JP2010078821A - 表示体、粘着ラベル及びラベル付き物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の表示体10は、複数の凹部又は凸部が一次元的又は二次元的に配列され、かつ、前記複数の凹部又は凸部の中心間距離が200nm乃至500nmの範囲内にある凹凸構造領域を一方の主面に含む光透過層と、前記一方の主面に支持され、前記凹凸構造領域の少なくとも一部を被覆する反射層と、前記一方の主面に前記反射層を被覆するように支持され、屈折率が前記反射層の屈折率と0.2以上の差を有する屈折層と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
前記一方の主面に支持され、前記凹凸構造領域の少なくとも一部を被覆する反射層と、
前記一方の主面に前記反射層を被覆するように支持され、屈折率が前記反射層の屈折率と 0.2以上の差を有する屈折層と、
を備えることを特徴とする表示体である。
少なくとも1つの前記凹凸構造領域において、前記複数の凹部又は凸部の形状、深さ又は高さ、中心間距離および配置パターンが、他の凹凸構造領域と異なる
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかにに記載の表示体である。
さらに、凹凸構造領域12aを備える光透過層11の主面に、凹凸構造領域12aの少なくとも一部を被覆するように反射層13が形成されており、反射層13を被覆するように光透過層11の主面に屈折層14が形成されている。以下、光透過層11側を「前面」、屈折層14側を「背面」と記す。
なお、先に述べた通り、非凹凸構造領域12bは、平坦面である。また、非凹凸構造領域12bは、省略することができる。
凹凸構造領域12aに配列される凹部又は凸部RPは、中心間距離が200nm乃至500nmの範囲内で規則的に配列されている。そのため、後に詳しく説明するように、凹凸構造領域12aは、照明光を照射した際に特定の方向及び角度にのみ回折光を射出することができる。
凹部又は凸部RPの各々は、角錐、円錐及び半紡錘形状などの順テーパ形状を有していることが好ましい。順テーパ形状を有していることにより、凹凸構造領域12aを法線方向から観察した場合に、凹凸構造領域12aの正反射光の反射率をより小さくすることができる。
この場合には、これら複数の溝の格子定数、方位、及び深さなどを制御することにより、凹凸構造領域12aから射出される回折光の射出角及び射出方向などを任意に調整することができる。
また、光透過層11は、単層構造を有していてもよく、多層構造を有していてもよい。例えば、先の基材の材料として、ポリエチレンテレフタレート(PET)及びポリカーボネートなどのプラスチック素材を使用し、先の熱可塑性樹脂又は紫外線硬化樹脂として、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル/スチレン共重合体系樹脂を使用してもよい。或いは、珪酸塩を含んだ無機材料を使用してもよい。
なお、反射層13を凹凸構造領域12aの一部のみに被覆させることにより、全体に被覆させた場合とは異なる意匠性付与することができる。
それゆえ、正反射光を観察可能な場合には、非凹凸構造領域12bは光源色である白色を表示する。
d=λ/(sinα−sinβ) …(1)
この(1)式において、dは凹部又は凸部RPの中心間距離を表し、λは入射光及び回折光の波長を表している。また、αは、0次回折光、即ち透過光又は正反射光の射出角を表している。
なお、凹部又は凸部の中心間距離が200nm未満である場合は、一般的な照明光の下で1次回折光が射出することがないため除外している。
すなわち、表示面に垂直な方向から観察した場合の黒色と、斜め方向から観察した場合の着色(回折光)の双方を際立たせることは難しい。
さらに、より好ましくは屈折率差を0.5以上とすることにより、より回折強度が高くなるため、好ましい。
粘着ラベル20は、表示体10と、表示体10上に設けられた接着層21とを備えている。
図6には、一例として、図2に示す表示体10の背面上(屈折層14面上)に接着層21が設けられている場合を示している。
なお、表示体10において、光透過層11側を背面側とし且つ屈折層13b側を前面側とする場合、接着層21は、光透過層11上に形成する。
なお、反射層13及び屈折層14にカッティングを入れたり、表示体10と接着層21との間に脆性層を更に設けたりすることにより、粘着ラベル20に貼替え防止機能を付与することもできる。これにより、更に優れた偽造防止効果を達成できる。
図7には、表示体付き物品の一例として、印刷物30を描いている。この印刷物30は、ID(identification)カードであって、基材31を含んでいる。基材31は、例えば、プラスチックからなる。基材31の一方の主面には凹部が設けられており、この凹部にICチップ32が嵌め込まれている。ICチップ32の表面には電極が設けられており、これら電極を介してICへの情報の書き込み及び/又はICに記録された情報の読出しが可能である。基材31上には、印刷層40が形成されている。基材31の印刷層40が形成された面には、上述した表示体10が例えば粘着層を介して固定されている。表示体10は、例えば、粘着ステッカとして又は転写箔として準備しておき、これを印刷層40に貼りつけることにより、基材31に固定する。
実施例1では、図1乃至図2に示す表示体10を、以下の方法により製造した。
まず、厚さが25μmであるポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルム)上に、紫外線硬化樹脂を塗布した。
次いで、版面に複数の凸部が設けられた原版を先の塗膜に押し当てながら、PETフィルム側から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させた。
その後、原版を取り除くことにより、複数の凹部構造のついた光透過層11を得た。ここでは、凹部の深さは400nmとし、凹部の中心間距離は300nmとした。
次に、光透過層11の凹部構造側の主面に、真空蒸着法によりアルミニウム(屈折率:1.48)を堆積させて、反射層13を形成した。
さらに、反射層13側に、真空蒸着法により硫化亜鉛(屈折率:2.37)を堆積させて、屈折層14を形成した。
ここで、反射層13と屈折層14との屈折率差は0.89であった。
その結果、明度L*は41であった。
その結果、波長が540nmの光に関する1次回折効率は最大で12.9%であった。
図6に示すように、実施例1で得られた表示体10の屈折層14側に接着層21(ポリエステルウレタン、屈折率約1.5)を形成し粘着ラベル20を得た。
このようにして得られた粘着ラベル20について、実施例1と同様の方法で明度L*を測定したところ、L*は42であった。
また、この表示体10の540nmの光に関する1次回折効率を、実施例と同様の方法で測定したところ、回折効率は最大で12.1%であった。
屈折層14を形成しなかったことを除いて、実施例1と同様の方法で表示体を形成した。
ここで、比較例1では、屈折層を設けていないが、反射層の背面にある空気層は屈折率が1であるため、反射層と空気層との屈折率差は0.48であった。
この表示体について、実施例1と同様の方法で明度L*を測定したところ、L*は41で実施例1と変わらなかった。
しかしながら、この表示体の540nmの光に関する1次回折効率を、実施例と同様の方法で測定したところ、回折効率は最大で12.4%であり、実施例1よりも0.5%低下した。
比較例1で得られた表示体の反射層側に接着層(アクリル系接着剤(アクリル樹脂)、屈折率約1.5)を形成し粘着ラベルを得た。
ここで、比較例2では、屈折層を設けていないが、反射層の背面にある接着層は屈折率が1.5であるため、反射層と接着層との屈折率差は0.02であった。
この粘着ラベルについて、実施例と同様の方法で明度L*を測定したところ、L*は43で実施例よりも明度がやや上がっていた。
また、この表示体の540nmの光に関する1次回折効率を、実施例と同様の方法で測定したところ、回折効率は最大で11.6%で、実施例2よりも0.5%の落ちが、実施例1と比べると1%強の落ちがあった。
Claims (6)
- 複数の凹部又は凸部が一次元的又は二次元的に配列され、かつ、前記複数の凹部又は凸部の中心間距離が200nm乃至500nmの範囲内にある凹凸構造領域を一方の主面に含む光透過層と、
前記一方の主面に支持され、前記凹凸構造領域の少なくとも一部を被覆する反射層と、
前記一方の主面に前記反射層を被覆するように支持され、屈折率が前記反射層の屈折率と 0.2以上の差を有する屈折層と、
を備えることを特徴とする表示体。 - 前記反射層と屈折層との屈折率差が0.5以上であることを特徴とする請求項1に記載の表示体。
- 前記屈折層は金属化合物からなり、前記金属化合物の屈折率は前記反射層の屈折率よりも0.5以上高いことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示体。
- 前記凹凸構造領域を複数備えており、
少なくとも1つの前記凹凸構造領域において、前記複数の凹部又は凸部の形状、深さ又は高さ、中心間距離および配置パターンが、他の凹凸構造領域と異なる
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかにに記載の表示体。 - 請求項1乃至4の何れか1項に記載の表示体と、前記表示体上に設けられた粘着層とを具備したことを特徴とする粘着ラベル。
- 請求項1乃至4の何れか1項に記載の表示体と、これを支持した物品とを具備したことを特徴とするラベル付き物品。
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