JP2010100224A - 自動二輪車の排気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気管を効率よく効果的に配置しエンジン性能等に対して極めて有効な自動二輪車の排気装置を提供する。
【解決手段】エンジン115のシリンダヘッド119に接続される排気管117と、排気管117に接続されると共に後輪の左右両側にそれぞれ配置される左右一対の消音器120とを備え、排気管117は、シリンダヘッド119の後方且つ後輪懸架装置110の前方にて2本に分岐され、左右一対の消音器120にそれぞれ接続される。
【選択図】図2

Description

本発明は自動二輪車、特に所謂オフロードタイプの自動二輪車における排気装置に関するものである。
オフロード走行を主目的として使用される二輪車は、車体の最低地上高を大きく確保するためにエンジン等の車体搭載部品が高位置に設定される。その結果、シート高が高くなるため、足着性を向上させるためにシート中央付近適所を若干下方に凹ませている。シートは車体の骨格を形成する車体フレーム上に載置されるため、車体フレーム後部(シート中央付近の下方に位置する車体フレーム部分)を低く抑える必要がある。かかる事情によりエンジンと車体フレームとは相互に接近して配置される。
また、エンジンに接続される排気管は、極めてコンパクトに設計された車体レイアウトの中で取り回さなければならない。特に乗員の脚部が位置する車体中央付近においては、排気管が脚部に接触しないようにする必要があるため、車体フレームの内側を通すことになる。
例えば特許文献1に記載のオフロード走行用自動二輪車では、排気管(23)がピボットプレート(6)の内側を通って配置されている。ピボットプレート(6)の内側に形成される空間には、排気管(23)の他に気化器(24)及びリヤクッション(19)等が配置される。
また、特許文献2に記載のオフロード走行用自動二輪車には、左右2本出しのマフラ構造が開示されている。このうち1本の排気管(50)はクッションユニット(33)の側方まで延設され、クッションユニット(33)の後方付近で2本に分岐される。分岐した2本のうち1本の排気管(50)は、クッションユニット(33)の後方且つリヤフェンダ前部(42a)の前方に形成される空間内を通って車幅方向に横切り、後輪(23)を挟んで左右両側に振分けて消音器(31,32)を配置している。
特開2001−278158号公報 特開2005−313671号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものにあっては、気化器(24)はその下部にフロート室(24a)を有しており、高さ方向の寸法が大きく嵩高にならざるを得ない。そして、フロート室(24a)の直ぐ下方にはクランクケース(29)が位置するため、気化器(24)の下方には他部品もしくは部材を配置するための空間を確保するのが実質的に困難である。
また、特許文献2に記載のものでは、クッションユニット(33)とリヤフェンダ(42)との間を分岐管が通る分岐構造となっている。そのため分岐管の曲率半径が小さくなって排気抵抗が過大になり、排気効率が低下してエンジン出力を得るのに極めて不利になる。更に、クッションユニット(33)の後方空間にはリヤフェンダ(42)が近接配置されている。このため排気分岐管を通過させるためのスペースを確保する必要上、後輪(23)を後方へ移設し、あるいはクッションユニット(33)を前方に移動する等の必要が生じ、ホイールベースの長大化やクッションユニット(33)の機能低下等の問題が生じる。
本発明はかかる実情に鑑み、排気管を効率よく効果的に配置しエンジン性能等に対して極めて有効な自動二輪車の排気装置を提供することを目的とする。
本発明の自動二輪車の排気装置は、左右一対のメインフレーム、各々前記メインフレームの後端部に連結される左右一対のボディフレーム、及び前記メインフレーム及びボディフレーム間に跨って設けられるシートレールを含む車体フレームと、後輪懸架装置を介して前記車体フレームに揺動可能に支持される後輪と、前記車体フレームに搭載されるエンジンと、前記エンジンに連結され前記車体フレームに搭載される排気装置とを備えた自動二輪車において、前記排気装置は、前記エンジンのシリンダヘッドに接続される排気管と、該排気管に接続されると共に前記後輪の左右両側にそれぞれ配置される左右一対の消音器とを備え、前記排気管は、前記シリンダヘッドの後方且つ前記後輪懸架装置の前方にて2本に分岐され、前記左右一対の消音器にそれぞれ接続されることを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車の排気装置において、前記シリンダヘッドはその後面に吸気通路が接続され、車両側面視で前記吸気通路の下方且つ前記エンジンのケース本体の上方に形成される領域内で、前記排気管が2本に分岐することを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車の排気装置において、前記吸気通路において、スロットルバルブを回動自在に支持するスロットルボディと、該スロットルボディに取り付けられ前記吸気通路内に燃料を噴射供給可能なインジェクタとを備え、前記排気管は、前記スロットルボディの下方で2本に分岐することを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車の排気装置において、前記排気管は2本に分岐された後、前記後輪懸架装置の車幅方向外側且つ左右一対の前記ボディフレームの車幅方向内側に形成される空間を通って、前記消音器にそれぞれ接続されることを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車の排気装置において、前記吸気通路は、前記後輪懸架装置に対して車幅方向一方側に偏倚して配置されると共に、同一側に配置された一方の排気管の上方に配置されることを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車の排気装置において、車両側面視において、前記スロットルボディは内部の吸気通路を挟んで前記排気管と反対側に配置された駆動装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、吸気通路の下方に比較的大きな空間を確保することができ、スロットルボディの下方空間を有効利用して、この空間に排気管を導くと共に当該空間内で排気管を2本に分岐することができる。これにより排気管の曲げを極力抑制して、排気抵抗の小さい排気系レイアウトを実現することができる。
その際、ボディフレームの内側を通すことで、分岐した排気管が車両側方へ張り出すのを防ぐことができる。これによりライダーの足着性を良好に確保しながら排気管をレイアウトすることができる等の効果が得られる。
また、リヤクッションユニットを迂回して吸気通路を配置する際、排気管の上方に吸気通路が配置されるように構成し、これにより吸気通路と一方の排気管とをスペース効率よく配置することができる。
以下、図面に基づき、本発明による自動二輪車の排気装置の好適な実施の形態を説明する。
本発明による自動二輪車の排気装置は、典型的にはオフロードタイプの自動二輪車に適用され、この実施形態では例えば図1に示すような自動二輪車の例とする。なお、以下の説明に付随して各図の所要箇所で車両前方を矢印Frにより、後方を矢印Rrによりそれぞれ示す。また、車両左方を矢印L、右方を矢印Rによりそれぞれ示す。
ここで先ず、本実施形態に係る自動二輪車100の全体構成を説明する。図1において鋼製或いはアルミニウム合金材でなる車体フレーム101の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された左右2本のフロントフォーク103が配置される。フロントフォーク103の上端にはハンドルバー104が固定され、ハンドルバー104の両端にグリップ105(なお、左右のうち右側をスロットルグリップとする)を有する。フロントフォーク103の下部には前輪106が回転可能に支持されると共に、前輪106上方を覆うようにフロントフェンダ107が固定される。前輪106は、前輪106と一体回転するブレーキディスク108を有している。
車体フレーム101の詳細については後述するが、この例では所謂クレードルタイプのフレーム構造を有する。車体フレーム101の後部にはスイングアーム109が揺動可能に結合すると共に、両者間にリヤクッションユニット110(後輪懸架装置の主要部分を構成している)が装架される。リヤクッションユニット110は油圧ダンパとショックアブソーバスプリングと作動油のサブタンク110Cとを有し、その上端部が車体フレーム101側に支持されると共に、下端部がリンク機構111を介してスイングアーム109を支持するように連結する。
スイングアーム109の後端部には後輪112が回転可能に支持される。後輪112は、後述するエンジンの動力を伝達するチェーンが巻回されたドリブンスプロケット(図示せず)を介して、回転駆動されるようになっている。後輪112と一体回転するブレーキディスク113を有している。後輪112の上方にはリヤフェンダ114が配置される。
車体フレーム101に搭載されたエンジンユニット115には、混合気供給装置(スロットルボディ)116から混合気が供給されると共に、エンジン内での燃焼後の排気ガスが排気管117を通って排気される。本実施形態において、エンジンは例えば水冷式4サイクル(又は2サイクル)単気筒エンジンであってよい。クランクケース118(ケース本体)の上側には、シリンダヘッド119を含むシリンダブロックが適度に前傾姿勢で結合し、エンジンユニット115を構成する。排気管117はシリンダヘッド119の前部に接続され、この例では車両右側にて後方に湾曲し、更に後述するように車体フレーム101内方を通って消音器であるマフラ120に接続される。なお、排気管117にはライダーの脚部対応部位にカバー121が付設される。
なお、シリンダヘッド119内には、燃焼室に連通するインテークポート及びエグゾーストポートが形成されている。シリンダヘッド119内部にはインテークポートを開閉制御する吸気バルブと、エグゾーストポートを開閉制御する排気バルブを有し、これらのバルブはそれぞれ吸気側カム及び排気側カムによって駆動される。
水冷エンジンであるエンジンユニット115において、シリンダブロックの上部前方には冷却装置を構成するラジエタ122が配置される。ラジエタ122自体はステー等を介して、車体フレーム101の適所に支持されるが、ラジエタホース123を介してエンジンユニット115と接続される。ラジエタ122によって冷却された冷却水は、ウォータポンプ(不図示)に供給され、該ウォータポンプはその冷却水をシリンダブロック(のウォータジャケット)に供給する。
また、エンジンユニット115の上方には、燃料タンク124が搭載され、燃料タンク124の後方にシート125が連設される。更に車両外装において、車両前部でラジエタ122や燃料タンク124を覆うようにしたサイドカバー126、あるいはリヤサイドカバー127を有している。
次に図2〜図4は、本実施形態におけるエンジンユニット115を搭載する車体フレームまわりを示している。車体フレーム101は左右一対のメインフレーム128と、各々メインフレーム128の後端部に連結される左右一対のボディフレーム129と、メインフレーム128及びボディフレーム129間に跨って設けられるシートレール130を含む。更に、ステアリングヘッドパイプ102から後方且つ下方へ延出する単一のダウンチューブ131と、ダウンチューブ131の下端で左右二又状に分岐して後、略水平に後方へ延出して各々ボディフレーム129に連結される左右一対のロアチューブ132を有する。
上記の場合、メインフレーム128はステアリングヘッドパイプ102から後方に向けて左右二又状に分岐し、それぞれが後下がりに傾斜して延出する。また、ボディフレーム129の上部付近でクロスメンバ133によって左右間が連結され、このクロスメンバ133の車幅方向略中央部位でリヤクッションユニット110の上端部を支持するようにしている。左右で対をなすシートレール130のそれぞれは、図2に示されるように例えばV字状を呈し、そのV字の2つの端部がそれぞれクロスメンバ133及びボディフレーム129の適所に連結される。車体フレーム101の各フレーム部材によって囲まれる内側空間領域に、エンジンユニット115等を収容するための収容スペースが画成される。
ここで、前述したリヤクッションユニット110は、図4等に示されるように油圧ダンパ110Aとショックアブソーバスプリング110Bとサブタンク110Cとを有する。そして、図6等を参照して車幅方向、即ち左右方向中心位置で適度に前傾した姿勢で配置される。なお、サブタンク110Cは、油圧ダンパ110Aの右側近傍に配置される。
リヤクッションユニット110の後側には、シートレール130を利用してエアクリーナボックス134が搭載支持される。この場合、図4に示されるようにエアクリーナボックス134は左右一対のシートレール130の略V字状の内側領域に配設され、その前端部から適度に前下がりにコネクティングチューブ135が延出する。コネクティングチューブ135はその前側に配置されたスロットルボディ116に接続され、更にスロットルボディ116はインテークパイプ136を介してシリンダヘッド119の後面に位置するインテークポートに接続される。
図4の一点鎖線により示されるようにエアクリーナボックス134とシリンダヘッド119との間には、コネクティングチューブ135、スロットルボディ116及びインテークパイプ136が相互に接続されてなる吸気通路(吸気通路軸線)137が形成される。エアクリーナボックス134に吸気された空気は、該エアクリーナボックス134に収容されたエアクリーナによって清浄され、エンジンユニット115のシリンダヘッド119のインテークポートに供給される。
ここでまた、スロットルボディ116について説明する。図5は、この実施形態におけるスロットルボディ116の構成例を示している。スロットルボディ116は、略円筒状の基本形態を有し、内部に吸気通路137が形成されたスロットルボディ本体138と、スロットルボディ本体138の吸気通路137内で、スロットルバルブ軸139を介して回動自在に支持されたスロットルバルブ140とを有する。スロットルボディ本体138には燃料噴射装置であるインジェクタ141が取り付けられ、このインジェクタ141によってエンジン運転中所定タイミングで吸気通路137に向けて燃料を噴射する(図5(c)、矢印D参照)ようになっている。
また、スロットルボディ本体138に軸支されたスロットルバルブ140を開閉するための駆動機構142をスロットルバルブ軸139とは別軸に備えている。即ち、スロットルボディ本体138の右側で、且つスロットルバルブ軸139の上方でこれと平行に回動軸143が配置されている。回動軸143はリンク機構144を介してスロットルバルブ軸139と連結される。また、回動軸143と同軸にスロットルプーリ145が軸支され、スロットルプーリ145にはスロットルケーブル146が係着する。一方、スロットルケーブル146の他端はスロットルグリップ105に係着し、これによりスロットルグリップ105の操作に応じて駆動機構142の回動軸143が回動されるようになっている。従って、回動軸143の回動動作がリンク機構144を介してスロットルバルブ軸139に伝達され、スロットルバルブ140を開閉操作できる。
さて、本発明の排気装置について更に説明する。主に図6〜図8はこの実施形態の排気装置の特徴的構成を示している。本発明において排気装置は、前述のようにエンジンのシリンダヘッド119に接続される排気管117と、該排気管117に接続されると共に後輪112の左右両側にそれぞれ配置される左右一対のマフラ120(消音器)とから構成される。
排気管117は図6に示されるように、シリンダヘッド119の後方且つリヤクッションユニット110の前方にて2本に分岐され、左右一対のマフラ120にそれぞれ接続される。図6は排気装置を下方から見た図であるが、図6においてシリンダヘッド119の前部から後方に向けて湾曲した部位であって、シリンダヘッド119の右側方に触媒装着部147を有し、この触媒装着部147の直後に左右に分岐する分岐管148A及び148Bでなる分岐部148が接続される。これらの分岐管148A及び148Bは例えば変形V字状を呈し、V字の各端部にそれぞれ接続する排気管117A及び117Bの間にリヤクッションユニット110が配置される。
なお、分岐部148を形成あるいは製造する場合、上下2分割構成として、即ち例えば最中の殻のように2分割されたものを、溶接により合体する等の方法を用いることができる。
排気管117の分岐部148をリヤクッションユニット110の前方に配置することができるので、排気管117を引回し配置する際、リヤクッションユニット110による制約を大幅に減少する。これにより排気管117(主に分岐部148の部分)の曲率半径を大きくし、これにより排気抵抗を低減することが可能になる。仮に、リヤクッションユニット110の後方領域にて排気管117を分岐させると、分岐部148、特に左側排気管117Aの曲率半径が小さくなるため左側排気管117Aの排気抵抗が増大し、右側排気管117Bに比べて排気ガスの流れに偏りが生じる。そのため、二つのマフラ120の消音性能を有効に発揮することができない。
また、前述のようにシリンダヘッド119の後面に吸気通路137が接続されるが、車両側面視で吸気通路137の下方且つエンジンのクランクケース118の上方に形成される領域内で排気管117が2本に分岐する。即ち、図4(又は図7)に示されるように吸気通路137とクランクケース118の間には空隙となり得る領域Sが形成される。この領域Sを有効利用して、領域Sに分岐部148を配置するようにしたものである。
吸気通路137の後側(吸気流れ方向上流側の端部)にはエアクリーナボックス134が配置されている。この点に関して、吸気通路137よりも高位置に排気管117を配置すると、排気管117とエアクリーナボックス134との干渉を回避するために、エアクリーナボックス134に凹み等を形成する必要が生じ、そのままではエアクリーナの容量が減少して吸気効率を低下させる原因となり得る。排気管117を吸気通路137よりも低位置に配置することで、かかる問題を未然に防ぐことができる。
また、吸気通路137にはスロットルボディ116が配置されるが、排気管117はスロットルボディ116の下方で2本に分岐する。図5からも明らかなようにフロート室を持たないスロットルボディ116の下方にスペースを確保することができる。
吸気通路137に配設される混合気供給装置を、本発明において燃料噴射装置(インジェクタ141)を用いたスロットルボディ116としたことで、気化器のフロート室のような膨出部を排除することができる。吸気通路137とクランクケース118の間に十分な空間を確保することができ、これにより上記のように領域Sにおいてスロットルボディ116の下方で排気管117を分岐させることができる。
また、排気管117は分岐部148において2本に分岐された後、リヤクッションユニット110の車幅方向外側且つ左右一対のボディフレーム129の車幅方向内側に形成される空間を通って、マフラ120にそれぞれ接続される。即ち、図8に示されるようにリヤクッションユニット110の左右両側にはそれぞれスペースS1が形成され、このスペースS1を利用して排気管117(主に排気管117A及び117B)を配設する。
上記のように排気管117が2本に分岐するが、それぞれボディフレーム129の内側を通すことで排気管117A及び117Bが車両側方へ張り出すのを防ぐことができる。これによりライダーの足着性を良好に確保しながら排気管117をレイアウトすることができる。
また、吸気通路137は、リヤクッションユニット110に対して車幅方向一方側に偏倚して配置されると共に、同一側に配置された一方の排気管117の上方に配置される。即ち、エアクリーナボックス134から吸気流れ方向下流側に向けて、前述のようにコネクティングチューブ135、スロットルボディ116及びインテークパイプ136を通る吸気通路137が形成される。この例では図8に示されるようにコネクティングチューブ135はリヤクッションユニット110の左側に配置され、図4のようにコネクティングチューブ135からシリンダヘッド119の後面に向かう吸気通路137を形成する。図8あるいは図4からも明らかなようにリヤクッションユニット110の左側に配置された排気管117A(分岐管148Aの一部を含む)の略上方に吸気通路137が位置する。
上記のようにリヤクッションユニット110を迂回して吸気通路137を配置する際、排気管117の上方に吸気通路137が配置されるように構成する。これにより吸気通路137と一方(左側)の排気管117とをスペース効率よく配置することができる。
更に車両側面視において(図4等参照)、スロットルボディ116(スロットルボディ本体138)は内部の吸気通路137を挟んで排気管117と反対側に配置された駆動装置、即ち駆動機構142を備える。
スロットルボディ116内のスロットルバルブ140を駆動するための駆動機構142を排気管117から離間して配置することで高温に晒されるのを防ぐことができ、駆動機構142の適正且つ円滑作動を保証する。ひいてはスロットルグリップ105に対する良好なスロットルレスポンスを図り、車両の操作性あるいは安全性等に極めて有効に作用する。
上述したように本発明の排気装置によれば、電子式燃料噴射装置を装備した自動二輪車において、気化器に代わる混合気供給装置としてスロットルボディ116(スロットルバルブを回動可能に軸支したもの)及びインジェクタ141を備えている。気化器と異なり燃料噴射装置の場合、スロットルボディ116にはフロート室がないため、吸気通路137の下方に比較的大きな空間(領域S)を確保することができる。そこで、このスロットルボディ116の下方空間を有効利用して、この空間に排気管117を導くと共に、当該空間内で排気管117を2本の分岐管148A及び148Bに分岐する。これにより排気管117の曲げを極力抑制して、排気抵抗の小さい排気系レイアウトを実現することができる。
仮りに、例えば特許文献2のようにリヤクッションユニットの後方で排気管を分岐させると、リヤクッションユニットの更に後方に配置される後輪との干渉を回避するために、前後方向スペースが限られた狭小空間内で車幅方向へ横切る必要がある。そのために分岐管における曲率半径が小さくなり排気抵抗が増大して左右の消音器へと至る排気特性において、左右間で大きな差が生じてしまう。本発明のようにエンジンユニット115のシリンダとリヤクッションユニット110との間で排気管117を分岐する構成としたことで、排気抵抗を軽減し排気ガスがスムーズに流れるようになる。また、マフラ120に至るまでの排気通路に左右差ができ難くなり、出力及び消音の両面に関して設定自由度が増す。
なお、気化器の場合、下部に形成されるフロート室に一旦燃料を貯留させる構成のため吸気通路の下方に排気管を配置すると、その熱によりフロート室内の燃料にパーコレーションが発生して燃料を適量供給できずに燃料不足となるおそれがある。これに対して、燃料噴射装置においてはフロート室がなく、吸気通路137の上部に取り付けたインジェクタ141から燃料を噴射供給する構成であるため、排気管117の熱の影響を受けて燃料にパーコレーションが発生するのを有効に防止することができる。
更に、本発明の吸気通路構造では、スロットルボディ116に軸支されたスロットルバルブ140を開閉するための駆動機構142がスロットルバルブ軸139とは別軸に備えられている。駆動機構142の回動軸143を吸気通路137に対して排気管117と反対側(吸気通路137の上方、即ちインジェクタ141の配設側)に配置することで駆動機構142に対する熱の影響を低減することができる。駆動機構142は回動軸143と同軸的にスロットルプーリ145を備えており、ハンドルバー104に設けられたスロットルグリップ105の操作に応じて駆動機構142の回動軸143が回動されるようになっている。回動軸143の回動がリンク機構144を介してスロットルバルブ軸139に伝達され、スロットルバルブ140を開閉操作できる。このように吸気通路137を挟んで排気管117とは反対側に駆動機構142を配置したことで、スロットルケーブル146を排気管117から離間させることができ、熱の影響を軽減することができる。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
上記実施形態において、燃料噴射装置(スロットルボディとインジェクタを含む)を用いた例を説明したが、燃料噴射装置に代えて気化器を用いたものであっても、吸気通路を後上がりに傾斜させてダウンドラフト化し、気化器下部のフロート室の下方に空間を確保して当該空間内で排気管を2本に分岐する構成も可能である。
また、本発明は特に単気筒エンジンに場合に説明したが、多気筒エンジンに対しても有効に適用可能であり、これらいずれの場合も上記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の全体構成例を示す側面図である。 本発明に係るエンジンユニットを搭載する車体フレームまわりの右側面斜視図である。 本発明に係るエンジンユニットを搭載する車体フレームまわりの左側面斜視図である。 本発明に係るエンジンユニットを搭載する車体フレームまわりの左側面図である。 本発明に係るスロットルボディの正面図、側面図及び断面図である。 本発明の排気装置の底面図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 図4のB−B線に沿う断面図である。
符号の説明
100 自動二輪車、101 車体フレーム、102 ステアリングヘッドパイプ、103 フロントフォーク、104 ハンドルバー、105 グリップ、106 前輪、107 フロントフェンダ、110 リヤクッションユニット、111 リンク機構、112 後輪、114 リヤフェンダ、115 エンジンユニット、116 スロットルボディ、117 排気管、118 クランクケース、119 シリンダヘッド、120 マフラ、122 ラジエタ、124 燃料タンク、125 シート、126 サイドカバー、128 メインフレーム、129 ボディフレーム、130 シートレール、131 ダウンチューブ、132 ロアチューブ、133 クロスメンバ、134 エアクリーナボックス、135 コネクティングチューブ、136 インテークパイプ、137 吸気通路、138 スロットルボディ本体、139 スロットルバルブ軸、140 スロットルバルブ、141 インジェクタ、142 駆動機構、143 回動軸、144 リンク機構、145 スロットルプーリ、146 スロットルケーブル、147 触媒装着部、148 分岐部。

Claims (6)

  1. 左右一対のメインフレーム、各々前記メインフレームの後端部に連結される左右一対のボディフレーム、及び前記メインフレーム及びボディフレーム間に跨って設けられるシートレールを含む車体フレームと、後輪懸架装置を介して前記車体フレームに揺動可能に支持される後輪と、前記車体フレームに搭載されるエンジンと、前記エンジンに連結され前記車体フレームに搭載される排気装置とを備えた自動二輪車において、
    前記排気装置は、前記エンジンのシリンダヘッドに接続される排気管と、該排気管に接続されると共に前記後輪の左右両側にそれぞれ配置される左右一対の消音器とを備え、
    前記排気管は、前記シリンダヘッドの後方且つ前記後輪懸架装置の前方にて2本に分岐され、前記左右一対の消音器にそれぞれ接続されることを特徴とする自動二輪車の排気装置。
  2. 前記シリンダヘッドはその後面に吸気通路が接続され、
    車両側面視で前記吸気通路の下方且つ前記エンジンのケース本体の上方に形成される領域内で、前記排気管が2本に分岐することを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の排気装置。
  3. 前記吸気通路において、スロットルバルブを回動自在に支持するスロットルボディと、該スロットルボディに取り付けられ前記吸気通路内に燃料を噴射供給可能なインジェクタとを備え、
    前記排気管は、前記スロットルボディの下方で2本に分岐することを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車の排気装置。
  4. 前記排気管は2本に分岐された後、前記後輪懸架装置の車幅方向外側且つ左右一対の前記ボディフレームの車幅方向内側に形成される空間を通って、前記消音器にそれぞれ接続されることを特徴とする請求項2又は3に記載の自動二輪車の排気装置。
  5. 前記吸気通路は、前記後輪懸架装置に対して車幅方向一方側に偏倚して配置されると共に、同一側に配置された一方の排気管の上方に配置されることを特徴とする請求項4に記載の自動二輪車の排気装置。
  6. 車両側面視において、前記スロットルボディは内部の吸気通路を挟んで前記排気管と反対側に配置された駆動装置を備えることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の自動二輪車の排気装置。
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