JP2010049600A - 表示端末、作業対象機器、及びマニュアル閲覧システム - Google Patents

表示端末、作業対象機器、及びマニュアル閲覧システム Download PDF

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Abstract

【課題】作業対象機器に関する情報の秘密性を保つことが可能な表示端末、作業対象機器、及びマニュアル閲覧システムを提供する。
【解決手段】表示端末は、作業対象機器との間の距離が所定距離未満となっている場合に、作業対象機器に対する所定の入力操作を促すための許可要求データを表示させる(S63)。作業対象機器では、所定の入力操作がなされた場合に、表示端末に対してマニュアル表示データの表示を許可する表示許可信号を送信する。表示端末では、作業対象機器との間の距離が継続して所定距離未満である状態で(S65:YES)、作業対象機器より作業終了を通知する信号を受信しておらず(S67:NO)、表示許可信号を受信した場合に(S69:YES)、作業対象機器のマニュアル表示データを表示させる(S71)。これにより、秘密性の高い表示データが容易に表示されてしまうことを防止する。
【選択図】図9

Description

本発明は、表示端末、作業対象機器、及びマニュアル閲覧システムに関する。そしてより詳細には、作業対象機器と表示端末との距離が所定未満である場合であって、作業対象機器に所定の入力がなされた場合に、作業対象機器に関するマニュアルの表示データを表示させることが可能な表示端末、作業対象機器、及びマニュアル閲覧システムに関する。
従来、プリンタ等の事務機器などに不具合が発生して修理や保守を要することとなった場合に、修理や保守を行う作業者は、該当機器のマニュアルを持参してこれを参照し、修理や保守を実行していた。
ここでマニュアルには、修理や保守を行う対象となる機器(作業対象機器)に関する秘密情報が含まれる場合が多い。そこで通常、表示端末等にマニュアルを記憶させる場合には、パスワードを設定し、パスワードを入力した場合にのみ表示可能とする。これにより、秘密情報であるマニュアルの情報漏えいを防止している。また例えば、対象機器との距離が近距離となった場合に秘密性の高いデータの受信が可能となる端末(例えば、特許文献1参照)の技術を応用し、作業対象機器と表示端末との距離が近距離となった場合に、マニュアルの表示データを表示端末において受信し表示可能とすることによって、秘密情報であるマニュアルの情報漏えいを防止することが可能となる。
特開2001−333451号公報
しかしながら上述の構成では、表示端末が作業対象機器に近づいた状態では、無条件にマニュアルが表示されてしまうため、作業者以外の者であっても容易に閲覧可能となってしまう。また、一旦表示端末が受信したマニュアルの表示データは、以後継続して閲覧可能な状態となってしまう。このため、秘密性の高い情報が容易に外部に漏えいしてしまう可能性があるという問題点があった。
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであり、作業対象機器に関する情報の秘密性を保つことが可能な表示端末、作業対象機器、及びマニュアル閲覧システムを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、請求項1に係る発明の表示端末は、作業対象機器におけるマニュアルの表示データを表示する表示端末であって、前記表示データを表示させる表示手段と、前記表示データを記憶する端末記憶手段と、前記作業対象機器より送信された信号を受信する端末受信手段と、前記作業対象機器との間の距離を判断する端末距離判断手段と、前記端末距離判断手段において、前記作業対象機器との間の距離が所定未満であると判断されている場合に、前記端末受信手段による信号の受信を許可し、前記作業対象機器より送信される信号を待ち受ける第一許可手段と、前記第一許可手段にて信号の受信が許可されている状態で、前記端末受信手段により信号を受信した場合に、当該信号が、前記表示手段への表示データの表示を許可するために前記作業対象機器に対して所定の入力がなされた場合に当該作業対象機器より送信される信号である表示許可信号であるか否かを判断する表示許可判断手段と、前記表示許可判断手段において、受信した信号が表示許可信号であると判断した場合に、前記表示データの前記表示手段への表示を許可する第二許可手段と、前記第二許可手段にて前記表示データの表示が許可された状態において、当該表示データを前記表示手段に表示させる制御を行う第一表示制御手段とを備えている。
また、請求項2に係る発明の表示端末は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記第二許可手段にて前記表示手段への前記表示データの表示が許可されている状態で、前記端末距離判断手段において、前記作業対象機器との間の距離が所定以上であると判断された場合に、前記表示手段への前記表示データの表示を禁止する離隔禁止手段を備え、前記第一表示制御手段は、前記離隔禁止手段にて表示が禁止された場合には、前記表示手段に前記表示データを表示させないことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の表示端末は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記第二許可手段にて前記表示手段への前記表示データの表示が許可されている状態で、前記端末受信手段により信号を受信した場合に、当該信号が、前記作業対象機器に対する所定の作業が終了した場合に当該作業対象機器より送信される信号である終了通知信号であるか否かを判断する終了通知判断手段と、前記終了通知判断手段において、受信した信号が前記終了通知信号であると判断した場合に、前記表示手段への前記表示データの表示を禁止する通知禁止手段とを備え、前記第一表示制御手段は、前記通知禁止手段にて表示が禁止された場合には、前記表示手段に前記表示データを表示させないことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の表示端末は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第一許可手段にて信号の受信が許可されている状態、または、前記第二許可手段にて前記表示手段への前記表示データの表示が許可されている状態で、前記端末受信手段により信号を受信した場合に、当該信号が、前記作業対象機器より送信される表示データであるか否かを判断する表示データ判断手段と、前記表示データ判断手段において、受信した信号が前記表示データであると判断した場合に、当該表示データを前記端末記憶手段に記憶する端末記憶制御手段とを備えている。
また、請求項5に係る発明の表示端末は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記第一許可手段にて前記表示手段への前記表示データの表示が許可されている状態で、前記端末受信手段により信号を受信した場合に、当該信号が、前記作業対象機器より送信される表示データであって、当該作業対象機器に対して前記表示許可信号の送信を促すために前記表示手段に表示させる表示データである許可要求データであるか否かを判断する許可要求データ判断手段と、前記許可要求データ判断手段において、受信した信号が前記許可要求データであると判断した場合に、当該許可要求データを前記表示手段に表示させる制御を行う第二表示制御手段とを備えている。
また、請求項6に係る発明の表示端末は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記端末記憶手段には、前記作業対象機器に対して前記表示許可信号の送信を促すために前記表示手段に表示させる表示データである許可要求データが記憶されており、前記第一許可手段にて前記表示手段への前記表示データの表示が許可されている状態で、前記端末受信手段により信号を受信した場合に、当該信号が、前記許可要求データの前記表示手段への表示を指示するために前記作業対象機器より送信される信号である表示指示信号であるか否かを判断する表示指示判断手段と、前記表示指示判断手段において、受信した信号が前記表示指示信号であると判断した場合に、前記許可要求データを前記表示手段に表示させる制御を行う第二表示制御手段とを備えている。
また、請求項7に係る発明の表示端末は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、RFIDリーダを備えており、前記端末距離判断手段は、前記作業対象機器に設けられているRFIDタグより送信される電波信号を前記RFIDリーダにて受信可能である場合に、当該作業対象機器との間の距離が所定未満であると判断し、前記RFIDタグより送信される電波信号が前記RFIDリーダにて受信不可能である場合に、前記作業対象機器との間の距離が所定以上であると判断することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明の表示端末は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、RFIDタグを備えており、前記端末距離判断手段は、前記作業対象機器に設けられているRFIDリーダより送信される電波信号を前記RFIDタグにて受信可能である場合に、当該作業対象機器との間の距離が所定未満であると判断し、前記RFIDリーダより送信される電波信号が前記RFIDタグにて受信不可能である場合に、前記作業対象機器との間の距離が所定以上であると判断することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明の表示端末は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記表示データに関する指示を入力する端末入力手段を備え、前記第一表示制御手段は、前記第二許可手段において前記表示データの前記表示手段への表示が許可された状態で、前記端末入力手段より当該表示データの表示の指示が入力された場合に、当該表示データを前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする。
また、請求項10に係る発明の作業対象機器は、作業対象機器であって、入力を受け付けるための入力手段である機器入力手段と、前記作業対象機器のマニュアルの表示データを表示可能な表示端末に対して信号を送信する機器送信手段と、前記表示端末との間の距離を判断する機器距離判断手段と、前記機器距離判断手段において、前記表示端末との間の距離が所定未満であると判断されている場合に、前記機器入力手段に所定の入力がなされたか否かを判断する機器入力判断手段と、前記機器入力判断手段において、所定の入力がなされたと判断した場合に、前記表示端末に対して、データの表示を許可する信号である表示許可信号を前記機器送信手段より送信する制御を行う許可送信制御手段とを備えている。
また、請求項11に係る発明の作業対象機器は、請求項10に記載の発明の構成に加えて、前記作業対象機器に対する所定の作業が終了したことを検出する終了検出手段と、前記終了検出手段にて所定の作業が終了したことを検出した場合に、前記表示端末に対して所定の作業が終了したことを通知する為の信号である終了通知信号を前記機器送信手段より送信する終了通知送信制御手段とを備えている。
また、請求項12に係る発明の作業対象機器は、請求項10又は11に記載の発明の構成に加えて、マニュアルの表示データを記憶する機器記憶手段と、前記機器距離判断手段において、前記表示端末との間の距離が所定未満であると判断された場合、又は、前記機器入力判断手段にて所定の入力がなされたと判断された場合に、前記表示データを前記機器送信手段より送信する制御を行う表示データ送信制御手段とを備えている。
また、請求項13に係る発明の作業対象機器は、請求項10乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記機器距離判断手段において、前記表示端末との間の距離が所定未満であると判断されている場合に、前記作業対象機器に対して前記表示許可信号の送信を促すために前記表示端末に表示させる表示データである許可要求データを、前記機器送信手段より送信する制御を行う許可要求送信制御手段を備えている。
また、請求項14に係る発明の作業対象機器は、請求項10乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記機器距離判断手段において、前記表示端末との間の距離が所定未満であると判断されている場合に、前記作業対象機器に対して前記表示許可信号の送信を促すために前記表示端末に表示させる表示データである許可要求データの表示を指示する信号である表示指示信号を、前記機器送信手段より送信する制御を行う表示指示送信制御手段を備えている。
また、請求項15に係る発明の作業対象機器は、請求項10乃至14のいずれかに記載の発明の構成に加えて、RFIDリーダを備えており、前記機器距離判断手段は、前記表示端末に設けられているRFIDタグより送信される電波信号を前記RFIDリーダにて受信可能である場合に、当該表示端末との間の距離が所定未満であると判断し、前記RFIDタグより送信される電波信号が前記RFIDリーダにて受信不可能である場合に、前記表示端末との間の距離が所定以上であると判断することを特徴とする。
また、請求項16に係る発明の作業対象機器は、請求項10乃至14のいずれかに記載の発明の構成に加えて、RFIDタグを備えており、前記機器距離判断手段は、前記表示端末に設けられているRFIDリーダより送信される電波信号を前記RFIDタグにて受信可能である場合に、当該表示端末との間の距離が所定未満であると判断し、前記RFIDリーダより送信される電波信号が前記RFIDタグにて受信不可能である場合に、前記表示端末との間の距離が所定以上であると判断することを特徴とする。
また、請求項17に係る発明の作業対象機器は、請求項10乃至16のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記機器入力判断手段において、所定の入力がなされたと判断した場合に、前記作業対象機器を所定の作業が可能なモードである作業可能モードに切り替えるモード切替手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項18に係る発明のマニュアル閲覧システムは、作業対象機器と、当該作業対象機器のマニュアルの表示データを表示させる表示端末とから構成されるマニュアル閲覧システムであって、表示端末は、前記表示データを表示させる表示手段と、前記表示データを記憶する端末記憶手段と、前記作業対象機器より送信された信号を受信する端末受信手段と、前記作業対象機器との間の距離を判断する端末距離判断手段と、前記端末距離判断手段において、前記作業対象機器との間の距離が所定未満であると判断されている場合に、前記端末受信手段による信号の受信を許可し、前記作業対象機器より送信される信号を待ち受ける第一許可手段と、前記第一許可手段にて信号の受信が許可されている状態で、前記端末受信手段により信号を受信した場合に、当該信号が、前記表示手段への表示データの表示を許可するために前記作業対象機器に対して所定の入力がなされた場合において、当該作業対象機器より送信される信号である表示許可信号であるか否かを判断する表示許可判断手段と、前記表示許可判断手段において、受信した信号が表示許可信号であると判断した場合に、前記表示データの前記表示手段への表示を許可する第二許可手段と、前記第二許可手段にて前記表示データの表示が許可された状態において、当該表示データを前記表示手段に表示させる制御を行う第一表示制御手段とを備え、前記作業対象機器は、入力を受け付けるための入力手段である機器入力手段と、前記作業対象機器のマニュアルの表示データを表示可能な表示端末に対して信号を送信する機器送信手段と、前記表示端末との間の距離を判断する機器距離判断手段と、前記機器距離判断手段において、前記表示端末との間の距離が所定未満であると判断されている場合に、前記機器入力手段に所定の入力がなされたか否かを判断する機器入力判断手段と、前記機器入力判断手段において、所定の入力がなされたと判断した場合に、前記表示端末に対して、データの表示を許可する信号である表示許可信号を前記機器送信手段より送信する制御を行う許可送信制御手段とを備えている。
請求項1に係る発明の表示端末では、表示端末は、作業対象機器と表示端末との間の距離が所定未満となった場合に、作業対象機器から送信される信号の受信待機状態となる。この状態で作業対象機器より送信された表示許可信号を受信した場合に、表示データの表示手段への表示を許可し、表示データを表示手段に表示させる。このように、表示手段に表示データを表示させるための2段階の条件を設定し、双方がクリアされた場合に、表示データの表示を許可する構成とする。これにより、秘密性の高い表示データ(作業対象機器のマニュアル)が容易に表示端末より表示されないように制御することが可能となる。
作業対象機器に関するマニュアルは、例えば作業者による作業対象機器に対する作業(保守、修理等)時以外は、表示端末に表示させないようにロックする仕組みが必要となる。ここで、作業対象機器と表示端末とが近接している状態であり、且つ、表示端末が作業対象機器より所定の信号(表示許可信号)を受信した場合にのみ、マニュアルの表示データを表示端末に表示させる。これにより、容易にマニュアルの表示データが表示手段より表示されてしまうことを防止することが可能となり、マニュアルの秘密性を保持することが可能となる。
また、請求項2に係る発明の表示端末では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、表示データを表示手段に表示させる場合における2段階の条件がクリアされ、表示データの表示が許可された場合であっても、表示端末が作業対象機器から離隔した状態となった場合には、表示データの表示を禁止する。これにより、表示端末が作業対象機器から離れた状態となった場合に、秘密性の高いマニュアルの表示データを表示手段に表示させないようにすることが可能となる。これにより、マニュアルの秘密性を保持することが可能となる。
また、請求項3に係る発明の表示端末では、作業対象機器に対する作業(保守、修理等)の終了後は、表示データを表示手段に表示させる必要がなくなるが、このような場合に表示データの表示を禁止することが可能となる。これにより、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、マニュアルの秘密性を保つことが可能となる。例えば、作業対象機器に対する作業が終了し、表示端末においてマニュアルの表示データの表示が不要となった場合に、表示を禁止させることが可能となる。これにより、マニュアルの秘密性を保持することが可能となる。
また、請求項4に係る発明の表示端末では、表示データを作業対象機器より受信し、これを表示手段に表示させる。これにより、表示端末はあらかじめ端末記憶手段に表示データを記憶しておく必要がなくなるので、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、端末記憶手段の記憶容量を小さくすることが可能となり、表示端末の小型化、低価格化が可能となる。また、必要な場合にのみ表示端末にマニュアルの表示データが記憶されるため、マニュアルの秘密性を保持することが可能となる。
また、請求項5に係る発明の表示端末では、許可要求データを受信した場合に、当該許可要求データを表示手段に表示させる。ここで許可要求データとは、作業対象機器に対して表示許可信号を送信させるために必要な入力方法が示されたデータである。これにより、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、作業対象機器に対して容易に表示許可信号を送信させないように制御することが可能となるので、マニュアルの秘密性を強く保持することが可能となる。
また、請求項6に係る発明の表示端末では、第一許可手段にて表示指示信号を受信した場合に、表示端末は、端末記憶手段に記憶されている許可要求データを表示手段に表示させる。ここで許可要求データとは、作業対象機器に対して表示許可信号を送信させるために必要な入力方法が示されたデータである。これにより、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、作業対象機器に対して容易に表示許可信号を送信させないように制御することが可能となるので、マニュアルの秘密性をさらに強く保持することが可能となる。
また、請求項7に係る発明の表示端末では、作業対象機器はRFIDリーダを備えている。そして、RFIDリーダより送信される電波信号に対してRFIDタグより返信される応答信号を受信可能であるか否かにより、作業対象機器との間の距離を判断する。これにより、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、安価で容易に作業対象機器との間の距離を判断することが可能となるので、表示端末のコストを抑制することが可能となる。
また、請求項8に係る発明の表示端末では、作業対象機器はRFIDタグを備えている。そして、RFIDリーダより送信される無線電波をRFIDタグにて受信可能であるか否かにより、作業対象機器との間の距離を判断する。これにより、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、安価で容易に作業対象機器との間の距離を判断することが可能となるので、表示端末のコストを抑制することが可能となる。
また、請求項9に係る発明の表示端末では、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明の効果に加えて、表示端末は、閲覧者による表示指示の入力がなされた場合にのみ表示データを表示手段に表示させる。従って、不用意に表示データが表示されてしまい、他者に閲覧されてしまうことを防止することが可能となる。
また、請求項10に係る発明の作業対象機器では、表示端末との距離が所定未満となった場合に、所定の入力を待ち受ける。そしてこの状態で所定の入力がなされた場合に、表示端末に対してデータ表示を許可する信号(表示許可信号)を送信する。そしてこの信号を受信した表示端末は、作業対象機器のマニュアルの表示データを表示手段に表示させることが可能となる。
作業対象機器に関するマニュアルは、秘密性が高いため、例えば作業者による作業対象機器に対する作業(保守、修理等)時以外は表示端末に表示させないようにロックする仕組みが必要となる。ここで上述のように、表示端末と作業対象機器との距離が所定未満である場合であって、且つ、作業対象機器に所定の入力がなされた場合にのみ、表示端末に対してマニュアルの表示データを表示させる。これにより、容易にマニュアルの表示データが表示端末より表示されてしまうことを防止することが可能となり、マニュアルの秘密性を保つことが可能となる。
また、請求項11に係る発明の作業対象機器では、作業対象機器に対する作業(保守、修理等)が終了した場合には、表示端末へのマニュアルの表示データの表示は不要となる。このような場合に、作業が終了したことを通知する為の終了通知信号を表示端末に対して送信し、表示端末に対して、表示中のマニュアルの表示データを消去させる。これにより、請求項10に記載の発明の効果に加えて、マニュアルの表示データの表示を禁止させることが可能となり、マニュアルの秘密性を保持することが可能となる。
また、請求項12に係る発明の作業対象機器では、表示端末に表示させるマニュアルの表示データは、作業対象機器が記憶している。そして、表示端末に対して当該表示データを表示させたい場合にのみ、表示端末に対して表示データを送信し、表示させる。これにより、請求項10又は11に記載の発明の効果に加えて、表示端末は常時表示データを記憶する必要がなくなるので、表示端末にて必要な記憶容量を抑制することが可能となる。また、マニュアルの秘密性を保持することが可能となる。
また、請求項13に係る発明の作業対象機器では、機器入力手段に対する所定の入力方法に関する表示データ(許可要求データ)を表示端末に送信し、表示させる。そして、許可要求データに基づいて所定の入力がなされた場合に、作業対象機器は、表示許可信号を送信する。これにより、請求項10乃至12のいずれかに記載の発明の効果に加えて、作業対象機器より容易に表示許可信号を送信させないようにすることが可能となるので、表示端末より容易にマニュアルの表示データが表示されてしまうことを防止し、マニュアルの秘密性を保持することが可能となる。
また、請求項14に係る発明の作業対象機器では、機器入力手段に対する所定の入力方法に関する表示データ(許可要求データ)を表示端末に表示させるための指示信号(表示指示信号)を送信し、表示端末に表示させる。そして、表示端末に表示された許可要求データに基づいて所定の入力がなされた場合に、作業対象機器は、表示許可信号を送信する。これにより、請求項10乃至12のいずれかに記載の発明の効果に加えて、作業対象機器より容易に表示許可信号を送信させないようにすることが可能となるので、表示端末より容易にマニュアルの表示データが表示されてしまうことを防止し、マニュアルの秘密性をさらに強く保持することが可能となる。
また、請求項15に係る発明の作業対象機器では、表示端末はRFIDリーダを備えている。そして、RFIDリーダより送信される電波信号に対してRFIDタグより返信される応答信号を受信可能であるか否かにより、表示端末との間の距離を判断する。これにより、請求項10乃至14のいずれかに記載の発明の効果に加えて、安価で容易に表示端末との間の距離を判断することが可能となるので、作業対象機器のコストを抑制することが可能となる。
また、請求項16に係る発明の作業対象機器では、表示端末はRFIDタグを備えている。そして、RFIDリーダより送信される無線電波をRFIDタグにて受信可能であるか否かにより、表示端末との間の距離を判断する。これにより、請求項10乃至14のいずれかに記載の発明の効果に加えて、安価で容易に表示端末との間の距離を判断することが可能となるので、作業対象機器のコストを抑制することが可能となる。
また、請求項17に係る発明の作業対象機器では、機器入力判断手段において所定の入力がなされた場合、作業者により作業対象機器に対する作業(保守や修理等)が開始されることが想定される。そこでこのような場合に、作業対象機器を作業可能な状態としておく。これにより、請求項10乃至16のいずれかに記載の発明の効果に加えて、表示端末の閲覧者による作業を容易化することが可能となる。
また、請求項18に係る発明のマニュアル閲覧システムでは、秘密性の高い表示データ(作業対象機器のマニュアル)が容易に表示端末より表示されないように制御することが可能となる。
<第一の実施の形態>
以下、本発明の第一の実施の形態における表示端末、作業対象機器、及びマニュアル閲覧システムについて、図面を参照して説明する。なお、これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、特に特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
はじめに、図1を参照し、マニュアル閲覧システム100の概要について説明する。図1は、マニュアル閲覧システム100の概要を示す模式図である。マニュアル閲覧システム100は、作業対象機器11と表示端末21とから構成される。
図1に示すシステム構成のうち、作業対象機器11は、例えば、オフィス機器(コピー機、プリンタ)のように、定期的な保守や故障時における修理等の作業が必要となる機器を示す。このシステムでは、作業対象機器11は作業者1により保守や修理等の作業がなされる。また作業対象機器11には、機器の内部構造や操作手順等を含むマニュアルがあらかじめ準備されている。作業者1は、このマニュアルを参照し作業を実行する。
表示端末21は、表示部22に表示データを表示させることが可能な端末である。マニュアル閲覧システム100では、表示端末21は表示部22にマニュアルの表示データを表示させる。そして表示されたマニュアルの表示データは、作業対象機器11に対する作業(保守や修理等)時において、作業者1により閲覧される。これにより作業者1は、マニュアルを参照しつつ作業対象機器11に対して作業を行うことが可能となる。
ここでマニュアルには、作業対象機器11に関する秘密情報が含まれている。そのため、必要な場合を除きマニュアルを表示端末21の表示部22に表示させないようにしなければならない。本実施の形態では、作業者1が作業対象機器11に近づいて直接作業を行う場合(図1中2の状態)に、表示端末21の表示部22にマニュアルの表示データを表示させる。そして、作業対象機器11に対して直接作業を行っていない場合(図1中3の状態)は、表示端末21の表示部22にマニュアルを表示させない。これにより、表示端末21が盗取されて第三者にマニュアルが閲覧されたり、作業者1の作業時以外にマニュアルが表示部22に表示されたりしてしまうことを防止し、マニュアルの秘密性を保持している。
次に、図2を参照し、表示端末21の電気的構成について説明する。図2は、表示端末21の電気的構成を示す模式図である。
図2に示すように、表示端末21は、全体の制御を司るCPU201を備えている。また表示端末21は、CPU201が駆動するためのプログラムが記憶されたROM202を備えている。また、フラグ等を記憶する領域であるフラグ記憶領域2031や、その他CPU201が駆動する場合に発生する一時的なデータを記憶する領域を有するRAM203を備えている。また、設定パラメータや端末ID等を記憶するEEPROM204を備えている。そして、CPU201とのデータの授受が可能なように、CPU201とROM202、RAM203、EEPROM204とは、バスを介して電気的に接続している。
また表示端末21は、作業対象機器11と無線通信を行うための無線通信モジュール205を備えている。無線通信モジュール205は、図示外のアンテナと接続している。そして、アンテナに誘導された電気信号を復調するとともに、アンテナに変調信号を送信して信号電波を送信させることが可能なモジュールである。そして、CPU201から送信された信号を変調して送信可能なように、また、復調した信号をCPU201に対して転送可能なように、無線通信モジュール205はCPU201と電気的に接続している。
無線通信モジュール205における無線通信方式としては特に限定されず、従来周知の様々な無線通信方式が使用可能である。
また表示端末21は、作業対象機器11との間の距離を判断する為に使用されるRFIDタグ206を備えている。CPU201は、作業対象機器11に設けられたRFIDリーダ106(図3参照)より送信された信号電波をRFIDタグ206にて受信可能か否かを判断することにより、表示端末21と作業対象機器11との間の距離が所定距離(以下、「閲覧可能距離」という。)未満となっているか否かを判断する(詳細は後述する)。そして、RFIDタグ206にて受信した信号をCPU201に対して転送可能なように、また、CPU201よりRFIDタグ206に対して信号が送信された場合に、RFIDタグ206より信号電波を送信させることが可能なように、RFIDタグ206はCPU201と電気的に接続している。
なお、表示端末21と作業対象機器11との間が閲覧可能距離だけ離れている状態で、RFIDリーダ106に到来するRFIDタグ206からの信号電波の強度が、RFIDリーダ106にて受信可能な最小の電波強度となるように、RFIDタグ206の送信電波強度が調整される。これにより作業対象機器11のCPU101は、RFIDリーダ106にてRFIDタグ206からの信号電波が受信可能か否かを判断することにより、表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満であるか否かを判断することが可能となっている(詳細は後述する)。
また表示端末21は、作業者1による表示端末21に対しての指示を受け付ける入力部207と、入力部207に入力がされた場合に、入力された内容をCPU201が認識可能な電気信号に変換する為の入力インタフェース208とを備えている。そして、CPU201が入力部207に対してなされた入力内容を判断可能なように、入力部207は入力インタフェース208と電気的に接続しており、入力インタフェース208はCPU201と電気的に接続している。
また表示端末21は、メモリカード210と、CPU201よりメモリカード210の記憶領域に対してアクセスすることが可能なように設けられたメモリカードインタフェース(I/F)209とを備えている。そして、CPU201よりメモリカード210の記憶領域に対してアクセスすることが可能なように、メモリカード210はメモリカードインタフェース209と電気的に接続しており、メモリカードI/F209はCPU201と電気的に接続している。
メモリカード210には、表示部22に表示させるマニュアルの表示データを記憶するマニュアル記憶領域2101が設けられている。またメモリカードには、表示部22に表示される許可要求データ(詳細は後述する。)が記憶されている。
また表示端末21は、マニュアルなどの表示データを表示する為の表示部22と、表示部22に対して表示データを表示させるために表示部22を制御する為の表示制御部212とを備えている。そして、CPU201より送信される表示データを表示部22に表示させることが可能なように、表示部22は表示制御部212と電気的に接続しており、表示制御部212はCPU201と電気的に接続している。
また表示端末21は、表示端末21の駆動に必要な電力を供給する為の電池213と、電池213より供給される電力を、上述の各デバイスを駆動させることが可能な電力に変換する為の電源制御部214とを備えている。また表示端末21は、電池213が表示端末21に接続された状態か否かを検出するための電池接続センサ215を備えている。電池接続センサ215は、電池213からの電力が供給される部分の電圧を検出する。そして、検出結果をCPU201に対して通知することが可能なように、CPU201と電気的に接続している。CPU201では、電池接続センサ215から通知された電圧が所定値未満となった場合に、電池213が取り外されたものと判断している。
なお、CPU201が駆動する為の電力は電池213より供給されている。そのため、電池213が取り外された場合、CPU201に供給される電力も停止されてしまう。しかしながら、電源制御部214等に設けられている容量成分により、CPU201は、供給される電力が停止され駆動停止する前に、電池接続センサ215からの通知を検出することが可能となっている。これによりCPU201は、電池213が取り外された場合に、駆動停止前に後処理(設定パラメータのバックアップ等)を行うことが可能となっている。
次に、作業対象機器11の電気的構成について、図3を参照して説明する。図3は、作業対象機器11の電気的構成を示す模式図である。
図3に示すように、作業対象機器11は、機器全体の制御を司るCPU101を備えている。なおCPU101は、電源電圧監視機能を備えている。そして、電源電圧の低下を検出した場合に、電源が切断されたと判断し、駆動停止前に後処理(設定パラメータのバックアップ等)を行うことが可能となっている。また作業対象機器11は、CPU101が駆動するためのプログラムが記憶されたROM102を備えている。また、フラグ等を記憶する領域であるフラグ記憶領域1031や、CPU101が駆動する場合に発生する一時的なデータを記憶する領域を有するRAM103を備えている。また、設定パラメータ等を記憶するEEPROM104を備えている。そして、CPU101とのデータの授受が可能なように、CPU101とROM102、RAM103、EEPROM104とは、バスを介して電気的に接続している。
また作業対象機器11は、表示端末21と無線通信を行うための無線通信モジュール105を備えている。無線通信モジュール105は、図示外のアンテナと接続している。そして、アンテナに誘導された電気信号を復調するとともに、アンテナに変調信号を送信して信号電波を送信させることが可能なモジュールである。そして、CPU101から送信された信号を変調して送信可能なように、また、復調した信号をCPU101に対して転送可能なように、無線通信モジュール105はCPU101と電気的に接続している。
無線通信モジュール105における無線通信方式としては特に限定されず、従来周知の様々な無線通信方式が使用可能である。
また作業対象機器11は、表示端末21との間の距離を判断する為のRFIDリーダ106を備えている。CPU101は、表示端末21に設けられたRFIDタグ206(図2参照)に対して、RFIDリーダ106を介して信号電波を送信する。そして、これに対してRFIDタグ206より送信される返答信号を受信可能か否かを判断する。これにより、作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満となっているか否かを判断する(詳細は後述する)。そして、RFIDリーダ106にて受信した信号をCPU101に対して転送可能なように、また、CPU101よりRFIDリーダ106に対して信号が送信された場合に、RFIDリーダ106より信号電波を送信させることが可能なように、RFIDリーダ106はCPU101と電気的に接続している。
なお、表示端末21と作業対象機器11との間が閲覧可能距離だけ離れている状態で、RFIDタグ206に到来するRFIDリーダ106からの信号電波の強度が、RFIDタグ206にて受信可能な最小の電波強度となるように、RFIDリーダ106の送信電波強度が調整される。これにより表示端末21のCPU201は、RFIDリーダ106からの信号電波を受信できたか否かを判断することにより、作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離未満であるか否かを判断することが可能となっている(詳細は後述する)。
また作業対象機器11は、作業者1による作業対象機器11に対しての指示を受け付ける入力部107と、入力部107に入力がされた場合に、入力内容をCPU101が認識可能な電気信号に変換する為の入力インタフェース108とを備えている。そして、CPU101が入力部107に対してなされた入力内容を判断可能なように、入力部107は入力インタフェース108と電気的に接続しており、入力インタフェース108はCPU101と電気的に接続している。
また作業対象機器11は、表示端末21の表示部22に表示させるマニュアルの表示データや許可要求データ、所定のパスワード(詳細は後述する。)等を記憶する為のハードディスク109を備えている。そして、CPU101よりハードディスク109の記憶領域に対してアクセスすることが可能なように、ハードディスク109はCPU101と電気的に接続している。
また作業対象機器11は、前面のドアの開閉状態を検出する検出センサ110を備えている。そして検出センサ110からの出力信号をCPU101にて認識することが可能なように、検出センサ110とCPU101とは電気的に接続している。なお本実施の形態では、作業対象機器11に対して作業者1により作業が実行される場合には、作業対象機器11の前面のドアを開放させることを想定している。従ってCPU101は、前面のドアが開放状態となっている場合には、作業者1により作業対象機器11に対してなんらかの作業がなされている状態であると判断する。またCPU101は、前面のドアが開放状態から閉鎖状態となった場合に、作業対象機器11に対する作業者1による作業が終了したと判断する(詳細は後述する)。
次に、メモリカード210に設けられているマニュアル記憶領域2101に記憶されているデータの概要について、図4を参照して説明する。図4は、マニュアル記憶領域2101を示した模式図である。
マニュアル記憶領域2101には、表示部22に表示させるマニュアルの表示データが、機器IDに対応付けて記憶されている。例えば、機器IDが「A」に対応するマニュアルの表示データとして「111.pdf」が記憶されており、機器IDが「B」に対応するマニュアルの表示データとして「222.pdf」が記憶されており、機器IDが「C」に対応するマニュアルの表示データとして「333.pdf」が記憶されている。
表示端末21は、作業者1により所持された状態で作業対象機器11に近づいた場合、近接した状態の作業対象機器11の機器IDを取得する。そして、マニュアル記憶領域2101が参照され、取得した機器IDに対応するマニュアルの表示データが選択される。これにより、作業者1が作業を実行するために必要なマニュアル(すなわち、作業者1に近接した状態となっている作業対象機器11に関連するマニュアル)を自動的に選択して表示部22に表示させることが可能となる。さらに、近接した状態の作業対象機器11に関連しないマニュアルの表示データは選択されないので、作業者1にとって不必要なマニュアルの表示データを不用意に表示部22に表示させることを防止することが可能となる。これにより、マニュアルの秘密性を保持することが可能となる。なお、上述の処理の詳細は、図5〜図9に示すフローチャートにて説明する。
次に、表示端末21のCPU201において実行される処理について、図5〜図9を参照して説明する。図5は、端末距離判断タスクのフローチャートである。また図6は、端末受信タスクのフローチャートである。また図7は、端末入力監視タスクのフローチャートである。また図8は、端末メインタスクのフローチャートである。また図9は、データ表示処理のサブルーティンフローチャートである。
端末距離判断タスク、端末受信タスク、端末入力監視タスク、及び端末メインタスクには、あらかじめそれぞれに実行周期と優先順位とが設定されている。そしてCPU201は、実行周期が到来したタスクの処理を随時実行する。また、いずれかのタスクの処理がCPU201により実行されている状態で、他のタスクの実行周期が到来した場合には、CPU201は、設定されている優先順位の高いタスクの処理を優先的に選択して実行する。従って例えば、優先順位の低いタスクの処理の実行中に優先順位の高いタスクの実行周期が到来した場合、CPU201は、優先順位の低いタスクの処理を実行途中で中断させる。そして優先順位の高いタスクの処理を優先して行う。そして、優先順位の高いタスクの処理が終了した後、CPU201は、優先順位の低いタスクの処理を中断時点から再開する。
なお、端末距離判断タスク、端末受信タスク、端末入力監視タスク、及び端末メインタスクは、表示端末21に電池213が接続され、CPU201に電力が供給されて駆動が開始された場合に、それぞれ処理が開始される。
CPU201の処理時において使用されるフラグについて説明する。フラグとしては、第一許可フラグ、第二許可フラグ、第一受信フラグ、及び第二受信フラグが使用される。これらのフラグはRAM203のフラグ記憶領域2031に記憶される。
これらのフラグのうち、第一許可フラグは、表示端末21と作業対象機器11との間の距離状態を示すために使用される。そして、端末距離判断タスクにおいて、CPU201が、表示端末21と作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離未満となっていると判断した場合に「1」が記憶され、閲覧可能距離以上であると判断した場合に「0」が記憶される。
また、第二許可フラグは、入力部207に対して作業者1により入力操作がなされた場合において、表示データの表示部22への表示を許可するか否かを示すために使用される。そして、端末メインタスクのデータ表示処理において、CPU201が表示データの表示部22への表示を許可する場合に「1」が記憶され、表示を禁止する場合に「0」が記憶される。
また、第一受信フラグは、表示端末21が作業対象機器11より送信される表示許可信号(詳細は後述する)を受信したか否かを示すために使用される。そして、端末受信タスクにおいて、CPU201が表示許可信号を受信したと判断した場合に「1」が記憶され、受信していないと判断した場合に「0」が記憶される。
また、第二受信フラグは、表示端末21が作業対象機器11より終了通知信号(詳細は後述する)を受信したか否かを示すために使用される。そして、端末受信タスクにおいて、CPU201が終了通知信号を受信したと判断した場合に「1」が記憶され、受信していないと判断した場合に「0」が記憶される。
以下、上述の各フラグに「1」が記憶された場合には「フラグがONされた」といい、「0」が記憶された場合には「フラグがOFFされた」という。
なお、フラグ記憶領域2031に記憶された上述の各フラグは、表示端末21に電池213が接続され、CPU201に電力が供給されて駆動が開始された場合にOFFとされ初期化される。
端末距離判断タスクの処理について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。端末距離判断タスクでは、CPU201は、表示端末21と作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離未満となるかどうかを継続して監視する。図5に示すように、端末距離判断タスクでは、CPU201は、はじめに電池接続センサ215より通知される電池電圧を監視する(S21)。ここで、電池接続センサ215より通知された電池電圧が所定値未満となっていた場合、CPU201は、電池213が取り外されたと判断する(S21:YES)。この場合、処理を継続できないので、継続中の処理を終了させるために、後処理(設定パラメータ等のEEPROM204へのバックアップ)等を行う。そして端末距離判断タスクの処理を終了する。
電池接続センサ215より通知された電池電圧が所定値以上であり、電池213が接続されている状態であると判断した場合(S21:NO)、CPU201は、RFIDタグ206を介して信号電波を受信する(S22)。作業対象機器11は、RFIDリーダ106(図3参照)より、機器IDを含む信号電波を継続して周囲に繰返し送信している(S123、図11参照、後述)。従ってこのような状態で、表示端末21を所有する作業者1が作業対象機器11に近づくと、作業対象機器11のRFIDリーダ106より送信された信号電波が、表示端末21のRFIDタグ206に到来する。そしてRFIDタグ206て信号電波が受信され復調される。
CPU201は、RFIDタグ206を介して信号電波を受信する。そして、受信した信号電波を復調した信号が、作業対象機器11より送信された機器IDを含む信号であると判断した場合(S23:YES)、CPU201は、作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満となっていると判断する。そしてCPU201は、受信した復調信号に含まれている機器IDをRAM203に一時的に記憶する。次いでCPU201は、RFIDタグ206を介して応答信号を送信する(S24)。次いでCPU201は、表示端末21と作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離未満であることを示すために、フラグ記憶領域2031に記憶されている第一許可フラグをONとする(S25)。そしてCPU201はS21の処理に戻り、継続して電池213の接続状態の確認と、表示端末21と作業対象機器11との間の距離の監視を行う。
一方、RFIDタグ206を介して、RFIDタグ206より復調信号を受信しなかった場合(S23:NO)、CPU201は、作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離以上となっていると判断する。この場合CPU201は、フラグ記憶領域2031に記憶されている第一許可フラグをOFFとする(S27)。そしてCPU201はS21の処理に戻り、継続して電池213の接続状態の確認と、表示端末21と作業対象機器11との間の距離の監視を行う。
以上説明したように、本発明の表示端末21は、作業対象機器11との間の距離を判断する為に、RFIDタグ206を使用している。そして、作業対象機器11が備えるRFIDリーダ106より送信された信号電波をRFIDタグ206にて受信可能である場合に、作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離未満であると判断する。これにより表示端末21は、距離計測用の高価な専用装置を備えることなく、RFIDタグ206を使用して作業対象機器11との距離を把握することが可能となる。これにより、表示端末21のコストを抑制することが可能となる。
端末受信タスクの処理について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。端末受信タスクでは、CPU201は、無線通信モジュール205を介して受信した信号電波を判断する。表示端末21では、作業対象機器11の無線通信モジュール105より送信される信号電波を無線通信モジュール205を介して復調し、受信する。CPU201は、受信信号を判断し、対応するフラグの制御を行う。
図6に示すように、端末受信タスクでは、CPU201は、電池接続センサ215より通知される電池電圧を監視する(S41)。ここで、電池接続センサ215より通知された電池電圧が所定値未満となっている場合には、CPU201は、電池213が取り外されたと判断する(S41:YES)。この場合、処理を継続できないので、継続中の処理を終了させるために、後処理(設定パラメータ等のEEPROM204へのバックアップ)等を行う。そして端末受信タスクの処理を終了する。
電池接続センサ215より通知された電池電圧が所定値以上であり、電池213が接続されている状態であると判断した場合(S41:NO)、CPU201は、無線通信モジュール205を介して信号電波を受信する(S42)。次いでCPU201は、受信した信号電波を復調した復調信号に応じてフラグ制御を行う。受信した信号が、表示部22に対してマニュアルの表示データの表示を許可する為に作業対象機器11より送信される信号(S109、図13参照、後述)である表示許可信号であると判断した場合(S43:YES)、CPU201は、フラグ記憶領域2031に記憶されている第一受信フラグをONとする(S45)。そしてCPU201はS49の処理に移行する。
一方、CPU201は、無線通信モジュール205を介して表示許可信号を受信しなかった場合には(S43:NO)、フラグ記憶領域2031に記憶されている第一受信フラグをOFFとする(S47)。そしてCPU201はS49の処理に移行する。
S49の処理においては、CPU201は、受信した信号が、表示部22に対して表示中のマニュアルの表示データの表示を終了させる場合において作業対象機器11より送信される信号(S117、図13参照、後述)である終了通知信号であると判断した場合(S49:YES)、CPU201は、フラグ記憶領域2031に記憶されている第二受信フラグをONとする(S51)そしてCPU201はS41の処理に戻り、継続して電池213の接続状態の確認と、作業対象機器11より送信された信号電波の受信監視を行う。
一方、CPU201は、無線通信モジュール205より終了通知信号を受信しなかった場合には(S49:NO)、フラグ記憶領域2031に記憶されている第二受信フラグをOFFとする(S53)。そしてCPU201はS41の処理に戻り、継続して電池213の接続状態の確認と、作業対象機器11より送信された信号電波の受信監視を行う。
端末入力監視タスクの処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。端末入力監視タスクでは、CPU201は、電池接続センサ215より通知される電池電圧を監視する(S30)。ここで、電池接続センサ215より通知された電池電圧が所定値未満となっていた場合には、CPU201は、電池213が取り外されたと判断する(S30:YES)。この場合、処理を継続できないので、継続中の処理を終了させるために、後処理(設定パラメータ等のEEPROM204へのバックアップ)等を行う。そして端末入力監視タスクの処理を終了する。
電池接続センサ215より通知された電池電圧が所定値以上であり、電池213が接続されている状態であると判断した場合(S30:NO)、CPU201は、入力部207を介して入力された信号を監視する(S31)。そして、作業者1より入力部207を介してマニュアルの表示データの表示を指示する入力がなされたことを検出した場合(S31:YES)、CPU201は、マニュアルの表示データの表示部22への表示が許可された状態であるかどうかを判断する。ここで表示が許可される場合、データ表示処理において第二許可フラグがONされる(S71、図9参照、後述)。そこでCPU201は、第二許可フラグがONされている場合(S33:YES)、マニュアルの表示データの表示部22への表示が許可されていると判断する。そしてCPU201は、端末距離判断タスクのS23(図5参照)において受信し、RAM203に一時的に記憶した機器IDに対応するマニュアルの表示データをメモリカード210のマニュアル記憶領域2101(図4参照)より探索する。そして表示制御部212を制御し、探索したマニュアルの表示データを表示部22に表示させる(S35)。そしてCPU201はS30の処理に戻り、継続して電池213の接続状態の確認と、入力部207を介した入力操作の監視を行う。
一方CPU201は、作業者1により入力部207を介してなんら入力操作がなされなかったと判断した場合には(S31:NO)、S30の処理に戻り、継続して電池213の接続状態の確認と、入力部207を介した入力操作の監視を行う。またCPU201は、作業者1により入力部207を介して入力操作がなされた場合であっても(S31:YES)、マニュアルの表示データの表示部22への表示が禁止されており、第二許可フラグがOFFとされている場合には(S33:NO)、表示部22への表示処理を行うことなくS30の処理に戻る。そして、継続して電池213の接続状態の確認と、入力部207を介した入力操作の監視を行う。
端末メインタスクの処理について、図8及び図9に示すフローチャートを参照して説明する。図8に示すように、端末メインタスクでは、CPU201は、電池接続センサ215より通知される電池電圧を監視する(S11)。ここで、電池接続センサ215より通知された電池電圧が所定値未満となっている場合には、CPU201は、電池213が取り外されたと判断する(S11:YES)。この場合、処理を継続できないので、継続中の処理を終了させるために、後処理(設定パラメータ等のEEPROM204へのバックアップ)等を行う。そして端末メインタスクの処理を終了する。
電池接続センサ215より通知された電池電圧が所定値以上であり、電池213が接続されている状態であると判断した場合(S11:NO)、CPU201は、表示端末21と作業対象機器11との距離が閲覧可能距離未満となっているかどうかを判断する。表示端末21と作業対象機器11との距離が閲覧可能距離未満となっている場合、端末距離判断タスク(図5参照)において第一許可フラグがONとされる(S25、図5参照)。そこでCPU201は、第一許可フラグを確認する(S13)。そして、第一許可フラグがONとされている場合には(S13:YES)、マニュアルの表示データを表示部22に表示させる処理を行うために、データ表示処理(S15、図9参照、後述)を実行する。一方CPU201は、第一許可フラグがOFFとされている場合には(S13:NO)、表示部22にマニュアルの表示データを表示させる必要はないので、S11に戻って上述の処理を繰り返す。
図9を参照し、データ表示処理について説明する。図9に示すように、データ表示処理では、CPU201は、端末距離判断タスクのS22(図5参照)において受信し、RAM203に一時的に記憶した機器IDを読み出す(S61)。次いでCPU201は、表示制御部212を制御し、メモリカード210に記憶されている許可要求データを表示部22に表示させる(S63)。許可要求データとは、作業対象機器11に対して表示許可信号を送信させるために、作業者1が作業対象機器11に対して行うべき入力操作が示された表示データである。
図10を参照して、表示部22に表示された状態の許可要求データの一例について説明する。図10は、表示部22に表示された状態の許可要求データの一例を示している。図10に示す例では、「中央の引き出しをあけた後、テンキーでパスワードを入力してください。」との指示と、前面のドアが開いた状態の作業対象機器11が図示されている。このように表示部22に対して許可要求データを表示させることにより、作業者1に対して、作業対象機器11への所定の入力操作を促す。なお作業対象機器11では、作業者1により表示部22に表示されている許可要求データに基づいた所定の入力操作(前面のドアの開放、入力部107へのパスワード入力)がなされた場合、表示端末21に対し、マニュアルの表示データの表示を許可する為の信号である表示許可信号を送信する(S109、図13参照、後述)。
次いでCPU201は、表示端末21と作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離未満であり、作業対象機器11より終了通知信号を受信しておらず、作業対象機器11より表示許可信号を受信した場合に、マニュアルの表示データを表示部22より表示可能とする。ここで、表示端末21と作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離未満となっている場合には、第一許可フラグがONとされている(S25、図5参照)。また、作業対象機器11より終了通知信号を受信していない場合には、第二受信フラグがOFFとされている(S53、図6参照)。また、作業対象機器11より表示許可信号を受信している場合には、第一受信フラグがONとされている(S45、図6参照)。従ってCPU201は、図9に示すように、はじめに第一許可フラグを確認する(S65)。そして、ONとされている場合には(S65:YES)、次いでCPU201は第二受信フラグを確認する(S67)。そして、OFFとされている場合に(S67:NO)、次いでCPU201は第一受信フラグを確認する(S69)。そして、ONとされている場合には(S69:YES)、CPU201は上述の条件をすべて満たしていると判断する。そしてCPU201は、表示部22よりマニュアルの表示データを表示可能な状態とするために、第二許可フラグをONとする(S71)。そしてS65の処理に戻り、継続して上述の判断処理を繰り返し実行する。
なお、第二許可フラグがONとされた状態で、作業者1により入力部207を介して入力操作がなされた場合、図7を参照して既述したように、CPU201は、表示端末21から閲覧可能距離未満に存在する作業対象機器11に関連するマニュアルのデータを表示部22に表示させる。
一方、図9に示すように、表示端末21は、許可要求データを表示部22に表示させた後、表示端末21と作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離以上となってしまったり、作業対象機器11より終了通知信号を受信したりした場合には、表示部22に表示中の表示データを消去する必要がある。ここで、表示端末21と作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離以上となっている場合、第一許可フラグはOFFとされる(S27、図5参照)。また、作業対象機器11より終了通知信号を受信した場合には、第二受信フラグがONとされる(S51、図6参照)。従ってCPU201は、第一許可フラグがOFFとされているか(S65:NO)、第二受信フラグがONとされている場合(S67:YES)には、表示部22に表示中の表示データを消去する処理を行う。
表示部22に許可要求データが表示されている状態であれば(S73:YES)、CPU201は、表示制御部212を制御して表示中の許可要求データを消去させる(S75)。そしてCPU201はデータ表示処理を終了し、端末メインタスクに戻る。また、表示部に許可要求データが表示されていない場合であっても(S73:NO)、マニュアルの表示データが表示されている状態であれば(S77:YES)、CPU201は、表示制御部212を制御して表示中のマニュアルの表示データを消去させる(S79)。そしてデータ表示処理を終了し、端末メインタスクに戻る。また、マニュアルの表示データが表示されていない状態であれば(S77:NO)、CPU201はそのままデータ表示処理を終了し、端末メインタスクに戻る。
一方、表示端末21と作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離未満であり(S65:YES)、終了通知信号を受信していない場合(S67:NO)であっても、作業対象機器11より表示許可信号を受信していない場合には(S69:NO)、CPU201は、S65に戻って上述の判断処理を繰り返し実行する。
以上説明したように、表示端末21では、作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離未満となっている状態であって、作業対象機器11より表示許可信号を受信している場合に、マニュアルの表示データの表示部22への表示が可能な状態とする。なお、表示許可信号は、表示部22に表示される許可要求データに基づき作業対象機器11に対して所定の入力操作がなされた場合に、作業対象機器11より送信される。このように、2つの条件をクリアしなければ表示データを表示部22に表示させないような構成とすることにより、秘密性の高いマニュアルの表示データを容易に表示部22より表示させてしまうことを防止可能となる。従って、マニュアルの秘密性を強く保持することが可能となる。
ここで、作業対象機器11に対して表示許可信号を送信させるために必要となる、作業対象機器11への所定入力操作方法を、表示部22に表示させることとする。これにより容易に表示データが表示部22に表示させてしまうことを防止可能となるので、マニュアルの秘密性を保持することが可能となる。
また、一旦表示部22にマニュアルの表示データが表示される状態となった後も、継続して作業対象機器11との間の距離を監視し、双方間の距離が閲覧可能距離以上となった場合には、表示部22からのマニュアルの表示データの表示を禁止する。これにより、表示端末21が作業対象機器11から離れている状態では表示部22に表示データを表示させないようにすることが可能となるので、マニュアルの秘密性をさらに強く保持することが可能となる。
また、作業対象機器11の作業が終了したことを示す作業終了通知を受信した場合には、表示中の表示データを消去させる。これにより、作業者1による作業対象機器11に対する作業が終了した以降は、表示部22にマニュアルの表示データを表示させないようにすることが可能となるので、マニュアルの秘密性をさらに強く保持することが可能となる。
次に、作業対象機器11のCPU101において実行される処理について、図11〜図13を参照して説明する。図11は、機器距離判断タスクのフローチャートである。また図12は、機器終了監視タスクのチャートである。また図13は、機器メインタスクのフローチャートである。
機器メインタスク、機器距離判断タスク、及び機器終了監視タスクには、予めそれぞれに実行周期と優先順位とが設定されている。そしてCPU101は、実行周期が到来したタスクの処理を随時実行する。また、いずれかのタスクの処理がCPU101により実行されている状態で、他のタスクの実行周期が到来した場合には、CPU101は、設定されている優先順位の高いタスクの処理を選択して実行する。従って、優先順位の低いタスクの処理の実行中に優先順位の高いタスクの実行周期が到来した場合、CPU101は、優先順位の低いタスクの処理を実行途中で中断させる。そして優先順位の高いタスクの処理を優先して行う。そして、優先順位の高いタスクの処理が終了した後、CPU101は、優先順位の低いタスクの処理を中断時点から再開する。なお、機器メインタスク、機器距離判断タスク、及び機器終了監視タスクは、作業対象機器11に電源が投入され、CPU101が駆動を介した場合に、それぞれ処理が開始される。
CPU101の処理時において使用されるフラグについて説明する。フラグとしては、解除フラグ、作業終了フラグ、及び作業モードフラグが使用される。これらのフラグはRAM103のフラグ記憶領域1031に記憶される。
これらのフラグのうち、解除フラグは、作業対象機器11と表示端末21との間の距離状態を示すために使用される。そして、機器距離判断タスクにおいて、CPU101が、作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満となっていると判断した場合に「1」が記憶され、閲覧可能距離以上であると判断した場合に「0」が記憶される。
また、作業終了フラグは、作業者1による作業対象機器11への作業が終了したか否かを示すために使用される。そして、機器終了監視タスクにおいて、CPU101が、作業者1による作業対象機器11への作業が終了したと判断した場合に「1」が記憶され、未だ作業が終了していない状態であると判断した場合に「0」が記憶される。
また、作業モードフラグは、作業者1による作業対象機器11への作業が可能な状態であるか否かを示すために使用される。そして、機器メインタスクにおいて、CPU101が、作業対象機器11への作業が可能な状態となっている場合に「1」が記憶され、作業不可能な状態となっていると判断した場合に「0」が記憶される。ここで作業者1による作業対象機器11への作業が可能な状態(作業モード)とは、例えば、通常ユーザが使用できない取り扱い説明書外のモードであり、どの家電にも通常搭載されているモードを示す。作業モードは、例えば、作業対象機器11を修理する者が、中身がどのように壊れているのかを確認するために、特殊操作を経ることにより移行可能なモードである。作業モード中は、例えば「現在のCPU温度」「タッチパネルON座標表示」「電圧検知」など、通常作業対象機器11を使用する際には利用しないような項目が確認できるようになる。
以下、上述の各フラグに「1」が記憶された場合には「フラグがONされた」といい、「0」が記憶された場合には「フラグがOFFされた」という。
なお、フラグ記憶領域1031に記憶された上述の各フラグは、作業対象機器11に電源が投入され、CPU101に電力が供給されて駆動が開始された場合にOFFとされ初期化される。
機器距離判断タスクの処理について、図11に示すフローチャートを参照して説明する。機器距離判断タスクでは、CPU101は、作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満となるかどうかを継続して監視する。図11に示すように、機器距離判断タスクでは、CPU101は、内蔵された電源電圧監視機能を使用し、電池電圧を監視する(S121)。ここで、電源電圧の低下を検出した場合、CPU101は電源が切断されたと判断する(S121:YES)。この場合、処理を継続できないので、継続中の処理を終了させるために、後処理(設定パラメータ等のEEPROM104へのバックアップ)等を行う。そして機器距離判断タスクの処理を終了する。
電源電圧監視機能にて検出された電圧が所定値以上であり、電源が切断されていないと判断した場合(S121:NO)、CPU101は、RFIDリーダ106より機器IDの情報を含む信号電波を送信させるために、ROM102に記憶されている機器IDを読み出す。そして、読みだした機器IDの情報を含む信号電波をRFIDリーダ106を介して送信する(S123)。
次いでCPU101は、RFIDリーダ106を介して信号電波を受信する(S124)。ここで、表示端末21を所有する作業者1が作業対象機器11に近づくと、S123にて送信された機器IDを含む信号電波がRFIDタグ206に到来し、RFIDタグ206が信号電波を受信する。次いで、このRFIDタグ206から応答信号が返信される(図5、S24参照、後述)。そしてこの信号電波がRFIDリーダ106に到来し、RFIDリーダ106により受信され復調される。
CPU101は、機器IDを含む信号電波を送信した(S123)後、RFIDリーダ106を介して信号電波を受信する(S124)。そして受信した信号電波を復調した結果の信号が、応答信号であると判断した場合(S125:YES)、CPU101は、作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満となっていると判断する(S125:YES)。この場合にCPU101は、作業対象機器11から閲覧可能距離未満に表示端末21が存在していることを示すため、フラグ記憶領域1031に記憶されている解除フラグをONとする(S127)。そしてCPU101はS121の処理に戻り、継続して電源の接続状態の確認と、作業対象機器11と表示端末21との間の距離の監視を行う。
一方CPU101は、RFIDリーダ106より応答信号を受信しなかった場合(S125:NO)、閲覧可能距離未満に表示端末21が存在していないと判断する。この場合CPU101は、フラグ記憶領域1031に記憶されている解除フラグをOFFとする(S129)。そしてCPU101はS121の処理に戻り、継続して電源の接続状態の確認と、作業対象機器11と表示端末21との間の距離の監視を行う。
以上説明したように、本発明の作業対象機器11は、表示端末21との間の距離を判断する為に、RFIDリーダ106を使用している。そして、表示端末21が備えるRFIDタグ206より送信された応答信号をRFIDリーダ106にて受信可能である場合に、表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満であると判断する。これにより作業対象機器11は、距離計測用の効果な専用装置を備えることなく、RFIDリーダ106を使用して表示端末21との距離を把握することが可能となる。これにより、作業対象機器11のコストを抑制することが可能となる。
機器終了監視タスクの処理について、図12に示すフローチャートを参照して説明する。機器終了監視タスクでは、CPU101は、CPU101に内蔵された電源電圧監視機能を使用し、電池電圧を監視する(S131)。ここで、電源電圧の低下を検出した場合、CPU101は電源が切断されたと判断する(S131:YES)。この場合、処理を継続できないので、継続中の処理を終了させるために、後処理(設定パラメータ等のEEPROM104へのバックアップ)等を行う。そして機器終了監視タスクの処理を終了する。
電源電圧監視機能にて検出された電圧が所定値以上であり、電源が切断されていないと判断した場合(S131:NO)、CPU101は、作業者1による作業対象機器11への作業が実行中であるかどうかを判断する。ここで、作業対象機器11への作業が実行中である場合、RAM103に記憶されている作業モードフラグには「1」が記憶されONとされている(S111、図13参照、後述)。そこでCPU101は、作業モードフラグを確認する(S133)。そして、作業モードフラグがOFFとなっている場合には(S133:NO)、CPU101は、作業者1による作業が実行中でないと判断する。この場合、作業終了の監視を行う必要はないので、CPU101は特段処理を行うことなくS131に戻る。そして、継続して上述の処理を繰り返し実行する。
一方、作業モードフラグがONとなっている場合には(S133:YES)、CPU101は作業者1による作業対象機器11への作業が継続中であると判断する。この場合CPU101は、作業対象機器11の動作モードを作業モードに切り替え(S135)、作業対象機器11を作業可能な状態とする。次いで、作業終了の確認を行うために、CPU101はS137の処理に移行する。
次いでCPU101は、作業者1による作業対象機器11への作業の終了のタイミングを監視する(S137)。ここで本実施の形態では、作業対象機器11に対する作業は、作業対象機器11の前面のドアを開放した状態で行われることを想定している。従ってCPU101は、検出センサ110からの信号を受信し、前面のドアが開放状態から閉鎖状態に切り替わったと判断した場合に、作業者1による作業が終了したと判断する(S137:YES)この場合CPU101は、作業者1による作業対象機器11への作業が終了したことを示すために、フラグ記憶領域1031に記憶されている作業終了フラグをONとする(S139)。そしてCPU101は、S131の処理に戻り、継続して電源の接続状態の確認と、作業者1による作業終了のタイミングの監視を行う。
一方、検出センサ110からの信号を受信し、前面のドアの開放状態から閉鎖状態への変位を検出しなかった場合、CPU101は、作業者1による作業対象機器11への作業が継続してなされており、いまだ終了していないと判断する(S137:NO)。このような場合にCPU101は、作業者1による作業対象機器11への作業が終了しておらず継続中であることを示すために、フラグ記憶領域1031に記憶されている作業終了フラグをOFFとする(S141)。そしてCPU101は、S131戻り、継続して電源の接続状態の確認と、作業者1による作業終了のタイミングの監視を行う。
機器メインタスクの処理について、図13に示すフローチャートを参照して説明する。機器メインタスクにおいては、CPU101は、はじめに作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満となっているか否かを判断する(S101)。ここで、作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満となっている場合には、フラグ記憶領域1031に記憶されている解除フラグがONとされている(S127、図11参照)。そこでCPU101は、解除フラグを確認し、距離を判断する。解除フラグがOFFとされており、表示端末21との間の距離が閲覧可能距離以上であると判断した場合(S101:NO)、この状態では表示端末21に対してマニュアルの表示データを表示させないので、CPU101はS101に戻って繰返し解除フラグにより表示端末21との距離を監視する。
一方、解除フラグがONとされており、表示端末との間の距離が閲覧可能距離未満となっていると判断した場合(S101:YES)、CPU101は、次に、表示端末21の表示部22に表示される許可要求データ((図9、S63参照)に基づいて、作業対象機器11に対して作業者1により入力操作がなされたかどうかを判断する。ここで、図10にて説明したように、本実施の形態では、許可要求データとして「中央の引き出しをあけた後、テンキーでパスワードを入力してください。」の文字が表示部22に表示される(図10参照)。従ってCPU101は、前面のドアが開放された状態で、入力部107を介してパスワードの入力操作がなされたかどうかを判断する(S103)。CPU101は、検出センサ110により前面のドアが閉鎖状態であることを確認するか、又は、入力部107を介して何ら入力がされなかったと判断した場合(S103:NO)、この状態では表示端末21に対してマニュアルの表示データを表示させない。従ってCPU101は、S101に戻って繰返し解除フラグによる表示端末21との距離の監視と、所定の入力操作の監視を行う。
一方CPU101は、前面のドアが開放されている状態で、且つ、入力部107を介してパスワードの入力操作がなされと判断した場合(S103:YES)、予めハードディスク109に記憶されている所定のパスワードと、入力されたパスワードとを比較照合する(S105)。ここで双方が一致しない場合には(S107:NO)、CPU101は入力されたパスワードが無効であると判断し、以下特段の処理を行うことなく機器メインタスクの処理を終了する。
ここで、予めハードディスク109に記憶されているパスワードと、入力されたパスワードを比較照合し、双方が一致した場合(S107:YES)、CPU101は、表示端末21にマニュアルの表示データを表示させるための所定入力操作がなされたものと判断する。そこでCPU101は、無線通信モジュール105を介し、表示端末21に対してマニュアルの表示データの表示を許可させるための信号である表示許可信号を送信する(S109)。
なお、表示許可信号を受信した表示端末21では、マニュアルの表示データを表示部22に表示可能な状態となる(S71、図9参照)。
次いでCPU101は、作業対象機器11を作業者1による作業が可能な状態とし、作業対象機器11が作業中の状態であることを示すために、作業モードフラグをONとする(S111)。そしてCPU101は、作業対象機器11と表示端末21との間の距離を監視するとともに、作業者1による作業が終了するタイミングを監視する。作業対象機器11に対して作業者1により作業が行われている最中に、作業対象機器11と表示端末21との間の距離が離隔し、閲覧可能距離以上となってしまった場合や、作業者1による作業対象機器11への作業が終了した場合には、表示端末21の表示部22に表示中の表示データを消去しなければならないためである。ここで、作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離以上となった場合には、解除フラグがOFFとされる(S129、図11参照)。また、作業者1による作業が終了した場合には、作業終了フラグがOFFとされる(S139、図12参照)。そこでCPU101は、解除フラグを確認し、OFFとなっている場合には(S113:YES)、表示端末21が作業対象機器11から離隔してしまったので、継続して表示端末21の表示部22に表示データを表示させる必要はない為、CPU101は機器メインタスクを終了させる。
ここで、CPU101にて作業対象機器11と表示端末21との距離が閲覧可能距離以上となったと判断した場合、同様に表示端末21では、CPU201が作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離以上となったと判断する(図5、S27参照)。この場合CPU201は、表示部22に表示中の表示データを消去させる(S75、S79、図9参照)。
一方、解除フラグはONとなっており、作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離位置未満である状態でも(S113:NO)、前面のドアが開放状態から閉鎖状態に変位したことをCPU101が認識した場合には(S115:YES)、CPU101は作業者1の作業対象機器11に対する作業が終了したと判断する。このような場合には、表示端末21の表示部22に表示された状態のマニュアルの表示データをこれ以上表示させてはならず、消去しなければならない。そこでCPU101は、表示端末21に対して作業対象機器11に対する作業が終了したことを通知する為の信号である終了通知信号を送信し(S117)、表示端末21の表示部22に表示されている状態のマニュアルの表示データを消去させる。次いでCPU101は、作業対象機器11を作業者1による作業が不可能な状態とし、作業対象機器11が作業中でない状態であることを示すために、作業モードフラグをOFFとする(S118)。そして機器メインタスクを終了する。
一方、終了通知信号を受信した表示端末21では、表示部22に表示中の表示データを消去させる処理が行われる(S75、S79、図9参照)。
またCPU101は、作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満であり(S113:NO)、且つ作業者1による作業がいまだ終了していない状態では(S115:NO)、表示端末21の表示部22に表示させている表示データを消去させる必要はないので、S101に戻って、繰り返し上述の処理を繰り返す。
以上説明したように、作業対象機器11は、表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満となっている状態で、作業者1より所定の入力操作がなされた場合に、表示端末21に対して表示許可信号を送信する。表示端末21では、表示許可信号を受信しなければ表示部22にマニュアルの表示データを表示させることができないようになっているので、容易にマニュアルの表示データが表示部22に表示されてしまうことを防止することが可能となり、マニュアルの秘密性を保持することが可能となる。
また、作業対象機器11への作業が終了した場合には、表示端末21に通知し、表示部22に表示されている状態の表示データを消去させることが可能となる。これにより、作業対象機器11への作業中以外の場合には表示データを表示部22に表示させないように制御することが可能となるので、マニュアルの秘密性をさらに強く保持することが可能となる。
なお、図2に示す表示端末21が備える表示部22が、本発明の「表示手段」に相当し、メモリカード210が備えるマニュアル記憶領域2101が、本発明の「端末記憶手段」に相当し、図6のS42において、無線通信モジュール205を介して信号電波を受信する処理を行うCPU201が、本発明の「端末受信手段」に相当し、図5に示す端末距離判断タスクにおいて、RFIDタグ206にて機器IDを包含する信号電波を受信したか否かにより、作業対象機器11との間の距離を判断する処理を行うCPU201が、本発明の「端末距離判断手段」に相当し、図5のS25において、第一許可フラグをONとする処理を行うCPU201が、本発明の「第一許可手段」に相当し、図6のS43において、表示許可信号を受信したか否かを判断する処理を行うCPU201が、本発明の「表示許可判断手段」に相当し、図9のS71において、第二許可フラグをONとする処理を行うCPU201が、本発明の「第二許可手段」に相当し、図7のS35において、表示データを表示部22に表示させる制御を行うCPU201が、本発明の「第一表示制御手段」に相当し、図9のS63にて許可要求データを表示する処理を行うCPU201が、本発明の「第二表示制御手段」に相当する。
また、図5のS27において第一許可フラグをOFFとする処理を行うCPU201が、本発明の「離隔禁止手段」に相当し、図6のS49において終了通知信号を受信したか否かを判断する処理を行うCPU201が、本発明の「終了通知判断手段」に相当し、図9のS79において、表示部22に表示中の表示データを消去する処理を行うCPU201が、本発明の「通知禁止手段」に相当し、図2の入力部207が、本発明の「端末入力手段」に相当する。
また、図3の入力部107が、本発明の「機器入力手段」に相当し、無線通信モジュール105が、本発明の「機器送信手段」に相当する。また、図11の機器距離判断タスクにおいて、RFIDリーダ106にて信号電波を受信したか否かにより、表示端末21との間の距離を判断する処理を行うCPU101が、本発明の「機器距離判断手段」に相当し、図13のS107にて所定のパスワードが入力されたか否かを判断する処理を行うCPU101が、本発明の「機器入力判断手段」に相当し、S109において、表示許可信号を送信する処理を行うCPU101が、本発明の「許可送信制御手段」に相当する。
また、図12のS137において、検出センサ110からの受信信号に基づき作業が終了したか否かを判断する処理を行うCPU101が、本発明の「終了検出手段」に相当し、図13のS117にて、終了通知信号を送信する処理を行うCPU101が、本発明の「終了通知送信制御手段」に相当し、図12のS135において、メンテナンスモードに移行する処理を行うCPU101が、本発明の「モード切替手段」に相当する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下、本発明の第二の実施の形態、第三の実施の形態、及び第四の実施の形態について説明する。
<第二の実施の形態>
以下に、本実施の形態の第二の実施の形態について、図面を参照して説明する。第二の実施の形態では、表示端末21に表示される許可要求データ及びマニュアルの表示データは、作業対象機器11のハードディスク109に記憶されている。そして、表示端末21に許可要求データを表示させるタイミングで、作業対象機器11から表示端末21に対して送信される。表示端末21では、作業対象機器11より許可要求データを受信し、受信した許可要求データ及びマニュアルの表示データを表示部22に表示させる。これにより、作業対象機器11毎に異なる許可要求データを表示端末21に表示させることが可能となり、また、マニュアルの表示データは必要な場合にのみ表示端末21に記憶されるので、マニュアル漏えいを防止することが可能となる。
以下、図14〜図16を参照して説明する。図14は、表示端末21のCPU201により実行される端末受信タスクのフローチャートである。また図15は、CPU201により実行されるデータ表処理のフローチャートである。また図16は、作業対象機器11のCPU101において実行される機器メインタスクのフローチャートである。
なお、CPU201にて実行される他のタスク(端末距離判断タスク(図5参照)、端末入力監視タスク(図7参照)、端末メインタスク(図8、図9参照))は、既述の第一の実施の形態と同様であるので説明を省略する。また、図6に示す第一の実施の形態における端末受信タスク、及び図9に示す第一の実施の形態におけるデータ表示処理と共通する処理部分については、説明を省略又は簡略する。
また、CPU101において実行される他のタスク(機器距離判断タスク(図11参照)、機器終了監視タスク(図12参照))は、既述の第一の実施の形態と同様であるので説明を省略する。また、図13に示す第一の実施の形態における機器メインタスクと共通する処理部分については、説明を省略又は簡略する。
第二の実施の形態におけるCPU201の処理時に使用されるフラグとしては、第一の実施の形態と同様のフラグに加えて、第三受信フラグが使用される。第三フラグは、作業対象機器11より許可要求データ及びマニュアルの表示データを受信したか否かを示すために使用される。そして、端末受信タスクにおいて、CPU201が、許可要求データ及びマニュアルの表示データを受信していると判断した場合に「1」が記憶され、未だ許可要求データ及びマニュアルの表示データを受信していないと判断した場合に「0」が記憶される。
なお、第二の実施の形態におけるCPU101の処理時に使用されるフラグとしては、第一の実施の形態と同様のフラグが使用される。
以下、上述の各フラグに「1」が記憶された場合には「フラグがONされた」といい、「0」が記憶された場合には「フラグがOFFされた」という。
第二の実施の形態における端末受信タスクの処理について、図14に示すフローチャートを参照して説明する。端末受信タスクでは、CPU201は無線通信モジュール205を介して信号電波を受信する。そして受信した信号電波を復調した信号を判断し、作業対象機器11より送信された電波信号の内容を判断する。
図14に示すように、CPU201は、電池接続センサ215より通知される電池電圧を監視し、電池の接続状態を監視する(S201)。ここで、CPU201が、電池213が取り外されたと判断した場合には(S201:YES)、継続中の処理を終了し、後処理(設定パラメータ等のEEPROM204へのバックアップ)等を行った後、端末受信タスクの処理を終了する。
電池213が接続されている状態であると判断した場合(S201:NO)、CPU201は、無線通信モジュール205を介して信号電波を受信し復調する(S202)。ここで、受信した信号が表示許可信号であると判断した場合(S203:YES)、CPU201は、フラグ記憶領域2031に記憶されている第一受信フラグをONとする(S205)。そしてCPU201はS209の処理に移行する。一方CPU201は、無線通信モジュール205を介して表示許可信号を受信しなかった場合には(S203:NO)、フラグ記憶領域2031に記憶されている第一受信フラグをOFFとする(S207)。そしてCPU201はS209の処理に移行する。
S209では、CPU201は、無線通信モジュール205を介して受信した信号が、終了通知信号であると判断した場合(S209:YES)、フラグ記憶領域2031に記憶されている第二受信フラグをONとする(S211)そしてCPU201はS215の処理に移行する。一方、CPU201は、無線通信モジュール205より表示許可信号を受信しなかった場合には(S209:NO)、フラグ記憶領域2031に記憶されている第二受信フラグをOFFとする(S213)。そしてCPU201はS215の処理に移行する。
S215では、CPU201は、無線通信モジュール205を介して受信した信号が、表示部22に表示させる許可要求データ及びマニュアルの表示データであると判断した場合(S215:YES)、CPU201は、受信した許可要求データをメモリカード210に記憶し、受信したマニュアルの表示データをマニュアル記憶領域2101に記憶する(S216)。次いでCPU201は、フラグ記憶領域2031に記憶されている第三受信フラグをONとする(S217)。そしてCPU201はS201の処理に戻り、継続して電池213の接続状態の確認と、作業対象機器11より送信された信号電波の受信監視を行う。
一方、CPU201は、無線通信モジュール205を介して許可要求データ及びマニュアルの表示データを受信しなかった場合には(S215:NO)、フラグ記憶領域2031に記憶されている第三受信フラグをOFFとする(S219)。そしてCPU201はS201の処理に戻り、継続して電池213の接続状態の確認と、作業対象機器11より送信された信号電波の受信監視を行う。
図15を参照し、第二の実施の形態におけるデータ表示処理について説明する。データ表示処理では、CPU201は、端末距離判断タスクのS22(図5参照)において受信しRAM203に記憶した機器IDを読み出す(S221)。次いでCPU201は、作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満となっているかどうかを判断する。ここで、距離が閲覧可能距離未満となっている場合には第一許可フラグがONとされており、閲覧可能距離以上である場合には第一許可フラグはOFFとされている。そこでCPU201は、第一許可フラグを確認し、OFFとなっている場合には(S223:NO)、一旦表示端末21は作業対象機器11に近づいたものの、再度離隔してしまったものと判断する。このような場合に、表示端末21の表示部22にマニュアルの表示データを表示させない。そこでCPU201は、表示部22に対する表示制御を行うことなく処理を終了する。
第一許可フラグがONとされており、表示端末21と作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離未満であると判断された場合(S223:YES)、CPU201は、次いで作業対象機器11より許可要求データ及びマニュアルの表示データを受信しているかどうかを判断する(S225)。許可要求データ及びマニュアルの表示データを受信している場合、第三受信フラグがONとされている(S217、図14参照)。そこでCPU201は、第三受信フラグを確認する。そして第三受信フラグがOFFとされており、許可要求データ及びマニュアルの表示データを受信していないと判断した場合には(S225:NO)、表示部22に表示させるべき許可要求データ及びマニュアルの表示データを未だ受信していない状態であるので、CPU201はS223の処理に戻り、継続して第一許可フラグと第三受信フラグの確認を行う。そして、表示端末21と作業対象機器11との間の距離と、許可要求データ及びマニュアルの表示データの受信とを監視する。
一方、第三受信フラグがONとされており、許可要求データ及びマニュアルの表示データを受信したと判断された場合には(S225:YES)、CPU201は、表示制御部212を制御し、S216(図14参照)の処理においてメモリカード210に記憶した許可要求データを読み出し、表示部22に表示させる(S227)。ここで許可要求データとは、作業対象機器11に対して表示許可信号を送信させるために、作業対象機器11に対して行うべき入力操作が示された表示データである(図10参照)。
作業対象機器11では、この状態で作業者1により表示部22に表示されている許可要求データに基づいた入力操作がなされた場合、表示端末21に対して表示許可信号を送信する(S319、図16参照、後述)。
次いでCPU201は、表示端末21と作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離未満であり、作業対象機器11より終了通知信号を受信しておらず、作業対象機器11より表示許可信号を受信した場合に、マニュアルの表示データを表示部22より表示可能とする。CPU201は、はじめに第一許可フラグを確認する(S229)。そして、ONとされている場合には(S229:YES)、次いでCPU201は第二受信フラグを確認する(S231)。そして、OFFとされている場合に(S231:NO)、次いでCPU201は第一受信フラグを確認する(S235)。そして、ONとされている場合には(S235:YES)、CPU201は、S216(図14参照)においてマニュアル記憶領域2101に記憶したマニュアルの表示データを表示部22より表示可能な状態とするために、第二許可フラグをONとする(S237)。そしてS229の処理に移行する。
なお、第二許可フラグがONとされた状態で、作業者1により入力部207を介して入力操作がなされた場合、CPU201は、S216(図14参照)においてマニュアル記憶領域2101に記憶したマニュアルの表示データをマニュアル記憶領域2101より読みだす。そして、読みだしたマニュアルの表示データを表示部22に表示させる(S35、図7参照)。
一方、CPU201は、第一許可フラグがOFFとされているか(S229:NO)、第二受信フラグがONとされている場合(S231:YES)には、表示部22に表示中の表示データを消去する処理を行う。
表示部22に許可要求データが表示されている状態であれば(S239:YES)、CPU201は、表示制御部212を制御して許可要求データを消去させる(S241)。そしてデータ表示処理を終了し、端末メインタスク(図8参照)に戻る。また、表示部に許可要求データが表示されていない場合であっても(S239:NO)、マニュアルの表示データが表示されている状態であれば(S243:YES)、CPU201は、表示制御部212を制御してマニュアルの表示データを消去させる(S245)。そしてデータ表示処理を終了し、端末メインタスク(図8参照)に戻る。また、マニュアルの表示データが表示されていない状態であれば(S243:NO)、CPU201はそのまま処理を終了し、端末メインタスクに戻る。
一方、表示端末21と作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離未満であり(S229:YES)、終了通知信号を受信していない場合(S231:NO)であっても、作業対象機器11より表示許可信号を受信していない場合には(S235:NO)、CPU201は、S229に戻って繰返し上述の処理を繰り返す。
次に、図16を参照し、第二の実施の形態における機器メインタスクの処理について説明する。機器メインタスクにおいては、CPUI101は、はじめに作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満となっているか否かを判断する(S311)。ここで、CPU101は、解除フラグを確認する。そして解除フラグがOFFとなっており、表示端末21との間の距離が閲覧可能距離以上であると判断した場合には(S311:NO)CPU101は、表示端末21に対してマニュアルの表示データを表示させないので、S311に戻って繰返し表示端末21との距離を監視する。
一方、解除フラグがONとされており、表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満であると判断した場合(S311:YES)、CPU101は、次いで許可要求データを無線通信モジュール105を介して送信し(S312)、次いでマニュアルの表示データを無線通信モジュール105を介して送信する(S313)。次いで、送信した許可要求データが表示端末21の表示部22に表示され(図15、S227参照)、これを参照した作業者1により作業対象機器11に対して所定入力操作がなされたかどうかを判断する。CPU101は、前面のドアが開けられた状態で、入力部107を介して作業者1によりパスワードが入力されたかどうかを判断する(S314)。そして、検出センサ110により前面のドアが閉鎖状態であることを確認するか、又は、入力部107を介して何ら入力がされなかったと判断した場合(S314:NO)、表示端末21に対してマニュアルの表示データを表示させないので、CPU101は、S311に戻って繰返し表示端末21との距離の監視と、所定の入力操作とを監視する(S311、S313)。
一方CPU101は、検出センサ110が前面のドアが開いた状態となっていることを検出している状態で、入力部107を介して作業者1よりパスワードの入力操作がなされたことを検出した場合(S314:YES)、予めハードディスク109に記憶されているパスワードと、入力されたパスワードとを比較照合する(S315)。ここで双方が一致しない場合には(S317:NO)、CPU101は入力されたパスワードが無効であると判断し、以下特段の処理を行うことなく機器メインタスクの処理を終了する。
予めハードディスク109に記憶されているパスワードと、入力されたパスワードとが一致する場合には(S317:YES)、CPU101は、表示端末21に対して、S313にて送信したマニュアルの表示データの表示を許可させるために、無線通信モジュール105を介して表示許可信号を送信する(S319)。次いでCPU101は、作業対象機器11を作業者1による作業が可能な状態とし、作業対象機器11が作業中の状態であることを示すために、作業モードフラグをONとする(S321)。
そしてこの状態でCPU101は、作業対象機器11と表示端末21との間の距離を監視する。作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離以上となった場合には、解除フラグがOFFとされる。これをCPU101が検出した場合には(S323:YES)、表示端末21が作業対象機器11から離隔してしまったため、継続して表示端末21の表示部22に表示データを表示させる必要はないと判断し、CPU101は機器メインタスクを終了させる。
一方、解除フラグはONとなっており、作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満となっている状態であっても(S323:NO)、前面のドアが閉鎖され、これを検出センサ110が検出した場合には、CPU101は作業者1の作業対象機器11に対する作業が終了したと判断する。このような場合には、表示端末21の表示部22に表示されている状態のマニュアルの表示データをこれ以上表示させてはならず、消去しなければならない。そこでCPU101は、作業終了フラグがOFFとされている場合には(S325:YES)、表示端末21に対して終了通知信号を送信し、表示端末21の表示部22に表示されている状態のマニュアルの表示データを消去させる(S327)。次いでCPU101は、作業対象機器11を作業者1による作業が不可能な状態とし、作業対象機器11が作業中でない状態であることを示すために、作業モードフラグをOFFとする(S328)。そして機器メインタスクを終了する。
またCPU101は、前面のドアは開放状態となっており、作業者1による作業が継続中であると判断した場合には(S325:NO)、CPU101はS311に戻って、繰り返し上述の処理を実行する。
以上説明したように、表示端末21は、作業対象機器11より受信した許可要求データを表示部22に表示させるので、予め許可要求データをメモリカード210に記憶しておく必要がなくなる。これにより、表示端末21が備えるべきメモリカード210の記憶容量を抑制し、表示端末21のコストを低く抑えることが可能となる。
また、表示端末21は作業対象機器11より受信した許可要求データを表示部22に表示させるので、作業対象機器11側で許可要求データの内容を変更することが可能となる。これにより、作業対象機器11毎で表示許可信号を送信させるために必要な入力操作の方法が異なる場合であっても、当該入力操作の方法を許可要求データとして表示端末21の表示部22に表示させることが可能となる。
さらに、作業対象機器11側で表示許可信号の送信のために必要な入力操作を変化させることにより、容易に表示許可信号を表示させないように制御することが可能となるので、表示端末21の表示部22に表示させる表示データの秘密性をさらに強く保持することが可能となる。
また、表示端末21は、作業対象機器11より受信したマニュアルの表示データを表示部22に表示させるので、予めマニュアルの表示データをメモリカード210のマニュアル記憶領域2101に記憶しておく必要がなくなる。これにより、表示端末21が備えるべきメモリカード210の記憶容量を抑制し、表示端末21にコストを低く抑えることが可能となる。
また、表示端末21は、マニュアルの表示データを表示部22に表示させない状態では、マニュアルの表示データはメモリカード210に記憶されない状態となるので、マニュアルの表示データが盗用されることを防止し、マニュアルの秘密性をさらに強く保持することが可能となる。
なお、図14のS215にてマニュアルの表示データを受信したか否かの判断を行うCPU201が、本発明の「表示データ判断手段」に相当し、許可要求データを受信したか否かの判断を行うCPU201が、本発明の「許可要求データ判断手段」に相当する。また、図14のS216にてマニュアルの表示データをマニュアル記憶領域2101に記憶する処理を行うCPU201が、本発明の「端末記憶制御手段」に相当する。また、図15のS227にて許可要求データを表示部22に表示させる制御を行うCPU201が、本発明の「第二表示制御手段」に相当する。
また、図3のハードディスク109が、本発明の「機器記憶手段」に相当し、図16のS312にて許可要求データを送信する制御を行うCPU101が、本発明の「表示指示送信制御手段」に相当し、S312にてマニュアルの表示データを送信する制御を行うCPU101が、本発明の「端末記憶制御手段」に相当する。
<第三の実施の形態>
以下に、本実施の形態の第三の実施の形態について、図面を参照して説明する。図17は、第三の実施の形態における表示端末21の電気的構成を示す模式図であり、図18は、第三の実施の形態における作業対象機器11の電気的構成を示す模式図である。また、図19は、第三の実施の形態における端末距離判断タスクのフローチャートである。また図20は、第三の実施の形態における機器距離判断タスクのフローチャートである。
なお、CPU201にて実行される他のタスク(端末受信タスク(図6参照)、端末入力監視タスク(図7参照)、端末メインタスク(図8、図9参照))は、既述の第一の実施の形態と同様であるので説明を省略する。また、図5に示す第一の実施の形態における端末距離判断タスクと共通する処理部分については、説明を省略又は簡略する。
また、CPU101にて実行される他のタスク(機器終了監視タスク(図12参照)、機器メインタスク(図13参照))は、記述の第一の実施の形態と同様であるので説明を省略する。また、図11に示す第一の実施の形態における機器距離判断タスクと共通する処理部分については、説明を省略又は簡略する。
第三の実施の形態では、表示端末21は、図17に示すように、第一の実施の形態におけるRFIDタグ206の代わりに、RFIDリーダ216を備えている。また作業対象機器11は、図18に示すように、第一の実施の形態におけるRFIDリーダ106の代わりに、RFIDタグ116を備えている。そして、表示端末21は、RFIDリーダ216より送信した信号電波に対して、作業対象機器11が備えるRFIDタグ116より応答信号を受信した場合に、表示端末21と作業対象機器11との間の距離が閲覧可能距離未満であると判断する。また、作業対象機器11は、表示端末21が備えるRFIDリーダ216より送信された信号電波を受信できた場合に、作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満であると判断する。以上の処理を実行することによって、表示端末21及び作業対象機器11は双方間の距離を判断している。なお、表示端末21、及び作業対象機器11とも、その他の構成は第一の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
図19を参照し、端末距離判断タスクの処理について説明する。端末距離判断タスクでは、CPU201は、表示端末21と作業対象機器11との距離が閲覧可能距離未満となるかどうかを継続して監視している。図19に示すように、CPU201は、はじめに電池接続センサ215より通知される電池電圧を監視する(S251)。ここで、電池接続センサ215より通知された電池電圧が所定値未満となっており、電池213が取り外されたと判断した場合には(S251:YES)、継続中の処理を終了し、後処理(設定パラメータ等のEEPROM204へのバックアップ)等を行った後、端末距離判断タスクの処理を終了する。
電源電圧監視機能にて検出された電圧が所定値以上であり、電源が切断されていないと判断した場合(S251:NO)、CPU201は、RFIDリーダ216を介して所定の信号電波を送信する(S253)。
次いでCPU201は、RFIDリーダ216を介し信号電波を受信したかどうかを判断する。ここで、表示端末21が作業対象機器11に近接した状態となり、S253にて送信された電波信号をRFIDタグ116にて受信した場合、応答信号がRFIDタグ116より送信される(S304、図20参照、後述)。そしてこの応答信号がRFIDリーダ216を介して受信され復調される。
CPU201は、RFIDリーダ216を介して応答信号を受信したと判断した場合(S255:YES)、CPU201は、作業対象機器11と表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満となっていると判断する。次いでCPU201は、作業対象機器11から所定距離内に表示端末21が存在していることを示すため、フラグ記憶領域2031に記憶されている第一許可フラグをONとする(S257)。そしてCPU201はS251の処理に戻り、継続して電源の接続状態の確認と、作業対象機器11と表示端末21との間の距離の監視を行う。
一方、CPU201は、RFIDリーダ216を介し応答信号を受信しなかった場合(S255:NO)、CPU201は、表示端末21から閲覧可能距離未満に作業対象機器11が存在していないと判断する。この場合CPU201は、フラグ記憶領域2031に記憶されている第一許可フラグをOFFとする(S259)。そしてCPU201はS251の処理に戻り、継続して電源の接続状態の確認と、作業対象機器11と表示端末21との間の距離の監視を行う。
図20を参照し、機器距離判断タスクのフローチャートについて説明する。機器距離判断タスクでは、CPU101は、CPU101に内蔵された電源電圧監視機能を使用し、電池電圧を監視する(S301)。ここで、電源電圧の低下を検出し、電源が切断されたと判断した場合には(S301:YES)、CPU101は、継続中の処理を終了し、後処理(設定パラメータ等のEEPROM104へのバックアップ)等を行った後、機器距離判断タスクの処理を終了する。
電源電圧監視機能による監視の結果、電源電圧の低下を検出せず、電源が接続されている状態であると判断した場合(S301:NO)、CPU101は、接続されているRFIDタグ116よりデータを受信したかどうかを判断する。ここで、表示端末21は、継続してRFIDリーダ216より信号電波を送信している(S253、図19参照)。そして表示端末21が作業対象機器11に近接した場合、RFIDリーダ216より送信された電波信号がRFIDタグ116を介して受信され復調される。
CPU101は、RFIDタグ116を介して復調信号を受信し、信号電波を受信したと判断した場合(S303:YES)、表示端末21との間の距離が閲覧可能距離未満となっていると判断する。この場合、CPU101は、RFIDタグ116を介してRFIDリーダ216に対して応答信号を送信する(S304)。次いでCPU101は、作業対象機器11から閲覧可能距離未満に表示端末21が存在していることを示すために、フラグ記憶領域1031に記憶されている解除フラグをONとする(S305)。そしてCPU101はS301の処理に戻り、継続して電源の接続状態の確認と、表示端末21と作業対象機器11との間の距離の監視を行う。
一方、CPU101は、RFIDタグ116を介して応答信号を受信しなかった場合(S303:NO)、CPU101は閲覧可能距離未満に表示端末21が存在していないと判断する。この場合CPU101は、フラグ記憶領域1031に記憶されている解除フラグをOFFとする(S307)。そしてCPU101はS301の処理に戻り、継続して電源の接続状態の確認と、表示端末21と作業対象機器11との間の距離の監視を行う。
以上説明したように、表示端末21はRFIDリーダ216を備えている。そして、RFIDリーダ216より送信される電波信号に対して、作業対象機器11が有するRFIDタグ116より返信される応答電波信号を受信可能であるか否かにより、表示端末との間の距離を判断する。これにより、安価で容易に表示端末との間の距離を判断することが可能となるので、表示端末21のコストを抑制することが可能となる。
また、作業対象機器11はRFIDタグ116を備えている。そして、RFIDリーダ216より送信される電波信号を受信可能であるか否かにより、表示端末21との間の距離を判断する。これにより、安価で容易に表示端末21との間の距離を判断することが可能となるので、作業対象機器11のコストを抑制することが可能となる。
マニュアル閲覧システム100の概要を示す模式図である。 表示端末21の電気的構成を示す模式図である。 作業対象機器11の電気的構成を示す模式図である。 マニュアル記憶領域211を示した模式図である。 端末距離判断タスクのフローチャートである。 端末受信タスクのフローチャートである。 端末入力監視タスクのフローチャートである。 端末メインタスクのフローチャートである。 データ表示処理のサブルーティンフローチャートである。 表示部22に表示された状態の許可要求データの一例を示している。 機器距離判断タスクのフローチャートである。 機器終了監視タスクのチャートである。 機器メインタスクのフローチャートである。 第二の実施の形態における端末受信タスクのフローチャートである。 第二の実施の形態におけるデータ表処理のフローチャートである。 第二の実施の形態における機器メインタスクのフローチャートである。 第三の実施の形態における表示端末21の電気的構成を示す模式図である。 第三の実施の形態における作業対象機器11の電気的構成を示す模式図である。 第三の実施の形態における端末距離判断タスクのフローチャートである。 第三の実施の形態における機器メインタスクのフローチャートである。
符号の説明
11 作業対象機器
21 表示端末
22 表示部
100 マニュアル閲覧システム
101 CPU
105 無線通信モジュール
106 RFIDリーダ
107 入力部
109 ハードディスク
110 検出センサ
116 RFIDタグ
201 CPU
205 無線通信モジュール
206 RFIDタグ
207 入力部
210 メモリカード
211 マニュアル記憶領域
216 RFIDリーダ
1031 フラグ記憶領域
2031 フラグ記憶領域
2101 マニュアル記憶領域

Claims (18)

  1. 作業対象機器におけるマニュアルの表示データを表示する表示端末であって、
    前記表示データを表示させる表示手段と、
    前記表示データを記憶する端末記憶手段と、
    前記作業対象機器より送信された信号を受信する端末受信手段と、
    前記作業対象機器との間の距離を判断する端末距離判断手段と、
    前記端末距離判断手段において、前記作業対象機器との間の距離が所定未満であると判断されている場合に、前記端末受信手段による信号の受信を許可し、前記作業対象機器より送信される信号を待ち受ける第一許可手段と、
    前記第一許可手段にて信号の受信が許可されている状態で、前記端末受信手段により信号を受信した場合に、当該信号が、前記表示手段への表示データの表示を許可するために前記作業対象機器に対して所定の入力がなされた場合に当該作業対象機器より送信される信号である表示許可信号であるか否かを判断する表示許可判断手段と、
    前記表示許可判断手段において、受信した信号が表示許可信号であると判断した場合に、前記表示データの前記表示手段への表示を許可する第二許可手段と、
    前記第二許可手段にて前記表示データの表示が許可された状態において、当該表示データを前記表示手段に表示させる制御を行う第一表示制御手段と
    を備えた表示端末。
  2. 前記第二許可手段にて前記表示手段への前記表示データの表示が許可されている状態で、前記端末距離判断手段において、前記作業対象機器との間の距離が所定以上であると判断された場合に、前記表示手段への前記表示データの表示を禁止する離隔禁止手段を備え、
    前記第一表示制御手段は、
    前記離隔禁止手段にて表示が禁止された場合には、前記表示手段に前記表示データを表示させないことを特徴とする請求項1に記載の表示端末。
  3. 前記第二許可手段にて前記表示手段への前記表示データの表示が許可されている状態で、前記端末受信手段により信号を受信した場合に、当該信号が、前記作業対象機器に対する所定の作業が終了した場合に当該作業対象機器より送信される信号である終了通知信号であるか否かを判断する終了通知判断手段と、
    前記終了通知判断手段において、受信した信号が前記終了通知信号であると判断した場合に、前記表示手段への前記表示データの表示を禁止する通知禁止手段と
    を備え、
    前記第一表示制御手段は、
    前記通知禁止手段にて表示が禁止された場合には、前記表示手段に前記表示データを表示させないことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示端末。
  4. 前記第一許可手段にて信号の受信が許可されている状態、または、前記第二許可手段にて前記表示手段への前記表示データの表示が許可されている状態で、前記端末受信手段により信号を受信した場合に、当該信号が、前記作業対象機器より送信される表示データであるか否かを判断する表示データ判断手段と、
    前記表示データ判断手段において、受信した信号が前記表示データであると判断した場合に、当該表示データを前記端末記憶手段に記憶する端末記憶制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示端末。
  5. 前記第一許可手段にて前記表示手段への前記表示データの表示が許可されている状態で、前記端末受信手段により信号を受信した場合に、当該信号が、前記作業対象機器より送信される表示データであって、当該作業対象機器に対して前記表示許可信号の送信を促すために前記表示手段に表示させる表示データである許可要求データであるか否かを判断する許可要求データ判断手段と、
    前記許可要求データ判断手段において、受信した信号が前記許可要求データであると判断した場合に、当該許可要求データを前記表示手段に表示させる制御を行う第二表示制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の表示端末。
  6. 前記端末記憶手段には、前記作業対象機器に対して前記表示許可信号の送信を促すために前記表示手段に表示させる表示データである許可要求データが記憶されており、
    前記第一許可手段にて前記表示手段への前記表示データの表示が許可されている状態で、前記端末受信手段により信号を受信した場合に、当該信号が、前記許可要求データの前記表示手段への表示を指示するために前記作業対象機器より送信される信号である表示指示信号であるか否かを判断する表示指示判断手段と、
    前記表示指示判断手段において、受信した信号が前記表示指示信号であると判断した場合に、前記許可要求データを前記表示手段に表示させる制御を行う第二表示制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の表示端末。
  7. RFIDリーダを備えており、
    前記端末距離判断手段は、
    前記作業対象機器に設けられているRFIDタグより送信される電波信号を前記RFIDリーダにて受信可能である場合に、当該作業対象機器との間の距離が所定未満であると判断し、
    前記RFIDタグより送信される電波信号が前記RFIDリーダにて受信不可能である場合に、前記作業対象機器との間の距離が所定以上であると判断することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の表示端末。
  8. RFIDタグを備えており、
    前記端末距離判断手段は、
    前記作業対象機器に設けられているRFIDリーダより送信される電波信号を前記RFIDタグにて受信可能である場合に、当該作業対象機器との間の距離が所定未満であると判断し、
    前記RFIDリーダより送信される電波信号が前記RFIDタグにて受信不可能である場合に、前記作業対象機器との間の距離が所定以上であると判断することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の表示端末。
  9. 前記表示データに関する指示を入力する端末入力手段を備え、
    前記第一表示制御手段は、
    前記第二許可手段において前記表示データの前記表示手段への表示が許可された状態で、前記端末入力手段より当該表示データの表示の指示が入力された場合に、当該表示データを前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の表示端末。
  10. 作業対象機器であって、
    入力を受け付けるための入力手段である機器入力手段と、
    前記作業対象機器のマニュアルの表示データを表示可能な表示端末に対して信号を送信する機器送信手段と、
    前記表示端末との間の距離を判断する機器距離判断手段と、
    前記機器距離判断手段において、前記表示端末との間の距離が所定未満であると判断されている場合に、前記機器入力手段に所定の入力がなされたか否かを判断する機器入力判断手段と、
    前記機器入力判断手段において、所定の入力がなされたと判断した場合に、前記表示端末に対して、データの表示を許可する信号である表示許可信号を前記機器送信手段より送信する制御を行う許可送信制御手段と
    を備えた作業対象機器。
  11. 前記作業対象機器に対する所定の作業が終了したことを検出する終了検出手段と、
    前記終了検出手段にて所定の作業が終了したことを検出した場合に、前記表示端末に対して所定の作業が終了したことを通知する為の信号である終了通知信号を前記機器送信手段より送信する制御を行う終了通知送信制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項10に記載の作業対象機器。
  12. マニュアルの表示データを記憶する機器記憶手段と、
    前記機器距離判断手段において、前記表示端末との間の距離が所定未満であると判断された場合、又は、前記機器入力判断手段にて所定の入力がなされたと判断された場合に、前記表示データを前記機器送信手段より送信する制御を行う表示データ送信制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項10又は11に記載の作業対象機器。
  13. 前記機器距離判断手段において、前記表示端末との間の距離が所定未満であると判断されている場合に、前記作業対象機器に対して前記表示許可信号の送信を促すために前記表示端末に表示させる表示データである許可要求データを、前記機器送信手段より送信する制御を行う許可要求送信制御手段を備えたことを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の作業対象機器。
  14. 前記機器距離判断手段において、前記表示端末との間の距離が所定未満であると判断されている場合に、前記作業対象機器に対して前記表示許可信号の送信を促すために前記表示端末に表示させる表示データである許可要求データの表示を指示する信号である表示指示信号を、前記機器送信手段より送信する制御を行う表示指示送信制御手段を備えたことを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の作業対象機器。
  15. RFIDリーダを備えており、
    前記機器距離判断手段は、
    前記表示端末に設けられているRFIDタグより送信される電波信号を前記RFIDリーダにて受信可能である場合に、当該表示端末との間の距離が所定未満であると判断し、
    前記RFIDタグより送信される電波信号が前記RFIDリーダにて受信不可能である場合に、前記表示端末との間の距離が所定以上であると判断することを特徴とする請求項10乃至14のいずれかに記載の作業対象機器。
  16. RFIDタグを備えており、
    前記機器距離判断手段は、
    前記表示端末に設けられているRFIDリーダより送信される電波信号を前記RFIDタグにて受信可能である場合に、当該表示端末との間の距離が所定未満であると判断し、
    前記RFIDリーダより送信される電波信号が前記RFIDタグにて受信不可能である場合に、前記表示端末との間の距離が所定以上であると判断することを特徴とする請求項10乃至14のいずれかに記載の作業対象機器。
  17. 前記機器入力判断手段において、所定の入力がなされたと判断した場合に、前記作業対象機器を所定の作業が可能なモードである作業可能モードに切り替えるモード切替手段を備えたことを特徴とする請求項10乃至16のいずれかに記載の作業対象機器。
  18. 作業対象機器と、当該作業対象機器のマニュアルの表示データを表示させる表示端末とから構成されるマニュアル閲覧システムであって、
    表示端末は、
    前記表示データを表示させる表示手段と、
    前記表示データを記憶する端末記憶手段と、
    前記作業対象機器より送信された信号を受信する端末受信手段と、
    前記作業対象機器との間の距離を判断する端末距離判断手段と、
    前記端末距離判断手段において、前記作業対象機器との間の距離が所定未満であると判断されている場合に、前記端末受信手段による信号の受信を許可し、前記作業対象機器より送信される信号を待ち受ける第一許可手段と、
    前記第一許可手段にて信号の受信が許可されている状態で、前記端末受信手段により信号を受信した場合に、当該信号が、前記表示手段への表示データの表示を許可するために前記作業対象機器に対して所定の入力がなされた場合において、当該作業対象機器より送信される信号である表示許可信号であるか否かを判断する表示許可判断手段と、
    前記表示許可判断手段において、受信した信号が表示許可信号であると判断した場合に、前記表示データの前記表示手段への表示を許可する第二許可手段と、
    前記第二許可手段にて前記表示データの表示が許可された状態において、当該表示データを前記表示手段に表示させる制御を行う第一表示制御手段と
    を備え、
    前記作業対象機器は、
    入力を受け付けるための入力手段である機器入力手段と、
    前記作業対象機器のマニュアルの表示データを表示可能な表示端末に対して信号を送信する機器送信手段と、
    前記表示端末との間の距離を判断する機器距離判断手段と、
    前記機器距離判断手段において、前記表示端末との間の距離が所定未満であると判断されている場合に、前記機器入力手段に所定の入力がなされたか否かを判断する機器入力判断手段と、
    前記機器入力判断手段において、所定の入力がなされたと判断した場合に、前記表示端末に対して、データの表示を許可する信号である表示許可信号を前記機器送信手段より送信する制御を行う許可送信制御手段と
    を備えたことを特徴とするマニュアル閲覧システム。
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