JP2010057287A - 無停電電源装置および無停電電源装置の制御方法 - Google Patents

無停電電源装置および無停電電源装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無停電電源装置の並列運転を実施する際に設計を簡単化する。
【解決手段】バッテリ2の直流電圧を交流電圧に変換して負荷機器9に供給するインバータ部1を備える無停電電源装置において、インバータ部1は、バッテリ2の直流電圧を正弦波状に広狭を繰り返す時比率でオン/オフして正弦波状の交流電圧を得る半導体ブリッジ回路3と、この半導体ブリッジ回路3の交流電圧を安定化させると共に当該交流電圧を基準正弦波に追従させる制御部5と、半導体ブリッジ回路3から出力される交流電圧をその交流電圧が供給される負荷機器9に適合した交流電圧とするフィルタ部4と、を有し、制御部5は、バッテリ2の直流電圧とインバータ部1からの出力電圧とを入力し、フィルタ部4のインダクタ電流またはインバータ部1からの出力電流を入力しないで、時比率を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無停電電源装置および無停電電源装置の制御方法に関する。
複数の無停電電源装置を並列に接続して使用する無停電電源装置の利用形態が知られている。これによれば、個々の無停電電源装置の負荷を軽減できると共に、一部の無停電電源装置が故障した場合でも残りの無停電電源装置によって負荷機器のバックアップが可能になる(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−372529号公報
図12に、この種の無停電電源装置において、本出願人が先に創作したインバータ部100の構成を示す。このインバータ部100では、出力電圧voおよびインダクタ電流is(または出力電流i)を検出して並列運転のためのフィードバックに使用する。場合によっては直流電圧edcも検出する。
図12に示すインバータ部100は、バッテリ101、半導体ブリッジ回路102、フィルタ部103、制御部104などにより構成される。なお、バッテリ101については、インバータ部100の構成要素とみなさなくてもよい。それ以外の構成要素としては、スイッチ105、直流電圧検出部106、出力電圧検出部107、インダクタ電流検出部108などを備える。なお、このインバータ部100は、1号機の無停電電源装置B1、2号機の無停電電源装置B2、3号機の無停電電源装置B3のいずれにも搭載されている。
バッテリ101は直流電源である。半導体ブリッジ回路102は、例えば、単相ハーフブリッジ回路であり、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOS−FET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などにより実現される。フィルタ部103は、寄生抵抗rs、フィルタインダクタLF、フィルタキャパシタCFにより構成される。なお、寄生抵抗rsは主にフィルタインダクタLFに寄生する抵抗である。フィルタ部103は、正弦波状に広狭を繰り返す時比率でオン/オフされる半導体ブリッジ回路102から出力される交流出力に対し、寄生抵抗rs、フィルタインダクタLFによって決定される所定の時定数に基づき、正弦波の広い領域においてはフィルタキャパシタCFに電荷を蓄積し、正弦波の狭い領域においてはフィルタキャパシタCFに蓄積されている電荷を放電する。
すなわち、半導体ブリッジ回路102から出力される交流電圧はキャリア高調波を多く含んだPWM(Pulse Width Modulation)波なので、フィルタ部103により高調波を遮断し、交流電圧が供給される負荷機器109に適合した交流電圧(つまり正弦波)にすることができる。
また、制御部104は、半導体ブリッジ回路102の交流電圧を安定化させると共に交流出力を基準正弦波に追従させる制御を行う。このような構成により図12に示す回路は、インバータ部100としての機能を有する。なお、スイッチ105は、負荷機器109とインバータ部100とを接続または切断する。スイッチ105を操作することにより、負荷機器109に接続される無停電電源装置の数を任意に設定することができる。
次に、制御部104の構成について説明する。図13に制御部104の構成を示す。制御部104は、PLL(Phase Locked Loop)部110、基準正弦波発生部111、瞬時電圧制御部112、電圧RMS制御部113、有効無効成分検出部114、無効成分補償器115、有効成分補償器116、除算器117から構成される。
PLL部110は、図示外の商用電圧の位相と同期しており、商用電圧の位相を有する信号を減算器120に出力する。減算器120には、PLL部110からの商用電圧の位相と、有効成分補償器116からのインダクタ電流isの位相(有効成分)とが入力され、その位相差が角周波数ωとして基準正弦波発生部111のVCO(voltage controlled oscillator)121に入力される。VCO121は、この各周波数ωに基づき所定の位相θを有する信号を発振する。この信号は、分岐122によって分岐され、一方は、基準正弦波生成部123に入力されて基準正弦波に相応する電圧が生成される。他方は、基準余弦波生成部124に入力されて基準余弦波に相応する電圧が生成される。
瞬時電圧制御部112は、基準正弦波に出力電圧voを追従させる動作をする。増幅器130は、電圧RMS制御部113から出力される電圧RMS制御部出力を√2倍に増幅することにより、瞬時電圧指令値に相応する電圧を出力する。乗算器131は、増幅器130の出力である瞬時電圧指令値に相応する電圧と基準正弦波に相応する電圧とを乗算する。これにより、乗算器131からは瞬時電圧指令値vo *が出力される。
瞬時電圧指令値vo *は、分岐132によって分岐され、一方は、減算器133に入力されて出力電圧voと瞬時電圧指令値vo *との差である瞬時電圧偏差wが生成される。他方は、加算器135に入力される。
減算器133から瞬時電圧補償器134に入力された瞬時電圧偏差wは、ラプラス変換表示でvo *(s)+Kinst(s)w(s)となる。ここで、瞬時電圧偏差wが「0」であるならば瞬時電圧補償器134の出力は電圧指令値(正弦波)vo *であり、vo=vo *となる。よって、瞬時電圧補償器134は、瞬時電圧偏差wが「0」でないときに、vo *に補正した電圧を加算器135に対して出力する。加算器135の出力である瞬時電圧制御部出力は、除算器117に入力される。
除算器117には、瞬時電圧制御部出力と直流電圧edcとが入力されてこれら瞬時電圧制御部出力と直流電圧edcとの間で除算が行われる。瞬時電圧制御部出力はほぼ正弦波であり、直流電圧edcは一定値であるため、時比率uも正弦波となる。このときに、直流電圧edcの値によって正弦波の時比率uが調整される。すなわち、並列運転される複数の無停電電源装置のそれぞれについて適切な出力電圧voが適切な位相により得られるように時比率uの調整がなされる。
電圧RMS制御部113は、出力電圧voのRMS値(平均自乗平方根:Root Mean Square)を検出し、それをRMS指令値(一定値)に追従させる。電圧RMS制御部113のRMS指令値保持部140には、予め所定のRMS指令値が記憶されている。このRMS指令値と無効成分補償器115から出力されるインダクタ電流isの振幅(無効成分)とが減算器141に入力され、瞬時電圧偏差wを無くす方向に瞬時電圧制御部112に対して指令を与えるRMS指令値が生成される。減算器141の出力は分岐142によって分岐され、一方は、減算器143に入力され、他方は、加算器144に入力される。
また、RMS値算出部145は、出力電圧voから電圧RMS値を算出する。このRMS値と減算器141の出力とが減算器143に入力され、電圧RMS値に応じて減算器141から出力されるRMS指令値が調整される。さらに、RMS補償器146に入力されたRMS指令値は、所定の電圧値に補償される。RMS補償器146の出力と減算器141の出力とが加算器144によって加算され、電圧RMS制御部出力となる。この電圧RMS制御部出力は、増幅器130に入力される。前述したように、増幅器130に入力された電圧RMS制御部出力は√2倍されて瞬時電圧指令値の電圧となる。
有効無効成分検出部114は、基準正弦波生成部123、基準余弦波生成部124およびインダクタ電流isを入力し、インダクタ電流isの有効成分および無効成分を出力する。
無効成分補償器115は、電圧RMS制御部113の入力に適合するように有効無効成分検出部114から出力されるインダクタ電流isの無効成分の電圧(振幅)を補償する。また、有効成分補償器116は、基準正弦波発生部111の入力に適合するように有効無効成分検出部114から出力されるインダクタ電流isの有効成分の周波数(位相)を補償する。
上述した無停電電源装置では、1号機の無停電電源装置B1の電圧指令値vo1 *を、微小な電圧(振幅)偏差δ1および位相偏差θ1を用いて、
o1 *=V(1+δ1)exp(jθ1
と表すことができる。また、2号機の無停電電源装置B2も同様に、
o2 *=V(1+δ2)exp(jθ2
と表すことができる。ただし、jは虚数単位√(−1)である。また、Vは1号機の無停電電源装置B1、2号機の無停電電源装置B2および3号機の無停電電源装置B3の定格電圧である。
このときに、1号機の無停電電源装置B1のインダクタ電流is1の有効成分P1、無効成分Q1は、
1:=Re[is1]≒g(θ1−θ2)+h(δ1−δ2)…(60a)
1:=Im[is1]≒h(θ1−θ2)−g(δ1−δ1)…(60b)
となる。ただし、
g=−(1/2)VIm[(1+Kinst(jω0))/(rs+jω0F)]
…(70a)
h=+(1/2)VRe[(1+Kinst(jω0))/(rs+jω0F)]
…(70b)
である。前述したように、rs、LFは図12に示す寄生抵抗とフィルタインダクタである。Kinst(s)は図12中の瞬時電圧補償器134の特性を表している。
このように本出願人が先に創作した無停電電源装置では、式(60a)、(60b)のように、P(またはQ)がθおよびδの両方に依存している。このまま、Pをθに、Qをδにフィードバックしても、互いの干渉によって良好な特性が得られず、このような干渉を打ち消す非干渉化制御のような複雑な仕掛けが必要になる。
また、式(70a)、(70b)のように、係数g、hが主回路パラメータ(rs、LF)だけでなく、瞬時電圧制御部112の瞬時電圧補償器134の特性(Kinst(s))にも依存する。特に、rs(寄生抵抗)の測定や評価は困難である。このような要因により、本出願人が先に創作した無停電電源装置では、制御系の設計が非常に煩雑になる。
本発明は、このような背景の下に行われたものであって、並列運転を実施する際に設計を簡単化することができる無停電電源装置および無停電電源装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の無停電電源装置は、バッテリの直流電圧を交流電圧に変換して負荷機器に供給するインバータ部を備える無停電電源装置において、インバータ部は、バッテリの直流電圧を正弦波状に広狭を繰り返す時比率でオン/オフして正弦波状の交流電圧を得る半導体ブリッジ回路と、この半導体ブリッジ回路の交流電圧を安定化させると共に当該交流電圧を基準正弦波に追従させる制御部と、半導体ブリッジ回路から出力される交流電圧をその交流電圧が供給される負荷機器に適合した交流電圧とするフィルタ部と、を有し、制御部は、バッテリの直流電圧とインバータ部からの出力電圧とを入力し、フィルタ部のインダクタ電流またはインバータ部からの出力電流を入力しないで、時比率を出力するものである。
あるいは、本発明の無停電電源装置は、バッテリの直流電圧を交流電圧に変換して負荷機器に供給するインバータ部を備える無停電電源装置において、インバータ部は、バッテリの直流電圧を正弦波状に広狭を繰り返す時比率でオン/オフして正弦波状の交流電圧を得る半導体ブリッジ回路と、この半導体ブリッジ回路の交流電圧を安定化させると共に当該交流電圧を基準正弦波に追従させる制御部と、半導体ブリッジ回路から出力される交流電圧をその交流電圧を供給する負荷機器に適合した交流電圧とするフィルタ部と、を有し、制御部は、交流電圧のRMS値を検出し、その検出結果を所定のRMS指令値に追従させる電圧RMS制御部と、この電圧RMS制御部の出力に基づき瞬時電圧指令値vo *を生成する瞬時電圧制御部と、瞬時電圧指令値vo *と出力電圧voとの偏差w=vo *−voを有効成分および無効成分にそれぞれ分解する手段と、を備え、有効成分を、電圧RMS制御部を制御するパラメータとし、無効成分を、基準正弦波を発生する基準正弦波発生部を制御するパラメータとし、バッテリの直流電圧を、半導体ブリッジ回路の時比率を制御するパラメータとするものである。
あるいは、本発明の無停電電源装置は、本発明の無停電電源装置を複数台備え、並列運転される無停電電源装置であって、出力電圧voとi(iは自然数)号機の瞬時電圧指令値voi *との偏差wおよび出力電圧voと(i+1)号機の瞬時電圧指令値vo(i+1) *との偏差w(i+1)の振幅をそれぞれδおよびδ(i+1)とし、偏差wおよび偏差w(i+1)の位相をそれぞれθおよびθ(i+1)とし、i号機および(i+1)号機の定格電圧をVとしたときに、偏差wの有効成分Re[w]および無効成分Im[w]は、
Re[w]=(1/2)V(δ−δ(i+1)
Im[w]=(1/2)V(θ−θ(i+1)
であり、偏差w(i+1)の有効成分Re[w(i+1)]および無効成分Im[w(i+1)]は、
Re[w(i+1)]=(1/2)V(δ(i+1)−δ
Im[w(i+1)]=(1/2)V(θ(i+1)−θ
であり、i号機は、
(δ−δ(i+1))=0、(θ−θ(i+1))=0
となるようにそれぞれδ、θを制御し、(i+1)号機は、
(δ(i+1)−δ)=0、(θ(i+1)−θ)=0
となるようにそれぞれδ(i+1)、θ(i+1)を制御するものである。
また、本発明の無停電電源装置の制御方法は、バッテリの直流電圧を交流電圧に変換して負荷機器に供給するインバータ部を備える無停電電源装置の制御方法において、インバータ部が、バッテリの直流電圧を交流電圧に変換して負荷機器に供給する際に、インバータ部の半導体ブリッジ回路が、バッテリの直流電圧を正弦波状に広狭を繰り返す時比率でオン/オフして正弦波状の交流電圧を得るステップと、インバータ部の制御部が、この半導体ブリッジ回路の交流電圧を安定化させると共に当該交流電圧を基準正弦波に追従させるステップと、インバータ部のフィルタ部が、半導体ブリッジ回路から出力される交流電圧をその交流電圧が供給される負荷機器に適合した交流電圧とするステップと、バッテリの直流電圧とインバータ部からの出力電圧とを入力する一方、フィルタ部のインダクタ電流またはインバータ部からの出力電流を入力しないで、時比率を出力するステップと、を有するものである。
あるいは、本発明の無停電電源装置の制御方法は、バッテリの直流電圧を交流電圧に変換して負荷機器に供給するインバータ部を備える無停電電源装置の制御方法において、インバータ部が、バッテリの直流電圧を交流電圧に変換して負荷機器に供給する際に、インバータ部の半導体ブリッジ回路が、バッテリの直流電圧を正弦波状に広狭を繰り返す時比率でオン/オフして正弦波状の交流電圧を得るステップと、インバータ部の制御部が、この半導体ブリッジ回路の交流電圧を安定化させると共に当該交流電圧を基準正弦波に追従させるステップと、インバータ部の基準正弦波発生部が、基準正弦波を発生するステップと、さらに、制御部の電圧RMS制御部が、交流電圧のRMS値を検出し、その検出結果を所定のRMS指令値に追従させるステップと、制御部の瞬時電圧制御部が、この電圧RMS制御部の出力に基づき瞬時電圧指令値vo *を生成するステップと、瞬時電圧指令値vo *と出力電圧voとの偏差w=vo *−voを有効成分および無効成分にそれぞれ分解するステップと、を有し、有効成分を、電圧RMS制御部を制御するパラメータとし、無効成分を、基準正弦波を発生する基準正弦波発生部を制御するパラメータとし、バッテリの直流電圧を、半導体ブリッジ回路の時比率を制御するパラメータとするものである。
あるいは、本発明の無停電電源装置の制御方法は、本発明の無停電電源装置を複数台備え、並列運転される無停電電源装置の制御方法であって、i(iは自然数)号機の出力電圧voとi号機の瞬時電圧指令値voi *との偏差wおよび(i+1)号機の出力電圧voと(i+1)号機の瞬時電圧指令値vo(i+1) *との偏差w(i+1)の振幅をそれぞれδおよびδ(i+1)とし、偏差wおよび偏差w(i+1)の位相をそれぞれθおよびθ(i+1)とし、i号機および(i+1)号機の定格電圧をVとしたときに、偏差wの有効成分Re[w]および無効成分Im[w]は、
Re[w]=(1/2)V(δ−δ(i+1)
Im[w]=(1/2)V(θ−θ(i+1)
であり、偏差w(i+1)の有効成分Re[w(i+1)]および無効成分Im[w(i+1)]は、
Re[w(i+1)]=(1/2)V(δ(i+1)−δ
Im[w(i+1)]=(1/2)V(θ(i+1)−θ
であり、i号機は、
(δ−δ(i+1))=0、(θ−θ(i+1))=0
となるようにそれぞれδ、θを制御し、(i+1)号機は、
(δ(i+1)−δ)=0、(θ(i+1)−θ)=0
となるようにそれぞれδ(i+1)、θ(i+1)を制御するものである。
本発明によれば、並列運転を実施する際に設計を簡単化することができる。
(本発明の実施の形態に係る無停電電源装置の構成の説明)
本発明の実施の形態に係る無停電電源装置におけるインバータ部1の説明を行う。なお、図12に示した回路構成と共通する説明は省略または簡略化する。図1に本発明の実施の形態に係る無停電電源装置のインバータ部1の構成を示す。図1に示すインバータ部1は、バッテリ2、半導体ブリッジ回路3、フィルタ部4、制御部5により構成される。なお、バッテリ2については、インバータ部1の構成要素とみなさなくてもよい。それ以外の構成要素としては、スイッチ6、直流電圧検出部7、出力電圧検出部8を備える。このような構成により図1に示す回路は、インバータ部1としての機能を有する。なお、スイッチ6は、負荷機器9とインバータ部1とを接続または切断する。
図12に示すインバータ部100と図1に示す本発明の実施の形態に係るインバータ部1とで異なるところは、インバータ部1は、インダクタ電流検出部108を有しておらず、インダクタ電流isの検出を行っていないところである。また、インバータ部100の制御部104の入力がインダクタ電流is、出力電圧vo、直流電圧edcであるのに対し、本発明の実施の形態に係るインバータ部1の制御部5の入力は直流電圧edcおよび出力電圧voになる。なお、図1は、1号機の無停電電源装置A1と、2号機の無停電電源装置A2と、3号機の無停電電源装置A3とが並列運転されているが並列運転は2台以上であればいくつでも可能である。
(制御部の構成の説明)
次に、制御部5の構成について説明する。図2に制御部5の構成を示す。制御部5は、PLL部20、基準正弦波発生部21、瞬時電圧制御部22、電圧RMS制御部23、有効無効成分検出部24、有効成分補償器25、無効成分補償器26から構成される。なお、図13に示した制御部104と共通する説明は省略または簡略化する。図13に示す制御部104と図2に示す本発明の実施の形態に係る制御部5とで異なるところは、制御部104の有効無効成分検出部114がインダクタ電流isの有効成分および無効成分を検出するのに対し、制御部5の有効無効成分検出部24は瞬時電圧偏差wの有効成分および無効成分を検出しているところである。
瞬時電圧指令値vo *は、分岐42によって分岐され、一方は、減算器43により出力電圧voと瞬時電圧指令値vo *との差である瞬時電圧偏差wが求められる。他方は、加算器45に入力される。瞬時電圧偏差wは分岐46により分岐され、一方は、瞬時電圧補償器44に入力され、他方は、有効無効成分検出部24に入力される。
有効無効成分検出部24は、基準正弦波生成部33、基準余弦波生成部34および瞬時電圧偏差wを入力し、瞬時電圧偏差wの有効成分および無効成分を出力する。
有効成分補償器25は、電圧RMS制御部23の入力に適合するように有効無効成分検出部24から出力される瞬時電圧偏差wの有効成分の電圧を補償する。また、無効成分補償器26は、基準正弦波発生部21の入力に適合するように有効無効成分検出部24から出力される瞬時電圧偏差wの無効成分の周波数を補償する。
(本発明の実施の形態に係る動作の説明)
本発明の実施の形態に係る無停電電源装置では、出力電圧voおよび直流電圧edcを検出し、フィードバックする。本出願人が先に創作した無停電電源装置とは異なり、インダクタ電流isの検出をしない。なお、前述したように、図13に示す制御部104の動作と異なる動作部分について主に説明する。制御部5では、瞬時電圧制御部22において、瞬時電圧指令値vo *と、出力電圧voとの差である瞬時電圧偏差w(t)=vo *−vo(t)を、インダクタ電流isの代わりに用いる。
<有効無効成分検出部24の説明>
有効無効成分検出部24の構成列を図3に示す。有効無効成分検出部24は、有効成分Pを検出するための乗算器60、ローパスフィルタ61、増幅器62と、無効成分Qを検出するための乗算器63、ローパスフィルタ64、増幅器65とを備える。
有効無効成分検出部24は、瞬時電圧偏差w(t)を有効P(平行)成分と無効Q(直交)成分とに分解する。すなわち、瞬時電圧偏差w(t)を
w(t)=√(2)×W×sin(ω0t+φ) …(1)
とする。ここで、ω0=2π×50or2π×60[rad/sec]である。また、Wは信号の実効値を表す。
これに乗算器60を用いて基準正弦波sin(ω0t)を掛け、さらに増幅器62を用いて√2倍すると、
√2×w(t)×sin(ω0t)=2Wsin(ω0t+φ)sin(ω0t)
=Wcosφ−Wcos(2ω0t+φ) …(2)
となる。
式(2)の最後の式の第2項は角周波数2ω0で振動するので、この信号を2ω0成分を十分遮断するローパスフィルタ(LPF)61に通せば、第1項(一定値)のみが残る。これが瞬時電圧偏差w(t)の有効(平行)成分
P=Wcosφ …(3)
である。
一方、乗算器63を用いて瞬時電圧偏差w(t)に基準余弦波cos(ω0t)を掛けてさらに√2倍すると、
√2×w(t)×cos(ω0t)=2Wsin(ω0t+φ)cos(ω0t)
=Wsinφ−Wsin(2ω0t+φ) …(4)
となる。
これも式(4)の最後の第2項が角周波数2ω0で振動するので、この信号を2ω0成分を十分遮断するローパスフィルタ(LPF)64に通せば、第1項のみが残る。これがw(t)の無効(直交)成分
Q=Wsinφ …(5)
である。
このようにして求めた有効成分Pを有効成分補償器25に通し、電圧RMS指令値を操作して電圧の基準正弦波の振幅を操作する。なお、本出願人が先に創作した無停電電源装置では、有効成分Pで位相を操作している。一方、無効成分Qを無効成分補償器26に通し、基準正弦波の位相を操作する。なお、本出願人が先に創作した無停電電源装置では、無効成分Qで振幅を操作している。
しかしながら、このままでは、各ユニットの直流電圧edcが異なる場合に対処できない。そこで、直流電圧edcを検出してフィードバック制御を行う。なお、インバータ部100では、インダクタ電流isを検出しており、インダクタ電流isには、直流電圧edcの変化の情報が含まれており、直流電圧edcの変化をインダクタ電流isを通して間接的に制御できる。一方、本発明の実施の形態に係るインバータ部1では、インダクタ電流isを検出しないので、直流電圧edcの情報が直接必要になる。
このフィードバック制御について図4〜図6を参照して説明する。単機運転のユニットの回路構成を図4に示す。図4は、図1に示す回路構成を簡略化した図である。図4は、バッテリ2、半導体ブリッジ回路3、フィルタ部4、負荷機器9を図示し、図示外の制御部5から出力される時比率uによって動作するPWM発振器70を図示している。このPWM発振器70は、図1に示す時比率uからg(ゲート)信号を発生するために存在する。さらに、また、PWM周期毎に平均化した簡略モデルを図5に示す。図5に示すように、ブリッジ電圧viは単純に直流電圧edcと時比率uとの積としてモデル化できる。
vi(t)=edc(t)×u(t)
出力電圧voは、viがLCからなる2次フィルタ80を通ったものとなる。なお、2次フィルタ80は、図1のフィルタ部4と等価である。また、直流電圧edcの変化はそのままブリッジ電圧vi、出力電圧voに現れる。
また、図6は直流電圧edcの相殺制御をモデル化した図である。通常、出力電圧voをフィードバックして抑制するが、直流電圧edcの検出が技術的に許されるならば、図6のように、時比率u(t)を
u(t)=(1/(edc(t)))u’(t)
としてやれば、相殺して
vi(t)=u’(t)
とできる。u’(t)はvi(t)の指令値と解釈できる。
このようにして、直流電圧edcの変化は現れなくなる。実際は、直流電圧edcの検出の際にフィルタを通すので、完全には相殺できないが、ゆっくりした変動は相殺できる。
(並列運転制御の概念)
無停電電源装置を2台並列して使用する場合には、出力電圧voはそれぞれの電圧指令値vo1 *、vo2 *の平均となる。
o=(vo1 *+vo2 *)/2 …(6)
故に、出力電圧voと電圧指令値vo1 *、vo2 *との偏差は、
1:=vo1 *−vo=vo1 *−((vo1 *+vo2 *)/2)
=(vo1 *−vo2 *)/2 …(7)
となる。
ここで、1号機の無停電電源装置A1の電圧指令値vo1 *および2号機の無停電電源装置A2の電圧指令値vo2 *は、1号機の無停電電源装置A1および2号機の無停電電源装置A2の基準正弦波の振幅の定常値からのずれをそれぞれδ1およびδ2とし、1号機の無停電電源装置A1および2号機の無停電電源装置A2の基準正弦波の位相の定常値からのずれをそれぞれθ1およびθ2とし、1号機の無停電電源装置A1および2号機の無停電電源装置A2の定格電圧をVとし、jを虚数単位√(-1)としたときに、
o1 *=V(1+δ1)exp(jθ1
o2 *=V(1+δ2)exp(jθ2
となる。
また、1号機の無停電電源装置A1の出力電圧voと1号機の無停電電源装置A1の電圧指令値vo1 *との電圧偏差w1の有効成分Re[w1]および無効成分Im[w1]は、
Re[w1]=(1/2)V(δ1−δ2
Im[w1]=(1/2)V(θ1−θ2
となる。
また、2号機の無停電電源装置A2の出力電圧voと2号機の無停電電源装置A2の電圧指令値vo2 *との電圧偏差wの有効成分Re[w]および無効成分Im[w]は、
Re[w]=(1/2)V(δ−δ
Im[w]=(1/2)V(θ−θ
となる。
これにより、1号機の無停電電源装置A1の情報w1から作られたP1=Re[w1],Q1=Im[w1]は1号機の無停電電源装置A1の振幅δ1と位相θ1を操作し、2号機の無停電電源装置A2の情報w2から作られたP2=Re[w2],Q2=Im[w2]は2号機の無停電電源装置A2の振幅δ2と位相θ2を操作する。これにより、自号機のみの情報で己を制御し、相手の情報は必要としない。なお、並列運転は、2台に限らず、N(Nは、2以上の整数)台の場合も同様である。
故に、図2に示すように、有効成分Pを検出しδにフィードバックし、無効成分Qを検出しθにフィードバックすれば、N台の中のi号機は、
(δ−δ(i+1))=0、(θ−θ(i+1))=0
となるようにそれぞれδ、θを制御し、(i+1)号機は、
(δ(i+1)−δ)=0、(θ(i+1)−θ)=0
となるようにそれぞれδ(i+1)、θ(i+1)を制御することができる。このため、並列運転が可能となる。
このような関係を一般化すると、次のようになる。すなわち、本発明の実施の形態に係る無停電電源装置を複数台備え、並列運転される無停電電源装置であって、出力電圧voとi号機の瞬時電圧指令値voi *との偏差wおよび 出力電圧voと(i+1)号機の瞬時電圧指令値vo(i+1) *との偏差w(i+1)の振幅をそれぞれδおよびδ(i+1)とし、偏差wおよび偏差w(i+1)の位相をそれぞれθおよびθ(i+1)とし、i号機および(i+1)号機の定格電圧をVとしたときに、偏差wの有効成分Re[w]および無効成分Im[w]は、
Re[w]=(1/2)V(δ−δ(i+1)
Im[w]=(1/2)V(θ−θ(i+1)
であり、偏差w(i+1)の有効成分Re[w(i+1)]および無効成分Im[w(i+1)]は、
Re[w(i+1)]=(1/2)V(δ(i+1)−δ
Im[w(i+1)]=(1/2)V(θ(i+1)−θ
であり、i号機は、
(δ−δ(i+1))=0、(θ−θ(i+1))=0
となるようにそれぞれδ、θを制御し、(i+1)号機は、
(δ(i+1)−δ)=0、(θ(i+1)−θ)=0
となるようにそれぞれδ(i+1)、θ(i+1)を制御する。
(本発明の実施の形態による効果の説明)
本発明の実施の形態による効果を次のパラメータによるシミュレーションにより確認した。
パラメータは、
キャリア周波数 fs=5.0[kHz]
基本周波数 f0=50[Hz]
出力電圧 Vo=200[V]
定格電力(1台当り) P=5.0[kW]
力率 pf=0.8
直流電圧 E0=720[V]
フィルタインダクタンスLF=1.3[mH]
寄生抵抗 rs=0.16[ohm]
フィルタキャパシタンスCF=310[μF]
とした。なお、PMWも含めて詳細にシミュレーションを行った。
2号機の無停電電源装置A2が単機運転している状況下において、時刻t=0.495[sec]で1号機の無停電電源装置A1を投入した。その結果、図7に示すように、1号機の無停電電源装置A1および2号機の無停電電源装置A2の出力電圧は、1号機の無停電電源装置A1の投入直後に多少の差分が認められるものの時刻t=0.49[sec]以降では、差分は確認できなかった。また、図8および図9に示すように、1号機の無停電電源装置A1と2号機の無停電電源装置A2の出力電流差についても時刻t=0.7[sec]以降では差分は確認できなかった。また、図10および図11に示すように、1号機の無停電電源装置A1と2号機の無停電電源装置A2の電圧偏差w(t)の有効成分Pについては、時刻t=0.75[sec]以降では差分は確認できなかった。さらに、無効成分Qについては、時刻t=0.8[sec]以降では差分は確認できなかった。
このように、並列運転開始から1秒以内に1号機の無停電電源装置A1と2号機の無停電電源装置A2との間で出力電圧、出力電流、電圧偏差の各要素について調整が完了していることがわかる。
(変形例)
本発明の実施の形態に係る無停電電源装置はその要旨を逸脱しない限り様々に変更が可能である。例えば、半導体ブリッジ回路3は、単相ハーフブリッジ以外にも単相フルブリッジや三相ブリッジであってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る無停電電源装置は、そのインバータ部1に特徴を有する。よって、インバータ部1以外の構成がどのようであってもよい。もしくは、無停電電源装置がインバータ部1のみ有してもよい。
また、上述した実施の形態では、インダクタ電流isの検出を行わず、かつ、制御部5にインダクタ電流isを入力させていないが、制御部5にはインバータ部1の出力電流iも入力させないようにしている。
本発明の実施の形態に係る無停電電源装置におけるインバータ部の構成図である。 図1に示すインバータ部における制御部の構成図である。 図2に示す制御部における有効無効成分検出部の構成図である。 図2に示すインバータ部の構成を簡略化した構成図である。 図4に示す構成図を簡略モデル化した構成図である。 図5に示す簡略モデル化した構成図に基づく直流電圧の相殺制御を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る無停電電源装置の1号機、2号機の出力電圧の電源投入時刻付近の状況を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無停電電源装置の1号機、2号機の出力電流の電源投入時刻付近の状況を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無停電電源装置の1号機、2号機の出力電流差の電源投入時刻付近の状況を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無停電電源装置の1号機、2号機の電圧偏差の有効成分の電源投入時刻付近の状況を示す図である。 本発明の実施の形態に係る無停電電源装置の1号機、2号機の電圧偏差の無効成分の電源投入時刻付近の状況を示す図である。 本出願人が先に創作した無停電電源装置におけるインバータ部の構成図である。 図12に示すインバータ部における制御部の構成図である。
符号の説明
1 インバータ部、2 バッテリ、3 半導体ブリッジ回路、4 フィルタ部、5 制御部、6 スイッチ、7 直流電圧検出部、8 出力電圧検出部、9 負荷機器、20 PLL部、21 基準正弦波発生部、22 瞬時電圧制御部(瞬時電圧指令値を生成する手段)、23 電圧RMS制御部、24 有効無効成分検出部(有効成分および無効成分にそれぞれ分解する手段)、25 有効成分補償器、26 無効成分補償器、27 除算器

Claims (6)

  1. バッテリの直流電圧を交流電圧に変換して負荷機器に供給するインバータ部を備える無停電電源装置において、
    上記インバータ部は、
    上記バッテリの直流電圧を正弦波状に広狭を繰り返す時比率でオン/オフして正弦波状の交流電圧を得る半導体ブリッジ回路と、
    この半導体ブリッジ回路の交流電圧を安定化させると共に当該交流電圧を基準正弦波に追従させる制御部と、
    上記半導体ブリッジ回路から出力される交流電圧をその交流電圧が供給される負荷機器に適合した交流電圧とするフィルタ部と、
    を有し、
    上記制御部は、上記バッテリの直流電圧と上記インバータ部からの出力電圧とを入力し、上記フィルタ部のインダクタ電流または上記インバータ部からの出力電流を入力しないで、上記時比率を出力する、
    ことを特徴とする無停電電源装置。
  2. バッテリの直流電圧を交流電圧に変換して負荷機器に供給するインバータ部を備える無停電電源装置において、
    上記インバータ部は、
    上記バッテリの直流電圧を正弦波状に広狭を繰り返す時比率でオン/オフして正弦波状の交流電圧を得る半導体ブリッジ回路と、
    この半導体ブリッジ回路の交流電圧を安定化させると共に当該交流電圧を基準正弦波に追従させる制御部と、
    上記半導体ブリッジ回路から出力される交流電圧をその交流電圧を供給する負荷機器に適合した交流電圧とするフィルタ部と、
    を有し、
    上記制御部は、
    上記交流電圧のRMS(Root Mean Square value)値を検出し、その検出結果を所定のRMS指令値に追従させる電圧RMS制御部と、
    この電圧RMS制御部の出力に基づき瞬時電圧指令値vo *を生成する瞬時電圧制御部と、
    上記瞬時電圧指令値vo *と出力電圧voとの偏差w=vo *−voを有効成分および無効成分にそれぞれ分解する手段と、
    を備え、
    上記有効成分を、上記電圧RMS制御部を制御するパラメータとし、上記無効成分を、上記基準正弦波を発生する基準正弦波発生部を制御するパラメータとし、上記バッテリの直流電圧を、上記半導体ブリッジ回路の上記時比率を制御するパラメータとする、
    ことを特徴とする無停電電源装置。
  3. 請求項1または2記載の無停電電源装置を複数台備え、並列運転される無停電電源装置であって、
    出力電圧voとi(iは自然数)号機の瞬時電圧指令値voi *との偏差wおよび出力電圧voと(i+1)号機の瞬時電圧指令値vo(i+1) *との偏差w(i+1)の振幅をそれぞれδおよびδ(i+1)とし、上記偏差wおよび上記偏差w(i+1)の位相をそれぞれθおよびθ(i+1)とし、i号機および(i+1)号機の定格電圧をVとしたときに、
    偏差wの有効成分Re[w]および無効成分Im[w]は
    Re[w]=(1/2)V(δ−δ(i+1)
    Im[w]=(1/2)V(θ−θ(i+1)
    であり、
    偏差w(i+1)の有効成分Re[w(i+1)]および無効成分Im[w(i+1)]は
    Re[w(i+1)]=(1/2)V(δ(i+1)−δ
    Im[w(i+1)]=(1/2)V(θ(i+1)−θ
    であり、
    上記i号機は、
    (δ−δ(i+1))=0、(θ−θ(i+1))=0
    となるようにそれぞれδ、θを制御し、
    上記(i+1)号機は、
    (δ(i+1)−δ)=0、(θ(i+1)−θ)=0
    となるようにそれぞれδ(i+1)、θ(i+1)を制御する、
    ことを特徴とする並列運転される無停電電源装置。
  4. バッテリの直流電圧を交流電圧に変換して負荷機器に供給するインバータ部を備える無停電電源装置の制御方法において、
    上記インバータ部が、上記バッテリの直流電圧を交流電圧に変換して負荷機器に供給する際に、
    上記インバータ部の半導体ブリッジ回路が、上記バッテリの直流電圧を正弦波状に広狭を繰り返す時比率でオン/オフして正弦波状の交流電圧を得るステップと、
    上記インバータ部の制御部が、この半導体ブリッジ回路の交流電圧を安定化させると共に当該交流電圧を基準正弦波に追従させるステップと、
    上記インバータ部のフィルタ部が、上記半導体ブリッジ回路から出力される交流電圧をその交流電圧が供給される負荷機器に適合した交流電圧とするステップと、
    上記バッテリの直流電圧と上記インバータ部からの出力電圧とを入力する一方、上記フィルタ部のインダクタ電流または上記インバータ部からの出力電流を入力しないで、上記時比率を出力するステップと、
    を有することを特徴とする無停電電源装置の制御方法。
  5. バッテリの直流電圧を交流電圧に変換して負荷機器に供給するインバータ部を備える無停電電源装置の制御方法において、
    上記インバータ部が、上記バッテリの直流電圧を交流電圧に変換して負荷機器に供給する際に、
    上記インバータ部の半導体ブリッジ回路が、上記バッテリの直流電圧を正弦波状に広狭を繰り返す時比率でオン/オフして正弦波状の交流電圧を得るステップと、
    上記インバータ部の制御部が、この半導体ブリッジ回路の交流電圧を安定化させると共に当該交流電圧を基準正弦波に追従させるステップと、
    上記インバータ部の基準正弦波発生部が、上記基準正弦波を発生するステップと、
    さらに、上記制御部の電圧RMS制御部が、上記交流電圧のRMS値を検出し、その検出結果を所定のRMS指令値に追従させるステップと、
    上記制御部の瞬時電圧制御部が、この電圧RMS制御部の出力に基づき瞬時電圧指令値vo *を生成するステップと、
    上記瞬時電圧指令値vo *と出力電圧voとの偏差w=vo *−voを有効成分および無効成分にそれぞれ分解するステップと、
    を有し、
    上記有効成分を、上記電圧RMS制御部を制御するパラメータとし、上記無効成分を、上記基準正弦波を発生する基準正弦波発生部を制御するパラメータとし、上記バッテリの直流電圧を、上記半導体ブリッジ回路の上記時比率を制御するパラメータとする、
    ことを特徴とする無停電電源装置の制御方法。
  6. 請求項1または2記載の無停電電源装置を複数台備え、並列運転される無停電電源装置の制御方法であって、
    出力電圧voとi号機の瞬時電圧指令値voi *との偏差wおよび出力電圧voと(i+1)号機の瞬時電圧指令値vo(i+1) *との偏差w(i+1)の振幅をそれぞれδおよびδ(i+1)とし、上記偏差wおよび上記偏差w(i+1)の位相をそれぞれθおよびθ(i+1)とし、i号機および(i+1)号機の定格電圧をVとしたときに、
    偏差wの有効成分Re[w]および無効成分Im[w]は
    Re[w]=(1/2)V(δ−δ(i+1)
    Im[w]=(1/2)V(θ−θ(i+1)
    であり、
    偏差w(i+1)の有効成分Re[w(i+1)]および無効成分Im[w(i+1)]は
    Re[w(i+1)]=(1/2)V(δ(i+1)−δ
    Im[w(i+1)]=(1/2)V(θ(i+1)−θ
    であり、
    上記i号機は、
    (δ−δ(i+1))=0、(θ−θ(i+1))=0
    となるようにそれぞれδ、θを制御し、
    上記(i+1)号機は、
    (δ(i+1)−δ)=0、(θ(i+1)−θ)=0
    となるようにそれぞれδ(i+1)、θ(i+1)を制御する、
    ことを特徴とする並列運転される無停電電源装置の制御方法。
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