JP2010121472A - 燃料フィルター - Google Patents

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【課題】燃料タンク内部に設けた燃料フィルターにおいて、濾過されていない燃料の一部が燃料フィルター内部に侵入するのを簡易、かつ、効果的に防止するための技術の提供を課題とする。
【解決手段】燃料タンク9の底部に連通する燃料配管10上方の、燃料タンク9内部に設けた燃料フィルター20であって、前記燃料フィルター20は、軸心を上下方向とした円筒状のフィルターエレメント23と、前記フィルターエレメント23の上部に、上方に突出するように取り付けて、エア抜き孔21cを上部中央に備える上部体21と、前記上部体21の上外周を覆うキャップ24とを備え、前記キャップ24の内周上部にキャップ側突部24aを形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料タンク内部に設けた燃料フィルターにおいて、濾過されていない燃料の一部が燃料フィルター内部に侵入するのを防止するための技術に関する。
従来から、エンジンにおいては燃料噴射ポンプに供給する燃料中の塵埃やゴミ等の混入物を除去するために、燃料フィルターを経由させて燃料タンクから燃料噴射ポンプに燃料を供給する技術が知られている。そして、小型エンジンの場合には全体レイアウトのコンパクト化の要望等から、燃料フィルターは燃料タンク内部に設けられる場合がある(例えば、特許文献1参照。)。
このような燃料フィルターを設ける場合、エンジン回転数を安定させるために、フィルターエレメントによって濾過された燃料中に含まれるエアを、燃料タンク内部に効率良く開放する必要がある。
そのため、燃料フィルターは、フィルターエレメントの上端部において上方に突出する上部体を嵌設し、該上部体の上端部にキャップを被装させ、該キャップ内部に空気溜りを形成するとともに、該上部体の上端部にエア抜き孔を設ける構成としている。
そして、濾過された燃料はフィルターエレメント内部や、上部体内部に充填されることとなり、前記燃料中に含まれるエアは、気泡となって上部体の内部を浮上し、エア抜き孔を介して一旦空気溜りに集められ、その後、燃料タンク内に開放されることとなる。
特開2004−270641号公報
このようなキャップ内部に形成する空気溜りを用いる場合、エンジン稼働時の振動や、不意にエンジン本体が傾倒した場合等により、燃料タンク内部の燃料の油面が波打ち、燃料の一部がキャップの内側面、あるいは、上部体の外側面を伝って空気溜りに入り込み、エア抜き孔を介して燃料フィルター内に侵入する場合がある。
その結果、未だ濾過されていない塵埃やゴミ等を含む燃料が、燃料噴射ポンプや、燃料噴射ノズル等からなる燃料噴射系に送られ、これら装置類に摩耗が発生し、エンジン全体の故障の原因にもなっていた。
以上の点を鑑み、本発明においては、燃料タンク内部に設けた燃料フィルターにおいて、濾過されていない燃料の一部が燃料フィルター内部に侵入するのを簡易、かつ、効果的に防止するための技術の提供を課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、燃料タンクの底部に連通する燃料配管上方の、燃料タンク内部に設けた燃料フィルターであって、前記燃料フィルターは、軸心を上下方向とした円筒状のフィルターエレメントと、前記フィルターエレメントの上部に、上方に突出するように取り付けて、エア抜き穴を上部中央に備える上部体と、前記上部体の上外周を覆うキャップとを備え、前記キャップの内周上部にキャップ側突部を形成したものである。
請求項2においては、燃料タンクの底部に連通する燃料配管上方の、燃料タンク内部に設けた燃料フィルターであって、前記燃料フィルターは、軸心を上下方向とした円筒状のフィルターエレメントと、前記フィルターエレメントの上部に、上方に突出するように取り付けて、エア抜き穴を上部中央に備える上部体と、前記上部体の上外周を覆うキャップとを備え、前記上部体の外周上部に上部体側突部を形成したものである。
請求項3においては、燃料タンクの底部に連通する燃料配管上方の、燃料タンク内部に設けた燃料フィルターであって、前記燃料フィルターは、軸心を上下方向とした円筒状のフィルターエレメントと、前記フィルターエレメントの上部に、上方に突出するように取り付けて、エア抜き穴を上部中央に備える上部体と、前記上部体の上外周を覆うキャップとを備え、前記キャップの内周上部にキャップ側突部を形成し、前記上部体の外周上部に上部体側突部を形成したものである。
請求項4においては、前記キャップ側突部と前記上部体側突部を上下方向に対向して配置したものである。
請求項5においては、前記キャップ側突部と前記上部体側突部を水平方向に対向して配置したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、燃料タンク内部に設けた燃料フィルターにおいて、濾過されていない燃料の一部が燃料フィルター内部に侵入するのを簡易、かつ、効果的に防止することができる。
請求項2においては、燃料タンク内部に設けた燃料フィルターにおいて、濾過されていない燃料の一部が燃料フィルター内部に侵入するのを簡易、かつ、効果的に防止することができる。
請求項3においては、キャップ側突部、および、上部体側突部を同時に設けることで、キャップの内面や、上部体の側面を伝い、燃料フィルター内に侵入する燃料を、より効果的に防ぐことができる。
請求項4においては、キャップ側突部、および、上部体側突部を同時に設けることで、キャップの内面や、上部体の側面を伝い、燃料フィルター内に侵入する燃料を、より効果的に防ぐことができる。
請求項5においては、キャップ側突部、および、上部体側突部を同時に設けることで、キャップの内面や、上部体の側面を伝い、燃料フィルター内に侵入する燃料を、より効果的に防ぐことができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1はエンジンの全体的な構成を示した正面断面図、図2は第一実施例に係る燃料タンクの構成を示した側面面断面図である。
図3は第一実施例に係る燃料フィルターの構成を示した正面断面図、図4は同じくキャップ側突部の形状の異なる燃料フィルターの構成を示した正面断面図、図5は第二実施例に係る燃料フィルターの構成を示した正面断面図、図6は第三実施例に係る燃料フィルターの構成を示した正面断面図、図7は同じくキャップ側突部の形状の異なる燃料フィルターの構成を示した正面断面図、図8は同じくキャップ側突部と上部体側突部とを水平方向に対向して設けた燃料フィルターの構成を示した正面断面図である。
[エンジン1]
まず、本実施例に係るエンジン1について、図1、および、図2を用いて説明する。
エンジン1の本体は、その上部を形成するシリンダブロック2や、その下部を形成するクランクケース5等によって構成される。
シリンダブロック2の内部中央には上下方向にシリンダ2aが形成され、ピストン4が収納されている。また、クランクケース5上部の左右中央にはクランク軸3やカム軸13が平行に軸支され、ピストン4とクランク軸3とはコンロッド17を介して連結されている。
シリンダブロック2の上部にはシリンダヘッド6が設けられ、該シリンダヘッド6の上部はボンネット7によって覆われるとともに、該ボンネット7の内部には弁腕室が構成される。
シリンダヘッド6の左右中央には上下方向に燃料噴射ノズル11が貫設されており、該燃料噴射ノズル11を介してシリンダ2a内に燃料が供給される。また、ボンネット7の一側(図1における左側)にはマフラー8が配置され、他側(図1における右側)には燃料タンク9が配置されている。
一方、シリンダブロック2の下部において、クランクケース5内の一側(図1における右側)にはガバナ27が配置され、その上部には燃料噴射ポンプ12が配置されている。
ここで図2に示すように、燃料タンク9内部の底面には燃料フィルター20が内設され、該燃料フィルター20の下方には燃料タンク9の下面を間に挟んで配管ブロック26が固設される。前記配管ブロック26は長方形状の部材からなり、長手方向を前後方向として配設され、一方の側面部からはL状に屈曲した管状部材からなる燃料出口26aが突出されるとともに、その内部には上面から該燃料出口26aへ連通される連通孔26bが形成されている。
そして、配管ブロック26の連通孔26bは、燃料タンク9の下面に設けられた貫通孔9aを介して、燃料フィルター20の内部と連通され、燃料出口26aと、燃料噴射ポンプ12の吸入部12cとは燃料配管10によって連通されるとともに、燃料噴射ポンプ12の吐出部12dと、燃料噴射ノズル11の吸入部11aと、は高圧管19によって連通されている。
一方、クランク軸3の一側には歯車15が外嵌固定されており、カム軸13に外嵌されたカムギヤ18と、前記歯車15とは互いに噛合している。また、カム軸13の中途部に形成されたポンプ駆動カム14は燃料噴射ポンプ12のプランジャ12aの一端に設けられた転動体であるローラ12bと当接している。
このように、エンジン1ではクランク軸3が回転すると、歯車15、および、カムギヤ18を介してカム軸13も回転され、ポンプ駆動カム14の回転動作に追従して燃料噴射ポンプ12のプランジャ12aが摺動するようになっている。
そして、プランジャ12aの摺動により吸引力が発生し、燃料タンク9に貯溜された燃料は、一旦燃料フィルター20によって濾過された後、配管ブロック26から燃料配管10を介して燃料噴射ポンプ12に送られ、その後、高圧管19を介して所定のタイミングで所定量の燃料が燃料噴射ノズル11に供給されるようになっている。
[燃料フィルター20(第一実施例)]
次に、本発明の第一実施例に係る燃料フィルター20の詳細について、図1、乃至、図4を用いて説明する。
燃料フィルター20は円筒状のフィルターエレメント23と、該フィルターエレメント23の上下を塞ぐ上部体21と、下部体22とを備え、該上部体21は上方に突出されて、その上部はキャップ24により被装されている。
まず、上部体21について説明する。
上部体21は樹脂製部材からなり、上端部を塞がれた筒状のコーン部21aと、該コーン部21a下部の外周より外方に延設された円板状の鍔部21bとにより一体的に形成される。
コーン部21aはフィルターエレメント23よりも上部に配置されており、該コーン部21aの上端部中央にはエア抜き孔21cが穿孔され、該エア抜き孔21cを介してコーン部21aの内部と外部とが連通されるようになっている。また、コーン部21aの上下中央から下方にかけては、その外径寸法が緩やかに広がるテーパ状に形成されるとともに、その側面には外方に向かって複数のリブ21g・21g・・・が形成されている。
前記リブ21gは平面視にて放射状に設けられ、かつ、側面視にてコーン部21aの形状に沿って、上端部から下方に向かって帯状に形成される。
一方、コーン部21aの下端部21eは鍔部21bより僅かに下方に突出して設けられている。また、鍔部21bの外縁部21fは下方に僅かに屈曲されており、前記下端部21eと外縁部21fとの間にフィルターエレメント23の上部を嵌合する構成としている。
次に、キャップ24について説明する。
キャップ24は樹脂製部材により構成され、前記鍔部21bより上側のコーン部21aを覆う構成とされ、該キャップ24の内径寸法はコーン部21aの下側外径と略同じ大きさとして、キャップ24の内側上面とコーン部21a上面との間に若干の空間を有し、キャップ24の内側面とコーン部21aの外側面との間にも空間を有することで、空気溜り25を形成している。また、キャップ24下端内面では、互いに隣接するリブ21gとリブ21gの間の空間が、キャップ24の内部と外部を連通する構成としている。
また、図3に示すように、キャップ24の内周上部には、該キャップ24の軸心と同心で環状に下方に、または、内方に突出されたキャップ側突部24aが設けられている。該キャップ側突部24aは、本実施例ではキャップ24上内面にコーン部21aの上端部に比べて大きな外径寸法で、その断面形状は矩形状に形成され、キャップ側突部24aとコーン部21a上端部との間には隙間が形成されている。
即ち、前記キャップ側突部24aの突出高さ(図3における寸法X)は空気溜り25の隙間間隔(図3における寸法Y)に比べて、小さくなるように形成されている。
尚、キャップ側突部24aの断面形状は矩形状に限定されるものではなく、例えば、図4に示すように直角三角形状とし、側面視にて下方に向かって外形が窄まるテーパ形状に形成してもよい。
次に、下部体22について説明する。
下部体22は円板状の部材からなり、その中央部には上下方向に貫通する連通孔22aが設けられる。また、下部体22の上面において、外周と連通孔22aの周囲からは上方に突設して断面視凹状として縁部22bが設けられ、該縁部22bにフィルターエレメント23の下部を嵌合する構成としている。
そして、下部体22の底面において、複数箇所に貫通孔が設けられ、ボルト等により下部体22と燃料タンク9と配管ブロック26を固定する構成としている。尚、ボルトの数については本実施例に限定するものではない。
次に、フィルターエレメント23について説明する。
フィルターエレメント23は、例えば、多孔質材等により構成される濾材を円筒状に形成し、この円筒状の軸心を上下方向として、その上端部に上部体21を嵌合し、その下端部に下部体22を嵌合する構成としている。
このような構成からなる燃料フィルター20は、燃料タンク9内部の底面に固定され、前記燃料タンク9の下面に設けられた配管ブロック26を介して、燃料配管10と連通される。
そして、燃料タンク9が空の状態から燃料を入れると、該燃料は燃料フィルター20のフィルターエレメント23を通過して濾過されてダスト等が取り除かれた後に、下部体22の中央に設けられた連通孔22aを介して配管ブロック26へと流下し、その後、燃料配管10を介して燃料噴射ポンプ12(図1を参照)へと送られる。
この際、配管ブロック26や、燃料配管10等内の空気は燃料内を上昇し、燃料フィルター20内の上部からエア抜き孔21c、空気溜り25を介して上方へ抜ける。
燃料タンク9内に燃料が満たされた状態では、上部体21のコーン部21aの内部、および、キャップ24内の空気溜り25に所定量の空気が溜まっており、燃料中に含まれる空気が燃料フィルター20や燃料配管10を通過する際に集合して気泡となり、該気泡となった空気は上昇して上部体21のコーン部21a内に溜まる。そして、所定量以上の空気はキャップ24下側部より溢れ出て上昇し、燃料タンク9内に排出される。
このように、キャップ24内の空気溜り25、および、上部体21のコーン部21aの内部に空気が溜まっているため、キャップ24外側の燃料タンク9内部の未だ濾過されていない燃料が燃料フィルター20内に入り込むことはない。
しかし、エンジン1の稼働時の振動や、不意にエンジン1本体が傾倒した場合等により、燃料タンク9内部の燃料の油面が波打ち、燃料の一部がキャップ24の内側面を伝って空気溜り25内に浸入する場合がある。
このような場合、従来では濾過していない燃料の一部がキャップ24内の空気溜り25を上昇して、エア抜き孔21cから燃料フィルター20内部に入ることがあり、故障の原因となることがあった。しかしながら、本発明ではキャップ24内にキャップ側突部24aを設けることで、燃料の一部がエア抜き孔21cを介して燃料フィルター20内部に流入することを防ぐようになっている。
即ち、燃料の一部がキャップ24内の上部にまで達したとしても、ミスト状の燃料はキャップ側突部24aに当接することにより集められ、液体となってキャップ側突部24a外周からそのまま下方へ落下する。また、液体の燃料はキャップ側突部24aで堰止められてそのまま落下する。こうして、燃料タンク9内部へと戻されることになる。
そして、キャップ側突部24aの外径はコーン部21aの上端部の外径に比べて大きな寸法となるように形成されているため、前記燃料がキャップ側突部24aの外側面からエア抜き孔21cに流入されることは殆どない。
さらに、図4に示すように、キャップ側突部24aの形状を、側面視にて下方に向かって外径が窄まるテーパ状に形成することにより、キャップ側突部24aの下端に至った燃料は留まることなく、その自重によって速やかに落下するようになるのである。
このように、本発明における第一実施例に係る燃料フィルター20は、燃料タンク9の底部に連通する燃料配管10上方の、燃料タンク9内部に設けた燃料フィルター20であって、前記燃料フィルター20は、軸心を上下方向とした円筒状のフィルターエレメント23と、前記フィルターエレメント23の上部に、上方に突出するように取り付けて、エア抜き孔21cを上部中央に備える上部体21と、前記上部体21の上外周を覆うキャップ24とを備え、前記キャップ24の内周上部にキャップ側突部24aを形成することとしている。
このような構成とすることで、燃料タンク9内部に設けた燃料フィルター20において、濾過されていない燃料の一部が燃料フィルター20内部に侵入するのを簡易、かつ、効果的に防止することができる。
つまり、フィルターエレメント23で濾過されていない、ダスト等を含む燃料が燃料フィルター20内部に流入することを単純な形状により防ぐことができるため、燃料噴射ポンプ12へは常にダスト等を含まないクリーンな燃料を供給することができ、燃料噴射ポンプ12や、燃料噴射ノズル11等から構成される燃料噴射装置全体の摩耗を減少させ、メンテナンス期間が延びることから、エンジン1全体の経済性を向上させることができる。
また、燃料噴射ノズル11を介して常にクリーンな燃料をシリンダブロック2内に供給することができるため、エンジン1の出力効率を向上させることができるのである。
[燃料フィルター20(第二実施例)]
次に、本発明に係る第二実施例における燃料フィルター20について、図5を用いて説明する。
第二実施例における燃料フィルター20は、主な構成部品を上述した第一実施例と同じ構成とし、その構成の説明は省略する。そして、前記第一実施例と異なる点は、突部をキャップ24側に設ける代わりに上部体21に設ける構成としている。
即ち、コーン部21aの外周上部に環状の上部体側突部21dを形成し、該上部体側突部21dによって燃料の一部が空気溜り25からフィルター20内部に侵入しようとすることを防ぐ構成としている。
つまり、燃料タンク9内部の燃料の油面が波打つ等で、燃料の一部がコーン部21aの外側面を伝って上部にまで達したとしても、ミスト状の燃料は上部体側突部21dに当接することにより集められ、液体となってそのままコーン部21aの外周に沿って下方へ落下する。また、液体の燃料は上部体側突部21dで堰止められてそのまま落下することになる。
従って、燃料の一部がエア抜き孔21cを介して燃料フィルター20内に流入することを効果的に防ぐことができる。
ここで、本実施例においては、上部体側突部21dの断面形状を直角三角形状とし、該上部体側突部21d全体として、側面視にて下方に向かって外径が窄まるテーパ状に形成することとしている。これにより、前記燃料の一部が上部体側突部21dに留まることなく速やかに下方に落下させることができるのである。
尚、上部体側突部21dの断面形状は直角三角形状や矩形状に限定されるものではない。
このように、本発明における第二実施例に係る燃料フィルター20は、燃料タンク9の底部に連通する燃料配管10上方の、燃料タンク9内部に設けた燃料フィルター20であって、前記燃料フィルター20は、軸心を上下方向とした円筒状のフィルターエレメント23と、前記フィルターエレメント23の上部に、上方に突出するように取り付けて、エア抜き孔21cを上部中央に備える上部体21と、前記上部体21の上外周を覆うキャップ24とを備え、前記上部体21の外周上部に上部体側突部21dを形成することとしている。
このような構成とすることで、燃料タンク9内部に設けた燃料フィルター20において、濾過されていない燃料の一部が燃料フィルター20内部に侵入するのを簡易、かつ、効果的に防止することができる。
つまり、上述の第一実施例と同様に、フィルターエレメント23に濾過されていないような、ダスト等を含む燃料が燃料フィルター20内に流入することを単純な形状により効果的に防ぐことができるため、燃料噴射ポンプ12へは常にダスト等を含まないクリーンな燃料を供給することができ、燃料噴射ポンプ12や、燃料噴射ノズル11等から構成される燃料噴射装置全体の摩耗を減少し、メンテナンス期間が延びることから、エンジン1全体の経済性を向上させることができるのである。
また、燃料噴射ノズル11を介して常にクリーンな燃料をシリンダブロック2内に供給することができるため、エンジン1の出力効率を向上させることができるのである。
[燃料フィルター(第三実施例)]
次に、本発明に係る第三実施例における燃料フィルター20について、図6、乃至、図8を用いて説明する。
第三実施例における燃料フィルター20は、主な構成部品を上述した第一、第二実施例と同じ構成とし、その構成の説明は省略する。そして、前記第一、第二実施例と異なる点は、上部体21のコーン部21a、および、キャップ24の双方に突部を設ける構成としている。
即ち、図6に示すように、キャップ24の内周上部にキャップ側突部24aが設けられ、上部体21のコーン部21aの外周上部には環状の上部体側突部21dが設けられる。
そして、キャップ側突部24aの形状は第一実施例と同様に、矩形状断面からなる筒状(図6を参照)、あるいは、側面視にて下方に向かって外径が窄まるテーパ状(図7を参照)等によって形成される一方、上部体側突部21dの形状は、第二実施例と同様に、側面視にて下方に向かって外径が窄まるテーパ状に形成することとしている。
このように、本発明における第三実施例に係る燃料フィルター20は、燃料タンク9の底部に連通する燃料配管10上方の、燃料タンク9内部に設けた燃料フィルター20であって、前記燃料フィルター20は、軸心を上下方向とした円筒状のフィルターエレメント23と、前記フィルターエレメント23の上部に、上方に突出するように取り付けて、エア抜き孔21cを上部中央に備える上部体21と、前記上部体21の上外周を覆うキャップ24とを備え、前記キャップ24の内周上部にキャップ側突部24aを形成し、前記上部体21の外周上部に上部体側突部21dを形成することとしている。
そして、キャップ24をコーン部21aの上外周に被装させた状態において、前記キャップ側突部24aと、前記上部体側突部21dを上下方向に対向して配置する構成としている。
このようなキャップ側突部24a、および、上部体側突部21dを同時に設ける構成とすることで、キャップ24の内側面や、上部体21の外側面を伝い、燃料フィルター20内に侵入する燃料の一部を、より確実に防ぐことができる。
つまり、キャップ側突部24a、および、上部体側突部21dが上下方向に設けられることで、空気溜り25内に侵入しようとする燃料の一部が、上部体側突部21dによって防ぎきれなかったとしても、キャップ側突部24aによって確実に防ぐことができる。
また、当該第三実施例においては、これらキャップ側突部24a、および、上部体側突部21dを水平方向に対向して設けることもできる。
即ち、図8に示すように、キャップ24内の側面上部において、コーン部21aの外周上部に設けた上部体側突部21dと対向するようにして、環状のキャップ側突部24aを形成する。
そして、キャップ側突部24aの形状は、側面視にて下方に向かって内径が窄まる擂鉢状に形成する一方、上部体側突部21dの形状は、第二実施例と同様に、側面視にて下方に向かって外径が窄まるテーパ状に形成することとしている。
このように、前記キャップ側突部24aと前記上部体側突部21dを水平方向に対向して配置する構成とすることで、ラビリンス状となり、燃料がキャップ側突部24aと上部体側突部21dとの間を通り難くなるとともに、燃料がキャップ側突部24aや上部体側突部21dに付着し易くなり、キャップ24の内側面や、上部体21の外側面を伝い、燃料フィルター20内に侵入する燃料の一部を、より確実に防ぐことができる。
つまり、キャップ側突部24a、および、上部体側突部21dが互いの斜面を対向させて水平方向に設けられることで、空気溜り25へと繋がる隙間が、これらキャップ側突部24aと、上部体側突部21dと、によって極度に狭くなり、真上に上昇しづらくなり、燃料の一部が空気溜り25内に侵入しづらくなるのである。
エンジンの全体的な構成を示した正面断面図。 第一実施例に係る燃料タンクの構成を示した側面面断面図。 第一実施例に係る燃料フィルターの構成を示した正面断面図。 同じくキャップ側突部の形状の異なる燃料フィルターの構成を示した正面断面図。 第二実施例に係る燃料フィルターの構成を示した正面断面図。 第三実施例に係る燃料フィルターの構成を示した正面断面図。 同じくキャップ側突部の形状の異なる燃料フィルターの構成を示した正面断面図。 同じくキャップ側突部と上部体側突部とを水平方向に対向して設けた燃料フィルターの構成を示した正面断面図。
符号の説明
9 燃料タンク
10 燃料配管
20 燃料フィルター
21 上部体
21c エア抜き孔
21d 上部体側突部
23 フィルターエレメント
24 キャップ
24a キャップ側突部

Claims (5)

  1. 燃料タンクの底部に連通する燃料配管上方の、燃料タンク内部に設けた燃料フィルターであって、
    前記燃料フィルターは、軸心を上下方向とした円筒状のフィルターエレメントと、
    前記フィルターエレメントの上部に、上方に突出するように取り付けて、エア抜き穴を上部中央に備える上部体と、
    前記上部体の上外周を覆うキャップとを備え、
    前記キャップの内周上部にキャップ側突部を形成した
    ことを特徴とする燃料フィルター。
  2. 燃料タンクの底部に連通する燃料配管上方の、燃料タンク内部に設けた燃料フィルターであって、
    前記燃料フィルターは、軸心を上下方向とした円筒状のフィルターエレメントと、
    前記フィルターエレメントの上部に、上方に突出するように取り付けて、エア抜き穴を上部中央に備える上部体と、
    前記上部体の上外周を覆うキャップとを備え、
    前記上部体の外周上部に上部体側突部を形成した
    ことを特徴とする燃料フィルター。
  3. 燃料タンクの底部に連通する燃料配管上方の、燃料タンク内部に設けた燃料フィルターであって、
    前記燃料フィルターは、軸心を上下方向とした円筒状のフィルターエレメントと、
    前記フィルターエレメントの上部に、上方に突出するように取り付けて、エア抜き穴を上部中央に備える上部体と、
    前記上部体の上外周を覆うキャップとを備え、
    前記キャップの内周上部にキャップ側突部を形成し、
    前記上部体の外周上部に上部体側突部を形成した
    ことを特徴とする燃料フィルター。
  4. 前記キャップ側突部と前記上部体側突部を上下方向に対向して配置した
    ことを特徴とする、請求項3に記載の燃料フィルター。
  5. 前記キャップ側突部と前記上部体側突部を水平方向に対向して配置した
    ことを特徴とする、請求項3に記載の燃料フィルター。
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