JP2010073479A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】高負荷運転時及び低負荷運転時における温度調整を良好に行いつつ、スタック構造体における温度分布の均一化を実現することができる燃料電池を提供すること。
【解決手段】燃料電池は、スタック構造体、反応用ガス誘導部材、筐体、反応用ガス導入部材及び冷却スポット防止部材を備えたものである。反応用ガス誘導部材は、スタック構造体の外周縁部に設けられ、スタック構造体と共にセルユニットの外側に反応用ガスが流通する外部内流路、外部内流路入口及び外部内流路出口を形成するものである。冷却スポット防止部材は、筐体の内部に設けられ、外部外流路入口部と外部外流路出口部とを形成すると共に、外部外流路入口部の反応用ガスと外部外流路出口部の反応用ガスとの熱交換を促進し、且つ外部外流路入口部の反応用ガスとスタック構造体との熱交換を抑制するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池に係り、更に詳細には、複数のセルユニットを互いに間隙をもって積層して成るスタック構造体を筐体に収容した構成を有する燃料電池に関する。
従来の燃料電池としては、例えば特許文献1に開示された構成のものがある。
特許文献1に開示された燃料電池は、セルユニットを積層して成るスタック構造体を、筐体に収容したものであり、その筐体には、スタック構造体の放射熱で反応用ガスを予熱する予熱空洞が設けられている。
特開2004−139960号公報
一般に、燃料電池において、発電時のセルユニットの発熱量がスタック構造体の放熱量よりも大きくなるような高負荷運転時には、スタック構造体のセルユニット間に冷却ガスを導入してスタック構造体の全体を冷却する必要がある。
このとき、スタック構造体のセルユニット間に冷却ガスを導入しないと、スタック構造体の温度が高くなり過ぎ、各セルユニットにおいて、金属腐食による電気抵抗の増大、単セル(発電要素)における電極と電解質の界面剥離による発電出力の低下、単セルとセル板との接合部の接着力若しくは接合力低下による破壊などが生じる可能性が無いとは言えないという問題点があった。
また、スタック構造体のセルユニット間に冷却ガスを直接導入すると、スタック構造体内部での温度分布の差が顕著になり、金属材料の変形による集電体の片当たり等の接触不良に起因する発電性能の低下や、単セルとセル板間の熱膨張率差に起因する熱応力破壊が生じる可能性が無いとは言えないという問題点があった。
ところが、上記特許文献1に記載された燃料電池では、スタック構造体に冷却ガスを直接導入することなく、筐体の予熱空洞においてスタック構造体の放射熱で反応用ガスを予熱することにより、効率良く熱を回収しスタック構造体をも冷却することができるものの、輻射伝熱を介して熱交換しているため、負荷変動によりスタック構造体からの放射熱を変動させる場合には、スタック構造体の動作温度を変動させるか、予熱空洞の温度を下げる必要があり、スタック構造体を所望の温度にするには時間が掛かり、車載のような負荷変動を急激に行う運転をさせる場合においては、スタック構造体の温度分布を所望の温度範囲に調節して運転することが極めて困難である。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高負荷運転時及び低負荷運転時における温度調整を良好に行いつつ、スタック構造体における温度分布の均一化を実現することができる燃料電池を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、所定の反応用ガス誘導部材と所定の冷却スポット防止部材とを所定の位置に配設することなどにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の燃料電池は、スタック構造体と、反応用ガス誘導部材と、筐体と、反応用ガス導入部材と、冷却スポット防止部材とを備えたものである。
かかるスタック構造体は、複数のセルユニットを互いに間隙をもって積層して成り、該セルユニットの内部に燃料ガス及び酸化剤ガスのいずれか一方の反応用ガスが流通する反応用ガス内部流路を有するものである。
また、かかる反応用ガス誘導部材は、スタック構造体の外周縁部に設けられ、スタック構造体と共にセルユニットの外側に他方の反応用ガスが流通する反応用ガス外部内流路、反応用ガス外部内流路入口及び反応用ガス外部内流路出口を形成するものである。
更に、かかる筐体は、反応用ガス誘導部材と共に反応用ガス誘導部材の外側に他方の反応用ガスが流通する反応用ガス外部外流路を形成すると共に、スタック構造体及び反応用ガス誘導部材を収容するものである。
また、かかる反応用ガス導入部材は、筐体に他方の反応用ガスを導入するものである。
更にまた、かかる冷却スポット防止部材は、筐体の内部に設けられ、反応用ガス外部外流路入口部と反応用ガス外部外流路出口部とを形成すると共に、反応用ガス外部外流路入口部の他の反応用ガスと反応用ガス外部外流路出口部の他の反応用ガスとの熱交換を促進し、且つ反応用ガス外部外流路入口部の他の反応用ガスとスタック構造体との熱交換を抑制するものである。
本発明によれば、所定の反応用ガス誘導部材と所定の冷却スポット防止部材とを所定の位置に配設することなどとしたため、高負荷運転時及び低負荷運転時における温度調整を良好に行いつつ、スタック構造体における温度分布の均一化を実現することができる燃料電池を提供することができる。
以下、本発明の若干の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(1)第1の実施形態
図1(A)は、第1の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図、(B)は、図1(A)の燃料電池の概略的な構成を示す水平断面図である。また、図2は、図1(B)のII−II”線における断面図である。更に、図3は、図1(B)のII−II”線における断面図の一部を拡大して示す部分拡大図である。図4(A)は、第1の実施形態に係る燃料電池におけるセルユニットの概略的な構成を示す分解斜視図、(B)は、第1の実施形態に係る燃料電池におけるスタック構造体の概略的な構成を示す斜視図である。なお、図1(A)及び(B)に示す矢印は、他の反応用ガスの流動方向を示している。
本実施形態に係る燃料電池は、図1(A)に示すように、スタック構造体10と、スタック構造体10の外周縁部10aに設けられた反応用ガス誘導部材20と、スタック構造体10及び反応用ガス誘導部材20を収容する筐体30と、反応用ガス導入部材40と、反応用ガス排出部材50と、筐体30の内部に設けられた冷却スポット防止部材60とを備えたものである。
スタック構造体10は、複数の固体電解質型セルユニット(以下、「セルユニット」ということがある。)を互いに間隙をもって積層して成るものである。
なお、詳しくは後述するが、スタック構造体10は、セルユニットの内部に燃料ガス及び酸化剤ガスのいずれか一方の反応用ガスが流通する反応用ガス内部流路を有する。
筐体30は、詳しくは後述する反応用ガス誘導部材20と共に反応用ガス誘導部材20の外側に他方の反応用ガスが流通する反応用ガス外部外流路Bを形成するものであり、平面視円形にした底壁31と上壁32の全周にわたり周壁33を囲繞形成した気密性を有する円筒形に形成されている。
筐体30は、本実施形態においては、オーステナイト系ステンレスSUS316で形成されている。なお、底壁31、上壁32及び周壁33の各内面には、輻射を反射させるための銀(Ag)コーティング(図示しない)が施されていると共に、それらの各外面には、断熱材(図示しない)が被覆されている。
反応用ガス排出部材50は、筐体30から他方の反応用ガスを排出するものであり、本実施形態においては、周壁33の内側であって軸線を通る直径線であるII−II’線上に配設されている。
反応用ガス排出部材50は、本実施形態においては、円筒形に形成されたガス排出管が適用されており、筐体30の外部に接続した状態で配設されている。
反応用ガス導入部材40は、筐体30に他方の反応用ガスを導入するものであり、本実施形態においては、反応用ガス排出部材50の近傍に配設されている。
反応用ガス導入部材40は、本実施形態においては、円筒形に形成された一対のガス導入管であって、その周壁41に他方の反応用ガスを筐体30の内部に導入するための導入孔42が上下多段にして形成されているものである。一対のガス導入管は、筐体30の内部に一部が含まれた状態で配設されている。
なお、本実施形態においては、反応用ガス導入部材40と反応用ガス排出部材50とは筐体30と同一の材質のもので形成しているが、別の材質のもので形成してもよいことは勿論である。
また、本実施形態においては、反応用ガス導入部材40から導入される反応用ガスは酸化剤ガス(例えば、空気を挙げることができる。)であり、その反応用ガスを他方の反応用ガスといい、セルユニットの内部に導入される燃料ガスを一方の反応用ガスという。更に、他方の反応用ガスを燃料ガス、一方の反応用ガスを酸化剤ガスとしてもよいことは勿論である。
反応用ガス誘導部材20は、スタック構造体10と共にセルユニットの外側に他方の反応用ガスが流通する反応用ガス外部内流路D、反応用ガス外部内流路入口C及び反応用ガス外部内流路出口Eを形成するものであり、本実施形態においては、一対の反応用ガス導入部材20により構成されている。
反応用ガス誘導部材20は、本実施形態においては、スタック構造体10の高さ寸法Hとほぼ同じ幅寸法H´にしているとともに、そのスタック構造体10の外周縁部10aの約2/3を覆う長さにした横長方形の板材を、当該外周縁部10aに沿う一円周をなすように曲成したものである。このような反応用ガス誘導部材20は、例えば0.1(mm)ほどの肉厚にしたSUS316により形成することができる。
なお、スタック構造体10の外周縁部10aは、セルユニットの外縁部と言い換えることができる。
また、本実施形態においては、反応用ガス誘導部材20の一部に、又は、反応用ガス誘導部材20の開放端の間に、筐体30内に導入された他方の反応用ガスをスタック構造体10における各セルユニット間の間隙から形成される反応用ガス外部内流路Dに誘うための開口域、即ち反応用ガス外部内流路入口C及び反応用ガス外部内流路Dから排出するための開口域、即ち反応用ガス外部内流路出口Eが区画形成されている。
換言すると、反応用ガス誘導部材20は、図1(B)に示すように、平面視において直径線であるII−II’線を中心として線対称に曲成されており、その反応用ガス誘導部材20と筐体30の周壁33内面との間に、他方の反応用ガスを流通させるための反応用ガス外部外流路Bが区画形成されている。
反応用ガス誘導部材20は、本実施形態においては、0.1(mm)ほどの肉厚にしたSUS316によって形成することにより熱伝導性を有するものとしているが、熱伝導性を有しない材質で形成してもよい。また、反応用ガス誘導部材20としては、SUS316の他、良伝導伝熱性を有し且つ耐熱性を有するとともに、耐酸化性又は耐還元性を有する材料を使用することができる。
例えばFe−Cr含有ステンレス、SUS430のフェライト系ステンレスや、SUS304、Crofer22APU、Ni系のステンレス、例えば、インコネル(登録商標)等を採用することができるが、これらに限らない。また、反応用ガス誘導部材自体を熱伝導性の高い材料を含む絶縁材で形成してもよい。
冷却スポット防止部材60は、反応用ガス外部外流路入口部Aと反応用ガス外部外流路出口部Fとを形成すると共に、反応用ガス外部外流路入口部Aの他の反応用ガスと反応用ガス外部外流路出口部Fの他の反応用ガスとの熱交換を促進し、且つ反応用ガス外部外流路入口部Aの他の反応用ガスとスタック構造体10との熱交換を抑制するものである。
冷却スポット防止部材60は、本実施形態においては、スタック構造体10の高さ寸法Hとほぼ同じ幅寸法にしているとともに、一部が反応用ガス導入部材40である一対のガス導入管とガス導入管を巻き込んで保持するように係合し、他部(別の一部)が反応用ガス誘導部材20である一対の反応用ガス誘導部材と係合する長さにした横長方形の板材を、反応用ガス導入部材40であるガス導入管とスタック構造体10との間に間隙Uを形成するように配設したものである。
このような冷却スポット防止部材60は、例えば0.1(mm)ほどの肉厚にしたSUS316により形成することができる。
ここで、本発明において、「反応用ガス外部外流路入口部A」とは、他の反応用ガスが反応用ガス導入部材により導入される領域であって、冷却スポット防止部材の近傍、例えば平面視したときの冷却スポット防止部材からの距離が3(mm)ほどまでの範囲をいう。同様に「反応用ガス外部外流路出口部F」とは、他の反応用ガスが反応用ガス排出部材により排出される領域であって、冷却スポット防止部材の近傍、例えば平面視したときの冷却スポット防止部材からの距離が30(mm)ほどまでの範囲をいう。
なお、本実施形態においては、反応用ガス誘導部材20、反応用ガス導入部材40、冷却スポット防止部材60及び底壁31は一体的に着脱できるように構成されている。
スタック構造体10は、複数のセルユニット100を互いに間隙Sをもって積層して成るものである。セルユニット100は、図4(A)に示すように、固体電解質型セル101の上側にユニット内集電体102とセパレータ103とを、下側にセル板104とユニット外集電体105とを軸線Oを中心とした同軸的に整列積層させた円盤形のものである。
固体電解質型セル101は、中心に円形開口101aを形成した円盤形のものであり、例えばペロブスカイト型酸化物系、リン酸塩系、ホウ酸塩系などの固体酸を電解質として使用している。
また、本実施形態においては、固体電解質型セル101は、燃料極をニッケル+イットリア安定化ジルコニアのサーメット、電解質を8mol%イットリア安定化ジルコニアとするとともに、空気極をランタンストロンチウムマンガナイトとして、燃料極に電解質及び空気極をスパッタ法により成膜した燃料極支持型セルである。
セル板104は、肉厚が0.1(mm)ほどのSUS430の圧延板により形成されており、中心に円形段差部104aを形成し、且つ、125(mm)ほどの外径にした円形基部104bの周縁部に、周壁104cを起立形成したものである。
円形段差部104aは、隣接するセルユニット100との間に、他方の反応用ガスを流通させるための間隙Sが形成される高さとし、且つ下向きに突出して形成されている。
また、円形段差部104aの周囲には、固体電解質型セル101を固定するための、例えばBaO−CaO−Al−SiO系のガラスペースト(図示しない)を塗布している。
セパレータ103は、セル板104と同じ材質の圧延板により形成されており、中心に円形段差部103aを形成し、且つ、125(mm)ほどの外径にした円形基部103bの周縁部に、周壁103cを垂下形成したものである。
円形段差部103aは、隣接するセルユニット100との間に、他方の反応用ガスを流通させるための間隙Sが形成される高さとし、且つ上向きに突出して形成されている。
上下のセルユニット100、100を互いに積層することにより、セル板104の円形段差部104aと、セパレータ103の円形段差部103aとが当接し、これによりセルユニット100、100間に間隙Sが形成される。
本実施形態においては、円形段差部104a、103aをセル板104とセパレータ103の双方に互いに対称をなすように形成しているので、応力集中を抑制することができるとともに、両円形段差部104a、103aの大きさにかかわらず、機械的強度の向上を図ることができる。
なお、円形段差部104a、103aをセル板104とセパレータ103のいずれか一方に形成したときには、固体電解質型セル101の搭載面積を拡大することができる。
また、耐熱衝撃性の向上や出力密度の向上等の重視する特性に応じてセル板104及びセパレータ103の形状を変更できることは勿論である。
なお、円形段差部104a、103aには、下記の流路部品106に形成したガス導入路106a及びガス排出路106bと連通し、セルユニット100の内部に形成される一方の反応用ガスが流通する反応用ガス内部流路Zを構成する空隙Tに一方の反応用ガスの供給や排出を行うための流通孔103d、103eを形成した流路部品106、106(一方は図示していない)が配設されている。
流路部品106、106は、SUS430により形成されており、接合温度を1000(℃)以下とした真空中での拡散接合によりセル板104及びセパレータ103の円形段差部104a、103aにそれぞれ固着されている。
ユニット内集電体102はインコネル(登録商標)製の金属メッシュを円環形に成形したものであり、これの周縁部をセル板104及びセパレータ103にレーザ溶接等により接合している。
セル板104とセパレータ103は、互いの周壁104c、103cを当接させることにより、これらの間に反応用ガス内部流路Zとなる空隙Tが区画形成され、その空隙Tにユニット内集電体102を配置している。
当接した周壁104c、103c同士は、全周にわたり気密的(ガス密的)にレーザ溶接等により接合され、これにより、厚さ1.5(mm)ほどのセルユニット100を構成している。
セル板104とセパレータ103は、超硬やSKD11等から成る金型を装備したプレス装置(いずれも図示しない)により、上記圧延板に80(t)程度の荷重を加えることによるプレス加工により成型されている。
また、図2に示すように、本実施形態においては、スタック構造体10とガス誘導部材20、20との間には、電気的絶縁性を有し且つ熱伝導性を有する絶縁層70が配設されている。
絶縁層70は、ガラスコート71、ガラスウール,セラミックシートにより形成され若しくはスタック構造体10とガス誘導部材20とユニット外集電体105との間にセラミックを充填することにより形成されている。
なお、本実施形態においては、ユニット外集電体105を絶縁層70を介してガス誘導部材20に密接させている。
また、本実施形態においては、ユニット外集電体105及びセルユニット100を絶縁層70を介してガス誘導部材20に密接させているが、セルユニット100又はユニット外集電体105を絶縁層70を介してガス誘導部材20に密接させてもよい。なお、絶縁層70は極力薄く形成することが好ましい。
絶縁層70としては、上記したガラスコート等の他、キャスタブル耐火物、ポルトランドセメント,アルミナセメント,燐酸セメント,珪酸セメントなどの耐火性発泡セメントや、耐火モルタル、石膏、セラミックス接着剤、泡ガラス等の不定形材料や、ガラス繊維、セラミックス繊維等の材料を採用することができる。
このように、反応用ガス誘導部材20をスタック構造体10の外周縁部10aに絶縁状態で密着させる構成を採用したことにより、スタック構造体10内部の良伝導伝熱性を有するユニット外集電体105、セパレータ103、セル板104やユニット内集電体102等の構成部材から、反応用ガス誘導部材20に対して熱を効率よく伝えることができるとともに、振動や熱分布によるセルユニット100の変形が抑えられて、ユニット外集電体105の片当たりを低減させられ、発電性能の高出力安定化を図ることができる。
上記の構成からなる燃料電池の製造工程は、概ね次のとおりである。
まず、セルユニット100の各中心部分にシール結合材の一例であるAlを主成分とするセラミックス系接着材を二重のリング状に塗布し、1.5(mm)の間隙Sをもって順次重ね合わせてスタック構造体10を形成する。
次に、スタック構造体10の外周縁部10aに対し、絶縁層70を介してガス誘導部材20、20が密着するようにし、例えばボルト(図示しない)等により、スタック構造体10に対してガス誘導部材20、20を固定する。
そして、上記積層したセルユニット100を上下からフランジで挟み込み、スタッドボルトとナット(いずれも図示しない)により、それらセルユニット100同士を締結する。
上記のシール接合材としてはガラス系の接着材や、ガラスにセラミックス繊維やフィラーを加えて成型したガスケットを使用することができる他、上記したように固体電解質型セル101が円盤形に形成されている場合には、金属粉が混在するペースト状接着材や、ガスケット状のろう材や、金属ガスケットを使用することができる。
ここで、本実施形態における他方の反応用ガスの流動状態は、次のとおりである。
図1(B)に示すように、他方の反応用ガスは、反応用ガス導入部材40であるガス導入管から反応用ガス外部外流路入口部Aに導入され、反応用ガス外部外流路Bを通って周回し、反応用ガス外部内流路入口Cを通って、複数のセルユニットの間隙である反応用ガス外部内流路Dに導入され、反応用ガス外部内流路出口Eを通って、反応用ガス外部外流路出口部Fに排出され、反応用ガス排出部材50であるガス排出管から排出される。
以上のように説明した燃料電池の動作は、次のとおりである。
<高負荷運転時>
ガス誘導部材20、20によって他方の反応用ガスをスタック構造体10の外周縁部10aに沿って周回させることによって、スタック構造体10のガス排出側を冷却するとともに、スタック構造体10の外周縁部10aに沿って周回する間に暖められた他方の反応用ガスは、スタック構造体10におけるセルユニット間の間隙Sを通じて反応用ガス排出部材50であるガス排出管に向けて流動する。
これにより、スタック構造体10で発生する熱が反応用ガスにより運ばれ、セルユニット100の面内における上記ガス排出部側でガスが高温と成る領域を、反応用ガス誘導部材20、20によりスタック構造体10の外周縁部10aから冷却することによって、スタック構造体10の固体電解質型セルユニット100の平面内における温度分布の均一化を図ることができ、スタック構造体10の内部を所望の温度差に抑えられる。
また、冷却スポット防止部材60を反応用ガス外部外流路入口部Aと反応用ガス外部外流路出口部Fとを形成するように所定の位置に設けることによって、反応用ガス外部外流路入口部Aに供給される低温の反応用ガスにより、スタック構造体10に発生する局所的な冷却スポットを無くすことが可能となる。
更に、反応用ガス外部外流路入口部Aと反応用ガス外部外流路出口部Fとが冷却スポット防止部材60により形成され、伝熱面積が増加することによって、反応用ガス外部外流路入口部Aに供給される低温の反応用ガスと反応用ガス外部外流路出口部Fから排出される高温の反応用ガスの熱交換を促進し、高温の反応用ガスをスタック構造体10に供給することが可能となり、燃料電池の発電性能を高めることが可能となる。
<低負荷運転時>
ガス誘導部材20、20によって、他方の反応用ガスをスタック構造体10の外周縁部10aに沿って周回させることによって、スタック構造体10のガス排出側を加熱するとともに、スタック構造体10の外周縁部10aに沿って周回する間に冷やされた他方の反応用ガスは、スタック構造体10におけるセルユニット間の間隙Sを通じて反応用ガス排出部材50であるガス排出管に向けて流動する。
これにより、スタック構造体10で発生する熱量がスタック構造体外へ放熱する熱量を上回る場合において、スタック構造体10の外周縁部10aからスタック構造体10を加熱することによって、スタック構造体10の温度を保温すると共に、スタック構造体10の固体電解質型セルユニット100の平面内における温度分布の均一化を図ることができ、スタック構造体10の内部を所望の温度差に抑えられる。
更に、冷却スポット防止部材により反応用ガス外部外流路入口部Aと反応用ガス外部外流路出口部Fとを形成することによって、筐体の外部に反応用ガス排出部材を取り付けるだけでガス排出が可能となるという副次的効果が得られる。
また、筐体の内部に反応用ガス排出部材50を作製して組み込む必要が無く、簡易的に反応用ガス外部外流路Fを形成することが可能となるという副次的効果が得られる。
更に、反応用ガス導入部材40や反応用ガス排出部材50の位置決めが容易となるという副次的効果が得られる。
更にまた、燃料電池における温度分布の均一化を図ることができるため、更なる小型化を図ることができるという副次的効果が得られる。
(2)第2の実施形態
図5(A)は、第2の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図、(B)は、図5(A)の燃料電池の概略的な構成を示す水平断面図である。また、図6は、図5(B)のVI−VI線における断面図の一部を拡大して示す部分拡大図である。なお、図5(A)及び(B)に示す矢印は、他の反応用ガスの流動方向を示している。また、第1の実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
図5及び図6に示すように、本実施形態に係る燃料電池は、反応用ガス誘導部材20及び冷却スポット防止部材60の構成が、上述した第1の実施形態に係る燃料電池と相違している。
即ち、本実施形態においては、反応用ガス誘導部材20が一体型反応用ガス誘導部材ではなく、スタック構造体10の各間隙Sに沿う複数の反応用ガス誘導片20aから成る分割型反応用ガス誘導部材である。また、本実施形態においては、冷却スポット防止部材60が、反応用ガス誘導部材20側の端部であって、スタック構造体10の各間隙Sの間に切り欠きされた溝構造を有する。更に、本実施形態においては、スタック構造体10と反応用ガス誘導部材20とが絶縁層70を介さずに直に接している。
ここで、反応用ガス誘導片20aは、スタック構造体10の外周縁部10a、換言すればセルユニット100の外縁部の約2/3を覆い且つ当該外周縁部10aに沿う長さにした横長方形の板材を、当該外周縁部10aに沿う一円周をなすように曲成したものである。
このような構成とすることにより、第1の実施形態と同様の作用及び効果が得られるだけでなく、スタック構造体10の積層方向の電気的短絡を回避しつつ、スタック構造体10の水平方向の熱伝導性を高めることができ、当該スタック構造体10内部の熱を反応用ガス誘導片20aに効率良く伝達できる。
(3)第3の実施形態
図7(A)は、第3の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図、(B)は、図7(A)の燃料電池の概略的な構成を示す水平断面図である。なお、図7(A)及び(B)に示す矢印は、他の反応用ガスの流動方向を示している。また、第1の実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
同図に示すように、本実施形態に係る燃料電池は、冷却スポット防止部材60の構成が、上述した第1の実施形態に係る燃料電池と相違している。
即ち、本実施形態においては、冷却スポット防止部材60が反応用ガス外部外流路出口部F側の表面に、熱交換効率を高めるための熱交換部材61を複数有する冷却スポット防止部材である。
ここで、熱交換部材61は、スタック構造体10の互いに重なり合うセルユニットの積層ピッチに一致した間隔にして上下多段に水平に配列されたものである。
本実施形態においては、SUS316で形成されたフィンを適用しているが、これに限定されるものではない。例えば、SUS304で形成してもよい。
このような構成とすることにより、第1の実施形態と同様の作用及び効果が得られるだけでなく、冷却スポット防止部材の伝熱面積が増加することによって、反応用ガス外部外流路入口部Aに供給される低温の反応用ガスと反応用ガス外部外流路出口部Fから排出される高温の反応用ガスの熱交換を促進することができる。
(4)第4の実施形態
図8(A)は、第4の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図、(B)は、図8(A)の燃料電池の概略的な構成を示す水平断面図である。なお、図8(A)及び(B)に示す矢印は、他の反応用ガスの流動方向を示している。また、第1の実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
同図に示すように、本実施形態に係る燃料電池は、冷却スポット防止部材60の構成が、上述した第1の実施形態に係る燃料電池と相違している。
即ち、本実施形態においては、冷却スポット防止部材60が反応用ガス外部外流路Bに導入される他方の反応用ガスの流量分布をほぼ均一とするため、反応用ガス外部外流路入口部A側の表面に流量調整部材62を複数有する冷却スポット防止部材である。
ここで、流量調整部材62は、スタック構造体10の互いに重なり合うセルユニットの積層ピッチに一致した間隔にして上下多段に水平に配列されたものである。
本実施形態においては、SUS316で形成されたフィンを適用しているが、これに限定されるものではない。例えば、SUS304で形成してもよい。
このような構成とすることにより、第1の実施形態と同様の作用及び効果が得られるだけでなく、スタック構造体10にほぼ均一な流量分布のガスを供給することができ、各セルユニット100の発電量を等しくすることが可能となり、スタック構造体10全体の発電状態を安定させることができる。
(5)第5の実施形態
図9(A)は、第5の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図、(B)は、図9(A)の燃料電池の概略的な構成を示す水平断面図である。なお、図9(A)及び(B)に示す矢印は、他の反応用ガスの流動方向を示している。また、第1の実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
同図に示すように、本実施形態に係る燃料電池は、冷却スポット防止部材60の形状が、上述した第1の実施形態に係る燃料電池と相違している。
即ち、本実施形態においては、冷却スポット防止部材60が反応用ガス外部外流路Bに導入される他方の反応用ガスの流量分布をほぼ均一とするため、反応用ガス外部外流路入口部A側に湾曲した湾曲構造63を有する冷却スポット防止部材である。
このような構成とすることにより、第1の実施形態と同様の作用及び効果が得られるだけでなく、スタック構造体10にほぼ均一な流量分布のガスを供給することができ、各セルユニット100の発電量を等しくすることが可能となり、スタック構造体10全体の発電状態を安定させることができる。
(6)第6の実施形態
図10は、第6の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す水平断面図の一部を拡大して示す部分拡大図である。なお、図10に示す矢印は、他の反応用ガスの流動方向を示している。また、他の構成は、第1の実施形態において説明したものと同等のものであり、説明を省略する。
同図に示すように、本実施形態に係る燃料電池は、冷却スポット防止部材60の形状が、上述した第1の実施形態に係る燃料電池と相違している。
即ち、本実施形態においては、冷却スポット防止部材60が第1の実施形態における冷却スポット防止部材と異なる他の形状を有するものである。
本実施形態においても、冷却スポット防止部材60は、筐体の内部に設けられ、反応用ガス外部外流路入口部Aと反応用ガス外部外流路出口部Fとを形成しており、反応用ガス外部外流路入口部Aの他の反応用ガスと反応用ガス外部外流路出口部Fの他の反応用ガスとの熱交換を促進し、且つ反応用ガス外部外流路入口部Aの他の反応用ガスとスタック構造体10との熱交換を抑制することができる。
このような構成とすることによっても、第1の実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
(7)第7の実施形態
図11は、第7の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す水平断面図の一部を拡大して示す部分拡大図である。なお、図11に示す矢印は、他の反応用ガスの流動方向を示している。また、他の構成は、第1の実施形態において説明したものと同等のものであり、説明を省略する。
同図に示すように、本実施形態に係る燃料電池は、冷却スポット防止部材60の形状が、上述した第1の実施形態に係る燃料電池と相違している。
即ち、本実施形態においては、冷却スポット防止部材60が第1に実施形態における冷却スポット防止部材と異なる他の形状を有するものである。更に、冷却スポット防止部材60は、圧縮付勢されて反応用ガス誘導部材20に接触している。
ここで、圧縮付勢されて反応用ガス誘導部材20に接触している冷却スポット防止部材60は、弾性を有しており、反応用ガス誘導体20を介してスタック構造体10を保持している。もちろん、反応用ガス導入部材40を保持するようにしてもよい。
このような構成とすることにより、第1の実施形態と同様の作用及び効果が得られるだけでなく、車載時の振動などに起因するスタック構造体10や反応用ガス誘導部材と筐体30との相対的な位置のずれを冷却スポット防止部材60によって抑制することができ、耐震性を向上させることができる。
(8)第8の実施形態
図12(A)は、第8の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図、(B)は、図12(A)の燃料電池の概略的な構成を示す水平断面図である。なお、図12(A)及び(B)に示す矢印は、他の反応用ガスの流動方向を示している。また、第1の実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
同図に示すように、本実施形態に係る燃料電池は、冷却スポット防止部材60の形状、反応用ガス導入部材40の個数、形状及び配置が、上述した第1の実施形態に係る燃料電池と相違している。
即ち、本実施形態においては、冷却スポット防止部材60が第1に実施形態における冷却スポット防止部材と異なる他の形状を有するものである。
また、反応用ガス導入部材40が、第1の実施形態においては2個であり複数個配置されているところ、本実施形態においては、1個である。更に、本実施形態においては、反応用ガス導入部材40が第1に実施形態における反応用ガス導入部材と異なる他の形状を有するものである。更にまた、反応用ガス導入部材40が、第1の実施形態においては、反応用ガス外部外流路入口部Aに配設されているところ、本実施形態においては、反応用ガス外部外流路出口部Fに配設されている。そして、本実施形態においては、反応用ガス外部外流路入口部Aの他の反応用ガスと反応用ガス外部外流路出口部Fの他の反応用ガスとの熱交換をより促進することができる。
このような構成とすることによっても、第1の実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
(9)第9の実施形態
図13(A)は、第9の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図、(B)は、図13(A)の燃料電池の概略的な構成を示す水平断面図である。なお、図13(A)及び(B)に示す矢印は、他の反応用ガスの流動方向を示している。また、第1の実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
同図に示すように、本実施形態に係る燃料電池は、冷却スポット防止部材60の個数及び形状、並びに反応用ガス導入部材40の個数及び形状が、上述した第1の実施形態に係る燃料電池と相違している。
即ち、冷却スポット防止部材60が、第1の実施形態においては2個であり複数個配置されているところ、本実施形態においては1個である。また、本実施形態においては、冷却スポット防止部材60が第1に実施形態における冷却スポット防止部材と異なる他の形状を有するものである。
更に、反応用ガス誘導部材40が、第1の実施形態においては2個であり複数個配置されているところ、本実施形態においては1個である。更にまた、本実施形態においては、反応用ガス誘導部材40が第1に実施形態における反応用ガス誘導部材と異なる他の形状(平面視扁平楕円形)を有するものである。そして、反応用ガス誘導部材40と冷却スポット防止部材との接触面積が大きくなるように配設されており、本実施形態においては、反応用ガス外部外流路入口部Aの他の反応用ガスと反応用ガス外部外流路出口部Fの他の反応用ガスとの熱交換をより促進することができる。
このような構成とすることによっても、第1の実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
(10)第10の実施形態
図14(A)は、第10の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図、(B)は、図14(A)の燃料電池の概略的な構成を示す水平断面図である。なお、図14(A)及び(B)に示す矢印は、他の反応用ガスの流動方向を示している。また、第1の実施形態において説明したものと同等のものについては、それらと同一の符号を付して説明を省略する。
同図に示すように、本実施形態に係る燃料電池は、冷却スポット防止部材60の構成が、上述した第1の実施形態に係る燃料電池と相違している。
即ち、本実施形態においては、冷却スポット防止部材60が反応用ガス導入部材40とスタック構造体10との間の間隙Uの一例である冷却スポット防止部材60の反応用ガス誘導部材20側表面に断熱部材64を有する冷却スポット防止部材である。
本実施形態においては、セラミックファイバーで形成された断熱部材を適用しているが、これに限定されるものではない。例えば、ガラスウールで形成してもよい。
このような構成とすることにより、第1の実施形態と同様の作用及び効果が得られるだけでなく、反応用ガス外部外流路入口部Aの他の反応用ガスとスタック構造体10との熱交換をより抑制することができる。更に、反応用ガス誘導部材20と冷却スポット防止部材60との間のガスシール性を高めることができ、反応用ガスのスムーズな流動を実現することができる。
以上、本発明を若干の実施形態によって説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上述した各実施形態に記載した構成は、各実施形態毎に限定されるものではなく、例えば反応用ガス誘導部材、反応用ガス導入部材などの構成の細部を変更したり、各実施形態の構成を上述した各実施形態以外の組み合わせにしたりすることができる。
また、上述した各実施形態においては、固体電解質型セルとして燃料極支持型を用いる場合を例に挙げて説明したが、固体電解質型セルとして空気極支持型、電解質支持型及び多孔質金属支持型のいずれを採用する場合についても、本発明を適用することができる。
第1の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図(A)及び水平断面図(B)である。 図1(B)のII−II”線における断面図である。 図1(B)のII−II”線における断面図の一部を拡大して示す部分拡大図である。 第1の実施形態に係る燃料電池におけるセルユニットの概略的な構成を示す分解斜視図(A)及びスタック構造体の概略的な構成を示す斜視図(B)である。 第2の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図(A)及び水平断面図(B)である。 図5(B)のVI−VI線における断面図の一部を拡大して示す部分拡大図である。 第3の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図(A)及び水平断面図(B)である。 第4の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図(A)及び水平断面図(B)である。 第5の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図(A)及び水平断面図(B)である。 第6の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す水平断面図の一部を拡大して示す部分拡大図である。 第7の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す水平断面図の一部を拡大して示す部分拡大図である。 第8の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図(A)及び水平断面図(B)である。 第9の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図(A)及び水平断面図(B)である。 第10の実施形態に係る燃料電池の概略的な構成を示す斜視図(A)及び水平断面図(B)である。
符号の説明
10 スタック構造体
20 反応用ガス誘導部材
30 筐体
40 反応用ガス導入部材
50 反応用ガス排出部材
60 反応用ガス誘導部材
100 セルスタック
S、T、U 間隙
Z 反応用ガス内部流路
A 反応用ガス外部外流路入口部
B 反応用ガス外部外流路
C 反応用ガス外部内流路入口
D 反応用ガス外部内流路
E 反応用ガス外部内流路出口
F 反応用ガス外部外流路出口部

Claims (7)

  1. 複数のセルユニットを互いに間隙をもって積層して成り、該セルユニットの内部に燃料ガス及び酸化剤ガスのいずれか一方の反応用ガスが流通する反応用ガス内部流路を有するスタック構造体と、
    上記スタック構造体の外周縁部に設けられ、上記スタック構造体と共に該セルユニットの外側に他方の反応用ガスが流通する反応用ガス外部内流路、反応用ガス外部内流路入口及び反応用ガス外部内流路出口を形成する反応用ガス誘導部材と、
    上記反応用ガス誘導部材と共に該反応用ガス誘導部材の外側に他方の反応用ガスが流通する反応用ガス外部外流路を形成すると共に、上記スタック構造体及び上記反応用ガス誘導部材を収容する筐体と、
    上記筐体に他方の反応用ガスを導入する反応用ガス導入部材と、
    上記筐体の内部に設けられ、反応用ガス外部外流路入口部と反応用ガス外部外流路出口部とを形成すると共に、該反応用ガス外部外流路入口部の他の反応用ガスと該反応用ガス外部外流路出口部の他の反応用ガスとの熱交換を促進し、且つ該反応用ガス外部外流路入口部の他の反応用ガスと上記スタック構造体との熱交換を抑制する冷却スポット防止部材と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池。
  2. 上記冷却スポット防止部材は、一部が上記反応用ガス導入部材と係合すると共に、他部が上記反応用ガス誘導部材と係合し、且つ該反応用ガス導入部材と上記スタック構造体との間に間隙を形成する、ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 上記反応用ガス誘導部材が、上記スタック構造体の各間隙に沿う複数の反応用ガス誘導片から成る分割型反応用ガス誘導部材であり、
    上記冷却スポット防止部材は、上記反応用ガス誘導部材側の端部であって、上記スタック構造体の各間隙の間に切り欠きされた溝構造を有する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池。
  4. 上記冷却スポット防止部材は、上記反応用ガス外部外流路出口部側の表面に、熱交換効率を高めるための熱交換部材を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  5. 上記冷却スポット防止部材は、上記反応用ガス外部外流路に導入される他方の反応用ガスの流量分布をほぼ均一とするため、上記反応用ガス外部外流路入口部側の表面に流量調整部材を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  6. 上記冷却スポット防止部材は、上記反応用ガス外部外流路に導入される他方の反応用ガスの流量分布をほぼ均一とするため、上記反応用ガス外部外流路入口部側に湾曲した湾曲構造を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  7. 上記冷却スポット防止部材は、圧縮付勢されて上記反応用ガス誘導部材に接触している、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池。
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