JP2010063580A - 包丁差し - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック機構として、ロック部材を、スライド動作と、スライド動作を係止する2つの動作で、包丁差しから包丁を抜き取れないようにダブルロックを行い、包丁を簡単に取り出せないようにして、包丁差しの安全性を向上させる。
【解決手段】包丁1の差込口5を備えた本体部3と、ロック操作を行うロック摘み7と、ロック摘み7のスライド操作によりスライド動作するロック部材8とからなるロック機構6を備え、ロック機構6はロック摘み7のスライド操作に加えてロック摘み7を回転させる回転操作をすることで、ダブルロックを行い、ロック摘み7のダブルロックを解除した後、ロック摘み7をスライド操作することによりロック部材8をスライド動作させ、包丁1のロックを解除することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロック機構を備えた包丁差しに関し、特に、ロック機構を備えた包丁差しにおいて、ロック機構として、ロック摘みによりスライド動作させ包丁差しから包丁を抜き取れないようにするロック位置にするとともに、さらに、ダブルロックのための操作または作動により、上記ロック位置でロック部材を係止(ダブルロック)可能な包丁差しに関する。
ダブルロックのための操作または作動としては、使用者によるロック摘みの回転等によりロック部材をロック位置に係止したり、バネにより自動的にロック摘みを回転させる、あるいはロック摘みを係止孔に落下させてロック部材を自動的に係止する動作である。
キッチンに設けられた包丁差しは、通常、比較的低い位置に設けられていることが多く、小さな子供が触りやすく危険である。従来、包丁を簡単に抜き取れないように包丁をロックするロック機構を備えた包丁差しは知られている。
例えば、ばねで一方向に付勢されたロック板により、常時は包丁にロックがかけられており抜くことができず、ばねに抗してロック板を移動することによりロックを解除して包丁を抜き取るような構成とした安全包丁収納箱は公知である(特許文献1参照)。
また、係止部材をその長手方向に移動して包丁の差し込み口の一部を閉じて包丁の取り出しを係止するとともに、その係止位置で係止部材の移動をロックするロック機構を設けた収納装置が公知である(特許文献2参照)。
実開昭49−13250号公報 特開平10−192174号公報
上記特許文献1記載の安全包丁収納箱は、ロック部材は包丁取り出しに対しては、常時、ロック位置にあるが、ロック部材自体をばねに抗して力を加えれば簡単に移動することができるので、包丁も容易に取り出せてしまう。
また、上記特許文献2記載の収納装置では、包丁の取り出しを係止する係止部材は、その係止位置でその移動をロックするロック機構を設けているが、そのロックを解除する方向に係止部材に力を加えれば、容易にロックを解除でき、係止部材を移動して包丁を容易に抜くことが可能となってしまう。
本発明は、上記従来例の問題を解決することを目的とするものであり、ロック機構として、ロック部材を、ロック摘みの操作によるスライド動作させてロック位置にするとともに、このロック位置でロック部材を摘みの操作により係止(ダブルロック)するという、ロック摘みによる2つの動作をおこなってダブルロックすることで、包丁差しから包丁を簡単に抜き取れないようにして、包丁差しの安全性を向上させることを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、包丁の差込口を備えた本体部と、差込ロに差し込まれた包丁を抜くことができなくなるロック機構として、ロック操作を行うロック摘みと、ロック摘みのスライド操作により包丁を抜くことができなくなるロック位置までスライド動作するロック部材とからなるロック機構を備えた包丁差しであって、ロック機構は、ロック摘みのスライド操作に加えて、ダブルロックのための操作または作動によりロック部材をロック位置で係止するダブルロックが可能であり、少なくともロック解除時は、ダブルロックを解除した後、ロック摘みをスライド操作することによりロック部材をスライド動作させ、包丁のロックを解除することを特徴とする包丁差しを提供する。
ロック機構のダブルロックのための操作または作動が、ロック摘みを回転させる回転操作であることが好ましい。
ロック機構のダブルロックのための操作または作動が、ロック摘みを回転させるバネ部材による回転作動であることが好ましい。
ロック機構は、ダブルロック時にロック摘みのロック位置を固定する位置固定手段を備えていることが好ましい。
ロック機構のダブルロックのための操作または作動が、ロック摘みの係止孔への落下作動であることが好ましい。
本発明に係る包丁差しによれば、ロック機構として、ロック部材をロック摘みの操作によりスライド動作させて、さらにロック摘みの操作によりこのスライド動作を係止する2つの動作で、包丁差しから包丁を抜き取れないようにダブルロックを行う包丁差しについて、ロック部材のスライド動作の係止を容易に解除できないようにすることで、包丁差しの安全性を向上させることができる。
本発明に係る包丁差し実施するための最良の形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
本発明に係る包丁差しの実施例1を図1〜図5において説明する。図1に示すように、包丁差し1は、包丁2を収納する箱状の本体部3を有する。この本体部3の頂壁4には、複数(本実施例では3つ)の包丁2の差込口5を備えている。この包丁差し1では、差込ロ5に差し込まれた包丁2を抜くことができなくなるロック機構6が設けられている。
ロック機構6は、ロック摘み7と、ロック摘み7のスライド操作によりスライド動作するロック部材8とを備えている。ロック部材8は、図2(c)、(d)に示すように、左右方向に長く伸びた互いに平行な前後の杆9と、左端の杆10と、右端の杆11とから成る長細い長方形の枠12で構成される。
ロック部材8には、前後の杆9を結合し、枠12の長手方向に間隔をおいて設けられた複数(この実施例では2つ)のロック杆13を備えている。左端の杆10は、ロック杆13と同様に包丁2をロックするロック杆として機能し、前後に突出した突出部10’を有する。右端の杆11には孔11’が形成されている。
ロック摘み7は、図3(b)、図4(a)、(b)に示すように、軸部14と、軸部14の上端に水平に形成された円板15と、円板15の上面に固定された摘み片16と、円板15の下面に固定され軸心を中心に同心円上に形成された一対の湾曲片17と、軸部14の下端に形成された抜け止め部18とから、一体に構成されている。
抜け止め部18はその下部に割り溝18’が形成され、全体として直径方向に収縮するように形成されている。一対の湾曲片17には、それぞれその内側の中心位置に係止凹部19が形成されている(図4(b)参照)。
図2(a)、(b)に示すように、本体部3の一端側(本実施例では図中左側)の上部における前後の側壁20には、それぞれ頂壁4に平行な左右方向(本体部3の長手方向)に延びる支持用長孔21が形成されている。図1、図2(a)、(b)、図3、図4(c)、図5(a)、(b)に示すように、本体部3の他端側(本実施例では図中右側)において頂壁4に、本体部3の左右方向に延びるガイド用長孔22が形成されている。
図2(a)、(b)、図3に示すように、ガイド用長孔22の前後両側に、それぞれガイドレール23が形成されている。即ち、ガイド用長孔22を中心とした前後の対称位置に前後一対のガイドレール23が形成されている。一対のガイドレール23は、互いに平行であるが右端には、互いに近づくよう湾曲した湾曲部24が形成されている。
ガイド用長孔22の右端の延長上に、湾曲片17と略同じ曲率を有する湾曲状の受止片25が上方に向けて突設されている。湾曲状の受止片25の外側の中心部に係止突起26が形成されている。
ロック部材8は、本体部3内において頂壁4の直ぐ下にスライド可能に内装され、ロック部材8の左端の杆10の前後の突出部10’が、前後の支持用長孔21から外部に突出するように嵌合され、支持用長孔21でスライド可能に支持されている(図1(a)、(b)参照)。ロック摘み7は、軸部14がガイド用長孔22を左右方向に摺動可能に嵌合され、さらに、ロック部材8の右端の杆11の孔11’に挿通し、抜け止め部18を孔11’の下方に位置させて抜け止め状態に組み付けられている(図3(a)〜(c)、図4(a)参照)。
これにより、使用者はロック摘み7をスライド操作してロック部材8を左右にスライドできるように構成されている。この組み付け状態では、ロック摘み7の一対の湾曲片17は、本体部3の前後一対のガイドレール23の外側に位置するように構成されている。そして、ロック摘み7の軸部14がガイド用長孔22の右端に位置する時に、摘み片16を把持して回転すると、一対の湾曲片17は、湾曲状の受止片25の外側に同心的に当接するように構成されている(図4(c)、図5(a)、(b)参照)。
(作用)
以上の構成から成る包丁差し1の作用について説明する。ロック摘み7の円板15はガイドレール23上を摺動可能であり、一対の湾曲片17はガイドレール23のさらに両外側に位置しており、ロック摘み7のスライド操作により、ロック部材8は長手方向にスライド動作が可能である。ロック部材8を本体部3において左側にスライドさせて、突出部10’が支持用長孔21の左端に当接する位置にすると、ロック部材8が、非ロック位置になる(図1、図3参照)。
ロック部材8がこのような非ロック位置にあるときは、左端の杆10及びロック杆13が包丁2の出入りする通路から退避した左方向の位置にあるので、包丁2を差込口5から包丁差し1内に差し込むこともできるし、収納されている包丁2を取り出すこともできる(図1(b)参照)。
包丁差し1をロックする場合は、摘み片16をスライド操作してロック部材8を右方向にスライドして、ロック摘み7の軸部14がガイド用長孔22の右端に当接する位置(図4(c)、図5(a)、(b)参照)まで移動させる。ロック部材8がこの位置にあるときは、包丁2を包丁差し1から抜き取ろうとしても、ロック部材8の左端の杆10及びロック杆13が包丁2の刃の上縁に係合してしまい、包丁2を包丁差し1から抜き取ることができなくなる。要するに、ロック部材8は、包丁の差込み、抜き取りを不可能とするロック位置となる。
本発明では、このようなロック部材8をロック位置から容易にスライドして移動できないように、さらにこのロック位置にあるロック部材8を係止(ダブルロック)することができる。具体的には、ロック部材8がロック位置にある時に、摘み片16を把持して軸部14を中心に左又は右に90°回転すると、図4(c)、図5(b)に示すように、一対の湾曲片17のいずれかが、湾曲状の受止片25の外側に同心的に当接し、しかも受止片25の係止突起26が湾曲片17の係止凹部19内に係入する。なお、この受止片25の係止突起26と、湾曲片17の係止凹部19とが本発明の位置固定手段の一例に相当する。
これにより、ロック摘み7は、容易に回転することができなくなり、ロック部材8は、左側にスライドできないようにロック位置で係止(ダブルロック)される。このダブルロック状態では、ロック部材8による包丁のロックを解除しようとしても、ロック部材8を左側にスライドできない。したがって、小さな子供は、容易に包丁を取り出すようなことはできなくなり、危険が防止される。
ロック部材8による包丁差し1のロックを解除する場合は、ロック部材8のロック位置における係止(ダブルロック)を解除してから、ロック部材8を左側にスライドしなければならない。具体的には、摘み片16を操作してロック摘み7を90°回転すると、一対の湾曲片17はガイド用長孔22の両側に位置する。
そして、摘み片16をスライド操作してロック部材8を左側にスライド動作させると、一対の湾曲片17は、一対のガイドレール23の左端部の湾曲部24から直線部の外側にスムースに案内される。さらに、ロック部材8を左方向にスライドし、突出部10’が支持用長孔21の左端に当接する非ロック位置まで移動させると、包丁2のロックも解除される。
本発明に係る包丁差しの実施例2を、図6〜8において説明する。実施例2の包丁差し29は、実施例1とほぼ同じ構成であるが、ロック機構、主にロック摘みの構成が異なる。即ち、実施例1では、使用者が摘み片16を回転して湾曲片17を受止片25に係合させることで、ロック部材8をロック位置で係止(ダブルロック)する構成とした。
しかし、実施例2では、使用者が摘み片を操作してロック摘みを回転しなくても、ロック部材8をロック位置までスライドすると、バネの付勢力で自動的にロック摘みが回転作動し、湾曲片を受止片に係合することで、ロック部材8をロック位置で係止(ダブルロック)する構成とした。このように自動的にロック部材8をロック位置で係止する具体的なロック摘みの構成を以下説明する。なお、実施例2は実施例1に対してロック機構、主にロック摘みの構成が異なり、その他の構成はほぼ同じであるから、同じ構成については同じ符号を使用する。
実施例2のロック摘み30は、一体で形成されている実施例1と異なり、2つの主要な部材から構成される。即ち、ロック摘み30は、図6(a)〜(c)に示すように、軸部材31と、この軸部材31の上部に回転可能に装着される回転部材32とから成る。
軸部材31は、断面が四角形の摺動軸部33と、摺動軸部33の上部に一体に形成された円形断面を有する回転支持軸部34とを備えている。摺動軸部33の下部には、実施例1の抜け止め部18と同様の抜け止め部35が形成されている。抜け止め部35には、ガイド用長孔22に挿入し易くするための割溝35’が形成されている。回転支持軸部34の頂部には、回転支持軸部34より直径が大きい円形の頭部36が形成されている。
回転部材32は、実施例1と同様に、円板37と、円板37の上部に突設された摘み片38と、円板37の下部に形成された一対の湾曲片39を有する。この実施例2の円板37の底部の中心には、軸部材31の回転支持軸部34及びその頭部36を相対的に回転可能に嵌合する小径の孔40及び大径の孔41が連成するように形成されている。
回転支持軸部34には、周囲に捩りバネ42が巻装されている。この捩りバネ42の下端は回転支持軸部34に固定されており、上端は円板37の下面に固定されている。この捩りバネ42は、円板37を回転支持軸部34に対して、一方向(本実施例では図6(a)に示すように時計針回りの方向)に回転するように付勢している。
好ましくは、捩りバネ42は、円板37をなんら拘束することのない自然状態とした場合、一対の湾曲片39がガイド用長孔22の長手方向に対して直交する方向、即ち、ロック部材8がロック位置にある時に、湾曲片39が、実施例1と同様に頂部4に突設された湾曲状の受止片43の外側に当接して係合する位置(図8(a)、(b)参照)になるように付勢する。換言すると、円板37に対して捩りバネ42の付勢力が作用していない自然状態で図6(a)〜(c)になるような捩りバネ42が好ましい。
なお、捩りバネ42の付勢力が、自然状態において円板37の湾曲片39が受止片43の外側に当接して係合する位置になるように選択されている場合では、湾曲片39が係合する受止片43は、実施例1の受止片25と同じ構成でよい。
しかし、捩りバネ42の付勢力が、自然状態において円板37の湾曲片39が受止片43の外側に当接して係合する位置を通り過ぎて回転するような場合は、この回転力を規制するために、受止片43の先端に円板37の湾曲片39を停止する回り止め44を設けることが好ましい。もちろん、受止片43とは別体で、受止片43の先端の近傍の頂部4に、湾曲片39の通過軌跡上に回り止めを突設してもよい。
その他、実施例2が実施例1と異なる構成は、実施例1の湾曲片17及び受止片25に設けた係止凹部19及び係止突起26は、実施例2では設けてもよいが特に設けなくてもよい。また、ロック部材8の右端の杆11の孔11’は、円形ではなく摺動軸部33が嵌合するように四角形の孔45が形成される。
(作用)
実施例2の包丁差し29の作用は、実施例1の場合とほぼ同じであるが、実施例2の特徴は、ロック部材8をロック位置までスライドすると、使用者が摘み片37を実施例1の場合のように回転しなくても、捩りバネ42の付勢力で自動的にロック摘み30が回転作動し、湾曲片39を受止片43に係合し、ロック部材8をロック位置で係止(ダブルロック)する点である。以下、この実施例2の包丁差し29の作用を説明する。
ロック部材8が非ロック位置(図6(d)、図7(a)、(b)参照)にあるときは、実施例1と同様に、左端の杆10及びロック杆13が包丁の出入りする通路から退避した位置にあるので、実施例1と同様に、包丁2を差込口5から包丁差し29に差し込むこともできるし、収納されている包丁2を取り出すこともできる。
この非ロック位置では、捩りバネ42の付勢力で、ロック摘み30の円板37は、図7(a)中、時計針回り方向に回転しようとするが、一対の湾曲片39がガイドレール23に当接して回転しないように規制されている。
包丁差し29をロックする場合は、摘み片38を把持しロック摘み30を操作してロック部材8を右方向にスライドして、図7(b)に示すように、ロック摘み30の摺動軸部33がガイド用長孔22の右端に当接する位置まで移動する。この位置では、一対の湾曲片39がガイドレール23への当接からはずれるので、捩りバネ42の付勢力によって、ロック摘み30の円板37は、図8(a)、(b)に示すように、時計針回り方向に回転し、湾曲片39が、湾曲状の受止片43の外側に同心的に当接し受止片43の回り止め44によって、円板37の湾曲片39の回り止めを行う。なお、この受止片43の回り止め44が本発明の位置固定手段の一例に相当する。
この結果、ロック部材8はロック位置となり、実施例1と同様に、ロック部材8の左端の杆10及びロック杆13が包丁の刃の上縁に係合してしまい、包丁2を包丁差し29から抜き取ることができなくなる。しかも、このロック位置において、ロック部材8を係止(ダブルロック)する。そのため、ロック部材8は、左側にスライドできないようにロックされてしまうから、小さな子供は、容易に包丁を取り出すようなことはできなくなり、危険が防止される。
ロック部材8による包丁差し29のロックを解除する場合は、摘み片37を操作して、捩りバネ42の付勢力に抗して、摘みの円板37を90°反時計回り方向に回転して一対の湾曲片39をガイド用長孔22の両側に位置させ、この状態で、摘み片37を操作してロック部材8を左側に移動する。
すると、一対の湾曲片39は、一対のガイドレール23の右端部の湾曲部24から直線部の外側にスムースに案内される。さらに、ロック部材8を左方向にスライドし、突出部10’が支持用長孔21 の左端に当接させると、非ロック位置となる。
本発明に係る包丁差しの実施例3を、図9及び図10において説明する。実施例3の包丁差し49は、実施例1とほぼ同じ構成であり、同じ構成については同じ符号を使用する。実施例3の包丁差し49が実施例1の包丁差し1と異なる構成は、主にロック機構のうち包丁をロックするロック位置で、ロック部材を係止(ダブルロック)する構成が異なる。
具体的には、実施例1の包丁差し1では、使用者が摘み片7を回転して湾曲片17を受止片25に係合することで、ロック部材8をロック位置で係止、即ちダブルロックを行う構成とした。しかしながら、実施例3の包丁差し49は、実施例1のように本体部3の頂部4に受止片25は形成されていない。その代わりに、本体部3の頂部4において、ガイド用長孔22の前後両側の対称位置に、一対の湾曲片17とほぼ同じ形状であるが、相似的に大きな一対の係止孔50が形成されている。
そして、本体部3の前後の側壁20の比較的右側に、実施例1の支持用長孔21と同様な支持用長孔51が設けられている。一方、ロック部材8’は、実施例1のロック部材8とほぼ同じであるが、図9(b)に示すように、右側のロック杆13は、左端の杆10と同様に、前後方向に突起部13’が設けられており、この突起部13’が、支持用長孔51に嵌合して外部に突出し、ロック部材8’がスライドする際に支持されている。
(作用)
以上の構成からなる実施例3の包丁差し49の作用は、実施例1の場合とほぼ同じであるが、実施例3の特徴は、ロック摘み7を操作してロック部材8’を右方向にスライドし、図10(a)に示すように、ロック摘み7の軸部14がガイド用長孔22の右端までくると、使用者が摘み片7を回転しなくても、図10(b)、(c)に示すように、ロック摘み7の自重で自動的に一対の湾曲片17が、一対の係止孔50に落ち込み、ロック摘み7を落下作動可能とした構成である。これにより、ロック部材8’をロック位置で係止(ダブルロック)して、ロック部材8’を容易にスライドできないようにした。
ロック部材8’による包丁差し49のロックを解除する場合は、摘み片7を持ち上げて一対の湾曲片17を本体部3の頂部4に形成された係止孔50から引き抜き、ロック部材8’のロック位置におけるダブルロックを解除すれば、ロック部材8’を左方向にスライド可能となる。そして、軸部14を、ガイド用長孔22の左端までスライドし、ロック部材8’を非ロック位置にすればよい。
以上、本発明に係る包丁差しを実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
本発明に係る包丁差しは上記のような構成であるから、キッチン等、小さな子供がアプローチ可能な比較的低い場所に設ける包丁差しでも適用可能である。
本発明に係る包丁差しの実施例1の全体構成を示す図であり、(a)は平面図で、(b)は(a)のA−A断面図である。 本発明に係る包丁差しの実施例1のロック機構の構成を説明する図であり、(a)は本体部の頂部付近における斜視図であり、(b)は(a)の部分拡大図であり、(c)ロック部材を示す斜視図であり、(d)は(c)の部分拡大図である。 本発明に係る包丁差しの実施例1のロック機構の構成を説明する図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)のA−A断面図であり、(c)は(b)のB−B断面図である。 本発明に係る包丁差しの実施例1のロック機構の構成を説明す図であり、(a)は図3(a)のC−C断面図であり、(b)は摘みを下方から見た図であり、(c)はロック部材がロック位置における平面図である。 本発明に係る包丁差しの実施例1のロック機構の構成を説明す図であり、(a)はロック部材がロック位置における包丁差しの断面図であり、(b)は(a)の要部拡大図である。 本発明に係る包丁差しの実施例2のロック摘みの構成を説明する図であり、(a)はロック摘みの正面図で、(b)は(a)の底面図であり、(c)はロック摘みの側面図である。(d)はロック機構の非ロック位置における断面図である。 本発明に係る包丁差しの実施例2の構成、作用を説明する図であり、(a)は非ロック位置における平面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 本発明に係る包丁差しの実施例2の構成、作用を説明する図であり、(a)は図7(b)の非ロック位置からロック部材をスライドしてロック位置にした状態における断面図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 本発明に係る包丁差しの実施例3の構成を説明する図であり、(a)は包丁差しの上部の斜視図であり、(b)はロック部材の斜視図であり、(c)はロック部材の非ロック位置における平面図であり、(d)は(c)のA−A断面図である。 本発明に係る包丁差しの実施例3の構成、作用を説明する図であり、(a)、(b)は非ロック位置における断面図であり、(c)は(b)のA−A断面図である
符号の説明
1、29、49 包丁差し
2 包丁
3 本体部
4 本体部の頂壁
5 差込口
6 ロック機構
7、30 ロック摘み
8、8’ ロック部材
9 前後の杆
10 左端の杆
10’ 突出部
11 右端の杆
11’ 孔
12 枠
13 ロック杆
14 軸部
15、37 円板
16、38 摘み片
17、39 湾曲片
18 抜け止め部
18’ 割り溝
19 湾曲片の係止凹部
20 本体部の側壁
21、51 支持用長孔
22 ガイド用長孔
23 ガイドレール
24 湾曲部
25、43 受止片
26 係止突起
31 軸部材
32 回転部材
33 摺動軸部
34 回転支持軸部
35 抜け止め部
36 回転支持軸部の頭部
40 小径の孔
41 大径の孔
42 捩りバネ
44 回り止め
50 係止孔

Claims (5)

  1. 包丁の差込口を備えた本体部と、差込ロに差し込まれた包丁を抜くことができなくなるロック機構として、ロック操作を行うロック摘みと、ロック摘みのスライド操作により包丁を抜くことができなくなるロック位置までスライド動作するロック部材とからなるロック機構を備えた包丁差しであって、ロック機構は、ロック摘みのスライド操作に加えて、ダブルロックのための操作または作動によりロック部材をロック位置で係止するダブルロックが可能であり、少なくともロック解除時は、ダブルロックを解除した後、ロック摘みをスライド操作することによりロック部材をスライド動作させ、包丁のロックを解除することを特徴とする包丁差し。
  2. 請求項1に記載の包丁差しであって、ロック機構のダブルロックのための操作または作動が、ロック摘みを回転させる回転操作であることを特徴とする包丁差し。
  3. 請求項1に記載の包丁差しであって、ロック機構のダブルロックのための操作または作動が、ロック摘みを回転させるバネ部材による回転作動であることを特徴とする包丁差し。
  4. 請求項2または3に記載の包丁差しであって、ロック機構は、ダブルロック時にロック摘みのロック位置を固定する位置固定手段を備えていることを特徴とする包丁差し。
  5. 請求項1に記載の包丁差しであって、ロック機構のダブルロックのための操作または作動が、ロック摘みの係止孔への落下作動であることを特徴とする包丁差し。
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