JP2010077817A - 水素混焼エンジンシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】炭酸ガス排出量が非常に少なく且つ安価な水素混焼エンジンシステムを提供する。
【解決手段】水素混焼エンジンシステムは、エンジン1と、エンジン用燃料を貯蔵する燃料タンク2と、水素化芳香族化合物の脱水素反応により水素を製造する脱水素反応器3と、脱水素反応器3内の圧力を0.2MPa以上に保持する圧力保持手段と、水素化芳香族化合物を貯蔵する原料タンク4と、脱水素反応器3から抜き出した水素を一時的に収容する水素バッファータンク6と、芳香族化合物を収容する脱水素反応生成物タンク7と、脱水素反応器3の下部空間3bに溜まった芳香族化合物の液面レベルを制御する液面レベル制御装置15と、を備えている。脱水素反応器3はシェルアンドチューブ型の反応器であり、チューブ12内に脱水素反応の触媒8が充填され、エンジン1から排出された排気ガスがシェル11内を流れ、触媒8を加熱するようになっている。
【選択図】図1
【解決手段】水素混焼エンジンシステムは、エンジン1と、エンジン用燃料を貯蔵する燃料タンク2と、水素化芳香族化合物の脱水素反応により水素を製造する脱水素反応器3と、脱水素反応器3内の圧力を0.2MPa以上に保持する圧力保持手段と、水素化芳香族化合物を貯蔵する原料タンク4と、脱水素反応器3から抜き出した水素を一時的に収容する水素バッファータンク6と、芳香族化合物を収容する脱水素反応生成物タンク7と、脱水素反応器3の下部空間3bに溜まった芳香族化合物の液面レベルを制御する液面レベル制御装置15と、を備えている。脱水素反応器3はシェルアンドチューブ型の反応器であり、チューブ12内に脱水素反応の触媒8が充填され、エンジン1から排出された排気ガスがシェル11内を流れ、触媒8を加熱するようになっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料の一部として水素を用いる水素混焼エンジンシステムに係り、特に、水素化芳香族化合物の脱水素反応により水素を製造する脱水素反応器を備える水素混焼エンジンシステムに関する。
地球温暖化対策の一つとして燃料電池を用いた自動車などが開発されているが、燃料電池システムは非常に高価であるため、一般に普及するには未だ多くの技術的課題が残されている。一方、自動車に要求される炭酸ガス排出基準は厳しく、特に、2025年には10・15モードでの走行1kmあたりの炭酸ガス排出量が70g以下に規制されると言われている。燃料電池は水しか排出しないシステムであり地球温暖化対策として有効ではあるが、非常に高価であるため、現実的なコストで炭酸ガス排出削減が達成できる、新しいエンジンシステムの開発も要求されている。
例えば、特許文献1には、所謂有機ハイドライド等の水素化燃料を脱水素して生成した水素と脱水素生成物とを燃料とする水素利用内燃機関が開示されている。脱水素生成物を内燃機関の燃料の一部とするため、水素化燃料としてはガソリンの水素化反応生成物を用いる必要がある。ガソリン中には、通常40%程度のトルエンが含まれているため、水素化燃料には、その有機ハイドライドであるメチルシクロヘキサンが約40%含まれることになる。その結果、水素と脱水素生成物(この場合は通常のガソリンと同等の燃料)との混合比率は任意に設定することができないので、炭酸ガス排出削減の効果は限定的であるという問題を有していた。
また、特許文献2には、水素だけで駆動する水素エンジンであって、そのエンジン排熱を利用して有機ハイドライドの脱水素反応を起こさせるシステムが開示されている。このシステムによれば、燃料電池と同様に、原理的に炭酸ガスは全く発生しないが、水素だけで駆動するエンジンを開発することが必須となる。このような水素エンジンは、燃料電池車と同様にエンジンシステムが非常に高価なものになると考えられるため、特に自動車のような民生用途では実現可能な技術とは言い難い。
さらに、特許文献3には、燃料注入時の圧力が2〜20atm、水素発生時の圧力が5〜300atm、排気時の圧力が大気圧〜0.01atmである水素供給装置及び水素供給方法が開示されている。圧力を変動させる目的は、触媒活性の低下原因となる触媒表面に吸着した脱水素化物を脱離させ、触媒活性を再生することである。しかしながら、圧力を大きく変動させて反応を行うため、昇圧・減圧操作で消費される動力が大きく、それに伴う炭酸ガス排出量が大きいという問題を有していた。
さらに、特許文献4には、触媒の存在下、有機ハイドライドの脱水素反応を高圧の反応器内で行うとともに、該反応器内の水素分圧を低下させることにより、脱水素反応の化学平衡を超える収率で水素を製造する装置及びその方法が開示されている。この装置は、特許文献3に開示されている装置のような圧力などの変動操作を必要としない点が優れている。しかしながら、この装置は水素ステーションなどの大型設備を対象とした技術であり、脱水素反応に必要な熱エネルギーを供給する方法については何ら言及されていない。
特開2005−147124号公報
特開2008−88922号公報
特開2006−248814号公報
特開2007−169072号公報
そこで、本発明は、上記のような従来技術が有する問題点を解決し、炭酸ガス排出量が非常に少なく且つ安価な水素混焼エンジンシステムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は次のような構成からなる。すなわち、本発明に係る請求項1の水素混焼エンジンシステムは、燃料の一部として水素を用いるエンジンと、水素化芳香族化合物から水素及び芳香族化合物を生成する脱水素反応を、前記エンジンの排気ガスの顕熱を利用して行い、前記エンジンに供給するための水素を製造する脱水素反応器と、前記脱水素反応器内の圧力を0.2MPa以上に保持する圧力保持手段と、前記脱水素反応により生成した水素を前記脱水素反応器から抜き出して、前記脱水素反応器内の水素分圧を低下させる水素分圧低下手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る請求項2の水素混焼エンジンシステムは、燃料の一部として水素を用いるエンジンと、水素化芳香族化合物から水素及び芳香族化合物を生成する脱水素反応の触媒を備え、前記エンジンの排気ガスの顕熱を利用して前記脱水素反応を行い、前記エンジンに供給するための水素を製造する脱水素反応器と、前記脱水素反応器内の圧力を0.2MPa以上に保持する圧力保持手段と、原料である前記水素化芳香族化合物を前記脱水素反応器内の前記触媒に供給する原料供給手段と、前記脱水素反応により生成した水素を前記脱水素反応器から抜き出して、前記脱水素反応器内の水素分圧を低下させる水素分圧低下手段と、前記脱水素反応により生成して前記触媒から下方に落下し、前記脱水素反応器の下部空間に溜まった液体状の前記芳香族化合物の液面レベルを、所定のレベルに制御する液面レベル制御手段と、液体状の前記芳香族化合物を前記脱水素反応器内から抜き出す芳香族化合物抜き出し手段と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項3の水素混焼エンジンシステムは、請求項2に記載の水素混焼エンジンシステムにおいて、前記触媒は、略重力方向に沿って延びる流路内に連続して配されていて、前記原料供給手段によって前記流路の上方側端部に供給された前記水素化芳香族化合物が、前記流路内を上方側から下方側に向かって流れながら前記脱水素反応し、該脱水素反応により生成した液体状の前記芳香族化合物が前記流路の下方側端部から下方に落下するとともに、同じく前記脱水素反応により生成した水素が前記流路の上方側端部近傍から前記水素分圧低下手段によって抜き出されるようになっていることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項4の水素混焼エンジンシステムは、請求項2又はに請求項3記載の水素混焼エンジンシステムにおいて、前記圧力保持手段が、前記水素分圧低下手段に設置され前記脱水素反応器内の圧力を調整する圧力制御装置と、前記原料供給手段に設置され前記触媒に供給される前記水素化芳香族化合物の量を制御する第一電磁弁と、前記芳香族化合物抜き出し手段に設置され前記脱水素反応器内から抜き出される前記芳香族化合物の量を制御する第二電磁弁と、前記エンジンの出力に基づいて前記両電磁弁の開閉を行う電磁弁開閉手段と、で構成されることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項5の水素混焼エンジンシステムは、請求項1〜4のいずれか一項に記載の水素混焼エンジンシステムにおいて、前記水素化芳香族化合物が、シクロヘキサン、メチルシクロへキサン、ジメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、デカリン、メチルデカリン、ジメチルデカリン、テトラリン、メチルテトラリン、及びジメチルテトラリンのうちの少なくとも1つであることを特徴とする。
さらに、本発明に係る請求項6の水素混焼エンジンシステムは、請求項1〜5のいずれか一項に記載の水素混焼エンジンシステムにおいて、前記圧力保持手段は、前記脱水素反応器内の圧力を0.5MPa以上5MPa以下に保持することを特徴とする。
本発明の水素混焼エンジンシステムによれば、脱水素反応器内の水素分圧を低下させることによって、脱水素反応の化学平衡を超える収率で水素を製造することができるので、ガソリン等の燃料に対して任意の割合で水素を混合してエンジンに供給することができる。そのため、本発明の水素混焼エンジンシステムは、安価であることに加えて、炭酸ガス排出量が非常に少ない。
また、脱水素反応によって生成した高圧の水素をエンジンに供給すれば、エンジンへの供給に際して水素の昇圧が不要であり、また、脱水素反応に必要な熱エネルギーはエンジンの排気ガスの顕熱によって供給されるため、エンジンシステムのエネルギー効率を低下させる要因が少ない。そのため、本発明の水素混焼エンジンシステムは、エネルギー効率が優れている。
本発明に係る水素混焼エンジンシステムの実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態の水素混焼エンジンシステムの構成を説明する概念図であり、図2は、脱水素反応器の内部構造を説明する水平断面図である。
図1の水素混焼エンジンシステムは、エンジン1と、ガソリン,軽油等の一般的なエンジン用燃料を貯蔵する燃料タンク2と、原料である水素化芳香族化合物の脱水素反応により水素を製造する脱水素反応器3と、脱水素反応器3に供給する水素化芳香族化合物を貯蔵する原料タンク4と、脱水素反応器3から抜き出した水素を一時的に収容する水素バッファータンク6と、脱水素反応により水素化芳香族化合物から水素とともに生成された芳香族化合物を収容する脱水素反応生成物タンク7と、を備えている。
図1の水素混焼エンジンシステムは、エンジン1と、ガソリン,軽油等の一般的なエンジン用燃料を貯蔵する燃料タンク2と、原料である水素化芳香族化合物の脱水素反応により水素を製造する脱水素反応器3と、脱水素反応器3に供給する水素化芳香族化合物を貯蔵する原料タンク4と、脱水素反応器3から抜き出した水素を一時的に収容する水素バッファータンク6と、脱水素反応により水素化芳香族化合物から水素とともに生成された芳香族化合物を収容する脱水素反応生成物タンク7と、を備えている。
脱水素反応器3内には脱水素反応の触媒8が備えられており、触媒8に水素化芳香族化合物が供給されるようになっている。また、触媒8は、エンジン1から排出された排気ガスの顕熱により高温に加熱されるようになっている。
脱水素反応器3の構成は特に限定されるものではないが、シェルアンドチューブ型の反応器であることが好ましい。すなわち、図2に示すように、筒状のシェル11内に、重力方向(シェル11の軸方向)に沿って延びる多数のチューブ12(本発明の構成要件である流路に相当する)が配されていて、これらのチューブ12内には触媒8が充填されている。
脱水素反応器3の構成は特に限定されるものではないが、シェルアンドチューブ型の反応器であることが好ましい。すなわち、図2に示すように、筒状のシェル11内に、重力方向(シェル11の軸方向)に沿って延びる多数のチューブ12(本発明の構成要件である流路に相当する)が配されていて、これらのチューブ12内には触媒8が充填されている。
そして、水素化芳香族化合物が触媒8に接触しながらチューブ12内を上方側から下方側に向かって重力方向に流れるとともに、エンジン1から排出された高温の排気ガスがシェル11内(すなわちチューブ12の周囲)を流れ、チューブ12内の触媒8を加熱するようになっている。なお、排気ガスとの熱交換の効率が高くなるように、チューブ12の外面にフィン等を設けてもよい。シェル11内における排気ガスの流れ方向は特に限定されるものではないが、脱水素反応が吸熱反応であることから、チューブ12内の水素化芳香族化合物の流れ方向とは逆方向に流すことが好ましい。
このようなシェル11は、図1に示すように、脱水素反応器3の内部における上下方向の略中位に設置されていて、該シェル11によって脱水素反応器3の内部空間が上下2つに分断されている。そして、脱水素反応によって生成した水素がチューブ12の上方側端部の開口から噴出して、シェル11の上側に位置する上部空間3aに溜められるとともに、同じく脱水素反応によって生成した液体状の芳香族化合物がチューブ12の下方側端部の開口から下方に落下し、シェル11の下側に位置する下部空間3bに溜められるようになっている。
なお、脱水素反応器3には、下部空間3bに溜まった液体状の芳香族化合物の液面レベルを所定のレベルに制御する液面レベル制御装置15(本発明の構成要件である液面レベル制御手段に相当する)が設置されている。水素化芳香族化合物がチューブ12内を上方側から下方側に流れることと、芳香族化合物の液面レベルが制御されることによって、発生した水素はチューブ12内を上方に流れ、脱水素反応器3内の水素分圧が低くなるため、化学平衡を超える収率で水素が発生する。
また、下部空間3bに溜まった芳香族化合物は、後述する配管27を通じて水素ガスが脱水素反応器3から漏出することを防ぐシールとしても機能しているが、芳香族化合物の液面レベルが低すぎると、シール機能が不十分となり水素ガスが脱水素反応器3から漏出するおそれがある。一方、芳香族化合物の液面レベルが高すぎて触媒8に接触すると、脱水素反応に悪影響を及ぼすおそれがある。そのため、液面レベル制御装置15により、好適な液面レベルが保たれるようになっている。
液面レベル制御装置15は、脱水素反応の条件に応じて安定して動作するように設計されたものであればよく、液面レベルの制御方法については特に限定されない。例えば、静電容量式の制御装置、フロート式の制御装置、光を用いた各種センサー類、あるいは、超音波を用いたセンサー類などがあげられる。
なお、液面レベル制御装置15は、エンジン1の出力、及び、水素化芳香族化合物を加圧する後述の高圧ポンプ22の出力に基づいて、液面レベルを制御するように設計されていることが好ましい。
なお、液面レベル制御装置15は、エンジン1の出力、及び、水素化芳香族化合物を加圧する後述の高圧ポンプ22の出力に基づいて、液面レベルを制御するように設計されていることが好ましい。
ここで、上記のような本実施形態の水素混焼エンジンシステムの動作について詳細に説明する。
原料タンク4に貯蔵された水素化芳香族化合物が、配管21を通じて、内部が高圧に保持された脱水素反応器3に送られる。このとき、水素化芳香族化合物の供給量は、電磁弁23によって制御される。また、水素化芳香族化合物は、高圧の脱水素反応器3内に供給可能なように加圧された状態で送られるが、水素化芳香族化合物は液体であるため、気体の場合とは異なり、高圧ポンプ22によって少ないエネルギーで容易に加圧することができる。水素化芳香族化合物は、脱水素反応器3の上部空間3aに供給された後、チューブ12の上方側端部の開口から流れ込んで触媒8に接触しながらチューブ12内を下方に流れる。なお、原料タンク4及び配管21が本発明の構成要件である原料供給手段に相当し、電磁弁23が本発明の構成要件である第一電磁弁に相当する。
原料タンク4に貯蔵された水素化芳香族化合物が、配管21を通じて、内部が高圧に保持された脱水素反応器3に送られる。このとき、水素化芳香族化合物の供給量は、電磁弁23によって制御される。また、水素化芳香族化合物は、高圧の脱水素反応器3内に供給可能なように加圧された状態で送られるが、水素化芳香族化合物は液体であるため、気体の場合とは異なり、高圧ポンプ22によって少ないエネルギーで容易に加圧することができる。水素化芳香族化合物は、脱水素反応器3の上部空間3aに供給された後、チューブ12の上方側端部の開口から流れ込んで触媒8に接触しながらチューブ12内を下方に流れる。なお、原料タンク4及び配管21が本発明の構成要件である原料供給手段に相当し、電磁弁23が本発明の構成要件である第一電磁弁に相当する。
一方、エンジン1から排出された高温の排気ガスは、配管25を通じて常時シェル11内に送られるようになっているので、チューブ12内の触媒8は排気ガスの顕熱により高温に加熱されている。そのため、水素化芳香族化合物の脱水素反応が、チューブ12内において円滑に進行し、水素と芳香族化合物が生成する。例えば、水素化芳香族化合物がメチルシクロヘキサンである場合は、水素とトルエンが生成する。また、水素化芳香族化合物がデカリンである場合は、水素とナフタレン及び少量のテトラリンが生成する。
チューブ12内で生成した水素ガスは、浮力によって上方へと移動しチューブ12の上方側端部の開口から噴出して、脱水素反応器3の上部空間3aに溜められる。脱水素反応器3内の圧力は、生成した水素によって高圧に保持される。また、同じく脱水素反応によって生成した芳香族化合物は、脱水素反応器3内の温度及び圧力においては液体状であるので、チューブ12内を下方側へと移動して下方側端部の開口から下方に落下し、脱水素反応器3の下部空間3bに溜められる。
すなわち、脱水素反応の生成物である水素と芳香族化合物は、気体と液体であることから、分離膜等を用いることなく脱水素反応器3内で分離されて別々の空間に保持される。なお、脱水素反応器3の下部空間3bに溜められた芳香族化合物には、未反応の水素化芳香族化合物が含まれている場合がある。また、それに加えて、脱水素反応の反応副生物やその他の不純物が含まれている場合もある。
脱水素反応器3の上部空間3aには配管26が接続されているので、脱水素反応器3の上部空間3aから配管26により水素が抜き出され、配管26の途中に設けられた水素バッファータンク6に収容される(配管26が本発明の構成要件である水素分圧低下手段に相当する)。これにより、脱水素反応器3内の水素分圧が低下する。そうすると、脱水素反応の平衡状態が崩れるので、水素化芳香族化合物の脱水素反応がさらに進行して、化学平衡を超える高い反応率で水素を発生させることができる。なお、水素バッファータンク6は備えていなくてもよい。
水素化芳香族化合物の脱水素反応は、脱水素反応が進行するにしたがって反応速度が遅くなる傾向があるため、特に脱水素反応の後期においては、脱水素反応器3内の水素分圧を低下させることによって、より高い反応率を達成できることになる。例えばデカリンの場合は、3分子の水素が脱水素してテトラリンとなるまでは比較的容易に反応が進行するが、さらに2分子の水素が脱水素してナフタレンとなる反応は比較的進行しにくいので、テトラリンからナフタレンへと、さらに2分子の水素を脱水素させるためには、水素分圧の低下が非常に有効である。
また、水素化芳香族化合物がチューブ12内を下方側に流れながら脱水素反応が進行する本実施形態の脱水素反応器3においては、テトラリンからナフタレンへの脱水素のような脱水素反応の後期領域の反応は、チューブ12の下方側部分において進行する場合が多い。水素ガスは、浮力によってチューブ12の上方側へと移動するため、後期領域の反応が起こるチューブ12の下方側部分では水素分圧が顕著に低下しやすく、これによって高い反応率が達成される。すなわち、原料である水素化芳香族化合物は、下方に向かって流れながら反応するようにすることが好ましい。また、水素は、チューブ12の上下方向略中位から抜き出すことがより好ましく、チューブ12の上方側端部近傍から抜き出すことがさらに好ましく、チューブ12の上下方向略中位及び上方側端部近傍の両方から抜き出すことが特に好ましい。
脱水素反応器3の下部空間3bと脱水素反応生成物タンク7とは、本発明の構成要件である芳香族化合物抜き出し手段に相当する配管27により連通している。脱水素反応器3の下部空間3bに溜められた芳香族化合物は、電磁弁28(本発明の構成要件である第二電磁弁に相当する)によって抜き出し量が制御されつつ配管27により抜き出され、脱水素反応生成物タンク7に収容される。
一方、脱水素反応器3の上部空間3aから抜き出された水素は、前述したように、配管26を通じて水素バッファータンク6に送られ収容される。脱水素反応器3内が高圧であることから、脱水素反応器3内の水素も高圧であり、脱水素反応器3からそのまま送り込まれた水素バッファータンク6内の水素も高圧(脱水素反応器3内と同一の圧力)となっている。
水素バッファータンク6内の水素は、本発明の構成要件である圧力制御装置に相当する圧力調整弁29(例えば背圧弁)によって圧力が調整され、配管26に接続する配管30を通じてエンジン1に供給される。このとき、燃料タンク2から供給されたガソリン,軽油等の一般的なエンジン用燃料と空気と水素とが、配管30の途中で適宜混合されて、エンジン1に供給される。
脱水素反応器3内の圧力は高圧に保持されている必要があるので、本実施形態の水素混焼エンジンシステムは、脱水素反応器3内の圧力を高圧に保持する圧力保持手段を備えている。
この圧力保持手段は、水素バッファータンク6内の水素の圧力を調整する圧力調整弁29(すなわち、水素バッファータンク6に連通する脱水素反応器3内の圧力も圧力調整弁29によって調整される)と、触媒8に供給される水素化芳香族化合物の量を制御する電磁弁23と、脱水素反応器3内から抜き出される芳香族化合物の量を制御する電磁弁28と、エンジン1の出力に基づいて両電磁弁23,28の開閉を行う図示しない電磁弁開閉手段と、で構成される。
この圧力保持手段は、水素バッファータンク6内の水素の圧力を調整する圧力調整弁29(すなわち、水素バッファータンク6に連通する脱水素反応器3内の圧力も圧力調整弁29によって調整される)と、触媒8に供給される水素化芳香族化合物の量を制御する電磁弁23と、脱水素反応器3内から抜き出される芳香族化合物の量を制御する電磁弁28と、エンジン1の出力に基づいて両電磁弁23,28の開閉を行う図示しない電磁弁開閉手段と、で構成される。
脱水素反応器3内の圧力を高圧とする場合には、圧力調整弁29及び両電磁弁23,28は閉状態とされ、脱水素反応器3内の圧力が高圧に保持されるが、水素バッファータンク6からエンジン1へ水素が供給されて脱水素反応器3内の圧力が低下する際には、電磁弁23が開状態とされて脱水素反応による水素ガスの製造が行われるとともに、電磁弁28が開状態とされて芳香族化合物の抜き出しが行われる。また、エンジン1が停止される際には、両電磁弁23,28が閉状態とされ、脱水素反応が停止される。このように、両電磁弁23,28の開閉はエンジン1の駆動状況によって決定されるため、図示しない電磁弁開閉手段がエンジン1の出力に基づいて両電磁弁23,28の開閉を制御するようになっている。
ただし、製造直後で且つ使用前(例えば出荷時やエンジンへの取付け時)の水素混焼エンジンシステムは、脱水素反応器3内に水素を充填して高圧とするとともに電磁弁23,28を閉状態として、その圧力が保持されている状態である必要がある。この操作は、出荷時又はエンジンへの取付け時の1回のみ必要となる。その後は、脱水素反応により生成する水素によって高圧が保持される。また、脱水素反応器3内の圧力は可変に制御する必要はないので、圧力調整弁29は任意の圧力に自動制御が可能なものである必要はないが、何ら限定されるものではない。
このような本実施形態の水素混焼エンジンシステムは、脱水素反応器3を備えているので、自動車,列車,船舶,航空機等に搭載して、オンボードで水素を発生させつつ運転することができる。
また、このような本実施形態の水素混焼エンジンシステムにおいては、エンジン用燃料と水素とを任意の割合で混合してエンジンに供給することができる。よって、既存の一般的なエンジン(例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジン)をエンジン1として利用することができるので、エンジンシステムが安価である。さらに、水素を混焼させることにより、一般的なエンジンに比べてエンジン用燃料の使用量を削減することができる。
また、このような本実施形態の水素混焼エンジンシステムにおいては、エンジン用燃料と水素とを任意の割合で混合してエンジンに供給することができる。よって、既存の一般的なエンジン(例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジン)をエンジン1として利用することができるので、エンジンシステムが安価である。さらに、水素を混焼させることにより、一般的なエンジンに比べてエンジン用燃料の使用量を削減することができる。
さらに、このような本実施形態の水素混焼エンジンシステムは、エンジン用燃料と水素とを混焼とすることによって、通常のエンジンでは達成し得ない高い空燃比で運転することが可能であり、その結果、炭酸ガス排出量の大幅な低減が達成される。例えば、エンジン1として一般的なガソリンエンジンを使用した場合においては、空燃比を約25とすることが可能であり、燃費は約30%向上し、炭酸ガス排出量も約30%削減される。
さらに、水素バッファータンク6内の高圧の水素をエンジン1に供給すれば、エンジン1への供給に際して水素の昇圧が不要である。よって、本実施形態の水素混焼エンジンシステムは、エネルギー効率を低下させる要因が少ないので、エネルギー効率が優れている。さらに、本実施形態の水素混焼エンジンシステムにおいては、脱水素反応に必要な熱エネルギーはエンジン1の排気ガスの顕熱によって供給される。例えばガソリンエンジンのような内燃機関から排出される排気ガスの温度は500℃以上の高温であるため、触媒8の温度を脱水素反応に必要な250℃以上に安定的に保持することができる。その結果、別途熱源を設ける必要がなく、水素混焼エンジンシステム全体の小型軽量化が図れるとともに、エンジンシステムのエネルギー効率を高めることができる。
なお、脱水素反応器3内の圧力は、前記圧力保持手段によって高圧に保持されている必要があるが、その圧力は0.2MPa以上である必要がある。0.2MPa未満であると、製造した水素を昇圧することなくそのままエンジン1に供給することが困難となり、水素をエンジン1に供給する前に別途昇圧する必要性が生じてしまう。また、0.2MPa未満であると、脱水素反応により生成した芳香族化合物が脱水素反応器3内で液体状とならず気体状となってしまうおそれがあるため、水素と分離されないという問題が生じてしまう。このような不都合が生じにくくするためには、脱水素反応器3内の圧力は0.5MPa以上であることが好ましい。一方、脱水素反応器3内の圧力が5MPa超過であると、脱水素反応の反応速度が小さくなり、水素の収率が低くなるおそれがある。
また、水素化芳香族化合物とは、芳香族化合物が水素化された化合物であり、飽和炭化水素化合物が好ましい。水素化芳香族化合物は、脱水素反応により水素を生成するとともに、芳香族化合物を生成する。水素化芳香族化合物の具体例としては、シクロヘキサン、メチルシクロへキサン、ジメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、デカリン、メチルデカリン、ジメチルデカリン、テトラリン、メチルテトラリン、ジメチルテトラリンがあげられる。
これらの水素化芳香族化合物のうち、ベンゼン、トルエン等の単環化合物の水素化物(すなわちシクロヘキサン、メチルシクロへキサン等)を使用する場合は、脱水素反応は300〜350℃程度の温度で行うことが好適であるが、ナフタレン等の2環化合物の水素化物(すなわちデカリン等)を使用する場合は、脱水素反応は350〜400℃程度の温度で行うことが好適である。
上記温度範囲の下限値未満では、脱水素反応の反応速度が遅く、現実的ではない。一方、上記温度範囲の上限値超過では、脱水素反応の反応速度は速いものの、触媒8に炭素質が析出し触媒寿命が短くなるため、好ましくない。水素化芳香族化合物の種類によって、脱水素反応に好適な温度範囲が異なるので、水素混焼エンジンシステムに使用する水素化芳香族化合物の選択は、熱源であるエンジンの排気ガスの性状によって決定することが好ましい。
さらに、触媒8の種類は特に限定されるものではなく、脱水素反応の触媒として公知のものであれば、問題なく使用することができる。例えば、パラジウム、白金、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウム、モリブテン、レニウム、タングステン、バナジウム、ニッケル、クロム、コバルト、及び鉄からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属を含む触媒を用いることができる。
これらの金属は、ニッケルスポンジのように無担持の状態で用いることもできるが、触媒の熱伝導率が高い方が脱水素反応に有利であるため、触媒担体に担持された状態で用いることがより好ましい。触媒担体としては、アルミナ、シリカ、ジルコニア、ゼオライト、チタニア、活性炭、珪藻土等を例示することができるが、金属質のものが好ましい。金属質の触媒担体としては、メタルハニカムやメタルスポンジなどを例示することができる。例えば、これらの担体上に、触媒種として白金を担持したものが触媒として好適である。また、白金など触媒種の担持方法も、含浸法やディップコーティング法など任意の方法が採用可能である。
1 エンジン
2 燃料タンク
3 脱水素反応器
3a 上部空間
3b 下部空間
4 原料タンク
6 水素バッファータンク
7 脱水素反応生成物タンク
8 触媒
11 シェル
12 チューブ
15 液面レベル制御装置
21 配管
22 高圧ポンプ
23 電磁弁
25 配管
26 配管
27 配管
28 電磁弁
29 圧力調整弁
2 燃料タンク
3 脱水素反応器
3a 上部空間
3b 下部空間
4 原料タンク
6 水素バッファータンク
7 脱水素反応生成物タンク
8 触媒
11 シェル
12 チューブ
15 液面レベル制御装置
21 配管
22 高圧ポンプ
23 電磁弁
25 配管
26 配管
27 配管
28 電磁弁
29 圧力調整弁
Claims (6)
- 燃料の一部として水素を用いるエンジンと、
水素化芳香族化合物から水素及び芳香族化合物を生成する脱水素反応を、前記エンジンの排気ガスの顕熱を利用して行い、前記エンジンに供給するための水素を製造する脱水素反応器と、
前記脱水素反応器内の圧力を0.2MPa以上に保持する圧力保持手段と、
前記脱水素反応により生成した水素を前記脱水素反応器から抜き出して、前記脱水素反応器内の水素分圧を低下させる水素分圧低下手段と、
を備えることを特徴とする水素混焼エンジンシステム。 - 燃料の一部として水素を用いるエンジンと、
水素化芳香族化合物から水素及び芳香族化合物を生成する脱水素反応の触媒を備え、前記エンジンの排気ガスの顕熱を利用して前記脱水素反応を行い、前記エンジンに供給するための水素を製造する脱水素反応器と、
前記脱水素反応器内の圧力を0.2MPa以上に保持する圧力保持手段と、
原料である前記水素化芳香族化合物を前記脱水素反応器内の前記触媒に供給する原料供給手段と、
前記脱水素反応により生成した水素を前記脱水素反応器から抜き出して、前記脱水素反応器内の水素分圧を低下させる水素分圧低下手段と、
前記脱水素反応により生成して前記触媒から下方に落下し、前記脱水素反応器の下部空間に溜まった液体状の前記芳香族化合物の液面レベルを、所定のレベルに制御する液面レベル制御手段と、
液体状の前記芳香族化合物を前記脱水素反応器内から抜き出す芳香族化合物抜き出し手段と、
を備えることを特徴とする水素混焼エンジンシステム。 - 前記触媒は、略重力方向に沿って延びる流路内に連続して配されていて、前記原料供給手段によって前記流路の上方側端部に供給された前記水素化芳香族化合物が、前記流路内を上方側から下方側に向かって流れながら前記脱水素反応し、該脱水素反応により生成した液体状の前記芳香族化合物が前記流路の下方側端部から下方に落下するとともに、同じく前記脱水素反応により生成した水素が前記流路の上方側端部近傍から前記水素分圧低下手段によって抜き出されるようになっていることを特徴とする請求項2に記載の水素混焼エンジンシステム。
- 前記圧力保持手段が、前記水素分圧低下手段に設置され前記脱水素反応器内の圧力を調整する圧力制御装置と、前記原料供給手段に設置され前記触媒に供給される前記水素化芳香族化合物の量を制御する第一電磁弁と、前記芳香族化合物抜き出し手段に設置され前記脱水素反応器内から抜き出される前記芳香族化合物の量を制御する第二電磁弁と、前記エンジンの出力に基づいて前記両電磁弁の開閉を行う電磁弁開閉手段と、で構成されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の水素混焼エンジンシステム。
- 前記水素化芳香族化合物が、シクロヘキサン、メチルシクロへキサン、ジメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、デカリン、メチルデカリン、ジメチルデカリン、テトラリン、メチルテトラリン、及びジメチルテトラリンのうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の水素混焼エンジンシステム。
- 前記圧力保持手段は、前記脱水素反応器内の圧力を0.5MPa以上5MPa以下に保持することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の水素混焼エンジンシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008243895A JP2010077817A (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | 水素混焼エンジンシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008243895A JP2010077817A (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | 水素混焼エンジンシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010077817A true JP2010077817A (ja) | 2010-04-08 |
Family
ID=42208528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008243895A Pending JP2010077817A (ja) | 2008-09-24 | 2008-09-24 | 水素混焼エンジンシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010077817A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012158492A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Kokusai Yuki Hydride Kk | 水素ガス生成装置及び水素ガス生成方法 |
WO2015033583A1 (ja) | 2013-09-09 | 2015-03-12 | 千代田化工建設株式会社 | 水素及び合成天然ガスの製造装置及び製造方法 |
-
2008
- 2008-09-24 JP JP2008243895A patent/JP2010077817A/ja active Pending
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WO2015033583A1 (ja) | 2013-09-09 | 2015-03-12 | 千代田化工建設株式会社 | 水素及び合成天然ガスの製造装置及び製造方法 |
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