JP2010081516A - 携帯電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】コネクタと電子部品との接続状態を好適に維持できる携帯電子機器を提供する。
【解決手段】携帯電話機1のFPC41は、第1領域部41aにおける非実装面41eと第2領域部41bにおける非実装面41eとを対向させるように屈曲部41cにおいて屈曲され、第1領域部41aにおける実装面41dをサブ基板26に向けて配設される。携帯電話機1は、第1領域部41aにおける実装面41dに実装され、第1領域部41aにおける実装面41dの向く方向において第2コネクタ47に接続される第1コネクタ45を有する。また、携帯電話機1は、第1領域部41aにおける非実装面41eと第2領域部41bにおける非実装面41eとに挟まれ、第1領域部41aを介して第1コネクタ45を第2コネクタ47へ付勢する弾性部材43を有する。
【選択図】図6
【解決手段】携帯電話機1のFPC41は、第1領域部41aにおける非実装面41eと第2領域部41bにおける非実装面41eとを対向させるように屈曲部41cにおいて屈曲され、第1領域部41aにおける実装面41dをサブ基板26に向けて配設される。携帯電話機1は、第1領域部41aにおける実装面41dに実装され、第1領域部41aにおける実装面41dの向く方向において第2コネクタ47に接続される第1コネクタ45を有する。また、携帯電話機1は、第1領域部41aにおける非実装面41eと第2領域部41bにおける非実装面41eとに挟まれ、第1領域部41aを介して第1コネクタ45を第2コネクタ47へ付勢する弾性部材43を有する。
【選択図】図6
Description
本発明は、携帯電話機、PDA、ゲーム機等の携帯電子機器に関する。
フレキシブル基板に設けられたコネクタと、当該コネクタに接続される電子部品とを有する携帯電子機器が知られている(例えば特許文献1)。特許文献1のフレキシブル基板は、U字状に折り曲げられて筺体内に配置されている。
特開2008−8386号公報
フレキシブル基板の実装面に実装され、実装面の対向方向において電子部品に嵌合されるコネクタは、フレキシブル基板によって覆われている。従って、コネクタが完全に接続されているか確認することは困難である。特に、コネクタがフレキシブル基板と他の回路基板とを接続するものであるときに、この不都合は顕著である。このため、フレキシブル基板のコネクタは、接続状態が確実に維持されることが要求される。
本発明の目的は、コネクタと電子部品との接続状態を好適に維持できる携帯電子機器を提供することにある。
本発明の第1の観点の携帯電子機器は、電子部品と、実装面を有するとともに、前記実装面に沿う方向において、第1領域部と、第2領域部と、前記第1領域部と前記第2領域部との間に位置する屈曲部とを有し、前記第1領域部における前記実装面の背面と前記第2領域部における前記実装面の背面とを対向させるように前記屈曲部において屈曲され、前記第1領域部における前記実装面を前記電子部品に向けて配設されたフレキシブル基板と、前記第1領域部における前記実装面に実装され、前記第1領域部における前記実装面の向く方向において前記電子部品に接続される第1のコネクタと、前記第1領域部における前記背面と前記第2領域部における前記背面とに挟まれ、前記第1領域部を介して前記第1のコネクタを前記電子部品へ付勢する弾性部材と、を有する。
好適には、前記第2領域部における前記実装面が向く方向に配設された基準電位部と、前記第2領域部における前記実装面に形成されたグランド層上に配置された導電部材と、を有し、前記弾性部材は、前記第2領域部を介して前記導電部材を前記基準電位部へ付勢する。
好適には、前記第2領域部における前記実装面と対向する第1の回路基板を有し、前記基準電位部は、前記第1の回路基板に実装された第1の実装部品である。
好適には、前記第1の実装部品は、着脱部材を着脱可能に収容する収納部材である。
好適には、前記フレキシブル基板の前記第2領域部における前記実装面に実装された第3のコネクタと、前記第1の回路基板の前記第2領域部に対向する面に実装され、前記第3のコネクタに接続される第4のコネクタと、を有し、接続された前記第3のコネクタ及び前記第4のコネクタの前記第1の回路基板からの高さは、前記第1の実装部品の前記第1の回路基板からの高さと同じである。
好適には、前記第1領域部の前記実装面に対向する対向面を有する第2の回路基板と、前記対向面に実装される前記電子部品としての第2のコネクタと、前記第2の回路基板の、前記第2のコネクタが実装された領域における前記対向面の背面に実装された第2の実装部品と、前記第2の実装部品が前記第2の回路基板の前記背面の向く方向に当接する当接部品と、を有する。
本発明の第2の観点の携帯電子機器は、基準電位部と、実装面を有するとともに、前記実装面に沿う方向において、第1領域部と、第2領域部と、前記第1領域部と前記第2領域部との間に位置する屈曲部とを有し、前記第1領域部における前記実装面の背面と前記第2領域部における前記実装面の背面とを対向させるように前記屈曲部において屈曲され、前記第2領域部における前記実装面を前記基準電位部に向けて配設されたフレキシブル基板と、前記第2領域部における前記実装面に形成されたグランド層上に配置された導電部材と、前記第1領域部における前記背面と前記第2領域部における前記背面とに挟まれ、前記第2領域部を介して前記導電部材を前記基準電位部へ付勢する弾性部材と、を有する。
本発明によれば、コネクタと電子部品との接続状態を好適に維持できる。
図1は、本発明の実施形態に係る携帯電話機1の外観を開状態で示す斜視図である。携帯電話機1は、いわゆる折り畳み式の携帯電話機として構成されており、開状態と閉状態との間で互いに回動可能に連結された第1筐体3及び第2筐体5を備えている。
第1筐体3及び第2筐体5は、それぞれの端部が回動の中心となる連結部6により連結されることにより携帯電話機1全体の筐体を構成するようになっている。第1筐体3及び第2筐体5は、それぞれ概ね薄型直方体状に形成されており、閉状態では互いに重ねあわされて互いの輪郭が略一致する。
第1筐体3には、例えば、通話用のマイクロフォン87(図8参照)、通信のための内蔵アンテナ81(図8参照)、報知用のスピーカ85(図8参照)、撮像部89(図8参照)、ユーザの操作を受け付ける操作部7が設けられている。操作部7は、複数のキー35を含んで構成されている。第2筐体5には、例えば、通話用のスピーカ83(図8参照)、画像や文字を表示する表示部9が設けられている。
なお、以下では、第1筐体3の操作部7が露出する側及びその背面側を、正面側及び背面側ということがある。
図2は、第1筐体3を正面側から見た分解斜視図である。また、図3は、第1筐体3を背面側から見た分解斜視図である。ただし、図2と図3とでは、分解されたパーツが異なっている。
携帯電話機1は、第1筐体3の正面側部分を構成するフロントケース11と、第1筐体3の内部側部分を構成するインナーケース13と、第1筐体3の背面側部分を構成するリアケース15及び蓋体17(図2)とを有している。
また、携帯電話機1は、第1筐体3内部において、フロントケース11側から順に積層的に配置された、メイン基板アセンブリ22、カメラユニット24(図3)、サブ基板アセンブリ25、及び、バッテリ27(図2)を有している。
インナーケース13は、概ね、フロントケース11側が開放された箱体状に形成されており、メイン基板23等の背面側に対向する背面部13vと、背面部13vの周縁においてフロントケース11側に立設された壁部13wとを有している。背面部13vには、バッテリ27を出し入れするための開口部が形成されている。
フロントケース11は、概ね、インナーケース13側が開放された、インナーケース13よりも薄い箱体状に形成されている。フロントケース11は、インナーケース13に対して正面側から被せられ、インナーケース13の正面側を覆うとともに、壁部13wの正面側部分を囲む。
リアケース15は、概ね、インナーケース13側が開放された、インナーケース13よりも薄い箱体状に形成されている。リアケース15の背面側には、バッテリ27を出し入れするための開口部が形成されている。リアケース15は、インナーケース13に対して背面側から被せられ、インナーケース13の背面側を覆うとともに、壁部13wの背面側部分を囲む。
蓋体17は、リアケース15の背面側の開口と概ね同様の形状及び大きさを有する概ね板状に形成されている。蓋体17は、リアケース15の背面側の開口内に配置され、インナーケース13の背面部13vの開口を塞ぐ。
フロントケース11、インナーケース13、リアケース15及び蓋体17は、例えば、主として非導電性の樹脂によりそれぞれ成形されている。フロントケース11、インナーケース13及びリアケース15は、例えば、ネジ若しくは係合部又はその双方により互いに固定される。蓋体17は、係合部等によりインナーケース13若しくはリアケース15又はその双方に着脱可能に固定されている。
メイン基板アセンブリ22、カメラユニット24及びサブ基板アセンブリ25は、フロントケース11及びインナーケース13によって、これらの部材の積層方向において挟持される。具体的には、これらの部材は、第1筐体3の長手方向の両側において、フロントケース11とインナーケース13の背面部13vとにより挟持される。バッテリ27は、インナーケース13に嵌合するとともに、蓋体17によってインナーケース13からの脱落が防止される。
メイン基板アセンブリ22は、図2に示すように、リアケース15側から順に積層された、メイン基板23と、シールドケース21と、不図示のフレキシブルプリント配線板(FPC)と、キーシート19とを有している。
メイン基板23は、例えば、硬質の樹脂をベースとしたリジッド式の回路基板により構成されている。メイン基板23は、フロントケース11側の第1実装面23a(図2)と、その背面側の第2実装面23bとを有している。第1実装面23a及び第2実装面23bには、複数の電子部品29が設けられている。
第1実装面23a及び第2実装面23bには、各実装面を複数の領域に区画するように縦横に延びるグランドパターン層33が形成されている。複数の電子部品29は、グランドパターン層33により、複数のグループに分けられている。各グループはグランドパターン層33により囲まれている。
シールドケース21は、例えば金属により形成されている。又は、シールドケース21は、樹脂等の非導電性の基体の表面に金属層等の導電層が設けられて構成されている。シールドケース21は、メイン基板23の第1実装面23aに対向する対向面部21a(図2)と、対向面部21aから第1実装面23a側へ突出する隔壁21bとを有している。
隔壁21bは、第1実装面23aのグランドパターン層33と同一形状に延びている。携帯電話機1が組み立てられると、隔壁21bは、グランドパターン層33に当接する。これにより、シールドケース21は、グランドパターン層33と電気的に接続される。なお、シールドケース21は、グランドパターン層33上に実装され、シールドケース21に当接する不図示のバネ端子や、シールドケース21とメイン基板23とを締結する不図示のネジにより、グランドパターン層33と電気的に接続されてもよい。第1実装面23aの複数の電子部品29は、第1実装面23a、対向面部21a及び隔壁21bにより形成された複数の空間(部屋)に収容される。
シールドケース21のフロントケース11側には、不図示のFPCが配置される。当該FPCには、不図示の複数の押圧式スイッチが複数のキー35に対応する位置に実装される。
キーシート19は、例えば、ゴム等の遮水性を有する(水を透さない)非導電性の弾性部材により構成され、複数のキー35に対応する上述の不図示の押圧スイッチを覆うように配置される。複数のキー35に対する押圧力は、キーシート19を介して複数のスイッチに伝達される。
サブ基板アセンブリ25は、図3に示すように、リアケース15側から順に積層された、サブ基板26と、フレーム28とを有している。
サブ基板26は、例えば、硬質の樹脂をベースとしたリジッド式の回路基板により構成されている。サブ基板26は、フロントケース11側の第3実装面26aと、その背面側の第4実装面26bとを有している。第3実装面26a及び第4実装面26bには、複数の電子部品29が設けられている。
フレーム28は、例えば樹脂により構成されている。フレーム28は、サブ基板26及びカメラユニット24をメイン基板アセンブリ22に固定する。例えば、フレーム28は、不図示の係合部によってサブ基板26を保持する。また、フレーム28は、カメラユニット24をメイン基板23との間で挟みつつ、不図示の係合部によってメイン基板23に係合する。図2に示すように、インナーケース13の背面部13vには、報知用のスピーカ85が、放音面を背面部13vに、端子面をその反対側に向けて配置されている。フレーム28は、フロントケース11及びインナーケース13が固定されると、スピーカ85を押さえてスピーカ85の脱落も抑制する。
なお、インナーケース13の壁部13wのフロントケース11側の頂部には、壁部13wによって形成されるフロントケース11側の開口を囲む不図示の溝部が形成されている。一方、キーシート19は、外周縁に亘って延びる不図示のパッキン部を有している。キーシート19は、パッキン部が溝部に圧入されることにより、インナーケース13を密閉する。
また、インナーケース13には、蓋体17側に、インナーケース13の蓋体17側の開口を囲む不図示の溝部を有している。一方、蓋体17は、蓋体17の本体部分に接着され、その本体部分の外周に沿って延びる不図示のパッキン部を有している。蓋体17は、パッキン部が溝部に圧入されることにより、インナーケース13を密閉する。
そして、インナーケース13、キーシート19及び蓋体17により形成された密閉空間には、シールドケース21、メイン基板23、サブ基板アセンブリ25及びバッテリ27等が収容されている。
サブ基板アセンブリ25及びバッテリ27は、メイン基板23とインナーケース13の背面部13vとの間において並列に配置される。換言すれば、メイン基板23は、サブ基板アセンブリ25が積層される第3領域部23cと、バッテリ27が積層される第4領域部23dとを有している。
メイン基板23の第3領域部23cには、図3に示すように、メモリーカード51を着脱可能に収容するカードコネクタ37が設けられている。カードコネクタ37は、第3領域部23cの、第4領域部23dとの境界付近において、第4領域部23d側にメモリーカード51の挿入口を向けて配置されている。カードコネクタ37は、第1筐体3から蓋体17及びバッテリ27を取り外すことにより、バッテリ27を収容する収容空間の壁部において露出する。
メイン基板23及びサブ基板26とは、カードコネクタ37付近において、電気的に接続される。
図4は、カードコネクタ37付近の斜視図である。図5は、カードコネクタ37付近の分解側面図である。図6はカードコネクタ37付近の側面図である。
図5及び図6に示すように、カードコネクタ37付近においては、フロントケース11側(図4〜図6の紙面下方側)から順に、メイン基板23と、カードコネクタ37と、導電シート39と、FPC41及び弾性部材43と、サブ基板26とが積層される。FPC41とサブ基板26との接続は、FPC41に設けられた第1コネクタ45(図5)と、サブ基板26に設けられた第2コネクタ47とにより行われる。
カードコネクタ37は、メモリーカード51を収容可能な箱体49を有している。箱体49は例えば概ね薄型の直方体状に形成されている。メモリーカード51は、箱体49に挿入される先端側に不図示の複数の端子が設けられている。箱体49の内部には、挿入されたメモリーカード51の複数の端子に接続される不図示の端子が設けられている。箱体49は、例えば、メイン基板23のグランドパターン層33上に実装されており、メイン基板23の基準電位に電気的に接続されている。
導電シート39は、例えば、ゴムや可撓性の樹脂に金属等の導電材料を分散して含有させることにより形成されている。従って、導電シート39は、可撓性を有し、また、場合によっては弾性も有し、箱体49やFPC41に密着して確実に導通を図ることができる。導電シート39の平面形状は適宜に設定されてよい。なお、本実施形態では、導電シート39は、矩形状に形成されている。
図7は、FPC41の展開図である。
FPC41は、メイン基板23とサブ基板26とを接続するとともに、種々の電子回路を構成するためのものである。FPC41は、例えば、片面実装型のFPCであり、実装面41dと、その背面の非実装面41eとを有している。また、FPC41は、実装面41dに沿う方向において、第1領域部41aと、第2領域部41bと、第1領域部41aと第2領域部41bとの間に位置する屈曲部41cとを有している。第1領域部41a及び第2領域部41bは、例えば、それぞれ概ね矩形状に形成されている。第2領域部41bは、第1領域部41aよりも面積が大きく設定されている。FPC41は、図4〜図6に示すように、第1領域部41aにおける非実装面41eと、第2領域部41bにおける非実装面41eとを対向させるように屈曲部41cにおいて折り曲げられて配置される。
弾性部材43(図5及び図6)は、例えば、ゴムやスポンジにより形成されたシート状部材である。弾性部材43の平面形状は適宜に設定されてよい。なお、本実施形態では、弾性部材43は、矩形状に形成されている。弾性部材43は、FPC41の第1領域部41aと第2領域部41bとの間に配置される。
第1コネクタ45及び第2コネクタ47は、特に図示しないが、それぞれ、樹脂等の非導電性部材により形成された基体と、基体に設けられた複数の端子とを有している。また、第1コネクタ45及び第2コネクタ47は、場合によっては、基体を覆い、グランドに接続される板金を有している。第1コネクタ45の基体及び第2コネクタ47の基体は、一定の方向において、互いに嵌合するように形成されている。本実施形態では、第2コネクタ47の基体に形成された凹部に、第1コネクタ45の基体が嵌合する場合を例示している。第1コネクタ45の基体及び第2コネクタ47の基体が嵌合すると、これらの基体に設けられた複数の端子同士が接続される。
第1コネクタ45は、FPC41の第1領域部41aにおける実装面41dの向く方向を嵌合方向として、第1領域部41aに実装されている。また、第2コネクタ47は、サブ基板26の第3実装面26aの向く方向を嵌合方向として、第3実装面26aに実装されている。そして、第1領域部41aにおける実装面41dと、第3実装面26aとは互いに対向して配置され、第1コネクタ45及び第2コネクタ47は接続される。なお、第1コネクタ45及び第2コネクタ47の複数の端子には、サブ基板26のグランドとFPC41のグランドとを接続する端子も含まれる。
メイン基板23、カードコネクタ37、導電シート39、第1領域部41a、弾性部材43、第2領域部41b、第1コネクタ45、第2コネクタ47及びサブ基板26は、この列挙順に積層される。また、これらの部材は、その積層方向において、フロントケース11とインナーケース13とによって挟持される。その挟持力によって弾性部材43は弾性変形し、矢印y1及びy2で示すように、第1領域部41a及び第2領域部41bを離間させる方向の復元力を生じる。従って、第1コネクタ45は第2コネクタ47に対して、これらの嵌合方向において付勢される。また、第2領域部41bは、導電シート39に押し付けられ、さらに、導電シート39は、カードコネクタ37の箱体49の天面に押しつけられる。
図7に示すように、FPC41は、第2領域部41bにおける実装面41dに、グランド層41gが設けられている。グランド層41gは、比較的広い面積で露出している。グランド層41gの形状は適宜に設定されてよい。本実施形態では、グランド層41gは、矩形状に形成されている。
弾性部材43及び導電シート39は、グランド層41gと重なる位置に配置されており、グランド層41gは、弾性部材43によって導電シート39に押し付けられる。従って、FPC41のグランドとメイン基板23のグランドとは導電シート39及び箱体49を介して接続される。なお、弾性部材43、導電シート39、及び、グランド層41gの大小関係は、適宜に設定されてよい。本実施形態では、グランド層41g、弾性部材43、導電シート39の順に面積が大きくなるように設定されている。
FPC41は、第2領域部41bにおける実装面41dに、第3コネクタ52が設けられている。一方、メイン基板23の第2実装面23bには、カードコネクタ37に隣接して、第4コネクタ53(図3)が設けられている。第3コネクタ52と第4コネクタ53とが接続されることにより、FPC41とメイン基板23とが接続される。
なお、第1領域部41aの幅(第1領域部41a及び第2領域部41bの配列方向に直交する方向の大きさ)は、カードコネクタ37の箱体49の幅と概ね同等である。一方、第2領域部41bの幅は、第1領域部41aの幅やカードコネクタ37の幅よりも大きい。従って、第2領域部41bは、箱体49に載置されたときに、箱体49から延出する延出部41f(図4及び図7)を有している。第3コネクタ52は、延出部41fにおいて実装されている。
第3コネクタ52及び第4コネクタ53の構成は、例えば、第1コネクタ45及び第2コネクタ47と同様である。すなわち、第3コネクタ52及び第4コネクタ53は、特に図示しないが、それぞれ、樹脂等の非導電性部材により形成された基体と、基体に設けられた複数の端子とを有している。そして、第3コネクタ52及び第4コネクタ53は、第2領域部41bとメイン基板23の対向方向において基体同士が互いに嵌合することにより、複数の端子同士が接続される。第3コネクタ52及び第4コネクタ53は、接続された状態におけるメイン基板23からの高さが、カードコネクタ37のメイン基板23からの高さと概ね同等である。
サブ基板26の第4実装面26bには、第2コネクタ47と重なる位置に、第1端子55(図5及び図6)が設けられている。第1端子55は、例えば、第4実装面26bに直交する方向に弾性変形可能なバネ端子により構成されている。一方、第1端子55のインナーケース13側には、スピーカ85が端子面をサブ基板26に対向させて配置されている。スピーカ85の端子面には、板状の第2端子85aが配置されている。第1筐体3が組み立てられると、第1端子55は、スピーカ85の第2端子85aに当接する。これにより、スピーカ85は、サブ基板26と電気的に接続される。
図8は、携帯電話機1の信号処理系の構成の一例を示すブロック図である。
携帯電話機1は、CPU71、メモリ73、通信処理部75、音響処理部77及び画像処理部79を有している。これら各部は、メイン基板23、FPC41及びサブ基板26に設けられた電子部品29等により構成されている。
CPU71及びメモリ73は、キー35を含む操作部7等の各種手段からの信号に基づいて所定の演算を行い、画像処理部79等の各種手段の制御を実行する制御部として機能する。
通信処理部75は、電波を利用した無線通信により、通信システム(電話網やインターネット)を介した他の携帯端末装置やサーバとの通信を行うために、CPU71で処理された音響データ、画像データ等の各種データを変調して、変調された信号をアンテナ81を介して送信する。また、通信処理部75は、アンテナ81を介して受信した信号を復調し、復調したデータをCPU71に出力する。
音響処理部77は、CPU71からの音響データを電気信号に変換して、その信号を、通話用のスピーカ83、又は、報知音等を出力するスピーカ85に出力する。スピーカ83及びスピーカ85は、音響処理部77からの電気信号を音響に変換し、その音響を出力する。一方、マイクロフォン87は、入力された音響を電気信号に変換し、その信号を音響処理部77に出力する。音響処理部77は、マイクロフォン87からの電気信号を音響データに変換し、その音響データをCPU71に出力する。
画像処理部79は、CPU71からの画像データを画像信号に変換し、その信号を表示部9へ出力する。また、画像処理部79は、撮像部89から出力される撮像信号(画像データ)を所定のフォーマットの画像データに変換し、その画像データをCPU71へ出力する。なお、撮像部89は、カメラユニット24を含んで構成されている。
以上の実施形態によれば、携帯電話機1は、第2コネクタ47と、FPC41とを有する。FPC41は、実装面41dを有するとともに、実装面41dに沿う方向において、第1領域部41a及び第2領域部41bと、第1領域部41aと第2領域部41bとの間に位置する屈曲部41cとを有する。また、FPC41は、第1領域部41aにおける非実装面41eと第2領域部41bにおける非実装面41eとを対向させるように屈曲部41cにおいて屈曲され、第1領域部41aにおける実装面41dをサブ基板26に向けて配設される。さらに、携帯電話機1は、第1領域部41aにおける実装面41dに実装され、第1領域部41aにおける実装面41dの向く方向において第2コネクタ47に接続される第1コネクタ45を有する。そして、携帯電話機1は、第1領域部41aにおける非実装面41eと第2領域部41bにおける非実装面41eとに挟まれ、第1領域部41aを介して第1コネクタ45を第2コネクタ47へ付勢する弾性部材43を有する。従って、弾性部材43の付勢力により、第1コネクタ45及び第2コネクタ47の抜けが抑制され、接続状態が好適に維持される。
携帯電話機1は、第2領域部41bにおける実装面41dが向く方向に配設された基準電位部(カードコネクタ37の箱体49)と、第2領域部41bにおける実装面41dに形成されたグランド層41g上に積層された導電シート39と、を有する。弾性部材43は、第2領域部41bを介して導電シート39を箱体49へ押し付けている。従って、FPC41のグランドを他のグランド(メイン基板23のグランド)と接続し、FPC41の基準電位をより安定させ、FPC41において発生するノイズを抑制することができる。そして、弾性部材43は、グランド層41gを導電シート39に付勢して押し付けるとともに、導電シート39を箱体49に付勢して押し付けることから、衝撃等による、上記のグランドの接続における瞬間的な断絶を抑制することができる。
携帯電話機1は、第2領域部41bにおける実装面41dと対向するメイン基板23を有する。また、上記の、導電シート39を介してFPC41と接続される基準電位部は、メイン基板に実装されたカードコネクタ37の箱体49により構成されている。換言すれば、基準電位部は、回路基板に実装される実装部品により構成されている。従って、部品点数の増加を招くことなく、上述のグランドの接続が可能となる。
また、基準電位部を構成する実装部品は、メモリーカード51を収容する箱体49であることから、比較的大きな基準電位部を構成することができる。弾性部材43によって箱体49はメイン基板23に押し付けられることになるから、メモリーカード51の抜き差しに伴う箱体49のメイン基板23からの離脱が抑制されることも期待される。
携帯電話機1は、FPC41の第2領域部41bにおける実装面41dに実装された第3コネクタ52と、メイン基板23の第2領域部41bに対向する面に実装され、第3コネクタ52に接続される第4コネクタ53とを有する。そして、接続された第3コネクタ52及び第4コネクタ53のメイン基板23からの高さは、カードコネクタ37の箱体49のメイン基板23からの高さと同じである。従って、第2領域部41bは、箱体49から第3コネクタ52に亘って概ね平面となる。その結果、FPC41の弾性変形が抑制され、FPC41の復元力によるコネクタの抜けや導電シート39からの浮きが一層抑制される。
携帯電話機1は、第1領域部41aの実装面に対向する第3実装面26aを有するサブ基板26と、第3実装面26aに実装される第2コネクタ47とを有する。また、携帯電話機1は、第2コネクタ47が実装された領域における第4実装面26bに実装された第1端子55と、第1端子55が第4実装面26bの向く方向に当接するスピーカ85とを有している。従って、弾性部材43は、スピーカ85の接続にも寄与する。
なお、以上の実施形態において、携帯電話機1は本発明の携帯電子機器の一例であり、第2コネクタは本発明の電子部品の一例であり、FPC41は本発明のフレキシブル基板の一例であり、箱体49は本発明の基準電位部、第1の実装部品及び収納部材の一例であり、導電シート39は本発明の導電部材の一例であり、メイン基板23は本発明の第1の回路基板の一例であり、メモリーカード51は本発明の着脱部材の一例であり、サブ基板26は本発明の第2の回路基板の一例であり、第1端子55は本発明の第2の実装部品の一例であり、第2端子85a又はスピーカ85は本発明の当接部品の一例である。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
携帯電子機器は、携帯電話機に限定されない。例えば、携帯電子機器は、ノートパソコン、PDA、ゲーム機、カメラであってもよい。また、携帯電子機器の筐体は、折り畳み式のものに限定されない。筐体は、一体的に構成されたもの(1つのみの筐体)であってもよいし、2以上の筐体が折り畳み式以外の方式(スライド式等)により相対移動可能に連結されたものであってもよい。
電子部品は、回路基板(サブ基板26)に実装されたコネクタに限定されず、例えば、カメラやスピーカであってもよい。換言すれば、第2のコネクタは、電子部品の一部であってもよい。
基準電位部は、カードコネクタの箱体に限定されず、例えば、筺体の内側面に形成された導電層やシールドケースであってもよい。また、基準電子部が回路基板に実装される第1の実装部品である場合、第1の実装部品は、カードコネクタの筺体に限定されず、例えば、実装型のシールドケースであってもよい。また、第1の実装部品が、着脱部材を着脱可能に収容する収納部材である場合、着脱部材及び収容部材は、メモリーカード及びカードコネクタの筺体に限定されない。例えば、着脱部材及び収容部材はそれぞれ、携帯電話機と他の機器とを接続するためのコネクタであってもよい。
第1の回路基板及び第2の回路基板は、リジッド基板に限定されず、フレキシブル基板であってもよい。導電部材は、シート状のものに限定されず、例えば、板金等の剛体とみなされる部材であってもよい。
第2の実装部品は端子(55)に限定されない。例えば、スピーカやカメラであってもよい。第2の実装部品が当接する当接部品は、端子(85a)やスピーカに限定されない。例えば、筺体の内側面に形成された導電層やシールドケースであってもよい。すなわち、第2の実装部品のグランドと接続されるものであってもよい。また、当接部材は、第2の実装部品と電気的に接続されるものに限定されず、単に第2の実装部品を第2の実装部品が実装される第2の回路基板との間で挟持するものであってもよい。例えば、非導電性の筺体であってもよい。
1…携帯電話機(携帯電子機器)、41…FPC(フレキシブル基板)41a…第1領域部、41b…第2領域部、41c…屈曲部、41d…実装面、41e…非実装面(背面)、43…弾性部材、45…第1コネクタ、47…第2コネクタ(電子部品)。
Claims (7)
- 電子部品と、
実装面を有するとともに、前記実装面に沿う方向において、第1領域部と、第2領域部と、前記第1領域部と前記第2領域部との間に位置する屈曲部とを有し、前記第1領域部における前記実装面の背面と前記第2領域部における前記実装面の背面とを対向させるように前記屈曲部において屈曲され、前記第1領域部における前記実装面を前記電子部品に向けて配設されたフレキシブル基板と、
前記第1領域部における前記実装面に実装され、前記第1領域部における前記実装面の向く方向において前記電子部品に接続される第1のコネクタと、
前記第1領域部における前記背面と前記第2領域部における前記背面とに挟まれ、前記第1領域部を介して前記第1のコネクタを前記電子部品へ付勢する弾性部材と、
を有する携帯電子機器。 - 前記第2領域部における前記実装面が向く方向に配設された基準電位部と、
前記第2領域部における前記実装面に形成されたグランド層上に配置された導電部材と、
を有し、
前記弾性部材は、前記第2領域部を介して前記導電部材を前記基準電位部へ付勢する
請求項1に記載の携帯電子機器。 - 前記第2領域部における前記実装面と対向する第1の回路基板を有し、
前記基準電位部は、前記第1の回路基板に実装された第1の実装部品である
請求項1又は2に記載の携帯電子機器。 - 前記第1の実装部品は、着脱部材を着脱可能に収容する収納部材である
請求項3に記載の携帯電子機器。 - 前記フレキシブル基板の前記第2領域部における前記実装面に実装された第3のコネクタと、
前記第1の回路基板の前記第2領域部に対向する面に実装され、前記第3のコネクタに接続される第4のコネクタと、
を有し、
接続された前記第3のコネクタ及び前記第4のコネクタの前記第1の回路基板からの高さは、前記第1の実装部品の前記第1の回路基板からの高さと同じである
請求項3又は4に記載の携帯電子機器。 - 前記第1領域部の前記実装面に対向する対向面を有する第2の回路基板と、
前記対向面に実装される前記電子部品としての第2のコネクタと、
前記第2の回路基板の、前記第2のコネクタが実装された領域における前記対向面の背面に実装された第2の実装部品と、
前記第2の実装部品が前記第2の回路基板の前記背面の向く方向に当接する当接部品と、
を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の携帯電子機器。 - 基準電位部と、
実装面を有するとともに、前記実装面に沿う方向において、第1領域部と、第2領域部と、前記第1領域部と前記第2領域部との間に位置する屈曲部とを有し、前記第1領域部における前記実装面の背面と前記第2領域部における前記実装面の背面とを対向させるように前記屈曲部において屈曲され、前記第2領域部における前記実装面を前記基準電位部に向けて配設されたフレキシブル基板と、
前記第2領域部における前記実装面に形成されたグランド層上に配置された導電部材と、
前記第1領域部における前記背面と前記第2領域部における前記背面とに挟まれ、前記第2領域部を介して前記導電部材を前記基準電位部へ付勢する弾性部材と、
を有する携帯電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008250296A JP2010081516A (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | 携帯電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008250296A JP2010081516A (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | 携帯電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010081516A true JP2010081516A (ja) | 2010-04-08 |
Family
ID=42211397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008250296A Pending JP2010081516A (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | 携帯電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010081516A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013003178A (ja) * | 2011-06-13 | 2013-01-07 | Nikon Corp | レンズ鏡筒 |
-
2008
- 2008-09-29 JP JP2008250296A patent/JP2010081516A/ja active Pending
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JP2013003178A (ja) * | 2011-06-13 | 2013-01-07 | Nikon Corp | レンズ鏡筒 |
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