JP2010072092A - 画像表示装置及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】超解像処理の結果をユーザになるだけ早い段階で提示する。
【解決手段】超解像演算部は、繰り返し演算を利用した再構成型の超解像処理によって、複数の低解像度画像から高解像度画像を生成する。超解像処理は、反復実行される超解像単位処理から成る。超解像演算部は、超解像単位処理を反復実行することによって、複数の低解像度画像から推定した高解像度画像を順次更新し、所定回数更新後の高解像度画像を最終的な高解像度画像として出力する。複数の低解像度画像の撮影直後に1枚の低解像度画像(301)を表示しつつ超解像処理を実行開始する。その後、超解像単位処理の反復実行中においては、その時点で得られている中間的な高解像度画像(303、304)を表示し、超解像処理の完了後に、最終的な高解像度画像(302)を表示する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像を表示可能な画像表示装置及び撮像装置に関する。
複数の低解像度画像から1枚の高解像度画像を生成する高解像度化処理(超解像処理)が提案されている。超解像処理の中で、繰り返し演算(反復演算)を利用した再構成型の超解像処理が代表的な処理として知られている。繰り返し演算を利用した再構成型の超解像処理方法は、超解像処理方法の中で現在最も有効な方法であるが、多くの反復演算を必要とする最適化計算方法であるため、処理に比較的多くの時間がかかる。
一方において、ユーザは、撮影画像の速やかなる表示画面での確認を希望する。従って例えば、高精細な静止画像を得るために、高解像度画像生成用の複数のフレーム画像(低解像度画像)を撮影した場合であっても、撮影画像に基づく画像を速やかに表示すべきである。
これを実現すべく、或る従来方法では、複数のフレーム画像の撮影後、その複数のフレーム画像の内の1枚を表示部に直ちに表示する一方で、その複数のフレーム画像を用いた超解像処理を実行し、超解像処理の完了後、得られた高解像度画像を記録媒体に保存している(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2002−112103号公報
しかしながら、この従来方法では、図24に示す如く、撮影直後にユーザが確認する表示画像(低解像度画像)と事後的に保存される保存画像(高解像度画像)との間で、画質に大きな差が生じるため、後で保存画像を見たとき、ユーザは違和感を抱くことも多い(尚、図24では、超解像処理の効果が誇張されている)。また、この従来方法では、比較的長い時間を要する超解像処理が完了するまで、ユーザは処理の結果を全く確認することができない。これは、超解像処理に基づく高解像度化の効果を少しでも早く確認したいというユーザの要望に反する。超解像処理の結果をユーザになるだけ早い段階で提示することができたならば、これらの問題は解消又は軽減される。尚、実行される画像処理が超解像処理である場合に注目して従来の課題を説明したが、超解像処理以外の画像処理を実行する場合にも同様の課題が存在する。
そこで本発明は、画像処理の結果をユーザになるだけ早い段階で提示することのできる画像表示装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像表示装置は、所定の演算処理によって入力画像から出力画像を生成する演算処理部と、前記演算処理部の生成画像に基づく表示画像を表示部に表示させる表示制御部と、を備えた画像表示装置において、前記表示制御部は、前記演算処理の実行中において、前記演算処理の実行過程で生成される前記演算処理の中間結果を、段階的に前記表示部に表示させることを特徴とする。
これにより、画像処理(演算処理)の結果をユーザになるだけ早い段階で提示することが可能となる。
具体的には例えば、前記演算処理は、反復実行される単位処理を含み、前記演算処理部は、前記入力画像に基づく中間生成画像に対して前記単位処理を反復実行することにより前記中間生成画像を更新して最終的に前記出力画像を生成し、前記表示制御部は、前記単位処理が反復実行されているとき、前記単位処理の反復過程における前記中間生成画像から表示画像を生成して前記表示部に表示させる。
また例えば、前記表示制御部は、前記単位処理が反復実行されているとき、前記演算処理の実行開始時点からの経過時間または前記単位処理が反復実行された回数に応じて段階的に前記表示部の表示内容を更新し、更新時点における最新の中間生成画像を前記表示内容に反映させる。
或いは例えば、前記演算処理部は、前記中間生成画像の画質を改善するために前記単位処理を反復実行して前記中間生成画像を順次更新し、当該画像表示装置は、前記単位処理の反復実行による前記中間生成画像の画質改善量を推定する推定部を更に備え、前記表示制御部は、前記単位処理が反復実行されているとき、推定画質改善量に応じて段階的に前記表示部の表示内容を更新し、更新時点における最新の中間生成画像を前記表示内容に反映させる。
また例えば、前記演算処理は、第1〜第nの単位処理から成り、第iの単位処理により、前記入力画像の一部に基づく第iの中間生成画像が前記出力画像の一部として生成され、前記第1〜第nの単位処理によって生成された第1〜第nの中間生成画像を合成することで前記出力画像の全体が形成され、前記表示制御部は、前記演算処理の実行中において、その時点で得られている第1〜第mの中間生成画像を用いて表示画像を生成して前記表示部に表示させ、n及びmは自然数であってn>mが成立し、iは1≦i≦nを満たす整数である。
本発明に係る撮像装置は、撮影によって画像を取得する撮像部と、前記画像表示装置と、を備える。前記画像表示装置は、前記撮像部によって取得された前記画像を前記入力画像として受ける。
本発明によれば、画像処理の結果をユーザになるだけ早い段階で提示することのできる画像表示装置及び撮像装置を提供することが可能となる。
本発明の意義ないし効果は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。後に第1〜第3実施例を説明するが、まず、各実施例に共通する事項又は各実施例にて参照される事項について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置1の全体ブロック図である。撮像装置1は、例えば、デジタルビデオカメラである。撮像装置1は、動画像及び静止画像を撮影可能となっていると共に、動画像撮影中に静止画像を同時に撮影することも可能となっている。
[基本的な構成の説明]
撮像装置1は、撮像部11と、AFE(Analog Front End)12と、映像信号処理部13と、マイク14と、音声信号処理部15と、圧縮処理部16と、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの内部メモリ17と、SD(Secure Digital)カードや磁気ディスクなどの外部メモリ18と、伸張処理部19と、表示処理部20と、音声出力回路21と、TG(タイミングジェネレータ)22と、CPU(Central Processing Unit)23と、バス24と、バス25と、操作部26と、表示部27と、スピーカ28と、を備えている。操作部26は、録画ボタン26a、シャッタボタン26b及び操作キー26c等を有している。撮像装置1内の各部位は、バス24又は25を介して、各部位間の信号(データ)のやり取りを行う。
TG22は、撮像装置1全体における各動作のタイミングを制御するためのタイミング制御信号を生成し、生成したタイミング制御信号を撮像装置1内の各部に与える。タイミング制御信号は、垂直同期信号Vsyncと水平同期信号Hsyncを含む。CPU23は、撮像装置1内の各部の動作を統括的に制御する。操作部26は、ユーザによる操作を受け付ける。操作部26に与えられた操作内容は、CPU23に伝達される。撮像装置1内の各部は、必要に応じ、信号処理時に一時的に各種のデータ(デジタル信号)を内部メモリ17に記録する。
撮像部11は、撮像素子(イメージセンサ)33の他、図示されない光学系、絞り及びドライバを備える。被写体からの入射光は、光学系及び絞りを介して、撮像素子33に入射する。光学系を構成する各レンズは、被写体の光学像を撮像素子33上に結像させる。TG22は、上記タイミング制御信号に同期した、撮像素子33を駆動するための駆動パルスを生成し、該駆動パルスを撮像素子33に与える。
撮像素子33は、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等からなる固体撮像素子である。撮像素子33は、光学系及び絞りを介して入射した光学像を光電変換し、該光電変換によって得られた電気信号をAFE12に出力する。より具体的には、撮像素子33は、マトリクス状に二次元配列された複数の受光画素(図1において不図示)を備え、各撮影において、各受光画素は露光時間に応じた電荷量の信号電荷を蓄える。蓄えた信号電荷の電荷量に比例した大きさを有する各受光画素からの電気信号は、TG22からの駆動パルスに従って、後段のAFE12に順次出力される。
AFE12は、撮像素子33(各受光画素)から出力されるアナログ信号を増幅し、増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換してから映像信号処理部13に出力する。AFE12における信号増幅の増幅度はCPU23によって制御される。映像信号処理部13は、AFE12の出力信号によって表される画像に対して各種画像処理を施し、画像処理後の画像についての映像信号を生成する。映像信号は、通常、画像の輝度を表す輝度信号Yと、画像の色を表す色差信号U及びVと、から構成される。
マイク14は撮像装置1の周辺音をアナログの音声信号に変換し、音声信号処理部15は、このアナログの音声信号をデジタルの音声信号に変換する。
圧縮処理部16は、映像信号処理部13からの映像信号を、所定の圧縮方式を用いて圧縮する。動画像または静止画像の撮影及び記録時において、圧縮された映像信号は外部メモリ18に記録される。また、圧縮処理部16は、音声信号処理部15からの音声信号を、所定の圧縮方式を用いて圧縮する。動画像撮影及び記録時において、映像信号処理部13からの映像信号と音声信号処理部15からの音声信号は、圧縮処理部16にて時間的に互いに関連付けられつつ圧縮され、圧縮後のそれらは外部メモリ18に記録される。
録画ボタン26aは、動画像の撮影及び記録の開始/終了を指示するための押しボタンスイッチであり、シャッタボタン26bは、静止画像の撮影及び記録を指示するための押しボタンスイッチである。
撮像装置1の動作モードには、動画像及び静止画像の撮影が可能な撮影モードと、外部メモリ18に格納された動画像及び静止画像を表示部27上に再生表示する再生モードと、が含まれる。操作キー26cに対する操作に応じて、各モード間の遷移は実施される。
撮影モードでは、所定のフレーム周期にて順次撮影が行われ、撮像素子33から撮影画像列が取得される。撮影画像列に代表される画像列とは、時系列で並ぶ画像の集まりを指す。また、画像を表すデータを画像データと呼ぶ。画像データも、映像信号の一種と考えることができる。1つのフレーム周期分の画像データによって1枚分の画像が表現される。1つのフレーム周期分の画像データによって表現される1枚分の画像を、フレーム画像とも呼ぶ。
撮影モードにおいて、ユーザが録画ボタン26aを押下すると、CPU23の制御の下、その押下後に得られる映像信号及びそれに対応する音声信号が、順次、圧縮処理部16を介して外部メモリ18に記録される。動画像撮影の開始後、再度ユーザが録画ボタン26aを押下すると、映像信号及び音声信号の外部メモリ18への記録は終了し、1つの動画像の撮影は完了する。また、撮影モードにおいて、ユーザがシャッタボタン26bを押下すると、静止画像の撮影及び記録が行われる。
再生モードにおいて、ユーザが操作キー26cに所定の操作を施すと、外部メモリ18に記録された動画像又は静止画像を表す圧縮された映像信号は、伸張処理部19にて伸張され表示処理部20に送られる。尚、撮影モードにおいては、通常、録画ボタン26a及びシャッタボタン26bに対する操作内容に関係なく、映像信号処理13による映像信号の生成が逐次行われており、その映像信号は表示処理部20に送られる。
表示処理部20は、与えられた映像信号に応じた画像を表示部27に表示させる。表示部27は、液晶ディスプレイなどの表示装置である。また、再生モードにおいて動画像を再生する際、外部メモリ18に記録された動画像に対応する圧縮された音声信号も、伸張処理部19に送られる。伸張処理部19は、受け取った音声信号を伸張して音声出力回路21に送る。音声出力回路21は、与えられたデジタルの音声信号をスピーカ28にて出力可能な形式の音声信号(例えば、アナログの音声信号)に変換してスピーカ28に出力する。スピーカ28は、音声出力回路21からの音声信号を音声(音)として外部に出力する。
映像信号処理部13は、CPU23と協働しつつ、超解像処理を実施することが可能に形成されている。超解像処理によって、複数の低解像度画像から1枚の高解像度画像が生成される。この高解像度画像の映像信号を、圧縮処理部16を介して外部メモリ18に記録することができる。高解像度画像の解像度は、低解像度画像のそれよりも高く、高解像度画像の水平方向及び垂直方向の画素数は、低解像度画像のそれよりも多い。例えば、静止画の撮影指示がなされた時に、複数の低解像度画像としての複数のフレーム画像を取得し、それらに対して超解像処理を実施することにより高解像度画像を生成する。或いは例えば、動画撮影時に得られた複数の低解像度画像としての複数のフレーム画像に対して、超解像処理は実施される。
[超解像処理の基本概念]
超解像処理の基本概念について簡単に説明する。超解像処理の方式の一種として再構成型と呼ばれる方式が存在する。一方で、超解像処理を繰り返し演算(繰り返し型の計算アルゴリズム)にて実現する方式が存在し、この繰り返し演算を再構成型の超解像処理に適用することもできる。本実施形態では、繰り返し演算にて実現できる超解像処理の一種である、繰り返し演算を利用したMAP(Maximum A Posterior)法に基づく再構成型の超解像処理を主たる例にとる。
図2に、繰り返し演算を利用したMAP法に基づく再構成型の超解像処理の概念図を示す。この超解像処理では、実際の撮影によって得られた複数の低解像度画像から1枚の高解像度画像を推定し、この推定した高解像度画像を劣化させることによって元の複数の低解像度画像を推定する。実際の撮影によって得られた低解像度画像を特に「実低解像度画像」と呼び、推定された低解像度画像を特に「推定低解像度画像」と呼ぶ。その後、実低解像度画像と推定低解像度画像との誤差が最小化されるように、高解像度画像と低解像度画像を反復推定し、最終的に取得される高解像度画像を出力する。
図3に、図2に対応する超解像処理の流れをフローチャートにて表す。まず、ステップS11にて、実低解像度画像から初期高解像度画像を生成する。続くステップS12にて、現時点の高解像度画像を構築する元の実低解像度画像を推定する。推定された画像を、上述したように推定低解像度画像と呼ぶ。続くステップS13では、実低解像度画像と推定低解像度画像との差分(差分画像)に基づいて現時点の高解像度画像に対する更新量を導出する。この更新量は、ステップS12〜S14の各処理の反復実行によって実低解像度画像と推定低解像度画像との誤差が最小化されるように導出される。そして、続くステップS14にて、その更新量を用いて現時点の高解像度画像を更新し、新たな高解像度画像を生成する。この後、ステップS12に戻り、新たに生成された高解像度画像を現時点の高解像度画像と捉えて、ステップS12〜S14の各処理が反復実行される。基本的に、ステップS12〜S14の各処理の反復回数が増大するほど、得られる高解像度画像の解像度が実質的に向上し(解像力が向上し)、理想に近い高解像度画像が得られる。
上述した動作の流れを基本とする超解像処理が、撮像装置1内にて実施される。MAP法に基づく超解像処理以外に、ML(Maximum-Likelihood)法、POCS(Projection Onto Convex Set)法、または、IBP(Iterative Back Projection)法に基づく超解像処理を利用することも可能である。
繰り返し演算を利用した再構成型の超解像処理方法は、有効な方法であるが、多くの反復演算を必要とする最適化計算方法であるため、処理に比較的多くの時間がかかる。一方において、ユーザは、撮影画像の速やかなる表示部27上での確認を希望する。従って例えば、高精細な静止画像を得るために、高解像度画像生成用の複数のフレーム画像(実低解像度画像)を撮影した場合であっても、撮影画像に基づく画像を速やかに表示すべきである。これを実現すべく、複数のフレーム画像の撮影後、その複数のフレーム画像の内の1枚を表示部27に直ちに表示する一方で、その複数のフレーム画像を用いた超解像処理を実行し、超解像処理の完了後、得られた高解像度画像の表示部27での表示及び外部メモリ18への保存を実行する、という方法が考えられる。
図4に、この方法の概念図を示す。また、図5は、撮像装置1によって撮影されるべき被写体のアナログ画像である。図4において、画像301は、撮影直後に表示される、超解像処理前のフレーム画像であり、画像302は、超解像処理の完了後に表示される、複数のフレーム画像に基づく高解像度画像である。尚、図4では、超解像処理の効果が誇張されている(後述の図6についても同様)。
図4に対応する方法では、比較的長い時間を要する超解像処理が完了するまで、ユーザは処理の結果を全く確認することができない。これは、超解像処理に基づく高解像度化の効果を少しでも早く確認したいというユーザの要望に反する。また、画像302が相応の時間経過後にしか得られないことに鑑み、ユーザが画像301だけしか表示部27上で確認しないことも多い。このような場合においても、超解像処理の完了後、高解像度画像が外部メモリ18に保存されるが、画像301だけしか確認していなかったユーザが、
その保存画像を事後的に見ると、画像301と保存画像が画質において随分異なるため違和感を抱くこともある。
これらの事情を考慮し、撮像装置1では、超解像処理の実行中において、超解像処理の実行過程で生成される超解像処理の中間結果を段階的に表示部27に表示する。例えば、図6に示す如く、高解像度画像生成用の複数のフレーム画像の撮影直後に画像301を表示しつつ、超解像処理を実行開始し、図3のステップS12〜S14の処理なら成る処理群を反復実行する過程において順次更新されていく中間的な高解像度画像を段階的に表示部27に更新表示する。
図6に対応する方法によれば、画像301が表示されてから比較的短い時間が経過した後に、超解像処理の中間結果とも言うべき、画像303及び304が順次更新表示され、超解像処理の完了後に、最終的な高解像度画像である画像302が表示される。これにより、ユーザは、超解像処理の結果の一部とはいえ、超解像処理の結果を短い待ち時間で確認することができる。また、上記の違和感を抱く可能性も軽減される。
以下、上述のような表示方法、超解像処理の内容、及び/又は、それらに関連する技術的事項を、第1〜第3実施例にて説明する。矛盾が生じない限り、或る実施例にて述べた事項を他の実施例に適用することも可能である。
以下の説明では、特に記述しない限り、撮影によって得られたフレーム画像が実低解像度画像として取り扱われる。また、或る時刻の撮影によって実低解像度画像Faが得られ、その後の撮影によって実低解像度画像Fbが得られるものとする。画像Fa及びFbの撮影間隔は、例えば、フレーム周期に相当する。
また、本明細書では、記述の簡略化上、記号を用いることによって、その記号に対応する名称を略記又は省略することがある。例えば、本明細書において、実低解像度画像Faを単に「画像Fa」又は「Fa」と表現することもあるが、前者と後者は同じものを指す。
<<第1実施例>>
本発明の第1実施例を説明する。図7は、第1実施例に係る映像信号処理部13の内部ブロック図である。図7の映像信号処理部13は、超解像処理部40と、反復制御部50と、第1及び第2信号制御部51及び53と、信号処理部52と、を備えている。超解像処理部40は、フレームメモリ41A及び41Bを有するメモリ部41と、動き量算出部42と、動き量記憶部43と、超解像演算部44と、を備えている。
フレームメモリ41Aは、AFE12からのデジタル信号によって表される、1フレーム分の実低解像度画像の画像データを一時的に記憶する。フレームメモリ41Bは、フレームメモリ41Aに記憶された1フレーム分の実低解像度画像の画像データを一時的に記憶する。フレームメモリ41Aの記憶内容は、1フレームが経過する毎に、フレームメモリ42Bに転送される。これにより、第2フレームの終了時点においては、フレームメモリ41B及び41Aに、夫々、実低解像度画像Fa及びFbの画像データが記録される。
動き量算出部42には、AFE12より現フレームの実低解像度画像の画像データと、フレームメモリ41Aより前回フレームの実低解像度画像の画像データとが与えられる。動き量算出部42は、与えられた両画像データを比較することにより、与えられた2枚の実低解像度画像間の位置ずれ量を表す動き量を算出する。この動き量は、水平成分及び垂直成分を含む二次元量であり、所謂動きベクトルとして表現される。算出された動き量は、動き量記憶部43に記憶される。
動き量算出部42は、代表点マッチング法やブロックマッチング法、勾配法などを用いて、2枚の実低解像度画像間の動き量を算出する。ここで算出される動き量は、実低解像度画像の画素間隔よりも分解能の高い、所謂サブピクセルの分解能を有している。つまり、実低解像度画像内の、水平又は垂直方向に隣接する2つの画素の間隔ppLよりも短い距離を最小単位として動き量が算出される。サブピクセルの分解能を有する位置ずれ量の算出方法として、公知の算出方法を用いることができる。例えば、特開平11-345315号公報に記載された方法や、“奥富,「ディジタル画像処理」,第二版,CG−ARTS協会,2007年3月1日発行”に記載された方法(p.205参照)を用いればよい。
超解像演算部44は、フレームメモリ41A及び41Bから与えられる2枚の実低解像度画像Fa及びFbと、動き量記憶部43に記憶された画像Fa及びFb間の動き量と、に基づき、超解像処理によって高解像度画像を生成する。超解像演算部44は、図3のステップS11〜S14の処理に従い、まず、画像Fa及びFbから更新前の高解像度画像としての初期高解像度画像を生成した後、高解像度画像を順次更新していく。初期高解像度画像を記号Fx1にて表し、初期高解像度画像Fx1に対してステップS14の処理を1回分実行することによって得た高解像度画像を記号Fx2にて表す。即ち、初期高解像度画像Fx1を1回だけ更新することによって高解像度画像Fx2が得られる。この後、高解像度画像Fx2を順次更新することによって、高解像度画像Fx3、Fx4、・・・、が順次得られる。
第1信号処理部51は、超解像演算部44から出力される高解像度画像の画像データを、反復制御部50の制御の下、超解像演算部44及び/又は信号処理部52に出力する。信号処理部52は、第1信号処理部51を介して与えられた高解像度画像の画像データから、その高解像度画像の映像信号(輝度信号及び色差信号)を生成する。第2信号処理部52は、信号処理部52にて生成された高解像度画像の映像信号を、反復制御部50の制御の下、図1の表示処理部20及び/又は圧縮処理部16に出力する。反復制御部50は、第1及び第2信号処理部51及び53を制御するが、その制御の詳細説明の前に、超解像演算部44の構成例を説明する。
[超解像演算部44の構成]
図8は、超解像演算部44の内部ブロック図である。図8の超解像演算部44は、符号61〜65によって参照される部位を備える。
超解像演算部44では、2枚の画像Fa及びFbの内、一方が基準フレームとして且つ他方が参照フレームとして設定される。今、画像Faが基準フレームとして設定された場合を想定する。また、低解像度画像の画素数がuであって、且つ、高解像度画像の画素数がvであるとする。vはuより大きな任意の値とされる。例えば、高解像度画像の解像度が垂直及び水平方向の夫々において低解像度画像のそれの2倍とされるならば、vはuの4倍である。勿論、高解像度画像の解像度は、低解像度画像の解像度の2倍以外であってもよい。u画素から成る実低解像度画像Faの画素値を書き並べた行列をYaにて表し、u画素から成る実低解像度画像Fbの画素値を書き並べた行列をYbにて表す。
初期高解像度推定部61は、図3のステップS11に対応する処理を実行する。参照フレームは参照フレーム及び基準フレーム間の動き量に相当する分だけ基準フレームを位置ずれさせた画像である、とみなすことができる。そこで、初期高解像度推定部61は、動き量記憶部43に記憶された、基準フレームと参照フレームとの間の動き量に基づいて基準フレームに対する参照フレームの位置ずれを検出し、それらの位置ずれを打ち消すための位置ずれ補正を行う。そして、位置ずれ補正後の基準フレーム及び参照フレームを組み合わせることによって、初期高解像度画像を生成する。初期高解像度画像の生成方法として、特開2006−41603号公報にも記載されているような、補間処理を用いた方法を利用可能することができる。
v画素から成る初期高解像度画像Fx1の画素値を書き並べた行列をXにて表す。初期高解像度画像Fx1以外の高解像度画像(例えば、Fx2)の画素値を書き並べた行列もXにて表すこととする。但し、高解像度画像Fxiの行列Xの内容と高解像度画像Fxjの行列Xの内容は異なる(ここで、i≠j)。
選択部62は、初期高解像度推定部61にて生成された高解像度画像(初期高解像度画像)とフレームメモリ65に一時的に記憶された高解像度画像の何れか1つを選択して出力する。選択部62では、1回目の選択動作において、初期高解像度推定部61で推定された初期高解像度画像を選択し、2回目以降の各選択動作において、フレームメモリ65に一時記憶された高解像度画像を選択する。
高解像度更新量算出部(以下、更新量算出部と略記する)63は、選択部62にて選択された高解像度画像と、実低解像度画像Fa及びFbと、動き量記憶部43に記憶された画像Fa及びFb間の動き量に基づいて、選択部62から与えられた高解像度画像に対する実低解像度画像Fa及びFbの位置ずれを算出する。その後、選択部62からの高解像度画像を劣化させて元の低解像度画像(即ち、実低解像度画像Fa及びFb)を推定するために、算出した各位置ずれ、低解像度化によって生じる画像ぼけ、及び、v画素の高解像度画像からu画素の低解像度画像へのダウンサンプリング量をパラメータとするカメラパラメータ行列Wa及びWbを求める。
そして、更新量算出部63は、図3のステップS12の如く、選択部62にて選択された高解像度画像の行列Xに対してカメラパラメータ行列Wa及びWbの夫々を個別に乗じることによって、実低解像度画像Fa及びFbの推定画像に相当する2枚の推定低解像度画像を生成する。この2枚の推定低解像度画像は、行列Wa・X及びWb・Xによって表現される。
推定低解像度画像と実低解像度画像との誤差は|Wa・X−Ya|及び|Wb・X−Yb|によって表される。従って、その誤差を見積もるための評価関数として下記式(1)の評価関数Iを定義し、この評価関数Iを最小化するように高解像度画像に対する更新量を求める。式(1)の右辺の第3項は、選択部62からの高解像度画像に基づく拘束項である。この拘束項γ|C・X|2における行列Cは、事前確率モデルに基づく行列である。行列Cは、「高解像度画像には高域成分が少ない」という事前知識に基づき設定され、例えばラプラシアンフィルタなどのハイパスフィルタによって形成される。また、係数γは、評価関数Iに対する拘束項の重みを表すパラメータである。
I=|Wa・X−Ya|2+|Wb・X−Yb|2+γ|C・X|2 ・・・(1)
評価関数Iを最小化する手法として任意の手法を採用可能であるが、今、勾配法を用いる場合を想定する。この場合、更新量算出部63では、評価関数Iに対する勾配∂I/∂Xが求められる。勾配∂I/∂Xは、下記式(2)によって表される。式(2)において、添え字Tが付与された行列は、元の行列の転置行列を表す。従って例えば、WaTは行列Waの転置行列を表す。
∂I/∂X=2×{WaT・(Wa・X−Ya)+WbT・(Wb・X−Yb)
+γCT・C・X} ・・・(2)
高解像度画像Fxiの行列Xに基づく勾配∂I/∂Xは、高解像度画像Fxiに対する更新量として算出される(ここで、iは自然数)。この算出処理は図3のステップS13の処理に相当する。
減算部64は、図3のステップS14のように、選択部62にて選択された高解像度画像Fxiの行列Xから、その高解像度画像Fxiに対する更新量∂I/∂Xを減算することにより、下記式(3)の行列X'を算出する(ここで、iは自然数)。行列X'は、高解像度画像Fx(i+1)の画素値を書き並べた行列に相当する。減算部64における減算処理によって、高解像度画像Fxiが更新されて更新後の高解像度画像Fx(i+1)が生成される。
X'=X−∂I/∂X ・・・(3)
減算部64による更新によって生成された高解像度画像の画像データは、図7の第1信号制御部51に出力される。超解像処理が完了していない期間(図9に示される、後述の単純反復期間及び段階表示期間)においては、減算部64から出力された高解像度画像の画像データは、第1信号制御部51を介してフレームメモリ65に与えられる。フレームメモリ65は、与えられた高解像度画像の画像データを一時的に記憶し、これを選択部62に与える。これにより、減算部64から出力された高解像度画像が、再度、更新量算出部63及び減算部64によって更新される。以下、高解像度画像Fxiを1回分だけ更新して高解像度画像Fx(i+1)を得る処理を、超解像単位処理と呼ぶ(ここで、iは自然数)。
超解像単位処理の繰り返しの回数に上限回数を設定しておくことができる。超解像単位処理の繰り返し回数に上限回数が設定されている場合、その繰り返し回数が上限回数に達した時点で超解像処理は完了する。また、超解像演算処理の繰り返し回数に関わらず、高解像度画像に対する更新量が十分に小さくなったと判断される場合には、その時点で超解像処理を完了してもよい。
超解像処理の完了後に得られる最終的な高解像度画像を、特に「最終高解像度画像」と呼び、超解像処理の完了前に得られる中間的な高解像度画像を、特に「中間生成高解像度画像」と呼ぶ。例えば、最終高解像度画像が画像Fx9である場合、画像Fx1〜Fx8の夫々は中間生成高解像度画像である。
[反復制御部50による制御]
次に、反復制御部50の制御によって実現される動作を詳説する。反復制御部50の制御に着目した場合、画像Fa及びFbに基づく超解像処理の実行時周辺の期間は、図9に示す如く、単純反復期間、段階表示期間及び完了処理期間に分類される。画像Fa及びFbが超解像演算部44に与えられた後、単純反復期間が開始され、単純反復期間の終了後、段階表示期間が開始され、段階表示期間の終了後、完了処理期間が開始される。超解像単位処理の繰り返し回数が上限回数に達したこと等に起因して超解像処理は完了するが、その完了時点が完了処理期間の開始時点である。
尚、単純反復期間の開始前において、画像Faの画像データが信号処理部52を介して表示処理部20に与えられ、画像Faに基づく表示画像(図6の画像301に対応)が表示部27に表示される。画像Faに基づく表示画像の代わりに、画像Fbに基づく表示画像を表示しても良い。尚、以下、単に表示画像と言った場合、それは、表示部27上に表示される画像を指し、単に表示画面といった場合、それは、表示部27における表示画面を指す。また、本実施形態では、表示部27が撮像装置1に備えられている表示部であることを想定しているが、表示部27は、撮像装置1の外部の表示装置(液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ)であってもよい。
反復制御部50は、単純反復期間、段階表示期間及び完了処理期間において、以下のような動作が実行されるように第1及び第2信号制御部51及び53を制御する。
単純反復期間では、超解像演算部44から出力される高解像度画像の画像データが第1信号制御部51を介して超解像演算部44にのみ与えられる。このため、単純反復期間では、表示部27の表示画像は更新されない一方で、超解像単位処理の反復実行による高解像度画像の更新が行われる。
段階表示期間では、超解像演算部44から出力される高解像度画像(中間生成高解像度画像)の画像データが、第1信号制御部51を介して超解像演算部44に与えられると共に第1信号制御部51、信号処理部52及び第2信号制御部53を介して表示処理部20に与えられる。このため、段階表示期間では、表示部27の表示画像を最新の高解像度画像の内容にて更新可能である。また、この際、超解像単位処理の反復実行による高解像度画像の更新も引き続き行われる。
完了処理期間では、超解像演算部44から出力される高解像度画像(最終高解像度画像)の画像データが、第1信号制御部51を介して信号処理部52にのみ与えられる。その画像データに基づき信号処理部52にて生成された高解像度画像の映像信号は、第2信号制御部53を介して表示処理部20及び圧縮処理部16に出力される。完了処理期間は、超解像処理の完了後に訪れる期間である。
数値例を挙げてより具体的に説明する。図9に示す如く、単純反復期間の開始時刻、段階表示期間の開始時刻、完了処理期間の開始時刻(即ち、超解像処理の完了時点)が、夫々、tA、tB及びtCであるとする。また、高解像度画像Fx9が得られた時点で超解像処理が完了する場合を想定する。つまり、画像Fx9が最終高解像度画像であることを想定する。また、時刻tBにおける最新の高解像度画像がFx3であるとする。
超解像演算部44は、時刻tAを起点として超解像処理を開始する(例えば、初期高解像度画像Fx1の生成を開始する)。単純反復期間において、超解像演算部44にて画像Fx1、Fx2及びFx3が順次生成される。画像Fx1、Fx2及びFx3の画像データは第1信号制御部51からフレームメモリ65には与えられるものの信号処理部52には与えられない。従って、単純反復期間中における表示画像に、画像Fx1、Fx2及びFx3の内容は反映されない。
その後、段階表示期間に至ると、時刻tBと時刻tCとの間において、画像Fx4〜Fx8が超解像演算部44によって順次生成される一方で、画像Fx4〜Fx8が第1信号制御部51、信号処理部52及び第2信号制御部53を介して、順次、表示処理部20に与えられる。このため、画像Fx4が表示処理部20に与えられた時点で、画像Fx4を用いて表示部27の表示画像を更新することができ、画像Fx5が表示処理部20に与えられた時点で、画像Fx5を用いて表示部27の表示画像を更新することができる。例えば、表示処理部20は、画像Fx4が表示処理部20に与えられた時、画像Fx4の全体又は一部を表示部27に表示させ、画像Fx5が表示処理部20に与えられた時、画像Fx5の全体又は一部を表示部27に表示させることができる。画像Fx6〜Fx8についても同様である。図6の画像303及び304は、段階表示期間中に表示される画像に対応する。
時刻tCにおいて画像Fx9が生成されると段階表示期間から完了処理期間に移行する。画像Fx9の画像データは、第1信号制御部51を介して信号処理部52に与えられて映像信号に変換され、その映像信号(画像Fx9の映像信号)は、第2信号制御部53を介して表示処理部20及び圧縮処理部16に送られる。表示処理部20は、画像Fx9の映像信号が与えられた時、画像Fx9を用いて表示部27の表示画像を更新することができる。例えば、表示処理部20は、画像Fx9が表示処理部20に与えられた時、画像Fx9の全体又は一部を表示部27に表示させることができる。図6の画像302は、完了処理期間中又は完了処理期間後に表示される画像に対応する。また、圧縮処理部16は、画像Fx9の映像信号を圧縮し、その圧縮された映像信号は外部メモリ18に保存される。
反復制御部50は、着目時点が単純反復期間及び段階表示期間のどちらに属しているのかを所定の反復制御用指標に基づいて判定すると共に、その反復制御用指標に基づいて段階表示期間中における表示画像の更新タイミングを制御する。この反復制御用指標の例を以下に示す。尚、後にも述べられるが、単純反復期間を存在させなくすることも可能である。つまり、超解像処理の開始後、ただちに段階表示期間に移行するようにしてもよい
(時刻tAと時刻tBを一致させても良い)
第1の反復制御用指標は、超解像処理の実行開始時点(即ち、時刻tA)からの経過時間である。第1の反復制御用指標を用いる場合、反復制御部50は、着目時点における時刻tAからの経過時間TEと、所定の基準経過時間TEREF0とを比較する。そして、TE<TEREF0である時、着目時点が単純反復期間に属していると判断し、TE≧TEREF0であって且つ超解像処理が完了していないとき、着目時点が段階表示期間に属していると判断する。そして、着目時点が段階表示期間に属している時、経過時間TEと所定の基準経過時間TEREF1、TEREF2、TEREF3、・・・とを比較し、図10に示す如く、経過時間TEが基準経過時間TEREF1、TEREF2、TEREF3、・・・に達した時点において、夫々、第1回目、第2回目、第3回目、・・・の表示更新処理を行う。
ここで、0<TEREF0≦TEREF1<TEREF2<TEREF3、・・・である。但し、TEREF=0とすることもできる。TEREFをゼロに設定した場合は、単純反復期間が存在しなくなる。
着目時点における表示更新処理では、その着目時点において得られている最新の高解像度画像が表示部27の表示画像に反映される。例えば、着目時点において得られている最新の高解像度画像が画像Fx4である場合、その画像Fx4の全体又は一部が表示部27に表示されるように表示画像を更新する。1回目の表示更新処理と2回目の表示更新処理との間において、高解像度画像の更新が複数回実行されている場合もあり、この場合は、1回目の表示更新処理において画像Fxiが表示画像に反映され、2回目の表示更新処理において画像Fx(i+1)以外の高解像度画像(例えば、画像Fx(i+2))が表示画像に反映される。
第2の反復制御用指標は、画像Fa及びFbに対する超解像単位処理の実行回数PNである。実行回数PNが1、2、3、・・・の時、超解像演算部44から画像Fx2、Fx3、Fx4・・・が出力される。第2の反復制御用指標を用いる場合、反復制御部50は、着目時点における実行回数PNと所定の基準回数PNREF0とを比較する。そして、PN<PNREF0が成立するならば、着目時点が単純反復期間に属していると判断する。一方、PN≧PNREF0が成立し且つ超解像処理が完了していないとき、着目時点が段階表示期間に属していると判断する。そして、着目時点が段階表示期間に属している時、実行回数PNと所定の基準回数PNREF1、PNREF2、PNREF3、・・・とを比較し、図11に示す如く、実行回数PNが基準回数PNREF1、PNREF2、PNREF3、・・・に達した時点において、夫々、第1回目、第2回目、第3回目、・・・の表示更新処理を行う。ここで、1≦PNREF0≦PNREF1<PNREF2<PNREF3、・・・である。
第3の反復制御用指標は、超解像単位処理の反復実行による高解像度画像の画質改善量である。上述したように、図8の更新量算出部63において、高解像度画像Fxiの画素値を表す行列Xから2枚の推定低解像度画像の画素値を表す行列Wa・X及びWb・Xが生成され、推定低解像度画像と実低解像度画像との誤差|Wa・X−Ya|及び|Wb・X−Yb|に応じた更新量∂I/∂Xが算出されて、該更新量∂I/∂Xに基づく更新によって高解像度画像Fxiから高解像度画像Fx(i+1)が生成される。このような更新量∂I/∂Xによる更新は、高解像度画像の画質を改善するために反復実行される。
従って、更新量∂I/∂Xから、超解像単位処理の反復実行による高解像度画像の画質改善量を推定することができる。第3の反復制御用指標を利用する場合、具体的には以下のように処理する。
更新量∂I/∂Xは行列Xの要素数と同じだけの要素数を有する行列によって表現されている。反復制御部50は、高解像度度画像の更新の度に、更新量∂I/∂Xの各要素の絶対値の総和を求める。高解像度画像Fxiから高解像度画像Fx(i+1)を生成する時に用いた更新量∂I/∂Xの各要素の絶対値の総和をQiにて表す。総和Qiは、高解像度画像Fxiから見た高解像度画像Fx(i+1)の画質改善量を表し、総和Qiが大きいほど、その画質改善量は大きいといえる。
反復制御部50は、高解像度画像Fx(i+1)が生成された時、式“EVi=(Q1+Q2+・・・Qi)”に従って、改善評価値EViを算出する。この改善評価値EViは、初期高解像度画像Fx1から見た高解像度画像Fx(i+1)の画質改善量を表している。このため、改善評価値EViを算出することによって、その画質改善量の推定を行う推定部(不図示)が反復制御部50に内包されている、と考えることもできる。図12に、超解像単位処理の実行回数PNと改善評価値EViの関係を示す。
第3の反復制御用指標を利用する反復制御部50は、着目時点における改善評価値EViと、所定の基準評価値EVREF0とを比較する。そして、EVi<EVREF0である時、着目時点が単純反復期間に属していると判断し、EVi≧EVREF0であって且つ超解像処理が完了していないとき、着目時点が段階表示期間に属していると判断する。そして、着目時点が段階表示期間に属している時、改善評価値EViと所定の基準評価値EVREF1、EVREF2、EVREF3、・・・とを比較し、図12に示す如く、改善評価値EViが基準基準評価値EVREF1、EVREF2、EVREF3、・・・に達した時点において、夫々、第1回目、第2回目、第3回目、・・・の表示更新処理を行う。ここで、0<EVREF0≦EVREF1<EVREF2<EVREF3、・・・である。
[表示処理部]
次に、表示処理部20の構成例を示す。図13は、第1実施例に係る表示処理部20の内部ブロック図を示している。図13の表示処理部20は、表示用映像処理部71、VRAM(Video Random Access Memory)72及び表示ドライバ73を備えている。
撮影モードにおいては映像信号処理部13からの映像信号が表示用映像処理部71に入力され、再生モードにおいては外部メモリ18からの映像信号が伸張処理部19を介して表示用映像処理部71に入力される。表示用映像処理部71に入力される映像信号は、例えば、超解像処理が施されてない低解像度画像の映像信号、又は、図7の映像信号処理部13から出力される最終高解像度画像又は中間生成高解像度画像の映像信号である。
表示用映像処理部71は、与えられた映像信号によって表される画像(低解像度画像又は高解像度画像)が表示部27上にて表示可能となるように、その画像の解像度変換を行い、解像度変換後の画像の映像信号をVRAM72に書き込む。VRAM72は、表示部27に対するビデオ表示部分のメモリである。表示ドライバ73は、VRAM72に書き込まれた映像信号によって表される画像を表示部27の表示画面に表示させる。
[表示用映像処理部]
表示部27の表示画面上に高解像度画像(及び低解像度画像)の全体を表示させることも可能であるが、撮像装置1に備えられる表示パネル27の解像度は、通常、映像信号処理部13にて生成される画像の解像度よりも低いため、高解像度画像の全体画像領域を表示画面に表示させると、超解像処理の効果が分かりにくい。これを考慮し、高解像度画像の全体画像ではなく高解像度画像の一部画像を表示部27に表示させるようにしてもよい。勿論、表示部27が撮像装置1の外部の表示装置であって、その表示装置の解像度が十分に高い場合は、高解像度画像の全体画像に表示するようにしてもよい。以下、高解像度画像の一部画像を表示部27に表示させる場合の処理例を説明する。
表示用映像信号処理部71は、高解像度画像の全体から一部を切り出す切り出し処理を用いて、高解像度画像の一部画像領域を切り出し領域として抽出する。必要に応じ、切り出し処理の前後において、高解像度画像の画像サイズを縮小する縮小処理を行うことも可能である。切り出し領域後の画像サイズ、又は、縮小処理及び切り出し領域後の画像サイズは、表示部27の解像度に応じて決定する。図14(a)において、符号320は高解像度画像の全体画像領域を表し、符号321は切り出し領域を表す。図14(b)の符号322は、切り出し領域321内の画像に相当する表示画像を表している。
単純には例えば、高解像度画像上の所定位置における所定形状の領域を切り出し領域として設定することができる。より具体的には例えば、高解像度画像の中央付近に位置する、所定画像サイズの矩形領域を切り出し領域として抽出することができる。
また、人物の顔部分が表れる顔領域又は顔領域を含む領域を切り出し領域として設定することもできる。映像信号処理部13に含まれる顔検出部(不図示)は、例えば、高解像度画像の元となる低解像度画像Fa(又はFb)の画像データに基づき、公知の顔検出処理によって低解像度画像Fa(又はFb)上の顔領域の位置及び大きさを検出する。この検出結果に基づいて、高解像度画像上の顔領域の位置及び大きさを算出し、その算出結果から、高解像度画像上の切り出し領域の位置及び大きさを求めることができる。
また、ピントの合っている領域を、切り出し領域として設定することもできる。ピントが合っている領域に、撮影者が注目する主要な被写体が存在している可能性が高いからである。例えば、TTL(Through The Lends)方式のコントラスト検出法を用いたオートフォーカス制御に利用されるAF評価値に基づいて、ピントが合っている領域を検出することができる。より具体的には例えば、映像信号処理部13に含まれるAF評価部(不図示)は、高解像度画像の元となる低解像度画像Fa(又はFb)の全体画像領域を複数のAF評価領域に分割し、低解像度画像Fa(又はFb)の画像データから各AF評価領域におけるコントラストを検出する。AF評価領域に含まれる高域周波数成分の量を算出することによって、コントラストに応じたAF評価値を求めることができる。そして、複数のAF評価領域の内、検出されたコントラスト(AF評価値)が最も大きなAF評価領域がピントの合っている領域であると判断して、そのピントの合っている領域に対応する高解像度画像上の領域を切り出し領域に設定する。
また、ユーザによる手動操作(操作部26に対する操作など)に従って、切り出し領域の位置及び大きさを設定しても良い。
[付加項目の表示]
また、高解像度画像の全体又は一部を表す画像に付加項目を重畳し、この重畳後の画像を表示することも可能である。以下に付加項目の例(指標331、332及び340並びに画像335)を説明する。付加項目の生成するための処理を、表示用映像処理部71にて行うことも可能であるし、映像信号処理部13にて行うことも可能である。
例えば、図15に示す如く、単純反復期間又は段階表示期間において、高解像度画像の一部(又は全体)を表す画像に残り処理時間及び経過時間TEを表す指標331を重畳し、重畳後の画像を表示画像として表示する。指標331は画像の水平方向に対して長手方向を有し且つ第1色及び第2色を有する矩形領域であり、その矩形領域内を占める第1色及び第2色領域の面積比率によって残り処理時間及び経過時間TEを表現する。図15において、第1色領域は斜線領域で示されている。第1及び第2色領域は、夫々、指標331の全体を表す矩形領域の左側及び右側に配置され、経過時間TEが増大するにつれて、第2色領域の左端と一致する、第1色領域の右端が右側に移動していく。着目時点における残り処理時間は、着目時点から起算した、超解像処理が完了するまでに必要な時間であり、全処理時間から着目時点における経過時間TEを差し引くことによって求まる。全処理時間は、図9の時刻tAから時刻tCまでの時間であり、超解像処理が完了するまでに反復実行されるべき超解像単位処理の回数と低解像度画像及び高解像度画像の画像サイズから計算される。
また例えば、図16に示す如く、単純反復期間又は段階表示期間において、高解像度画像の一部(又は全体)を表す画像に上記指標331と共に表示更新処理の実行タイミングを示す指標332を重畳し、その重畳後の画像を表示画像として表示してもよい。図16において、指標332は、指標331の下方に位置する、複数の線分から形成される。経過時間TEの増大に伴って第1色領域の右端が右側に移動してゆき、その右端の左右方向における位置が複数の線分の何れかの描画位置と一致したとき、表示更新処理が1回分実行される。表示更新処理の実行タイミングを予め設定又は予想しておくことにより、各線分の描画位置は決定される。
また例えば、図17に示す如く、段階表示期間又は完了処理期間において、高解像度画像の一部を表す画像(切り出し領域の画像)に高解像度画像の全体の縮小画像335を重畳し、その重畳後の画像を表示画像として表示してもよい。縮小画像335は、高解像度画像の元となる低解像度画像(Fa又はFb)の全体の縮小画像であってもよい。
また例えば、図18(a)に示す如く、段階表示期間又は完了処理期間において、高解像度画像の一部(又は全体)を表す画像に超解像処理の効果の期待度を示す指標340を重畳し、その重畳後の画像を表示画像として表示してもよい。より具体的には例えば、図18(b)に示すようなアイコンを用いて、期待度を3段階で分類して表示する。超解像処理によって得られる高解像度画像の解像力(実質的な解像度)は低解像度画像のそれよりも高い。ここにおける期待度とは、超解像処理によって得られる高解像度画像の、低解像度画像に対する、解像力の向上度度合いを指す。
超解像処理による解像力向上は、画像Fa及びFb間にサブピクセル単位の位置ずれが生じていることを前提にして実現される。仮に、画像Fa及びFb間の動き量が完全にゼロであれば、画像Faと画像Fbは完全に同じ画像であるため(実空間上における被写体の動きを無視)、超解像処理による解像力向上は望めない。一方、画像Fa及びFb間に適切な位置ずれが存在しておれば、高い解像力向上を期待できる。
このような観点から、期待度を、高解像度画像の元となる低解像度画像Fa及びFb間の動き量に基づいて推定することができる。例えば、動き量記憶部43の記憶内容に基づき、画像Fa及びFbの動き量の水平成分及び垂直成分を検出し、更に、検出した水平成分の小数点部分MabH及び検出した垂直成分の小数点部分MabVを求める。ここにおける小数点部分とは、低解像度度画像の隣接画素間隔ppLを1とおいた場合における小数点部分である。そして、小数点部分MabH及びMabVに基づいて評価値EVAを求め、EVA>EVA1である時は期待度が第1期待度であると推定し、EVA1≧EVA>EVA2である時は期待度が第2期待度であると推定し、EVA2≧EVAである時は期待度が第3期待度であると推定した上で、推定した期待度を指標340に反映させる。「EVA1>EV2>0」が成立するように、EVA1及びEVA2の値は予め設定される。
ここで、評価値EVAは、小数点部分MabH及びMabVが(0.5×ppL)に近いほど高い値をとるような評価値である。例えば、(|MabH−0.5×ppL|+|MabV−0.5×ppL|)の逆数を評価値EVAとする。超解像処理では、画像Fa及びFb間の動き量に相当する画像Fa及びFb間の位置ずれを補正し、位置ずれ補正後の画像Fa及びFbを組み合わせることで高解像度化を図る。仮に、MabH及びMabVが共にゼロ(或いは略ゼロ)であれば、図19(a)に示す如く、位置ずれ補正後の画像Fa及びFbの対応画素位置は重なり合い、画像Fa及びFbの対応画素は被写体の同じ位置の情報しか示さない。このような状況及びこれに類似する状況では、高い解像力向上効果が見込めない。一方、小数点部分MabH及びMabVが(0.5×ppL)に近ければ、図19(b)に示す如く、画像Faだけでは得られなかった、画像Faの隣接画素間の中間位置付近における被写体の情報を画像Fbから得ることができるため、高い解像力向上効果を期待できる。
[再生時に超解像処理を実行]
上述の説明は、撮影モードにおいて超解像処理を行うことを想定しているが、再生モードにおいて超解像処理を行うことも可能である。この場合、まず、撮影モードにおいて低解像度画像Fa及びFbを取得し、画像Fa及びFbの画像データを圧縮処理部16にて圧縮してから外部メモリ18に記録しておく。その後、再生モードにおいて、外部メモリ18に記録された画像Fa及びFbの圧縮画像データを伸張処理部19にて伸張し、伸張によって得られた画像Fa及びFbの画像データを、順次、図7に示される超解像処理部40に入力すればよい。
つまり、超解像処理部40に対する画像Fa及びFbの画像データの入力主体は、撮影モードで超解像処理を行う場合においてはAFE12であり、これに対し、再生モードで超解像処理を行う場合においては伸張処理部19である。超解像処理部40に対する画像Fa及びFbの画像データの入力主体が異なる点を除き、超解像処理部40の動作及び超解像処理部40の出力データを受ける部位(反復制御部50、第1信号制御部51、信号処理部52、第2信号制御部53、表示処理部20)の動作は、撮影モード及び再生モード間で同様である。従って、再生モードにおいて超解像処理を行う場合も、上述したものと同様の、中間高解像度画像を利用した表示更新処理が実行される。
尚、画像Fa及びFbに基づく超解像処理が完了し、画像Fa及びFbに基づく最終高解像度画像が得られると、その最終高解像度画像の画像データは圧縮処理部16を介して外部メモリ18に記録される。一度、画像Fa及びFbに基づく最終高解像度画像が得られると、画像Fa及びFbに基づく超解像処理の再実行は不要である。
また、超解像処理部50を映像信号処理部13内に設ける例を上述したが(図7参照)、再生モードにおいて超解像処理を行うことを主眼におき、超解像処理部50及び表示更新処理の実行制御を担う部位(主として、反復制御部50)を表示処理部20内に設けておくことも可能である。
<<第2実施例>>
本発明の第2実施例を説明する。上述の第1実施例では、低解像度画像Fa及びFbの全体から高解像度画像Fx1の全体を生成し、その後、1つの超解像単位処理によって高解像度画像Fxiの全体から高解像度画像Fx(i+1)の全体を同時期に生成している。そして、最終高解像度画像が得られるまでに相応の時間がかかることを考慮し、超解像処理の実行中において、超解像処理の中間結果ともいうべき中間高解像度画像を表示するようにしている。
これに対し、第2実施例では、低解像度画像及び高解像度画像の全体画像領域を複数の領域に分割し、複数の分割領域に対する超解像処理を時分割で実行する。そして、分割領域に対する超解像処理の結果を、超解像処理を終えた分割領域から順に表示していく。
より具体的に説明する。図20に、第2実施例に係る超解像処理部40aの内部ブロック図を示す。超解像処理部40aを、図1の映像信号処理部13又は表示処理部20内に設けることが可能である。超解像処理部40aは、符号41〜43及び44aによって参照される各部位を備える。超解像処理部40a内のメモリ部41、動き量算出部42及び動き量記憶部43は、図7に示すものと同じものである。
再生モードにおいては外部メモリ18から伸張処理部19を介して、撮影モードにおいてはAFE12から、画像Fa及びFbの画像データが超解像処理部40aに入力される。第1実施例で述べたように、画像Fa及びFb間の動き量が動き算出部42にて算出されて動き量記憶部43に記憶される。画像Fa及びFbの画像データは、メモリ部41を介して超解像演算部44aに入力される。
超解像演算部44aは、図8の超解像演算部44と同様の構成及び機能を有する。但し、超解像演算部44aでは、減算部64の出力データはフレームメモリ65に直接与えられ、フレームメモリ65は減算部64から出力される高解像度画像の画像データを記憶する。また、図8の超解像演算部44が高解像度画像の全体の画像データを同時期に生成するに対して、超解像演算部44aは、高解像度画像における、第1、第2、第3、・・・の分割領域の画像データを順番に生成する。
説明の具体化のため、低解像度画像及び高解像度画像の全体画像領域を、9つに分割する場合を考える。図21に示す如く、低解像度画像Fa、Fb及び高解像度画像の夫々の全体画像領域を垂直及び水平方向に夫々3等分することにより、分割領域DR1〜DR9を形成する。画像Faの全体画像領域は、画像Faの分割領域DR1〜DR9を合成したものであり、画像Fbの全体画像領域は、画像Fbの分割領域DR1〜DR9を合成したものであり、高解像度画像の全体画像領域は、高解像度画像の分割領域DR1〜DR9を合成したものである。
超解像演算部44aは、分割領域ごとに超解像処理を実行する。個々の超解像処理の内容自体は、第1実施例で示したものと同じである。超解像演算部44aは、「分割領域DRjに対する超解像処理を実行し、それが完了した後に分割領域DRj+1に対する超解像処理を実行する」という動作を、全分割領域に対する超解像処理が完了するまで繰り返し実行する(ここで、jは自然数)。
図22及び図23を参照して、第2実施例に係る超解像処理及び表示画像の変遷の様子を説明する。時刻t0に画像Fa及びFbの画像データが超解像演算部44aに入力され、図22に示す如く、時刻t0の後、時間が進行するにつれ、時刻t1、t2、・・・、t9が、この順番で訪れるものとする。図23は、表示画像が時間の経過と共に変化していく様子を示している。図23において、画像401、402、403及び404は、夫々、時刻t0、t1、t2、及びt9における表示画像を示しており、図23の表示画像内に示された斜線領域は、超解像処理済みの部分を示している。
時刻t0において、表示処理部20は、低解像度画像Faの全体画像を表示画像401として表示する。超解像演算部44aは、時刻t0−t1間において、画像Faの分割領域DR1内の画像データと画像Fbの分割領域DR1内の画像データを用いた超解像処理を実行し、これによって高解像度画像の分割領域DR1内の画像データを生成する。その後、時刻t1−t2間において、画像Faの分割領域DR2内の画像データと画像Fbの分割領域DR2内の画像データを用いた超解像処理を実行し、これによって高解像度画像の分割領域DR2内の画像データを生成する。時刻t2−t3間などについても同様である。つまり、超解像演算部44aは、時刻tj-1−tj間において、画像Faの分割領域DRj内の画像データと画像Fbの分割領域DRj内の画像データを用いた超解像処理を実行し、これによって高解像度画像の分割領域DRj内の画像データを生成する(ここで、jは自然数)。超解像演算部44aでは、時刻tj-1−tj間における、このような単位処理を、9回分、順次実行する。
画像Faの分割領域DRj内の画像データと画像Fbの分割領域DRj内の画像データを用いた超解像処理は、分割領域DRjについての画像Fa及びFb間の動き量に基づいて実行される。分割領域DRjについての画像Fa及びFb間の動き量は、動き量算出部42によって算出されて動き量記憶部43に記憶されている。動き量算出部42は、画像Faの分割領域DRj内の画像データと画像Fbの分割領域DRj内の画像データとに基づいて、分割領域DRjについての画像Fa及びFb間の動き量を算出する。つまり、動き量算出部42は、分割領域ごとに、画像Fa及びFb間の動き量を算出する。但し、画像Fa及びFbの全体に対して1つの動き量を求め、その1つの動き量を、画像Fa及びFb間の、全分割領域DR1〜DR9についての動き量として共通使用することも可能である。
時刻t1において、高解像度画像の分割領域DR1内の画像データが生成されると、その画像データは超解像処理部40aから表示処理部20に送られ、表示処理部20は、低解像度画像Faの分割領域DR2〜DR9内の画像データと高解像度画像の分割領域DR1内の画像データとに基づいて、図23の表示画像402を表示部27に表示させる。表示画像402は、低解像度画像Faの分割領域DR2〜DR9内の画像と、高解像度画像の分割領域DR1内の画像(中間生成画像)とを合成した画像である。
同様に、時刻t2において、高解像度画像の分割領域DR2内の画像データが生成されると、その画像データは超解像処理部40aから表示処理部20に送られ、表示処理部20は、低解像度画像Faの分割領域DR3〜DR9内の画像データと高解像度画像の分割領域DR1及びDR2内の画像データとに基づいて、図23の表示画像403を表示部27に表示させる。表示画像403は、低解像度画像Faの分割領域DR3〜DR9内の画像と、高解像度画像の分割領域DR1及びDR2内の画像(2枚の中間生成画像)とを合成した画像である。
時刻t3〜t8についても同様の表示画像の更新が行われ、時刻t9において、高解像度画像の分割領域DR9内の画像データが生成されると、画像Fa及びFbの全体画像領域に対する超解像処理は終了する。時刻t9において、高解像度画像の分割領域DR9内の画像データは、表示処理部20に送られ、表示処理部20は、時刻t1〜t9において送られてきた高解像度画像の分割領域DR1〜DR9内の画像データに基づいて、図23の表示画像404を表示部27に表示させる。表示画像404は、高解像度画像の分割領域DR1〜DR9内の画像を合成した画像、即ち、最終的に生成されるべき高解像度画像の全体画像である。超解像処理部40aにて生成された高解像度画像の全画像データは、圧縮処理部16を介して外部メモリ18に記録される。
尚、上述の説明では、超解像処理の対象となる分割領域が、左上から右下に向かってラスタ走査のように走査されているが、この走査の方法は任意に変更可能である。
<<第3実施例>>
本発明の第3実施例を説明する。上述の第1及び第2実施例では、入力画像に対して行われるべき演算処理(画像処理)が超解像処理であることを前提とし、最終的に得るべき出力画像の生成に相応の時間がかかることに鑑みて、演算処理の実行過程で生成される演算処理の中間結果を段階的に表示するようにしている。第1及び第2実施例にとっての上記入力画像は、複数枚の低解像度画像であり、第1及び第2実施例にとっての上記出力画像は、1枚の最終高解像度画像である。
しかしながら、本発明において、入力画像から出力画像を生成するための所定の演算処理は超解像処理に限定されず、また、その演算処理に第1実施例の超解像単位処理のような処理の反復実行が含まれているか否かも問わない。故に、出力画像を得るための入力画像の枚数も複数枚とは限らず、1枚であっても良い。所定の演算処理は、空間フィルタリング、周波数フィルタリング、幾何学的変換などの任意の画像処理である。このように、本発明にかかる表示方法は、比較的長い時間(例えば数秒〜数十秒)がかかる演算処理によって入力画像から出力画像を生成する、任意の装置又は方法に適用可能である。尚、当然ではあるが、入力画像と出力画像は互いに異なる画像である。
入力画像は撮像装置1の撮影によって得られた画像でなくても構わないが、今、入力画像が撮像装置1の撮影によって得られた1枚のフレーム画像であることを想定して、以下に、第3実施例に係る表示方法の具体例を説明する。この表示方法の具体例は、第2実施例に係るそれと類似している。
映像信号処理部13は、1枚の入力画像(フレーム画像)IINに対して所定の演算処理を施すことで1枚の出力画像IOを生成する。映像信号処理部13は、入力画像IIN及び出力画像IOの全体画像領域を複数の分割領域に分割する。説明の具体化のため、図21の示す如く、入力画像IIN及び出力画像IOの夫々の全体画像領域を垂直及び水平方向に夫々3等分することにより、分割領域DR1〜DR9を形成する。入力画像IINの全体画像領域は、入力画像IINの分割領域DR1〜DR9を合成したものであり、出力画像IOの全体画像領域は、出力画像IOの分割領域DR1〜DR9を合成したものである。映像信号処理部13は、分割領域ごとに所定の演算処理を実行する。映像信号処理部13は、「入力画像IINの分割領域DRj内の画像に対して所定の演算処理を実行し、それが完了した後に入力画像IINの分割領域DRj+1内の画像に対して所定の演算処理を実行する」という動作を、所定の演算処理が全分割領域に対して完了するまで繰り返し実行する(ここで、jは自然数)。
時刻t0の後、時間が進行するにつれ、時刻t1、t2、・・・、t9が、この順番で訪れるものとする。時刻t0において、表示処理部20は、入力画像IINの全体画像を表示画像として表示する。映像信号処理部13は、時刻tj-1−tj間において、入力画像IINの分割領域DRj内の画像(画像データ)に対して所定の演算処理を実行し、これによって出力画像IOの分割領域DRj内の画像(画像データ)を生成する(ここで、jは自然数)。時刻tj-1−tj間における、このような単位処理が、9回分、順次実行される。
時刻t1において、出力画像IOの分割領域DR1内の画像データが生成されると、その画像データは表示処理部20に送られ、表示処理部20は、入力画像IINの分割領域DR2〜DR9内の画像データと出力画像IOの分割領域DR1内の画像データとに基づき、入力画像IINの分割領域DR2〜DR9内の画像と出力画像IOの分割領域DR1内の画像(中間生成画像)とを合成した画像を、表示部27に表示させる。
同様に、時刻t2において、出力画像IOの分割領域DR2内の画像データが生成されると、その画像データは表示処理部20に送られ、表示処理部20は、入力画像IINの分割領域DR3〜DR9内の画像データと出力画像IOの分割領域DR1及びDR2内の画像データとに基づき、入力画像IINの分割領域DR3〜DR9内の画像と出力画像IOの分割領域DR1及びDR2内の画像(2枚の中間生成画像)とを合成した画像を、表示部27に表示させる。
時刻t3〜t8についても同様の表示画像の更新が行われ、時刻t9において、出力画像IOの分割領域DR9内の画像データが生成されると、入力画像IINから出力画像IOを生成するための処理は終了する。時刻t9において、出力画像IOの分割領域DR9内の画像データは表示処理部20に送られ、表示処理部20は、時刻t1〜t9において送られてきた出力画像IOの分割領域DR1〜DR9内の画像データに基づき、出力画像IOの分割領域DR1〜DR9内の画像を合成した画像、即ち最終的に生成されるべき出力画像IOの全体画像を表示部27に表示させる。生成された出力画像IOの全画像データは、圧縮処理部16を介して外部メモリ18に記録される。
<<変形等>>
上述した説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。上述の実施形態の変形例または注釈事項として、以下に、注釈1〜注釈5を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
上述の実施形態では、高解像度画像を生成するために利用される低解像度画像の枚数が2となっているが、それは2以外であってもよい。
[注釈2]
上述の説明では、画像データに基づく演算によって実低解像度画像間の動き量を導出しているが、実空間上における撮像装置1の動きを検出するセンサ(不図示)の検出結果に基づいて、実低解像度画像間の動き量を導出するようにしてもよい。撮像装置1の動きを検出するセンサは、例えば、撮像装置1の角速度を検出する角速度センサ、撮像装置1の角加速度を検出する角加速度センサ、若しくは、撮像装置1の加速度を検出する加速度センサ、又は、それらの組み合わせである。また、そのようなセンサの検出結果と画像データの双方に基づいて、実低解像度画像間の動き量を導出してもよい。
[注釈3]
図1の撮像装置1は、ハードウェア、或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。特に、映像信号処理部13及び表示処理部20内で実行される処理の全部又は一部を、ソフトウェアを用いて実現することも可能である。勿論、それらをハードウェアのみで形成することも可能である。ソフトウェアを用いて撮像装置1を構成する場合、ソフトウェアにて実現される部位についてのブロック図は、その部位の機能ブロック図を表すことになる。
[注釈4]
例えば、以下のように考えることができる。第1実施例においては、図7の超解像処理部40、反復制御部50、第1信号制御部51、信号処理部52及び第2信号制御部53と図13の表示処理部20とを含むブロックによって、第1の画像表示装置が形成される。第1の画像表示装置に、表示部27が更に含まれていると考えることもできる。第1の画像表示装置は、超解像処理によって複数の低解像度画像から高解像度画像を生成する超解像処理部40と、超解像処理部40にて生成される高解像度画像に基づく表示画像を表示部27に表示させる表示制御部とを含む。この表示制御部は、主として反復制御部50及び表示処理部20によって形成されるが、この表示制御部に、第1信号制御部51、信号処理部52及び第2信号制御部53の全部又は一部が含まれていると考えることもできる。
第2実施例においては、超解像処理によって複数の低解像度画像から高解像度画像を生成する超解像処理部40a(図20)と、超解像処理部40aにて生成される高解像度画像に基づく表示画像を表示部27に表示させる表示処理部20(図13)とを含むブロックによって、第2の画像表示装置が形成される。第2の画像表示装置に、表示部27が更に含まれていると考えることもできる。
第3実施例においては、映像信号処理13及び表示処理部20を含むブロックによって、第3の画像表示装置が形成される。第3の画像表示装置に、表示部27が更に含まれていると考えることもできる。
[注釈5]
上記の第1、第2又は第3の画像表示装置の機能を撮像装置1と異なる電子機器(例えば、画像処理機能を備えた画像再生装置;不図示)にて実現することも可能である。この場合、その電子機器内に第1、第2又は第3の画像表示装置と同等の画像表示装置を設けるようにし、撮像装置1にて1枚以上のフレーム画像を取得した後、その1枚以上のフレーム画像の画像データを無線又は有線にて或いは記録媒体を介して上記電子機器に供給すればよい。
本発明の実施形態に係る撮像装置の全体ブロック図である。 繰り返し演算を利用したMAP法に基づく再構成型の超解像処理の概念図である。 図2に対応する超解像処理の流れを表すフローチャートである。 超解像処理の実行時周辺の、表示画像の例を示す図である。 図1の撮像装置によって撮影されるべき被写体のアナログ画像を示す図である。 本発明の実施形態に係り、超解像処理の実行前後及び実行中の表示画像の例を示す図である。 本発明の第1実施例に係る映像信号処理部の内部ブロック図である。 図7の超解像演算部の内部ブロック図である。 本発明の第1実施例に係り、超解像処理の実行時周辺の期間が3つの期間に分類される様子を示す図である。 本発明の第1実施例に係り、超解像処理の実行開始時点からの経過時間と表示更新処理の実行タイミングとの関係を示す図である。 本発明の第1実施例に係り、超解像単位処理の実行回数と表示更新処理の実行タイミングとの関係を示す図である。 本発明の第1実施例に係り、超解像単位処理の実行回数と、超解像単位処理の反復実行による画質改善量を表す改善評価値との関係を示す図である。 本発明の第1実施例に係る表示処理部の内部ブロック図である。 本発明の第1実施例に係り、高解像度画像の全体を表す図(a)と表示画像(b)とを示す図である。 本発明の第1実施例に係り、表示画像に付加項目が重畳される様子を示す図である。 本発明の第1実施例に係り、表示画像に他の付加項目が重畳される様子を示す図である。 本発明の第1実施例に係り、表示画像に更に他の付加項目が重畳される様子を示す図である。 本発明の第1実施例に係り、表示画像に更に他の付加項目が重畳される様子を示す図(a)と、その付加項目を表すアイコンを示す図(b)である。 本発明の第1実施例に係り、位置合わせ後の2枚の低解像度画像間における画素位置関係の例を示す図である。 本発明の第1実施例に係り、位置合わせ後の2枚の低解像度画像間における画素位置関係の他の例を示す図である。 本発明の第2実施例に係り、画像の全体が複数の領域に分割される様子を示す図である。 本発明の第2実施例に係る超解像処理の流れを示す図である。 本発明の第2実施例に係り、表示画像の変遷の様子を示す図である。 従来技術に係り、撮影直後にユーザが確認する表示画像(低解像度画像)と事後的に保存される保存画像(高解像度画像)とを示す図である。
符号の説明
1 撮像装置
11 撮像部
13 映像信号処理部
20 表示処理部
27 表示部
33 撮像素子
40、40a 超解像処理部
44、44a 超解像演算部
50 反復制御部

Claims (6)

  1. 所定の演算処理によって入力画像から出力画像を生成する演算処理部と、
    前記演算処理部の生成画像に基づく表示画像を表示部に表示させる表示制御部と、を備えた画像表示装置において、
    前記表示制御部は、前記演算処理の実行中において、前記演算処理の実行過程で生成される前記演算処理の中間結果を、段階的に前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記演算処理は、反復実行される単位処理を含み、
    前記演算処理部は、前記入力画像に基づく中間生成画像に対して前記単位処理を反復実行することにより前記中間生成画像を更新して最終的に前記出力画像を生成し、
    前記表示制御部は、前記単位処理が反復実行されているとき、前記単位処理の反復過程における前記中間生成画像から表示画像を生成して前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記表示制御部は、前記単位処理が反復実行されているとき、前記演算処理の実行開始時点からの経過時間または前記単位処理が反復実行された回数に応じて段階的に前記表示部の表示内容を更新し、更新時点における最新の中間生成画像を前記表示内容に反映させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記演算処理部は、前記中間生成画像の画質を改善するために前記単位処理を反復実行して前記中間生成画像を順次更新し、
    当該画像表示装置は、前記単位処理の反復実行による前記中間生成画像の画質改善量を推定する推定部を更に備え、
    前記表示制御部は、前記単位処理が反復実行されているとき、推定画質改善量に応じて段階的に前記表示部の表示内容を更新し、更新時点における最新の中間生成画像を前記表示内容に反映させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  5. 前記演算処理は、第1〜第nの単位処理から成り、
    第iの単位処理により、前記入力画像の一部に基づく第iの中間生成画像が前記出力画像の一部として生成され、
    前記第1〜第nの単位処理によって生成された第1〜第nの中間生成画像を合成することで前記出力画像の全体が形成され、
    前記表示制御部は、前記演算処理の実行中において、その時点で得られている第1〜第mの中間生成画像を用いて表示画像を生成して前記表示部に表示させ、
    n及びmは自然数であってn>mが成立し、iは1≦i≦nを満たす整数である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  6. 撮影によって画像を取得する撮像部と、
    画像表示装置と、を備え、
    前記画像表示装置として請求項1〜請求項5の何れかに記載の画像表示装置を用い、
    前記画像表示装置は、前記撮像部によって取得された前記画像を前記入力画像として受けることを特徴とする撮像装置。
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