JP2010084694A - 尿素水添加装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】尿素水通路への尿素水の残留を低減する尿素水添加装置を提供する。
【解決手段】尿素水を貯える尿素水タンク21と排気へ尿素水を添加するインジェクタ22とを接続する尿素水管部23は、尿素水通路26を形成する内周壁が撥水性を有している。そのため、エンジン11の停止後に尿素水ポンプ24によって尿素水通路26に存在する尿素水を尿素水タンク21側へ吸い戻すとき、尿素水通路26を形成する尿素水管部23には尿素水が付着しにくく、尿素水の残留が低減される。これにより、残留する尿素水を原因とする凍結や固体成分の析出が抑えられ、インジェクタ22の目詰まりや閉弁不良などが低減される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気に尿素水を添加する尿素水添加装置に関する。
内燃機関、特にディーゼルエンジンから排出されるNOxを還元する排気浄化装置として、SCR(Selective Catalytic Reduction)システムが公知である。SCRシステムを用いた排気浄化装置は、還元剤を添加することにより、排気に含まれるNOxを選択的に窒素や水に還元する。一般に、還元剤として用いられる尿素は、水溶液である尿素水として排気に添加される。排気に添加された尿素水は、排気の熱によって分解し、還元剤であるアンモニアを生成する。一方、尿素水に含まれる尿素は、排気の熱や水分の蒸発によって結晶化あるいは化学変化を生じ、固体となって析出する。また、尿素水は、外気温の低下によって凍結するおそれがある。例えば、尿素水を貯える尿素水タンクと尿素水を噴射するインジェクタとを接続する尿素水通路において固体成分が析出すると、インジェクタの噴孔の目詰まりや閉弁不良などを招くという問題がある。また、尿素水が凍結すると、尿素水の供給が不十分になったり、凍結時の体積変化によって尿素水通路を形成する尿素水管部の損傷を招くおそれがある。そこで、特許文献1では、内燃機関の運転が停止すると、尿素水タンクからインジェクタへ尿素水を供給する尿素水ポンプを逆回転させ、尿素水通路に残留する尿素水を尿素水タンクへ吸い戻すことが提案されている。
しかしながら、尿素水通路を形成する尿素水管部は、内周壁に微少な凹凸を有している。そのため、尿素水通路に残留する尿素水を尿素水ポンプで吸い戻しても、微量の尿素水が尿素水通路に残留する。また、残留した尿素水は、重力方向において尿素水管部の低い位置に集中しやすくなる。その結果、尿素水通路に残留あるいは尿素水通路の一部に集中する尿素水から固体成分が析出または尿素水が凍結するという問題がある。
特開2008−101564号公報
そこで、本発明の目的は、尿素水通路への尿素水の残留を低減する尿素水添加装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、尿素水通路を形成する尿素水管部は少なくとも内周壁が撥水性を有している。そのため、例えば内燃機関の停止後などに尿素水ポンプによって尿素水通路に存在する尿素水を尿素水タンク側へ吸い戻すとき、尿素水通路を形成する尿素水管部には尿素水が付着しにくくなる。すなわち、尿素水管部に撥水性を付与することにより、尿素水ポンプによる尿素水通路に存在する尿素水の吸い戻しが容易になる。したがって、尿素水通路への尿素水の残留を低減することができる。そして、尿素水の残留が低減されることにより、残留する尿素水を原因とする凍結や固体成分の析出が抑えられ、インジェクタの目詰まりや閉弁不良などを低減することができる。
請求項2記載の発明では、尿素水管部は撥水性の材料で形成されている。そのため、尿素水通路を形成する尿素水管部の内壁は撥水性を有している。その結果、尿素水ポンプで尿素水通路に存在する尿素水を吸い戻すとき、尿素水通路への尿素水の残留を低減することができる。
請求項3記載の発明では、尿素水管部は撥水層を有している。そのため、尿素水通路を形成する尿素水管部の内壁は撥水性を有している。その結果、尿素水ポンプで尿素水通路に存在する尿素水を吸い戻すとき、尿素水通路への尿素水の残留を低減することができる。
請求項4記載の発明では、尿素水管部は撥水性樹脂からなる内管部材と金属からなる外管部材との二重管構造を有している。そのため、尿素水通路を形成する内管部材の内壁は撥水性を有している。その結果、尿素水ポンプで尿素水通路に存在する尿素水を吸い戻すとき、尿素水通路への尿素水の残留を低減することができる。また、外管部材を金属で形成することにより、尿素水管部は外管部材の外側から加熱可能である。これにより、仮に尿素水通路で尿素水が凍結している場合でも、外管部材を加熱することにより、内管部材が形成する尿素水通路で凍結する尿素水も加熱される。したがって、尿素水を速やかに解凍することができる。
請求項5記載の発明では、尿素水ポンプとインジェクタとの間の尿素水管部にリリーフ弁を備えている。リリーフ弁は、尿素水通路と大気との間を開閉する。例えばインジェクタを閉弁させ、尿素水ポンプで尿素水通路に存在する尿素水を吸い戻すとき、尿素水ポンプによる吸引によって尿素水通路は減圧される。そのため、継続的に尿素水ポンプで尿素水通路の尿素水を吸い戻すと、時間の経過とともに吸い戻しの効率が低下する。そこで、断続的にリリーフ弁を開閉することにより、尿素水通路に大気が導入され、尿素水通路の圧力は回復する。その結果、尿素水通路に存在する尿素水の吸い戻しが容易になる。したがって、より迅速かつ確実に尿素水を吸い戻すことができる。
請求項6記載の発明では、リリーフ弁とインジェクタとの間に開閉弁を備えている。開閉弁は、リリーフ弁と連動して作動する。具体的にはリリーフ弁が尿素水通路と大気との間を開放しているとき、開閉弁はリリーフ弁とインジェクタとの間の尿素水通路を遮断する。一方、リリーフ弁が尿素水通路と大気との間を遮断しているとき、開閉弁はリリーフ弁とインジェクタとの間の尿素水通路を開放する。したがって、リリーフ弁よりも尿素水ポンプ側の尿素水をより迅速かつ確実に吸い戻すことができる。
請求項7記載の発明では、リリーフ弁とインジェクタとの間の尿素水通路への尿素水の残留を許容している。インジェクタは、排気通路を形成する排気管部に設けられている。そのため、内燃機関が始動すると、インジェクタは排気通路を流れる排気によって速やかに加熱される。また、リリーフ弁とインジェクタとの間の尿素水通路の全長を短縮することにより、リリーフ弁とインジェクタとの間の尿素水通路も排気通路を流れる排気によって速やかに加熱される。これらの結果、仮にインジェクタの近傍に残留する尿素水が凍結しても、内燃機関の始動とともに速やかに解凍される。一方、上記の理由によってインジェクタの近傍における尿素水の残留を許容することにより、凍結しやすく解凍が比較的困難なリリーフ弁よりも尿素水タンク側における尿素水の吸い戻しが容易になる。したがって、凍結しやすい部分での尿素水を迅速かつ確実に吸い戻すことができる。
請求項8記載の発明では、請求項7記載の発明のようにインジェクタの近傍における尿素水の残留を許容する場合、外気温によってはインジェクタの近傍の尿素水も凍結し、解凍が困難になるおそれがある。このような場合、尿素水ポンプは、インジェクタの近傍側からも尿素水を吸い戻す。したがって、より確実に尿素水の凍結を低減することができる。
以下、本発明による尿素水添加装置の複数の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による尿素水添加装置を適用したディーゼルエンジンの排気浄化システムを図1に示す。
排気浄化システム10は、内燃機関としてのディーゼルエンジン(以下、「エンジン」と省略する。)11および尿素水添加装置12を備えている。エンジン11は、ディーゼルエンジンに限らず、例えばガソリンエンジンやガスタービンエンジンであってもよい。排気浄化システム10は、尿素水添加装置12で添加された尿素水を用いてエンジン11の排気管部13を流れる排気に含まれるNOxを分解する。排気管部13は、一方の端部がエンジン11に接続している。排気管部13は、エンジン11と反対側の端部が大気に開放されている。排気管部13は、筒状であり、内部に排気通路14を形成している。エンジン11から排出された排気は、排気管部13が形成する排気通路14を流れる。排気浄化システム10は、排気通路14においてエンジン11側から順にDPF(Diesel Particulate Filter)15および酸化触媒16と、SCR触媒17と、アンモニアスリップ触媒18とを備えている。DPF15および酸化触媒16は、一体に構成されている。DPF15は、排気に含まれる微少な炭素粒子を捕集する。酸化触媒16は、排気に含まれるHCやCOの水(HO)や二酸化炭素(CO)への酸化を促進する。SCR触媒17は、尿素水添加装置12で添加された尿素水を用いて排気に含まれるNOxの還元を促進する。アンモニアスリップ触媒18は、SCR触媒17を通過した排気に含まれる余剰のアンモニアの酸化を促進する。
尿素水添加装置12は、尿素水タンク21、インジェクタ22、尿素水管部23および尿素水ポンプ24を備えている。尿素水タンク21は、インジェクタ22によって排気に添加される尿素水すなわち尿素の水溶液を貯えている。インジェクタ22は、排気管部13に設けられ、尿素水タンク21から供給された尿素水を排気通路14を流れる排気に噴射する。インジェクタ22は、排気通路14を形成する排気管部13を貫いており、尿素水を噴射する噴孔25が排気通路14に露出している。インジェクタ22は、排気の流れ方向においてSCR触媒17の上流側に設けられている。すなわち、インジェクタ22は、SCR触媒17へ流入する排気に尿素水を噴射する。インジェクタ22は、図示しない電磁弁を有しており、電気的な指令によって噴孔25を開閉することにより、尿素水の噴射を断続する。
尿素水管部23は、尿素水タンク21とインジェクタ22とを接続している。尿素水管部23は、尿素水タンク21とインジェクタ22との間で尿素水が流れる尿素水通路26を形成している。尿素水タンク21に貯えられた尿素水は、尿素水管部23が形成する尿素水通路26を経由してインジェクタ22へ供給される。尿素水管部23は、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素含有樹脂で形成されている。これにより、図2に示すように尿素水通路26を形成する尿素水管部23の内周壁27は、撥水性を有している。この場合、尿素水管部23の内周壁27は、水との接触角度が80°以上、好ましくは90°以上となる撥水性を有していることが望ましい。フッ素含有樹脂の場合、水との接触角度は約105°程度である。また、尿素水管部23は、図3に示すように例えば金属や樹脂の配管部材28の内側に撥水層29を形成する構成としてもよい。この場合、金属や樹脂の配管部材28の内側には、例えばPTFEやパーフルオロアルキルシラン(FAS)などの撥水層29を形成する。さらに、尿素水管部23は、図4に示すように例えば金属製の外管部材31の内側に撥水性の樹脂からなる内管部材32を挿入した二重環構造としてもよい。この場合、外管部材31を金属で形成することにより、外管部材31の耐熱性が向上する。そのため、外管部材31の外周側にヒータなどの加熱部33を設けることにより、外管部材31は加熱可能となる。例えば内管部材32の内周側に残留する尿素水が凍結した場合、加熱部33で外管部材31を加熱することにより、内管部材32および尿素水通路26の温度も上昇する。その結果、凍結した尿素水は、容易に解凍される。このとき、加熱部33は金属製の外管部材31を加熱するため、内管部材32の耐熱性が比較的低い場合でも、内管部材32に加熱による影響を与えることなく尿素水の解凍が促進される。
尿素水ポンプ24は、図1に示すように尿素水管部23に設けられ、尿素水タンク21に貯えられた尿素水を加圧してインジェクタ22へ供給する。これとともに、尿素水ポンプ24は、インジェクタ22による尿素水の噴射後に、尿素水管部23に残留する尿素水を尿素水タンク21側へ吸い戻す。本実施形態の場合、尿素水ポンプ24は、尿素水タンク21の内部に設けられた、いわゆるインタンク式のポンプである。したがって、尿素水通路26は、尿素水ポンプ24の図示しない吸入口からインジェクタ22まで延びている。以下の説明では、尿素水ポンプ24で尿素水タンク21からインジェクタ22へ尿素水を供給する回転方向を尿素水ポンプ24の正回転方向とし、尿素水ポンプ24でインジェクタ22および尿素水通路26側から尿素水タンク21へ尿素水を吸い戻す回転方向を尿素水ポンプ24の逆回転方向とする。
排気浄化システム10は、保温装置40を備えている。保温装置40は、エンジン11の排熱を利用して尿素水タンク21および尿素水管部23を保温する。保温装置40は、温水通路部41を有している。温水通路部41は、エンジン11のラジエータ42を経由して温水が循環する。エンジン11の冷却水は、一部がラジエータ42から温水通路部41へ導かれる。これにより、ラジエータ42で放熱されるエンジン11の冷却水の一部は、温水通路部41を循環する。温水通路部41は、途中で尿素水タンク21側のタンク温水通路部43と尿素水管部23側の管部温水通路部44とに分岐している。タンク温水通路部43は、尿素水タンク21に設けられている熱交換部45に接続している。これにより、尿素水タンク21に貯えられている尿素水は、熱交換部45に供給された温水によって保温される。熱交換部45を通過した温水は、リターン通路部46を経由してラジエータ42へ戻される。
管部温水通路部44は、尿素水タンク21からインジェクタ22へ至る尿素水管部23の少なくとも一部に設けられている。管部温水通路部44は、例えば尿素水通路26を形成する尿素水管部23を覆う二重環構造である。これにより、尿素水管部23は、外側を覆う管部温水通路部44を流れる温水によって保温される。管部温水通路部44へ流入した温水は、リターン通路部46に合流してラジエータ42へ戻される。
保温装置40は、ラジエータ42から冷却水の一部を尿素水添加装置12の尿素水タンク21および尿素水管部23に導くことにより、尿素水タンク21に貯えられた尿素水および尿素水通路26を流れる尿素水を保温する。これにより、尿素水タンク21および尿素水通路26における尿素水の凍結は低減される。また、エンジン11の始動によって冷却水の温度が上昇すると、尿素水タンク21および尿素水通路26の温度も上昇する。そのため、仮に尿素水タンク21および尿素水通路26において尿素水が凍結した場合でも、凍結した尿素水の解凍が促進される。
尿素水添加装置12は、リリーフ弁51および開閉弁52を有している。リリーフ弁51は、尿素水管部23の途中に設けられ、尿素水管部23が形成する尿素水通路26と大気との間を開閉する。すなわち、リリーフ弁51が開放されると、尿素水通路26は大気に接続され、尿素水通路26は大気圧となる。一方、リリーフ弁51が閉鎖されると、尿素水通路26と大気との間は遮断される。
開閉弁52は、尿素水管部23のリリーフ弁51よりもインジェクタ22側に設けられている。開閉弁52は、リリーフ弁51と連動して、リリーフ弁51とインジェクタ22との間の尿素水通路26を開閉する。具体的には、リリーフ弁51が尿素水通路26を大気に開放しているとき、開閉弁52はリリーフ弁51とインジェクタ22との間の尿素水通路26を遮断する。一方、リリーフ弁51が尿素水通路26と大気との間を遮断しているとき、開閉弁52はリリーフ弁51とインジェクタ22との間の尿素水通路26を開放する。
排気浄化システム10は、例えばECU(Electronic Control Unit)などの制御装置53を備えている。制御装置53は、図示しないCPU、ROMおよびRAMから構成されるマイクロコンピュータを有している。制御装置53は、例えば図示しないアクセル開度センサやエンジンの回転数センサなどに接続され、これらのアクセル開度センサや回転数センサなどから出力された信号に基づいてエンジン11の運転状態を検出する。また、排気浄化システム10は、NOxセンサ54およびNHセンサ55を有している。NOxセンサ54は、排気管部13においてSCR触媒17の排気出口側に設けられ、排気通路14を流れる排気に含まれるNOxの量を検出する。NOxセンサ54は、検出した排気中のNOxの量を電気信号として制御装置53へ出力する。NHセンサ55は、排気管部13においてアンモニアスリップ触媒18の排気出口側に設けられ、排気通路14を流れる排気に含まれるNHの量を検出する。NHセンサ55は、検出した排気中のNHの量を電気信号として制御装置53へ出力する。制御装置53は、検出したエンジン11の運転状態、排気中のNOxの量およびNHの量などに基づいて排気通路14を流れる排気に添加する尿素水の量を算出するとともに、尿素水ポンプ24およびインジェクタ22を制御して、インジェクタ22から排気に添加される尿素水の量を制御する。
また、制御装置53は、リリーフ弁51および開閉弁52に接続している。リリーフ弁51および開閉弁52は、いずれも制御装置53によって開閉される電磁弁で構成されている。そのため、制御装置53は、リリーフ弁51および開閉弁52へ電気信号を出力することにより、リリーフ弁51および開閉弁52の開閉を制御する。
本実施形態の場合、インジェクタ22は、制御装置53から通電することにより噴孔25を開放して尿素水を噴射し、制御装置53から通電されていないとき尿素水の噴射を停止する。また、リリーフ弁51は、制御装置53から通電することにより尿素水通路26を大気へ開放し、制御装置53から通電されないとき尿素水通路26と大気との間を遮断する。すなわち、インジェクタ22およびリリーフ弁51は、制御装置53からの通電によって開放されるノーマリークローズ弁である。一方、開閉弁52は、制御装置53から通電することにより尿素水通路26を閉鎖し、制御装置53から通電されないとき尿素水通路26を開放する。すなわち、開閉弁52は、制御装置53からの通電によって閉鎖されるノーマリーオープン弁である。
次に、上記の構成による排気浄化システム10による尿素水の吸い戻しの作動について図5および図6を用いて説明する。図5は処理の流れを示す概略図であり、図6は処理のタイムチャートを示す概略図である。
制御装置53は、図示しないイグニションスイッチがオフになったか否かを判断する(S101)。例えばエンジン11が車両に搭載されている場合、制御装置53は車両のイグニションスイッチがオフになったか否かを判断する。制御装置53は、イグニションスイッチがオフになるまで待機する。図6においてイグニションスイッチがオフになったときを、t0とする。制御装置53は、イグニションスイッチがオンの間、すなわちエンジン11が運転状態にあるとき、エンジン11の負荷、排気中のNOxの量およびNHの量などに基づいて、所定量の尿素水を排気に添加する。この場合、制御装置53は、尿素水ポンプ24に通電して尿素水タンク21に貯えられている尿素水をインジェクタ22へ供給するとともに、インジェクタ22の図示しない電磁弁に通電して尿素水の噴射を断続する。制御装置53は、エンジン11が運転している間、すなわちイグニションスイッチがオンの間、インジェクタ22への尿素水の供給およびインジェクタ22からの尿素水の噴射を制御する。
S101においてイグニションスイッチがオフになると、制御装置53は尿素水の吸い戻し作動に移行する(S102)。制御装置53は、尿素水の吸い戻し作動に移行すると、吸引時間T1を設定する(S103)。ここで、吸引時間T1は、尿素水ポンプ24により尿素水通路26の尿素水を尿素水タンク21側へ吸い戻す時間である。
制御装置53は、S103において吸引時間T1を設定すると、インジェクタ22への通電を停止する(S104)。そして、制御装置53は、リリーフ弁51に通電するとともに(S105)、開閉弁52にも通電する(S106)。制御装置53からインジェクタ22への通電が停止されているとき、インジェクタ22は全閉となり、尿素水の噴射を停止している。一方、制御装置53からリリーフ弁51へ通電すると、リリーフ弁51は開弁して尿素水通路26を大気に開放する。また、制御装置53から開閉弁52へ通電すると、開閉弁52は尿素水通路26を閉鎖する。
制御装置53は、インジェクタ22への通電の停止、リリーフ弁51および開閉弁52へ通電するとともに、尿素水ポンプ24を逆回転方向へ駆動する(S107)。制御装置53は、S107において尿素水ポンプ24を駆動してからのカウントが吸引時間T1に到達したか否かを判断する(S108)。制御装置53は、吸引時間T1が経過するまで尿素水ポンプ24の逆回転方向への駆動を継続する。ところで、制御装置53は、イグニッションスイッチがオフになると、インジェクタ22への通電を停止する。そのため、インジェクタ22からの尿素水の噴射は停止される。インジェクタ22からの尿素水の噴射を停止することにより、尿素水通路26には尿素水ポンプ24から吐出されたもののインジェクタ22から噴射されていない尿素水が残留する。そのため、制御装置53は、尿素水ポンプ24を逆回転方向へ駆動し、尿素水通路26に残留する尿素水を尿素水タンク21へ吸い戻すための吸い戻し作動を実施する。このとき、吸引時間T1が経過するまでリリーフ弁51は開弁するとともに、インジェクタ22および開閉弁52は閉弁している。その結果、リリーフ弁51から尿素水タンク21までの尿素水通路26に残留する尿素水は、尿素水ポンプ24によって吸い戻され、残量が図6に示すように減少する。
制御装置53は、S108において吸引時間T1が経過したと判断すると、すなわち図6の時期t1に到達すると、減圧時間T2を設定する(S109)。制御装置53は、S109において減圧時間T2を設定すると、インジェクタ22への通電を停止したまま(S110)、リリーフ弁51への通電を停止するとともに(S111)、開閉弁52への通電も停止する(S112)。これにより、リリーフ弁51は閉弁して尿素水通路26と大気との間を遮断するとともに、開閉弁52は尿素水通路26を開放する。このとき、尿素水ポンプ24は、逆回転方向への駆動を継続する。その結果、尿素水ポンプ24からインジェクタ22に至る尿素水通路26は、尿素水ポンプ24の逆回転によって減圧される。尿素水通路26を減圧することにより、尿素水通路26に残留する尿素水だけでなく微少な通路を形成しているインジェクタ22に残留する尿素水も、尿素水タンク21へ吸い戻される。
制御装置53は、S110からS112においてインジェクタ22への通電を停止したままリリーフ弁51および開閉弁52への通電を停止してからのカウントが、減圧時間T2に到達したか否かを判断する(S113)。制御装置53は、減圧時間T2に到達するまで、リリーフ弁51および開閉弁52への通電を停止した状態を維持する。一方、制御装置53は、減圧時間T2に到達したと判断、すなわち図6のt2に到達すると、吸引時間T3を設定する(S114)。
制御装置53は、S114において吸引時間T3を設定すると、インジェクタ22への通電を停止したまま(S115)、リリーフ弁51への通電を再開するとともに(S116)、開閉弁52への通電も再開する(S117)。これにより、リリーフ弁51は再び開弁して尿素水通路26を大気に開放するとともに、開閉弁52は再び閉弁して尿素水通路26を閉鎖する。この間、尿素水ポンプ24は逆回転方向への駆動を継続しているため、尿素水通路26に残留する尿素水は尿素水通路26が大気に開放された状態で尿素水タンク21へ吸い戻される。
制御装置53は、リリーフ弁51および開閉弁52へ再び通電してからのカウントが、吸引時間T3に到達したか否かを判断する(S118)。制御装置53は、吸引時間T3に到達するまでリリーフ弁51および開閉弁52への通電を継続する。一方、制御装置53は、吸引時間T3に到達したと判断、すなわち図6のt3に到達すると、吸い戻し作動サイクルが予め設定された設定回数Nまで繰り返されたか否かを判断する(S119)。上述のように、制御装置53は、減圧時間T2のリリーフ弁51および開閉弁52への通電の停止と、吸引時間T3のリリーフ弁51および開閉弁52への通電とからなる吸い戻し作動サイクルを実施する。このリリーフ弁51および開閉弁52への通電の停止と、リリーフ弁51および開閉弁52への通電とからなる吸い戻しサイクルは、予め設定されたN回繰り返される。そのため、制御装置53は、この吸い戻しサイクルが設定回数Nに達したか否かを判断する。
制御装置53は、S119において吸い戻しサイクルが設定回数Nまで繰り返されたと判断、すなわち図6のtnに到達すると、尿素水ポンプ24への通電を停止する(S120)。すなわち、尿素水ポンプ24は、正回転または逆回転のいずれも行わない停止状態へ移行する。これとともに、制御装置53は、インジェクタ22の通電を停止した状態のまま、リリーフ弁51および開閉弁52への通電も停止する。これにより、リリーフ弁51は尿素水通路26と大気との間を遮断するとともに、開閉弁52はリリーフ弁51とインジェクタ22との間の尿素水通路26を閉鎖する。そして、制御装置53は、尿素水の吸い戻し作動を終了し(S121)、全体の電源をオフにする(S122)。
上記にように吸い戻しサイクルを繰り返すことにより、図6に示すように尿素水通路26に残留する尿素水は徐々に減少する。特にリリーフ弁51を閉じたまま尿素水ポンプ24で尿素水通路26を減圧することにより、インジェクタ22に残留する尿素水の吸い戻しがより促進される。すなわち、リリーフ弁51が尿素水通路26と大気との間を遮断しているとき、開閉弁52はリリーフ弁51とインジェクタ22との間の尿素水通路26を開放している。そのため、尿素水ポンプ24が尿素水通路26を減圧することにより、インジェクタ22の微細な隙間に残留する尿素水も尿素水ポンプ24によって尿素水タンク21へ吸い戻される。
上記の吸引時間T1、T3および減圧時間T2は、尿素水通路26の全長や容積、あるいは尿素水通路26に残留する尿素水の量などによって予め任意に設定される。
以上説明したように第1実施形態では、尿素水通路26を形成する尿素水管部23は撥水性を有している。そのため、エンジン11の停止後に尿素水ポンプ24によって尿素水通路26に存在する尿素水を尿素水タンク21側へ吸い戻すとき、尿素水通路26を形成する尿素水管部23には尿素水が付着しにくく、尿素水の残留が低減される。すなわち、尿素水管部23に撥水性を付与することにより、尿素水ポンプ24による尿素水通路26に存在する尿素水の吸い戻しが容易になる。したがって、尿素水通路26への尿素水の残留を低減することができる。そして、尿素水の残留が低減されることにより、残留する尿素水を原因とする凍結や固体成分の析出が抑えられ、インジェクタ22の目詰まりや閉弁不良などを低減することができる。
また、第1実施形態では、尿素水管部23に設けられているリリーフ弁51は、尿素水通路26と大気との間を開閉する。インジェクタ22が閉弁し、尿素水ポンプ24で尿素水通路26に存在する尿素水を吸い戻すとき、尿素水ポンプ24による吸引によって尿素水通路26は減圧される。そのため、継続的に尿素水ポンプ24で尿素水通路26の尿素水を吸い戻すと、時間の経過とともに吸い戻しの効率が低下する。そこで、断続的にリリーフ弁51を開閉することにより、尿素水通路26に大気が導入され、尿素水通路26の圧力は回復する。その結果、尿素水通路26に存在する尿素水の吸い戻しが容易になる。したがって、より迅速かつ確実に尿素水を吸い戻すことができる。
また、第1実施形態では、リリーフ弁51とインジェクタ22との間に開閉弁52を備えている。開閉弁52は、リリーフ弁51と連動して尿素水通路26を開閉する。そのため、リリーフ弁51の開放によって導入された空気のインジェクタ22側への進入が低減される。これにより、例えばインジェクタ22に残留する尿素水が噴孔25から排気通路14へ吹き出したり、微細な隙間が多く形成されるインジェクタ22において尿素水の吸い戻しを阻害する要因となる気泡の発生などが低減される。また、第1実施形態の場合、リリーフ弁51の開放時に開閉弁52を閉鎖することにより、尿素水ポンプ24による吸い戻しの対象となる容積は低減される。したがって、リリーフ弁51よりも尿素水ポンプ24側の尿素水をより迅速かつ確実に吸い戻すことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による排気浄化システムの作動のタイムチャートを図7に示す。
第2実施形態では、制御装置53は、尿素水の吸い戻しの途中で吸い戻し動作を終了する。インジェクタ22は、図示しないハウジングの内部をニードルが往復移動する構成である。そのため、インジェクタ22の内部では、ハウジングとニードルとの間には微少な隙間が形成され、尿素水が残留しやすい。そこで、第2実施形態では、積極的に吸い戻し動作を途中で終了し、リリーフ弁51とインジェクタ22との間の尿素水通路26およびインジェクタ22への尿素水の残留を許容している。
インジェクタ22は、排気通路14を形成する排気管部13に設けられている。そのため、エンジン11が始動すると、インジェクタ22は排気通路14を流れる排気によって速やかに加熱される。また、リリーフ弁51とインジェクタ22との間の尿素水通路26の全長を短縮することにより、リリーフ弁51とインジェクタ22との間の尿素水通路26も排気通路14を流れる排気によって速やかに加熱される。これらの結果、仮にインジェクタ22の近傍で残留した尿素水が凍結しても、エンジン11の始動とともに速やかな解凍を図ることができる。また、リリーフ弁51よりも尿素水タンク21側の尿素水通路26は、リリーフ弁51よりもインジェクタ22側の尿素水通路26と比較して形状が簡単であり、尿素水が残留しにくい。そのため、インジェクタ22の近傍における尿素水の残留を許容することにより、リリーフ弁51よりも尿素水タンク21側の尿素水通路26における尿素水の吸い戻しは容易になる。
一方、インジェクタ22の近傍における尿素水の残留を許容する場合、外気温によってはインジェクタ22の近傍の尿素水も凍結し、解凍が困難になるおそれがある。そこで、外気温が低下し、インジェクタ22の近傍に残留する尿素水にも凍結が予想される場合、制御装置53は吸い戻し動作を再開し、インジェクタ22の近傍に残留する尿素水を尿素水タンク21へ吸い戻す。制御装置53は、図示しない外気温センサなどによって外気温を検出する。例えばエンジン11を車両に搭載する場合、外気温センサは車両に設けられている空調機器の温度センサなどで代用してもよい。また、外気温センサは、エンジン11の冷却水の温度を検出する冷却水温センサを利用してもよい。
第2実施形態では、尿素水が凍結しにくい、あるいは尿素水が凍結しても解凍しやすいインジェクタ22の近傍に残留する尿素水は残留を許容している。これにより、より尿素水の凍結を招きやすいリリーフ弁51よりも尿素水タンク21側の尿素水通路26に残留する尿素水が優先的に吸い戻される。したがって、凍結しやすい部分での尿素水を迅速かつ確実に吸い戻すことができ、より確実に尿素水の凍結を低減することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による排気浄化システムを図8に示す。
第3実施形態では、図8に示すように尿素水タンク21とインジェクタ22との間は単純に尿素水管部23によって接続されている。尿素水管部23は、第1実施形態と同様に撥水性のある材料で形成、または撥水層もしくは撥水性の内管部材を有している。また、尿素水管部23は、リリーフ弁や開閉弁などが設けられていない。このように、尿素水タンク21とインジェクタ22とを接続し尿素水通路26を形成する尿素水管部23に撥水性を付与するだけで、エンジン11の停止後に尿素水ポンプ24を逆方向へ回転させると、尿素水通路26への尿素水の残留は低減される。したがって、尿素水通路26に残留する尿素水の凍結を低減することができる。
(その他の実施形態)
以上説明した第1実施形態および第2実施形態では、図6および図7に示すように尿素水の吸い戻し作動を実施するとき、インジェクタ22は通電が停止、すなわち噴孔25が閉じられている例について説明した。しかし、制御装置53は、リリーフ弁51および開閉弁52に連動してインジェクタ22を開閉する構成としてもよい。具体的には、リリーフ弁51が尿素水通路26を大気に開放し、開閉弁52が尿素水通路26を遮断しているとき、インジェクタ22は通電が停止すなわち噴孔25が閉じられる。そして、リリーフ弁51が尿素水通路26と大気との間を閉鎖し、開閉弁52が尿素水通路26を開放しているとき、インジェクタ22は通電すなわち噴孔25が開放される。このように、リリーフ弁51が閉じ、開閉弁52が開いているとき、尿素水ポンプ24によって尿素水通路26は減圧される。噴孔25の開口面積は微少であるため、インジェクタ22の噴孔25を開放すると、インジェクタ22に残留する尿素水は噴孔25から噴射されることなく、尿素水通路26側へ流れる。そして、インジェクタ22の噴孔25からは、排気通路14の空気が導入される。これにより、インジェクタ22に残留する尿素水は、噴孔25から導入された空気とともに尿素水通路26側へ吸い戻される。その結果、インジェクタ22に残留する尿素水をより低減することができる。
一方、排気通路14の排気には微少な粒子などの異物が含まれているおそれがある。そのため、インジェクタ22の噴孔25を開放し排気を導入することにより、インジェクタ22の内部に異物が侵入し、インジェクタ22の閉弁不良や噴孔25の目詰まりを招くおそれがある。そこで、インジェクタ22は、リリーフ弁51および開閉弁52に連動して常に開閉するのではなく、所定の間隔あるいは所定の時期にのみ噴孔25を開閉する構成としてもよい。
また、第1実施形態では、尿素水管部23にリリーフ弁51および開閉弁52の双方を設ける例について説明した。しかし、尿素水管部23にリリーフ弁51のみを設けてもよい。この場合、インジェクタ22は、開閉弁52の代わりにリリーフ弁51に連動して噴孔25を開閉する構成としてもよい。すなわち、開閉弁52の機能をインジェクタ22に付与してもよい。さらに、第3実施形態において、尿素水ポンプ24が作動しているとき、インジェクタ22を断続的に開閉させてもよい。尿素水ポンプ24が作動することにより、尿素水通路26は減圧される。そこで、インジェクタ22を断続的に開閉することにより、噴孔25から排気通路14の排気が導入され、尿素水通路26の圧力が回復する。但し、この場合も、上述のように噴孔25から排気中の異物が侵入するおそれがあるので、インジェクタ22は間欠的に開閉することが望ましい。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の第1実施形態による排気浄化システムを示す模式図 本発明の第1実施形態による尿素水添加装置において尿素水管部を示す断面図 本発明の第1実施形態による尿素水添加装置において尿素水管部の他の実施例を示す断面図 本発明の第1実施形態による尿素水添加装置において尿素水管部の他の実施例を示す断面図 本発明の第1実施形態による排気浄化システムの作動の流れを示す概略図 本発明の第1実施形態による排気浄化システムの作動のタイミングを示す概略図 本発明の第2実施形態による排気浄化システムの作動のタイミングを示す概略図 本発明の第3実施形態による排気浄化システムを示す模式図
符号の説明
図面中、10は排気浄化システム、11はエンジン(内燃機関)、12は尿素水添加装置、13は排気管部、14は排気通路、21は尿素水タンク、22はインジェクタ、23は尿素水管部、24は尿素水ポンプ、26は尿素水通路、27は内周壁、29は撥水層、31は外管部材、32は内管部材、51はリリーフ弁、52は開閉弁を示す。

Claims (8)

  1. 内燃機関の排気通路を流れる排気に尿素水を添加する尿素水添加装置であって、
    尿素水を貯える尿素水タンクと、
    前記排気通路を形成する排気管部に設けられ、前記排気通路を流れる排気に尿素水を噴射するインジェクタと、
    前記尿素水タンクと前記インジェクタとを接続し、前記尿素水タンクと前記インジェクタとの間で尿素水が流れる尿素水通路を形成し、少なくとも内周壁が撥水性を有する尿素水管部と、
    前記尿素水管部に設けられ、前記尿素水通路を経由して前記尿素水タンクから前記インジェクタ側へ尿素水を供給、または前記尿素水タンクよりも前記インジェクタ側の前記尿素水通路に存在する尿素水を前記尿素水タンク側へ吸い戻す尿素水ポンプと、
    を備えることを特徴とする尿素水添加装置。
  2. 前記尿素水管部は、撥水性の材料で形成されていることを特徴とする請求項1記載の尿素水添加装置。
  3. 前記尿素水管部は、前記尿素水通路を形成する内周壁に撥水性の撥水層を有することを特徴とする請求項1記載の尿素水添加装置。
  4. 前記尿素水管部は、撥水性の樹脂からなり前記尿素水通路を形成する内管部材と、金属からなり前記内管部材の外周側を覆う外管部材とを有することを特徴とする請求項1記載の尿素水添加装置。
  5. 前記尿素水ポンプと前記インジェクタとの間の前記尿素水管部に設けられ、前記尿素水通路と大気との間を開閉するリリーフ弁をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の尿素水添加装置。
  6. 前記リリーフ弁と前記インジェクタとの間の前記尿素水管部に設けられ、前記リリーフ弁の開または閉に連動して前記リリーフ弁と前記インジェクタとの間の前記尿素水通路を閉または開する開閉弁をさらに備えることを特徴とする請求項5記載の尿素水添加装置。
  7. 前記尿素水ポンプは、前記尿素水タンクよりも前記インジェクタ側の前記尿素水通路に存在する尿素水を前記尿素水タンク側へ吸い戻すとき、前記リリーフ弁よりも前記尿素水ポンプ側に存在する尿素水を前記尿素水タンクへ吸い戻すとともに、前記リリーフ弁よりも前記インジェクタ側に存在する尿素水を前記リリーフ弁と前記インジェクタとの間の尿素水通路に残留させることを特徴とする請求項5または6記載の尿素水添加装置。
  8. 前記尿素水ポンプは、前記リリーフ弁と前記インジェクタとの間の尿素水通路に残留する尿素水に凍結のおそれがあるとき、その尿素水を前記尿素水ポンプへ吸い戻すことを特徴とする請求項7記載の尿素水添加装置。
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