JP2010063326A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで、昇圧電圧の選択範囲が広く、しかも、スイッチング損失が小さくて装置全体としての変換効率が優れた電力変換装置を提供する。
【解決手段】単相の交流電源ACの一方の電力線l1にリアクトルLoおよび高周波で動作する単相のフルブリッジインバータIVが順次直列に接続されるとともに、この直列接続された電力線l1と交流電源ACの他方の電力線l2との間に交流電源ACの半周期ごとに加わる1パルスの駆動信号で動作して交流を直流に変換する倍電圧コンバータCV1が接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、単相の交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換する電力変換装置に関する。
一般的なダイオードフルブリッジの全波整流回路を備えた直流化回路(コンバータ)は、交流電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換することができるが、この構成のものでは、直流電圧変換時の交流電流の高調波含有率を所望の規定値以下に抑えることが難しい。
そこで、従来技術では、交流電圧を直流電圧に変換する際、交流電流の電流波形が交流電圧波形に同期した正弦波形になるようにして、直流電圧変換時の交流電流の高調波含有率が所望の規定値以下に抑えることができるようにした昇圧型の電力変換装置が提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
この特許文献1の電力変換装置は、交流電源にリアクトルとフルブリッジインバータとが直列に接続されるとともに、電圧交直変換器を接続しており、これによって、直流電圧変換時の交流電流の高調波含有率を所望の規定値以下に抑えるとともに、フルブリッジインバータを構成する各インバータアームの正と負の出力電圧のデューティ比を変えることによって昇圧率を変化させることが可能である。
特開2008−61322号公報
しかし、従来のこの種の昇圧型の電力変換装置は、以下のような課題が残されている。(a)交流電源とフルブリッジインバータとの間に設けられる平滑用のリアクトルには、昇圧された電圧と同じ大きさのPWM波形のスイッチング電圧が印加されるため、昇圧率が大きくなれば、これに応じてリアクトルの仕様も大きくなり、高コストとなる。
(b)また、従来の電力変換装置は、回路構成上、交流電源の最大瞬時電圧値以下の昇圧電圧を得ることができない。また、上記(a)に記載したようなリアクトルの制約があるために、昇圧率を大きくとることもできない。これらの結果として、昇圧電圧の選択範囲が狭くなっている。
(c)フルブリッジインバータを構成する各インバータアームは、昇圧された電圧を高周波でスイッチングするためにスイッチング損失が大きくなり、装置全体の効率が低下する。
本発明は、上記の(a)〜(c)に示した各課題を解決するためになされたもので、低いコストで、昇圧電圧の選択範囲が広く、しかも、スイッチング損失が小さくて装置全体としての変換効率が優れた電力変換装置を提供することを目的とする。
この発明による電力変換装置は、単相の交流電源の一方の電力線にリアクトルおよび高周波で動作する単相のフルブリッジインバータが順次直列に接続されるとともに、この直列接続された電力線と上記交流電源の他方の電力線との間に上記交流電源の半周期ごとに加わる1パルスの駆動信号で動作して交流を直流に変換する電圧交直変換器が接続されていることを特徴としている。
この発明の電力変換装置によれば、交流電源側に低電圧の単相のフルブリッジインバータを直列に接続し、その後段に上記交流電源の半周期ごとに加わる1パルスの駆動信号で動作する電圧交直変換器を設け、フルブリッジインバータの出力電圧をPWM制御することで入力電流が正弦波となるようにしているので、フルブリッジインバータによる低電圧のスイッチング電圧がリアクトルに印加されることになる。このため、リアクトルはインダクタンス値が小さくてよく、低コスト化できる。しかも、1パルスの駆動信号で動作する電圧交直変換器を設けたことにより、高い昇圧率が得られるとともに、精度の良い電流制御が可能となる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における電力変換装置の構成を示す回路図である。
この実施の形態1における電力変換装置は、単相の交流電源ACの一方の電力線l1にリアクトルLo、および高周波で動作する単相のフルブリッジインバータIVが順次直列に接続されている。また、リアクトルLoとフルブリッジインバータIVが直列接続された電力線l1と交流電源ACの他方の電力線l2との間に、交流電源ACの半周期ごとに加えられる1パルスの駆動信号で動作して交流を直流に変換する電圧交直変換器としての倍電圧コンバータCV1が接続されている。なお、以降においては、単相のフルブリッジインバータIVをビットインバータと称する。
ここに、ビットインバータIVは、各ダイオードD1〜D4をそれぞれ逆並列に接続した4つのスイッチング素子Q1〜Q4を互いにブリッジ接続するとともに、直流電圧を保持する直流部としての直流コンデンサCoを設けて構成されている。
また、倍電圧コンバータCV1は、交流電源ACの最大電圧Vpの約2倍の電圧Vout(≒2Vp)の直流電圧を出力するものであって、ダイオードDa,Dbをそれぞれ逆並列に接続した上下一対のスイッチング素子Qa,Qbが互いに直列に接続されるとともに、互いに直列接続された平滑用の上下一対の出力コンデンサCa,Cbが、これらのスイッチング素子Qa,Qbの直列回路に対して並列に接続されている。そして、交流電源ACの一方の電力線l1が両スイッチング素子Qa,Qbの接続点に、交流電源ACの他方の電力線l2が両出力コンデンサCa,Cbの接続点にそれぞれ接続されている。さらに、この倍電圧コンバータCV1は、ビットインバータIVの出力側にダイオードDcをそれぞれ逆並列に接続した上下一対のスイッチング素子Qcを互いに直列に接続してなる双方向スイッチSWが設けられ、この双方向スイッチSWが交流電源ACの両電力線l1,l2間に接続されている。
そして、上記のビットインバータIVおよび倍電圧コンバータCV1を構成する各スイッチング素子Q1〜Q4、Qa〜Qcは図示しない制御回路から与えられる駆動信号によってスイッチング制御される。なお、上記の各スイッチング素子Q1〜Q4、Qa〜Qcとして、ここではIGBT等の自己消弧型のものが適用されているが、これに限らず、例えばMOSFETやバイポーラトランジスタなどで構成することが可能である。
次に、上記構成を有する電力変換装置の動作について、図2および図3に示す動作波形図を参照して説明する。
ここでは、先ず倍電圧コンバータCV1の動作について、図2を参照して説明する。
交流電源ACの正の半周期では、スイッチング素子Qbはオフの状態が継続される。正の半周期において電圧の立ち上がり部分と立下り部分に双方向スイッチSWのスイッチング素子Qcをオンにすることで、交流電源ACの両電力線l1,l2間が短絡されるため、両電力線l1,l2間の電圧をVxとすると、Vx(図2中、太実線で示す)はゼロになる。また、交流電源ACの正の半周期内のそれ以外の期間では、スイッチング素子Qcはオフであり、かつ、その際にスイッチング素子Qaがオンされることで、上側の出力コンデンサCaがVxに充電される。
また、交流電源ACの負の半周期では、スイッチング素子Qaはオフの状態が継続される。負の半周期において電圧の立ち上がり部分と立下り部分に双方向スイッチのスイッチング素子Qcをオンにすることで、交流電源ACの両電力線l1,l2間が短絡されるため、両電力線l1,l2間の電圧Vx(図2中、太実線で示す)はゼロになる。また、交流電源ACの負の半周期内のそれ以外の期間では、スイッチング素子Qcはオフであり、かつ、その際にスイッチング素子Qbがオンされることで、下側の出力コンデンサCbがVxに充電される。
このように、正の半周期では上側の出力コンデンサCaがVxに充電され、負の半周期では下側の出力コンデンサCbがVxに充電されるので、上下の出力コンデンサCa,Cb全体では2・Vxの電圧が充電され、これが倍電圧コンバータCV1の出力電圧Voutとなる。
次に、ビットインバータIVの作用について説明する。
ビットインバータIVは、交流電源ACが正の半周期において、倍電圧コンバータCV1のスイッチング素子Qa,Qcによって決定された電圧Vxと交流電源ACの電圧Vp・sin(ωt)との電圧差を埋めるような電圧Viv(図2の太破線で示す)を常に発生する。すなわち、ビットインバータIVで発生される電圧Vivは、次の関係式を満たすようにスイッチング制御される。
Viv=Vx−Vp・sin(ωt) (1)
よって、倍電圧コンバータCV1に加わる電圧Vxは、
Vx=Vp・sin(ωt)+Viv (2)
となる。
なお、リアクトルLoのインダクタンス値は、交流電源ACの周波数領域においてはほとんど電圧を発生しないくらいの小さな値である。
ビットインバータIVは、交流電源ACが負の半周期においても、正の半周期の場合と同様に、倍電圧コンバータCV1のスイッチング素子Qb,Qcによって決定されたVxの電圧と交流電源ACの電圧Vp・sin(ωt)との電圧差を埋めるような電圧Vivを発生する。
したがって、交流電源ACの正の半周期および負の半周期のそれぞれにおいて、交流電源ACの電圧Vp・sin(ωt)の最大値付近で、ビットインバータIVから出力される電圧Vivが加算されてVxの電圧と一致するようにすれば、交流電源ACの最大電圧Vpよりも高い電圧が得られる。よって、倍電圧コンバータCV1の出力電圧Vout(=2・Vx)は、交流電源ACの最大電圧Vpの2倍以上の値にすることが可能である。
次に、ビットインバータIVの具体的な動作について、図3に示す動作波形図を参照して説明する。なお、一般にインバータ回路は、交流電源ACの電流が近似的に正弦波になるようにPWM制御されることが多いが、この実施の形態1についても、交流電源ACの電流が正弦波に近似するようにPWM制御される場合について説明する。
前述のごとく、ビットインバータIVは、倍電圧コンバータCV1に加わる電圧Vxと交流電源ACの電圧Vp・sin(ωt)との差を埋めるような電圧Vivを発生するように動作するが、具体的には、交流電源ACの電流ioが近似的に正弦波になるように出力電圧を発生する。
図3はビットインバータIVから出力される電圧波形の一例を示す。同図(a)に示すように、スイッチング素子Q1、Q2がオフ、スイッチング素子Q4がオンの状態で、スイッチング素子Q3をオン/オフ制御すれば、その出力電圧は正の矩形波波形となる。また、同図(b)に示すように、スイッチング素子Q3、Q4がオフ、スイッチング素子Q2がオンの状態で、スイッチング素子Q1をオン/オフ制御すれば、その出力電圧は負の矩形波波形となる。そして、図外の制御回路によって各スイッチング素子Q1〜Q4を駆動信号でスイッチングして交流電源ACの電流が近似的に正弦波になるように上記の矩形波のデューティ比を変化させるPWM制御を行う。
その際、リアクトルLoには上記のような矩形波の電圧が印加されて平滑化されるので、結果的にビットインバータIVで発生される電圧Vivは、図2の太破線で示す波形となる。その場合の電圧Vivは、倍電圧コンバータCV1に加わるVxと交流電源ACの電圧Vp・sin(ωt)との差(前述の(1)式参照)を埋めるだけの値をもてばよいので、この電圧Vivを生成するための矩形波の尖頭値(ピーク値)となる電圧Voは、倍電圧コンバータCV1から出力される電圧Voutの値よりも十分に小さくなる。このため、リアクトルLのインダクタンス値を小さくすることができ、その結果、従来の昇圧型のインバータに比べてコストが安くて済むとともに、ビットインバータIVのスイッチング損失を低く抑えることができる。
次に、ビットインバータIVで扱う電力収支について説明する。
図2において、いま、交流電源ACの正の半周期に着目した場合、ビットインバータIVが扱う電力は、スイッチング素子Qcがオンしている期間は負の電力(電流が正の場合)、スイッチング素子Qcがオフでスイッチング素子Qaがオンしている期間は正の電力である。この正負の2つの電力量が等しければ、正の半周期でのビットインバータIVで扱う電力収支はゼロとなり、特別な直流電源を直流コンデンサCoの部分に設ける必要がない。
このように、ビットインバータIVにおける電力収支をゼロとするには、倍電圧コンバータCV1に加わる電圧Vxのパルス幅、あるいは倍電圧コンバータCV1から出力される電圧Voutの値を制御すればよい。すなわち、双方向スイッチSWのスイッチング素子Qcおよび倍電圧コンバータCV1のスイッチング素子Qaのオン/オフ期間の制御によって上記の電圧Vxのパルス幅を広げれば正の電力量が増加する。また、ビットインバータIVのPWM制御によってビットインバータIVの出力電圧Vivを制御して倍電圧コンバータCV1から出力される電圧Voutの電圧値を上げても正の電力値が増加する。したがって、これによって、電力収支がゼロとなるように調整することができる。なお、負の半周期についても同様な動作となるので説明を省略する。このように、高周波で動作するビットインバータIVの1周期当りの電力収支がゼロとなるようにすれば、ビットインバータIVには直流電源が不要となり、低コスト化できる。なお、電流の極性が反対の場合(回生動作の場合)には、それぞれの表現の極性は反対となる。
以上のように、この実施の形態1では、単相の交流電源ACの一つの電力線l1にビットインバータIVを挿入することにより、交流電源ACの正負のどちらの期間においても電流を正弦波形とすることが可能である。このため、交流電源ACに流れる電流実効値が低減され、損失を低減することができる。
しかも、交流電源ACの正負のどちらの期間においても昇圧機能をもたせることができる。その際、リアクトルLoには倍電圧コンバータCV1から出力される電圧Voutの値よりも十分に小さな電圧が加わるので、昇圧率を大きく設定できる。そして、ビットインバータIVのPWM制御によってその出力電圧Vivを制御して倍電圧コンバータCV1から出力される電圧Voutの電圧値を調整することにより、倍電圧コンバータCV1の出力電圧Voutは、交流電源ACの電圧波形の最大値Vpの2倍より高くすることができ、従来のものに比べてさらに高電圧が得られる。一方、ビットインバータIVの出力電圧Vivを制御して倍電圧コンバータCV1から出力される電圧Voutの電圧値を調整すれば、倍電圧コンバータCV1の出力電圧Voutは、交流電源ACの電圧波形の最大値Vpの2倍より低くすることもできる。
なお、この実施の形態1においては、交流電源ACが正の電圧のときに、その電流も正が流れることを前提にして説明したが、交流電源ACの電流が負となるように制御すれば、直流側から交流側への回生動作が得られる。
図4は、交流電源ACに流れる電流ioを設定するための一例を示すブロック図である。
この例では、倍電圧コンバータCV1で昇圧された出力電圧Voutと、目標電圧Vrefとの差ΔVを誤差検出器11で検出し、その値ΔVを比例増幅器12で比例増幅(あるいは積分器で積分増幅)するなどして、電圧に比例するよう正弦波の目標レベルiopを定める。一方、正弦波の基準位相はフェイズドロックループ(PLL)13から得られる位相情報θを元に作成される。そして、乗算器14でこの交流電源ACの電流iop・sin(ωt+θ)を得て、これを目標電流Irefとする。そして、交流電源ACに入力される電流ioを図示しない電流検出器で検出し、この電流ioと目標電流Irefとの差Δiを減算器15で求め、次に、その差の値Δiを比例増幅器16などで比例増幅した後、PWM制御器17によって、ビットインバータIVの各スイッチング素子Q1〜Q4に加える駆動信号のデューティ比を変化させるPWM制御を行う。
このように、倍電圧コンバータCV1の出力電圧Voutが目標の昇圧電圧Vrefより大きくなった場合には、交流電源ACに流れる電流ioが小さくなるよう電流目標値Irefを変化させる。このように電流の電流目標値Irefを変えるだけで、力行モードと回生モードとが自動的に切り替わるので制御系が簡単になる。
実施の形態2.
図5は本発明の実施の形態2における電力変換装置の構成を示す回路図であり、図1に示した実施の形態1と対応する構成部分には、同一の符号を付す。
この実施の形態2における電力変換装置は、単相の交流電源ACの一方の電力線l1にリアクトルLo、および高周波で動作するビットインバータIVが順次直列に接続されるとともに、この直列接続された電力線l1と交流電源ACの他方の電力線l2との間に電圧交直変換器が接続されている点では実施の形態1と共通する。しかし、この実施の形態2の場合の電圧交直変換器は、実施の形態1のような倍電圧コンバータCV1ではなく、交流電源ACの最大電圧Vpの約1倍の電圧Vout(≒Vp)の直流電圧を出力する通常のコンバータCV2で構成されている。
すなわち、このコンバータCV2は、ダイオードDa,Ddをそれぞれ逆並列に接続した上下一対のスイッチング素子Qa,Qdの直列回路と、ダイオードDc,Dbをそれぞれ逆並列に接続した上下一対のスイッチング素子Qc,Qbの直列回路と、平滑用の出力コンデンサCdとが順次並列に接続され、交流電源ACの一方の電力線l1が両スイッチング素子Qa,Qdの接続点に、交流電源ACの他方の電力線l2が両スイッチング素子Qc,Cbの接続点にそれぞれ接続されている。
その他の構成は実施の形態1の場合と同様であるからここでは詳しい説明は省略する。
この電力変換装置では、図6の動作波形図に示すように、交流電源ACの正の半周期において、電圧の立ち上がり部分と立下り部分にコンバータCV2を構成するスイッチング素子QaとQcとを共にオンすることにより交流電源ACの両電力線l1,l2間が短絡されるため、両電力線l1,l2間の電圧をVxとすると、Vx(図6中、太実線で示す)はゼロになる。また、交流電源ACの正の半周期内の他の期間では、スイッチング素子QaとQbとを共にオンとすることにより、出力コンデンサCdが充電されて、VxはコンバータCV2の出力電圧Voutと一致する。
また、交流電源ACの負の半周期において、電圧の立ち上がり部分と立下り部分にコンバータCV2を構成するスイッチング素子QdとQbとを共にオンすることにより交流電源ACの両電力線l1,l2間が短絡されるため、両電力線l1,l2間の電圧Vx(図6中、太実線で示す)はゼロになる。また、交流電源ACの負の半周期内の他の期間では、スイッチング素子QcとQdとを共にオンとすることにより、出力コンデンサCdが充電されて、VxはコンバータCV2の出力電圧Voutと一致する。
ビットインバータIVを含むその他の作用、効果については、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態3.
図7は本発明の実施の形態3における電力変換装置の構成を示す回路図であり、図1に示した実施の形態1と対応する構成部分には、同一の符号を付す。
図1に示した実施の形態1の構成の電力変換装置においては、ビットインバータIVが単相の交流電源ACの電圧の正負極性に共通に用いられている。その場合、入力電圧の正負に電圧差が発生した場合(つまり、交流電源ACの波形が完全な正弦波波形でなくて正極側と負極側とで差が生じているような場合)、出力電圧の上下値に差が生じてしまい安定な昇圧電圧が得られない。
この問題を解決するために、この実施の形態3では、交流電源ACの正極性と負極性に対応してそれぞれ独立して、リアクトルLoa、Lob、およびビットインバータIVa,IVbが設けられるとともに、正極側のビットインバータIVaの後段には電圧交直変換器としての正の充電回路CPaが、また、負極側のビットインバータIVbの後段には電圧交直変換器としての負の充電回路CPbがそれぞれ接続されている。そして、正負の両充電回路CPa,CPbによって倍電圧コンバータCV3が構成されている。
ここに、正の充電回路CPaは、ダイオードDcaを逆並列に接続したスイッチング素子Qcaと、ダイオードDaを逆並列に接続したスイッチング素子Qaと出力コンデンサCaとからなる直列回路とを互いに並列に接続してなる。また、負の充電回路CPbは、ダイオードDcbを逆並列に接続したスイッチング素子Qcbと、ダイオードDbを逆並列に接続したスイッチング素子Qbと出力コンデンサCbとからなる直列回路とを互いに並列に接続してなる。そして、上下のスイッチング素子QcaとQcbの接続点、および上下の出力コンデンサCa,Cbの接続点は交流電源ACの他方の電力線l2に共通に接続されている。
この電力変換装置では、図8の動作波形図に示すように、交流電源ACの正の半周期において、電圧の立ち上がり部分と立下り部分に正側の充電回路CPaを構成するスイッチング素子Qcaをオンすることにより交流電源ACの両電力線l1,l2間が短絡されるため、両電力線l1,l2間の電圧をVxaとすると、Vxa(図8中、太実線で示す)はゼロになる。また、交流電源ACの正の半周期内の他の期間では、スイッチング素子Qcaをオフにし、かつスイッチング素子Qaをオンにすることにより、出力コンデンサCaが所定の電圧Vxaに充電される。
また、交流電源ACの負の半周期において、電圧の立ち上がり部分と立下り部分に負側の充電回路CPbを構成するスイッチング素子Qcbをオンすることにより交流電源ACの両電力線l1,l2間が短絡されるため、両電力線l1,l2間の電圧をVxbとすると、Vxb(図8中、太実線で示す)はゼロになる。また、交流電源ACの負の半周期内の他の期間では、スイッチング素子Qcbをオフにし、かつスイッチング素子Qbをオンとすることにより、出力コンデンサCbが所定の電圧Vxbに充電される。
このように、正の半周期では上側の出力コンデンサCaがVxaに充電され、負の半周期では下側の出力コンデンサCbがVxbに充電されるので、上下の出力コンデンサCa,Cb全体では(Vxa+Vxb)の電圧が充電され、これが出力電圧Voutとして取り出されることになる。
ビットインバータIVa,IVbを含むその他の作用、効果については、実施の形態1の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
このように、この実施の形態3では、交流電源ACの交流電圧の正極側と負極側とに差が生じた場合でも、独立してスイッチング素子QaおよびQbのオン期間を制御してパルス幅を変えることで、各々半周期でのビットインバータIVa,IVbの電力収支を独立してゼロとすることができ、実施の形態1の場合よりも自由度を大幅に高めることができる。
なお、本発明は上記の実施の形態1〜3の構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において各種の変形を加えることができる。例えば、倍電圧のコンバータ方式には各種のものがあるが、このようなコンバータに直列に単相のビットインバータを接続した構成であってもよく、本発明と同じ効果を奏することができる。
本発明の実施の形態1における電力変換装置の回路図である。 同電力変換装置の動作波形図である。 同電力変換装置を構成するビットインバータの動作波形図である。 同電力変換装置において、交流電源の電流を設定するための一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2における電力変換装置の回路図である。 同電力変換装置の動作波形図である。 本発明の実施の形態3における電力変換装置の回路図である。 同電力変換装置の動作波形図である。
符号の説明
AC 単相の交流電源、l1,l2 電力線、Lo リアクトル、
IV,IVa,IVb ビットインバータ(単相のフルブリッジインバータ)、
CV1 倍電圧コンバータ(電圧交直変換器)、
CV2 コンバータ(電圧交直変換器)、CV3 倍電圧コンバータ、
CPa,CPb 充電回路(電圧交直変換器)。

Claims (7)

  1. 単相の交流電源の一方の電力線にリアクトルおよび高周波で動作する単相のフルブリッジインバータが順次直列に接続されるとともに、この直列接続された電力線と上記交流電源の他方の電力線との間に上記交流電源の半周期ごとに加わる1パルスの駆動信号で動作して交流を直流に変換する電圧交直変換器が接続されていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 上記フルブリッジインバータの1周期当たりの電力収支がゼロとなるように上記電圧交直変換器に加わる電圧のパルス幅が制御されることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 上記フルブリッジインバータは、単相の交流電源に流れる電流が正弦波となるように、その出力電圧が制御されることを特徴する請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 上記フルブリッジインバータの直流部の電圧は、上記電圧交直変換器で昇圧された出力電圧よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 上記電圧交直変換器の出力電圧は、上記交流電源の電圧波形の最大値の2倍より大きいことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 上記電圧交直変換器の出力電圧は、上記交流電源の電圧波形の最大値の2倍より小さいことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 上記リアクトル、上記フルブリッジインバータ、および上記電圧交直変換器は、上記交流電源の正負の極性に対応して個別に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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