JP2010065830A - 運搬車 - Google Patents

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Keiichi Nishihara
啓一 西原
Saizo Kondo
才三 近藤
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Abstract

【課題】別途パイロット用ポンプ等を用いることなく、油圧モータの制動、及び当該制動の解除を行うことが可能な運搬車を提供する。
【解決手段】エンジン4と、エンジン4により回転駆動され、作動油を圧送する油圧ポンプ41と、作動油を受けて走行駆動する油圧モータ42と、油圧ポンプ41と油圧モータ42とを連通接続する一対の第一駆動用油路43及び第二駆動用油路44と、エンジン4により回転駆動され、作動油を第一駆動用油路43及び第二駆動用油路44へと補給するチャージポンプ61と、作動油が供給されていないときには油圧モータ42の回転を制動する一方、作動油が供給されているときには油圧モータ42の回転の制動を解除する制動装置81・82と、チャージポンプ61により圧送される作動油を制動装置81・82に案内する油路383・384と、を具備した。
【選択図】図5

Description

本発明は、油圧式無段変速装置を具備する運搬車の技術に関する。
従来、油圧ポンプ及び油圧モータを備える油圧式無段変速装置を具備し、前記油圧モータの回転動力により走行する運搬車の技術は公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
前記運搬車には、停車中は前記油圧モータの回転を制動し、走行中は前記油圧モータの回転の制動を解除する、制動装置を備えるものがある。また、前記制動装置には、当該制動装置に供給される作動油により、前記油圧モータの回転の制動を行うものがある。
特開平7−125552号公報
しかし、前記制動装置を運搬車に適用する場合には、前記制動装置に作動油を供給するためのパイロット用ポンプを採用する必要がある等、部品コストが増加する点で不利であった。
そこで、本発明は、別途パイロット用ポンプ等を用いることなく、油圧モータの制動、及び当該制動の解除を行うことが可能な運搬車を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、駆動源と、前記駆動源により回転駆動され、作動油を圧送する油圧ポンプと、作動油を受けて走行駆動する油圧モータと、前記油圧ポンプと前記油圧モータとを連通接続する一対の駆動用油路と、前記一対の駆動用油路の間を連通接続する油路と、前記油路の中途部に具備されるシャトル弁と、作動油が供給されていないときには前記油圧モータの回転を制動する一方、作動油が供給されているときには前記油圧モータの回転の制動を解除する制動装置と、前記シャトル弁の吐出ポートと前記制動装置とを連通接続する制動用油路と、を具備するものである。
請求項2においては、前記制動用油路の中途部に配置され、前記制動装置と前記駆動用油路とを連通する状態と、前記制動装置と油室とを連通し、前記制動装置内の作動油を前記油室へと排出する状態と、を切り換える制動用動作切換弁を具備するものである。
請求項3においては、駆動源と、前記駆動源により回転駆動され、作動油を圧送する油圧ポンプと、作動油を受けて走行駆動する油圧モータと、前記油圧ポンプと前記油圧モータとを連通接続する一対の駆動用油路と、前記駆動源により回転駆動され、作動油を前記駆動用油路へと補給するチャージポンプと、作動油が供給されていないときには前記油圧モータの回転を制動する一方、作動油が供給されているときには前記油圧モータの回転の制動を解除する制動装置と、前記チャージポンプにより圧送される作動油を前記制動装置に案内する制動用油路と、を具備するものである。
請求項4においては、前記制動用油路の中途部に配置され、前記制動装置と前記チャージポンプとを連通する状態と、前記制動装置と油室とを連通し、前記制動装置内の作動油を前記油室へと排出する状態と、を切り換える制動用動作切換弁を具備するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、別途パイロット用ポンプ等を用いることなく、油圧モータの制動、及び当該制動の解除を行うことができる。また、前記油圧モータの制動、及び当該制動の解除を切り換えるための切換操作を行う必要がない。
請求項2においては、油圧ポンプが作動油を圧送している場合であっても、制動用動作切換弁を操作することで油圧モータを制動することができる。
請求項3においては、別途パイロット用ポンプ等を用いることなく、油圧モータの制動、及び当該制動の解除を行うことができる。また、前記油圧モータの制動、及び当該制動の解除を切り換えるための切換操作を行う必要がない。
請求項4においては、チャージポンプが作動油を圧送している場合であっても、制動用動作切換弁を操作することで油圧モータを制動することができる。
以下では、図1を用いて、本発明に係る運搬車の第一の実施形態である運搬車1について説明する。運搬車1は、主として機体フレーム2、クローラ式走行装置3L・3R、エンジン4、HST5、ボンネット6、荷台7、HSTレバー8L・8R、ダンプレバー9等を具備する。
機体フレーム2は、運搬車1の構造体を成す部材である。
クローラ式走行装置3L・3Rは、運搬車1を前後に走行させるものである。クローラ式走行装置3L・3Rは、機体フレーム2の左右にそれぞれ具備される。
エンジン4は、運搬車1が駆動するための回転動力を発生する駆動源である。エンジン4は、機体フレーム2の前部に具備される。
HST5は、エンジン4により発生された回転動力を変速して伝達するものである。HST5は、機体フレーム2の前部であってエンジン4の前方に具備される。HST5により変速された回転動力により、クローラ式走行装置3L・3Rが駆動される。
ボンネット6は、エンジン4やHST5等を覆うものである。ボンネット6は、機体フレーム2の前部に具備される。
荷台7は、荷物を載置するものである。荷台7は、機体フレーム2の後部に具備される。荷台7は、その後端部を支点として、後方に回動可能に支持される。荷台7は、後述するダンプ用シリンダ31を伸縮させることにより、その傾斜角度を調節することができる。
HSTレバー8L・8Rは、HST5の変速比を調節するものである。HSTレバー8L・8Rは、ボンネット6の前上部に具備される。
ダンプレバー9は、ダンプ用シリンダ31(図2参照)を伸縮させることにより、荷台7の傾斜角度を調節するものである。ダンプレバー9は、ボンネット6の前上部に具備される。
以下では、図2を用いて、運搬車1に具備される油圧回路100及び油圧回路への動力伝達構成について説明する。
まず、油圧回路100への動力伝達構成について説明する。
エンジン4により発生される回転動力により、エンジン4の出力軸11が回転する。エンジン4の出力軸11には、ダンプ用出力プーリ11a及びHST用出力プーリ11b・11bが具備される。
ダンプ用出力プーリ11aの回転は、動力伝達ベルト12によりダンプ用入力プーリ13aに伝達される。ダンプ用入力プーリ13aには、ダンプ用入力軸13が具備される。ダンプ用入力軸13は、ダンプ用入力プーリ13aを介して伝達される回転動力によって回転する。
HST用出力プーリ11b・11bの回転は、動力伝達ベルト14・14によりHST用入力プーリ15a・15aに伝達される。HST用入力プーリ15a・15aには、第一入力軸15が具備される。第一入力軸15は、HST用入力プーリ15a・15aを介して伝達される回転動力によって回転する。
第一入力軸15の中途部には、第一ギヤ15bが具備される。第一ギヤ15bには、第二ギヤ16aが歯合する。第二ギヤ16aには、第二入力軸16が具備される。第二入力軸16は、第一入力軸15、第一ギヤ15b、及び第二ギヤ16aを介して伝達される回転動力によって回転する。
以下では、油圧回路100について説明する。油圧回路100は、主として油室20、ダンプ機構30、HST機構40L・40R、チャージ機構60、制動機構80L・80R等を具備する。
油室20は、作動油を貯溜するものであり、運搬車1が備える作動油タンクと兼用される。
ダンプ機構30は、荷台7を傾斜させるものである。ダンプ機構30は、主としてダンプ用シリンダ31、ダンプ用油圧ポンプ32、ダンプ用動作切換弁33、リリーフ弁39等を具備する。
ダンプ用シリンダ31は、荷台7を傾斜させるための油圧シリンダである。ダンプ用シリンダ31は、内部に空間が形成されたシリンダと、前記シリンダの一端から前記シリンダの内部に挿入されたシリンダロッドと、前記シリンダロッドの一端に固設され、前記シリンダの内周面に気密的かつ摺動可能に当接されるピストンと、を具備する。
前記シリンダの内部空間は、前記ピストンによりロッド室とボトム室の二つの空間に分けられる。前記ロッド室とは、前記シリンダロッドが突出している側の空間を指し、前記ボトム室とは、前記シリンダロッドが突出していない側の空間を指す。
ダンプ用油圧ポンプ32は、ダンプ用シリンダ31に作動油を圧送するものである。ダンプ用油圧ポンプ32は、ダンプ用入力軸13に連動連結される。ダンプ用油圧ポンプ32は、ダンプ用入力軸13を介して伝達される回転動力により駆動される。
ダンプ用動作切換弁33は、ダンプ用シリンダ31とダンプ用油圧ポンプ32との間に配置され、ダンプ用油圧ポンプ32からダンプ用シリンダ31へと圧送される作動油の流路を切り換えることにより、ダンプ用シリンダ31の動作を切り換える切換弁である。
油路34は、その一端がダンプ用油圧ポンプ32の吸入ポートと連通接続され、他端が油室20と連通接続されるものである。油室20内の作動油は、油路34を経てダンプ用油圧ポンプ32へと吸入される。
油路35は、その一端がダンプ用油圧ポンプ32の吐出ポートと連通接続され、他端がダンプ用動作切換弁33と連通接続されるものである。ダンプ用油圧ポンプ32から圧送される作動油は、油路35を経てダンプ用動作切換弁33へと供給される。
油路36は、その一端がダンプ用動作切換弁33と連通接続され、他端がダンプ用シリンダ31のボトム室と連通接続されるものである。
油路37は、その一端がダンプ用動作切換弁33と連通接続され、他端がダンプ用シリンダ31のロッド室と連通接続されるものである。
油路38は、その一端がダンプ用動作切換弁33と連通接続され、他端が油室20と連通接続されるものである。
リリーフ弁39は、油路35側の圧力が所定の圧力以上になった場合のみ、油路35と油路38とを連通する圧力制御弁である。リリーフ弁39の一次側のポートは、油路35の中途部と連通接続される。リリーフ弁39の二次側のポートは、油路38の中途部と連通接続される。
以下では、ダンプ機構30の動作について説明する。
ダンプ用動作切換弁33により、油路35と油路38とが連通され、油路36及び油路37が閉塞された場合、油室20内の作動油は、油路34、ダンプ用油圧ポンプ32、油路35、ダンプ用動作切換弁33、油路38を経て、油室20へと戻される。
また、ダンプ用シリンダ31のロッド室及びボトム室内に充填された作動油は閉じこめられる。
これにより、ダンプ用シリンダ31のシリンダロッドは、シリンダに対して所定の突出量で固定され、ダンプ用シリンダ31は所定の長さに保持される。
ダンプ用動作切換弁33が操作されることにより、油路35と油路36とが連通され、油路37と油路38とが連通された場合、油室20内の作動油は、油路34、ダンプ用油圧ポンプ32、油路35、ダンプ用動作切換弁33、油路36を経て、ダンプ用シリンダ31のボトム室へと供給される。
また、ダンプ用シリンダ31のロッド室内の作動油は、油路37、ダンプ用動作切換弁33、油路38を経て、油室20へと排出される。
これにより、ダンプ用シリンダ31のシリンダロッドが突出し、ダンプ用シリンダ31は伸長する。
ダンプ用動作切換弁33が操作されることにより、油路35と油路37とが連通され、油路36と油路38とが連通された場合、油室20内の作動油は、油路34、ダンプ用油圧ポンプ32、油路35、ダンプ用動作切換弁33、油路37を経て、ダンプ用シリンダ31のロッド室へと供給される。
また、ダンプ用シリンダ31のボトム室内の作動油は、油路36、ダンプ用動作切換弁33、油路38を経て、油室20へと排出される。
これにより、ダンプ用シリンダ31のシリンダロッドが没入し、ダンプ用シリンダ31は収縮する。
上記の如く、ダンプ用動作切換弁33を操作することにより、ダンプ用シリンダ31を伸縮させ、ひいては荷台7の傾斜角度を調節することができる。
HST機構40L・40Rは、HST5を構成し、エンジン4により発生された回転動力を、変速して伝達するものである。
まず、HST機構40Lについて説明する。
HST機構40Lは、主として可変容量型の油圧ポンプ41、定容量型の油圧モータ42、第一駆動用油路43、第二駆動用油路44、バイパス機構45、リリーフ機構50等を具備する。
油圧ポンプ41は、二つのポートを具備し、いずれか一方のポートから作動油を圧送する。油圧ポンプ41は、第一入力軸15に連動連結される。油圧ポンプ41は、第一入力軸15等を介して伝達されるエンジン4の回転動力により駆動される。
油圧ポンプ41は、可動斜板41aを具備する。可動斜板41aは、図示せぬリンク機構を介して、HSTレバー8L(図1参照)と連動連結される。HSTレバー8Lを操作することにより、可動斜板41aの傾斜角度を変更することができる。可動斜板41aの傾斜角度を変更することにより、油圧ポンプ41が圧送する作動油の流量及び方向を変更することができる。また、可動斜板41aを中立位置に変更することにより、油圧ポンプ41による作動油の圧送を停止することができる。
油圧モータ42は、二つのポートを具備し、いずれか一方のポートから作動油を受けて駆動するものである。油圧モータ42の回転動力は、図示せぬ駆動軸等を介してクローラ式走行装置3Lに伝達される。クローラ式走行装置3Lは、当該回転動力により走行駆動される。
第一駆動用油路43は、その一端が油圧ポンプ41の一方のポートと連通接続され、他端が油圧モータ42の一方のポートと連通接続される。第二駆動用油路44は、その一端が油圧ポンプ41の他方のポートと連通接続され、他端が油圧モータ42の他方のポートと連通接続される。このように、油圧ポンプ41、第一駆動用油路43、油圧モータ42及び第二駆動用油路44により、閉回路が形成される。
油圧ポンプ41の吐出ポートより圧送される作動油を、第一駆動用油路43を介して油圧モータ42に送油する場合、当該作動油は、油圧モータ42及び第二駆動用油路44を経て、油圧ポンプ41の吸入ポートに戻される。この場合、第一駆動用油路43を高圧側、第二駆動用油路44を低圧側とする。
また、油圧ポンプ41の吐出ポートより圧送される作動油を、第二駆動用油路44を介して油圧モータ42に送油する場合、当該作動油は、油圧モータ42及び第一駆動用油路43を経て、油圧ポンプ41の吸入ポートに戻される。この場合、第二駆動用油路44を高圧側、第一駆動用油路43を低圧側とする。
バイパス機構45は、第一駆動用油路43と第二駆動用油路44とを連通又は閉塞するものである。バイパス機構45は、主としてバイパス油路46、可変絞り弁47等を具備する。
バイパス油路46は、その一端が第一駆動用油路43の中途部と連通接続され、他端が第二駆動用油路44の中途部と連通接続される油路である。
可変絞り弁47は、バイパス油路46の中途部に具備され、バイパス油路46を流通する作動油の流量を調節するものである。可変絞り弁47は、絞り開度を調節可能に構成され、流通する作動油の流量を任意に調節することができる。
リリーフ機構50は、第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44の最高圧力を制限するものである。リリーフ機構50は、主としてシャトル弁51、リリーフ弁52、チェック弁53、チェック弁54等を具備する。
油路51aは、その一端が第一駆動用油路43の中途部と連通接続され、他端が第二駆動用油路44の中途部と連通接続されるものである。
油路53aは、その一端が第一駆動用油路43の中途部と連通接続され、他端が油路52aの一端及び油路54aの他端と連通接続されるものである。
油路54aは、その一端が第二駆動用油路44の中途部と連通接続され、他端が油路52aの一端及び油路53aの他端と連通接続されるものである。
シャトル弁51は、油路51aの中途部に具備され、第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44のうち圧力が高い側の吸入ポートと、シャトル弁51の吐出ポートと、を連通し、他側の吸入ポートを閉塞するものである。
油路52aは、その一端が油路53aの他端及び油路54aの他端と連通接続され、他端がシャトル弁51の吐出ポートと連通接続されるものである。
リリーフ弁52は、油路52aの中途部に具備され、油路51a側の圧力が所定の圧力以上になった場合のみ、油路52aを連通するものである。
チェック弁53は、油路53aの中途部に具備され、リリーフ弁52側の圧力が第一駆動用油路43側の圧力より高い場合のみ開く弁である。
チェック弁54は、油路54aの中途部に具備され、リリーフ弁52側の圧力が第二駆動用油路44側の圧力より高い場合のみ開く弁である。
以下では、HST機構40Lの動作について説明する。
可動斜板41aが中立位置から傾斜された場合、作動油は、油圧ポンプ41、第一駆動用油路43または第二駆動用油路44を経て油圧モータ42へと供給される。
油圧モータ42へ供給された作動油は、油圧モータ42を回転駆動し、第一駆動用油路43または第二駆動用油路44を経て油圧ポンプ41へと戻される。
油圧モータ42が回転駆動することにより、クローラ式走行装置3Lが駆動される。
以下では、HST機構40Lが具備するリリーフ機構50の動作について説明する。
第一駆動用油路43の圧力が第二駆動用油路44の圧力より高い場合、シャトル弁51は、油路51aを介して第一駆動用油路43と油路52aとを連通する。
第一駆動用油路43の圧力が所定の圧力以上になった場合、リリーフ弁52は油路52aを連通する。
油路52aが連通されると、第一駆動用油路43の圧力により、チェック弁54が開かれる。これにより、第一駆動用油路43の作動油が、油路51a、シャトル弁51、油路52a、リリーフ弁52、油路54a、及びチェック弁54を経て第二駆動用油路44へと流通する。
第二駆動用油路44の圧力が第一駆動用油路43の圧力より高い場合、シャトル弁51は、油路51aを介して第二駆動用油路44と油路52aとを連通する。
第二駆動用油路44の圧力が所定の圧力以上になった場合、リリーフ弁52は油路52aを連通する。
油路52aが連通されると、第二駆動用油路44の圧力により、チェック弁53が開かれる。これにより、第二駆動用油路44の作動油が、油路51a、シャトル弁51、油路52a、リリーフ弁52、油路53a、及びチェック弁53を経て第一駆動用油路43へと流通する。
上記の如くリリーフ機構50が動作することにより、HST機構40L内の最高圧力を制限することができる。これによって、油圧回路100の異常により発生した高圧による機器の破損等を防止することができる。
次に、HST機構40Rについて説明する。
HST機構40Rは、主として可変容量型の油圧ポンプ41、定容量型の油圧モータ42、第一駆動用油路43、第二駆動用油路44、バイパス機構45、リリーフ機構50等を具備する。
HST機構40Rの油圧ポンプ41は、第二入力軸16に連動連結される。HST機構40Rの油圧ポンプ41は、第二入力軸16等を介して伝達されるエンジン4の回転動力により駆動される。
HST機構40Rの油圧ポンプ41は、可動斜板41aを具備する。当該可動斜板41aは、HSTレバー8R(図1参照)と連動連結される。HSTレバー8Rを操作することにより、可動斜板41aの傾斜角度を変更することができる。これにより、HST機構40Rの油圧ポンプ41が圧送する作動油の流量及び方向を変更することができる。
なお、その他のHST機構40Rの構成は、HST機構40Lと略同一構成である。よって、HST機構40Rの部材には、対応するHST機構40Lの部材と同一符号を付し、説明を省略する。
HST機構40Rの油圧モータ42の回転動力は、図示せぬ駆動軸等を介してクローラ式走行装置3Rに伝達される。
チャージ機構60は、HST機構40L・40Rへ作動油を補給するものである。チャージ機構60は、主としてチャージポンプ61、吸入油路62、サクションフィルタ63、チェック弁64、チェック弁65、絞り弁66、チェック弁67、リリーフ弁68、チェック弁69、チェック弁70、絞り弁71等を具備する。
チャージポンプ61は、作動油を圧送するものである。チャージポンプ61は、第一入力軸15に連動連結される。チャージポンプ61は、第一入力軸15等を介して伝達されるエンジン4の回転動力により駆動される。
吸入油路62は、その一端がチャージポンプ61の吸入ポートと連通接続され、他端が油室20と連通接続されるものである。
サクションフィルタ63は、作動油に混入した不純物を除去するものである。サクションフィルタ63は、吸入油路62の中途部に具備される。
油路61aは、その一端がチャージポンプ61の吐出ポートと連通接続され、他端が油路64aの一端、油路65aの一端及び油路66aの一端と連通接続されるものである。
油路64aは、その一端が油路61aの他端と連通接続され、他端がHST機構40Rの第一駆動用油路43の中途部と連通接続されるものである。
油路65aは、その一端が油路61aの他端と連通接続され、他端がHST機構40Rの第二駆動用油路44の中途部と連通接続されるものである。
チェック弁64は、油路64aの中途部に具備され、チャージポンプ61側の圧力が第一駆動用油路43側の圧力より高い場合のみ開く弁である。
チェック弁65は、油路65aの中途部に具備され、チャージポンプ61側の圧力が第二駆動用油路44側の圧力より高い場合のみ開く弁である。
油路66aは、その一端が油路61aの他端と連通接続され、他端が油路65aの中途部であって、チェック弁65の第二駆動用油路44側と連通接続されるものである。
絞り弁66は、油路66aの中途部に具備され、油路66aを流通する作動油の流量を調節するものである。
油路67aは、その一端が油路61aの中途部と連通接続され、他端が油路73の一端と接続されるものである。
油路68aは、その一端が油路61aの中途部と連通接続され、他端が油路73の一端と接続されるものである。
油路73は、その一端が油路67aの一端及び油路68aの一端と連通接続され、他端が油室20と連通接続されるものである。
チェック弁67は、油路67aの中途部に具備され、油室20側の圧力がチャージポンプ61側の圧力より高い場合のみ開く弁である。
リリーフ弁68は、油路68aの中途部に具備され、チャージポンプ61側の圧力が所定の圧力以上になった場合のみ、油路68aを連通するものである。
油路72は、その一端が油路68aの中途部であって、リリーフ弁68のチャージポンプ61側と連通接続され、他端が油路69aの一端、油路70aの一端及び油路71aの一端と連通接続されるものである。
油路69aは、その一端が油路72の他端と連通接続され、他端がHST機構40Lの第一駆動用油路43の中途部と連通接続されるものである。
油路70aは、その一端が油路72の他端と連通接続され、他端がHST機構40Lの第二駆動用油路44の中途部と連通接続されるものである。
チェック弁69は、油路69aの中途部に具備され、チャージポンプ61側の圧力が第一駆動用油路43側の圧力より高い場合のみ開く弁である。
チェック弁70は、油路70aの中途部に具備され、チャージポンプ61側の圧力が第二駆動用油路44側の圧力より高い場合のみ開く弁である。
油路71aは、その一端が油路72の他端と連通接続され、他端が油路70aの中途部であって、チェック弁70の第二駆動用油路44側と連通接続されるものである。
絞り弁71は、油路71aの中途部に具備され、油路71aを流通する作動油の流量を調節するものである。
以下では、チャージ機構60の動作について説明する。
HST機構40Lの閉回路内を循環する作動油が不足すると、通常は第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44のうち低圧側の圧力が所定圧よりも低くなる。
一方、チェック弁69・70を挟んでチャージポンプ61側の圧力は、チャージポンプ61による作動油の圧送及びリリーフ弁68により、所定の値に保持される。
従って、第一駆動用油路43の圧力又は第二駆動用油路44の圧力が、前記所定の値以下になると、チェック弁69又はチェック弁70が開き、油室20に貯溜された作動油が、吸入油路62、チャージポンプ61、油路61a、油路68a、油路72、及び油路69a又は油路70aを経てHST機構40Lへと補給される。
HST機構40Rの閉回路内を循環する作動油が不足した場合も同様に、油室20に貯溜された作動油が、吸入油路62、チャージポンプ61、油路61a、及び油路64a又は油路65aを経てHST機構40Rへと補給される。
制動機構80L・80Rは、油圧モータ42・42を制動するものである。制動機構80L・80Rは、主として制動装置81等をそれぞれ具備する。
なお、HST機構40Rに具備される制動機構80Rは、HST機構40Lに具備される制動機構80Lと略同一構成である。よって、以下では制動機構80Lについて説明し、制動機構80Rの部材には、対応する制動機構80Lの部材と同一符号を付し、説明を省略する。
制動装置81は、作動油が供給されていない場合には油圧モータ42の回転を制動し、作動油が供給されている場合には油圧モータ42の回転の制動を解除するものである。
なお、本発明に係る制動装置は、本実施例に係る制動装置81の如く、作動油が供給されていない場合にのみ油圧モータ42の回転を制動することができるものであれば、その構成を限定するものではない。
油路83は、その一端が油路52aの中途部であって、リリーフ弁52の油路51a側と連通接続され、他端が制動装置81と連通接続されるものである。
以下では、制動機構80Lの動作について説明する。
油圧ポンプ41の可動斜板41aが中立位置にある場合、又はエンジン4が停止している場合、油圧ポンプ41は作動油を圧送しない。つまり、第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44内に高い圧力が発生しない。この場合、制動装置81内の作動油は、油路83、油路52a、及び油路51aを経て第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44へと流出する(図2の白抜き矢印参照)。すなわち、制動装置81に作動油が供給されることがないため、制動装置81により油圧モータ42の回転が制動される。
第一駆動用油路43に高い圧力が発生している場合、すなわち、油圧ポンプ41が第一駆動用油路43へと作動油を圧送している場合、シャトル弁51は、油路51aを介して第一駆動用油路43と油路52aとを連通する。これにより、第一駆動用油路43の作動油が、油路51a、シャトル弁51、油路52a、及び油路83を経て制動装置81へと流入する(図2の黒塗り矢印参照)。
このように制動装置81へと作動油が供給されるため、制動装置81による油圧モータ42の制動が解除される。
第二駆動用油路44に高い圧力が発生している場合、すなわち、油圧ポンプ41が第二駆動用油路44へと作動油を圧送している場合、シャトル弁51は、油路51aを介して第二駆動用油路44と油路52aとを連通する。これにより、第二駆動用油路44の作動油が、油路51a、シャトル弁51、油路52a、及び油路83を経て制動装置81へと流入する。
この場合も、前記第一駆動用油路43の圧力が第二駆動用油路44の圧力より高い場合と同様に、制動装置81による油圧モータ42の制動が解除される。
制動機構80Rの動作についても、上記制動機構80Lの動作と同様である。すなわち、制動機構80Lは、第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44に高い圧力が発生している場合のみ、油圧モータ42の制動を解除する。
制動機構80L・80Rを上記の如く構成することにより、油圧ポンプ41が作動油を第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44に圧送しない場合、すなわち、運搬車1が停車している場合には、油圧モータ42を制動することができる。これによって、路面の傾斜等により、停車している運搬車1がオペレータの意志に反して走行することを防止し、安全性を向上させることができる。
また、油圧ポンプ41が作動油を第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44に圧送する場合、すなわち、運搬車1が走行する場合には、当該油圧ポンプ41が圧送する作動油によって油圧モータ42の制動を解除することができる。これによって、別途操作を行うことなく油圧モータ42の制動を解除することができる。
さらに、油圧モータ42の制動を解除するための圧力を、HST機構40L・40Rから取り出す構成とすることにより、油圧モータ42の制動を解除するために別途パイロット用ポンプを採用する必要がない。これによって、部品コストの増加を防止することができる。
以上の如く、本実施形態の運搬車1は、
エンジン4と、
エンジン4により回転駆動され、作動油を圧送する油圧ポンプ41と、
作動油を受けて走行駆動する油圧モータ42と、
油圧ポンプ41と油圧モータ42とを連通接続する一対の第一駆動用油路43及び第二駆動用油路44と、
一対の第一駆動用油路43及び第二駆動用油路44の間を連通接続する油路51aと、
油路51aの中途部に具備されるシャトル弁51と、
作動油が供給されていないときには油圧モータ42の回転を制動する一方、作動油が供給されているときには油圧モータ42の回転の制動を解除する制動装置81と、
シャトル弁51の吐出ポートと制動装置81とを連通接続する油路83と、
を具備するものである。
このように構成することにより、別途パイロット用ポンプ等を用いることなく、油圧モータ42の制動、及び当該制動の解除を行うことができる。また、油圧モータ42の制動、及び当該制動の解除を切り換えるための切換操作を行う必要がない。
なお、本実施形態において、制動装置81・81による制動を解除するための作動油を、リリーフ機構50を介して第一駆動用油路43及び第二駆動用油路44から取り出す構成としたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44のうち高圧側の作動油を取り出すことが可能な構成であればよい。
また、本実施形態において、運搬車1は、HST機構を二つ(HST機構40L・40R)備える構成としたが、本発明はこれに限るものではなく、HST機構を一つ、又は三つ以上備えるものであってもよい。
以下では、図3及び図4を用いて、第二の実施形態である油圧回路200について説明する。
なお、油圧回路200の構成は、第一の実施形態に係る油圧回路100(図2参照)の構成と基本的には同一構成である。よって、以下では油圧回路100と略同一構成の部材には同一符号を付し、説明を省略する。
図3に示す如く、油圧回路200が油圧回路100と異なる点は、制動機構80L・80Rに代えて、制動機構280を具備する点である。
制動機構280は、油圧モータ42・42を制動するものである。制動機構280は、主として制動装置81・82、制動用動作切換弁283等を具備する。
制動装置81は、作動油が供給されていない場合にはHST機構40Lの油圧モータ42の回転を制動し、作動油が供給されている場合には油圧モータ42の回転の制動を解除するものである。制動装置81の構成は、第一の実施形態に係る油圧回路100の制動装置81と略同一である。
制動装置82は、作動油が供給されていない場合にはHST機構40Rの油圧モータ42の回転を制動し、作動油が供給されている場合には油圧モータ42の回転の制動を解除するものである。制動装置82の構成は、制動装置81の構成と略同一である。
制動用動作切換弁283は、内部を通過する作動油の流路を切り換える切換弁である。制動用動作切換弁283は、五つのポート283a・283b・283c・283d・283eを具備する。
制動用動作切換弁283は、内部に設けられたスプールを摺動させることにより、制動用動作切換弁283の内部の作動油の流路を変更して、(A)ポート283aとポート283dとを連通し、ポート283bとポート283eとを連通し、ポート283cを閉塞する状態A(図3参照)と、(B)ポート283a・283bを閉塞し、ポート283cとポート283d・283eとを連通する状態B(図4参照)と、を切り換えることができる。
制動用動作切換弁283は、前記スプールを摺動させるための操作レバー283fを具備する。
油路284は、その一端が制動装置81と連通接続され、他端が制動用動作切換弁283のポート283eと連通接続されるものである。
油路285は、その一端が制動用動作切換弁283のポート283bと連通接続され、他端がHST機構40Lの油路52aの中途部であって、リリーフ弁52の油路51a側と連通接続されるものである。
油路286は、その一端が制動装置82と連通接続され、他端が制動用動作切換弁283のポート283dと連通接続されるものである。
油路287は、その一端が制動用動作切換弁283のポート283aと連通接続され、他端がHST機構40Rの油路52aの中途部であって、リリーフ弁52の油路51a側と連通接続されるものである。
油路288は、その一端が制動用動作切換弁283のポート283cと連通接続され、他端が油室20と連通接続されるものである。
以下では、図3及び図4を用いて、制動機構280の動作について説明する。
まず、HST機構40Lの油圧ポンプ41の可動斜板41aが中立位置にある場合、又はエンジン4が停止している場合について説明する。この場合、油圧ポンプ41は作動油を圧送しない。つまり、第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44内に高い圧力が発生しない。
この場合において、図3に示す如く、制動用動作切換弁283が状態Aにある場合、制動装置81内の作動油は、油路284、制動用動作切換弁283、油路285、油路52a、及び油路51aを経て第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44へと流出する(図3の白抜き矢印参照)。すなわち、制動装置81に作動油が圧送されることがないため、制動装置81により油圧モータ42の回転が制動される。
図4に示す如く、操作レバー283fが操作され、制動用動作切換弁283が状態Bになった場合、制動装置81内の作動油は、油路284、制動用動作切換弁283、及び油路288を経て油室20へと流出する(図4の白抜き矢印参照)。すなわち、制動装置81に作動油が圧送されることがないため、制動装置81により油圧モータ42の回転が制動される。
制動用動作切換弁283を状態Bにすることで、制動装置81内の作動油を油室20へと排出することができる。これによって、運搬車1が傾斜地で停車した場合等に、HST機構40L内に高い圧力が発生したままの状態であっても、制動装置81内の作動油を確実に排出し、油圧モータ42を制動することができる。
HST機構40Rの油圧ポンプ41の可動斜板41aが中立位置にある場合、又はエンジン4が停止している場合についても、前記HST機構40Lの場合と同様に、制動部282bにより油圧モータ42を制動することができる。
次に、HST機構40Lの第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44に高い圧力が発生している場合、すなわち、油圧ポンプ41が第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44へと作動油を圧送している場合について説明する。
この場合において、図3に示す如く、制動用動作切換弁283が状態Aにある場合、第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44のうち高圧側の作動油は、油路51a、シャトル弁51、油路52a、油路285、制動用動作切換弁283、及び油路284を経て制動装置81へと流入する(図3の黒塗り矢印参照)。このように、制動装置81に作動油が供給されるため、制動装置81による油圧モータ42の制動が解除される。
図4に示す如く、操作レバー283fが操作され、制動用動作切換弁283が状態Bになった場合、HST機構40Lから制動装置81へと圧送されていた作動油は、制動用動作切換弁283により遮断される。
この場合、制動装置81内の作動油は、油路284、制動用動作切換弁283、及び油路288を経て油室20へと流出する(図4の黒塗り矢印参照)。すなわち、制動装置81に作動油が供給されることがないため、制動装置81により油圧モータ42の回転が制動される。
制動用動作切換弁283を状態Bにすることで、油圧ポンプ41が第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44へと作動油を圧送している場合においても、油圧モータ42を制動することができる。
HST機構40Rの油圧ポンプ41が第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44へと作動油を圧送している場合についても、前記HST機構40Lの場合と同様に、制動部282bにより油圧モータ42を制動し、また、当該制動を解除することができる。
以上の如く、本実施形態の運搬車1は、
油路284・285及び油路286・287の中途部に配置され、
制動装置81・82と第一駆動用油路43及び第二駆動用油路44とを連通する状態と、
制動装置81・82と油室20とを連通し、制動装置81・82内の作動油を油室20へと排出する状態と、
を切り換える制動用動作切換弁283を具備するものである。
このように構成することにより、油圧ポンプ41が作動油を圧送している場合であっても、制動用動作切換弁283を操作することで油圧モータ42を制動することができる。
以下では、図5を用いて、第三の実施形態である油圧回路300について説明する。
なお、油圧回路300の構成は、第一の実施形態に係る油圧回路100(図2参照)の構成と基本的には同一構成である。よって、以下では油圧回路100と略同一構成の部材には同一符号を付し、説明を省略する。
油圧回路300が油圧回路100と異なる点は、リリーフ機構50・50に代えてリリーフ機構350を具備する点、及び、制動機構80L・80Rに代えて、制動機構380を具備する点である。
リリーフ機構350は、HST機構40L・40Rの第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44の最高圧力を制限するものである。リリーフ機構350は、主として両方向リリーフ弁353、両方向リリーフ弁354等を具備する。
油路351は、その一端がHST機構40Lの第一駆動用油路43の中途部と連通接続され、他端がHST機構40Lの第二油路44の中途部と連通接続されるものである。
油路352は、その一端がHST機構40Rの第一駆動用油路43の中途部と連通接続され、他端がHST機構40Rの第二油路44の中途部と連通接続されるものである。
両方向リリーフ弁353は、油路351の中途部に具備され、第一駆動用油路43側の圧力又は第二駆動用油路44側の圧力が所定の圧力以上になった場合のみ、油路351を連通するものである。
両方向リリーフ弁354は、油路352の中途部に具備され、第一駆動用油路43側の圧力又は第二駆動用油路44側の圧力が所定の圧力以上になった場合のみ、油路352を連通するものである。
油路355は、その一端が両方向リリーフ弁354のドレンポートに連通接続され、他端が油室20に連通接続されるものである。
油路356は、その一端が両方向リリーフ弁353のドレンポートに連通接続され、他端が油路355の中途部に連通接続されるものである。
以下では、リリーフ機構350の動作について説明する。
HST機構40Lの第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44の圧力が所定の圧力以上になった場合、両方向リリーフ弁353は油路351を連通する。油路351が連通されると、第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44のうち高圧側の作動油は、油路351及び両方向リリーフ弁353を介して低圧側へと流通する。また、両方向リリーフ弁353においてリークした作動油は、油路356及び油路355を経て油室20へと排出される。
HST機構40Rの第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44の圧力が所定の圧力以上になった場合、両方向リリーフ弁354は油路352を連通する。油路352が連通されると、第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44のうち高圧側の作動油は、油路352及び両方向リリーフ弁354を介して低圧側へと流通する。また、両方向リリーフ弁354においてリークした作動油は、油路355を経て油室20へと排出される。
上記の如くリリーフ機構350が動作することにより、HST機構40L・R内の最高圧力を制限することができる。これによって、油圧回路300の異常により発生した高圧による機器の破損等を防止することができる。
制動機構380は、油圧モータ42・42を制動するものである。制動機構380は、主として制動装置81・82等を具備する。
制動装置81は、作動油が供給されていない場合にはHST機構40Lの油圧モータ42の回転を制動し、作動油が供給されている場合には油圧モータ42の回転の制動を解除するものである。制動装置81の構成は、第一の実施形態に係る油圧回路100の制動装置81と略同一である。
制動装置82は、作動油が供給されていない場合にはHST機構40Rの油圧モータ42の回転を制動し、作動油が供給されている場合には油圧モータ42の回転の制動を解除するものである。制動装置82の構成は、制動装置81の構成と略同一である。
油路383は、その一端が制動装置81と連通接続され、他端がチャージ機構60の油路61aと連通接続されるものである。
油路384は、その一端が制動装置82と連通接続され、他端が油路383の中途部と連通接続されるものである。
以下では、制動機構380の動作について説明する。
エンジン4が停止している場合、チャージポンプ61は作動油を圧送しない。
この場合、制動装置81内の作動油は、油路383、油路61a、油路64a又は油路65aを経てHST機構40Rの第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44へと、又は、油路383、油路61a、油路68a、油路72、油路69a又は油路70aを経てHST機構40Lの第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44へと、流出する(図5の白抜き矢印参照)。すなわち、制動装置81に作動油が圧送されることがないため、制動装置81によりHST機構40Lの油圧モータ42の回転が制動される。
また、制動装置82内の作動油は、油路384、油路383、油路61a、油路64a又は油路65aを経てHST機構40Rの第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44へと、又は、油路383、油路61a、油路68a、油路72、油路69a又は油路70aを経てHST機構40Lの第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44へと、流出する(図5の白抜き矢印参照)。すなわち、制動装置82に作動油が圧送されることがないため、制動装置82によりHST機構40Rの油圧モータ42の回転が制動される。
エンジン4が駆動している場合、チャージポンプ61は油路61aへと作動油を圧送する。
この場合、チャージポンプ61により圧送される作動油は、油路61a、及び油路383を経て制動装置81へと流入する(図5の黒塗り矢印参照)。すなわち、制動装置81に作動油が圧送されるため、制動装置81によるHST機構40Lの油圧モータ42の制動が解除される。
また、チャージポンプ61により圧送される作動油は、油路61a、油路383及び油路384を経て制動装置82へと流入する(図5の黒塗り矢印参照)。すなわち、制動装置82に作動油が圧送されるため、制動装置82によるHST機構40Rの油圧モータ42の制動が解除される。
制動機構380を上記の如く構成することにより、チャージポンプ61が作動油を油路61aに圧送しない場合、すなわち、エンジン4が停止している場合には、油圧モータ42・42を制動することができる。これによって、路面の傾斜等により、停車している運搬車1がオペレータの意志に反して走行することを防止し、安全性を向上させることができる。
また、チャージポンプ61が作動油を油路61aに圧送する場合、すなわち、エンジン4が駆動している場合には、当該チャージポンプ61が圧送する作動油によって油圧モータ42・42の制動を解除することができる。これによって、別途操作を行うことなく油圧モータ42・42の制動を解除することができる。
さらに、油圧モータ42・42の制動を解除するための圧力を、チャージ機構60の油路61aから取り出す構成とすることにより、油圧モータ42・42の制動を解除するために別途パイロット用ポンプを採用する必要がない。これによって、部品コストの増加を防止することができる。
以上の如く、本実施形態の運搬車1は、
エンジン4と、
エンジン4により回転駆動され、作動油を圧送する油圧ポンプ41と、
作動油を受けて走行駆動する油圧モータ42と、
油圧ポンプ41と油圧モータ42とを連通接続する一対の第一駆動用油路43及び第二駆動用油路44と、
エンジン4により回転駆動され、作動油を第一駆動用油路43及び第二駆動用油路44へと補給するチャージポンプ61と、
作動油が供給されていないときには油圧モータ42の回転を制動する一方、作動油が供給されているときには油圧モータ42の回転の制動を解除する制動装置81・82と、
チャージポンプ61により圧送される作動油を制動装置81・82に案内する油路383・384と、
を具備するものである。
このように構成することにより、別途パイロット用ポンプ等を用いることなく、油圧モータ42の制動、及び当該制動の解除を行うことができる。また、油圧モータ42の制動、及び当該制動の解除を切り換えるための切換操作を行う必要がない。
以下では、図6及び図7を用いて、第四の実施形態である油圧回路400について説明する。
なお、油圧回路400の構成は、第三の実施形態に係る油圧回路300の構成と基本的には同一構成である。よって、以下では油圧回路300と略同一構成の部材には同一符号を付し、説明を省略する。
図6に示す如く、油圧回路400が油圧回路300と異なる点は、制動機構380に代えて、制動機構480を具備する点である。
制動機構480は、油圧モータ42・42を制動するものである。制動機構480は、主として制動装置81・82、制動用動作切換弁483等を具備する。
制動装置81は、作動油が供給されていない場合にはHST機構40Lの油圧モータ42の回転を制動し、作動油が供給されている場合には油圧モータ42の回転の制動を解除するものである。制動装置81の構成は、第一の実施形態に係る油圧回路100の制動装置81と略同一である。
制動装置82は、作動油が供給されていない場合にはHST機構40Rの油圧モータ42の回転を制動し、作動油が供給されている場合には油圧モータ42の回転の制動を解除するものである。制動装置82の構成は、制動装置81の構成と略同一である。
制動用動作切換弁483は、内部を通過する作動油の流路を切り換える切換弁である。制動用動作切換弁483は、3つのポート483a・483b・483cを具備する。
制動用動作切換弁483は、内部に設けられたスプールを摺動させることにより、制動用動作切換弁483の内部の作動油の流路を変更して、(A)ポート483aとポート483cとを連通し、ポート483bを閉塞する状態A(図6参照)と、(B)ポート483aとポート483bとを連通し、ポート483cを閉塞する状態B(図7参照)と、を切り換えることができる。
制動用動作切換弁483は、前記スプールを摺動させるための操作レバー483dを具備する。
油路484は、その一端が制動装置81と連通接続され、他端が制動用動作切換弁483のポート483aと連通接続されるものである。
油路485は、その一端が制動装置82と連通接続され、他端が油路484の中途部と連通接続されるものである。
油路486は、その一端が制動用動作切換弁483のポート483cと連通接続され、他端がチャージ機構60の油路61aの中途部と連通接続されるものである。
油路487は、その一端が制動用動作切換弁483のポート483bと連通接続され、他端が油室20と連通接続されるものである。
以下では、図6及び図7を用いて、制動機構480の動作について説明する。
まず、チャージポンプ61が作動油を圧送しない場合、すなわち、エンジン4が停止している場合について説明する。
この場合において、図6に示す如く、制動用動作切換弁483が状態Aにある場合、制動装置81内の作動油は、油路484、制動用動作切換弁483、油路486、油路61a、油路64a又は油路65aを経てHST機構40Rの第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44へと、又は、油路484、制動用動作切換弁483、油路486、油路61a、油路68a、油路72、油路69a又は油路70aを経てHST機構40Lの第一駆動用油路43又は第二駆動用油路44へと、流出する(図6の白抜き矢印参照)。すなわち、制動装置81に作動油が圧送されることがないため、制動装置81により油圧モータ42の回転が制動される。
図7に示す如く、操作レバー483dが操作され、制動用動作切換弁483が状態Bになった場合、制動装置81内の作動油は、油路484、制動用動作切換弁483、及び油路487を経て油室20へと流出する(図7の白抜き矢印参照)。すなわち、制動装置81に作動油が圧送されることがないため、制動装置81により油圧モータ42の回転が制動される。
制動用動作切換弁483を状態Bにすることで、制動装置81内の作動油を油室20へと排出することができる。これによって、運搬車1が傾斜地で停車した場合等に、HST機構40L内に高い圧力が発生したままの状態であっても、制動装置81内の作動油を確実に排出し、油圧モータ42を制動することができる。
制動装置82についても、上記制動装置81の場合と同様に、制動部82bによりHST機構40Rの油圧モータ42を制動することができる。
次に、チャージポンプ61が油路61aへ作動油を圧送している場合、すなわち、エンジン4が駆動している場合について説明する。
この場合において、図6に示す如く、制動用動作切換弁483が状態Aにある場合、チャージポンプ61により圧送される作動油は、油路61a、油路486、制動用動作切換弁483、及び油路484を経て制動装置81へと流入する(図6の黒塗り矢印参照)。このように、制動装置81に作動油が供給されるため、制動装置81による油圧モータ42の制動が解除される。
図7に示す如く、操作レバー483dが操作され、制動用動作切換弁483が状態Bになった場合、チャージポンプ61から制動装置81へと圧送されていた作動油は、制動用動作切換弁483により遮断される。
この場合、制動装置81内の作動油は、油路484、制動用動作切換弁483、及び油路487を経て油室20へと流出する(図7の黒塗り矢印参照)。すなわち、制動装置81に作動油が供給されることがないため、制動装置81により油圧モータ42の回転が制動される。
制動用動作切換弁483を状態Bにすることで、チャージポンプ61が作動油を圧送している場合においても、油圧モータ42を制動することができる。
制動装置82についても、上記制動装置81の場合と同様に、制動部82bによりHST機構40Rの油圧モータ42を制動し、また、当該制動を解除することができる。
以上の如く、本実施形態の運搬車1は、
油路484の中途部に配置され、
制動装置81・82とチャージポンプ61とを連通する状態と、
制動装置81・82と油室20とを連通し、制動装置81・82内の作動油を油室20へと排出する状態と、
を切り換える制動用動作切換弁483を具備するものである。
このように構成することにより、チャージポンプ61が作動油を圧送している場合であっても、制動用動作切換弁483を操作することで油圧モータ42を制動することができる。
本発明の第一の実施形態に係る運搬車の全体的な構成を示した側面図。 第一の実施形態に係る油圧回路を示す図。 第二の実施形態に係る油圧回路の一の状態を示す図。 同じく他の状態を示す図。 第三の実施形態に係る油圧回路を示す図。 第四の実施形態に係る油圧回路の一の状態を示す図。 同じく他の状態を示す図。
符号の説明
1 運搬車
4 エンジン(駆動源)
20 油室
41 油圧ポンプ
42 油圧モータ
43 第一駆動用油路(駆動用油路)
44 第二駆動用油路(駆動用油路)
61 チャージポンプ
81 制動装置
82 制動装置
283 制動用動作切換弁
483 制動用動作切換弁

Claims (4)

  1. 駆動源と、
    前記駆動源により回転駆動され、作動油を圧送する油圧ポンプと、
    作動油を受けて走行駆動する油圧モータと、
    前記油圧ポンプと前記油圧モータとを連通接続する一対の駆動用油路と、
    前記一対の駆動用油路の間を連通接続する油路と、
    前記油路の中途部に具備されるシャトル弁と、
    作動油が供給されていないときには前記油圧モータの回転を制動する一方、作動油が供給されているときには前記油圧モータの回転の制動を解除する制動装置と、
    前記シャトル弁の吐出ポートと前記制動装置とを連通接続する制動用油路と、
    を具備する運搬車。
  2. 前記制動用油路の中途部に配置され、
    前記制動装置と前記駆動用油路とを連通する状態と、
    前記制動装置と油室とを連通し、前記制動装置内の作動油を前記油室へと排出する状態と、
    を切り換える制動用動作切換弁を具備する請求項1に記載の運搬車。
  3. 駆動源と、
    前記駆動源により回転駆動され、作動油を圧送する油圧ポンプと、
    作動油を受けて走行駆動する油圧モータと、
    前記油圧ポンプと前記油圧モータとを連通接続する一対の駆動用油路と、
    前記駆動源により回転駆動され、作動油を前記駆動用油路へと補給するチャージポンプと、
    作動油が供給されていないときには前記油圧モータの回転を制動する一方、作動油が供給されているときには前記油圧モータの回転の制動を解除する制動装置と、
    前記チャージポンプにより圧送される作動油を前記制動装置に案内する制動用油路と、
    を具備する運搬車。
  4. 前記制動用油路の中途部に配置され、
    前記制動装置と前記チャージポンプとを連通する状態と、
    前記制動装置と油室とを連通し、前記制動装置内の作動油を前記油室へと排出する状態と、
    を切り換える制動用動作切換弁を具備する請求項3に記載の運搬車。
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