JP2010119944A - 濾過器 - Google Patents

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Abstract


【課題】従来よりも製造に手間がかからない濾過器を提供しよう
とするもの。
【解決手段】濾過材が収容される筐体2を有し、前記濾過材は粒径が大きいものを下方として段階的に略層状に配設され、前記筐体2の下端に濾過水の排出口3があり、前記排出口3には覆い部材4が設けられ、前記覆い部材4には濾過水の通水孔5が形成されており、前記通水孔5の大きさと形状はその層の濾過材が通過しないと共に通水孔5の合計面積が供給口Sの面積と同じか大きくなるように設定され、被濾過水は濾過材の上方に供給されるようにした。集水管(主管と枝管)とストレーナ(集水ノズル)とからなる複雑な構造を取らなくて済むこととなった。
【選択図】図1

Description

この発明は、プール水や浴場水、各種工場排水などを処理する濾過器に関するものである。
従来より、プール、浴場、及び工場などの施設において水その他の液体を処理する濾過装置が知られている(例えば特許文献1)。
すなわち、図3に示すように、プールや浴場等の水を濾過するシステムに用いる水処理濾過装置は、そのタンク51内において、濾過した水を排出する排水口52の基端に集水機構53を取り付けており、タンク51内に積層された濾材を通過することによって濾過された水を集水機構53にて集め、排水口52へと導いていた。前記集水機構53は、排水口52の基端に接続され排水口へ水を導く導管として機能する主管54と、主管54の側部から水平に枝分かれ状に延びた状態で主管に接続されて主管へ水を導く導管として機能する複数のステンレス鋼製の枝管55とを備えており、それら主管54や枝管55に形成された多数の貫通孔56を通じて集水し主管54を介して排水口52へと濾過水を導いていた。
そして前記集水機構53では、一般に濾過砂から成る濾材等の異物が排水口52に導かれる濾過水に混入することを防止するため、ストレーナを各貫通孔56に取り付けていた。図4に示すように、前記ストレーナ57は外形が茸状で中空に形成され、その側壁には濾過水を通過させ且つ異物の通過を阻止する多数の貫通溝58が設けられており、濾過水への異物の混入を阻止しつつ適度の集水量を確保していた。
しかし、前記ストレーナ自体がある程度複雑な構造を有する上にそのそれぞれを主管と枝管に穿設された複数の貫通孔に取り付ける作業はかなり手間がかかるという問題があった。
実開平6−24704号公報
そこでこの発明は、従来よりも製造に手間がかからない濾過器を提供しよう
とするものである。
前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
(1)この発明の濾過器は、濾過材が収容される筐体を有し、前記濾過材は粒径が大きいものを下方として段階的に略層状に配設され、前記筐体の下端に濾過水の排出口があり、前記排出口には覆い部材が設けられ、前記覆い部材には濾過水の通水孔が形成されており、前記通水孔の大きさと形状はその層の濾過材が通過しないと共に通水孔の合計面積が供給口の面積と同じか大きくなるように設定され、被濾過水は濾過材の上方に供給されるようにしたことを特徴とする。
本濾過器はこのように構成することにより、集水管(主管と枝管)とストレーナ(集水ノズル)とからなる複雑な構造を取らなくて済むこととなった。
従来、ストレーナには幅0.2mm程度のスリット(切り欠き溝)が複数本形成され排水中のss成分などの異物の通過をここで物理的に阻止しようと企図していたのに対し、上記の通り、通水孔の大きさと形状はその層の濾過材が通過しないと共に通水孔の合計面積が供給口の面積と同じか大きくなるように設定されたこととすると、排水中のss成分が通水孔から通過してしまうことを懸念するむきもあると考えられるが、筐体内の濾過材は粒径が大きいものを下方(粒径が小さい細かなものは上方)として段階的に略層状に配設され且つ被処理水は濾過材の上方に供給されるようにしており、筐体の下端の排出口の位置では固形分は既に濾し取られている構造であるので、ss成分のような異物は下端の排出口までは到達し得ず、よってストレーナがなくても濾過器としての性能が発揮できるようになっている。ここで濾過材は、下層から例えばバラス(大)、バラス(中)、バラス(小)、砂(中)、砂(細)の順に上層に向けて筐体内に収容していくことができる。
また、排出口を覆う覆い部材の通水孔の合計面積は供給口の面積と同じか大きくなるように設定されているので、筐体内が過圧状態となることを防止し、筐体全体としての濾過能力を損なわずに処理を行うことができる。ここで、通水孔(貫通部)の形状は略円形乃至楕円形状のものでもよく、多角形状であってもよくスリット状のものであってもよい。
前記通水孔を有する覆い部材は、例えばドーム状(裁断した「球殻の一部」のような形状)のステンレス製金属体(例えば450mmφ)に複数個のパンチング孔(例えば4mmφ)を形成することにより比較的簡易に製造することができ、このドーム状の金属体を上方に凸にして排出口(例えば20〜250mmφ)を覆うようにして配設することができる。例えば供給口が240mmφとすると、パンチング孔は240 mmφ÷4 mmφで60個以上ということになる。
なお、筐体内を逆洗浄する場合は排出口から水を供給することとなる。
この濾過器は、プール水、浴場水、工場系排水、飲食店系排水、一般家庭系排水、汚染土壌系排水、塗装工場その他のVOCガスをスクラバー(scrubber、排ガス洗浄装置)により水中に置換した排水の濾過などに使用することができ、工場系排水などのように浄化して再利用する水やプール水や浴場水のように浄化しつつ循環利用する水などを好適に濾過することができる。
(2) 前記筐体の上方で開口する濾過材の挿入口に蓋体を直接固定するようにしてもよい。
濾過処理時には筐体内部に大きな水圧がかかるので、応力の集中する箇所ができることを避けるためにできるだけ凹凸のない球体に近い形状が好ましく、筐体は全体的に丸みを帯びた面を連続させて形成させている。具体的には、金属製の筒状体(中央の胴部分となる)の上下に、台部のないお椀の蓋形状の上下閉塞部が溶接により固着されている。従来は筒状の首部分を溶接しておき、前記首部分の上端にフランジ部を溶接し、このフランジ部に蓋体を固定するようにしていた。
これに対し、上記のように構成し、濾過材の挿入口の金属製の溶着筒状体(いわゆる首部分)を省略して筐体の構造をシンプルにすることによってコストダウンを図ることができる。また、筐体に溶着筒状体が固着されている場合、どうしても首状溶接部の近傍に耐圧上の問題や腐食・耐久上の問題が発生し易いが、前記のようなシンプルな構造とすることにより諸問題の発生を抑制することができる。この構造は筐体の底部の排出口や筐体への被濾過水の供給のための配管部分(サイドポート)にも適用することができる。
また、従来のように首部分とフランジ部がある場合には蓋体と重ねて両側からボルトを通して挟圧できたが、蓋体を湾曲した筐体に直接固定するようにし、首部分とフランジ部とがないようにしているので筐体側から複数本のボルトを外方に向けて予め立設させた構造としている。そして、蓋体には前記ボルトに対応する位置に孔部を穿設しておき、蓋体の孔部にボルトを挿通してナットを螺合し締め付けて固定する。
さらに従来よりも溶接する箇所を減らすことができるので、隙間腐食が発生し難くなっている。すなわち、首部と筐体の接合・溶接箇所、首部とフランジ部との接合・溶接箇所は、錆が発生し易いと共に圧力が集中し易かったが、このような不具合が発生するリスクを減少させることができる。
その上、覆い部材の外周縁には絶縁体(塩ビ・チューブを長手方向に切り裂いたような形状のもの)を円環状に被覆しており、ステンレス製の覆い部材と金属製の筐体の内面との電気絶縁性を担保し隙間腐食の発生を防止している。
前記挿入口は人が出入りできる程度の大きさを有し、濾過器の設置工事時には、挿入口からバラス(大)、バラス(中)、バラス(小)、砂(中)、砂(細)の順に筐体内に収容していき、収容作業が終了すると筐体に蓋体を固定する。一方、濾過処理の運転をすると濾過材が長期的には経時的に劣化するので、所定期間経過後には蓋体を開けて新しい濾過材との交換作業を行う。
(3)この濾過器は、例えばプール水や工場系排水などの水処理システムの濾過工程に使用することができる。
この水処理システムは、被処理水中に溶解する汚れ成分を酸化分解する処理槽(次亜ハロゲン酸などの酸化剤が供給される)と、被処理水中のss成分や固形分を除去する濾過器と、前記処理槽における酸化分解後にさらに酸化分解を進行させ且つその後に残留塩素を低減させる有隔膜電解機構と、これら相互間を接続する配管経路とにより構成する。
前記濾過器は処理槽と有隔膜電解機構との間に配設され、有隔膜電解機構における隔膜等の目詰まりを有効に抑制する。ここで濾過器には、次亜ハロゲン酸などの酸化剤が供給される処理槽を出た後の残塩濃度が高い水が供給されるので、耐薬品性を付与すべく缶体の内面にタール・エポなどを塗布しておくことができる。また、缶体の隙間腐食を防止すべくその内面には絶縁膜を形成している。この絶縁膜としてタール・エポやフッ素樹脂を塗布したり、ガラス・コーティングなどをしたりすることができる。
この発明は上述のような構成であり、次の効果を有する。
集水管(主管と枝管)とストレーナ(集水ノズル)とからなる複雑な構造を取らなくて済むこととなるので、従来よりも製造に手間がかからない濾過器を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態を説明する。
〔1〕図1に示すように、この実施形態の濾過器1は濾過材(図示せず)が収容される筐体2を有し、前記濾過材は粒径が大きいものを下方として段階的に層状に配設されている。また前記筐体1の下端に濾過水の排出口3があり、前記排出口3には覆い部材4が設けられ、前記覆い部材4には濾過水の通水孔5が形成されている。さらに、前記通水孔5の大きさと形状はその層の濾過材が通過しないと共に、通水孔5の合計面積が供給口Sの面積と同じか大きくなるように設定されている。濾過材は、下層からバラス(大)、バラス(中)、バラス(小)、砂(中)、砂(細)の順に上層に向けて筐体2内に収容していく。
本濾過器1はこのような構造を有するので、集水管(主管と枝管)とストレーナ(集水ノズル)とからなる複雑な構造を取らなくて済み、従来よりも製造に手間がかからない。
この濾過器1には、五方弁6を介して、前工程から供給されてくる被処理水の配管7と、濾過すべき被濾過水を濾過器内へと供給する配管8(被濾過水の供給口Sがある)と、排出口3から排出された濾過水を次工程に供給する配管9とが接続されている。濾過器内へと供給する配管8は、筐体内で被濾過水を上方に向けて噴出する塩ビ製の配管10に接続されている。
また、被濾過水は濾過材の上方に供給されるようにしており、被濾過水は加圧状態で供給されて濾過されるようにしている。筐体2内を逆洗浄する場合は排出口3から水を供給する。
ところで、従来、ストレーナ57(図4参照)には幅0.2mm程度のスリット58(切り欠き溝)が複数本形成され排水中のss成分などの異物の通過をここで物理的に阻止しようとしていたのに対し、上記の通り、通水孔5の大きさと形状はその層の濾過材が通過しないと共に通水孔5の合計面積が供給口Sの面積と同じか大きくなるように設定されたこととすると、排水中のss成分が通水孔5から通過してしまうことを懸念するむきもあると考えられるが、筐体2内の濾過材は粒径が大きいものを下方(粒径が小さい細かなものは上方)として段階的に層状に配設され且つ被処理水は濾過材の上方に供給されるようにしており、筐体2の下端の排出口3の位置では固形分は既に濾し取られている構造であるので、ss成分のような異物は下端の排出口3までは到達し得ず、よってストレーナがなくても濾過器としての性能が発揮できるようになっている。
そして、排出口3を覆う覆い部材4の通水孔5の合計面積は供給口Sの面積と同じか大きくなるように設定されているので、筐体2内が過圧状態となることを防止し、筐体2全体としての濾過能力を損なわずに処理を行うことができる。ここで、通水孔5(貫通部)の形状は略円形乃至楕円形状のものでもよく、多角形状であってもよくスリット状のものであってもよい。
前記通水孔5を有する覆い部材4は、ドーム状(裁断した「球殻の一部」のような形状)のステンレス製金属体(450mmφ)に複数個のパンチング孔(4mmφ)を形成することにより比較的簡易に製造することができ、このドーム状の金属体を上方に凸にして排出口(240mmφ)を覆うようにして配設する。また、供給口Sは240mmφに設定しており、パンチング孔は240 mmφ÷4 mmφで60個以上となる。
この濾過器1は、プール水、浴場水、工場系排水、飲食店系排水、一般家庭系排水、汚染土壌系排水、塗装工場その他のVOCガスをスクラバー(scrubber、排ガス洗浄装置)により水中に置換した排水の濾過などに使用することができ、工場系排水などのように浄化して再利用する水やプール水や浴場水のように浄化しつつ循環利用する水などを好適に濾過することができる。
〔2〕前記筐体2の上方で開口する濾過材の挿入口11に、蓋体12を直接固定するようにしている。
濾過処理時には筐体2内部に大きな水圧がかかるので、応力の集中する箇所ができることを避けるためにできるだけ凹凸のない球体に近い形状が好ましく、筐体2は全体的に丸みを帯びた面を連続させて形成させている。具体的には、金属製の筒状体(中央の胴部分13となる)の上下に、台部のないお椀の蓋形状の上下閉塞部14が溶接により固着されている。従来は筒状の首部分を溶接しておき、前記首部分の上端にフランジ部を溶接し、このフランジ部に蓋体を固定するようにしていた。
これに対し、上記のように濾過材の挿入口の金属製の溶着筒状体(いわゆる首部分)を省略して筐体2の構造をシンプルにすることによってコストダウンを図ることができる。また、筐体に溶着筒状体が固着されている場合、どうしても首状溶接部の近傍に耐圧上の問題や腐食・耐久上の問題が発生し易いが、前記のようなシンプルな構造とすることにより諸問題の発生を抑制することができる。この構造は筐体の底部の排出口や筐体への被濾過水の供給のための配管部分(サイドポート)にも適用することができる。
また、従来のように首部分とフランジ部がある場合には蓋体と重ねて両側からボルトを通して挟圧できたが、蓋体12を湾曲した筐体2に直接固定するようにし、首部分とフランジ部とがない構造としているので筐体2側から複数本のボルト15を外方に向けて予め立設させた構造としている。そして、蓋体12には前記ボルト15に対応する位置に孔部を穿設しておき、蓋体12の孔部にボルト15を挿通してナット(図示せず)を螺合し締め付けて固定する。
さらに従来よりも溶接する箇所を減らすことができるので、隙間腐食が発生し難くなっている。すなわち、首部と筐体の接合・溶接箇所、首部とフランジ部との接合・溶接箇所は、錆が発生し易いと共に圧力が集中し易かったが、このような不具合が発生する度合を減少させることができる。
その上、覆い部材4の外周縁には絶縁体(塩ビ・チューブを長手方向に切り裂いたような形状のもの、図示せず)を円環状に被覆しており、ステンレス製の覆い部材4と金属製の筐体2の内面との電気絶縁性を担保し隙間腐食の発生を防止している。
前記挿入口11は人が出入りできる程度の大きさを有し、濾過器1の設置工事時には、挿入口11からバラス(大)、バラス(中)、バラス(小)、砂(中)、砂(細)の順に筐体2内に収容していき、収容作業が終了すると筐体2に蓋体12を固定する。一方、濾過処理の運転をすると長期的には濾過材が経時的に劣化するので、所定期間経過後には蓋体12を開けて新しい濾過材との交換作業を行う。
〔3〕この濾過器1は、プール水や工場系排水などの水処理システムの濾過工程に使用することができる。
この水処理システムは、被処理水中に溶解する汚れ成分を酸化分解する処理槽(次亜ハロゲン酸などの酸化剤が供給される)と、被処理水中のss成分や固形分を除去する濾過器1と、前記処理槽における酸化分解後にさらに酸化分解を進行させ且つその後に残留塩素を低減させる有隔膜電解機構と、これら相互間を接続する配管経路とにより構成する。
前記濾過器1は処理槽と有隔膜電解機構との間に配設され、有隔膜電解機構における隔膜等の目詰まりを有効に抑制する。ここで濾過器1には、次亜ハロゲン酸などの酸化剤が供給される処理槽を出た後の残塩濃度が高い水が供給されるので、耐薬品性を付与すべく缶体の内面及び外面にタール・エポなどを塗布しておくことができる。また、缶体2の隙間腐食を防止すべくその内面には絶縁膜(図示せず)を形成している。この絶縁膜としてタール・エポやフッ素樹脂を塗布したり、ガラス・コーティングなどをしたりすることができる。
前記水処理システムを使用した排水処理方法をより詳細に説明する。
(1)図2に示すように、この排水処理方法は、排水16を有隔膜電解機構17の陽極側領域18に供給し塩素の共存下で電気分解(電流48A、電極面積2.1dm、排水の供給量180cc/分)することによって汚れ成分を分解する陽極側処理工程(有効塩素の製造サイクル)と、陰極側領域19に供給して残留塩素を低減する陰極側処理工程(残留塩素の低減サイクル)を有する。図中20は有隔膜電解機構17の隔膜であり、Pはポンプを示す。
前記排水16として液晶製造工場や化学製品製造工場その他の工場系排水、外食産業その他の飲食店系排水、一般家庭系排水、ダイオキシンやPCBが染み込んだ汚染土壌系排水、塗装工場その他のVOCガスをスクラバー(scrubber、排ガス洗浄装置)により水中に置換した有機排水、フィットネスクラブなどのプール水や浴場水などを処理することができる。
前記汚れ成分として通常の有機成分(ホルムアルデヒドなど)や、ベンゼン、トルエン、ダイオキシン類、PCBなどの難分解性有機化合物、人体の皮膚表面などから溶出した汚れ成分、またアンモニア性窒素その他の無機成分を分解することができる。
前記陽極側領域18で共存させる塩素(元素Cl)の供給源として、食塩や次亜塩素酸などを使用することができる。
ところで、陽極側処理工程において、排水16を有隔膜電解機構17の陽極側領域18に供給し塩素の共存下で電気分解することにより、溶存塩素ガスや次亜塩素酸などの有効塩素が生成して汚れ成分(被酸化物質)が酸化分解されると共に、汚れ成分は陽極電極から直接酸化されることによって分解されて微細化され究極的には二酸化炭素や窒素ガスに行き着き、CODやBOD、TOC、アンモニア性窒素が低減されて清浄化される。
そして、陰極側処理工程において、陰極側領域19に供給して残留塩素(汚れ成分の分解後に残存する有効塩素)を低減する。これは、陽極側処理工程で排水の汚れ成分を分解した後に残存する残留塩素は放流や再利用の妨げとなるので、陰極側処理工程において低減しようとするものである。
具体的には、前記残留塩素のうち次亜塩素酸が陰極側領域19において陰極還元されて分解され或いはアルカリ性雰囲気下で不活性化されるので、還元剤ではない他の方法で残留塩素の低減ができ、薬剤代のランニング・コストを削減することができる。
(2)陽極側処理工程の前処理として、陽極側領域18の前に次亜ハロゲン酸処理槽21を設け、この槽で排水16中の汚れ成分を前もって分解しておくようにしている。これはCODやBOD、TOC、アンモニア性窒素(汚れ成分の指標値)が高い排水(例えばCOD1000ppm)に有効であり、有隔膜電解機構17が有する分解適性に応じた程度(例えばCOD100ppm)にまで予め浄化を行っておく。具体的には、次亜ハロゲン酸処理槽21へ次亜塩素酸22を電解装置23により電気分解して供給しており、供給水は活性ラジカル種(OH・ラジカル、活性酸素、活性オゾン)が発生しより分解能に優れたものとなっている。ここで、この次亜塩素酸22は陽極側領域18で電気分解する際に共存させる塩素の供給源ともなる。
また、次亜ハロゲン酸処理槽21と有隔膜電解機構17の陽極側領域18の間には砂濾過器1を介在させており、この砂濾過器1で排水16中の微粒子ss成分を予め除去しておくようにしている。これにより、既述のように有隔膜電解機構17などで目詰まりが発生することを防止する。
(3)前記陰極側領域19には排水の循環流路24が形成され、陽極側領域18からの排水25(140 cc/分)と併せて陰極側領域19へ循環させるようにしている。
ところで、陽極側処理工程からは(後述の気液混合槽26を介して陰極側処理工程へと)酸性の排水が送り出されるが、陰極側領域19(電気分解によりアルカリ性となる)の循環流路24の排水と併せることによって中和されて中性雰囲気となる。ところで、水素イオン濃度が酸性のときに水中に溶存している塩素ガス(Cl2)は、中性雰囲気になると次亜塩素酸(HOCl)の形態に変化する性質を有している。よって、陽極側処理工程で生成した溶存塩素ガスを中性雰囲気とし、次亜塩素酸の形態に変化させた状態として陰極側領域19へ供給することができる。すると前記次亜塩素酸は、陰極側領域19において陰極還元されて分解し或いはアルカリ性雰囲気下で不活性化される。これにより、溶存塩素ガス(Cl2)の形態のままで陰極側処理工程に到り水酸基(OH)と化合して新たに次亜塩素酸(HOCl)が生成してしまうことを防止することができる。
(4)前記陰極側領域19の排水の循環流路24に塩素ガス分離槽27を形成しており、陰極側領域19の循環流路24を巡っている排水中の溶存塩素ガスを分離して残留塩素濃度を低減していくようにしている。具体的に塩素ガス分離槽27は、排水を噴霧し液滴にして表面積を拡大することにより溶存塩素ガスが気化し易くする構造と、同槽中の排水にブロアBでばっ気して溶存塩素ガスを押し出す構造とを併有させている。
(5)前記陽極側領域18と陰極側領域19の間に気液混合槽26を形成し、ここに塩素ガス分離槽27で分離された塩素ガスをファンFで供給すると共に、気液混合槽26の排水を処理前の排水16(次亜ハロゲン酸処理槽21)にフィードバックして添加(40 cc/分)するようにしている。また陽極側領域18を出た排水は、気液混合槽26内に噴霧して供給される。
ところで、陽極側領域18と陰極側領域19の間の気液混合槽26に塩素ガス分離槽27で分離した塩素ガスを供給すると、陽極側領域18を通過して余剰の残留塩素を有する排水にさらに塩素ガスが溶け込んで残留塩素濃度が増加する。そして、残留塩素濃度が増加した排水を処理前の排水16(次亜ハロゲン酸処理槽21)に添加することにより、陽極側領域18に供給する以前の排水16中の汚れ成分の分解を促進しておくことができる。気液混合槽26では排水を循環して噴霧するようにしており、排水への塩素ガスの溶け込みが経時的に進展していくようにしている。
また、次亜ハロゲン酸処理槽21(密閉槽)で気化した塩素ガスも、ファンFで気液混合槽26に供給するようにしている。このように、気液混合槽26は処理時に気化した塩素ガスを収集して気液混合により再度排水中に溶解させる塩素濃縮槽として機能させるようにしており、濃縮された塩素含有水を次亜ハロゲン酸処理槽21にフィードバックして排水16の汚れ成分の分解を促進させる。これにより処理中に排水から気化した塩素ガスを無駄にすることなく排水の浄化に役立たせることができ、次亜ハロゲン酸の利用効率の高い排水処理システムとなっている。なお、次の陰極側処理工程では逆に残留塩素を低減して排出するようにしている。
(6)有隔膜電解機構17の陽極側領域18に(既述の次亜ハロゲン酸処理槽21へのフィードバック量を考慮して)供給する水量と実質的にほぼ同量を循環流路24から排出側流路(Z)へと最終的に引き出し、放流や再利用のサイクルなどの次工程に供給する。
ここで、陽極側領域18の出口(X)と気液混合槽26の出口(Y)における残留塩素濃度は大体3500ppm前後であるのに対し、陰極側領域19の循環流路24の排出側流路(Z)における残留塩素濃度は2000ppm程度に低減されていた。なお後工程の要求水質に鑑み、薄めた還元剤を排出側流路(Z)の後に添加して残留塩素をさらに低減してもよい。前記残留塩素は陰極側領域19で一旦低減された後であるので、添加する還元剤のランニング・コストは低く処理することができる。一方、陽極側領域18の入口(A)における排水のCODが100ppm程度であったのが、陰極側領域19の循環流路24の排出側流路(Z)においては5ppm以下(推定0ppm)に低減されていた。
(7)前記陰極側領域19は陽極側領域18よりも水圧が高く差圧があるように設定しており、陽極側領域18の有効塩素が隔膜20を通過して陰極側領域19へ浸入することを防止することができる。
陰極側領域19内の陰極電極、陽極側領域18内の陽極電極として、複数本の柱状の電極から成る列が配設されたこととしており、通常の板状電極のような平板状の面ではなく、複数本の柱状の電極から成る列によって三次元的に表面積を拡大し得ることにより、電解効率を増大させることができる。また、排水が板状電極のように電極面に沿った単なる層流としてただ舐めるように流れるのではなく、柱状の電極列の周りを乱流となり流れる方向を複雑に変化させるように挙動することによる排水の攪拌作用によって領域内の混合が促進されることとなる。
さらに、前記柱状の電極は、短尺の電極を長手方向に複数個を連接して形成している。このような短尺の連接構造とすると長尺体と比べてセラミックス製(非溶出性に優れる)とした場合の焼成時の歩留まりが向上する。前記柱状の電極の形状として、円柱状や円筒状、局部放電防止のため角部を滑らかにした断面多角形状、断面楕円形状、球状電極を柱状に連設したものなどを例示することができる。
従来よりも製造に手間がかからない濾過器であり、種々の水処理システムの用途に適用することができる。
この発明の濾過器の実施形態を説明する縦断面図。 この発明の濾過器を使用した水処理システムを説明するシステム・フロー図。 従来の濾過器の横断面図。 従来の濾過器のストレーナーの外観の説明図。
符号の説明
S 供給口
2 筐体
3 排出口
4 覆い部材
5 通水孔
11 挿入口
12 蓋体

Claims (2)

  1. 濾過材が収容される筐体2を有し、前記濾過材は粒径が大きいものを下方として段階的に略層状に配設され、前記筐体2の下端に濾過水の排出口3があり、前記排出口3には覆い部材4が設けられ、前記覆い部材4には濾過水の通水孔5が形成されており、前記通水孔5の大きさと形状はその層の濾過材が通過しないと共に通水孔5の合計面積が供給口Sの面積と同じか大きくなるように設定され、被濾過水は濾過材の上方に供給されるようにしたことを特徴とする濾過器。
  2. 前記筐体の上方で開口する濾過材の挿入口11に蓋体12を直接固定するようにした請求項1記載の濾過器。
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