JP2010054004A - 転がり軸受ユニットの製造方法および転がり軸受ユニット - Google Patents

転がり軸受ユニットの製造方法および転がり軸受ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】接着材の硬化不良が発生せず品質を安定させること。
【解決手段】シャフト13またはスリーブ23に転がり軸受1A,1Bを嵌合する嵌合ステップと、嵌合ステップによりシャフト13またはスリーブ23に転がり軸受1A,1Bを嵌合させた状態で、転がり軸受1A,1Bの面取り部4a,6a,6bとシャフト13またはスリーブ23の面取り部4a,6a,6bの対向する位置に全周にわたって設けられた周溝14a,14bまたは切欠部26a,26bとにより形成される環状の内側凹部34a、内側凹部34b、外側凹部36aおよび外側凹部36bに接着剤を塗布する塗布ステップと、接着剤を硬化させる硬化ステップとを備える転がり軸受ユニット10の製造方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、転がり軸受ユニットおよびその製造方法に関するものである。
一般に、接着剤を併用した圧入、または、隙間に埋め込んだ接着剤により、シャフトとベアリングの内輪やスリーブとベアリングの外輪を固定した転がり軸受装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の軸受装置によれば、装置組立て時において、ベアリングの内輪の内径面および外輪の外径面に接着剤を塗布し、軸および揺動部材に対してベアリングを接着固定するようになっている。
なお、接着剤としては、例えば、嫌気性接着剤や紫外線硬化型の嫌気性接着剤が使用されている。
特開2001−214942号公報
しかしながら、接着剤を使用して組立てた軸受装置では、接着剤を塗り忘れて組立ててしまったり、嫌気性接着剤であれば、塗布した後に各部品が組み合わせられて予圧がかけられる前に接着剤が硬化してしまったりする問題がある。また、接着剤を塗布する量や清浄度により、抜けが起こったり品質にばらつきが生じたりする問題がある。さらに、転走面に干渉する範囲に接着剤が塗布されると、接着剤の収縮によりベアリングに歪みが生じてトルクの変動が大きくなるという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、接着材の硬化不良が発生せず安定した品質の転がり軸受ユニットおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、シャフトまたはスリーブにベアリングを嵌合する嵌合ステップと、該嵌合ステップにより前記シャフトまたは前記スリーブに前記ベアリングを嵌合させた状態で、前記ベアリングの面取り部と前記シャフトまたは前記スリーブの前記面取り部の対向する位置に全周にわたって設けられた切欠部とにより形成される環状の凹部に接着材を塗布する塗布ステップと、該接着材を硬化させる硬化ステップとを備える転がり軸受ユニットの製造方法を提供する。
本発明によれば、凹部に塗布した接着材によってベアリングの面取り部とシャフトまたはスリーブの切欠部とを接着させることで、ベアリングとシャフトまたはベアリングとスリーブとを固定する。凹部は、嵌合ステップにより嵌合させた状態でベアリングの軸方向の端部に露出しているので、塗布ステップにおいて接着材を塗布し易く、また、組み立て中に接着材がしごき出されてしまうような不都合もない。したがって、塗布量のばらつきを防ぎ、硬化ステップにおける硬化不良の発生を抑制することができる。これにより、安定した品質の転がり軸受ユニットを組立てることができる。
また、ベアリングの内輪の内周面や外輪の外周面に接着材を塗布した場合のように転動体の転走面に接着材が干渉してしまうのを回避することができる。これにより、接着材の収縮によって転走面に歪みが生じるのを防ぎ、トルク変動を防止することができる。
上記発明においては、前記接着材が嫌気性接着剤であり、前記硬化ステップが、前記凹部に塗布された前記嫌気性接着剤を所定時間にわたり空気中に放置することとしてもよい。
このような構成によれば、簡易な方法でシャフトまたはスリーブとベアリングとを固定することができる。
また、上記発明においては、前記接着材が紫外線硬化型接着剤であり、前記硬化ステップが、前記凹部に塗布された前記紫外線硬化型接着剤に所定時間にわたり紫外線を照射することとしてもよい。
このような構成によれば、転がり軸受ユニットを組み合わせながら外側から紫外線硬化型接着剤を急速硬化させることができ、組立て時間の短縮を図ることができる。また、熱硬化性接着剤のように硬化時に加熱が不要であり、熱硬化による転がり軸受ユニットの歪みの発生を防ぐことができる。紫外線を照射する手段としては、例えば、UV照射器等を用いることができる。
また、上記発明においては、前記接着材が金属ナノペーストであり、前記硬化ステップが、前記凹部に塗布された前記金属ナノペーストを加熱して硬化させることとしてもよい。
このような構成によれば、金属同士を結合させるので、アウトガスの発生を抑えることができる。また、転がり軸受ユニットの導電性を向上させ、静電気帯電による不都合を回避することができる。
また、上記発明においては、前記塗布ステップの後に前記ベアリングに予圧をかける予圧ステップを備え、前記硬化ステップが、前記予圧ステップにより予圧をかけた状態で実施されることとしてもよい。
このような構成によれば、接着により予圧をかけた状態に維持されるので、予圧抜けを防ぎ、転がり軸受ユニットの回転精度の悪化を防止することができる。
本発明は、シャフトまたはスリーブとベアリングとを固定する接着材が、前記シャフトまたは前記スリーブに前記ベアリングが嵌合された状態で外部に露出する凹部に塗布されている転がり軸受ユニットを提供する。
本発明によれば、接着材の塗布し忘れや硬化不良が発生せず安定した品質の転がり軸受ユニットを提供することができる。
本発明によれば、接着材の硬化不良が発生せず品質を安定させることができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態に係る転がり軸受ユニット10およびその製造方法について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る転がり軸受ユニット10は、例えば、スイングアーム用の転がり軸受ユニットである。
この転がり軸受ユニット10は、図1〜図3に示すように、軸方向に所定の間隔をあけて配置される第1の転がり軸受(ベアリング)1Aおよび第2の転がり軸受(ベアリング)1B(以下、第1の転がり軸受1Aと第2の転がり軸受1Bを合わせて「転がり軸受1A,1B」という。)と、これらの転がり軸受1A,1Bに嵌合されるシャフト13と、転がり軸受1A,1Bを嵌合させる嵌合孔25を有する円筒状のスリーブ23とを備えている。
転がり軸受1A,1Bは、シャフト13とスリーブ23とを相対的に回転させるためのものである。第1の転がり軸受1Aは、同軸上に配置された内輪3aおよび外輪5aと、これら内輪3aと外輪5aとの間の円環状空間に周方向に間隔をあけて内蔵される複数個の転動体7とを備えている。
内輪3aは、両端部の内周縁が全周にわたって面取りされた内輪面取り部4aを備えている。この内輪面取り部4aは、約45°の角度で傾斜する傾斜面となっている。また、外輪5aは、両端部の外周縁が全周にわたって面取りされた外輪面取り部6aを備えている。この外輪面取り部6aは、約45°の角度で傾斜する傾斜面となっている。以下、内輪面取り部4aと外輪面取り部6aとを合わせて「面取り部4a,6a」という。
また、内輪3aの外周面には、深溝型若しくはアンギュラ型の内輪軌道が設けられ、また、外輪5aの内周面には、深溝型若しくはアンギュラ型の外輪軌道が設けられている。
なお、第2の転がり軸受1Bは、第1の転がり軸受1Aと同じ構成であり、説明を省略する。
シャフト13は、略円筒状部材であって、一端に軸方向に延びるネジ孔15を備え、他端に軸方向に突出する雄ねじ形成用の突起17を備えている。シャフト13の前記他端には、全周にわたって半径方向外方に突出する鍔状のフランジ部19が設けられている。このシャフト13には、フランジ部19側から順に第1の転がり軸受1A、第2の転がり軸受1Bが嵌め込まれている。
シャフト13の円筒面には、全周にわたって凹む周溝(切欠部)14a,14bが軸方向に間隔をあけて2箇所に形成されている。周溝14a,14bは、円筒面から約45°の角度で傾斜する傾斜面を有している。周溝14aは、第1の転がり軸受1Aのフランジ部19から遠い方の内輪面取り部4aに対向する位置に設けられ,周溝14bは、第2の転がり軸受1Bのフランジ部19から遠い方の内輪面取り部4bに対向する位置に設けられている。
シャフト13に転がり軸受1A,1Bが嵌合された状態では、内輪面取り部4aと周溝14aの傾斜面とにより環状の内側凹部34aが形成され、また、内輪面取り部4bと周溝14bの傾斜面とにより環状の内側凹部34bが形成されている。これら内側凹部34a,34bは、それぞれ断面がほぼV字状の周溝である。
内側凹部34a,34bには、それぞれ凹部を満たすように接着剤(接着材)が塗布されており、内輪面取り部4aと周溝14aの傾斜面、内輪面取り部4bと周溝14bの傾斜面がそれぞれ接着剤によって接着されている。これにより、シャフト13と内輪3a,3bがそれぞれ固定されている。なお、接着剤としては、例えば、紫外線硬化型接着剤が用いられる。内側凹部34a,34bは、転がり軸受1A,1Bの転動体7の内輪3a,3b側の転走面に干渉しない深さであることが望ましい。
本実施形態に係る転がり軸受ユニット10は、内輪3a,3bが相互に近接する方向に押圧された状態で固定されている。これにより、転がり軸受1A,1Bには予圧がかけられた状態となり、内輪3a,3bおよび外輪5a,5bと転動体7とが隙間なく接触させられている。
スリーブ23の嵌合孔25の内面には、軸方向の略中央に内側に向かって突出する凸部27が設けられている。この嵌合孔25には、凸部27を挟んで軸方向の一方に第1の転がり軸受1A、他方に第2の転がり軸受1Bがそれぞれ嵌め込まれており、外輪5a,5bの互いに対向する端面が凸部27に突き当てられている。以下、嵌合孔25の第1の転がり軸受1Aが嵌め込まれている部分を「第1の嵌合部29a」といい、第2の転がり軸受1Bが嵌め込まれている部分を「第2の嵌合部29b」という。
また、スリーブ23は、両端部の内周縁が全周にわたって面取りされた切欠部26a,26bを備えている。切欠部26a,26bは、約45°の角度で傾斜する傾斜面となっている。切欠部26aは、第1の転がり軸受1Aの外輪面取り部6aに対向する位置に設けられ、切欠部26bは、第2の転がり軸受1Bの外輪面取り部6bに対向する位置に設けられている。
スリーブ23に転がり軸受1A,1Bが嵌め込まれた状態では、切欠部26aと外輪面取り部6aとにより環状の外側凹部36aが形成され、また、切欠部26bと外輪面取り部6bとにより環状の外側凹部36bが形成されている。これら外側凹部36a,36bは、断面がほぼV字状の周溝である。
外側凹部36a,36bには、凹部を満たすように接着剤が塗布されており、切欠部26aと外輪面取り部6a、切欠部26bと外輪面取り部6bがそれぞれ接着剤によって接着されている。これにより、スリーブ23と外輪5a,5bがそれぞれ固定されている。なお、外側凹部36a,36bは、転がり軸受1A,1Bの転動体7の外輪5a,5b側の転走面に干渉しない深さとすることが望ましい。
以下、このように構成される本実施形態の転がり軸受ユニット10の製造方法について説明する。
まず、第1の転がり軸受1Aの内輪3aにシャフト13を嵌合させ、フランジ部19に内輪3aの端面を突き当てる(嵌合ステップ)。この状態で内輪面取り部4aと周溝14aの傾斜面とにより形成される内側凹部34aに、凹部を満たすように紫外線硬化型接着剤を塗布する(塗布ステップ)。そして、UV照射器(図示略)等により接着剤に紫外線を照射し、接着剤を急速硬化させてシャフト13と内輪3aとを固定する(硬化ステップ)。
続いて、スリーブ23の第2の嵌合部29bに第2の転がり軸受1Bの外輪5bを嵌合させ、嵌合孔25の凸部27に外輪5bの端面を突き当てる。そして、第1の転がり軸受1Aに嵌め込まれたシャフト13をネジ孔15が鉛直上向きになるように固定した状態で、スリーブ23を嵌め合わせる(嵌合ステップ)。
具体的には、第2の嵌合部29bに嵌め込まれている第2の転がり軸受1Bの内輪3bにシャフト13を嵌合させ、第1の嵌合部29aに第1の転がり軸受1Aの外輪5aを嵌合させて、外輪5aの端面を凸部27に突き当てる。この状態で、内輪面取り部4bと周溝14bの傾斜面とにより形成される内側凹部34bに、凹部を満たすように紫外線硬化型接着剤を塗布する(塗布ステップ)。
そして、転がり軸受1A,1Bに予圧をかけ、予圧をかけた状態で接着剤を硬化させる。転がり軸受1A,1Bの外輪5a,5b間の間隔は凸部27の長さによって決定されているので、内輪3a,3bどうしを近接させる方向に押圧するだけで予圧をかけることができる。
また、第1の転がり軸受1Aの内輪3aがフランジ部19に突き当てられているので、第1の転がり軸受1Aに対して軸方向の反対側に配置された第2の転がり軸受1Bの内輪3bを軸方向に押圧するだけで、第1の転がり軸受1Aおよび第2の転がり軸受1Bに予圧をかけることができる。
そこで、第2の転がり軸受1Bの内輪3bを軸方向に押圧して、第1の転がり軸受1Aおよび第2の転がり軸受1Bに予圧をかける(予圧ステップ)。そして、予圧をかけた状態で、UV照射器により内側凹部34bの接着剤に紫外線を照射する。これにより、接着剤を急速硬化させて、予圧をかけたまま第2の転がり軸受1Bの内輪3bとシャフト13を固定させる(硬化ステップ)。
これにより、2つの転がり軸受1A,1Bの内輪3a,3bおよび外輪5a,5bと各転動体7との隙間をなくし、転がり軸受ユニット10の剛性確保および回転精度の向上を図ることができる。また、接着により予圧をかけた状態に維持されるので、予圧抜けを防ぎ、転がり軸受ユニット10の回転精度の悪化を防止することができる。
続いて、外輪面取り部6bと切欠部26bとにより形成される外側凹部36b、および、外輪面取り部6aと切欠部26aとにより形成される外側凹部36aに、凹部を満たすように紫外線硬化型接着剤を塗布し(塗布ステップ)、UV照射器により接着剤に紫外線を照射して急速硬化させ、外輪5bと第2の嵌合部29b、および、外輪5aと第1の嵌合部29aをそれぞれ固定する(硬化ステップ)。
以上、本実施形態に係る転がり軸受ユニット10およびその製造方法によれば、嵌合ステップにより嵌合させた状態で転がり軸受1A,1Bの軸方向の端部に内側凹部34a,34bおよび外側凹部36bが露出しているので、塗布ステップにおいて接着剤を塗布し易く、また、組み立て中に接着剤がしごき出されてしまうような不都合もない。したがって、塗布量のばらつきを防ぎ、硬化ステップにおける硬化不良の発生を抑制することができる。これにより、安定した品質の転がり軸受ユニット10を組立てることができる。
また、転がり軸受1A,1Bの内輪3a,3bの内周面や外輪5a,5bの外周面に接着剤を塗布した場合のように転動体7の転走面に接着剤が干渉してしまうのを回避することができる。これにより、接着剤の収縮によって転走面に歪みが生じるのを防ぎ、トルク変動を防止することができる。
また、紫外線硬化型接着剤を用いることで、転がり軸受ユニット10を組み合わせながら外側から接着剤を急速硬化させることができ、組立て時間の短縮を図ることができる。また、熱硬化性接着剤のように硬化時に加熱が不要であり、熱硬化による転がり軸受ユニット10の歪みの発生を防ぐことができる。
なお、本実施形態においては、第1の転がり軸受1Aの内輪3aにシャフト13を嵌合させた時点で、シャフト13と内輪3aとを固定することとしたが、例えば、シャフト13にスリーブ23を嵌め合わせてからシャフト13と内輪3aとを固定することとしてもよい。この場合、内側凹部34aにUV照射をするためのスリットをスリーブ23の嵌合孔25に設けることとすればよい。このようにすることで、嵌合ステップにより転がり軸受ユニット10を組み合わせてから硬化ステップを実施することができる。
また、本実施形態においては紫外線硬化型接着剤を例示したが、これに代えて、例えば、嫌気性接着剤を採用することとしてもよい。この場合、内側凹部34a、内側凹部34b、外側凹部36aおよび外側凹部36bに嫌気性接着剤を塗布した状態で所定時間にわたりを空気中に放置することとすればよい。このようにすることで、簡易な方法でシャフト13やスリーブ23と転がり軸受1A,1Bとを固定することができる。
また、接着剤に代えて、例えば、金属ナノペーストを採用することとしてもよい。この場合、内側凹部34a、内側凹部34b、外側凹部36aおよび外側凹部36bに金属ナノペーストを塗布して加熱硬化させることとすればよい。金属同士を結合させるので、アウトガスの発生を抑えることができる。また、転がり軸受ユニット10の導電性を向上させ、静電気帯電による不都合を回避することができる。
また、本実施形態は以下のように変形することができる。
例えば、本実施形態においては、シャフト13の周溝14a,14bおよびスリーブの切欠部26a,26bがそれぞれ傾斜面を有していることとしたが、第1の変形例に係る転がり軸受ユニット110は、図4〜図6に示すように、シャフト13の周溝114a,114bがそれぞれ円筒面に対して半径方向内方に向かってほぼ直角に削られた壁面を有し、また、切欠部126a,126bが嵌合孔25の内周面に対して半径方向外方に向かってほぼ直角に削られた壁面を有することとしてもよい。
また、本実施形態においては、転がり軸受1A,1Bの面取り部4a,6a,4b,6bが約45°の傾斜面を有することとしたが、第2の変形例に係る転がり軸受ユニット210は、図7〜図9に示すように、転がり軸受1A,1Bの一端の面取り部204a,206a,204b,206bの傾斜面を転動体7の転走面に干渉しない範囲で軸方向に大きくすることとしてもよい。
この場合、シャフト13の周溝214bおよびスリーブ23の切欠部226bは、それぞれ面取り部204b,206bに対向して内側凹部234bおよび外側凹部236bが形成されるように設けることとすればよい。また、内側凹部234aおよび外側凹部236aにも接着剤を塗布して硬化させることとしてもよい。内側凹部234a,234bおよび外側凹部236a,236bを転動体7の転走面に干渉しない範囲で深くして接着剤の接着面積を大きくすることにより、トルク変動を防止しつつ接着をより強固にすることができる。
本発明の一実施形態に係る転がり軸受ユニットの縦断面図である。 図1の転がり軸受ユニットの第1の凹部の縦断面図である。 図1の転がり軸受ユニットの第1の凹部の縦断面図である。 本発明の一実施形態の第1の変形例に係る転がり軸受ユニットの縦断面図である。 図4の転がり軸受ユニットの第1の凹部の縦断面図である。 図4の転がり軸受ユニットの第1の凹部の縦断面図である。 本発明の一実施形態の第2の変形例に係る転がり軸受ユニットの縦断面図である。 図7の転がり軸受ユニットの第1の凹部の縦断面図である。 図8の転がり軸受ユニットの第1の凹部の縦断面図である。
符号の説明
1A 第1の転がり軸受(ベアリング)
2A 第2の転がり軸受(ベアリング)
10 転がり軸受ユニット
13 シャフト
23 スリーブ

Claims (6)

  1. シャフトまたはスリーブにベアリングを嵌合する嵌合ステップと、
    該嵌合ステップにより前記シャフトまたは前記スリーブに前記ベアリングを嵌合させた状態で、前記ベアリングの面取り部と前記シャフトまたは前記スリーブの前記面取り部の対向する位置に全周にわたって設けられた切欠部とにより形成される環状の凹部に接着材を塗布する塗布ステップと、
    該接着材を硬化させる硬化ステップと
    を備える転がり軸受ユニットの製造方法。
  2. 前記接着材が嫌気性接着剤であり、
    前記硬化ステップが、前記凹部に塗布された前記嫌気性接着剤を所定時間にわたり空気中に放置する請求項1に記載の転がり軸受ユニットの製造方法。
  3. 前記接着材が紫外線硬化型接着剤であり、
    前記硬化ステップが、前記凹部に塗布された前記紫外線硬化型接着剤に所定時間にわたり紫外線を照射する請求項1に記載の転がり軸受ユニットの製造方法。
  4. 前記接着材が金属ナノペーストであり、
    前記硬化ステップが、前記凹部に塗布された前記金属ナノペーストを加熱して硬化させる請求項1に記載の転がり軸受ユニットの製造方法。
  5. 前記塗布ステップの後に前記ベアリングに予圧をかける予圧ステップを備え、
    前記硬化ステップが、前記予圧ステップにより予圧をかけた状態で実施される請求項1から請求項4のいずれかに記載の転がり軸受ユニットの製造方法。
  6. シャフトまたはスリーブとベアリングとを固定する接着材が、前記シャフトまたは前記スリーブに前記ベアリングが嵌合された状態で外部に露出する凹部に塗布されている転がり軸受ユニット。
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