JP2010044828A - 光ディスク装置及びフォーカス調整方法 - Google Patents

光ディスク装置及びフォーカス調整方法 Download PDF

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一博 永田
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勝雄 岩田
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英明 岡野
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梨沙 鈴木
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岳洋 平松
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Abstract

【課題】光ヘッドの光ビームの収差を効率よく補正し、安定した記録再生が可能な光ディスク装置および速やかで確実なフォーカス調整方法を提供する。
【解決手段】液晶素子14によって球面収差の補正値を調整しながら、RF信号振幅が最大となるフォーカスオフセット値とPP信号が最大となるフォーカスオフセット値を求め、そのオフセット値の差が所定の範囲内にあるとき、そのフォーカスオフセットを設定値と判定し、また球面収差を補正値として設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、CD系、DVD系、BD系あるいはHD DVD系などの光ディスクに情報を記録し、または光ディスクから情報を再生する光ディスク装置及びフォーカス調整方法に関する。
CD(Compact Disc)規格やDVD(Digital Versatile Disk)規格と呼ばれる複数種類の記録密度の光ディスクが既に広く普及しているが、近年、青紫色の波長のレーザ光を用いて情報を記録することにより、さらに記録密度が高められた超高密度光ディスクであるBD(Blu-ray Disc)規格やHD DVD(High Definition Digital Versatile Disk)規格の光ディスクも実用化されている。
前記光ディスクへの記録や記録された情報を再生するための光ディスク装置の一部には、光ディスクの基板の厚さ(光ディスクの外表面から記録層までの距離)のばらつきによって球面収差が発生し、また光学素子や光ヘッドの組み立てにおける誤差や対物レンズがトラッキング方向にシフトすることによって非点収差といった収差が発生する。これらの収差は光ディスクの情報記録面に微小スポットを絞り込む際に悪影響をもたらすことになるため、収差補正素子やレンズの組み合わせによって補正される。
特許文献1には、プッシュプル信号(PP信号、Push Pull)が最大となる球面収差量と、2Tマーク信号の振幅値が最大となる球面収差量を探索し、2つの球面収差量が一致しなかったときは、一致するまで非点収差補正素子で0°方向成分あるいは90°成分の非点収差補正を行うことが考案されている。
特開2007−207382号公報
図6は、球面収差を補正するときのフォーカスオフセットと再生信号(RF信号)振幅およびフォーカスオフセットとプッシュプル信号(PP信号)振幅の関係を示す図である。図6(a)が、フォーカスオフセットとRF信号振幅の関係を示しており、図6(b)が、フォーカスオフセットとPP信号振幅の関係を示している。また図7は、非点収差を補正するときのフォーカスオフセットとRF信号振幅およびフォーカスオフセットとPP信号振幅の関係を示す図である。図7(a)が、フォーカスオフセットとRF信号振幅の関係を示しており、図7(b)が、フォーカスオフセットとPP信号振幅の関係を示している。
図6(a)に示すように、球面収差の位相の値を変化させると、RF信号振幅のフォーカスオフセット最適点が移動する。実線は、球面収差の位相がRF信号振幅とPP信号振幅のフォーカスオフセット最適点が一致した所望の調整値にあるときを示す。RF信号振幅においては、球面収差の位相が所望の調整値よりプラス側にあるとき、フォーカスオフセット最適点がフォーカスオフセットのプラス側へ移動する。球面収差の位相が所望の調整値よりマイナス側にあるとき、フォーカスオフセット最適点がフォーカスオフセットのマイナス側へ移動する。
図6(b)に示すように、球面収差の位相の値を変化させると、PP信号振幅のフォーカスオフセット最適点が移動する。実線は、球面収差の位相がRF信号振幅とPP信号振幅のフォーカスオフセット最適点が一致した所望の調整値にあるときを示す。PP信号振幅においては、球面収差の位相が所望の調整値よりプラス側にあるとき、フォーカスオフセット最適点がフォーカスオフセットのマイナス側へ移動する。球面収差の位相が所望の調整値よりマイナス側にあるとき、フォーカスオフセット最適点がフォーカスオフセットのプラス側へ移動する。
図7(a)に示すように、RF信号振幅においては、非点収差の位相の値を変化させても、RF信号振幅のフォーカスオフセット最適点は変化しない。実線は、球面収差の位相がRF信号振幅とPP信号振幅のフォーカスオフセット最適点が一致した所望の調整値にあるときを示す。
図7(b)に示すように、非点収差の位相の値を変化させると、PP信号振幅のフォーカスオフセット最適点が移動する。実線は、非点収差の位相がRF信号振幅とPP信号振幅のフォーカスオフセット最適点が一致した所望の調整値にあるときを示す。PP信号振幅においては、非点収差の位相が所望の調整値よりプラス側にあるとき、フォーカスオフセット最適点がフォーカスオフセットのプラス側へ移動する。非点収差の位相が所望の調整値よりマイナス側にあるとき、フォーカスオフセット最適点がフォーカスオフセットのマイナス側へ移動する。
球面収差補正では、上記のようにRF信号振幅とPP振幅が逆の特性を示す。補正を行った後に実線で示すフォーカスオフセットの位置で略一致することが望ましい。しかしながら光学系に非点収差が残存している場合には一致せず、図7(b)で示すようにPP信号振幅のフォーカスオフセットが残存する。
特許文献1では、比較対象が球面収差補正量となっているが、収差補正量の大きさで調整値を判断するのは効率がよくない。さらに効率のよい調整方法が求められている。
本発明は上記したような事情に鑑み成されたものであって、光ヘッドの光ビームの収差を効率よく補正し、安定した記録再生が可能な光ディスク装置および速やかで確実なフォーカス調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光ディスク装置は、レーザダイオードから出射されたレーザ光を光ディスクに向けて集光するとともに前記光ディスクから反射した戻りレーザ光を受ける対物レンズと前記レーザダイオードと前記対物レンズの間の光路上に設けられ前記光ディスクの情報記録面における球面収差および非点収差を補正する液晶素子とを備えた光ヘッドと、前記液晶素子の前記球面収差および前記非点収差の補正値を調整する液晶素子制御手段と、前記光ヘッドの光検出器の出力から前記光ディスクのフォーカスエラー信号とRF信号およびプッシュプル信号を生成する信号生成手段と、前記フォーカスエラー信号からフォーカスオフセットを算出するフォーカスオフセット算出手段と、前記RF信号振幅が最大となる前記フォーカスオフセットと前記プッシュプル信号が最大となる前記フォーカスオフセットを比較する比較手段と、前記液晶素子制御手段によって前記球面収差の補正値を調整し前記比較手段によって前記RF信号振幅が最大となる前記フォーカスオフセットと前記プッシュプル信号が最大となる前記フォーカスオフセットの差異が所定の範囲内にあるとき、前記フォーカスオフセットを設定値と判定する制御部とを有することを特徴とする。
また、本発明のフォーカス調整方法は、レーザダイオードから出射されたレーザ光を光ディスクに向けて集光するとともに前記光ディスクから反射した戻りレーザ光を受ける対物レンズと前記レーザダイオードと前記対物レンズの間の光路上に設けられ前記光ディスクの情報記録面における球面収差および非点収差を補正する液晶素子とを備えた光ヘッドを有する光ディスク装置のフォーカス調整方法であって、前記液晶素子の前記球面収差および前記非点収差の補正値を調整する調整工程と、前記光ヘッドの光検出器の出力から前記光ディスクのフォーカスエラー信号とRF信号およびプッシュプル信号を生成する信号生成工程と、前記フォーカスエラー信号からフォーカスオフセットを算出するフォーカスオフセット算出工程と、前記RF信号振幅が最大となる前記フォーカスオフセットと前記プッシュプル信号が最大となる前記フォーカスオフセットを比較する比較工程と、前記調整工程によって前記球面収差の補正値を調整し前記比較工程によって前記RF信号振幅が最大となる前記フォーカスオフセットと前記プッシュプル信号が最大となる前記フォーカスオフセットの差異が所定の範囲内にあるとき、前記フォーカスオフセットを設定値と判定する判定工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、光ヘッドの光ビームの収差を効率よく補正し、安定した記録再生が可能な光ディスク装置および速やかで確実なフォーカス調整方法を提供することができる。
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態が適用可能な光ディスク装置の構成の一例を示す図である。光ディスク2はCD系、DVD系、BD系またはHD DVD系の再生専用あるいは記録型光ディスクである。例えばDVD系では、再生専用型のDVD−Video、DVD−ROM(Read Only Memory)、記録型のDVD−R(Recordable)/RW(Rewritable)/RAM(Random Access Memory)等がある。
光ディスク2はディスクモータ3によって回転駆動される。ディスクモータ3はディスクモータ制御回路4によって制御されている。
光ディスク2に対する情報の記録、再生は、光ピックアップ5によって行われる。光ピックアップ5には、対物レンズ6が設けられており、対物レンズ6はフォーカシングアクチュエータ7の駆動によりフォーカスシング方向(レンズの光軸方向)への移動が可能で、またトラッキングアクチュエータ8の駆動によりトラッキング方向(レンズの光軸と直交する方向で光ディスクの径方向)への移動が可能である。
記録データ生成回路9は情報記録時にホスト装置25からインターフェース回路24を介して供給されるデータにエラー訂正コードを付加し、同期コードなどをつけて記録フォーマットの形式に変更し、さらに変調し、変調されたデータをレーザ制御回路10へ提供する。レーザ制御回路10は情報記録時(マーク形成時)に、記録データ生成回路9から供給されるデータに基づいて、書き込み用信号を光ピックアップ5内のレーザダイオード11に供給する。
光源であるレーザダイオード11は、波長が約780nm(nano meter)のCD用のレーザダイオード11a、波長は約650nmのDVD用のレーザダイオード11b、波長が約405nmのHD DVD用のレーザダイオード11cがあり、光ディスク装置に装着された光ディスクの種類によって使い分けられ、レーザ制御回路10から供給される信号に応じて選択されてレーザ光を出射する。
レーザダイオード11から発せられるレーザ光は、偏光ビームスプリッタ(PBS)12、コリメートレンズ13、液晶素子14、1/4波長板15、対物レンズ6を介して光ディスク2上に照射される。レーザダイオード11から発せられるレーザ光の光ディスク2からの反射光は、対物レンズ6、1/4波長板15、液晶素子14、コリメートレンズ13、偏光ビームスプリッタ(PBS)12を介して光検出器16に導かれる。光検出器16からの出力信号は、RFアンプ19へ供給される。
RFアンプ19は、光検出器16からの検出信号を処理し、ジャストフォーカスからの誤差を示すフォーカス誤差信号(FE信号)、レーザ光のビームスポット中心とトラック中心との誤差を示すトラッキング誤差信号(TE信号)、および再生信号(RF信号)を生成し、生成されたFE信号、TE信号、およびRF信号をA/D変換器20に供給する。TE信号には、プッシュプル信号(PP信号)やDPD(Differential Phase Detection)信号などがある。(RFアンプ19は、光検出器16からの検出信号を処理する際、使用されるレーザダイオード11の種類に応じて信号を生成する時のパラメータをそれぞれの適切な値に設定して上記信号を生成する。A/D変換器20から出力された信号はバス25を介してCPU(Central Processing Unit)26等に供給される。
フォーカス・トラッキング制御回路21は、A/D変換器15から供給された供給されたFE信号及びTE信号に応じてフォーカス制御信号及びトラッキング制御信号を生成し、フォーカシングアクチュエータ7及びトラッキングアクチュエータ8に出力し対物レンズ6を駆動する。これにより、レーザ光が光ディスク2の情報記録面上に常時ジャストフォーカスとなるフォーカシング制御、及びレーザ光が光ディスク2上に形成されたトラック上を常にトレースするトラッキング制御が行われる。
RF信号は、A/D変換器20でデジタル信号に変換されチャネルビットのデータとしてPLL回路22に供給される。PLL回路22は、A/D変換器20から供給されるデータからデータに同期したクロックとチャネルビット単位のチャネルデータ信号を生成し、データ再生回路23に出力する。データ再生回路23ではフォーマットを解読して、チャネルデータ信号を復調してバイトデータを再生し、再生された再生データはエラー訂正回路24へ出力される。エラー訂正回路24では再生データを付与されているエラー訂正コードを用いてエラー訂正を行った後、インターフェース回路29を介してホスト装置30に出力される。
液晶素子制御回路17は、液晶素子14に印加する電圧を制御する。液晶素子14に電圧を印加することによって液晶素子14内の液晶の屈折率を変化させ、光ビームに含まれる球面収差および非点収差を補正する。
ディスクモータ制御回路4、記録データ生成回路9,レーザ制御回路10、液晶素子制御回路17、A/D変換回路20、フォーカス・トラッキング制御回路21、データ再生回路22、PLL回路23、エラー訂正回路24等は、バス25を介してCPU(Central Processing Unit)26によって制御される。
CPU26はインターフェース回路29を介してホスト装置30から供給される動作コマンドに従って、この光ディスク記録再生装置1を総合的に制御する。また、CPU26は、RAM(Random Access Memory)27を記録再生時のバッファメモリ等の作業エリアとして使用し、ROM(Read Only Memory)28に記憶されたプログラムに従った所定の制御を行う。
CPU26は、FE信号のS字曲線によるフォーカス位置とRF信号やPP信号の最大値を示したときのずれであるフォーカスオフセットの値を算出するフォーカスオフセット算出手段26aの機能を有する。またCPU26は、RF信号振幅が最大となるフォーカスオフセットとプッシュプル信号が最大となるフォーカスオフセットを比較する比較手段26bの機能を有する。
図2は、液晶素子14の概略を示す断面図である。ガラス基板41、42の間に液晶分子を含む液晶層43が配設されている。ガラス基板41、42の内側表面(液晶層43側の面)には液晶に電界を印加する第1の透明電極44と第2の透明電極45が形成されている。ガラス基板41、42の厚さは約0.5〜1mm、液晶層43の厚さは数μm〜数十μm(マイクロメートル)である。この液晶素子14の全体の厚さは約1〜2mmである。第1及び第2の透明電極44、45は収差の分布状態によって複数の領域に分割されている。
図3は、球面収差を補正する透明電極44の分割パターンを示す図である。透明電極44の分割パターンは収差の位相の変化の大きさの分布形態に対応して分割するために、透明電極44は同心状の円環の領域44a〜44eに分割されている。透明電極44は透明電極106であっても構わない。理想的には収差をゼロにすることであるが、そのためには透明電極105を細かく分割してできるだけ球面収差の大きさを表す曲線に近似させることである。しかし配線や駆動回路等が複雑となりコストも掛かるので、透明電極44の分割数は少ない方がよく、実際には数個程度となる。
図4は非点収差を補正する透明電極45の分割パターンを示す図である。非点収差は外周部ほど大きいので外周部のみを補正し中心部分を補正しない例を示している。中心部も補正した方がより精度の高い補正ができることは言うまでも無い。外周部の透明電極を非点収差の分布形状に対応してラジアル方向の軸線を基準として略45度間隔で放射状に8分割された区画45a〜45hを示している。透明電極44の機能と透明電極45の機能を入れ替えても構わない。以上のように液晶素子14は、球面収差と非点収差を補正することができる。
図5は、フォーカス調整工程のフローチャートである。S10において、CPU26は、フォーカス(合焦点)サーチを行う。光ディスク2の情報記録面に対してフォーカスサーボを掛けた状態で待機する。
S12において、CPU26はRF信号振幅が最大となるフォーカスオフセット位置を球面収差を調整しながらサーチする。球面収差の調整はCPU26から補正差分に相当する信号を液晶制御回路17へ送信し、液晶制御回路17が制御信号を液晶素子14へ出力する。液晶素子14の球面収差を補正する透明電極44に電圧が印加され、球面収差が調整される。フォーカスオフセット位置は、CPU26が、A/D変換されたFE信号とRF信号振幅を比較しながら、RF信号が最大となるフォーカスオフセット位置をサーチする。このサーチは、フォーカスサーボが掛けられた状態で行われる。RF信号が最大となるフォーカスオフセット位置と、球面収差の調整値はRAM27に保持される。
さらに、S12において、CPU26はPP信号振幅が最大となるフォーカスオフセット位置を、球面収差を調整しながらサーチする。フォーカスオフセット位置は、CPU26が、A/D変換されたFE信号とPP信号振幅を比較しながら、PP信号が最大となるフォーカスオフセット位置をサーチする。このサーチは、フォーカスサーボが掛けられた状態で行われる。プッシュプル信号が最大となるフォーカスオフセット位置と、球面収差の調整値はRAM27に保持される。
S14において、CPU26は、RAM27に保持されたRF信号振幅が最大となるフォーカスオフセットとPP信号が最大となるフォーカスオフセットを比較する。フォーカスオフセット値は例えばA/D変換された電圧値である。それぞれの電圧値を比較し、その差が所定の範囲内であれば、S16に移る。その差が所定の範囲内でないならば、S18に移る。
S16において、CPU26は、サーチされたフォーカスオフセット値をフォーカスオフセット値の設定値として判定し、またそのときの球面収差の調整値を維持する。以上のようにCPU26は、RF信号振幅とPP信号が最大となるフォーカスオフセットの差異が所定の範囲内にあるとき、そのフォーカスオフセットを設定値と判定する判定手段26cの機能を有する。
S18において、CPU26は、RF信号振幅が最大の位置の球面収差の状態で、RF信号振幅が最大となるフォーカスオフセット位置とPP信号振幅が最大となるフォーカスオフセット位置を0°と90°方向の非点収差を調整しながらサーチする。非点収差の調整はCPU26から補正差分に相当する信号を液晶制御回路17へ送信し、液晶制御回路17が制御信号を液晶素子14へ出力する。液晶素子14の非点収差を補正する透明電極45に電圧が印加され、非点収差が調整される。このサーチは、フォーカスサーボが掛けられた状態で行われる。RF信号振幅およびPP信号振幅が最大となるフォーカスオフセット位置と、非点収差の調整値はRAM27に保持される。
S20において、CPU26は、RAM27に保持されたRF信号振幅が最大となるフォーカスオフセットとPP信号振幅が最大となるフォーカスオフセットを比較する。フォーカスオフセット値は例えばA/D変換された電圧値である。それぞれの電圧値を比較し、その差が所定の範囲内であれば、S16に移る。その差が所定の範囲内でないならば、S12に戻る。
S16において、CPU26は、サーチされたフォーカスオフセット値をフォーカスオフセット値の設定値として判定し、またそのときの球面収差および非点収差の調整値を維持する。
以上のように液晶素子によって球面収差の補正値を調整しながら、RF信号振幅が最大となるフォーカスオフセット値とPP信号が最大となるフォーカスオフセット値を求め、そのオフセット値の差が所定の範囲内にあるとき、そのフォーカスオフセットを設定値と判定し、また球面収差を補正値として設定する。またそのオフセット値の差が所定の範囲内にないとき、さらに0°と90°の非点収差を調整しながら、RF信号振幅が最大となるフォーカスオフセット値とPP信号が最大となるフォーカスオフセット値を求め、そのオフセット値の差が所定の範囲内にあるとき、そのフォーカスオフセットを設定値と判定する。このようにすることによって、球面収差或いは非点収差を効率よく補正し速やかで確実なフォーカス調整が可能となる。さらに光ディスク装置の製造工程における収差補正工程の時間を短縮することができ、学習を速やかに行うことが可能となる。
本発明は以上の構成に限定されるもではなく種々の変形が可能である。
本発明の実施の形態が適用可能な光ディスク装置の構成の一例を示す図。 液晶素子の概略を示す断面図。 球面収差を補正する透明電極の分割パターンを示す図。 非点収差を補正する透明電極の分割パターンを示す図。 フォーカス調整工程のフローチャート。 球面収差を補正するときのフォーカスオフセットと再生信号振幅およびプッシュプル信号振幅の関係を示す図。 非点収差を補正するときのフォーカスオフセットと再生信号振幅およびプッシュプル信号振幅の関係を示す図。
符号の説明
1 光ディスク装置
2 光ディスク
5 光ピックアップ
6 対物レンズ
11 レーザダイオード
14 液晶素子
17 液晶素子制御回路
19 RFアンプ
20 A/D変換回路
26 CPU
26a フォーカスオフセット算出手段
26b 比較手段
26c 判定手段

Claims (4)

  1. レーザダイオードから出射されたレーザ光を光ディスクに向けて集光するとともに前記光ディスクから反射した戻りレーザ光を受ける対物レンズと前記レーザダイオードと前記対物レンズの間の光路上に設けられ前記光ディスクの情報記録面における球面収差および非点収差を補正する液晶素子とを備えた光ヘッドと、
    前記液晶素子の前記球面収差および前記非点収差の補正値を調整する液晶素子制御手段と、
    前記光ヘッドの光検出器の出力から前記光ディスクのフォーカスエラー信号とRF信号およびプッシュプル信号を生成する信号生成手段と、
    前記フォーカスエラー信号からフォーカスオフセットを算出するフォーカスオフセット算出手段と、
    前記RF信号振幅が最大となる前記フォーカスオフセットと前記プッシュプル信号が最大となる前記フォーカスオフセットを比較する比較手段と、
    前記液晶素子制御手段によって前記球面収差の補正値を調整し前記比較手段によって前記RF信号振幅が最大となる前記フォーカスオフセットと前記プッシュプル信号が最大となる前記フォーカスオフセットの差異が所定の範囲内にあるとき、前記フォーカスオフセットを設定値と判定する制御部と
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記制御部は、前記液晶素子制御手段によって前記球面収差の補正値を調整し前記比較手段によって前記RF信号振幅が最大となる前記フォーカスオフセットと前記プッシュプル信号が最大となる前記フォーカスオフセットの差異が所定の範囲内にないとき、前記液晶素子制御手段によって前記非点収差の補正値を調整し前記比較手段によって前記RF信号振幅が最大となる前記フォーカスオフセットと前記プッシュプル信号が最大となる前記フォーカスオフセットの差異が所定の範囲内になったとき、前記フォーカスオフセットを設定値と判定することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. レーザダイオードから出射されたレーザ光を光ディスクに向けて集光するとともに前記光ディスクから反射した戻りレーザ光を受ける対物レンズと前記レーザダイオードと前記対物レンズの間の光路上に設けられ前記光ディスクの情報記録面における球面収差および非点収差を補正する液晶素子とを備えた光ヘッドを有する光ディスク装置のフォーカス調整方法であって、
    前記液晶素子の前記球面収差および前記非点収差の補正値を調整する調整工程と、
    前記光ヘッドの光検出器の出力から前記光ディスクのフォーカスエラー信号とRF信号およびプッシュプル信号を生成する信号生成工程と、
    前記フォーカスエラー信号からフォーカスオフセットを算出するフォーカスオフセット算出工程と、
    前記RF信号振幅が最大となる前記フォーカスオフセットと前記プッシュプル信号が最大となる前記フォーカスオフセットを比較する比較工程と、
    前記調整工程によって前記球面収差の補正値を調整し前記比較工程によって前記RF信号振幅が最大となる前記フォーカスオフセットと前記プッシュプル信号が最大となる前記フォーカスオフセットの差異が所定の範囲内にあるとき、前記フォーカスオフセットを設定値と判定する判定工程と
    を有することを特徴とするフォーカス調整方法。
  4. 前記判定工程において、前記調整工程によって前記球面収差の補正値を調整し前記比較工程によって前記RF信号振幅が最大となる前記フォーカスオフセットと前記プッシュプル信号が最大となる前記フォーカスオフセットの差異が所定の範囲内にないとき、前記調整工程によって前記非点収差の補正値を調整し前記比較工程によって前記RF信号振幅が最大となる前記フォーカスオフセットと前記プッシュプル信号が最大となる前記フォーカスオフセットの差異が所定の範囲内になったとき、前記フォーカスオフセットを設定値と判定することを特徴とする請求項3記載のフォーカス調整方法。
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CN111968681A (zh) * 2020-08-31 2020-11-20 上海赛因斯文化科技有限公司 一种基于水晶介质储存数据的储存片

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