JP2010027877A - 電気機器 - Google Patents

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Kenichi Asami
健一 浅見
Isao Abe
勲 阿部
Hideo Kozuka
日出夫 小塚
Hajime Osaki
肇 大崎
Hiroyuki Matsunaga
啓之 松永
Toshiyuki Hiraoka
敏行 平岡
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Abstract

【課題】電解コンデンサの寿命末期時に電解液の蒸発ガスが機器ケースの外部に噴出するのを抑制し、使用者の誤認を防止できる電気機器を提供することを目的とする。
【解決手段】回路部品を有する電気回路が収納された機器ケース4と、回路部品として電気回路に設けられ、電解液を含むコンデンサ素子10aと、このコンデンサ素子10aを密封状態に収納するとともに内部圧力が所定以上になった場合に電解液の蒸発ガスを噴出する安全弁16が設けられたケース13とを備えた電解コンデンサ10と、機器ケース4に設けられ、機器ケース4外への電解液の蒸発ガスの流出を抑制する制御手段20とを具備する電気機器である。
【選択図】図4

Description

本発明は、電解コンデンサを用いる電気回路を備えた電気機器に関する。
従来、電気機器として、例えば、放電灯を点灯させる点灯装置は、一般的には、フィルタ回路、整流平滑回路、高周波変換回路及びランプ点灯回路等から構成され、これら点灯回路は金属製の機器ケース内に収納されている。整流平滑回路には、直流電源の平滑のため電解コンデンサが接続されており、電解コンデンサは、例えば、陽極箔と陰極箔からなる一対の電極間に電解紙を挟み巻回した電解コンデンサ素子に電解液を含浸させ、この含浸済みの素子に封口ゴムを取付け、有底筒状のケース内に入れて封止されている。
電解コンデンサは、経年変化に伴って、電解液が蒸発して減少し、寿命末期には、電解液の減少による容量低下に加えて電解液の等価直列抵抗(ESR)が上昇し、温度上昇する。やがて、リップル電流により発熱が大きくなり、熱暴走を引き起こし、急激に温度上昇し、電解液の沸点を超えて電解液の蒸発ガスの圧力でケースが破裂する虞がある。そのためケースの一部に安全弁が設けられたものがあり、電解液の蒸発ガスでケース内の圧力が所定圧力以上に達した場合、安全弁が作動し、電解液の蒸発ガスを外部に噴出させ、ケースが破裂するのを防止するようにしている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
実公平2−31783号公報 実公平2−46041号公報
しかしながら、電解コンデンサにおいて、安全弁が作動することは、ケース内の異常な圧力上昇を抑えることを目的とした正常な動作であるが、外部に噴出した電解液の蒸発ガスが煙に見えることから、使用者が焼損による発煙と誤認し、火災と判断してしまいやすい現象を呈する。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、電解コンデンサの寿命末期時に電解液の蒸発ガスが機器ケースの外部に噴出するのを抑制し、使用者の誤認を防止できる電気機器を提供することを目的とする。
請求項1に記載の電気機器は、回路部品を有する電気回路が収納された機器ケースと;回路部品として電気回路に設けられ、電解液を含むコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を密封状態に収納するとともに内部圧力が所定以上になった場合に電解液の蒸発ガスを噴出する安全弁が設けられたケースとを備えた電解コンデンサと;機器ケースに設けられ、機器ケース外への電解液の蒸発ガスの流出を抑制する制御手段と;を具備することを特徴とする。
電気回路は、例えば、光源の点灯回路やモータの駆動回路等があるが、格別限定されるものではない。回路部品には、例えば、電解コンデンサ等のコンデンサ、チョークコイル等の巻線部品、トランジスタ等のスイッチング素子等、電気回路を構成するうえで必要な部品が含まれる。機器ケースは、装置や器具のシャーシが兼ねていてもよく、例えば、照明器具のシャーシ等により電気回路がカバーされている場合は、当該シャーシ等が機器ケースに該当する。安全弁は、ケースの内部圧力が所定以上になった場合に電解液の蒸発ガスを逃がす機能を有していればよく、その形態は格別限定されるものではない。制御手段は、蒸発ガスをその通過により、主として液状化させる機能を有するものや前記蒸発ガスを機器ケース内で封じるために構成されたもの等であり、前記蒸発ガスが完全に機器ケース外に流出しないものばかりではなく、前記蒸発ガスの一部が機器ケース外に流出する程度に制御するものを含むものである。また、「機器ケースに設けられ」とは、制御手段が機器ケースに直接的に取付けられているような場合ばかりではなく、電解コンデンサに取付けられているような場合も含まれる。
請求項2に記載の電気機器は、請求項1に記載の電気機器において、機器ケースは、端部側に通気口を有する箱形容器状に形成されており、前記制御手段は、機器ケースの通気口に配設された多数の通気路を有するフィルタ手段であることを特徴とする。通気口とは、機器ケースの隙間等を意味する。
請求項3に記載の電気機器は、請求項1に記載の電気機器において、前記制御手段は、回路部品を覆って絶縁する絶縁シートを利用して構成されていることを特徴とする。「絶縁シートを利用」とは、絶縁シート自体の形状を加工等して、絶縁シート自体に前記蒸発ガスを液状化させる機能を持たせること及び絶縁シートを用いて、前記蒸発ガスを封じる領域を構成することを含むものである。
請求項4に記載の電気機器は、請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の電気機器において、前記電気回路は、光源を点灯させる点灯回路であることを特徴とする。光源は、蛍光ランプ、高輝度放電ランプ等いずれも適用可能である。
請求項1に記載の発明によれば、電解コンデンサの寿命末期時に安全弁が作動した場合、電解液の蒸発ガスが機器ケース外に流出するのを抑制し、使用者が火災であると誤認することを防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、回路部品の温度上昇の抑制効果も奏することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、制御手段は絶縁シートを利用して構成されているので、部品点数の増加を招くことがない。
請求項4に記載の発明によれば、点灯回路を用いた電気機器において、上記各請求項の効果を奏することが可能となる。
以下、本発明の電気機器として第1の実施形態に係る点灯装置を図1乃至図6を参照して説明する。図1は、点灯装置の基本的構成を示す斜視図、図2は、同分解斜視図、図3は、電解コンデンサの基本的構成を示す平面図及び正面図、図4は、本実施形態の点灯装置の要部を示す斜視図、図5は、同点灯装置を示すブロック図、図6は、同点灯装置を適用した照明器具を示す斜視図である。なお、各実施形態において、同一又は相当部分には同一符号を付し重複した説明は省略する。
まず、点灯装置の基本的構成を説明する。図1及び図2に示すように、いわゆる電子安定器と称される点灯装置1は、ベースケース2及びカバーケース3とを組立ててなる機器ケースとしてのケース本体4と、ベース側及びカバー側の絶縁シート5、6と、点灯回路を構成する回路部品が実装されたプリント基板7とを備えている。ケース本体4は、箱形容器状に構成されている。ベースケース2は、アルミニウム合金製であり、幅方向の両側が折り曲げられて側壁2aを有して、断面コ字状をなしている。カバーケース3は、同様にアルミニウム合金製であり、幅方向の両側が傾斜部を形成して折り曲げられて側壁3aを有し、また、長手方向の両端が折り曲げられて端壁3bが形成されている。そして、これらは、カバーケース3の側壁3aがその弾性力により、ベースケース2の側壁2aの外面に密接するように重ねられて組合わされ、図示しない連結手段によって連結されてケース本体4を構成している。
ベース側及びカバー側の絶縁シート5、6は、ポリエステルフィルム等の電気絶縁材で形成されており、ベース側絶縁シート5は、ベースケース2の内面に沿って配設され、カバー側の絶縁シート6は、カバーケース3の内面に沿って配設されて回路部品が実装されたプリント基板7を覆うようになっている。プリント基板7は、ケース本体4内に収納され、その回路部品実装面には、電解コンデンサ10等のコンデンサ、チョークコイル等の巻線部品、トランジスタ等のスイッチング素子、また、入出力用の端子台8など点灯回路を構成するうえで必要な部品が実装されている。
このように構成された点灯装置1は、通常、空気の対流を促進して回路部品の温度上昇を抑制するため、ベースケース2とカバーケース3の連結部等の隙間や放熱孔等の通気口の存在が許容されている。
次に、電解コンデンサ10の基本的構成を説明する。図3(a)、(b)において、電解コンデンサ10は、ケース本体12を備えている。ケース本体12は、開口部13aを有する有底円筒状のアルミニウム製のケース13、封口材としての封口ゴム14及び熱収縮性の絶縁性スリーブ15とを備えている。ケース13内には、陽極箔と陰極箔からなる一対の電極間に電解紙を挟み巻回し、例えば、エチレングリコール系の電解液を含浸させた電解コンデンサ素子10aが収納されている。また、ケース13の開口部13aには封口ゴム14が挿入されており、封口ゴム14に開口部13aをかしめてケース13は封止、密封されている。
一方、ケース13の開口部13aとは反対側の端面には、ケース13の内部圧力が所定以上になった場合に、ケース3の一部が破れて電解液の蒸発ガスを外部に逃がす安全弁16が設けられている。安全弁16は、ケース3の内部圧力が所定以上になったときに破れるように、ケース13にY字形の肉薄部を形成して構成されている。この肉薄部は、X字形やK字形に形成してもよい。また、ケース13は、円筒状の絶縁性スリーブ15によって外周表面が覆われている。絶縁性スリーブ15は、定格電圧、静電容量、極性等が印刷されたPET樹脂や塩化ビニル樹脂からなる熱収縮性のスリーブであり、ケース13に被せた後、熱を加え、その収縮によってケース13の外周表面に被覆されるものである。さらに、ケース13の開口部13a側には、陽極箔と陰極箔に接続され、封口ゴム14を貫通したリード線17が導出されている。
図4に示すように、本実施形態では、点灯装置1のカバーケース3の端壁3bとその側壁3aやカバーケース3の端壁3bとベースケース2の側壁2a内側との間に形成される通気口としての隙間に制御手段20として例えば、スチールウールや不織布等の繊維状の金属や樹脂部材が配設されている。したがって、制御手段20は、実質的に多数の通気路を有するフィルタの機能をなしており、この制御手段20は、ケース本体4の他の隙間や放熱孔にも配設されている。なお、制御手段20としては、多孔質のスポンジやセラミックス部材を用いてもよい。
図5に示すように、点灯装置1は、電気回路として点灯回路31を備えている。点灯回路31は、フィルタ回路32、整流平滑回路33、高周波変換回路34及びランプ点灯回路35とから構成されており、ランプ点灯回路35には光源としての蛍光ランプ36が接続されるようになっている。フィルタ回路32は、商用交流電源ACに接続され、ノイズによる機器の誤動作や他の機器への障害を防止する機能をなし、整流平滑回路33は、商用交流を整流平滑し、高周波変換回路34は、直流を高周波に変換し、ランプ点灯回路35は、ランプの始動、点灯維持機能を有する。ここで、整流平滑回路33には、電解コンデンサ10が用いられ、接続されている。
図6において、照明器具40は、天井面に埋め込まれて設置される埋込形の器具であり、器具本体41の長手方向の両端にソケット42が取付けられおり、このソケット42に光源としての直管形蛍光ランプ46が接続されている。器具本体41内には、前記点灯装置1が収納されている。
このように構成された点灯装置1に商用交流電源ACを投入すると、フィルタ回路32を通じて整流平滑回路33の電解コンデンサ10が充電され、高周波変換回路34を介して、充電された電圧が高周波電圧として蛍光ランプ36に供給され、蛍光ランプ36が点灯する。ここで、電解コンデンサ10に過電圧が加わった場合や寿命末期の異常時において、電解液の蒸発ガスでケース13内の圧力が所定圧力以上に達した場合、ケース13が破裂するのを防止するため安全弁16が作動し、Y字形の肉薄部が破れ、電解液の蒸発ガスが外部に噴出する。この噴出する煙状の蒸発ガスは、ケース本体4の隙間や放熱孔等の通気口からケース本体4外へ流出しようとするが、隙間や放熱孔には、制御手段20が配設されているので、蒸発ガスは制御手段20に接触して冷却され、結露して液化状態になる。したがって、蒸発ガスのままの状態で流出することは少なく、煙状での流出が抑制される。
以上のように本実施形態によれば、安全弁16が作動し、電解液の蒸発ガスが噴出すると、制御手段20により、蒸発ガスは、結露して液化状態になりやすくなり、蒸発ガスの外部への流出を抑制できる。これにより、安全弁16が作動した場合に、使用者が火災であると誤認することを防止できる。また、制御手段20は、通気口に設ければよく、格別に配置する場所を考慮する必要がないので製作が容易となる。さらに、制御手段20は、実質的に多数の通気路を形成しているので、空気の対流にも寄与し、回路部品の温度上昇の抑制効果も奏することができる。
なお、上述のような制御手段20を電解コンデンサ10の安全弁16を覆うように設けてもよい。この場合も、蒸発ガスは、制御手段20に衝突 、接触し、冷却されて、液化状態とすることが可能である。
次に、本発明の第2の実施形態に係る点灯装置について図7を参照して説明する。図7は、点灯装置の要部を示す模式的説明図である。本実施形態では、電解コンデンサ10を覆うように制御手段20を配設したものである。
(実施例1)図7(a)に示すように、プリント基板7に実装された電解コンデンサ10の外周を覆うように円筒状の制御手段20を設けたものである。制御手段20は、合成樹脂製の絶縁シートやアルミニウム箔等で形成することができ、特段その材料は限定されるものではない。本実施例によれば、安全弁16が作動し、電解液の蒸発ガスが外部に噴出すると、蒸発ガスは、制御手段20の下端部とプリント基板7との間隙へ向かい流れるが、その流出過程において、制御手段20の内側で蒸発ガスの粒子同士が衝突し、また、制御手段20の内面に接触して冷却され、凝縮、液状化される。したがって、蒸発ガスのままの状態で制御手段20の下端部とプリント基板7との間隙から流出することが少なくなり、ケース本体4から煙状での流出が抑制される。なお、制御手段20を熱伝導性の材料で形成することにより、放熱性が促進され、蒸発ガスが冷却され、液状化する効果が高まる。
(実施例2)図7(b)に示すように、プリント基板7に実装された電解コンデンサ10の外周を覆うように円錐状の制御手段20を設けたものである。本実施例によれば、実施例1と同様な作用効果を奏することができる。したがって、制御手段20は、電解コンデンサ10の外周を覆うことができれば、種々の形状を選択できるものである。
次に、本発明の第3の実施形態に係る点灯装置について図8を参照して説明する。図8は、点灯装置の要部を示す模式的説明図である。本実施形態では、電解コンデンサ10の安全弁16を覆い、かつ迂回した流路を形成すように制御手段20を構成したものである。
(実施例1)図8(a)に示すように、制御手段20は、蛇腹状の導管で形成され、電解コンデンサ10の安全弁16部から蛇行状にケース本体4内に配設されている。本実施例によれば、安全弁16が作動し、電解液の蒸発ガスが外部に噴出すると、蒸発ガスは、直接ケース本体4の隙間や放熱孔等に向かうことなく、制御手段20の導管内を迂回して流れ、その流出過程において導管内の蛇腹状部分に衝突し、流れの方向が拡散され、粒子同士が衝突し、また、導管の内面に接触して冷却され、凝縮、液状化Wされる。さらに、この導管を長く設定すれば、その効果は一層高まる。したがって、蒸発ガスの煙状でのケース本体4からの流出が抑制される。
(実施例2)図8(b)に示すように、本実施例では、電解コンデンサ10をプリント基板7に横向きに実装している。そして、実施例1と同様に、制御手段20は、蛇腹状の導管で形成され、電解コンデンサ10の安全弁16部から蛇行状にケース本体4内に配設されている。本実施例においても実施例1と同様な作用効果を奏することができる。
次に、本発明の第4の実施形態に係る点灯装置について図9を参照して説明する。図9は、点灯装置を示す模式的側面図及び平面図である。本実施形態では、制御手段20を絶縁シート6aで構成したものである。この絶縁シート6aは、図2におけるカバー側の絶縁シート6に相当している。絶縁シート6aは、電解コンデンサ10を含め、各回路部品を区画するように仕切って、断面波状に形成されている(図9(a)参照)。
本実施形態によれば、安全弁16が作動し、電解液の蒸発ガスが外部に噴出すると、蒸発ガスは、絶縁シート6aの内面に沿って迂回して流れ、その流出過程において、粒子同士が衝突し、また、絶縁シート6aの内面に接触して冷却され、凝縮、液状化される。したがって、蒸発ガスの煙状でのケース本体4からの流出が抑制される。さらに、制御手段20として、絶縁シート6aを用い特別に別部材を設けていないので、構成を簡素化することが可能となる。なお、絶縁シート6aに替えて、制御手段20を特別に別部材で波状のシート等によって構成することを妨げるものではない。
次に、本発明の第5の実施形態に係る点灯装置について図10を参照して説明する。図10は、点灯装置を示す模式的平面図及び要部を取出して示す平面図である。本実施形態では、制御手段20を遮蔽体21によって構成したものである。電解コンデンサ10の両側には、遮蔽体21が設けられており、この遮蔽体21は、電解コンデンサ10の側面近傍に立設された第1の遮蔽体21aと、この第1の遮蔽体21aの両側にハの字状に立設された一対の第2の遮蔽体21bとからなる。この遮蔽体21は、電解コンデンサ10の両側に2段に設けられている。
本実施形態によれば、図10(b)に示すように、安全弁16が作動し、電解液の蒸発ガスが噴出すると、蒸発ガスは、第1の遮蔽体21aによって、その流れが2方向に分割され、さらに、2方向に分割された流れが第2の遮蔽体21bにより、交差、衝突するように作用させられる。したがって、蒸発ガスの粒子同士が衝突し、凝縮、液状化が加速される。また、2段目の遮蔽体21によっても同様な作用が生じ、蒸発ガスの液状化が加速され、煙状でのケース本体4からの流出が抑制される。なお、図10(c)に示すように、第1の遮蔽体21aをV字状に形成してもよく、この場合は、蒸発ガスの交差、衝突がスムーズに進行することが期待できる。さらに、遮蔽体21は、少なくとも1段設ければよく、一方、効果を一層向上させるため複数段設けることを妨げるものではない。また、遮蔽体21は、絶縁シート6を加工成形して形成してもよい。
次に、本発明の第6の実施形態に係る点灯装置について図11を参照して説明する。図11は、点灯装置を示す模式的側面図、平面図及び要部を取出して示す平面図である。本実施形態では、第5の実施形態と同様に、制御手段20を遮蔽体21によって構成したものである。遮蔽体21は、電解コンデンサ10の両側面近傍にハの字状に立設された一対の第1の遮蔽体21aと、この一対の第1の遮蔽体21aの間隙Gの部分に立設された第2の遮蔽体21bとからなる。第1の遮蔽体21aは、絶縁シート6を屈曲成形し加工して形成されており、第2の遮蔽体21bは、熱伝導性で板状の放熱部材によって構成されている。
したがって、本実施形態によれば、図11(c)に示すように、安全弁16が作動し、電解液の蒸発ガスが噴出すると、蒸発ガスは、第1の遮蔽体21aによって、その間隙G部分にガイドされ集束される。集束された蒸発ガスは、第2の遮蔽体21bに衝突、接触し、冷却されて、凝縮、液状化する。よって、蒸発ガスの煙状でのケース本体4からの流出が抑制される。
本発明の第7の実施形態に係る点灯装置について図12を参照して説明する。図12は、点灯装置を示す模式的側面図及び平面図である。本実施形態では、第4の実施形態と同様に、制御手段20を絶縁シート6bで構成したものである。この絶縁シート6bは、図2におけるカバー側の絶縁シート6に相当している。絶縁シート6bは、電解コンデンサ10を含め、各回路部品を区画するように仕切って、蛇行状に迂回する流通路を形成している(図12(b)参照)。
本実施形態によれば、安全弁16が作動し、電解液の蒸発ガスが外部に噴出すると、蒸発ガスは、絶縁シート6bの流通路に沿って迂回して流れ、その流出過程において、粒子同士が衝突し、また、絶縁シート6bの内壁面に接触して冷却され、凝縮、液状化される。したがって、蒸発ガスの煙状でのケース本体4からの流出が抑制される。さらに、制御手段20として、絶縁シート6bを用い特別に別部材を設けていないので、構成を簡素化することが可能となる。なお、絶縁シート6aに替えて、制御手段20を特別に別部材で構成することを妨げるものではない。
続いて、本発明の第8の実施形態に係る点灯装置について図13を参照して説明する。図13は、点灯装置を示す模式的側面図、平面図及び制御手段を示す斜視図である。本実施形態では、制御手段20を構成するに際し、絶縁シート6cを用いて中空のかまぼこ状に形成し(図13(b)参照)、その下壁面に電解コンデンサ10の頭部が貫通する貫通孔22を形成したものである。したがって、絶縁シート6c内は、閉じた空間が形成される。なお、図13(b)は、絶縁シート6cの湾曲した上壁側を除去し、下壁面を現したものである。
本実施形態によれば、安全弁16が作動し、電解液の蒸発ガスが外部に噴出すると、制御手段20は、絶縁シート6cによって蒸発ガスの流出を封じる領域を構成しているので、蒸発ガスは、絶縁シート6c内の空間を拡散するが、流出が抑制され、絶縁シート6c外へ出て行くことが困難な状態になる。したがって、蒸発ガスの煙状でのケース本体4からの流出が抑制され、この場合、絶縁シート6cにより、蒸発ガスは、プリント基板7や回路部品に接触することを防止することが可能であり、回路部品間の短絡等の二次的破損の誘引を防止し、一層安全性を向上することができる。
本発明の第9の実施形態に係る点灯装置について図14を参照して説明する。図14は、点灯装置を示す模式的側面図及び平面図である。本実施形態では、前述の第8の実施形態と絶縁シート6cの構成が異なる。中空のかまぼこ状の絶縁シート6cには、4つの方形の開口6Hが形成されている。したがって、絶縁シート6cとカバーケース3とで蒸発ガスの流出を封じる領域を構成している。なお、この場合、電解コンデンサ10の安全弁16側、すなわち、頭部の絶縁性を確保できれば足りるので、この開口6Hは、電解コンデンサ10の頭部に対応する部分を残して大きく形成してもよい。なお、図14(b)は、カバーケース3を取外して絶縁シート6cの上部を示す平面図である。
したがって、本実施形態によれば、電解液の蒸発ガスが噴出すると、制御手段20は、蒸発ガスの流出を封じる領域を構成しているので、蒸発ガスは、ケース本体4から外部への流出が抑制される。また、蒸発ガスは、開口6Hを通過し、金属製のカバーケース3に接触して流れ、蒸発ガスの冷却が促進され、液状化しやすくなる効果を奏する。
次に、本発明の第10の実施形態に係る点灯装置について図15を参照して説明する。図15は、点灯装置を示す模式的側面図、平面図及び変形例を示す要部側面図である。本実施形態では、平板状の絶縁シート6cとカバーケース3とで蒸発ガスの流出を封じる領域を構成している。また、電解コンデンサ10の頭部の絶縁性を確保するため、電解コンデンサ10の頭部に対応するカバーケース3の内面に絶縁性のテープ6tを貼着したものである。
本実施形態によれば、電解液の蒸発ガスが噴出すると、制御手段20は、蒸発ガスの流出を封じる領域を構成しているので、蒸発ガスは、ケース本体4から外部への流出が抑制される。また、蒸発ガスは、金属製のカバーケース3に接触して流れ、蒸発ガスの冷却が促進され、液状化しやすくなる。また、電解コンデンサ10の絶縁性を確保するための部材を最小限にすることができる。なお、このため、図15(c)に示すように、電解コンデンサ10の頭部に安全弁16が作動可能となる程度に構成して絶縁性のテープ6tを貼着してもよい。また、絶縁性を確保できれば、テープに限らず、他の部材を適用することができる。
次に、本発明の第11の実施形態に係る点灯装置について図17及び図18を参照して説明する。図16及び図17は、住宅用照明器具に点灯装置を用いた場合を示す要部の構成図である。
(実施例1)図16に示すように、円形状底板47にプリント基板7が装着されており、プリント基板7には、電解コンデンサ10が実装されている。電解コンデンサ10の安全弁16側には、蒸発ガスを誘導する誘導パイプ22及びこの誘導パイプ22に接続された制御手段20が設けられている。制御手段20は、例えば、スチールウールや不織布等の繊維状の金属や樹脂部材が充填された筒状をなしており、蒸発ガスは、この制御手段20を通過するときに、冷却され、液状化される。プリント基板7や制御手段20は、底板47と金属製シャーシ48とから構成されたケース内に収納されている。なお、金属製シャーシ48には、環状蛍光ランプを保持する保持金具49が設けられている。
(実施例2)図17に示すように、実施例1における誘導パイプ22を底板47の裏面側まで延出させ、裏面側に配設された渦巻状の制御手段20に接続したものである。制御手段20は、蒸発ガスが流通するようにパイプ状であり渦巻状に構成されている。制御手段20の出口端は、底板47の裏面側で開放していても、また、底板47の表面側で開放、つまり、ケース内に開放していてもよい。本実施形態によれば、電解液の蒸発ガスが噴出すると、蒸発ガスは、誘導パイプ22にガイドされて、渦巻状の制御手段20に迂回して流出し、その流出過程において冷却され、凝縮、液状化される。なお、制御手段20は、蒸発ガスの液状化の促進のため、金属等の放熱性を有する材料で構成するのが好ましい。
なお、本発明は、上記各実施形態の構成に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、電気機器としては、点灯装置に限らず、モータを制御する駆動制御装置等にも適用でき、さらに、電解コンデンサを用いる電気回路を備えた他の電気機器にも適用できる。
点灯装置の基本的構成を示す斜視図である。 同分解斜視図である。 電解コンデンサの基本的構成を示す平面図及び正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る点灯装置の要部を示す斜視図である。 同点灯装置を示すブロック図である。 同点灯装置を適用した照明器具を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る点灯装置の要部を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る点灯装置の要部を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る点灯装置を示す側面図及び平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る点灯装置を示す平面図及び要部を取出して示す平面図である。 本発明の第6の実施形態に係る点灯装置を示す側面図、平面図及び要部を取出して示す平面図である。 本発明の第7の実施形態に係る点灯装置を示す側面図及び平面図である。 本発明の第8の実施形態に係る点灯装置を示す側面図及び平面図である。 本発明の第9の実施形態に係る点灯装置を示す側面図及び平面図である 本発明の第10の実施形態に係る点灯装置を示す側面図、平面図及び変形例を示す要部側面図である。 本発明の第11の実施形態(実施例1)に係る点灯装置を示す要部の構成図である。 本発明の第11の実施形態(実施例2)に係る点灯装置を示す要部の構成図である。
符号の説明
1・・・電気機器(点灯装置)、4・・・機器ケース(ケース本体)、
10・・・電解コンデンサ、10a・・・コンデンサ素子、13・・・ケース、
16・・・安全弁、20・・・制御手段、31・・・電気回路(点灯回路)

Claims (4)

  1. 回路部品を有する電気回路が収納された機器ケースと;
    回路部品として電気回路に設けられ、電解液を含むコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を密封状態に収納するとともに内部圧力が所定以上になった場合に電解液の蒸発ガスを噴出する安全弁が設けられたケースとを備えた電解コンデンサと;
    機器ケースに設けられ、機器ケース外への電解液の蒸発ガスの流出を抑制する制御手段と;
    を具備することを特徴とする電気機器。
  2. 機器ケースは、端部側に通気口を有する箱形容器状に形成されており、前記制御手段は、機器ケースの通気口に配設された多数の通気路を有するフィルタ手段であることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
  3. 前記制御手段は、回路部品を覆って絶縁する絶縁シートを利用して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
  4. 前記電気回路は、光源を点灯させる点灯回路であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の電気機器。
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