JP2010060919A - ズームレンズ、ズームレンズユニット、及び電子機器 - Google Patents

ズームレンズ、ズームレンズユニット、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化をより一層実現することができるズームレンズ、ズームレンズユニット及び電子機器を提供するとともに、当該ズームレンズの全てのレンズよりも物体側に光路折り曲げ素子を配置する構成とした場合であっても光路折り曲げ素子を小型化することができるズームレンズ、ズームレンズユニット及び電子機器を提供する。
【解決手段】本発明に係るズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、開口絞りSTOと、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなり、上記第1レンズ群G1の位置は固定されており、上記第2レンズ群G2は複数の正のレンズからなっており、広角端から望遠端への変倍時に、上記第2レンズ群G2は像面側から物体側に移動し、かつ上記第3レンズ群G3は像面の変動を補正するために移動するようにされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ズームレンズ、ズームレンズユニット、及び電子機器に関し、特に、ズームレンズに光路を折り曲げる素子を配置した場合であっても、当該ズームレンズを搭載するデジタルカメラや携帯端末等の電子機器の薄型化を実現することができるズームレンズ、ズームレンズユニット、及び電子機器に関する。
近年、PDA(Personal Digital Assistant : パーソナル デジタル アシスタント)と呼ばれる携帯情報端末や携帯電話等が普及し、それらの多くにデジタルカメラ等の撮像装置が搭載されている。これらの撮像装置は、小型のCCD(Charged Coupled Device : 電荷結合素子)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor : コンプリメンタリ メタル オキサイド セミコンダクタ)センサを用いることで小型化を実現している。また、これらの装置の普及に伴い、撮像装置は更なる小型化と共に、高解像度化、高性能化が求められ、携帯電話のような薄い筐体にズームレンズが搭載されている。
このような携帯電話等の携帯端末に搭載されるズームレンズのうち、従来の沈胴式と呼ばれる最も物体側のレンズが駆動するタイプは、携帯電話等の筐体の厚みの制限、防塵、耐衝撃性等の観点から好まれないが、光学系を略90°に折り曲げる折り曲げ光学系を用いるタイプは、携帯電話等の筐体の厚み方向のサイズを小さくする点で有利である。
このようなズームレンズとしては、例えば、光学系を折り曲げる光路折り曲げ素子よりも物体側に強い負のレンズを配置することによって前記光路折り曲げ素子を小型化する構成が一般的である(例えば、特許文献1参照)。
また、光路折り曲げ素子よりも物体側に配置するレンズのスペースを省略するために、光路折り曲げ素子の入射面、射出面、反射面の何れかを曲面形状にすることで光路折り曲げ素子自体に屈折力を与える方法も開示されている(特許文献2参照)。
また、ズームレンズを小型化するために、物体側から、負、正、負、正の4つのレンズ群(第1レンズ群〜第4レンズ群)からなるズームレンズも開示されている(特許文献3参照)。このズームレンズは、正の第2レンズ群が、正のレンズと負のレンズとから構成されており、第2レンズ群の像面側に負のレンズを配置することにより、第2レンズ群の前側主点の位置を第2レンズ群より物体側に実現させている。
特開平9−138347号公報(平成9年5月27日公開) 特開2003−107356号公報(平成15年4月9日公開) 特開2005−55496号公報(平成17年3月3日公開)
前述の特許文献1のように、光路折り曲げ素子よりも物体側にレンズを配置した場合、光路折り曲げ素子の組立て誤差(傾き)により、光路折り曲げ素子よりも物体側のレンズの光軸と、光路折り曲げ素子よりも像面側のレンズの光軸とが大きくずれてしまい、画質が低下する。
また、特許文献2のように、光路折り曲げ素子自体が屈折力を有する場合も同様に、光路折り曲げ素子の組立て誤差により画質が低下する。従って、従来の折り曲げズーム光学系は、光路折り曲げ素子の取り付けに関して、非常に高い精度が要求され、製造が困難となる。
一方、全てのレンズよりも物体側に光路折り曲げ素子を配置する構成ならば、光路折り曲げ素子の組立て誤差が発生しても、画質は低下しない。しかし、このような構成の場合、光路折り曲げ素子に入射する前の光線を屈折させる素子がないため、光路折り曲げ素子が大きくなってしまい、ズームレンズの小型化が困難であるという問題を生じる。
また、全てのレンズよりも物体側に光路折り曲げ素子を配置する構成において、光路折り曲げ素子を小さくするには、第1レンズ群に負の屈折力を持たせ、さらにその屈折力を大きくすることが有効であるが、上記特許文献3に記載のズームレンズの物体側に光路折り曲げ素子を配置する構成とした場合、第2レンズ群が正のレンズと負のレンズとから構成されているため、第2レンズ群の正の屈折力が強くないので、第1レンズ群の負の屈折力を強くすることができない。また、単純に第1レンズ群の負の屈折力を強くすると他のレンズの外径を大きくする必要が生じるので、ズームレンズの小型化を十分に達成することができない。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化をより一層実現することができるズームレンズ、ズームレンズユニット及び電子機器を提供するとともに、当該ズームレンズの全てのレンズよりも物体側に光路折り曲げ素子を配置する構成とした場合であっても光路折り曲げ素子を小型化することができるズームレンズ、ズームレンズユニット及び電子機器を提供することにある。
本発明に係るズームレンズは、上記課題を解決するために、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、上記第1レンズ群の位置は固定されており、上記第2レンズ群は複数の正のレンズからなり、広角端から望遠端への変倍時に、上記第2レンズ群は像面側から物体側に移動し、かつ上記第3レンズ群は像面の変動を補正するために移動するように構成されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、ズームレンズをより小型化することができ、またズームレンズの最も物体側に光路折り曲げ素子を配置した場合にも、光路折り曲げ素子を小さくすることができるので、光路折り曲げ素子に屈折力を持たせる必要がなく、また、光路折り曲げ素子に屈折力を持たせる必要がないため、光路折り曲げ素子を高い精度において取り付ける必要がないため製造が容易となる。
具体的には、第2レンズ群が正の屈折力を有する複数のレンズからなるレンズ群のため、1枚の正のレンズから構成する場合に比べて、第2レンズ群の正の屈折力を強くすることができる。その結果、第1レンズ群の負の屈折力を強くすることができるので、ズームレンズの最も物体側に光路折り曲げ素子を配置した場合には、光路折り曲げ素子を小型化することができる。
また、第2レンズ群の正の屈折力を強くできるため、変倍時の第2レンズ群の移動量を小さくすることができる。また、開口絞り以降の発散していく光束を収束させ、第2レンズ群から射出される光束の広がりを抑え、第2レンズ群、及び第3レンズ群の外径を小さくすることが可能となり、ズームレンズ自体の小型化に寄与することができる。さらに、第3レンズ群の負の屈折力を強くすることができるので、像面湾曲の補正を効果的に行うことができる。
また、開口絞りが第1レンズ群と第2レンズ群との間にあることにより、開口絞りの位置が光路折り曲げ素子の近くに位置するので、物体側からレンズを通して見た開口絞りの位置(入射瞳位置)を物体側の近くにすることができ、ズームレンズの最も物体側に光路折り曲げ素子を配置した場合には、光路折り曲げ素子を小型化することができる。
また、第3レンズ群が負の屈折力を有することにより、変倍時に第2レンズ群の移動方向と同じ方向に移動するため、ズームレンズ全体の長さを抑えることができる。また、第3レンズ群が負の屈折力を有することによりバックフォーカスを短くする効果もある。更に、第3レンズ群は、第2レンズ群により強く収束される光を広げることができ、また像面湾曲の補正を行うことができる。
また、第4レンズ群が正の屈折力を有するため、像を結像させることができる。また、第4レンズ群は、歪曲収差の補正を行うことができる。
また、第1レンズ群の位置が固定されているため、本発明に係るズームレンズの最も物体側に光路折り曲げ素子を配置した場合には、負の屈折力を有する第1レンズ群を光路折り曲げ素子の近くに固定することができるため、光路折り曲げ素子をより小さくすることができる。光路折り曲げ素子に、例えばプリズムを用いた際には、第1レンズ群をプリズムに接して配置させることが可能となり、第1レンズ群の組み付けが容易となる。
また、広角端から望遠端への変倍時に、第2レンズ群が像面側から物体側に移動し、かつ第3レンズ群が像面の変動を補正するために移動するようにされているという構成により、第2レンズ群の移動によって焦点距離を変化させることができ、また第3レンズ群の移動によって像面の変動を補正することができる。
従って、上記の構成を具備する本発明に係るズームレンズであれば、ズームレンズをより小型化することができ、また本発明に係るズームレンズの最も物体側に光路折り曲げ素子を配置した場合には、光路折り曲げ素子を小さくすることができるので、光路折り曲げ素子自体に屈折力を持たせる必要がないため、光路折り曲げ素子を高い精度において取り付ける必要がないから、本発明に係るズームレンズは製造が容易となる。
本発明に係るズームレンズでは、上記開口絞りは、上記第2レンズ群の物体側に固定されていることが好ましい。
上記の構成によれば、開口絞りが第2レンズ群に固定されており、変倍時に第2レンズ群とともに移動するためFnoの低下を抑えることができ、また第2レンズ群および第3レンズ群を小さくすることができる。
本発明に係るズームレンズでは、上記第1レンズ群が、両面が凹面形状である1枚のレンズからなることが好ましい。また、上記第1レンズ群を複数のレンズから構成してもよく、その場合には、当該複数のレンズのうちの最も物体側のレンズは、両面が凹面形状であることが好ましい。
上記の構成によれば、第1レンズ群における最も物体側のレンズの両面が凹面形状であるため、本発明に係るズームレンズの最も物体側に光路折り曲げ素子を配置した場合に、第1レンズ群を光路折り曲げ素子のより近くに配置することができ、光路折り曲げ素子をより小さくすることができる。また、両面が凹面形状であることにより、第1レンズ群が有する負の屈折力をより強くすることができ、光路折り曲げ素子の小型化により一層貢献することができる。
本発明に係るズームレンズでは、上記第1レンズ群は、物体側から順に、両面が凹面形状であるレンズと、物体側が凸面形状であるレンズとを有していることが好ましい。
上記のように第1レンズ群が、物体側から順に、両面が凹面形状であるレンズと、物体側が凸面形状であるレンズとを有しているため、非点収差およびコマ収差を補正することができる。
本発明に係るズームレンズでは、上記第2レンズ群における最も像面側のレンズは、像面側が凸面形状であることが好ましい。
上記の構成によれば、第2レンズ群における最も像面側のレンズの像面側が凸面形状であるため、第2レンズ群から射出する光束の広がりをより強く抑えることができ、第2レンズ群および第3レンズ群の外径をさらに小さくすることができる。
本発明に係るズームレンズでは、上記第2レンズ群は、貼り合わせレンズを有していることが好ましい。
上記の構成によれば、第2レンズ群が貼り合わせレンズを有するため、色収差を抑えることができる。
本発明に係るズームレンズでは、上記第2レンズ群における最も物体側のレンズは非球面形状であることが好ましい。
上記の構成によれば、第2レンズ群における最も物体側のレンズは、開口絞りの近傍に位置するため、当該レンズが非球面形状であることにより、特に効果的に球面収差の補正を行うことができる。
本発明に係るズームレンズでは、上記第4レンズ群は、像面に対して位置が固定されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第4レンズ群が像面に対して固定されることにより、ズームレンズを密閉することができ、防塵性に優れ、ズームレンズの筐体がより強固な構造にすることができる。従って、上記の構成により、防塵性および堅牢性を有するコンパクトかつ高性能のズームレンズを、簡単な構成により実現することが可能になる。
本発明に係るズームレンズでは、上記第1レンズ群の物体側に屈折力を持たない光路折り曲げ素子を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、屈折力を持たない光路折り曲げ素子がズームレンズにおける全てのレンズよりも物体側に位置するため、光路折り曲げ素子が組立て誤差により傾いたり偏芯したりした場合でも画質が劣化することはないので、ズームレンズの組立てが容易になる。
本発明に係るズームレンズでは、上記光路折り曲げ素子はプリズムからなっており、当該プリズムを構成する面のうち、有効な光線が通過する全ての面が平坦であることが好ましい。
上記の構成によれば、光路折り曲げ素子がプリズムからなっているため、光路折り曲げ素子として反射鏡等を用いた場合に比べて反射面を小さくすることができ、ズームレンズをより小さくすることができる。また、当該プリズムを構成する面のうち、有効な光線が通過する全ての面が平坦であることから、プリズムが屈折力を持たないため、プリズムが組立て誤差により傾いたり偏芯したりした場合でも画質が劣化することはないので、ズームレンズの組立てが容易になる。
本発明に係るズームレンズユニットは、本発明に係るズームレンズと、上記ズームレンズによって形成される像を受光するための電子撮像素子とを有していることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係るズームレンズを有しているため、小型のズームレンズユニットを構成することができる。
本発明に係るズームレンズユニットでは、上記ズームレンズにおいて、第2レンズ群と第3レンズ群との間にシャッターを有していることがより好ましい。
上記の構成によれば、第2レンズ群と第3レンズ群との間にシャッターを有することにより、シャッターの開口径を小さくでき、シャッター自体を小さくすることができる。本発明に係るズームレンズは、第2レンズ群が正のレンズからなることにより第2レンズ群から射出する光線が広がらないので、第2レンズ群と第3レンズ群との間にシャッターを配置すれば、シャッターの開口径の大きさを開口絞りと同程度の大きさとすることができる。
本発明に係る電子機器は、本発明に係るズームレンズユニットを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係るズームレンズユニットを備えているため、電子機器をより薄型化できる。
本発明に係るズームレンズは、以上のように、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、開口絞りと、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、上記第1レンズ群の位置は固定されており、上記第2レンズ群は複数の正のレンズからなり、広角端から望遠端への変倍時に、上記第2レンズ群は像面側から物体側に移動し、かつ上記第3レンズ群は像面の変動を補正するために移動するように構成されていることを特徴としている。これにより、ズームレンズをより小型化することができ、またズームレンズの最も物体側に光路折り曲げ素子を配置した場合に、光路折り曲げ素子を小さくすることができるとともに、製造が容易となる。
〔第1実施形態〕
本発明に係るズームレンズの一実施形態について、図1を参照して以下に説明する。
図1は、本実施形態に係るズームレンズの構成を示す図である。図1の(a)は広角端におけるレンズの位置、及び図1の(b)は望遠端におけるレンズの位置を示している。図1の左側は物体側、右側は像面側を示している。図中における矢印は、変倍時におけるレンズの移動の様子を示しており、破線矢印は位置が固定されていること、また実線矢印は変倍時に移動することを示している。
なお、「物体側」とは、換言すれば、被写体側であり、ズームレンズにおける光入射側である。
図1に示すように、本実施形態のズームレンズ20cは、光路を略90°に折り曲げるプリズム(光路折り曲げ素子)P1、負の屈折力を有する第1レンズ群G1、開口絞りSTO、正の屈折力を有する第2レンズ群G2、負の屈折力を有する第3レンズ群G3、正の屈折力を有する第4レンズ群G4により構成される。
なお、本明細書において「レンズ群」とは、変倍時において一体となって動くレンズの一塊を示しており、1枚のレンズから構成されてもよく、複数のレンズから構成されてもよいことは当業者であれば容易に理解できる。1つのレンズ群が複数のレンズからなる場合、当該レンズ群内における各レンズの位置関係は、変倍時においても固定されている。
なお、図1のIMGは像面を示しており、像を受光するための電子撮像素子を配置する。また、像面IMGの物体側には、電子撮像素子等を保護するために、カバーガラスCGを配置する。
図1における矢印により示されるように、広角端(a)から望遠端(b)への変倍時には、プリズムP1、第1レンズ群G1、第4レンズ群G4、カバーガラスCG及び像面IMGは固定されており、第2レンズ群G2が物体側に単調に移動し、また第3レンズ群G3が像面の変動を補正するために物体側に向かって移動する。このようなズーミングを実現するためには、例えば、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3にそれぞれ駆動部材(例えばステッピングモーターなど)を配置することにより、個別に移動させることができる。また、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との移動の軌跡に対応するカムを用いることで、一つの駆動部材で二つのレンズ群を移動させることもできる。
プリズムP1は、屈折力を持たないプリズムであり、全てのレンズより最も物体側に配置されている。
プリズムP1が屈折力を持たず、かつ全てのレンズより最も物体側に配置されることにより、結像に関与するレンズ群G1〜G4をプリズムP1と分離させることができるので、プリズムP1が組立て誤差により傾いたり偏芯したりした場合にも画質が劣化しない。従って、本実施形態に係るズームレンズにおいては、プリズムP1を高い精度において取り付ける必要がないので、従来構成と比較して容易に製造することができる。
第1レンズ群G1は、負の屈折力を有する1枚の両凹レンズL1により構成されている。両面を凹面形状とすることにより、第1レンズ群G1の負の屈折力を強くすることができる。また、物体側が凹面形状であるので、第1レンズ群G1をできる限りプリズムP1に近づけることができる。本形態では、第1レンズ群G1は、プリズムP1に対して固定されている。第1レンズ群G1がプリズムP1に対して固定されていることにより、プリズムP1と第1レンズ群G1との間に機械的なクリアランスを別途設ける必要がないので、プリズムP1と第1レンズ群G1とを可能な限り接近させることができ、従って、プリズムP1を小さくすることができる。
開口絞りSTOは、第2レンズ群G2の物体側に固定されており、変倍時には第2レンズ群G2とともに移動する。
開口絞りSTOを第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に配置することにより、入射瞳位置(物体側からレンズを通して見た開口絞りの位置)をプリズムP1の近くにすることができるので、その結果プリズムP1を小さくすることができる。また、開口絞りSTOが第2レンズ群G2の物体側に固定されていることにより、変倍時には第2レンズ群G2とともに移動するので、変倍時におけるFnoの低下を抑えること、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3の外径を小さくすること、ならびに球面収差の変動を抑えることができる。
第2レンズ群G2は、正の屈折力を有する2枚のレンズL2及びL3により構成され、第2レンズ群G2の最も像面側の面が凸面となっている。
第2レンズ群G2が2枚の正の屈折力を有するレンズにより構成されることによって、収差を抑えることができ、また第2レンズ群G2全体の正の屈折力を大きくすることができるので、さらに第1レンズ群G1の負の屈折力をより大きくすること、変倍時におけるFnoの変動を小さくすること、及び変倍時における第2レンズ群G2の移動量を小さくすることができる。第1レンズ群G1の負の屈折力をより大きくすることにより、プリズムP1をより小さくすることができる。また、第2レンズ群G2が正の屈折力を有すること、及び最も像面側の面が凸面であることにより、第2レンズ群G2から射出する光線は広がらないので、第2レンズ群及び第3レンズ群の外径を小さくすることができる。さらに、第2レンズ群G2から射出する光線は広がらないことから、第3レンズ群の負の屈折力を大きくすることができ、像面湾曲の補正を有効に行うことができる。
また、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に開口径の小さいシャッター(図示せず)を配置することが好ましい。第2レンズ群G2が正の屈折力を有すること、及び最も像側の面が凸面であることにより、第2レンズ群G2から射出する光線は広がらないので、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間における光束が、開口絞りSTOと同程度に小さくなることから、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間にシャッターを配置すれば、シャッターの開口径を小さくすることができる。シャッターは、第2レンズ群の像面側に配置されてもよく、また第3レンズ群の物体側に配置されてもよい。
シャッターは、その開口径を小さくするためには、ズームレンズにおいて最も光束が小さくなる位置に配置することが好ましい。本発明においては、開口絞りが第2レンズ群の物体側に配置されるため、ズームレンズにおいて最も光束が小さくなる位置は、第2レンズ群の物体側である可能性が高い。しかし、第1レンズ群および第2レンズ群の間隔は、望遠端において非常に狭くなるため、シャッターを設置するためのスペースを十分に設けることは難しい。一方、本発明においては、第2レンズ群が正のレンズからなり、第2レンズ群から射出される光束の広がりを抑えている。従って、本発明の構成であれば、第2レンズ群と第3レンズ群との間にシャッターを配置した場合でも、シャッターを十分に小さくすることができる。
本発明に係るズームレンズにおいて、第2レンズ群G2の最も物体側に配置されるレンズは、非球面形状であることが好ましい。第2レンズ群G2の最も物体側に配置されるレンズは、開口絞りSTOの近傍に配置されるため、非球面形状であれば球面収差の補正をより効果的に行うことができる。
第3レンズ群G3は、レンズL4及びL5の貼り合わせレンズにより構成され、負の屈折力を有している。また、第3レンズ群G3は、変倍時に像面の変動を補正するために移動する。
第3レンズ群G3が負の屈折力を有していることにより、変倍時に第2レンズ群G2と同じく物体側に移動するため、空間を効率よく利用でき、ズームレンズ全体の長さを抑えることができる。また、第3レンズ群G3が負の屈折力を有していることにより、バックフォーカスを短くすることができる。また、第3レンズ群G3によって、第2レンズ群G2により強く収束させられた光を広げることができ、また像面湾曲を補正することができる。
第4レンズ群G4は、1枚のレンズL6により構成され、正の屈折力を有している。
第4レンズ群G4が正の屈折力を有することにより、像を結像させることができる。また、本発明に係るズームレンズの構成において、第4レンズ群G4は、歪曲収差を補正することができる。
第4レンズ群G4は、像面IMGに対して位置が固定されることが好ましい。第4レンズ群G4の位置を固定することにより、携帯電話等の電子機器に搭載する際にズームレンズを密閉することができるため、防塵性を向上させ、かつ筐体を強固な構造にさせることができる。
本実施形態に係るズームレンズの一実施例について、数値データを表1〜表3に示す。表1は、図1に示す面1〜18の本実施例における数値データを示し、各レンズ面の曲率半径(mm)、軸上面間隔(レンズ厚または空気間隔)(mm)、d線に対する屈折率、d線に対するアッベ数を示している。
また、本実施例において、面4、5、7、8、9、10、14及び15は、非球面である。なお、「非球面」とは、以下の非球面式(i)に示される非球面形状であることを示す。
ただし、「K」は円錐定数、「A」、「B」、「C」及び「D」は非球面係数、「Y」は光軸からの距離、「R」は非球面頂点における曲率半径、「Z」は光軸からの距離がYである非球面上の点における、非球面頂点の接平面からの垂直方向の距離を示す。
表2に、本実施例における非球面についての数値データを示す。表2中において浮動小数点形式により表される項目では、「E」は指数底10を表しており、かつ記号「×」を省略している。例えば「−0.12345×10−15」は、「−0.12345E−15」と表される。
次に、本実施例の変倍時における数値データを表3に示す。表3において、「面間隔5」とは、図1に示される面5と面6との間の距離(mm)、「面間隔10」とは面10と面11との間の距離(mm)、「面間隔13」とは面13と面14との間の距離(mm)を示す。
また、本実施例におけるズームレンズは、以下の式を満たす。なお、「f1」〜「f4」は、第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4の焦点距離、「Lw」は、広角端における、開口絞りSTOの面6とプリズムP1の射出面3との距離、「Lt」は、望遠端における、開口絞りSTOの面6とプリズムP1の射出面3との距離を示す。
f1=−9.41
f2=5.18
f3=−4.83
f4=7.75
Lw=9.26
Lt=2.39
従って、本実施例におけるズームレンズは、以下の式を満たす。なお、「fw」は、広角端におけるズームレンズの焦点距離を示す。
|f1/fw|=1.61
f2/fw=0.88
|f3/fw|=0.83
Lw/Lt=3.87
本実施例における収差図を図2〜図4に示す。図2は、広角端における無限遠での収差図を示し、図3は、中間焦点距離における無限遠での収差図を示し、図4は、望遠端における無限遠での収差図を示す。各図は、左から、球面収差、非点収差及び歪曲収差を示している。
球面収差を示す図において、点線はe線(波長546.1nm)、実線はC線(波長656.3nm)、二点鎖線はg線(波長435.0nm)を示している。また、非点収差を示す図において、実線Sはサジタル像面、点線Mはタンジェンシャル像面を示している。
図2〜図4に示すように、本実施例におけるズームレンズは、広角端、中間焦点距離及び望遠端のそれぞれにおける球面収差、非点収差及び歪曲収差の各特性において、良好な光学特性を示す。
なお、本発明に係るズームレンズは、第1レンズ群G1に関して以下の条件式(1)を満たしていることが好ましい。
1.0≦|f1/fw|≦4.0……(1)
条件式(1)を満たすことにより、光路折り曲げ素子P1が小さくてもFnoを良好にすることができ、明るくできる。条件式(1)の下限を下回ると、特に望遠端において明るくできない。また条件式(1)の上限を上回ると、Fnoを良好にするためには、光路折り曲げ素子P1のサイズが大きくなってしまう。
また、本発明に係るズームレンズは、上記の条件式(1)に代えて以下の条件式(1−1)を満たしていることがより好ましい。
1.3≦|f1/fw|≦2.0……(1−1)
条件式(1−1)を満たすことにより、光路折り曲げ素子P1を小型化でき、さらにFnoを良好にすることができる。
また、本発明に係るズームレンズは、第2レンズ群G2に関して以下の条件式(2)を満たしていることが好ましい。
0.5≦f2/fw≦1.5……(2)
条件式(2)を満たすことにより、第2レンズ群G2において発生する収差を小さく抑えることができ、また第2レンズ群G2より射出される光束を小さくすることができるので、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3の外径をより小さくすることができる。条件式(2)の下限を下回ると、第2レンズ群において発生する収差が大きくなり、ズームレンズ全体において十分な収差特性を得ることができない。また、条件式(2)の上限を上回ると、第2レンズ群より射出される光束が大きくなり、第2レンズ群及び第3レンズ群の外径が大きくなってしまう。
また、本発明に係るズームレンズは、上記の条件式(2)に代えて以下の条件式(2−1)を満たしていることがより好ましい。
0.8≦f2/fw≦1.0……(2−1)
また、本発明に係るズームレンズは、第3レンズ群に関して以下の条件式(3)を満たしていることが好ましい。
0.5≦|f3/fw|≦1.5……(3)
条件式(3)を満たすことにより、ズームレンズ全体のペッツバール和が小さくなり、像面湾曲及び歪曲収差をより効果的に補正することができる。条件式(3)の下限を下回ると、像面湾曲及び歪曲収差の補正が過剰となり、十分な収差特性が得られない。また、条件式(3)の上限を上回ると、像面湾曲及び歪曲収差を補正することができないため、十分な収差特性が得られない。
また、本発明に係るズームレンズは、上記の条件式(3)に代えて以下の条件式(3−1)を満たしていることがより好ましい。
0.7≦|f3/fw|≦0.9……(3−1)
また、本発明に係るズームレンズは、開口絞りSTOの位置に関して、変倍時に以下の条件式(4)を満たしていることが好ましい。
2.0≦Lw/Lt≦6.0……(4)
ただし、「Lw」は、広角端における、開口絞りSTOと光路折り曲げ素子P1の射出面との距離であり、「Lt」は、望遠端における、開口絞りSTOと光路折り曲げ素子P1の射出面との距離である。条件式(4)を満たすことにより、光路折り曲げ素子P1を小さくすることができ、また望遠端においてFnoを良好にすることができるため、明るくできる。条件式(4)の下限を下回ると、望遠端においてFnoが良好でなくなり、十分に明るくできない。また、条件式(4)の上限を上回ると、光路折り曲げ素子P1が大きくなってしまう。
また、本発明に係るズームレンズは、上記の条件式(4)に代えて以下の条件式(4−1)を満たしていることがより好ましい。
3.0≦Lw/Lt≦4.0……(4−1)
条件式(4−1)を満たすことにより、光路折り曲げ素子P1を小型化でき、またFnoのバランスを良くすることができる。
本発明に係るズームレンズは、以上のように、より小型化することができ、またズームレンズの最も物体側に光路折り曲げ素子を配置した場合にも、光路折り曲げ素子を小さくすることができるので、光路折り曲げ素子に屈折力を持たせる必要がないため、また光路折り曲げ素子を高い精度において取り付ける必要がなく製造が容易となる。
〔第2実施形態〕
本発明の実施の他の形態について図5を参照して以下に説明する。なお、説明の便宜上、第1実施形態にかかる構成要素と同様の機能を有する構成要素には同一の番号を付し、その説明を省略する。本実施の形態では、主に、第1実施形態との相違点について説明するものとする。
図5は、本発明の他の実施形態に係るズームレンズの構成を示す図である。図5の(a)は広角端におけるレンズの位置、及び図5の(b)は望遠端におけるレンズの位置を示している。図5の左側は物体側、右側は像面側を示している。図中における矢印は、ズーミング時におけるレンズの移動の様子を示しており、点線矢印は位置が固定されていること、また実線矢印は変倍時に移動することを示している。
図5に示すように、本実施形態においては、第2レンズ群G2は、正の屈折力を有するレンズL2と、全体として正の屈折力を有するレンズL3及びL4の貼り合わせレンズとにより構成される。また、第3レンズ群G3は、1枚のレンズL5により構成される。
本実施形態においては、変倍時に移動する第2レンズ群G2が正の屈折力を有する複数のレンズからなるため、色収差が発生しやすいので、第2レンズ群G2の像面側のレンズが貼り合わせレンズであることにより、第2レンズ群G2において発生する色収差を修正することができる。
本実施形態に係るズームレンズの一実施例について、数値データを表4〜表6に示す。表4は、図5に示す面1〜18の本実施例における数値データを示す。また、表4及び表5中の非球面は、上記式(i)で表される非球面形状となっている。
また、本実施例において、面4、5、7、8、14及び15は、非球面である。表5に、本実施例における非球面についての数値データを示す。
次に、本実施例の変倍時における数値データを表6に示す。表6において、「面間隔5」とは、図5に示される面5と面6との間の距離(mm)、「面間隔11」とは面11と面12との間の距離(mm)、「面間隔13」とは面13と面14との間の距離(mm)を示す。
また、本実施例におけるズームレンズは、以下の式を満たす。なお、「f1」〜「f4」は、第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4の焦点距離、「Lw」は、広角端における、開口絞りSTOの面6とプリズムP1の射出面3との距離、「Lt」は、望遠端における上記の距離を示す。
f1=−10.05
f2=5.15
f3=−4.80
f4=9.14
Lw=10.89
Lt=2.85
従って、本実施例におけるズームレンズは、以下の式を満たす。
|f1/fw|=1.66
f2/fw=0.85
|f3/fw|=0.79
Lw/Lt=3.82
本実施例における収差図を図6〜図8に示す。図6は、広角端における無限遠での収差図を示し、図7は、中間焦点距離における無限遠での収差図を示し、図8は、望遠端における無限遠での収差図を示す。各図は、左から、球面収差、非点収差及び歪曲収差を示している。
図6〜図8に示すように、本実施例におけるズームレンズは、広角端、中間焦点距離及び望遠端のそれぞれにおける球面収差、非点収差及び歪曲収差の各特性において、良好な光学特性を示す。
〔第3実施形態〕
本発明の実施の他の形態について図9を参照して以下に説明する。なお、説明の便宜上、第1実施形態にかかる構成要素と同様の機能を有する構成要素には同一の番号を付し、その説明を省略する。本実施の形態では、主に、第1実施形態との相違点について説明するものとする。
図9は、本発明の他の実施形態に係るズームレンズの構成を示す図である。図9の(a)は広角端におけるレンズの位置、及び図9の(b)は望遠端におけるレンズの位置を示している。図9の左側は物体側、右側は像面側を示している。図中における矢印は、ズーミング時におけるレンズの移動の様子を示しており、点線矢印は位置が固定されていること、また実線矢印は変倍時に移動することを示している。
図9に示すように、本実施形態においては、第1レンズ群G1は、両凹レンズL1と、その像面側に配置される、物体側に凸面を有するメニスカスレンズL2とにより構成される。また、第2レンズ群G2は、正の屈折力を有するレンズL3と、全体として正の屈折力を有するレンズL4及びL5の貼り合わせレンズとにより構成される。また、第3レンズ群G3は、1枚のレンズL6により構成され、第4レンズ群G4は、1枚のレンズL7により構成される。
第1レンズ群G1が、両面が凹面であるレンズL1と、その像面側に配置される、物体側が凸面であるメニスカスレンズL2とから構成されることにより、非点収差及びコマ収差の補正を効果的に行うことができる。
また、第2レンズ群G2の像面側のレンズが貼り合わせレンズであることにより、第2レンズ群G2において発生する色収差を修正することができる。
本実施形態に係るズームレンズの一実施例について、数値データを表7〜表9に示す。表7は、図9に示す面1〜20の本実施例における数値データを示す。また、表7及び表8中の非球面は、上記式(i)で表される非球面形状となっている。
また、本実施例において、面4、5、6、9、10、16及び17は、非球面である。表8に、本実施例における非球面についての数値データを示す。
次に、本実施例の変倍時における数値データを表9に示す。表9において、「面間隔7」とは、図9に示される面7と面8との間の距離(mm)、「面間隔13」とは面13と面14との距離(mm)、「面間隔15」とは面15と面16との距離(mm)を示す。
また、本実施例におけるズームレンズは、以下の式を満たす。なお、「f1」〜「f4」は、第1レンズ群G1〜第4レンズ群G4の焦点距離、「Lw」は、広角端における、開口絞りSTOの面8とプリズムP1の射出面3との距離、「Lt」は、望遠端における上記の距離を示す。
f1=−10.14
f2=5.40
f3=−4.49
f4=7.79
Lw=10.48
Lt=3.38
従って、本実施例におけるズームレンズは、以下の式を満たす。
|f1/fw|=1.60
f2/fw=0.85
|f3/fw|=0.71
Lw/Lt=3.10
本実施例における収差図を図10〜図12に示す。図10は、広角端における無限遠での収差図を示し、図11は、中間焦点距離における無限遠での収差図を示し、図12は、望遠端における無限遠での収差図を示す。各図は、左から、球面収差、非点収差及び歪曲収差を示している。
図10〜図12に示すように、本実施例におけるズームレンズは、広角端、中間焦点距離及び望遠端のそれぞれにおける球面収差、非点収差及び歪曲収差の各特性において、良好な光学特性を示す。
〔第4実施形態〕
次に、上述した第1実施形態〜第3実施形態に係るズームレンズを備えることができるズームレンズユニット、並びに当該ズームレンズユニットを備えた電子機器について、図13〜図14を用いて説明する。
図13(a)〜(c)は、本実施形態の携帯型電話機(電子機器)の構成を示した図である。図13(a)は、携帯型電話機30の正面側であり、図13(b)は、携帯型電話機30の背面側であり、図13(c)は、携帯型電話機30の側面側である。
本実施形態の携帯型電話機30は、撮像機能(カメラ機能)を備えている。そのため、携帯型電話機30は、図13(a)〜(c)に示すように、筐体31と、ズームレンズユニット32と、スピーカ部33、マイク部34、入力部35、モニター部36、ライト部37、およびシャッターボタン38とを少なくとも備えている。尚、本実施の形態では、入力部35及びモニター部36が設けられている図13(a)に示した面を、正面と称することとする。
スピーカ部33およびマイク部34は、音声情報を入出力するために用いられる。モニター部36は、映像情報を出力するために用いられ、本実施の形態においては、ズームレンズユニット32から得られた情報を表示するためにも用いられる。ライト部37は、ズームレンズユニット32によって被写体を撮像する際に該被写体を照らすための照明装置として用いられる。
シャッターボタン38または入力部35を操作することによって、ズームレンズユニット32による被写体の撮像を行うことができる。撮像された画像は、携帯型電話機30内において信号処理されモニター部36に表示される。また、撮像した画像は、電子データとして携帯型電話機30内に保存、または外部記録装置へ保存することができる。
ズームレンズユニット32については、図14を用いて詳述する。
図14(a)〜(b)は、ズームレンズユニット32の断面図である。図14(a)は、図13(c)に示したズームレンズユニット32を、図13(c)に示した携帯型電話機30の側面と平行に切断した状態を示しており、図14(b)は、図13(b)に示したズームレンズユニット32を、図13(b)に示した携帯型電話機30の背面と平行に切断した状態を示している。ズームレンズユニット32は、図14(a)に示すように、固体撮像部20aと、ユニットパッケージ20bと、ズームレンズ20cと、ガイド軸24とを有している。
上記固体撮像部20aは、ズームレンズ20cを通過した光線を電気信号に変換するための電気変換部を備えた電子部品である電子撮像素子21と、支持基板22と、フレキシブルプリント基板23とを有している。
電子撮像素子21には、その受光側の面の中央部に画素が2次元的に配置された電気変換部が形成されており、その周囲に信号処理回路が形成されている。上記信号処理回路は、各画素を順次駆動し信号電荷を得る駆動回路部と、各信号電荷をデジタル信号に変換するA/D変換部と、このデジタル信号を用いて画像信号出力を形成する信号処理部などから構成されている。本実施の形態における電子撮像素子21の受光側の面の外縁近傍には、多数のパッド(図示しない)が設けられており、電子撮像素子21は、支持基板22に接続されている。電子撮像素子21の種類は、特に限定されるものではない。具体的には、CCDセンサおよびCMOSセンサなどを用いることができる。
支持基板22は、その一方の面において電子撮像素子21およびユニットパッケージ20bを支持する硬質の基板である。また、支持基板22の他方の面(電子撮像素子21が支持されている面と反対側の面)には、その一端部が接続されたフレキシブルプリント基板23が備えられている。支持基板22には、表裏両面に多数の信号伝達用パッドが設けられており、一方の面は電子撮像素子21と接続され、他方の面はフレキシブルプリント基板23と接続されている。
フレキシブルプリント基板23は、外部の回路(例えば、ズームレンズユニット32を搭載した装置が有する制御回路)から電子撮像素子21を駆動するための電圧およびクロック信号の供給を受けたり、また、デジタルYUV信号を外部へ出力したりすることを可能にする基板である。尚、Yは輝度信号を、Uは赤と輝度信号との色差信号、Vは青と輝度信号との色差信号である。
上記ユニットパッケージ20bは、上記支持基板22の電子撮像素子21側の面に電子撮像素子21を覆うように固定配置されている遮光体である。電子撮像素子21側においては電子撮像素子21を囲むように広く開口されて支持基板22に当接されており、他端側においては、小開口を有し、上記したプリズムP1を配置することができ、内部には、上述した第1〜第4レンズ群を配置することができる。
上記ガイド軸24は、ズームレンズ20cにおけるレンズの移動方向に沿って、ズームレンズ20cを挟むように備えられており、その両端はユニットパッケージ20bに固定されている。さらに、第2レンズ群G2および第3レンズ群G3それぞれを支える枠は、ガイド軸24の長さ方向に移動可能なように、ガイド軸24に支えられている。ズーミング時などレンズが移動する際には、第2レンズ群G2および第3レンズ群G3が、ガイド軸24に沿って移動する。
また、ズームレンズユニット32には、他の構成部材を適宜配置することができる。例えば、赤外光カットフィルタを設けることもできる。赤外光カットフィルタは、例えば、ズームレンズ20cと電子撮像素子21との間に固定配置することができる。また、例えば図1に示したカバーガラスCGに赤外光カット機能を有するフィルムを貼り付けて構成してもよい。
尚、本実施の形態において、ズームレンズユニット32は、図13に示す携帯型電話機30の背面側に配置されているが、配置方法およびズームレンズユニット32の向きについては、これに限定されるわけではない。
また、本実施形態の携帯型電話機30は、図13(a)〜図13(c)に示すように、上部の筐体と下部の筐体とがヒンジを介して接続されている、いわゆる折りたたみ式の携帯型電話機30を例として挙げているが、ズームレンズユニット32を搭載することができる携帯型電話機30は、もちろん折りたたみ式に限るものではない。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明のズームレンズは、従来構成と比べてより一層小型化することができ、またズームレンズの最も物体側に光路折り曲げ素子を配置した場合にも、光路折り曲げ素子を小さくすることができるので、光路折り曲げ素子に屈折力を持たせる必要がなく、光路折り曲げ素子を高い精度において取り付ける必要がないため製造が容易となる。
従って、デジタルカメラや、撮像機能をもつ携帯電話機といった撮像素子を搭載するあらゆる機器に適用することができる。
本発明の一実施形態に係るズームレンズの構成を示す図である。 広角端における無限遠での収差図を示す。 中間焦点距離における無限遠での収差図を示す。 望遠端における無限遠での収差図を示す。 本発明の他の実施形態に係るズームレンズの構成を示す図である。 広角端における無限遠での収差図を示す。 中間焦点距離における無限遠での収差図を示す。 望遠端における無限遠での収差図を示す。 本発明の他の実施形態に係るズームレンズの構成を示す図である。 広角端における無限遠での収差図を示す。 中間焦点距離における無限遠での収差図を示す。 望遠端における無限遠での収差図を示す。 本発明に係る携帯型電話機の一実施形態の構成を示した図である。 図13に示した携帯型電話機の主要部の一つの構成であるズームレンズユニットの構成を示した断面図である。
符号の説明
P1 プリズム(光路折り曲げ素子)
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
STO 開口絞り
20a 固体撮像部
20b ユニットパッケージ
20c ズームレンズ
21 電子撮像素子
22 支持基板
23 フレキシブルプリント基板
24 ガイド軸
30 携帯型電話機
31 筐体
32 ズームレンズユニット
33 スピーカ部
34 マイク部
35 入力部
36 モニター部
37 ライト部
38 シャッターボタン

Claims (14)

  1. 物体側から順に、
    負の屈折力を有する第1レンズ群と、
    開口絞りと、
    正の屈折力を有する第2レンズ群と、
    負の屈折力を有する第3レンズ群と、
    正の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、
    上記第1レンズ群の位置は固定されており、
    上記第2レンズ群は複数の正のレンズからなり、
    広角端から望遠端への変倍時に、上記第2レンズ群は像面側から物体側に移動し、かつ上記第3レンズ群は像面の変動を補正するために移動するように構成されていることを特徴とするズームレンズ。
  2. 上記開口絞りは、上記第2レンズ群の物体側に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 上記第1レンズ群は、両面が凹面形状である1枚のレンズからなることを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
  4. 上記第1レンズ群は複数のレンズからなり、当該複数のレンズのうちの最も物体側のレンズは、両面が凹面形状であることを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
  5. 上記第1レンズ群は、物体側から順に、両面が凹面形状であるレンズと、物体側が凸面形状であるレンズとを有していることを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
  6. 上記第2レンズ群における最も像面側のレンズは、像面側が凸面形状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 上記第2レンズ群は、貼り合わせレンズを有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  8. 上記第2レンズ群における最も物体側のレンズは非球面形状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  9. 上記第4レンズ群は、像面に対して位置が固定されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  10. 上記第1レンズ群の物体側に屈折力を持たない光路折り曲げ素子を有していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  11. 上記光路折り曲げ素子はプリズムからなっており、
    当該プリズムを構成する面のうち、有効な光線が通過する全ての面が平坦であることを特徴とする請求項10に記載のズームレンズ。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のズームレンズと、
    上記ズームレンズによって形成される像を受光するための電子撮像素子とを有していることを特徴とするズームレンズユニット。
  13. 上記ズームレンズにおいて、第2レンズ群と第3レンズ群との間にシャッターを有していることを特徴とする請求項12に記載のズームレンズユニット。
  14. 請求項12または13に記載のズームレンズユニットを備えていることを特徴とする電子機器。
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