付加しない。
こうして、図8(c)に示すように、復号化部23の出力は、各楽曲m−1,m,m+1の先頭に、符号化ディレイサンプルが無音部の前に付加され、末尾に、無音部の後にディレイサンプルが付加された状態となる。
復号化部23の出力はデータ出力部24に与えられる。データ出力部24は、連続性判定情報に基づいて復号化部23の一部を除去して出力する。この場合には、連続性判定情報が連続であるので、データ出力部24は、付加データの解析結果に基づいて、ステップS17,S18において、符号化ディレイサンプル及びパディングサンプルを除去する。こうして、データ出力部24によって、エンコード処理時に付加されたデータが除去された後、出力される(ステップS19)。
図8(d)は、データ出力部24からの出力音声データ(出力音声)を連続的に出力する例を示している。図8(d)に示すように、データ出力部24からの楽曲m−1,m,m+1には無音部がなく、データ出力部24からの楽曲m−1,m,m+1の音声を連続的に出力すると、各楽曲が切れ目無く連続的に再生されて、ユーザは一連の楽曲を違和感なく聞くことができる。
このように本実施の形態においては、記録部において、付加した符号化ディレイサンプル数の情報、パディングサンプル数の情報及び連続性判定情報を符号化ストリームに付加する。一方、再生部においては、連続性判定情報に基づいて復号化処理を切換えると共に、符号化ディレイサンプル数の情報、パディングサンプル数の情報及び復号化ディレイサンプル数の情報に基づいて、エンコード時及びデコード時に付加したデータを除去して出力する。即ち、本来の楽曲に意図的に付加されている曲間(無音部分)については記録及び再生後もそのまま残し、符号化/復号化時に原理的に付加されてしまう本来の楽曲にない余分な無音部分のみを除去することによって、本来の楽曲の聴感を乱すことなく、順次再生を可能にしている。従って、複数のトラックに連続的に記録された楽曲をリッピングして再生する場合でも、曲間に無駄な無音部が挿入されることなく聴感上スムーズなギャップレス再生を行うことができる。
また、本実施の形態においては、連続性判定情報によって連続であることが示された場合には、復号化処理の開始時のリセットを行わない。これにより、連続した一連の楽曲等に基づくファイルを復号化する場合に、時間的に前の関連を有する情報を利用して復号化処理を行うことができ、復号化の精度を向上させることが可能である。
図9は本発明の第2の実施の形態を示すフローチャートである。本実施の形態は第1の実施の形態と同様のハードウェア構成によって実現可能である。図9において図6と同一の手順には同一符号を付して説明を省略する。
一般的に再生装置は、複数の楽曲をシーケンシャルに再生(以下、順次再生という)する順次再生モードの他に、ランダム再生やプレイリスト再生のように、複数の楽曲を任意の順番で再生する任意再生モードを備える。
本実施の形態は、任意再生モードに対応したものである。本実施の形態はステップS12に代えて、ステップS21を採用すると共に、ステップS22を付加した点が図6の動作フローと異なる。
ステップS21は、連続性判定情報が連続であり、且つ再生モードが任意再生モードでないか否かを判定するものである。連続性判定情報が連続で、且つ任意再生モードでない、つまり順次再生モードである場合には、処理をステップS16に移行する。即ち、再生モードが順次再生モードの場合には、図6と同様の処理を行うことになる。
連続性判定情報が連続でないか及び/又は再生モードが任意再生モードである場合には、ステップS13において復号化処理を初期化する。即ち、この場合には、復号化において時間的に前の情報を利用する必要はないので、復号化処理のリセットが行われる。次いで、復号化部23は、復号化ディレイサンプルを付加して復号化を行う(ステップS14)。
次のステップS22においては、連続性判定情報が連続であるか否かが判定される。連続でない場合には、任意再生モードにおいても、図6と同様の処理によって、復号化ディレイサンプル、符号化ディレイサンプル及びパディングサンプルが除去される(ステップS15〜S18)。
連続性判定情報によって連続が示された場合には、データ出力部24は、復号化ディレイサンプルを残して、符号化ディレイサンプル及びパディングサンプルを除去する。(ステップS17,S18)。
即ち、本実施の形態においては、任意再生モードの場合で、連続性判定情報が連続の場合には、出力音声データに復号化ディレイサンプルを残すようにしたものであり、他の場合には図6と同様の動作が行われる。
ランダム再生等の任意再生モードにおいては、連続再生される2つの楽曲間に関連はないので、楽曲間に切れ目が合った方が聴感上の違和感は少ない。しかし、連続性判定情報によって連続が示される楽曲には無音部が存在しない。そこで、本実施の形態においては、ステップS22において連続であると判定された場合には、復号化ディレイサンプルを残した出力音声データを出力する。これにより、連続性判定情報が連続である楽曲をランダム再生等する場合においても、楽曲間に無音部が再生され、違和感を少なくして聞くことができる。
このように本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、連続性判定情報によって連続とされた楽曲についても、任意再生モードの場合には、楽曲間に無音部を付加して再生させることができ、聴感上、違和感が少ない再生が可能である。
なお、上記各実施の形態においては、符号化方式としてMP3符号化方式を例に説明したが、符号化形式は適宜設定可能であり、例えば、AAC(MPEG2/MPEG4 AAC)方式等で符号化/復号化する場合にも同様に適用可能である。
また、上記各実施の形態においては、付加データを符号化ストリームに付加して出力する例について説明したが、付加データを別ファイルとして記録再生装置のメモリに記憶させ、再生時にメモリから付加データを読出すことで、上記各実施の形態と同様の作用効果を得ることができることは明らかである。
また、上記各実施の形態においては、連続性判定情報は、楽曲の末尾に無音部があるか否かのみによって判定する例について説明したが、楽曲の先頭に無音部があるか否かによって判定してもよく、また、楽曲の先頭及び末尾の両方に無音部があるか否かによって判定してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る記録再生装置の記録部を示すブロック図。 本発明の第1の実施の形態に係る記録再生装置の再生部を示すブロック図。 符号化部13及び復号化部23の動作を説明するための説明図。 符号化ストリームに付加される付加データを示す説明図。 記録時の動作を示すフローチャート。 再生時の動作を示すフローチャート。 リッピング及び再生時に付加されるデータの変化を示す説明図。 リッピング及び再生時に付加されるデータの変化を示す説明図。 本発明の第2の実施の形態を示すフローチャート。
符号の説明
12…データ取得部、13…符号化部、14…ディレイサンプル数付加部、15…パディングサンプル数付加部、16…連続性判定情報付加部、17…データ出力部。

Claims (5)

  1. 記録部において、
    音声データの先頭及び末尾の少なくとも一方の無音部によって連続性判定情報を得る連続性判定情報取得部と、
    前記音声データの先頭に符号化ディレイサンプルを付加して前記音声データを符号化すると共に、末尾にパディングサンプルを付加して符号化ストリームを得る符号化部と、
    前記音声データの符号化に際して付加した前記符号化ディレイサンプルのサンプル数の情報及び前記パディングサンプルのサンプル数の情報を前記連続性判定情報と共に出力する付加データ出力部と、を具備し、
    再生部において、
    前記付加データ出力部の出力に基づいて、前記連続性判定情報、前記符号化ディレイサンプルのサンプル数の情報及び前記パディングサンプルのサンプル数の情報を解析する付加データ解析部と、
    前記連続性判定情報に基づいて復号化処理が制御されて前記符号化ストリームを復号化して再生音声データを出力する復号化部と、
    前記付加データ解析部の解析結果に基づいて、前記再生音声データから前記符号化ディレイサンプル及び前記パディングサンプルを除去して出力音声データを得るデータ出力部と
    を具備したことを特徴とする記録再生装置。
  2. 前記復号化部は、前記連続性判定情報に基づいて、前記復号化処理を初期化すると共に前記符号化ストリームの先頭に復号化ディレイサンプルを付加した後復号化するか又は前記復号化処理を初期化せず前記復号化ディレイサンプルを付加することなく復号化するかを設定し、
    前記データ出力部は、前記連続性判定情報に基づいて、前記再生音声データから前記復号化ディレイサンプル、前記符号化ディレイサンプル及び前記パディングサンプルを除去して前記出力音声データを得るか又は前記符号化ディレイサンプル及び前記パディングサンプルを除去して出力音声データを得る
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 前記付加データ出力部は、前記符号化ディレイサンプルのサンプル数の情報及び前記パディングサンプルのサンプル数の情報を、前記符号化部からの前記符号化ストリームに付加して出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録再生装置。
  4. 記録時に、
    連続性判定情報取得部が、音声データの先頭及び末尾の少なくとも一方の無音部によって連続性判定情報を得、
    復号化部が、前記音声データの先頭に符号化ディレイサンプルを付加して前記音声データを符号化すると共に、末尾にパディングサンプルを付加して符号化ストリームを得、
    付加データ出力部が、前記音声データの符号化に際して付加した前記符号化ディレイサンプルのサンプル数の情報及び前記パディングサンプルのサンプル数の情報を前記連続性判定情報と共に出力し、
    再生時に、
    付加データ解析部が、前記付加データ出力部の出力に基づいて、前記連続性判定情報、前記符号化ディレイサンプルのサンプル数の情報及び前記パディングサンプルのサンプル数の情報を解析し、
    復号化部が、前記連続性判定情報に基づいて復号化処理が制御されて前記符号化ストリームを復号化して再生音声データを出力し、
    データ出力部が、前記付加データ解析部の解析結果に基づいて、前記再生音声データから前記符号化ディレイサンプル及び前記パディングサンプルを除去して出力音声データを得る
    ことを特徴とする記録再生方法。
  5. 前記復号化部は、前記連続性判定情報に基づいて、前記復号化処理を初期化すると共に前記符号化ストリームの先頭に復号化ディレイサンプルを付加した後復号化するか又は前記復号化処理を初期化せず前記復号化ディレイサンプルを付加することなく復号化するかを設定し、
    前記データ出力部は、前記連続性判定情報に基づいて、前記再生音声データから前記復号化ディレイサンプル、符号化ディレイサンプル及び前記パディングサンプルを除去して前記出力音声データを得るか又は前記符号化ディレイサンプル及び前記パディングサンプルを除去して出力音声データを得る
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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