JP2010031999A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成要素の形状を大きく変更せず、シンクロナイザリングの遊転時において、相対回転するシンクロナイザリングのカップ内周面とギヤ(第2動力伝達部材)のコーン部外周面との接触を抑制し、損失トルクの発生、摩耗、焼き付きを防止することができる動力伝達装置の提供。
【解決手段】本発明の動力伝達装置11は、第1動力伝達部材3とスリーブ6との間でスリーブ6に相対回転不能且つ相対移動可能に配設されるとともに、内周面から拡径方向にキー付勢部材81、82の付勢力でスリーブ6の内周面に押圧され、第2動力伝達部材4側が縮径方向に突出したシンクロナイザリング係合部92をもつ引き摺り防止部材9を有し、シンクロナイザリング5は第1動力伝達部材3側の外周にシンクロナイザリング係合部92と係合可能な引き摺り防止用係合部53を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、動力伝達装置に関し、特にシンクロナイザリング(同期装置)を有する動力伝達装置に関する。
自動車は、内燃機関の動力を走行条件に応じて変換して取り出すための動力伝達装置を備えている。動力伝達装置にはギヤ式やベルト式等があり、動力伝達損失の少ないギヤ式の動力伝達装置が多用されている。
ギヤ式の動力伝達装置は、入力される内燃機関の動力を走行条件に応じて出力する目的で、複数段のギヤ(第2動力伝達部材)を切り替える装置である。この動力伝達装置は、複数段のギヤのうちの1つのギヤを選択し、そのギヤに切り替える。
そして動力伝達装置は、ギヤを切り替えて変速する際、変速を迅速且つ容易に行うために、シンクロナイザリングを備えている。シンクロナイザリングは、ギヤのコーン部のテーパ形状をなす外周面(あるいはギヤと一体回転するギヤピースのテーパ形状をなす外周面)と摩擦係合可能なテーパ形状をなすカップ内周面をもつ。そして、ギヤのコーン部外周面とシンクロナイザリングのカップ内周面とが摩擦係合し、回転が同期すると動力伝達装置の同期動作が完了し、ギヤを切り替えることができる。ギヤとシンクロナイザリングとの同期動作が行われない場合(シンクロナイザリングの遊転時)、シンクロナイザリングのカップ内周面とギヤのコーン部外周面とが接触しないように、シンクロナイザリングやギヤの回転中心側に位置する回転軸の軸方向及び径方向にクリアランスを持たせてある。そのため、シンクロナイザリングは遊転時、自重や回転による傾きが生じる。一方、ギヤはシンクロナイザリングと相対回転しているため、傾いたシンクロナイザリングのカップ内周面がコーン部外周面に接触することで、引き摺り荷重が発生する。引き摺り荷重が発生すると、伝達効率を低下させるいわゆる損失トルクが発生してしまう。また、接触する面が摩擦により摩耗したり、焼き付いたりする。
そのため、面の接触を抑制するために様々な工夫がなされている。例えば、特許文献1では、シンクロナイザリングに取り付けるばね要素によって、シンクロナイザリングを安定して保持することで、シンクロナイザリングのカップ内周面とギヤのコーン部外周面との接触による引き摺り荷重の発生を抑制する発明が開示されている。また、特許文献2では、径方向でシンクロナイザリングの内周側とクラッチハブ(第1動力伝達部材)の外周側との間に位置し、シンクロナイザリングの内周面に接触し、シンクロナイザリングを拡径方向に付勢する付勢力を遠心力の作用により発生するピース部材についての発明が開示されている。
特開2006−57717号公報 特開2007−292151号公報
しかし、上記した特許文献1に開示された発明では、ばね要素を取り付けるためにシンクロナイザリングの形状を細かに変更する必要があり、且つばね要素は弾性力があるため組み付けに手間を要する。また、特許文献2に開示された発明では、ピース部材がシンクロナイザリングの内周側から拡径方向に軸方向の一方側を付勢するため、シンクロナイザリングが軸方向に対して傾きやすく、シンクロナイザリングのカップ内周面とギヤのコーン部外周面との接触による引き摺り荷重の発生を抑制できるとは考え難い。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、構成要素の形状を大きく変更せず、シンクロナイザリングの遊転時において、相対回転するシンクロナイザリングのカップ内周面とギヤ(第2動力伝達部材)のコーン部外周面との接触を抑制し、損失トルクの発生、摩耗、焼き付きを防止することができる動力伝達装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明の構成上の特徴は、外周に係合歯をもつ第1動力伝達部材と、
前記第1動力伝達部材側に位置し外周が前記第1動力伝達部材側に向けて縮径するように突設されたテーパ形状のコーン部及び外周に係合歯を備えるスリーブ係合部をもつ第2動力伝達部材と、
前記第1動力伝達部材及び前記第2動力伝達部材の間を相対移動可能に配置され、前記第1動力伝達部材から前記第2動力伝達部材に向けて拡径し且つ前記コーン部の外周面と摩擦係合するカップ内周面及び前記第2動力伝達部材側の外周の一部に係合歯をもつシンクロナイザリングと、
前記第1動力伝達部材の前記係合歯、前記シンクロナイザリングの前記係合歯、及び前記第2動力伝達部材の前記係合歯にそれぞれ係合可能な係合歯を内周にもち、前記第1動力伝達部材に相対摺動可能に保持されるスリーブと、
前記第1動力伝達部材の外周側と前記スリーブの内周側との間で前記スリーブに相対回転不能且つ相対移動可能に配設されるとともに、内周面から拡径方向にキー付勢部材の付勢力で前記スリーブの内周面に押圧され、変速段の切り替え動作に基づき、前記第1動力伝達部材から前記第2動力伝達部材側への前記スリーブの摺動に伴い、前記第2動力伝達部材側に移動して前記シンクロナイザリングを前記第2動力伝達部材へ押圧し、前記第1動力伝達部材と前記第2動力伝達部材との回転が同期後、前記キー付勢部材の付勢力に対抗して前記スリーブによって縮径方向に押し下げられるシンクロキーと、
を有する動力伝達装置であって、
更に、前記第1動力伝達部材の外周側と前記スリーブの内周側との間で前記スリーブに相対回転不能且つ相対移動可能に配設されるとともに、内周面から拡径方向に前記キー付勢部材の付勢力で前記スリーブの内周面に押圧され、第2動力伝達部材側が縮径方向に突出したシンクロナイザリング係合部をもつ引き摺り防止部材を有し、
前記シンクロナイザリングは前記第1動力伝達部材側の外周に前記シンクロナイザリング係合部と係合可能な引き摺り防止用係合部を有することである。
上記課題を解決するための請求項2に係る発明の構成上の特徴は、外周に係合歯をもつ第1動力伝達部材と、
前記第1動力伝達部材側に位置し外周が前記第1動力伝達部材側に向けて縮径するように突設されたテーパ形状のコーン部及び外周に係合歯を備えるスリーブ係合部をもつ第2動力伝達部材と、
前記第1動力伝達部材及び前記第2動力伝達部材の間を相対移動可能に配置され、前記第1動力伝達部材から前記第2動力伝達部材に向けて拡径し且つ前記コーン部の外周面と摩擦係合するカップ内周面及び前記第2動力伝達部材側の外周の一部に係合歯をもつシンクロナイザリングと、
前記第1動力伝達部材の前記係合歯、前記シンクロナイザリングの前記係合歯、及び前記第2動力伝達部材の前記係合歯にそれぞれ係合可能な係合歯を内周にもち、前記第1動力伝達部材に軸方向相対摺動可能に保持されるスリーブと、
を有する動力伝達装置であって、
前記第1動力伝達部材の外周側と前記スリーブの内周側との間で前記スリーブに相対回転不能且つ相対移動可能に配設されるとともに内周面から拡径方向にキー付勢部材の付勢力で前記スリーブの内周面に押圧され、第2動力伝達部材側が縮径方向に突出したシンクロナイザリング係合部をもち、且つ変速段の切り替え動作に基づき、前記第1動力伝達部材から前記第2動力伝達部材側への前記スリーブの摺動に伴い、前記第2動力伝達部材側に移動して前記シンクロナイザリングを前記第2動力伝達部材へ押圧し、前記第1動力伝達部材と前記第2動力伝達部材との回転が同期後、前記キー付勢部材の付勢力に対抗して前記スリーブによって縮径方向に押し下げられる引き摺り防止部材を有し、
前記シンクロナイザリングは前記第1動力伝達部材側の外周に前記シンクロナイザリング係合部が係合可能な引き摺り防止用係合部を有することである。
また請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1又は2において、前記引き摺り防止部材は前記第1動力伝達部材の周方向で等間隔に2つ以上配置されることである。
請求項1に係る発明においては、第1動力伝達部材の外周側とスリーブの内周側との間に位置する動力伝達装置が同期動作する際に使用されるシンクロキーと同じように、第1動力伝達部材の外周側とスリーブの内周側との間に引き摺り防止部材を有する。引き摺り防止部材のシンクロナイザリング係合部とシンクロナイザリングの引き摺り防止用係合部とが係合しているため、引き摺り防止部材が第1動力伝達部材に対して相対移動しなければ、シンクロナイザリングは第1動力伝達部材と第2動力伝達部材との間を移動できない。つまり、引き摺り防止部材はシンクロキーと同様に、同期動作で第2動力伝達部材側に移動することで、シンクロナイザリングの第2動力伝達部材側の移動を許容し、同期動作しないいわゆるスリーブの中立位置ではシンクロナイザリングを第1動力伝達部材側に保持することができる。よって、シンクロナイザリングの遊転時、シンクロナイザリングは第2動力伝達部材側への移動が規制され、シンクロナイザリングのカップ内周面と第2動力伝達部材のコーン部外周面との接触が抑制されるため、損失トルクの発生、摩耗、焼き付きを防止することができる。
また、シンクロナイザリングは引き摺り防止部材と係合するための形状を変更するだけでよいため、大きな形状の変更はない。そして、引き摺り防止部材はシンクロキーと同様の位置に配置され、シンクロキーと類似した形状とすることができるため、組み付けにおいて、シンクロキーと同様に組み付ければ良く、組み付けの手間もかからない。
請求項2に係る発明においては、従来の動力伝達装置で通常用いられているシンクロキーの機能を有する引き摺り防止部材が第1動力伝達部材の外周側とスリーブの内周側との間に配置される。引き摺り防止部材のシンクロナイザリング係合部とシンクロナイザリングの引き摺り防止用係合部とが係合しているため、引き摺り防止部材が第1動力伝達部材に対して相対移動しなければ、シンクロナイザリングは第1動力伝達部材と第2動力伝達部材との間を移動できない。つまり、引き摺り防止部材はシンクロキーと同様に、同期動作で第2動力伝達部材側に移動することで、シンクロナイザリングの軸方向第2動力伝達部材側の移動を許容し、同期動作しないいわゆるスリーブの中立位置ではシンクロナイザリングを第1動力伝達部材側に保持することができる。よって、シンクロナイザリングの遊転時、シンクロナイザリングは第2動力伝達部材側への移動が規制され、シンクロナイザリングのカップ内周面と第2動力伝達部材のコーン部外周面との接触が抑制されため、損失トルクの発生、摩耗、焼き付きを防止することができる。
そして、引き摺り防止部材はシンクロキーの機能を有するため、シンクロキーの代わりに引き摺り防止部材が配置することができ、部品点数は増加しない。しかも、引き摺り防止部材は、シンクロキーと類似した形状とすることができるため、組み付けもほぼ従来通りに組み付けることが可能である。
また、シンクロナイザリングは引き摺り防止部材と係合するための形状を変更するだけでよいため、大きな形状の変更はない。
請求項3に係る発明においては、引き摺り防止部材が等間隔で2つ以上配置されることで、シンクロナイザリングの遊転時、シンクロナイザリングが安定して回転でき、傾きが抑制されるため、シンクロナイザリングのカップ内周面と第2動力伝達部材のコーン部外周面との接触がより抑制できる。
本発明の代表的な実施形態を図1〜図4を参照して説明する。本実施形態に係る動力伝達装置は、車両に搭載されているものである。
(実施形態1)
本実施形態1の動力伝達装置11は、図1に示されるように、回転軸2と、クラッチハブ(第1動力伝達部材)3と、ギヤ(第2動力伝達部材)4と、シンクロナイザリング5と、スリーブ6と、シンクロキー7、プルキー(引き摺り防止部材)9とを有する。
回転軸2は、動力伝達装置外部の内燃機関(図示略)の動力が伝達されて回転する部材である。
クラッチハブ3は、回転軸2の外周側に固定されて回転軸2と一体回転し、外周にクラッチハブ係合歯31を有する部材である。
ギヤ4は、コーン部41とギヤ本体部42とスリーブ係合部43とを有し、回転軸2上にベアリング(図示略)を介して回転可能に保持される部材である。本実施形態1では、ギヤ4がクラッチハブ3の軸方向一方側(図1中において左方側)にのみ配置されている。コーン部41は、軸方向でクラッチハブ3側に位置し、外周がクラッチハブ3側に向けて縮径するように突設されたテーパ形状をしている。ギヤ本体部42は、回転軸2と平行に配置される別の回転軸上にその回転軸と一体回転可能に保持されるカウンタギヤ(図示略)の噛合歯(図示略)と常時噛合する噛合歯421を外周に備える。スリーブ係合部43は、軸方向でコーン部41とギヤ本体部42との間に位置し、外周にギヤ係合歯431を備える。
シンクロナイザリング5は、クラッチハブ3とギヤ4との間で軸方向相対移動可能且つクラッチハブ3とギヤ4とに相対回転可能に配置され、カップ内周面51とシンクロナイザリング係合歯52と、引き摺り防止用係合部53とを有する。カップ内周面51は、クラッチハブ3からギヤ4に向けて拡径し且つギヤ4のコーン部41の外周面411と摩擦係合する。シンクロナイザリング係合歯52はギヤ4側の外周に形成され、後述するスリーブ6のスリーブ係合歯61と係合する。引き摺り防止用係合部53は、後述するプルキー9のシンクロナイザリング係合部92と係合するため、シンクロナイザリング係合歯52よりクラッチハブ3側の外周の全周に渡って形成されている溝状の窪みである(あるいはクラッチハブ3側端部が全周に渡って拡径した突起である)。
スリーブ6は、軸方向摺動可能にクラッチハブ3の外周側に保持されている円筒形状であり、クラッチハブ係合歯31、シンクロナイザリング係合歯52、及びギヤ係合歯431にそれぞれ係合可能なスリーブ係合歯61が内周に形成されている。スリーブ6は、中立位置62と係合位置63との間を同期位置64を経て軸方向に摺動する。中立位置62は、スリーブ係合歯61がシンクロナイザリング係合歯52及びギヤ係合歯431と係合しておらず、クラッチハブ係合歯31と係合する位置である。係合位置63は、スリーブ係合歯61がクラッチハブ係合歯31、シンクロナイザリング係合歯52及びギヤ係合歯431と係合する位置である。同期位置64は、中立位置62と係合位置63との間に位置し、スリーブ6が後述するシンクロキー7をギヤ4側に移動するように押圧しはじめ、スリーブ係合歯61がクラッチハブ係合歯31及びシンクロナイザリング係合歯52と係合し、クラッチハブ3、シンクロナイザリング5及びギヤ4が同回転、つまり同期するまでの位置である。なお、スリーブ6は、外周側に形成されているフォーク係合溝65に係合するフォーク(図示略)を介して、シフトレバー(図示略)の操作によって、軸方向に摺動する。
そして、スリーブ6は、スリーブ係合歯61の一部が拡径方向に窪んだキー係合部66を有する。
シンクロキー7は、スリーブ6に相対回転不能且つ軸方向相対移動可能にクラッチハブ3の外周側とスリーブ6の内周側との間で、クラッチハブ3に6箇所形成されたキー溝32のうち3箇所に一つずつ配設される。3つのシンクロキー7は周方向で等間隔に配設されるのが望ましい。各シンクロキー7は、内周面から拡径方向に2つのCスプリング(キー付勢部材)81、82によって、軸方向両端部をスリーブ6内周面に押圧される。各シンクロキー7は、スリーブ6側の一部が拡径方向に凸起し、スリーブ6のキー係合部66に係合するシンクロスリーブ係合部71を有する。
プルキー9は、スリーブ6に相対回転不能且つ軸方向相対移動可能にクラッチハブ3の外周側とスリーブ6の内周側との間で、クラッチハブ3に6箇所形成されたキー溝32のうち3箇所に一つずつ配設される。3つのプルキー9は周方向で等間隔に、シンクロキー7が配設されたキー溝32以外のキー溝32に配設される。プルキー9とシンクロキー7とは、図1の(b)に示されるように、周方向で交互に配設される(図1の(b)は、図1の(a)を軸方向ギヤ4側から見た図で、クラッチハブ係合歯31とスリーブ係合歯61とが省略してある。)。各プルキー9は、内周面から拡径方向に2つのCスプリング81、82によって、軸方向両端部をスリーブ6内周面に押圧される。各プルキー9は、スリーブ6側の一部が拡径方向に凸起しスリーブ6のキー係合部66に係合するプルスリーブ係合部91と、軸方向ギヤ4側の端部が縮径方向に突出したシンクロナイザリング係合部92とを有する。
本実施形態1の動力伝達装置11は、スリーブ6が中立位置62にある時(図1(a))、シンクロナイザリング7がクラッチハブ3(スリーブ6)及びギヤ4と相対回転し、遊転状態となる。シンクロキー7のシンクロスリーブ係合部71及びプルキー9のプルスリーブ係合部91がスリーブ6のキー係合部66に係合している。そして、プルキー9のシンクロナイザリング係合部92は、シンクロナイザリング5の引き摺り防止用係合部53と係合している。スリーブ6が中立位置62に位置している場合、シンクロキー7及びプルキー9は軸方向への移動が規制されている。そのため、プルキー9のシンクロナイザリング係合部92と引き摺り防止用係合部53が係合しているシンクロナイザリング5は軸方向の移動が規制される。つまり、シンクロナイザリング5はプルキー9によってクラッチハブ3側に引き寄せられた状態で遊転している。よって、シンクロナイザリング5のカップ内周面51とギヤ4のコーン部外周面411との接触が抑制されるため、損失トルクの発生、摩耗、焼き付きを防止することができる。
本実施形態1の動力伝達装置11において、クラッチハブ3とギヤ4との回転を同期させる際の動作について説明する。スリーブ6は軸方向で中立位置62からギヤ4側に摺動する。そして、スリーブ6は、キー係合部66で係合しているシンクロキー7及びプルキー9を軸方向ギヤ4側に押す。スリーブ6の摺動が進み、同期位置64にあるとき、シンクロキー7はシンクロナイザリング5をギヤ4側に押圧しはじめる。シンクロキー7はシンクロナイザリング5の外周側に形成されている溝にはまって軸方向の移動が止まる。プルキー9がギヤ4側に移動する際、シンクロナイザリング5はシンクロキー7によってギヤ4側に押圧、つまり移動するように押されているため、プルキー9のシンクロナイザリング係合部92とシンクロナイザリング5の引き摺り防止用係合部53との係合は外れない。そして、図2に示されるように、シンクロナイザリング5のカップ内周面51とギヤ4のコーン部外周面411とが摩擦係合しはじめ、スリーブ6のスリーブ係合歯61がシンクロナイザリング係合歯52と係合する。その時、シンクロキー7のシンクロスリーブ係合部71及びプルキー9のプルスリーブ係合部91は、スリーブ6のキー係合部66との係合が外れ、Cスプリング81、82の付勢力に抗した力でそれぞれ縮径方向に押圧される。シンクロナイザリング5の引き摺り防止用係合部53は、縮径方向に押圧されたプルキー9のシンクロナイザリング係合部92が縮径方向に移動するだけの余裕があるため、シンクロナイザリング5の回転を邪魔することはない。
スリーブ6の同期位置64にて、クラッチハブ3(スリーブ6)とシンクロナイザリング5とギヤ4との回転が同期すると、スリーブ6は更に軸方向ギヤ4側に摺動し、スリーブ係合歯61がギヤ4のスリーブ係合部43のギヤ係合歯431と係合する(図3参照)。つまり、動力伝達装置11の同期が完了し、スリーブ係合歯61はクラッチハブ係合歯31、シンクロナイザリング係合歯52及びギヤ係合歯431と係合し、スリーブ6が係合位置63に位置している。
本実施形態1の動力伝達装置11によれば、シンクロナイザリング5の遊転時、プルキー9によってシンクロナイザリング5がギヤ4側への移動規制されているため、シンクロナイザリング5のカップ内周面51とギヤ4のコーン部外周面411との接触が抑制され、損失トルクの発生、摩耗、焼き付きを防止することができる。同期動作中では、プルキー9が同期動作を邪魔することもない。
また、シンクロナイザリング5はプルキー9と係合するための形状を変更するだけでよいため、大きな形状の変更はない。そして、プルキー9はシンクロキー7が位置する位置(周方向では異なる位置)に配置され、シンクロキー7と類似した形状であるため、組み付けにおいて、シンクロキー7と同様に組み付ければ良く、組み付けの手間もかからない。
そして、プルキー9が周方向に等間隔で3つ配置されており、シンクロナイザリング5をより安定して保持することができるため、シンクロナイザリング5が傾きにくい。よって、シンクロナイザリング5のカップ内周面51とギヤ4のコーン部外周面411との接触がより確実に抑制できる。
(実施形態2)
本発明の本実施形態2について具体的に説明する。本実施形態2の動力伝達装置は実施形態1の動力伝達装置11と基本的には同様の構成及び同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心に説明する。
本実施形態2の動力伝達装置は、実施形態1の動力伝達装置11で用いられたシンクロキー7とプルキー9とが一体となったプルキー(引き摺り防止部材)を有する。プルキーは、スリーブ6に相対回転不能且つ軸方向相対移動可能にクラッチハブ3の外周側とスリーブ6の内周側との間で、クラッチハブ3に3箇所形成されたキー溝32に一つずつ配設される。3つのプルキーは周方向で等間隔に配設される。各プルキーは、内周面から拡径方向にCスプリング81、82によって、軸方向両端部をスリーブ6内周面に押圧される。各プルキーは、スリーブ6側の一部が拡径方向に凸起しスリーブ6のキー係合部66に係合するプルスリーブ係合部と、軸方向ギヤ4側の端部が縮径方向に突出したシンクロナイザリング係合部とを有する。
本実施形態2の動力伝達装置は、スリーブ6が中立位置62にある時、シンクロナイザリング7がクラッチハブ3(スリーブ6)及びギヤ4と相対回転し、遊転状態となる。プルキーのプルスリーブ係合部がスリーブ6のキー係合部66に係合している。そして、プルキーのシンクロナイザリング係合部は、シンクロナイザリング5の引き摺り防止用係合部53と係合している。スリーブ6が軸方向に摺動しない場合、プルキーも軸方向への移動が規制されている。そのため、プルキーのシンクロナイザリング係合部と引き摺り防止用係合部53が係合しているシンクロナイザリング5は軸方向の移動が規制される。つまり、シンクロナイザリング5はプルキーによってクラッチハブ3側に引き寄せられた状態で遊転している。よって、シンクロナイザリング5のカップ内周面51とギヤ4のコーン部外周面411との接触が抑制されるため、損失トルクの発生、摩耗、焼き付きを防止することができる。
本実施形態2の動力伝達装置において、クラッチハブ3とギヤ4との回転を同期させる際の動作について説明する。スリーブ6は軸方向で中立位置62からギヤ4側に摺動する。そして、スリーブ6は、キー係合部66で係合しているプルキーを軸方向ギヤ4側に押す。スリーブ6の摺動が進み、同期位置64にあるとき、プルキーはシンクロナイザリング5をギヤ4側に押圧しはじめる。プルキーとシンクロナイザリング5とは同時にギヤ4側に移動するため、プルキーのシンクロナイザリング係合部とシンクロナイザリング5の引き摺り防止用係合部53との係合は外れない。そして、シンクロナイザリング5のカップ内周面51とギヤ4のコーン部外周面411とが摩擦係合しはじめ、スリーブ6のスリーブ係合歯61がシンクロナイザリング係合歯52と係合する。その時、プルキーのプルスリーブ係合部は、スリーブ6のキー係合部66との係合が外れ、Cスプリング81、82の付勢力に抗した力で縮径方向に押圧される。シンクロナイザリング5の引き摺り防止用係合部53は、縮径方向に押圧されたプルキーのシンクロナイザリング係合部が縮径方向に移動するだけの余裕があるため、シンクロナイザリング5の回転を邪魔することはない。
スリーブ6の同期位置64にて、クラッチハブ3(スリーブ6)とシンクロナイザリング5とギヤ4との回転が同期すると、スリーブ6は更に軸方向ギヤ4側に摺動し、スリーブ係合歯61がギヤ4のスリーブ係合部43のギヤ係合歯431と係合する。つまり、動力伝達装置の同期が完了し、スリーブ係合歯61はクラッチハブ係合歯31、シンクロナイザリング係合歯52及びギヤ係合歯431と係合し、スリーブ6が係合位置63に位置している。
本実施形態2の動力伝達装置によれば、シンクロナイザリング5の遊転時、プルキーによってシンクロナイザリング5がギヤ4側への移動規制されているため、シンクロナイザリング5のカップ内周面51とギヤ4のコーン部外周面411との接触が抑制され、損失トルクの発生、摩耗、焼き付きを防止することができる。
そして、本実施形態2の動力伝達装置で用いられるプルキーは、従来の動力伝達装置で通常用いられているシンクロキーに実施形態1のプルキー9の機能を追加したシンクロキーとプルキーの一体型であるため、部品点数が増加せず、組み付けもほぼ従来通りに組み付けを行うことが可能である。
(実施形態1及び実施形態2の変形態様)
実施形態1の動力伝達装置11及び実施形態2の動力伝達装置は、ギヤ4がコーン部41及びスリーブ係合部43を有する一体型であるが、図4に示されるように、コーン部41及びスリーブ係合部43が別体のギヤピース4bの場合でも本発明を実施できる。本変態形態の動力伝達装置12は実施形態1の動力伝達装置11及び実施形態2の動力伝達装置と基本的には同様の構成及び同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心に説明する。
本変形態様の動力伝達装置12で用いられるギヤ4aは、回転軸2と平行に配置される別の回転軸上にその回転軸と一体回転可能に保持されるカウンタギヤ(図示略)の噛合歯(図示略)と常時噛合する噛合歯421を外周に備えるギヤ本体部42aを有する。ギヤピース4bは、コーン部41bとスリーブ係合部43bとを有し、ギヤ4aの軸方向スリーブ3側外周にギヤ4aと一体回転可能に結合している。コーン部41bは、軸方向でクラッチハブ3側に位置し、外周がクラッチハブ3側に向けて縮径するように突設されたテーパ形状をしている。スリーブ係合部43bは、軸方向でコーン部41bよりギヤ4aのギヤ本体部42a側に位置し、スリーブ6のスリーブ係合歯61と係合可能なギヤ係合歯431bを外周に備える。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。実施形態1の動力伝達装置11、実施形態2の動力伝達装置及びそれらの変形態様の動力伝達装置では、クラッチハブ3の軸方向一方側にギヤ4(ギヤ4a、ギヤピース4b)が配置される動力伝達装置について説明している。本発明のプルキー(引き摺り防止部材)は、クラッチハブ3の軸方向両側にギヤ4が配置されている動力伝達装置にも用いることができる。プルキーは軸方向の一端側にシンクロナイザリング係合部を有する。プルキーは、クラッチハブ3の周方向に複数配置され、そのうちの半分が軸方向一方側にシンクロナイザリング係合部が位置するように配置され、残り半分が軸方向他方側にシンクロナイザリング係合部が位置するように配置する。1つのプルキーは、両側に配置されるシンクロナイザリング5の片方の引き摺り防止用係合部53と係合する。シンクロナイザリング係合部が位置しない側のギヤ4との同期の際プルキーは、スリーブ6の軸方向摺動によって、反対側のギヤ4に押圧されるが、スリーブ6の摺動方向逆のシンクロナイザリング5と係合しているため、反対側のギヤ4への移動はせず、プルキーのプルスリーブ係合部がスリーブ6のキー係合部66との係合が外れる。そして、Cスプリング81、82の付勢力に抗して縮径方向に押圧される。よって、シンクロナイザリング5と係合していない側のシンクロナイザリング5による同期動作の際もプルキーは同期動作を邪魔することはないため、クラッチハブ3の両側にギヤ4が配置される動力伝達装置に本発明のプルキーを用いることができる。
その他に、車両の駆動を2輪駆動から4輪駆動に切り替える切替機構にシンクロナイザリング(同期装置)が用いられる場合にも本発明の引き摺り防止部材を用いることができる。
(a)は本実施形態1の動力伝達装置11を一部断面で示した説明図であり、(b)は(a)を軸方向でギヤ4の配置されない側から見た構成を示す図である。 図1の動力伝達装置11のスリーブ6が同期位置64にある図である。 図1の動力伝達装置11のスリーブ6が係合位置63にある図である。 変形態様の動力伝達装置12を一部断面で示した説明図である。
符号の説明
11,12:動力伝達装置、
2:回転軸、
3:クラッチハブ(第1動力伝達部材)、31:クラッチ係合歯、32:キー溝、
4、4a:ギヤ(第2動力伝達部材)、4b:ギヤピース、41,41b:コーン部、
411,411b:外周面、42,42a:ギヤ本体部、421,421a:噛合歯、
43,43b:スリーブ係合部、431,431b:ギヤ係合歯、
5:シンクロナイザリング、51:カップ内周面、52:シンクロナイザリング係合歯、
53:引き摺り防止用係合部、
6:スリーブ、61:スリーブ系合歯、62:中立位置、63:係合位置、
64:同期位置、65:フォーク係合溝、66:キー係合部、
7:シンクロキー、71:シンクロスリーブ係合部、
8:Cスプリング(キー付勢部材)、
9:プルキー(引き摺り防止部材)、91:プルスリーブ係合部、
92:シンクロナイザリング係合部。

Claims (3)

  1. 外周に係合歯をもつ第1動力伝達部材と、
    前記第1動力伝達部材側に位置し外周が前記第1動力伝達部材側に向けて縮径するように突設されたテーパ形状のコーン部及び外周に係合歯を備えるスリーブ係合部をもつ第2動力伝達部材と、
    前記第1動力伝達部材及び前記第2動力伝達部材の間を相対移動可能に配置され、前記第1動力伝達部材から前記第2動力伝達部材に向けて拡径し且つ前記コーン部の外周面と摩擦係合するカップ内周面及び前記第2動力伝達部材側の外周の一部に係合歯をもつシンクロナイザリングと、
    前記第1動力伝達部材の前記係合歯、前記シンクロナイザリングの前記係合歯、及び前記第2動力伝達部材の前記係合歯にそれぞれ係合可能な係合歯を内周にもち、前記第1動力伝達部材に相対摺動可能に保持されるスリーブと、
    前記第1動力伝達部材の外周側と前記スリーブの内周側との間で前記スリーブに相対回転不能且つ相対移動可能に配設されるとともに、内周面から拡径方向にキー付勢部材の付勢力で前記スリーブの内周面に押圧され、変速段の切り替え動作に基づき、前記第1動力伝達部材から前記第2動力伝達部材側への前記スリーブの摺動に伴い、前記第2動力伝達部材側に移動して前記シンクロナイザリングを前記第2動力伝達部材へ押圧し、前記第1動力伝達部材と前記第2動力伝達部材との回転が同期後、前記キー付勢部材の付勢力に対抗して前記スリーブによって縮径方向に押し下げられるシンクロキーと、
    を有する動力伝達装置であって、
    更に、前記第1動力伝達部材の外周側と前記スリーブの内周側との間で前記スリーブに相対回転不能且つ相対移動可能に配設されるとともに、内周面から拡径方向に前記キー付勢部材の付勢力で前記スリーブの内周面に押圧され、第2動力伝達部材側が縮径方向に突出したシンクロナイザリング係合部をもつ引き摺り防止部材を有し、
    前記シンクロナイザリングは前記第1動力伝達部材側の外周に前記シンクロナイザリング係合部と係合可能な引き摺り防止用係合部を有することを特徴とする動力伝達装置。
  2. 外周に係合歯をもつ第1動力伝達部材と、
    前記第1動力伝達部材側に位置し外周が前記第1動力伝達部材側に向けて縮径するように突設されたテーパ形状のコーン部及び外周に係合歯を備えるスリーブ係合部をもつ第2動力伝達部材と、
    前記第1動力伝達部材及び前記第2動力伝達部材の間を相対移動可能に配置され、前記第1動力伝達部材から前記第2動力伝達部材に向けて拡径し且つ前記コーン部の外周面と摩擦係合するカップ内周面及び前記第2動力伝達部材側の外周の一部に係合歯をもつシンクロナイザリングと、
    前記第1動力伝達部材の前記係合歯、前記シンクロナイザリングの前記係合歯、及び前記第2動力伝達部材の前記係合歯にそれぞれ係合可能な係合歯を内周にもち、前記第1動力伝達部材に軸方向相対摺動可能に保持されるスリーブと、
    を有する動力伝達装置であって、
    前記第1動力伝達部材の外周側と前記スリーブの内周側との間で前記スリーブに相対回転不能且つ相対移動可能に配設されるとともに内周面から拡径方向にキー付勢部材の付勢力で前記スリーブの内周面に押圧され、第2動力伝達部材側が縮径方向に突出したシンクロナイザリング係合部をもち、且つ変速段の切り替え動作に基づき、前記第1動力伝達部材から前記第2動力伝達部材側への前記スリーブの摺動に伴い、前記第2動力伝達部材側に移動して前記シンクロナイザリングを前記第2動力伝達部材へ押圧し、前記第1動力伝達部材と前記第2動力伝達部材との回転が同期後、前記キー付勢部材の付勢力に対抗して前記スリーブによって縮径方向に押し下げられる引き摺り防止部材を有し、
    前記シンクロナイザリングは前記第1動力伝達部材側の外周に前記シンクロナイザリング係合部が係合可能な引き摺り防止用係合部を有することを特徴とする動力伝達装置。
  3. 前記引き摺り防止部材は前記第1動力伝達部材の周方向で等間隔に2つ以上配置される請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
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