JP2010095891A - 高機能舗装面の洗浄方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 道路規制をおこなうことなく簡単に高機能舗装面を洗浄することが可能な、洗浄装置等を提供することを目的とする。
【解決手段】 洗浄装置Aは、走行可能な車体Vに配置される、噴射ノズル5と、該噴射ノズルに洗浄液を供給するタンクと4、噴射ノズル5と前記タンク4との間に配設された供給管路10Dと、この供給管路の途中に配設された加圧ポンプ12と、噴射ノズルより車体後方に設けられ走行する舗装面Faに向けて開口した吸引口6aを下端に有する吸引チャンバー6と、該吸引口の開口した周囲に該舗装面に向けて加圧空気を噴出させて該吸引チャンバーと外気側とを隔壁するべく設けられた加圧空気噴出口6bと、吸引チャンバー内を負圧に形成する負圧発生装置7とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、道路に透水性と低騒音化の機能を具備させた高機能舗装道路の高機能舗装面の洗浄方法と装置に関し、特に、該高機能舗装面が、使用等により低下した透水性能を復活させる高機能舗装面の洗浄方法と装置に関する。
近年、排水性や低騒音化を企図して、高速道路を中心に透水性等を備えさせた所謂「高機能舗装道路」が順次拡大されつつある(特許文献1参照)。
かかる高機能舗装道路は、路床上の舗装面中に空隙を有するような舗装材料によって舗装されてなり、雨水等により路面に水が溜まろうとする際に該雨水等を前記空隙から路床へあるいは道路の側溝へ排水する。また、かかる高機能舗装道路では、前記透水性の他に、路面とタイヤとが接触する際に発生する騒音を前記空隙を有する舗装面内で吸収して、車両の走行に伴う騒音を低下させる機能をも兼備する。
しかしながら、前記高機能舗装道路も、使用等により、タイヤの摩耗した塵芥等で前記空隙が埋まり、前述した透水性や低騒音化性能が低下してしまう。
かかる状況になると、従来は、道路に通行規制等をおこなった状態で、道路の洗浄領域を所定高さを有する仕切壁等で隔壁して、その隔壁した内部の領域に洗浄水を満たして、バブリング処理すること等によって、前記空隙内に堆積した塵芥等を洗浄水中に浮遊させて後、該塵芥等を含む洗浄水を吸水装置で吸水すること等によって、該塵芥を舗装面から除去していた。
特許公開2003−238812号公報。
しかしながら、前述のような洗浄方法では、長時間にわたり、道路規制をおこなう必要があり、しかも、洗浄しようとする道路の全領域に前記仕切壁を移動させつつその都度洗浄水を溜めて且つバブリング処理する等の必要があり、気の遠くなるような時間と作業工数並びに経費とを必要とする。例えば、東名高速道路全てにわたって前記洗浄作業をおこなう場合を想定すると明らかなように、極めて多大な作業時間と作業工数と経費とを必要とする。しかも、その間、作業区間及びその近傍において道路規制をおこなうとなると、甚大な交通渋滞を呈し、円滑な物流の流れを阻害することも危惧される。特に、所謂交通の「動脈」と言われる幹線道路ほど前記塵芥等による空隙の詰まりが生じやすく、より頻繁に交通規制をして前記洗浄することを余儀なくされるという、難しい問題がある。
本発明は、このような状況下においてなされたもので、長時間にわたって道路規制をおこなうことなく、しかも、簡単に高機能舗装道路等の高機能舗装面を洗浄することが可能な、洗浄方法と洗浄装置を提供することを目的とする。
なお、本発明において「高機能舗装面」とは、一般に意味する狭義の「道路の舗装面」に限定されるものでなく、これに類したもの、例えば空港の滑走路等も含む意味で使用する。
本発明にかかる高機能舗装面の洗浄方法は、走行可能な車両の走行方向前部に路面に向けて噴射ノズルを設けるとともに、該噴射ノズルの車両の走行方向後方部位に吸引チャンバーをその吸引口が下方を向いて開口するように設けて、該車両を洗浄しようとする高機能舗装面上を走行させながら、前記噴射ノズルから路面に向けて界面活性剤を主成分とする液剤を希釈した洗浄水を加圧して噴射し、該噴射した道路上の洗浄水を、前記吸引口から負圧によって吸引することを特徴とする。
前述のように構成された高機能舗装面の洗浄方法によれば、車両の前部に配置された噴射ノズルから洗浄液を高機能舗装面へ向けて噴射することによって、高機能舗装面に形成された空隙内へ洗浄液を噴射して、該空隙内に溜まっている塵芥を空隙から剥離させ且つ浮き上がらせ、さらに、車両の走行によって生じる車体下の乱流によって、空隙からの塵芥の剥離や浮き上がりをさらに促進せしめ、しかる後に、前記噴射ノズルの後方に配置された吸引チャンバーの吸引口から、前記塵芥を吸引して、洗浄することが可能となる。
そして、前記液剤として、商品名「EB−エコダッシュB」((株)エコボンド(本社:広島県庄原市東城町川東164−19)販売)と呼ばれる、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとスルホコハク酸ジオクチルナトリウム及びグリセリンを主成分とする液剤が好ましい。前記液剤と水との混合容積比率(希釈比率)としては、0.05:100〜10:100程度が好ましい。特に、好ましい混合容積比率としては、0.1:100〜1:100程度である。
前記液剤として、前記「EB−エコダッシュB」に、商品名「EB−エコダッシュN」((株)エコボンド(本社:広島県庄原市東城町川東164−19)販売)と呼ばれる、アミレン・マレイン酸共重合物ナトリウム塩を主成分とする液剤を混合することがさらに好ましい。
前記「EB−エコダッシュB」と前記「EB−エコダッシュN」の混合容積比率は、1:1〜1:50程度であればよく、1:3〜1:15程度が好ましく、より好ましい混合容積比率としては、1:5〜1:10程度がより好ましい。
また、前記2つの液剤と水との混合容積比率(希釈比率)としては、0.05:100〜10:100程度が好ましい。特に、好ましい前記混合容積比率としては、0.1:100〜1:100程度である。
また、前記吸引チャンバーの吸引圧としては、−0.1MPa〜−0.01MPa程度である。実施上の費用対効果を考えると、より好ましい前記吸引圧としては、−0.09MPa〜−0.03MPa程度であり、さらに好ましい前記吸引圧として、−0.08MPa〜−0.05MPa程度である。
そして、前記吸引口の周囲に、吸引チャンバー内と外気側とを仕切るためのエアカーテンを形成する加圧エアー供給口が吸引口の周囲に設けられていることが好ましい。
また、本発明にかかる高機能舗装面の洗浄装置は、走行可能な車体に配置される、噴射ノズルと、この噴射ノズルに洗浄液を供給するタンクと、前記噴射ノズルと前記タンクとの間に配設された供給管路と、この供給管路の途中に配設された加圧ポンプと、前記噴射ノズルより車体後方に設けられ走行する舗装面に向けて開口した吸引口を下端に有する吸引チャンバーと、該吸引口の開口した周囲に該舗装面に向けて加圧空気を噴流して該吸引チャンバーと外気側とを隔壁するべく設けられた加圧空気噴出口と、前記吸引チャンバー内を負圧に形成する負圧発生装置とを備え、前記加圧ポンプと負圧発生装置とを稼働させた状態において前記車両が高機能舗装面を走行することによって、前記噴射ノズルから該高機能舗装面へ向けて洗浄液を噴射するとともに、前記吸引口から前記噴射された洗浄液とともに舗装面の空隙に溜まっている塵芥を前記吸引口から吸引して、該舗装面の洗浄をおこなうことを特徴とする。
そして、前述のように構成された本発明にかかる洗浄装置によれば、高機能舗装面上を車両を走行させることにより、前記噴射ノズルから該高機能舗装面に形成された空隙内へ洗浄液を噴射して、該空隙内に溜まっている塵芥を空隙から剥離させ且つ浮き上がらせ、さらに、車両の走行によって生じる車体下の乱流によって、空隙からの塵芥の剥離や浮き上がりをさらに促進せしめ、しかる後に、車体後部に配置された吸引チャンバーの吸引口から、前記塵芥を吸引することが可能となる。
また、前記洗浄装置において、前記吸引口の走行方向前方の位置で且つ前記噴射ノズルの後方の位置に、洗浄液が噴射された舗装面上に加圧空気を供給する吐出口が設けられていると、吸引前に高機能舗装面上であるいは空隙内でバブリングを発生させることができ、舗装面の空隙内にある前記塵芥を効率的に表面に浮遊させて、前記吸引口から効率的に吸引することができる。
前記吐出口の形態として種々の形態が考えられるが、細いパイプ状(所謂ストロー状)のものが走行方向に対して横方向に多数並設されている形態のものが前記効果を高める上で好ましい。そして、前記横方向に多数並設されているものが、走行方向に対して、多段状に設けられていてもよい。
また、前記洗浄装置において、前記吸引チャンバーで吸引した前記塵芥を含む洗浄液をフィルターを介して、前記タンク内に戻すように構成すると、噴射し吸引した洗浄液を再利用することができ、この結果、前記車両上に搭載する給水タンクの容量を削減することができる。
前述のように構成された高機能舗装面の洗浄方法と洗浄装置によると、高機能舗装面の空隙内に詰まった塵芥等を容易に且つ短時間で、しかも道路規制をおこなうことなく、洗浄により除去し、この高機能舗装面が本来有する透水性と低騒音化を復活させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態にかかる車両に搭載された高機能舗装面の洗浄をおこなう洗浄装置の全体の概略構成を示す全体側面図、図2は図1に示す洗浄装置の構成を示すブロック図である。
図1あるいは図2に図示するように、この高機能舗装面Faの洗浄装置Aは、自走式の車両Vに搭載されており、かかる洗浄装置Aは、希釈のための水を入れた第1タンク1と、液剤の一つである前記「EB−エコダッシュB」(第1液剤ともいう)を入れた第2タンク2と、液剤の他の一つである前記「EB−エコダッシュN」(第2液剤ともいう)を入れた第3タンク3と、前記二つの液剤を混合し希釈して噴射すべき洗浄液を生成して貯水するための第4タンク4とを備えている。また、この洗浄装置Aは、車両の前部(この実施形態では先端部)に設けられ洗浄液を高機能舗装面Faに向かって略車両幅に等しい幅にわたって噴射する噴射する噴射ノズル5と、車両の後部(この実施形態では後端部)に設けられ該高機能舗装面Faに向かって開口し該高機能舗装面Fa上等の塵芥を含む洗浄液を吸引する略車両幅に等しい幅を有する吸引口6aを下端に有する吸引チャンバー6と、該吸引チャンバー6を負圧にする負圧発生装置7とを有する。
また、前記吸気チャンバー6の吸引口6aの周囲には、該吸引口6aを底面視において取り囲むように、図3に図示する如く、加圧空気噴出口6bが形成されており、該加圧空気噴出口6bから加圧空気を下方に向けて噴射して、該吸引口6aの周囲にエアーカーテンを形成し、吸気チャンバー6及び吸引口6aとその下方の路面を含む領域と、外気側とを、エアーカーテンによって隔壁するよう構成されている。そして、前記加圧空気噴出口6bには、図1に示す、車両に搭載された加圧装置(この実施形態ではコンプレッサー17を使用)から図示しない管路を介して加圧空気が供給されるよう構成されている。
なお、前記コンプレッサー17に代えて、前記負圧発生装置7で生じる吸引空気を利用してもよく、かかる場合には負圧発生装置7の動力を無駄なく使用することができる構成となる。あるいは前記コンプレッサー17に代えて、後述する通風ダクト16からのラムエアの一部を加圧空気として利用するように構成してもよい。
図2に図示するように、前記第1タンク1と前記第4タンク4とは第1接続管路10Aにより接続され、また、この第1接続管路10A中に給水ポンプ8が配置されている。前記第2タンク2と前記第4タンク4とは第2接続管路10Bによって接続され、前記第2接続管路10B中には第1液剤供給ポンプ9が配設されている。さらに、前記第3タンク3と前記第4タンク4とは、第3接続管路10Cによって接続され、該第3接続管路10C中には第2液剤供給ポンプ11が配設されている。また、前記第4タンク4と前記噴射ノズル5とは、第4接続管路10Dによって接続されている。
また、前記第4接続管路10D中には洗浄液を加圧する洗浄液加圧ポンプ12が配設されている。
さらに、前記吸引チャンバー6から吸引された塵芥を含む洗浄液を、前記第1タンク1へ戻すべく、該吸引チャンバー6と第1タンク1との間には、第5接続管路10Eと第6接続管路10Fが設けられている。そして、これら第5接続管路10Eと第6接続管路10Fとの間には、戻される洗浄液中の塵芥を除去するための、フィルター13(図2参照)が配置されている。
そして、前記給水ポンプ8と、前記第1液剤供給ポンプ9と、前記第2液剤供給ポンプ11と、前記洗浄液加圧ポンプ12と、前記負圧発生装置7等を制御するべく、制御装置14が設けられている。
そして、前記制御装置14と、前記給水ポンプ8、前記第1液剤供給ポンプ9、前記第2液剤供給ポンプ11、前記洗浄液加圧ポンプ12、前記負圧発生装置7とは、図2に図示するように、制御線15A〜15Eによってそれぞれ接続されている。
この制御装置14には、図示しない洗浄モード選択スイッチが設けられており、「標準モード」、「強モード」、「弱モード」の3つの洗浄モードが選択可能となっている。
また、この実施形態では、図1に図示するように、車両Vの上部且つ前部に位置する吸入口16aから前記吸引口6aの前方の隣接した位置の吐出口16bまで、周囲と隔壁された通風ダクト16が設けられ、車両Vの走行によって、前方からの空気を前記吸引口6a手前の高機能舗装面Faに吹きつけて、該舗装面Faでバブリングが発生するように構成されている。
つまり、車両Vの走行に起因するラムエアを利用して、吸引しようとする手前の高機能舗装面Faに加圧空気が積極的に吹きつけられるように構成されている。もちろん、このような構成に代えて、別途第2のコンプレッサーを車両に搭載して、前記吸引口6a前方の舗装面Faに加圧空気を噴射するように構成してもよい。しかし、かかる場合には、コンプレッサーが別途必要となり、且つ該コンプレッサーを搭載するためのスペースと、該コンプレッサーを駆動するための動力が余分に必要となる。これに比べて、前述のようにラムエアを利用すると、前記コンプレッサーが不要となり、該コンプレッサーを搭載するためのスペースも必要なく、且つ、そのための動力も必要としない点で極めて好ましい構成となる。
ところで、前記吐出口16bの形態としては、種々考えられるが、細いパイプ状(所謂ストロー状)のものが走行方向に対して横方向に多数並設されている形態のものが前記バブリングを効果的に発生させる上で好ましい。そして、前記細いパイプ状のものが横方向に多数並設されているものが、走行方向に対して、多段状に設けられていてもよい。
また、前記制御装置14は、図示しないが、前記車両Vの速度計と信号線で接続され、該速度計から車両Vの走行速度に関するデータを受信するよう構成されている。
そして、この実施形態の場合、前記「EB−エコダッシュB」(第1液剤という)と前記「EB−エコダッシュN」(第2液剤という)との混合容積比率は、概ね1:10程度になっている。この混合容積比率は、本発明者の実験によると、1:1〜1:50程度であればよく、1:3〜1:15であることが好ましく、より好ましくは、1:5〜1:10である。
また、前記第1液剤と第2液剤の混合液と、水との混合容積比率(希釈比率)は、0.05:100〜10:100程度が好ましい。特に、好ましい前記混合容積比率としては、0.1:100〜1:100程度である。
一般に、前記空隙への塵芥の詰まり程度が大きい場合には、水に対する前記混合液の割合が多くなるように、つまり混合液を濃くするように設定することが望ましい。
また、前記塵芥の詰まり状況に応じて、つまり、詰まり状態が軽微な場合には、前記第2液剤を使用することなく、第1液剤のみを使用して洗浄をおこなうことも可能である。
さらに、道路として未使用前の高機能舗装面に、前記第1液剤を噴射しておくと、使用後の塵芥の詰まり状況を改善することが可能である。つまり、舗装面の透水性能をより高めた状態で高機能舗装面を使用することが可能となる。
また、前記洗浄加圧ポンプ12から吐出される洗浄液の圧力は、この実施形態の場合には、3〜8MPaとなっている。しかし、この圧力値としては、0.7MPa〜20MPa程度が好ましく、より好ましくは、2MPa〜10MPa程度である。
また、前記吸引チャンバー6の吸引圧は、この実施形態の場合には、-0.08MPa〜-0.05MPaとなっている。しかし、この吸引圧の値としては、-0.1MPa〜-0.01MPaであればよく、好ましくは、-0.09MPa〜-0.03程度である。
そして、前述のように構成された本洗浄装置を使用すると、道路等の高機能舗装面Faを以下のように洗浄することが可能となる。以下、前記した洗浄装置の作用効果とともに、前記制御装置14の制御内容と、本発明にかかる洗浄方法の実施形態について説明する。
高機能舗装面Faの洗浄に際して、オペレータ(例えば車両Vの運転手)が前記洗浄装置AのメインスイッチをONにすると、制御装置14は、前記給水ポンプ8、前記第1液剤供給ポンプ9、前記第2液剤供給ポンプ11、前記洗浄液加圧ポンプ12、前記負圧発生装置7,コンプレッサー17を稼働状態にする。
この際、前記制御装置14の洗浄モードがオペレータ等により「標準モード」に選択されていると、かかる制御装置14は、前記ポンプ及び装置等を以下のように制御する。つまり、前記制御装置14は、車両Vが走行を開始すると、その走行速度に関するデータを制御装置14に取り込んで、前記噴射ノズル5から噴射する洗浄液の単位時間当たりの量を制御マップに基づいて(あるいは計算式に基づくような構成であってもよい)算出し、かかる算出結果に基づいて、前記洗浄液加圧ポンプ12の回転数を制御する。即ち、洗浄しようとする単位舗装面当たりの噴射量が概ね一定になるに、前記洗浄液加圧ポンプ12の回転数を制御する。つまり、車両Vの走行速度が低いときには、前記噴射ノズル5からの単位時間当たりの噴射量は少なく、車両Vの走行速度が増加するに従って該単位時間当たりの噴射量が増加するよう動作制御する。なお、前記制御マップは、予め実験等により、走行速度に応じて最適な量の洗浄液が噴射可能なように求めておく。
また、かかる制御傾向は、前記給水ポンプ8と、前記第1液剤供給ポンプ9と、前記第2液剤供給ポンプ11と、前記洗浄液加圧ポンプ12と、前記負圧発生装置7に対する制御においても同じで、車両Vの走行速度が低いときには、各ポンプの回転数は低く且つ前記負圧発生装置7の所要動力も低く制御され、車両Vの走行速度が増加するに従って各ポンプの回転数は増加し且つ負圧発生装置7の所要動力も増加するように制御される。
また、前記第1液剤と第2液剤との混合容積比率も、標準値(例えば、第1液剤:第2液剤=1:10)に設定されることになる。また、これら2つの液剤と水との混合容積比率は、0.1:100となる。
そして、車両Vが走行すると、車両Vの前端部に配置された噴射ノズル5から、加圧された洗浄液が高機能舗装面Faに対して噴射される。また、車両Vの前部に配置された通風ダクト16の吸入口16aから外気が導入され車両V底部の吐出口16bから加圧空気が噴出する。かかる加圧空気の圧力は、この実施形態では、0.3MPaとなっているが、かかる圧力としては、0.2MPa〜0.8MPaであってよい。
この結果、高機能舗装面Faの空隙に詰まっている塵芥の一部が前記噴射ノズル5からの加圧された洗浄液の噴射により浮き上がり、また、該洗浄液自体の透水効果及び分離効果により、塵芥が浮き上がり且つ塵芥同士の連結が解除される。そして、塵芥の間から洗浄液が高機能舗装面Faの奥方(下方)に浸透してゆく。
さらに、車両Vの走行に起因して、車両底面の凹凸等によって発生する該底面下での乱流(乱気流)により、また、前記通風ダクト16の吐出口16bから噴き出される加圧空気により、高機能舗装面Faの空隙内に位置する塵芥等が、所謂バブリング状態を呈して、洗浄液の表面に該塵芥等が浮き出すように助長される。この状態において、その後方に設けられた前記吸引口6aから高機能舗装面Fa上に浮き出ている塵芥と洗浄液、及び、該高機能舗装面Faの空隙内にある塵芥と洗浄液とが、吸引チャンバー6の吸引口6aから吸引される。その際、前記吸引口6aの周囲がエアーカーテンによって隔壁されているため、効果的に吸引チャンバー6内へ吸引をおこなうことができる。
そして、前記吸引された塵芥を含む洗浄液は、前記フィルター13において、塵芥が除去され、液分だけが、前記第1タンク1へ戻されることになる。もちろん、戻すことなく排液タンクを別途設けてこの中に塵芥を含んだ洗浄液を収容するように構成してもよい。
ところで、前記通気ダクト16の吐出口16bの通気断面を吸入口16aの通気断面積よりも小さくするように構成してもよく、かかる場合には、車両が低速で走行する場合にも、大きな吐出圧力を得ることができる点で好ましい構成となる。
また、前記制御装置14は、前述した標準モードの他に、例えば、前記空隙への塵芥による目詰まりが大きいときに、前記モード選択スイッチを「強モード」にすると、単位舗装面積当たりの洗浄液の量をより多く、例えば、標準モードの1.5倍の量の洗浄液を噴射するように構成してもよく、また、前記洗浄液の量を増加させるとともに、あるいは増加させることなく、前記噴射ノズル5からの噴射圧力を「標準モード」の値(例えば5MPa)より高い値、例えば「標準モード」の1.3〜1.5倍等に増加するような構成にしてもよい。しかし、この噴射圧力は、舗装面に損傷を与えない程度の圧力に設定されることは言うまでもない。
また、逆に、前記空隙への塵芥による目詰まりが小さいときに、前記モード選択スイッチを「弱モード」にすると、例えば、前記空隙への塵芥による目詰まりが小さいときに、単位舗装面積当たりの洗浄液の量を、より少なく、例えば、標準モードの0.8倍の量の洗浄液を噴射するように構成してもよく、また、前記洗浄液の量を低減させるとともに、あるいは低減させることなく、前記噴射ノズル5からの噴射圧力を「標準モード」より低い値、例えば「標準モード」の0.6倍〜0.8倍に低減するような構成してもよい。
あるいは、前記各モードによって、第1液剤と第2液剤の一方あるいは両方の水に対する混合割合を大きく又は小さくするように構成してもよい。
さらに、前記モード選択スイッチに、「標準モード」、「強モード」、「弱モード」の他に、「自動モード」を設けてもよい。かかる「自動モード」を選択した場合には、前記フィルター13で回収する単位時間(分あるいは秒)当たりの塵芥の量に応じて、刻々、前記噴射する洗浄液の量や噴射圧力や吸引圧力や液剤の混合割合等を自動的に変化させるように制御するべく構成してもよい。
ところで、前述のように車両Vの走行に起因するラムエアを利用して、前記吸引口6aの手前の高機能舗装面Faに前記吐出口16bから加圧空気が積極的に供給されるよう構成されていると、該通風ダクト16からの外気の圧力が、走行速度に比例して増加することになるため、前記バブリングの発生状態が走行速度に応じて自然に変化するため、構成をシンプルにすることができる点で好ましい構成となる。また、この通気ダクト16内に、通気量を調整する調整バルブ(図示せず)を配置してもよく、このように構成すると、適正な量及び圧力の加圧空気を前記吐出口16へ供給できる点で好ましい構成となる。
また、前記第4タンク4に、自動ミキシング装置(図示せず)を具備させて、前記「EB−エコダッシュB」と前記「EB−エコダッシュN」とを均一に混合し、且つこれら2つの液剤と水とを均等に自動的に希釈することができるように構成することが好ましい。そして、前記自動ミキシング装置に、前記2つの液剤の混合割合と、これらの水による希釈割合が設定できるような設定器(図示せず)を設け、かかる設定器を前記制御装置14で制御するように構成することも望ましい構成となる。
本発明にかかる高機能舗装面の洗浄方法と洗浄装置は、道路や滑走路等の高機能舗装面の洗浄に使用することができる。
本発明の実施の形態にかかる洗浄装置の全体の概略構成を示す一部切り欠いた状態での全体側面図である。 図1に示す洗浄装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す吸引チャンバーの吸引口の周囲に形成された加圧空気噴出口とその近傍の構成を示す一部断面した図1の部分拡大図である。
符号の説明
A…洗浄装置
V…車両
Fa…高機能舗装面
4…第4タンク(タンク)
5…噴射ノズル凹部
6…吸引チャンバー
6a…吸引口
6b…加圧空気噴出口
10D…第6接続管路(供給管路)
12…洗浄液加圧ポンプ(加圧ポンプ)

Claims (3)

  1. 走行可能な車両の走行方向前部に路面に向けて噴射ノズルを設けるとともに、該噴射ノズルの車両の走行方向後方部位に吸引チャンバーをその吸引口が下方を向いて開口するように設けて、該車両を洗浄しようとする高機能舗装面上を走行させながら、前記噴射ノズルから路面に向けて界面活性剤を主成分とする液剤を希釈した洗浄水を加圧して噴射し、該噴射した道路上の洗浄水を、前記吸引口から負圧によって吸引することを特徴とする高機能舗装面の洗浄方法。
  2. 走行可能な車体に配置される、噴射ノズルと、この噴射ノズルに洗浄液を供給するタンクと、前記噴射ノズルと前記タンクとの間に配設された供給管路と、この供給管路の途中に配設された加圧ポンプと、前記噴射ノズルより車体後方に設けられ走行する舗装面に向けて開口した吸引口を下端に有する吸引チャンバーと、該吸引口の開口した周囲に該舗装面に向けて加圧空気を噴流して該吸引チャンバーと外気側とを隔壁するべく設けられた加圧空気噴出口と、前記吸引チャンバー内を負圧に形成する負圧発生装置とを備え、前記加圧ポンプと負圧発生装置とを稼働させた状態において前記車両が高機能舗装面を走行することによって、前記噴射ノズルから該高機能舗装面へ向けて洗浄液を噴射するとともに、前記吸引口から前記噴射された洗浄液とともに舗装面の空隙に溜まっている塵芥を前記吸引口から吸引して、該舗装面の洗浄をおこなうことを特徴とする高機能舗装面の洗浄装置。
  3. 前記吸引口の走行方向前方の位置で且つ前記噴射ノズルの後方の位置に、前記洗浄液が噴射された舗装面上に加圧空気を供給する吐出口が設けられていることを特徴とする請求項2記載の高機能舗装面の洗浄装置。
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