JP2010117679A - 焦点検出装置及び方法、及び撮像装置 - Google Patents

焦点検出装置及び方法、及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 光束のケラレ状態に応じた像の修復を可能とし、合焦精度を向上させること。
【解決手段】 被写体像を結像する結像光学系の第1の瞳領域を通過する光束を受光する第1の画素群と、前記第1の瞳領域と異なる第2の瞳領域を通過する光束を受光する第2の画素群とを有する撮像素子(107)と、前記第1の瞳領域に対応した第1の線像分布関数と、前記第2の瞳領域に対応した第2の線像分布関数とを算出するとともに、前記第1の画素群から得られた第1の被写体像に前記第2の線像分布関数を畳み込み積分することにより第1の像信号を生成し、前記第2の画素群から得られた第2の被写体像に前記第1の線像分布関数を畳み込み積分することにより第2の像信号を生成する演算手段(121)と、前記演算手段により生成された前記第1の像信号及び前記第2の像信号に基づいて、前記結像光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段(121)とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、焦点検出装置及び方法、及び撮像装置に関し、更に詳しくは、撮像を行うための撮像素子から得られる像に基づいて撮影レンズの合焦状態を検出可能なデジタルスチルカメラ等の撮像装置で用いられる焦点検出装置及び方法に関する。
イメージセンサを用いて撮影を行うデジタルカメラにおいて撮影レンズの合焦状態を検出する方式の一つとして、各画素にマイクロレンズが形成された2次元のセンサを用いて、瞳分割方式の焦点検出を行う装置が特許文献1に開示されている。特許文献1の装置では、イメージセンサを構成する各画素の光電変換部が複数に分割され、分割された光電変換部がマイクロレンズを介して撮影レンズの瞳の異なる領域を通過した光束を受光するように構成されている。
また特許文献2では、マイクロレンズと光電変換部の相対位置を偏位させた画素を2次元に配置した、イメージセンサを兼ねた固体撮像装置を開示している。特許文献2の固体撮像装置では、撮影レンズの合焦状態を検出する時は、マイクロレンズと光電変換部の相対偏位方向が異なる画素列で生成される像に基づいて撮影レンズの合焦状態を検出している。一方、通常の画像を撮像するときは、マイクロレンズと光電変換部の相対偏位方向が異なる画素を加算することにより、画像を生成している。
また、本出願人はデジタルスチルカメラに用いられるCMOS型イメージセンサ(固体撮像装置)を用いて瞳分割方式の焦点検出を行う固体撮像装置を特許文献3に開示している。特許文献3の固体撮像装置では、固体撮像装置を構成する多数の画素のうちの一部の画素は、撮影レンズの焦点状態を検出するために光電変換部が2つに分割された構成となっている。光電変換部は、マイクロレンズを介して撮影レンズの瞳の所定領域を通過した光束を受光するように構成されている。
図22は、特許文献3に開示されている固体撮像素子の中央に位置する焦点検出を行う画素の受光分布の説明図で、2つに分割された光電変換部がそれぞれ受光可能な撮影レンズの瞳上の領域を示している。図中、円は撮影レンズの射出瞳を示し、白抜きされた領域Sα、領域Sβは2つに分割された光電変換部の受光可能な領域で、通常撮影レンズの光軸(図中x軸とy軸の交点)に対して対称になるように設定されている。
カメラにおいては、撮影レンズの瞳上の領域Sαを透過した光束により生成された像と領域Sβを透過した光束により生成される像の相関演算を行って、撮影レンズの焦点状態が検出される。撮影レンズの異なる瞳領域を透過した光束より生成される像の相関演算を行って焦点検出を行う方法は、特許文献4に開示されている。
また、特許文献4では、カメラに格納された特定のフィルターを、口径比、射出瞳位置、像ズレ量によって変形し、該変形フィルターを被写体像に適応させたのち、焦点状態を検出する技術が開示されている。
特開昭58−24105号公報(第2頁、図1) 特許2959142号公報(第2頁、図2) 特開2005−106994号公報(第7頁、図3) 特開平5−127074号公報(第15頁、図34)
焦点状態を検出する場合、撮影画面の中央に位置する被写体のみならず、通常撮影画面の周辺に位置する被写体に対しても焦点検出を行うことが一般的に行われている。しかし、撮影画面の周辺では、撮影レンズのレンズ枠などによる光束のケラレが生じるため、撮影レンズの瞳上の領域Sαと領域Sβは非対称となってしまう。そのため、撮影レンズの瞳上の領域Sαを透過した光束により生成された像と、領域Sβを透過した光束により生成される像との一致度は低くなる。その結果、特許文献1〜3の発明では、撮影レンズの瞳上の領域Sαを透過した光束により生成された像と、領域Sβを透過した光束により生成される像とに基づいて相関演算を行っても、精度の高い焦点検出ができないという欠点があった。
また、特許文献4に記載されているようにカメラに格納された特定のフィルターを条件によって変形しただけでは、光束のケラレ状態に応じた修復ができないという欠点があった。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、光束のケラレ状態に応じた像の修復を可能とし、合焦精度を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の焦点検出装置は、被写体像を結像する結像光学系の第1の瞳領域を通過する光束を受光する第1の画素群と、前記第1の瞳領域と異なる第2の瞳領域を通過する光束を受光する第2の画素群とを有する撮像手段と、前記第1の瞳領域に対応した第1の線像分布関数と、前記第2の瞳領域に対応した第2の線像分布関数とを算出するとともに、前記第1の画素群から得られた第1の被写体像に前記第2の線像分布関数を畳み込み積分することにより第1の像信号を生成し、前記第2の画素群から得られた第2の被写体像に前記第1の線像分布関数を畳み込み積分することにより第2の像信号を生成する演算手段と、前記演算手段により生成された前記第1の像信号及び前記第2の像信号に基づいて、前記結像光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段とを有する。
また、撮像手段に含まれる被写体像を結像する結像光学系の第1の瞳領域を通過する光束を受光する第1の画素群から第1の被写体像を読み出し、前記第1の瞳領域と異なる第2の瞳領域を通過する光束を受光する第2の画素群から第2の被写体像を読み出す撮像工程と、前記第1の瞳領域に対応した第1の線像分布関数と、前記第2の瞳領域に対応した第2の線像分布関数とを算出する算出工程と、前記第1の被写体像に前記第2の線像分布関数を畳み込み積分することにより第1の像信号を生成し、前記第2の被写体像に前記第1の線像分布関数を畳み込み積分することにより第2の像信号を生成する演算工程と、前記演算工程で生成された前記第1の像信号及び前記第2の像信号に基づいて、前記結像光学系の焦点状態を検出する焦点検出工程とを有する。
本発明によれば、光束のケラレ状態に応じて像の修復が可能となり、合焦精度を向上させることが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。ただし、本形態において例示される構成部品の寸法、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明がそれらの例示に限定されるものではない。
図1は本発明の好適な実施の形態に係る撮像装置の構成図であり、撮像素子を有したカメラ本体と撮影光学系とが一体となった電子カメラを示している。図1において、101は撮影光学系(結像光学系)の先端に配置された第1レンズ群であり、光軸方向に進退可能に保持される。102は絞り兼用シャッタであり、その開口径を調節することで撮影時の光量調節を行うほか、静止画撮影時には露光秒時を調節する機能も備える。103は第2レンズ群である。そして、絞り兼用シャッタ102及び第2レンズ群103は、一体となって光軸方向に進退し、第1レンズ群101の進退動作との連動により、変倍作用(ズーム機能)を成す。
105は第3レンズ群であり、光軸方向の進退により、焦点調節を行う。106は光学的ローパスフィルタであり、撮影画像の偽色やモアレを軽減するための光学素子である。107はCMOSイメージセンサとその周辺回路で構成された撮像素子である。撮像素子107は、水平方向m画素、垂直方向n画素に配列された受光画素を複数有し、当該受光画素上に、ベイヤー配列の原色カラーモザイクフィルタがオンチップで形成された、2次元単板カラーセンサが用いられる。
111はズームアクチュエータであり、不図示のカム筒を回動することで、第1レンズ群101及び第2レンズ群103を光軸方向に進退駆動し、変倍操作を行う。112は絞りシャッタアクチュエータであり、絞り兼用シャッタ102の開口径を制御して撮影光量を調節すると共に、静止画撮影時の露光時間制御を行う。114はフォーカスアクチュエータであり、第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動して焦点調節を行う。
115は撮影時の被写体照明用電子フラッシュであり、キセノン管を用いた閃光照明装置が好適であるが、連続発光するLEDを備えた照明装置を用いても良い。116はAF補助光発光部であり、所定の開口パターンを有したマスクの像を、投光レンズを介して被写界に投影し、暗い被写体や低コントラスト被写体に対する焦点検出能力を向上させる。
121はCPUであり、撮像装置内でカメラ本体の種々の制御を司る。CPU121は、例えば、演算部、ROM、RAM、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェイス回路等を有する。そして、CPU121は、ROMに記憶された所定のプログラムに基づいて、撮像装置が有する各種回路を駆動し、AF、撮影、画像処理及び記録等の一連の動作を実行する。CPU121は本発明の演算手段、焦点検出手段、判定手段である。
122は電子フラッシュ制御回路であり、撮影動作に同期して電子フラッシュ115を点灯制御する。123は補助光駆動回路であり、焦点検出動作に同期してAF補助光発光部116を点灯制御する。124は撮像素子駆動回路であり、撮像素子107の撮像動作を制御すると共に、取得した画像信号をA/D変換してCPU121に送信する。125は画像処理回路であり、撮像素子107が取得した画像のγ変換、カラー補間、JPEG圧縮等の処理を行う。
126はフォーカス駆動回路であり、焦点検出結果に基づいてフォーカスアクチュエータ114を駆動制御し、第3レンズ群105を光軸方向に進退駆動して焦点調節を行う。128は絞りシャッタ駆動回路であり、絞りシャッタアクチュエータ112を駆動制御して絞り兼用シャッタ102の開口を制御する。129はズーム駆動回路であり、撮影者のズーム操作に応じてズームアクチュエータ111を駆動する。
131はLCD等の表示器であり、撮像装置の撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像と撮影後の確認用画像、焦点検出時の合焦状態表示画像等を表示する。132は操作スイッチ群であり、電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチ、撮影モード選択スイッチ等で構成される。133は着脱可能なフラッシュメモリであり、撮影済み画像を記録する。
図2は本実施の形態における撮像素子107の概略構成を示す回路図で、例えば、本発明人による特開平09−046596号公報等に開示された技術を好適に用いることができる。図2では2次元CMOSエリアセンサの2列×4行分の画素の範囲を示しているが、実際には、図2に示した画素を多数配置し、高解像度画像の取得を可能としている。なお、本実施の形態においては、画素ピッチが2μm、有効画素数が横3000列×縦2000行の600万画素、撮像画面サイズが横6mm×縦4mmの撮像素子として説明を行う。
図2において、1はMOSトランジスタゲートとゲート下の空乏層からなる光電変換素子の光電変換部、2はフォトゲート、3は転送スイッチMOSトランジスタ、4はリセット用MOSトランジスタである。5はソースフォロワアンプMOSトランジスタ、6は水平選択スイッチMOSトランジスタ、7はソースフォロワの負荷MOSトランジスタである。8は暗出力転送MOSトランジスタ、9は明出力転送MOSトランジスタ、10は暗出力蓄積容量CTN、11は明出力蓄積容量CTSである。12は水平転送MOSトランジスタ、13は水平出力線リセットMOSトランジスタ、14は差動出力アンプ、15は水平走査回路、16は垂直走査回路である。
図3は、図2のY方向の2つの画素に係る配線部の断面図を示す。同図において、17はP型ウェル、18はゲート酸化膜、19は一層目ポリシリコン、20は二層目ポリシリコン、21はn+フローティングディフュージョン(FD)部である。FD部21は2つの転送MOSトランジスタを介して2つの光電変換部と接続される。同図において、2つの転送スイッチMOSトランジスタ3のドレインとFD部21を共通化して微細化とFD部21の容量低減による感度向上を図っているが、アルミ(Al)配線でFD部21を接続しても良い。
次に、図4のタイミングチャートを用いて、図2及び図3に示す撮像素子107における全画素独立出力の場合の動作について説明する。
まず、垂直走査回路16からのタイミング出力によって、制御パルスφLをハイとして垂直出力線をリセットする。また、制御パルスφR0、φPG00、φPGe0をハイとし、リセット用MOSトランジスタ4をオンとし、フォトゲート2の一層目ポリシリコン19をハイとしておく。時刻T0において、制御パルスφS0をハイとし、選択スイッチMOSトランジスタ6をオンさせ、第1及び第2ラインの画素を選択する。次に制御パルスφR0をロウとし、FD部21のリセットを止め、FD部21をフローティング状態とし、ソースフォロワアンプMOSトランジスタ5のゲート・ソース間をスルーとする。その後、時刻T1において制御パルスφTNをハイとし、FD部21の暗電圧をソースフォロワ動作で蓄積容量CTN10に出力させる。
次に、第1ラインの画素から光電変換出力を行うため、先ず、第1ラインの制御パルスφTX00をハイとして転送スイッチMOSトランジスタ3を導通する。その後、時刻T2において制御パルスφPG00をローとして下げる。この時フォトゲート2の下に拡がっていたポテンシャル井戸を上げて、光発生キャリアをFD部21に完全転送させるような電圧関係が好ましい。従って完全転送が可能であれば制御パルスφTXはパルスではなくある固定電位でもかまわない。
時刻T2でフォトダイオードの第1ラインの画素からの電荷がFD部21に転送されることにより、FD部21の電位が光に応じて変化することになる。この時ソースフォロワアンプMOSトランジスタ5がフローティング状態であるので、FD部21の電位を時刻T3において制御パルスφTsをハイとして蓄積容量CTS11に出力する。この時点で第1ラインの画素の暗出力と明出力はそれぞれ蓄積容量CTN10とCTS11に蓄積される。時刻T4で制御パルスφHCを一時ハイとして水平出力線リセットMOSトランジスタ13を導通して水平出力線をリセットし、水平転送期間において水平走査回路15の走査タイミング信号により水平出力線に画素の暗出力と明出力を出力させる。この時、蓄積容量CTN10とCTS11の差動増幅器14によって、差動出力VOUTを取れば、画素のランダムノイズ、固定パターンノイズを除去したS/Nの良い信号が得られる。
また、第1ラインの画素の暗出力及び明出力は、同時に夫々の垂直出力線に接続された蓄積容量CTN10とCTS11に蓄積されている。従って、水平転送MOSトランジスタ12を順次オンとしていくことにより、夫々の蓄積容量CTN10とCTS11に蓄積された電荷は、水平出力線に順次読み出され、差動増幅器14から出力される。
また、本実施の形態では、差動出力VOUTをチップ内で行う構成を示している。しかしながら、チップ内に含めず、外部で従来のCDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)回路を用いても同様の効果が得られる。
一方、第1ラインの画素から蓄積容量CTS11に明出力を出力した後、制御パルスφR0をハイとしてリセット用MOSトランジスタ4を導通し、FD部21を電源VDDにリセットする。第1ラインの電荷の水平転送が終了した後、第2ラインの画素からの読み出しを行う。第2ラインの読み出しは、上述した第1ラインと同様にまず制御パルスφTXe0、制御パルスφPGe0を駆動させる。次に、制御パルスφTN、φTSに夫々ハイパルスを供給して、蓄積容量CTN10とCTS11に夫々暗出力と明出力を蓄積し、暗出力及び明出力を取り出す。
以上の駆動により、第1、第2ラインの読み出しを夫々独立に行うことができる。この後、垂直走査回路16を走査させ、同様にして第2n+1、第2n+2(n=1,2,…)の読み出しを行えば、全画素からの独立出力が行える。即ち、n=1の場合は、まず制御パルスφS1をハイとし、次にφR1をローとし、続いて制御パルスφTN、φTX01をハイとする。そして、制御パルスφPG01をロー、制御パルスφTSをハイ、制御パルスφHCを一時ハイとして第3ラインの各画素から暗出力及び明出力を読み出す。続いて、制御パルスφTXe1、φPGe1及び上記と同様に制御パルスを印加して、第4ラインの各画素から暗出力及び明出力を読み出す。
図5〜図7は、撮像用画素と焦点検出用画素の構造を説明する図である。本実施の形態においては、2行×2列の4画素のうち、対角2画素にG(緑色)の分光感度を有する画素を配置し、他の2画素にR(赤色)とB(青色)の分光感度を有する画素を各1個配置した、ベイヤー配列が採用されている。そして、このベイヤー配列の間に、後述する構造の焦点検出用画素が配置される。
図5に撮像用画素の配置と構造を示す。図5(a)は2行×2列の撮像用画素の平面図である。周知のごとく、ベイヤー配列では対角方向にG画素が、他の2画素にRとBの画素が配置される。そしてこの2行×2列の構造が繰り返し配置される。
図5(a)におけるA−A断面図を図5(b)に示す。MLは各画素の最前面に配置されたオンチップマイクロレンズ、CFはR(赤色)のカラーフィルタ、CFはG(緑色)のカラーフィルタである。PD(Photo Diode)は撮像素子107の光電変換素子を模式的に示したものである。CL(Contact Layer)は、撮像素子107内の各種信号を伝達する信号線を形成するための配線層である。TL(Taking Lens)は撮影レンズ100を模式的に示したもの、Lは撮影レンズTLの光軸である。なお、図5は撮像素子107の内、中心付近の画素、すなわち撮影レンズTLの光軸L上付近の画素構造を示す図である。
ここで、撮像用画素のオンチップマイクロレンズMLと光電変換素子PDは、撮影レンズTLを通過した光束を可能な限り有効に取り込むように構成されている。換言すると、撮影レンズTLの射出瞳EP(Exit Pupil)と光電変換素子PDは、マイクロレンズMLにより共役関係にあり、かつ光電変換素子の有効面積は大面積に設計される。光束30はその様子を示し、射出瞳EPの全領域が光電変換素子PDに取り込まれている。なお、図5(b)ではR画素の入射光束について説明したが、G画素及びB(青色)画素も同一の構造となっている。このように、撮像用のRGB各画素に対応した射出瞳EPは大径となり、被写体からの光束を効率よく取り込んで画像信号のS/Nを向上させている。
図6は、撮影レンズTLの、図中x方向に瞳分割を行うための焦点検出用画素の平面図と断面図を示す。図6(a)は、焦点検出用画素を含む2行×2列の画素の平面図である。記録又は観賞のための画像信号を得る場合、G画素で輝度情報の主成分を取得する。これは、人間の画像認識特性は輝度情報に敏感であるためで、G画素が欠損すると画質劣化が認知されやすい。一方でR画素又はB画素は、色情報(色差情報)を取得する画素であるが、人間の視覚特性は色情報には鈍感であるため、色情報を取得する画素は多少の欠損が生じても画質劣化は認識され難い。そこで、本実施の形態においては、2行×2列の画素のうち、G画素は撮像用画素として残し、R画素とB画素をある割合で焦点検出用画素に置き換える。この焦点検出用画素対を図6(a)においてSHA及びSHBと示す。
図6(a)におけるB−B断面図を図6(b)に示す。マイクロレンズMLと、光電変換素子PDは図5(b)に示した撮像用画素と同一構造である。なお図6も、撮像素子107のうち中心付近の画素、すなわち撮影レンズTLの光軸L上付近の画素の構造を示す図である。
本実施の形態においては、焦点検出用画素の信号は画像生成には用いないため、色分離用カラーフィルタの代わりに透明膜CF(白色)が配置される。また、撮像素子107で瞳分割を行うため、配線層CLの開口部はマイクロレンズMLの中心線に対してx方向に偏心している。具体的には、画素SHAの開口部OPHAはマイクロレンズMLの中心線に対して−x方向に41HAだけ偏心しているため、撮影レンズTLの+x方向の射出瞳領域EPHAを通過した光束40HAを受光する。同様に、画素SHBの開口部OPHBはマイクロレンズMLの中心線に対して+x方向に41HBだけ偏心しているため、撮影レンズTLの−x方向の射出瞳領域EPHBを通過した光束40HBを受光する。そして、図から明らかなように、偏心量41HAは偏心量41HBに等しい。
以上のような構成を有する画素SHAをx方向に規則的に配列し、これらの画素群(第1の画素群)から取得した被写体像をA像(第1の被写体像)とする。また、画素SHBもx方向に規則的に配列し、これらの画素群(第2の画素群)から取得した被写体像をB像(第2の被写体像)とする。そして、取得したA像とB像の相対位置を検出することで、x方向に輝度分布を有する被写体像のピントずれ量(デフォーカス量)を検出できる。
なお、上記画素SHA及びSHBでは、撮影画面のx方向に輝度分布を有した被写体、例えばy方向の線(縦線)に対しては焦点検出可能だが、y方向に輝度分布を有するx方向の線(横線)は焦点検出不能である。そこで本実施の形態では、後者についても焦点検出できるよう、撮影レンズのy方向にも瞳分割を行う画素も備えている。
図7は、撮影レンズTLの、図中y方向に瞳分割を行うための焦点検出用画素の平面図と断面図を示す。図7(a)は、撮像素子107の中央付近、すなわち撮影レンズTLの光軸L上付近に位置する、焦点検出用画素を含む2行×2列の画素の平面図である。図6(a)と同様に、G画素は撮像用画素として残し、R画素とB画素をある割合で焦点検出用画素に置き換える。この焦点検出用画素対を図7(a)においてSVC及びSVDと示す。
図7(a)における断面C−Cを図6(b)に示すが、図6(b)に示す画素がx方向に瞳分離する構造であるのに対して、図7(b)に示す画素は瞳分離方向がy方向になっているだけで、画素の構造としては変わらない。すなわち、画素SVCの開口部OPVCはマイクロレンズMLの中心線に対して−y方向に41VCだけ偏心しているため、撮影レンズTLの+y方向の射出瞳領域EPVCを通過した光束40VCを受光する。同様に、画素SVDの開口部OPVCはマイクロレンズMLの中心線に対して+y方向に41VDだけ偏心しているため、撮影レンズTLの−y方向の射出瞳領域EPVDを通過した光束40VDを受光する。
以上のような構成を有する画素SVCをy方向に規則的に配列し、これらの画素群(本発明の第3の画素群に相当)から取得した被写体像をC像とする。また、画素SVDもy方向に規則的に配列し、これらの画素群(本発明の第4の画素群に相当)から取得した被写体像をD像とする。そして、取得したC像とD像の相対位置を検出することで、y方向に輝度分布を有する被写体像のピントずれ量(デフォーカス量)を検出できる。
図8は、撮像素子107の焦点検出用画素による瞳分割機能を概念的に説明する図である。図8において、図5〜図7と同じの構成には同じ参照記号を付している。OBJは被写体、IMGは被写体像である。
撮像用画素は図5で説明したように、撮影レンズTLの射出瞳EPの全領域を通過した光束を受光する。一方、焦点検出用画素は図6及び図7を参照して説明したように、瞳分割機能を有している。具体的には、図6の画素SHAは+x方向の側の瞳を通過した光束LHA、すなわち図8の射出瞳領域EPHAを通過した光束を受光する。同様に画素SHB、SVC及びSVDはそれぞれ射出瞳領域EPHB、EPVC及びEPVDを通過した光束をそれぞれ受光する。なお、焦点検出用画素は、x方向ずれ検出用の画素ペアSHA及びSHBと、y方向ずれ検出用の画素ペアSVC及びSVDが、撮像領域全域に渡って均等な密度で配置されている。そしてx方向ずれ検出の際には、x方向ずれ検出用の画素ペアSHA及びSHBから得られる一対の画像信号を、位相差演算のためのAF画素信号として使用する。また、y方向ずれ検出の際には、y方向ずれ検出用の画素ペアSVC及びSVDから得られる一対の画像信号を、位相差演算のためのAF画素信号として使用する。以上のような構成により、撮像領域の任意位置において、x方向及びy方向の位相差方式の焦点検出を行うことが可能である。
図9は、焦点検出時に取得した画像と焦点検出領域を説明する図である。図9において、撮像面に形成された被写体像には、中央付近に人物、左側に近景の樹木、右側に遠景の山並みが写っている。
図9においては、画面中央に人物の顔が存在している。そこで公知の顔認識技術によって顔の存在が検出されると、顔領域を中心にx方向ずれ検知のための焦点検出領域AFARh(x1,y1)と、y方向ずれ検知のための焦点検出領域AFARv(x3,y3)が設定される。ここで添え字hはx方向、添え字vはy方向を表し、(x1,y1)及び(x3,y3)は焦点検出領域の左上隅の座標を表す。そして、焦点検出領域AFARh(x1,y1)の各セクション内に含まれるx方向ずれ検出用の焦点検出用画素SHAを30セクションに渡って連結した位相差検出用のA像の信号をAFSIGh(A1)とする。また、同様に各セクションのx方向ずれ検出用の焦点検出用画素SHBを30セクションに渡って連結した位相差検出用のB像の信号をAFSIGh(B1)とする。そして、A像の信号AFSIGh(A1)とB像の信号AFSIGh(B1)の相対的なx方向ずれ量を公知の相関演算によって計算することで、撮影レンズの焦点ずれ量(デフォーカス量)を求めることができる。
焦点検出領域AFARv(x3,y3)についても、位相差検出用のC像信号であるAFSIGv(C1)と、位相差検出用のD像信号であるAFSIGh(D1)の相対的なy方向のずれ量を公知の相関演算によって計算することで、同様に焦点ずれ量を求める。そして、x方向及びy方向の焦点検出領域で検出した2つの焦点ずれ量を比較し、信頼性の高い値を採用する。
一方、画面左側の樹木の幹部は、y方向成分が主体、すなわちx方向に輝度分布を有しているため、x方向のずれ検知に適した被写体と判断され、x方向のずれ検知のための焦点検出領域AFARh(x2,y2)が設定される。また、画面右側の山並み稜線部は、x方向成分が主体、すなわちy方向に輝度分布を有しているため、y方向のずれ検知に適した被写体と判断され、y方向のずれ検知のための焦点検出領域AFARv(x4,y4)が設定される。
以上のように本実施の形態においては、x方向及びy方向のずれ検出のための焦点検出領域を画面の任意位置に設定可能なため、被写体の投影位置や輝度分布の方向性が様々であっても、常に焦点検出が可能である。以下に、ずれ検出の原理を説明するが、この原理はx方向とy方向とで方向が異なること以外は等しいため、ここではx方向のずれの検出について説明し、y方向のずれ検出の説明は省略する。
図10は撮像素子107の中央の焦点検出用画素の入射角特性を表した模式図であり、図10(a)は画素SHA、図10(b)は画素SHBの特性を示している。図10中θx軸、θy軸はそれぞれ画素のx方向、y方向の入射角度を表している。図10では、色が濃くなるほど受光強度が高いことを示している。図6では説明をしやすくするため、画素SHAの射出瞳をEPHA、画素SHBの射出瞳をEPHBとして、それぞれ完全に分離して表した。しかし、図10に示すように、実際には、開口部OPHA及び開口部OPHBの開口部による回折の影響や、S/N比を向上させるために、画素SHAと画素SHBの射出瞳は一部領域の重なる部分がある。
図11は焦点検出用画素の入射角特性を1次元で表した図である。横軸は入射角を、縦軸は図10のθy方向の受光感度を加算したものを表しており、原点が光軸Lである。図11に示すように、撮像素子107の中央の焦点検出用画素では、画素SHAと画素SHBの入射角特性は光軸Lに対して略対称となる。
図12は光束のケラレを説明する図である。図12(a)は撮像素子107の中央の画素に入射する光束を示し、図12(b)は撮像素子107の中央から像高を持った位置の画素に入射する光束を示している。撮像素子107には撮影レンズTLのレンズ保持枠や絞り102などのいくつかの構成部材によって制限された光束が入射する。ここでは説明を簡単にするため、あらゆる像高において光束を制限する部材が2つあるものとして説明する。
Iw1、Iw2は光束を制限する部材の窓であって、光束はこれら部材の窓Iw1、Iw2を通過する。MeはマイクロレンズMLの構成によって設定された瞳面を表している。まず、図12(a)を用いて、撮像素子107の中央の画素に入射する光束のケラレを説明する。
L1rc、L1lcは窓Iw1の射出光束の外周を表しており、L1rcは図12(a)中右端、L1lcは図12(a)中左端を示している。L2rc、L2lcは窓Iw2の射出光束をマイクロレンズMLの瞳位置まで投影したものの外周を表しており、L2rcは図12中右端、L2lcは図12(a)中左端を示している。図12(a)に示すように、撮像素子107の中央画素に入射する光束の瞳面Meでの瞳領域はL2lcとL2rcを外周とする光束、つまり、矢印Area1で示される。
次に、図12(b)を用いて、撮像素子107の中央から像高を持った位置の画素に入射する光束のケラレについて説明する。L1rh、L1lhは窓Iw1の射出光束の外周を表しており、L1rhは図12(b)中右端、L1lhは図12(b)中左端を示している。L2rh、L2lhは窓Iw2の射出光束をマイクロレンズMLの瞳位置まで投影したものの外周を表しており、L2rhは図12(b)中右端、L2lhは図12(b)中左端を示している。図12(b)に示すように、撮像素子107の中央から像高を持った位置の画素に入射する光束の瞳面Me上での瞳領域はL1lhとL2rhを外周とする光束、つまり、矢印Area2で示される。
図13は瞳面Me上での瞳領域を示した図である。図13(a)は撮像素子107の中央の画素の瞳領域を示し、図13(b)は撮像素子107の中央から像高を持った位置の画素の瞳領域を示している。図12で説明したように、撮像素子107の中央の画素は窓Iw2のみによって制限された光束が入射するため、図13(a)に示すように瞳領域Area1は窓Iw2の形状がそのまま投影される。光束を制限する窓は円形状であるため、瞳領域Area1の形状も円形状となる。一方、撮像素子107の中央から像高を持った位置の画素はIw1とIw2によって制限された光束が入射するため、瞳領域Area2は図13(b)に示したような形状となる。
図14は焦点検出用画素の瞳強度分布を示す図である。これは、図10に示した撮像素子107の中央の焦点検出用画素の入射角特性をマイクロレンズMLの瞳上に投影したもので、図14(a)は画素SHA、図14(b)は画素SHBの特性を示している。図14の縦軸および横軸は瞳上の座標に展開したものである。この瞳強度分布は、撮像素子107の中央から像高を持った位置の画素についても同じ特性をもっている。それは、撮像素子107の中央から像高を持った位置の画素のマイクロレンズMLは、光軸の中心がマイクロレンズMLの瞳の中心を通過するように偏心して作製されているためである。
図15は撮像素子107の中央の焦点検出用画素の瞳面Me上でのケラレを示した図であり、図15(a)は画素SHA、図15(b)は画素SHBの特性を示している。図15は図13(a)と図14を重ね合わせたものであり、画素SHA及び画素SHBにはArea1で示した形状の内側を透過した光束が図示した瞳強度分布で入射する。図16は撮像素子107の中央の焦点検出用画素の瞳面Me上での入射光束の瞳強度分布を1次元で表した図である。横軸は瞳面Me上のx方向の座標を表し、縦軸は各座標の強度を表している。各座標の強度は図15のy方向の瞳強度を加算したものである。画素SHAと画素SHBの瞳面Me上での入射光束の瞳強度分布は、それぞれEsdAc、EsdBcで示している。図15に示すように画素SHA及び画素SHBの瞳面Me上の瞳強度分布は左右対称である。また、けられる形状も左右対称形状であることから、画素SHAと画素SHBの瞳面Me上での入射光束の瞳強度分布も左右対称である。
図17は撮像素子107の中央から像高を持った位置の画素の瞳面Me上でのケラレを示した図であり図17(a)は画素SHA、図17(b)は画素SHBの特性を示している。図17は図13(b)と図14を重ね合わせたものであり、画素SHA及び画素SHBにはArea2で示した形状の内側を透過した光束が図示した瞳強度分布で入射する。図18は撮像素子107の中央から像高を持った位置の画素の瞳面Me上での入射光束の瞳強度分布を1次元で表した図である。横軸は瞳面Me上のx方向の座標を表し、縦軸は各座標の強度を表している。各座標の強度は図17のy方向の瞳強度を瞳分離方向と直交する方向に加算したものである。図18中、画素SHAと画素SHBの瞳面Me上での入射光束の瞳強度分布は、それぞれEsdAh、EsdBhで示している。画素SHA及び画素SHBの瞳面Me上の瞳強度分布は左右対称である。しかしながら、けられる形状が左右非対称の形状であることから、画素SHAと画素SHBの瞳面Me上での入射光束の瞳強度分布EsdAc、EsdBcは、左右非対称となる。
前述したように、x方向に規則的に配列された画素SHA群及び画素SHB群からそれぞれ取得した被写体像であるA像とB像との相対位置を検出することで、被写体像のピントずれ量(デフォーカス量)を検出する。
ここで、被写体の光量分布をf(x,y)、被写体像の光量分布をg(x,y)とすると、
の関係(畳み込み積分;convolution)が成立する。ここでh(x,y)は被写体が画像形成システムにおいて劣化する状態を表す伝達関数で、点像分布関数(point spread function)と呼ばれる。従って、焦点検出に用いる一対の被写体像を知るには、点像分布関数を知る必要がある。ここで、位相方式焦点検出においては、一対の被写体像の1次元方向に注目し、その位相ずれを検出する。そのため、点像分布関数の代わりに1次元の関数である線像分布関数(line spread function)により、焦点検出に関する画像システムを評価することができる。そこで、被写体の光量分布をf(x)、被写体像の光量分布をg(x)と置き換えると、上記式(1)は線像分布関数L(a)を用いて以下のように書き換えられる。
従って、上記式(2)より任意のデフォーカス時の位相ずれ方向における、通過する瞳領域(第1の瞳領域、第2の瞳領域)が異なる光束により生成される一対の線像分布関数(第1の線像分布関数、第2の線像分布関数)を求める。これにより、一対の被写体像を知ることができる。一対の被写体像が分かれば、それぞれの被写体像の重心間隔から基線長を求め、一対の被写体像の像ズレ量と基線長からデフォーカス量を算出することができる。基線長は以下の式(3)〜(5)式により求めることができる。被写体像の重心をGA、GB、基線長をGとすると、
ある点光源が光学系の射出瞳を通過し、結像面上に形成する点像の強度分布、いわゆる点像分布関数は、射出瞳形状が結像面上に縮小投影されていると考えられる。同様に、線像分布関数は1次元方向における射出瞳形状、即ち、射出瞳形状を1次元方向に積分したものがマイクロレンズMLにより結像面上に縮小したものと考えることができる。
よって、線像分布関数は図16あるいは図18に示した瞳強度分布に相当し、小デフォーカスの場合、それぞれ瞳強度分布を横軸方向に縮小、縦軸方向に拡大、大デフォーカスの場合横軸方向に拡大、縦軸方向に縮小したものと考えることができる。
つまり、図18に示したように、画素SHA及び画素SHBの瞳面Me上での入射光束の瞳強度分布が光軸に対して対称でない場合には、被写体像A像と被写体像B像の一致度は低下し、デフォーカス量の検出精度も低下する。デフォーカス量の検出精度を向上させるためには、被写体像A像と被写体像B像の非対称性を補正し、像の一致度を上げることが有効である。
次に、被写体像の非対称性を補正する手段について説明する。
前述したように、被写体像A像と被写体像B像の非対称性は画素SHAと画素SHBとが非対称な瞳強度分布が畳み込み積分されることによって生じる。図19は被写体像の非対称性を解消するためのフィルタ処理を説明する概念図である。図19の各図において、横軸は測距視野内のx方向の座標、縦軸は輝度を表している。図19(a)は被写体の光量分布をObjで表しており、図19(b)と図19(c)は画素SHA及び画素SHBのAF瞳上の線像をEsdAx、EsdBxで表したものである。図19(d)及び図19(e)はそれぞれあるデフォーカス時における被写体像A像(ImgA)、被写体像B像(ImgB)を表しており、それぞれ被写体の光量分布Objに線像EsdAx、線像EsdBxを畳み込み積分して得られる。図19(f)、図19(g)は被写体像A像ImgAにB像の線像EsdBxを畳み込み積分した修正像ReImgA(第1の像信号)、被写体像B像ImgBに線像EsdBxを畳み込み積分した修正像ReImgB(第2の像信号)を表している。図19(f)、図19(g)に示すように、各修正像は同形となる。修正像が同形になる原理について説明する。
先ず、被写体像A像ImgAは前述した式(2)により得られる。
得られた被写体像A像ImgAに線像EsdBxを畳み込み積分して得られる修正像ReImgA(k(x))は以下のように求められる。
修正像ReImgBについても同様に計算すると
が得られる。上式(6)及び式(7)より、得られたReImgAとReImgBは等しくなる。
次に本実施の形態の焦点検出処理の流れについて図20のフローチャートを用いて説明する。なお、図20のフローチャートに示す動作は本発明の演算手段、焦点検出手段、判定手段であるCPU121によって実行される。
ステップS1ではケラレ状態を知るためにレンズ情報を読み出し、ステップS2で使用者が設定した焦点検出領域を読み出して、ステップS3へと進む。
ステップS3では各焦点検出用画素においてCPU121内のROMに保管されている、瞳強度分布を読み出し、ステップS1で得られたケラレ情報と合わせて線像分布関数を算出する。ステップS4では、ステップS3で得られた線像分布関数の重心を算出し、基線長を求め、ステップS5へと進む。
次に、ステップS5では、焦点検出領域の焦点検出用画素の画像信号を読み出し、被写体像A像、被写体像B像を形成する。そしてステップS6で、ステップS3で得られた線像分布関数から、ステップS5で形成された被写体像A像と被写体像B像のシェーディングを予測し、シェーディング補正を行う。シェーディング補正後、ステップS7へと進む。
ステップS7では、ステップS6で得られたシェーディング補正後の被写体像A像及び被写体像B像を用いて公知の相関演算方法により像ズレ量を求め、ステップS4で求めた基線長と合わせて、暫定的なデフォーカス量を求める。この暫定デフォーカス量算出後、ステップS8へと進む。
ステップS8では、ステップS7で算出された暫定デフォーカス量がある閾値A及び閾値Bによって設定された範囲内であるかどうかをCPU121によって判定する。暫定デフォーカス量が設定された範囲内であると判定された場合にはステップS9へと進み、像修正処理を行う。一方、暫定デフォーカス量が設定された範囲外であると判定された場合には、像修正処理は行わずにステップS13へと進む。この理由を以下に説明する。
デフォーカス量が大きすぎるときに像修正処理を行うと、畳み込み積分により像がさらにボケることから、相関演算が困難になる。一方、デフォーカス量が小さいときには、2像の左右非対称性があまり崩れていないので像修正をしなくてもよい。以上2点の理由により、像修正はあるデフォーカス範囲内でのみ行う方が都合がよい。
ステップS9では、CPU121が像修正フィルタを作成する。ステップS3で得られた線像分布関数を、ステップS7で算出された暫定デフォーカス量に基づいて決定した像修正フィルタの幅に合わせる。
像修正フィルタの幅決定方法について、図21を用いて説明する。図21はデフォーカス時の撮像素子107に入射する光線を表す図である。図21(a)は前ピン時の光線図を示したもので、Zafは撮像素子107面から瞳面Meまでの距離、RafはステップS1で得られたケラレ情報により瞳面Meで光束を制限する水平方向の幅、DefはステップS7で得られた暫定デフォーカス量である。図21(a)で明らかなように、撮像素子107面では像が幅Wfに示した拡がりを持つことになる。従って、Wfは前ピンではDefが負であることを考慮して以下の式によって得られる。
同様に、後ピンの場合は図21(b)に示すような関係となり、前ピンの時と同じ式(5)が成立することがわかる。このように、式(8)で得られたWfが像修正フィルタの幅となる。
次に、像修正フィルタの高さを同じ高さになるように低い方のフィルタをゲインアップして調整する。これは、ステップS6において、1回目の相関演算時に被写体像A像と被写体像B像とをシェーディング補正しているためである。
次に、被写体像A像と被写体像B像の像修正フィルタの重心を合わせるように波形を移動する。これは、次のステップS10で行われるフィルタ処理により変化する基線長の変化量が、フィルタ処理による修正被写体像A像、修正被写体像B像の変形によるものに限定するためである。
ステップS10では、ステップS9で得られた像修正フィルタを被写体像に畳み込み積分し、修正被写体像を算出し、ステップS11へと進む。ステップS11では、ステップS3で得られた線像分布関数を用いて、改めて基線長を算出する。まず、被写体像A像に対応した線像(以下、線像A)と被写体像B像に対応した線像(以下、線像B)の重心を合わせるように移動させる。移動させた線像A、線像Bをそれぞれ線像A0、線像B0とすると、線像Aに線像B0を畳み込み積分した修正線像Aと、線像Bに線像A0を畳み込み積分した修正線像Bの重心間隔により、修正基線長を算出する。これを式で表すと以下のようになる。
先ず、修正線像Aを求める式は、修正線像AをMA(x)、線像AをLA(x)、線像B0をLB’(x)とすると、
よって、修正線像Aの重心をGA’とすると、
となる。
同様に、修正線像Bを求める式は、修正線像BをMB(x)、線像BをLB(x)、線像A0をLA’(x)とすると、
よって、修正線像Bの重心をGB’とすると、
となる。
よって、求める基線長をG’とすると、
上述した基線長の算出が完了すると、ステップS12へと進む。
ステップS12では、ステップS10で形成された修正被写体像を用いて、公知の相関演算方法により2つの像の像ズレ量を算出して焦点状態を検出し、ステップS11で求めた修正基線長と合わせて、デフォーカス量を求める。完了すると、ステップS13へと進む。
ステップS13では、算出されたデフォーカス量から、合焦か否かの判定がなされる。合焦だと判定されなかった場合には、ステップS14へと進み、算出されたデフォーカス演算結果に応じて、第3レンズ群105を進退させ、ステップS5へと戻る。
一方、合焦だと判定された場合には、一連の焦点検出処理を終了する。
以上のような構成によれば、光束のケラレ状態に応じて像の修復が可能となり、合焦精度を向上させることが可能となる。
なお、本実施の形態では、相関演算に公知の像ズレ方式を用いたが、他の方法を用いたとしても同様の結果が得られる。また、本実施の形態では、シェーディング補正後の被写体像2像に対して、2像に対応した線像の高さを合わせた修正フィルタを用いて像修正処理を行う場合について説明した。しかしながら、シェーディング補正前の被写体像に、高さを合わせない修正フィルタを用いて畳み込み積分を行い、像修正を行っても良い。さらに、本実施の形態では、デフォーカス範囲によって像修正の処理の有無を判定したが、全てのデフォーカス範囲において像修正処理を行っても合焦精度の向上が見込まれる。
<他の実施形態>
なお、本発明の目的は、以下の様にして達成することも可能である。まず、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、以下のようにして達成することも可能である。即ち、読み出したプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合である。ここでプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、CD−ROM、CD−R、DVD、光ディスク、光磁気ディスク、MOなどが考えられる。また、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)などのコンピュータネットワークを、プログラムコードを供給するために用いることができる。
本発明の実施の形態におけるカメラの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における撮像素子の構成の一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態における撮像素子の2つの画素にかかる配線部の断面図である。 本発明の実施の形態における撮像素子の駆動タイミングチャートである。 本発明の実施の形態における撮像用画素の構造を説明する図である。 本発明の実施の形態における撮影レンズの水平方向に瞳分割を行う焦点検出用画素の構造を説明する平面図と断面図である。 本発明の実施の形態における撮影レンズの垂直方向に瞳分割を行う焦点検出用画素の構造を説明する平面図と断面図である。 本発明の実施の形態における焦点検出用画素による瞳分割機能を概念的に説明する図である。 本発明の実施の形態における焦点検出時に取得した画像における焦点検出領域を説明する図である。 本発明の実施の形態における撮像素子の中央の焦点検出用画素の入射角特性を表した模式図である。 図10に対応する焦点検出用画素の入射角特性を1次元で表した図である。 光束のケラレを説明する図である。 瞳面上での瞳領域を示す図である。 焦点検出用画素の瞳強度分布を示す図である。 撮像素子の中央の焦点検出用画素の瞳面上でのケラレを示す図である。 撮像素子の中央の焦点検出用画素の瞳面上での入射光束の瞳強度分布を1次元で表した図である。 撮像素子の中央から像高を持った位置の画素の瞳面上でのケラレを示す図である。 撮像素子の中央から像高を持った位置の画素の瞳面上での入射光束の瞳強度分布を1次元で表した図である。 本発明の実施の形態における被写体像の非対称性を解消するためのフィルタ処理を説明する概念図である。 本発明の実施の形態における焦点検出処理を示すフローチャートである。 デフォーカス時の撮像素子に入射する光線を表す図である。 従来の固体撮像素子の受光分布の一例を示す図である。
符号の説明
101 第1レンズ群
102 絞り兼用シャッタ
103 第2レンズ群
105 第3レンズ群
106 光学的ローパスフィルタ
107 撮像素子
111 ズームアクチュエータ
112 絞りシャッタアクチュエータ
114 フォーカスアクチュエータ
121 CPU
124 撮像素子駆動回路
125 画像処理回路
131 表示器
132 操作スイッチ群
133 フラッシュメモリ
TL 撮影レンズ
OBJ 被写体
IMG 被写体像
EP 射出瞳
EPHA、EPHB、EPVC、EPVD 射出瞳領域
HA、SHB、SVC、SVD 焦点検出用画素
ML オンチップマイクロレンズ
CL 配線層
OPHA、OPHB、OPVC、OPVD 開口部

Claims (7)

  1. 被写体像を結像する結像光学系の第1の瞳領域を通過する光束を受光する第1の画素群と、前記第1の瞳領域と異なる第2の瞳領域を通過する光束を受光する第2の画素群とを有する撮像手段と、
    前記第1の瞳領域に対応した第1の線像分布関数と、前記第2の瞳領域に対応した第2の線像分布関数とを算出するとともに、前記第1の画素群から得られた第1の被写体像に前記第2の線像分布関数を畳み込み積分することにより第1の像信号を生成し、前記第2の画素群から得られた第2の被写体像に前記第1の線像分布関数を畳み込み積分することにより第2の像信号を生成する演算手段と、
    前記演算手段により生成された前記第1の像信号及び前記第2の像信号に基づいて、前記結像光学系の焦点状態を検出する焦点検出手段と
    を有することを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記第1の被写体像と前記第2の被写体像とで得られた位相差に応じて、前記演算手段により前記第1の像信号と第2の像信号とを生成するか否かを判定する判定手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 前記演算手段は、前記第1の被写体像と前記第2の被写体像とで得られた位相差に応じて、前記第1の線像分布関数と前記第2の線像分布関数とを変形することを特徴とする請求項1または2に記載の焦点検出装置。
  4. 被写体像を結像する結像光学系と、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の焦点検出装置と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  5. 撮像手段に含まれる被写体像を結像する結像光学系の第1の瞳領域を通過する光束を受光する第1の画素群から第1の被写体像を読み出し、前記第1の瞳領域と異なる第2の瞳領域を通過する光束を受光する第2の画素群から第2の被写体像を読み出す撮像工程と、
    前記第1の瞳領域に対応した第1の線像分布関数と、前記第2の瞳領域に対応した第2の線像分布関数とを算出する算出工程と、
    前記第1の被写体像に前記第2の線像分布関数を畳み込み積分することにより第1の像信号を生成し、前記第2の被写体像に前記第1の線像分布関数を畳み込み積分することにより第2の像信号を生成する演算工程と、
    前記演算工程で生成された前記第1の像信号及び前記第2の像信号に基づいて、前記結像光学系の焦点状態を検出する焦点検出工程と
    を有することを特徴とする焦点検出方法。
  6. コンピュータに、請求項5に記載の焦点検出方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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