JP2010120101A - 研磨加工装置及び研磨加工方法 - Google Patents

研磨加工装置及び研磨加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010120101A
JP2010120101A JP2008294534A JP2008294534A JP2010120101A JP 2010120101 A JP2010120101 A JP 2010120101A JP 2008294534 A JP2008294534 A JP 2008294534A JP 2008294534 A JP2008294534 A JP 2008294534A JP 2010120101 A JP2010120101 A JP 2010120101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
substrate
electrode
film thickness
conductivity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008294534A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Matsuura
祐士 松浦
Kentaro Suzuki
健太郎 鈴木
Hiroyuki Miyazawa
博之 宮沢
Masanori Tachibana
雅典 橘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2008294534A priority Critical patent/JP2010120101A/ja
Publication of JP2010120101A publication Critical patent/JP2010120101A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

【課題】基板上に形成した金属層あるいは絶縁層の膜厚を制御して効率的にかつ正確に研磨加工を行うことができる研磨加工装置及び研磨加工方法を提供する。
【解決手段】ヘッド本体21及びリテーナリング23を備える研磨ヘッド20と、研磨パッド10が設けられた定盤12とを備え、前記リテーナリング23には、前記研磨パッド10に接する第1の電極26が設けられ、前記ヘッド本体21には、基板40の裏面と電気的に導通する第2の電極27が設けられ、前記研磨ヘッド20により前記基板40を支持して研磨加工する際に、前記第1の電極26と前記第2の電極27との間における、前記基板40上に該基板40に電気的に導通して形成された膜厚モニター用の導通部43と前記基板40を介する導電率を監視し、該導電率の推移に基づいて研磨加工の終点位置を検知し、前記基板40上に形成された成膜層42の膜厚を制御する制御部32が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明はCMP(Chemical Mechanical Polishing)加工等の研磨加工装置及びこの研磨加工装置を用いた研磨加工方法に関する。
磁気ディスク装置に搭載される磁気ヘッドの製造工程においては、ウエハ基板(Al2O3-TiC基板)上に縦横に整列させた配置に多数個の素子が形成される。これらの素子は、磁性層等の金属層と絶縁層とを積層して形成される。この金属層や絶縁層を形成する工程においては、たとえば金属層を所定パターンに形成し、絶縁層によって基板の表面を被覆した後、基板の表面を研磨して、金属層の表面を露出させ、隣接する金属層間には絶縁層が充填された状態にするといった平坦化加工がしばしば行われる。
基板の平坦化加工は、金属層や絶縁層の厚さを所定の厚さに形成すること、基板の表面を平坦化することによって、基板の表面に形成するパターンを高精度に形成できるようにするという目的がある。
研磨加工後の金属層等の膜厚を所定の膜厚に制御する場合に、従来は、研磨加工前に研磨対象層の膜厚を測定し、研磨加工時間を予測して研磨加工を行い、研磨加工後に膜厚を測定し、再度、研磨加工を行って所望の厚さになるように加工している。
特開平6−52515号公報 特開平1−207929号公報
研磨対象層の膜厚を測定しながら研磨時間を設定して所望の膜厚になるように研磨加工する方法は、金属層や絶縁層を多層に積層して形成される製品においては、その都度、平坦化加工を行わなければならないから、作業が非常に煩雑である。また、研磨対象層の研磨面積が大きいような場合には、研磨作業を何回かに分けて行うために、同様に作業が煩雑になっている。
このような研磨作業を効率化する方法としては、研磨加工の終点位置(エンドポイント)を自動的に検知し、終点位置において研磨加工を停止させる方法を利用することが考えられる。しかしながら、研磨加工の終点位置を検知するためのテーブル電流方式、光学方式、渦電流方式といった従来方法では、正確に膜厚を管理して研磨することが困難であり、既存の研磨装置を利用することが難しいという問題があった。
たとえば、テーブル電流方式では、プラテンを駆動するモータの電流値の変化から終点位置を検知する。この方式では、研磨対象層における研磨部分(たとえば、絶縁層中の金属層の部分)が少ないと、正確に終点位置を検知することができない。光学方式では研磨対象層からの反射光によって終点位置を検知する。したがって、研磨パッドやプラテンに光を通過させる孔をあける必要があり、既存の装置を改変することが困難である。渦電流方式では、研磨対象層の表面に発生する渦電流とセンサコイルのインピーダンスとの共振周波数から膜厚を検知する。この方式は、研磨対象層が金属層からなる場合に有効であり、絶縁層と金属層が混在する場合には使用できない。また、装置が高価になるという問題がある。
本発明は、これらの課題を解決すべくなされたものであり、基板上に形成した金属層あるいは絶縁層の膜厚を制御して効率的にかつ正確に研磨作業を行うことができる研磨加工装置及び研磨加工方法を提供することを目的とする。
研磨加工装置についての実施形態の一観点によれば、ヘッド本体及びリテーナリングを備える研磨ヘッドと、研磨パッドが設けられた定盤とを備え、前記リテーナリングには、前記研磨パッドに接する第1の電極が設けられ、前記ヘッド本体には、基板の裏面と電気的に導通する第2の電極が設けられ、前記研磨ヘッドにより前記基板を支持して研磨加工する際に、前記第1の電極と前記第2の電極との間における、前記基板上に該基板に電気的に導通して形成された膜厚モニター用の導通部と前記基板を介する導電率を監視し、該導電率の推移に基づいて研磨加工の終点位置を検知し、前記基板上に形成された成膜層の膜厚を制御する制御部が設けられた研磨加工装置が提供される。
本発明に係る研磨加工装置及び研磨加工方法によれば、研磨ヘッドに設けた第1の電極と第2の電極との間の導電率の推移を監視することによって研磨加工の終点位置を容易にかつ確実に検知することができ、基板に形成した層の膜厚を正確に制御することが可能となり、研磨加工作業の効率化を図ることができる。
(第1の実施の形態:加工研磨装置)
図1は、本発明に係る加工研磨装置の第1の実施の形態の構造を示す断面図である。
本実施形態の加工研磨装置は、表面に研磨パッド10が被覆された定盤12と、ワークを研磨パッド10に押圧し、ワークを研磨する研磨ヘッド20とを備える。
定盤12は、水平に回転可能に支持され、駆動機構(不図示)により一方向に回転駆動される。研磨ヘッド20の上面の中央部には回転軸22が立設され、駆動機構25により回転軸22が回転駆動され研磨ヘッド20が回転する。
研磨ヘッド20は、円板状に形成されたヘッド本体21と、ヘッド本体21の定盤12に対向する面に設けられたリテーナリング23と、リテーナリング23によって囲まれた内側領域に配置されたバッキング材24とを備える。
リテーナリング23はワークの外周をガイドして支持するためのものであり、バッキング材24は緩衝体として取り付けられているものであり、緩衝性をもたせてワークを押圧する作用を有する。バッキング材24には複数のエア孔24aが開口して設けられ、エア孔24aはヘッド本体21に設けられた内部流路を介してエア機構60に連通する。
エア機構60は、内部流路を介してエア孔24aからエア吸引し、バッキング材24にワークをエア吸着する操作と、内部流路を介してエア孔24aからワークにエア圧を作用させてワークをバッキング材24から離反させる作用をなす。
リテーナリング23には、定盤12に対向する下面において開口する電極装着穴23aが設けられ、電極装着穴23aに、ワークを押圧する向きに平行方向に突出入可能に第1の電極26が装着されている。第1の電極26の基部にはスプリング26aが装着され、スプリング26aは第1の電極26を、その端面がリテーナリング23の下面から突出する向きに付勢している。
リテーナリング23には、周方向に所定間隔に複数の第1の電極26が配置されている。第1の電極26は、回転軸22に装着されたロータリージョイント22aを経由した配線により、導電率計30に電気的に接続される。
ワークの裏面側に配置されるバッキング材24には、端面をワークの裏面に当接させる第2の電極27が配置されている。第2の電極27の基部にスプリング27aが装着され、第2の電極27は、スプリング27aにより、その端面がバッキング材24の下面(ワークが当接する面)から突出する向きに付勢されている。
第2の電極27は、バッキング材24の平面内に均等配置となるように複数個配置されている。これらの第2の電極27は、ロータリージョイント22aを経由する配線により、導電率計30に電気的に接続される。
導電率計30には、研磨装置の駆動を制御する制御部32が接続されている。制御部32は、ワークを研磨している状態において、第1の電極26と第2の電極27との間の導電率を監視し、導電率の計測値に基づいて研磨ヘッド20によるワークの研磨(研磨時間)を制御する。
(ワークの構造)
本実施形態において研磨対象としているワークは、基板40上に所定のパターンに金属層42を形成し、金属層42が形成された基板40の表面を絶縁層44によって被覆したものである。すなわち、絶縁層44によって表面が被覆された基板40の表面を研磨して平坦面とし、金属層42を研磨面上に露出させ、金属層42を所定の膜厚にまで研磨することを目的とする。
研磨対象とするワークはとくに限定されるものではないが、たとえば、磁気ヘッドの製造工程において、Al2O3-TiCからなるウエハ基板上に、各素子の配列にしたがって、磁気ヘッドの構造部分である磁性層、導電層等の金属層を形成したワークを研磨するといった場合に適用できる。
本実施形態の研磨加工装置を用いて研磨加工を制御する方法は、研磨加工を施した際に研磨面に金属層42の表面が露出したことを第1の電極26と第2の電極27との間における電気的な導通を利用して検知して制御するものである。したがって、基板40上には電気的な導通を検知することができる膜厚モニター用の導通部を基板40に電気的に導通させた状態で形成する必要がある。基板上における研磨状態を検知しやすくするため膜厚モニター用の導通部は、基板上に均等配置に複数個設ける。
また、基板40も導電性を有することが必要である。膜厚モニター用の導通部を介して検知する電気的導通は、基板40と膜厚モニター用の導通部を介してなされるからである。なお、磁気ヘッドの製造に用いられるAl2O3-TiC基板は導電性を有している。
膜厚モニター用の導通部は、基板に形成する製品部分とは別に形成してもよいし、基板に形成する製品部分において、基板に電気的に導通して形成される導通パターンをモニターとして利用することもできる。
磁気ヘッドの製造工程においては、基板40に金属層を形成する場合に、層間に絶縁層を介在させて金属層を積層する工程がしばしばある。この場合に、層間に絶縁層が介在して基板40とが電気的に導通しない状態となる金属層(図1の金属層42b)は、膜厚モニター用の導通パターンとして利用することはできない。これに対して、基板40に常に電気的に導通させて形成する金属層、たとえば、図1の金属層42のような形態の導通パターンについては、ワークの研磨量を検知する金属層として利用することができる。
磁気ヘッドの製造工程においては、磁気ヘッドが静電気によって損傷しないように、素子と基板40とを電気的に接続するためのシャント抵抗を形成する。このシャント抵抗は金属層を形成する成膜工程ごとに、基板40と電気的に接続されるように導体部が厚さ方向に連結された状態になるように形成される。したがって、磁気ヘッドの製造工程であれば、このシャント抵抗をモニター用の導通パターンとして利用することができる。シャント抵抗は各素子ごとに形成されるから、ウエハ基板の平面領域の全域にわたって均等に研磨量の検知ができるという利点もある。
磁気ヘッドの製造工程、あるいは磁気ヘッド以外の製品の製造工程において、基板40と電気的に導通される金属層が工程上には存在しないような場合には、膜厚モニター用の導通部(図1の金属層43)を、別に形成すればよい。膜厚モニター用の導通部43は、膜厚を制御しようとする金属層42と同時に形成してもよいし、別工程によって形成してもよい。膜厚モニター用の導通部43と金属層42とが同一材料でなければならないこともない。
膜厚モニター用の導通部43と膜厚を制御する金属層42とは、あらかじめ高さ位置関係(膜厚)を把握しておいて研磨加工の制御を行う。なお、膜厚を制御する対象は、金属層に限るものではなく、膜厚モニター用の導通部43を利用して膜厚を制御する方法は、たとえば金属層の上に成膜されている絶縁層の厚さを制御するといった場合にも適用される。
図1に示すワークは、金属層42、膜厚モニター用の導通部43による電気的な導通状態をわかりやすく示すために、基板40上に柱状に金属層42と導通部43を形成し、絶縁層44によってこれらを被覆した状態を示す。絶縁層444は、隣接する金属層42、導通部43の間を充填するとともに、金属層42及び導通部43が形成された位置では、山形に膨出している。たとえば、磁気ヘッドの製造工程においては、金属層を形成した後に、絶縁材としてアルミナあるいはシリカをスパッタリングして金属層を被覆する工程がしばしばある。その場合は、ワークは図のような形態となる。
(研磨加工方法)
図1は、研磨ヘッド20に研磨対象である基板40を支持し、基板40を研磨パッド10に押圧して基板40を研磨開始した状態を示す。
エア機構60を駆動して基板40の裏面をバッキング材24に吸着し、リテーナリング23によって基板40の外周をガイドして、基板40を研磨ヘッド20に支持する。
研磨パッド10に研磨用のスラリー50を供給して、定盤12及び研磨ヘッド20を回転駆動して基板40を研磨する。
研磨が進むとともに、膜厚モニター用の導通部43を被覆している絶縁層44の膨出部分が徐々に研磨され、基板40の表面の絶縁層44が平坦化されていく。
図2は、基板40の研磨が進み、基板40の表面が平坦面に加工され、表面の研磨面に膜厚モニター用の導通部43の端面が露出した状態を示す。
膜厚モニター用の導通部43の端面が露出すると、第1の電極26と第2の電極27との間が、基板40及び膜厚モニター用の導通部43を介して電気的に導通する状態になる。本実施例では、第1の電極26と膜厚モニター用の導通部43との間の電気的導通は、スラリー50の電気的導通性によってなされる。
なお、図2においては、金属層42の端面も研磨面に露出している状態を示す。この場合は、金属層42を介しても第1の電極26と第2の電極27が電気的に導通する状態になる。
図2においては、膜厚モニター用の導通部43によって第1の電極26と第2の電極27とが電気的に導通することを、破線によって示している。
研磨加工の際に、膜厚モニター用の導通部43がはじめに導通し、次いで金属層42が導通する場合には、このような導通状態となる。
第1の電極26と第2の電極27との電気的導通は、導電率計30によって検知され、制御部32によって導電率が監視される。
なお、膜厚モニター用の導通部43と第1の電極26との電気的な導通は、導電性を有するスラリー50を用いる他に、導電性を有する研磨パッド10を使用して検知する方法も可能である。研磨パッド10が導電性を備えていれば、膜厚モニター用の導通部43の端面が研磨面において露出すれば、研磨パッド10を介して第1の電極26と膜厚モニター用の導通部43が電気的に導通する。研磨パッド10に導電性を付与するには、パッド材にカーボン等の導電性材を含有させるようにすればよい。
図5は、基板40の表面研磨を進めていった際に、導電率計30によって検知される導電率が変化する様子を示す。
同図のA点が研磨を開始した時点であり、膜厚モニター用の導通部43は絶縁層44によって被覆されているから、第1の電極26と第2の電極26とは電気的に絶縁され、導電率は低い状態にある。
B点は、導電率が上昇開始する時点、すなわち、膜厚モニター用の導通部43の端面が露出開始した時点を示す。基板40上に形成されている膜厚モニター用の導通部43は研磨の進み方によって基板上の位置により露出するタイミングが若干ずれるから、徐々に導電率が上昇し、導電率が変化しなくなった時点(図のC点)が膜厚モニター用の導通部43の端面が完全に露出した状態、すなわち終点位置に相当する。
研磨加工においては、膜厚モニター用の導通部43が露出した終点位置を検知したところで研磨加工を終了するという制御を行う場合もあるが、一般的には、膜厚モニター用の導通部43が露出した状態を検出してから、一定時間研磨加工を行って研磨を終了する。図のD点が、研磨完了時を示す。
終点位置を検知してから一定時間研磨を行って研磨を終了する場合は、終点位置から、どの程度研磨を進めることによって、所望の膜厚に金属層42が仕上がるかをあらかじめ測定しておき、その測定結果に基づいて制御する。膜厚を制御しようとしている金属層42と、膜厚モニター用の導通部43とでは、研磨する面積が異なっている場合や、材質が異なっている場合があり得る。したがって、制御部32によって研磨時間を制御する場合には、個々の金属層の特性を考慮して、研磨時間を制御するようにする。
このように、金属層42を狙いとする膜厚に仕上げるためには、事前に膜厚を測定する等によって、膜厚モニター用の導通部43との研磨の進行度合いの相違を把握しておくといった準備が必要である。しかしがら、このような準備をしておけば、本実施形態のように、第1の電極26と第2の電極27との間の導電率を監視しながら研磨を進める方法によって、ばらつきなく正確に狙いとする膜厚に金属層を加工することができ、研磨作業の効率を大幅に向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図3、4は、本発明に係る研磨加工装置の第2の実施の形態の構造と、研磨加工装置を用いてワークを加工研磨している状態の断面図である。
本実施形態においては、第1の実施の形態におけるバッキング材24にかえてメンブレンタイプの緩衝体29を備え、緩衝体29を平面状に形成した第2の電極28によって支持した構造としている。緩衝体29を介して基板40と第2の電極28とを電気的に導通させるため、緩衝体29に導電材を含有させるか、緩衝体29の表面に導電体をコーティングして緩衝体29に導電性を付与する。
図3、4において、第2の電極28及び緩衝体29以外の構成部分は第1の実施の形態における研磨加工装置と同様である。
本実施形態においても、研磨ヘッド20により基板40を支持して研磨加工を進めて、膜厚モニター用の導通部43の端面が絶縁層44から露出した時点を第1の電極26と第2の電極27との間が電気的に導通することから検知される。本実施形態では、第1の電極26と第2の電極27との導通は、スラリー50、膜厚モニター用の導通部43、基板40、緩衝体29を介してなされる。
第1の実施の形態において説明したように、本実施の形態においても、制御部32により導電率計30によって検知される導電率を監視しながら研磨加工を進め、図5に示すように、膜厚モニター用の導通部43端面が露出完了した時点(終点位置)から一定時間、研磨を行う方法によって、金属層42を所望の膜厚に仕上げることができる。
本発明に係る研磨加工装置においては、研磨ヘッド20に第1の電極26と第2の電極27、28を設置して、研磨加工の終点位置を検知するから、研磨ヘッド20を改変することは容易であり、既存の研磨加工装置を利用することが可能である。
また、上述した実施形態においては、第1の電極26についてはスプリング26aにより第1の電極26を研磨パッド10に弾性的に付勢するように配置したことによって、第1の電極26を確実に研磨パッド10に接触させることができ、導電率の変化を確実に検出することができる。また、第2の電極27についてもスプリング27aによって基板40の裏面に確実に接触し、第2の電極28も緩衝体29を介することによって基板40と第2の電極27とが確実に電気的に導通される。
なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態は標準的な研磨加工装置の例を示したものであり、上記例とは異なる形態の研磨加工装置においても、研磨ヘッドに第1の電極及び第2の電極を取り付ける構造として、上述した方法によって研磨加工を制御することができる。
なお、上記実施形態においては、磁気ヘッドの製造工程における研磨加工に利用する例について説明したが、本発明方法は、磁気ヘッドの製造以外の一般的な研磨加工においても同様に適用することができる。また、膜厚を制御する対象は金属層に限られるものではなく、絶縁層についてその膜厚を制御するといった場合にももちろん適用することができる。
(付記1) ヘッド本体及びリテーナリングを備える研磨ヘッドと、研磨パッドが設けられた定盤とを備え、前記リテーナリングには、前記研磨パッドに接する第1の電極が設けられ、前記ヘッド本体には、基板の裏面と電気的に導通する第2の電極が設けられ、前記研磨ヘッドにより前記基板を支持して研磨加工する際に、前記第1の電極と前記第2の電極との間における、前記基板上に該基板に電気的に導通して形成された膜厚モニター用の導通部と前記基板を介する導電率を監視し、該導電率の推移に基づいて研磨加工の終点位置を検知し、前記基板上に形成された成膜層の膜厚を制御する制御部が設けられていることを特徴とする研磨加工装置。
(付記2) 前記第1の電極は、前記リテーナリングに設けられた電極装着穴に、前記研磨パッドに向けて突出する向きに付勢して取り付けられていることを特徴とする付記1記載の研磨加工装置。
(付記3) 前記第2の電極は、前記基板の裏面に端面が当接する向きに付勢して取り付けられていることを特徴とする付記1または2記載の研磨加工装置。
(付記4) 前記ヘッド本体には、前記基板の裏面が当接する位置に緩衝体が取り付けられ、該緩衝体は導電性が付与されて前記第2の電極と前記基板の裏面とが電気的に導通していること特徴とする付記1〜3のいずれか一項記載の研磨加工装置。
(付記5) 前記研磨パッドは導電性を備えることを特徴とする付記1〜4のいずれか一項記載の研磨加工装置。
(付記6) ヘッド本体及びリテーナリングを備える研磨ヘッドと、研磨パッドが設けられた定盤とを備えた研磨加工装置を使用し、研磨加工の終点位置を検知して基板上に形成された成膜層を加工する研磨加工方法であって、前記研磨ヘッドのリテーナリングには、前記研磨パッドに接する第1の電極を設けるとともに、前記ヘッド本体には、前記基板の裏面と電気的に導通する第2の電極を設け、前記研磨パッドに導電性を備えるスラリーを供給し、または導電性を備える研磨パッドを使用し、前記研磨ヘッドにより前記基板を支持して研磨加工する際に、前記第1の電極と前記第2の電極との間における、前記基板上に該基板に電気的に導通して形成された膜厚モニター用の導通部と前記基板を介する導電率を監視し、該導電率の推移に基づいて研磨加工の終点位置を検知し、前記成膜層の膜厚を制御することを特徴とする研磨加工方法。
(付記7) 前記膜厚モニター用の導通部として、基板に電気的に導通して形成された製品に用いられる導通パターンを利用することを特徴とする付記6記載の研磨加工方法。
(付記8) 前記基板は、基板に形成された金属層及び前記膜厚モニター用の導通部が絶縁層によって被覆されて形成され、前記第1の電極と前記第2の電極との間における導電率の変化から、前記膜厚モニター用の導通部が研磨面に露出した時点を検知して前記金属層の膜厚を制御することを特徴とする付記6または7記載の研磨加工方法。
(付記9) 前記膜厚モニター用の導通部が研磨面に露出した時点から一定時間経過した時点を研磨加工の終点位置と設定して前記金属層の膜厚を制御することを特徴とする付記8記載の研磨加工方法。
研磨加工装置の第1の実施の形態の構造を示す断面図である。 第1の実施の形態の研磨加工装置により金属層の端面を露出させた状態にまで研磨した状態の断面図である。 研磨加工装置の第2の実施の形態の構造を示す断面図である。 第2の実施の形態の研磨加工装置により金属層の端面を露出させた状態にまで研磨した状態の断面図である。 研磨加工によって導電率が変化する状態を示すグラフである。
符号の説明
10 研磨パッド
12 定盤
20 研磨ヘッド
21 ヘッド本体
22 回転軸
22a ロータリージョイント
23 リテーナリング
24 バッキング材
25 駆動機構
26 第1の電極
26a スプリング
27 第2の電極
27a スプリング
29 緩衝体
30 導電率計
32 制御部
40 基板
42 金属層
43 膜厚モニター用の導通部
44 絶縁層
50 スラリー
60 エア機構

Claims (6)

  1. ヘッド本体及びリテーナリングを備える研磨ヘッドと、研磨パッドが設けられた定盤とを備え、
    前記リテーナリングには、前記研磨パッドに接する第1の電極が設けられ、
    前記ヘッド本体には、基板の裏面と電気的に導通する第2の電極が設けられ、
    前記研磨ヘッドにより前記基板を支持して研磨加工する際に、前記第1の電極と前記第2の電極との間における、前記基板上に該基板に電気的に導通して形成された膜厚モニター用の導通部と前記基板を介する導電率を監視し、該導電率の推移に基づいて研磨加工の終点位置を検知し、前記基板上に形成された成膜層の膜厚を制御する制御部が設けられていることを特徴とする研磨加工装置。
  2. 前記第1の電極は、前記リテーナリングに設けられた電極装着穴に、前記研磨パッドに向けて突出する向きに付勢して取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の研磨加工装置。
  3. 前記第2の電極は、前記基板の裏面に端面が当接する向きに付勢して取り付けられていることを特徴とする請求項1または2記載の研磨加工装置。
  4. ヘッド本体及びリテーナリングを備える研磨ヘッドと、研磨パッドが設けられた定盤とを備えた研磨加工装置を使用し、研磨加工の終点位置を検知して基板上に形成された成膜層を加工する研磨加工方法であって、
    前記研磨ヘッドのリテーナリングには、前記研磨パッドに接する第1の電極を設けるとともに、前記ヘッド本体には、前記基板の裏面と電気的に導通する第2の電極を設け、
    前記研磨パッドに導電性を備えるスラリーを供給し、または導電性を備える研磨パッドを使用し、
    前記研磨ヘッドにより前記基板を支持して研磨加工する際に、前記第1の電極と前記第2の電極との間における、前記基板上に該基板に電気的に導通して形成された膜厚モニター用の導通部と前記基板を介する導電率を監視し、該導電率の推移に基づいて研磨加工の終点位置を検知し、前記成膜層の膜厚を制御することを特徴とする研磨加工方法。
  5. 前記膜厚モニター用の導通部として、基板に電気的に導通して形成された製品に用いられる導通パターンを利用することを特徴とする請求項4記載の研磨加工方法。
  6. 前記基板は、基板に形成された金属層及び前記膜厚モニター用の導通部が絶縁層によって被覆されて形成され、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間における導電率の変化から、前記膜厚モニター用の導通部が研磨面に露出した時点を検知して前記金属層の膜厚を制御することを特徴とする請求項4または5記載の研磨加工方法。
JP2008294534A 2008-11-18 2008-11-18 研磨加工装置及び研磨加工方法 Withdrawn JP2010120101A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008294534A JP2010120101A (ja) 2008-11-18 2008-11-18 研磨加工装置及び研磨加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008294534A JP2010120101A (ja) 2008-11-18 2008-11-18 研磨加工装置及び研磨加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010120101A true JP2010120101A (ja) 2010-06-03

Family

ID=42321891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008294534A Withdrawn JP2010120101A (ja) 2008-11-18 2008-11-18 研磨加工装置及び研磨加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010120101A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105345652A (zh) * 2015-10-14 2016-02-24 上海华力微电子有限公司 一种可实时检测磨损剩余厚度的固定环

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105345652A (zh) * 2015-10-14 2016-02-24 上海华力微电子有限公司 一种可实时检测磨损剩余厚度的固定环

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6558229B2 (en) Polishing apparatus
TWI640394B (zh) 用於調整渦流測量的方法、電腦程式產品及系統
US9067295B2 (en) Monitoring retaining ring thickness and pressure control
JP2019528186A (ja) 化学機械研磨のための研磨パッド厚さのモニタリング
TWI466756B (zh) 使用傅立葉轉換測量膜厚度
US20050173259A1 (en) Endpoint system for electro-chemical mechanical polishing
JP2017520124A5 (ja)
US20140020830A1 (en) Carrier Head Sweep Motor Current for In-Situ Monitoring
JP2006278469A (ja) 半導体装置の製造方法
CN113231955B (zh) 一种涡电流传感器的测厚校准方法、装置及研磨***
US20190389028A1 (en) Compensation for substrate doping for in-situ electromagnetic inductive monitoring
JP2010120101A (ja) 研磨加工装置及び研磨加工方法
JP2001198813A (ja) 研磨装置及びその研磨方法
JP2007266235A (ja) 研磨装置
JP3907414B2 (ja) ポリッシング装置
JP2006093296A (ja) 半導体製造装置および半導体装置の製造方法
JP6510348B2 (ja) 基板処理装置、基板処理システム、および基板処理方法
US10160089B2 (en) Polishing apparatus
US20140030956A1 (en) Control of polishing of multiple substrates on the same platen in chemical mechanical polishing
US9308622B2 (en) Lapping head with a sensor device on the rotating lapping head
US20190084119A1 (en) Chattering Correction for Accurate Sensor Position Determination on Wafer
JPH10202508A (ja) 研磨方法
US20240123565A1 (en) Compensation for slurry composition in in-situ electromagnetic inductive monitoring
KR101225490B1 (ko) 웨이퍼 연마속도 제어장치, 웨이퍼 연마장치 및 그를 이용한 웨이퍼 연마방법
US20230286107A1 (en) Eddy current monitoring to detect vibration in polishing

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20120207