JP2010036986A - ボトル缶、筒状体及びボトル缶本体並びにボトル缶の製造方法 - Google Patents

ボトル缶、筒状体及びボトル缶本体並びにボトル缶の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】口筒部と合成樹脂からなる部材とが良好なシール性で接合されたボトル缶、筒状体及びボトル缶本体並びにボトル缶の製造方法を提供する。
【解決手段】被収容体の収容空間が形成された胴部21と前記収容空間と外部とを連通させる口筒部23とが設けられたボトル缶本体20と、合成樹脂からなり、筒状に形成された本体部11と該本体部11の一端面11b側に設けられ栓部材が係止される係止部12と本体部11の他端面11c側における外周面11aに外方に向けて突出した係合部16とが形成された筒状体10とを備え、係合部16を他端面11c側から口筒部23に挿入させた状態で、ロールが係合部16に沿って口筒部23を外周面11a側から押圧変形させ、係合部16が口筒部23に巻き締められていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボトル缶、筒状体及びボトル缶本体並びにボトル缶の製造方法に関するものである。
一般に、飲料容器として広く用いられているボトル缶は、アルミニウムやアルミニウム合金製の金属板をカップ形状に絞り加工(Drawing)した後に、再絞りと側壁を数段階のしごき加工(Ironing)で引き伸ばして所謂DI缶(缶胴)を成形し、このDI缶の上部に口金部が形成されて製造されている。
近年においては、上記口金部に異種の材料を設けたボトル缶が製造されている。例えば、下記特許文献1には、キャップの開栓トルクの低減を目的として、口金部が、ボトル缶の肩部の缶軸方向上端部に連設され、缶軸方向上方へ延びる第一口金部と、少なくとも第一口金部の缶軸方向上端面を被覆するように該第一口金部に配設された第二口金部とを備え、この第二口金部が第一口金部よりも摩擦係数の小さい合成樹脂で形成されると共にその外周面にキャップが螺合されるボトル缶が開示されている。
特開2006−36216号公報
しかしながら、従来の技術においては、金属からなる口金部と合成樹脂からなる部材とを別々に成形した後に、両者を螺合させて一体化させているので、金属からなる口金部と合成樹脂からなる部材とのシール性が不十分であるという問題があった。
これに起因して、口金部に合成樹脂からなる部材を設けるのが困難であるという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、口金部と合成樹脂からなる部材とが良好なシール性で接合されたボトル缶、筒状体及びボトル缶本体並びにボトル缶の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
ボトル缶に係る解決手段として、被収容体の収容空間が形成された胴部と前記収容空間と外部とを連通させる口筒部とが設けられたボトル缶本体と、合成樹脂からなり、筒状に形成された本体部と該本体部の一端面側に設けられ栓部材が係止される係止部と前記本体部の他端面側における外周面に外方に向けて突出した係合部とが形成された筒状体とを備え、前記係合部を前記他端面側から前記口筒部に挿入させた状態で、ロールが前記係合部に沿って前記口筒部を外周面側から押圧変形させ、前記係合部が前記口筒部に巻き締められている、という手段を採用する。
この発明によれば、ロールが係合部に沿って口筒部を外周面側から押圧変形させることで、係合部が口筒部に巻き締められているので、口筒部と係合部とが密着した状態となる。これにより、ボトル缶本体と合成樹脂からなる筒状体とが良好なシール性で接合されたボトル缶を提供することができる。
また、ボトル缶に係る解決手段として、前記口筒部の内方に環状に形成された弾性封止部材が設けられ、前記係合部の少なくとも一部が、前記弾性封止部材を弾性変形させた状態で前記口筒部に巻き締められている、という手段を採用する。
この発明によれば、係合部の少なくとも一部が、弾性封止部材を弾性変形させた状態で口筒部に巻き締められているので、口筒部と係合部とが互いに弾性封止部材を押圧した状態で密接する。これにより、ボトル缶本体と筒状体とが高いシール性で接合されたボトル缶を提供することができる。
また、ボトル缶に係る解決手段として、前記口筒部と前記胴部との間には、前記ボトル缶本体の内方に突出し、前記筒状体の他端面が当接される当接部が形成されている、という手段を採用する。
この発明によれば、筒状体の他端面が当接される当接部が形成されているので、筒状体の他端面を当接部に当接するまで挿入すると、ボトル缶本体に対して筒状体が位置決めされる。これにより、係合部と口筒部とが所定の位置関係で係合する。従って、筒状体とボトル缶本体とを所定の位置関係で接合することができ、シール性を向上させることができる。
また、ボトル缶に係る解決手段として、前記係合部の少なくとも一部が、前記口筒部に螺着されるネジ部を備えている、という手段を採用する。
この発明によれば、ロールが係合部に沿って口筒部を外周面側から押圧変形させることで、係合部のネジ部が口筒部に螺着される構成となり、筒状体とボトル缶本体とを確実に接合することができ、シール性に優れたボトル缶を提供することができる。
また、ボトル缶に係る解決手段として、前記係止部が、前記筒状体の一端において、一端面側から他端面側に向けて漸次増径させた後に漸次縮径させた膨出係止部とされている、という手段を採用する。
この発明によれば、筒状体の一端に配置された栓部材を前記膨出係止部に巻き締めることによって、筒状部に栓部材を被着することができる。
また、ボトル缶に係る解決手段として、前記係止部が、前記本体部の外周面に螺旋状に形成されて前記栓部材が螺着する雄ネジ部を備えると共に、前記係合部の少なくとも一部が、前記雄ネジ部と逆ネジに形成された逆ネジ部を構成する、という手段を採用する。
この発明によれば、係合部が係止部と逆ネジに形成された逆ネジ部を構成するので、開栓時に栓部材(例えば、キャップ)を筒状体に対して緩めると、口筒部は筒状体に対して締まることになり、特に開栓時に、ボトル缶本体から筒状体が脱落することを抑制することができる。
また、ボトル缶に係る解決手段として、前記口筒部の開口端部に一又は複数の切込み溝が形成されている、という手段を採用する。
この発明によれば、口筒部の開口端部に一又は複数の切込み溝が形成されているので、筒状体をボトル缶本体に対して外方に移動させると口筒部の端部が切込み溝から破断する。これにより、使用後のボトル缶をボトル缶本体と筒状体とに容易に分別して廃棄することができる。
また、ボトル缶に係る解決手段として、前記筒状体と前記ボトル缶本体とが着脱自在である、という手段を採用する。
この発明によれば、ボトル缶本体と筒状体との分解及び再組み立てを可能なものとするので、一方を交換したり、両方を洗浄したりして、良好な再利用性を得ることができる。
また、ボトル缶に係る解決手段として、前記本体部の外周面であって前記係止部と前記係合部との間には、筒状体の外方に向けて突出する鍔部が形成されている、という手段を採用する。
この発明によれば、鍔部が形成されているので、この鍔部を支持して搬送及び栓部材の取り付けができる。すなわち、既存のPETボトルの充填設備を用いて、ボトル缶内部に被収容体を収容することができる。また、栓部材の取り付けの際にボトル缶を鍔部で支持するので、栓部材の取り付けによって加わる荷重に対して胴部の強度を上げる必要がなく、胴部の薄肉化及びボトル缶の軽量化を図ることができる。
さらに、ボトル缶部材と筒状体との接合において、締結装置のロールによるカブラ部と開口端部との巻締めが済んだ以降の工程では鍔部を支持部位とすることで、加工壁部のネジ加工時、或いは連接部のリフォーム加工時に胴部への荷重を付加しなくても済む。
また、ボトル缶に係る解決手段として、前記係合部の他端には、径方向外方に向けて突出したフランジ部が形成されている、という手段を採用する。
この発明によれば、係合部の他端に、径方向外方に向けて突出したフランジ部が形成されているので、このフランジ部の外周部が口筒部に当接されることによって、ボトル本体と口筒部とのシール性をさらに向上させることができる。
また、ボトル缶に係る解決手段として、前記口筒部のうち、前記筒状部の係合部から前記筒状部の他端面に対応する部分に、前記口筒部の厚さ方向に貫通した貫通路が形成されている、という手段を採用する。
この発明によれば、前記口筒部のうち前記筒状部の係合部から前記筒状部の他端面に対応する部分に、前記口筒部の厚さ方向に貫通した貫通路が形成されているので、口筒部と筒状部との間に、例えば結露した水分等が存在した場合であっても、この水分等を貫通路を通じて外部に排出することが可能となる。
また、筒状体に係る解決手段として、上記ボトル缶に係る解決手段のいずれかに用いられ、合成樹脂からなり、筒状に形成された本体部と該本体部の一端面側に設けられ栓部材が係止される係止部と前記本体部の他端面側における外周面に外方に向けて突出した係合部とを備える、という手段を採用する。
また、ボトル缶本体に係る解決手段として、上記ボトル缶に係る解決手段のいずれかに用いられ、被収容体の収容空間が形成された胴部と前記収容空間と外部とを連通させる口筒部とを備える、という手段を採用する。
また、ボトル缶の製造方法に係る解決手段として、被収容体の収容空間が形成された胴部と前記収容空間と外部とを連通させる口筒部とが設けられたボトル缶本体と、合成樹脂からなり、筒状に形成された本体部と該本体部の一端面側に設けられ栓部材が係止される係止部と前記本体部の他端面側における外周面に外方に向けて突出した係合部とが形成された筒状体とを予め用意し、前記係合部を前記他端面側から前記口筒部に挿入し、ロールを前記係合部に沿わせて前記口筒部を外周面側から押圧変形させ、前記係合部を前記口筒部で巻き締める、という手段を採用する。
この発明によれば、ロールが係合部に沿って口筒部を外周面側から押圧変形させ、係合部を口筒部で巻き締めるので、口筒部と係合部とが密着する。これにより、ボトル缶本体と合成樹脂からなる筒状体とが良好なシール性で接合されたボトル缶を提供することができる。
本発明によれば、ロールが係合部に沿って口筒部を外周面側から押圧変形させることで、係合部が口筒部に巻き締められているので、口筒部と係合部とが密着した状態となる。
これにより、ボトル缶本体と合成樹脂からなる筒状体とが良好なシール性で接合されたボトル缶を提供することができる。
本発明の第1の実施形態において、ボトル缶1の要部を示す半断面図である。 本発明の第1の実施形態において、筒状体10を示す半断面図である。 本発明の第1の実施形態において、ボトル缶部材30を示す半断面図である。 本発明の第1の実施形態において、筒状体10とボトル缶部材30とを接合する際の概略構成図である。 本発明の第1の実施形態において、筒状体10とボトル缶部材30とを接合する際の工程図である。 本発明の第2の実施形態において、ボトル缶101の要部を示す半断面図である。 本発明の第2の実施形態において、筒状体110を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態において、ボトル缶部材130を示す半断面図である。 ボトル缶部材130に形成された切込み溝を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態において、ボトル缶部材130に形成されたスリットを示す説明図である。 本発明の第2の実施形態において、筒状体110とボトル缶部材130とを接合する際の工程図である。 本発明の実施形態において、ボトル缶の変形例を示した図である。 本発明の実施形態において、筒状体の変形例を示した図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態であるボトル缶1について図1から図5、図9を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るボトル缶1の要部を示す半断面図である。このボトル缶1は、飲料用容器として用いられるものであり、筒状体10と、ボトル缶本体20とを備えている。なお、ボトル缶1の缶軸をP、筒状体10の中心軸をP1、ボトル缶本体20の中心軸をP2とする。
図2に示すように、筒状体10は、合成樹脂からなり、筒状に成形された本体部11の外周面11aに、本体部11の一端面11b側(図1において上側)から他端面11c側(図1において下側)に向けて、雄ネジ部(係止部)12と、鍔部13と、カブラ部14と逆ネジ部15とからなる係合部16とを備えている。なお、この筒状体は、呼称28mm径で成形されたものである。
雄ネジ部12は、右ネジに成形されており、ネジとして有効に機能する部分の巻数である有効ネジ巻数が2.0〜2.5巻程度に成形されている。
鍔部13は、外周面11aにおいて、本体部11の外方に向けて突出して成形された部位であり、中心軸P1方向の略中間の位置に成形されている。
本実施形態では、これら雄ネジ部12と鍔部13とを含む一端面11bから鍔部13までの形状(口部11f)は、既存のPETボトルの口部と同一の形状に成形されている。
カブラ部14は、外周面11aから外方に向けて突出して成形された部位であって、一端面11b側から他端面11c側に向かうに従い漸次増径した後に一定径とされた部位である。
逆ネジ部15は、左ネジに成形された雄ネジであり、その有効ネジ巻き数が1.0〜2.5巻程度に成形されている。
このような構成の筒状体10は、ボトル缶本体20の口筒部に取り付けられている。
図1に示すように、ボトル缶本体20は、アルミニウム合金素材からなって比較的に薄肉に成形されたものであり、有底筒状とされた大径の胴部21と、この胴部21の中心軸P2方向上端部に連接されると共に中心軸P2方向上方に向かうに従い漸次縮径した肩部22と、この肩部22の缶軸方向上端部に連接されると共に、缶軸方向上方に延在した口筒部23とを備えている。
口筒部23は、肩部22から中心軸P2と略直交する方向に延出した当接部23aと、この当接部23aに連接されると共に中心軸P2に沿って螺旋状に成形された雌ネジ部23bと、この雌ネジ部23bに連接されると共に中心軸P2方向の上方に向かうに従って漸次縮径する開口端部23cとを備えている。
当接部23aは、ボトル缶本体20の内方に突出し、ボトル缶本体20を平面視した場合に口筒部23の開口を内方に向かって狭めるようにして延在している。
この当接部23aは、口筒部23の内方において筒状体10の他端面11cと当接している。
雌ネジ部23bは、逆ネジ部15に対応して成形されたものであり、逆ネジ部15を巻き締めており、缶軸Pに沿った断面が波状となっている。この雌ネジ部23bには、その内方にシール材として機能する環状のライナー(弾性封止部材)25が貼付されている。
すなわち、雌ネジ部23bは、逆ネジ部15と共にライナー25を押圧して弾性変形させた状態で、このライナー25を介して逆ネジ部15を巻き締めている。
開口端部23cは、カブラ部14を巻き締めており、開口端部23cにおいてカブラ部14に沿った12個の切込み溝26が環状等間隔に形成されている。
このようにして、雌ネジ部23bが逆ネジ部15を、開口端部23cがカブラ部14をそれぞれ巻き締めている。
このようなボトル缶本体20は、図3に示すボトル缶部材30が筒状体10に押圧成形されることにより接合されている。
図3に示すように、ボトル缶部材30は、胴部21と肩部22と口筒部23とを備えており、口筒部23の当接部23aから中心軸P2方向に環状に突出した加工壁部31を備えている。
加工壁部31は、接合後のボトル缶本体20の雌ネジ部23bと開口端部23cとに相当する部位であり、端部に12個の切込み溝26が環状等間隔に形成されている。この加工壁部31は、中心軸P2方向の長さが、筒状体10の係合部16の中心軸P1方向の長さと略等しくなっている。なお、この加工壁部31の内壁面には、当接部23aから切込み溝26の近傍まで弾性変形前のライナー25が貼付されている。
切込み溝26は、図9に示すように、径方向外方側から内方側に向けてV字状に凹むように形成されており、その溝深さは、加工壁部31の厚さの1/3から2/3の範囲に設定されている。また、切込み溝26は、加工壁部31をカブラ部14に巻き締めた際に形成される曲面の端部(変曲部)に至るように、その中心軸P2方向長さが設定されている。
このように構成されたボトル缶部材30と筒状体10とは、図4に示す筒状のプレッシャーブロック51と、このプレッシャーブロック51の中央に軸方向に移動可能に設けられたプレッシャーブロックインサート52と、ROロール53と、PPロール54と、リフォームロール(図4において不図示)とを備えた締結装置50を用いて接合されている。
この締結装置は、既存のロールオンキャップ用キャッパーを用いてもよい。
なお、上記プレッシャーブロックインサート52は、多段円柱形状をなし、同軸上に形成された大径部52aと小径部52cとを有している。大径部52aは、貫通孔11eより大径とされ、小径部52cは、貫通孔11eより小径とされている。また、大径部52aの端面(小径部52cの周囲)には環状平面52bが形成されている。
まず、中心軸P1,P2を重ねた状態で筒状体10を他端面11c側から口筒部23に挿入し、他端面11cと当接部23aをライナー25を介して当接させる。図5(a)に示すように、他端面11cと当接部23aとがライナー25を介して当接すると、加工壁部31が係合部16を囲繞する。
次に、プレッシャーブロックインサート52の小径部52cを筒状体10の貫通孔11eに挿入し、かつ、環状平面52bを一端面11bに当接させて、筒状体10を缶底方向に押圧する。すなわち、他端面11cがライナー25を介して当接部23aに押圧される。この場合、トッププレッシャー(軸荷重)は、通常のキャップの巻き締めを行う場合の50%から70%程度まで低減することが可能となる。これは、キャップの巻き締めの際に行われる絞り加工が不要となるためである。
次に、図5(b)に示すように、PPロール54が加工壁部31の端部に当接し、加工壁部31の端部を缶軸Pに向けて押圧しながらカブラ部14に沿って転動することにより、カブラ部14が開口端部23cによって巻き締められる。
次に、ROロール53が開口端部23cの下側における加工壁部31に当接し、加工壁部31を缶軸Pに向けて押圧しながら逆ネジ部15に沿って転動する。このROロール53の転動は、図5(c)に示すように、ライナー25を介して逆ネジ部15のネジ溝に沿って行われる。このようにして、雌ネジ部23bが成形されると共に、逆ネジ部15がライナー25を介した状態で雌ネジ部23bによって巻き締められる。
最後に、図5(d)に示すように、リフォームロール55が連接部24を缶軸Pに向けて押圧しながら連接部24に沿って転動することで、上記成形によって生じた余肉を連接部24で吸収する。また、ライナー25への押圧度が増すことになるので、当接部23aと本体部11の他端面11cとのシール性をより高めることになる。このようにしてボトル缶1が成形される。
このように構成されたボトル缶1は、上述したように、逆ネジ部15が雌ネジ部23bに巻き締められて接合されており、他端面11cが当接部23aに当接している。このため、雄ネジ部12に対応する雌ネジ部が成形されたキャップ(不図示)を雄ネジ部12に被着させ、ボトル缶本体20を把持してキャップ(不図示)に回転トルクを加えると、逆ネジ部15によって筒状体10が缶底方向に螺進しようとするが当接部23aによってこの螺進が阻止されて筒状体10の回転が不能となる。これにより、キャップ(不図示)に回転トルクが良好に伝達される。換言すれば、キャップ(不図示)の開栓時に逆ネジ部15が筒状体10の回り止めとして機能し、キャップ(不図示)の開栓が容易となる。
また、筒状体10に開栓時と反対方向、つまり、閉栓時において回転トルクを加えると逆ネジ部15により、筒状体10が缶底から離間する方向に螺進しようとするが開口端部23cによってこれが阻止される。この回転トルクを加え続けると、筒状体10が切込み溝26から開口端部23cを破断させて缶底から離間する方向に螺進し、筒状体10とボトル缶本体20とが離脱する。
ここで、切込み溝26の溝深さが加工壁部31の厚さの1/3以上とされているので、巻き締めた後に筒状体10に開栓時と反対方向に回転された際に、口筒部23の開口端部23cを確実に破断させることができる。さらに、切込み溝26の溝深さが加工壁部31の厚さの2/3以下とされているので、巻き締め時において加工壁部31に歪みや割れ等が発生することを防止できる。
以上説明したように、ボトル缶1によれば、ROロール53とPPロール54とが係合部16に沿って口筒部23を外周面側から押圧変形させ、係合部16が口筒部23に巻き締められているので、口筒部23と係合部16とが密着した状態となる。すなわち、係合部16を構成するカブラ部14に沿って、また、逆ネジ部15のネジ溝に沿って加工壁部31上をROロール53とPPロール54とが転動して、加工壁部31を缶軸Pに向けて押圧変形させ、逆ネジ部15が雌ネジ部23bによって、また、カブラ部14が開口端部23cによって巻き締められる。これにより、カブラ部14と開口端部23cとの密着性、及び、逆ネジ部15と雌ネジ部23bとの密着性を高めることができる。換言すれば、別々に成形した部材同士を組み立てるよりも、筒状体10の形状に合わせてボトル缶本体20の形状が成形されるので、両者の密着性を高めることができる。これにより、ボトル缶本体20と合成樹脂からなる筒状体10とを良好なシール性で接合されたボトル缶1を提供することができる。
また、逆ネジ部15がライナー25を弾性変形させた状態で雌ネジ部23bに巻き締められているので、逆ネジ部15と雌ネジ部23bとが、また、当接部23aと本体部11との他端面11cとが、互いにライナー25を押圧した状態で密接する。これにより、ボトル缶本体20と筒状体10とが高いシール性で接合されたボトル缶1を提供することができる。
また、当接部23aが成形されているので、筒状体10の他端面11cを当接部23aに当接するまで挿入すると、ボトル缶本体20に対して筒状体10が位置決めされる。これにより、係合部16と口筒部23とが所定の位置関係で係合する。従って、筒状体10とボトル缶本体20とを所定の位置において接合することができ、シール性を向上させることができる。
また、雄ネジ部12に対応する雌ネジ部が成形されたキャップ(不図示)を雄ネジ部12に被着させた場合に、雄ネジ部12と逆ネジに成形された逆ネジ部15を備えるので、開栓時にキャップ(不図示)を筒状体10に対して緩めると、口筒部23は筒状体10に対して締まることになり、特に開栓時に、ボトル缶本体20から筒状体10が脱落することを抑制することができる。
また、キャップ(不図示)の開栓時に逆ネジ部15が当接部23aに当接することにより筒状体10の周り止めとして機能するので、キャップ(不図示)に回転トルクが容易に伝達される。これにより、高いシール性を有しながら開栓を容易にすることができる。
また、筒状体10に開栓時と反対方向、つまり、閉栓時における回転トルクを加え続けると逆ネジ部15により、筒状体10が切込み溝26から開口端部23cを破断させて缶底から離間する方向に螺進するので、ボトル缶本体20と筒状体10とを容易に分別することができる。これにより、使用後のボトル缶1をアルミ缶からなるボトル缶本体20と合成樹脂からなる筒状体10とに容易に分別して廃棄することができる。
また、筒状体10にキャップ(不図示)を被着させる場合には、周知のようにPETボトルにキャップ(不図示)を被着させる場合と同様にキャップ(不図示)を上方からスクリューさせて被着させればよいので、口筒部23に金属キャップをロール加工で直接的に被着させる場合に比べて、ボトル缶本体20の肉厚を厚くする必要がない。従って、胴部21の薄肉化及びボトル缶1の軽量化を図ることができる。
また、上述したように、ボトル缶本体20と筒状体10との接合には、締結装置50を用いることが出来ると共に、鍔部13と雄ネジ部12が周知のPETボトルと同一の構成とされているので、PETボトルの液体充填ラインを用いることでき、新たな設備投資を行う必要がほとんどなく、設備投資コストを抑えることができる。
また、キャップ(不図示)の取り付けの際にボトル缶1を鍔部13で支持するので、キャップ(不図示)の取り付け時の荷重が胴部21に付加されることがなく、胴部21の薄肉化及びボトル缶1の軽量化を図ることができる。
さらに、ボトル缶部材30と筒状体10との接合において、PPロール54によるカブラ部14と開口端部23cとの巻締めが済んだ以降の工程では鍔部13を支持部位とすることで、加工壁部31のネジ加工時、或いは連接部24のリフォーム加工時に胴部21への荷重を付加しなくても済む。
次に、本発明の第2の実施の形態であるボトル缶101について図6から図11を参照して説明する。
このボトル缶101は、図6に示すように、筒状体110と、ボトル缶本体120とを備えている。なお、ボトル缶101の缶軸をP、筒状体110の中心軸をP1、ボトル缶本体120の中心軸をP2とする。
図7に示すように、筒状体110は、合成樹脂からなり、筒状に成形された本体部111の外周面111aに、本体部111の一端面111b側(図7において上側)から他端面111c側(図7において下側)に向けて、雄ネジ部(係止部)112と、鍔部113と、カブラ部114及び逆ネジ部115からなる係合部116と、フランジ部118と、を備えている。なお、この筒状体110は、本体部111の一端面111b側において呼称28mm径で成形されると共に、係合部116において呼称33mm径で成形されている。
雄ネジ部112は、右ネジに成形されており、ネジとして有効に機能する部分の巻数である有効ネジ巻数が2.0〜2.5巻程度に成形されている。
鍔部113は、外周面111aにおいて、本体部11の外方に向けて突出して成形された部位であり、中心軸P1方向の略中間の位置に成形されている。
本実施形態では、これら雄ネジ部112と鍔部113とを含む一端面111bから鍔部113までの形状(口部111f)は、既存のPETボトルの口部と同一の形状に成形されている。
カブラ部114は、外周面111aから外方に向けて突出して成形された部位であって、一端面111b側から他端面111c側に向かうに従い漸次増径した後に一定径とされた部位である。
逆ネジ部115は、左ネジに成形された雄ネジであり、その有効ネジ巻き数が1.0〜2.5巻程度に成形されている。ここで、本実施形態では、逆ネジ部115の終端(カブラ部114側端)においては、カブラ部114にかけてネジ谷深さが漸次浅くなるように構成されている。
フランジ部118は、本体部111の他端面111cにおいて、径方向外方に向けて突出するようにして成形された部位である。ここで、カブラ部114と、逆ネジ部115のネジ山と、フランジ部118と、の突出高さ(軸線P1からの距離)の関係は、カブラ部114>逆ネジ部115のネジ山>フランジ部118となるように構成されている。また、フランジ部118の上側のストレート部の外周面118aからの突出高さは片側で1mm以上に設定されている。
このような構成の筒状体110は、ボトル缶本体120の口筒部に取り付けられて使用される。
ボトル缶本体120は、アルミニウム合金素材からなって比較的に薄肉に成形されたものであり、図6に示すように、有底筒状とされた大径の胴部121と、この胴部121の中心軸P2方向上端部に連接されると共に中心軸P2方向上方に向かうに従い漸次縮径した肩部122と、この肩部122の缶軸方向上端部に連接されると共に、缶軸方向上方に延在した口筒部123とを備えている。
口筒部123は、肩部122から中心軸P2と略直交する方向に延出した当接部123aと、この当接部123aに連接されると共に中心軸P2に沿って螺旋状に成形された雌ネジ部123bと、この雌ネジ部123bに連接されると共に中心軸P2方向の上方に向かうに従って漸次縮径する開口端部123cとを備えている。
当接部123aは、ボトル缶本体120の内方に突出し、ボトル缶本体120を平面視した場合に口筒部123の開口を内方に向かって狭めるようにして延在している。なお、本実施形態においては、当接部123aの径方向長さが第1の実施形態に比較して短くなるように構成されている。
この当接部123aは、口筒部123の内方において筒状体110の他端面111cに形成されたフランジ118と、ライナー(弾性封止部材)125を介して当接している。このライナー125は、当接部123aの内周側に貼付されており、前述の筒状体110のフランジ部118の他端面及び外周面に密着する構成とされている。ここで、ライナー125のうちフランジ部118の外周面に当接される部分の厚さは、カブラ部114の突出高さとフランジ部118の突出長さとの差の1/2以下となるように設定されている。
雌ネジ部123bは、逆ネジ部115に対応して成形されたものであり、逆ネジ部115を巻き締めており、缶軸Pに沿った断面が波状となっている。
開口端部123cは、カブラ部114を巻き締めており、開口端部123cにおいてカブラ部114に沿った12個の切込み溝126が環状等間隔に形成されている。
このようにして、雌ネジ部123bが逆ネジ部115を、開口端部123cがカブラ部114をそれぞれ巻き締めている。
また、口筒部123のうち雌ネジ部123bよりも缶軸P方向下方側部分には、周方向に延在するスリット128が複数形成されている。このスリット128は、口筒部123の厚さ方向に貫通しており、逆ネジ部115と雌ネジ部123bとの螺合部分と、フランジ部118と当接部123aとの当接部分と、の間に画成された空間Sに連通される構成とされている。なお、このスリット128と当接部123aとの間に上述のライナー125が配設されている。
このようなボトル缶本体120は、図8に示すボトル缶部材130が筒状体110に押圧成形されることにより接合されている。
図8に示すように、ボトル缶部材130は、胴部121と肩部122と口筒部123とを備えており、口筒部123の当接部123aから中心軸P2方向に環状に突出した加工壁部131を備えている。
加工壁部131は、接合後のボトル缶本体120の雌ネジ部123bと開口端部123cとに相当する部位であり、その中心軸P2方向の長さが、筒状体110の係合部116の中心軸P1方向の長さと略等しくなっている。
また、加工壁部131の端部には、複数(本実施形態では12個)の切込み溝126が環状等間隔に形成されている。ここで、切込み溝126は、図9に示すように、径方向外方側から内方側に向けてV字状に凹むように形成されており、その溝深さは、加工壁部131の厚さの1/3から2/3の範囲に設定されている。また、切込み溝126は、加工壁部131をカブラ部114に巻き締めた際に形成される曲面の端部(変曲部)に至るように、その中心軸P2方向長さが設定されている。
加工壁部131の中心軸P2方向下方には、上述のスリット128が配設されている。
スリット128は、周方向に延在するように形成されており、加工壁部131の周方向に複数形成されている。このスリット128は、図10に示すように、加工壁部131の厚さ方向に貫通した切れ目を形成し、この切れ目の上方部分を径方向内方に向けて押圧することによって成形されている。
このように構成されたボトル缶部材130と筒状体110とは、図4に示す筒状のプレッシャーブロック51と、このプレッシャーブロック51の中央に軸方向に移動可能に設けられたプレッシャーブロックインサート52と、ROロール53と、PPロール54と、リフォームロール(図4において不図示)とを備えた締結装置50を用いて接合され、ボトル缶101を構成することになる。
まず、中心軸P1,P2を重ねた状態で筒状体110を他端面111c側から口筒部123に挿入し、他端面111cに形成されたフランジ部118と当接部123aをライナー25を介して当接させる。すると、図11(a)に示すように、フランジ部118と当接部123aとがライナー125を介して当接すると、加工壁部131が係合部116を囲繞することになる。
次に、プレッシャーブロックインサート52の小径部52cを筒状体110の貫通孔111eに挿入し、かつ、環状平面52bを一端面111bに当接させて、筒状体110を缶底方向に押圧する。すなわち、フランジ部118の他端面がライナー125を介して当接部123aに押圧される。この場合、トッププレッシャー(軸荷重)は、通常のキャップの巻き締めを行う場合の50%から70%程度まで低減することが可能となる。これは、キャップの巻き締めの際に行われる絞り加工が不要となるためである。
次に、図11(b)に示すように、PPロール54が加工壁部131の端部に当接し、加工壁部131の端部を缶軸Pに向けて押圧しながらカブラ部114に沿って転動することにより、カブラ部114が開口端部123cによって巻き締められる。
次に、ROロール53が開口端部123cの下側における加工壁部131に当接し、加工壁部131を缶軸Pに向けて押圧しながら逆ネジ部115に沿って転動する。このROロール53の転動は、図11(c)に示すように、逆ネジ部115のネジ溝に沿って行われる。このようにして、雌ネジ部123bが成形されると共に、逆ネジ部115が雌ネジ部123bによって巻き締められる。
最後に、図11(d)に示すように、リフォームロール55が連接部124を缶軸Pに向けて押圧しながら連接部124に沿って転動することで、上記成形によって生じた余肉を連接部124で吸収する。このようにしてボトル缶101が成形される。
このように構成されたボトル缶101は、上述したように、逆ネジ部115が雌ネジ部123bに巻き締められて接合されており、フランジ部118が当接部123aに当接している。このため、雄ネジ部112に対応する雌ネジ部が成形されたキャップ(不図示)を雄ネジ部112に被着させ、ボトル缶本体120を把持してキャップ(不図示)に回転トルクを加えると、逆ネジ部115によって筒状体110が缶底方向に螺進しようとするが当接部123aによってこの螺進が阻止されて筒状体110の回転が不能となる。これにより、キャップ(不図示)に回転トルクが良好に伝達される。換言すれば、キャップ(不図示)の開栓時に逆ネジ部115が筒状体110の回り止めとして機能し、キャップ(不図示)の開栓が容易となる。
また、筒状体110に開栓時と反対方向、つまり、閉栓時において回転トルクを加えると逆ネジ部115により、筒状体110が缶底から離間する方向に螺進しようとするが開口端部123cによってこれが阻止される。この回転トルクを加え続けると、筒状体110が切込み溝126から開口端部123cを破断させて缶底から離間する方向に螺進し、筒状体110とボトル缶本体120とが離脱する。
以上のような構成とされた本実施形態であるボトル缶101によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、以下に示すような作用効果を有することになる。
本実施形態であるボトル缶101においては、筒状体110の他端面111cに、径方向外方に向けて突出したフランジ部118を備えており、このフランジ部118がライナー125を介して当接部123aに当接される構成とされているので、ボトル缶本体120(ボトル缶部材130)と筒状体110とのシール性を向上させることができる。また、当接部123aの径方向長さを第1の実施形態に比較して短くなるように構成することができるので、加工壁部131に対する加工度を抑えることができる。すなわち、フランジ部118が形成されていない場合には、筒状体の他端面が当接されるように当接部を形成するために、加工壁部を径方向内方に向けて深く押圧した上で拡径することになるが、本実施形態では、フランジ部118が形成されていることから、加工壁部131を径方向内方に向けて深く押圧する必要がなくなるのである。
また、ライナー125が、フランジ部118の他端面及び外周面に当接する構成とされているので、ライナー125のサイズを小さくしてもシール性を確保することができる。
さらに、逆ネジ部115の終端(カブラ部114側端)において、カブラ部114にかけてネジ谷深さが漸次浅くなるように構成されているので、図11(c)に示すように逆ネジ部115のネジ溝に沿って転動されるROロール53が、加工の終点において径方向外方に向けて離間するように案内されることになり、ROロール53が不必要に口筒部123に当接されることを防止できる。
また、口筒部123のうち雌ネジ部123bよりも缶軸P方向下方側部分に、周方向に延在するスリット128が複数形成されており、このスリット128が、口筒部123の厚さ方向に貫通しており、逆ネジ部115と雌ネジ部123bとの螺合部分と、フランジ部118と当接部123aとの当接部分と、の間に画成された空間Sに連通される構成とされているので、空間S内に結露等によって水分等が存在した場合であっても、この水分をスリット128を介して外部に排出することができる。
さらに、ボトル部材130において、加工壁部131には、複数の切込み溝126が形成されており、この切込み溝126の溝深さが加工壁部131の厚さの1/3以上とされているので、巻き締めた後に筒状体110に開栓時と反対方向に回転された際に、口筒部123の開口端部123cを確実に破断させることができる。さらに、切込み溝126の溝深さが加工壁部131の厚さの2/3以下とされているので、巻き締め時において加工壁部131に歪みや割れ等が発生することを防止できる。
次に、本発明の変形例について、図12及び図13を用いて説明する。
図12は、ボトル缶1,101の変形例の要部を示す半断面図である。なお、図12及び図13において、図1から図5と同様の構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図12(a)に示すボトル缶201は、筒状体210とボトル缶本体220とが締結装置50により接合されたものである。このボトル缶201は、筒状体210が呼称38mm径に成形されたものであり、口筒部223がこの筒状体210を挿入可能に成形されている。
図12(b)に示すボトル缶301は、筒状体310とボトル缶本体220とが締結装置50により接合されたものである。このボトル缶301は、筒状体310の貫通孔311eが口部311fにおいて呼称28mm径で成形されると共に、係合部316において呼称38mm径で成形されている。
図12(c)に示すボトル缶401は、筒状体410とボトル缶本体20とが締結装置50により接合されたものである。このボトル缶401は、筒状体410の貫通孔411eが411fにおいて呼称38mm径で成形されると共に、係合部16において呼称28mm径に成形されている。
図12(d)に示すボトル缶501は、筒状体510とボトル缶本体520とが締結装置50により接合されたものである。このボトル缶501は、筒状体510が呼称66mm径で成形され、ボトル缶本体520に肩部が設けられていない構成とされている。
これら図12(a)〜(d)に示すボトル缶201,301,401,501においても上述したボトル缶1と同様の効果を得ることができる。
また、この変形例1から4に示すように、合成樹脂からなる筒状体は、加工が容易であるので、様々な口部及び貫通孔を成形することができる。従って、その用途や使い勝手あるいは被収容体の充填ライン・搬送ラインに容易に対応することができる。
図13は、筒状体10,110の変形例を示す図である。
図13(a)は、リングプルタイプの栓部材に対応した筒状体610を示した半断面図である。この筒状体610は、筒状体10,110と異なり雄ネジ部12を成形せずに、外周面11aの一端面11b側において、一端面11b側から他端面11c側に向けて漸次増径させた後に漸次縮径させた膨出係止部612を備えている。すなわち、従来のガラス壜の壜口形状と同様の形状とされているのである。
これにより、栓部材を膨出係止部612に巻き締めることで、筒状部に栓部材を被着することができる。
このように本発明は、栓部材としてピルファープルーフキャップを用いる場合のみではなく、リングプルタイプの栓部材で封止する場合やコルク栓あるいは王冠で封止する場合にも適用することが可能である。
図13(b)は、炭酸飲料を対象とする泡立部703を備えた筒状体710を示した半断面図、上面図及び底面図である。
泡立部703は、貫通孔711eに径方向に成形された第一壁部701と、第二壁部702を備えており、これら第一壁部701、第二壁部702とにそれぞれ同一平面上において互い違いの方向に開口した傾孔701a及び傾孔702aとが成形されてなる。すなわち、第一壁部701、第二壁部702が乱流室Rを構成しており、この乱流室Rに傾孔701a及び傾孔702aが連通している。つまり、炭酸飲料が傾孔702aから乱流室Rに流入し、この乱流室Rにおいて攪拌された後に傾孔701aから外部へと流出するので、炭酸飲料を容易に泡立てることができるようになっている。
このように、合成樹脂の成形容易性から飲み口を様々な機能を付加することができる。
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上述した実施の形態では、逆ネジ部15を口筒部23で巻き締める構成としたが、逆ネジ部15の代わりに外方に環状に突出した部位を成形して、この部位に口筒部23を巻き締める構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、カブラ部14に開口端部23cを巻き締める構成としたが、カブラ部14を設けずに逆ネジ部15のみを設けて、着脱自在に構成してもよい。
さらに、口筒部とボトル缶本体との組合せは、本実施形態に限定されることはなく、適宜設計変更することができる。例えば、口筒部の係止部を膨出係止部としたものを、図1、図6、図12(a)〜(d)のボトル缶に適用してもよい。
また、口筒部は、図1、図12(a)、(d)、図13(a)、(b)に示すように係止部の口径と係合部の口径とが略同一に構成されていてもよいし、図6、図12(b)に示すように係止部の口径が係合部の口径よりも小さく構成されていてもよいし、あるいは、図12(c)に示すように係止部の口径が係合部の口径よりも大きく構成されていてもよい。ここで、係止部の口径はφ26mm〜φ84mmの範囲内に、係合部の口径はφ28mm〜φ84mmの範囲内に、設定されていることが好ましい。
1,101,201,301,401、501…ボトル缶
10,110,210,310,410,510,610,710…筒状体
11,111…本体部
11a、111a…外周面
11b、111b…一端面
11c、111c…他端面
12,112…雄ネジ部
13,113…鍔部
15,115…逆ネジ部
16,316…係合部
118 フランジ部
20,120、220、420…ボトル缶本体
21、121…胴部
23,123,223…口筒部
23a、123a…当接部
23b、123b…雌ネジ部
23c、123c…開口端部
25、125…ライナー(弾性封止部材)
26、126…切込み溝
53…ROロール(ロール)
54…PPロール(ロール)
128…スリット(貫通路)
612…膨出係止部(係止部)
P…缶軸
P1,P2…中心軸

Claims (14)

  1. 被収容体の収容空間が形成された胴部と前記収容空間と外部とを連通させる口筒部とが設けられたボトル缶本体と、
    合成樹脂からなり、筒状に形成された本体部と該本体部の一端面側に設けられ栓部材が係止される係止部と前記本体部の他端面側における外周面に外方に向けて突出した係合部とが形成された筒状体とを備え、
    前記係合部を前記他端面側から前記口筒部に挿入させた状態で、ロールが前記係合部に沿って前記口筒部を外周面側から押圧変形させ、前記係合部が前記口筒部に巻き締められていることを特徴とするボトル缶。
  2. 前記口筒部の内方に環状に形成された弾性封止部材が設けられ、
    前記係合部の少なくとも一部が、前記弾性封止部材を弾性変形させた状態で前記口筒部に巻き締められていることを特徴とする請求項1に記載のボトル缶。
  3. 前記口筒部と前記胴部との間には、前記ボトル缶本体の内方に突出し、前記筒状体の他端面が当接される当接部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のボトル缶。
  4. 前記係合部の少なくとも一部が、前記口筒部に螺着されるネジ部を備えていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載のボトル缶。
  5. 前記係止部が、前記筒状体の一端において、一端面側から他端面側に向けて漸次増径させた後に漸次縮径させた膨出係止部とされていることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載のボトル缶。
  6. 前記係止部が、前記本体部の外周面に螺旋状に形成されて前記栓部材が螺着する雄ネジ部を備えると共に、
    前記係合部の少なくとも一部が、前記雄ネジ部と逆ネジに形成された逆ネジ部を構成することを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載のボトル缶。
  7. 前記口筒部の開口端部に一又は複数の切込み溝が形成されていることを特徴とする請求項1から6のうちいずれか一項に記載のボトル缶。
  8. 前記筒状体と前記ボトル缶本体とが着脱自在であることを特徴とする請求項1から6のうちいずれか一項に記載のボトル缶。
  9. 前記本体部の外周面であって前記係止部と前記係合部との間には、筒状体の外方に向けて突出する鍔部が形成されていることを特徴とする請求項1から8のうちいずれか一項に記載のボトル缶。
  10. 前記係合部の他端には、径方向外方に向けて突出したフランジ部が形成されていることを特徴とする請求項1から9のうちいずれか一項に記載のボトル缶。
  11. 前記口筒部のうち、前記筒状部の係合部から前記筒状部の他端面に対応する部分に、前記口筒部の厚さ方向に貫通した貫通路が形成されていることを特徴とする請求項1から10のうちいずれか一項に記載のボトル缶。
  12. 請求項1から11のうちいずれか一項に記載のボトル缶に用いられ、合成樹脂からなり、筒状に形成された本体部と該本体部の一端面側に設けられ栓部材が係止される係止部と前記本体部の他端面側における外周面に外方に向けて突出した係合部とを備えることを特徴とする筒状体。
  13. 請求項1から11のうちいずれか一項に記載のボトル缶に用いられ、被収容体の収容空間が形成された胴部と前記収容空間と外部とを連通させる口筒部とを備えることを特徴とするボトル缶本体。
  14. 被収容体の収容空間が形成された胴部と前記収容空間と外部とを連通させる口筒部とが設けられたボトル缶本体と、
    合成樹脂からなり、筒状に形成された本体部と該本体部の一端面側に設けられ栓部材が係止される係止部と前記本体部の他端面側における外周面に外方に向けて突出した係合部とが形成された筒状体とを予め用意し、
    前記係合部を前記他端面側から前記口筒部に挿入し、ロールを前記係合部に沿わせて前記口筒部を外周面側から押圧変形させ、前記係合部を前記口筒部で巻き締めることを特徴とするボトル缶の製造方法。
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