JP2010076784A - 組立式パレット - Google Patents
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Abstract
【課題】水分や油分に対して強く耐久性に優れ、しかも、軽量で取り扱い易く、組立及び分解が容易に可能で、不使用の際の保管や輸送等の際には嵩低くできる組立式パレットを提供する。
【解決手段】合成樹脂シートから成形した上側トレー1と下側トレー2とよりなるパレットAであり、上側トレー1には、受け面としての平板部11を内方部に、下方に向かって開口する断面伏凹形の嵌合溝14を周縁部に設け、下側トレー2は、平板部21に対して下面側に突出する脚部22を設け、上側トレーの嵌合溝14に対応して、上方向きに突出して嵌合溝14に嵌合する結合用側板24を周縁部に設け、上側トレー1と下側トレー2とを、嵌合溝14と結合用側板24との嵌合により分離可能に組み立てる。
【選択図】図3
【解決手段】合成樹脂シートから成形した上側トレー1と下側トレー2とよりなるパレットAであり、上側トレー1には、受け面としての平板部11を内方部に、下方に向かって開口する断面伏凹形の嵌合溝14を周縁部に設け、下側トレー2は、平板部21に対して下面側に突出する脚部22を設け、上側トレーの嵌合溝14に対応して、上方向きに突出して嵌合溝14に嵌合する結合用側板24を周縁部に設け、上側トレー1と下側トレー2とを、嵌合溝14と結合用側板24との嵌合により分離可能に組み立てる。
【選択図】図3
Description
本発明は、各種荷物の運搬等の荷役作業に繰り返し使用されるパレット、特に、荷物を受ける上側トレーと、該上側トレーを受支する下側トレーとからなる組立式パレットに関するものである。
例えば、電気製品や軽量機械等の製品或いはその梱包体等の荷物をフォークリフトを使用して運搬等する荷役作業において、従来より、木製、プラスチック製、金属製等のパレットが使用されている。木材や金属製等のパレットは、強度が高く、耐久性があるものの、パレット自体が重くて取り扱い難い上に、資源保護の問題や廃棄処理の問題もある。
近年、資源保護や廃棄処理の容易性及び取り扱いの容易性等の観点から、前記木材や金属製等のパレットの代替品として、段ボールシートを使ったパレットが出現している(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
段ボールシート製のパレットの場合、荷物を受ける天板あるいはデッキボード部と称する上側のパレット部材と、前記上側のパレット部材を支持する座脚部あるいはケタ部と称する下側のパレット部材とを組み合わせてなるものであり、フォークリフトのフォークが挿し込まれる部分の上部を二重構造にして強度を保有させるようにしている。
しかしながら、前記段ボールシート製のパレットは、組立状態を保持するために、上下のパレット部材が接着剤等を用いて固定されるものであり、一旦組み立てられると、分解できないもので、使用、不使用に応じて組立分解を繰り返すことができないものである。そのため、空パレットの取り扱いにおいても、嵩が高く、保管や輸送のために大きなスペースを必要とする。
しかも、前記段ボールシート製のパレットは、材質が紙製であるために、水分や油分が付着すると劣化し易く、使用上の取り扱いや保管に注意を要する。仮に、水に濡れて水分が内部に浸透すると、強度が低下して撓み変形や破損が生じ易くなり、耐久性に問題がある。
また、特許文献1の場合、上側のパレット部材の両側端部に形成した断面コ字形の部分に下側のパレット部材の両側端部を嵌合して組み立てることも示されているが、水平方向の嵌合のために、広い場所を必要とすることもあって、組み立て作業は容易でなく、一人では組み立て難いものである。
実開平6−6235号公報
特開平8−133287号公報
本発明は、上記の問題点を解消して、水分や油分に対して強く耐久性に優れ、しかも、軽量で取り扱い易く、組立及び分解が容易に可能で、不使用の際の保管や輸送等の際には嵩低くできる組立式パレットを提供しようとするものである。
上記の課題を解決する本発明の組立式パレットは、それぞれ合成樹脂シートからの成形体で、荷物を受ける上側トレーと、該上側トレーを受支する下側トレーとから構成される組立式パレットであって、前記上側トレーは、荷物の受け面を形成する平板部を有するとともに、周縁部の少なくとも一方の対向する2側縁に、下方に向かって開口する断面伏凹形の嵌合溝が形成されてなり、他方、前記下側トレーは、上側トレーの受支面となる平板部に対して下面側に突出する脚部が設けられるとともに、前記上側トレーの嵌合溝に対応して、周縁部の少なくとも一方の対向する2側縁に、上方向きに突出して前記嵌合溝に嵌合可能な結合用側板が設けられており、前記上側トレーと下側トレーとが、前記嵌合溝と前記結合用側板との嵌合により分離可能に組み立てられることを特徴とする。
この組立式パレットによれば、組み立ての際は、荷物を受ける上側トレーを下側トレーの上に重ね、前記上側トレーの下方向きに開口する嵌合溝と前記下側トレーの上方向きの結合用側板とを上下に対応位置させて嵌合することにより、容易に組み立て構成できる。
この組立状態においては、上側トレーと下側トレーとを重ねた状態で、パレットとして必要な強度を保有するので、上側トレー及び下側トレーそれぞれの厚みを薄くできて、パレットの重量を軽量化でき、取り扱い容易なものとなる。しかも、前記上側トレー及び下側トレーは、いずれも合成樹脂シートからの成形体よりなるものであるため、水分や油分に対しても強く、濡れても劣化したり、強度が低下する心配もない。
また、不使用の際のパレットの保管や輸送時には、前記結合用側板を前記嵌合溝から抜脱することにより、前記上側トレーと前記下側トレーとに容易に分離でき、該上側トレー毎に及び下側トレー毎に重ね合わせた状態にして嵩低くすることができる。
前記の組立式パレットにおいて、前記上側トレーには、前記平板部より立ち上がった側板を有するととに、該側板の外側に、断面鉤形状のフランジ板が該側板の上端より延設されることにより、断面伏凹形の前記嵌合溝が形成されてなるものとする。これにより、合成樹脂シートからの成形により、下方向きに開口した断面伏凹形の嵌合溝を問題なく形成できる。
前記の組立式パレットにおいて、前記上側トレーの周縁部の全周にわたって連続して断面伏凹形の嵌合溝が設けられ、前記下側トレーの周縁部の全周に前記嵌合溝に嵌合可能な結合用側板が設けられてなるものが特に好ましい。この場合、上側トレーと下側トレーとが、周縁部の全周で結合されることになって、結合強度が高く、安定性よく使用できる。また、上側トレーにおいて嵌合溝を形成する側板等の部分、及び下側トレーにおける結合用側板が、それぞれのトレー全体の補強の役目を果たすことにもなり、保形性も良好に保持される。
前記組立式パレットにおいて、前記下側トレーには、平面における前後左右の1方向の両側部と中央部とに間隔をおいて前記脚部が形成されることにより、両側部の脚部と中央部の脚部との間にフォークリフトのフォークの挿し込み部が形成されているものとする。この場合において、前記中央部の脚部及び両側部の脚部が、それぞれ前記フォークの挿し込み部に沿う方向に間隔をおいて複数個所に、該挿し込み部と交差する方向に延びる脚部が配置形成されてなるものが好ましい。すなわち、前記中央部と両側部の各脚部、特にはフォークの挿し込み部に沿う方向に間隔をおいて複数配設された各脚部が、下側トレーの内方部全体の曲がり変形を規制する補強作用を果たし、ひいては該下側トレーにより受支する上側トレーの変形も防止でき、パレットとしての保形性も良好に保持される。
前記の組立式パレットにおける前記上側トレーは、前記嵌合溝を含む周縁部を除く内方部の全面が平板部よりなるものとすることも、また前記嵌合溝を含む周縁部を除く内方部に、前記下側トレーの脚部内に嵌合可能な下方向きの凸部が形成されてなるものとすることもできる。前者の場合、上側トレーの成形が容易になる。また後者の場合、上側トレーと下側トレーの結合強度がさらに高くなる上、前記脚部の強度が高められ、かなり重い荷物を受けることができることになる。
上記したように本発明の組立式パレットによれば、荷物を受ける上側トレーと、該上側トレーを受支する下側トレーとを組み合わせてなるものであって、両トレーが合成樹脂シートからの成形体よりなるものであるため、水分や油分に対しても強く耐久性にも優れ、しかも、強度的に厚みを薄くできて軽量で取り扱い易く、特に、前記上側トレーと下側トレーを上下方向の嵌合により組み立てることができるので、組み立て及び分解が容易に可能で、不使用の際のパレットの保管や輸送等の際には、個々のトレーに容易に分離できて嵩低くでき、大きなスペースを必要とすることがない。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施例を示す組立式パレットの上側トレーと下側トレーを分離した斜視図、図2は同上の断面図、図3は同上の組立状態の断面図、図4は同上の嵌合部分の分離状態と嵌合状態の一部の拡大断面図、図5は上側トレーの平面図と正面図、図6は下側トレーの平面図と正面図、図7は第2の実施例の上側トレーの斜視図、図8は同上の上側トレーの平面図と正面図、図9は同上の上側トレーを使用した組立状態の断面図、図10は上側トレーの積み重ね状態の断面図、図11は下側トレーの積み重ね状態の断面図である。
図1〜図6の第1の実施例において、1は荷物を受ける上側トレー、2は前記上側トレー1を受支する台脚部としての下側トレーであり、それぞれ合成樹脂シートを素材として、真空成形、圧空成形やプレス成形等のシートからの成形加工手段により後述する所定の形状に成形された成形体よりなり、これら上側トレー1と下側トレー2とにより、平面矩形のパレットAが組み立て構成されてなる。図の場合、パレットAの平面形状は、前後方向に対して左右方向に長い(約2倍の長さ)の長方形をなしているが、正方形もしくは又は正方形に近い長方形とすることもできる。
前記上側トレー1は、荷物の受け面を形成する平板部11を内方部全面に有するとともに、周縁部の少なくとも一方の対向する2側縁、好ましくは図のように周縁部の全周すなわち四周の各側縁において、下方に向かって開口した断面伏凹形の嵌合溝14が形成されている。図示する実施例の場合は、前記平板部11より立ち上がった側板12を有するとともに、該側板12の外側に、上板部13aと外側板13bとよりなる断面鉤形状のフランジ板13が前記側板12の上端より延設されることにより、断面伏凹形の前記嵌合溝14が形成されており、後述する下側トレー2における結合用側板が嵌合するように形成されている。この嵌合溝14の溝幅は、前記結合用側板の厚みや形態に応じて後述のように設定される。
前記の断面伏凹形の嵌合溝14、すなわち該嵌合溝14を形成する前記側板12及び前記フランジ板13の部分は、各側縁において所要間隔毎に断続して部分的に形成されるものであってもよいが、図示するように、周縁部の全周にわたって連続して形成しておくのが、前記嵌合溝14を形成する側板12及びフランジ板13の部分がトレー全体を補強する補強枠を兼ねることにもなり、特に好ましい。
前記側板12及び前記外側板13bは、図4に拡大して示すように、合成樹脂シートからの成形のために僅かに傾斜しており、そのため、前記嵌合溝14は下方開口側程やや拡がった形状をなし、組立の際に後述する下側トレー2の結合用側板が挿入され易くなっている。また、前記外側板13bの下端部は、外側にトリミングのために外側に折曲されて切断され、その切断端15が外方に僅かに張り出しているが、前記切断端15を残さないように処理しておくこともできる。
また、前記台脚部としての下側トレー2は、組み立て時に前記上側トレー1の受支面として前記平板部11の下面に当接する平板部21に対して下面側に突出する脚部22が形成されている。前記脚部22は、平面における前後左右の1方向、例えば図のように左右方向の両側部と中央部とに間隔をおいて形成されることにより、両側部の脚部22と中央部の脚部22との間に、フォークリフトのフォークの挿し込み部23が左右に間隔をおいて前後方向に平行をなすように形成されている。前記両側部の脚部22及び中央部の脚部22は、前記フォークの挿し込み部23に沿う前後方向の所要間隔毎に平板部21を形成するように間隔をおいて、かつ該挿し込み部23と交差する左右方向に並列するように複数個所に配置形成されており、該脚部22がトレー全体のリブ的な補強作用を果たすように形成されている。前記脚部22は、合成樹脂シートからの成形のために上方に開口しているので、上側トレー1に対する受支面となる平板部21を全面にわたってほぼ均等に形成するために、前記のよう間隔をおいて複数個所に形成しておくのがよい。
前記下側トレー2には、前記上側トレー1の嵌合溝14に対応して、周縁部の少なくとも一方の対向する2側縁に、好ましくは図のように周縁部の全周つまり四周の各側縁に、前記平板部21より上方向きに突出して断面伏凹形の前記嵌合溝14に嵌合可能な結合用側板24が設けられている。すなわち、前記上側トレー1と下側トレー2とは、前記嵌合溝14に対し前記結合用側板24が嵌合されることにより、図3のように前記平板部11,21が接した状態に組み立て構成され、かつ前記の結合用側板24を嵌合溝14から抜脱することより分離できるように構成されている。
そのため、前記結合用側板24は、図4に拡大して示すように、前記嵌合溝14に嵌合した状態において、前記上側トレー1の平板部11と下側トレー2の平板部21が接した状態になるように突出長さが設定されている。
また、前記結合用側板24は、合成樹脂シートからの成形のために、通常、僅かに外側に傾斜しており、さらに上端部24aには成形と同時のトリミングのための切断端25が若干外方への突出状をなして残存して、該上端部24aの厚みが素材シートの厚みよりも僅かに大きくなっている。そのため、前記上側トレー1の嵌合溝14は、前記上端部24aを含めた前記結合用側板24が前記嵌合溝14に対し嵌合できるように形成されている。
特に、前記嵌合溝14の溝幅は、通常、前記結合用側板24の厚みや形態に応じて、人的に力を加えないと抜脱しない嵌合状態を保持できるように設定される。例えば、前記上端部24aを含む前記結合用側板24の厚みより僅かに小さくして、ある程度の締まり嵌め状態で嵌合できるように設定される。この場合でも、前記嵌合溝14を形成する前記フランジ板13の外側板13b等の弾性変形を利用して弾力的に嵌合できることになる。また、前記の嵌合状態において、前記切断端25が前記外側板13bに対して係合状態になり、容易に抜脱しないことにもなる。
前記結合用側板24の形態は、図の形状のほか、上端部を外側に折り返して二重構造としたり、断面伏凹形に形成しておくことができる。これらの場合も、前記嵌合溝14に弾力的に嵌合できるように、前記嵌合溝14の溝幅を設定しておくのが好ましい。
前記いずれの場合にも、前記結合用側板24は、前記上側トレー1の嵌合溝14と対応して、周縁部の全周にわたって連続して形成するほか、各側縁で所要間隔毎の断続状に形成しておくこともできる。特に、前記上側トレー1の嵌合溝14が部分的に形成されている場合は、これに対応して部分的に形成しておくことができる。実施上は、図のように、周縁部の全周にわたって枠状をなすように連続して形成しておくのが、保形強度や嵌合による結合状態の安定性の点から好ましい。
上記した第1の実施例の上側トレー1と下側トレー2とよりなるパレットAを組み立て構成する場合、上側トレー1を下側トレー2の上に重ね、前記上側トレー1の下方向きに開口する嵌合溝14と前記下側トレー2の上方向きの結合用側板24とを上下に対応位置させて、嵌合することにより、両トレー1,2の平板部11,12同士を重ねあわせた状態に容易に組み立て構成できる。また、前記結合用側板24を前記嵌合溝14から抜脱することにより、前記上側トレー1と前記下側トレー2とに容易に分離できる。
なお、上記した第1の実施例においては、上側トレー1が、前記嵌合溝14を含む周縁部を除く内方部の全面が平板部11としてフラットに形成されている場合を示したが、このほか、前記上側トレー1として、図7〜図9の第2の実施例のように、前記嵌合溝14を含む周縁部を除く内方部に、組み立て状態において前記下側トレー2の脚部22の内部に嵌合可能な下方向きの凸部16が形成されているトレーを用いることもできる。この第2の実施例において、前記凸部16を形成する以外の各構成、例えば周縁部の側板12とフランジ板13による嵌合溝14等の構成については、上記した第1の実施例の場合と同様であるので、同符号を付して詳しい説明は省略する。
前記上側トレー1の前記凸部16の形状及び配置は、組み立て状態において前記下側トレー2の脚部22に対し一部又は全周が内接して嵌合するもの、例えば図のように脚部22と略同形で全周面が該脚部22に内接するものとするが、該凸部16の部分が上方に開口した状態になるので、荷物の受け面となる平板部11を全面にわたってほぼ均等に残存させるように、前記凸部16を縦横に間隔をおいて配置するのが望ましい。またそのため、前記下側トレー2としては、両側部及び中央部の各脚部2がそれぞれ例えば前後方向に間隔をおいて複数個所に設けられているものにおいて、これに対応して前記凸部16を設けて実施するのがよい。
この第2の実施例においても、上側トレー1を下側トレー2の上に重ね、該上側トレー1の下方向きに開口する嵌合溝14を下側トレー2の上方向きの結合用側板24に対し嵌合するとともに、前記凸部16を前記脚部22に嵌合することにより、両トレー1,2の平板部11,12同士を重ねあわせた状態に容易に組み立て構成できる。特に、この場合、前記嵌合溝14と前記結合用側板24との嵌合のみでなく、前記凸部16と前記脚部22との嵌合によって内方部でも結合されるため、前記上側トレー1と下側トレー2との結合強度が高くなる上、前記上側トレー1の内方部の曲がり変形が抑制されることもあって、パレット全体としても変形し難くなり、また前記脚部22が二重構造になって耐圧強度も高められる。そして、前記結合用側板24を前記嵌合溝14から抜脱し、凸部16を脚部22から抜脱することにより、前記上側トレー1と前記下側トレー2とに容易に分離できる。
上記した第1の実施例及び第2の実施例のいずれのパレットAの場合にも、上側トレー1と下側トレー2とを重ねたもので、前記上側トレー1の平板部11の下面に下側トレー2の平板部21が当接して二重構造をなしている。特に、第2の実施例の場合は、内方部においても、前記凸部16と前記脚部22との嵌合により結合されて、曲がり変形が抑制されてかつ耐圧強度も高められるため、荷物の受け面として必要な強度を充分に保有できる。それゆえ、上側トレー1及び下側トレー2それぞれの厚みを薄く(例えば1〜3mm)できて、パレットの重量を軽量化でき、取り扱い容易なものとなる。しかも、前記上側トレー1及び下側トレー2は、いずれも合成樹脂シートからの成形体よりなるものであるため、水分や油分に対しても強く、濡れても劣化したり、強度が低下する心配もなく、耐久性も良好に保持される。
また、不使用の際のパレットAの保管や輸送時には、前記結合用側板24を前記嵌合溝14から抜脱することにより、前記上側トレー1と前記下側トレー2とに容易に分離でき、図10や図11のように、前記上側トレー1毎に、下側トレー2毎に重ね合わせた状態にすることにより、好ましくは部分的に入れ子状態にして重ね合わせるとにより、嵩低くして取り扱うことができ、保管や輸送のためのスペースを少なくすることができる。
例えば、図10は第2の実施例の上側トレー1を重ねた状態を示しており、素材のシートの厚みによっても異なるが、断面伏凹形の嵌合部14を形成する側面部分(側板12及び外側板13b)及び凸部16の側面部分が開口側に向かって拡がったテーパ面をなすことで、各上側トレー1が入れ子状態で重ね合わされている。
図11は、下側トレー2を重ねた状態を示しており、前記結合用側板24が外側へ傾斜し、かつ脚部22の側面部分が開口側に向かって拡がったテーパ面をなすことで、各下側トレー2が入れ子状態で重ね合わされている。
なお、本発明のパレットAの上側トレー1及び下側トレー2に用いる合成樹脂シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の各種合成樹脂のシートを用いることができる。中でも、リサイクルが容易に可能でかつ強靱性があって割れが生じ難いポリオレフィン系樹脂のシートが好適に用いられる。特に、嵌合による組み立て分解を繰り返しても、割れ難く、耐久性に優れる。
この合成樹脂シートは、パレットAのサイズや、積載対象の荷物の重量等によっても異なるが、厚みが1〜5mm、好ましくは1〜3mmのシートが用いられ、真空成形等の成形加工手段により、上記した上側トレー1や下側トレー2の形状に容易に成形される。また真空成形等のために、金型が簡易なものでよく、コスト安価に製造できる。
本発明は、電気製品や軽量機械等の製品或いはその梱包体等の各種荷物をフォークリフトを使用して運搬等する荷役作業において使用するパレットに好適に利用できる。
A…パレット、1…上側トレー、2…下側トレー、11…平板部、12…側板、13…フランジ板、13a…上板部、13b…外側板、14…嵌合溝、15…切断端、16…凸部、21…平板部、22…脚部、23…フォークの挿し込み部、24…結合用側板、24a…上端部、25…切断端。
Claims (7)
- それぞれ合成樹脂シートからの成形体で、荷物を受ける上側トレーと、該上側トレーを受支する下側トレーとから構成される組立式パレットであって、
前記上側トレーは、荷物の受け面を形成する平板部を有するとともに、周縁部の少なくとも一方の対向する2側縁に、下方に向かって開口する断面伏凹形の嵌合溝が形成されてなり、他方、前記下側トレーは、上側トレーの受支面となる平板部に対して下面側に突出する脚部が形成されるとともに、前記上側トレーの嵌合溝に対応して、周縁部の少なくとも一方の対向する2側縁に、上方向きに突出して前記嵌合溝に嵌合可能な結合用側板が設けられており、
前記上側トレーと下側トレーとが、前記嵌合溝と前記結合用側板との嵌合により分離可能に組み立てられることを特徴とする組立式パレット。 - 前記上側トレーには、前記平板部より立ち上がった側板を有するとともに、該側板の外側に、断面鉤形状のフランジ板が該側板の上端より延設されることにより、断面伏凹形の前記嵌合溝が形成されてなる請求項1に記載の組立式パレット。
- 前記上側トレーの周縁部の全周にわたって連続して断面伏凹形の嵌合溝が設けられ、前記下側トレーの周縁部の全周に前記嵌合溝に嵌合可能な結合用側板が設けられてなる請求項1または2に記載の組立式パレット。
- 前記下側トレーには、平面における前後左右の1方向の両側部と中央部とに間隔をおいて前記脚部が形成されることにより、両側部の脚部と中央部の脚部との間にフォークリフトのフォークの挿し込み部が形成されてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の組立式パレット。
- 前記中央部及び両側部の各脚部が、それぞれ前記フォークの挿し込み部に沿う方向に間隔をおいて複数個所に、該挿し込み部と交差する方向に延びる脚部が配置形成されてなる請求項4に記載の組立式パレット。
- 前記上側トレーは、前記嵌合溝を含む周縁部を除く内方部の全面が平板部よりなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の組立式パレット。
- 前記上側トレーは、前記嵌合溝を含む周縁部を除く内方部に、前記下側トレーの脚部内に嵌合可能な下方向きの凸部が形成されてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の組立式パレット。
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