JP2010109060A - はんだ噴流ノズル、はんだ付け装置及びはんだ付け方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶融はんだを噴流する部分と溶融はんだを噴流しない部分とを形成することにより、電子部品のはんだ付けを適正かつ確実に行うことのできるはんだ噴流ノズル、はんだ付け装置及びはんだ付け方法を提供する。
【解決手段】はんだ噴流ノズル100は、ノズル枠体1の上部に設置され、間隔をおいて複数個設けられた貫通孔2を有する多孔平板3と、この複数の貫通孔2の一部に着脱可能に装着され、はんだ噴出孔4が設けられたノズル部材51、52と、この複数の貫通孔2の残部に着脱可能に装着された密閉部材6とを備えたものである。
【選択図】図1
【解決手段】はんだ噴流ノズル100は、ノズル枠体1の上部に設置され、間隔をおいて複数個設けられた貫通孔2を有する多孔平板3と、この複数の貫通孔2の一部に着脱可能に装着され、はんだ噴出孔4が設けられたノズル部材51、52と、この複数の貫通孔2の残部に着脱可能に装着された密閉部材6とを備えたものである。
【選択図】図1
Description
この発明は、はんだ槽に収容された溶融はんだを下方から吸込んでプリント基板に向かって噴流するはんだ噴流ノズル、はんだ付け装置及びはんだ付け方法に関するものである。
従来のはんだ噴流ノズルとしては、複数のはんだ噴流孔を設け、この複数のはんだ噴流孔から溶融はんだをプリント基板のはんだ付け面に向かって噴流するものがある(例えば、特許文献1参照)。
上記のようなはんだ噴流ノズルにおいては、全てのはんだ噴流孔から同時に溶融はんだを噴流するため、既に電子部品がはんだ付けされたプリント基板に新たな電子部品をはんだ付けする場合、既にはんだ付けされた電子部品のはんだ付け部が溶融はんだと接触することによって再溶融し、上記電子部品がはんだ槽内に落下するという問題があった。
この発明は上記のような問題を解決するためになされたもので、電子部品のはんだ付けを適正に行うことができるはんだ噴流ノズル、はんだ付け装置及びはんだ付け方法を得ることを目的とするものである。
この発明に係るはんだ噴流ノズルは、はんだ槽に収容された溶融はんだを下方から吸込んでプリント基板に向かって噴流するはんだ噴流ノズルであって、間隔をおいて複数個設けられた貫通孔を有する多孔体と、前記複数の貫通孔の一部に着脱可能に装着され、はんだ噴流孔が設けられたノズル部材と、前記複数の貫通孔の残部に着脱可能に装着された密閉部材とを備えたものである。
この発明によれば、多孔体の貫通孔にノズル部材と密閉部材とを装着して溶融はんだを噴流する部分と溶融はんだを噴流しない部分とを形成することにより、電子部品のはんだ付けを適正に行うことができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるはんだ噴流ノズルの構成を示す図であり、図1(a)ははんだ噴流ノズルを上部から見た平面図、図1(b)は図1(a)におけるA−A断面図である。また、図2及び図3ははんだ噴流ノズルのノズル部材を示す斜視図であり、図4は実施の形態1におけるノズル部材の変形例を示す平面図である。また、図5はこの発明の実施の形態1におけるはんだ噴流ノズルの動作及びこのはんだ噴流ノズルを用いたはんだ付け方法を示す断面図である。
図1はこの発明の実施の形態1におけるはんだ噴流ノズルの構成を示す図であり、図1(a)ははんだ噴流ノズルを上部から見た平面図、図1(b)は図1(a)におけるA−A断面図である。また、図2及び図3ははんだ噴流ノズルのノズル部材を示す斜視図であり、図4は実施の形態1におけるノズル部材の変形例を示す平面図である。また、図5はこの発明の実施の形態1におけるはんだ噴流ノズルの動作及びこのはんだ噴流ノズルを用いたはんだ付け方法を示す断面図である。
まず、図1ないし図3を用いて、実施の形態1におけるはんだ噴流ノズルの構成について説明する。
図1(a)、(b)においてはんだ噴流ノズル100は、ノズル枠体1の上部に設置され、間隔をおいて複数個設けられた貫通孔2を有する多孔平板3、すなわち多孔体と、貫通孔2の一部に着脱可能に装着され、はんだ噴流孔4が設けられたノズル部材51、52と、貫通孔2の残部に着脱可能に装着された密閉部材6とを備えている。
多孔平板3には、直径7mmのキリ孔で形成された貫通孔2aと、直径7mmのネジ孔で形成された貫通孔2bが適当な間隔をおいて複数設けられている。そして、この複数の貫通孔2bの内、一点鎖線C1、C2,C3で囲まれた領域に存在するプリント基板の搬送方向に並設された貫通孔2bに止めネジからなる密閉部材6を装着し、これ以外の貫通孔2bに後述するはんだ噴流孔4が設けられたノズル部材51及び52を装着することにより、多孔平板3上に溶融はんだを噴流する部分Bと溶融はんだを噴流しない部分Cとを形成している。
なお、密閉部材6を装着する貫通孔2bの列数は、本実施の形態のようにC1〜C3の3列に限られるものではなく、はんだ噴流ノズル100上を搬送するプリント基板の仕様に応じて適宜変更される。
なお、密閉部材6を装着する貫通孔2bの列数は、本実施の形態のようにC1〜C3の3列に限られるものではなく、はんだ噴流ノズル100上を搬送するプリント基板の仕様に応じて適宜変更される。
図2において、キリ孔で形成された貫通孔2aに装着されるノズル部材51は、円柱状に形成された大径の突起部51aと小径の挿入部51bとを有しており、ノズル部材51の軸心部には直径5mmの断面円形のはんだ噴流孔4がノズル部材51を貫通するように設けられている。そして、挿入部51bを多孔平板3の貫通孔2aに嵌合することによって、突出部51aが多孔平板3の表面から突出した状態でノズル部材51が多孔平板3に装着される。なお、ノズル部材51は図示しない固定部材によって多孔平板3に固定されており、貫通孔2aと挿入部51bとの間隙は溶融はんだが噴出しない程度の間隙に設定されている。
また、図3において、ネジ孔で形成された貫通孔2bに装着されるノズル部材52は、円柱状に形成された大径の突起部52aとオネジで形成された小径の挿入部52bとを有しており、ノズル部材52の軸心には直径5mmの断面円形のはんだ噴流孔4がノズル部材52を貫通するように形成されている。挿入部52bは、多孔平板3に設けられた貫通孔2bのネジ孔寸法と対応するネジ寸法で形成されており、ノズル部材52の挿入部52aを多孔平板3の貫通孔2bに挿入してネジ止めすることによって、突起部52aが多孔平板3の表面から突出した状態でノズル部材52が多孔平板3に装着される。
本実施の形態においてはノズル部材51、52の突起部51a、52aの高さは10mmに設定されている。複数のノズル部材51、52は間隔をおいて配設され、その突出部51a、52aの間には隙間7が形成されている。
本実施の形態においてはノズル部材51、52の突起部51a、52aの高さは10mmに設定されている。複数のノズル部材51、52は間隔をおいて配設され、その突出部51a、52aの間には隙間7が形成されている。
なお、ノズル部材51、52の突起部51a、52aの形状は円柱状に限定されるものではなく、図4の53〜56に示すように四角柱状、六角柱状や八角柱状であってもよく、また、ノズル部材の上部に向かって径が小さくなるテーパ形状であってもよい。また、はんだ噴流孔4の断面形状も円形である必要はなく、図4の41〜42に示すように例えば、その断面形状が四角形や六角形であってもよい。また、図4の57のように、一つのノズル部材に複数のはんだ噴出孔4を設けたノズル部材を用いることもできる。
また、本実施の形態においては、ノズル部材51、52の突起部51a、52aの高さを10mmとしたが、はんだ付け中にフラックスから発生する気泡の大きさである3mm以上であれば特にこの高さに制限されるものではない。また、はんだ噴流孔4から溶融はんだを噴出するため、多孔平板3の厚みとノズル部材51、52の頭部51a、52aの高さとの和は50mm以下として、圧力損失が大きくならないようにすることが望ましい。
さらに、本実施の形態においては、ノズル部材51、52に突起部51a、52aを設けたが、必ずしも突起部51a、52aを設ける必要はない。ノズル部材51、52に突起部51a、52aを設けず、挿入部51a、52aのみで形成する場合は、多孔平板3に窪みを設け、はんだ噴流孔4の周囲に凹部を形成することが望ましい。
また、ノズル枠体1の外形寸法は、縦50mm×横300mm×高さ100mmであるが、溶融はんだを収容するはんだ槽(図示せず)内に設置することが可能な大きさであれば、上記寸法に制限されることはない。
なお、はんだ噴流ノズル100を構成するノズル枠体1、多孔平板3、ノズル部材51、52及び密閉部材6は、溶融はんだとの接触による侵食、変質、変形等の度合いが少なく、融点が溶融はんだの融点以上の材料で構成することができ、例えば、表面を窒化クロム処理したステンレス鋼やチタン合金で形成することができる。また、多孔平板3とノズル部材51、52および密閉部材6の構成材料が異なると熱膨張率の差によって多孔平板3とノズル部材51、52および密閉部材6との間に間隙が生じることもあるため同一材料であることが望ましいが、熱膨張率が大きく異ならなければ異なる材料を適用することもできる。
また、多孔平板3に設けられた複数の貫通孔2は、本実施の形態のようにキリ孔2aとネジ孔2bの両方で形成してもよいし、全ての貫通孔2をキリ孔2aまたはネジ孔2bのいずれか一方で形成してもよい。なお、ノズル部材51、52は、例えば、機械加工、鍛造加工や鋳造加工などによって作製される。
このように構成されたはんだ噴流ノズル100は、溶融はんだを収容するはんだ槽(図示せず)と、このはんだ槽内の溶融はんだをはんだ噴流ノズルに向かって圧送するポンプ(図示せず)を有するはんだ付け装置に取り付けられて使用される。
次に図1および図5を用いて、本実施の形態におけるはんだ噴流ノズルの動作及びこのはんだ噴流ノズルを用いたはんだ付け方法について説明する。
まず、別工程であるリフローはんだ付け工程においてはんだ付けされた表面実装部品(電子部品)8が装着されたプリント基板9に設けられたスルーホール9aに、本実施の形態に係るフローはんだ付け工程で新たにはんだ付けする表面実装部品(電子部品)10の部品電極10aを挿入する。このとき、既にはんだ付けされた表面実装部品8は、はんだ噴流ノズル100の溶融はんだを噴流しない部分C上を通過するように配置される。その後、例えばスプレー噴霧式フラクサ等を用いてプリント基板9のはんだ付け面側よりフラックスを塗布した後、ベルトコンベア等の搬送手段11を用いて、はんだ槽(図示せず)上に搬送される。
そして、プリント基板9がはんだ噴流ノズル100上に搬送されたとき、溶融はんだを噴出する部分Bのノズル部材51、52から噴流された溶融はんだ12が基板電極9bや部品電極10aのはんだ付け部に接触して濡れ広がることで、プリント基板9と表面実装部品10とがはんだ付けされる。
一方、溶融はんだを噴流しない部分Cの密閉部材6により、溶融はんだははんだ噴流ノズル100の上方へ噴流しないので、プリント基板9がこの溶融はんだを噴流しない部分C上を通過する際に、既にはんだ付けされた表面実装部品8のはんだ付け部に溶融はんだが接触することがない。したがって、既にはんだ付けされた表面実装部品8のはんだ付け部が再溶融して表面実装部品8がはんだ槽内へ落下することを防止することができる。
また、ノズル部材51、52においては、突出部51aの相互間、突出部52aの相互間、及び突出部51aと突出部52aとの相互間に隙間7を形成したことにより、はんだ付け時にフラックス溶剤から発生するガスはこの隙間7へ溜まるので、ガスが気泡としてはんだ内に残存することを抑制することができる。
本実施の形態によれば、複数個の貫通孔2が設けられた多孔平板3に対して、この複数個の貫通孔2の一部に溶融はんだを噴流する噴流孔4を設けたノズル部材51、52を装着し、貫通孔2の残部に溶融はんだを噴流しない密閉部材6を装着して、溶融はんだを噴流する部分と溶融はんだを噴流しない部分とを形成したことにより、既にはんだ付けされた表面実装部品8のはんだ付け部が溶融はんだと接触して再溶融することがないので、既にはんだ付けされた表面実装部品8がはんだ槽に落下することを防止でき、電子部品のはんだ付けを適正にかつ確実に行うことができる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2におけるはんだ噴流ノズルを示す図であり、図6(a)ははんだ噴流ノズルを上部から見た平面図、図6(b)は図6(a)におけるA−A断面図である。また、図7はこの発明の実施の形態2におけるはんだ噴流ノズルの動作およびこのはんだ噴流ノズルを用いたはんだ付け方法を示す断面図である。
図6は、この発明の実施の形態2におけるはんだ噴流ノズルを示す図であり、図6(a)ははんだ噴流ノズルを上部から見た平面図、図6(b)は図6(a)におけるA−A断面図である。また、図7はこの発明の実施の形態2におけるはんだ噴流ノズルの動作およびこのはんだ噴流ノズルを用いたはんだ付け方法を示す断面図である。
まず図6を用いて、実施の形態2におけるはんだ噴流ノズルの構成について説明する。
図6において、はんだ噴流ノズル200の多孔平板3には、ネジ孔で形成され、プリント基板の搬送方向と直交する方向に並設された複数個の貫通孔2bがプリント基板の搬送方向と平行な方向に3列設けられている。このように設けられた複数の貫通孔2bの内、プリント基板の搬送方向の下流側に位置する2列目22および3列目23に設けられた貫通孔2bにははんだ噴流孔4が設けられたノズル部材52が装着されている。そして、プリント基板の搬送方向の最上流側に位置する1列目21に設けられた貫通孔2bの内の一部の貫通孔2b(図6の一点鎖線Cで囲まれる貫通孔)には止めネジからなる密閉部材6が装着され、これ以外の貫通孔2bには2列目22、3列目23の貫通孔2bと同様にノズル部材52が装着されている。このように構成することによって、多孔平板3上には、溶融はんだを噴流する部分Bと溶融はんだを噴流しない部分Cとが形成されている。
図6において、はんだ噴流ノズル200の多孔平板3には、ネジ孔で形成され、プリント基板の搬送方向と直交する方向に並設された複数個の貫通孔2bがプリント基板の搬送方向と平行な方向に3列設けられている。このように設けられた複数の貫通孔2bの内、プリント基板の搬送方向の下流側に位置する2列目22および3列目23に設けられた貫通孔2bにははんだ噴流孔4が設けられたノズル部材52が装着されている。そして、プリント基板の搬送方向の最上流側に位置する1列目21に設けられた貫通孔2bの内の一部の貫通孔2b(図6の一点鎖線Cで囲まれる貫通孔)には止めネジからなる密閉部材6が装着され、これ以外の貫通孔2bには2列目22、3列目23の貫通孔2bと同様にノズル部材52が装着されている。このように構成することによって、多孔平板3上には、溶融はんだを噴流する部分Bと溶融はんだを噴流しない部分Cとが形成されている。
これらの点を除けば、はんだ噴流ノズル200は実施の形態1と同様の構成を有するものである。
そして、このように構成されたはんだ噴流ノズル200は、溶融はんだを収容するはんだ槽(図示せず)と、このはんだ槽内の溶融はんだをはんだ噴流ノズルに向かって圧送するポンプ(図示せず)を有するはんだ付け装置に取り付けられて使用される。
なお、本実施の形態においては、プリント基板の搬送方向に対して最上流側に位置する1列目21の貫通孔2bの一部に密閉部材6を装着したが、この密閉部材6を装着する位置は、1列目21の一部に限られるものではなく、2列目22または3列目23に設けられた貫通孔2bの一部に装着してもよい。
次に図6及び図7を用いて、本実施の形態におけるはんだ噴流ノズルの動作及びこのはんだ噴流ノズルを用いたはんだ付け方法について説明する。
まず、プリント基板9に、耐熱性の低い表面実装部品(電子部品)13と耐熱性の高い表面実装部品(電子部品)14を予め定められた位置に配置する。このとき、耐熱性の低い表面実装部品13は、はんだ噴流ノズル200の溶融はんだを噴流しない部分C上を通過するように配置され、耐熱性の高い表面実装部品14は、溶融はんだを噴流しない部分C上を通過しないように配置される。そして、プリント基板9の下面側に配置される部品は例えば熱硬化性接着剤を用いてプリント基板9に接着され、プリント基板9の上面側に配置される表面実装部品は部品電極14aをプリント基板9に設けられたスルーホール9aに挿入することによりプリント基板9上に固定される。その後、例えばスプレー噴霧式フラクサ等を用いてプリント基板9のはんだ付け面側よりフラックスを塗布した後、ベルトコンベア等の搬送手段11を用いて、はんだ槽(図示せず)上に搬送される。
そして、プリント基板9がはんだ噴流ノズル200上に搬送されたとき、溶融はんだを噴流する部分Bのノズル部材52から噴流された溶融はんだ12が基板電極9bや部品電極14aのはんだ付け部と接触して濡れ広がることでプリント基板9と表面実装部品とがはんだ付けされる。すなわち、耐熱性の高い表面実装部品14は、はんだ噴流ノズル200の1列目21、2列目22、3列目23のはんだ噴流孔4から噴流する溶融はんだ12と接触することになる。
一方、溶融はんだを噴流しない部分Cの密閉部材6により、溶融はんだははんだ噴流ノズル100の上方へ噴流しないので、プリント基板9がこの溶融はんだを噴流しない部分C上を通過する際、耐熱性の低い表面実装部品13には、1列目21のはんだ噴流孔4から溶融はんだ12が噴流されず、2列目22及び3列目23のはんだ噴流孔4から噴流する溶融はんだ12のみが接触する。したがって、耐熱性の低い表面実装部品13に過度の熱が加わることを抑制でき、はんだ付け工程において耐熱性の低い電子部品が劣化するのを防止できる。
また、プリント基板9上に耐熱性の低い電子部品と耐熱性の高い電子部品とが混載された場合、従来は耐熱性の低い電子部品の仕様に合わせてはんだ付け条件が決定されていたが、本実施の形態に示したはんだ噴流ノズル200を用いることによって溶融はんだを噴流する部分と噴流しない部分とを任意に形成できるので、はんだ付け条件やプリント基板上の電子部品の配置の自由度を向上させることができる。
本実施の形態によれば、複数個の貫通孔2が設けられた多孔平板3に対して、この複数個の貫通孔2の一部に溶融はんだを噴流する噴流孔4を設けたノズル部材52を装着し、貫通孔2の残部に溶融はんだを噴流しない密閉部材6を装着して、溶融はんだを噴流する部分と噴流しない部分とを形成したことにより、プリント基板9上に耐熱性の低い表面実装部品13と耐熱の高い表面実装部品14とが混載された場合に、耐熱性の低い表面実装部品14に過度の熱が加わることがなく劣化を防止でき、電子部品を適正にかつ確実にはんだ付けすることができる。
2,2a,2b 貫通孔、 3 多孔平板(多孔体)、 4 はんだ噴流孔、 6 密閉部材、 8,10,13,14 表面実装部品(電子部品)、 9 プリント基板、51,52 ノズル部材。
Claims (6)
- はんだ槽に収容された溶融はんだを下方から吸込んでプリント基板に向かって噴流するはんだ噴流ノズルにおいて、間隔をおいて複数個設けられた貫通孔を有する多孔体と、前記複数の貫通孔の一部に着脱可能に装着され、はんだ噴流孔が設けられたノズル部材と、前記複数の貫通孔の残部に着脱可能に装着された密閉部材とを備えたことを特徴とするはんだ噴流ノズル。
- 密閉部材は、プリント基板の搬送方向に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のはんだ噴流ノズル。
- 密閉部材は、プリント基板の搬送方向と直交する方向に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のはんだ噴流ノズル。
- ノズル部材は、間隔をおいて配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のはんだ噴流ノズル。
- 溶融はんだを収容するはんだ槽と、このはんだ槽に設けられた請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のはんだ噴流ノズルと、前記はんだ槽内の溶融はんだを前記はんだ噴流ノズルに向かって圧送するポンプとを備えたはんだ付け装置。
- プリント基板上に電子部品を配置する工程と、前記プリント基板のはんだ付け面にフラックスを塗布する工程と、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のはんだ噴流ノズルから溶融はんだを前記プリント基板に向かって噴流する工程とを備えたことを特徴とするはんだ付け方法。
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2008
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