JP2010052973A - シリコンの精製装置および精製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱効率および精製効率の両立向上(精製電力原単位の低減)を図ることができ、メンテナンス性に優れたシリコンの精製装置および精製方法を提供する。
【解決手段】金属シリコン18を装填する坩堝15と、カソード電極12およびプラズマ作動ガス供給口11aを有し、坩堝15に向けたノズル部11bからプラズマアークを噴射するプラズマトーチ11と、プラズマアークにより生じたプラズマジェットを通過させて坩堝15まで誘導する貫通孔16aを有し、プラズマトーチ11および坩堝15から離間させてプラズマトーチ11および坩堝15の間に配置されたグラファイトからなるアノード電極16と、前記カソード電極12およびアノード電極16の間に直流電圧を印加する電源13と、を少なくとも備えたシリコン精製装置10を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属シリコン(金属シリコンからなる母材)をプラズマアーク加熱によって精製するシリコンの精製装置および精製方法に関する。
太陽電池等に使用されるシリコンの精製において、プラズマアーク加熱による精製は、含有不純物であるボロン(B)を除去するための酸化精製等に用いられる(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。プラズマアーク炉(プラズマアーク加熱によるシリコン精製装置)は、移送型と非移送型とに大別される。
移送型は、プラズマトーチ内にカソード電極を設け、プラズマトーチのノズル部には僅かな直流電圧しか印加せず、坩堝の底部に設けた導電性部材をアノード電極として、両電極間に直流電圧を印加してプラズマアークを発生させ、ノズル部から、坩堝内に装填された金属シリコンに向けて、プラズマアークを噴射し、金属シリコンを加熱するものである(例えば、特許文献1参照)。
また、非移送型は、プラズマトーチ内にカソード電極とアノード電極を設け、プラズマトーチ内の両電極間に直流電圧を印加してプラズマアークを発生させ、プラズマトーチのアノード電極を兼ねるノズル部から、坩堝内に装填された金属シリコンに向けて、プラズマジェットを噴射し、金属シリコンを加熱するものである(例えば、特許文献1、2参照)。
移送型と非移送型とを比較すると、移送型は、被加熱物に直接プラズマアークが当たるため、非移送型よりも金属シリコンの加熱効率に優れている。この移送型では、非移送型の1/2〜1/3の投入電力(トーチ出力)で、同量の金属シリコンを溶解することができる。つまり、移送型の加熱効率は、非移送型の2〜3倍となる。非移送型では、アノード電極を兼ねるノズル部の熱負荷が大きく、エネルギーのかなりの部分(50%以上)が浪費され、冷却水に逃げているため、加熱効率が低下する。
しかしながら、非移送型は、ボロンを除去する酸化精製においては、移送型よりもボロンの除去速度が速く、シリコンの精製効率に優れている。この非移送型の精製効率は、移送型の2〜3倍となる。従って、ボロンの除去に要する電力原単位は、移送型と非移送型のいずれを用いてもほぼ同じになる。
移送型では、いわゆるピンチ効果によってプラズマアークが収束するため、溶湯シリコンに当たるプラズマジェット(プラズマガス)が広がらないが、非移送型では、プラズマアークがプラズマトーチから噴射されず、プラズマジェットのみが噴射されるため、溶湯シリコン表面において上記のピンチ効果が働かず、金属シリコンに当たるプラズマジェットが広がる。
ボロンを除去する酸化精製は、例えば、溶湯シリコン表面に、不活性ガス(プラズマ作動ガス)であるアルゴン(Ar)ガスに酸化性ガスである水蒸気を添加した混合ガスを吹き付けて、ボロンを酸化して蒸発させるものである。非移送型では、上記のようにプラズマジェットの当たる溶湯シリコン表面積を広くできることが、ボロンが酸化されて蒸発する反応面積を広げるのに役立っていると考えられる。
また、移送型は、被加熱物をアノード電極とする必要があるため、絶縁体を加熱することはできない。しかし、非移送型は、被加熱物をアノード電極とする必要がないため、絶縁体や比抵抗の大きな固相のシリコンの加熱にも用いることができる。
特開平10−203813号公報 特開2004−125246号公報 日本金属学会誌、第67巻、第10号、2003年、p583−589
しかしながら、上記従来の移送型プラズマアーク加熱では、加熱効率は良いが、精製効率の低下を余儀なくされ、上記従来の非移送型プラズマアーク加熱では、逆に精製効率は良いが、加熱効率の低下を余儀なくされ、加熱効率の向上と精製効率の向上を両立することが困難であるという課題があった。
また、非移送型においては、アノード電極を兼ねたノズル部は消耗により交換等のメンテナンスが必要となるが、このノズル部はプラズマトーチを構成する部材であるので、メンテナンスに手間と時間がかかるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、加熱効率および精製効率の両立向上(精製電力原単位の低減)を図ることができ、メンテナンス性に優れたシリコンの精製装置および精製方法を提供することを目的とするものである。
本発明の第1のシリコンの精製装置は、金属シリコンからなる母材をプラズマアーク加熱によって精製するシリコンの精製装置において、前記母材を装填する坩堝と、カソード電極およびプラズマ作動ガス供給口を有し、前記坩堝に向けたノズル部からプラズマアークを噴射するプラズマトーチと、前記プラズマアークにより生じたプラズマジェットを通過させて前記坩堝まで誘導する貫通孔を有し、前記プラズマトーチおよび前記坩堝から離間させて前記プラズマトーチおよび前記坩堝の間に配置されたグラファイトからなるアノード電極と、前記カソード電極および前記アノード電極の間に直流電圧を印加する電源と、を少なくとも備えたことを特徴とするものである。
本発明の第2のシリコンの精製装置は、上記第1の精製装置において、前記プラズマトーチと対向する前記アノード電極の面に、断熱部材を設けたことを特徴とするものである。
本発明の第3のシリコンの精製装置は、上記第1または第2の精製装置において、前記アノード電極を、前記プラズマトーチおよび前記坩堝の間の空間に搬入出する移動手段と、前記アノード電極を前記空間に搬出したときには、前記電源を前記アノード電極から切り離して、前記坩堝の底部に設けられた導電性部材に接続し、前記アノード電極を前記空間に搬入したときには、前記電源を前記導電性部材から切り離して、前記アノード電極に接続する電源切換手段と、をさらに備えたことを特徴とするものである。
また、本発明のシリコンの精製方法は、上記第3の製造装置を用いたシリコンの精製方法であって、前記アノード電極を前記空間に搬入し、前記アノード電極を介して放射されるプラズマジェットによって前記母材を加熱する工程と、前記アノード電極を前記空間から搬出し、前記プラズマトーチから噴射されるプラズマアークによって前記母材を加熱する工程と、を含むことを特徴とするものである。
本発明の第1のシリコンの精製装置によれば、プラズマトーチおよび坩堝から離間させてプラズマトーチと坩堝の間にアノード電極を配置することにより、トーチノズル先端内面への電子の流れ込みによる熱発生が無くなりプラズマトーチでの熱損失を低減でき、アノード電極を冷却する必要もなくなってアノード電極からの輻射熱によっても金属シリコンを加熱できるので、非移送型よりも加熱効率を向上させることができるという効果がある。また、プラズマアークがプラズマトーチとアノード電極間に生じ、アノード電極から坩堝内の金属シリコンにはプラズマジェットのみが広がって当たるので、移送型よりも精製効率を向上させることができるという効果がある。従って、加熱効率と精製効率の両立向上(精製電力原単位の低減)を図ることができる。さらに、アノード電極はプラズマトーチおよび坩堝から離間させて配置されるので、アノード電極のメンテナンスが容易になるという効果がある。
また、本発明の第2のシリコンの精製装置によれば、アノード電極のプラズマトーチ側の面に、断熱部材を設けたことにより、アノード電極からの輻射熱がプラズマトーチ側に逃げるのを防止でき、この輻射熱を金属シリコンの加熱に有効利用できるので、加熱効率をさらに向上できるという効果がある。
さらに、本発明の第3のシリコンの精製装置および本発明のシリコンの精製方法によれば、プラズマトーチと坩堝の間の空間にアノード電極を搬入したプラズマアーク加熱と、移送型プラズマアーク加熱とを使い分けることにより、金属シリコンの溶解にかかる時間を短縮できるという効果がある。
以下、本発明を、図面を参照して詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1のシリコン精製装置の構成および動作を説明する模式的断面図である。図1において、実施の形態1のシリコン精製装置10は、プラズマトーチ11と、カソード電極12と、直流電源13と、抵抗14と、坩堝15と、アノード電極16とを備えて構成されている。また、図2はアノード電極16を説明する模式図であり、(a)は上面図(トーチ11側から見た図)、(b)は(a)においてのL1−L1間の断面図である。
プラズマトーチ11の上部には、プラズマ動作ガス(不活性ガス)G1をトーチ内に供給するための供給口11aが形成されている。プラズマ動作ガスG1として、ここではアルゴン(Ar)ガスを使用する。また、プラズマトーチ11には、冷却水Wが循環している。
プラズマトーチ11の内部には、カソード電極12が設けられている。このカソード電極12は、プラズマトーチ11とは絶縁され、直流電源13の負極に接続されており、アノード電極16との間にプラズマアークPのアークを発生させるための熱電子を放出する。
プラズマトーチ11の先端部には、坩堝15およびアノード電極16に向けてプラズマアークPを噴射するためのノズル部11bが形成されている。このノズル部11bは、導電性部材からなり、抵抗14を介して、直流電源13の正極に接続されている。このように、プラズマトーチ11は、移送型プラズマトーチと同様の構成である。
坩堝15は、プラズマトーチ11の直下に配置されている。この坩堝15内には、プラズマアーク加熱によって精製される金属シリコン(金属シリコンからなる母材)18が装填される。この坩堝15として、ここでは、黒鉛(グラファイト)からなる坩堝(黒鉛坩堝)を使用する。
プラズマトーチ11から噴射されたプラズマアークPにより生じたプラズマジェット(プラズマガス)Jを、坩堝15内の金属シリコン18表面に吹き付けて加熱すると、金属シリコン18は溶解し、プラズマジェットJが当たる領域に窪み18aを生じる。そして、金属シリコン18が全て完全に溶解し、この金属シリコン18の溶湯表面に酸化性ガスG2を吹き付けると、主に金属シリコン18の溶湯の窪み18a表面において、ボロンが酸化性ガスG2によって酸化され、蒸発して除去される。従って、酸化性ガスG2が、窪み18a表面に吹き付けられるように、酸化性ガスG2の供給手段を調整する。ここでは、酸化性ガスG2として、水蒸気を使用する。
アノード電極16は、プラズマトーチ11と坩堝15との間の空間に配置されている。このアノード電極16は、特性、価格、加工性等に優れた導電性の黒鉛(グラファイト)からなり、直流電極13の正極に接続されている。
図2に示すように、アノード電極16は、円筒形状(ドーナツ形状)をなしており、その厚さ方向には、プラズマトーチ11から噴射されたプラズマアークPにより生じたプラズマジェットJを通過させて坩堝15に誘導する貫通孔16aが設けられている。なお、アノード電極16の外形は、必ずしも同心円である必要はなく、楕円や多角形とすることも可能である。
アノード電極16は、その貫通孔16aの中心軸が、トーチノズル部11bの中心軸と同軸になるように配置される。また、アノード電極16は、プラズマトーチ11および坩堝15とは別個の支持体によって支持され、あるいはプラズマトーチ11または坩堝15から延設された支持体によって支持され、プラズマトーチ11および坩堝15から離間させて設けられている。これにより、消耗した場合の交換等のメンテナンス作業が容易に可能となる。さらに、垂直方向の位置調整(高さ調整)が容易に可能である。
トーチノズル11bから噴射されたプラズマアークPのアークは、主としてアノード電極16の貫通孔16aを形成している内周側面に収束し、これによってアノード電極16も加熱される。しかし、アノード電極16は、プラズマトーチ11から離間させて配置されており、グラファイトからなるため、アノード電極16の冷却は不要である。そして、アノード電極16からの輻射熱は、坩堝15内の金属シリコン18の加熱に利用できる。この輻射熱の利用は、アノード電極16が坩堝15に近いほど、アノード電極16からの輻射熱の効率的な利用が可能となる。
一方、アノード電極16の貫通孔16aを通過して坩堝15に誘導されるのは主としてプラズマジェットJであり、プラズマジェットJが当たる金属シリコン18の溶解表面に窪み18aが形成され、主として窪み18a表面において、ボロンの酸化・蒸発・除去がなされる。アノード電極16が坩堝15から遠いほど(プラズマトーチ11に近いほど)、プラズマジェットJの当たる領域は広くなり、効率的な精製が可能となる。
従って、加熱効率と精製効率の両立向上(精製電力原単位の低減)を図ることができる最適な位置、あるいは所望の加熱効率が得られる最も高い位置、または所望の精製効率が得られる最も低い位置になるように、容易にアノード電極16の高さを調整できる。
なお、アノード電極16を、貫通孔16aを有するドーナツ形状の内リングと外枠とによって構成することも可能である。このような構成とすることにより、メンテナンス時に、消耗がより激しい内リングの交換のみで対応できるため、メンテナンスコストを低減できる。
このように、アノード電極16をプラズマトーチ11と坩堝15の間に配置した実施の形態1のシリコン精製装置10は、アノード電極16のプラズマトーチ11側(上側)では移送型プラズマアーク炉と同様の性質を有し、アノード電極16の坩堝15側(下側)では非移送型プラズマアーク炉と同様の性質を有する、言わば半移送型プラズマアーク炉である。つまり、アノード電極16をプラズマトーチ11と坩堝15の間に個別に配置することにより、プラズマトーチ11を移送型プラズマトーチと同様の構成として、非移送型プラズアーク炉のような動作(振る舞い)をさせることができる。そして、この半移送型プラズマアーク炉によるプラズマアーク加熱は、言わば半移送型プラズマアーク加熱である。
この実施の形態1のシリコン精製装置10によるシリコン精製手順について、以下に説明する。まず、金属シリコン(金属シリコンからなる母材)18を坩堝15内に装填する。そして、図1のように、プラズマ作動ガス(不活性ガス)であるArガスG1をプラズマトーチ11に供給して、プラズマアークPを発生させ、半移送型プラズマアーク加熱によって金属シリコン18を加熱する。このときのシリコン精製装置10のトーチ出力は、例えば、3kW/kg〜30kW/kgの範囲内に設定する。
次に、金属シリコン18が全て完全に溶解したことを確認したら、その後、所定時間、金属シリコン18の溶湯を半移送型プラズマアーク加熱しながら、金属シリコン18の溶湯表面に、酸化性ガスである水蒸気G2を吹き付け、金属シリコン18を酸化精製する。
ここで、例えば、金属シリコン18の温度が1420℃以上で、塊状のシリコンが消失したら、完全に溶解したと判断する。また、酸化精製時のシリコンの溶湯の温度は1500℃以上1700℃以下に保つのが望ましい。温度が1500℃以下では、酸化精製のために吹き付ける水蒸気の影響でシリカ(SiO)の被膜に覆われやすく、脱ボロン速度が低下するからである。一方、シリコンの溶湯温度は高過ぎても脱ボロン速度は低下するため1700℃以下とするのが望ましい。また、添加する水蒸気G2の流量は、ArガスG1の流量の1%〜15%の範囲内とすることが望ましい。1%以下であると脱ボロン速度が低下し、15%以上にするとシリカの被膜に覆われやすく、やはり脱ボロン速度が低下するからである。また、水蒸気G2の添加後のトーチ出力は、3kW/kg〜30kW/kgの範囲内に設定することが望ましい。
これにより、金属シリコン18の含有不純物であるボロンは、水蒸気G2によって酸化されて除去され、金属シリコン18の酸化精製がなされる。
以上のように本発明の実施の形態1によれば、プラズマトーチ11および坩堝15から離間させてプラズマトーチ11と坩堝15の間に、グラファイトからなるアノード電極16を配置することにより、非移送型のようなプラズマトーチの冷却が不要となってプラズマトーチでの熱損失を低減でき、アノード電極16を冷却する必要もなくなって加熱されたアノード電極16の輻射熱によっても金属シリコン18を加熱できるため、移送型よりも加熱効率を向上させることができる。
また、金属シリコン18の表面に誘導されるプラズマジェットJは、移送型のプラズマアークよりもピンチ効果が小さいものとなるため、金属シリコン18の溶湯表面で広がり、移送型よりも精製効率を向上できる。
そして、プラズマトーチ11と坩堝15の間においてのアノード電極16の位置(高さ)は容易に調整することができ、これにより加熱効率と精製効率の調整が可能となるので、加熱効率と精製効率の両立向上(精製電力原単位の低減)を図ることができる。
さらに、アノード電極16は、プラズマトーチ11および坩堝15から離間させて配置されるので、アノード電極16のメンテナンスが容易になり、メンテナンス性に優れたシリコン精製装置が得られる。
実施の形態2
図3は本発明の実施の形態2のシリコン精製装置の構成および動作を説明する模式断面図であり、図1と同様のものには同じ符号を付してある。図3において、実施の形態2のシリコン精製装置20は、プラズマトーチ11と、カソード電極12と、直流電源13と、抵抗14と、坩堝15と、アノード電極16と、断熱部材26とを備えて構成されている。また、図4はアノード電極16に設けられた断熱部材26を説明する模式図であり、(a)は上面図(トーチ11側から見た図)、(b)は(a)においてのL2−L2間の断面図である。
この実施の形態2のシリコン精製装置20は、上記実施の形態1のシリコン精製装置10において、アノード電極16に断熱部材26を設けたものである。この断熱部材26としては、金属シリコン18の汚染の影響が少ない炭素繊維質の断熱材や、窒化珪素質のセラミックス等を使用することが望ましい。
図4に示すように、断熱部材26は、アノード電極16のプラズマトーチ11側の面(上面)および外側面を被覆するように設けられている。アノード電極16は、その貫通孔16aの中心軸が、トーチノズル部11bの中心軸と同軸になるように配置されており、プラズマアークP中のアークが収束するとともに、プラズマジェット(プラズマガス)Jが貫通孔16aを通過するので、かなり高温に加熱される。
アノード電極16のプラズマトーチ11側の面に断熱部材26を設けることにより、アノード電極16からの輻射熱がプラズマトーチ11側に逃げてプラズマトーチ11のノズル部11bを加熱することを防止するとともに、金属シリコン18の溶湯表面からの輻射熱がアノード電極16を介してプラズマトーチ11側に逃げることを防止して、アノード電極16からの輻射熱によって金属シリコン18をさらに効率良く加熱することができる。
なお、この実施の形態2のシリコン精製装置によるシリコン精製手順は、例えば上記実施の形態1のシリコン精製手順と同様である。また、アノード電極16のプラズマトーチ11側の面にのみ断熱部材26を設けた構成とすることも可能である。
以上のように本発明の実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様の効果が得られることに加え、アノード電極16のプラズマトーチ11側に断熱部材26を配置したことにより、アノード電極16からの輻射熱および金属シリコン18の溶湯表面からの輻射熱がプラズマトーチ11側に逃げてノズル部11bを加熱することを防止でき、金属シリコン18を効率良く加熱できるので、加熱効率をさらに向上させることができる。
実施の形態3
図5は本発明の実施の形態3のシリコン精製装置の構成を説明する模式的断面図であり、図1と同様のものには同じ符号を付してある。図5において、実施の形態3のシリコン精製装置30は、プラズマトーチ11と、カソード電極12と、直流電源13と、抵抗14と、坩堝35と、アノード電極16と、電源切換手段33と、アノード電極移動手段36とを備えて構成されている。
この実施の形態3のシリコン精製装置30は、上記実施の形態1のシリコン精製装置10において、坩堝15を坩堝35に変更し、電源切換手段33およびアノード電極移動手段36を設けたものであり、上記実施の形態1の半移送型プラズマアーク加熱と、移送型プラズマアーク加熱とを切り換えられる構成としたものである。
坩堝35は、上記実施の形態1の坩堝15において、移送型プラズマアーク加熱をするときにアノード電極となる導電性部材35aを底部に設けたものである。
アノード電極移動手段36は、アノード電極16を水平方向に移動可能とし、半移送型プラズマアーク加熱をするときには、図5(a)のように、アノード電極16をプラズマトーチ11と坩堝35の間に搬入し、移送型プラズマアーク加熱をするときには、図5(b)のように、アノード電極16をプラズマトーチ11と坩堝35の間から搬出する。
電源切換手段33は、アノード電極16を搬入して半移送型プラズマアーク加熱をするときには、アノード電極16を電源13の正極に接続して、導電性部材35aを電源13の正極から切り離し、アノード電極16を搬出して移送型プラズマアーク加熱をするときには、導電性部材35aを電源13の正極に接続して、アノード電極16を電源13の正極から切り離す。
この実施の形態3のシリコン精製装置30によるシリコン精製手順について、以下に説明する。まず、金属シリコン(金属シリコンからなる母材)18を坩堝35内に装填する。そして、図5(a)のようにアノード電極16を搬入するとともに、プラズマ作動ガス(不活性ガス)であるArガスG1をプラズマトーチ11に供給して、カソード電極12とアノード電極16の間にプラズマアークPを発生させ、半移送型プラズマアーク加熱によって金属シリコン18を加熱する。このときのシリコン精製装置30のトーチ出力は、例えば、3kW/kg〜30kW/kgの範囲内に設定する。
固相の金属シリコンの比抵抗は室温付近では極めて大きいので、溶解時間の短い移送型プラズマアーク加熱で最初から加熱することは難しい。このため、移送型プラズマアーク加熱が可能となるまで、図5(a)の半移送型プラズマアーク加熱によって金属シリコン18を加熱してその温度を上昇させる。
次に、金属シリコン18の温度が上昇してその一部が溶解を開始し、移送型プラズマアーク加熱が可能になったら、図5(b)のようにアノード電極16を水平移動して搬出するとともに、電源13の正極の接続を坩堝35の導電性部材35aに切り換えて、カソード12と金属シリコン18の間にプラズマアークPを発生させ、移送型プラズマアーク加熱によって金属シリコン18を加熱して溶解する。このときのシリコン精製装置30のトーチ出力は、例えば、3kW/kg〜30kW/kgの範囲内に設定する。
このように、金属シリコン18の温度が、移送型プラズマアーク加熱が可能な温度まで上昇したら、半移送型プラズマアーク加熱から移送型プラズマアーク加熱に切り換えることにより、金属シリコン18の溶解時間を短縮することができる。
この半移送型プラズマアーク加熱から移送型プラズマアーク加熱に切り換える時点では、金属シリコン18の大部分はまだ固相を維持し、ほんの一部が溶解し始めている。従って、作業者は、金属シリコン18の表面を目視観察することにより、容易にこの切り換え時期を判断できる。なお、光温度計等のセンサを用いて、上記切換時期の判断をすることも可能である。
次に、金属シリコン18が全て完全に溶解したことを確認したら、図5(a)のようにアノード電極16を水平移動して再び搬入するとともに、電源13の正極の接続をアノード電極16に切り換えて、半移送型プラズマアーク加熱を再開する。例えば、金属シリコンの温度が1420℃以上となり塊状のシリコンが消失したら、完全に溶解したと判断して、移送型プラズマ加熱から半移送型プラズマ加熱に切り換える。あるいは、シリコンの溶湯温度が1500℃以上に昇温してから切り換えても良い。また、このときのシリコン精製装置30のトーチ出力は、例えば、3kW/kg〜30kW/kgの範囲内に設定する。
そして、所定時間、金属シリコン18の溶湯を半移送型プラズマアーク加熱しながら、溶湯表面に、酸化性ガスである水蒸気G2を吹き付ける。このとき、シリコンの溶湯温度は1500℃以上1700℃以下に保たれるように電力を調整し、水蒸気G2の流量は、例えば、ArガスG1の流量の1%〜15%の範囲内とする。
これにより、金属シリコン18に含有された不純物であるボロンは、水蒸気G2によって酸化されて除去され、金属シリコン18の酸化精製がなされる。
以上のように本発明の実施の形態3によれば、上記実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、半移送型プラズマアーク加熱と、移送型プラズマアーク加熱とを使い分けることができるので、シリコン精製手順において、移送型プラズマアーク加熱による強力な加熱が必要なときにこれに切り換えることにより、加熱時間を短縮することができるので、さらに加熱効率を向上させることができ、省電力化が図れる。また、アノード電極16と、導電性部材35aを使い分けることになるので、アノード16の消耗を低減することができる。
なお、上記実施の形態3のシリコン精製装置30において、アノード電極16に、上記実施の形態2のように断熱部材26を配置することも可能である。また、上記実施の形態3のシリコン精製装置30において、アノード電極16を搬入したまま水平移動させず、上記実施の形態1で説明したシリコン精製手順を実施することも、勿論可能である。
実施例1
図1のシリコン精製装置10を使用して、金属シリコンを精製した。
まず、金属シリコン(ボロン濃度6ppm)10kgを黒鉛坩堝に装填した(ステップS1)。
そして、トーチ出力を100kWに設定し、Arガスを流量100リットル/分でプラズマトーチに供給して、半移送型プラズマアークを発生させ、この半移送型プラズマガスによって金属シリコンを加熱した(ステップS2)。
次に、金属シリコンが完全に溶解したことを確認し、さらに金属シリコンの溶湯温度が1550℃に達するまで加熱を継続した(ステップS3)。金属シリコン加熱開始後、溶湯温度が1550℃に到達するまでに要した時間は80分であった。
その後、トーチ出力を70kWに設定し、Arガス流量の10%に相当する流量の水蒸気を添加した(ステップS4)。
そして、水蒸気の添加後、1時間、酸化精製した(ステップS5)。
その後、上記の酸化精製によりボロンを除去した実施例1の精製シリコンをサンプリングし、そのボロン濃度を測定した。この結果と、シリコンを溶解し1550℃までに加熱するのに要した時間を、下記の表1に示す。
実施例2
図3のシリコン精製装置20(アノード電極16に断熱部材26を設けたもの)を使用して、金属シリコンを精製した。
金属シリコン(ボロン濃度6ppm)10kgを黒鉛坩堝に装填し、上記実施例1のステップS2〜S5を実施して、金属シリコンを精製した。なお、アノード電極16に断熱部材26を設けているため、金属シリコンの加熱開始後、溶湯温度が1550℃に達するまでに要した時間は実施例1より短く70分であった。
そして、得られた実施例2の精製シリコンをサンプリングし、そのボロン濃度を測定した。この結果と、シリコンを溶解し1550℃までに加熱するのに要した時間を、下記の表1に示す。
実施例3
図5のシリコン精製装置30を使用して、金属シリコンを精製した。
まず、金属シリコン(ボロン濃度6ppm)10kgを黒鉛坩堝に装填した(ステップS1)。
次に、図5(a)のようにアノード電極16を装着した状態で、トーチ出力を100kWに設定し、Arガスを流量100リットル/分でプラズマトーチに供給して、半移送型プラズマアークを発生させ、この半移送型プラズマガスによって金属シリコンを加熱した(ステップS2a)。
次に、金属シリコン18の一部が溶解を開始したのを確認して、いったんプラズマ加熱を中断した。その後、図5(b)のようにアノード電極16を水平移動して搬出するとともに、電源13の正極の接続を坩堝35の導電性部材35aに切り換えて、カソード12と金属シリコン18の間にプラズマアークPを発生させ、移送型プラズマアーク加熱によって金属シリコン18を加熱して溶解した。このときのトーチ出力は100kWに設定し、Arガスを流量100リットル/分とした(ステップS2b)。
さらに、金属シリコンの溶湯温度が1550℃に達するまで加熱を継続した(ステップS3a)。金属シリコン加熱開始後、溶湯温度が1550℃に到達するまでに要した時間は55分であった。
次に、図5(a)のようにアノード電極16を水平移動して再び搬入するとともに、電源13の正極の接続をアノード電極16に切り換えて、半移送型プラズマアーク加熱を再開した(ステップS3b)。
その後、トーチ出力を70kWに設定し、Arガス流量の10%に相当する流量の水蒸気を添加した(ステップS4)。
そして、水蒸気の添加後、1時間、酸化精製した(ステップS5)。
その後、上記の酸化精製によりボロンを除去した実施例1の精製シリコンをサンプリングし、そのボロン濃度を測定した。この結果と、シリコンを溶解し1550℃までに加熱するのに要した時間を、下記の表1に示す。
以上のように実施例3によれば、シリコン溶解時に、移送型プラズマアーク加熱による効率の良い加熱方式に切り換えることにより、加熱溶解時間を短縮することができるので、さらに省電力化が図れる。
比較例1
図6の非移送型プラズマ電源および非移送型プラズマトーチによるシリコン精製装置40を使用して、金属シリコンを精製した。図6において、図1と同様のものには同じ符号を付してあり、シリコン精製装置40は、プラズマトーチ41と、カソード電極12と、直流電源13と、坩堝15とを備えて構成されている。このシリコン精製装置40は、非移送型プラズマアーク炉であり、プラズマトーチ41の導電性部材からなるノズル部41bがアノード電極を兼ねており、直流電源13の正極に接続されている。
この比較例1では、金属シリコン(ボロン濃度6ppm)10kgを黒鉛坩堝に装填し、上記実施例1のステップS2〜S5を実施して、金属シリコンを精製した。但し、金属シリコンの加熱開始後、溶湯温度が1550℃に達するまでに要した時間は170分と実施例1の2倍以上要した。それから、溶湯温度を1550℃以上に保つためにトーチ出力は95kWとする必要があった。
そして、得られた比較例1の精製シリコンをサンプリングし、そのボロン濃度を測定した。この結果と、シリコンを溶解し1550℃までに加熱するのに要した時間を、下記の表1に示す。
比較例2
図7の移送型プラズマ電源および移送型プラズマトーチによるシリコン精製装置50を使用して、金属シリコンを溶解精製を試みようとした。図7において、図1または図5と同様のものには同じ符号を付してあり、シリコン精製装置50は、プラズマトーチ11と、カソード電極12と、直流電源13と、抵抗14と、坩堝35とを備えて構成されている。このシリコン精製装置50は、移送型プラズマアーク炉であり、坩堝35の底部に設けた導電性部材35aがアノード電極になっており、直流電源13の正極に接続されている。
この比較例2では、金属シリコン(ボロン濃度6ppm)10kgを黒鉛坩堝に装填し、上記実施例1のステップS2〜S5を実施して、金属シリコンの溶解精製を試みた。しかしながら、低温状態のシリコンは電気抵抗が高く、移送型プラズマトーチではプラズマが安定して飛ばず、加熱溶解を行うことはできなかった。
Figure 2010052973
表1において、溶解加熱時のプラズマトーチ出力が同じ100kWである比較例1(移送型プラズマアーク加熱)と比べて、実施例1〜実施例3では、溶湯温度が1550℃に達し、水蒸気を添加し脱B精製を開始し始めるまでの時間が1/2以下と短く、大幅な時間の短縮が可能であり、したがって電力原単位の低減が可能であることが分かる。
さらに、加熱時と脱B精錬時を通して半移送型プラズマアーク加熱を用いた実施例1と実施例2との比較では、外部アノード電極16に断熱部材26を設けた実施例2の方が熱効率に優れ、溶解加熱時間が短縮されている。なお、溶解加熱時に移送型プラズマアーク加熱方式を併用した実施例3では、溶解所要時間が実施例2よりさらに短縮されている。
このように、本発明のプラズマアーク加熱方式を用いた装置・方法を用いることにより、溶解加熱に要する時間の大幅な短縮が可能であり、省電力化を図ることができる。精錬後のB濃度については、実施例1〜実施例3のいずれも0.3ppmと安定して低減されている。それに比べて比較例1では0.5ppmと高めである。
本発明の実施の形態1のシリコン精製装置の構成および動作を説明する模式断面図である。 図1のシリコン精製装置に設けたアノード電極を説明する模式図である。 本発明の実施の形態2のシリコン精製装置の構成を説明する模式断面図である。 図3のシリコン精製装置に設けたアノード電極に配置した断熱部材を説明する模式図である。 本発明の実施の形態3のシリコン精製装置の構成および動作を説明する模式断面図である。 比較例1に使用したシリコン精製装置(非移送型プラズマアーク炉)の構成および動作を説明する模式断面図である。 比較例2に使用したシリコン精製装置(移送型プラズマアーク炉)の構成および動作を説明する模式断面図である。
符号の説明
10 シリコン精製装置、 11 プラズマトーチ、 11a プラズマ動作ガス(不活性ガス)供給口、 11b ノズル部、 12 カソード電極、 13 直流電源、 14 抵抗、 15 坩堝、 16 アノード電極、 16a 貫通孔、 18 金属シリコン、 18a 窪み、 20 シリコン精製装置、 26 断熱部材、 30 シリコン精製装置、 33 電源切換手段、 35 坩堝、 36 アノード電極移動手段、 35a 導電性部材、 G1 プラズマ動作ガス(不活性ガス)、 G2 酸化性ガス、 J プラズマジェット(プラズマガス)、 P プラズマアーク、 W 冷却水。

Claims (4)

  1. 金属シリコンからなる母材をプラズマアーク加熱によって精製するシリコンの精製装置において、
    前記母材を装填する坩堝と、
    カソード電極およびプラズマ作動ガス供給口を有し、前記坩堝に向けたノズル部からプラズマアークを噴射するプラズマトーチと、
    前記プラズマアークにより生じたプラズマジェットを通過させて前記坩堝まで誘導する貫通孔を有し、前記プラズマトーチおよび前記坩堝から離間させて前記プラズマトーチおよび前記坩堝の間に配置されたグラファイトからなるアノード電極と、
    前記カソード電極および前記アノード電極の間に直流電圧を印加する電源と、
    を少なくとも備えたことを特徴とするシリコンの精製装置。
  2. 前記プラズマトーチと対向する前記アノード電極の面に、断熱部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のシリコンの精製装置。
  3. 前記アノード電極を、前記プラズマトーチおよび前記坩堝の間の空間に搬入出する移動手段と、
    前記アノード電極を前記空間に搬出したときには、前記電源を前記アノード電極から切り離して、前記坩堝の底部に設けられた導電性部材に接続し、前記アノード電極を前記空間に搬入したときには、前記電源を前記導電性部材から切り離して、前記アノード電極に接続する電源切換手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のシリコンの精製装置。
  4. 請求項3に記載のシリコンの製造装置を用いたシリコンの精製方法であって、
    前記アノード電極を前記空間に搬入し、前記アノード電極を介して放射される高熱プラズマジェットによって前記母材を加熱する工程と、
    前記アノード電極を前記空間から搬出し、前記プラズマトーチから噴射されるプラズマアークによって前記母材を加熱する工程と、
    を含むことを特徴とするシリコンの精製方法。
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