JP2010068412A - 照明装置及びそれを用いた画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 読取り画像情報に輝点が生ずるのを軽減し、高品位の画像情報の読取りができる照明装置を得ること。
【解決手段】 原稿台に載した原稿の画像情報を結像光学系を介して主走査方向に配列したラインセンサーに結像させ、該画像情報を得る画像読取装置に用いられる該画像情報を照明するための照明装置において、
該照明装置は主走査方向に点光源を複数個配列した光源部と、
該光源部と該原稿の画像読み取り位置とを結ぶ光路中に配置した、主走査方向に沿って、入射光を拡散透過する拡散手段と、を有し、
各点光源からの光束が該拡散面を通過後に該原稿の原稿読み取り面上に生成する光束領域は、副走査方向に比べ主走査方向に長く、副走査方向に湾曲した湾曲形状を有していること。
【選択図】 図2

Description

本発明は照明装置及びそれを用いた画像読取装置に関するものである。
特にイメージスキャナーやデジタル複写機やファクシミリ等において、CCD等のラインセンサー(撮像素子)からの信号を用いてモノクロ画像やカラー画像等の画像情報を読み取る際に好適なものである。
従来より、原稿面上の画像情報を読み取る画像読取装置(イメージスキャナー)として、フラットベット型のイメージスキャナーが種々と提案されている(特許文献1、2)。
特許文献1では結像レンズ(結像光学系)とラインセンサー(CCD)を固定し、光路中に設けた反射ミラーのみを移動させることによって原稿面をスリット露光走査して、画像情報を読み取る所謂2対1ミラー走査方式を用いている。
特許文献2では、画像読取装置の構造の簡略化を図るため反射ミラー、結像レンズ、ラインセンサー等を一体化した筺体を移動させて原稿面を走査して画像情報を読み取るキャリッジ一体型走査方式を用いている。
図9は従来のキャリッジ一体型走査方式を用いた画像読取装置の要部概略図である。
同図において照明光源91から放射された光束は直接原稿台(原稿台ガラス)92に載置した原稿97を直接照明している。
そして照明された原稿97からの反射光束を順に第1、第2、第3、第4の反射ミラー93a,93b,93c、93dを介してキャリッジ96内部でその光路を折り曲げる。そして、結像レンズ(結像光学系)94によりラインセンサー(撮像素子)95面上に結像している。
そしてキャリッジ96を図示しない駆動モーターにより矢印A方向(副走査方向)に移動させることにより原稿97の画像情報をラインセンサー95で読み取っている。
図9におけるラインセンサー95は複数の受光素子を1次元方向で紙面垂直方向(主走査方向)に配列した構成により成り立っている。
図10は図9の画像読取装置の結像光学系94の結像に関する基本構成の説明図である。
図10において、94は結像レンズである。
145はラインセンサー群であり、R(赤色),G(緑色),B(青色)の各色を読み取るラインセンサー145R,145G,145Bを有している。
147R,149G,147Bは各々ラインセンサー145R,145G,145Bに対応する原稿147面上の読み取り範囲である。
原稿147面を矢印Aで示す副走査方向に走査することによってある時間間隔をおいて同一箇所をラインセンサー145R,145G,145Bで異なる色で読み取ることができる。
近年、従来から照明用の光源として用いてきたハロゲン、キセノンランプに代わり、冷陰極管(所謂蛍光灯)が用いられている。冷陰極管を用いると、消費電力や発生する熱量などを低減することができ、構造の簡素化が図れる。
照明系と読み取り光学系を一体にしたキャリッジにおいて、照明用光源として、冷陰極管を採用すると、その占有体積が大幅に削減され、発生する熱量も大きく低下する。
冷却極管はA4サイズの原稿読み取り系の画像読取装置で多く採用されている。
近年単一の素子で白色を再現することができるLED(発光ダイオード)が登場し、一種類のLEDだけで白色が得られている。
複数のLEDを用いれば画像読取装置用の照明系として利用することができる。例えば主走査方向にLEDを多数並べたLEDアレイと、反射板を利用してLEDからの光束を原稿面に向けて照明することで読み取りに充分な光量を得ることができる。
2:1ミラー走査方式を採用する場合、例えばA3系では光路が長いこともあって従来からの光源として大光量のキセノンランプを使用してきた。
キセノンランプは瞬間的に大光量が得やすいが、発生する熱が大きいというデメリットもがある。
LEDを主走査方向にアレイ状に配置して、キセノンランプの代わりに照明系として構成すれば、光量としては十分となり、発生する熱もキセノンに比べてかなり抑えられる。
従来のキセノンランプをLEDアレイに単純に置き換えることができれば、照明系の
占有体積を変えることなく配置することが可能となる。
特開2008−065234号公報 特開2000−307800号公報
画像読取装置の照明系にLEDアレイを用いると、画像情報の読取りに輝点の写りこみが生ずる場合がある。
この状態を図11に示す簡易的なモデルと図5乃至図8の照明系を用いて説明する。
図11は画像読取装置の照明系と結像光学系の光学作用の説明図である。図11において、原稿台ガラス121上の原稿120に対し、照明系の反射鏡123からの光束、及び光源122からの光束が直接、原稿台ガラス121の原稿面まで届く。
この時、原稿120が光沢のある紙やプラスチックなどの滑らかな表面を有するものの場合、光源122の発光点122aからの直接光がちょうど鏡で反射されるように原稿面で折り返される。
それが結像レンズ124で結像されると結像素子が配置される結像面125まで到達し、画像情報の中で一部分明るい輝点となって写りこんでしまい、画質が劣化してくる。
画像情報に輝点が生じないようにするには、図5に示すようにLED122と原稿台ガラス121上の画像読取り位置を結ぶ光路中に、光束を拡散させる拡散板126を配置すれば良い。
図5に示すように、光源であるLED122から発せられた光束は、途中に配置された拡散板126により光束が拡散される。
このとき、使用している拡散板126は主走査方向により広がるような主走査方向と副走査方向で異なる拡散性を有している。
これは、一様な拡散度を有する拡散板を用いると結局その中央部が一番明るく残ってしまい、少しボケてはいるが結局輝点が生じてしまうためである。
このため、主走査方向には拡散が大きく作用するようにして、あたかも主走査方向に屈折力のあるシリンダレンズを透過させたような状態で光束を線状態にし、また副走査方向に拡散しすぎて必要以上に光量が減少してしまうのを防いでいる。
このとき拡散板を光路中に配置する際、LED122からの射出光の光軸122bと拡散板126が垂直に交わるように配置する。そうすると、図6に示すように、原稿120上で主走査方向に線状に伸ばされた光束122c1、122c2、‥‥‥が折り重なったような状態で原稿120が照明される。
この結果、光束122c1、122c2、‥‥‥が重なった領域では輝点となってくる。
これに対して図7に示すように、拡散板126をLED122からの射出光の光軸122bと垂直でないある有限の角度を持って配置する。
そうすると、拡散板126が主走査方向と副走査方向で拡散の度合いが異なるという要因から、図8に示すように原稿120上で像面湾曲のような照明領域122d1、122d2、‥‥‥が現れる。この結果、拡散された線状の光束は各発光点からの光束ごとに湾曲した形となって並ぶ。
図8に示したように、拡散板126を斜行して通過した光束が原稿120に到達したとき、それぞれの光束が独立した湾曲形状での照明光が重なった領域では輝点となってしまう。
このような形で写りこんだ場合には、たとえ輝点がボケていても読取り画像の画質が大きく劣化してくる。
本発明はLED等の点光源を複数用いて拡散板を介して原稿台ガラスに載置した原稿の画像情報を照明するとき、読取り画像情報に輝点が生ずるのを軽減し、高品位の画像情報の読取りができる照明装置及びそれを用いた画像読取装置の提供を目的とする。
本発明の照明装置は、原稿台に載した原稿の画像情報を結像光学系を介して主走査方向に配列したラインセンサーに結像させ、該画像情報を得る画像読取装置に用いられる該画像情報を照明するための照明装置において、
該照明装置は主走査方向に点光源を複数個配列した光源部と、
該光源部と該原稿の画像読み取り位置とを結ぶ光路中に配置した、主走査方向に沿って、入射光を拡散透過する拡散手段と、を有し、
該点光源から該読み取り位置へ向かう光束の中心線と、該拡散手段の拡散面の法線とのなす角度をθとするとき、
θ≧45°
であり、
各点光源からの光束が該拡散面を通過後に該原稿の原稿読み取り面上に生成する光束領域は、副走査方向に比べ主走査方向に長く、副走査方向に湾曲した湾曲形状を有しており、
単一の点光源によって形成される前記光束領域において、前記湾曲形状の曲率半径、副走査方向の最大光束幅、湾曲形状における中心線からの主走査方向の任意の位置までの距離、主走査方向の最大光束幅を順にr、d、a、amaxとし、
とおくとき
該各点光源によって生成される前記湾曲形状内における主走査方向の任意の位置aでの光量Pyは
で表され、
を満たすことを特徴としている。
本発明によれば、拡散の効果を十分有効利用しながら輝点による画質劣化を抑え、光量を必要以上に低下させず、また、逆に拡散の効果が小さすぎて輝点が写りこむということもない良好な画像情報を読み取ることができる照明装置が得られる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の照明装置は、原稿台に載した原稿の画像情報を結像光学系(読取光学系)を介して主走査方向に複数のセンサを配列したラインセンサー(読取手段)に結像させる。そして、画像情報を得る画像読取装置に用いられる原稿の画像情報を照明するためのものである。
そして照明装置は主走査方向に点光源を複数個配列した光源部と、光源部と原稿の画像読み取り位置とを結ぶ光路中に配置した、主走査方向に沿って、入射光を拡散透過する拡散手段と、を有している。
この他光源部からの光束を原稿の画像読み取り位置方向に反射偏向する反射部材を有している場合もある。
図1は、本発明の照明装置を用いた画像読取装置の実施例1の要部概略図である。
以下の説明は便宜上複数のミラーのみを副走査方向に移動させて原稿面の画像情報を読み取る図1に示す画像読取装置を用いて行なうが、前述のキャリッジ方式の画像読取装置に本発明の照明装置を搭載した場合でも同様の効果を得ることができる。
同様に結像光学系としてレンズで構成された「結像レンズ」を用いて説明を行なうが、これも反射系により構成された結像光学系であっても同様である。
又、以下の説明において、主走査方向とはラインセンサーの画素の並び方向であり、副走査方向とはラインセンサーの画素の並び方向に対して垂直な方向である。
図1の画像読取装置1において、原稿面ガラス2上の原稿3を読み取る際には、まず読み取り位置として白色基準板9の直下へミラーM1を有する第1ミラー台4を配置する。
第1ミラー台4、およびミラーM2、M3を有する第2ミラー台5は図示しない駆動系により、第1ミラー台4の副走査方向移動量:第2ミラー台5の移動量が2:1に設定されており、いわゆる2:1ミラー走査方式で構成されている。
第1ミラー台4には折り返しミラーM1が、第2ミラー台5には90度の角度を成して構成されるミラーM2,M3がハの字に搭載されている。原稿3の画像情報をミラーM1、M2、M3を介し結像レンズ(読取光学系)6に導き、その先のCCD(読取手段)7に結像させる。
CCD7は図10に示すのと同様にRGBの3ラインが主走査方向へ伸び構成されており、一度の読み取りでRGBの3箇所での主走査方向の読み取りが行われる。そして、図示しない処理回路で場所や時間的ずれが補正されて、ひとつの読み取りラインとしての情報へと変換される。
白色基準板9はシェーディング補正板であり、適性な光量、主走査方向の光量均一性を得る他、色味の基準としての役割がある。まず白色基準板9を結像光学系6を通してCCD7に読み取らせ、図示しない処理回路を通して記憶手段へと情報を送って記憶させ、原稿を読み取る際の基準(基準信号)を得る。
次に原稿を読み取る一連の動作について説明する。
白色基準板9を読み取ったあと、第2ミラー台5が第1ミラー台4を追従する形で原稿3を副走査方向(図上矢印方向)へ走査をはじめる。
原稿3は第1ミラー台4に搭載されている照明系8により照明され、各ミラーM1、M2、M3と結像レンズ6を通して読み取り位置での画像情報がCCD7へと順次送られて原稿3の読み取りが行われていく。
図2は照明系8の一部分の要部断面図である。図3は図2の照明系の主走査方向の光学作用の説明図である。
画像読取装置1における照明系8は、点光源として白色LED8aaが主走査方向へアレイ状に配列された光源部8aを載置した基板8abとLED8aaより射出された光束を偏向する反射部材8b、8cを有している。更に、光出射側に配置した光学樹脂からなる拡散板8dを有している。
照明系8は図2に示すように、白色LED8aaが複数個、基板8abに紙面垂直方向(主走査方向)に適切な間隔でアレイ状に配列搭載されて構成されている。
ここで使用しているLEDは、サイドビュータイプと呼ばれる基板8abの側面方向から光束を射出するタイプを採用しているが、本発明に使用するLEDとしてはこれに限定されず、基板上方へ光束を射出するトップビュータイプでもかまわない。
この基板8abに対向する形で反射部材8b、8cが適正な間隔で少し置いて配置され、この反射部材8b、8cにより偏向された光束は原稿面ガラス2の原稿面2aの読み取り位置3a及びその周辺に射出される。
反射部材8b、8cは金属ミラーから構成されており、反射面はアルミ蒸着された面からなっている。
この反射面は蒸着であっても金属の素地を鏡面仕上げしたようなものでもかまわない。
また、本実施例において反射面は平面で構成したが、必要により凹面形状などで構成してもかまわない。
図2に示すように本実施例では、点光源8aaから読み取り位置3aへ向かう光束の中心線8eと、拡散手段8dの拡散面の法線とのなす角度をθとする。このとき、
θ≧45° ‥‥‥(1)
である。
各点光源8aaからの光束が拡散面8dを通過後に原稿3の原稿面2a上に生成する光束領域は、図3に示すように副走査方向に比べ主走査方向に長く、副走査方向に湾曲した湾曲形状(扇形)8aa11を有している。即ち、拡散板8dは主走査方向と副走査方向で拡散度合が異なるようにしている。
光学樹脂から構成されている拡散板8dは、水平方向(原稿面ガラス2と平行な面内)に平行に配置され、これは照明系8からの光束の射出方向の中心線8eと拡散板8dの法線とのなす角度θは約50度となっている。
拡散板8dは微細構造の突起形状の複数の凸部より成る光学樹脂より構成されており、個々の凸部はプリズム作用の効果がある。拡散度8dはこの微細構造の形状を工夫することで必要な拡散度に設定している。
本実施例において単一の点光源8aaによって形成される光束領域において、湾曲形状8aa11の曲率半径、副走査方向の最大光束幅をr、dとする。又、湾曲形状における中心線からの主走査方向の任意の位置までの距離をaとする。又、主走査方向の最大光束幅をamaxとする。
そして、図3に示す角度ψを
とおく。
各点光源によって生成される湾曲形状内における主走査方向の任意の位置aでの光量Pyは
で表される。そして本実施例では、
を満たしている。
次に拡散板8dから射出した光束の原稿面2aにおける照明状態について図3を用いて説明する。
隣り合った2つのLED発光点8aa1、8aa2から射出した光束を考える。
ここではLEDから射出された光束が拡散板8dを通った後、直接、原稿面2aに到達する光束で考える。
ある発光点8aa1から射出された光束は、拡散板8dを通って原稿面2a上の読み取り位置3a近傍で扇状8aa11の拡散光束となって投影される。
このときの副走査方向の幅はdで、主走査方向には隣の発光点8aa2との中間付近まで光束が現れる。
実はこの先にも当然拡散されているのだが、発光点直上以外の位置での拡散は拡散度が大きいため輝点のような写り込みとはならず無視することができる。
また副走査幅としているdは、ここでは半値幅として考えているので、幅dの端部での光量は扇中心の0.5である。
この扇形は概ね円形形状で見立てることができ、その曲率半径はrである。
当然ながら原稿3の読み取りラインはこの扇形に沿っているわけではなく、あくまで図3でいう左右方向へ一直線に伸びる方向、いわゆる主走査方向である。
この扇形8aa11の円の仮定の中心点(8aa1)から扇状の主走査方向の任意の位置sを結んだ線Saの扇形8aa11の正面となる中心線Soとのなす角度をψとしている。
位置sの曲率半径rからの距離をhとする。中心線Soから位置sまでの距離をanとする。
これらの関係を表すと、
r+h=r+r(1/cosφ−1)‥‥‥[式a]
となる。また照明光による位置sでの光量Pyは
Py=1−0.5*(h/(d/2))=1−h/d‥‥‥[式b]
となり、位置sまでの主走査方向の長さをanとして[式6]を用いると[式b]は
Py=1−r(1/cos(Atan(a/r))−1)/d‥‥‥[式c]
となる。
ここで上記式での注意事項は、光量を半値で考えているので上記式は光量が半値以下では考えないことになる。
そこで主走査方向の最大幅amaxで光量が0.5以上となるためには
r≧1/2 * amax
とするのが良い。且つ
d≧0.42amax
を満たすのが良い。
これらの条件から逸脱すると、光束幅と考えている副走査方向端部での光量が不十分となり、結局読取り画像に光量の強い部分が輝点として目立ってしまい、画質が劣化するので良くない。
本発明の照明装置の設計方法では少なくとも主走査方向に点光源を複数個配列した光源部8aを有している。
点光源8aaと原稿2の画像読み取り位置3a又はその近傍とを結ぶ光路中に、少なくともその配列方向に沿った方向に拡散する拡散手段を有している。
そして点光源8aaから読み取り位置3aへ向かう光束と拡散手段8dの拡散面の法線とのなす角度θ、及び、拡散板の拡散度とから導かれる照明光の拡がりにより発生する照明光の原稿面上の湾曲形状の量を考慮する。
そして点光源間の間隔、あるいは原稿面上2aの各発光点に対応する湾曲形状の間隔から拡散板8dの照明光の主走査方向、及び副走査方向への拡散度を規定している。これによって輝点の構成された照明を容易にしている。
実施例1においては、ひとつの光路についての効果について述べた。
実際には、照明系8から直接、原稿面ガラス2に到達する光束と、図2に示したような反射鏡8b、8cを経由して原稿面ガラス2に到達する光束もある。
各発光点8aa1〜8aanからの光束のうち直接、拡散面8bを通過した光束、及び反射部材8b、8cによって反射偏向されたのちに拡散面8bを通過した光束により、原稿読み取り面2a上に入射する光束がある。原稿読み取り面2a上でそれぞれ生成された湾曲形状の光束が複合して生成される複合湾曲形状の副走査方向の全幅をdallとする。
単一の点光源からの光束によって形成される湾曲形状の主走査方向の最大光束幅をamaxとする。このとき
を満足する。
且つ、複合湾曲形状を構成する各湾曲形状の副走査方向の最大光束幅をdとする。このとき
となるように各要素を設定している。
ここではLED8aaからの直接光と、反射鏡8b、8cで偏向された2つの経路の合わせて3つの経路の合成について説明する。
先述の湾曲形状(扇形状)はひとつの湾曲について述べたが、3つの経路からでもそれぞれの湾曲の現出条件はほぼ同じである。
つまり、副走査方向へスライドシフトしたように平行な湾曲が現れる。これが副走査方向へ拡がりすぎると、必要な光量が集まらずフレアがのったような状態になるか、湾曲が強ければ、発光点の直上と主走査方向に少しはなれた位置での光量の差が大きくなり、輝点として目立ってくる。
そこで、発明者は実験的結果から副走査方向に占める複合された全湾曲の幅dall
として制限している。且つ各湾曲ごとの副走査方向の占有幅dを
としても抑えることで画質の劣化が少ないレベルにすることができることを見出した。
本実施例に対し、実施例を合わせて施行すれば、より良好な画質の画像が得られる。このときは(4)式を満足すれば良い。この他(4)、(5)、(6)式を満足するように各要素を構成するのが良い。
図4は本発明の実施例3の照明系の要部概略図である。
図4において図2に示す部材と同一部材には同符号を付している。
実施例3は、各部材の配置の自由度が比較的大きい場合である。実施例3では、図4に示すように配置した拡散板41による湾曲形状の光束領域を相殺するように第2の拡散板42を配置している。
本実施例では、入射光を主走査方向と副走査方向とで異なった拡散度で拡散透過する2つの拡散手段41、42と、を有している。
2つの拡散手段41、42は、点光源からの光束が1つの拡散手段を通過したときに原稿読み取り面2aに生成される光束領域の湾曲形状を相殺するように配置されている。
第1の拡散板41が、図4においてLEDからの光軸(中心軸)Laと拡散板の成す角度が角度θ1で与えられる。
第2の拡散板42はこれとほぼ反対の角度を別のところで与えて通過させることで、第1の拡散板41で発生した湾曲形状をキャンセルする形で与えている。
第2の拡散板42に与える角度θ2としては、第1の拡散板41と同じだけの異符号分だけ与えるのが最もよい。各部材の配置等の関係で角度の絶対値を等しくすることができない場合は、第1の拡散板41に与えた角度θ1の絶対値の半分を与えても良く、これによれば湾曲量は半減する。
本発明の実施例の照明装置を搭載した2:1ミラー方式の画像読取装置の主要構成を示した図である。 図1に示す反射部材と光源手段の配置を示す副走査断面図である。 図2の原稿面上における照明領域の湾曲形状の関係を示す図である。 本発明の実施例3の要部概略図である。 拡散板を光源手段からの光軸に対し垂直に配置した状態を示した図である。 図5における配置により原稿面上に出現した拡散光束の様子を示す図である。 拡散板を光源手段の光軸に対し傾けて配置した状態を示した図である。 図7における配置により原稿面上に出現した拡散光束の様子を示す図である。 従来の画像読取装置を示す要部概略図である。 図9の結像レンズと原稿面の情報が3ラインセンサーへ結像する様子を説明する図である。 光源手段の発光点が原稿からの正反射で結像面へ達することを説明する図である。
符号の説明
1. 画像読取装置
2. 原稿台ガラス
2a. 原稿面
3. 原稿
3a. 読み取り位置
4. 第1ミラー台
5. 第2ミラー台
6. 結像光学系
7. CCDセンサ
8. 照明系
8a. 光源部
8aa. LED(点光源)
8aa11. 湾曲形状(扇形)
8ab. 基板
8b. 反射部材
8c. 反射部材
8d. 拡散板
9. 白色基準板
41、42. 拡散板
M1〜M3. 折返しミラー

Claims (7)

  1. 原稿台に載した原稿の画像情報を結像光学系を介して主走査方向に配列したラインセンサーに結像させ、該画像情報を得る画像読取装置に用いられる該画像情報を照明するための照明装置において、
    該照明装置は主走査方向に点光源を複数個配列した光源部と、
    該光源部と該原稿の画像読み取り位置とを結ぶ光路中に配置した、主走査方向に沿って、入射光を拡散透過する拡散手段と、を有し、
    該点光源から該読み取り位置へ向かう光束の中心線と、該拡散手段の拡散面の法線とのなす角度をθとするとき、
    θ≧45°
    であり、
    各点光源からの光束が該拡散面を通過後に該原稿の原稿読み取り面上に生成する光束領域は、副走査方向に比べ主走査方向に長く、副走査方向に湾曲した湾曲形状を有しており、
    単一の点光源によって形成される前記光束領域において、前記湾曲形状の曲率半径、副走査方向の最大光束幅、湾曲形状における中心線からの主走査方向の任意の位置までの距離、主走査方向の最大光束幅を順にr、d、a、amaxとし、

    とおくとき
    該各点光源によって生成される前記湾曲形状内における主走査方向の任意の位置aでの光量Pyは

    で表され、

    を満たすことを特徴とする照明装置。
  2. 原稿台に載した原稿の画像情報を結像光学系を介して主走査方向に配列したラインセンサーに結像させ、該画像情報を得る画像読取装置に用いられる該画像情報を照明するための照明装置において、
    該照明装置は主走査方向に点光源を複数個配列した光源部と、
    該光源部からの光束を該原稿の画像読み取り位置方向に反射する反射部材と、
    該光源部と該原稿の画像読み取り位置とを結ぶ光路中に配置した、主走査方向に沿って、入射光を拡散透過する拡散手段と、を有し、
    該点光源から該読み取り位置へ向かう光束の中心線と、該拡散手段の拡散面の法線とのなす角度をθとするとき、
    θ≧45°
    であり、
    各点光源からの光束が該拡散面を通過後に該原稿の原稿読み取り面上に生成する光束領域は、副走査方向に比べ主走査方向に長く、副走査方向に湾曲した湾曲形状を有しており、
    各点光源からの光束のうち直接、拡散面を通過した光束、及び前記反射部材によって反射されたのちに前記拡散面を通過した光束により、該原稿読み取り面上にそれぞれ生成された前記湾曲形状の光束が複合して生成される複合湾曲形状の副走査方向の全幅をdall
    単一の点光源からの光束によって形成される湾曲形状の主走査方向の最大光束幅をamaxとするとき

    であり、且つ、複合湾曲形状を構成する各湾曲形状の副走査方向の最大光束幅をdとするとき

    であることを特徴とする照明装置。
  3. 原稿台に載した原稿の画像情報を結像光学系を介して主走査方向に配列したラインセンサーに結像させ、該画像情報を得る画像読取装置に用いられる該画像情報を照明するための照明装置において、
    該照明装置は主走査方向に点光源を複数個配列した光源部と、
    該光源部からの光束を該原稿の画像読み取り位置方向に反射する反射部材と、
    該光源部と該原稿の画像読み取り位置とを結ぶ光路中に配置した、主走査方向に沿って、入射光を拡散透過する拡散手段と、を有し、
    該点光源から該読み取り位置へ向かう光束の中心線と、該拡散手段の拡散面の法線とのなす角度をθとするとき、
    θ≧45°
    であり、
    各点光源からの光束が該拡散面を通過後に該原稿の原稿読み取り面上に生成する光束領域は、副走査方向に比べ主走査方向に長く、副走査方向に湾曲した湾曲形状を有しており、
    単一の点光源によって形成される前記光束領域において、前記湾曲形状の曲率半径、副走査方向の最大光束幅、湾曲形状における中心線からの主走査方向の任意の位置までの距離、主走査方向の最大光束幅を順にr、d、a、amaxとし、

    とおくとき
    該各点光源によって生成される前記湾曲形状内における主走査方向の任意の位置aでの光量Pyは

    で表され、

    を満たし、
    各点光源からの光束のうち直接、拡散面を通過した光束、及び前記反射部材によって反射されたのちに前記拡散面を通過した光束により該原稿読み取り面上にそれぞれ生成された前記湾曲形状の光束が複合して生成される複合湾曲形状の副走査方向の全幅をdall
    単一の点光源からの光束によって形成される湾曲形状の主走査方向の最大光束幅をamaxとするとき

    であることを特徴とする照明装置。
  4. 前記拡散手段は主走査方向と、副走査方向で拡散度合いが異なる拡散板であることを特徴とする請求項1、2又は3の照明装置。
  5. 前記点光源からの光束が拡散面を通過後に原稿読み取り面に生成する光束領域の湾曲形状を相殺する第2の拡散手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項の照明装置。
  6. 原稿台に載した原稿の画像情報を結像光学系を介して主走査方向に配列したラインセンサーに結像させ、該画像情報を得る画像読取装置に用いられる該画像情報を照明するための照明装置において、
    該照明装置は主走査方向に点光源を複数個配列した光源部と、
    該光源部と該原稿の画像読み取り位置とを結ぶ光路中に配置され、入射光を主走査方向と副走査方向とで異なった拡散度で拡散透過する2つの拡散手段と、を有し、
    該2つの拡散手段は、点光源からの光束が1つの拡散手段を通過したときに原稿読み取り面に生成される光束領域の湾曲形状を相殺するように配置されていることを特徴とする照明装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の照明装置と、該照明装置からの光束で照明された原稿の画像情報を結像する読取光学系と、該読取光学系で結像した画像情報を読取るラインセンサを有していることを特徴する画像読取装置。
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