JP2010102261A - 音色設定装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチ音色データを簡単な手間で作成し、簡単に電子楽器へ割り当てることができるようにする。
【解決手段】シングル音色データが電子楽器へ割り当てられている状態において、マルチスイッチ40の操作に応じて、追加するシングル音色データをユーザに指示させ、該指示されたシングル音色データと前記割り当てられていたシングル音色データを含むマルチ音色データを作成する。電子楽器への割当は、それまで割り当てられていたシングル音色データから、該作成したマルチ音色データへ自動的に切り替えられる。一方、マルチ音色データが電子楽器へ割り当てられおり、かつ、該マルチ音色データに含まれる複数の音色のうちのいずれか1つが選択されている状態において、マルチスイッチ40が操作されると、ユーザに任意の音色を指示させ、該指示された音色と前記選択されている音色とを含むマルチ音色データを自動的に作成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電子楽器で発生する楽音の音色を設定するために該電子楽器に音色を割り当てる音色設定装置及び方法に関する。
周知のように、電子楽器においては、演奏操作された鍵に対応して発生する楽音の音色を任意に設定することができるようになっている。演奏操作された1つの鍵に対応して発生する1つの楽音に対して設定される音色データのタイプには、該音色データが単音色からなるものと、該音色データが複数音色(マルチ音色)からなるものとがある。例えば、発生する楽音に対して単音色タイプの音色データに基づく音色を設定する場合は、予め用意された複数の単音色タイプの音色データの中からユーザが所望する1つの単音色タイプの音色データを選択することで、該選択された単音色タイプの音色データを電子楽器に割り当てる。これにより、演奏操作された鍵に対応する楽音が該割り当てられた単音色タイプの音色データに従う音色で発生されるようになる。また、発生する楽音に対してマルチ音色タイプの音色データに基づく音色を設定する場合は、予め用意された複数のマルチ音色タイプ音色データの中からユーザが所望する1つのマルチ音色タイプ音色データを選択することで、該選択されたマルチ音色タイプ音色データを電子楽器に割り当てる。これにより、演奏操作された鍵に対応する楽音が該割り当てられたマルチ音色タイプ音色データに従う複数音色で発生されるようになる。以下、単音色タイプの音色データをシングル音色データといい、マルチ音色タイプの音色データをマルチ音色データということにする。
電子楽器内に予め用意されたシングル音色データ及びマルチ音色データのいずれかに対して、種々のパラメータの内いずれかをユーザが任意に設定・変更することにより、該シングル音色データ又はマルチ音色データの特性をユーザが自由に編集できるようにすることも知られている。また、電子楽器内に予め用意されたマルチ音色データとは別に、ユーザが自ら作成したマルチ音色データを電子楽器に追加できるようにすることも知られている。その場合、例えば、ユーザが複数の任意のシングル音色データを選択して組み合わせることにより、追加のマルチ音色データを作成し、これを電子楽器に登録する(例えば、特許文献1あるいは非特許文献1)。
特開平6−67666号公報 MUSIC PRODUCTION SYNTHESIZER 「MOTIF ES」取扱説明書(ヤマハ株式会社2003年発行)
1つのマルチ音色データは複数のパートからなり、各パート毎にユーザが任意のシングル音色データを選択することにより、当該ユーザに独自にマルチ音色データを作成することができる。その場合、従来技術においては、ユーザは、電子楽器の操作スイッチ及び操作パネル等を操作して、まず、マルチ音色データを作成するモードとすることを指示し、次いで、個々のパートを選択し、当該選択した各パートで使用するシングル音色データをそれぞれ選択し、こうして全てのパートについてシングル音色データの選択を終了したら、最後に、各パート毎に選択したシングル音色データで構成されるマルチ音色データを電子楽器に登録する、という面倒な手順を踏んで処理している。更に、そのように作成した追加のマルチ音色データを、電子楽器で現に発生する楽音の音色として設定するためには、電子楽器内に登録された複数のマルチ音色データの中から当該追加のマルチ音色データを選択する操作をユーザが行う必要があった。そのため、追加のマルチ音色データの作成に手間がかかるのみならず、作成したレイヤ音色データを電子楽器に割り当てる際にも手間がかかる、という問題があった。なお、音色データを電子楽器に割り当てるとは、電子楽器で現に発生すべき楽音の音色として当該音色データに係る音色が設定されることに相当する。
この発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、電子楽器へ同時に複数の音色を割り当てるためのデータであるマルチ音色データを簡単な手間で作成し、簡単に電子楽器へ割り当てることができるようにした音色設定装置及び方法を提供しようとするものである。
この発明に係る音色設定装置は、電子楽器へ1つの音色を割り当てるためのデータであるシングル音色データと電子楽器へ同時に複数の音色を割り当てるためのデータであるマルチ音色データのいずれか1つを電子楽器へ割り当てるための音色設定装置であって、シングル音色データを電子楽器へ割り当てる割当手段と、マルチ音色データの作成を開始するためのマルチスイッチの操作を検出する検出手段と、マルチスイッチの操作を検出したときに、追加するシングル音色データの指示を要求する要求手段と、前記要求に従い指示されたシングル音色データが示す音色と、前記割当手段により割り当てられていたシングル音色データが示す音色とを、電子楽器へ割り当てるためのマルチ音色データを作成する作成手段と、電子楽器への割当を、それまで割り当てられていたシングル音色データから、前記作成したマルチ音色データへ切り替える切替手段とを備える。
この発明によれば、割当手段によって1つの音色のシングル音色データが電子楽器へ割り当てられている状態において、マルチスイッチが操作されると、要求手段は、追加するシングル音色データを指示するようユーザに対して要求する。そして、この要求に従ってユーザが任意のシングル音色データを指示すると、作成手段は、該指示されたシングル音色データが示す音色と前記割当手段により割り当てられていたシングル音色データが示す音色とを電子楽器へ割り当てるための新たなマルチ音色データを作成する。それから、切替手段は、電子楽器への割当を、それまで割り当てられていたシングル音色データから、前記作成したマルチ音色データへ自動的に切り替える。こうして、ユーザは、マルチスイッチの操作と、所望の1つのシングル音色データの指示、という2つの操作を行うだけでよく、それだけの操作で、新たなマルチ音色データが自動的に作成されると共に、作成した新たなマルチ音色データが自動的に電子楽器へ割り当てられるようになる。従って、電子楽器へ同時に複数の音色を割り当てるためのデータであるマルチ音色データを簡単な手間で作成でき、かつ、簡単に電子楽器へ割り当てることができる。
この発明の別の観点に係る音色設定装置は、電子楽器へ同時に複数の音色を割り当てるためのデータであるマルチ音色データを電子楽器へ割り当てるための音色設定装置であって、マルチ音色データを電子楽器へ割り当てる割当手段と、前記割当手段により割り当てられたマルチ音色データに含まれる複数の音色のうちのいずれか1つを選択する選択手段と、マルチ音色データの編集を開始するためのマルチスイッチの操作を検出する検出手段と、マルチスイッチの操作を検出したときに、追加する音色の指示を要求する要求手段と、前記要求に従い指示された音色と前記選択手段により選択されていた音色とを同時に電子楽器へ割り当てるためのマルチ音色データとして、前記割当手段により割り当てられたマルチ音色データを編集する編集手段と、電子楽器への割当を、それまで割り当てられていた編集前のマルチ音色データから、編集後のマルチ音色データへ切り替える切替手段とを備える。
この発明によれば、電子楽器へ同時に複数の音色を割り当てるための或る1つのマルチ音色データが電子楽器へ割り当てられおり、かつ、該割り当てられたマルチ音色データに含まれる複数の音色のうちのいずれか1つを選択手段を介して選択している状態において、マルチスイッチが操作されると、要求手段は、追加する音色を指示するようユーザに対して要求する。そして、この要求に従ってユーザが任意の音色を指示すると、作成手段は、該指示された音色と前記選択手段により選択されていた音色とを同時に電子楽器へ割り当てるためのマルチ音色データとして、前記割り当てられたマルチ音色データを編集する。それから、切替手段は、電子楽器への割当を、それまで割り当てられていた編集前のマルチ音色データから、編集後のマルチ音色データへ自動的に切り替える。こうして、ユーザは、現在割当中のマルチ音色データに含まれるいずれか1つの音色を選択した状態において、マルチスイッチの操作と、所望の1つの音色の指示、という2つの操作を行うだけでよく、それだけの操作で、割当中のマルチ音色データが編集され(つまり、選択された音色と指示された音色とを割り当てるための新たなマルチ音色データが作成される)、編集後のマルチ音色データが自動的に電子楽器へ割り当てられるようになる。従って、電子楽器へ同時に複数の音色を割り当てるためのデータであるマルチ音色データを簡単な手間で作成でき、かつ、簡単に電子楽器へ割り当てることができる。
本発明は装置の発明として構成し実施することができるのみならず、方法の発明として構成し実施することができる。また、本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施することができるし、そのようなプログラムを記憶した記憶媒体の形態で実施することもできる。
以下、この発明のの実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
ハードウェア構成例
図1は、この発明に係る音色設定装置の機能を具備する電子楽器100の一実施例の全体的なハードウェア構成を示したブロック図である。本実施例に示す電子楽器は、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御される。CPU1は、この電子楽器全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、データ及びアドレスバス1Dを介してROM2、RAM3、検出回路4,5、表示回路6、音源回路7、効果回路8、外部記憶装置10、MIDIインタフェース(I/F)11および通信インタフェース(I/F)12がそれぞれ接続されている。更に、CPU1には、タイマ割込み処理における割込み時間や各種時間を計時するタイマ1Aが接続されている。
ROM2は、CPU1により実行される各種プログラムや各種データを格納するものである。RAM3は、CPU1が所定のプログラムを実行する際に発生する各種データを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。演奏操作子4Aは楽音の音高を選択するための複数の鍵を備えた例えば鍵盤等のようなものであり、各鍵に対応してキースイッチを有しており、この演奏操作子4A(鍵盤等)はユーザによるマニュアル(手弾き)演奏のために使用できるのは勿論のこと、当該装置における演奏環境などを設定するための入力手段として使用することもできる。検出回路4は、演奏操作子4Aの各鍵の押圧及び離鍵を検出することによって検出出力を生じる。
設定操作子(スイッチ等)5Aは、演奏に関する各種情報等を入力するためのスイッチなどの操作子を複数配置してなるものである。例えば、演奏に使用する演奏データの選択や演奏テンポ等の演奏環境の設定を行うためのスイッチ、ボリュームなどの楽音及び音楽に関連する操作子群を含む。勿論、これら以外にも、音高、音色、効果等を選択・設定・制御するために用いる数値データ入力用のテンキーや文字データ入力用のキーボード、あるいはディスプレイ6Aに表示される所定のポインタを操作するために用いるマウスなどの各種操作子を含んでいてよい。検出回路5は上記各スイッチの操作状態を検出し、その操作状態に応じたスイッチ情報をデータ及びアドレスバス1Dを介してCPU1に出力する。表示回路6は例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されるディスプレイ6Aに演奏に関する各種情報、あるいはCPU1の制御状態などを表示する。ユーザは該ディスプレイ6Aに表示されるこれらの各種情報を参照しながら、音色設定等を含む演奏環境の選択、入力、設定などを行うことができる。
音源回路7は複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、データ及びアドレスバス1Dを経由して与えられた、ユーザによる演奏操作子4Aの操作に応じてあるいは演奏データに基づき発生される各種演奏情報を入力し、これらの演奏情報に基づいて楽音信号を発生する。音源回路7から発生された楽音信号は、効果回路8を介して効果付与されてアンプやスピーカなどを含むサウンドシステム9から発音される。効果回路8は複数のエフェクトユニットを含んでおり、各エフェクトユニットは設定された効果パラメータに従い、それぞれ異なった効果を音源回路7からの楽音信号に付与することができる。
外部記憶装置10は、音色を設定するための音色データ(波形データを含む)及び楽曲を自動演奏するための演奏データなど、楽音生成の基となる各種データ、及びCPU1が実行する各種制御プログラム等の制御に関するデータなど、を記憶するものであり、例えばハードディスクなどからなる。なお、上述したROM2に制御プログラムが記憶されていない場合、この外部記憶装置10に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、外部記憶装置10は、ハードディスク(HD)に限らず、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD-ROM, CD-R/W等)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Disk)等の着脱自在な外部記憶媒体を1又は複数利用する構成であってもよく、また、フラッシュメモリなどの半導体メモリであってもよい。
MIDIインタフェース(I/F)11は、外部接続された他のMIDI機器11A等からMIDI形式の演奏データ(MIDIデータ)を電子楽器100へ入力したり、あるいは電子楽器100からMIDI形式の演奏データ(MIDIデータ)を他のMIDI機器11A等へ出力するためのインタフェースである。
通信インタフェース(I/F)12は、例えばLANやインターネット、電話回線等の有線あるいは無線の通信ネットワークXに接続されており、該通信ネットワークXを介してサーバコンピュータ12Aと接続され、当該サーバコンピュータ12Aから制御プログラムあるいは各種データなどを電子楽器100側に取り込むためのインタフェースである。すなわち、ROM2や外部記憶装置10(例えば、ハードディスク)等に制御プログラムや各種データが記憶されていない場合には、サーバコンピュータ12Aから制御プログラムや各種データをダウンロードするために用いられる。こうした通信インタフェース12は、有線あるいは無線のいずれかに限らず、双方の機能を具えていてよい。
なお、電子楽器100において、演奏操作子4Aは鍵盤楽器の形態に限らず、弦楽器や管楽器、あるいは打楽器等どのようなタイプの形態でもよい。また、電子楽器100は、演奏操作子4Aやディスプレイ6Aあるいは音源回路7などを1つの装置本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別々に構成され、MIDIインタフェースや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたものであってもよいことは言うまでもない。なお、本発明における電子楽器とは、必ずしも演奏操作子4Aを附属して具備しているものに限らず、MIDIデータ等の演奏情報を外部から入力して該入力した演奏情報に応じた楽音を発生する機能を具備するものであってもよい。以下説明する実施例では、本発明に係る音色設定装置の機能は、図1に示された電子楽器100の内部で実現される。しかし、それに限らず、楽音を発生する機能を具備する電子楽器とは別体の装置(例えば(パーソナルコンピュータ)で本発明に係る音色設定装置の機能が実現されるようになっていてもよい。
音色データ構成例
図2は、本実施例における音色データのデータ構造を示す図であり、(a)はシングル音色データのデータ構造を示し、(b)はマルチ音色データのデータ構造を示す。図2(a)は1セットのシングル音色データのデータ構成を示すもので、このようなデータ構成からなるシングル音色データが記憶装置に多数記憶されている。同様に、図2(b)は1セットのマルチ音色データのデータ構成を示すもので、このようなデータ構成からなるマルチ音色データが記憶装置に複数記憶されている。
シングル音色データとは、1つの音色を実現するための音色データであり、換言すれば、電子楽器100へ1つの音色を割り当てるためのデータである。マルチ音色データとは、複数の音色を同時に実現するための音色データであり、換言すれば、電子楽器100へ複数の音色を同時に割り当てるためのデータである。ここで、1つの音色とは、この分野で通常知られるように、当該音色を特定して選択することが可能なように音色識別情報(典型的には、ピアノ、ギター等の楽器音色名を含む)が付与されている音色であり、電子楽器に備わる音色選択手段あるいは音色選択データなどによって選択可能なものである。選択された音色の音色データが電子楽器に割り当てられると、該電子楽器で発生する楽音の音色として当該音色データに係る音色が設定される。なお、本実施例において、音色データを電子楽器に割り当てるとは、電子楽器で現に発生すべき楽音の音色として当該音色データに係る音色が設定(若しくは確定的に選択)されることを意味する。
図2(a)に示すように、1つのシングル音色データは、大別して、ヘッダ部20と、1乃至複数のエレメント部21を含む。1つのシングル音色データは1乃至複数の波形エレメントで構成されるようになっており、ヘッダ部20には各波形エレメントに共通のデータ及びパラメータを記憶し、各エレメント部21には各波形エレメント毎に固有のデータ及びパラメータを記憶する。
図示例では、エレメント部21は、4つのエレメントWE#1〜WE#4を記憶可能である。各エレメントWE#1〜WE#4は、それぞれ、波形を合成するサンプルデータからなる波形データと、波形の特性を制御するための各種パラメータを表わすエレメントパラメータとから構成されている。エレメントパラメータは例えば音高、音色、音量の各特性毎にパラメータを有しており、これらのパラメータ値をユーザの操作によって編集(変更)可能である。つまり、各エレメント毎に音高、音色、音量の各特性をそれぞれ編集(変更)することができる。各エレメントWE#1〜WE#4の波形データは、同じ音色を実現するものであるが、音域及びベロシティの範囲に対応して微妙に異なる音色変化・波形変化を実現するように、それぞれの波形の特徴が微妙に異なっているものである。通常、発生すべき楽音の音域及びベロシティの範囲に応じて、いずれか1つのエレメントWE#1〜WE#4の波形データが当該楽音の発生のために利用される。よって、1つのシングル音色データは、必ずしも複数のエレメントWE#1〜WE#4で構成する必要はなく、少なくとも1つのエレメントを具備していればよい。
ヘッダ部20は、当該シングル音色を特定するための音色IDを記憶する音色ID部20aと、当該シングル音色の全エレメント(波形)に共通の各種設定用及び楽音制御用のパラメータを記憶する設定/制御パラメータ部20bとを有する。例えば、音色IDは、当該シングル音色を区別するための音色番号のような主たる識別情報と、当該シングル音色の楽器音色としてのカテゴリ(ピアノあるいはギター等)を示すカテゴリ情報とを含む。音色IDは、当該シングル音色データを記憶装置から検索又は読み出すためのインデックス情報として使用される。当該シングル音色の全エレメント(波形)に共通の設定/制御用パラメータとしては、アルペジオ設定パラメータ、エフェクト設定パラメータなどがある。アルペジオ設定パラメータとは、アルペジオのタイプやテンポなど、当該シングル音色で使用するアルペジオ演奏の基本となるパラメータからなる。エフェクト設定パラメータとは、当該シングル音色に対応する楽音に付与するエフェクトを設定するパラメータである。共通の楽音制御用パラメータの値もユーザの操作によって編集(変更)可能である。
図2(b)に示すように、1セットのマルチ音色データは、大別して、共通データ部30と、パート部31とを含む。1セットのマルチ音色データは複数のパートで構成されるようになっており、共通データ部30には各パートに共通のデータ及びパラメータを記憶し、パート部31には各パート毎に固有のデータ及びパラメータを記憶する。
共通データ部30は、当該マルチ音色を特定するためのマルチ音色ID(例えばマルチ音色番号)を記憶するマルチ音色ID部30aと、当該マルチ音色データに共通の楽音制御用及びその他制御のパラメータを記憶する共通パラメータ部30bとを有する。このマルチ音色IDは、当該マルチ音色データを記憶装置から検索又は読み出すためのインデックス情報として使用される。
パート部31は、電子楽器に割り当てる複数の音色それぞれをパート単位で記録するためのもので、図示の例では、4つのパートPT#1〜PT#4を有する。パート部31における各パートPT#1〜PT#4においては、当該パートの音色を規定するシングル音色データを記憶するシングル音色データ部31aと、当該パートで発生する楽音の特徴を設定又は制御するための複数のパートパラメータを記憶するパートパラメータ部31bと、パートスイッチデータ31cとを含んでいる。各パートPT#1〜PT#4の音色(シングル音色)はユーザによって任意に設定・編集できる。パートパラメータ部31bで記憶するパートパラメータには、一例として、音域制限パラメータ、ベロシティ範囲制限パラメータなどが含まれている。音域制限パラメータは、当該パートで発生する楽音の音域をスイッチ制限するパラメータである。ベロシティ範囲制限パラメータは、当該パートで発生する楽音の持つベロシティの最高値と最低値を設定するパラメータである。すなわち、設定された最高値と最低値の間のベロシティ値を持つ楽音のみを当該パートで発生するよう制限するパラメータである。パートスイッチデータ31cは、当該パートでの楽音発生の可否(ON/OFF)を設定するデータである。すなわち、このマルチ音色データで使用するパートではそのパートスイッチデータがONにセットされ、使用しないパートではそのパートスイッチデータはOFFとされる。パート部31に記憶する各データ及びパラメータも、ユーザによって任意に設定・編集できる。なお、シングル音色データ部31aには、シングル音色データの実体データを記憶してもよいし、あるいは、シングル音色データの音色IDのみを記憶するようにしてもよい。
シングル音色データに基づく楽音発生例
シングル音色データに基づく楽音発生の典型例について説明する。設定操作子5A等の操作によってユーザが複数のシングル音色の中から所望のシングル音色を選択すると、CPU1の処理により、当該選択されたシングル音色についてのシングル音色データが記憶装置(例えば外部記憶装置10)から読み出され、該シングル音色データに対応する音色が電子楽器100に割り当てられる。ここで、該シングル音色データに対応する音色を電子楽器100に割り当てるとは、RAM3のワーキングエリア内に設定されるカレントバッファ内に該読み出されたシングル音色データが記憶され、音源回路7が少なくとも1つの発音チャンネルを使用して該カレントバッファ内に記憶されたシングル音色データに基づく音色の楽音を発生しうる状態となることである。例えば、或るシングル音色データが電子楽器100に割り当てられた状態では、演奏操作子4Aを介してユーザが所望の鍵(音高)の演奏操作を行うと、演奏操作された鍵(音高)の楽音が該割り当てられたシングル音色データに基づく音色で音源回路7から発生される。その場合、当該シングル音色データに含まれる複数のエレメントのうちのいずれか1つのエレメントが、発生すべき楽音の音域及びベロシティに応じて選択され、使用される。なお、カレントバッファ内に記憶されたシングル音色データの各種パラメータは、設定操作子5A等の操作によってユーザが適宜編集することもできる。
マルチ音色データに基づく楽音発生例
マルチ音色データに基づく楽音発生の典型例について説明する。設定操作子5A等の操作によってユーザが複数のマルチ音色の中から所望のマルチ音色を選択すると、CPU1の処理により、当該選択されたマルチ音色についての1セットのマルチ音色データが記憶装置(例えば外部記憶装置10)から読み出され、該1セットのマルチ音色データに含まれる複数の音色(シングル音色)が同時に電子楽器100に割り当てられる。ここで、該マルチ音色データに含まれる複数の音色を電子楽器100に割り当てるとは、RAM3のワーキングエリア内に設定されるカレントバッファ内に該読み出されたマルチ音色データが記憶され、音源回路7が複数の(各パートに毎に個別の)発音チャンネルを使用して該カレントバッファ内に記憶されたマルチ音色データに含まれる各パート毎の音色の楽音をそれぞれ発生しうる状態となることである。例えば、或るマルチ音色データに対応する複数の音色が電子楽器100に割り当てられた状態では、演奏操作子4Aを介してユーザが所望の1つの鍵(音高)の演奏操作を行うと、演奏操作された鍵に対応する同じ音高(又は音名)の複数の楽音がマルチ音色データに含まれる複数の音色で音源回路7の複数チャンネルから同時に発生される。
典型的には、マルチ音色データにおいては、各パート毎に設定された音域及びベロシティの範囲が、複数のパート間で重複するように設定されている。すなわち、演奏操作された1つの鍵に対応する楽音を複数のパートを使用して複数の音色で同時に発音することにより、音に厚みを出すようにしている。なお、パートスイッチデータがOFFに設定されているパートでは楽音は発生されないので、複数パートのうち1パートのパートスイッチデータがONに設定されているような場合は、マルチ音色データに基づく楽音発生であっても、1パートだけの音色で楽音が発生されることもありうる。
マルチ音色データ自動作成(第1実施例)
この発明に従いマルチ音色データを作成する実施例(第1実施例)について図3〜図5に基づき説明する。この第1実施例においては、概ね、何らかのシングル音色データが電子楽器100へ割り当てられている状態(シングルモード)において、マルチ音色データの作成を開始するためのマルチスイッチ40が操作されることを契機として、該割り当てられているシングル音色データを自動的に含むように新たなマルチ音色データを作成し、作成したマルチ音色データを電子楽器100へ割り当てる。
図3は、設定操作子5Aの中に配置されているいくつかのスイッチを示す。マルチスイッチ40は本発明を実施するために設けられたスイッチであり、所定の条件下でこれがON操作されたときは、本発明の第1実施例に従ってマルチ音色データの作成を開始するよう指示する機能を果し、また、後述する第2実施例に従ってマルチ音色データの編集を開始するよう指示する機能を果たす。なお、編集モード指示スイッチ41,42は従来から設けられているものであり、シングルモード指示スイッチ41はシングルモード(シングル音色データを電子楽器へ割り当て、該シングル音色データの作成あるいは編集等を行うモード)を指示するためのスイッチである。マルチモード指示スイッチ42はマルチモード(マルチ音色データを電子楽器へ割り当て、該マルチ音色データの作成あるいは編集等を行うモード)を指示するためのスイッチである。これらのスイッチ41,42がON操作されたときは、従来知られているように、それまでの編集状態とは無関係に、それぞれ指示されたシングルモード又はマルチモードに電子楽器100のモードが設定される。シングルモードでは、シングル音色データの編集ができ、マルチ音色データの編集はできない。一方、マルチモードでは、マルチ音色データの編集ができ、シングル音色データの編集はできない。従って、従来は、電子楽器のモードがシングルモードのとき、マルチ音色データに関する各種の処理(マルチ音色データの選択や編集)を行いたい場合は、マルチモード指示スイッチ42をON操作して電子楽器のモードをマルチモードに切り替えるようになっており、一方、電子楽器のモードがマルチモードのとき、シングル音色データに関する各種の処理(シングル音色データの選択や編集)を行いたい場合は、シングルモード指示スイッチ41をON操作して電子楽器のモードをシングルモードに切り替えるようにしている。この場合、従来のモード切り替えにあっては、モード切り替え前の編集状態はモード切り替え後に引き継がれることはないため、ユーザは、所望の選択・編集操作をモード切り替え後に一から始める必要があり、手間がかかっていた。これに対して、マルチスイッチ40の操作に応じて行われる本発明の実施例においては、そのような手間を省くことができる。なお、オートドラムスイッチ43については後述する。
図4(a)は、シングル音色データを電子楽器100へ割り当てるための処理例を略示する図である。例えば、シングルモード指示スイッチ41がON操作されたとき図4(a)の処理が開始され、電子楽器100のモードがシングルモードに設定される。ステップS1は、シングル音色データを電子楽器100へ割り当てる処理を行うルーチンを包括的に示している。このステップS1では、前述したように、例えば、設定操作子5A等の操作によってユーザが複数のシングル音色の中から所望のシングル音色を選択し、当該選択されたシングル音色についてのシングル音色データを記憶装置(例えば外部記憶装置10)から読み出し、該シングル音色データに対応する音色を電子楽器100に割り当てる(電子楽器100で発生する楽音の音色を該シングル音色データの音色に設定する)。また、電子楽器100に割り当てたシングル音色データの各種パラメータを編集するための処理もこのステップS1内に含まれる。このステップS1で実行する処理は公知の処理を適宜利用してよいため、その詳細説明は省略する。ステップS1のルーチンを実行することにより、何らかの特定のシングル音色データが電子楽器100に割り当てられている状態となる。ステップS1のルーチンは、シングル音色データを電子楽器へ割り当てる割当手段に相当する。
図4(b)は、マルチスイッチ40がONされたときに実行される処理の一例を略示する図である。図示しない操作検出処理によってマルチスイッチ40がONされたことが検出されたならば、図4(b)のルーチンを開始し、ステップS2で、現在、電子楽器100に割り当てられているのは、シングル音色データとマルチ音色データのどちらであるかを判定する。つまり、ステップS2では、電子楽器100の現在のモードがシングルモードとマルチモードのどちらであるかを判定する。上記のように、シングル音色データが電子楽器100に割り当てられているならば(すなわち、シングルモード中ならば)、ステップS3に行き、「マルチ音色データ自動作成処理」を開始する。この第1実施例の場合、図示しない操作検出処理によってマルチスイッチ40がONされたことを検出する処理が、マルチ音色データの作成を開始するためのマルチスイッチの操作を検出する検出手段に相当する。「マルチ音色データ自動作成処理」の一例は図5に示されている。
このようにシングル音色データが電子楽器100に割り当てられている状態(シングルモード)においてマルチスイッチ40がONされると図5の「マルチ音色データ自動作成処理」が開始されることになるが、この図5の「マルチ音色データ自動作成処理」の開始時点において電子楽器100に割り当てられているシングル音色データを、便宜的に、「基のシングル音色データBST」と称する。
図5において、ステップS10では、新しいマルチ音色データを作成するためのデータ領域を確保する。すなわち、図2(b)に示すようなデータ構造からなる1セットのマルチ音色データを格納するためのデータ領域を確保する。以後の処理では、このデータ領域に対して新しいマルチ音色データのための各種データやパラメータを書き込む。
ステップS11では、新しいマルチ音色データのための共通パラメータを設定する。ここでは、例えば図2(b)に示された共通データ部30に記憶するデータ及びパラメータを設定し、記憶する。特に、共通データ部30の共通パラメータ部30b内に記憶する共通パラメータのうち一部の発音環境に関連するパラメータは、基のシングル音色データBSTが有する発音環境に関連するパラメータと同じ値になるように自動的に設定される。共通パラメータとして設定する発音環境に関連するパラメータとは、一例として、アルペジオテンポ設定パラメータ、マスタ・イコライザー設定パラメータ、マスタ・エフェクト設定パラメータ、オーディオ入力関連パラメータなどがある。このような共通の発音環境に関連するパラメータは、新しいマルチ音色データにおいても、現在電子楽器100に割り当てられている基のシングル音色データBSTが持っている同じタイプのパラメータとそれぞれ同じ値に自動的に設定するのが合理的であるからである。すなわち、ユーザが現在意図している発音環境は、現在電子楽器100に割り当てられている基のシングル音色データBSTのためにユーザによって既に望みの値に設定されているとみなしてよいので、新しいマルチ音色データのための発音環境に関連する共通パラメータもそれと同様に設定するのが合理的である。それ以外の共通パラメータは、デフォルト値又は初期値としてそれぞれのパラメータ毎に予め決められている値に自動的に設定する。また、マルチ音色ID部30aに記憶するマルチ音色IDとしては、未使用のマルチ音色番号を新しいマルチ音色データに対して自動的に割り当てるようにしてよい。
ステップS12では、パート1(図2(b)におけるPT#1)の音色として基のシングル音色データBSTを設定する。すなわち、図2(b)に示したデータ構造におけるパート部31のパート1(PT#1)のシングル音色データ部31aに、基のシングル音色データBSTをコピーする。なお、ここで行う基のシングル音色データBSTのコピーは、基のシングル音色データBSTの実体データをコピーすることであってもよいし、あるいは、基のシングル音色データBSTの音色IDのみをコピーすることであってもよい。こうして、基のシングル音色データBSTが新しいマルチ音色データにパート1として自動的に含まれるようになる。また、パート1(図2(b)におけるPT#1)のパートパラメータ部31bに記憶するパートパラメータのうち基のシングル音色データBSTが持つパラメータを流用コピーできるものはコピーする。基のシングル音色データBSTからパートパラメータ部31bにパートパラメータの一部としてコピーするパラメータには、例えば、エフェクト設定パラメータ、リバーブ設定パラメータ、コーラス設定パラメータなど、パート単位で設定するのが好ましい所定の発音環境に関連するパラメータがある。パート1(図2(b)におけるPT#1)のパートパラメータ部31bに記憶するパートパラメータのうち基のシングル音色データBSTからコピーできないものは、それぞれ初期値を設定する。例えば、基のシングル音色データBSTからコピーできないパラメータとは音域制限パラメータ、ベロシティ範囲制限パラメータなどがそれに該当する。音域制限パラメータは初期値として全音域(音域制限なし)に設定する状態に設定される。ベロシティ範囲制限パラメータは初期値として全範囲(ベロシティ範囲制限なし)に設定する状態に設定される。また、パートスイッチデータ31cはパートスイッチONに設定され、このパート1で楽音を発生する状態とする。
ステップS13では、追加のシングル音色データのパートとして使用するパート2(図2(b)におけるPT#2)のパートパラメータ及びパートスイッチデータとして、パート1の該当するパラメータをコピーする。従って、パート1とパート2とは、エフェクト設定パラメータ、リバーブ設定パラメータ、コーラス設定パラメータなど、パート単位で設定するのが好ましい所定の発音環境に関連するパラメータが同じになるように自動的にコピーされ、かつ、そのパートスイッチデータが共にON、音域は全音域にわたって重複するように初期設定される。
ステップS14では、パート1に設定した基のシングル音色データBSTになじむシングル音色データをリストアップした推奨リストを決定する。基のシングル音色データBSTになじむシングル音色データとは、基のシングル音色データBSTの音色と一緒に発音するのに適した音色のシングル音色データである。例えば、音色の各カテゴリ(例えばピアノ、ギター等の楽器タイプ)毎に適切な複数のシングル音色データをリストアップした推奨リストを予め用意しておき、パート1に設定した基のシングル音色データBSTのカテゴリに応じて適切な推奨リストを決定するとよい。あるいはこれに限らず、個々のシングル音色毎に適切な複数のシングル音色データをリストアップした推奨リストを予め用意しておき、パート1に設定した基のシングル音色データBSTに応じた推奨リストを決定するようにしてもよい。
ステップS15では、追加のシングル音色データをユーザに指示させるためのダイアログウインドウをディスプレイ6Aで表示し、追加のシングル音色データを指示するようユーザに要求する。ユーザは、この要求に従って、所望のシングル音色データを追加のシングル音色データとして指示するための入力操作をダイアログウインドウを介して行う。なお、ダイアログウインドウでは、前記ステップS14で決定した推奨リストを追加のシングル音色データの候補として、ポップアップ表示等によって提示し、この推奨リストから所望のシングル音色データをユーザに選択させるようになっており、また、これに限らず、提示した推奨リスト以外のシングル音色データをユーザが選択・指示できるようにもなっている。その場合、ユーザに望みの音色カテゴリを選択させ、選択されたカテゴリのリストをポップアップ表示等によって提示し、このリストを参照してユーザが選択・指示を行えるようにするとよい。もちろん、リストからの選択に限らず、シングル音色選択スイッチ等の選択手段を介して所望のシングル音色データをユーザが指示するようにしてもよい。ステップS15の処理は、マルチスイッチの操作を検出したときに追加するシングル音色データの指示を要求する要求手段に相当する。
ステップS16では、上記ダイアログウインドウを介した追加のシングル音色データの指示入力操作が完了したか否かを判定する。YESであれば、ステップS17に進み、指示されたシングル音色データをパート2の音色として設定する。すなわち、ユーザが指示したシングル音色データを記憶装置から読み出し、これを図2(b)に示したデータ構造におけるパート部31のパート2(PT#2)のシングル音色データ部31aにコピーする。なお、シングル音色データ部31aへのシングル音色データのコピーは、該シングル音色データの実体データをコピーすることであってもよいし、あるいは、該シングル音色データの音色IDのみをコピーすることであってもよい。
ステップS18では、残りのパート3及び4のパートパラメータ部31bの各パラメータをそれぞれ所定の初期値に設定し、かつ、パートスイッチデータ31cをOFFに設定する。これにより、図5の処理でマルチ音色データを新たに作成するとき、最初の設定では、パート1及び2のみが有効化され、パート3及び4は自動的にOFFとされる。これは、早く次のステップS19に移行し、今回新たに作成したマルチ音色データを電子楽器100に割り当てる状態にするためである。もちろん、ユーザは、その後の編集操作によってマルチ音色データ編集処理を行うことにより、残りのパート3及び4に所望のシングル音色データを割り当て、かつ、これらのパート3及び4のパートスイッチデータをONに設定することにより、これらのパート3及び4を有効化することができる。
こうして、ステップS10〜S18の処理によって、基のシングル音色データBSTをベースにした1つのマルチ音色データが作成され、記録されることになる。なお、ステップS10〜S18の処理は、前記要求に従い指示されたシングル音色データが示す音色と、前記割当手段により割り当てられていたシングル音色データが示す音色とを、電子楽器へ割り当てるためのマルチ音色データを作成する作成手段に相当する。
ステップS19では、電子楽器100への割当を、それまで割り当てられていたシングル音色データBSTから、今回新たに作成したマルチ音色データへ切り替える。同時に、電子楽器100のモードをシングルモードからマルチモードに切り替える。これに伴い、上述のダイアログウインドウが閉じられ、マルチ音色データのパート編集処理に移行し、ディスプレイ6Aには、マルチ音色データのパート編集処理のための初期画面が表示される。マルチ音色データのパート編集処理では、通常知られているように、電子楽器100に現在割り当てられているマルチ音色データに対する編集操作を行うことができる。ステップS19の処理は、電子楽器への割当を、それまで割り当てられていたシングル音色データから、前記作成したマルチ音色データへ切り替える切替手段に相当する。こうして、図5の処理が終了したときには、電子楽器100には新たに作成したマルチ音色データが割り当てられていると共に、モードがマルチモードに自動的に切り替わる。
なお、図5の処理からマルチ音色データのパート編集処理に移行した直後においては、マルチ音色データのパート編集処理のための初期画面には、編集対象となるカレントパートとしてパート2が表示される。つまり、図5の処理からマルチ音色データのパート編集処理に移行したときには、最初に編集対象となるパートとしてパート2が自動的に選ばれ、図5のステップS17で該パート2に設定された前記追加のシングル音色データの各種パラメータを編集できるように、スムーズに処理が移行する。このとき、電子楽器100には今回新たに作成したマルチ音色データが割り当てられているので、ユーザは、今回新たに作成したマルチ音色データで発音される演奏音を耳で聞いて確認しながら、該マルチ音色データのパート2のシングル音色に関する各パラメータの設定と編集作業を行うことができる。更に、マルチ音色データのパート編集処理においては、その後、ユーザが自由にパートを選択してそのパートのシングル音色に関するパラメータ等の設定・編集を行うことができる。
マルチモードでの発音処理例
図6は、マルチモードでの(マルチ音色データが電子楽器に割り当てられているときの)発音処理フローの一例を略示する。この発音処理は、演奏操作子4Aの押鍵操作によりスイッべき楽音が指示されたとき、あるいはMIDIインタフェース11を介してノートオンイベントデータを受信したときなど、何らかの発音指示が与えられたときスタートする。
ステップS20では、発音指示された楽音の音高及びベロシティを検出する。
ステップS21では、各パート毎のパートスイッチデータ及び音域制限パラメータ、ベロシティ範囲制限パラメータなどに応じて、当該発音指示された楽音の発生に使用するパートを決定する。つまり、各パートにつき、パートスイッチデータがONであること、当該音高が音域制限パラメータで設定される発生可能な音域内に収まり、かつ、当該ベロシティがベロシティ範囲制限パラメータで設定される発生可能なベロシティ範囲内に収まる、という条件が満たされたならば、当該パートを発音に使用するパートと決定する。
ステップS22では、ステップS21で発音に使用すると決定された各パートの楽音の発生を開始するよう、音源回路7に指示する。例えば、使用するパートのために必要な発音チャンネルを確保し、確保した各チャンネルに対して当該パートのシングル音色データを供給する。こうして、当該マルチ音色データに含まれる複数の音色の楽音が同時に発音される。
マルチ音色データ自動編集(第2実施例)
この発明に従いマルチ音色データを自動編集して新たなマルチ音色データを作成する実施例(第2実施例)について図4(b),(c),図7に基づき説明する。何らかのマルチ音色データが電子楽器100へ割り当てられている状態(つまり、電子楽器100のモードとしてマルチモードが設定されている状態)においては、常にいずれか1つのパートが選択されている状態にある。この第2実施例においては、マルチ音色データが電子楽器100へ割り当てられている状態(つまりマルチモード)において、マルチスイッチ40が操作されたときには、その操作時点で選択中のパートのシングル音色データに、その音色と同時に発音させたい新たなシングル音色データを当該マルチ音色データに設定し、該マルチ音色データの内容を更新(編集)する。すなわち、この第2実施例においては、既存のマルチ音色データを編集することで新たなマルチ音色データを作り出す処理を、マルチスイッチ40の操作を契機として、効率的に行う。
図4(c)は、マルチ音色データを電子楽器100へ割り当てるための処理及び該マルチ音色データのパートを選択して編集作業を行う処理の例を略示する図である。例えば、マルチモード指示スイッチ42がON操作されたとき図4(c)の処理が開始され、電子楽器100のモードがマルチモードに設定される。ステップS31は、マルチ音色データを電子楽器100へ割り当てる処理を行うルーチンを包括的に示している。ステップS32は、該マルチ音色データのパートを選択して編集作業を行う処理を行うルーチンを包括的に示している。ステップS31では、例えば、ユーザが複数セットのマルチ音色の中から所望のマルチ音色を選択し、当該選択されたマルチ音色についてのマルチ音色データを記憶装置(例えば外部記憶装置10)から読み出し、該マルチ音色データに含まれる複数の音色を電子楽器100に割り当てる(電子楽器100で発生する楽音の音色を該マルチ音色データに含まれる複数の音色に設定する)。また、ステップS32では、電子楽器100に割り当てたマルチ音色データに含まれる複数の音色(複数のパート)のうちいずれかの音色(パート)を選択し、該選択した音色(パート)の各種パラメータを編集するための処理を行う。ステップS31,S32で実行する処理は公知の処理を適宜利用してもよいため、その詳細説明は省略する。また、上述した本発明の実施例(第1実施例)に従って、マルチ音色データが電子楽器100に割り当てられ、そのうち任意のパートが選択されて編集対象となって適宜編集されることになる処理も、このステップS31,S32の処理に包括的に含まれるものとする。ステップS31のルーチンはマルチ音色データを電子楽器へ割り当てる割当手段に相当し、ステップS32のルーチンは前記割当手段により割り当てられたマルチ音色データに含まれる複数の音色のうちのいずれか1つを選択する選択手段に相当する。
なお、ステップS32における編集対象の音色(パート)を選択する処理は、自動的に行われてもよいし、ユーザの操作に応じて行われてもよい。例えば、いずれかのマルチ音色データが選択されて電子楽器100に割り当てられると、初期設定として、割り当てられたマルチ音色データのうちの所定の1つのパート(例えばパート1)が自動的に選択される。このように自動的に選択されたパートが編集対象パートとなる。また、電子楽器100がマルチモードに設定されている状態において、設定操作子5A内に含まれるパート選択のための操作手段をユーザが操作することで所望のパート(音色)を選択することができる。このようにユーザ操作によって選択されたパートが編集対象パートとなる。なお、編集対象として選択される音色(パート)は、1つのみである。従って、編集対象として新たな音色(パート)が選択されると、それまで選択されていた音色(パート)は選択解除される。
このようにマルチ音色データが電子楽器100に割り当てられている状態(マルチモード)において、マルチスイッチ40がONされたならば、図4(b)の処理において、ステップS2ではマルチ音色データが電子楽器100に割り当てられていると判定する。そして、ステップS4に行き、「マルチ音色データ自動編集処理」を開始する。この第2実施例の場合、図示しない操作検出処理によってマルチスイッチ40がONされたことを検出する処理が、マルチ音色データの編集を開始するためのマルチスイッチの操作を検出する検出手段に相当する。この「マルチ音色データ自動編集処理」の一例は図7に示されている。
このようにマルチ音色データが電子楽器100に割り当てられている状態(マルチモード)においてマルチスイッチ40がONされると図7の「マルチ音色データ自動編集処理」が開始されることになるが、この図7の「マルチ音色データ自動編集処理」の開始時点において編集対象として選択されている1つのパートを、便宜的に「基のパートPTb」と称し、該基のパートPTbのシングル音色データを便宜的に「基のシングル音色データmBST」と称する。
図7において、ステップS40では、新しく追加する音色のパート(これを「PTx」で示す。)を決定する。この決定の仕方は、電子楽器100に現在割り当てられているマルチ音色データの各パートのうち、基のパートPTbを除く残りのパートの中から、パートスイッチデータがOFFに設定されているパートのうち1つを選択する。パートスイッチデータがOFFに設定されているパートが複数ある場合は、そのうちパート番号が最も若い(小さい)パートを選択する。また、残りのパートの中にパートスイッチデータがOFFに設定されているパートがなければ、そのうちパート番号が最も若いパートを選択する。このように、パート番号が最も若いパートを優先的に選択するようにした理由は、本実施例の仕様では、マルチ音色データの中にドラム音色を含ませる場合は、パート番号が最も古い(大きい)パート4に該ドラム音色を割り当てるようにしているためである。これによって、ステップS40で、新しく追加する音色のパートを自動的に決定する場合、ドラム音色に使用されるパート4に決定されにくくしている。これは、パート4は、新しく追加する音色のパートとしてできるだけ使わずに、ドラム音色用としてできるだけリザーブしておきたいためである。
ステップS41では、決定したパートPTxのパラメータを初期設定する。この初期設定の仕方は、例えば、基のパートPTbのパートパラメータ部31b(図2(b))のパートパラメータをパートPTxのパートパラメータ部31bにそのままコピーし、パートスイッチデータはONに設定することからなる。
ステップS42では、基のシングル音色データmBSTになじむシングル音色データをリストアップした推奨リストを決定する。このステップS42の処理は、前述のステップS14(図5)と同様の処理であるから、ステップS14の説明をここで援用し、詳細説明の繰り返しを省略する。
ステップS43では、追加する音色(シングル音色データ)をユーザに指示させるためのダイアログウインドウをディスプレイ6Aで表示し、追加する音色(シングル音色データ)を指示するようユーザに要求する。ユーザは、この要求に従って、所望のシングル音色データを追加のシングル音色データとして指示するための入力操作をダイアログウインドウを介して行う。なお、ダイアログウインドウでは、前記ステップS42で決定した推奨リストを追加のシングル音色データの候補として、ポップアップ表示等によって提示し、この推奨リストから所望のシングル音色データをユーザに選択させるようになっており、また、これに限らず、提示した推奨リスト以外のシングル音色データをユーザが選択・指示できるようにもなっている。その場合、ユーザに望みの音色カテゴリを選択させ、選択されたカテゴリのリストをポップアップ表示等によって提示し、このリストを参照してユーザが選択・指示を行えるようにするとよい。もちろん、リストからの選択に限らず、シングル音色選択スイッチ等の選択手段を介して所望のシングル音色データをユーザが指示するようにしてもよい。ステップS40〜S43の処理は、マルチスイッチの操作を検出したときに、追加する音色の指示を要求する要求手段に相当する。
ステップS44では、追加する音色(シングル音色データ)の指示入力操作が完了したか否かを判定する。YESであれば、ステップS45に進み、指示された音色(シングル音色データ)をパートPTxの音色として設定する。すなわち、ユーザが指示した音色のシングル音色データを記憶装置から読み出し、これを当該マルチ音色データのデータ構造におけるパートPTxのシングル音色データ部31aにコピーする。なお、シングル音色データ部31aへのシングル音色データのコピーは、該シングル音色データの実体データをコピーすることであってもよいし、あるいは、該シングル音色データの音色IDのみをコピーすることであってもよい。
こうして、電子楽器100に現在割り当てられているマルチ音色データにおいて、基のパートPTbには基のシングル音色データmBSTが割り当てられている一方で、追加する音色のパートPTxに対応してユーザが指示した音色のシングル音色データが割り当てられる状態となるように、該マルチ音色データが編集される。ステップS40〜S45の処理は、前記要求に従い指示された音色と前記選択手段により選択されていた音色とを同時に電子楽器へ割り当てるためのマルチ音色データとして、前記割当手段により割り当てられたマルチ音色データを編集する編集手段に相当する。
ステップS46では、それまで割り当てられていた編集前のマルチ音色データに代えて、編集後のマルチ音色データを電子楽器100へ割り当てるよう、電子楽器100に対するマルチ音色データの割当を切り替える。ステップS46の処理は、電子楽器への割当を、それまで割り当てられていた編集前のマルチ音色データから、編集後のマルチ音色データへ切り替える切替手段に相当する。なお、編集前のマルチ音色データに代えて編集後のマルチ音色データを電子楽器100へ割り当てる態様には、編集前のマルチ音色データと編集後のマルチ音色データをそれぞれ保存した上で編集前のマルチ音色データの割当を解消して編集後のマルチ音色データを新たに割り当てるようにする態様と、編集前のマルチ音色データを編集後のマルチ音色データに書き換えて更新(保存)することにより、結果的に電子楽器への割当が編集前のマルチ音色データから編集後のマルチ音色データへ変更される態様とがあり、そのいずれの態様であってもよい。
ステップS47では、パートPTxを編集対象に設定して、マルチ音色データのパート編集処理に移行する。これにより、図7の処理からパート編集処理に移行した直後においては、マルチ音色データのパート編集処理のための初期画面には、編集対象となるカレントパートとしてパートPTxが表示される。つまり、図7の処理からマルチ音色データのパート編集処理に移行したときには、最初に編集対象となるパートとしてパートPTxが自動的に選ばれ、図7のステップS45で該パートPTxに設定された音色のシングル音色データの各種パラメータを編集できるように、スムーズに処理が移行する。このとき、電子楽器100には編集後のマルチ音色データが割り当てられているので、ユーザは、編集後のマルチ音色データで発音される演奏音を耳で聞いて確認しながら、該マルチ音色データのパートPTxのシングル音色に関する各パラメータの設定と編集作業を行うことができる。
変更例
上述の第1及び第2実施例の変更例として、オートドラム割当機能について説明する。オートドラム割当機能とは、或るシングル音色データ(又はパート)が編集対象となっているとき、マルチスイッチ40ではなく、オートドラムスイッチ43(図3)がON操作されたときに実行される機能である。概説すると、オートドラムスイッチ43(図3)のON操作に基づきオートドラム割当機能が選択された場合は、現在編集対象となっているシングル音色データ(又はパート)に適したドラム音色をパート4に設定した新たなマルチ音色データを作成するようになっている。なお、オートドラムスイッチ43もマルチスイッチ40の一種であり、概念的にはマルチスイッチと同等の機能を果たす。
まず、上述の第1実施例をオートドラム割当機能に変更する例について、変更箇所についてのみ説明する。図4(b)のステップS2での判定条件を「オートドラムスイッチ43がONか?」に変更する。これにより、電子楽器100にシングル音色データが割り当てられている状態で、オートドラムスイッチ43がONされたときに、図5のマルチ音色データ自動作成処理に移行することになる。図5のマルチ音色データ自動作成処理では、ステップS13において、追加のシングル音色データ(ドラム音色)のパートとしてパート4を使用するように設定する。ステップS14では、基のシングル音色データBSTになじむドラム音色の推奨リストを決定する。すなわち、ドラム音色以外の音色のための推奨リストとは異なるドラム音色用の推奨リストをユーザに提示する。ステップS17では、ユーザが指示したドラム音色データをパート4の音色として設定する。ステップS18では、パート2及び3のパートパラメータを初期値とし、そのパートスイッチOFFに設定する。こうして、それまで割り当てられていたシングル音色データBSTをパート1に設定し、ユーザが指示したドラム音色データをパート4に設定してなる新たなマルチ音色データが作成され、これを電子楽器100へ割り当てる(ステップS19)。
次に、上述の第2実施例をオートドラム割当機能に変更する例について、変更箇所についてのみ説明する。上記と同様に、図4(b)のステップS2での判定条件を「オートドラムスイッチ43がONか?」に変更する。これにより、電子楽器100にマルチ音色データが割り当てられている状態で、オートドラムスイッチ43がONされたときに、図7のマルチ音色データ自動作成処理に移行することになる。図7のマルチ音色データ自動作成処理では、ステップS40において、新しく追加する音色のパートPTxの決定の仕方は、パートスイッチデータがOFFのパートのうちパート番号が最も古い(大きい)パートをパートPTx(つまり、ドラム音色用のパート)として決定する。パートスイッチデータがOFFのパートがなければ、一番最後のパート4をパートPTx)として決定する。ステップS42で提示する推奨リストは、前述と同様に、ドラム音色用の推奨リストをユーザに提示する。
この発明に係る音色設定装置の機能を具備する電子楽器の一実施例の全体的なハードウェア構成を示したブロック図。 本実施例におけるシングル音色データ及びマルチ音色データのデータ構造を示す図。 図1の設定操作子の中に配置されているいくつかのスイッチを示す図。 (a)は第1実施例に関連するシングル音色データを電子楽器へ割り当てるための処理例を略示するフロー図、(b)はマルチスイッチがONされたときに実行され処理の一例を示すフロー図、(c)は第2実施例に関連するマルチ音色データを電子楽器へ割り当てるための処理及び該マルチ音色データのパートを選択して編集作業を行う処理の例を略示するフロー図。 第1実施例に関連するマルチ音色データ自動作成処理の一例を示すフロー図。 マルチモードでの発音処理フローの一例を略示する図。 第2実施例に関連するマルチ音色データ自動編集処理の一例を示すフロー図。
符号の説明
100 電子楽器
1 マイクロプロセッサユニット(CPU)
4A 演奏操作子
5A 設定操作子
7 音源回路
10 外部記憶装置
40 マルチスイッチ
43 オートドラムスイッチ

Claims (6)

  1. 電子楽器へ1つの音色を割り当てるためのデータであるシングル音色データと電子楽器へ同時に複数の音色を割り当てるためのデータであるマルチ音色データのいずれか1つを電子楽器へ割り当てるための音色設定装置であって、
    シングル音色データを電子楽器へ割り当てる割当手段と、
    マルチ音色データの作成を開始するためのマルチスイッチの操作を検出する検出手段と、
    マルチスイッチの操作を検出したときに、追加するシングル音色データの指示を要求する要求手段と、
    前記要求に従い指示されたシングル音色データが示す音色と、前記割当手段により割り当てられていたシングル音色データが示す音色とを、電子楽器へ割り当てるためのマルチ音色データを作成する作成手段と、
    電子楽器への割当を、それまで割り当てられていたシングル音色データから、前記作成したマルチ音色データへ切り替える切替手段と
    を備える音色設定装置。
  2. 前記要求手段は、前記割当手段により割り当てられていたシングル音色データに応じて候補となる複数のシングル音色データのリストを表示画面を通じてユーザに提供する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の音色設定装置。
  3. 前記マルチ音色データは、電子楽器に割り当てる複数の音色それぞれをパート単位で記録してなり、当該各パートの音色を規定するシングル音色データと当該各パートで発生する楽音の特徴を設定又は制御するための複数のパラメータとを少なくとも含んでおり、
    前記作成手段によって作成される前記マルチ音色データにおいては、前記指示されたシングル音色データによって規定されるパートにおける前記複数のパラメータのうちの一部の所定タイプのパラメータが、前記割り当てられていたシングル音色データによって規定されるパートにおける同じ所定タイプのパラメータと同じ値になるように自動的にコピーされることを特徴とする請求項1または2に記載の音色設定装置。
  4. 電子楽器へ1つの音色を割り当てるためのデータであるシングル音色データと電子楽器へ同時に複数の音色を割り当てるためのデータであるマルチ音色データのいずれか1つを電子楽器へ割り当てるための音色設定方法であって、
    シングル音色データを電子楽器へ割り当てるステップと、
    マルチ音色データの作成を開始するためのマルチスイッチの操作を検出するステップと、
    マルチスイッチの操作を検出したときに、追加するシングル音色データの指示を要求するステップと、
    前記要求に従い指示されたシングル音色データが示す音色と、前記割り当てるステップにより割り当てられていたシングル音色データが示す音色とを、電子楽器へ割り当てるためのマルチ音色データを作成するステップと、
    電子楽器への割当を、それまで割り当てられていたシングル音色データから、前記作成したマルチ音色データへ切り替えるステップと
    を備える音色設定方法。
  5. 電子楽器へ同時に複数の音色を割り当てるためのデータであるマルチ音色データを電子楽器へ割り当てるための音色設定装置であって、
    マルチ音色データを電子楽器へ割り当てる割当手段と、
    前記割当手段により割り当てられたマルチ音色データに含まれる複数の音色のうちのいずれか1つを選択する選択手段と、
    マルチ音色データの編集を開始するためのマルチスイッチの操作を検出する検出手段と、
    マルチスイッチの操作を検出したときに、追加する音色の指示を要求する要求手段と、
    前記要求に従い指示された音色と前記選択手段により選択されていた音色とを同時に電子楽器へ割り当てるためのマルチ音色データとして、前記割当手段により割り当てられたマルチ音色データを編集する編集手段と、
    電子楽器への割当を、それまで割り当てられていた編集前のマルチ音色データから、編集後のマルチ音色データへ切り替える切替手段と
    を備える音色設定装置。
  6. 電子楽器へ同時に複数の音色を割り当てるためのデータであるマルチ音色データを電子楽器へ割り当てるための音色設定方法であって、
    マルチ音色データを電子楽器へ割り当てるステップと、
    前記割り当てるステップにより割り当てられたマルチ音色データに含まれる複数の音色のうちのいずれか1つを選択するステップと、
    マルチ音色データの編集を開始するためのマルチスイッチの操作を検出するステップと、
    マルチスイッチの操作を検出したときに、追加する音色の指示を要求するステップと、
    前記要求に従い指示された音色と前記選択するステップにより選択されていた音色とを同時に電子楽器へ割り当てるためのマルチ音色データとして、前記割り当てるステップにより割り当てられたマルチ音色データを編集するステップと、
    電子楽器への割当を、それまで割り当てられていた編集前のマルチ音色データから、編集後のマルチ音色データへ切り替えるステップと
    を備える音色設定方法。
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