JP2010056133A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】COB構造を備えた半導体記憶装置において、容量絶縁膜の水素による劣化を防止するとともに、ビット線のエッチングでの薄膜化を防止する。
【解決手段】半導体記憶装置は、MOSトランジスタ320と、メモリ領域310の上方に設けられ、不純物拡散層203bに電気的に接続されたビット線207と、強誘電体または高誘電体を含む容量絶縁膜213とを有し、ビット線207よりも高い位置に設けられたキャパシタ215と、キャパシタ215の下方を覆う下部水素バリア膜210と、キャパシタ215の側方及び上方を覆う上部水素バリア膜218と、周辺回路領域300の上方に形成された配線221と、ビット線207よりも低い位置に形成され、上方から見た場合にメモリ領域310から周辺回路領域300へと延伸し、ビット線207と配線221とを電気的に接続させる導電層203aとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体記憶装置、特に、強誘電体又は高誘電体からなり、ビット線よりも高い位置に形成されたキャパシタを備えた半導体記憶装置に関する。
高誘電体からなる容量絶縁膜を有するキャパシタは小さい面積で大きな静電容量が得られるため、DRAM(Dynamic Random Access Memory)に用いることで回路面積を大幅に縮小することができる。また、強誘電体からなる容量絶縁膜は、残留分極によってヒステリシス特性を示すとともに、高い比誘電率を有しているため、この容量絶縁膜を有するキャパシタを備えた半導体記憶装置は、酸化シリコン又は窒化シリコンからなる容量絶縁膜を有するキャパシタを備えたDRAMなどの半導体記憶装置と置き換わる可能性がある。
しかしながら、強誘電体又は高誘電体は、結晶構造自体がその物理的特性を決定する酸化物であるため、還元作用を有する水素と接触することにより結晶構造が変化し、ヒステリシス特性や誘電率などの物理的特性が大きく変化してしまう。一方、MOSトランジスタ形成工程、多層配線形成工程及び保護膜形成工程等では、水素ガスはもとより、水素原子を含むシランガス、レジスト材料及び水(水分)等を多用する場合が多い。そのため、半導体記憶装置の製造工程中に発生する水素等から容量絶縁膜を保護することが必要となっている。
そこで近年、キャパシタの周囲に水素バリア層を設け、キャパシタを単体ごとに又は複数のキャパシタを一単位としてその全体を水素バリアで覆う技術が提示されている(例えば、特許文献1を参照)。
以下、特許文献1に開示された、第1の従来例に係る、強誘電体からなる容量絶縁膜を有する半導体記憶装置について図8を参照しながら説明する。
図8は、第1の従来例に係る半導体記憶装置を示す断面図である。同図に示すように、第1の従来例に係る半導体記憶装置は、基板4に形成された駆動素子部3と、駆動素子部3より上の位置に第1層間絶縁膜6を介して配設された強誘電体キャパシタ2とを備えた強誘電体メモリ1である。強誘電体キャパシタ2は、下部電極8及び上部電極10と、これら一対の電極間に挟持された強誘電体層9とで構成されている。また、駆動素子部3と下部電極8とを電気的に接続する第1導電部12が第1層間絶縁膜6を貫通しており、第1層間絶縁膜6と下部電極8との間には、第1導電部12上を除く部位に第1水素バリア膜7が設けられている。強誘電体キャパシタ2の上部電極10には第2層間絶縁膜14内に設けられた第2導電部20が接続され、強誘電体キャパシタ2の上面及び側面は、上部電極10と第2導電部20との接続部分を除いて、第2水素バリア膜13で覆われている。
この半導体記憶装置では、第1水素バリア膜7および第2水素バリア膜13により、配線や保護膜等を形成する際の、水素雰囲気中での熱処理工程において強誘電体層9が水素により還元されにくくなっており、信頼性が向上している。
一方、高集積化技術としてDRAMに代表される半導体記憶装置においては、一般的にCOB(Capacitor Over Bit line)構造が提示されている(例えば、特許文献2を参照)。以下、特許文献2に開示された、第2の従来例に係る半導体記憶装置について図9を参照しながら説明する。
図9は、第2の従来例に係る半導体記憶装置を示す断面図である。第2の従来例に係る半導体記憶装置において、メモリセル選択用トランジスタの半導体領域(ソース領域、ドレイン領域)の一方には、データの書き込み、読み出しを行うためのビット線BL1、BL2が接続されている。この従来例は、ビット線BL1、BL2が、メモリセル選択用トランジスタと容量素子Cとの間の高さ位置に配置された、いわゆるCOB構造を有している。COB構造は、容量素子上にビット線を配置するCUB(Capacitor Under Bit line)構造よりも容量素子間にコンタクトプラグが不要な分だけセル面積縮小が可能なため、高集積性に優れているという特徴を持つ。
特開2007−165439号公報 特開平9−321242号公報
しかしながら、容量絶縁膜の劣化防止とセル面積の縮小の両方の効果を得るために第1の従来例と第2の従来例とを組み合わせた場合、図10(a)に示すように、強誘電体キャパシタ2が第1水素バリア膜7及び第2水素バリア膜13とで被覆される構造を備えつつCOB構造を形成することになり、強誘電体キャパシタ2および第1水素バリア膜7及び第2水素バリア膜13とを加工する工程がビット線形成後に発生することになる。
そのため、図10(b)および(c)に示すように、ハードマスク33またはレジストマスク40を用いた第1水素バリア膜7や第2水素バリア膜13の加工時に行われるオーバーエッチングによってビット線32も同時にエッチングされることになる。ビット線32がエッチングされると膜厚が薄くなってビット線32が高抵抗化する。そのため、回路の遅延係数の変化による動作不良や、ビット線容量とキャパシタ保持電荷量との比が変わり、読み出し不良になるという課題が発生する。
そこで本発明は、COB構造を備えた半導体記憶装置において、容量絶縁膜の水素による劣化を防止するとともに、ビット線のエッチングでの薄膜化を防止し、ビット線の高抵抗化による回路の動作不良およびメモリの読み出し不良を発生させないことを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の半導体装置は、メモリ領域と前記メモリ領域に隣接する周辺回路領域とが形成された半導体基板と、前記メモリ領域上に形成され、前記半導体基板上に形成されたゲート電極と、前記半導体基板の上部であって、前記ゲート電極の両側方に位置する領域に形成された第1及び第2の不純物拡散層とを有するMOSトランジスタと、前記メモリ領域の上方に設けられ、前記第1の不純物拡散層に電気的に接続されたビット線と、下部電極と、上部電極と、前記下部電極と前記上部電極との間に挟まれ、強誘電体または高誘電体を含む容量絶縁膜とを有し、前記メモリ領域の上方であって前記ビット線よりも高い位置に設けられたキャパシタと、前記ビット線と前記キャパシタとの間に形成され、前記キャパシタの下方を覆う下部水素バリア膜と、前記キャパシタの側方及び上方を覆い、上方から見て前記キャパシタを囲む領域において前記下部水素バリア膜に直接的に接続する上部水素バリア膜と、前記周辺回路領域の上方に形成された第1の配線と、前記ビット線よりも低い位置に形成され、上方から見た場合に前記メモリ領域から前記周辺回路領域へと延伸し、前記ビット線と前記第1の配線とを電気的に接続させる導電層とを備えている。
この構成によれば、下部水素バリア膜と上部水素バリア膜とがキャパシタ全体を囲んでいるため、製造工程中に容量絶縁膜が水素により還元されるのを防ぐことができ、容量絶縁膜の物理的特性が変化するのを抑えることができる。さらに、ビット線が、当該ビット線よりも低い位置に形成された導電層を介して周辺回路領域上の第1の配線に電気的に接続されているので、下部水素バリア膜や上部水素バリア膜の形成時でのエッチング工程でビット線が露出することがなくなり、ビット線の膜減りの発生を防ぐことができる。このため、ビット線が設定値に比べて高抵抗化するのを防ぐことができ、半導体記憶装置の信頼性を向上させることができる。
また、前記キャパシタは複数個設けられ、前記メモリ領域上においてマトリクス状に配置されており、前記下部水素バリア膜及び前記上部水素バリア膜は、前記複数個のキャパシタを一括して囲んでいてもよい。
前記導電層は、前記半導体基板の上部に形成された第3の不純物拡散層であってもよい。この場合、第3の不純物拡散層は第1及び第2の不純物拡散層と同時に形成することができる。
前記導電層は、前記ビット線よりも低い位置に設けられた第2の配線であってもよい。
前記導電層は、前記ゲート電極と同一層内に形成された電極配線であってもよい。この場合、電極配線はゲート電極と同時に形成することができる。
前記キャパシタの側方及び上に形成された層間絶縁膜をさらに備え、前記層間絶縁膜のうち、前記メモリ領域と前記周辺回路部との境界部の上方に位置する部分に溝部が形成されており、前記上部水素バリア膜は、前記層間絶縁膜の上面上から前記溝部の内面に亘って形成されていてもよい。
前記下部電極は前記第2の不純物拡散層に電気的に接続されていれば、半導体記憶装置はいわゆるDRAMまたはFeRAMとなる。
前記下部水素バリア膜は絶縁体で構成されていることが好ましい。
前記上部水素バリア膜と前記下部水素バリア膜とは、前記導電層の直上方において接していることが好ましい。
本発明に係る半導体記憶装置では、ビット線をキャパシタ領域の上方から周辺回路領域の上方まで延伸する場合に発生するビット線の膜減りを防ぐことができる。このため、本発明の半導体記憶装置では、ビット線の抵抗変動による動作不良の発生が抑えられている。
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る半導体記憶装置のメモリ領域と周辺回路の境界部における断面図であり、図2は本実施形態に係る半導体装置の同境界部を示す平面図である。ここで、図1は、図2のI−I線における断面構成を示している。また、図2では、説明しやすいように上部電極214や配線221の下に設けられた部材も示している。
図1及び図2に示すように、本実施形態の半導体記憶装置は、周辺回路領域300及びメモリ領域310とが形成された半導体基板201と、半導体基板201のメモリ領域310上に例えばマトリクス状に配置されたメモリセルと、メモリセルに接続されたビット線207とを備えている。各メモリセルは、例えばゲート絶縁膜を挟んで半導体基板201上に形成されたゲート電極204及びゲート電極204の両側方に位置する領域に形成されたn型不純物を含む不純物拡散層203b、203cを有するMOSトランジスタ(セル選択トランジスタ)320と、導電性の第2の下部水素バリア膜211、下部電極212、上部電極214、及び下部電極212と上部電極214とに挟まれた容量絶縁膜213を有し、半導体基板201の上方に形成されたキャパシタ215とを有している。容量絶縁膜213は、例えばペロブスカイト型酸化物などの高誘電体又は強誘電体、例えば一般式Pb(ZrxTi1-x)O3、(BaxSr1-x)TiO3又は(BixLa1-x4Ti312(但し、いずれもxは0≦x≦1である。)などで構成される。なお、容量絶縁膜213の一部に高誘電体膜や強誘電体膜が設けられていてもよい。以下、本実施形態の半導体記憶装置の構成をより詳細に説明する。
半導体基板201上にはMOSトランジスタ320を埋める第1の層間絶縁膜205が設けられ、第1の層間絶縁膜205上には複数のビット線207が設けられている。また、半導体基板201のメモリ領域310から周辺回路領域300に至る領域には、素子分離領域202によって不純物拡散層203cと区画された不純物拡散層203aが設けられ、ビット線207は第1の層間絶縁膜を貫通する第1のコンタクトプラグ206を介してこの不純物拡散層203aに接続されている。また、メモリ領域310の上方において、第1の層間絶縁膜205及びビット線207上には第2の層間絶縁膜208が設けられ、第2の層間絶縁膜208の上には絶縁性の第1の下部水素バリア膜210が設けられている。第1の下部水素バリア膜210は、例えば水素を透過させにくい窒化シリコンなどで構成される。
第1の下部水素バリア膜210上には導電性の第2の下部水素バリア膜211が設けられ、第2の下部水素バリア膜211の上には下から順に下部電極212、容量絶縁膜213、及び上部電極214が設けられている。下部電極212は、第1の層間絶縁膜205、第2の層間絶縁膜208、及び第1の下部水素バリア膜210を貫通する第2のコンタクトプラグ209によりMOSトランジスタ320の不純物拡散層203cに接続される。メモリ領域310の上方において、第2の層間絶縁膜208及び第1の下部水素バリア膜210の上には第2の下部水素バリア膜211及び下部電極212の周囲を埋める第3の層間絶縁膜216が設けられており、第3の層間絶縁膜216の上及び上部電極214の上には第4の層間絶縁膜217が設けられている。第2の層間絶縁膜208、第3の層間絶縁膜216及び第4の層間絶縁膜217の、周辺回路領域300とメモリ領域310との境界部に面する側面はテーパー形状となっている。具体的には、第2の層間絶縁膜208、第3の層間絶縁膜216及び第4の層間絶縁膜217の当該側面は、上方に向かうにつれて周辺回路領域300からメモリ領域310へと向かう方向に傾いたテーパー形状となっている。そして、第4の層間絶縁膜217の上面及び側面上、第3の層間絶縁膜216及び第2の層間絶縁膜208の側面上、及び境界部近傍の第1の層間絶縁膜205上面上には第1の下部水素バリア膜210と接する上部水素バリア膜218が設けられている。図示しないが、第1の下部水素バリア膜210と上部水素バリア膜218はメモリ領域310上に形成された複数のキャパシタ215を一括して囲んでいる。図2における符号222は、基板上方から見た場合の第1の下部水素バリア膜210の境界線を示し、符号223は、基板上方から見た場合の上部水素バリア膜218の境界線を示す。
また、周辺回路領域300上に形成された第1の層間絶縁膜205上及び上部水素バリア膜218上には第5の層間絶縁膜219が設けられ、第5の層間絶縁膜219上には配線221が設けられている。周辺回路領域300上の配線221は、第5の層間絶縁膜219を貫通する第3のコンタクトプラグ220を介してn型不純物を含む不純物拡散層203aに接続される。この構成により、ビット線207は、第1のコンタクトプラグ206、不純物拡散層203a、第3のコンタクトプラグ220、及び配線221を介してセンスアンプ等、周辺回路領域300上に設けられた回路に電気的に接続される。
本実施形態の半導体記憶装置の特徴は、上述のように、第1の下部水素バリア膜210及び上部水素バリア膜218がキャパシタ215の全方位を囲んでいることにある。ここで、第1の下部水素バリア膜210及び上部水素バリア膜218は複数のキャパシタ215を一括して囲んでいてもよいし、各キャパシタ215をそれぞれ囲んでいてもよい。
この構成により、第1の下部水素バリア膜210及び上部水素バリア膜218で囲まれた領域の外部から水素が侵入するのを防ぐことができるので、容量絶縁膜213を金属酸化物等の高誘電体又は強誘電体で構成した場合でも、容量絶縁膜213の物理的特性が還元により変化するのを防ぐことができる。このため、容量絶縁膜213が強誘電体で構成される場合には誘電率及びヒステリシス特性の変化などが抑制されることにより不揮発性メモリとしての性能の劣化を抑えることができ、容量絶縁膜213が高誘電体で構成される場合には、誘電率の変化などが抑制されることにより通常のメモリとしての性能の劣化を抑えることができる。
また、本実施形態の半導体記憶装置では、ビット線207と第1の下部水素バリア膜210との間に第2の層間絶縁膜208が設けられており、且つ第1の下部水素バリア膜210の直上に第2の下部水素バリア膜211が設けられている。この構成により、第2の下部水素バリア膜211を形成する際にビット線207がエッチングされることがなくなっている。
本実施形態の半導体記憶装置のもう一つの特徴は、半導体基板201の上方から見てメモリ領域310から周辺回路領域300まで、両領域の境界部を含んで延び、ビット線207よりも低い位置に形成された導電層を介してビット線207が周辺回路領域300上に設けられた回路に接続されていることである。図1に示す例では、半導体基板201の境界部に設けられた不純物拡散層203aが上述の導電層となっている。すなわち、ビット線207はメモリ領域310と周辺回路領域300との境界部上において、第1のコンタクトプラグ206、不純物拡散層203a、及び第3のコンタクトプラグ220を介してキャパシタ215より高い位置に設けられた配線221に接続されている。そのため、本実施形態の半導体記憶装置では、第1の下部水素バリア膜210ならびに第2の下部水素バリア膜211の形成時、及び上部水素バリア膜218の形成時などでのエッチング工程においてビット線207が露出することがなくなっており、ビット線207がエッチングされることがなくなっている。従って、ビット線207の膜減りによる配線抵抗の増大が生じず、本実施形態の半導体記憶装置は設計通りの性能を発揮できるようになっている。
図3は、本実施形態の第1の変形例に係る半導体記憶装置を示す断面図である。同図では、図1における不純物拡散層203b、203cをまとめて不純物拡散層203として表示している。図1に示す本実施形態の半導体記憶装置では、メモリ領域310と周辺回路領域300との境界部に形成された不純物拡散層203aを介してビット線207と配線221とを電気的に接続するのに対し、本変形例では、ビット線207よりも高さが低い配線層内に形成されたタングステン膜及びチタン膜などからなる第2の配線230を介してビット線207と配線221とを電気的に接続している。第1のコンタクトプラグ206aは第2の配線230とビット線207とを電気的に接続させ、第3のコンタクトプラグ220は第2の配線230と配線221とを電気的に接続させる。また、第1の層間絶縁膜205及び第2の配線230の上には第4の層間絶縁膜260が設けられ、第4の層間絶縁膜260の上に上部水素バリア膜218の一部とビット線207とが設けられている。
このような配線方式であっても、第1の下部水素バリア膜210及び上部水素バリア膜218を形成するためのエッチング工程で、ビット線207及び第2の配線230がエッチングされることがないので、ビット線207と周辺回路領域300の配線221との間の配線抵抗が意図せずに大きくなるのを防ぐことができる。
図4は、本実施形態の第2の変形例に係る半導体記憶装置を示す断面図である。本変形例の半導体記憶装置では、半導体基板201の周辺回路領域300とメモリ領域310との境界部上に配置され、MOSトランジスタのゲート電極204と同じ層内に形成された電極配線250を介してビット線207が配線221に接続されている。電極配線250はゲート電極204と同様に、例えば上部がシリサイド化されたポリシリコンで構成されており、ゲート電極204と同じ工程で形成される。このような配線方式であっても、上部水素バリア膜218を形成するためのエッチング工程で、ビット線207及び電極配線250がエッチングされることがない。また、電極配線250はゲート電極204と同時に形成することができるので、工程数を増加させることなく信頼性の高い半導体記憶装置を製造することが可能となる。
図5は、本実施形態の第3の変形例に係る半導体記憶装置を示す断面図である。図1、図3、及び図4に示す半導体記憶装置のキャパシタ215はプレーナスタック型であるが、図5に示すように、キャパシタ215が凹型又は凸型の立体型キャパシタであってもよい。この場合、下部電極212は第3の層間絶縁膜216に形成された第1の溝部270の側壁上にも設けられ、容量絶縁膜213は下部電極212上に、第1の溝部270の内面に沿うような形状で形成される。また、上部水素バリア膜218は、メモリ領域310の上方において、第4の層間絶縁膜217の上面上及び、第3の層間絶縁膜216から第4の層間絶縁膜217及び第2の層間絶縁膜208に亘って形成された第2の溝部280の内面上に設けられている。この場合、上部水素バリア膜218のパターニングは第4の層間絶縁膜217上で行われるため、加工時にビット線207をエッチングするリスクは減らすことが可能である。さらに、ビット線207と配線221とをビット線207よりも下層に位置する導電層を介して電気的に接続しているので、絶縁性の第1の下部水素バリア膜210の加工や、第3の層間絶縁膜216および第4の層間絶縁膜217に第2の溝部280を形成する際のオーバーエッチングによるビット線207の膜減りの発生を抑えることができる。
なお、第1の下部水素バリア膜210および上部水素バリア膜218の形状についても、図1から図5までに示した形状に限定されるものではなく、第1の下部水素バリア膜210と上部水素バリア膜218とがキャパシタ215を囲んでいればよい。例えば、図6に示すように、第1の下部水素バリア膜210の加工をせず、第2のコンタクトプラグ209と第3のコンタクトプラグ220以外の全領域で、第1の下部水素バリア膜210を基板上に残す構造としてもよい。
なお、図5および図6に示す変形例に係る半導体記憶装置において、第3の層間絶縁膜216および第4の層間絶縁膜217に第2の溝部280を形成する際には、第1の下部水素バリア膜210を貫通せずに、第1の下部水素バリア膜210の上面を露出する状態で停止していても構わない。
また、上部水素バリア膜218はビット線207を含む導電膜と接することがないため、導電性膜であってもよいし、絶縁性膜であってもよい。
また、以上で説明した半導体記憶装置では、キャパシタ215の下部電極212がMOSトランジスタ320の不純物拡散層203cに接続された構成をとっているが、下部電極212がMOSトランジスタ320のゲート電極に接続される構成の半導体記憶装置であっても本発明の構成を適用できる。
次に、本実施形態の半導体記憶装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図7(a)〜(g)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
まず、図7(a)に示すように、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、例えばP型シリコンからなる半導体基板201 の上部に深さが約300nmの溝部を形成する。続いて、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、半導体基板201上にシリコン酸化膜を形成してから化学機械的研磨(CMP)法により当該シリコン酸化膜を平坦化することで、溝部に埋め込まれたシリコン酸化物により構成された素子分離領域202を選択的に形成する。その後、例えば熱酸化法により、半導体基板201の主面(上面)上に膜厚が約10nmのゲート絶縁膜を形成する。続いて、低圧CVD法により、膜厚が約200nmのポリシリコン膜をゲート絶縁膜上に形成し、形成されたポリシリコン膜をリソグラフィ法及びドライエッチング法によりパターニングして、ポリシリコンからなる複数のゲート電極204を形成する。次に、図示はしていないが、CVD法により、半導体基板201の上にゲート電極204を覆い、膜厚が約50nmの酸化シリコン膜を形成し、エッチバックを行なってゲート電極204の側面にサイドウォール絶縁膜を形成する。続いて、ゲート電極204及びサイドウォール絶縁膜をマスクとして、半導体基板201の上部に例えば高濃度のヒ素イオンを注入することにより、N型の不純物拡散層(ドレイン拡散層)203b及びN型の不純物拡散層(ソース拡散層)203cを形成する。これにより、MOSトランジスタを形成する。不純物拡散層203b、203cと同時に、半導体基板201におけるメモリ領域と周辺回路領域との境界部には配線用の不純物拡散層203aを形成する。
次に、図7(b)に示すように、CVD法により、半導体基板201の全面上にゲート電極204を埋めるシリコン酸化膜を形成した後、CMP法により、当該シリコン酸化膜に対してゲート電極204の上側部分の膜厚が約200nmとなるように平坦化して、酸化シリコンからなる第1の層間絶縁膜205を形成する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、第1の層間絶縁膜205を貫通し、不純物拡散層203a、203b、203cを露出させるコンタクトホールを形成する。その後、CVD法により、第1の層間絶縁膜205の上に、膜厚が約10nmのチタン膜、膜厚が約20nmの窒化チタン膜及び膜厚が約300nmのタングステン膜を順次コンタクトホールに充填するように堆積し、続いて、CMP法により堆積膜における第1の層間絶縁膜205上に残る部分を形成する。これにより、第1の層間絶縁膜205に、不純物拡散層203aおよびMOSトランジスタの不純物拡散層203bと接続する第1のコンタクトプラグ206を形成する。続いて、スパッタ法により、第1の層間絶縁膜205の上に、膜厚が約10nmのチタン膜及び膜厚が約100nmのタングステン膜を順次形成し、その後、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、形成した金属積層膜をパターニングして、第1のコンタクトプラグ206と接続されるビット線207を形成する。
また、ここでは第1の層間絶縁膜205の構成材料にはシリコン酸化物を用いる例を説明したが、より詳細にはホウ素(B)及びリン(P)を添加したいわゆるBPSG(Boro-Phospho-Silicate Glass)や、高密度プラズマにより形成され、ホウ素やリンが添加されない、いわゆるHDP−NSG(High Density Plasma-Non Silicate Glass)、又は酸化雰囲気にオゾン(O3)を用いたO3−NSGを用いることが好ましい。また、第1の層間絶縁膜205の平坦後の膜厚は、ゲート電極204の上側で100nm以上500nm以下程度であればよい。
ここでは、一例として半導体基板201としてP型シリコン基板を用い、半導体基板201上にNチャネル型MOSトランジスタを形成する場合について説明したが、N型半導体基板を用い、N型半導体基板上にPチャネル型MOSトランジスタを形成した場合でも本発明は有効である。
次に、図7(c)に示すように、例えばCVD法により、第1の層間絶縁膜205 の上にビット線207を含む基板(作製中の半導体装置)全面上にシリコン酸化膜を形成した後、CMP法により、ビット線207の上側部分の膜厚が約100nmとなるように当該シリコン酸化膜を平坦化して、酸化シリコンからなる第2の層間絶縁膜208を形成する。続いて、CVD法により、第2の層間絶縁膜208の上に、膜厚が約100nmの窒化シリコンからなる第1の下部水素バリア膜210を形成する。その後、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、MOSトランジスタの不純物拡散層203cを露出させるコンタクトホールを形成する。続いて、CVD法により、第1の下部水素バリア膜210の上に、膜厚が約10nmのチタン膜、膜厚が約20nmの窒化チタン膜及び膜厚が約300nmのタングステン膜を、これらの膜がコンタクトホールに充填されるように順次形成する。次いで、CMP法により形成された金属積層膜のうちコンタクトホールの外部に形成された部分を除去することにより、MOSトランジスタの不純物拡散層203cと接続され、第1の下部水素バリア膜210、第2の層間絶縁膜208及び第1の層間絶縁膜205を貫通する第2のコンタクトプラグ209を形成する。ここでも、第2の層間絶縁膜208の構成材料としては、BPSG、HDP−NSG又はO3−NSG等の酸化シリコンなどが好ましく用いられる。また、平坦化された後の第2の層間絶縁膜208の膜厚は、ビット線207の上側において0nmを越え500nm以下程度であればよい。なお、第1の下部水素バリア膜210として膜厚が約100nmの窒化シリコン膜を用いたが、これに限られず、酸化窒化シリコン(SiON) 、酸化アルミニウム(Al23)、酸化チタンアルミニウム(TiAlO) 、酸化タンタルアルミニウム(TaAlO)、珪化酸化チタン(TiSiO) 又は珪化酸化タンタル(TaSiO)を第1の下部水素バリア膜210の材料として用いてもよい。また、第1の下部水素バリア膜210の膜厚は、5nm以上且つ200nm以下程度とすれば有効である。
次に、図7(d)に示すように、例えばスパッタ法により、第1の下部水素バリア膜210及び第2のコンタクトプラグ209を含む基板の全面上に、膜厚がそれぞれ約50nmの窒化チタンアルミニウム膜、イリジウム膜、酸化イリジウム膜、白金膜を順次形成する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、この積層膜のうち、各第2のコンタクトプラグ209の近傍領域を残すように当該積層膜のパターニングを行なって、窒化チタンアルミニウムからなる第2の下部水素バリア膜211と、イリジウム膜、酸化イリジウム膜、及び白金膜を含む下部電極212とを形成する。これにより、下部電極212直下には導電性の第2の下部水素バリア膜211が配置され、平面的に見て下部電極212を囲む領域では、第1の下部水素バリア膜210が下部電極212の下方を覆うことになる。なお、第2の下部水素バリア膜211の形成時に第1の下部水素バリア膜210は一部エッチングされるため、第1の下部水素バリア膜210の膜厚は100nmより小さくなる。また、第2の下部水素バリア膜211には、膜厚が約50nmの窒化チタンアルミニウムを用いたが、これに代えて、珪化窒化チタン(TiSiN) 、窒化タンタル(TaN)、珪化窒化タンタル(TaSiN)、窒化タンタルアルミニウム(TaAlN)、又はタンタルアルミニウム(TaAl)を用いることができる。また、その膜厚は、5nmから200nm程度とすれば有効である。
また、下部電極212には、膜厚がそれぞれ約50nmのイリジウム膜、酸化イリジウム膜、白金膜からなる積層膜を用いたが、これに代えて、膜厚が50nm以上300nm以下程度の酸化イリジウム膜又は酸化ルテニウム(RuO2)膜等の組み合わせを用いてもよい。また、下層から順次形成され膜厚がそれぞれ50nm以上300nm以下程度のルテニウム膜と酸化ルテニウム膜とからなる積層膜を下部電極212として用いてもよく、さらには、これらの単層膜及び積層膜のうちの少なくとも2つを含む積層膜により下部電極212を構成してもよい。
また、本実施形態の製造方法においては、第1の下部水素バリア膜210の形成にCVD法を、第2の下部水素バリア膜211の形成にスパッタ法をそれぞれ用いたが、これらに限定されず、例えば、第1の下部水素バリア膜210の形成にスパッタ法を、第2の下部水素バリア膜211の形成にCVD法をそれぞれ用いても構わない。
次に、図7(e)に示すように、CVD法により、第1の下部水素バリア膜210の上の全面上に下部電極212を埋めるようにシリコン酸化膜を形成した後、CMP法により、下部電極212の上面が露出するまで当該シリコン酸化膜を研磨することで、互いに隣接する下部電極212の間に第3の層間絶縁膜216を、下部電極212と同一の上面高さを有するように形成する。ここでも、第3の層間絶縁膜216の構成材料としては、BPSG、HDP−NSG又はO3−NSG等の酸化シリコンを用いるとよい。また下部電極212の露出には、CMP法により下部電極212上に膜厚が0nmを越え100nm以下程度の酸化シリコンを残し、その後ドライエッチあるいはウェットエッチ法を用いても構わない。
次に、MOD(有機金属分解)法、MOCVD(有機金属化学気相成膜)法、スパッタ法又は塗布法により、下部電極212及び第3の層間絶縁膜216の上に、50nm以上150nm以下の厚さを持ち、ビスマス層状ペロブスカイト構造を有する強誘電体であるSrBi2(Ta1-xNbx)からなる膜を形成した後、白金膜及び強誘電体膜をパターニングすることにより、強誘電体膜からなる容量絶縁膜213と白金からなる上部電極214とを形成する。これによって、下部電極212、容量絶縁膜213及び上部電極214で構成されたキャパシタ215が形成される。
また、容量絶縁膜213の構成材料としては、ビスマス層状ペロブスカイト型酸化物である強誘電体、例えば、一般式Pb(ZrxTi1-x)O3、(BaxSr1-x)TiO3又は(BixLa1-x4Ti312(但し、いずれもxは0≦x≦1である。)を用いることができる。また、高誘電体材料である五酸化タンタル(Ta25)を用いてもよい。
次に、図7(f)に示すように、CVD法により、第3の層間絶縁膜216及びキャパシタ215の上部電極214を含む基板全面上に酸化シリコンからなる第4の層間絶縁膜217を形成する。続いて、リソグラフィ法及びドライエッチング法により、メモリ領域外の第4の層間絶縁膜217、第3の層間絶縁膜216および第1の下部水素バリア膜210を除去する。ここでは、第4の層間絶縁膜217及び第3の層間絶縁膜216のうち、半導体基板201のメモリ領域以外の領域上方に形成された部分を除去し、メモリ領域上方に形成された部分を残す。この際に、第2の層間絶縁膜208、第3の層間絶縁膜216及び第4の層間絶縁膜217の側面(端面)は、上方へ向かうにつれてメモリ領域の内部方向に傾くテーパー形状になっている。
続いて、スパッタ法により、第4の層間絶縁膜217の上面上及び側面上、第3の層間絶縁膜216の側面上並びに第1の下部水素バリア膜210の側面上に、膜厚が約50nmの酸化チタンアルミニウムからなる上部水素バリア膜218を形成する。これにより、上部水素バリア膜218は、上方から見てキャパシタ215を囲む領域(メモリ領域内の周辺部上)において第1の下部水素バリア膜210と直接的に接続(接触)する。その後、上部水素バリア膜218のうち周辺回路領域上に形成された不要な部分をリソグラフィ法及びドライエッチング法により除去する。ここでも、第4の層間絶縁膜217の構成材料としては、BPSG、HDP−NSG又はO3−NSG等の酸化シリコンを用いるとよい。また、第4の層間絶縁膜217は上部電極214の上側において50nm以上500nm以下程度の厚さがあればよい。なお、上部水素バリア膜218として、膜厚が約50nmの酸化チタンアルミニウム膜を用いたが、これに限られず、上部水素バリア膜218は、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化タンタルアルミニウム、珪化酸化チタン又は珪化酸化タンタルで構成されていてもよい。なお、上部水素バリア膜218は、膜厚を5nm以上200nm以下程度とすれば水素に対するバリア性が十分に発揮される。
次に、図7(g)に示すように、CVD法により、上部水素バリア膜218及び第1の層間絶縁膜205を含む基板の全面上にシリコン酸化膜を形成した後、CMP法により当該シリコン酸化膜を平坦化し、第5の層間絶縁膜219を形成する。第5の層間絶縁膜219のうちメモリ領域外の領域上で、メモリ領域の周辺部から周辺回路領域へと延伸し、メモリ領域と周辺回路領域との境界部に形成された不純物拡散層203aを露出するコンタクトホールを選択的に形成する。続いて、CVD法により、第5の層間絶縁膜219の上に、膜厚が約10nmのチタン膜、膜厚が約20nmの窒化チタン膜、及び膜厚が約300nmのタングステン膜を順次コンタクトホールに充填されるように形成した後、形成された膜のうち第5の層間絶縁膜219の上面上に形成された部分をCMP法により除去し、不純物拡散層203aに接続された第3のコンタクトプラグ220を形成する。次に、スパッタ法により、第5の層間絶縁膜219及び第3のコンタクトプラグ220の上に膜厚が約10nmのチタン膜、膜厚が約50mの窒化チタン膜、膜厚が約500nmのアルムミニウム膜及び膜厚が約50nmの窒化チタン膜を順次形成し、その後、形成された積層膜に対してドライエッチング法によりパターニングを行なって、当該積層膜の一部からなり、第3のコンタクトプラグ220に接続された配線221を形成する。ここでも、第5の層間絶縁膜219構成材料としては、BPSG、HDP−NSG又はO3−NSG等の酸化シリコンを用いるとよい。また、第5の層間絶縁膜219の平坦化の際に、上部水素バリア膜218上の第5の層間絶縁膜219の膜厚は50nm以上300nm以下程度であればよい。
次に、図示はしていないが、多層配線の形成、保護膜の形成、及びパッドの形成等の公知の製造プロセスにより、所望の半導体記憶装置を得る。
以上のようにして得られた本発明の半導体記憶装置によれば、キャパシタ215よりも下層に形成されたビット線207の電位を周辺回路領域上にまで引き出すための配線方式として、ビット線207よりもさらに下層に形成された導電層を経由して引き出すため、従来のビット線から上方へ直接電位を引き出す配線方式において発生する危険性が高いビット線207の膜減りが発生しない。そのため、ビット線207の膜減りに起因するビット線207の抵抗変動による動作不良が発生しない半導体記憶装置を安定して製造、提供することが可能となる。なお、ビット線207に接続された導電層として不純物拡散層203aやゲート電極204と同一層内に配置された電極層(図4参照)を用いた場合、製造工程数を増やすことなく半導体記憶装置の信頼性を向上させることができる。
以上で説明したように、本発明は、COB構造を有する半導体記憶装置の信頼性向上に有用である。
本発明の実施形態に係る半導体記憶装置を示す要部断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体記憶装置を示す要部平面図である。 本発明の実施形態の第1の変形例に係る半導体記憶装置を示す要部断面図である。 本発明の実施形態の第2の変形例に係る半導体記憶装置を示す要部断面図である。 本発明の実施形態の第3の変形例に係る半導体記憶装置を示す要部断面図である。 本発明の実施形態の第4の変形例に係る半導体記憶装置を示す要部断面図である。 (a)〜(g)は本発明の実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 第1の従来例に係る半導体記憶装置を示す断面図である。 第2の従来例に係る半導体記憶装置を示す断面図である。 (a)〜(c)は、第1および第2の従来例を組み合わせたCOB型半導体記憶装置において発生する課題を説明する断面図である。
符号の説明
201 半導体基板
202 素子分離領域
203、203a、203b、203c 不純物拡散層
204 ゲート電極
205 第1の層間絶縁膜
206、206a 第1のコンタクトプラグ
207 ビット線
208 第2の層間絶縁膜
209 第2のコンタクトプラグ
210 第1の下部水素バリア膜
211 第2の下部水素バリア膜
212 下部電極
213 容量絶縁膜
214 上部電極
215 キャパシタ
216 第3の層間絶縁膜
217 第4の層間絶縁膜
218 上部水素バリア膜
219 第5の層間絶縁膜
220 第3のコンタクトプラグ
221 配線
230 第2の配線
250 電極層
260 第4の層間絶縁膜
270 第1の溝部
280 第2の溝部
300 周辺回路領域
310 メモリ領域
320 MOSトランジスタ

Claims (9)

  1. メモリ領域と前記メモリ領域に隣接する周辺回路領域とが形成された半導体基板と、
    前記メモリ領域上に形成され、前記半導体基板上に形成されたゲート電極と、前記半導体基板の上部であって、前記ゲート電極の両側方に位置する領域に形成された第1及び第2の不純物拡散層とを有するMOSトランジスタと、
    前記メモリ領域の上方に設けられ、前記第1の不純物拡散層に電気的に接続されたビット線と、
    下部電極と、上部電極と、前記下部電極と前記上部電極との間に挟まれ、強誘電体または高誘電体を含む容量絶縁膜とを有し、前記メモリ領域の上方であって前記ビット線よりも高い位置に設けられたキャパシタと、
    前記ビット線と前記キャパシタとの間に形成され、前記キャパシタの下方を覆う下部水素バリア膜と、
    前記キャパシタの側方及び上方を覆い、上方から見て前記キャパシタを囲む領域において前記下部水素バリア膜に直接的に接続する上部水素バリア膜と、
    前記周辺回路領域の上方に形成された第1の配線と、
    前記ビット線よりも低い位置に形成され、上方から見た場合に前記メモリ領域から前記周辺回路領域へと延伸し、前記ビット線と前記第1の配線とを電気的に接続させる導電層とを備えている半導体記憶装置。
  2. 前記キャパシタは複数個設けられ、前記メモリ領域上においてマトリクス状に配置されており、
    前記下部水素バリア膜及び前記上部水素バリア膜は、前記複数個のキャパシタを一括して囲んでいることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記導電層は、前記半導体基板の上部に形成された第3の不純物拡散層であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記導電層は、前記ビット線よりも低い位置に設けられた第2の配線であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記導電層は、前記ゲート電極と同一層内に形成された電極配線であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記キャパシタの側方及び上に形成された層間絶縁膜をさらに備え、
    前記層間絶縁膜のうち、前記メモリ領域と前記周辺回路部との境界部の上方に位置する部分に溝部が形成されており、
    前記上部水素バリア膜は、前記層間絶縁膜の上面上から前記溝部の内面に亘って形成されていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  7. 前記下部電極は前記第2の不純物拡散層に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  8. 前記下部水素バリア膜は絶縁体で構成されていることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
  9. 前記上部水素バリア膜と前記下部水素バリア膜とは、前記導電層の直上方において接していることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1つに記載の半導体記憶装置。
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