JP2010116852A - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射弁内の燃料の圧力を推定することが可能な内燃機関の燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】燃料室27と噴孔26aとを連通させる開位置とその連通を遮断する閉位置とに移動可能かつ開位置では連結されている可動鉄心22が固定鉄心21と接触するニードル弁25と、通電時にニードル弁25を閉位置から開位置に駆動するように磁力を発生するコイル24とを有するインジェクタ11を備え、エンジン1の運転状態に応じて燃料量を算出し、算出した燃料量の燃料がインジェクタ11から噴射されるようにコイル24への通電時間Tを制御する内燃機関の燃料噴射装置10において、インジェクタ11の振動を検出する振動センサ28と、コイル24に流れている電流の値を検出する電流計33aとを備え、コイル24への通電が行われているときの振動センサ28の検出結果及び電流計33aの検出結果に基づいて燃料室27内の燃料の圧力を推定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、バルブ本体内に設けられた弁体をコイルで駆動し、これにより噴孔を開放してバルブ本体内の燃料をその噴孔から噴射する燃料噴射弁を備えた内燃機関の燃料噴射装置に関する。
内燃機関に設けられる燃料噴射弁として、先端部に噴孔が設けられ、内部に設けられた弁体を噴孔が塞がれる閉位置と噴孔が開放される開位置とに切り替えることによって噴孔からの燃料の噴射を制御するものが知られている。このような燃料噴射弁では、例えば弁体を閉位置に付勢するスプリングを設けるとともに弁体を開位置に駆動するためのコイルを設け、このコイルへの通電を制御することにより噴孔からの燃料の噴射を制御する。また、この際のコイルへの通電時間を制御することによって噴孔から噴射される燃料の量を調整している。このようにコイルで発生させた磁力で弁体を駆動する場合、コイルへの通電を開始してから実際に弁体が移動し始めるまでの間に若干のずれ、いわゆる無効噴射時間が生じる。そのため、この無効噴射時間を考慮してコイルへの通電時間を設定しないと噴孔から噴射される燃料量の制御精度が低下する。そこで、インジェクタ(燃料噴射弁)の燃料流入部に作用する燃圧と吸気管圧力との差圧及びインジェクタの駆動電圧とインジェクタの無効噴射時間との関係をマップとして有し、このマップから無効噴射時間を求める燃料噴射制御装置が知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜5が存在する。
特開平8−291732号公報 特開平8−100695号公報 特開2007−154758号公報 特開2007−327341号公報 実開昭61−147369号公報
一般に複数の気筒を有する内燃機関では、燃料噴射弁が気筒毎に設けられている。そして、これらの燃料噴射弁はデリバリパイプやコモンレールといった共通の蓄圧室に接続され、この蓄圧室から各燃料噴射弁に燃料が供給されている。このような内燃機関では、一般に蓄圧室の圧力を調整することによって各燃料噴射弁内の燃料の圧力を調整しているが、蓄圧室に対する各燃料噴射弁の接続位置や各燃料噴射弁の開弁の順番などに影響されて蓄圧室の燃料の圧力と各燃料噴射弁内の燃料の圧力との間に差が生じる場合がある。特許文献1の装置では、デリバリパイプに設けられているプレッシャレギュレータにて燃料の圧力が一定に維持されているとし、この一定に維持されている燃料の圧力に基づいて無効噴射時間を算出しているので、燃料噴射弁から噴射される燃料量が十分に制御できていないおそれがある。
そこで、本発明は、燃料噴射弁内の燃料の圧力を推定することが可能な内燃機関の燃料噴射装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関の燃料噴射装置は、燃料が供給される燃料室が内部に設けられ、前記燃料室に通じる噴孔が先端部に設けられたバルブ本体と、前記燃料室と前記噴孔とを連通させる開位置と前記燃料室と前記噴孔との連通を遮断する閉位置との間で移動可能かつ前記開位置では前記バルブ本体に設けられた移動規制部と接触するように前記バルブ本体内に設けられた弁体と、前記バルブ本体に設けられて通電時に前記弁体を前記閉位置から前記開位置に駆動するように磁力を発生するコイル手段と、を有する燃料噴射弁と、内燃機関の運転状態に応じて前記燃料噴射弁から噴射させるべき燃料量を算出し、算出した燃料量の燃料が前記燃料噴射弁から噴射されるように前記コイルに通電する通電時間を制御する制御手段と、を備えた内燃機関の燃料噴射装置において、前記燃料噴射弁の振動を検出する振動検出手段と、前記コイルに流れている電流の値を検出する電流検出手段と、前記コイルへの通電が行われているときの前記振動検出手段の検出結果及び前記電流検出手段の検出結果に基づいて前記燃料室内の燃料の圧力を推定する燃圧推定手段と、を備えている(請求項1)。
本発明の燃料噴射装置が備える燃料噴射弁は、弁体が閉位置にて燃料室と噴孔との連通を遮断するので、弁体に燃料室内の燃料の圧力がかかる。そのため、コイルに通電を開始してから弁体が開位置に移動するまでに要する時間は、燃料室内の燃料の圧力に影響される。この燃料噴射弁では、コイルにより弁体が開位置に駆動されたときは慣性によって弁体が移動規制部に衝突するので、燃料噴射弁が振動する。そのため、振動検出手段の検出結果に基づいて弁体が開位置に移動した時点を把握することができる。そして、この時点を把握することにより、コイルに通電を開始してから弁体が開位置に移動するまでの時間(以下、開弁必要時間と称することがある。)を算出することができる。一方、コイルの温度がほぼ同じ場合、閉位置の弁体が移動し始めてから開位置に移動するまでに要する時間(以下、移動時間と称することがある。)はほぼ一定である。周知のようにコイルの温度が上昇するほどコイルの抵抗が大きくなるので、通電時にコイルで発生する磁力が弱くなる。そのため、コイルの温度が上昇するほど移動時間が長くなる。そして、弁体を開弁させる際にコイルに流れる電流は弁体が開位置で静止するまで増加するので、コイルに流れている電流値が最大になる時点が遅くなるほどコイルで発生している磁力が弱いと推定できる。すなわち、コイルに流れている電流値が最大になる時点と移動時間とは相関関係を有している。そのため、電流検出手段の検出結果に基づいて移動時間を把握することができる。上述したように振動検出手段の検出結果に基づいて開弁必要時間を算出することができるので、この開弁必要時間と移動時間とに基づいて無効噴射時間を算出することができる。周知のように無効噴射時間と燃料室内の圧力とは相関関係を有しているため、算出した無効噴射時間から燃料室内の燃料の圧力を推定することができる。従って、振動検出手段の検出結果及び電流検出手段の検出結果に基づいて燃料噴射弁の燃料室内の燃料の圧力を推定することができる。
本発明の燃料噴射装置の一形態において、前記燃圧推定手段は、前記コイルへの通電が開始された開始時点から前記振動検出手段が前記弁体と前記移動規制部との衝突にて生じた振動を検出した時点までの期間の長さ、及び前記開始時点から前記コイルへの通電中に前記電流検出手段が検出した電流値が最大に達した時点までの期間の長さに基づいて前記燃料室内の燃料の圧力を推定してもよい(請求項2)。上述したようにこれらの期間から無効噴射時間を算出できるので、燃料室内の圧力を推定することができる。
本発明の燃料噴射装置の一形態において、前記制御手段は、前記燃圧推定手段が推定した燃料の圧力に基づいて前記通電時間を補正する補正手段を備えていてもよい(請求項3)。また、前記補正手段は、前記燃圧推定手段が推定した燃料の圧力が高いほど前記通電時間を短くしてもよい(請求項4)。通電時間が同じであれば、燃料室内の燃料の圧力が高いほど開弁時に噴孔から噴射される燃料量が増加する。そのため、このように通電時間を補正することにより、制御手段が算出した燃料量の燃料を燃料噴射弁から精度よく噴射させることができる。
本発明の燃料噴射装置の一形態においては、前記燃圧推定手段が推定した燃料の圧力に基づいて前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を調整する燃圧調整手段をさらに備えていてもよい(請求項5)。また、前記燃圧調整手段は、前記燃料室内の燃料の圧力が前記内燃機関の運転状態に応じて設定される目標圧力に調整されるように前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を調整してもよい(請求項6)。このように燃圧調整手段によって燃料室内の燃料の圧力を目標圧力に調整することにより、制御手段が算出した燃料量の燃料を燃料噴射弁から精度よく噴射させることができる。
本発明の燃料噴射装置の一形態においては、前記コイルへの通電が開始された開始時点から前記コイルへの通電中に前記電流検出手段が検出した電流値が最大に達した時点までの期間の長さに基づいて前記燃料噴射弁の温度を推定する弁温度推定手段と、前記弁温度推定手段が推定した温度に基づいて前記通電時間を補正する温度補正手段と、をさらに備えていてもよい(請求項7)。また、前記温度補正手段は、前記弁温度推定手段が推定した温度が高いほど前記通電時間を長くしてもよい(請求項8)。上述したようにコイルの温度が高くなるとコイルで発生する磁力が弱くなるので、移動時間が長くなる。そこで、燃料噴射弁の温度が高いほど通電時間が長くなるように通電時間を補正する。これにより噴孔から燃料を噴射させるために必要な時間を十分に確保することができるので、制御手段が算出した燃料量の燃料を燃料噴射弁から精度よく噴射させることができる。
本発明の燃料噴射装置の一形態においては、前記内燃機関が複数の気筒を有し、前記燃料噴射弁が気筒毎に設けられるとともに、これら複数の燃料噴射弁は加圧された燃料が蓄えられる共通の蓄圧室に接続され、前記燃圧推定手段は、各燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力をそれぞれ推定し、前記制御手段は、前記燃圧推定手段が推定した各燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力に基づいて各燃料噴射弁の前記通電時間を補正する補正手段を備えていてもよい(請求項9)。また、この形態において、前記補正手段は、前記燃圧推定手段が推定した前記燃料室内の燃料の圧力が高いほどその燃料の圧力が推定された燃料噴射弁の通電時間を短くしてもよい(請求項10)。このように各燃料噴射弁の通電時間を補正することにより、制御手段が算出した燃料量の燃料を各燃料噴射弁からそれぞれ精度よく噴射させることができる。また、各燃料噴射弁にそれぞれ異なる補正を行うことができるので、燃料噴射弁間の噴射される燃料量のバラツキを低減することができる。
複数の気筒を有する内燃機関に適用される本発明の燃料噴射装置の一形態においては、前記燃圧推定手段が推定した各燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力に基づいて前記蓄圧室の燃料の圧力を調整する燃圧調整手段をさらに備えていてもよい(請求項11)。また、前記燃圧調整手段は、各燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力が前記内燃機関の運転状態に応じて設定される目標圧力にそれぞれ調整されるように前記蓄圧室の燃料の圧力を調整してもよい(請求項12)。このように蓄圧室の燃料の圧力を調整することにより、各燃料噴射弁の燃料室内の燃料の圧力が過度に上昇したり低下したりすることを防止できる。そのため、制御手段が算出した燃料量の燃料を各燃料噴射弁からそれぞれ精度よく噴射させることができる。
複数の気筒を有する内燃機関に適用される本発明の燃料噴射装置の一形態においては、前記内燃機関の回転数が高いほど前記蓄圧室の燃料の圧力を高くする供給燃料圧力調整手段と、前記内燃機関の回転数が燃料カット回転数以上の場合に前記内燃機関への燃料の供給が停止されるように各燃料噴射弁の動作を制御する燃料カット手段と、前記燃圧推定手段により推定された燃料の圧力とその燃料の圧力が推定された燃料噴射弁が正常に動作することが可能な燃料の圧力の上限値との差である許容差を各燃料噴射弁について算出し、算出した許容差が最も小さい燃料噴射弁の前記上限値に基づいて前記燃料カット回転数を設定する燃料カット回転数設定手段と、をさらに備えていてもよい(請求項13)。燃料室内の燃料の圧力が過度に上昇すると弁体が閉位置から移動することができず、燃料噴射弁から燃料が噴射されなくなる。この形態では、複数の燃料噴射弁のうち許容差が最も小さい、すなわち燃料室内の燃料の圧力が燃料噴射弁が正常に動作することが可能な燃料の圧力の上限値に最も近い燃料噴射弁の上限値に基づいて燃料カット回転数を設定する。そのため、この許容値が最も小さい燃料噴射弁の燃料室内の燃料の圧力が上限値以上になる前に内燃機関への燃料の供給を停止させて燃料室内の燃料の圧力を低下させることができる。従って、各燃料噴射弁からそれぞれ確実に燃料を噴射させることができる。
複数の気筒を有する内燃機関に適用される本発明の燃料噴射装置の一形態においては、前記複数の燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力がそれぞれ推定された後、いずれか一つの燃料噴射弁を判定対象として選択し、この判定対象の燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力とその他の燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力とを比較することにより推定された前記判定対象の燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力が前記通電時間の補正に使用可能か否か判定する判定手段と、前記判定手段が使用不可能と判定した場合、前記燃圧推定手段が推定した前記判定対象の燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力に基づく前記補正手段による前記判定対象の燃料噴射弁の通電時間の補正を禁止する補正禁止手段と、をさらに備えていてもよい(請求項14)。振動検出手段や電流検出手段によって振動や電流が誤検出された場合や燃料噴射弁が故障している場合、燃圧推定手段により誤った圧力が推定される。この場合、判定対象の燃料噴射弁の燃料の圧力とその他の燃料噴射弁の燃料の圧力との差が過度に大きくなる。この形態では、判定手段によって推定された圧力が使用可能か否か判定され、使用不可能と判定された場合はこの圧力による通電時間の補正が禁止されるので、誤って推定された圧力で通電時間が補正されることを防止できる。
この形態において、前記補正手段は、前記判定手段が使用不可能と判定した場合、前記判定対象の燃料噴射弁以外の燃料噴射弁のうち前記判定手段が使用可能と判定した燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力に基づいて前記判定対象の燃料噴射弁の通電時間を補正してもよい(請求項15)。この場合、判定対象の燃料噴射弁の燃料の圧力として誤った圧力が推定されても判定対象の燃料噴射弁の通電時間がその他の燃料噴射弁の燃料の圧力で補正される。そのため、判定対象の燃料噴射弁の通電時間を燃料の圧力で確実に補正することができる。
判定手段を備えた本発明の燃料噴射装置の一形態においては、前記判定手段の判定結果に基づいて各燃料噴射弁の異常の有無を診断する診断手段をさらに備えていてもよい(請求項16)。また、この形態において、前記診断手段は、前記判定手段によって連続して複数回使用不可能と判断された場合、その使用不可能と判断された燃料噴射弁に異常があると判断してもよい(請求項17)。判定手段によって連続して使用不可能と判定される場合、振動検出手段や電流検出手段の誤検出の可能性は低いと考えられる。この形態では、診断手段が判定手段により連続して使用不可能と判定された燃料噴射弁を異常がある燃料噴射弁と判断するので、燃料噴射弁の異常の有無を適切に診断することができる。
以上に説明したように、本発明の内燃機関の燃料噴射装置によれば、振動検出手段の検出結果及び電流検出手段の検出結果に基づいて燃料噴射弁の燃料室内の燃料の圧力を推定することができる。
図1は、本発明の一形態に係る燃料噴射装置が組み込まれた内燃機関の概略を示している。図1の内燃機関(以下、エンジンと称することもある。)1は、車両に走行用動力源として搭載される4サイクルエンジンであり、4つの気筒2と、各気筒2にそれぞれ接続される吸気通路3及び排気通路4とを備えている。各気筒2には、それらの並び方向の一端から他端側に向かって#1〜#4の気筒番号を付してこれらの気筒2を区別する。一般に直列4気筒の4サイクルエンジンでは、外側の一対の気筒(#1、#4)2の爆発間隔が360°CA(クランク角を意味する。)ずらされ、内側の一対の気筒(#2、#3)2の爆発時期が#1の気筒2の爆発時期を基準として180°CA、540°CAずらされることにより180°CA毎の等間隔爆発が実現されている。なお、#2の気筒2と#3の気筒2の爆発時期の前後は適宜に定めてよい。なお、このエンジン1では、#2の気筒2が#3の気筒2よりも先とする。そのため、このエンジン1では、各気筒2の爆発順序が、#1→#2→#4→#3となる。
図2は、エンジン1の#1の気筒2を拡大して示している。なお、図示は省略したが残りの#2〜#4の気筒2も#1の気筒2と同様に構成されている。図2に示したように各気筒2には、不図示のクランク軸にコンロッド6を介して連結されたピストン5が往復運動可能な状態で挿入されている。また、各気筒4には、吸気通路3の一部となる吸気ポート3aに対応して吸気弁7が設けられるとともに、排気通路4の一部となる排気ポート4aに対応して排気弁8が設けられている。さらに各気筒2には点火プラグ9がその電極部を突出させるようにして気筒2の略中心線上に設けられている。なお、これらの部分はエンジンに一般に設けられる周知のものであるため、詳細な説明は省略する。
エンジン1には、各気筒2に燃料を供給するための燃料噴射装置10が設けられている。燃料噴射装置10は、気筒2毎に設けられて気筒2内に燃料を噴射する燃料噴射弁としてのインジェクタ11を備えている。図1に示したように各インジェクタ11は、加圧された燃料が蓄えられる蓄圧室としてのデリバリパイプ12に接続されている。このデリバリパイプ12には、燃料タンク13から低圧燃料ポンプ14にて汲み出され、その後高圧燃料ポンプ15によって加圧された燃料が送られる。高圧燃料ポンプ15には、デリバリパイプ12に送られる燃料の圧力(以下、燃圧と略称することもある。)を調整するための燃圧調整バルブ15aが設けられている。なお、低圧燃料ポンプ14はモータにて駆動される周知のポンプである。また、高圧燃料ポンプ15は、エンジン1のクランク軸又はカム軸の回転によって駆動され、エンジン1の回転数が高いほど吐出圧が高くなる周知のポンプである。そのため、これらポンプ14、15の詳細な説明は省略する。なお、このようにエンジン1の回転数が高いほど吐出圧が高くなることにより、高圧燃料ポンプ15が本発明の供給燃料圧力調整手段に相当する。
図3は、インジェクタ11の内部を示している。インジェクタ11は、バルブ本体20と、バルブ本体20の内部に設けられる磁性体の固定鉄心21と、固定鉄心21と隣接するように設けられる可動鉄心22とを備えている。可動鉄心22は、インジェクタ11の軸線方向に移動可能なようにインジェクタ11内に設けられている。また、インジェクタ11は、可動鉄心22を図3の下方に付勢するスプリング23と、固定鉄心21の外周に配置されるコイル手段としてのコイル24とを備えている。可動鉄心22には、可動鉄心22とともにインジェクタ11の内部を軸線方向に移動するニードル弁25が取り付けられている。インジェクタ11の先端部にはニードル弁25を取り囲むように形成されたノズルボディ26が設けられ、ニードル弁25とノズルボディ26との間には燃料室27が形成されている。この燃料室27には、インジェクタ11の内部を経由してデリバリパイプ12から加圧された燃料が供給される。ノズルボディ26は、その先端に設けられた噴孔26aと、ニードル弁25が当接するシート部26bとを備えている。図1に示したように各インジェクタ11には、振動検出手段としての振動センサ28がそれぞれ取り付けられている。
このインジェクタ11では、コイル24に励磁電流が供給されていないときは、スプリング23によって可動鉄心22が図3の下方に付勢され、これによりニードル弁25がシート部26bに着座する。これにより、燃料室27と噴孔26aとの連通を遮断することができる。そのため、以降はこのようにシート部26bに着座するニードル弁25の位置を閉位置と称することがある。一方、コイル24に励磁電流が供給されると、固定鉄心21が磁化され、これにより可動鉄心22がスプリング23に抗して図3の上方に駆動される。この際、可動鉄心22は固定鉄心21と接するまで図3の上方に移動する。このように可動鉄心22が図3の上方に移動することによりニードル弁25がシート部26bから離座し、燃料室27と噴孔26aとが連通される。そのため、噴孔26aから燃料が噴射される。以降は、このようにシート部26bから離座するニードル弁25の位置を開位置と称することがある。このインジェクタ11においては、可動鉄心22及びニードル弁25がスプリング23及びコイル24によって駆動されるので、これら可動鉄心22及びニードル弁25が本発明の弁体に対応する。また、固定鉄心21が本発明の移動規制部に対応する。
インジェクタ11の動作は、エンジンコントロールユニット(ECU)30にて制御される。ECU30は、マイクロプロセッサ及びそのマイクロプロセッサの動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を備えたコンピュータとして構成され、エンジン1に設けられた各種センサからの出力信号に基づいてエンジン1の運転状態を制御する周知のコンピュータユニットである。例えば、ECU30は、エンジン1の回転数が所定の燃料カット回転数以上の場合、各気筒2への燃料の供給が停止されるように各インジェクタ11の動作を制御する。このようにインジェクタ11を制御することにより、ECU30が本発明の燃料カット手段として機能する。また、ECU30は、エンジン1の運転状態に応じて目標圧力を設定し、各インジェクタ11に供給される燃料の圧力がその目標圧力になるように燃圧調整バルブ15aの動作を制御する。図1に示したようにこのような制御を実行する際に参照するセンサとしてECU30には、エンジン1のクランク軸の回転速度(回転数)に対応する信号を出力するクランク角センサ31、及びエンジン1の吸入空気量に対応する信号を出力するエアフローメータ32等が接続されている。また、各インジェクタ11に取り付けられている振動センサ28もECU30に接続されている。これらの他にもECU30には種々のセンサが接続されているがそれらの図示は省略した。
次にECU30によるインジェクタ11の制御の概略について説明する。ECU30は、クランク角センサ31の出力信号から特定されるエンジン1の回転数、及びエアフローメータ32の出力信号から特定されるエンジン1の吸入空気量に基づいて燃料の基本噴射量を算出し、その基本噴射量を各種の情報に応じて補正して各インジェクタ11から噴射させるべき燃料噴射量を算出する。その後、ECU30は、算出した燃料噴射量に基づいてインジェクタ11を開弁させるべき開弁期間を算出し、この開弁期間の間インジェクタ11が開弁されるようにコイル24に通電すべき通電時間Tを算出する。そして、各気筒2に燃料を供給すべき時期に達したときにコイル24への通電を開始し、算出した通電時間Tの間コイル24への通電を維持する。これにより、インジェクタ11から気筒2内に燃料が噴射される。このようにコイル24への通電を制御することにより、ECU30が本発明の制御手段として機能する。なお、ECU30は、エレクトロニックドライバユニット(EDU)33を介して各インジェクタ11のコイル24の制御を行う。ECU30からEDU33には、インジェクタ11からの燃料の噴射を要求する噴射信号が出力される。そして、EDU33は、ECU30から出力された噴射信号をインジェクタ11の駆動信号に変換してインジェクタ11を駆動する。図1に示したようにEDU33には、各インジェクタ11のコイル24に供給されている励磁電流に対応する信号を出力する電流検出手段としての電流計33aが設けられている。この電流計33aも、ECU30に接続されている。
図4は、このようにインジェクタ11を開閉させたときの噴射信号、ニードル弁25の位置、振動センサ28の検出値、及び電流計33aの検出値の時間変化の一例を示している。この図に示したように時刻t1においてECU30から噴射信号が出力されるとコイル24に励磁電流への供給が開始される。その後、コイル24から生じる磁力が徐々に増加し、時刻t2においてニードル弁25が閉位置から開位置に移動し始める。ニードル弁25は、時刻t3において開位置に移動する。これによりインジェクタ11が開弁する。この際、可動鉄心22が固定鉄心21に衝突するので、インジェクタ11が振動する。この振動は時刻t4まで続く。コイル24への励磁電流は、この衝突によるニードル弁25の振動がおさまってニードル弁25が開位置で静止するまで増加するので、時刻t4において最大となる。励磁電流は、時刻t4以降減少し、噴射信号がオフになる時刻t5までニードル弁25がスプリング23に抗して開位置に保持される電流値に保持される。時刻t5において噴射信号がオフになるとコイル24への励磁電流の供給が停止される。そのため、可動鉄心22がスプリング23によって付勢され、ニードル弁25が閉位置に移動する。なお、この際もニードル弁25がシート部26aに衝突するので、インジェクタ11が振動する。なお、通電時間Tはコイル24に励磁電流を供給する期間であるため、この図ではECU30が噴射信号を出力してからその噴射信号の出力を停止するまでの期間(時刻t1〜時刻t5)である。
図1に示したように各インジェクタ11には、共通のデリバリパイプ12から燃料が供給されるが、インジェクタ11が開弁される順序やデリバリパイプ12との接続位置などがインジェクタ11間で異なるため、燃料室27内の燃圧がインジェクタ11間で異なることがある。このようにインジェクタ11間で燃料室27内の燃圧が異なる場合、各インジェクタ11のコイル24への通電時間Tを同じに制御すると気筒2間で異なった量の燃料が供給される。そこで、ECU30は、図5に示した通電時間補正ルーチンを実行し、各インジェクタ11の燃料室27内の燃圧をそれぞれ推定するとともにこれら推定した圧力で各インジェクタ11のコイル24への通電時間Tを補正する。図5のルーチンは、エンジン1の運転中に所定の周期で繰り返し実行される。
図5のルーチンにおいてECU30は、まずステップS11でエンジン1の運転状態を取得する。エンジン1の運転状態としては、エンジン1の回転数、及び吸入空気量等が取得される。次のステップS12においてECU30は、各インジェクタ11の燃料室27内の燃圧を推定することが可能な燃圧推定条件が成立しているか否か判断する。燃圧推定条件は、例えばエンジン1がほぼ一定の回転数で運転されている場合等、エンジン1の運転状態が安定している場合に成立していると判断される。燃圧推定条件が不成立と判断された場合は、今回の制御ルーチンを終了する。
一方、燃圧推定条件が成立していると判断した場合はステップS13に進み、ECU30は4つのインジェクタ11のうちのいずれか一つ、例えば#1の気筒2のインジェクタ11の動作状態を取得する。インジェクタ11の動作状態としては、図4の時刻t1〜時刻t3までの期間(開弁必要時間)To、及び図4の時刻t1〜時刻4までの期間(電流増加時間)Tioが取得される。開弁必要時間Toは振動センサ28の検出結果に基づいて取得され、電流増加時間Tioは電流計33aの検出結果に基づいて取得される。図4に示したように時刻t3ではインジェクタ11に振動が発生するので、開弁必要時間ToはECU30が噴射信号をオフからオンに切り替えた後に振動センサ28が最初に振動を検出した時刻を計測することにより取得することができる。また、図4に示したように時刻t4においては励磁電流が最大になるので、電流増加時間TioはECU30が噴射信号をオフからオンに切り替えた後に電流計33aが検出する電流値が最大になった時刻を計測することにより取得することができる。
続くステップS14においてECU30は、取得した開弁必要時間To及び電流増加時間Tioに基づいてインジェクタ11の燃料室27内の燃圧を推定する。周知のように燃料室27内の燃圧は、コイルへの通電が開始されてからニードル弁25が移動し始めるまでの時間である無効噴射時間(図4の時刻t1〜t2)To1と相関関係を有している。そのため、この無効噴射時間To1を算出することにより、燃料室27内の燃圧を推定することができる。閉位置のニードル弁25が移動し始めてから開位置に移動するまでに要する移動時間(図4の時刻t2〜時刻t3の期間)To2はコイル24で発生する磁力の強さに影響され、磁力が強いほど短くなる。周知のようにコイル24で発生する磁力は、コイル24の温度が高くなるほど弱くなるので、エンジン1の運転状態に応じてコイル24で発生する磁力が変化する。そして、コイル24で発生する磁力が弱くなると開位置への移動時に発生するインジェクタ11の振動が小さくなり難いため、電流増加時間Tioが長くなると考えられる。すなわち、電流増加時間Tioは、コイル24で発生している磁力と相関関係を有していると考えられる。そのため、この電流増加時間Tioに基づいて移動時間To2を推定することができる。具体的には、図6に一例を示した電流増加時間Tioと移動時間To2との関係を予め実験などにより求めてECU30のROMにマップとして記憶させておく。そして、このマップを参照して電流増加時間Tioから移動時間To2を求める。移動時間To2が算出できれば開弁必要時間Toからこの移動時間To2を減算することにより、無効噴射時間To1を算出することができる。その後、無効噴射時間To1に基づいて燃料室27内の燃圧を推定する。具体的には、図7に一例を示した無効噴射時間To1と燃料室27内の燃圧との関係を予め実験などにより求めてECU30のROMにマップとして記憶させておく。そして、このマップを参照して無効噴射時間To1から燃料室27内の燃圧を求める。このように燃圧を推定することにより、ECU30が本発明の燃圧推定手段として機能する。
次のステップS15においてECU30は、燃料室27内の燃圧の推定が#1〜#4の全ての気筒2のインジェクタ11について終了したか否か判断する。燃圧の推定が終了していない気筒2がある場合は、ステップS13に処理を戻し、全ての気筒2のインジェクタ11について燃圧の推定が終了するまでステップS13〜S15の処理を繰り返し実行する。なお、燃圧の推定は、予め設定した順序、例えばインジェクタ11が動作する順番で行えばよい。上述したようにこのエンジン1における各気筒2の爆発順序は#1→#2→#4→#3であるため、この順で各インジェクタ11の燃料室27内の燃圧の推定が行われる。
全ての気筒2のインジェクタ11について燃圧の推定が終了したと判断した場合はステップS16に進み、ECU30は推定した各燃圧が通電時間Tの補正に使用可能な適正な燃圧か否か判断する。例えば、エンジン1から発生したノイズ等により電流計33aや振動センサ28が電流や振動を誤って検出した場合、その誤検出した検出値に基づいて推定されたインジェクタ11の燃圧はその他のインジェクタ11の燃圧から大きくずれると考えられる。そこで、各燃圧が適正か否か調べる。燃圧が適正か否かは、4つのインジェクタ11のうちのいずれか一つ、例えば#1のインジェクタ11を判定対象として選択し、この#1のインジェクタ11の燃圧と他の#2〜#4のインジェクタ11の燃圧と比較し、その結果に基づいて判断される。具体的には、判定対象のインジェクタ11の燃圧と他のインジェクタ11の燃圧との差を求め、この差が予め設定した許容値より大きい場合はその判定対象のインジェクタ11の燃圧は不適と判断される。この判定は、判定対象のインジェクタ11を順次切り替えて全ての気筒2のインジェクタ11に対して行われる。このように各インジェクタ11の燃料室27内の燃圧を判定することにより、ECU30が本発明の判定手段として機能する。
不適な燃圧があると判断した場合はステップS17に進み、その不適と判断された燃圧の修正が行われる。この修正では、不適な燃圧が推定されたインジェクタ11の燃圧に、その不適な燃圧が推定されたインジェクタ11の一つ前に燃圧が推定されたインジェクタ11の燃圧が代入される。具体的には、例えば#4のインジェクタ11の燃圧が不適と判断された場合は、#2のインジェクタ11の燃圧が#4のインジェクタ11の燃圧に代入される。なお、最初に燃圧が推定されたインジェクタ11が不適と判断された場合は、2番目に燃圧が推定されたインジェクタ11の燃圧が適用される。これにより、不適な燃圧による通電時間Tの補正を禁止できる。このように不適な燃圧による通電時間Tの補正を禁止することにより、ECU30が本発明の補正禁止手段として機能する。なお、この不適な燃圧が推定されたインジェクタ11に対しては、このように不適な燃圧が推定された回数である燃圧異常回数に1が加算される。この燃圧異常回数は、次回このルーチンを実行したときにも参照可能なようにECU30のRAMに記憶される。なお、燃圧異常回数は、1回加算された後はその運転中のエンジン1が停止されるまで加算を中止してもよい。すなわち、エンジン1が始動されてからエンジン1が停止されるまでの間に燃圧異常回数が加算される回数は1回に限定されてもよい。
一方、全てのインジェクタ11の燃圧が適正と判断された場合はステップS18に進み、ECU30は各インジェクタ11の燃圧異常回数をリセットして0にする。この場合も次回このルーチンを実行したときにも参照可能なように燃圧異常回数がECU30のRAMに記憶される。
ステップS17又はS18の実行後はステップS19に進み、ECU30は、各インジェクタ11の燃料室27の燃圧のうち最も低い燃圧がエンジン1の運転状態に応じて設定された目標圧力になるように燃圧調整バルブ15aの開度を調整する。このように燃圧調整バルブ15aの開度を調整することにより、ECU30が本発明の燃圧調整手段として機能する。
続くステップS20においてECU30は、インジェクタ11のコイル24への通電時間Tをそのインジェクタ11の燃料室27内の燃料の圧力に基づいてそれぞれ補正する。コイル24への通電時間Tが同じ場合、燃料室27内の燃圧が高いほどインジェクタ11が開弁したときに噴孔26aから噴射される燃料量が多くなる。そこで、通電時間Tは、燃料室27の燃圧が高いほど短くなるように補正される。この際、上述した燃圧調整バルブ15aの開度調整による高圧燃料ポンプ15の吐出圧の変化も考慮して各インジェクタ11の通電時間Tが補正される。具体的には、高圧燃料ポンプ15の吐出圧が上昇する場合は通電時間Tを短くし、高圧燃料ポンプ15の吐出圧が低下する場合は通電時間Tを長くする。このように通電時間Tを補正することにより、ECU30が本発明の補正手段として機能する。
次のステップS21においてECU30は、各インジェクタ11の燃料室27内の燃料に基づいて燃料カット回転数を設定する。上述したように高圧燃料ポンプ15は、エンジン1の回転数が高いほど吐出圧が高くなるが、燃料室27内の燃圧が過度に上昇するとコイル24に励磁電流を供給してもニードル弁25が閉位置から移動しなくなる。そのため、各インジェクタ11は、インジェクタ11が正常に動作することが可能な燃圧の上限値(以下、最大作動燃圧と称することがある。)Pfmaxを有している。燃料カット回転数は、各インジェクタ11における最大作動燃圧Pfmaxと燃料室27の燃圧との差(許容差)を算出し、この許容差が最も小さいインジェクタ11の最大作動燃圧Pfmaxに基づいて設定される。なお、最大作動燃圧Pfmaxは、予め実験などにより求めてECU30のROMに記憶させておけばよい。この際、燃料カット回転数は、この許容差が最も小さいインジェクタ11の燃料室27内の燃圧が最大作動燃圧Pfmax以上になる前にエンジン1への燃料が停止されるように設定される。このように燃料カット回転数を設定することにより、ECU30が本発明の燃料カット回転数設定手段として機能する。
続くステップS22においてECU30は、各インジェクタ11の異常の有無を診断する。異常の有無は燃圧異常回数に基づいて判断され、例えば燃圧異常回数が2以上のインジェクタ11がある場合にそのインジェクタ11に異常が有ると判断する。このようにインジェクタ11に異常の有無を診断することにより、ECU30が本発明の診断手段として機能する。なお、インジェクタ11に異常が有ると判断する燃圧異常回数の値は、振動センサ28や電流計33aの誤検出とインジェクタ11に異常が有る場合とを判別することが可能な数値であればよく、2以外の数値が設定されてもよい。全てのインジェクタ11に異常が無いと判断した場合は、今回のルーチンを終了する。一方、異常が有るインジェクタ11があると判断した場合はステップS23に進み、ECU30は所定の異常対応処理を実行する。所定の異常対応処理では、例えば車両のインパネに設けられている故障ランプの点灯が行われる。その後、今回のルーチンを終了する。
本発明の燃料噴射装置10によれば、各インジェクタ11の燃料室27内の燃料の圧力をそれぞれ推定できるので、各インジェクタ11の通電時間Tをより適切に補正することができる。そのため、エンジン1の運転状態に応じて算出された燃料噴射量の燃料を気筒2内により確実に噴射することができる。また、推定した燃料室27の燃圧に基づいて高圧燃料ポンプ15の吐出圧が調整されるので、インジェクタ11から噴射される燃料量をさらに精度よく制御することができる。
また、燃料噴射装置10では、許容値が最も小さいインジェクタ11の最大作動燃圧Pfmaxに基づいて燃料カット回転数が設定される。許容差が最も小さいインジェクタ11は、燃料室27内の燃圧が最大作動燃圧Pfmaxに最も近いと考えられる。そのため、このインジェクタ11の最大作動燃圧Pfmaxに基づいて燃料カット回転数を設定することにより、このインジェクタ11の燃料室27内の燃圧が最大作動燃圧Pfmax以上になる前にエンジン1への燃料の供給を停止させて燃料室27内の燃圧を低下させることができる。これにより各インジェクタ11から確実に燃料を噴射させることができる。
燃料噴射装置10では、推定した各インジェクタ11の燃料室27内の燃圧を比較し、不適な燃圧があった場合はその燃圧を禁止するので、インジェクタ11の通電時間Tや高圧燃料ポンプ15が誤った燃圧で補正されたり制御されたりすることを防止できる。さらに、この推定した燃圧に基づいてインジェクタ11の異常の有無を診断するので、インジェクタ11の異常の有無を適切に診断することができる。
本発明の燃料噴射装置10においてECU30は、各インジェクタ11の温度を推定し、推定したインジェクタ11の温度に基づいて各インジェクタ11の通電時間Tを補正してもよい。上述したようにコイル24の温度、すなわちインジェクタ11の温度が高いほどコイル24の発生する磁力が弱くなるので、電流増加時間Tioが長くなる。そのため、通電時間Tが同じ場合、インジェクタ11の温度が高いほどインジェクタ11から噴射される燃料量が減少する。そこで、インジェクタ11の温度が高いほど通電時間Tが長くなるように通電時間Tを補正する。
図8及び図9を参照してより詳しく説明する。なお、図8は、電流増加時間Tioとインジェクタ11の温度との関係の一例を示している。また、図9は、インジェクタ11の温度と通電時間Tとの関係の一例を示している。上述したようにインジェクタ11の温度が高いほど電流増加時間Tioが長くなるので、これらの間には図8に一例を示した関係がある。そのため、電流増加時間Tioを取得することにより、インジェクタ11の温度を推定することができる。そこで、図8に一例を示した関係を予め実験などにより求めてECU30のROMにマップとして記憶させておき、このマップに基づいてインジェクタ11の温度を推定する。このようにインジェクタ11の温度を推定することにより、ECU30が本発明の弁温度推定手段として機能する。その後、推定したインジェクタ11の温度に基づいて通電時間Tの補正を行う。この補正は、図9に一例を示した関係を予め実験などにより求めてECU30のROMにマップとして記憶させておき、このマップを参照して行えばよい。このように通電時間を補正することにより、ECU30が本発明の温度補正手段として機能する。
なお、このインジェクタ11の温度に基づく通電時間Tの補正は、燃料室27内の燃圧に基づく通電時間Tの補正と併せて行ってもよい。この場合、インジェクタ11の温度の推定を図5のステップS13で行い、インジェクタ11の温度に基づく通電時間Tの補正を図5のステップS20で行えばよい。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本発明の燃料噴射装置が適用されるエンジンは、気筒内に燃料を直接噴射する直噴式のエンジンに限定されない。各気筒の吸気ポートに燃料がそれぞれ噴射されるポート噴射式のエンジンに適用してもよい。また、火花点火式のエンジンに限定されず、圧縮点火式のエンジンに本発明を適用してもよい。
インジェクタの振動を検出するセンサは各インジェクタにそれぞれ設けられていなくてもよい。可動鉄心が固定鉄心に衝突したときに発生する各インジェクタの振動をそれぞれ検出可能なように設けられていればよい。そのため、2つの気筒に対して一つの振動センサが設けられていてもよい。また、エンジンのノッキングを検出するためのノックセンサによって各インジェクタの振動をそれぞれ別々に検出可能であれば、このノックセンサで代用してもよい。
本発明の一形態に係る燃料噴射装置が組み込まれた内燃機関の概略を示す図。 図1のエンジンの#1の気筒を拡大して示す図。 インジェクタの内部を示す図。 インジェクタを開閉させたときの噴射信号、ニードル弁の位置、振動センサの検出値、及び電流計の検出値の時間変化の一例を示す図。 ECUが実行する通電時間補正ルーチンを示すフローチャート。 電流増加時間と移動時間との関係の一例を示す図。 無効噴射時間と燃料室内の燃圧との関係の一例を示す図。 電流増加時間とインジェクタの温度との関係の一例を示す図。 インジェクタの温度と通電時間との関係の一例を示す図。
符号の説明
1 内燃機関
2気筒
10 燃料噴射装置
11 インジェクタ(燃料噴射弁)
12 デリバリパイプ(蓄圧室)
15 高圧燃料ポンプ(供給燃料圧力調整手段)
20 バルブ本体
21 固定鉄心(移動規制部)
22 可動鉄心(弁体)
24 コイル(コイル手段)
25 ニードル弁(弁体)
26a 噴孔
27 燃料室
28 振動センサ(振動検出手段)
30 エンジンコントロールユニット(制御手段、燃圧推定手段、補正手段、燃圧調整手段、弁温度推定手段、温度補正手段、燃料カット手段、燃料カット回転数設定手段、判定手段、補正禁止手段、診断手段)
33a 電流計(電流検出手段)
T 通電時間

Claims (17)

  1. 燃料が供給される燃料室が内部に設けられ、前記燃料室に通じる噴孔が先端部に設けられたバルブ本体と、前記燃料室と前記噴孔とを連通させる開位置と前記燃料室と前記噴孔との連通を遮断する閉位置との間で移動可能かつ前記開位置では前記バルブ本体に設けられた移動規制部と接触するように前記バルブ本体内に設けられた弁体と、前記バルブ本体に設けられて通電時に前記弁体を前記閉位置から前記開位置に駆動するように磁力を発生するコイル手段と、を有する燃料噴射弁と、
    内燃機関の運転状態に応じて前記燃料噴射弁から噴射させるべき燃料量を算出し、算出した燃料量の燃料が前記燃料噴射弁から噴射されるように前記コイルに通電する通電時間を制御する制御手段と、を備えた内燃機関の燃料噴射装置において、
    前記燃料噴射弁の振動を検出する振動検出手段と、前記コイルに流れている電流の値を検出する電流検出手段と、前記コイルへの通電が行われているときの前記振動検出手段の検出結果及び前記電流検出手段の検出結果に基づいて前記燃料室内の燃料の圧力を推定する燃圧推定手段と、を備えていることを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。
  2. 前記燃圧推定手段は、前記コイルへの通電が開始された開始時点から前記振動検出手段が前記弁体と前記移動規制部との衝突にて生じた振動を検出した時点までの期間の長さ、及び前記開始時点から前記コイルへの通電中に前記電流検出手段が検出した電流値が最大に達した時点までの期間の長さに基づいて前記燃料室内の燃料の圧力を推定する請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  3. 前記制御手段は、前記燃圧推定手段が推定した燃料の圧力に基づいて前記通電時間を補正する補正手段を備えている請求項1又は2に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  4. 前記補正手段は、前記燃圧推定手段が推定した燃料の圧力が高いほど前記通電時間を短くする請求項3に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  5. 前記燃圧推定手段が推定した燃料の圧力に基づいて前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を調整する燃圧調整手段をさらに備えている請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  6. 前記燃圧調整手段は、前記燃料室内の燃料の圧力が前記内燃機関の運転状態に応じて設定される目標圧力に調整されるように前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を調整する請求項5に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  7. 前記コイルへの通電が開始された開始時点から前記コイルへの通電中に前記電流検出手段が検出した電流値が最大に達した時点までの期間の長さに基づいて前記燃料噴射弁の温度を推定する弁温度推定手段と、前記弁温度推定手段が推定した温度に基づいて前記通電時間を補正する温度補正手段と、をさらに備えている請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  8. 前記温度補正手段は、前記弁温度推定手段が推定した温度が高いほど前記通電時間を長くする請求項7に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  9. 前記内燃機関が複数の気筒を有し、
    前記燃料噴射弁が気筒毎に設けられるとともに、これら複数の燃料噴射弁は加圧された燃料が蓄えられる共通の蓄圧室に接続され、
    前記燃圧推定手段は、各燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力をそれぞれ推定し、
    前記制御手段は、前記燃圧推定手段が推定した各燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力に基づいて各燃料噴射弁の前記通電時間を補正する補正手段を備えている請求項1又は2に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  10. 前記補正手段は、前記燃圧推定手段が推定した前記燃料室内の燃料の圧力が高いほどその燃料の圧力が推定された燃料噴射弁の通電時間を短くする請求項9に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  11. 前記燃圧推定手段が推定した各燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力に基づいて前記蓄圧室の燃料の圧力を調整する燃圧調整手段をさらに備えている請求項9又は10に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  12. 前記燃圧調整手段は、各燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力が前記内燃機関の運転状態に応じて設定される目標圧力にそれぞれ調整されるように前記蓄圧室の燃料の圧力を調整する請求項11に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  13. 前記内燃機関の回転数が高いほど前記蓄圧室の燃料の圧力を高くする供給燃料圧力調整手段と、前記内燃機関の回転数が燃料カット回転数以上の場合に前記内燃機関への燃料の供給が停止されるように各燃料噴射弁の動作を制御する燃料カット手段と、前記燃圧推定手段により推定された燃料の圧力とその燃料の圧力が推定された燃料噴射弁が正常に動作することが可能な燃料の圧力の上限値との差である許容差を各燃料噴射弁について算出し、算出した許容差が最も小さい燃料噴射弁の前記上限値に基づいて前記燃料カット回転数を設定する燃料カット回転数設定手段と、をさらに備えている請求項9〜12のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  14. 前記複数の燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力がそれぞれ推定された後、いずれか一つの燃料噴射弁を判定対象として選択し、この判定対象の燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力とその他の燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力とを比較することにより推定された前記判定対象の燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力が前記通電時間の補正に使用可能か否か判定する判定手段と、前記判定手段が使用不可能と判定した場合、前記燃圧推定手段が推定した前記判定対象の燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力に基づく前記補正手段による前記判定対象の燃料噴射弁の通電時間の補正を禁止する補正禁止手段と、をさらに備えている請求項9〜13のいずれか一項に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  15. 前記補正手段は、前記判定手段が使用不可能と判定した場合、前記判定対象の燃料噴射弁以外の燃料噴射弁のうち前記判定手段が使用可能と判定した燃料噴射弁の前記燃料室内の燃料の圧力に基づいて前記判定対象の燃料噴射弁の通電時間を補正する請求項14に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  16. 前記判定手段の判定結果に基づいて各燃料噴射弁の異常の有無を診断する診断手段をさらに備えている請求項14又は15に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  17. 前記診断手段は、前記判定手段によって連続して複数回使用不可能と判断された場合、その使用不可能と判断された燃料噴射弁に異常があると判断する請求項16に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
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