JP2010089368A - 液体噴射装置 - Google Patents

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昌文 桐原
Takayuki Kawakami
貴幸 川上
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Abstract

【課題】長期に亘ってキャップ部材のノズル形成面に対する当接を安定化させることが可能な液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】複数のノズル開口32bを備えるノズル形成面32aを有する液体噴射ヘッド32と、ノズル形成面32aに当接すると共に、ノズル開口32bからの液体の噴射を回復させるための回復手段50、60と、を具備し、ノズル形成面32aと回復手段50,60とは、磁力によって密着可能に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体噴射装置に関する。
インクジェット式のプリンタでは、キャップ部材を印刷ヘッドのノズル形成面に押し付け、印刷ヘッドのノズル形成面の保湿を行うようにしている。また、キャップ部材の近傍には、ワイパーブレードが設けられていて、ノズル形成面を当該ワイパーブレードで払拭するように構成されている。これらキャップ部材およびワイパーブレードは、ゴムを材質として構成されている(特許文献1参照)。
特開2002−178527号公報
上述のように、キャップ部材およびワイパーブレードは、ゴムを材質として形成されているため、当該キャップ部材およびワイパーブレードを長期に亘って用いると、劣化してしまう。ところで、キャップ部材とノズル形成面との間の当接、およびワイパーブレードとノズル形成面との間の当接は、一定の条件とする必要があるが、上述のような劣化が生じると、一定の条件で当接することが困難となってしまう。
このような劣化がキャップ部材および/またはワイパーブレードに生じると、キャップ部材および/またはワイパーブレードと、ノズル形成面との間の当接部位に隙間ができてしまい、ノズル形成面の保湿および/または払拭を行うことが困難となる。特に、ラインヘッド等の大型のヘッドに対して、キャップ部材および/またはワイパーブレードを当接させる場合、ノズル形成面の公差、キャップ当接部の公差、ワイパーブレードの当接部の公差等を勘案すると、長期に亘って当接を安定的とすることは困難である。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、長期に亘ってキャップ部材のノズル形成面に対する当接を安定化させることが可能な液体噴射装置を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の側面は、複数のノズル開口を備えているノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、ノズル形成面に当接すると共に、ノズル開口からの液体の噴射を回復させるための回復手段と、を具備し、ノズル形成面と回復手段とは、磁力によって密着可能に設けられているものである。
このように構成する場合、回復手段がノズル形成面に密着する際に、磁力が作用する。そのため、回復手段とノズル形成面との間の密着性を向上させることが可能となる。そのため、回復手段が劣化等している状態でも、ノズル形成面に良好に密着させることが可能となる。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、回復手段は、ノズル形成面に当接すると共に、ノズル開口を囲うキャップ部材であることが好ましい。
このように構成すると、キャップ部材がノズル形成面に密着する際に、磁力の作用によって、押圧力のみ作用する場合と比較して、強力に密着する。そのため、キャップ部材が例えば長期間の使用によって劣化した場合でも、キャップ部材のノズル形成面に対する密着性を向上させることが可能となり、ノズル形成面の封止性を向上させることが可能となる。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、キャップ部材は、永久磁石を材質として含んで形成されていて、ノズル形成面は、磁性体を材質として含んで形成されていることが好ましい。
このように構成すると、キャップ部材は、ノズル形成面に磁力によって密着する。そのため、押圧力のみ作用する場合と比較して、強力に密着する。また、キャップ部材が永久磁石を材質として含んでいるので、キャップ部材側が永久磁石となる。そのため、仮に塵埃等の中に磁性体が含まれていても、当該塵埃等が、ノズル形成面に引き寄せられずに済む。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、キャップ部材は、ノズル形成面に当接する先端側が着磁されていることが好ましい。
このように構成すると、キャップ部材の先端側のみが着磁されているので、先端側以外の部分においては、永久磁石を材料として含まずに済む。そのため、永久磁石の量を低減することが可能となる一方、ノズル形成面に対しては、キャップ部材の先端側が磁力によって良好に密着可能となる。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、回復手段は、ノズル形成面に付着している液体を払拭するワイパーブレードであることが好ましい。
このように構成すると、ワイパーブレードがノズル形成面に密着する際に、磁力の作用によって、押圧力のみ作用する場合と比較して、強力に密着する。そのため、ワイパーブレードが例えば長期間の使用によって劣化した場合でも、ワイパーブレードのノズル形成面に対する密着性を向上させることが可能となり、ノズル形成面の払拭性を向上させることが可能となる。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、ワイパーブレードは、永久磁石を材質として含んで形成されていて、ノズル形成面は、磁性体を材質として含んで形成されていることが好ましい。
このように構成すると、ワイパーブレードは、ノズル形成面に磁力によって密着する。そのため、押圧力のみ作用する場合と比較して、強力に密着する。また、ワイパーブレードが永久磁石を材質として含んでいるので、ワイパーブレード側が永久磁石となる。そのため、仮に塵埃等の中に磁性体が含まれていても、当該塵埃等が、ノズル形成面に引き寄せられずに済む。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、ワイパーブレードは、ノズル形成面に当接する先端側が着磁されていることが好ましい。
このように構成すると、ワイパーブレードの先端側のみが着磁されているので、先端側以外の部分においては、永久磁石を材料として含まずに済む。そのため、永久磁石の量を低減することが可能となる一方、ノズル形成面に対しては、ワイパーブレード先端側が磁力によって良好に密着可能となる。
以下、本発明の一実施の形態に係る、液体噴射装置としてのプリンタ10について、図1から図8に基づいて説明する。
<プリンタ10の概略構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る液体噴射装置としてのインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタと言う。)10の全体的な概略の構成を示す斜視図である。なお、以下の説明において、図1中矢印Fで示す向きを前方(前側)、その反対方向を後方(後側)とし、前方から後方を見て、左手側を左方(左側)、右手側を右方(右側)として説明を行う。
図1に示すように、プリンタ10は、シャーシ20を有しており、このシャーシ20により、キャリッジ30がキャリッジ軸31を介して摺動自在に支持されている。このキャリッジ30には、液体噴射ヘッドとしての印刷ヘッド32が取り付けられている。その他、プリンタ10には、印刷ヘッド32のノズル形成面32a(図3、図8等参照)の封止を行うキャッピング機構50、印刷ヘッド32のノズル形成面32aの拭き取りを行うワイピング機構60等が配設されている。また、シャーシ20には、キャリッジ軸31に平行な状態で左右に掛け渡されるタイミングベルト33が備えられている。
タイミングベルト33は、アイドルプーリ34と駆動プーリ35とに掛け渡され、駆動プーリ35がキャリッジモータ36により往復回転させられることで左右に往復回転する。キャリッジ30は、タイミングベルト33の一部に結合され、タイミングベルト33の左右方向への往復回転と共に左右方向に往復移動可能となっている。タイミングベルト33の下方には、紙送りモータ40により回転させられ、記録紙Pを搬送するための搬送ローラ41が配設されている。また、印刷ヘッド32の下方には、搬送ローラ41の回転により後方から前方に向かって搬送される記録紙Pの下側を支持するプラテン(図示省略)が配設されている。
印刷ヘッド32の記録紙Pと対向する面であるノズル形成面32aには、インク(液体に対応)の噴射が行われるノズル開口32b(図8参照)が形成されている。そして、印刷ヘッド32はキャリッジ30と共に左右方向に往復移動しながら、プラテンにより後方から前方に向かって搬送される記録紙Pに対してインクを噴射し、図示外のパソコン等から送られる画像データ等に基づく所望の画像を記録紙Pに対して記録する。なお、印刷ヘッド32が記録紙Pに記録を行う際の印刷ヘッド32の左右方向への往復移動は、記録紙Pの左右幅よりも広く設けられている記録領域S1の範囲内で行われる。
一方、記録処理を実行している間にノズル形成面32aがインク等で汚れたとき、あるいは、一定量の記録を行う毎に、印刷ヘッド32は、記録領域S1の右側に設定される非記録領域S2に移動させられる。非記録領域S2には、この非記録領域S2に移動した印刷ヘッド32の下方の位置にキャッピング機構50およびワイピング機構60が配設されている。そして、プリンタ10は、印刷ヘッド32が非記録領域S2に位置する状態において、キャッピング機構50および/またはワイピング機構60により、ノズル形成面32aのキャッピングおよび/またはワイピングが行われるように構成されている。
また、非記録領域S2は、プリンタ10が記録処理を行わないときの印刷ヘッド32の待機位置ともなっている。キャッピング機構50は、プリンタ10の記録処理が行われていないときであって印刷ヘッド32が非記録領域S2に配置されているときに、ノズル形成面32a(図8参照)に残留するインクが乾かないように、キャップ部材51によりノズル形成面32aを覆うように構成されている。
<キャッピング機構およびワイピング機構について>
続いて、本実施の形態における、キャッピング機構50およびワイピング機構60について、図2、図3等に基づいて説明する。
キャッピング機構50は、キャップ部材51(回復手段に対応)と、このキャップ部材51を上下に昇降させる昇降機構(図示省略)等を備えている。キャップ部材51は、図2、図3等に示すように、後述する混合材から形成される封止壁51aを有している。
ここで、キャップ部材51(封止壁51a)は、弾性を有するゴムと、磁性体(永久磁石)との混合材から構成されている。これらのうち、ゴムとしては、例えば、アクリルゴム(ACM)、アクリロニトリルブタジエンゴム(ニトリルゴム;NBR)、イソプレンゴム(IR)、ウレタンゴム(U)、エチレンプロピレンゴム(EPM,EPDM)、エピクロルヒドリンゴム(CO,ECO)、クロロプレンゴム(CR)、シリコンゴム(Q)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、フッ素ゴム(FKM)、ポリイソブチレン(ブチルゴム;IIR)等がある。また、磁性体(永久磁石)としては、例えば、アルニコ磁石、フェライト磁石、ネオジウム磁石等がある。
なお、上述の材料の例示のうち、少なくとも1種類のゴムと、少なくとも1種類の磁性体(永久磁石)とを混合することにより、混合材が構成される。また、ゴムの内部に、磁性体を分散させることによって、磁性を有する混合材は形成される。
また、封止壁51aで囲まれた内部には、凹部52が設けられている。この凹部52は、下方に向かうにつれて周方向長さが短くなる漏斗状に形成されていて、本実施の形態では漏斗部は平面形状が矩形を為す四角錐に形成されている。さらに、この凹部52の底部には通孔53が形成されていて、この通孔53に接続管54の一端が接続されている。接続管54は、例えば直線状に形成されていて、凹部52から離間する他端側に小径となる小径部54aを有している(図2参照)。そして、この小径部54aに、不図示の可撓性チューブの一端側が接続されている。
また、本実施の形態では、キャップ部材51は、その全体が着磁されておらず、当該キャップ部材51の先端側(上端側)のみが着磁されている、着磁領域M1を有している。この着磁領域M1における着磁の方向は、例えば図4に示すように、着磁領域M1の上端側がS極またはN極、着磁領域M1の下端側がN極またはS極となるように形成されている。しかしながら、着磁方向はこれには限られず、例えば図5に示すように、主走査方向(左右方向)に沿って磁極が変化するような着磁態様としても良く、例えば副走査方向(前後方向)に沿って磁極が変化するような着磁態様としても良い。
続いて、ワイピング機構60について説明する。ワイピング機構60は、ワイパーブレード61(回復手段に対応)と、このワイパーブレード61を上下に昇降させる昇降機構(図示省略)等を備えて構成されている。ワイパーブレード61は、ノズル形成面32aに付着しているインク廃液を掻き取るための部材である。このワイパーブレード61は、図2等に示すように、キャップ部材51と一体的な部材(クリーニングヘッドCH)に設けられている。ワイパーブレード61は、クリーニングヘッドCHに対する付け根の部分から先端側(上端側)に向かうにつれて、主走査方向に沿う幅寸法が小さくなるように形成されている。そのため、ワイパーブレード61の上端側は、ノズル形成面32aに当接した際に、弾性的に変形することを可能としている。
ところで、このワイパーブレード61も、上述のキャップ部材51と同様の混合材から構成されている。すなわち、ワイパーブレード61は、弾性を有するゴムと、磁性体(永久磁石)との混合材から構成されている。これらのうち、ゴムとしては、例えば、アクリルゴム(ACM)、アクリロニトリルブタジエンゴム(ニトリルゴム;NBR)、イソプレンゴム(IR)、ウレタンゴム(U)、エチレンプロピレンゴム(EPM,EPDM)、エピクロルヒドリンゴム(CO,ECO)、クロロプレンゴム(CR)、シリコンゴム(Q)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、フッ素ゴム(FKM)、ポリイソブチレン(ブチルゴム;IIR)等がある。また、磁性体(永久磁石)としては、例えば、アルニコ磁石、フェライト磁石、ネオジウム磁石等がある。
また、本実施の形態では、ワイパーブレード61は、キャップ部材51と同様に、その全体が着磁されておらず、当該ワイパーブレード61の先端側(上端側)のみが着磁されている、着磁領域M2を有している。この着磁領域M2における着磁の方向は、例えば図6に示すように、着磁領域M2の上端側がS極またはN極、着磁領域M2の下端側がN極またはS極となるように形成されている。しかしながら、着磁方向はこれには限られず、例えば図7に示すように、主走査方向(左右方向)に沿って磁極が変化するような着磁態様としても良く、例えば副走査方向(前後方向)に沿って磁極が変化するような着磁態様としても良い。
また、図2に示すように、クリーニングヘッドCHには、ワイパーブレード61とキャップ部材51との間の部位に、インク受け凹部62が設けられている。インク受け凹部62は、ワイパーブレード61でノズル形成面32aを掻き取った際のインク廃液を受け止めるための部分である。なお、インク受け凹部62の底部には、排出孔63が形成されていて、インク受け凹部62に存在するインク廃液を排出可能としている。
<ノズル形成面に関して>
続いて、ノズル形成面32aの詳細な構成について述べる。図8に示すように、ノズル形成面32aには、複数のノズル開口32bが所定ピッチで並んでノズル列32cを構成している。また、ノズル形成面32aには、このノズル列32cが所定の間隔を有して複数(色数に対応する組数分だけ)設けられている。また、ノズル形成面32aは、その周囲をヘッドカバー32dによって覆われている。ヘッドカバー32dは、その平面形状が枠形状に設けられている。また、図8に示すように、ヘッドカバー32dは、高さ方向における側壁にも所定の寸法だけ差し掛かるように設けられている。
ここで、ヘッドカバー32dは、その材質をSUS304(ステンレス)等としている。また、ノズル形成面32aは、その材質を、SUS304(ステンレス)としても良い。ただし、SUS304(ステンレス)は、通常は非磁性体であるため、磁性体にて(金)メッキ処理を行うようにしても好ましい。
また、ノズル形成面32aは、オーステナイト系のSUS304ではなく、磁性体である、オーステナイト・フェライト系のステンレス(SUS329J1等)、フェライト系のステンレス(SUS405,SUS430等)、マルテンサイト系のステンレス(SUS403,SUS420等)としても良い。また、ノズル形成面32aは、ステンレス以外の磁性体(鉄系材料、コバルト、ニッケル等)を材質として形成しても良い。特に鉄系材料を用いる場合、その表面をフッ素コートして、錆びを防止するようにすることが好ましい。
<本実施の形態における作用>
以上のような構成を有する、キャッピング機構50、ワイピング機構60およびこれらを備えるプリンタ10の作用について、以下に説明する。
キャリッジ30が記録領域S1から非記録領域S2に移動し、さらにキャッピング位置まで移動すると、不図示の昇降機構の作用により、キャップ部材51は、印刷ヘッド32のノズル形成面32aに近接する向きに移動する。そして、所定だけ近接すると、キャップ部材51がノズル形成面32aに当接する。このとき、ノズル形成面32aは磁性体から形成されていると共に、キャップ部材51は永久磁石を材質として含んでいるため、ノズル形成面32aとキャップ部材51とは、磁力によって密着する。この磁力の作用により、キャップ部材51の封止壁51aの上端は、ノズル形成面32aに対して、隙間を有さない状態で密着する。
すなわち、従来のように、ノズル形成面32aとキャップ部材51との間に、磁力が作用せずに押圧力のみが作用する状態では、キャップ部材51の内部圧が上昇すると、封止壁51a上端とノズル形成面32aとの当接部位に隙間を生じさせる場合がある。また、従来のように、ノズル形成面32aとキャップ部材51との間に、磁力が作用せずに押圧力のみが作用する状態では、キャップ部材51の劣化等に伴って、ノズル形成面32aの当接部位との間に、隙間を生じさせる場合がある。
しかしながら、上述のように、ノズル形成面32aが磁性体から形成され、キャップ部材51は永久磁石を材質として含んでいる場合、押圧力に加えて磁力が作用する。そのため、キャップ部材51の封止壁51a上端は、ノズル形成面32aに対して、隙間を有さない状態で強力に密着する。
また、ノズル形成面32aにインク廃液が付着していて、当該ノズル形成面32aの拭き取りを行う場合、ワイピング位置までキャリッジ30が移動する。そして、不図示の昇降機構の作用により、ワイパーブレード61がノズル形成面32aに近接する向きに移動する。そして、所定だけ近接した後に、ワイパーブレード61は、ノズル形成面32aに当接する。ここで、上述したようにノズル形成面32aは磁性体から形成されていると共に、ワイパーブレード61は永久磁石を材質として含んでいる。このため、ノズル形成面32aとワイパーブレード61とは、磁力によって密着する。
すなわち、従来のように、ノズル形成面32aとワイパーブレード61との間に、磁力が作用せずに押圧力のみが作用する状態では、ワイパーブレード61の劣化等に伴って、ノズル形成面32aの当接部位との間に、隙間を生じさせる場合がある。しかしながら、上述のように、ノズル形成面32aが磁性体から形成され、ワイパーブレード61は永久磁石を材質として含んでいる場合、押圧力に加えて磁力が作用する。そのため、ワイパーブレード61の上端は、ノズル形成面32aに対して、隙間を有さない状態で強力に密着する。
<本発明の適用による効果>
上述のような構成のプリンタ10によると、キャップ部材51がノズル形成面32aに密着する際に、磁力が作用する。そのため、従来のように、キャップ部材51の押圧に際して、押圧力のみ作用する場合と比較して、強力に密着する。それにより、キャップ部材51が例えば長期間の使用によって劣化した場合でも、キャップ部材51のノズル形成面32aに対する密着性を向上させることが可能となり、ノズル形成面32aのキャップ部材51による封止性を向上させることが可能となる。また、ノズル形成面32aの公差、キャップ部材51が当接する部分の公差等を勘案しても、長期に亘って安定した当接を実現可能となる。
また、キャップ部材51は、永久磁石を材質として含んで形成されていて、ノズル形成面32aは、磁性体を材質として含んで形成されている。このように、キャップ部材51が永久磁石を材質として含んでいるので、キャップ部材51側が永久磁石となる。そのため、仮に塵埃等の中に磁性体が含まれていても、当該塵埃等が、ノズル形成面32aに引き寄せられずに済む。
さらに、キャップ部材51は、ノズル形成面32aに当接する先端側が着磁されている。そのため、キャップ部材51の先端側以外の部分においては、永久磁石を材料として含まずに済む。そのため、永久磁石の量を低減することが可能となる一方、ノズル形成面32aに対しては、キャップ部材51の先端側が磁力によって良好に密着可能となる。
また、本実施の形態では、ワイパーブレード61がノズル形成面32aに密着する際に、磁力が作用する。そのため、従来のように、ワイパーブレード61の押圧に際して、押圧力のみ作用する場合と比較して、強力に密着する。それにより、ワイパーブレード61が例えば長期間の使用によって劣化した場合でも、ワイパーブレード61のノズル形成面32aに対する密着性を向上させることが可能となり、ノズル形成面32aの払拭性を向上させることが可能となる。また、ノズル形成面32aの公差、ワイパーブレード61が当接する部分の公差等を勘案しても、長期に亘って安定した当接を実現可能となる。
さらに、ワイパーブレード61は、永久磁石を材質として含んで形成されていて、ノズル形成面32aは、磁性体を材質として含んで形成されている。このように、ワイパーブレード61が永久磁石を材質として含んでいるので、ワイパーブレード61側が永久磁石となる。そのため、仮に塵埃等の中に磁性体が含まれていても、当該塵埃等が、ノズル形成面32aに引き寄せられずに済む。
また、ワイパーブレード61は、ノズル形成面32aに当接する先端側が着磁されている。そのため、ワイパーブレード61の先端側以外の部分においては、永久磁石を材料として含まずに済む。そのため、永久磁石の量を低減することが可能となる一方、ノズル形成面32aに対しては、ワイパーブレード61の先端側が磁力によって良好に密着可能となる。
<変形例>
以上、本発明の一実施の形態について述べたが、本発明は、種々変形可能である。以下、それについて述べる。上述の実施の形態においては、特に図2、図3等においては、キャップ部材51は、ノズル形成面32aに対して1つのみ存在する構成について説明している。しかしながら、キャップ部材51は、2つ以上存在していても良い。例えば、黒色のノズル列を封止するためのキャップ部材と、それ以外の色のノズル列を封止するためのキャップ部材とが別々に設けられていても良い。
また、上述の実施の形態では、図8等に示すような、主走査方向に操作する、印刷ヘッド32を用いる場合について説明している。しかしながら、本発明は、主走査方向に走査しない、長尺状のラインヘッドに適用しても良い。なお、ラインヘッドに本発明を適用する場合には、当該長尺状のヘッドに対応させて、キャップ部材も長尺状となる。また、ワイパーブレードも必要に応じて長尺状としても良い。また、長尺状のラインヘッドを用いる場合、ワイパーブレードが例えば主走査方向または副走査方向に自走する方式を採用しても良い。
また、上述の実施の形態では、ワイパーブレード61は、1つのみ設ける場合について説明している。しかしながら、ワイパーブレード61は1つには限られず、2つ以上用いる構成を採用しても良い。
また、上述の実施の形態では、キャップ部材51およびワイパーブレード61は、先端(上端)に向かうにつれて、先細りとなる形状に形成されている。しかしながら、磁力による吸着性を良好にするために、かかる形状を採用せずに、先端に向かっても、その他の部分と同じ幅寸法を備える構成を採用しても良い。
また、上述の実施の形態では、キャップ部材51およびワイパーブレード61が永久磁石である構成について説明している。しかしながら、キャップ部材51とノズル形成面32aとの間の吸着、および/またはワイパーブレード61とノズル形成面32aとの間の吸着を、電磁石によって行うように構成しても良い。この場合、キャップ部材51および/またはワイパーブレード61が電磁石となっても良いし、ノズル形成面32aが電磁石となっても良い。なお、キャップ部材51およびワイパーブレード61が永久磁石である以外に、ノズル形成面32aが永久磁石である構成を採用しても良い。
また、上述の実施の形態における液体噴射装置としてのプリンタ10は、プリンタ単独の機能を有する構成のみならず、スキャナ装置やコピー装置のような、複合的な機器の一部であっても良い。さらに、上述の実施の形態においては、インクジェット方式のプリンタ10に関して説明している。しかしながら、プリンタ10としては、液体を噴射可能なものであれば、インクジェット方式のプリンタには限られない。例えば、ジェルジェット方式のプリンタ、トナー方式のプリンタ、ドットインパクト方式のプリンタ等、種々のプリンタに対して、本発明を適用することが可能である。
また、上述の実施の形態では、液体噴射装置を、インクジェット式のプリンタ10に具体化しているが、インク以外の他の液体(液体そのものや、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流動性を有する材質を含む)を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
本発明の一実施の形態に係るプリンタの構成を示す斜視図である。 クリーニングヘッドの構成を示す断面図である。 クリーニングヘッドと印刷ヘッドとの位置関係を示す側面図である。 キャップ部材の着磁が上下で変化する状態を示す図である。 キャップ部材の着磁が主走査方向で変化する状態を示す図である。 ワイパーブレードの着磁が上下で変化する状態を示す図である。 ワイパーブレードの着磁が主走査方向で変化する状態を示す図である。 印刷ヘッドを下方から見た状態を示す斜視図である。
符号の説明
10…プリンタ、20…シャーシ、30…キャリッジ、32…印刷ヘッド(液体噴射ヘッドに対応)、32a…ノズル形成面、50…キャッピング機構、51…キャップ部材(回復手段に対応)、52…凹部、60…ワイピング機構、61…ワイパーブレード(回復手段に対応)、CH…クリーニングヘッド、P…記録紙

Claims (7)

  1. 複数のノズル開口を備えるノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、
    上記ノズル形成面に当接すると共に、上記ノズル開口からの液体の噴射を回復させるための回復手段と、
    を具備し、
    上記ノズル形成面と上記回復手段とは、磁力によって密着可能に設けられている、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記回復手段は、前記ノズル形成面に当接すると共に、前記ノズル開口を囲うキャップ部材であることを特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
  3. 前記キャップ部材は、永久磁石を材質として含んで形成されていて、
    前記ノズル形成面は、磁性体を材質として含んで形成されている、
    ことを特徴とする請求項2記載の液体噴射装置。
  4. 前記キャップ部材は、前記ノズル形成面に当接する先端側が着磁されていることを特徴とする請求項2または3記載の液体噴射装置。
  5. 前記回復手段は、前記ノズル形成面に付着している液体を払拭するワイパーブレードであることを特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
  6. 前記ワイパーブレードは、永久磁石を材質として含んで形成されていて、
    前記ノズル形成面は、磁性体を材質として含んで形成されている、
    ことを特徴とする請求項5記載の液体噴射装置。
  7. 前記ワイパーブレードは、前記ノズル形成面に当接する先端側が着磁されていることを特徴とする請求項5または6記載の液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110293776A (zh) * 2018-03-23 2019-10-01 卡西欧计算机株式会社 印刷单元、印刷装置以及压盖装置

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