JP2010041235A - 画像符号化装置及び復号装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低遅延で、配線の数が少ない画像符号化装置、及び、画像復号装置を提供する。
【解決手段】画像符号化処理部が4つ設けられている場合、各画像符号化処理部には、1ピクチャのマクロブロックを2次元的に配列した場合のラスタスキャンの方向とは異なる方向に、1ピクチャを4つに分割した、それぞれの領域を割り当てる。それぞれの領域の左端あるいは右端のマクロブロックを処理する場合には、隣の領域を担当する画像符号化処理部が必要なマクロブロックの処理を終えるのを待って、隣接するマクロブロックのデータを使用して、目的のマクロブロックを処理する。
【選択図】図1

Description

本発明は、MPEGやH.264などの画像圧縮規格に従った符号化装置および復号装置に関する。
ハイビジョン放送、大容量光ディスクなどの普及により、HD(High Definition)TV画像(1920x1080)を扱うことが一般的になってきている。今後、更に大画面のUHD(Ultra High Definition)TV画像(7680x4320、3840x2160)を使用することが検討されており、MPEGのデコード・エンコード装置の更なる処理性能向上が望まれている。処理性能の向上には、「動作周波数の向上」、「処理の並列化」などが考えられるが、動作周波数の向上には、半導体プロセス技術の向上、高速動作可能な回路などが必要である。一方、処理の並列化に関しては、MPEGのデコード処理では、フレーム(ピクチャ)間の予測処理および可変長復号化処理が必要なため、符号圧縮されたビットストリームを前から順番に処理していく必要があり、単純な処理の並列化は難しく、並列化には様々な工夫が行なわれてきた。
従来技術の並列化手法としては、(1)動きベクトル範囲を考慮して、分割単位の処理開始タイミングをフレーム間予測で必要となる参照画領域の処理が完了した後になるように制御して、フレーム間での並列化を行う手法(特許文献1)、(2) MPEG2におけるスライスなど、フレーム内でのデータの独立性を利用したスライス単位でのフレーム内での並列化を行う手法(特許文献2)、(3)各マクロブロックが必要とする隣接マクロブロックの処理完了後にマクロブロック処理を開始させるように制御することで、処理をマクロブロックラインの単位でフレーム内での並列化を行う手法(特許文献3)、などが提案されている。
(1)のフレーム間予測の依存関係を守るように制御し、フレーム間での並列化を行う手法は、UHDTV画像などの大画面に適用しようとした場合、次のような課題がある。この手法では並列処理を行うデコーダ/エンコーダの数が増える毎に入力から出力までの処理遅延が増大する。UHDTVのような大画面を扱うようなH.264デコーダ/エンコーダでは、必要な処理能力の増加のため、必要なデコード/エンコード処理ブロックの数が増えるので、処理遅延も増大する問題があった。
図21〜図23は、従来のフレーム間予測の依存関係を守るように制御し、フレーム間での並列化を行う手法の説明図である。
図21は、コアとメモリの画面分割と担当領域、図22は動作タイミング、図23はブロック構成を示す。
図21〜図23は、4つのデコード処理ブロックと4つのメモリモジュールを使用した場合の構成例である。
図21に示されるように、2160画素ラインある画面の縦方向を4分割する。1マクロブロックラインは、16画素ラインからなっており、Memory0は、マクロブロックライン0〜33を、Memory1は、マクロブロックライン34〜67、Memory2は、マクロブロックライン68〜101、Memory3は、マクロブロックライン102〜134を分担して格納する。
図22のように、各Decoder Coreは、1ピクチャ全体の処理を担当する。Decoder Core0は、I0ピクチャを担当し、最初の60分の1秒でI0ピクチャのマクロライン0〜33を処理する。この処理が終わると、P3ピクチャを担当するDecoder Core1がP3ピクチャのマクロブロックライン0〜33の処理を開始し、60分の1秒でマクロブロックライン33までの処理を行う。その後、B1ピクチャを担当するDecoder Core2がB1ピクチャのマクロブロックライン0〜33の処理を開始し、60分の1秒後にマクロブロックライン33の処理が終わると、B2ピクチャを担当するDecoder Core3がB2ピクチャのマクロブロックライン0〜33の処理を開始する。このように、各Decoder Coreは、60分の1秒ずつ遅れながら、各ピクチャの処理を開始し、以後、並列に処理を行うようにする。
図23において、Decoder Coreは、4つ設けられており、Memoryも4つ設けられている。そして、この間の信号ラインを切り替えるためのスイッチ10が設けられる。
このような構成において、各Decoder Core(デコード処理ブロック)は、割り当てられたフレーム処理を担当しており、その処理時間は1フレーム時間の4倍である。要求画像サイズ、フレームレートによってはさらに多くのエンコーダ・デコーダが必要となり、処理遅延は並列度に比例する。エンコーダ・デコーダが利用される分野(放送の分野の放送局と中継現場との間の通信など)によってはこのような大きな遅延は到底許されるものではない。
図24〜図26は、従来のスライス単位でフレーム内の並列化を行う手法の説明図である。
図24は、Decoder Core担当領域、図25は、動作タイミング、図26は、ブロック構成を示す。
図24において、Decoder Coreは、2つ設けられ、それぞれ、マクロブロックライン0〜33と、マクロブロックライン34〜67を担当する。Memoryは、3つ設けられ、それぞれ、マクロブロックライン0〜23と、マクロブロックライン24〜43と、マクロブロックライン44〜67を担当する。
図25のように、Decoder Core0は、各ピクチャのマクロブロックライン0〜33を常に担当し、Decoder Core1は、各ピクチャのマクロブロックライン34〜67を常に担当する。Decoder Core0と1の動作開始タイミングは同時であり、30分の1秒の間に、それぞれの担当マクロブロックラインを処理する。
図26において、Decoder Coreは、2つ設けられており、Memoryは、3つ設けられている。Decoder CoreとMemory間の信号ラインを切り替えるため、スイッチ11−1〜11−3が設けられている。
本手法は、MPEG2規格がマクロブロックライン毎にスライスヘッダと呼ばれるユニークコードが存在することを利用している。この手法では、Decoder Coreの処理開始タイミングが同時なので、1フレームのエンコード・デコード処理時間は1フレーム時間と同じになり、(1)の手法のような問題は発生しない。しかし別の問題が存在する。H.264などの近年の画像圧縮規格では、フレーム内でそのようなユニークコードは必ずしも存在せず、またデコード処理において、隣接上方のマクロブロックとの依存関係がある。そのため、スライスレベル相当の並列化処理を行うことはできず、H.264に代表される近年の画像圧縮規格には適用できない。
上記双方の問題を解決したのが、(3)のマクロブロックの隣接情報参照の依存関係を守るように制御し、マクロブロックライン間での並列化を行う手法である。本手法は、H.264を含めた近年の画像圧縮規格にも使用可能であるが、UHDTV画像などの大画面に適用しようとした場合、次のような課題がある。UHDTVのような大画面を扱うようなH.264デコーダ/エンコーダでは、必要な処理能力の増加のため、必要なデコード/エンコード処理ブロックの数が増え、また、画像を格納するメモリモジュールに関しても、必要なメモリ容量およびメモリモジュールとデコード/エンコード処理ブロック間の帯域確保のため、メモリモジュールも複数必要となる。
図27〜図29は、従来のマクロブロックの隣接情報参照の依存関係を守るように制御し、マクロブロックライン間での並列化を行う手法の説明図である。
図27は、Decoder CoreとMemoryの画面分割と担当領域、図28は動作タイミング、図29はブロック構成を示す。
図27〜29は、4つのデコード処理ブロックと4つのメモリモジュールを使用した場合の構成例である。
図27に示されるように、4つのMemoryは、マクロブロックライン0〜33、マクロブロックライン34〜67、マクロブロックライン68〜101、マクロブロックライン102〜134をそれぞれ担当する。4つのDecoder Coreは、それぞれ4マクロブロックライン飛ばしで各マクロブロックラインの処理を担当する。図27においては、Decoder Core3の担当マクロブロックラインが網掛けされて示されている。
図28に示されるように、各Decoder Coreは、自分の担当マクロブロックラインの処理を、MBが参照するMBの処理が上方MBを担当するDecode Coreによって処理が完了してから開始する。1ピクチャの処理時間は、60分の1秒である。各Decoder Coreは、すべてのピクチャの処理において、決められたマクロブロックラインの処理を固定的に担当する。
図29に示されるように、4つのDecoder Coreと4つのMemoryが設けられ、これらの間の信号ラインの切り替えのために、スイッチ12が設けられる。
このような構成において、各デコード処理ブロックは、割り当てられたマクロブロックライン処理を担当しており、各メモリにはフレームを4分割したそれぞれの領域を格納しているために、4つのメモリモジュール全てにアクセスする必要がある。そのため、デコード処理ブロックとメモリモジュールの間に4対4の接続が必要となり、メモリバス構成が複雑化・肥大化するといった課題があった。ここでは簡単にするために水平線によって4分割した領域のそれぞれをフレームのメモリへ割り当てたが、この問題はどのような割り当てを行っても発生する。また、この課題は(1)の手法にも存在していた。
特開2006−14113号公報 特許第2863096号明細書 特開2008−67026号公報
したがって、複数のデコード/エンコード処理ブロックおよび複数のメモリモジュールを使用するMPEG、H.264などのフレーム間予測を使用した画像圧縮規格のデコーダ/エンコーダ装置において
・処理遅延の増大を避け、低遅延を必要とする用途においても適用可能とすること
・デコード/エンコード処理ブロックとメモリモジュール間のメモリバス構成の複雑化・肥大化と、回路規模/レイアウト難度を低減すること
を実現する必要がある。
本発明の課題は、低遅延で、配線の数が少ない画像符号化装置、及び、画像復号装置を提供することである。
本発明の画像符号化装置は、画像データをブロック単位で符号化する画像符号化装置に
おいて、画像データを分割して格納する複数の格納手段と、画像符号化処理を行う複数の画像符号化手段と、該複数の格納手段と該複数の画像符号化手段を、該画像符号化手段がアクセスする必要のある該格納手段と接続する接続手段と、画像データを2次元配列と見た場合に、ブロック単位の画像符号化の進行する方向とは異なった方向に、画像データを前記画像符号化手段の数だけ分割し、それぞれ分割された画像データを前記複数の画像符号化手段に割り当てて、各画像符号化手段に並列に画像符号化処理を行わせる制御手段とを備える。
本発明の画像復号装置は、画像データを復号する画像復号装置において、可変長符号化された画像データを可変長復号する可変長復号手段と、可変長復号された画像データにブロック単位で画像復号処理を施す複数の画像復号手段と、画像復号処理された画像データを分割して格納する複数の格納手段と、該複数の格納手段と該複数の画像復号手段を、該画像復号手段がアクセスする必要のある該格納手段と接続する接続手段と、画像データを2次元配列と見た場合に、ブロック単位で行う画像復号処理の進行する方向とは異なった方向に、画像データを前記画像復号手段の数だけ分割し、それぞれ分割された画像データを前記複数の画像復号手段に割り当てて、各画像復号手段に並列に画像復号処理を行わせる制御手段とを備える。
本発明によれば、低遅延で、配線の数が少ない画像符号化装置、及び、画像復号装置を提供される。
本実施形態では、UHDTV画像などの大画面のデコード・エンコードなど、高い処理能力が要求される装置において、複数のデコード・エンコード処理ブロックおよび複数のメモリモジュールを使用する場合の、並列処理構成を示す。
本実施形態では、動画像符号化装置を、以下のようなものとする。
・画像をブロックに分割して処理を行う動画像符号化方式に対応している。
・以下の物を有する
(1)1つ以上の可変長符号化部
(2)複数の画像符号化処理部
(3)(2)の出力するローカル復号画像を格納する複数のメモリモジュール
(4)画像符号化処理部とメモリモジュール間に存在するデータセレクト機能。
・各画像符号化処理部はピクチャを垂直線(ピクチャデータを2次元に配列した場合のラスタスキャンの方向あるいはマクロブロックの処理順の方向とは異なる方向)によって分割された領域の符号化処理を担当し、1ピクチャを同時に並列処理する。
画像符号化処理部とメモリモジュールの物理的な構成として、全ての画像符号化処理部が1つのLSIに配置されるという構成も、複数のLSIに分割して配置されるという構成もある。また、メモリモジュールが外付けのメモリである構成も、On-Chipのメモリ(Embedded DRAMなど)である構成もある。符号化中間データを格納するバッファ-はLSIの内部バッファとして配置しても良いし、LSIに外付けするメモリの位置領域として配置しても良い。
画像符号化処理部間で隣接マクロブロック情報を渡すための手段を有する。
隣接マクロブロック情報を格納する手段としては、LSI内の内部メモリとして配置してもよいし、LSIに外付けするメモリの一領域として配置してもよい。また、隣接する画像符号化処理部間に一つずつ、(画像符号化処理部数-1)個配置しても良いし、符号化装置全体の隣接マクロブロック情報を管理するものを一つ配置しても良い。
画像符号化処理部の出力する符号化中間データを格納するためのバッファとそのデータ管理機能を有し、このデータ管理機能はバッファ内の符号化中間データのピクチャ内の領域ごとの格納位置を示すポインタを記録する機能を有し、可変長符号化処理部のそれぞれに符号化中間データを振り分けて入力する。
中間データバッファは、LSI内の内部バッファとして配置してもよいし、LSIに外付けするメモリの一領域として配置してもよい。
各画像符号化処理部は、符号化処理中のマクロブロックのピクチャ内位置情報を通知する手段を有するとともに、制御部からの指示によりマクロブロック符号化処理の待機、再開の制御を行う。
制御部は、各画像符号化処理部から通知されるピクチャ内位置情報から、あるマクロブロックの処理開始が、そのマクロブロックが必要な隣接情報を出力するマクロブロックの処理完了後になるように制御する。このとき、各画像符号化処理部の待機、再開の単位は必ずしもマクロブロック単位である必要はなく、より大きな単位、例えば、5マクロブロック単位での待機、再開でも良い。
画像符号化処理部とメモリモジュールの間にメモリアクセス振り分け部を有し、前記メモリアクセス振り分け部は、画像符号化処理部からのアクセスをメモリマップにしたがって、複数のメモリモジュールのいずれか、もしくは両方に振り分ける機能を有する 。
複数の画像符号化処理部が物理的に複数のモジュールに分かれて配置されている場合、モジュール間で画像データおよび、隣接マクロブロック情報、符号化中間データ、マクロブロック符号化位置情報のうちいずれかのデータの受け渡しを行う機能を有する。
動画像復号装置を、以下のようなものとする。
・画像をブロックに分割して処理を行う動画像符号化方式に対応している。
・以下の物を有する。
(1)1つ以上の可変長復号部
(2)複数の画像復号処理部
(3)(2)の出力する復号画像を格納する複数のメモリモジュール
(4)画像復号処理部とメモリモジュール間に存在するデータセレクト機能
・各画像復号処理部は、ピクチャを垂直線(ピクチャデータを2次元に配列した場合のラスタスキャンの方向あるいはマクロブロックの処理順の方向とは異なる方向)によって分割された領域の復号処理を担当し、1ピクチャを同時に並列処理する。
また、以上のような符号化装置に対応した復号装置も提供する。復号装置の構成は、データの処理の順序が異なるのみで、装置構成の基本は符号化装置と同じである。
H.264/VC-1等のマクロブロック処理では、左、左上、上、右上に隣接するマクロブロックの情報が必要なので、これらの隣接マクロブロックの処理が完了してから、マクロブロック処理を開始することが必要である。
特開2008-67026号公報では、画面をマクロブロックライン単位に分割し、それぞれに別の画像符号化処理部を割り当てることで、隣接情報の依存関係を守ったまま画面内での並列処理を行っていた。本実施形態も同様に隣接情報の依存関係を保ったまま画面内の並列化処理を提供するものであるが、各画像符号化処理部が担当する処理領域が異なる。
図1及び図2は、本発明の実施形態の動作を説明する図である。
図1(a)において、例えば、画像符号化処理部1のマクロブロックライン1の処理について考える。左端マクロブロックの左隣接、左上隣接マクロブロックは画像符号化処理部0の処理範囲であるが、画像符号化処理部0のマクロブロックライン1の処理を完了してからであれば、これらの隣接マクロブロックの処理は完了している。また、右端マクロブロックの右上マクロブロックは画像符号化処理部2の処理範囲であるが、画像符号化処理部2のマクロブロックライン0の左端マクロブロックの処理完了後であれば、この隣接マクロブロック処理は完了している。その他の隣接マクロブロックは自分(画像符号化処理部1)の処理範囲内となり、画像符号化処理部1は処理範囲内を規格に定められたマクロブロック順序で処理しているので、必要な隣接マクロブロックの処理は完了している。したがって、隣接マクロブロックの処理が完了していれば、処理対象のマクロブロックの処理を開始できる。図1(b)に示すように、画像符号化処理部0〜3は、それぞれ、処理が可能になった順に、自分の担当範囲のマクロブロックを処理する。
一般的な動画像符号化方式では動きベクトルの最大値が定められている。画像符号化処理部0は画像の左から1/4の領域を処理範囲としているので、この領域内のマクロブロックの符号化処理で参照されるローカルデコード画像の領域はこの画像左1/4範囲に動きベクトルの水平方向の最大値幅の領域を合わせた領域となる(図2)。水平方向動きベクトル最大値は規格で定められた値以下であるが、現実のエンコーダではより小さな範囲での動き予測処理が行われることが多く、参照されるローカルデコード画像の領域は、隣の画像符号化処理部の処理担当領域にとどまることが多い。
図3は、デブロッキングフィルタ処理について説明する図である。
また、Writeアクセスに関してはH.264におけるデブロッキングフィルタ処理のために自処理の左側の領域への書き込みが必要となる。図3は、デブロッキングフィルタ処理での左側書き込み領域を示す。デブロッキングフィルタ処理では、ブロック境界にフィルタ処理を行うために、処理マクロブロックの隣接画素のRead/Write処理が必要となる。左隣接について注目すると、H.264規格では、デブロッキングフィルタ処理によって左隣接3画素のデータが変化する可能性があるので、左隣接3画素のライト処理が必要となる。
図4及び図5に、従来手法と本発明手法での画像符号化処理部と各メモリモジュール(Memory)の間の接続パス数の比較を示す。
ここで、各画像符号化処理部と各Memoryが担当する処理領域(符号化担当領域と格納領域)は1対1に対応しており、各画像符号化処理部の担当符号化領域が必要とする参照画領域は、対応するMemoryとその前後のMemoryに格納されているものとする(すなわち、最大ベクトル範囲が1Memory格納領域の範囲を超えない)。画像符号化処理部4/Memory4、画像符号化処理部8/Memory8の構成で接続パス数は、従来方法と本実施形態について、それぞれ表のようになっている。
図6に、各マクロブロックが符号化処理に必要とする隣接マクロブロック情報の位置関係を示す。
例えば、H.264ではあるマクロブロックを処理する際に、その隣接A(左),B(上),C(右上),D(左上)の情報が必要となる。ここで隣接マクロブロック情報には、各マクロブロックでのマクロブロックタイプ情報、動きベクトル情報、画素値などがある。
ある画像符号化処理部の処理領域左端のマクロブロックでは左、左上マクロブロックの隣接情報を使用するので、左領域を処理している画像符号化処理部からこれを受け取る必要がある。また、処理領域右端のマクロブロックでは右上隣接マクロブロック情報を使用するので、右領域を処理している画像符号化処理部からこれを受け取る必要がある。
図7及び図8に、隣接マクロブロック情報メモリの例を示す。
この例では、図7に示すように隣接マクロブロックメモリは2つの画像符号化処理部の間に一つずつ配置されている。画像符号化処理部のMB-line0の右端マクロブロック(図8(b)でaの位置にあるマクロブック)の処理を完了すると、このマクロブロックのうち隣接マクロブロック情報として保存する必要のあるものを隣接マクロブロック情報メモリ0に格納する。この情報は、画像符号化処理部1によるMB-line0の左端マクロブロック(図8(b)でdの位置にあるマクロブック)の処理開始時に参照されるが、MB-line1の左端マクロブロック(図8(b)でeの位置にあるマクロブロック)でも使用されるので、消去されてはならない。マクロブロックdの処理が完了するとこのマクロブロックの情報はマクロブロック情報メモリ0に格納される。このdの情報はマクロブロックbの処理で参照されると、それ以降画像符号化処理部0の処理範囲では使用されないので隣接マクロブロック情報メモリ0から消去してもよい。よって、bのマクロブロック情報によって上書きされる。以下同様であって、図8(b)のcの位置にあるマクロブロックを画像符号化処理部0が処理する場合には、eの位置にあるマクロブロックが必要であって、このマクロブロックは、隣接マクロブロック情報メモリ0に格納されている。また、fの位置にあるマクロブロックを画像符号化処理部1が処理する場合には、b及びcの位置のマクロブロックが必要であって、これは、隣接マクロブロック情報メモリ0に格納されている。図8(a)は、以上の動作をタイミングチャートによって示した図である。
この様な制御によって、隣接する領域を処理する画像符号化処理部同士の間で隣接マクロブロック情報が伝達され、並列処理が可能となる。各隣接マクロブロック情報メモリは2マクロブロックの情報を保持する容量を持てばよい。
可変長符号化処理は通常、ストリームの先頭から順に処理を行う必要があり、並列処理を行うとしても、ユニークコードが存在する箇所から分割しての並列処理となる。スライス分割が必須ではないH.264などの規格において、ユニークコードが必ず存在するのはピクチャ単位であるため、一般ストリームに対応する場合、可変長符号化処理の並列化は、ピクチャ単位で行うこととなる。一方、本実施形態の画像符号化処理部は、ピクチャを領域毎に分けてそれぞれの領域の符号化処理を担当する。本実施形態の構成では、可変長符号化処理部と画像符号化処理部の間に符号化中間データバッファを設け、符号化中間データの格納位置ポインタを記録することによって、画像符号化処理部での並列処理を実現する。
図9〜図11に、中間データバッファの説明図を示す。
図9はブロック構成、図10は動作タイミング、、図11は中間データバッファとポインタの関係である。図9〜図11は、可変長符号化処理部4個、画像符号化処理部4個の場合の例である。
図9に示されるように、4つの画像符号化処理部(Decoder Core)0〜3の出力は、中間データバッファ15に格納され、4つの可変長符号化処理部0〜3によって読みだされ、可変長符号化される。
画像符号化処理部0〜3は、担当する領域内のマクロブロックラインを上から符号化していき、中間データを中間データバッファ15に格納する。このとき各画像符号化処理部0〜3は担当領域内の中間データを処理順に書き込んでゆく。図10に示されるように、画像符号化処理部0〜3の動作は、完全に並列であり、並列処理によって得られた中間データを中間データバッファ15に格納する。図11に示されるように、マクロブロックラインの中間データ毎の開始ポインタは、ピクチャ番号をl、マクロブロックラインをm、画像符号化処理部番号をnとすると、PTR_l_m_nとして記録される。可変長符号化処理部0〜3では、ピクチャ単位で処理を行うものとし、それぞれピクチャ0〜3の処理を行うものとする。可変長符号化処理部0〜3の動作は、処理対象のデータが中間データバッファ15に格納された後、初めて処理を開始できる。したがって、図10に示されるように、可変長符号化処理部0〜3の処理は、それぞれ所定タイミングずつずれた並列処理となる。可変長符号化処理部0では中間データをPTR_0_0_0、PTR_0_0_1、PTR_0_0_2、PTR_0_0_3、PTR_0_1_0、PTR_0_1_2、PTR_0_1_3、…と符号化処理を行うべき順番に読み出して符号化処理を行う。他の符号化処理部も同様である。このようにすることで画像符号化処理部はピクチャ内の並列処理を、可変長符号化処理部はピクチャ毎の並列処理が可能になる。
各画像符号化処理部が処理中のマクロブロックの位置情報を制御部に通知し、制御部がエンコード進行状況を知ることにより、各マクロブロックで符号化に必要な隣接マクロブロック情報が生成されたことを把握することができる。各画像符号化処理部が制御部からの指示により、マクロブロック単位で処理の待機・再開を行うようにしておくと、各マクロブロック単位で必要な隣接マクロブロック情報が揃ってからデコードを開始するという制御が可能となる。
動画像符号化装置の処理において、参照画読み出しなどのメモリアクセスは通常矩形領域でのメモリアクセスとなるが、1ピクチャの画像データを複数のメモリに領域毎に格納する場合、その境界領域において、1つの矩形アクセスリクエストが2つのメモリにまたがる場合がある。そのためメモリマップに応じて、矩形アクセスリクエストを二つに分ける必要がある。
図12に、矩形領域単位のアクセス例を示す。Aの領域のアクセスは、Memory0のみのアクセス、Bの領域のアクセスはMemory1のみのアクセスとなるが、Cの領域は左側がMemory0、右側がMemory1に格納されているので、両方のMemoryにアクセスする必要がある。
図13に、振り分けモジュールの構成例を示す。リードアクセスの場合、リクエスト振り分け部でどちらのMemoryにアクセスするか、あるいは、リクエストを分割する必要があるかを判定し、片方のMemoryアクセスの場合は、そのMemoryへのリードアクセス、分割する必要がある場合は、それぞれのMemoryに必要なリードアクセスを行う。各Memoryからのリードデータについては、リードデータ振り分け部20−3、20−4でどちらの画像符号化処理部からのリクエストであったに応じて、リクエスト発行元の画像符号化処理部にリードデータを返す。
ライトアクセスの場合は、リクエスト振り分け部20−1、20−2で、どちらのMemoryにアクセスするか、あるいは、リクエストを分割する必要があるかを判定するとともに、画像符号化処理部からライトデータを受け取り、片方のMemoryアクセスの場合は、そのMemoryへのライトアクセス、分割する必要がある場合は、画像符号化処理部から受け取ったライトデータをそれぞれのMemoryに振り分けつつ、ライトアクセスを行う。
上記実施形態のエンコーダにおいて、複数の画像符号化処理部が物理的に複数のモジュールに分かれて配置されていてもよい。この場合、モジュール間で画像データおよび、隣接マクロブロック情報、符号化中間データ、マクロブロック符号化位置情報のうちいずれかのデータの受け渡しを行う機能を持つことにより、複数のモジュールで1つのエンコード装置を構成する。このように複数モジュールで1つのエンコード装置を構成する場合においても、メモリ-画像符号化処理部間の接続パス削減により、モジュール間IF、データ転送量を削減することが可能である。
本実施形態をH.264などのデコーダ/エンコーダに適用する場合、上記のように画像符号化復号処理部間の同期制御の制御信号、隣接マクロブロック情報の受け渡し信号などが必要になる場合があるが、これらの機能に必要な回路規模の増加分は、メモリバスの削減効果による回路規模削減に比べて小さい。画像符号化復号処理部とメモリの間のメモリバスは通常、高いデータ転送レートが必要なため、バス幅が大きくなっている(64bitなど)ため、接続パス数の増加に伴い、そのバスセレクト信号などの回路規模も大きくなるが、本実施形態で必要な追加回路分は、制御信号や転送レートの低いデータであるので、回路規模は小さくて済む。本実施形態では、従来技術に比べて、バス幅の広いメモリバスの接続パス数を大幅に削減しているため、本実施形態に必要な制御信号、データパス等を追加しても、全体の回路規模は従来に比べて削減となる。
また、画像符号化復号処理部数とメモリ数が増えてもその接続関係が限定される(従来技術では、全画像符号化復号処理部がすべてのメモリにアクセスする必要があるが、本実施形態では、各画像符号化復号処理部は最大で2つまたは3つのメモリにアクセスすればよい)ため、LSIにしたときのI/O端子と画像符号化復号処理部配置の関係を単純化することができ、レイアウト難度を大幅に低減することが可能となる。
図14及び図15は、本実施形態に従ったエンコーダ装置を説明する図である。
図14は4Kx2K(3840x2160)のH.264エンコーダに本実施形態を4並列で適用した装置のブロック構成である。
可変長符号化処理部25−1〜25−4、画像符号化処理部26−1〜26−4をそれぞれ4つずつ有し、可変長符号化処理部25−1〜25−4は、ピクチャ単位の並列処理、画像符号化処理部26−1〜26−4は、図15のようにピクチャを4つの領域に分割したそれぞれの領域を担当し、それぞれの領域のデータが対応した4つのメモリに格納されるメモリマップとする。なお本例での水平ベクトル範囲は±512とし、各画像符号化処理部26−1〜26−4で処理する領域が参照する領域は、左右のコアで処理する領域を超えることはないものとする。それぞれの可変長符号化部25−1〜25−4は、H.264規格にしたがった可変長符号化処理(CAVLC or CABACなど)を実施し、画像符号化処理部26−1〜26−4は、H.264規格に画像符号化処理(動きベクトル探索、インター予測、イントラ予測、直交変換、量子化、デブロッキングフィルタ処理など)を行う。また、可変長符号化部25−1〜25−4と画像符号化処理部26−1〜26−4の間には、中間データを格納する中間データバッファ27、各画像符号化部の間には隣接マクロブロック情報を受け渡すための隣接マクロブロック情報バッファ28−1〜28−3、画像符号化処理部とメモリの間には、メモリアクセスを振り分ける機能を有したメモリ制御部29、各画像符号化処理部26−1〜26−4からの処理マクロブロック位置情報を受け取り、各画像符号化処理部の起動制御を行う画像符号化処理部起動制御部24を有する。
図16に、本実施形態に従った並列動作のタイミングを示す。
前記中間データバッファ、隣接マクロブロック情報バッファ、メモリ制御部、コア起動制御部は、エンコードの並列処理中、上で説明した役割を果たし、H.264デコード処理に
おける本発明の並列動作を可能とする。
図16に示されるように、画像符号化処理部0〜3は、タイミングをずらして、並列に処理を行う。最初、ピクチャ処理が起動されると、画像符号化処理部0が、担当領域のマクロブロックライン(MB-line)0の処理を行う。このマクロブロックラインの処理においては、各マクロブロックの処理が順に起動される。マクロブロックライン0の処理を画像符号化処理部0が終わると、次は、マクロブロックライン1の処理に進むが、同時に、画像符号化処理部1が、担当領域のマクロブロックライン0の処理を開始する。同様にして、画像符号化処理部2、3も処理を開始する。すべての画像符号化処理部がすべてのマクロブロックラインの処理を終了すると、ピクチャの処理が完了する。
本実施形態では、各画像符号化処理部における各マクロブロックの符号化処理開始タイミングが、必要とする隣接マクロブロック情報の生成が完了した後となる制御の一例として、以下のような制御とする。
図17及び図18は、本発明の実施形態に従った制御フローである。
図17は、全体制御部が画像処理部を制御して1ピクチャ処理を行うフローを、図18は各符号化処理部での1ピクチャ処理での処理フローを示す。
図17において、ステップS10において、画像符号化処理部を起動し、前記画像符号化処理部で1ピクチャの処理が完了するまで待って、処理を終了する。
図18において、ステップS20において、次に処理するマクロブロックは、担当領域内の左端にあるマクロブロックか否かを判断する。ステップS20の判断がYesの場合には、ステップS21において、もっとも左の領域を担当する画像符号化処理部が処理を行おうとしているか否かを判断する。ステップS21の判断がYesの場合には、ステップS30に進む。ステップS21の判断がNoの場合には、ステップS22において、左隣接、左上隣接マクロブロック情報は、左の画像符号化処理部との間の隣接情報メモリに存在するか否かを判断し、Noの場合には、これらの情報が隣接情報メモリに格納されるまで待つ。ステップS22の判断がYesの場合には、ステップS23において、マクロブロックを処理し、ステップS24において、処理結果を隣接マクロブロック情報として、左の画像符号化処理部との間の隣接情報メモリに格納して、ステップS31に進む。
ステップS20の判断がNoの場合には、ステップS25において、次に処理するマクロブロックは担当領域内の右端のマクロブロックであるか否かを判断する。ステップS25の判断がNoの場合には、ステップS30に進む。
ステップS25の判断がYesの場合には、ステップS26において、もっとも右の領域の担当の画像符号化処理装置が処理を行おうとしているか否かを判断する。ステップS26の判断がYesの場合には、ステップS30に進んで、マクロブロックを処理し、ステップS31に進む。ステップS26の判断がNoの場合には、ステップS27において、右上隣接マクロブロック情報は、右画像符号化処理部との間の隣接情報メモリに存在するか否かを判断する。ステップS27の判断がNoの場合には、当該情報が、隣接情報メモリに格納されるまで待つ。ステップS27の判断がYesの場合には、ステップS28において、マクロブロックを処理し、ステップS29において、処理結果を隣接マクロブロック情報として、右画像符号化処理部との間の隣接情報メモリに格納し、ステップS31に進む。
ステップS31では、ピクチャ内の担当マクロブロックの処理が完了したか否かを判断し、Noの場合には、ステップS20に戻り、Yesの場合には、処理を終了する。
図19は、本実施形態のエンコーダ/デコーダ構成をLSIに適用した場合のチップ構成
例である。
LSI実装においては、様々な機能、IFが実装されることが予想されるが、ここでは、エンコード処理に必須である、画像入力IF、ストリーム出力IFのみ図示している。図19(a)は、1チップ構成、図19(b)は2チップ構成の例である。
図19(a)の1チップ構成では、4つの画像符号化/復号処理部が1つのチップに搭載され、画像格納用の4つのメモリ0〜3が接続されている。また、本図では、ストリーム格納用、中間データ格納用のバッファは別メモリ30で構成している。このメモリ30は、画像格納用の4つのメモリ0〜3と別に用意しても良いし、画像格納用に使用している4つのメモリ0〜3の一部に領域を確保して同一メモリとして使用してもよい。
図19(b)の2チップ構成では、2つのメモリの間にデータ転送を行うインターフェース31を設けて、ストリームデータ、中間データ、隣接マクロブロック情報、画像データ等が受け渡し可能なようにしている。このように画像符号化/復号処理部が複数のLSIに分けられ、メモリの接続先が複数のLSIに分かれている場合であっても、データ転送の受け渡しを行い、全体として本実施形態で規定された並列処理を行っている場合、何チップに分けられていたとしても問題はない。
図20は、本実施形態をH.264デコーダに適用した場合の構成図を示す。
図20は、4Kx2K(3840x2160)のH.264デコーダを4並列で適用した装置である。可変長復号処理部40−1〜40−4、画像復号処理部41−1〜41−4をそれぞれ4つずつ有し、可変長復号処理部40−1〜40−4は、ピクチャ単位の並列処理、画像復号処理部41−1〜41−4は、ピクチャを本実施形態にしたがって4つの領域に分割したそれぞれの領域を担当し、それぞれの領域のデータが対応した4つのメモリ0〜3に格納されるメモリマップとする。これらの割り当てはエンコーダの実施形態と同様である。それぞれの可変長復号処理部40−1〜40−4は、H.264規格にしたがった可変長復号処理(CAVLC or CABACなど)を実施し、画像復号処理部41−1〜41−4は、H.264の画像復号処理に必要な処理(インター予測、イントラ予測、逆直交変換、逆量子化、デブロッキングフィルタ処理など)を行う。また、可変長復号処理部40−1〜40−4と画像復号処理部41−1〜41−4の間には中間データを格納する中間データバッファ42、各画像復号処理部41−1〜41−4の間には隣接マクロブロック情報を受け渡すための隣接マクロブロック情報バッファ43−1〜43−3、画像復号処理部41−1〜41−4とメモリ0〜3の間には、メモリアクセスを振り分ける機能を有したメモリ制御部44、各画像復号処理部41−1〜1−4からの処理マクロブロック位置情報を受け取り、各コアの起動制御を行う画像復号処理部起動制御部45を有する。デコーダ処理における画像復号処理部の並列動作の方法は、エンコード処理における画像符号化処理部の並列動作と同様であるので説明を省略する。
前記中間データバッファ、隣接マクロブロック情報バッファ、メモリ制御部、コア起動制御部は、デコード処理においても、上で説明したのと同様の役割を果たし、H.264デコード処理における本発明の並列動作を可能とする。
以上の実施形態のほかに、以下の付記を開示する。
(付記1)
画像データをブロック単位で符号化する画像符号化装置において、
前記画像データを分割して格納する複数の格納手段と、
画像符号化処理を行う複数の画像符号化手段と、
該複数の格納手段と該複数の画像符号化手段とを接続する接続手段と、
前記画像データを2次元配列と見た場合に、ブロック単位の画像符号化の進行する方向
とは異なった方向に、前記画像データを前記画像符号化手段の数だけ分割し、それぞれ分割された前記画像データを前記複数の画像符号化手段に割り当てて、各画像符号化手段に並列に画像符号化処理を行わせる制御手段と、
を備えることを特徴とする画像符号化装置。
(付記2)
処理対象の画像データの単位ブロックの隣接単位ブロックの情報を格納する隣接単位ブロック情報格納手段を更に備え、
前記画像符号化手段は、該処理対象の単位ブロックの処理を、処理に必要な隣接単位ブロックの情報が揃ってから開始することを特徴とする付記1に記載の画像符号化装置。
(付記3)
前記画像符号化手段の処理結果である中間データを格納する、該中間データを画像データ内の領域毎の格納位置を示すポインタを有するバッファ手段を更に備えることを特徴とする付記1に記載の画像符号化装置。
(付記4)
前記複数の画像符号化手段が物理的に複数のモジュールに分かれて配置され、
該モジュール間で画像データの処理に必要な情報を通信するためのインターフェース手段を更に備えることを特徴とする付記1に記載の画像符号化装置。
(付記5)
前記画像符号化手段は、符号化処理中の単位ブロックの画像データ内での位置情報を取得し、該位置情報によって該処理対象の単位ブロックの符号化処理の待機、再開を行うことを特徴とする付記1に記載の画像符号化装置。
(付記6)
前記画像符号化処理の進行する方向は、ラスタスキャンの方向であることを特徴とする付記1に記載の画像符号化装置。
(付記7)
前記隣接単位ブロック情報格納手段は、前記2つの画像符号化手段の組に対し1つずつ設けられることを特徴とする付記2に記載の画像符号化装置。
(付記8)
画像データを復号する画像復号装置において、
可変長符号化された画像データを可変長復号する可変長復号手段と、
前記可変長復号された前記画像データにブロック単位で画像復号処理を施す複数の画像復号手段と、
前記画像復号処理された前記画像データを分割して格納する複数の格納手段と、
該複数の格納手段と該複数の画像復号手段とを接続する接続手段と、
画像データを2次元配列と見た場合に、ブロック単位で行う画像復号処理の進行する方向とは異なった方向に、前記画像データを前記画像復号手段の数だけ分割し、それぞれ分割された画像データを前記複数の画像復号手段に割り当てて、各画像復号手段に並列に画像復号処理を行わせる制御手段と、
を備えることを特徴とする画像復号装置。
(付記9)
処理対象の画像データの単位ブロックの隣接単位ブロックの情報を格納する隣接単位ブロック情報格納手段を更に備え、
前記画像復号手段は、該処理対象の単位ブロックの処理を、処理に必要な隣接単位ブロックの情報が揃ってから開始することを特徴とする付記8に記載の画像復号装置。
(付記10)
前記可変長復号手段の出力する中間データを格納する、該中間データの画像データ内の領域毎の格納位置を示すポインタを記録するバッファ手段を更に備えることを特徴とする付記8に記載の画像復号装置。
(付記11)
前記複数の画像復号手段が物理的に複数のモジュールに分かれて配置さえれ、
該モジュール間で、画像データの処理に必要な情報を通信するためのインターフェース手段を更に備えることを特徴とする付記8に記載の画像復号装置。
(付記12)
前記画像復号手段は、復号処理中の単位ブロックの画像データ内での位置情報を取得し、該位置情報によって該処理対象の単位ブロックの復号処理の待機、再開を行うことを特徴とする付記8に記載の画像復号装置。
(付記13)
前記画像復号処理の進行する方向は、ラスタスキャンの方向であることを特徴とする付記8に記載の画像復号装置。
(付記14)
前記隣接単位ブロック情報格納手段は、前記2つの画像復号手段の組に対し1つずつ設けられることを特徴とする付記9に記載の画像復号装置。
本発明の実施形態の動作を説明する図(その1)である。 本発明の実施形態の動作を説明する図(その2)である。 デブロッキングフィルタ処理について説明する図である。 従来手法と本発明手法での画像符号化処理部と各メモリモジュール(Memory)の間の接続パス数の比較を示す図(その1)である。 従来手法と本発明手法での画像符号化処理部と各メモリモジュール(Memory)の間の接続パス数の比較を示す図(その2)である。 各マクロブロックが符号化処理に必要とする隣接マクロブロック情報の位置関係を示す図である。 隣接マクロブロック情報メモリの例を示す図(その1)である。 隣接マクロブロック情報メモリの例を示す図(その2)である。 中間データバッファの説明図(その1)である。 中間データバッファの説明図(その2)である。 中間データバッファの説明図(その3)である。 矩形領域単位のアクセス例を示す図である。 振り分けモジュールの構成例を示す図である。 本実施形態に従ったエンコーダ装置を説明する図(その1)である。 本実施形態に従ったエンコーダ装置を説明する図(その2)である。 本実施形態に従った並列動作のタイミングを示す図である。 本発明の実施形態に従った制御フロー(その1)である。 本発明の実施形態に従った制御フロー(その2)である。 本実施形態のエンコーダ/デコーダ構成をLSIに適用した場合のチップ構成例である。 本実施形態をH.264デコーダに適用した場合の構成図を示す。 従来のフレーム間予測の依存関係を守るように制御し、フレーム間での並列化を行う手法の説明図(その1)である。 従来のフレーム間予測の依存関係を守るように制御し、フレーム間での並列化を行う手法の説明図(その2)である。 従来のフレーム間予測の依存関係を守るように制御し、フレーム間での並列化を行う手法の説明図(その3)である。 従来のスライス単位でフレーム内の並列化を行う手法の説明図(その1)である。 従来のスライス単位でフレーム内の並列化を行う手法の説明図(その2)である。 従来のスライス単位でフレーム内の並列化を行う手法の説明図(その3)である。 従来のマクロブロックの隣接情報参照の依存関係を守るように制御し、マクロブロックライン間での並列化を行う手法の説明図(その1)である。 従来のマクロブロックの隣接情報参照の依存関係を守るように制御し、マクロブロックライン間での並列化を行う手法の説明図(その2)である。 従来のマクロブロックの隣接情報参照の依存関係を守るように制御し、マクロブロックライン間での並列化を行う手法の説明図(その3)である。
符号の説明
10、11−1〜11−3、12 スイッチ
15 中間データバッファ
20−1、20−2 リクエスト/ライトデータ振り分け部
20−3、20−4 リードデータ振り分け部
24 画像符号化処理部起動制御部
25−1〜25−4 可変長符号化処理部
26−1〜26−4 画像符号化処理部
27 中間データバッファ
28−1〜28−4 隣接マクロブロック情報バッファ
29 メモリ制御部
30 メモリ
31 通信インターフェース
40−1〜40−4 可変長復号処理部
41−1〜41−4 画像復号処理部
42 中間データバッファ
43−1〜43−3 隣接マクロブロック情報バッファ
44 メモリ制御部
45 画像復号処理部起動制御部

Claims (6)

  1. 画像データをブロック単位で符号化する画像符号化装置において、
    前記画像データを分割して格納する複数の格納手段と、
    画像符号化処理を行う複数の画像符号化手段と、
    該複数の格納手段と該複数の画像符号化手段とを接続する接続手段と、
    前記画像データを2次元配列と見た場合に、ブロック単位の画像符号化の進行する方向とは異なった方向に、前記画像データを前記画像符号化手段の数だけ分割し、それぞれ分割された前記画像データを前記複数の画像符号化手段に割り当てて、各画像符号化手段に並列に画像符号化処理を行わせる制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 処理対象の画像データの単位ブロックの隣接単位ブロックの情報を格納する隣接単位ブロック情報格納手段を更に備え、
    前記画像符号化手段は、該処理対象の単位ブロックの処理を、処理に必要な隣接単位ブロックの情報が揃ってから開始することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記画像符号化処理の進行する方向は、ラスタスキャンの方向であることを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  4. 画像データを復号する画像復号装置において、
    可変長符号化された画像データを可変長復号する可変長復号手段と、
    前記可変長復号された前記画像データにブロック単位で画像復号処理を施す複数の画像復号手段と、
    前記画像復号処理された前記画像データを分割して格納する複数の格納手段と、
    該複数の格納手段と該複数の画像復号手段とを接続する接続手段と、
    画像データを2次元配列と見た場合に、ブロック単位で行う画像復号処理の進行する方向とは異なった方向に、前記画像データを前記画像復号手段の数だけ分割し、それぞれ分割された画像データを前記複数の画像復号手段に割り当てて、各画像復号手段に並列に画像復号処理を行わせる制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像復号装置。
  5. 処理対象の画像データの単位ブロックの隣接単位ブロックの情報を格納する隣接単位ブロック情報格納手段を更に備え、
    前記画像復号手段は、該処理対象の単位ブロックの処理を、処理に必要な隣接単位ブロックの情報が揃ってから開始することを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
  6. 前記画像復号処理の進行する方向は、ラスタスキャンの方向であることを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
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