JP2010093627A - 動画像符号化装置 - Google Patents
動画像符号化装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010093627A JP2010093627A JP2008262821A JP2008262821A JP2010093627A JP 2010093627 A JP2010093627 A JP 2010093627A JP 2008262821 A JP2008262821 A JP 2008262821A JP 2008262821 A JP2008262821 A JP 2008262821A JP 2010093627 A JP2010093627 A JP 2010093627A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- area
- image
- quantization step
- fixed pattern
- block
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
Abstract
【課題】視覚上の画質を保持したままで、HDDやBDへより多くの時間録画を可能とする動画像符号化装置を提供することを目的とする。
【解決手段】映像信号の各フレームを複数に分割したブロック毎に、そのブロックの特徴として固定パターンのエリアに属するものか、顔部分のエリアに属するものか、ロゴマークのエリアに属するものか、それぞれ固定パターン検出部1、顔検出部2、ロゴマーク検出部3で検出し、これらの情報をもとに領域・ビット配分決定部4で各エリアのビット配分を決定している。そして、画像の周辺部や固定パターンを検出した部分にはビット配分を少なくして圧縮率を高める一方、動きのある部分や顔部分あるいはロゴマーク部分はビット配分を少なくせずに良好な画質を保持している。
【選択図】図1
【解決手段】映像信号の各フレームを複数に分割したブロック毎に、そのブロックの特徴として固定パターンのエリアに属するものか、顔部分のエリアに属するものか、ロゴマークのエリアに属するものか、それぞれ固定パターン検出部1、顔検出部2、ロゴマーク検出部3で検出し、これらの情報をもとに領域・ビット配分決定部4で各エリアのビット配分を決定している。そして、画像の周辺部や固定パターンを検出した部分にはビット配分を少なくして圧縮率を高める一方、動きのある部分や顔部分あるいはロゴマーク部分はビット配分を少なくせずに良好な画質を保持している。
【選択図】図1
Description
本発明は、動画像を圧縮符号化する動画像符号化装置に関し、特に、量子化ステップ幅を画像の各部の特徴に応じて変えるようにした符号化装置に関する。
近年のハイビジョンレコーダにおいては、地上デジタル放送やBSデジタル放送を、そのままHDD(ハードディスクドライブ)やBD(Blu−rayディスク)に記録することに加えて、動画像を、ネットワークを通じて伝送したり、記録媒体に記録する場合、そのデータ量を削減するために、動画像データの圧縮符号化が行なわれ、例えば、H.264/AVCなどで圧縮して記録するようになってきている。
これらの圧縮された画像は、ビットレートを低く設定すればするほど、HDDやBDへ長時間の記録が可能になるが、画質もこれに伴って低くなり、場合によってはブロックノイズが多量に発生し、画質破綻に陥ることもある。
これらの圧縮された画像は、ビットレートを低く設定すればするほど、HDDやBDへ長時間の記録が可能になるが、画質もこれに伴って低くなり、場合によってはブロックノイズが多量に発生し、画質破綻に陥ることもある。
例えば、BSデジタル放送で、動画像が24Mbpsで送られてきている場合、2倍モードで記録する場合は12Mbps、3倍モードでは8Mbps、5倍モードでは4.8Mbpsで記録する必要があるが、画質は低ビットレートになればなるほど急激な悪化が見られる。
このような圧縮符号化装置としては、特許文献1に開示されるような、動画像の代表的な圧縮符号化方式であるMPEG方式を採用しているものがあり、そのブロック図を図6に示す。
この圧縮符号化装置は、デジタル化された映像信号である原画像データが入力端子101から入力され、単位ブロック変換回路102で符号化処理単位となる8×8画素のブロックに変換される。ブロック化された原画像データはデータ減算回路103で動き補償回路114からの動き補償予測画像データが減算され、その差である動き補償予測誤差データが生成される。この動き補償予測画像データは、既に符号化処理済みの過去のフレームの画像データから動き補償によって予測された画像データである。
この圧縮符号化装置は、デジタル化された映像信号である原画像データが入力端子101から入力され、単位ブロック変換回路102で符号化処理単位となる8×8画素のブロックに変換される。ブロック化された原画像データはデータ減算回路103で動き補償回路114からの動き補償予測画像データが減算され、その差である動き補償予測誤差データが生成される。この動き補償予測画像データは、既に符号化処理済みの過去のフレームの画像データから動き補償によって予測された画像データである。
得られた動き補償予測誤差データは直交変換回路104で8×8画素をブロックとする2次元DCT変換処理がなされ、この変換処理によって得られた周波数成分に相当する変換係数は量子化回路105で所定の量子化ステップ幅で量子化される。そして、量子化された変換係数に対し、可変長符号化回路106で、発生頻度が高いデータに短い符号が、発生頻度が低いデータに長い符号が夫々割り当てられるように、符号割当てが行なわれ、符号化データが形成される。
この符号化データは、データ多重回路107により、付加情報の動きベクトル符号化データと量子化ステップ幅の情報とが多重され、一旦バッファメモリ108に蓄えられた後、データ通信回線の伝送速度やデータ記録メディアの転送速度に応じた速度で読み出されて出力端子109から出力される。この動きベクトル符号化データは動き補償に用いられる動きベクトルの情報であり、動きベクトル符号化回路116で形成されるものである。また、量子化ステップ幅の情報は、1フレームの符号化処理が終了した時点でバッファメモリ108に蓄えられている1フレーム分の符号化データのデータ量(バッファメモリ蓄積量)から、量子化パラメータ制御回路117により、適応的に決定された量子化パラメータの情報であり、この情報によって量子化回路105での量子化ステップ幅を規定している。
この量子化ステップ幅が細かい量子化ステップを指定している場合には、符号化の圧縮率は低下し、データ量は多くなるが、画像の質は向上する。逆に、量子化ステップ幅が粗い量子化ステップを指定している場合には、符号化の圧縮率は高まり、データ量は少なくなるが、画像の質は低下する。
量子化回路105からの量子化された変換係数は、また、逆量子化回路110で変換係数に戻され、さらに、逆直交変換回路111で逆DCT変換によって動き補償予測誤差データに戻される。この局部復号化された動き補償予測誤差データは、データ加算回路112により、上記のようにデータ減算回路103で減算に使用された動き補償回路114からの動き補償予測画像データと加算され、局部復号化画像データとしてフレームメモリ113に書き込まれる。この局部復号化画像データは動画像符号化装置と対になる動画像復号化装置でデータ伸長により再生されるべき画像データであり、フレームメモリ113で1フレーム分遅延されて動き補償回路114に供給され、次のフレームでの動き補償による動き補償予測画像データを生成するために用いられる。
動き補償回路114は、動きベクトル検出回路115で検出された動きベクトルに応じて、フレームメモリ113からの1フレーム前の局部復号化画像データをブロック単位でずらして動き補償予測画像データを生成する。動きベクトル検出回路115は、単位ブロック変換回路102からの現フレームの現ブロックの原画像データをフレームメモリ113からの1フレーム前の局部符号化画像データと画素単位でずらしながら比較し、最もブロック間のブロック差分値が小さくなるブロックのずれ量を動きベクトルとして検出する。この動きベクトルは、動きベクトル符号化回路116において、前ブロックとの差分が可変長符号化される。
そして、量子化パラメータ制御回路117では、符号化処理の終了時点後およびnフレーム前のバッファメモリ108のデータ蓄積状態から次のフレームの符号化処理に最適な量子化パラメータを決定しており、バッファメモリ108を予めデータ通信回線の伝送速度やデータ記録メディアの転送速度から求められる単位時間当りの情報量になるような蓄積状態に設定しておくことにより、符号化処理後の平均発生情報量をこの単位時間当りの情報量になるように制御している。
特開平5−14876号公報
しかしながら、特許文献1の符号化装置では、原画像の量子化ステップ幅はフレーム毎に変化させているものの、1フレーム内においては共通の量子化ステップ幅を用いていおり、特に5倍以上の圧縮において、画質の劣化が顕著であった。このため、HDDやBDへ多くの時間録画するために無理に圧縮率を上げると、映像が破綻してしまうという問題があった。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、視覚上の画質を保持したままで、HDDやBDへより多くの時間録画を可能とする動画像符号化装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、動画像の各フレームのデジタル画像信号を複数のブロックに分割し、各ブロックの画像データを直交変換して得られる変換係数を量子化、可変長符号化して符号化データを得る動画像符号化装置において、各フレーム内における画像の固定パターンを検出する固定パターン検出部と、該固定パターンのエリア情報を受け、前記固定パターン内にあるブロックの量子化ステップ幅を前記固定パターン外にあるブロックの量子化ステップ幅より大きく設定する領域・ビット配分設定部を有することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記領域・ビット配分設定部は予め量子化ステップを大きく設定可能な領域を指定可能であり、前記固定パターンのエリアが指定された前記領域にある場合に、前記固定パターン内にあるブロックの量子化ステップ幅を前記固定パターン外にあるブロックの量子化ステップ幅より大きく設定することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記領域・ビット配分設定部は予め量子化ステップを大きく設定可能な領域を指定可能であり、該領域内におけるブロックの量子化ステップを大きく設定するとともに、該領域外において、前記固定パターン内にあるブロックの量子化ステップ幅を前記固定パターン外にあるブロックの量子化ステップ幅より大きく設定することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第2または3の技術手段において、前記指定された領域が画像周辺部であることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1から4のいずれかの技術手段において、前記各フレーム内における画像の顔部分を検出する顔検出部をさらに有し、前記領域・ビット配分設定部は前記顔検出部から画像の顔部分のエリア情報を受け、前記顔部分が前記固定パターン内にある場合は、前記顔部分にあるブロックの量子化ステップ幅を前記固定パターン外にある量子化ステップ幅と同じにすることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1から5のいずれかの技術手段において、前記各フレーム内における画像のロゴマーク部分を検出するロゴマーク検出部をさらに有し、前記領域・ビット配分設定部は前記ロゴマーク検出部から画像のロゴマーク部分のエリア情報を受け、前記ロゴマーク部分が前記固定パターン内にある場合は、前記ロゴマーク部分にあるブロックの量子化ステップ幅を前記固定パターン外にある量子化ステップ幅と同じにすることを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1から6のいずれかの技術手段において、量子化ステップ幅の異なるエリアの境界付近のブロックの量子化ステップ幅が滑らかに変化するように前記量子化ステップ幅を設定することを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第1から7のいずれかの技術手段において、量子化ステップ幅の異なるブロックの境界付近のフィルタリング処理を行うことを特徴としたものである。
動画像の各フレームのデジタル画像信号を複数のブロックに分割し、各ブロックが属するエリアの特徴に応じてブロックごとのビットレートの配分すなわち量子化ステップ幅を決定することにより、視覚上の画質を保持したまま、HDDやBDへより多くの時間録画することが可能になる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の符号化装置の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る符号化装置の要部構成例を示すブロック図であり、図中、1は固定パターン検出部、2は顔検出部、3はロゴマーク検出部、4は領域・ビット配分決定部、5は圧縮符号化部、6は記憶部である。
本発明の符号化装置では、映像信号の各フレームを複数に分割したブロック毎に、そのブロックの特徴として固定パターンのエリアに属するものか、顔部分のエリアに属するものか、ロゴマークのエリアに属するものか、それぞれ固定パターン検出部1、顔検出部2、ロゴマーク検出部3で検出し、これらの情報をもとに領域・ビット配分決定部4で各エリアのビット配分を決定した後、このビット配分に応じて映像信号を圧縮符号化部4で圧縮符号化し、圧縮符号化された信号を記憶部6で記憶媒体としてのHDD6aもしくはBD(Blu-ray Disk)やDVD6b等に記憶している。
図1は、本発明の一実施形態に係る符号化装置の要部構成例を示すブロック図であり、図中、1は固定パターン検出部、2は顔検出部、3はロゴマーク検出部、4は領域・ビット配分決定部、5は圧縮符号化部、6は記憶部である。
本発明の符号化装置では、映像信号の各フレームを複数に分割したブロック毎に、そのブロックの特徴として固定パターンのエリアに属するものか、顔部分のエリアに属するものか、ロゴマークのエリアに属するものか、それぞれ固定パターン検出部1、顔検出部2、ロゴマーク検出部3で検出し、これらの情報をもとに領域・ビット配分決定部4で各エリアのビット配分を決定した後、このビット配分に応じて映像信号を圧縮符号化部4で圧縮符号化し、圧縮符号化された信号を記憶部6で記憶媒体としてのHDD6aもしくはBD(Blu-ray Disk)やDVD6b等に記憶している。
ここで、固定パターン検出部1は、映像信号の各フレームを複数に分割したブロックについて、ブロックマッチング法などにより、ブロック単位での動きベクトルを検出し、動きベクトルの大きさを判断して画像フレームの中で動きがないかきわめて少ない固定パターンのエリアを検出するためのものである。なお、本発明では、エリアは複数の隣接するブロックによって構成されるものとし、また、エリアのビット配分を少なく設定するということはエリアに含まれるブロックの量子化ステップ幅を大きく設定することと同義であるものとして説明している。
例えば、図2で示す画像f1、f2では、車Cは画像f1から画像f2にかけてその位置が変化しているが、背景の空Aや建物Bは動いていない。この場合、画像の中で視聴者の注視する箇所は動きのない部分よりも動きのある部分であることが多いことから、図2の画像では、動きのない空Aや建物Bなどの固定パターンのエリアのビット配分を下げて画質を下げたとしても視覚上の影響は大きくなく、全体の画質を維持した上で画像フレーム全体の圧縮率を上げることが可能となる。また、固定パターンのエリアのビット配分を少なくした分だけ、動きのある車Cの部分のビット配分を多くすることも可能となり、視聴者の注視する部分の画質を向上させることも可能となる。
また、BSハイビジョンや地上デジタル放送を視聴すると、通常の番組本編では図3(a)で示すように、16:9の画像が放映されるが、例えば、コマーシャルやニュースの中の一部、あるいは本編自体の場合でも、旧来のアナログ放送からのアップコンバートである4:3の映像が見受けられ、画面の左右部分が図3(b)で示すように黒帯となることがある。また、本編映像中に4:3の画像が使われる場合には、左右黒帯ではなく図3(c)に示すように所定のパターンが使われる場合もある。さらに、番組本編が映画などの場合は、図3(d)示すように画面上下に黒帯が使われる場合がある。
これらの図3(b)〜(d)のいずれの場合においても、左右上下の黒帯部分やパターン部分は動きが全くなく、いわゆる静止画と同じであるため、かなりの高圧縮が可能である。つまり、これらのエリアへのビット配分は少なくしても画質を低下させるおそれがない。
これらの図3(b)〜(d)のいずれの場合においても、左右上下の黒帯部分やパターン部分は動きが全くなく、いわゆる静止画と同じであるため、かなりの高圧縮が可能である。つまり、これらのエリアへのビット配分は少なくしても画質を低下させるおそれがない。
本発明は、基本的にはこのような考えに基づくものであり、固定パターン検出部1は画像の各ブロックの特徴となる固定パターンのエリアを検出し、そのエリア情報を領域・ビット配分決定部4に送っている。
次に、顔検出部2は映像信号を受け、画像の中に人間の顔がある場合に、画像の各ブロックの特徴として顔部分のエリアを構成するブロックを検出し、そのエリア情報を領域・ビット配分決定部4に送っている。顔検出の手法としては、肌色情報を用いた方法や顔の各部分のサンプル画像と比較する方法など周知の手法を用いることができる。
視聴者は画像の中の顔部分に注目することが多く、例えば、画像中に観客席などで動きの少ない人の顔があった場合でも、動きが少ないことで顔部分でのビット配分を減らすと画質が下がり違和感を与えることになる。このため、画像の中の顔部分を検出することによって、顔部分の画質を落とさないようにしている。
視聴者は画像の中の顔部分に注目することが多く、例えば、画像中に観客席などで動きの少ない人の顔があった場合でも、動きが少ないことで顔部分でのビット配分を減らすと画質が下がり違和感を与えることになる。このため、画像の中の顔部分を検出することによって、顔部分の画質を落とさないようにしている。
次に、衛星放送や地上デジタル放送では、著作権保護の関係から、映像信号にロゴマークを付加している放送局が多く見られるが、ロゴマーク検出部3は、これらの各放送局が付加して放送しているロゴマークのエリアを検出するためのものである。
ロゴマークは画像の右上などの周辺部に表示されるが、ロゴマークの検出は、各放送局のロゴマークの情報を記憶しておき、これとの比較を行うことにより画像中にロゴマークが含まれているかどうかを把握することができる。
そして、ロゴマーク検出部3は画像の中に放送局のロゴマークがある場合に、画像の各ブロックの特徴として、ロゴマークを構成するブロックを検出し、そのエリア情報を領域・ビット配分決定部4に送っている。
ロゴマークは画像の右上などの周辺部に表示されるが、ロゴマークの検出は、各放送局のロゴマークの情報を記憶しておき、これとの比較を行うことにより画像中にロゴマークが含まれているかどうかを把握することができる。
そして、ロゴマーク検出部3は画像の中に放送局のロゴマークがある場合に、画像の各ブロックの特徴として、ロゴマークを構成するブロックを検出し、そのエリア情報を領域・ビット配分決定部4に送っている。
ここで、ロゴマークの検出を行う理由としては、ロゴマークは固定パターン検出部1によって動きのない固定パターンとして検出されるが、このロゴマークは視聴者がどのチャンネルを視聴しているか注目する箇所であり、この部分へのビット配分を少なくするとロゴマークが見づらくなるばかりか、画面の品質に対する印象も悪くなる。したがって、ロゴマークついては、ビット配分を減らさないで画質を落とさないようにしている。
領域・ビット配分決定部4は、固定パターン検出部1から各ブロックが固定パターンのエリアにあるか否かのエリア情報、顔検出部2から各ブロックが顔部分のエリアにあるか否かのエリア情報、およびロゴマーク検出部3から各ブロックがロゴマークのエリアにあるか否かのエリア情報を受け、後述するように各ブロックが属するエリアの特徴に応じて各ブロックへのビット配分を決定している。
また、領域・ビット配分決定部4ではビット配分を少なく設定する領域を指定することが可能となっており、例えば、図4に示すように、画面の左右部分や上下部分などのエリアを設定し、各領域でのビット配分の配分を決定することも可能としている。
例えば、ビット配分に関して、エリア「B」には、0.6を掛け、エリア「C」には、0.7を掛け、エリア「D」には、0.8を掛け、エリア「E」には、0.9を掛けるなどして、画面周辺部分のビット配分を少なくし、それによって、セーブできたビットをエリア「A」に割り当てることで、視聴者にとって注目度の高い画面中央部の画質をより高画質にすることができる。
例えば、ビット配分に関して、エリア「B」には、0.6を掛け、エリア「C」には、0.7を掛け、エリア「D」には、0.8を掛け、エリア「E」には、0.9を掛けるなどして、画面周辺部分のビット配分を少なくし、それによって、セーブできたビットをエリア「A」に割り当てることで、視聴者にとって注目度の高い画面中央部の画質をより高画質にすることができる。
そして、画像周辺のビット配分の調整を行うことでBSデジタルの24Mbpsを基準として、7倍モード(24÷7=3.4Mbps)のビットレートで録画したとしても、従来の5倍モード(24÷v=4.8Mbps)と同等の画質をエリア「A」で得ることも可能になる。
例えば、エリアの面積が、A=B+C+D+Eである場合、「B」、「C」、「D」、「E」の各エリアで1.4Mbps(4.8−3.4=1.4Mbps)相当のビットを減らすことができれば、エリア「A」に対しては、その分の上乗せが可能となり、つまり、3.4+1.4=4.8Mbpsの画質を得ることができる。
例えば、エリアの面積が、A=B+C+D+Eである場合、「B」、「C」、「D」、「E」の各エリアで1.4Mbps(4.8−3.4=1.4Mbps)相当のビットを減らすことができれば、エリア「A」に対しては、その分の上乗せが可能となり、つまり、3.4+1.4=4.8Mbpsの画質を得ることができる。
なお、図4では例として矩形エリアを示しているが、矩形である必然性はなく、楕円エリアであってもアーチ状エリアであっても良い。また、矩形エリアとする場合も、領域の指定は左右上下と中央の5箇所の矩形エリアとせずに、例えば左右と中央の3箇所としてもよく、また、左右、上部と中央の4箇所としてもよい。
次に、圧縮符号化部5では映像信号を受けるとともに、領域・ビット配分決定部4からのエリア情報とビット配分の情報を受け、各ブロックの量子化ステップ幅を定めて、画像信号の圧縮符号化を行っている。
なお、具体的な画像信号の圧縮符号化方法は、量子化ステップ幅を設定する点を除き図6で示した符号化装置における圧縮符号化方法と同じである。
なお、具体的な画像信号の圧縮符号化方法は、量子化ステップ幅を設定する点を除き図6で示した符号化装置における圧縮符号化方法と同じである。
ここで、各エリアのビット配分が変化することにより、その境界付近でビット配分の差が顕著になることが考えられるため、境界付近のブロックには、フィルターを強めにかけて、ぼやかすなどして、ビット配分の差が目立たないようにすることが有効である。
更に、エリア内で一律の量子化ステップ幅とはせず、各エリアの境界に近い内側から外側にかけてグラデーション的に滑らかに量子化ステップ幅を変化させてもよい。
これらのフィルタリング処理やグラデーション処理は、圧縮符号化部5で行うことが可能である。
更に、エリア内で一律の量子化ステップ幅とはせず、各エリアの境界に近い内側から外側にかけてグラデーション的に滑らかに量子化ステップ幅を変化させてもよい。
これらのフィルタリング処理やグラデーション処理は、圧縮符号化部5で行うことが可能である。
次に、本発明の符号化装置における領域・ビット配分決定部と圧縮符号化部の処理フローについて説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る符号化装置の映像信号の処理フローの一例を示す図である。
ステップS1で、固定パターン検出部1からのエリア情報を受け、映像信号の各フレームを分割した個々のブロックが固定パターンのエリアに属するものか否かを判別し、固定パターンのエリアのものである場合はステップS2に進む。ステップS2では顔検出部2からのエリア情報を受け、当該ブロックが顔部分のエリアのものであるか否かを判別し、顔部分のエリアのものでない場合は、ステップS3に進む。ステップS3では、ロゴマーク検出部3からのエリア情報を受け、当該ブロックがロゴマークのエリアに属するか否をかを判別し、ロゴマークのエリアのものでない場合はステップS4へ進む。
ここで、処理を進めるにあたって、ステップS1からステップS3の順番は変更可能である。
ここで、処理を進めるにあたって、ステップS1からステップS3の順番は変更可能である。
次に、ステップS4では、当該ブロックが領域・ビット配分決定部4であらかじめ設定した所定領域内にあるか否かを判別し、所定領域内にある場合はステップS5に進み、ステップS5では、当該ブロックaの量子化ステップ幅を大きく設定する。
ここで、ステップS4であらかじめ設定した所定領域が画像の周辺部分である場合には、画像の周辺部分の領域にある固定パターンであって、顔やロゴマークでないエリアにあるブロックの量子化ステップ幅が大きく設定されることになる。
なお、前述したように、あらかじめ設定した領域毎にビット配分を異なるものとし、指定した領域毎に量子化ステップ幅を大きくする程度を変えるようにしてもよい。
ここで、ステップS4であらかじめ設定した所定領域が画像の周辺部分である場合には、画像の周辺部分の領域にある固定パターンであって、顔やロゴマークでないエリアにあるブロックの量子化ステップ幅が大きく設定されることになる。
なお、前述したように、あらかじめ設定した領域毎にビット配分を異なるものとし、指定した領域毎に量子化ステップ幅を大きくする程度を変えるようにしてもよい。
ステップS1で当該ブロックが固定パターンのエリアにない場合、ステップS2で当該ブロックが顔部分のエリアにない場合、ステップS3で当該ブロックがロゴマークのエリアにない場合、およびステップS4で当該ブロックが所定領域内にない場合は、ステップS6に進み、ステップS6では、当該ブロックbの量子化ステップ幅をブロックaの量子化ステップ幅よりも小さく設定する。
ここで、ステップS4での設定領域が画面周辺部分である場合には、画像の周辺部分以外の領域である画像の中央部分と、画像周辺部の領域にある顔部分やロゴマーク部分にあるブロックの量子化ステップ幅が小さく設定されることになる。
ここで、ステップS4での設定領域が画面周辺部分である場合には、画像の周辺部分以外の領域である画像の中央部分と、画像周辺部の領域にある顔部分やロゴマーク部分にあるブロックの量子化ステップ幅が小さく設定されることになる。
次に、ステップS5ないしステップS6からステップS7へ進み、量子化ステップ幅の異なるエリアの境界付近のブロックの量子化ステップ幅が徐々に変化するように量子化ステップ幅を再設定した後、ステップS8へ進み、ステップS8では量子化ステップ幅の異なるブロックの境界付近のフィルタリングを強めに設定した後、ステップS9で各設定が反映されるように圧縮符号化を行っている。
以上、上記処理フローでは、画像の周辺部分の固定パターンのエリアにあって、顔やロゴマークでないエリアにあるブロックの量子化ステップ幅が大きくなるように量子化ステップ幅を設定したが、顔やロゴマークのエリアを除き、予め設定した領域である画像周辺部内にあるブロックの量子化ステップ幅を大きくするとともに、画像中央部で検出した固定パターン内のブロックの量子化ステップ幅を固定パターン外のブロックの量子化ステップ幅より大きくするように設定してもよい。
1…固定パターン検出部、2…顔検出部、3…ロゴマーク検出部、4…領域・ビット配分決定部、5…圧縮符号化部、6…記憶部、101…入力端子、102…単位ブロック変換回路、103…データ減算回路、104…直交変換回路、105…量子化回路、106…可変長符号化回路、107…データ多重回路、108…バッファメモリ、109…出力端子、110…逆量子化回路、111…逆直交変換回路、112…データ加算回路、113…フレームメモリ、114…動き補償回路、115…動きベクトル検出回路、116…ベクトル符号化回路、117…量子化パラメータ制御回路。
Claims (8)
- 動画像の各フレームのデジタル画像信号を複数のブロックに分割し、各ブロックの画像データを直交変換して得られる変換係数を量子化、可変長符号化して符号化データを得る動画像符号化装置において、
各フレーム内における画像の固定パターンを検出する固定パターン検出部と、該固定パターンのエリア情報を受け、前記固定パターン内にあるブロックの量子化ステップ幅を前記固定パターン外にあるブロックの量子化ステップ幅より大きく設定する領域・ビット配分設定部を有することを特徴とする動画像符号化装置。 - 前記領域・ビット配分設定部は予め量子化ステップを大きく設定可能な領域を指定可能であり、前記固定パターンのエリアが指定された前記領域にある場合に、前記固定パターン内にあるブロックの量子化ステップ幅を前記固定パターン外にあるブロックの量子化ステップ幅より大きく設定することを特徴とする請求項1に記載の動画像符号化装置。
- 前記領域・ビット配分設定部は予め量子化ステップを大きく設定可能な領域を指定可能であり、該領域内におけるブロックの量子化ステップを大きく設定するとともに、該領域外において、前記固定パターン内にあるブロックの量子化ステップ幅を前記固定パターン外にあるブロックの量子化ステップ幅より大きく設定することを特徴とする請求項1に記載の動画像符号化装置。
- 前記指定された領域が画像周辺部であることを特徴とする請求項2または3に記載の動画像符号化装置。
- 前記各フレーム内における画像の顔部分を検出する顔検出部をさらに有し、前記領域・ビット配分設定部は前記顔検出部から画像の顔部分のエリア情報を受け、前記顔部分が前記固定パターン内にある場合は、前記顔部分にあるブロックの量子化ステップ幅を前記固定パターン外にある量子化ステップ幅と同じにすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載の動画像符号化装置。
- 前記各フレーム内における画像のロゴマーク部分を検出するロゴマーク検出部をさらに有し、前記領域・ビット配分設定部は前記ロゴマーク検出部から画像のロゴマーク部分のエリア情報を受け、前記ロゴマーク部分が前記固定パターン内にある場合は、前記ロゴマーク部分にあるブロックの量子化ステップ幅を前記固定パターン外にある量子化ステップ幅と同じにすることを特徴とする請求項1から5のいずれか1に記載の動画像符号化装置。
- 量子化ステップ幅の異なるエリアの境界付近のブロックの量子化ステップ幅が滑らかに変化するように前記量子化ステップ幅を設定することを特徴とする請求項1から6のいずれか1に記載の動画像符号化装置。
- 量子化ステップ幅の異なるブロックの境界付近のフィルタリング処理を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれか1に記載の動画像符号化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008262821A JP2010093627A (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | 動画像符号化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008262821A JP2010093627A (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | 動画像符号化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010093627A true JP2010093627A (ja) | 2010-04-22 |
Family
ID=42255909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008262821A Pending JP2010093627A (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | 動画像符号化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010093627A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017005499A (ja) * | 2015-06-10 | 2017-01-05 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム |
JP2019149754A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | 株式会社日立国際電気 | 映像符号化装置及び映像符号化方法 |
JP2019161424A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 株式会社日立国際電気 | 映像符号化装置及び映像符号化方法 |
-
2008
- 2008-10-09 JP JP2008262821A patent/JP2010093627A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017005499A (ja) * | 2015-06-10 | 2017-01-05 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム |
JP2019149754A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | 株式会社日立国際電気 | 映像符号化装置及び映像符号化方法 |
JP2019161424A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 株式会社日立国際電気 | 映像符号化装置及び映像符号化方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8902985B2 (en) | Image coding method and image coding apparatus for determining coding conditions based on spatial-activity value | |
EP1879388B1 (en) | Video information recording device, video information recording method, video information recording program, and recording medium containing the video information recording program | |
US20080310516A1 (en) | Image processing apparatus and method | |
RU2668056C1 (ru) | Устройство обработки изображения и способ обработки изображения | |
KR101867461B1 (ko) | 동화상 예측 부호화 장치, 동화상 예측 부호화 방법, 동화상 예측 부호화 프로그램, 동화상 예측 복호 장치, 동화상 예측 복호 방법, 및 동화상 예측 복호 프로그램 | |
US8249155B2 (en) | Transcoder, recorder, and transcoding method | |
US6904096B2 (en) | Video data processing device and video data processing method | |
US20140247890A1 (en) | Encoding device, encoding method, decoding device, and decoding method | |
US8145006B2 (en) | Image processing apparatus and image processing method capable of reducing an increase in coding distortion due to sharpening | |
JP4774315B2 (ja) | 画像復号化装置及び画像復号化方法 | |
JP5137687B2 (ja) | 復号装置及び復号方法、プログラム | |
US8576917B2 (en) | Image processing method to reduce compression noise and apparatus using the same | |
JP2007336468A (ja) | 再符号化装置、再符号化方法およびプログラム | |
JP2011029998A (ja) | 画像記録装置、画像記録方法、及びプログラム | |
KR20030005219A (ko) | 비디오 개선을 위한 코딩 정보에 기초한 유용성 메트릭제공 방법 및 장치 | |
JP2010093627A (ja) | 動画像符号化装置 | |
JP4573511B2 (ja) | トランスコーダ、トランスコーディング方法、データ記録装置及び方法、並びに放送データ受信・記録装置 | |
JP2008526077A (ja) | ビデオストリーム変更装置 | |
JP2005518728A (ja) | 画像処理方法及び装置 | |
JP2002171530A (ja) | スーパーインポーズ機能を備えた再符号化装置および方法 | |
JP2004015351A (ja) | 符号化装置及び方法、プログラム、記録媒体 | |
JP2005197879A (ja) | 映像信号符号化装置 | |
JP2008193444A (ja) | 情報処理装置 | |
JP2011139356A (ja) | 表示装置、表示方法、プログラム、および、記録媒体 | |
JP2008182723A (ja) | 記録装置 |