JP2010090276A - 油性マーキングペンインキ組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 インキの安定性に優れると共に、ペン先を外気に晒した状態で長時間放置しても筆記性を損なうことなく、しかも、明瞭且つ乾燥性に優れた筆跡を形成できる油性マーキングペンインキ組成物を提供する。
【解決手段】 着色剤と、エチルアルコール及びグリコールエーテル系有機溶剤と、樹脂と、HLBが5〜12のポリグリセリン脂肪酸エステルとからなり、前記エタノールとグリコールエーテル系有機溶剤の質量比が9:1〜7:3を満たす油性マーキングペンインキ組成物。
【選択図】 なし
【解決手段】 着色剤と、エチルアルコール及びグリコールエーテル系有機溶剤と、樹脂と、HLBが5〜12のポリグリセリン脂肪酸エステルとからなり、前記エタノールとグリコールエーテル系有機溶剤の質量比が9:1〜7:3を満たす油性マーキングペンインキ組成物。
【選択図】 なし
Description
本発明は油性マーキングペンインキ組成物に関する。更に詳細にはペン先が外気に晒された状態で長時間放置された後も良好な筆跡を形成可能な油性マーキングペンインキ組成物に関する。
従来、油性インキを収容したマーキングペンは、ペン先を外気に長時間晒すとペン先から溶剤が揮発し、インキ中の着色剤や樹脂が乾燥、固化して筆記不能になったり、或いは、かすれることがあった。このような現象は、揮発性の高いアルコール系有機溶剤を主溶剤として用いたインキ組成物に顕著であり、しかも、筆跡が白化し易いため明瞭な筆跡を形成でき難いといった不具合があった。
この種の油性インキに耐乾燥性を付与するためにポリグリセリン脂肪酸エステルを添加する試みがなされているが、筆跡の白化を防止する効果に乏しく、しかも、使用するポリグリセリン脂肪酸エステルによってはインキの安定性を損なうことがあった(例えば、特許文献1、2参照)。
特開昭58−108270号公報
特開2004−330456号公報
この種の油性インキに耐乾燥性を付与するためにポリグリセリン脂肪酸エステルを添加する試みがなされているが、筆跡の白化を防止する効果に乏しく、しかも、使用するポリグリセリン脂肪酸エステルによってはインキの安定性を損なうことがあった(例えば、特許文献1、2参照)。
本発明は、従来の油性マーキングペンインキ組成物の不具合を解消しようとするものであって、即ち、ペン先が外気に長時間晒されても明瞭な筆跡を形成できると共に、インキの安定性に優れた油性マーキングペンインキ組成物を提供しようとするものである。
本発明は、着色剤と、エチルアルコール及びグリコールエーテル系有機溶剤と、樹脂と、HLBが5〜12のポリグリセリン脂肪酸エステルとからなり、前記エチルアルコールとグリコールエーテル系有機溶剤の質量比が9:1〜7:3を満たす油性マーキングペンインキ組成物を要件とする。
更には、前記グリコールエーテル系有機溶剤がプロピレングリコールモノメチルエーテル又はプロピレングリコールモノエチルエーテルであること、前記ポリグリセリン脂肪酸エステルをインキ組成物全量中0.1〜5質量%含有してなること等を要件とする。
更には、前記グリコールエーテル系有機溶剤がプロピレングリコールモノメチルエーテル又はプロピレングリコールモノエチルエーテルであること、前記ポリグリセリン脂肪酸エステルをインキ組成物全量中0.1〜5質量%含有してなること等を要件とする。
本発明は、インキの安定性に優れると共に、ペン先を外気に晒した状態で長時間放置しても筆記性を損なうことなく、しかも、明瞭且つ乾燥性に優れた筆跡を形成できる油性マーキングペンインキ組成物を提供できる。
前記着色剤としては、染料又は顔料が用いられる。
前記染料としては油溶性染料が挙げられ、バリファーストブラック3806(C.I.ソルベントブラック29)、同3807(C.I.ソルベントブラック29のトリメチルベンジルアンモニウム塩)、スピリットブラックSB(C.I.ソルベントブラック5)、スピロンブラックGMH(C.I.ソルベントブラック43)、バリファーストレッド1308(C.I.ベーシックレッド1とC.I.アシッドイエロー23の造塩体)、バリファーストイエローAUM(C.I.ベーシックイエロー2とC.I.アシッドイエロー42の造塩体)、スピロンイエローC2GH(C.I.ベーシックイエロー2の有機酸塩)、スピロンバイオレットCRH(C.I.ソルベントバイオレット8−1)、バリファーストバイオレット1701(C.I.ベーシックバイオレット1とC.I.アシッドイエロー42の造塩体)、スピロンレッドCGH(C.I.ベーシックレッド1の有機酸塩)、スピロンピンクBH(C.I.ソルベントレッド82)、ニグロシンベースEX(C.I.ソルベントブラック7)、オイルブルー613(C.I.ソルベントブルー5)、ネオザポンブルー808(C.I.ソルベントブルー70)等を例示できる。
前記顔料としては、アゾ系、アンスラキノン系、縮合ポリアゾ系、インジゴ系、チオインジゴ系、金属錯塩系、フタロシアニン系、ペリノン系、ペリレン系、ジオキサジン系、キナクリドン系、スレン系、アントラキノン系、スロン系、ジケトピロロピロール系、ジオキサジン系、イソインドリノン系等の有機顔料、カーボンブラック、アニリンブラック、群青、黄鉛、酸化チタン、酸化鉄等の無機顔料、更には、アルミニウム等の金属粉顔料、透明又は着色透明フィルムに金属蒸着膜を形成した金属光沢顔料、芯物質として天然雲母、合成雲母、ガラス片、アルミナ、透明性フィルム片の表面を酸化チタン等の金属酸化物で被覆した透明性金属光沢顔料等を例示できる。
前記染料としては油溶性染料が挙げられ、バリファーストブラック3806(C.I.ソルベントブラック29)、同3807(C.I.ソルベントブラック29のトリメチルベンジルアンモニウム塩)、スピリットブラックSB(C.I.ソルベントブラック5)、スピロンブラックGMH(C.I.ソルベントブラック43)、バリファーストレッド1308(C.I.ベーシックレッド1とC.I.アシッドイエロー23の造塩体)、バリファーストイエローAUM(C.I.ベーシックイエロー2とC.I.アシッドイエロー42の造塩体)、スピロンイエローC2GH(C.I.ベーシックイエロー2の有機酸塩)、スピロンバイオレットCRH(C.I.ソルベントバイオレット8−1)、バリファーストバイオレット1701(C.I.ベーシックバイオレット1とC.I.アシッドイエロー42の造塩体)、スピロンレッドCGH(C.I.ベーシックレッド1の有機酸塩)、スピロンピンクBH(C.I.ソルベントレッド82)、ニグロシンベースEX(C.I.ソルベントブラック7)、オイルブルー613(C.I.ソルベントブルー5)、ネオザポンブルー808(C.I.ソルベントブルー70)等を例示できる。
前記顔料としては、アゾ系、アンスラキノン系、縮合ポリアゾ系、インジゴ系、チオインジゴ系、金属錯塩系、フタロシアニン系、ペリノン系、ペリレン系、ジオキサジン系、キナクリドン系、スレン系、アントラキノン系、スロン系、ジケトピロロピロール系、ジオキサジン系、イソインドリノン系等の有機顔料、カーボンブラック、アニリンブラック、群青、黄鉛、酸化チタン、酸化鉄等の無機顔料、更には、アルミニウム等の金属粉顔料、透明又は着色透明フィルムに金属蒸着膜を形成した金属光沢顔料、芯物質として天然雲母、合成雲母、ガラス片、アルミナ、透明性フィルム片の表面を酸化チタン等の金属酸化物で被覆した透明性金属光沢顔料等を例示できる。
前記有機溶剤は、エチルアルコールとグリコールエーテル系溶剤を用いてなる。
前記グリコールエーテル系溶剤としては炭素数3〜5のグリコールエーテル、即ち、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルが好適に用いられ、より好適には、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルが用いられる。
前記エチルアルコールとグリコールエーテル系有機溶剤は、質量比が9:1〜7:3の範囲でインキ組成物中に配合される。
前記質量比よりもエチルアルコールが多いと、筆跡が白化し易く、明瞭な筆跡を形成でき難くなる。
一方、前記質量比よりもエチルアルコールが少ないと、ガラスやプラスチック等の非浸透面に筆記した際、筆跡の乾燥性に劣るため、筆跡を手触した際に未乾燥のインキが手に付着したり、筆記面上の筆跡を形成していない空白部分を汚染するといった不具合を生じ易くなる。
前記エチルアルコールとグリコールエーテル系溶剤は主溶剤として用いられるが、これとは別に汎用の有機溶剤として、ベンジルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ベンジルグリコール、乳酸メチル、乳酸エチル、γ−ブチロラクトン等を筆記性能を損なわない範疇で添加することもできる。
前記グリコールエーテル系溶剤としては炭素数3〜5のグリコールエーテル、即ち、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルが好適に用いられ、より好適には、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルが用いられる。
前記エチルアルコールとグリコールエーテル系有機溶剤は、質量比が9:1〜7:3の範囲でインキ組成物中に配合される。
前記質量比よりもエチルアルコールが多いと、筆跡が白化し易く、明瞭な筆跡を形成でき難くなる。
一方、前記質量比よりもエチルアルコールが少ないと、ガラスやプラスチック等の非浸透面に筆記した際、筆跡の乾燥性に劣るため、筆跡を手触した際に未乾燥のインキが手に付着したり、筆記面上の筆跡を形成していない空白部分を汚染するといった不具合を生じ易くなる。
前記エチルアルコールとグリコールエーテル系溶剤は主溶剤として用いられるが、これとは別に汎用の有機溶剤として、ベンジルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ベンジルグリコール、乳酸メチル、乳酸エチル、γ−ブチロラクトン等を筆記性能を損なわない範疇で添加することもできる。
前記樹脂としてはロジン、エステルガム、ロジン変性マレイン酸樹脂等のロジン誘導体、ケトン樹脂、アルキルフェノール樹脂、セルロース誘導体、マレイン酸樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル、ビニルブチラール、ビニルピロリドン等のビニル系樹脂、フェノール変性キシレン樹脂、キシレン樹脂、テルペン樹脂テルペン−フェノール樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、脂環族炭化水素樹脂、アルキッド樹脂等が挙げられ、筆記面への固着性や粘性付与のために用いられる。
前記ポリグリセリン脂肪酸エステルは、ペン先の耐乾燥性を向上させるためにHLBが5〜12、好ましくは7〜12のものが用いられ、ペン先が外気に長時間晒されても、ペン先表面からの溶剤の蒸発を抑制できる。
前記ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBが5未満では溶剤への溶解性に乏しくなり、低温下でインキ中に析出を生じるため、所望の耐乾燥性を発現でき難くなったり、白化の要因となる。また、HLBが12を超えると、耐乾燥性を付与できなくなる。
前記ポリグリセリン脂肪酸エステルとして具体的には、デカグリセリントリステアリン酸エステル(HLB9.8)、ヘキサグリセリンモノステアリン酸エステル(HLB11.6)、ヘキサグリセリンジステアリン酸エステル(HLB9.9)、ヘキサグリセリントリステアリン酸エステル(HLB7.0)、テトラグリセリンモノステアリン酸エステル(HLB8.4)を例示できる。
前記ポリグリセリン脂肪酸エステルは、インキ組成物全量中、0.1〜5.0質量%、好ましくは0.2〜2.0質量%添加される。
0.1質量%未満では所望の耐乾燥性を発現でき難く、5.0質量%を超えると筆跡の被膜強度が低下したり、インキ粘度が上昇して筆跡のかすれを生じ易くなる。
本発明のインキ組成物を収容したマーキングペンは、ペン先が外気に晒された状態で、インキ中の溶剤が蒸発するにつれて、前記ポリグリセリン脂肪酸エステルが析出してペン先表面に皮膜を形成し、前記皮膜はペン先からの溶剤の蒸発を抑制すると共に、筆記時には容易に破壊されるため、耐乾燥性を満足させると考えられる。
その他、必要に応じてリン酸エステル系界面活性剤等の各種界面活性剤等を添加することもできる。
前記ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBが5未満では溶剤への溶解性に乏しくなり、低温下でインキ中に析出を生じるため、所望の耐乾燥性を発現でき難くなったり、白化の要因となる。また、HLBが12を超えると、耐乾燥性を付与できなくなる。
前記ポリグリセリン脂肪酸エステルとして具体的には、デカグリセリントリステアリン酸エステル(HLB9.8)、ヘキサグリセリンモノステアリン酸エステル(HLB11.6)、ヘキサグリセリンジステアリン酸エステル(HLB9.9)、ヘキサグリセリントリステアリン酸エステル(HLB7.0)、テトラグリセリンモノステアリン酸エステル(HLB8.4)を例示できる。
前記ポリグリセリン脂肪酸エステルは、インキ組成物全量中、0.1〜5.0質量%、好ましくは0.2〜2.0質量%添加される。
0.1質量%未満では所望の耐乾燥性を発現でき難く、5.0質量%を超えると筆跡の被膜強度が低下したり、インキ粘度が上昇して筆跡のかすれを生じ易くなる。
本発明のインキ組成物を収容したマーキングペンは、ペン先が外気に晒された状態で、インキ中の溶剤が蒸発するにつれて、前記ポリグリセリン脂肪酸エステルが析出してペン先表面に皮膜を形成し、前記皮膜はペン先からの溶剤の蒸発を抑制すると共に、筆記時には容易に破壊されるため、耐乾燥性を満足させると考えられる。
その他、必要に応じてリン酸エステル系界面活性剤等の各種界面活性剤等を添加することもできる。
前記油性マーキングペンインキ組成物は、ペン先を筆記先端部に装着したマーキングペンに充填して実用に供される。
マーキングペンに充填する場合、マーキングペン自体の構造、形状は特に限定されるものではなく、例えば、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップ等のマーキングペン用ペン先を筆記先端部に装着し、軸筒内部に収容した繊維束からなるインキ吸蔵体にインキを含浸させ、ペン先にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材や繊維束からなるインキ流量調節部材を介在させてペン先にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容して、弁機構によりペン先にインキを供給する構造のマーキングペンが挙げられる。
なお、前記マーキングペンは、ペン先を覆うキャップを備えたキャップ式のマーキングペンの他、ノック式、回転式、スライド式等の出没機構を有し、軸筒内にペン先を収容可能な出没式のマーキングペンであってもよい。
マーキングペンに充填する場合、マーキングペン自体の構造、形状は特に限定されるものではなく、例えば、繊維チップ、フェルトチップ、プラスチックチップ等のマーキングペン用ペン先を筆記先端部に装着し、軸筒内部に収容した繊維束からなるインキ吸蔵体にインキを含浸させ、ペン先にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容し、櫛溝状のインキ流量調節部材や繊維束からなるインキ流量調節部材を介在させてペン先にインキを供給する構造、軸筒内部に直接インキを収容して、弁機構によりペン先にインキを供給する構造のマーキングペンが挙げられる。
なお、前記マーキングペンは、ペン先を覆うキャップを備えたキャップ式のマーキングペンの他、ノック式、回転式、スライド式等の出没機構を有し、軸筒内にペン先を収容可能な出没式のマーキングペンであってもよい。
表中の注番号に沿って原料の内容を以下に示す。
(1)オリエント化学工業(株)製、商品名:ニグロシンベースEX
(2)チバガイギー(株)製、商品名:マイクロリスブルー 4G−A
(3)オリエント化学工業(株)製、商品名:バリファーストレッド1308
(4)荒川化学工業(株)製、商品名:ケトンレジンK−90
(5)荒川化学工業(株)製、商品名:マルキード33
(6)東邦化学工業(株)製、商品名:フォスファノールRA−600
(1)オリエント化学工業(株)製、商品名:ニグロシンベースEX
(2)チバガイギー(株)製、商品名:マイクロリスブルー 4G−A
(3)オリエント化学工業(株)製、商品名:バリファーストレッド1308
(4)荒川化学工業(株)製、商品名:ケトンレジンK−90
(5)荒川化学工業(株)製、商品名:マルキード33
(6)東邦化学工業(株)製、商品名:フォスファノールRA−600
前記実施例1乃至3及び比較例1乃至3の油性マーキングペンインキ組成物は所定量の成分を混合し、加熱、攪拌することにより得た。
前記各インキ組成物を、ポリエステルスライバーを合成樹脂フィルムで被覆した繊維集束インキ吸蔵体に含浸させて軸筒内に収容し、軸筒先端部に砲弾型繊維ペン体を取り付けてマーキングペンを得た。
なお、前記マーキングペンには着脱自在のキャップを備えてなる。
前記各マーキングペンを用いて以下の試験を行なった。
前記各インキ組成物を、ポリエステルスライバーを合成樹脂フィルムで被覆した繊維集束インキ吸蔵体に含浸させて軸筒内に収容し、軸筒先端部に砲弾型繊維ペン体を取り付けてマーキングペンを得た。
なお、前記マーキングペンには着脱自在のキャップを備えてなる。
前記各マーキングペンを用いて以下の試験を行なった。
耐ドライアップ性試験
キャップを外した各マーキングペンを、20℃、60%RHの条件に調節した恒温室内に横置の状態で2時間放置した後、紙面に筆記し、筆跡の状態を目視により観察した。
乾燥性試験
各マーキングペンを用いて、20℃、60%RHの環境下でポリエステルフィルムに筆記し、筆跡の乾燥時間を調べた。
インキ安定性試験
各実施例及び比較例で作製したインキ組成物を、20℃で30日間放置した後、インキの状態を目視により観察した。
白化試験
各マーキングペンを用いて、20℃、80%RHの環境下でポリエステルフィルムに筆記し、乾燥後の筆跡の状態を目視により観察した。
以下の表に試験結果を示す。
キャップを外した各マーキングペンを、20℃、60%RHの条件に調節した恒温室内に横置の状態で2時間放置した後、紙面に筆記し、筆跡の状態を目視により観察した。
乾燥性試験
各マーキングペンを用いて、20℃、60%RHの環境下でポリエステルフィルムに筆記し、筆跡の乾燥時間を調べた。
インキ安定性試験
各実施例及び比較例で作製したインキ組成物を、20℃で30日間放置した後、インキの状態を目視により観察した。
白化試験
各マーキングペンを用いて、20℃、80%RHの環境下でポリエステルフィルムに筆記し、乾燥後の筆跡の状態を目視により観察した。
以下の表に試験結果を示す。
なお、表中の記号の評価は以下の通りである。
耐ドライアップ性試験
○:筆記することができる。
×:筆記することができない。
乾燥性試験
○:10秒以内に乾燥する。
×:乾燥に10秒以上かかる。
インキ安定性試験
○:インキ組成物中に析出物は見られない。
×:インキ組成物中に析出物が見られる。
白化試験
○:筆跡に白化は見られない
×:筆跡が白化している。
耐ドライアップ性試験
○:筆記することができる。
×:筆記することができない。
乾燥性試験
○:10秒以内に乾燥する。
×:乾燥に10秒以上かかる。
インキ安定性試験
○:インキ組成物中に析出物は見られない。
×:インキ組成物中に析出物が見られる。
白化試験
○:筆跡に白化は見られない
×:筆跡が白化している。
Claims (3)
- 着色剤と、エチルアルコール及びグリコールエーテル系有機溶剤と、樹脂と、HLBが5〜12のポリグリセリン脂肪酸エステルとからなり、前記エチルアルコールとグリコールエーテル系有機溶剤の質量比が9:1〜7:3を満たす油性マーキングペンインキ組成物。
- 前記グリコールエーテル系有機溶剤がプロピレングリコールモノメチルエーテル又はプロピレングリコールモノエチルエーテルである請求項1記載の油性マーキングペンインキ組成物。
- 前記ポリグリセリン脂肪酸エステルをインキ組成物全量中0.1〜5質量%含有してなる請求項1又は2記載の油性マーキングペンインキ組成物。
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JP2008261663A JP2010090276A (ja) | 2008-10-08 | 2008-10-08 | 油性マーキングペンインキ組成物 |
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JP2008261663A JP2010090276A (ja) | 2008-10-08 | 2008-10-08 | 油性マーキングペンインキ組成物 |
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-
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- 2008-10-08 JP JP2008261663A patent/JP2010090276A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110829 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130521 |