JP2010068613A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単かつ確実に電線間を止水できるワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】ワイヤハーネス1Aは、電線束2と、位置決め部材3Aと、止水部4とを備えている。電線束2は、複数の電線20からなる。位置決め部材3Aは、電線束2の端部に取り付けられて、電線束2の端部における複数の電線20を互いに離れた状態に位置決めする。止水部4は、電線束2の端部におけるそれぞれの電線20間の間隙に止水剤を充填して形成されて、電線20間の間隙を止水する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電線からなる電線束を備えたワイヤハーネスに関する。
自動車には多くの電子機器が搭載されており、電子機器はワイヤハーネスを介して自動車や他の電子機器と接続されている。ワイヤハーネスは、複数の電線からなる電線束を備えている。電線は、導電性材料で構成された芯線と、該芯線を被覆する絶縁性材料で構成された被覆部とを備えている。
前述したワイヤハーネスは、例えば、自動車の車体パネルの孔に取り付けられるグロメットを通して、エンジンルームと車室とに亘って配索される。このような場合、エンジンルーム内の水等の液体がワイヤハーネスを伝って車室内に浸入する虞がある。このため、グロメット内に通される部分の電線束を水分硬化型のシリコーンRTV等の止水剤で覆って、止水部を形成している(例えば、特許文献1参照)。
また、前述したワイヤハーネスは、例えば、複数の電線の端部の芯線を露出させて該芯線同士を超音波溶接や抵抗溶接等によって接合して接合部を形成し、これら電線を電気的に接続している。このような場合、水等の液体が接合部に直接付着したり、電線束の外周面や電線束の内部(即ち電線間の間隙)を伝った水等の液体が接合部に付着したりして、接合部が腐食される虞がある。このため、電線束の端部をホットメルト樹脂等の止水剤で覆って、止水部を形成している。
しかしながら、前述した水分硬化型のシリコーンRTV等の止水剤やホットメルト樹脂等の止水剤は粘度が高いので、電線間の間隙に確実に行き渡らせることが難しく、該間隙に毛細管現象によって水等の液体が入り込んでしまい確実に止水するのが難しいといった問題があった。
このような問題を解決するため、例えば、電線束をシアノアクリレート等の常温硬化型の止水剤槽に浸す等して電線間に該止水剤を行き渡らせて止水層を形成した後に、この止水層の表面に前述した止水部を形成する処理が行われている。シアノアクリレート等の常温硬化型の止水剤は粘性が低いので、電線間に確実に行き渡らせることができ、予め止水層を形成することによって該電線間を確実に止水できる。
特開2005−73422号公報
しかしながら、前述したシアノアクリレート等の止水剤は常温硬化型であるので、材料管理に大変な手間がかかるといった問題があった。また、このような止水剤の塗布設備が必要になるので、設備管理が必要になるとともに、設備コストがかかるといった問題があった。
本発明は、このような問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、簡単かつ確実に電線間を止水できるワイヤハーネスを提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、複数の電線からなる電線束を備えたワイヤハーネスにおいて、前記電線束の所定位置に取り付けられて、前記所定位置における前記複数の電線を互いに離れた状態に位置決めする位置決め部材と、前記所定位置におけるそれぞれの電線間の間隙に止水剤を充填して形成されて、前記間隙を止水する止水部と、を備えたことを特徴としたワイヤハーネスである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載されたワイヤハーネスにおいて、前記位置決め部材が、内部に1本の電線を通す貫通孔を備え、前記貫通孔が、互いに間隔をあけて複数設けられたことを特徴としたワイヤハーネスである。
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載されたワイヤハーネスにおいて、前記位置決め部材が、内部に1本の電線を通す貫通孔を1つ備え、複数設けられたことを特徴としたワイヤハーネスである。
請求項4に記載された発明は、請求項2または請求項3に記載されたワイヤハーネスにおいて、前記位置決め部材が弾性材料で構成されるとともに、前記位置決め部材の外面と前記貫通孔の内面との間に形成され、前記位置決め部材の外面から前記貫通孔内に電線を通すスリットを備えたことを特徴としたワイヤハーネスである。
請求項1に記載された発明によれば、電線束の所定位置に取り付けられてこの所定位置における複数の電線を互いに離れた状態に位置決めする位置決め部材と、所定位置におけるそれぞれの電線間の間隙に止水剤を充填して形成されて該間隙を止水する止水部とを備えている。このため、位置決め部材によってそれぞれの電線が十分な間隙を有した状態で位置決めされ、従来のようにこの間隙に毛細管現象によって水等の液体が浸入することがない。さらに、ホットメルト剤等の比較的粘度の高い止水剤であってもこの間隙に確実に充填されて止水部が形成されるので、従来のシアノアクリレート等の常温硬化型の止水剤のような材料管理や塗布設備が必要となる止水剤を用いることなく、簡単かつ確実に電線間を止水できる。
請求項2に記載された発明によれば、位置決め部材が内部に1本の電線を通す貫通孔を備えかつこの貫通孔が互いに間隔をあけて複数設けられているので、それぞれの貫通孔内を通った電線が確実に十分な間隙を有した状態で位置決めされ、この間隙に止水剤を確実に充填して止水部を形成できる。
請求項3に記載された発明によれば、位置決め部材が内部に1本の電線を通す貫通孔を1つ備えて複数設けられているので、それぞれの位置決め部材の貫通孔を通った電線が確実に十分な間隙を有した状態で位置決めされ、この間隙に止水剤を確実に充填して止水剤を形成できる。
請求項4に記載された発明によれば、位置決め部材が弾性材料で構成されるとともに、位置決め部材の外面と貫通孔の内面との間に形成されたスリットを備えているので、位置決め部材の外面から貫通孔内に電線を通すことができる。したがって、電線を貫通孔内に簡単に通すことができ、電線束の所定位置に位置決め部材を簡単に取り付けることができる。
以下、本発明の第一の実施形態にかかるワイヤハーネス1Aを図1ないし図8を参照して説明する。本発明の第一の実施形態にかかるワイヤハーネス1Aは、例えば、移動体としての自動車に配索される。ワイヤハーネス1Aは、図1及び図2に示すように、電線束2と、位置決め部材3Aと、止水部4とを備えている。
電線束2は、複数の電線20からなる。電線20は、図1等に示すように、導電性材料で構成された芯線21と、絶縁性材料で構成された被覆部22とを備えている。芯線21は、複数の素線(図示せず)が撚られて形成されている。素線は、例えば、銅やアルミニウム等の導電性の金属で構成されている。なお、図示例において電線20は4本であるが、電線20の数は複数であれば何本でもよい。また、芯線21は、一本の素線から構成されていてもよい。
被覆部22は、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂やポリプロピレン系樹脂等の絶縁性の合成樹脂で構成されている。被覆部22は、芯線21を被覆している。このため、被覆部22の外周面は、電線20の外周面をなしている。電線20の端部では、一部の被覆部22が皮剥きされて除去され、芯線21が露出している。
前述した電線束2において、複数の電線20の端部から露出した芯線21同士は、互いに接合されている。この芯線21同士の接合部分と接合部23という。接合部23は、露出した芯線21同士を超音波溶接や抵抗溶接することで形成されている。接合部23は、それぞれの芯線21同士を電気的に接続して、複数の電線20同士を電気的に接続する。
位置決め部材3Aは、ゴムや熱可塑性エラストマー等の弾性材料で構成されている。位置決め部材3Aは、図3に示すように、円盤状の本体部30Aと、本体部30Aを貫通した貫通孔31とを備えている。貫通孔31は、平面形状が円形状に形成され、本体部30Aの厚さ方向に沿って該本体部30Aの中央を貫通している。貫通孔31は、内部に1本の電線20を通す。貫通孔31の内径は電線20の被覆部22の外径よりも僅かに小さく形成されており、貫通孔31内に通された電線20の被覆部22の外周面は、貫通孔31の内面と密着する。
前述した貫通孔31は、電線束2を構成する電線20の本数に対応して設けられている。本実施形態では、貫通孔31は電線20の本数と同数(4つ)設けられ、複数設けられている。複数の貫通孔31は、互いに間隔をあけて設けられている。そして、それぞれの貫通孔31は、電線束2を構成する4本の電線20のうちの任意の1本の電線20を内部に通す。
前述した位置決め部材3Aは、電線束2の端部に取り付けられて、電線束2の端部における複数の電線20を互いに離れた状態に位置決めする。この「離れた状態」とは、後述する比較的粘度が高いホットメルト樹脂等の止水剤が確実に行き渡ることが可能な程度に離れた状態を示している。
止水部4は、ホットメルト樹脂等の止水剤で構成されている。ホットメルト樹脂としては、例えば、熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン系樹脂やポリエチレン系樹脂やアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂、等が挙げられる。このような止水剤は、加熱されることで溶融し、この溶融した状態で電線20の間隙に充填される。その後、冷却されて常温で固化(または半固化)して前記間隙を止水し、電線20間を止水する。
前述した止水部4は、図7に示すように、金型5を用いて形成されている。金型5は、金型本体50と、金型本体50の外表面から凹に形成された凹部51とを備えている。凹部51は、円筒状に形成されている。止水部4は、凹部51内に電線束2の端部を位置付けて、この凹部51内に溶融した止水剤を充填することで形成されている。止水部4は、円筒状に形成されている。止水部4は、電線束2の端部全体を覆うように形成されて、接合部23、電線束2の端部(の電線20の)の外周面を防水するとともに、電線20の間隙を止水する。
前述したワイヤハーネス1Aを止水(防水)する方法を、図4ないし図8を参照して説明する。まず、電線束2のそれぞれの電線20の端部を皮剥きして芯線21を露出させ、これら電線20を矢印A1(図4、貫通孔31の中心軸方向)に沿ってそれぞれ位置決め部材3Aの貫通孔31内に通していき(図4)、電線束2の端部に位置決め部材3Aを取り付ける(図5)。
その後、露出した芯線21同士を接合して接合部23を形成し、位置決め部材3Aを挟んで接合部23と反対側の電線束2に粘着テープ6を巻き付けてこれら電線20を束ねる(図6)。すると、位置決め部材3A近傍の電線20は鳥かご状に配されて、該位置決め部材3A近傍の電線20間には十分な大きさの間隙が形成される。
そして、この電線束2の端部を金型5内に位置付けて、該金型5内に溶融された止水剤を充填して、止水部4を形成する(図7)。止水剤は、電線20間の間隙に確実に行き渡る。このとき、電線束2の粘着テープ6が巻き付けられた部分が金型5内に入らないようにするのが好ましい。これは、粘着テープ6の巻き付けられた部分の電線20間の間隙は小さくなっており、この間隙に止水剤が十分に行き渡らない虞があるためである。その後、冷却して止水剤が固化した後に金型5内から取り出す(図8)。以上のように、電線束2の端部が止水(防水)され、ワイヤハーネス1Aが止水(防水)される。
本実施形態によれば、電線束2の端部に取り付けられてこの端部における複数の電線20を互いに離れた状態に位置決めする位置決め部材3Aと、電線束2の端部におけるそれぞれの電線20の間隙に止水剤を充填して形成されて該間隙を含む電線束2の端部全体を止水する止水部4とを備えている。このため、位置決め部材3Aによってそれぞれの電線20が十分な間隙を有した状態で位置決めされ、従来のようにこの間隙に毛細管現象によって水等の液体が浸入することがない。さらに、ホットメルト剤等の比較的粘度の高い止水剤であってもこの間隙に確実に充填されて止水部4が形成されるので、従来のシアノアクリレート等の常温硬化型の止水剤のような材料管理や塗布設備が必要となる止水剤を用いることなく、簡単かつ確実に電線束2の端部を防水しかつ電線20間を止水できる。
位置決め部材3Aが内部に1本の電線20を通す貫通孔31を備えかつこの貫通孔31が互いに間隔をあけて複数設けられているので、それぞれの貫通孔31内を通った電線20が確実に十分な間隙を有した状態で位置決めされ、この間隙に止水剤を確実に充填して止水部4を形成できる。
本実施形態においては、位置決め部材3Aが電線束2の端部に取り付けられ、止水部4が電線束2の端部に設けられていた。しかしながら本発明では、位置決め部材3Aが電線束2の中央(端部以外の所定位置)に取り付けられ、止水部4が電線束2の中央(端部以外の所定位置)に設けられてもよい。また、本実施形態においては、位置決め部材3Aが弾性材料で構成されていたが、例えば熱可塑性樹脂等の非弾性材料で構成されていてもよい。また、本実施形態においては、電線束2に粘着テープ6を巻き付けていたが、粘着テープ6を巻き付けなくてもよい。
また、本実施形態においては、位置決め部材3Aに電線20の本数と同数の4つの貫通孔31が設けられていた。しかしながら本発明では、例えば、貫通孔31を3つ(即ち、電線20の本数より1つ少ない数)設けてもよい。この場合、貫通孔31を通さない電線20を位置決め部材3Aの外側に配することで、電線20間に十分な間隙を確実に形成することができる。また、本実施形態においては、貫通孔31の内径は電線20の外径よりも小さく形成されていたが、貫通孔31の内径を電線20の外径よりも大きく形成してもよい。
次に、本発明の第二の実施形態にかかるワイヤハーネスを、図9を参照して説明する。なお、前述した第一の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本発明の第二の実施形態にかかるワイヤハーネスの位置決め部材3Bには、図9に示すように、さらにスリット32が形成されている。スリット32は、それぞれの貫通孔31に対応して設けられている。スリット32は、位置決め部材3Bの外周面(外面)と貫通孔31の内面との間に形成され、位置決め部材3Bの外周面から貫通孔31内に電線20を通すことができるように、これら外周面と内面との間の本体部30Aを切断して形成されている。なお、このスリット32は、貫通孔31の内径よりも狭い幅で、位置決め部材3Bの外周面と貫通孔31の内面との間を切り欠いて形成してもよい。
前述した位置決め部材3Bの貫通孔31内に電線20を通す際には、まず、位置決め部材3Bの外周面から矢印A2(図9、貫通孔31の径方向)に沿って電線20を押し込んでいく。するとスリット32両側の壁33、33が弾性変形して開いて電線20を通す。その後、電線20が貫通孔31内に通されるとスリット32は弾性復元し、スリット32両側の壁33、33が閉じる。そして、電線20が貫通孔31内に保持される。このように、スリット32によって、電線20を位置決め部材3Bの外周面から貫通孔31内に通すことができる。
本実施形態によれば、前述した第一の実施形態の効果に加え、位置決め部材3Bが弾性材料で構成されるとともに、位置決め部材3Bの外面と貫通孔31の内面との間に形成されたスリット32を備えているので、位置決め部材3Bの外面から貫通孔31内に電線20を通すことができる。したがって、電線20を貫通孔31内に簡単に通すことができ、電線束2の所定位置に位置決め部材3Bを簡単に取り付けることができる。
次に、本発明の第三の実施形態にかかるワイヤハーネスを、図10ないし図12を参照して説明する。なお、前述した第一及び第二の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本発明の第三の実施形態にかかるワイヤハーネス1Cの位置決め部材3Cは、図12に示すように、円柱状の本体部30Cと、本体部30Cを貫通した貫通孔31を備えている。貫通孔31は、平面形状が円形状に形成され、本体部30Cの中心軸方向に沿って該本体部30Cの中央を貫通している。貫通孔31は、1つ設けられている。そして、この位置決め部材3Cは、電線束2を構成する電線20の本数に対応して設けられている。位置決め部材3Cは、図10及び図11に示すように、電線20の本数と同数(4つ)設けられ、複数設けられている。
前述した複数の位置決め部材3Cを用いてワイヤハーネス1Cを止水する際には、まず、それぞれの電線20をそれぞれの位置決め部材3Cの貫通孔31内に通して、電線20に位置決め部材3Cを取り付ける。その後、前述した第一の実施形態と同様に、露出した芯線21同士を接合して接合部23を形成する。また、これら電線20の位置決め部材3Cを挟んで接合部23の反対側に粘着テープ6を巻き付けて、これら電線20を束ねる。
すると、それぞれの位置決め部材3Cの外周面同士が重なり合って、前述した第一の実施形態と同様に、位置決め部材3C近傍の電線20は鳥かご状に配されて、該位置決め部材3C近傍の電線20間には十分な大きさの間隙が形成される。その後、第一の実施形態と同様に、止水部4を形成する。
本実施形態によれば、電線束2の端部に取り付けられてこの端部における複数の電線20を互いに離れた状態に位置決めする位置決め部材3Cと、電線束2の端部におけるそれぞれの電線20の間隙に止水剤を充填して形成されて該間隙を含む電線束2の端部全体を止水する止水部4とを備えている。このため、位置決め部材3Cによってそれぞれの電線20が十分な間隙を有した状態で位置決めされ、従来のようにこの間隙に毛細管現象によって水等の液体が浸入することがない。さらに、ホットメルト剤等の比較的粘度の高い止水剤であってもこの間隙に確実に充填されて止水部4が形成されるので、従来のシアノアクリレート等の常温硬化型の止水剤のような材料管理や塗布設備が必要となる止水剤を用いることなく、簡単かつ確実に電線束2の端部を防水しかつ電線20間を止水できる。
位置決め部材3Cが内部に1本の電線20を通す貫通孔31を1つ備えて複数設けられているので、それぞれの位置決め部材3Cの貫通孔31を通った電線20が確実に十分な間隙を有した状態で位置決めされ、この間隙に止水剤を確実に充填して止水剤を形成できる。
本実施形態の位置決め部材3Cを、前述した第二の実施形態と同様に、図13に示すように、スリット32を備えた位置決め部材3Dとしてもよい。このスリット32によって、それぞれの位置決め部材3Dの外周面から矢印A2に沿って電線20を押し込んで、貫通孔31内に電線20を通すことができる。したがって、電線20を貫通孔31内に簡単に通すことができ、電線束2の所定位置に位置決め部材3Dを簡単に取り付けることができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第一の実施形態にかかるワイヤハーネスを示す斜視図である。 図1中のII−II線に沿った断面図である。 (a)図1に示された位置決め部材の上面図である。(b)図1に示された位置決め部材の斜視図である。 電線束に位置決め部材が取り付けられる直前の状態を示す側面図である。 図4に示された電線束に位置決め部材が取り付けられた状態を示す側面図である。 図5に示された電線束に接合部が形成された状態を示す側面図である。 図6に示されたワイヤハーネスに止水部が形成されている途中の状態を示す側面図である。 図7に示されたワイヤハーネスに止水部が形成された状態を示す側面図である。 本発明の第二の実施形態にかかるワイヤハーネスの筒状部材を示す上面図である。 本発明の第三の実施形態にかかるワイヤハーネスを示す斜視図である。 図10中のXI−XI線に沿った断面図である。 (a)図10に示された位置決め部材の上面図である。(b)図10に示された位置決め部材の斜視図である。 図12(a)に示された位置決め部材の変形例を示す上面図である。
符号の説明
1A、1C ワイヤハーネス
2 電線束
3A、3B、3C、3D 位置決め部材
4 止水部
20 電線
31 貫通孔
32 スリット

Claims (4)

  1. 複数の電線からなる電線束を備えたワイヤハーネスにおいて、
    前記電線束の所定位置に取り付けられて、前記所定位置における前記複数の電線を互いに離れた状態に位置決めする位置決め部材と、
    前記所定位置におけるそれぞれの電線間の間隙に止水剤を充填して形成されて、前記間隙を止水する止水部と、を備えたことを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 前記位置決め部材が、内部に1本の電線を通す貫通孔を備え、
    前記貫通孔が、互いに間隔をあけて複数設けられたことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記位置決め部材が、内部に1本の電線を通す貫通孔を1つ備え、複数設けられたことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記位置決め部材が弾性材料で構成されるとともに、
    前記位置決め部材の外面と前記貫通孔の内面との間に形成され、前記位置決め部材の外面から前記貫通孔内に電線を通すスリットを備えたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のワイヤハーネス。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016092947A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 住友電装株式会社 ワイヤハーネスのシール構造
WO2017110428A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 住友電装株式会社 ワイヤーハーネス
JPWO2017199699A1 (ja) * 2016-05-19 2019-03-14 東洋紡株式会社 ワイヤハーネス

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