JP2010027148A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つのレーザーパッケージと1つの受光素子とで3つの波長に対応した信号を受光可能な光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】一端が赤外帯域レーザー発光点17cよりも青紫色レーザー発光点17aに近くなるように、直線Lに対して斜めに配置され、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17bまたは赤外帯域レーザー発光点17cが出射する、波長λ1、λ2、λ3のレーザービームを反射し、該レーザービームの光路をディスク10へ導くように変換する反射面を有し、ディスク10から反射された有効光束A1〜A3が入射される平板4をさらに備え、平板4の材料は光学ガラスであり、平板4を透過する有効光束A1〜A3の屈折率n2は、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17bまたは赤外帯域レーザー発光点17cが出射するレーザービームの波長λ1、λ2、λ3に応じて異なる。
【選択図】図1

Description

本発明はディスク状記録媒体に情報を光学的に記録し、ディスク状記録媒体の情報を再生する光ピックアップ装置に関するものであり、特に規格の異なるディスクに対応するため2種類以上の光源波長を有し、光源である半導体レーザーと、ディスクからの反射光を受光する受光素子とを備える光ピックアップ装置に関するものである。
レーザービーム等の光ビームを用いて光学的に信号の読み取りが行われる光ディスクとしては、CD(Compact Disc:コンパクトディスク)が普及している。これに対し、更なる大容量のニーズに応えてCDと同一ディスク径として機構的な互換性を確保した上でCDより高密度記録とすることにより大容量化を図らんとして規格化された高密度ディスク(Digital Versatile Disc:DVD)の普及も進んできている。
この高密度ディスクは、短波長の半導体レーザーを用い、光学系を高解像にした光ピックアップ装置を用いることにより記録信号の読み取りが行われる。また最近、ディスクのさらなる大容量化に対応するため、上記よりさらに超短波長レーザーを用いた超高密度ディスクBD(Blu-ray Disc)も実用化された。
ところで、光ピックアップ装置をCD、高密度ディスクDVD及び超高密度ディスクBDの3種の信号読み取りに対応させる方法として、波長の異なる3種類の光源を用意し、信号読み取りを行う記録媒体の記録密度に応じて使用する光源の切り換えを行う方法がある。これにより、単一の光ピックアップによって記録密度が異なる3種類の記録媒体の信号読み取りを行えるようにしている。
波長の異なる3種類の光源は、例えば通常密度記録媒体に適した波長の光ビームを出射するレーザーダイオード、高密度記録媒体に適した短波長の光ビームを出射するレーザーダイオード、及び超高密度記録媒体に適した極超短波の波長の光ビームを出射するレーザーダイオードである。
この3種類の光源を用いる光ピックアップ装置においては、記録膜に波長依存性がある記録媒体であっても、記録密度やトラックピッチが異なる記録媒体においても適切な波長の光ビームにより信号読み取りを行うことができる。
図11(a)は、従来の3波長対応光ピックアップ装置100の平面図であり、図11(b)は、従来の3波長対応光ピックアップ装置100の正面図である。3波長対応光ピックアップ装置100は、3つのレーザーと1つの受光素子とを備えている。より具体的には、3波長対応光ピックアップ装置100は、レーザーチップ101〜レーザーチップ103、ビームスプリッタ104a〜ビームスプリッタ104c、コリメートレンズ107、立ち上げミラー108、対物レンズ109、回折素子111−a〜回折素子111−c、受光素子パッケージ112、受光素子チップ113、広帯域1/4波長板114及び凹レンズ115を備えている。
図12は、従来の他の3波長対応光ピックアップ装置120の平面図である。3波長対応光ピックアップ装置120は、1つのレーザーパッケージと3つの受光素子とを備えている。より具体的には、3波長対応光ピックアップ装置120は、ビームスプリッタ104a〜104c、コリメートレンズ107、立ち上げミラー108、対物レンズ109(図示せず)、回折素子111、受光素子パッケージ112a〜受光素子パッケージ112c、受光素子チップ113a〜受光素子チップ113c、広帯域1/4波長板114、凹レンズ115a〜凹レンズ115c、3波長フレームレーザーパッケージ116及び3波長レーザーチップ117を備えている。
上述した従来技術と同様に、ディスク状記録媒体に情報を光学的に記録再生する光ピックアップ装置を開示するものとして、特許文献1では、受光素子への迷光の入射を抑制することができ、かつ、サーボ信号等の不具合を防止することができる小型の光ピックアップが開示されている。また、特許文献2では、図11、図12の光ピックアップ装置と同様に3波長対応の光ピックアップ装置、及び光情報記録再生装置が開示されている。
特開2008−4239号公報(2008年9月9日公開) 特開2007−272967号公報(2007年9月9日公開)
しかしながら、3種類の光源を用いる光ピックアップ装置においては、3種類の光源、例えばレーザーダイオードの場合では発光する波長が異なる3種類のレーザーチップ、を同一ユニット内に収めても各光源の発光点を一致させることが出来ない。即ち、一つのレーザーパッケージと表現することはできるが、同一の発光点から3種の波長を発光させることはできない。
このため、各光源の発光点のずれが光ピックアップ装置の光検出器における各光源からの光ビームの受光位置に反映される。従って、前記光検出器では、各光源に対応させて3つの受光領域パターンを形成するか、または3つの受光素子を配置する必要があった。
また、受光素子を1つ、さらに受光領域パターンも1つで対応しようとする場合、3つのレーザー発光点を単独で配置する必要があり、3つのレーザーパッケージが必要であった。
このように、3波長に対応するピックアップを構成するためには、3つのレーザーパッケージと3つの受光素子とを配置するか、または3つのレーザーパッケージと、一つの受光素子で内部にそれぞれの波長を専用で受光する3つの受光部とを配置するか、発光点が3箇所である1つのレーザーパッケージと3つの受光素子とを配置する必要があり、装置の大型化とコストアップを招いていた。
上述した図11の3波長対応光ピックアップ装置100では、3つの光路分岐素子、3つのレーザーパッケージが必要で装置が大型化されコストも高い。また、図12の3波長対応光ピックアップ装置120では、3つの光路分岐素子、3つの受光素子パッケージが必要で装置が大型化されコストも高い。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、1つのレーザーパッケージと1つの受光素子とで3つの波長に対応した信号を受光可能な光ピックアップ装置を提供する事にある。
本発明の光ピックアップ装置は、上記課題を解決するために、信号光束を受光し、電気信号に変換する受光素子と、最も波長の短いレーザービームを出射する第1光源と、中間波長のレーザービームを出射する第2光源と、最も波長の長いレーザービームを出射する第3光源とを備え、前記第1光源、前記第2光源または前記第3光源を使用し、記録密度の異なる記録媒体への信号の書き込みや読み取りを行う光ピックアップ装置であって、前記第1光源の発光点、前記第2光源の発光点及び前記第3光源の発光点は、この順番で一直線に並び、各光源が出射するレーザービームの光軸と前記一直線とは垂直であり、前記各光軸は平行であり、一端が前記第3光源よりも前記第1光源に近くなるように、前記一直線に対して斜めに配置され、前記各光源が出射する各波長のレーザービームを反射し、該レーザービームの光路を前記記録媒体へ導くように変換する反射面を有し、前記記録媒体から反射された前記信号光束が入射される第1導光手段をさらに備え、前記各光源が出射するレーザービームの光軸と、前記第1導光手段に入射する前記信号光束の光軸とがなす面と、前記反射面とは垂直であり、前記信号光束の光軸と、前記反射面とがなす、前記面上の角度は、垂直ではなく、前記第1導光手段の材料は光学ガラスであり、前記第1導光手段を透過する前記信号光束の屈折率は、前記各光源が出射するレーザービームの各波長に応じて異なることを特徴とする。
上記発明によれば、前記第1導光手段の材料の分散の性質により、前記第1導光手段を透過する前記信号光束の屈折率は、前記各光源が出射するレーザービームの各波長に応じて異なる。
また、前記記録媒体から反射された前記信号光束が、前記第1導光手段を斜めに透過することによる、前記第1導光手段に入射する前記信号光束の光軸の平行シフト距離、即ち前記信号光束の光路の平行シフト距離が、透過媒体である前記第1導光手段の屈折率によって異なる。前記第1光源から出射される、前記最も波長の短いレーザービームに対応した前記信号光束は、屈折率が最も大きい。前記第3光源から出射される、前記最も波長の長いレーザービームに対応した前記信号光束は、屈折率が最も小さい。前記第2光源から出射される、前記中間波長のレーザービーム対応した前記信号光束は、両者の中間の屈折率となる。
よって、前記第1光源から出射される、前記最も波長の短いレーザービームに対応した前記信号光束の、光軸の平行シフト距離が最も長い。前記第3光源から出射される、前記最も波長の長いレーザービームに対応した前記信号光束の、光軸の平行シフト距離が最も短い。前記第2光源から出射される、前記中間波長のレーザービーム対応した前記信号光束の、光軸の平行シフト距離は、両者の中間の距離となる。
そして、前記第1光源の発光点、前記第2光源の発光点及び前記第3光源の発光点は、この順番で前記一直線に並び、前記各光源が出射するレーザービームの光軸と前記一直線とは垂直である。
従って、前記第1導光手段を出射する、3つの波長に対応した前記信号光束が、前記第1導光手段の出射面で重なり、同一の前記受光素子上へ導かれるので、1つのレーザーパッケージと1つの受光素子とで3つの波長に対応した信号を受光可能な光ピックアップ装置を提供することが可能となる。
本発明は、前記信号光束の光軸の平行シフト距離が透過媒体である前記第1導光手段の屈折率によって異なる現象を利用し、媒体ガラス材料には必ず分散という、波長によって屈折率が異なるという本来なら弱点となる現象を利用し、異なる波長の出射光路を一致させるものである。
また本発明は、前記記録媒体から反射された前記信号光束を、復路において前記第1導光手段を斜めに透過させる。これにより、発光点の位置ずれによる光路のシフトを前記第1導光手段の出射面で一致させ、同一の前記受光素子における1つのパターンで、前記3つの波長に対応した信号を復元することができ、小型で信頼性の高い光ピックアップ装置とすることができる。
前記光ピックアップ装置では、前記第1導光手段と前記受光素子との間に第2導光手段をさらに備え、前記第2導光手段は、一端が前記第3光源よりも前記第1光源に近くなるように、前記一直線に対して斜めに配置されてもよい。
これにより、前記第1導光手段だけでは補正量が不足したとしても、前記第2導光手段を透過させることで、前記第2導光手段を出射する、3つの波長に対応した前記信号光束を、前記第1導光手段の出射面で重ねることが可能となる。よって、前記第1導光手段の光学的、または機械的な制約で前記第1導光手段のシフト量だけでは不足したビームシフト(前記光軸の平行シフト距離)をさらに自由に制御することができ、同一の前記受光素子における1つのパターンで、前記3つの波長に対応した信号を復元することができ、小型で信頼性の高い光ピックアップ装置とすることができる。
前記光ピックアップ装置では、前記第2導光手段を回転可能に支持し、前記第2導光手段を斜めに配置する角度を調整可能である回転手段をさらに備えてもよい。
これにより、前記第2導光手段を斜めに配置する角度を調整可能となり、前記第1導光手段の光学的、または機械的な制約で前記第1導光手段のシフト量だけでは不足したビームシフトをさらに自由に制御することができ、同一の前記受光素子における1つのパターンで、前記3つの波長に対応した信号を復元することができ、小型で信頼性の高い光ピックアップ装置とすることができる。
前記光ピックアップ装置では、前記第2光源の発光点は、前記第1光源、前記第2光源及び前記第3光源を有するチップの中央に配置されていてもよい。
前記第1導光手段の材料である光学ガラス材料が有する、波長による分散のパラメータは必ず1方向の傾きしか持たず、波長の短い光に対しては必ず屈折率が大きくなる。よって、前記第1導光手段を出射する、3つの波長に対応した前記信号光束を、前記第1導光手段の出射面で重ね、同一の前記受光素子上へ導くことが可能となる。
前記光ピックアップ装置では、前記第1光源の発光点と前記第2光源の発光点との間の距離は、前記第2光源の発光点と前記第3光源の発光点との間の距離より長くてもよい。
前記第1導光手段の材料である光学ガラス材料が有する、波長による分散のパラメータは必ず1方向の傾きしか持たず、波長の短い光に対しては必ず屈折率が大きくなる。さらに、波長が短くなると共に必ず屈折率は2次曲線で増加する。よって、上記の通り各距離を定めることにより、前記第1導光手段を出射する、3つの波長に対応した前記信号光束を、前記第1導光手段の出射面で重ね、同一の前記受光素子上へ導くことが可能となる。
前記光ピックアップ装置では、前記第1光源の発光点と前記第2光源の発光点との間の距離は、前記第1光源から出射される、前記最も波長の短いレーザービームに対応した前記信号光束の、光軸の平行シフト距離と、前記第2光源から出射される、前記中間波長のレーザービーム対応した前記信号光束の、光軸の平行シフト距離との差であり、前記第2光源の発光点と前記第3光源の発光点との間の距離は、前記第2光源から出射される、前記中間波長のレーザービーム対応した前記信号光束の、光軸の平行シフト距離と、前記第3光源から出射される、前記最も波長の長いレーザービームに対応した前記信号光束の、光軸の平行シフト距離との差であり、前記それぞれの光軸の平行シフト距離は、平行である、前記第1導光手段に入射する光軸及び前記第1導光手段を出射する光軸を延長した時の、延長した2本の光軸間の距離であってもよい。
これにより、各発光点の間隔を設定することが可能となるので、前記第1導光手段を出射する、3つの波長に対応した前記信号光束を、前記第1導光手段の出射面で重ね、同一の前記受光素子上へ導くことが可能となる。
前記いずれかの光ピックアップ装置では、ピックアップを構成する光学部材である、対物レンズ、コリメートレンズ、前記第1導光手段、凹レンズ、波長板及び回折素子を、前記第1光源、前記第2光源及び前記第3光源の間で共通して使用してもよい。
これにより、光ピックアップ装置の小型化が可能となる。
前記いずれかの光ピックアップ装置では、前記第1導光手段は、ハーフミラーまたはポーラリゼーションビームスプリッタであってもよい。
これにより、前記レーザービームを前記記録媒体に導く光路を形成することが可能となる。よって、本発明のピックアップ光学系の構成を実現できる。
前記いずれかの光ピックアップ装置では、前記受光素子の代りに、前記受光素子と増幅回路とが一体になった集積回路を備え、前記記録媒体から反射された前記信号光束が、前記第1導光手段を斜めに透過し、前記集積回路に導かれてもよい。
これにより、前記第1導光手段を出射する、3つの波長に対応した前記信号光束を、前記第1導光手段の出射面で重ね、同一の前記集積回路上へ導くことが可能となるので、光ピックアップ装置の小型化が可能となる。
前記いずれかの光ピックアップ装置では、前記第1導光手段の代りに、第3導光手段及び第4導光手段を積層したものを備え、前記第3導光手段と前記第4導光手段とは、光学材料の分散が異なっており、同一の波長では屈折率が異なってもよい。
これにより、前記第3導光手段及び前記第4導光手段を透過する、3つの波長に対応した前記信号光束を、前記第4導光手段の出射面で重ね、同一の前記受光素子上へ導くことが可能となる。
前記いずれかの光ピックアップ装置では、前記第1導光手段の代りに、ウェッジ板を備えてもよい。
これにより、前記第1導光手段により透過後の光路を一致させる構造において前記第1導光手段の厚みや前記第1導光手段の材料を変えただけでは3種の光線が重ならない状況においても、前記ウェッジ板の出射面における出射角が屈折率で変化するスネルの法則を応用することで、光線の出射角度を波長ごとに設定でき、前記受光素子において3つの波長に対応した3つの信号を一致させることが可能である。
前記光ピックアップ装置では、前記記録媒体から反射された、3つの前記信号光束は、前記コリメートレンズを透過してもよい。
これにより、前記コリメートレンズから出射する平行光束の平行度合いを、前記コリメートレンズの位置を可動とすることで任意に制御し、前記記録媒体の厚み誤差に対して信号品質を劣化させないことで装置の高信頼性を得ることができる。
または前記コリメートレンズが2枚のコリメートレンズを有する構成の場合は、ビームの有効径を任意に制御して前記記録媒体の厚み誤差に対して信号品質を劣化させないことで装置の高信頼性を得ることができる。
本発明の光ピックアップ装置は、以上のように、第1光源の発光点、第2光源の発光点及び第3光源の発光点は、この順番で一直線に並び、各光源が出射するレーザービームの光軸と前記一直線とは垂直であり、前記各光軸は平行であり、一端が前記第3光源よりも前記第1光源に近くなるように、前記一直線に対して斜めに配置され、前記各光源が出射する各波長のレーザービームを反射し、該レーザービームの光路を前記記録媒体へ導くように変換する反射面を有し、前記記録媒体から反射された前記信号光束が入射される第1導光手段をさらに備え、前記各光源が出射するレーザービームの光軸と、前記第1導光手段に入射する前記信号光束の光軸とがなす面と、前記反射面とは垂直であり、前記信号光束の光軸と、前記反射面とがなす、前記面上の角度は、垂直ではなく、前記第1導光手段の材料は光学ガラスであり、前記第1導光手段を透過する前記信号光束の屈折率は、前記各光源が出射するレーザービームの各波長に応じて異なるものである。
それゆえ、1つのレーザーパッケージと1つの受光素子とで3つの波長に対応した信号を受光可能な光ピックアップ装置を提供するという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1〜図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図1(a)は本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置1の平面図であり、図1(b)は本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置1の正面図であり、図1(c)は本発明の実施形態に係る受光素子パッケージ12の正面図である。図1(b)は、立ち上げミラー8の形状や対物レンズ9、ディスク10の位置を表すものである。
光ピックアップ装置1において、符号16で示す部材は3波長フレームレーザーパッケージであって、符号17で示す部材は3波長レーザーチップを表している。3波長レーザーチップ17には、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17b、及び赤外帯域レーザー発光点17cが形成されている。
青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17b及び赤外帯域レーザー発光点17cは、X方向の直線L上にこの順番で並んで配置されている。
青紫色レーザーの波長は405nmであり、超高密度ディスクBD(Blu-ray Disc)への信号の書き込みや読み取りに用いる。赤色レーザーの波長は650nmであり、高密度ディスクDVD(Digital Versatile Disc)への信号の書き込みや読み取りに用いる。赤外帯域レーザーの波長は780nmであり、コンパクトディスクCD(Compact Disc:)のデータ読み取りに用いる。
符号11で示す部材はグレーティングであり、3波長対応の回折素子、2波長用の回折素子、または短波長用の回折素子が、ピックアップ装置の用途によって選択搭載される。一般に、記録媒体を再生するだけの場合は、1ビーム法が用いられ、該当波長の回折素子は不要であるが、記録を考慮する場合は、3ビームによるDPP法(Differential Push-Pull Method)が一般的に用いられ、3ビーム用の回折素子11が必要になる。
符号4で示す部材は、平板状のHM(ハーフミラー)またはPBS(ポーラリゼーションビームスプリッタ)であり、3波長レーザーチップ17から出射された光ビームを反射する。符号4で示す部材は、これ以降単に平板4と称する。反射されたビームは、コリメートレンズ7を介して広帯域1/4波長板14に導かれる。広帯域1/4波長板14によって、3波長レーザーチップ17から出射された光ビームは円偏光に変換され、立ち上げミラー8で反射され、対物レンズ9によって、BD/DVD/CDで代表される記録媒体であるディスク10に照射される。
ディスク10からの反射信号光ビームは、同じ経路で広帯域1/4波長板14に戻り、円偏光が往路と直交する直線偏光に変換され、コリメートレンズ7を通過する。さらに平板4に到達し、スネルの法則に従い屈折し、入射面4aから平板4の中に入射する。
本発明の実施形態において用いたガラス材料は、通称907212という材料であって、使用する光ビームの波長λと屈折率nとの間に以下に示す(1)式が成立する。(1)式は分散乗数から同一光学材料においても透過波長によって屈折率が変化することを示す式であり、分散乗数と屈折率の導入式から求められる。ここでA0〜A5は分散式の常数であり、ガラス材料固有の常数である。また、^は累乗を示し、例えばλ^{−4}は波長λのマイナス4乗である。
n=√{A0+A1×λ^(2)+A2×λ^(−2)+A3×λ^(−4)+A4×λ^(−6)+A5×λ^(−8)} (1)
以下に示す表1〜表3は、ガラス材料907212における波長による屈折率の計算結果を示す表である。表1〜表3においては、(1)式に基づき屈折率を算出している。
表1は、ガラス材料は907212において波長λ3を780nmとした時の、907212の屈折率n2の算出結果である。表1より、波長λ3=780nmでは屈折率n2=1.88090となる。また、この時の平板4による入射光線の平行シフト距離をS3とする。
Figure 2010027148
表2は、ガラス材料は907212において波長λ2を650nmとした時の、907212の屈折率n2の算出結果である。表1より、波長λ2=650nmでは屈折率n2=1.89560となる。また、この時の平板4による入射光線の平行シフト距離をS2とする。
Figure 2010027148
表3は、ガラス材料は907212において波長λ1を405nmとした時の、907212の屈折率n2の算出結果である。表1より、波長λ1=405nmでは屈折率n2=1.98937となる。また、この時の平板4による入射光線の平行シフト距離をS1とする。
Figure 2010027148
以上のように、ガラス材料907212では、光ビーム(レーザービーム)の波長によって屈折率n2が異なる。即ち、図2の平面図に示すように、厚みtの平板4へ入射角度θ1で入射するレーザービームの波長λによって、同じ材料でも屈折率が異なり、屈折の法則であるスネルの法則によって平板4への入射角度と出射角度が決定される。
図2において、平板4への入射角度θ1と平板4からの出射角度θ2との間には、スネルの法則により以下に示す(2)式が成立する。ここで、n2は平板4(ここではガラス材料907212)の屈折率である。n1は平板4の外の空間の屈折率であり、図2では空気中の屈折率n1=1である。
n1×SIN(θ1)=n2×SIN(θ2) (2)
即ちレーザービームが平板4を斜めに透過する場合、使用するレーザービームの波長λによって、光線のシフト距離が異なり、波長λが短いほど屈折率が大きくなり、入射光線の平行シフト距離も大きくなる。
図2において、平板4による、入射光線の平行シフト距離S1の計算式は、以下に示す(3)式で示される。平行シフト距離S2、平行シフト距離S3も同様に求められる。
S1=t×sin(θ1)×{1−cos(θ1)/n2×cos(θ2)} (3)
平板の厚み、平板の屈折率及び入射角度による、波長ごとの光線シフト量(入射光線の平行シフト距離)は、(2)式によって導かれ、使用する波長によって、平行にシフトする距離がS1〜S3と変わる。
以下に示す表4〜表6は、入射光線の平行シフト距離の計算結果を示す表である。表4〜表6においては、(3)式に基づき平行シフト距離を算出している。
各波長による光線のシフト、即ち、許容されるレーザー発光点の位置間隔は以下のようにして求められる。即ち、表4は、例えばガラス材料907212である平板4の厚みtを3mm、入射角度θ1を50度とした場合の平行シフト距離の算出結果であるが、平行シフト距離S3を基準とすると、平行シフト距離S2は平行シフト距離S3より8μmシフト長く、平行シフト距離S1は平行シフト距離S3より55.3μm長い。
Figure 2010027148
従って、赤色レーザー(波長λ2=650nm)の発光点17bは、赤外帯域レーザー(波長λ3=780nm)の発光点17cを基準として−X方向に8μm移動した位置とすれば良い。
同様に、青紫色レーザー(波長λ1=405nm)の発光点17aは、赤外帯域レーザー(波長λ3=780nm)の発光点17cを基準として−X方向に55.3μm移動した位置とすれば良い。
以上のように、各レーザーチップの発光点を波長に応じて制御すれば、平行シフト距離が異なる各レーザービームを同一の受光ポイントに光束を導くことが可能となる。
以下に示す表5は、ガラス材料907212である平板4の厚みtを2mm、入射角度θ1を50度とした場合の平行シフト距離の算出結果である。同様に、表6は、ガラス材料907212である平板4の厚みtを4mm、入射角度θ1を50度とした場合の平行シフト距離の算出結果である。
Figure 2010027148
Figure 2010027148
図1においては、L1が波長の最短である青紫色レーザーの光軸を表し、L2が中間波長の赤色レーザーの光軸を表し、L3が波長の最長である赤外帯域レーザーの光軸を表す。各光軸L1,L2,L3は平行である。さらにA1が上記青紫色レーザーの有効光束を表し、A2が上記赤色レーザーの有効光束を表し、A3が上記赤外帯域レーザーの有効光束を表す。
平板4に戻ってきた各信号光束は、その波長によって屈折率が異なり、スネルの法則に従うガラス内部への屈折角度が異なっている。上述したように、光ピックアップ装置1では各レーザーの発光点の位置を異ならせている。
このため、平板4の入射面4aでは光束が波長によってシフトしているが、平板4の出射面4bにおいては、同一点すなわち出射面4bで出射光軸L1,L2,L3が重なった状態で各信号光束が出射され、出射角度も同じである。この理由は、各レーザーの波長によって屈折率が異なり、スネルの法則に従うガラス内部への屈折角度が異なるためである。
この後、有効光束A1〜有効光束A3は、同一経路で凹レンズ15を光軸方向、即ち±X方向に動かすことで合焦調整され、受光素子パッケージ12内の受光素子チップ13の受光面に入射する。受光素子パッケージ12は、一般に受光素子チップ13と増幅回路とが一体になったOPIC(Optical IC、登録商標、集積回路)チップである。
受光素子チップ13の受光部は、図1(c)で示すように、メインビーム受光部A〜メインビーム受光部D、及びトラッキング誤差生成用のサブビーム受光部E、サブビーム受光部EFに分割してある。
本実施の形態においては、平板4を透過後の有効光束A1〜有効光束A3は、同一の経路を通っている。このため、受光部の受光パターンとしては、メインビーム受光部及び1対のサブビーム受光部しか形成していないので、OPIC(登録商標)チップの、小型化及び低コスト化が可能であり、ピックアップ装置全体も小型化が可能である。
本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置1を実現するためには、中間波長のレーザーの発光点を、レーザーチップの中央に配置した3波長レーザーを用いた構造が必要である。これは以下の表7及び図3に例を示しているように、ガラス材料における波長と屈折率との関係は必ず片側の傾きを持ち、レーザーの使用波長が短くなると屈折率が上がるためである。
Figure 2010027148
また、光学パラメータによる分散係数からの屈折率の計算結果である表1〜表3からは、長波長のレーザーの発光点と中間波長のレーザーの発光点との距離よりも、短波長のレーザーの発光点と中間波長のレーザーの発光点との距離が大きい構造を取ることが必要であることが分かる。この理由は、長波長のレーザーを使用した時の屈折率と中間波長のレーザーを使用した時の屈折率との差よりも、短波長のレーザーを使用した時の屈折率と中間波長のレーザーを使用した時の屈折率との差が大きいためである。
中間波長レーザーの発光点を、レーザーチップまたはレーザーパッケージの中央に配置した3波長レーザーを用いた構造とすることにより、平板4を斜めに透過することによるビームのシフト、即ち光束の光路の平行シフト距離が異なっても、異なる波長の出射光路を一致させることが可能となる。これは光学ガラス材料の持つ波長による分散のパラメータが、必ず1方向の傾きしか持たない特徴から導かれ、波長の短い光に対しては必ず屈折率が大きくなるというものである。
以上の記載では、長波長のレーザーの発光点と中間波長のレーザーの発光点との距離よりも、短波長のレーザーの発光点と中間波長のレーザーの発光点との距離が大きい3波長レーザーチップを搭載することによって、平板4を斜めに透過することによるビームのシフトすなわち光束の光路の平行シフトで異なる波長の出射光路を一致させることが可能となることを説明している。これは光学ガラス材料の持つ波長による分散のパラメータが、必ず1方向の傾きしか持たない特徴から導かれ、波長の短い光に対しては必ず屈折率が大きくなるというものと共に、波長が短くなると共に必ず屈折率は2次曲線で増加する特徴を利用してレーザー発光点を配置するものである。
表1〜表3では、ガラス材料“907212“を例に取って計算しているが、この光学材料名称は一般に6桁で表され、始めの3桁が屈折率(nd)の少数点以下3桁を表し、後の3桁はアッベ数(νd)を表す。
図4(a)は本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置18の平面図であり、図4(b)は本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置18の正面図であり、図4(c)は本発明の実施形態に係る受光素子パッケージ12の正面図である。光ピックアップ装置18は、光ピックアップ装置1に平板ガラス素子5を設けたものである。
光ピックアップ装置18では、各レーザーの発光点が17a〜17cと異なるため、平板4の入射面4aでは光束がレーザーの波長に応じてシフトしている。平板4に入射した光束は、平板4を斜めに透過するが、使用するレーザーの波長によって、光線の平行シフト距離が異なり、波長が短いほど屈折率が大きくなりシフト量も大きい。
図4においても、図1と同様に、L1が波長の最短である青紫色レーザーの光軸を表し、L2が中間波長の赤色レーザーの光軸を表し、L3が波長の最長である赤外帯域レーザーの光軸を表す。さらにA1が上記青紫色レーザーの有効光束を表し、A2が上記赤色レーザーの有効光束を表し、A3が上記赤外帯域レーザーの有効光束を表す。
光ピックアップ装置18では、ピックアップの機械的な制約による平板4の厚み不足や、材料選定条件での屈折率の差の幅不足等で、平板4の出射面4aにおいては出射光軸L1〜出射光軸L3がまだ一致していない状態を示している。
ここで3種類の波長に対応した3つの光束は、それぞれ凹レンズ15を透過し、符号5に示した平板ガラス素子の入射面5aに入射し、平板ガラス素子5を再度斜めに透過する。これにより、平板4と同様の作用で光線のシフト距離を発生させ、平板ガラス素子5の透過時、即ち出射面5bにおいては、出射する上記光束の光軸が一致し、図4(c)で示した受光素子の同じパターンで信号検出が可能となる。
なお、光ピックアップ装置18において凹レンズ15と平板ガラス素子5との順番が入れ替わってもよい。
さらに、図4(b)において、ホルダ21は、平板ガラス素子5の、X−Y平面における中心を、Z方向に貫通する軸21aを支持する。これにより、平板ガラス素子5は、X−Y平面内で角度回転を調整可能となり、出射面5bにおける出射光軸L1,L2,L3の位置を最適に重なるよう調整することができ、波長誤差や、発光点誤差をキャンセルし、受光素子の受光バランスを最良の状態とすることができる。
光ピックアップ装置1、18では、3種類の波長に対応した3つの光束に対して、ピックアップを構成するすべての光学部材、例えば、対物レンズ9、コリメートレンズ7、平板4、凹レンズ15、広帯域1/4波長板14、回折素子11等を共通して透過または反射で使用することでピックアップの小型化、低コスト化を実現し、受光部で光路を一致させる本発明の基本となっている。
光ピックアップ装置1、18では、3波長レーザーのビームをPBS(ポーラリゼーションビームスプリッタ)またはHM(ハーフミラー)で反射させてディスクに導く光路を持つことでピックアップの小型化、低コスト化を実現し、受光部で光路を一致させる本発明の基本となっている。
光ピックアップ装置1、18では、ディスク10からの反射信号ビームを、BS(ビームスプリッタ)またはHM(ハーフミラー)で透過させてOPIC(登録商標)に導くことでピックアップの小型化、低コスト化を実現し、受光部で光路を一致させる本発明の基本となっている。
光ピックアップ装置1、18では、3種類の波長に対応した3つの光束の全てが同一のコリメートレンズ7を透過する構造となる。これにより、コリメートレンズ7から出射する平行光束の平行度合いを、コリメートレンズ7の位置を可動とすることで任意に制御し、記録媒体の厚み誤差に対して信号品質を劣化させないことで装置の高信頼性を得ることができる。またはコリメートレンズ7が2枚のコリメートレンズを有する構成の場合は、ビームの有効径を任意に制御して記録媒体の厚み誤差に対して信号品質を劣化させないことで装置の高信頼性を得ることができる。
図5、図6及び図7は、各レーザーに対応した、光束及び光軸を、上述した各レーザーの使用波長ごとに分離してわかりやすくした図である。
図5は、光ピックアップ装置1において、中間波長の赤色レーザーの経路を示す平面図であり、平板4を透過して生じる、光線の平行シフト距離をS2で示している。この場合、平板4の屈折率はn2であり、赤色レーザーの波長はλ2である。
図6は、光ピックアップ装置1において、波長が最長である赤外帯域レーザーの経路を示す平面図であり、平板4を透過して生じる、光線の平行シフト距離をS3で示している。この場合、平板4の屈折率はn3であり、赤外帯域レーザーの波長はλ3である。また、D3は、3波長レーザーチップ17における、赤色レーザー発光点17bと、赤外帯域レーザー発光点17cとの距離である。
図7は、光ピックアップ装置1において、波長が最短である青紫色レーザーの経路を示す平面図であり、平板4を透過して生じる光線の平行シフト距離をS1で示している。この場合、平板4の屈折率はn1であり、青紫色レーザーの波長はλ1である。また、D1は、3波長レーザーチップ17における、青紫色レーザー発光点17aと、赤色レーザー発光点17bとの距離である。
図8は本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置19の平面図である。光ピックアップ装置19は、光ピックアップ装置1において、第1平板4−1及び第2平板4−2を積層したものを、平板4の代りに設けたものである。
第1平板4−1及び第2平板4−2は、平板4と同様に、平板状のハーフミラーまたはPBS(ポーラリゼーションビームスプリッタ)であるが、分散が異なる光学材料である。
ここで2つの光学材料の分散が異なるとは、波長ごとに屈折率が異なる2つの光学材料において、同一の波長では屈折率が異なることを意味する。具体的には、青紫色レーザーの波長λ1における屈折率は、第1平板4−1ではn1であり、第2平板4−2ではn1’である。同様に、赤色レーザーの波長λ2における屈折率は、第1平板4−1ではn2であり、第2平板4−2ではn2’である。赤外帯域レーザーの波長λ3における屈折率は、第1平板4−1ではn3であり、第2平板4−2ではn3’である。
上述したように、光ピックアップ装置19では、第1平板4−1と、第1平板4−1に対して分散が異なった光学材料である第2平板4−2とを積層している。これにより、復路において3種の光線が、HMまたはPBSを斜めに透過し、レーザーの発光点の位置ずれによる光路のシフトが発生することにより、透過後の光路を一致させる構造で、第1平板4−1の厚みや、第1平板4−1の材料を変えただけでは3種の光線が重ならない状況においても、第2平板4−2を積層することで光線のシフト量を波長ごとに最適設定できる。
即ち図8において入射面4−1aから入射した、3種類の波長に対応した3つの光束の光軸が、第1出射面4−1bで一致しない状況においても、第2平板4−2を積層することで光線のシフト量を波長ごとに最適設定できる。
従って、第2出射面4−2bにおいて、3種類の波長に対応した3つの光束の出射光軸L1,L2,L3が一致した状態で、各光束を出射させることが可能となり、同一の受光素子パターンで信号を検出することが可能となる。
ここで図8において、S1−1は、波長が最短である青紫色レーザーが第1平板4−1に入射した時の、光軸の平行シフト距離であり、S1−1’は、波長が最短である青紫色レーザーが第2平板4−2に入射した時の、光軸の平行シフト距離であり、合計ではS1−1+S1−1’の光軸シフトとなる。
また、S2−1は、中間波長の赤色レーザーが第1平板4−1に入射した時の、光軸の平行シフト距離であり、S2−1’は、中間波長の赤色レーザーが第2平板4−2に入射した時の、光軸の平行シフト距離であり、合計ではS2−1+S2−1’の光軸シフトとなる。
さらに、S3−1は、波長が最長である赤外帯域レーザーが第1平板4−1に入射した時の、光軸の平行シフト距離であり、S3−1’は、波長が最長である赤外帯域レーザーが第2平板4−2に入射した時の、光軸の平行シフト距離であり、合計ではS3−1+S3−1’の光軸シフトとなる。
図9は本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置20の平面図である。光ピックアップ装置20は、光ピックアップ装置19において、第1平板4−1及び第2平板4−2の代りに、ウェッジ板(ウェッジプリズム)4−3を設けたものである。
光ピックアップ装置20では、前記積層平板(第1平板4−1、第2平板4−2)の代わりにウェッジ板4−3を使用する。これにより、平板を透過する時に発生するシフト量のみでは不足している場合に、出射する面の角度の差、即ち波長によって異ならせることのできる、ウェッジ角による出射光軸角度の差と、平板を透過する時に発生するシフト量と組み合わせることにより、3つの光路を受光素子チップ13上で一致させることも可能である。
従って、平板4により透過後の光路を一致させる構造において平板4の厚みや平板4の材料を変えただけでは3種の光線が重ならない状況においても、ウェッジプリズムの出射面における出射角が屈折率で変化するスネルの法則を応用することで、光線の出射角度を波長ごとに設定でき、受光素子またはOPIC(登録商標)受光素子において3つの波長に対応した3つの信号を一致させることが可能である。
即ち図9において入射面4−3aから入射した、3種類の波長に対応した3つの光束の光軸が、出射面4−3bで一致しない状況においても、ウェッジプリズムの出射面における出射角が屈折率で変化するスネルの法則を応用することで、光線の出射角度を波長ごとに設定でき、受光素子またはOPIC(登録商標)受光素子において3つの波長に対応した3つの信号を一致させることが可能である。
ここでS1−3は、波長が最短である青紫色レーザーがウェッジ板4−3に入射した時の、光軸の平行シフト距離であり、θw1は、波長が最短である青紫色レーザーの出射光軸角度である。
また、S2−3は、中間波長の赤色レーザーがウェッジ板4−3に入射した時の、光軸の平行シフト距離であり、θw2は、中間波長の赤色レーザーの出射光軸角度である。
さらに、S3−3は、波長が最長である赤外帯域レーザーがウェッジ板4−3に入射した時の、光軸の平行シフト距離であり、θw3は、波長が最長である赤外帯域レーザーの出射光軸角度である。
図9のように、平行シフト距離S1−3,平行シフト距離S2−3及び平行シフト距離S3−3の差、並びに出射光軸角度θw1、出射光軸角度θw2及び出射光軸角度θw3の差によって、発光波長によるレーザーの発光位置の誤差を、受光素子チップ13の受光パターン上で一致させ、本発明のピックアップを構成することが可能となる。
図10は、本発明の実施形態に係るウェッジ板(ウェッジプリズム)4−3の平面図であり、ウェッジプリズムを使用した場合、出射光軸角度をウェッジ角θ3で制御できることを示している。
ウェッジ板4−3による光線偏角(出射光軸角度)θ4は、ウェッジ板4−3の屈折率をn4−3とすると、以下に示す(4)式で表される。即ちウェッジ板4−3の屈折率n4−3が大きいほど光線偏角θ4も大きくなることを示している。θ4≒(n4−3−1)×θ3 (4)
(2)式と同様に、一般的な屈折のスネルの法則に従う以下に示す(5)式でも、光線偏角θ4の計算は可能である。
n1×SIN(θ4)=n4−3×SIN(θ3) (5)
以上のように、本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置1、18〜20は、有効光束A1〜A3を受光し、電気信号に変換する受光素子チップ13と、波長λ1のレーザービームを出射する青紫色レーザー発光点17aと、波長λ2のレーザービームを出射する赤色レーザー発光点17bと、波長λ3のレーザービームを出射する赤外帯域レーザー発光点17cとを備え、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17bまたは赤外帯域レーザー発光点17cを使用し、記録密度の異なるディスク10への信号の書き込みや読み取りを行う光ピックアップ装置であって、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17b及び赤外帯域レーザー発光点17cは、この順番で直線Lに並び、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17bまたは赤外帯域レーザー発光点17cが出射する、レーザービームの出射光軸L1,L2,L3と直線Lとは垂直であり、各光軸L1,L2,L3は平行であり、一端が赤外帯域レーザー発光点17cよりも青紫色レーザー発光点17aに近くなるように、直線Lに対して斜めに配置され、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17bまたは赤外帯域レーザー発光点17cが出射する、波長λ1、λ2、λ3のレーザービームを反射し、該レーザービームの光路をディスク10へ導くように変換する反射面を有し、ディスク10から反射された有効光束A1〜A3が入射される平板4をさらに備え、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17bまたは赤外帯域レーザー発光点17cが出射する、レーザービームの出射光軸L1,L2,L3と、平板4に入射する有効光束A1〜A3の出射光軸L1,L2,L3とがなす面と、前記反射面とは垂直であり、有効光束A1〜A3の出射光軸L1,L2,L3と、前記反射面とのなす、前記面上の入射角度θ1は、垂直ではなく、平板4の材料は光学ガラスであり、平板4を透過する有効光束A1〜A3の屈折率n2は、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17bまたは赤外帯域レーザー発光点17cが出射するレーザービームの波長λ1、λ2、λ3に応じて異なる。
上記構成によれば、平板4の材料の分散の性質により、平板4を透過する有効光束A1〜A3の屈折率n2は、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17bまたは赤外帯域レーザー発光点17cが出射するレーザービームの波長λ1、λ2、λ3に応じて異なる。
また、ディスク10から反射された有効光束A1〜A3が、平板4を斜めに透過することによる、平板4に入射する有効光束A1〜A3の出射光軸L1,L2,L3の平行シフト距離S1、S2、S3、即ち有効光束A1〜A3の光路の平行シフト距離S1、S2、S3が、透過媒体である平板4の屈折率n2によって異なる。青紫色レーザー発光点17aから出射される、波長λ1のレーザービームに対応した有効光束A1は、屈折率n2が最も大きい。赤外帯域レーザー発光点17cから出射される、波長λ3のレーザービームに対応した有効光束A3は、屈折率n2が最も小さい。赤色レーザー発光点17bから出射される、波長λ2のレーザービーム対応した有効光束A2は、両者の中間の屈折率n2となる。
よって、青紫色レーザー発光点17aから出射される、波長λ1のレーザービームに対応した有効光束A1の、出射光軸L1の平行シフト距離S1が最も長い。赤外帯域レーザー発光点17cから出射される、波長λ3のレーザービームに対応した有効光束A3の、出射光軸L3の平行シフト距離S3が最も短い。赤色レーザー発光点17bから出射される、波長λ2のレーザービーム対応した有効光束A2の、出射光軸L2の平行シフト距離S2は、平行シフト距離S1と平行シフト距離S3との中間の距離となる。
そして、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17b及び赤外帯域レーザー発光点17cは、この順番で直線Lに並び、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17bまたは赤外帯域レーザー発光点17cが出射する、レーザービームの出射光軸L1,L2,L3と直線Lとは垂直である。
従って、平板4を出射する、3つの波長λ1、λ2、λ3に対応した有効光束A1〜A3が、平板4の出射面で重なり、同一の受光素子チップ13上へ導かれるので、1つのレーザーパッケージと1つの受光素子チップ13とで3つの波長λ1、λ2、λ3に対応した信号を受光可能な光ピックアップ装置を提供することが可能となる。
本発明は、有効光束A1〜A3の出射光軸L1,L2,L3の平行シフト距離S1、S2、S3が透過媒体である平板4の屈折率n2によって異なる現象を利用し、媒体ガラス材料には必ず分散という、波長λによって屈折率nが異なるという本来なら弱点となる現象を利用し、異なる波長λ1、λ2、λ3の出射光路を一致させるものである。
また本発明は、ディスク10から反射された有効光束A1〜A3を、復路において平板4を斜めに透過させる。これにより、発光点の位置ずれによる光路のシフトを平板4の出射面4bで一致させ、同一の受光素子チップ13における1つのパターンで、3つの波長λ1、λ2、λ3に対応した信号を復元することができ、小型で信頼性の高い光ピックアップ装置とすることができる。
光ピックアップ装置18では、平板4と受光素子チップ13との間に平板ガラス素子5をさらに備え、平板ガラス素子5は、一端が赤外帯域レーザー発光点17cよりも青紫色レーザー発光点17aに近くなるように、直線Lに対して斜めに配置されてもよい。
これにより、平板4だけでは補正量が不足したとしても、平板ガラス素子5を透過させることで、平板ガラス素子5を出射する、3つの波長λ1、λ2、λ3に対応した有効光束A1〜A3を、平板4の出射面で重ねることが可能となる。よって、平板4の光学的、または機械的な制約で平板4のシフト量だけでは不足したビームシフトをさらに自由に制御することができ、同一の受光素子チップ13における1つのパターンで、3つの波長λ1、λ2、λ3に対応した信号を復元することができ、小型で信頼性の高い光ピックアップ装置とすることができる。
光ピックアップ装置18では、平板ガラス素子5を回転可能に支持し、平板ガラス素子5を斜めに配置する角度を調整可能である、ホルダ21及び軸21aをさらに備えてもよい。
これにより、平板ガラス素子5を斜めに配置する角度を調整可能となり、平板4の光学的、または機械的な制約で平板4のシフト量だけでは不足したビームシフトをさらに自由に制御することができ、同一の受光素子チップ13における1つのパターンで、3つの波長λ1、λ2、λ3に対応した信号を復元することができ、小型で信頼性の高い光ピックアップ装置とすることができる。
光ピックアップ装置1、18〜20では、赤色レーザー発光点17bは、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17b及び赤外帯域レーザー発光点17cを有する3波長レーザーチップ17の中央に配置されていてもよい。
平板4の材料である光学ガラス材料が有する、波長λによる分散のパラメータは必ず1方向の傾きしか持たず、波長λの短い光に対しては必ず屈折率nが大きくなる。よって、平板4を出射する、3つの波長λ1、λ2、λ3に対応した有効光束A1〜A3を、平板4の出射面で重ね、同一の受光素子チップ13上へ導くことが可能となる。
光ピックアップ装置1では、青紫色レーザー発光点17aと赤色レーザー発光点17bの発光点との間の距離D1は、赤色レーザー発光点17bの発光点と赤外帯域レーザー発光点17cの発光点との間の距離D3より長くてもよい。
平板4の材料である光学ガラス材料が有する、波長λによる分散のパラメータは必ず1方向の傾きしか持たず、波長λの短い光に対しては必ず屈折率nが大きくなる。さらに、波長λが短くなると共に必ず屈折率nは2次曲線で増加する。よって、上記の通り各距離を定めることにより、平板4を出射する、3つの波長λ1、λ2、λ3に対応した有効光束A1〜A3を、平板4の出射面で重ね、同一の受光素子チップ13上へ導くことが可能となる。
光ピックアップ装置1では、青紫色レーザー発光点17aと赤色レーザー発光点17bの発光点との間の距離D1は、青紫色レーザー発光点17aから出射される、波長λ1のレーザービームに対応した有効光束A1の、出射光軸L1の平行シフト距離S1と、赤色レーザー発光点17bから出射される、波長λ2のレーザービーム対応した有効光束A2の、出射光軸L2の平行シフト距離S2との差であり、赤色レーザー発光点17bの発光点と赤外帯域レーザー発光点17cの発光点との間の距離D3は、赤色レーザー発光点17bから出射される、波長λ2のレーザービーム対応した有効光束A2の、出射光軸L2の平行シフト距離S2と、赤外帯域レーザー発光点17cから出射される、波長λ3のレーザービームに対応した有効光束A3の、出射光軸L3の平行シフト距離S3との差であってもよい。
これにより、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17b及び赤外帯域レーザー発光点17cの間隔を設定することが可能となるので、平板4を出射する、3つの波長λ1、λ2、λ3に対応した有効光束A1〜A3を、平板4の出射面で重ね、同一の受光素子チップ13上へ導くことが可能となる。
光ピックアップ装置1、18〜20では、ピックアップを構成する光学部材である、対物レンズ9、コリメートレンズ7、平板4、凹レンズ15、広帯域1/4波長板14及び回折素子11を、青紫色レーザー発光点17a、赤色レーザー発光点17b及び赤外帯域レーザー発光点17cの間で共通して使用してもよい。
これにより、光ピックアップ装置の小型化が可能となる。
光ピックアップ装置1、18〜20では、平板4は、ハーフミラーまたはポーラリゼーションビームスプリッタであってもよい。
これにより、前記レーザービームをディスク10に導く光路を形成することが可能となる。よって、本発明のピックアップ光学系の構成を実現できる。
光ピックアップ装置1、18〜20では、受光素子チップ13の代りに、受光素子チップ13と増幅回路とが一体になったOPICを備え、ディスク10から反射された有効光束A1〜A3が、平板4を斜めに透過し、前記OPICに導かれてもよい。
これにより、平板4を出射する、3つの波長λ1、λ2、λ3に対応した有効光束A1〜A3を、平板4の出射面で重ね、同一の前記OPIC上へ導くことが可能となるので、光ピックアップ装置の小型化が可能となる。
光ピックアップ装置19では、平板4の代りに、第1平板4−1及び第2平板4−2を積層したものを備え、第1平板4−1と第2平板4−2とは、光学材料の分散が異なっており、同一の波長λでは屈折率nが異なってもよい。
これにより、第1平板4−1及び第2平板4−2を透過する、3つの波長λ1、λ2、λ3に対応した有効光束A1〜A3を、第2平板4−2の出射面で重ね、同一の受光素子チップ13上へ導くことが可能となる。
光ピックアップ装置20では、平板4の代りに、ウェッジ板4−3を備えてもよい。
これにより、平板4により透過後の光路を一致させる構造において平板4の厚みや平板4の材料を変えただけでは3種の光線が重ならない状況においても、ウェッジ板4−3の出射面4−3bにおける出射光軸角度θw1、θw2、θw3が屈折率n4−3で変化するスネルの法則を応用することで、光線の出射角度を波長λごとに設定でき、受光素子チップ13において3つの波長λ1、λ2、λ3に対応した3つの信号を一致させることが可能である。
光ピックアップ装置1、18〜20では、ディスク10から反射された、3つの有効光束A1〜A3は、コリメートレンズ7を透過してもよい。
これにより、コリメートレンズ7から出射する平行光束の平行度合いを、コリメートレンズ7の位置を可動とすることで任意に制御し、ディスク10の厚み誤差に対して信号品質を劣化させないことで装置の高信頼性を得ることができる。
またはコリメートレンズ7が2枚のコリメートレンズを有する構成の場合は、ビームの有効径を任意に制御してディスク10の厚み誤差に対して信号品質を劣化させないことで装置の高信頼性を得ることができる。
なお、本実施の形態において、光軸の平行シフト距離とは、平行である、導光手段に入射する光軸及び導光手段を出射する光軸を延長した時の、延長した2本の光軸間の距離である。ここで導光手段とは、平板4、平板ガラス素子5、または第1平板4−1及び第2平板4−2を組み合わせた物である。
本発明の光ピックアップ装置は、1つのレーザーパッケージと1つの受光素子とで3つの波長に対応した信号を受光可能であるので、BD/DVD/CDに情報を光学的に記録し、BD/DVD/CDの情報を再生する再生する光ピックアップ装置に好適に用いることが出来る。
(a)は本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置の平面図であり、(b)は本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置の正面図であり、(c)は本発明の実施形態に係る受光素子パッケージの正面図である。 本発明の実施形態に係る平板の平面図である。 本発明の実施形態に係るガラス材料における波長と屈折率との関係を示すグラフである。 (a)は本発明の実施形態に係る他の光ピックアップ装置の平面図であり、(b)は本発明の実施形態に係る他の光ピックアップ装置の正面図であり、(c)は本発明の実施形態に係る受光素子パッケージの正面図である。 本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置において、中間波長の赤色レーザーの経路を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置において、波長が最長である赤外帯域レーザーの経路を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置において、波長が最短である青紫色レーザーの経路を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るさらに別の光ピックアップ装置の平面図である。 本発明の実施形態に係るさらに別の光ピックアップ装置の平面図である。 本発明の実施形態に係るウェッジ板(ウェッジプリズム)の平面図である。 (a)は、従来の3波長対応光ピックアップ装置の平面図であり、(b)は、従来の3波長対応光ピックアップ装置の正面図である。 従来の他の3波長対応光ピックアップ装置の平面図である。
符号の説明
1、18〜20 光ピックアップ装置
4 平板(第1導光手段)
4−1 第1平板(第3導光手段)
4−2 第2平板(第4導光手段)
4a、4−1a、4−3a、5a 入射面
4b、4−3b、5b 出射面
4−1b 第1出射面
4−2b 第2出射面
4−3 ウェッジ板
5 平板ガラス素子(第2導光手段)
7 コリメートレンズ
8 立ち上げミラー
9 対物レンズ
10 ディスク(記録媒体)
11 回折素子
12 受光素子パッケージ
13 受光素子チップ(受光素子)
14 広帯域1/4波長板(波長板)
15 凹レンズ
16 3波長フレームレーザーパッケージ
17 3波長レーザーチップ(チップ)
17a 青紫色レーザー発光点(第1光源)
17b 赤色レーザー発光点(第2光源)
17c 赤外帯域レーザー発光点(第3光源)
21 ホルダ(回転手段)
21a 軸(回転手段)
A〜D メインビーム受光部
E、F サブビーム受光部
A1〜A3 有効光束(信号光束)
L 直線(一直線)
L1,L2,L3 出射光軸(光軸)
S1、S2、S3 平行シフト距離(平行シフト距離)
1−1、S1−1’、S2−1、S2−1’、S3−1、S3−1’、S1−3、S2−3、S3−3 平行シフト距離
n、n1、n2、n4−3 屈折率
θ1 入射角度
θ2 出射角度
θ3 ウェッジ角
θ4 光線偏角
θw1、θw2、θw3 出射光軸角度
λ、λ1、λ2、λ3 波長

Claims (12)

  1. 信号光束を受光し、電気信号に変換する受光素子と、
    最も波長の短いレーザービームを出射する第1光源と、中間波長のレーザービームを出射する第2光源と、最も波長の長いレーザービームを出射する第3光源とを備え、
    前記第1光源、前記第2光源または前記第3光源を使用し、記録密度の異なる記録媒体への信号の書き込みや読み取りを行う光ピックアップ装置であって、
    前記第1光源の発光点、前記第2光源の発光点及び前記第3光源の発光点は、この順番で一直線に並び、各光源が出射するレーザービームの光軸と前記一直線とは垂直であり、前記各光軸は平行であり、
    一端が前記第3光源よりも前記第1光源に近くなるように、前記一直線に対して斜めに配置され、前記各光源が出射する各波長のレーザービームを反射し、該レーザービームの光路を前記記録媒体へ導くように変換する反射面を有し、前記記録媒体から反射された前記信号光束が入射される第1導光手段をさらに備え、
    前記各光源が出射するレーザービームの光軸と、前記第1導光手段に入射する前記信号光束の光軸とがなす面と、前記反射面とは垂直であり、前記信号光束の光軸と、前記反射面とがなす、前記面上の角度は、垂直ではなく、
    前記第1導光手段の材料は光学ガラスであり、
    前記第1導光手段を透過する前記信号光束の屈折率は、前記各光源が出射するレーザービームの各波長に応じて異なることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記第1導光手段と前記受光素子との間に第2導光手段をさらに備え、
    前記第2導光手段は、一端が前記第3光源よりも前記第1光源に近くなるように、前記一直線に対して斜めに配置されることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記第2導光手段を回転可能に支持し、前記第2導光手段を斜めに配置する角度を調整可能である回転手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記第2光源の発光点は、前記第1光源、前記第2光源及び前記第3光源を有するチップの中央に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記第1光源の発光点と前記第2光源の発光点との間の距離は、前記第2光源の発光点と前記第3光源の発光点との間の距離より長いことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記第1光源の発光点と前記第2光源の発光点との間の距離は、前記第1光源から出射される、前記最も波長の短いレーザービームに対応した前記信号光束の、光軸の平行シフト距離と、前記第2光源から出射される、前記中間波長のレーザービーム対応した前記信号光束の、光軸の平行シフト距離との差であり、
    前記第2光源の発光点と前記第3光源の発光点との間の距離は、前記第2光源から出射される、前記中間波長のレーザービーム対応した前記信号光束の、光軸の平行シフト距離と、前記第3光源から出射される、前記最も波長の長いレーザービームに対応した前記信号光束の、光軸の平行シフト距離との差であり、
    前記それぞれの光軸の平行シフト距離は、平行である、前記第1導光手段に入射する光軸及び前記第1導光手段を出射する光軸を延長した時の、延長した2本の光軸間の距離であることを特徴とする請求項5に記載の光ピックアップ装置。
  7. ピックアップを構成する光学部材である、対物レンズ、コリメートレンズ、前記第1導光手段、凹レンズ、波長板及び回折素子を、前記第1光源、前記第2光源及び前記第3光源の間で共通して使用することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記第1導光手段は、ハーフミラーまたはポーラリゼーションビームスプリッタであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載に記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記受光素子の代りに、前記受光素子と増幅回路とが一体になった集積回路を備え、
    前記記録媒体から反射された前記信号光束が、前記第1導光手段を斜めに透過し、前記集積回路に導かれることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記第1導光手段の代りに、第3導光手段及び第4導光手段を積層したものを備え、
    前記第3導光手段と前記第4導光手段とは、光学材料の分散が異なっており、同一の波長では屈折率が異なることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  11. 前記第1導光手段の代りに、ウェッジ板を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  12. 前記記録媒体から反射された、3つの前記信号光束は、前記コリメートレンズを透過することを特徴とする請求項7に記載の光ピックアップ装置。
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