JP2010091471A - 煤検出センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 熱容量が小さい煤検出センサを提供すること。
【解決手段】 煤検出センサ100は、表層部に溝14を有する基板12と、その基板12に梁部16bを介して支持されているとともに前記溝14上に配置されている検出部16aと、その検出部16aに設けられているとともに間隔を置いて配置されている一対の検出電極24a,24bと、その検出部16aに設けられているとともに前記間隔に配置されている導電性配線32を備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】 煤検出センサ100は、表層部に溝14を有する基板12と、その基板12に梁部16bを介して支持されているとともに前記溝14上に配置されている検出部16aと、その検出部16aに設けられているとともに間隔を置いて配置されている一対の検出電極24a,24bと、その検出部16aに設けられているとともに前記間隔に配置されている導電性配線32を備えている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ガスに含まれる煤の量を検出する煤検出センサに関する。
内燃機関等の排気ガス規制に対処するために、排気ガスに含まれる煤の量を正確に把握する技術が必要とされている。特許文献1及び特許文献2には、煤が電気的に導電性であることを利用して、一対の検出電極間に堆積した煤の量を一対の検出電極間の電気抵抗値から把握する技術が開示されている。また、特許文献1及び特許文献2は、煤検出センサを初期状態にリセットするために、堆積した煤が所定量を超えたときに、堆積した煤を燃焼させる技術を提案している。特許文献1では、一対の検出電極間に高電圧を印加し、電極間放電を利用して堆積した煤を燃焼させる技術を提案している。特許文献2では、一対の検出電極間に設けられたヒータを利用して堆積した煤を燃焼させる技術を提案している。
特許文献1の高電圧による電極間放電を利用する技術では、放電ダメージによって検出電極が損傷するという問題がある。検出電極が損傷すると、煤検出センサの初期特性が変化してしまう。
特許文献2のヒーターを利用する技術では、検出電極に対して放電ダメージが生じない。しかしながら、特許文献2の技術では、板状のセラミックス基板を積層させ、その積層したセラミックス基板間にヒータを配設させている。セラミックス基板の熱容量が大きいので、煤が燃焼する温度まで昇温させるのに多大な電力が必要となる。また、セラミックス基板の熱容量が大きいので応答性が遅いという問題もある。
本発明は、熱容量が小さい煤検出センサを提供することを目的としている。
特許文献2のヒーターを利用する技術では、検出電極に対して放電ダメージが生じない。しかしながら、特許文献2の技術では、板状のセラミックス基板を積層させ、その積層したセラミックス基板間にヒータを配設させている。セラミックス基板の熱容量が大きいので、煤が燃焼する温度まで昇温させるのに多大な電力が必要となる。また、セラミックス基板の熱容量が大きいので応答性が遅いという問題もある。
本発明は、熱容量が小さい煤検出センサを提供することを目的としている。
本明細書で開示される煤検出センサは、表層部に溝を有する基板と、その基板に梁部を介して支持されているとともに前記溝上に配置されている検出部と、その検出部に設けられているとともに間隔を置いて配置されている一対の検出電極と、その検出部に設けられているとともに前記間隔に配置されている加熱手段を備えている。
上記の煤検出センサでは、検出電極及び加熱手段が設けられている検出部が、基板に形成された溝の上方に浮遊した形態を有していることを特徴としている。このため、検出部の熱容量を小さくすることができる。検出部の熱容量が小さいので、検出部を加熱手段によって効率的に昇温させることができる。上記の煤検出センサでは、少ない電力で堆積した煤を燃焼させることができ、また、その応答性も速い。
上記の煤検出センサでは、検出電極及び加熱手段が設けられている検出部が、基板に形成された溝の上方に浮遊した形態を有していることを特徴としている。このため、検出部の熱容量を小さくすることができる。検出部の熱容量が小さいので、検出部を加熱手段によって効率的に昇温させることができる。上記の煤検出センサでは、少ない電力で堆積した煤を燃焼させることができ、また、その応答性も速い。
加熱手段は、導電性配線であることが好ましい。導電性配線に電流を流すと、ジュール熱によって導電性配線に熱が発生し、これにより検出部が昇温する。この加熱手段は簡単な形態であり、検出部に容易に配設することができる。
加熱手段に導電性配線が用いられる場合、煤検出センサは、導電性配線に電気的に接続されているとともに導電性配線の抵抗値を検出可能な抵抗値検出手段をさらに備えていることが好ましい。導電性配線の抵抗値は、導電性配線を流れる電流と電圧から求めることができる。したがって、抵抗値検出手段は、導電性配線を流れる電流と電圧を把握可能な手段であることが好ましい。導電性配線の抵抗温度係数を予め把握しておけば、検出した抵抗値から検出部の温度を換算することができる。したがって、抵抗値検出手段が設けられていると、導電性配線は、堆積した煤を燃焼させるヒータとして機能する他に、検出部の温度を測定する機能をも有することができる。
本明細書で開示される技術によると、少ない電力で堆積した煤を燃焼させることができ、また、その応答性も速い煤検出センサを提供することができる。
以下に、本明細書で開示される技術の特徴を整理しておく。
(第1特徴)基板及び検出部の材料には、半導体材料が用いられる。MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を利用して、微小な煤検出センサを製造することができる。
(第2特徴)加熱手段には、導電性配線の他に、単結晶シリコン配線、ポリシリコン配線を利用することができる。
(第3特徴)煤検出センサは、検出部を支持する4つの梁部を備えているのが好ましい。正側検出配線、負側検出配線、正側ヒータ配線及び負側ヒータ配線のそれぞれが独立して梁部に配設されているのが好ましい。
(第4特徴)基板を加熱可能な第2の加熱手段が設けられているのが好ましい。
(第1特徴)基板及び検出部の材料には、半導体材料が用いられる。MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を利用して、微小な煤検出センサを製造することができる。
(第2特徴)加熱手段には、導電性配線の他に、単結晶シリコン配線、ポリシリコン配線を利用することができる。
(第3特徴)煤検出センサは、検出部を支持する4つの梁部を備えているのが好ましい。正側検出配線、負側検出配線、正側ヒータ配線及び負側ヒータ配線のそれぞれが独立して梁部に配設されているのが好ましい。
(第4特徴)基板を加熱可能な第2の加熱手段が設けられているのが好ましい。
以下、図面を参照して本明細書で開示される煤検出センサを説明する。各図面を通して共通する構成要素に関しては共通符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施例)
図1は、煤検出センサ100の平面図を模式的に示す。図2は、図1のII-II線に対応した縦断面図を模式的に示す。煤検出センサ100は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を利用して製造される。煤検出センサ100は、内燃機関の排気ガス流路内に設置され、排気ガスに含まれる煤の量を検出するために用いられる。
図1は、煤検出センサ100の平面図を模式的に示す。図2は、図1のII-II線に対応した縦断面図を模式的に示す。煤検出センサ100は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を利用して製造される。煤検出センサ100は、内燃機関の排気ガス流路内に設置され、排気ガスに含まれる煤の量を検出するために用いられる。
図2に示すように、煤検出センサ100は、表層部に溝14を有する基板12を備えている。基板12の材料には、シリコン単結晶が用いられている。溝14は、ウェットエッチング技術を利用して形成することができ、その深さは約10μmである。図1及び図2に示すように、溝14の平面形態は矩形状である。
図1及び図2に示すように、煤検出センサ100は、基板12上に設けられている絶縁層16を備えている。絶縁層16の材料には、酸化シリコンが用いられている。絶縁層16は、CVD(Chemical Vapor Deposition)法や熱酸化技術を利用して形成することができ、その厚みは約1μmである。絶縁層16は、エッチング技術を利用して加工されており、周囲支持部16cと梁部16bと検出部16aを備えている。周囲支持部16cは、基板12に直接的に接合しており、溝14の周囲を一巡している。梁部16bは、周囲支持部16cから側方に向けて直線状に延びており、周囲支持部16cと検出部16aを連結している。検出部16aは、溝14の上方に設けられており、梁部16b及び周囲支持部16cを介して基板12から支持されている。検出部16aの平面形態は矩形状であり、約20μm×20μmである。
図1及び図2に示すように、煤検出センサ100は、検出部16aに設けられている正側検出電極24aと負側検出電極24bを備えている。正側検出電極24aと負側検出電極24bは、検出部16a上に間隔を置いて配置されている。正側検出電極24aと負側検出電極24bの間の領域を検出領域30という。煤検出センサ100は、この検出領域30に堆積した煤の量を、正側検出電極24aと負側検出電極24bの間の電気抵抗値から検出する。
正側検出電極24aは、周囲支持部16c上に設けられている正側外部電極22aに正側検出配線23aを介して電気的に接続されている。負側検出電極24bは、周囲支持部16c上に設けられている負側外部電極22bに負側検出配線23bを介して電気的に接続されている。これらの検出配線23a,23bは、梁部16bを介して検出部16aと周囲支持部16cの間に配設されている。煤検出センサ100を使用するときは、正側外部電極22aに電流生成回路からの電流が入力され、電位差を検知する電圧測定回路が外部電極22a,22bに接続される。負側外部電極22bは接地されることが多い。なお、正側外部電極22aと負側外部電極22bの間に電流測定回路と低電圧生成回路を接続してもよい。
図1及び図2に示すように、煤検出センサ100は、検出部16aの検出領域30に設けられている導電性配線32を備えている。導電性配線32の一端は、正側ヒータ電極36aに正側ヒータ配線35aを介して電気的に接続されている。導電性配線32の他端は、負側ヒータ電極36bに負側ヒータ配線35bを介して電気的に接続されている。これらのヒータ配線35a,35bは、梁部16bを介して検出部16aと周囲支持部16cの間を配設されている。煤検出センサ100を利用するときは、正側ヒータ電極36aが電流生成回路に接続され、負側ヒータ電極36bが接地されることが多い。
一対の検出電極24a,24b、一対の外部電極22a,22b、一対のヒータ電極36a,36b、一対の検出配線23a,23b、一対のヒータ配線35a,35b及び導電性配線32は、スパッタ技術を利用して絶縁層16上にパターニングされる。これらの材料には、タングステン,チタン系金属,ニッケル,モリブデン等が用いられている。
図2に示すように、煤検出センサ100は、絶縁層16上を被覆する絶縁被膜34を備えている。絶縁被膜34の材料には、酸化膜や窒化膜が用いられている。絶縁被膜34は、CVD技術を利用して形成することができ、その厚みは約1μmである。絶縁被膜34には、複数の開口部が形成されている。これらの開口部を介して、一対の検出電極24a,24b、一対の外部電極22a,22b、及び一対のヒータ電極36a,36bの一部が露出している。例えば、正側検出電極24aは、正側開口部26aを介して露出している。負側検出電極24bは、負側開口部26bを介して露出している。検出領域30の導電性配線32は、絶縁被膜34によって被覆されている。なお、図1の平面図では、図示の明瞭化のために、絶縁被膜34を除去して図示されている。
次に、図3〜図5を参照して、煤検出センサ100の動作を説明する。煤検出センサ100は、煤が電気的に導電性であることを利用して、内燃機関の排気ガスに含まれる煤の量を検出する。煤検出センサ100では、正側検出電極24aと負側検出電極24bの間の検出領域30に堆積した煤の量を、正側検出電極24aと負側検出電極24bの間の電気抵抗値から換算する。前記したように、正側検出電極24aと負側検出電極24bの間には定電流が流されている。このため、正側検出電極24aと負側検出電極24bの間の電位差から、正側検出電極24aと負側検出電極24bの間の電気抵抗値を求めることができる。
検出領域30に煤が堆積していない状態では、正側検出電極24aと負側検出電極24bは電気的に絶縁されている。このため、正側検出電極24aと負側検出電極24bの間の電気抵抗値は無限大である。なお、正側検出電極24aと負側検出電極24bの間に既知の抵抗体を接続し、初期状態の電気抵抗値を固定値にしてもよい。
図3に示すように、検出領域30に煤が堆積すると、正側検出電極24aと負側検出電極24bの間が煤を介して電気的に接続される。また、正側検出電極24aと負側検出電極24bの間の電気抵抗値は、堆積した煤の量に応じて変化する。検出領域30に堆積する煤の量が増加すると、正側検出電極24aと負側検出電極24bの間の電気抵抗値は低下する。このため、正側検出電極24aと負側検出電極24bの間の電気抵抗値から、排気ガスに含まれる煤の量を換算することができる。
図4に示すように、検出領域30に堆積した煤が所定量を超えたら、導電性配線32に電流を通電し、発生したジュール熱によって検出領域30を加熱し、検出領域30に堆積した煤を燃焼させる。図5に、検出領域30に堆積する煤の量と電気抵抗値の経時的な変化を示す。煤堆積監視期間では、煤の堆積量が増加するのに伴って電気抵抗値が低下する。例えば、この電気抵抗値の時間変化率から排気ガスに含まれる煤の量を換算することができる。堆積した煤が所定量を超えたら(電気抵抗値が閾値を下回ったら)、導電性配線32に電流を通電し、検出領域30を加熱し、堆積した煤を燃焼させ、電気抵抗値を初期値にリセットする。このように、堆積した煤が所定量を超えたら煤を燃焼させることによって、煤検出センサ100を連続運転させることが可能となる。
煤検出センサ100は、溝14の上方に浮遊する検出部16aに、一対の検出電極24a,24b及び導電性配線32が設けられていることを特徴としている。検出部16aが溝14の上方に浮遊しているので、検出部16aの熱容量を小さくすることができる。検出部16aの熱容量が小さいので、検出部16aを導電性配線32によって効率的に昇温させることができる。煤検出センサ100では、少ない電力で堆積した煤を燃焼させることができ、また、その応答性も速い。
煤検出センサ100は、以下のような構成とすることもできる。
(1)煤検出センサ100は、導電性配線32に電気的に接続されているとともに導電性配線32の抵抗値を検出可能な抵抗値検出手段を備えていることが好ましい。導電性配線32の抵抗値は、導電性配線32を流れる電流と電圧から求めることができる。したがって、抵抗値検出手段は、定電圧生成回路と電流測定回路の組合せ、あるいは定電流生成回路と電圧測定回路の組合せとすることができる。導電性配線32に用いられている材料に基づいて、導電性配線32の抵抗温度係数を予め把握することができる。このため、抵抗値検出手段によって検出した抵抗値から検出部16aの温度を換算することができる。抵抗値検出手段が設けられていると、導電性配線32は、堆積した煤を燃焼させるヒータとして機能する他に、検出部16aの温度を測定する機能をも有することができる。
(2)煤検出センサ100は、基板12を加熱することが可能な第2の加熱手段を備えているのが好ましい。第2の加熱手段には、例えば、セラミックヒーターを用いることができる。このような構成を採用すると、基板12の溝14内に煤が入り込んだとしても、例えば第2の加熱手段を利用して基板12を定期的に加熱することで、入り込んだ煤を除去することができる。あるいは、溝14内に入り込んだ煤が所定量を超えたときに第2の加熱手段を利用して基板12を加熱し、入り込んだ煤を除去してもよい。あるいは、導電性配線32を加熱するタイミングに合わせて第2の加熱手段を利用して基板12を加熱し、入り込んだ煤を除去してもよい。
(1)煤検出センサ100は、導電性配線32に電気的に接続されているとともに導電性配線32の抵抗値を検出可能な抵抗値検出手段を備えていることが好ましい。導電性配線32の抵抗値は、導電性配線32を流れる電流と電圧から求めることができる。したがって、抵抗値検出手段は、定電圧生成回路と電流測定回路の組合せ、あるいは定電流生成回路と電圧測定回路の組合せとすることができる。導電性配線32に用いられている材料に基づいて、導電性配線32の抵抗温度係数を予め把握することができる。このため、抵抗値検出手段によって検出した抵抗値から検出部16aの温度を換算することができる。抵抗値検出手段が設けられていると、導電性配線32は、堆積した煤を燃焼させるヒータとして機能する他に、検出部16aの温度を測定する機能をも有することができる。
(2)煤検出センサ100は、基板12を加熱することが可能な第2の加熱手段を備えているのが好ましい。第2の加熱手段には、例えば、セラミックヒーターを用いることができる。このような構成を採用すると、基板12の溝14内に煤が入り込んだとしても、例えば第2の加熱手段を利用して基板12を定期的に加熱することで、入り込んだ煤を除去することができる。あるいは、溝14内に入り込んだ煤が所定量を超えたときに第2の加熱手段を利用して基板12を加熱し、入り込んだ煤を除去してもよい。あるいは、導電性配線32を加熱するタイミングに合わせて第2の加熱手段を利用して基板12を加熱し、入り込んだ煤を除去してもよい。
(第2実施例)
図6は、煤検出センサ200の平面図を模式的に示す。煤検出センサ200は、検出部16aを基板12から支持する2つの梁部16b,16dを備えていることを特徴としている。梁部16bと梁部16dは、検出部16aを介して対向配置されており、それぞれの長手方向は平行である。さらに、煤検出センサ200では、一対の検出配線23a,23bが梁部16dを介して検出部16aと周囲支持部16cの間に配設され、一対のヒータ配線35a,35bが梁部16bを介して検出部16aと周囲支持部16cの間に配設されていることを特徴としている。
図6は、煤検出センサ200の平面図を模式的に示す。煤検出センサ200は、検出部16aを基板12から支持する2つの梁部16b,16dを備えていることを特徴としている。梁部16bと梁部16dは、検出部16aを介して対向配置されており、それぞれの長手方向は平行である。さらに、煤検出センサ200では、一対の検出配線23a,23bが梁部16dを介して検出部16aと周囲支持部16cの間に配設され、一対のヒータ配線35a,35bが梁部16bを介して検出部16aと周囲支持部16cの間に配設されていることを特徴としている。
煤検出センサ200は、2つの梁部16b,16dを備えているので、検出部16aを安定的に支持することができる。このため、煤検出センサ200は衝撃等に対して強く、信頼性が高い。また、一対の検出配線23a,23bとヒータ配線35a,35bが、それぞれの梁部16b,16dを介して引き出されているので、短絡等の発生も抑制される。
(第3実施例)
図7は、煤検出センサ300の平面図を模式的に示す。図8は、図7のVIII-VIII線に対応した縦断面図を模式的に示す。煤検出センサ300は、検出部16aを基板から支持する4つの梁部15a,15b,15c,15dを備えていることを特徴としている。4つの梁部15a,15b,15c,15dは、検出部16aの側面のそれぞれに対して設けられており、それらの長手方向は対応する側面に対して平行である。4つの梁部15a,15b,15c,15dは、絶縁層16に形成された4つのL字状の貫通孔18a,18b,18c,18dによって画定されている。梁部15aは、貫通孔18aと貫通孔18bによって画定されている。梁部15bは、貫通孔18bと貫通孔18cによって画定されている。梁部15cは、貫通孔18cと貫通孔18dによって画定されている。梁部15dは、貫通孔18dと貫通孔18aによって画定されている。
図7は、煤検出センサ300の平面図を模式的に示す。図8は、図7のVIII-VIII線に対応した縦断面図を模式的に示す。煤検出センサ300は、検出部16aを基板から支持する4つの梁部15a,15b,15c,15dを備えていることを特徴としている。4つの梁部15a,15b,15c,15dは、検出部16aの側面のそれぞれに対して設けられており、それらの長手方向は対応する側面に対して平行である。4つの梁部15a,15b,15c,15dは、絶縁層16に形成された4つのL字状の貫通孔18a,18b,18c,18dによって画定されている。梁部15aは、貫通孔18aと貫通孔18bによって画定されている。梁部15bは、貫通孔18bと貫通孔18cによって画定されている。梁部15cは、貫通孔18cと貫通孔18dによって画定されている。梁部15dは、貫通孔18dと貫通孔18aによって画定されている。
煤検出センサで300では、正側検出配線23aが梁部15cを介して検出部16aと周囲支持部16cの間を配設され、負側検出配線23bが梁部15aを介して検出部16aと周囲支持部16cの間を配設され、正側ヒータ配線35aが梁部15bを介して検出部16aと周囲支持部16cの間を配設され、負側ヒータ配線35bが梁部15dを介して検出部16aと周囲支持部16cの間を配設されている。
煤検出センサ300は、4つの梁部15a,15b,15c,15dを備えているので、検出部16aを安定的に支持することができる。このため、煤検出センサ200は衝撃等に対して強く、信頼性が高い。さらに、4つの梁部15a,15b,15c,15dは、検出部16aの対応する側面に対して平行に延びているので、素子面積の消費を抑えることができる。また、一対の検出配線23a,23bとヒータ配線35a,35bが、それぞれの梁部15a,15b,15c,15dを介して引き出されているので、短絡等の発生も抑制される。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
12:基板
14:溝
15a,15b,15c,15d,16b,16d :梁部
16:絶縁層
16a:検出部
16c:周囲支持部
22a,22b:外部電極
23a,23b:検出配線
24a,24b:検出電極
30:検出領域
32:導電性配線
34:絶縁被膜
35a,35b:ヒータ配線
36a,36b:ヒータ電極
14:溝
15a,15b,15c,15d,16b,16d :梁部
16:絶縁層
16a:検出部
16c:周囲支持部
22a,22b:外部電極
23a,23b:検出配線
24a,24b:検出電極
30:検出領域
32:導電性配線
34:絶縁被膜
35a,35b:ヒータ配線
36a,36b:ヒータ電極
Claims (3)
- 表層部に溝を有する基板と、
その基板に梁部を介して支持されているとともに前記溝上に配置されている検出部と、
その検出部に設けられているとともに間隔を置いて配置されている一対の検出電極と、
その検出部に設けられているとともに前記間隔に配置されている加熱手段と、を備えている煤検出センサ。 - 前記加熱手段は、導電性配線であることを特徴とする請求項1に記載の煤検出センサ。
- 前記導電性配線に電気的に接続されているとともに、前記導電性配線の抵抗値を検出可能な抵抗値検出手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載の煤検出センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008262978A JP2010091471A (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | 煤検出センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008262978A JP2010091471A (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | 煤検出センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010091471A true JP2010091471A (ja) | 2010-04-22 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012220257A (ja) * | 2011-04-05 | 2012-11-12 | Denso Corp | 粒子状物質検出センサ及びその製造方法 |
JP2013047670A (ja) * | 2011-06-27 | 2013-03-07 | Delphi Technologies Inc | 粒子状物質センサのための粒子状物質検出方法 |
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-
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- 2008-10-09 JP JP2008262978A patent/JP2010091471A/ja active Pending
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JP2012220257A (ja) * | 2011-04-05 | 2012-11-12 | Denso Corp | 粒子状物質検出センサ及びその製造方法 |
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