JP2010048459A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイクル構成機器の仕様によらず、冷媒不足状態を精度良く判定できる冷凍サイクル装置を提供する。
【解決手段】サイクルの循環冷媒流量Gr、外気温Tamから算出される冷媒側冷房能力Qerおよび蒸発器への送風空気量Ga、吸込側空気温度Tein、蒸発器の熱交換フィン温度Tef1から算出される空気側冷房能力Qeaが等しくなる蒸発器の冷媒蒸発温度を推定冷媒蒸発温度Tef2として、この推定冷媒蒸発温度Tef2と実際の冷媒蒸発温度として検出された熱交換フィン温度Tef1との差の絶対値が、基準差KTef以上となっている場合に冷媒不足状態になっていると判定する。これにより、サイクル構成機器の仕様によらず、冷媒不足状態を精度良く判定できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、サイクル内を循環する冷媒が不足している冷媒不足状態を判定可能に構成された冷凍サイクル装置に関する。
従来、特許文献1に、サイクル内を循環する冷媒が不足している冷媒不足状態を判定可能に構成された冷凍サイクル装置が開示されている。この特許文献1の冷凍サイクル装置では、圧縮機として、吐出圧力と吸入圧力との差圧ΔPに応じて吐出容量を変化させる容量制御弁を備える可変容量型圧縮機を採用している。
そして、高圧側圧力センサにより検出された高圧側冷媒圧力Pdから上述の差圧ΔPを減算した値Pd−ΔPを蒸発器における冷媒蒸発圧力として冷媒蒸発温度を求め、この冷媒蒸発温度と蒸発器吹出空気温度センサによって検出された吹出空気温度とを比較することで、冷媒不足状態を判定している。
特開2007−17110号公報
ところで、特許文献1の容量制御弁は、特許文献1の段落0042に記載されているように、制御装置から出力される制御電流値に応じた電磁力を発生させる電磁機構を有しており、この電磁機構による電磁力と上記の差圧による力とのバランスによって弁体部を変位させる構成になっている。
そして、特許文献1の冷凍サイクル装置では、制御電流値を変化させることによって可変容量型圧縮機の吐出容量を制御すると同時に、差圧ΔPそのものを制御している。つまり、制御電流値を決定することで吐出圧力と吸入圧力との目標差圧が決定されることになるので、この制御電流値に基づいて差圧ΔPを検出することができる。
しかしながら、特許文献1には、容量制御弁の制御態様が異なる冷凍サイクル装置、あるいは容量制御弁を備えていない冷凍サイクル装置等のように、圧縮機、容量制御弁等のサイクル構成機器の仕様が異なる冷凍サイクル装置における具体的な差圧検出手段について記載されていない。
つまり、特許文献1には、圧縮機、容量制御弁等のサイクル構成機器の仕様が異なる冷凍サイクル装置における冷媒不足状態の判定について一切開示されていない。
上記点に鑑み、本発明は、サイクル構成機器の仕様によらず、冷媒不足状態を精度良く判定できる冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、圧縮機(11)から吐出された冷媒を放熱させる放熱器(12)と、放熱器(12)にて放熱した冷媒を減圧させる減圧手段(13)と、減圧手段(13)にて減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器(14)と、蒸発器(14)へ向けて冷媒と熱交換する空気を送風する送風機(14a)と、サイクル内を循環する循環冷媒流量に相関を有する物理量を検出する流量検出手段(20a)と、室外空気の温度を検出する外気温検出手段(21)と、送風機(14a)から送風される送風空気量に相関を有する物理量を検出する送風量検出手段(20b)と、蒸発器(14)へ送風される空気の温度を検出する吸込側温度検出手段(24)と、蒸発器(14)から吹き出される空気の温度を検出する吹出側温度検出手段(25)と、少なくとも流量検出手段(20a)により検出された検出循環冷媒流量(Gr)、および、外気温検出手段(21)により検出された検出外気温(Tam)を用いて冷媒側冷房能力(Qer)を算出する冷媒側能力算出手段(S6)と、少なくとも送風量検出手段(20b)により検出された検出送風空気量(Ga)、吸込側温度検出手段(24)により検出された検出吸込側空気温度(Tein)、および、吹出側温度検出手段(25)により検出された検出吹出側空気温度(Tef1)を用いて空気側冷房能力(Qea)を算出する空気側能力算出手段(S7)と、空気側冷房能力(Qea)および冷媒側冷房能力(Qer)が等しくなる蒸発器(14)の冷媒蒸発温度を推定冷媒蒸発温度(Tef2)とする蒸発温度推定手段(S8)と、サイクル内を循環する冷媒が不足している冷媒不足状態であることを判定する冷媒不足判定手段(S9)とを備え、
冷媒不足判定手段(S9)は、前記推定冷媒蒸発温度(Tef2)と前記検出吹出側空気温度(Tef1)との差の絶対値が、予め定めた基準差(KTef)以上となったときに、前記冷媒不足状態であると判定する冷凍サイクル装置を特徴とする。
これによれば、空気側冷房能力(Qea)および冷媒側冷房能力(Qer)が等しくなる蒸発器(14)の冷媒蒸発温度を推定冷媒蒸発温度(Tef2)として、この推定冷媒蒸発温度(Tef2)と実際の冷媒蒸発温度と均等な検出吹出側空気温度(Tef1)とを比較することによって、冷媒不足状態を判定しているので、サイクル構成機器の仕様によらず、冷媒不足状態をその程度に応じて精度良く判定できる。
つまり、冷媒が若干不足している場合は、検出吹出側空気温度(Tef1)が蒸発器(14)流出冷媒の温度よりも低くなるので、冷媒側能力算出手段(S6)が実際の冷媒側冷房能力よりも小さく冷媒側冷房能力(Qer)を算出する。このため、後述する実施形態に詳述するように、推定冷媒蒸発温度(Tef2)が、検出吹出側空気温度(Tef1)に対して高い値に推定されて、冷媒不足状態を検出できる。
一方、冷媒が大きく不足している場合は、検出吸込側空気温度(Tein)と検出吹出側空気温度(Tef1)との差が小さくなるので、空気側能力算出手段(S7)が実際の空気側冷房能力よりも小さく空気側冷房能力(Qea)を算出する。このため、後述する実施形態に詳述するように、推定冷媒蒸発温度(Tef2)が、検出吹出側空気温度(Tef1)に対して低い値に推定され、冷媒不足状態を検出できる。
その結果、サイクル構成機器の仕様によらず、冷媒不足状態をその程度に応じて精度良く判定できる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の冷凍サイクル装置において、圧縮機(11)の冷媒吐出能力を変更する吐出能力変更手段(11a)と、吐出能力変更手段(11a)の作動を制御する吐出能力制御手段(20c)と、冷媒不足判定手段(S9)により冷媒不足状態であると判定された際に、これをユーザに警告する警告手段(34)とを備え、吐出能力制御手段(20c)は、冷媒不足状態であると判定されたときであって、かつ、検出吹出側空気温度(Tef1)が推定冷媒蒸発温度(Tef2)より高いときに、冷媒吐出能力を低下させることを特徴とする。
これによれば、冷媒不足状態であると判定されたときに、これをユーザに認識させることができるだけでなく、検出吹出側空気温度(Tef1)が推定冷媒蒸発温度(Tef2)よりも高いときは、吐出能力制御手段(20c)が冷媒吐出能力を低下させるので、サイクル内に封入された冷媒が大きく不足している場合には、圧縮機(11)の保護を図ることができる。
一方、検出吹出側空気温度(Tef1)が推定冷媒蒸発温度(Tef2)よりも高くなっていない場合、すなわち冷媒が若干不足している場合には、圧縮機(11)の冷媒吐出能力を低下させないので、冷媒不足状態であることをユーザに認識させながらも、冷凍サイクル装置に継続して冷房能力を発揮させることができる。
なお、本請求項の「冷媒吐出能力を低下させる」には、圧縮機(11)から吐出される冷媒の圧力および流量を低下させることのみを意味するだけでなく、圧縮機(11)の作動を停止させることも含む意味である。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の冷凍サイクル装置において、圧縮機(11)の冷媒吐出能力を変更する吐出能力変更手段(11a)と、吐出能力変更手段(11a)の作動を制御する吐出能力制御手段(20c)とを備え、吐出能力制御手段(20c)は、冷媒不足状態であると判定されたときに、冷媒吐出能力を低下させることを特徴とする。これによれば、冷媒不足状態であると判定されたときに、確実に圧縮機(11)の保護を図ることができる。
また、具体的に、請求項4に記載の発明のように、請求項2または3に記載の冷凍サイクル装置において、圧縮機は、吐出容量を変更可能に構成された可変容量型圧縮機(11)であり、吐出能力変更手段は、吐出容量を変更する容量制御弁(11a)であり、流量検出手段は、吐出能力制御手段(20c)から容量制御弁(11a)へ出力される制御信号(Ic)を検出することを特徴とする。
これによれば、制御信号(Ic)は、サイクル内を循環する循環冷媒流量に相関を有する物理量なので、サイクル内を循環する循環冷媒流量を容易に検出できる。
請求項5に記載の発明では、請求項1に記載の冷凍サイクル装置において、前記冷媒不足判定手段(S9)により前記冷媒不足状態であると判定された際に、これをユーザに警告する警告手段(34)を備えることを特徴とする。これによれば、冷媒不足状態であると判定されたときに、これをユーザに認識させることができる。
請求項6に記載の発明のように、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置において、冷媒側能力算出手段(S6)は、さらに、検出吹出側空気温度(Tef1)を用いて冷媒側冷房能力(Qer)を算出するようになっていてもよい。これにより、精度良く冷媒側冷房能力を算出でき、より一層、精度良く冷媒不足状態を判定できる。
請求項7に記載の発明のように、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置において、空気側能力算出手段(S7)は、さらに、空気の比熱(Ca)および蒸発器(14)の熱交換効率(φe)のうち、少なくとも1つを用いて空気側冷房能力(Qer)を算出するようになっていてもよい。これにより、精度良く空気側冷房能力を算出できるので、より一層、精度良く冷媒不足状態を判定できる。
請求項8に記載の発明のように、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置において、基準差(KTef)は、検出吹出側空気温度(Tef1)が推定冷媒蒸発温度(Tef2)より低いときに、冷媒不足判定手段(S9)が冷媒不足状態であることを判定可能な値に定められていることを特徴とする。これにより、冷媒不足状態の程度を確実に精度良く判定できる。
また、上述の特徴の冷凍サイクル装置において、請求項9に記載の発明のように、圧縮機(11)は、冷媒を臨界圧力以上となるまで昇圧するようになっていてもよいし、請求項10に記載の発明のように、冷媒は二酸化炭素であってもよい。
なお、この欄および特許請求の範囲に記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1〜9により、本発明の第1実施形態を説明する。本実施形態では、本発明の冷凍サイクル装置10を車両用空調装置に適用している。図1は、本実施形態の冷凍サイクル装置10の全体構成図である。
冷凍サイクル装置10では、冷媒として二酸化炭素を採用しており、圧縮機11の吐出冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上(超臨界状態)となる超臨界冷凍サイクルを構成している。さらに、この冷媒には圧縮機11を潤滑するための冷凍機油が混入されており、この冷凍機油は冷媒とともにサイクルを循環している。
圧縮機11は、冷凍サイクル装置10において、冷媒を吸入し、圧縮して吐出するもので、プーリおよびベルトを介して車両走行用エンジン(図示せず)から駆動力が伝達されて回転駆動される。
この圧縮機11は、後述する空調制御装置20から出力される制御信号によって吐出容量を連続的に変更可能に構成された周知の斜板式可変容量型圧縮機である。なお、吐出容量とは冷媒の吸入圧縮を行う作動空間の幾何学的な容積、すなわちピストンストロークの上死点と下死点との間のシリンダ容積である。
具体的には、圧縮機11は、吸入冷媒と吐出冷媒とを導入させる斜板室(図示せず)、斜板室へ導入させる吸入冷媒と吐出冷媒との割合を調整する電磁式容量制御弁11a、斜板室の圧力に応じて傾斜角度を変位させる斜板(図示せず)を有して構成されている。そして、この斜板の傾斜角度に応じてピストンストローク(吐出容量)が変更される。
電磁式容量制御弁11aは、圧縮機11の吸入冷媒圧力と吐出冷媒圧力との差圧による力を発生する圧力応動機構と、この差圧による力と対向する電磁力を発生する電磁機構とを内蔵しており、差圧による力と電磁力との釣り合いによって弁開度(吸入冷媒と吐出冷媒との割合)を調整して斜板室の圧力を変化させる。
また、電磁機構の電磁力は、空調制御装置20から出力される制御電流Icによって決定され、制御電流Icを増加させると、斜板室の圧力が低下して斜板の傾斜角度が増加する。これにより、ピストンストローク(吐出容量)が増加する。逆に、制御電流Icを減少させると、斜板室の圧力が上昇して斜板の傾斜角度が減少する。これにより、ピストンストローク(吐出容量)が減少する。
そして、この吐出容量の増減に応じて、圧縮機11の冷媒吐出能力が増減することになるので、本実施形態では、電磁式容量制御弁11aが吐出能力変更手段を構成する。また、本実施形態における制御電流Icと圧縮機11の吐出流量との関係は、図2の特性図に示されるように、制御電流Icの増加に伴って増加する。
従って、本実施形態の制御電流Icは、サイクル内を循環する循環冷媒流量に相関を有する物理量であり、空調制御装置20では、制御電流Icを流量検出手段としての流量検出回路20aにて検出して循環冷媒流量Grを求めている。なお、このような循環冷媒流量制御機能を持つように構成された容量制御弁および可変容量型圧縮機については、特開2001−173556号公報等を参照することができる。
さらに、本実施形態の圧縮機11では吐出容量を約0%とすることができるので、上述の如く、圧縮機11をプーリおよびベルトを介して車両走行用エンジンに常時連結するクラッチレスの構成とすることができる。もちろん、電磁クラッチを介して車両走行用エンジンから動力を伝達できるようにしてもよい。
圧縮機11の冷媒吐出側には、放熱器12が接続されている。放熱器12は、圧縮機11から吐出された高温高圧冷媒と冷却ファン12aにより送風される外気(車室外空気)とを熱交換させて、高圧冷媒を放熱させる放熱用熱交換器である。
冷却ファン12aは、後述する空調制御装置20から出力される制御電圧によって回転数(送風空気量)が制御される電動式送風機である。なお、本実施形態の冷凍サイクル装置10では、超臨界冷凍サイクルを構成しているので、放熱器12を通過する冷媒は、凝縮することなく超臨界状態のまま放熱する。
放熱器12の出口側には、圧力制御弁13が接続されている。圧力制御弁13は、放熱器12から流出した高圧冷媒を減圧させる減圧手段としての機能を果たすとともに、高圧側冷媒圧力が、サイクルの成績係数(COP)を略最大とする目標高圧となるように、弁開度(絞り開度)が機械的機構にて調整される高圧制御手段としての機能を果たす。
具体的には、圧力制御弁13は、放熱器12出口側と圧力制御弁13入口側との間に設けられた感温部13aを有し、この感温部13aの内部に放熱器12出口側の高圧冷媒の温度に対応した圧力を発生させ、感温部13aの内圧と放熱器12出口側の冷媒圧力とのバランスで圧力制御弁13の弁開度を調整するようになっている。
これにより、高圧側冷媒圧力を放熱器12の出口側の高圧側冷媒温度により決まる目標高圧に調整できる。このような高圧制御機能を持つ圧力制御弁13については、特開2000−81157号公報等を参照できる。
圧力制御弁13の出口側には、蒸発器14が接続されている。蒸発器14は、圧力制御弁13にて減圧された低圧冷媒と送風ファン14aから送風された送風空気とを熱交換させて、低圧冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる吸熱用熱交換器である。
また、送風ファン14aは、空調制御装置20から出力される制御電圧BLVによって回転数(送風空気量)が制御される電動式送風機である。従って、本実施形態の制御電圧BLVは、送風ファン14aから蒸発器14へ送風される送風空気量に相関を有する物理量であり、空調制御装置20では、制御電圧BLVを送風量検出手段としての送風量検出回路20bにて検出して送風空気量Gaを求めている。
なお、蒸発器14は、車両用空調装置の室内空調ユニットにおいて車室内送風空気の空気通路を形成する図示しないケース内に配置されており、このケース内の蒸発器14の空気流れ下流側には、蒸発器14にて冷却された送風空気とエンジン冷却水とを熱交換させて送風空気を再加熱する加熱手段であるヒータコア等が配置されている。これにより、空調対象空間である車室内へ吹き出される車室内送風空気が温度調整される。
蒸発器14の冷媒流出口側には、アキュムレータ15が接続されている。アキュムレータ15は、蒸発器14から流出した冷媒を液相冷媒と気相冷媒に分離するとともに、サイクル内の余剰液相冷媒を蓄える気液分離器である。また、アキュムレータ15には、気相冷媒を流出させる気相冷媒出口が設けられており、この気相冷媒出口は圧縮機11の冷媒吸入側に接続されている。
次に、本実施形態の電気制御部の概要を説明する。空調制御装置20は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成される。そして、そのROM内に記憶された制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、上述の各種電気式アクチュエータ11a、12a、14a等の作動を制御する。
なお、空調制御装置20は、各種電気式アクチュエータを制御する制御手段が一体に構成されたものであるが、本実施形態では、特に、空調制御装置20のうち電磁式容量制御弁11aの作動を制御するハードウェアおよびソフトウエアの構成を吐出能力制御手段20cとする。
また、空調制御装置20の入力側には、空調用センサ群21〜26および車室内に配置された操作パネル30が接続されており、空調用センサ群21〜26の検出信号および操作パネル30に設けられた各種操作スイッチ31〜33の操作信号等が入力される。
空調用センサ群としては、具体的に、外気温Tamを検出する外気温センサ21、内気温Trを検出する内気温センサ22、車室内に入射する日射量Tsを検出する日射センサ23、送風ファン14aから蒸発器14へ向けて送風される吸込側空気温度Teinを検出する吸込側温度検出手段としての吸込側空気温度センサ24、蒸発器14から吹き出される吹出側空気温度を検出する吹出側温度検出手段としての吹出側空気温度センサ25、圧縮機11から吐出される吐出冷媒圧力Pdを検出する高圧圧力センサ26等が設けられる。
なお、本実施形態では、吹出側空気温度センサ25として、蒸発器14の熱交換フィンに取り付けられたサーミスタを採用しており、蒸発器14の冷媒流入口近傍の熱交換フィン温度Tef1を検出している。
操作パネル30の操作スイッチとしては、具体的に、車両用空調装置の作動指令信号を出力するエアコンスイッチ31、空調状態の自動制御を要求する自動制御要求信号を出力するオートスイッチ32、冷却対象空間である車室内の目標温度Tsetを設定する目標温度設定手段をなす温度設定スイッチ33等が設けられる。
さらに操作パネル30の表示板には、後述する冷媒不足判定手段によって、サイクル内を循環する冷媒が不足している冷媒不足状態であることが判定された際に、これを乗員に警告する警告手段としての警告灯34が設けられている。
また、空調制御装置20の出力側には、圧縮機11の電磁式容量制御弁11a、冷却ファン12a、送風ファン14aの電動モータ等の電気式アクチュエータおよび操作パネル30の入力側が接続され、これらの機器の作動が空調制御装置20の出力信号により制御される。
次に、上記構成の本実施形態の作動を図3に基づいて説明する。図3は、空調制御装置20が実行する制御処理を示すフローチャートである。この制御処理は、図示しない車両の始動スイッチ(イグニッションスイッチ)の投入状態において、オートスイッチ32が投入(ON)されるとスタートする。
まず、図3に示すように、ステップS1ではフラグ、タイマ等の初期化がなされ、次のステップS2にて、センサ群21〜26により検出された検出信号、および、操作パネル30の操作信号を読込む。
次に、ステップS3にて、車室内吹出空気の目標吹出温度TAOを算出する。この目標吹出温度TAOは空調熱負荷変動および温度設定スイッチ33により設定した設定温度Tsetに基づいて、下記数式F1により算出される。
TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C…(F1)
なお、Kset、Kr、Kam、Ksは制御ゲインであり、Cは補正用の定数である。
次に、ステップS4にて、圧縮機11を除く、各種空調制御機器の制御状態を決定する。すなわち、空調制御装置20の出力側に接続された各種電気式アクチュエータのうち、電磁式容量制御弁11aを除く、冷却ファン12aの電動モータへ出力される制御信号、送風ファン14aの電動モータへ出力される制御信号等が決定される。
例えば、送風ファン14aの電動モータへ出力される制御信号(制御電圧BLV)については、目標吹出温度TAOに基づいて、予め空調制御装置20に記憶された制御マップを参照して、TAOに応じて適切な送風量となるように決定する。
より具体的には、TAOの極低温域(最大冷房域)および極高温域(最大暖房域)で制御電圧BLVを最大値として、送風量を最大風量とする。TAOが極低温域から中間温度域に向かって上昇、あるいは、TAOが極高温域から中間温度域に向かって低下するに伴って、制御電圧BLVを減少させて送風量を減少させる。また、TAOが所定の中間温度域内に入ると、制御電圧BLVを最小値として、送風量を最小風量とする。
次に、ステップS5にて、蒸発器14における目標冷媒蒸発温度TEOを決定するとともに、圧縮機11の冷媒吐出能力を決定する。具体的には、目標吹出温度TAOに基づいて、予め空調制御装置20に記憶された制御マップを参照して、TAOの増加に伴って目標冷媒蒸発温度TEOが増加するように決定する。
そして、吹出側空気温度センサ25により検出された熱交換フィン温度Tef1と目標冷媒蒸発温度TEOとの偏差En(Te−TEO)を算出し、この偏差Enに基づいて、Tef1がTEOに近づくように比例積分制御(PI制御)によるフィードバック制御手法によって、電磁式容量制御弁11aへ出力する制御電流Icを決定する。
次に、ステップS6にて、冷媒側冷房能力Qerが算出される。なお、冷媒側冷房能力Qerは、蒸発器14において冷媒が空気から吸熱する総熱量である。
この冷媒側冷房能力Qerは、流量検出回路20aにて検出された制御電流Icから求められる循環冷媒流量Gr、外気温センサ21により検出された外気温Tam、および、吹出側空気温度センサ25により検出された熱交換フィン温度Tef1に基づいて、下記数式F2により算出される。
Qer=Gr×Ie…(F2)
ここで、Ieは蒸発器14出口側冷媒の出口側エンタルピIeoと蒸発器14入口側冷媒の入口側エンタルピIeiとのエンタルピ差である。このIeの詳細については、図4により説明する。なお、図4は、本実施形態の冷凍サイクル装置10の通常運転時における冷媒の状態を示すモリエル線図である。
図4において、点Roは放熱器12出口側の冷媒の状態を示している。この点Roにおける冷媒温度は、一般的に、外気温Tamと略同等となるので、外気温Tamから入口側エンタルピIeiを推定できる。また、蒸発器14の出口にはアキュムレータ15が接続されているので、熱交換フィン温度Tef1から蒸発器14の冷媒蒸発圧力を推定し、飽和ガス線との交点から出口側エンタルピIeoを推定することができる。
従って、本実施形態における制御ステップS6は、冷媒側能力算出手段を構成している。なお、本実施形態のように冷媒として二酸化炭素を採用する冷凍サイクル装置10では、飽和ガス線の勾配が大きく、蒸発器14の冷媒蒸発圧力の変化に対するIeoの変化が小さい。
そこで、Ieoを固定値として空調制御装置20に記憶しておき、冷媒側冷房能力Qerを算出してもよい。この場合は、吹出側空気温度センサ25により検出された熱交換フィン温度Tef1を用いることなく、冷媒側冷房能力Qerを算出することができる。
次に、ステップS7にて、空気側冷房能力Qeaが算出される。なお、空気側冷房能力Qeaは、蒸発器14において空気が冷媒に放熱する総熱量である。
この空気側冷房能力Qeaは、送風量検出回路20bにより検出された送風空気量Ga、吸込側空気温度センサ24により検出された吸込側空気温度Tein、吹出側空気温度センサ25により検出された熱交換フィン温度Tef1等に基づいて、下記数式F3により算出される。
Qea=φe・Ca・Ga(Tein−Tef1)…(F3)
ここで、φeは蒸発器14の熱交換効率であり、Caは空気の比熱である。
従って、本実施形態における制御ステップS7は、空気側能力算出手段を構成している。なお、φeおよびCaの代わりに、予め補正用定数として空調制御装置20に記憶された値を用いて空気側冷房能力Qeaを算出してもよい。
次に、ステップS8では、ステップS6およびS7にて算出された冷媒側冷房能力Qerおよび空気側冷房能力Qeaに基づいて、推定蒸発冷媒温度Tef2を推定する。この推定蒸発冷媒温度Tef2の推定の詳細については、図5により説明する。
図5の横軸は蒸発器14における冷媒蒸発温度(冷媒蒸発圧力)を示し、縦軸は冷房能力を示している。さらに、実線は冷媒蒸発温度による冷媒側冷房能力Qerの変化、破線は冷媒蒸発温度による空気側冷房能力Qeaの変化を示している。
前述の如く、冷媒側冷房能力Qerは、蒸発器14において冷媒が空気から吸熱する総熱量であり、空気側冷房能力Qeaは、蒸発器14において空気が冷媒に放熱する総熱量である。従って、蒸発器14においては、冷媒側冷房能力Qer=空気側冷房能力Qeaとなるバランス点(等しくなる点)で熱交換が行われることになる。
そこで、ステップS8では、Qer=Qeaとなる冷媒蒸発温度を推定冷媒蒸発温度Tef2として推定する。従って、本実施形態における制御ステップS8は、蒸発温度推定手段を構成している。
次に、ステップS9では、推定冷媒蒸発温度Tef2と熱交換フィン温度Tef1との差の絶対値が、予め定めた基準差KTef以上となっているか否かを判定する。推定冷媒蒸発温度Tef2と熱交換フィン温度Tef1との差の絶対値が基準差KTef以上となっている場合は、サイクル内を循環する冷媒が不足している冷媒不足状態であるものとしてステップS10へ進む。
従って、本実施形態における制御ステップS9は、冷媒不足判定手段を構成している。なお、この基準差KTefの詳細については後述する。さらに、ステップS10では、警告灯34を点灯させてステップS11へ進む。ステップS11では、推定冷媒蒸発温度Tef2が熱交換フィン温度Tef1より高くなっているか否かを判定する。
ステップS11にて、熱交換フィン温度Tef1が推定冷媒蒸発温度Tef2より高くなっている場合は、蒸発器14へ流入する冷媒が殆ど気相状態になっている程度に、冷媒が大きく不足しているものとしてステップS12へ進む。このように冷媒が大きく不足していると、圧縮機11を潤滑するために冷媒中に混入された冷凍機油を圧縮機11へ戻すことができなくなり、圧縮機11の潤滑不足が生じ、その耐久寿命に悪影響を及ぼす。
そこで、ステップS12では、圧縮機11の冷媒吐出能力を低下させてステップS13へ進む。具体的には、本実施形態のステップS12では、冷媒吐出能力が0となるように制御電流Icを変更して、実質的に圧縮機11の作動を停止させる。
一方、ステップS11にて、熱交換フィン温度Tef1が推定冷媒蒸発温度Tef2より高くなっていない場合は、蒸発器14へ流入する冷媒が気液二相状態になっている程度に、冷媒が若干不足しているものとして、ステップS13へ進む。このように冷媒が若干不足している程度では、圧縮機11に冷凍機油を戻すことができ、圧縮機11の耐久寿命に悪影響を及ぼすことはない。
また、ステップS9にて、推定冷媒蒸発温度Tef2と熱交換フィン温度Tef1との差の絶対値が基準差KTef以上となっていない場合は、冷媒不足状態になっていないものとしてステップS13へ進む。
ステップS13では、上記ステップS4、S5、S12にて決定された制御状態が得られるように、空調制御装置20より電気式アクチュエータに対して制御信号が出力される。次のステップS14で制御周期τの間待機し、制御周期τの経過を判定するとステップS2に戻るようになっている。
従って、本実施形態では、冷媒不足判定手段を構成する制御ステップS9にて、冷媒不足状態になっていないものと判定された場合には、圧縮機11から吐出された冷媒は、放熱器12にて放熱し、圧力制御弁13にて減圧される。この際、圧力制御弁13の弁開度が、高圧側冷媒圧力がCOPを略最大とする目標高圧となるように制御されるので、高いCOPを発揮させながら冷凍サイクル装置10を作動させることができる。
圧力制御弁13にて減圧された冷媒は、蒸発器14に流入する。そして、蒸発器14に流入した冷媒は、車室内送風空気から吸熱して蒸発する。これにより、車室内送風空気を冷却することができる。蒸発器14にて蒸発した冷媒はアキュムレータ15にて気液分離されて、アキュムレータ15から流出した気相冷媒は、圧縮機11に吸入されて再び圧縮される。
さらに、本実施形態では、冷媒不足判定手段を構成する制御ステップS9において、空気側冷房能力Qeaおよび冷媒側冷房能力Qerが等しくなる蒸発器14の冷媒蒸発温度を推定冷媒蒸発温度Tef2として、この推定冷媒蒸発温度Tef2を実際の冷媒蒸発温と均等な熱交換フィン温度Tef1と比較して冷媒不足状態を判定しているので、サイクル構成機器の仕様によらず、冷媒不足状態をその程度に応じて精度良く判定できる。
このことを図6に基づいて、より詳細に説明する。図6は、サイクル内に封入された冷媒の封入量の変化に対する、熱交換フィン温度Tef1の実測値(太実線)、推定冷媒蒸発温度Tef2(太一点鎖線)、圧縮機11吐出冷媒圧力の実測値(細二点鎖線)、圧縮機11吸入冷媒圧力の実測値(細一点鎖線)、循環冷媒流量Gr(細実線)、および、蒸発器14出口側冷媒の過熱度の実測値(点線)の変化を示すグラフである。なお、図6の横軸は正規封入量に対する冷媒封入量比を示している。
ここで、車両用空調装置に適用される一般的な冷凍サイクル装置では、経時的に発生する冷媒漏れを考慮して、冷凍サイクル装置が適切に冷房能力を発揮できる冷媒封入量よりも多い値を正規封入量としている。例えば、本実施形態では、図6に示すように、正規封入量に対して70%の封入量となっても、冷房能力を発揮できる。従って、本実施形態では、正規封入量に対して70%程度以下になっていることを冷媒不足状態とする。
図6に示すように、蒸発器14へ流入する冷媒が正規封入量に対して60%〜70%となる場合、すなわち、蒸発器14へ流入する冷媒が気液二相状態になっている程度に、冷媒が若干不足している冷媒不足状態では、熱交換フィン温度Tef1の実測値が推定冷媒蒸発温度Tef2よりも急激に低くなる。
これは、冷凍サイクル装置内の冷媒が不足し始めた事によって、サイクル中の必要な冷媒量を確保することができず、サイクル内の冷媒密度が低下するため、低圧圧力がより密度の低い方(圧力の低い方)へ遷移するためである。
一方、蒸発器14では、冷媒不足状態となっているので、蒸発器14出口側冷媒の気相冷媒が送風ファン14aから送風された送風空気によって加熱されて、蒸発器14出口側冷媒の過熱度が上昇し始める。このため、蒸発器14冷媒流入口近傍の熱交換フィン温度の検出値であるTef1が蒸発器14流出冷媒の温度よりも低くなる。
このため、上述の式F2のエンタルピ差Ieが実際のエンタルピ差よりも小さくなり、制御ステップS6で算出される冷媒側冷房能力Qerが実際の値よりも小さくなる。従って、冷媒が若干不足している冷媒不足状態では、図7に示すように、冷媒側冷房能力Qer=空気側冷房能力Qeaとなるバランス点も、実際のバランス点よりも高い温度となり、推定冷媒蒸発温度Tef2が実際の冷媒蒸発温度よりも高い値に推定される。
さらに、蒸発器14へ流入する冷媒が正規封入量に対して60%程度よりも少なくなる場合、すなわち、蒸発器14へ流入する冷媒が殆ど気相状態になっている程度に冷媒が大きく不足している場合は、蒸発器14において冷媒が殆ど吸熱作用を発揮しないので、吸込側空気温度Teinと熱交換フィン温度Tef1との差が小さくなる。
このため、上述の式F3の(Tein−Tef1)が小さくなり、制御ステップS7で算出される空気側冷房能力Qeaが実際の値よりも小さくなる。従って、冷媒が大きく不足している冷媒不足状態では、図8に示すように、冷媒側冷房能力Qer=空気側冷房能力Qeaとなるバランス点も、実際のバランス点よりも低い温度となり、推定冷媒蒸発温度Tef2が実際の冷媒蒸発温度よりも低い値に推定される。
そこで、本実施形態では、制御ステップS9にて、推定冷媒蒸発温度Tef2と熱交換フィン温度Tef1との差の絶対値が予め定めた基準差KTef以上となっているか否かを判定しているので、冷媒不足状態であることを確実に判定できる。さらに、制御ステップS11にて、熱交換フィン温度Tef1と推定冷媒蒸発温度Tef2との高低を比較しているので、冷媒不足状態の程度についても精度良く判定できる。
また、本実施形態では、制御ステップS9で用いる基準差KTefを、熱交換フィン温度Tef1が推定冷媒蒸発温度Tef2より低いとき、すなわち冷媒が若干不足しているときであっても、冷媒不足状態であることを判定できる値に決定している。従って、冷媒不足状態の程度を、確実に、精度良く判定できる。
具体的には、本実施形態では、図6に示すように、冷媒封入量が68%程度まで低下した場合を基準として、基準差KTefを5℃と設定しているが、例えば、冷媒封入量が65%程度まで低下した場合を基準とする場合は、基準差KTefを10℃程度としても冷媒不足状態であることを判定できる。
なお、本発明者らの検討によれば、この基準差KTefは、本実施形態の如く吹出側空気温度センサ25として、蒸発器14の熱交換フィンに取り付けられたサーミスタを採用する場合、サーミスタの蒸発器14の取付位置に応じて変化させることが望ましいことも判明している。このことを図9を用いて説明する。
図9は、図6に対応するグラフであって、吹出側空気温度センサ25としてのサーミスタを、蒸発器14の冷媒流入口近傍の熱交換フィンに取り付けた場合の熱交換フィン温度Tef1(太実線)の変化(図6と同様)と、蒸発器14の冷媒流路の略中間位置(蒸発器14冷媒流入口と冷媒流出口との略中間位置)に位置する熱交換フィンに取り付けた場合の熱交換フィン温度Tef1(太二点鎖線)の変化を比較したものである。
なお、図9では、図示の明確化のため、図6に対して、圧縮機11吐出冷媒圧力の実測値、圧縮機11吸入冷媒圧力の実測値、循環冷媒流量Gr(細実線)、および、蒸発器14出口側冷媒の過熱度の実測値を省略している。
図9に示すように、吹出側空気温度センサ25としてのサーミスタを冷媒流入口近傍から離して、蒸発器14の冷媒流路の略中間位置に位置する熱交換フィンに取り付けると、冷媒が若干不足している場合の熱交換フィン温度Tef1の実測値の低下度合が小さくなるとともに、冷媒封入量の低下に伴う熱交換フィン温度Tef1の実測値の温度上昇の開始が早くなる。
このため、サーミスタを蒸発器14の冷媒流路の略中間位置に位置する熱交換フィンに取り付けると、冷媒流入口近傍の熱交換フィンに取り付ける場合に対して、冷媒不足判定手段(ステップS9)にて、冷媒が若干不足している冷媒不足状態を判定しにくくなる。従って、吹出側空気温度センサ25としてのサーミスタは、蒸発器14の冷媒流出口近傍よりも蒸発器14の冷媒流入口近傍に取り付けることが望ましい。
なお、吹出側空気温度センサ25としてのサーミスタの搭載の都合で、蒸発器14の冷媒流路の略中間位置に取り付ける場合は、具体的に、冷媒封入量が68%程度まで低下した場合を基準とする際には、基準差Ktefを3℃程度とし、冷媒封入量が65%程度まで低下した場合を基準とする際には、基準差Ktefを5℃程度とすればよい。
さらに、本実施形態では、制御ステップS9にて(冷媒不足判定手段)にて、冷媒不足状態であることが検出された場合には、その程度によらず、ステップS10にて、警告灯を点灯させるので、ユーザに冷媒不足状態を認識させることができる。
しかも、ステップS11にて、冷媒が大きく不足していると判定された場合には、ステップS12にて圧縮機11を停止させるので、圧縮機11の潤滑不足を回避して圧縮機11の保護を図ることができる。
一方、ステップS11にて、冷媒が若干不足していると判定された場合には、圧縮機11の冷媒吐出能力を低下させないので、冷媒不足状態であることをユーザに認識させながらも、冷凍サイクル装置に継続して冷房能力を発揮させることができる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、冷媒不足状態であることが判定された場合には、警告灯34を点灯させ、さらに、冷媒が大きく不足している場合のみ、圧縮機11を停止させた例を説明したが、本実施形態では、図10のフローチャートに示すように、冷媒不足状態であることが判定された場合には、警告灯34を点灯させるとともに、圧縮機11を停止させている。
具体的には、本実施形態では、第1実施形態の図3のフローチャートに対して、制御ステップS11を廃止して、制御ステップS10の次に圧縮機11を停止させる制御ステップS12を実行する。その他の構成および制御は、第1実施形態と同様である。従って、本実施形態では、制御ステップS9にて冷媒不足状態であると判定されたときに、確実に圧縮機11の保護を図ることができる。
さらに、本実施形態において、制御ステップS12を廃止して、冷媒不足状態であることが判定された場合には、警告灯34を点灯させるようにしてもよい。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の各実施形態では、圧縮機11として可変容量型圧縮機を採用し、流量検出手段としての流量検出回路20aが、サイクル内を循環する循環冷媒流量に相関を有する物理量として、圧縮機11の容量制御弁11aに出力される制御電流Icを検出した例を説明したが、流量検出手段はこれに限定されない。
例えば、流量検出手段として、サイクル内を循環する循環冷媒流量を直接検出する流量センサを採用してもよい。具体的には、差圧式流量センサ、熱線式流量センサのような、質量流量センサを採用することができる。
また、圧縮機11として、電動圧縮機を採用する場合は、流量検出手段として、電動圧縮機の回転数を検出する回転数センサを採用できる。さらに、電動圧縮機の電動モータに出力される制御信号(制御電圧、制御周波数等)を検出するセンサを採用してもよい。
(2)上述の各実施形態では、送風量検出手段としての送風量検出回路20bが、送風ファン14aから送風される送風空気量に相関を有する物理量として、送風ファン14aの電動モータに出力される制御電圧BLVを検出した例を説明したが、送風量検出手段は、これに限定されない。例えば、送風量検出手段として、蒸発器14へ送風される送風量を直接検出する流量センサを採用してもよい。
(3)上述の各実施形態の冷凍サイクル装置10に対して、放熱器12出口側冷媒と圧縮機11吸入側冷媒とを熱交換をさせる内部熱交換器を設けてもよい。これにより、蒸発器14における入口側冷媒と出口側冷媒とのエンタルピ差(冷凍能力)を増大することができる。
なお、内部熱交換器を設ける場合は、制御ステップS6にて、冷媒側冷房能力Qerを算出する際に、内部熱交換器によるエンタルピ差の増大量を数式F2のエンタルピ差Ieに加算すればよい。また、内部熱交換器における熱交換量相当量は、熱交換フィン温度Tef1、循環冷媒流量Gr、内部熱交換器の熱交換効率φ等から算出することができる。
(4)上述の各実施形態では、冷媒不足状態であることが判定された場合に、制御ステップS12にて、実質的に圧縮機11の作動を停止させた例を説明したが、圧縮機11の耐久寿命を悪化させない程度に、冷媒吐出能力を低下させて圧縮機11を継続作動させてもよい。これにより、冷凍サイクル装置の冷房能力は低下するものの、冷凍サイクル装置に継続して冷房能力を発揮させることができる。
(5)上述の実施形態では、警告手段として警告灯を採用しているが、例えば、音による警告を発する音響機器や振動によって警告を発する振動機器等を採用してもよい。
(6)上述の実施形態では、本発明の冷凍サイクル装置10を車両用空調装置に適用した例を説明しているが、本発明の適用はこれに限定されない。例えば、業務用冷蔵冷凍装置、家庭用冷蔵庫等に適用してもよい。また、冷媒も二酸化炭素に限定されることなく、フロン系冷媒、HC系冷媒を採用してもよい。
(7)上述の実施形態では、放熱器12を冷媒と外気とを熱交換させる室外側熱交換器とし、蒸発器14を室内側熱交換器として車室内の冷却用に適用しているが、蒸発器14を外気等の熱源から吸熱する室外側熱交換器として構成し、放熱器12を空気あるいは水等の被加熱流体を加熱する室内側熱交換器として構成するヒートポンプサイクルに本発明を適用してもよい。
第1実施形態の冷凍サイクル装置の全体構成図である。 第1実施形態の制御電流と循環冷媒流量との関係を示す特性図である。 第1実施形態の車両用空調装置の制御の示すフローチャートである。 第1実施形態の冷凍サイクル装置の冷媒の状態を示すモリエル線図である。 第1実施形態の冷媒側冷房能力および空気側冷房能力の変化を示すグラフである。 第1実施形態の冷媒封入量の変化に対する熱交換フィン温度、推定冷媒蒸発温度等の変化を示すグラフである。 第1実施形態の冷媒不足状態における冷媒側冷房能力および空気側冷房能力の変化を示すグラフである。 第1実施形態の別の冷媒不足状態における冷媒側冷房能力および空気側冷房能力の変化を示すグラフである。 第1実施形態の吹出側空気温度センサ取付位置による熱交換フィン温度の変化を示すグラフである。 第2実施形態の車両用空調装置の制御の示すフローチャートである。
符号の説明
11 圧縮機
12 放熱器
13 圧力制御弁
14 蒸発器
14a 送風ファン
20a 流量検出回路
20b 送風量検出回路
21 外気温センサ
24 吸込側空気温度センサ
25 吹出側空気温度センサ
34 警告灯
S6 冷媒側能力算出手段
S7 空気側能力算出手段
S8 蒸発温度推定手段
S9 冷媒不足判定手段
Qer 冷媒側冷房能力
Qea 空気側冷房能力
Tef1 熱交換フィン温度
Tef2 推定冷媒蒸発温度
Tein 吸込側空気温度
KTef 基準差

Claims (10)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、
    前記圧縮機(11)から吐出された冷媒を放熱させる放熱器(12)と、
    前記放熱器(12)にて放熱した冷媒を減圧させる減圧手段(13)と、
    前記減圧手段(13)にて減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器(14)と、
    前記蒸発器(14)へ向けて冷媒と熱交換する空気を送風する送風機(14a)と、
    サイクル内を循環する循環冷媒流量に相関を有する物理量を検出する流量検出手段(20a)と、
    前記室外空気の温度を検出する外気温検出手段(21)と、
    前記送風機(14a)から送風される送風空気量に相関を有する物理量を検出する送風量検出手段(20b)と、
    前記蒸発器(14)へ送風される空気の温度を検出する吸込側温度検出手段(24)と、
    前記蒸発器(14)から吹き出される空気の温度を検出する吹出側温度検出手段(25)と、
    少なくとも前記流量検出手段(20a)により検出された検出循環冷媒流量(Gr)、および、前記外気温検出手段(21)により検出された検出外気温(Tam)を用いて冷媒側冷房能力(Qer)を算出する冷媒側能力算出手段(S6)と、
    少なくとも前記送風量検出手段(20b)により検出された検出送風空気量(Ga)、前記吸込側温度検出手段(24)により検出された検出吸込側空気温度(Tein)、および、前記吹出側温度検出手段(25)により検出された検出吹出側空気温度(Tef1)を用いて空気側冷房能力(Qea)を算出する空気側能力算出手段(S7)と、
    前記空気側冷房能力(Qea)および前記冷媒側冷房能力(Qer)が等しくなる前記蒸発器(14)の冷媒蒸発温度を推定冷媒蒸発温度(Tef2)とする蒸発温度推定手段(S8)と、
    サイクル内を循環する冷媒が不足している冷媒不足状態であることを判定する冷媒不足判定手段(S9)とを備え、
    前記冷媒不足判定手段(S9)は、前記推定冷媒蒸発温度(Tef2)と前記検出吹出側空気温度(Tef1)との差の絶対値が、予め定めた基準差(KTef)以上となったときに、前記冷媒不足状態であると判定することを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記圧縮機(11)の冷媒吐出能力を変更する吐出能力変更手段(11a)と、
    前記吐出能力変更手段(11a)の作動を制御する吐出能力制御手段(20c)と、
    前記冷媒不足判定手段(S9)により前記冷媒不足状態であると判定された際に、これをユーザに警告する警告手段(34)とを備え、
    前記吐出能力制御手段(20c)は、前記冷媒不足状態であると判定されたときであって、かつ、前記検出吹出側空気温度(Tef1)が前記推定冷媒蒸発温度(Tef2)より高いときに、前記冷媒吐出能力を低下させることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記圧縮機(11)の冷媒吐出能力を変更する吐出能力変更手段(11a)と、
    前記吐出能力変更手段(11a)の作動を制御する吐出能力制御手段(20c)とを備え、
    前記吐出能力制御手段(20c)は、前記冷媒不足状態であると判定されたときに、前記冷媒吐出能力を低下させることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記圧縮機は、吐出容量を変更可能に構成された可変容量型圧縮機(11)であり、
    前記吐出能力変更手段は、前記吐出容量を変更する容量制御弁(11a)であり、
    前記流量検出手段は、前記吐出能力制御手段(20c)から前記容量制御弁(11a)へ出力される制御信号(Ic)を検出することを特徴とする請求項2または3に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記冷媒不足判定手段(S9)により前記冷媒不足状態であると判定された際に、これをユーザに警告する警告手段(34)を備えることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記冷媒側能力算出手段(S6)は、さらに、前記検出吹出側空気温度(Tef1)を用いて冷媒側冷房能力(Qer)を算出することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記空気側能力算出手段(S7)は、さらに、空気の比熱(Ca)および前記蒸発器(14)の熱交換効率(φe)のうち、少なくとも1つを用いて空気側冷房能力(Qer)を算出することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記基準差(KTef)は、前記検出吹出側空気温度(Tef1)が前記推定冷媒蒸発温度(Tef2)より低いときに、前記冷媒不足判定手段(S9)が冷媒不足状態であることを判定可能な値に定められていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記圧縮機(11)は、前記冷媒を臨界圧力以上となるまで昇圧することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記冷媒は二酸化炭素であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
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