JP2010090734A - 自動二輪車用エンジンの潤滑装置及び自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイル供給通路を有するボルトを用いたクランク軸端給油方式の潤滑装置においてボルトの振れを抑え、シール部材のシール性を良好に維持する。
【解決手段】一端に少なくともカムチェーン駆動装置86を配設するとともに、他端に発電機30を配設するクランクシャフト15の発電機30が配設される側の軸端に締結ボルト56を締結する。発電機30の発電機カバー31と締結ボルト56との間に、発電機カバー31の内側に形成されたオイル溜め60を液密保持するシール部材61を設ける。そして、締結ボルト56に、オイル溜め60とクランクシャフト15の内部に形成されたオイル通路62とを連通するオイル供給通路59を形成する。これにより、締結ボルト56の振れを抑えることができ、シール部材61のシール性を良好に維持することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、自動二輪車用エンジンにおいてクランク軸の周辺部位、具体的には、ジャーナルベアリングやクランクピンベアリング等に潤滑オイルを供給する自動二輪車用エンジンの潤滑装置及びこれを備えた自動二輪車に関する。
自動二輪車用エンジンにおいて、クランクシャフトのクランクピンとコネクティングロッド大端部との連接摺動面の潤滑に際し、クランクシャフトの軸端から潤滑オイルを供給する、所謂、軸端給油方式が知られている。
例えば特許文献1には、クランクシャフトの右端部に締結されたボルトに連通路を形成し、連通路からクランクシャフト内部の給油路へ潤滑オイルを導く潤滑装置が開示されている。この構成においては、クランクシャフトの右端部は右カバーで覆われており、右カバーに形成したオイル室内にオイルポンプから圧送された潤滑オイルが導かれるようになっている。一方、ボルトの頭部には円筒部が形成され、この円筒部はシール部材を用いてオイル室を液密に保持している。
特開2006−299830号公報
上記特許文献1に記載の構成は、クランクシャフトの右端部にプライマリドライブギヤや動弁機構を駆動するためのアイドラドライブギヤが取り付けられる。この場合、クランクシャフトの右端部には過大な回転トルクが作用し、左端部に比べて非常に大きな曲げモーメントがかかる。そして、これに伴い、クランクシャフトの右端部に締結されたボルトにも過大な回転トルクが作用し、相乗的に大きな振幅で振れることとなってしまう。
このようにボルトが大きな振幅で振れてしまう場合、そのままではシール部材のシール性が不足してオイル漏れの原因となり得る。そして、仮にシール部材でのオイル漏れが発生したとすると、例えば給油路における油圧が低下し、下流側に位置するクランクピンに潤滑不良や焼き付けが生じる原因となってしまうことになり得る。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、クランクシャフトに締結されて潤滑オイルの供給通路となるボルトの振れを抑え、シール部材のシール性を維持することができる潤滑装置の提供を目的とする。
本発明の自動二輪車用エンジンの潤滑装置は、複数のシリンダを備える自動二輪車用エンジンにおいて、クランクシャフトの軸端から潤滑オイルを供給する自動二輪車用エンジンの潤滑装置であって、一端に少なくともカムチェーン駆動装置を配設するとともに、他端に発電機を配設するクランクシャフトの前記発電機が配設される側の軸端に締結ボルトを締結し、前記発電機の発電機カバーと前記締結ボルトとの間に、前記発電機カバーの内側に形成されたオイル溜めを液密保持するためのシール部材を介在させ、前記締結ボルトに、前記オイル溜めと前記クランクシャフトの内部に形成されたオイル通路とを連通するオイル供給通路を形成したことを特徴とする。
また、本発明の他の自動二輪車用エンジンの潤滑装置においては、前記締結ボルトは、前記クランクシャフトとの間に前記発電機のロータを挟持するボルト頭部と、前記ボルト頭部から軸方向外方に向けて延出するオイル導入部とを備え、前記シール部材は、前記発電機の発電機カバーと前記オイル導入部の外周面との間に介在し、前記オイル溜めを液密保持することを特徴とする。
また、本発明の他の自動二輪車用エンジンの潤滑装置においては、前記締結ボルトは、前記クランクシャフトの前記他端側にて、螺合構造及びインロー構造により締結することを特徴とする。
また、本発明の他の自動二輪車用エンジンの潤滑装置においては、前記シール部材は、前記発電機カバーの内側に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明の他の自動二輪車用エンジンの潤滑装置においては、前記シール部材は、その一部が切離されて径方向に拡開可能に構成されるとともに、前記ボルト頭部に形成された周溝に嵌合するシールリングであることを特徴とする。
また、本発明の他の自動二輪車用エンジンの潤滑装置においては、前記クランクシャフトは、前記カムチェーン駆動装置を配設するとともに、前記カムチェーン駆動装置を配設したのと同じ側にプライマリドライブギヤ及びスタータクラッチ装置も配設することを特徴とする。
また、本発明の自動二輪車は、上記のいずれかに記載の自動二輪車用エンジンの潤滑装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、オイル供給通路を有するボルトを用いたクランク軸端給油方式の潤滑装置において当該ボルトの振れを抑え、シール部材のシール性を良好に維持することができる。
以下、図面に基づき、本発明による自動二輪車用エンジンの潤滑装置の好適な実施の形態を説明する。図1は、本発明による自動二輪車用エンジンの潤滑装置を備えた自動二輪車100の全体構成を示した図である。先ず図1を用いて自動二輪車100全体の概略構成を説明する。なお、本図においては、車両の前方を矢印Frにより、後方を矢印Rrによりそれぞれ示す。
図1において鋼製或いはアルミニウム合金材でなる左右一対の車体フレーム101の前部には、ステアリングヘッドパイプ102によって左右に回動可能に支持された左右2本のフロントフォーク103が設けられる。なお、左右一対の車体フレーム101は車両前方において結合しており、この結合部位にステアリングヘッドパイプ102が設けられ、ここに操舵中心が配されることになる。フロントフォーク103の上端にはハンドルバー104が固定され、ハンドルバー104は、その両端にグリップ105を有する。フロントフォーク103の下部には前輪106が回転可能に支持されると共に、前輪106上部を覆うようにフロントフェンダ107が固定される。前輪106は、前輪106と一体回転するブレーキディスク108を有している。
車体フレーム101はステアリングヘッドパイプ102から後方に向けて左右二又状に分岐し、それぞれが後下がりに傾斜して延出する。車体フレーム101の後部にはスイングアーム109が揺動可能に結合すると共に、両者間にリヤショックアブソーバ110が装架される。スイングアーム109の後端には後輪111が回転可能に支持される。後輪111は、後述するエンジンの動力を伝達するチェーン112が巻回されたドリブンスプロケット113を介して、回転駆動されるようになっている。後輪111の直近周囲にはその前上部付近を覆うインナフェンダ114が設けられると共に、上方にはリヤフェンダ115が配置される。
車体フレーム101の所定部位に搭載されたエンジンユニット10(一点鎖線部)には、燃料噴射装置116から混合気が供給されると共に、エンジン内での燃焼後の排気ガスが排気管117を通って排気される。本実施形態においては、エンジンは例えば4サイクル多気筒(4気筒)エンジンである。それぞれの気筒の排気管117はエンジンユニット10の下側にて結合し、その後排気チャンバ118を経て車両後端付近でマフラ119から排気される。
また、エンジンユニット10の上方には、燃料タンク120が搭載され、燃料タンク120の後方にシート121(ライダシート121A及びタンデムシート121B)が連設される。ライダシート121A及びタンデムシート121Bの下方には、それぞれに対応して、フットレスト122A、122Bが配置される。なお、この例では車両左側において、前後方向略中央下部にプロップスタンド123を有している。なお、燃料タンク120の内側凹所には、燃料噴射装置116が配置され、エンジンユニット10の上方に位置してコンパクトに収容される。
また、ハンドルバー104の前方には、各種付属機器が設けられる。例えば、ヘッドランプ124は車両本体の最前方において後述フェアリング128に組み込まれて設けられ、スピードメータ、タコメータ或いは各種インジケータランプ等を含むメータユニット125はフェアリング128で覆われる空間内のハンドルバー104の前方に設けられる。また、フェアリング128の上部には、ステー127を介してバックミラー126が設けられる。
また、車両外装においては、カウリングであるフェアリング128及びサイドカウル129によって車両の主に前部及び側部が覆われ、車両後部にはサイドカバー130あるいはシートカウル131が被着し、これらにより所謂、流線型を有する車両の外観フォルムが形成される。このうちフェアリング128の前端部には、燃料噴射装置116の一部を構成するエアクリーナ(図示省略)に空気を送給するための空気取入口132が開口している。
次に、図2、図3は、本実施の形態に係るエンジンユニット10まわりの構成例を示した図である。エンジンユニット10は車体フレーム101によって適度に前傾(なお、前方を矢印Frにより、後方を矢印Rrによりそれぞれ示す)するように支持される。エンジンユニット10は、図2に示されるように例えば4サイクル水冷並列4(もしくは6)気筒のエンジンユニットであり、自動二輪車100の車体中央下部における燃料タンク120の下方において配置される。エンジンユニット10においては、複数のシリンダ(気筒)を一体に備えたシリンダブロック11が、クランクケース(もしくはエンジンケース)12の上部にやや前傾した状態で車体の幅方向に配置される。この例では例えば4気筒であってよいが、各気筒軸を垂直よりもやや前傾させて搭載するサイドカムチェーンタイプの並列多気筒エンジンである。この場合特に、後述するようにシリンダブロック11は、クランクケース12(の一部)と一体にアルミダイキャストにより成形される。
エンジンユニット10には燃料供給装置、吸気装置、排気装置及び冷却装置等の付属装置や補機類等が付属もしくは搭載される。即ち、燃料タンク120(図1)の内凹部に収容されたエアクリーナによって清浄された空気がインテークポートに供給される。このインテークポートに供給される空気量は、スロットルバルブによって制御される。また、インテークポートにはインジェクタによって燃料が噴射供給されるようになっている。
また、前述のようにシリンダブロック11の前側には排気装置を構成するエグゾーストパイプ(図1、排気管117;この例では4本(あるいは6本)のエグゾーストパイプを有する)が接続されるが、その下流側にはマフラ119が接続される。なお、以下の説明ではエンジンユニット10に係る主要な付属装置や補機類についてのみ説明する。
図2、図3において、クランクケース12はシリンダブロック一体型のアッパクランクケース13とロアクランクケース14とが上下半割で結合し、その合せ面(図2、面P)にクランクシャフト15等を始めとする各軸を支持する。クランクケース12の後半部はミッションケースを兼ねており、内部にトランスミッションギヤが収容配置される。アッパクランクケース13と一体化するシリンダブロック11の上部にはシリンダヘッド16及びシリンダヘッドカバー17を有し、シリンダヘッド16の下面にはシリンダボアと整合するように形成された燃焼室を有する。
シリンダヘッド16内には、この燃焼室に連通するインテークポート及びエグゾーストポートが形成されている。シリンダヘッド16内部にはインテークポートを開閉制御する吸気バルブと、エグゾーストポートを開閉制御する排気バルブを有し、これらのバルブはそれぞれ吸気側カム及び排気側カムによって駆動される。
シリンダブロック11の各シリンダにおいて、シリンダボア内にはピストンが摺動自在に嵌入される。ここで、図4を参照してシリンダブロック11内の構成を説明する。なお、以下の説明に付随して各図の所要箇所で左方を矢印L、右方を矢印Rによりそれぞれ示す。図4に示されるように、ピストン18はピストンピン19を介して、コンロッド20(コネクティングロッド)の小端部20aと連結する。また、コンロッド20の大端部20bは、クランクシャフト15に対をなして設けられたクランクウェブ15a、15b間に形成されたクランクピン15cと連結する。クランクシャフト15及びピストン18をこのように連結することにより、ピストン18の往復運動がコンロッド20を介してクランクシャフト15の回転運動に変換され、かくしてエンジン出力が得られる。
なお、クランクシャフト15はクランクケース12内で車幅方向に配置されるが、アッパクランクケース13及びロアクランクケース14の合せ面に設定されたジャーナルベアリング21によって軸支される。
また、シリンダブロック11において各シリンダの周囲には図示しないウォータジャケットが形成され、後述のようにウォータポンプから供給される冷却水がウォータジャケット内を流通するようになっている。なお、各シリンダは所謂めっきシリンダであり、シリンダライナ(スリーブ)を有していないものであってよい。
また、クランクケース12の後半部において図2等に示すように、クランクシャフト15と平行してカウンタ軸22とドライブ軸23が配置される。カウンタ軸22及びドライブ軸23間には例えば6段変速機構を構成するトランスミッション装置が配置構成され、カウンタ軸22の回転がこのトランスミッション装置を介して、ドライブ軸23へ変速して伝達されるようになっている。ドライブ軸23の軸端にはドライブスプロケット24(図2)が取り付けられており、後輪111の車軸に取り付けられたドリブンスプロケット(図1)及びドライブスプロケット24相互間にチェーン112が巻回され、これによりエンジンユニット10から後輪111への動力伝達経路が形成される。
また、アッパクランクケース13においては、トランスミッション装置の上方であってシリンダブロック11の後側にはスターティングモータ25が搭載される。スターティングモータ25の後側には更に、オイル潤滑系の一部を構成するブリーザ室及びそのブリーザカバー26、27が配置される。スターティングモータ25は図3に示されるように減速ギヤ列28を介して、クランクシャフト15の右軸端部に配置構成されたスタータクラッチ装置29のリングギヤ80(図6)と連結する。
クランクシャフト15の左軸端部には発電機(マグネト装置)30(図4)が配置構成され、発電機30はマグネトカバー(発電機カバー)31によって覆われる。なお、マグネトカバー31は自動二輪車100のサイドスタンドが配設される側と同一側、即ち車両左側のエンジンケースの側面に取り付けられる。一方、クランクシャフト15の右軸端部側に配置構成されたスタータクラッチ装置29、及びカウンタ軸22の右軸端部側に配置構成されたクラッチ装置32(図3)は、不図示のクラッチカバーによって覆われる。また、ロアクランクケース14の下部にはオイルパン34が結合すると共に、クランクシャフト15の斜め下方前方には二次バランサ35が配置される。
ここで、水冷エンジンであるエンジンユニット10における冷却水冷却系について説明する。図2に示すようにシリンダブロック11の前方には冷却装置を構成するラジエタ36が配置される。ラジエタ36のラジエタ本体36Aはステー37等を介して、車体フレーム101あるいはシリンダブロック11の適所に支持され、その背部側にはファン38が取り付けられている。ラジエタ36は上流側冷却水配管39(ラジエタOUT側)を介して、後述するウォータポンプ40と接続され、該ウォータポンプ40に冷却した冷却水を供給する。
図2に示されるようにクランクシャフト15よりも後方且つ斜め下方に位置するロアクランクケース14の側壁部に、ウォータポンプ40が配置される。この実施形態ではウォータポンプ40は、クランクシャフト15からの動力が伝達される別軸(この例では、カウンタ軸22によって駆動されるポンプ軸)により駆動される。即ち、クランクシャフト15とカウンタ軸22の間には、後述するオイルポンプのポンプ軸が回転自在に配置される。具体的には例えば、このポンプ軸の軸端に設けたドライブスプロケットとカウンタ軸22に設けたドリブンスプロケットとがチェーンを介して連結され、オイルポンプはカウンタ軸22の回転によって駆動されるようになっている。
ウォータポンプ40は、オイルポンプのポンプ軸と同軸配置された駆動軸を有し、両軸の端部は凹凸嵌合構造を介して連結される。即ち、ウォータポンプ40の駆動軸は、オイルポンプのポンプ軸と同期回転するようになっている。この場合、ウォータポンプ40の駆動軸の一端には、そのカバー部材によって形成されるキャビティ内で回転するインペラが軸着し、このインペラの回転で冷却水を吐出・循環させる。上述のようにラジエタ36及びウォータポンプ40間は冷却水配管39によって接続されるが、ウォータポンプ40にはまた、シリンダブロック11のウォータジャケットへ冷却水を供給する下流側冷却水配管41が接続される。
この例では、シリンダブロック11の前部側に冷却水配管41が接続され、冷却水配管41からウォータジャケットへ供給された冷却水は、ウォータジャケット内を流通することでシリンダブロック11及びシリンダヘッド16を冷却する。
また、ウォータジャケットにおける冷却水出口にはサーモスタット42が装着され、このサーモスタット42とラジエタ36の間は冷却水配管43(ラジエタIN側)を介して接続される。なお、サーモスタット42は所定温度でON/OFFして冷却水通路を開閉し、冷却水通路を閉じた際にはバイパス管44を介して冷却水をウォータポンプ40側へ還流させるようになっている。かくしてラジエタ36、上流側冷却水配管39、ウォータポンプ40、下流側冷却水配管41、ウォータジャケット及び冷却水配管43を通る冷却水系が構成される。
次に、エンジンユニット10におけるオイル潤滑系について説明する。前述のようにカウンタ軸22の回転によって駆動されるオイルポンプを備えるが、オイルポンプ45は図3に示されるようにロアクランクケース14内に配置される。一方、オイルパン34内にはオイルストレーナ46が装着され、オイルパン34内に溜まったオイルは、オイルストレーナ46を介してオイルポンプ45によって汲み上げられるようになっている。オイルポンプ45から吐出されるオイルはオイルフィルタ47を通って、潤滑を要するエンジン各部に供給される。
この場合、オイル冷却装置を有し、潤滑用オイルを冷却するようにしている。この実施形態ではシリンダブロック11の前方にはオイル冷却装置として構成されたオイルクーラ48(図2を参照)が配置される。オイルクーラ48はステー37等を介して、車体フレーム101あるいはシリンダブロック11の適所に支持される。この例ではオイルクーラ48は空冷式とし、車両走行時の走行風により潤滑用オイルを適温となるように冷却する。
オイルポンプ45は図3に示すオイル通路49を介してオイルフィルタ47と接続され、オイルポンプ45からのオイルは先ず、オイルフィルタ47へ供給される。オイルフィルタ47によって清浄化されたオイルは、オイル通路50を介してオイルホース51(図2)へと給送される。オイルホース51はオイルクーラ48に接続され、冷却されるべきオイルをオイルクーラ48に供給する。オイルクーラ48はまた、オイルホース52を介してメインギャラリ53(の接続口53a、図3)と接続され、オイルクーラ48によって冷却されたオイルは、メインギャラリ53へと供給され、その後エンジン各部に供給される。なお、メインギャラリ53は、クランクシャフト15の下方で且つ該クランクシャフト15と平行に延設される。
ここで、クランクシャフト15まわりの潤滑系もしくは構造について説明する。この実施形態では、クランクシャフト15の軸端から潤滑オイルを供給する所謂、クランク軸端給油方式のオイル通路構造を有している。ここで、図5にも示されるように各気筒(この例では♯1〜♯4気筒)の両側部に位置するように複数のジャーナル部54を設け、各ジャーナル部54においてジャーナルベアリング21を介してクランクシャフト15を軸支する。また、各ジャーナル部54のジャーナルベアリング21に対して、メインギャラリ53に接続するジャーナル部潤滑用オイル通路55(A〜E)からオイルが供給される。
更に詳しくクランク軸端給油方式の具体的構成を説明すると、図4(a)に示すようにクランクシャフト15の左軸端部には前述のようにエンジン補機としての発電機30を有する。発電機30は、取付(又は締結)ボルト56によってクランクシャフト15の左軸端部に取付固定されるロータ57と、マグネトカバー31に取付支持されるステータコイル58とを含む。ロータ57はクランクシャフト15と一体回転する。取付ボルト56の軸心に沿ってオイル供給通路59が形成され、このオイル供給通路59はボルト頭部561(図4(b))の軸方向外側へ延出するオイル導入部564の端部にて開口する。オイル供給通路59の開口部側には、マグネトカバー31の内側に形成されたオイル溜め60が設けられ、このオイル溜め60は、マグネトカバー31の内側に取り付けられたシールもしくはパッキン61及び締結ボルト56により液密保持される。なお、オイル溜め60には、マグネトカバー31に形成された後述するオイル給送路73を介して、メインギャラリ53からオイルが供給される。
ここで図4(b)は、取付ボルト56を示した図である。図4(b)に示すように取付ボルト56には、発電機30側からクランクシャフト15側へ向けて順に、ボルト頭部561、インロー部562及びネジ部563、更にはボルト頭部561から軸方向外方に向けて延出するオイル導入部564が形成されており、その内部には軸心に沿って形成されたオイル供給通路59が形成される。ボルト頭部561は上述のとおり、ロータ57を取付固定するが、厳密にはボルト頭部561は、その右側端とクランクシャフト15の左軸端との間にロータ57のフランジ状基部を挟持してロータ57を取付固定する。
また、取付ボルト56は、インロー部562及びネジ部563が形成されており、クランクシャフト15の左軸端部に形成された締結ボルト用孔に螺合されると共に軽圧入されて、クランクシャフト15の左側軸端部に締結される。このように本実施形態では、螺合
構造及びインロー構造により、締結ボルト56をクランクシャフト15に軽圧入して締結することで、芯出し精度を高めている。
また、ボルト頭部561から軸方向外方に向けて延出するオイル導入部564の外周面は、マグネトカバー31の内側に取り付けられたシールもしくはパッキン61に接触あるいは回転時には摺接することで、オイル溜め60が液密保持される。このように本実施形態では、クランクシャフト15の左側軸端部から離間したシールもしくはパッキン61までオイル導入部564が延出して、オイル溜め60のオイルが液密保持されるが、上述のようにインロー部562により芯出し精度が向上することで回転時の振れが抑えられるため、シール性が良好に維持される。なお、シールもしくはパッキン61は主に樹脂等により形成される。
次に、クランクシャフト15内部においては、図4、図5、図6に示されるようにその一端側から他端側までオイル通路62が形成される。オイル通路62は各々、クランクピン15c近傍部位にて機械加工(ドリリング)によって形成され、形成後、それぞれの開口部はプラグ63により栓止される。隣接し合うオイル通路62同士は、クランクピン15c内部で交差し、各交差部にクランクピン通路64が形成される。各クランクピン通路64は、クランクピン15cを径方向に貫通するように形成され、これによりそれぞれのクランクピン通路64からクランクピンベアリング65にオイルを供給するようになっている。
そして、図6に参照されるように、クランクシャフト15のオイルを供給される側と反対側(右軸端部側)にはオイル排出通路87及び開口部88が形成されており、供給されたオイルがクランクシャフト15内のオイル通路62を流通し、最終的にはオイル排出通路87を介して開口部88から排出されるようになっている。このオイル排出通路87は取付ボルト85を利用して、その内部に形成される。
なお、図5に示すように♯2気筒のクランクウェブ15a及び♯4気筒のクランクウェブ15bには、二次バランサドライブギヤ66と、プライマリドライブギヤ67がそれぞれ付設される。
次に、オイル潤滑系の駆動源について説明する。図5を参照して、前述したようにオイルポンプ45は、カウンタ軸22に駆動されるポンプ軸68を有する。このポンプ軸68の軸端にはドリブンスプロケット69が取り付けられ、このドリブンスプロケット69とカウンタ軸22との間にはチェーン70が装架される。オイルポンプ45は例えばトロコイドギヤを有するトロコイドポンプであってよく、ポンプケーシング45a内においてオイル吸入室45bに吸入したオイルを、吐出室45cからオイル通路49へと吐出するようになっている。
また、本実施形態では、エンジンの車幅方向(左右方向)の中心線に対して一方側に偏倚してストレーナ46、オイルポンプ45及びオイルフィルタ47を集約的に配置すると共に、オイルフィルタ47の下流側に位置するエンジン内のオイル通路とオイルクーラ48との連通路を一方側に偏倚して配置する。
具体的にはオイルポンプ45は、そのポンプ構成部材がポンプケーシング45a内で一体化したユニットとして、エンジンケースのエンジン中心線から一方側、この例では右方部位に取付固定される。なお、図5においてエンジン中心線をCLにて示す。これに対応するように、オイルパン34の底部34aは、図5に示されるように右側(矢印R)に偏倚している。ストレーナ46についても図示のように一方側に偏倚して配置される。この場合、オイルパン34の底部34aの反対部位(左側)はえぐられたように凹状に形成されており、この凹状部位に排気管117の集合部117′が配置される。
また、ストレーナ46とオイルポンプ45とオイルフィルタ47とをエンジンの車幅方向と直交する平面に沿うように配置する。即ち、図3に示すようにオイルポンプ45から前方に延出するオイル通路49にはオイルフィルタ47が接続され、図5から明らかなようにこれらは車幅方向と直交する仮想平面、換言すれば、図5における前述のエンジン中心線CLと平行な仮想平面に沿って配置される。
そしてオイルポンプ45のポンプ軸68は、エンジン中心線を越えて左方へ延出し、前述のようにウォータポンプ40の駆動軸71とは凹凸嵌合構造を介して結合する。駆動軸71には、キャビティ40a内に配置されたインペラ72が軸着し、インペラ72の回転で冷却水を吐出させるようになっている。
次に、メインギャラリ53から供給されるオイルの流れの詳細を説明する。図5に示されるようにクランクシャフト15の下方にはこれと平行して、左右方向にメインギャラリ53が延設される。メインギャラリ53の右側端部の接続口53aには、オイルホース52を介してオイルクーラ48によって冷却されたオイルが供給される。メインギャラリ53の左側部位はメインギャラリ下流側オイル通路53Aとして延出し、このように♯1〜♯4気筒に対応してメインギャラリ53が延在する。なお、メインギャラリ下流側オイル通路53Aはメインギャラリ53よりも一段高く、適度に高位置に配置される。ここで、♯1〜♯4の各気筒の両側部に配置された複数のジャーナル部54に対してそれぞれ、メインギャラリ53及びそのメインギャラリ下流側オイル通路53Aからジャーナル部潤滑用オイル通路55A〜55Eが分岐し、これらのジャーナル部潤滑用オイル通路55から各ジャーナル部54へオイルが供給される。
また、クランクシャフト15の一端から該クランクシャフト15内のオイル通路62にオイルを供給するためのオイル給送路73が別途形成される。このオイル給送路73は、クランクシャフト15の軸心よりも高位置を経由して配置される。この場合、オイル給送路73は、エンジンケースの側面に取り付けられるカバー部材、即ちマグネトカバー31に形成される。また、オイル給送路73は、マグネトカバー31が取り付けられるエンジンケースの外壁に沿って、クランクシャフト15を下方から上方へ囲繞するように配置される。
オイル給送路73はロアケース側縦通路73A、アッパケース側縦通路73B及びマグネトカバー側通路73Cから構成され、これらの通路は順次相互に接続する。先ず、ロアケース側縦通路73Aはロアクランクケース14の外側壁において、メインギャラリ下流側オイル通路53Aの左端部から上方に延出する。
ここで、ロアケース側縦通路73A、アッパケース側縦通路73Bの位置関係を図7を用いて説明する。図7に示されるようにエンジンケース、即ちクランクケース12はクランクシャフト15の軸心を含む平面を合わせ面Pとして、アッパクランクケース13及びロアクランクケース14の上下に分割可能に構成される。
アッパケース側縦通路73Bはこの合わせ面Pを起点として、アッパクランクケース13の外側壁において、適度に前傾するかたちで上方に延出する。つまり、ロアケース側縦通路73A及びアッパケース側縦通路73Bは、アッパクランクケース13及びロアクランクケース14の上下両方に跨って形成される。これらロアケース側縦通路73A及びアッパケース側縦通路73Bの流路方向で見ると、クランクシャフト15を下方から上方へと囲繞するように配置される。
アッパケース側縦通路73Bはクランクシャフト15の直上方位置付近まで延出し、図5に示すようにその頂点にてマグネトカバー31側に折曲し、その接続口73Baがアッパクランクケース13の外側壁に開口する。また、図5に示すようにマグネトカバー31には接続口73Baに整合するように形成配置された接続口73Caが開口しており、マグネトカバー31において接続口73Caを起点として、マグネトカバー側通路73Cが延出する。そして図2に示されるようにマグネトカバー側通路73Cは更に下方へ延出して、オイル溜め60に接続される。そしてオイル溜め60のオイルは、締結ボルト56を介してクランクシャフト15内部のオイル通路62に供給されることになる。
なお、オイル通路62の排出口となるオイル排出通路87や開口部88が形成されるクランクシャフト15の右軸端部には、図6に示すようにスタータクラッチ装置29が設けられる。
スタータクラッチ装置29は、減速ギヤ列28と噛合するリングギヤ80が付設されたクラッチインナ78と、ワンウェイクラッチ81を介してクラッチインナ78と接続可能なクラッチアウタ79とを含む。クラッチインナ78及びクラッチアウタ79はそれぞれ円筒状のボス部を備え、その間にはニードルベアリング82が介装される。更に、センサロータ83を含めてこれらの被装着部材をワッシャ84、84’の間に挟み込むかたちで、取付ボルト85によってクランクシャフト15の右軸端部に取り付ける。また、スタータクラッチ装置29の左側には、カムシャフトを回転駆動するためのカムチェーンが巻装されるカムチェーンスプロケットもしくはカムチェーンドライブスプロケット86が配置される。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この実施形態に係る自動二輪車用エンジンの潤滑装置についてまとめると、特に次に説明するような特徴的構成を有している。
先ず、本実施形態では、クランク軸端給油方式のオイル通路構造を有しており、クランクシャフト15の発電機30が設けられる側の左軸端部に締結ボルト56を締結し、マグネトカバー31に形成したオイル溜め60を、シールもしくはパッキン61とオイル導入部564とで液密保持させている。そして、このような構成により、本実施形態では、締結ボルト56の振れを抑え、オイル溜め60に対するシール性を向上させている。
つまり、締結ボルト56が振れると、シールもしくはパッキン61と締結ボルト56との間に隙間が生じ、シール性が低下することになるが、本実施形態では、カムチェーンドライブスプロケット86が設けられる側と反対側のクランクシャフト15の左軸端部に締結ボルト56を締結することで、締結ボルト56の振れを抑えている。すなわち、カムチェーンドライブスプロケット86には、巻装されるカムチェーンにより大きな曲げモーメントが作用するが、これが作用するのと反他側の軸端部に締結ボルト56を締結することで、このような曲げモーメントに起因する締結ボルト56の振れを低減するようにしているため、オイル溜め60に対するシール性を向上させることができることになる。
また、本実施形態では、クランクシャフト15の左側軸端部にはロータ57が取り付けられるだけであり、プライマリドライブギヤ67やスタータクラッチ装置29やカムチェーンドライブスプロケット86等が取り付けられる右軸端部に比べて、クランクシャフト15の左軸端部に作用する回転トルク反力が相当に小さい。よって、締結ボルト56のボルト頭部561の振れを右軸端部側に設けた場合に比べて大幅に低減することができるため、オイル溜め60に対するシール性を向上させることができることになる。
次に、本実施形態では、締結ボルト56にインロー部562を形成し締結ボルト56をクランクシャフト15に軽圧入する構成とすることで、クランクシャフト15との芯出し精度を向上させ、一層シール性を向上させるようにしている。
締結ボルト56においては、そのオイル導入部564がシールもしくはパッキン61と密着することでオイル溜め60に対するシールが行われることになるが、オイル導入部564は締結ボルト56のネジ部563から軸方向に離間して位置するため、シール性に大きな影響を及ぼす。また、締結ボルト56は、ロータ57をクランクシャフト15に固定する役割も果すため、ロータ57を安定的に固定するための締結トルクが必要であり、そのボルト頭部561をある程度の大きさとする必要がある。そのためボルト頭部561が大きくなればなるほどクランクシャフト15から離間するため、芯出し精度がシール性に大きな影響を及ぼす。よってインロー部562を形成し締結ボルト56をクランクシャフト15に軽圧入する構成とし、芯出し精度を向上させることで、オイル溜め60に対するシール性を向上できることになる。
ところで、本実施形態とは異なり、クランクシャフトの軸端部においてロータの取り付けのためのネジ部を一体形成し、それに螺合するナットによりロータを固定して、さらにはクランクシャフトのネジ部よりも軸方向外方に位置してシール部を形成すると共にこのシール部の外周面をシールあるいはパッキンと密着させることが考えられる。この場合にはネジ部より軸方向外方に形成されるシール部がクランクシャフトと一体であるため芯出し精度は充分で、シール性に対する影響は小さいと考えられる。しかし、クランクシャフトの軸端部にネジ部を一体形成する場合には、強度確保のために熱処理が必要となるが、クランクシャフトの一部のみに熱処理を施すことはできないのでクランクシャフト全体に熱処理を行うこととなり、その結果、クランクシャフトの内部硬度が高くなり過ぎて弾性が低下し、長期間の使用によりクランクシャフトが塑性変形して回転抵抗が増大する虞がある。そこで、本実施形態のように、クランクシャフトに弾性が求められる高回転・高出力型の多気筒エンジンにおいては、クランクシャフト15の軸端部にネジ部を一体形成するのではなく締結ボルト56を用いて軸端給油をするのが好ましく、この構成で芯出し精度を向上させるために締結ボルト56にインロー部562を設けることは極めて有効なものといえる。
<その他の実施の形態>
なお、上述した実施形態では、オイル溜め60を、マグネトカバー31の内側に取り付けられたシールもしくはパッキン61を介して締結ボルト56により液密保持するようにしたが、これに代えて図8、9に示すような構成としても構わない。なお、上述の実施形態と同様の構成については同符号を用いる。
図8おいては、締結ボルト56のオイル導入部564の外周面に周溝564aが形成されており、周溝564aとマグネトカバー31の内側との間にシールリング800を介在させ、これによりオイル溜め60のオイルを液密保持するようにしている。
シールリング800は、図9に示すように比較的板厚の薄い円環状を呈しており、その一部に図示例では段上等の切込み801が入れられて切離され、径方向に拡開可能に構成されている。このようにシールリング800を拡開可能な構成とすることでシール性を向上できることになる。以下、シールリング800の作用について図8(b)を参照して説明する。
図8(b)は、図8(a)に示すシールリング800及び周溝564aの側断面を示す領域Fの拡大図である。図8(b)に示すように、エンジン低回転時等の潤滑オイルの低油圧時の場合、シールリング800は締結ボルト56の周溝564aとマグネトカバー31の内側との間に遊嵌されて介在する。
この場合、厳密にはシールリング800および締結ボルト56、シールリング800およびマグネトカバー31の間には実用上問題にならない程度の隙間があるが、低油圧のため実質的にオイル溜め60のオイルを液密保持できる。一方、エンジン高回転時等の潤滑オイルの高油圧時の場合は、シールリング800はまず、オイル溜め60からの潤滑オイルにより右側に押圧され、周溝564aの側面との密着性が高まり、シール性が高まることになる。更には、シールリング800は、クランクシャフト15の回転に伴いつれ回されて遠心力を受け、径方向に拡開することになり、マグネトカバー31との密着性が高まり、シール性が高まることになる。このようにシールリング800を用いた場合にも、シール性を良好に維持することができ、これをクランクシャフト15の発電機30側に設けることで、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。さらには、シールリング800を拡開可能に構成することで、例えクランクシャフト15が振れても径方向の変位は吸収されるため、オイル溜め60のシール性を良好に維持できる効果もある。なお、切り込みは、切込み801のように段状とし、中心軸方向から見て、円環に連続した切れ目がないようにすることがシール性の面で好ましいが、これに限定されるものではなく、例えば、斜めに切込みを入れる等のものであっても構わない。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の全体構成を示した図である。 本発明の実施の形態に係る自動二輪車のエンジンユニットの左側面図である。 本発明の実施の形態に係る自動二輪車のエンジンユニットの一部内部構造を示す、右側面図である。 本発明の実施の形態に係る自動二輪車のエンジンユニットのクランクシャフト軸端構成および締結ボルトを示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る自動二輪車のクランクケース、その内部のクランクシャフトの断面図である。 本発明の実施の形態に係る自動二輪車のクランクシャフトの断面図である。 本発明の実施の形態に係る自動二輪車のエンジンユニットの一部内部構造を示す、左側面図である。 本発明の他の実施の形態に係る自動二輪車のクランクシャフトの軸端部周辺を示した図である。 本発明の他の実施の形態に係るシール部材を示した図である。
符号の説明
10 エンジンユニット、11 シリンダブロック、12 クランクケース、13 アッパクランクケース、14 ロアクランクケース、15 クランクシャフト、16 シリンダヘッド、17 シリンダヘッドカバー、18 ピストン、19 ピストンピン、20 コンロッド、20a 小端部、20b 大端部、21 ジャーナルベアリング、22 カウンタ軸、23 ドライブ軸、24 ドライブスプロケット、25 スターティングモータ、26,27 ブリーザカバー、28 減速ギヤ列、29 スタータクラッチ装置、30 発電機、31 マグネトカバー、32 クラッチ装置、34 オイルパン、35 二次バランサ、36 ラジエタ、37 ステー、38 ファン、39 上流側冷却水配管、40 ウォータポンプ、41 下流側冷却水配管、42 サーモスタット、43 冷却水配管、44 バイパス管、45 オイルポンプ、46 オイルストーナ、47 オイルフィルタ、48 オイルクーラ、49,50 オイル通路、51,52 オイルホース、53 メインギャラリ、54 ジャーナル部、55 ジャーナル部潤滑用オイル通路、56 締結ボルト、57 ロータ、58 ステータコイル、59 オイル供給通路、60 オイル溜め、61 シールもしくはパッキン、62 オイル通路、63 プラグ、64 クランクピン通路、65 クランクピンベアリング、66 二次バランサドライブギヤ、67 プライマリドライブギヤ、68 ポンプ軸、69 ドリブンスプロケット、70 チェーン、71 駆動軸、72 インペラ、73 オイル給送路、78 クラッチインナ、79 クラッチアウタ、80 リングギヤ、81 ワンウェイクラッチ、82 ニードルベアリング、83 ロータ、84 ワッシャ、85 取付ボルト、86 カムチェーンドライブスプロケット、87 オイル排出通路、88 開口部、100 自動二輪車、101 車体フレーム、102 ステアリングヘッドパイプ、103 フロントフォーク、104ハンドルバー、105 グリップ、106 前輪、107 フロントフェンダ、108 ブレーキディスク、109 スイングアーム、110 リヤショックアブソーバ、111 後輪、112 チェーン、113 ドリブンスプロケット、114 インナフェンダ、115 リヤフェンダ、116 燃料噴射装置、117 排気管、117’ 集合部、118 排気チャンバ、119 マフラ、120 燃料タンク、121 シート、121A ライダシート、121B タンデムシート、122A フットレスト、122B フットレスト、123 プロップスタンド、124 ヘッドランプ、125 メータユニット、126 バックミラー、127 ステー、128 フェアリング、129 サイドカウル、130 サイドカバー、131 シートカウル、132 空気取入口、561 ボルト頭部、562 インロー部、563 ネジ部、564 オイル導入部、564a 周溝、800 シールリング、801 切込み。

Claims (7)

  1. 複数のシリンダを備える自動二輪車用エンジンにおいて、クランクシャフトの軸端から潤滑オイルを供給する自動二輪車用エンジンの潤滑装置であって、
    一端に少なくともカムチェーン駆動装置を配設するとともに、他端に発電機を配設するクランクシャフトの前記発電機が配設される側の軸端に締結ボルトを締結し、
    前記発電機の発電機カバーと前記締結ボルトとの間に、前記発電機カバーの内側に形成されたオイル溜めを液密保持するためのシール部材を介在させ、
    前記締結ボルトに、前記オイル溜めと前記クランクシャフトの内部に形成されたオイル通路とを連通するオイル供給通路を形成したことを特徴とする自動二輪車用エンジンの潤滑装置。
  2. 前記締結ボルトは、前記クランクシャフトとの間に前記発電機のロータを挟持するボルト頭部と、
    前記ボルト頭部から軸方向外方に向けて延出するオイル導入部とを備え、
    前記シール部材は、前記発電機の発電機カバーと前記オイル導入部の外周面との間に介在し、前記オイル溜めを液密保持することを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車用エンジンの潤滑装置。
  3. 前記締結ボルトは、前記クランクシャフトの前記他端側にて、螺合構造及びインロー構造により締結することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車用エンジンの潤滑装置。
  4. 前記シール部材は、前記発電機カバーの内側に取り付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動二輪車用エンジンの潤滑装置。
  5. 前記シール部材は、その一部が切離されて径方向に拡開可能に構成されるとともに、前記ボルト頭部に形成された周溝に嵌合するシールリングであることを特徴とする請求項2又は3に記載の自動二輪車用エンジンの潤滑装置。
  6. 前記クランクシャフトは、前記カムチェーン駆動装置を配設するとともに、前記カムチェーン駆動装置を配設したのと同じ側にプライマリドライブギヤ及びスタータクラッチ装置も配設することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動二輪車用エンジンの潤滑装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動二輪車用エンジンの潤滑装置を備えたことを特徴とする自動二輪車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016040451A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 スズキ株式会社 エンジンの潤滑オイル供給構造

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