JP2010030273A - 廃液装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空吐出されたインクを廃液するときの堆積スピードを遅くすることができる廃液装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】インク吐出ヘッドから空吐出されたインクを付着させ、所定方向に回転する回転体と、回転体が回転したときに、回転体に付着したインクを掻き落とすための掻き落とし部材と、を備え、例えば、掻き落とし部材を少なくとも2つ以上設ける構成や、掻き落とし部材を回転体の回転方向に対して斜めに配置する構成によって、掻き落とし部材によって掻き落とされたインクを、回転体の回転方向に沿って分散して排出させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、記録ヘッド等から吐出された記録液等を廃液する廃液装置及び画像形成装置に関する。
インクジェット方式のインク吐出ヘッドでは、一般的にノズル詰まりを予防、回復するために、インク(記録液)の空吐出動作を行う。GELJETプリンタでも同様に空吐出動作を行っている。以下に、空吐出動作で吐出されたインクの廃液処理の例を説明する。
例1として、印字領域とは別に設けられた廃液タンク(廃液収用手段の一例)に対して、インクを空吐出する構成がある。この構成では、インクは廃液タンクの同じ位置に吐出される。また、インクは速乾性である。よって、吐出されたインクは、吐出位置で堆積して山のようになる。そして、堆積したインクが、廃液タンクの開口部よりも上に出てくると、インク吐出ヘッドに接触して、吐出不良やこすれ画像などの不具合が発生してしまう。
上記例1の不具合を解決する例2として、空吐出されたインクを回転体やベルトコンベヤなどで受けて搬送する構成がある。この構成では、空吐出されたインクを受けた回転体やベルトコンベヤを回転させて搬送し、インクを掻き落とし部材で掻き落とし、インク吐出ヘッドが吐出する場所とは別の場所にインクを堆積させる。これにより、堆積したインクがインク吐出ヘッドに接触するという例1の不具合を解消できる。例えば特許文献1には、回転体方式(特許文献1の図3,図4参照)やベルトコンベヤ方式(特許文献1の図7参照)の構成が開示されている。
しかし、例2の廃液処理においても、搬送先のインク廃液場所は常に同じであり、1箇所に集中して堆積することになるので、廃液インクは、回転体やベルトコンベヤに接触するほどに堆積する。このような状態になると、例えば、回転体のインクが掻き落とせずに回転体に堆積したままになったり、堆積箇所が詰まったりする。そして、最終的に、堆積したインクがヘッドに接触したり、駆動部へインクが回り込んでインク固着により故障したりするという事態が生じる。このような事態が生じると、インク吐出を受けるユニットすべてを交換する必要が出てくる。よって、例えば、空吐出受け部全てを交換できる構成にしたものや、回転体やベルトコンベヤをまるごと交換することになり、コストが高くついてしまう。なお、ベルトコンベヤ方式では、ベルトコンベヤを配置するためにはある程度のスペースが必要であるため、マシンサイズが大きくなってしまい、コストもかかるなどの問題もある。
上記例2の問題を解決する例3として、インクを廃液する廃液タンクのみを交換できるようにした構成がある。この構成例を図23に示す。図23に示すように、空吐出を行う場所には回転体が備えられており、一旦回転体の周面にインクの吐出を受けてから、回転体を回転させる。そして、回転体下部に配置された掻き落とし部材により、回転体の周面に付着したインクを掻き落とす。ここまでは、例2と同様である。掻き落とされたインクは、掻き落とし部材の下方に配置された廃液タンクに排出される。廃液タンクは、例えば画像形成装置等の本体に着脱可能な構成であり、廃液インクでいっぱいになると交換できるようになっている。
しかし、この例3の構成に置いても、回転体で受けたインクを完全に掻き落とし部材で掻き落とすことは不可能であり、回転体にインクが残ったままの状態で次の空吐出動作を待つ事になる。回転体に残ったインクは、次の空吐出動作までの間に乾燥して増粘して塊となる。そして、このインクの塊は、次の空吐出動作で掻き落とされ、廃液タンクに落下する。落下したインクの塊は、落下地点1箇所に集中して堆積して山のようになる。この堆積したインクの山が成長して、廃液タンク上方の開口部の高さを超えると、例2と同様の不具合が発生してしまう。
このようなことから、例3では、堆積したインクの高さが廃液タンクの開口部近傍になる量のインクを排出した時点を廃液タンクの寿命とし、廃液タンクを交換することになる。しかし、1箇所に集中して堆積するインクの堆積スピードは早いため、この廃液タンクの寿命は現状、インク吐出ヘッドやプリンタ等の製品寿命に比べて非常に短くなっている。その結果、廃液タンクの交換回数は6〜7回と多くなり、コストがかかってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、空吐出されたインクを廃液するときの堆積スピードを遅くすることができる廃液装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の廃液装置は、インク吐出ヘッドから空吐出されたインクを付着させ、所定方向に回転する回転体と、回転体が回転したときに、回転体に付着したインクを掻き落とすための掻き落とし部材と、を備え、掻き落とし部材によって掻き落とされたインクを、回転体の回転方向に沿って分散して排出させる構成としたことを特徴とする。
また、本発明の廃液装置において、掻き落とし部材の形状を、インクを複数箇所に分散して排出できる形状としたことを特徴としてもよい。
また、本発明の廃液装置において、掻き落とし部材を、少なくとも2以上設けたことを特徴としてもよい。
また、本発明の廃液装置において、2以上の掻き落とし部材と回転体の円周面とのそれぞれの距離を、回転体の回転方向の上流から順に広くして構成したことを特徴としてもよい。
また、本発明の廃液装置において、2以上の掻き落とし部材を、回転体の回転軸方向にずらして配置したことを特徴としてもよい。
また、本発明の廃液装置において、掻き落とし部材を、回転体の回転方向に対して斜めに配置したことを特徴としてもよい。
また、本発明の廃液装置において、回転体の外縁部に側壁を形成したことを特徴としてもよい。
また、本発明の廃液装置において、掻き落とし部材によって掻き落とされたインクを収容するための廃液タンクを備え、廃液タンクは着脱可能であることを特徴としてもよい。
また、本発明の廃液装置において、廃液タンクは、装着されているときには掻き落とし部材によって掻き落とされるインクを廃液タンク内に収容するために開状態となり、取り外されたときには閉状態となるシャッター手段を備えたことを特徴としてもよい。
また、本発明の廃液装置において、シャッター手段の内側に吸収体を備えたことを特徴としてもよい。
本発明の画像形成装置は、本発明の廃液装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、空吐出されたインクの廃液箇所を分散させることにより、廃液インクが1箇所に集中して堆積することがなく、堆積スピードを遅くすることができる。
本発明の一実施形態である画像形成装置の前方側の外観を示す斜視図である。 図1に示す画像形成装置の機構部の全体構成を概略的に示す側断面図である。 図1及び図2に示す画像形成装置の機構部の要部構成を模式的に示す平面図である。 図3に示す機構部の要部構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態である画像形成装置のサブシステムの要部構成を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施形態である画像形成装置のサブシステムの概略構成を模式的に示す側断面図である。 図5の右側を正面とした図である。 本発明の第1の実施形態における廃液装置の概略構成を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態におけるコロの下面(真下)から見た状態を示す図であり、掻き落とし部材の形状を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態における掻き落とし部材の配置例を拡大して示す側面図である。 本発明の第4の実施形態における掻き落とし部材の配置を示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態における掻き落とし部材の配置を示す図である。 本発明の第9の実施形態における廃液タンクの構成を模式的に示す図である。 本発明の第10の実施形態におけるコロの下面(真下)から見た状態を示す図であり、コロの形状を説明するための図である。 本発明の第11の実施形態における廃液タンクのシャッター機構を示す側面図である。 本発明の第12の実施形態における廃液タンクのシャッター機構を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態における掻き落とし部材の配置例(空吐出受けに配置する例)を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態における掻き落とし部材の配置例(フレームに配置する例)を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態におけるコロの円周面の正面から見た、掻き落とし部材を拡大した正面図である。 本発明の第2の実施形態における掻き落とし部材の配置例を拡大して示す側面図である。 本発明の第4の実施形態におけるコロの円周面を正面から見た、掻き落とし部材を拡大した正面図である。 本発明の第3の実施形態における掻き落とし部材の配置例を拡大して示す側面図である。 従来例である廃液装置の概略構成を示す側面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態である画像形成装置について説明する。図1は、画像形成装置の前方側の外観を示す斜視図である。画像形成装置は、図1に示すように、装置本体1と、装置本体1に装着した用紙を装填するための給紙トレイ2と、装置本体1に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ3とを備えている。さらに、画像形成装置は、装置本体1の前面4の一端部側において、前面4から前方側に突き出し、上面5よりも低くなったカートリッジ装填部6を有し、このカートリッジ装填部6の上面には操作キーや表示器などの操作部7を配置している。カートリッジ装填部6には、液体補充手段としての液体保管用タンクであるメインタンク(以下、「インクカートリッジ」という)10が交換可能に装着されている。また、インクカートリッジ10の前方には、開閉可能な前カバー8を有している。
図2は、図1に示す画像形成装置の機構部の全体構成を概略的に示す側断面図である。給紙トレイ3の用紙積載部(底板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部について説明する。給紙部は、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43と、その給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44とを備える。この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側で搬送するための搬送部について説明する。搬送部は、用紙42を静電吸着して搬送するための搬送ベルト51と、給紙部からガイド45を介して送られる用紙42を搬送ベルト51との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ52と、略鉛直上方に送られる用紙42を略90°方向転換させて搬送ベルト51上に倣わせるための搬送ガイド53と、押さえ部材54で搬送ベルト51側に付勢された先端加圧コロ55とを備えている。また、搬送部は、搬送ベルト51表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。
ここで、搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ57とテンションローラ58との間に掛け渡されて、図3のベルト搬送方向に周回するように構成している。帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に各2.5Nをかけている。
また、搬送ベルト51の裏側には、記録ヘッド34による印写領域に対応してガイド部材61を配置している。このガイド部材61は、上面が搬送ベルト51を支持する2つのローラ(搬送ローラ57とテンションローラ58)の接線よりも記録ヘッド34側に突出している。これにより、搬送ベルト51は、印写領域ではガイド部材61の上面にて押し上げられてガイドされるので、高精度な平面性を維持される。
記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部について説明する。排紙部は、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪71と、排紙ローラ72及び排紙コロ73とを備え、排紙ローラ72の下方に排紙トレイ3を備えている。ここで、排紙ローラ72と排紙コロ73との間から排紙トレイ3までの高さは、排紙トレイ3にストックできる量を多くするために、ある程度高くしている。
また、装置本体1の背面部には両面給紙ユニット81が着脱自在に装着されている。この両面給紙ユニット81は、搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させ、再度カウンタローラ52と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面給紙ユニット81の上面には手差し給紙部82を設けている。
図3は、図1及び図2に示す画像形成装置の機構部の要部構成を模式的に示す平面図である。図4は、図3に示す機構部の要部構成を模式的に示す斜視図である。図3において、フレーム21を構成する左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材であるガイドロッド31とステー32とでキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持する。そして、図示しない主走査モータによって、キャリッジ33を図3の矢示方向(キャリッジ走査方向:主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、記録液滴(以下、「インク」という)を吐出するためのインク吐出ヘッド(インクジェットヘッド)を有する。インク吐出ヘッドは、例として、複数の記録ヘッド34からなり、複数のノズルを主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
ここで、複数の記録ヘッド34は、例えば、イエロー(Y)のインクを吐出する記録ヘッド34y、マゼンタ(M)のインクを吐出する記録ヘッド34m、シアン(C)のインクを吐出する記録ヘッド34c、ブラック(Bk)のインクを吐出する記録ヘッド34bとで構成している。なお、「記録ヘッド34」というときは、色を区別しないものとする。
なお、記録ヘッド34のヘッド構成は、上記例に限るものではなく、1又は複数の色のインクを吐出する1又は複数のノズル列を有する記録ヘッドを1又は複数用いて構成することもできる。
記録ヘッド34を構成するインク吐出ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、インクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。
この記録ヘッド34にはドライバICを搭載し、図3に示すように、図示しない制御部との間でハーネス(FPCケーブル)22を介して接続されている。
また、キャリッジ33には、各記録ヘッド34にそれぞれ各色の記録液を供給するための各色のサブタンク35y、35m、35c、35k(色を区別しない場合は「サブタンク35」という)を搭載している。
このサブタンク35y、35m、35c、35kには、図4に示すように、4本のチューブ36y、36m、36c、36k(各色を区別しない場合は「チューブ36」という)で構成される記録液供給チューブ37を介して、前述した各色のインクカートリッジ10(各色を区別する場合には、「インクカートリッジ10y、10m、10c、10k」という)から記録液を供給するようにしている。なお、個々のチューブ36も記録液を供給する記録液供給チューブである。
ここで、インクカートリッジ10は、図3にも示すように、カートリッジ装填部6に収納され、このカートリッジ装填部6にはインクカートリッジ10内の記録液を送液するための供給ポンプユニット23が設けられている。
また、インクカートリッジ装填部6からサブタンク35に至るまでの記録液供給チューブ37は這い回しの途中でフレーム21を構成する後板21Cに本体側ホルダ25にて固定保持されている。さらに、キャリッジ33上でも固定リブ26にて固定されている。
さらに、図3に示すように、キャリッジ33の走査方向の一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための本発明に係る維持装置を含む信頼性維持回復機構(以下「サブシステム」という)91を配置している。
このサブシステム91は、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ92a〜92d(区別しないときは「キャップ92」という)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード93と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しないインクを吐出させる空吐出を行うときに、空吐出されたインクを受ける空吐出受け94と、この空吐出受け94に一体形成され、ワイパーブレード93に付着した記録液を除去するための清掃部材であるワイパークリーナ95と、ワイパーブレード93のクリーニング時にワイパーブレード93をワイパークリーナ95側に押し付けるクリーナ手段を構成するクリーナコロ96などを備えている。なお、サブシステム91の詳細については、後述する。
空吐出受け94に空吐出されたインクとワイパー93を清掃して除去されたインクは、空吐出受け94の底面の開口部から、サブシステム91の下部に備えられた廃液タンク500の廃液タンク開口部500aに滴下して、廃液タンク500の中に排出される。なお、廃液タンク500は、図示しない機体背面の開口部から着脱自在に構成されているため、容易に交換できる構成となっている。
また、図3に示すように、キャリッジ33の走査方向の他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しないインクを吐出させる空吐出が行われたときに、空吐出されたインクを受ける空吐出受け98を配置し、この空吐出受け98には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口99などを備えている。
このように、図1〜図4に示す構成の画像形成装置は、インクジェット記録装置を例としている。このインクジェット記録装置における動作を説明する。
このインクジェット記録装置では、図2において、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ52との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド53で案内されて先端加圧コロ55で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御回路によって高圧電源から帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に静電的に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
また、印字(記録)待機中において、キャリッジ33は、サブシステム91側に移動されて、キャップ92で記録ヘッド34がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ92で記録ヘッド34をキャッピングした状態でノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という)、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド34の安定した吐出性能を維持する。
次に、図3及び図4に示すサブシステム91について、図5〜図7を参照して以下に説明する。図5は、サブシステム91の要部構成を模式的に示す平面図である。図6は、サブシステム91の概略構成を模式的に示す側断面図である。図7は、図5の右側を正面とした図である。
サブシステムのフレーム(維持装置フレーム)111には、キャップ保持機構である2つのキャップホルダ112A、112Bと、清浄化手段としての弾性体を含むワイピング部材であるワイパーブレード93と、キャリッジロック115とがそれぞれ昇降可能(上下動可能)に保持されている。また、ワイパーブレード93とキャップホルダ112Aとの間には空吐出受け94が配置される。また、ワイパーブレード93のクリーニングを行うために、空吐出受け94の清掃部材であるワイパークリーナ95(図6参照)側に、フレーム111の外側からワイパーブレード93を押し付けるための清掃部材であるクリーナコロ96を含むクリーナ手段であるワイパークリーナ118が揺動可能に保持されている。
キャップホルダ112A、112B(区別しないときは「キャップホルダ112」という)には、それぞれ、2つの記録ヘッド34のノズル面をそれぞれキャッピングする2つのキャップ92aと92b、キャップ92cと92dを保持している。
ここで、印字領域に最も近い側のキャップホルダ112Aに保持したキャップ92aには可撓性チューブ119を介して吸引手段であるチュービングポンプ(吸引ポンプ)120を接続し、その他のキャップ92b、92c、92dはチュービングポンプ120を接続していない。すなわち、キャップ92aのみを吸引(回復)及び保湿用キャップ(以下単に「吸引用キャップ」という)とし、その他のキャップ92b、92c、92dはいずれも単なる保湿用キャップとしている。したがって、記録ヘッド34の回復動作を行うときには、回復動作を行う記録ヘッド34を吸引用キャップ92aによってキャッピング可能な位置に選択的に移動させる。
また、これらのキャップホルダ112A、112Bの下方には、フレーム111に回転自在に支持したカム軸121を配置している。このカム軸121には、キャップホルダ112A、112Bを昇降させるためのキャップカム122A、122Bと、ワイパーブレード93を昇降させるためのワイパーカム124、キャリッジロック115をキャリッジロックアーム117を介して昇降させるためのキャリッジロックカム125と、空吐出受け94内で空吐出される液滴がかかる空吐出付着部材である回転体としてのコロ126と、ワイパークリーナ118を揺動させるためのクリーナカム128とをそれぞれ設けている。
ここで、キャップ92はキャップカム122A、122Bにより昇降させられる。ワイパーブレード93はワイパーカム124により昇降させられ、下降時にワイパークリーナ118が進出して、このワイパークリーナ118のクリーナコロ96と空吐出受け94のワイパークリーナ95とに挟まれながら下降することで、ワイパーブレード93に付着したインクが空吐出受け94内に掻き落とされる。
キャリッジロック115は、図示しない圧縮バネによって上方(ロック方向)に付勢されて、キャリッジロックカム125で駆動されるキャリッジロックアーム117を介して昇降させられる。
そして、チュービングポンプ120及びカム軸121を回転駆動するために、モータ131の回転をモータ軸131aに設けたモータギヤ132に、チュービングポンプ120のポンプ軸120aに設けたポンプギヤ133を噛み合わせ、更にこのポンプギヤ133と一体の中間ギヤ134に中間ギヤ135を介して一方向クラッチ137付きの中間ギヤ136を噛み合わせ、この中間ギヤ136と同軸の中間ギヤ138に中間ギヤ139を介してカム軸121に固定したカムギヤ140を噛み合わせている。なお、クラッチ137付きの中間ギヤ136、138の回転軸である中間軸141はフレーム111にて回転可能に保持している。
また、カム軸121にはホームポジションを検出するためのホームポジションセンサ用カム142を設け、このサブシステム91に設けた図示しないホームポジションセンサにてキャップ92が最下端に来たときにホームポジションレバー(不図示)を作動させ、センサが開状態になってモータ131(ポンプ120以外)のホームポジションを検知する。なお、電源オン時には、キャップ92(キャップホルダ112)の位置に関係なく上下(昇降)し、移動開始までは位置検出を行わず、キャップ92のホーム位置(上昇途中)を検知した後に、定められた量を移動して最下端へ移動する。その後、キャリッジが左右に移動して位置検知後キャップ位置に戻り、記録ヘッド34がキャッピングされる。
以上のように構成され、動作する画像形成装置には、廃液装置が備えられる。次に、本発明の廃液装置の各実施形態について、以下に説明する。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態について説明する。図8は、本実施形態における廃液装置の概略構成を示す側面図である。図8に示すように、本実施形態の廃液装置は、空吐出受け手段である空吐出受け94と、廃液収用手段である廃液タンク500とを有して構成される。空吐出受け94は、キャリッジ33に設けられた記録ヘッド34の下方に備えられる。空吐出受け94の下方には、廃液タンク500が着脱可能に備えられる。なお、サブシステムの上方及び下方は開口している。また、廃液タンク500の上方も、開口している(開口部500aが設けられている)。
空吐出受け94は、図8及び図17に示すように、回転体であるコロ126と、掻き落とし部材111a、111bとを有する。なお、上述した図5も、図8及び図17と同様に、空吐出受け94内に掻き落とし部材111a、111bを備えた例を示している。コロ126は、カム軸121を回転軸として所定方向に回転する。例として、本実施形態では時計回り方向に回転するものとする。コロ126の下方には、2つの掻き落とし部材111a、111bが、空吐出受け94内部の壁面に対して着脱自在に備えられている。なお、本実施形態では、掻き落とし部材111a、111bの2つとしたが、2つ以上であってもよい。
ここで、掻き落とし部材111a、111bの配置部分を拡大した図を図10に示す。図10に示すように、2つの掻き落とし部材111a、111bは、コロ126の回転方向(図中の矢印方向)に沿って所定の間隔で備えられる。また、2つの掻き落とし部材111a、111bは、コロ126の円周面(インクが付着する面)に沿うように斜面状に形成されている。また、2つの掻き落とし部材111a、111bは、コロ126の円周面との間に所定の距離L1、L2を置いて備えられている。L1、L2を開ける理由は、掻き落とし部材111a、111bが、付着インクによってコロ126の円周面に固着してしまうことを防ぐためである。図10に示すL1とL2は、同じ長さであり、例えば0.5mm〜1mm程度である。掻き落とし部材111a、111bの素材としては、掻き落としたインクが部材表面に付着することがあるため、ある程度の強度を保てる素材が好ましい。
なお、本実施形態では、掻き落とし部材111a、111bを、空吐出受け94内に備えるようにしたが、フレーム111(の壁面)に対して着脱自在に備えるようにしてもよい。フレーム111に掻き落とし部材111a、111bを備えた例を図18及び図19に示す。図18は、フレームの壁面に設けられた掻き落とし部材111a、111bを示す斜視図である(図示していないが、空吐出受け94内にはコロ126が存在する)。図19は、コロ126の円周面を正面から見た図であり、掻き落とし部材111aの配置部分を拡大した図である。なお、上述した図6も、図18及び図19と同様に、フレーム111に掻き落とし部材111a、111bを備えた例を示している。図6、図18、図19に示すように、フレーム111に掻き落とし部材111a、111bを備える場合も、空吐出受け94内に備える場合と同様に、掻き落とし部材111a及び111bの配置位置は、コロ126の下方となる。
以上のように構成した廃液装置の動作を説明する。まず、記録ヘッド34から空吐出されたインクは、空吐出受け94上方の開口部を介して、コロ126の周面上に付着(着弾)する。
付着したインク(以下、「付着インク」ともいう)は、コロ126の回転により、コロ126の下部に配置された2つの掻き落とし部材111a、111bに順次到達する。そして、付着したインクは、2つの掻き落とし部材111a、111bによって掻き落とされる。掻き落とされたインクは、空吐出受け94下方の開口部及び廃液タンク500上方の開口部500aを介して落下し、廃液タンク500内に堆積する。ここで、本実施形態では、2つの掻き落とし部材111a、111bを備えているので、付着インクを2度にわたって掻き落とすことができる。そして、2箇所で掻き落とされたインクは、図8に示すように、廃液タンク500内において、コロ126の回転方向に沿って分散して堆積する。
図23に示すような従来の構成では、掻き落とし部材が1つであり、堆積箇所が1箇所に集中してしまうため、堆積インクは、廃液タンク上部の開口部まですぐに到達してしまう。よって、廃液タンクの交換期間が短かった。しかし、本実施形態の廃液装置によれば、図8のように、掻き落とし部材を少なくとも2以上(複数)備えることにより、掻き落とされるインクが2箇所以上に分散して堆積するようにできる。これにより、インクの堆積スピードを遅くすることができる。その結果、廃液タンクの交換期間の長期化(交換回数の削減)を実現できる。なお、上述したように、本実施形態の構成は簡易な構成によりインクの分散堆積を容易に実現できるので、マシンサイズアップやコストアップを必要としない。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態について説明する。本実施形態の廃液装置の構成は、上記第1の実施形態で説明した図8の構成と基本的に同じであるが、掻き落とし部材の構成が異なる。上記第1の実施形態では、付着インクを分散して落下させるために、複数の掻き落とし部材111a、111bを設けるようにした。これに対し、本実施形態では、付着インクをコロ126の回転方向に沿って分散して落下させることが可能な形状を有する掻き落とし部材111cを1つ設ける構成とする。図9は、本実施形態におけるコロ126の下面(真下)から見た状態を示す図であり、掻き落とし部材111cの形状を説明するための図である。
図9に示すように、本実施形態では、例として、コロ126の下方において、掻き落とし部材111cをコロ126の回転方向(図中の矢印方向)に対して斜めに配置するようにする。また、図9に示すように掻き落とし部材111cは、空吐出受け94内の両壁面に対して着脱自在に備えられる。また、掻き落とし部材111cは、図20に示すように、コロ126の円周面との間に所定の距離を保って備えられる。この距離は、図10に示すL1、L2と同様に、0.5mm〜1mm程度が好ましい。また、図9において、掻き落とし部材111cが付着インクを掻き落とす部分(コロ126の円周面に沿った部分)の長さnは、例えばコロ126の半径以上であることが好ましい。ただし、nは長ければ長いほどよい。その理由は、より広範囲にわたって付着インクを掻き落とすためである。
このように、本実施形態によれば、掻き落とし部材111cにより、付着インクの掻き落とし位置(落下位置)を回転方向に沿って連続的に分散することができる。よって、廃液タンク500において、堆積インクは、なだらかな山を形成するようになる。従って、堆積インクが1箇所に集中することがなくなり、インクの堆積スピードを遅くすることができる。その結果、廃液タンクの交換期間を長期化することができる。なお、本実施形態では、掻き落とし部材111cを直線形状としたが、例えばコロ126の円周面に沿うような曲線形状であってもよい。また、本実施形態では、掻き落とし部材111cを空吐出受け94内に備える構成としたが、フレーム111に着脱自在に備える構成としてもよい。
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態について説明する。本実施形態の廃液装置の構成は、上記第1の実施形態で説明した図8の構成と基本的に同じであるが、掻き落とし部材111aの配置に工夫を施す。図22は、本実施形態における掻き落とし部材の配置を示す図である。
図22に示すように、本実施形態では、上記第1の実施形態と同様に、コロ126の下方において、2つの掻き落とし部材111a、111bをコロ126の回転方向(図中の矢印方向)に沿って設ける。そして、例えば、掻き落とし部材111aと111bとの間の距離を広げることにより、各掻き落とし部材111a、111bとコロ126の円周面との間の距離に工夫をする。各掻き落とし部材111a、111bとコロ126との間の距離を、例えば、コロ126の回転方向の上流から順に、離れている状態(L2)から近づいている状態(L1)にする。L2>L1の関係となる。すなわち、図22に示すように、掻き落とし部材111a、111bとコロ126の間の距離が、回転方向の上流では広く(L2)なるようにし、回転方向の下流では狭く(L1)なるようにする。
上記第1の実施形態では、図10に示すように、L1とL2を同じ距離としていた。この場合、各掻き落とし部材111a、111bで掻き落とすインクの量に偏りがでてしまう。そこで、本実施形態によれば、L1とL2を異なる距離にすることで、掻き落とし部材111a、111bで掻き落とすインクの量を均等にして、廃液タンク500内で堆積するインクの堆積速度を、分散した堆積箇所によらず同じ速度で堆積させることができる。その結果、廃液タンクの交換期間を長期化することができる。
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態について説明する。本実施形態の廃液装置の構成は、上記第1の実施形態で説明した図8の構成と基本的に同じであるが、2つの掻き落とし部材111a、111bの配置に工夫を施す。図11は、本実施形態における掻き落とし部材の配置を示す斜視図である。図21は、コロ126の円周面を正面から見た図であり、掻き落とし部材111a、111bの配置部分を拡大した正面図である。
図11及び図21に示すように、本実施形態では、2つの掻き落とし部材111a、111bを、コロ126の回転軸方向(図中の矢印で示す回転方向に対して垂直の方向)にずらして配置する。図11に示す構成と比べてみると、図21に示す本実施形態の構成では、掻き落とし部材111aと111bがずれていることが分かる。掻き落とし部材111aと111bは、フレーム111の両壁面にそれぞれ着脱自在に備えられる。なお、本実施形態では、図21に示すように、掻き落とし部材111aと111bをフレーム111に備える構成としたが、空吐出受け94内に備える構成としてもよい。また、本実施形態では、図21に示すように、掻き落とし部材111a、111bとコロ126の円周面との距離を、図10と同様に同じ距離としたが、図22に示すように異なる距離としてもよい。
このように、本実施形態によれば、2つの掻き落とし部材111a、111bのインク掻き落とし範囲を、コロ126の回転軸方向にそれぞれずらすことができるので、廃液タンク500内で堆積するインクの堆積速度を、分散した堆積箇所によらず同じ速度で堆積させることができる。その結果、廃液タンクの交換期間を長期化することができる。
〔第5の実施形態〕
第5の実施形態について説明する。本実施形態の廃液装置の構成は、上記第1の実施形態で説明した図8の構成と基本的に同じであるが、掻き落とし部材111aの高さ(長さ)に工夫を施す。本実施形態では、上流側に配置される掻き落とし部材の高さを低く(長さを短くする)ことで、掻き落とし部材の側面の面積を小さくし、掻き落とし部材の側面に付着するインクの量を少なくする。
例えば、第1の実施形態における図12(a)に示す構成(図10と同じ)では、コロ126の回転方向の上流側に配置される掻き落とし部材111aと、回転方向の下流側に配置される掻き落とし部材111bとの高さH1は、同じ長さである。この図12(a)の構成では、コロ126の円周面に付着して搬送されてくるインクは、掻き落とし部材111aで掻き落とされるときに、図12(b)に示すように掻き落とし部材111aの側面に付着する。つまり、掻き落とし部材111aの側面の面積が大きい程(H1の長さが長い程)、掻き落とし部材111aの側面に付着するインクの量は多くなる。
これに対し、本実施形態では、例として図12(c)に示す構成とする。すなわち、図12(c)に示す構成では、コロ126の回転方向の上流側に配置される掻き落とし部材111aの高さH2を、リブ状にするなどして、回転方向の下流側に配置される掻き落とし部材111bの高さH1よりも低くする。H2の長さは、例えば2mm程度である。よって、図12(c)に示す掻き落とし部材111aの側面の面積は、図12(a)に示す掻き落とし部材111aの側面の面積よりも狭くなる。この図12(c)の構成では、コロ126の円周面に付着して搬送されてくるインクは、掻き落とし部材111aで掻き落とされるときに、図12(d)に示すように掻き落とし部材111aに付着する。よって、図12(b)に示す付着インクに比べて、図12(d)に示す付着インクの方が、量が少なくなる。従って、本実施形態によれば、掻き落とし部材111aに付着するインクの量を減らすことができる。よって、掻き落とし部材111aに付着したインクが、再びコロ126に付着することを防止できる。なお、上記説明では掻き落とし部材111aの高さのみを低くしたが、掻き落とし部材111bも、例えば掻き落とし部材111aと同様に低くして、高さをH2としてもよい。すなわち、掻き落とし部材111a及び111bの両方の高さを低くすることで、片方のみを低くするときよりも、コロ126にインクが再付着することを防止する効果がさらに高くなる。
〔第6の実施形態〕
第6の実施形態について説明する。本実施形態の廃液装置の構成では、上記第1〜第5の実施形態で説明した構成において、コロ126の径を大きくする。これにより、掻き落とし部材を広範囲に配置できるので、廃液タンク500内でのインク堆積箇所を分散でき、交換期間を長期化することができる。
〔第7の実施形態〕
第7の実施形態について説明する。本実施形態の廃液装置の構成では、上記第1〜第6の実施形態で説明した構成において、掻き落とし部材111a、111bをフレーム111と一体に形成する。すなわち、図6、図18、図19に示す構成において、フレーム111と掻き落とし部材111a、111bとを、着脱自在ではなく、一体化した構成にする。これにより、部品点数を減らすことができるので、コストダウンを実現できる。
〔第8の実施形態〕
第8の実施形態について説明する。本実施形態の廃液装置の構成では、上記第1〜第7の実施形態で説明した構成において、掻き落とし部材111a、111bを空吐出受け94と一体に形成する。すなわち、図5、図8、図17に示す構成において、空吐出受け94と掻き落とし部材111a、111bとを、着脱自在ではなく、一体化した構成にする。これにより、部品点数を減らすことができる。また、上記第7の実施形態のようなフレーム111と一体化した構成では、掻き落とし部材111aがインク固着によって破損した場合には、フレーム111が構成の一部となっているサブシステム91全体を交換する必要がある。しかし、本実施形態では、サブシステム91より小さい単位である空吐出受け94のみを交換するだけでよいため、余分な経費が掛からず、サービス性が向上する。
〔第9の実施形態〕
第9の実施形態について説明する。図13は、本実施形態における廃液タンクの構成を模式的に示す図である。本実施形態では、上記第1〜第8の実施形態で説明した構成において、図13に示すように、装置本体1の前面から廃液タンク500を着脱可能にする。これにより、廃液タンク500の交換時の操作性を向上させることができる。
〔第10の実施形態〕
第10の実施形態について説明する。本実施形態の廃液装置の構成は、上記第1〜9の実施形態で説明した構成において、コロ126に工夫を施す。図14は、本実施形態におけるコロ126の下面(真下)から見た状態を示す図であり、コロ126の形状を説明するための図である。なお、図14において、掻き落とし部材の図示は省略している。
図14に示すように、本実施形態では、コロ126の外縁部にフランジ状の側壁126aを備えるように構成する。これにより、空吐出された付着インクを確実にコロ126周面に受けることができ、フレーム111との間への飛び散りを防止して、コロ126とフレーム111との間でのインク堆積を防止することができる。なお、側壁126aの設置は、片側でも両側でも良いが、両側の方がより好ましい。
〔第11の実施形態〕
第11の実施形態について説明する。本実施形態の廃液装置の構成は、上記第1〜10の実施形態で説明した構成において、廃液タンクのシャッター機構を設けるようにする。図15は、本実施形態における廃液タンクのシャッター機構を示す側面図である。
図15に示すように、本実施形態では、廃液タンク500の開口部500aを開閉可能とする廃液タンクシャッター501を備える。廃液タンクシャッター501は、廃液タンク500が装置本体に装着されている時には開口部500aが開状態になるように動作し、廃液タンク500が装置本体ら取り外された時には開口部500aが閉状態になるように動作する。この開閉動作は、廃液タンク500の着脱を検知できる図示しない制御手段によって制御される。これにより、廃液タンク500を交換するときに、落下する付着インクのこぼれを防止することができる。
〔第12の実施形態〕
第12の実施形態について説明する。本実施形態の廃液装置の構成は、上記第11の実施形態で説明した構成において、廃液タンクのシャッター機構に工夫を施す。図16は、本実施形態における廃液タンクのシャッター機構を示す側面図である。
図16に示すように、本実施形態では、廃液タンクシャッター501の底面に吸収体502を備える。これにより、廃液タンク500を交換するときに、落下する付着インクのこぼれを防止することができる。
以上説明した第1〜第12の実施形態を任意に組み合わせて、構成、動作することが可能である。
第1〜第12の実施形態で説明した廃液装置を画像形成装置に備えることにより、マシンサイズアップやコストアップを必要とせずに、空吐出されたインクが堆積する場所を分散させることができるので、廃液タンクの交換期間を長期化することができる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。また、上記各実施形態を任意に組み合わせて、構成、動作することも可能である。
本発明は、記録液等の廃液を行う装置・機器、システム、方法等に適用できる。
1 装置本体
2 給紙トレイ
3 排紙トレイ
4 前面
5 上面
6 カートリッジ装填部
7 操作部
8 前カバー
10 インクカートリッジ(メインタンク)
21 フレーム
21A、21B 側板
21C 後板
22 ハーネス
23 供給ポンプユニット
25 本体側ホルダ
26 固定リブ
31 ガイドロッド
33 キャリッジ
34 記録ヘッド
35 サブタンク
35、37 記録液供給チューブ
41 用紙積載部
42 用紙
43 半月コロ(給紙コロ)
44 分離パッド
45 ガイド
51 搬送ベルト
52 カウンタローラ
53 搬送ガイド
54 押さえ部材
55 先端加圧コロ
56 帯電ローラ
57 搬送ローラ
58 テンションローラ
61 ガイド部材
71 分離爪
72 排紙ローラ
73 排紙コロ
81 両面給紙ユニット
82 手差し給紙部
91 信頼性維持回復機構(サブシステム)
92 キャップ
93 ワイパーブレード
94 空吐出受け
96 クリーナコロ
98 空吐出受け
99 開口
111 サブシステムのフレーム(維持装置フレーム)
111a、111b 掻き落とし部材
112A、112B キャップホルダ
115 キャリッジロック
117 キャリッジロックアーム
120 チュービングポンプ(吸引ポンプ)
121 カム軸
122A、122B キャップカム
124 ワイパーカム
125 キャリッジロックカム
126 コロ(回転体)
126A 側壁
131 モータ
131a モータ軸
132 モータギヤ
133 ポンプギヤ
134、135、136、138、139 中間ギヤ
137 クラッチ
141 中間軸
142 ホームポジションセンサ用カム
500 廃液タンク
500a 開口部
501 廃液タンクシャッター
502 吸収体
特許第3527312号公報

Claims (11)

  1. インク吐出ヘッドから空吐出されたインクを付着させ、所定方向に回転する回転体と、
    前記回転体が回転したときに、前記回転体に付着したインクを掻き落とすための掻き落とし部材と、を備え、
    前記掻き落とし部材によって掻き落とされたインクを、前記回転体の回転方向に沿って分散して排出させる構成としたことを特徴とする廃液装置。
  2. 前記掻き落とし部材の形状を、前記インクを複数箇所に分散して排出できる形状としたことを特徴とする請求項1記載の廃液装置。
  3. 前記掻き落とし部材を、少なくとも2以上設けたことを特徴とする請求項1または2記載の廃液装置。
  4. 前記2以上の掻き落とし部材と前記回転体の円周面とのそれぞれの距離を、前記回転体の回転方向の上流から順に広くして構成したことを特徴とする請求項3記載の廃液装置。
  5. 前記2以上の掻き落とし部材を、前記回転体の回転軸方向にずらして配置したことを特徴とする請求項3または4記載の廃液装置。
  6. 前記掻き落とし部材を、前記回転体の回転方向に対して斜めに配置したことを特徴とする請求項1記載の廃液装置。
  7. 前記回転体の外縁部に側壁を形成したことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の廃液装置。
  8. 前記掻き落とし部材によって掻き落とされたインクを収容するための廃液タンクを備え、
    前記廃液タンクは着脱可能であることを特徴とする請求項1から7記載の廃液装置。
  9. 前記廃液タンクは、装着されているときには前記掻き落とし部材によって掻き落とされるインクを前記廃液タンク内に収容するために開状態となり、取り外されたときには閉状態となるシャッター手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の廃液装置。
  10. 前記シャッター手段の内側に吸収体を備えたことを特徴とする請求項9記載の廃液装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の廃液装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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