JP2010019020A - 開閉装置 - Google Patents
開閉装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010019020A JP2010019020A JP2008181547A JP2008181547A JP2010019020A JP 2010019020 A JP2010019020 A JP 2010019020A JP 2008181547 A JP2008181547 A JP 2008181547A JP 2008181547 A JP2008181547 A JP 2008181547A JP 2010019020 A JP2010019020 A JP 2010019020A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- closing
- closing body
- detection
- drive command
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
Abstract
【課題】静電容量センサを用いて検出される静電容量に基づく異物の誤検知によって開閉体の閉作動の完了が妨げられることを防止することができる開閉装置を提供する。
【解決手段】ドアパネルの前端部には、検出電極56に近接する導電性の異物と検出電極56との間の静電容量に応じた電気信号を出力するセンサ本体47が配置されている。判定部46は、センサ本体47を用いて検出される静電容量に基づいてセンサ本体47に近接する異物を非接触で検知する。ドアECU71は、ドアパネルの閉作動中に判定部46にて異物が検知されるとドアパネルを開作動させる。また、ドアECU71は、ドアレバースイッチ7から入力されるドアパネルの閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号に基づいて、非接触で異物を検知する近接検知機能を無効とする指示がなされたと判断すると、近接検知機能を無効として強制的にドアパネルを閉作動させる。
【選択図】図2
【解決手段】ドアパネルの前端部には、検出電極56に近接する導電性の異物と検出電極56との間の静電容量に応じた電気信号を出力するセンサ本体47が配置されている。判定部46は、センサ本体47を用いて検出される静電容量に基づいてセンサ本体47に近接する異物を非接触で検知する。ドアECU71は、ドアパネルの閉作動中に判定部46にて異物が検知されるとドアパネルを開作動させる。また、ドアECU71は、ドアレバースイッチ7から入力されるドアパネルの閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号に基づいて、非接触で異物を検知する近接検知機能を無効とする指示がなされたと判断すると、近接検知機能を無効として強制的にドアパネルを閉作動させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、モータの駆動力により開閉体を駆動して被開閉体に設けられた開口部を開閉する開閉装置に関するものである。
従来、車両の側方に設けられた乗降口を、モータの駆動力によりスライド移動されるドアパネルにて開閉する電動スライドドア装置には、ドアパネルの前端部と乗降口の周縁部との間に異物が挟みこまれることを防止するための機能を備えたものがある。
例えば、特許文献1に記載された電動スライドドア装置は、ドアパネルの前端部に配置されて近接する導電性の異物との間の静電容量を検出する静電容量センサと、該静電容量センサにて検出された静電容量に基づいてドアパネルの前端部に近接する異物の有無を判定する検出回路ユニットとを備えている。そして、電動スライドドア装置においては、ドアパネルの閉作動中に検出回路ユニットにてドアパネルの前端部に近接する異物が検知されると、ドアパネルが停止若しくは開作動される。
特開2005−227224号公報
ところで、静電容量センサにて検出される静電容量は、人体等の異物として検知したい物体以外のものによっても変化される。例えば、特許文献1には、静電容量センサに付着した水滴によって該静電容量センサにて検出される静電容量が変化することを防止するために、静電容量センサの周囲にシールド電極が設けられている。しかしながら、ドアパネルの前端部と乗降口の周縁部との間に、草や雪等の異物として検知しなくてもよい物体が存在する場合には、これらの物体によって静電容量センサにて検出される静電容量が変化してしまう。その結果、異物が誤検知され、ドアパネルを電動で閉作動させようとする操作者(搭乗者等)の意志に反してドアパネルが停止若しくは開作動されてしまい、電動でドアパネルを全閉位置まで閉作動させることが困難となってしまう。
また、人体等の異物として検知したい物体による静電容量の変化は微小であるため、検出回路ユニットは、この微少な静電容量の変化に基づいて異物を検知するように構成されている。そのため、外乱によって静電容量センサにて検出される静電容量が変化すると、異物が誤検知されてしまう。従って、外乱によっても、電動でのドアパネルの閉作動が妨げられてしまう。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、静電容量センサを用いて検出される静電容量に基づく異物の誤検知によって開閉体の閉作動の完了が妨げられることを防止することができる開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、被開閉体に設けられた開口部を開閉するための開閉体と、前記開閉体を駆動する駆動手段と、前記開閉体の閉作動時の前方側の閉側端部及び前記開口部の周縁部の少なくとも一方に配置されて導電性の検出電極を有し前記検出電極に近接する導電性の異物と前記検出電極との間の静電容量に応じた検出信号を出力する静電容量センサと、前記検出信号に基づいて前記静電容量センサに近接する異物を非接触で検知する近接検知手段と、前記開閉体の開閉作動を指示するための駆動指令信号を出力する駆動指令手段と、前記駆動指令信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記開閉体の閉作動中に前記近接検知手段にて異物が検知されると前記開閉体を停止若しくは開作動させるべく前記駆動手段を制御する開閉装置であって、前記制御手段は、前記開閉体の閉作動の開始を指示する旨の前記駆動指令信号に基づいて、前記検出信号に基づいて非接触で異物を検知する近接検知機能を無効とする指示がなされたと判断すると、前記近接検知機能を無効とし、強制的に前記開閉体を閉作動させるべく前記駆動手段を制御することをその要旨としている。
同構成によれば、草、雪等の異物として検知しなくてもよい物体が異物として検知されたり、外乱によって異物が誤検知されたりして、電動での閉作動中に開閉体が停止若しくは開作動されてしまう場合には、開閉体を閉作動させようとしている操作者が駆動指令手段を操作して、近接検知機能を無効とすることを指示するように、開閉体の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号を該駆動指令手段から出力すると、制御手段によって近接検知機能が無効とされて強制的に電動での開閉体の閉作動が行われる。従って、静電容量センサを用いて検出される静電容量に基づく異物の誤検知によって開閉体の閉作動の完了が妨げられることを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、被開閉体に設けられた開口部を開閉するための開閉体と、前記開閉体を駆動する駆動手段と、前記開閉体の閉作動時の前方側の閉側端部及び前記開口部の周縁部の少なくとも一方に配置されて導電性の検出電極を有し前記検出電極に近接する導電性の異物と前記検出電極との間の静電容量に応じた検出信号を出力する静電容量センサと、前記検出信号に基づいて前記静電容量センサに近接する異物を非接触で検知する近接検知手段と、前記開閉体の開閉作動を指示するための駆動指令信号を出力する駆動指令手段と、前記駆動指令信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記開閉体の閉作動中に前記近接検知手段にて異物が検知されると前記開閉体を停止若しくは開作動させるべく前記駆動手段を制御する開閉装置であって、前記制御手段は、前記開閉体の閉作動の開始を指示する旨の前記駆動指令信号が所定の基準時間内に連続してn回(nは2以上の整数)出力されると、前記検出信号に基づいて非接触で異物を検知する近接検知機能を無効とし、強制的に前記開閉体を閉作動させるべく前記駆動手段を制御することをその要旨としている。
同構成によれば、開閉体の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が基準時間内に連続してn回出力されると、近接検知機能が無効とされる。従って、草、雪等の異物として検知しなくてもよい物体が異物として検知されたり、外乱によって異物が誤検知されたりして、電動での閉作動中に開閉体が停止若しくは開作動されてしまう場合には、開閉体を閉作動させようとしている操作者が駆動指令手段を操作して開閉体の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号を基準時間内にn回連続して出力させることにより、近接検知機能を無効として強制的に電動で開閉体の閉作動を行うことができる。その結果、静電容量センサを用いて検出される静電容量に基づく異物の誤検知によって開閉体の閉作動の完了が妨げられることを防止することができる。
請求項3に記載の発明は、被開閉体に設けられた開口部を開閉するための開閉体と、前記開閉体を駆動する駆動手段と、前記開閉体の閉作動時の前方側の閉側端部及び前記開口部の周縁部の少なくとも一方に配置されて導電性の検出電極を有し前記検出電極に近接する導電性の異物と前記検出電極との間の静電容量に応じた検出信号を出力する静電容量センサと、前記検出信号に基づいて前記静電容量センサに近接する異物を非接触で検知する近接検知手段と、前記開閉体の開閉作動を指示するための駆動指令信号を出力する駆動指令手段と、前記駆動指令信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記開閉体の閉作動中に前記近接検知手段にて異物が検知されると前記開閉体を停止若しくは開作動させるべく前記駆動手段を制御する開閉装置であって、前記制御手段は、前記開閉体の閉作動の開始を指示する旨の前記駆動指令信号が所定時間出力され続けると、前記検出信号に基づいて非接触で異物を検知する近接検知機能を無効とし、強制的に前記開閉体を閉作動させるべく前記駆動手段を制御することをその要旨としている。
同構成によれば、開閉体の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が所定時間出力され続けると、近接検知機能が無効とされる。従って、草、雪等の異物として検知しなくてもよい物体が異物として検知されたり、外乱によって異物が誤検知されたりして、電動での閉作動中に開閉体が停止若しくは開作動されてしまう場合には、開閉体を閉作動させようとしている操作者が駆動指令手段を操作して該駆動指令手段から開閉体の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号を所定時間出力し続けることにより、近接検知機能を無効として強制的に電動で開閉体の閉作動を行うことができる。その結果、静電容量センサを用いて検出される静電容量に基づく異物の誤検知によって開閉体の閉作動の完了が妨げられることを防止することができる。
請求項4に記載の発明は、被開閉体に設けられた開口部を開閉するための開閉体と、前記開閉体を駆動する駆動手段と、前記開閉体の閉作動時の前方側の閉側端部及び前記開口部の周縁部の少なくとも一方に配置されて導電性の検出電極を有し前記検出電極に近接する導電性の異物と前記検出電極との間の静電容量に応じた検出信号を出力する静電容量センサと、前記検出信号に基づいて前記静電容量センサに近接する異物を非接触で検知する近接検知手段と、前記開閉体の開閉作動を指示するための駆動指令信号を出力する駆動指令手段と、前記駆動指令信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記開閉体の閉作動中に前記近接検知手段にて異物が検知されると前記開閉体を停止若しくは開作動させるべく前記駆動手段を制御する開閉装置であって、前記制御手段は、前記開閉体の閉作動の開始を指示する旨の前記駆動指令信号が連続してa回(aは2以上の整数)出力される間に、前記近接検知手段にてb回(bは2≦b≦aを満たす整数)異物が検知されると、前記検出信号に基づいて非接触で異物を検知する近接検知機能を無効とし、強制的に前記開閉体を閉作動させるべく前記駆動手段を制御することをその要旨としている。
同構成によれば、開閉体の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が連続してa回出力される間に、近接検知手段にてb回異物が検知されると、近接検知機能が無効とされる。一般的に、草、雪等の異物として検知しなくてもよい物体が異物として検知されたり、外乱によって異物が誤検知されたりして、電動での閉作動中に開閉体が停止若しくは開作動されてしまう場合には、操作者は、開閉体を閉作動させるべく駆動指令手段を繰り返し操作する。そして、開閉体を閉作動させようとしている操作者が、駆動指令手段を操作して該駆動指令手段から開閉体の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号を連続してa回出力する間に、近接検知手段にて異物がb回検知(誤検知)されると、近接検知機能は無効とされて強制的に電動で開閉体の閉作動が行われる。従って、静電容量センサを用いて検出される静電容量に基づく異物の誤検知によって開閉体の閉作動の完了が妨げられることを防止することができる。
請求項5に記載の発明は、被開閉体に設けられた開口部を開閉するための開閉体と、前記開閉体を駆動する駆動手段と、前記開閉体の閉作動時の前方側の閉側端部及び前記開口部の周縁部の少なくとも一方に配置されて導電性の検出電極を有し前記検出電極に近接する導電性の異物と前記検出電極との間の静電容量に応じた検出信号を出力する静電容量センサと、前記検出信号に基づいて前記静電容量センサに近接する異物を非接触で検知する近接検知手段と、前記開閉体の開閉作動を指示するための駆動指令信号を出力する駆動指令手段と、前記駆動指令信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記開閉体の閉作動中に前記近接検知手段にて異物が検知されると前記開閉体を停止若しくは開作動させるべく前記駆動手段を制御する開閉装置であって、前記開閉体の位置に応じた位置検出信号を出力する位置検出手段と、前記近接検知手段にて異物が検知されたときの前記位置検出信号に基づく前記開閉体の位置を記憶する記憶手段と、を備え、前記制御手段は、前記開閉体の閉作動の開始を指示する旨の前記駆動指令信号が連続してc回(cは2以上の整数)出力される間に、前記記憶手段に記憶された前記開閉体の位置と同じ位置に前記開閉体が配置されたときに前記近接検知手段にて異物が検知されることがd回(dは2≦d≦cを満たす整数)生じると、前記検出信号に基づいて非接触で異物を検知する近接検知機能を無効とし、強制的に前記開閉体を閉作動させるべく前記駆動手段を制御することをその要旨としている。
同構成によれば、開閉体の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が連続してc回出力される間に、記憶手段に記憶された開閉体の位置と同じ位置に開閉体が配置されたときに近接検知手段にて異物が検知されることがd回生じると、近接検知機能が無効とされる。一般的に、草、雪等の異物として検知しなくてもよい物体が異物として検知されたり、外乱によって異物が誤検知されたりして、電動での閉作動中に開閉体が停止若しくは開作動されてしまう場合には、操作者は、開閉体を閉作動させるべく駆動指令手段を繰り返し操作する。そして、開閉体を閉作動させようとしている操作者が、駆動指令手段を操作して該駆動指令手段から開閉体の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号を連続してc回出力する間に、記憶手段に記憶された位置と同じ位置に開閉体が配置されたときに近接検知手段にて異物が検知(誤検知)されることがd回生じると、近接検知機能は無効とされて強制的に電動で開閉体の閉作動が行われる。その結果、静電容量センサを用いて検出される静電容量に基づく異物の誤検知によって開閉体の閉作動の完了が妨げられることを防止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の開閉装置において、前記閉側端部及び前記開口部の周縁部の少なくとも一方に配置され、異物が接触されると接触信号を出力する感圧センサと、前記接触信号に基づいて前記感圧センサに接触する異物を検知する接触検知手段と、を備え、前記制御手段は、前記開閉体の閉作動中であって前記近接検知機能を無効としている間に、前記接触検知手段にて異物が検知されると前記開閉体を停止若しくは開作動させるべく前記駆動手段を制御することをその要旨としている。
同構成によれば、近接検知機能を無効としての開閉体の閉作動中に、開閉体の閉側端部と開口部の周縁部との間に異物が存在した場合には、感圧センサにて当該異物が検知されるため、当該異物の挟み込みが防止される。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の開閉装置において、前記被開閉体は、開口部を有する車体であり、前記開閉体は、車両のドアであり、前記車両の速度を検知する車速検知手段を備え、前記制御手段は、前記開口部の全部若しくは一部が開放されているときに、前記車速検知手段にて前記車両が速度を有することが検知されると、前記近接検知機能を無効とし、強制的に前記開閉体を閉作動させるべく前記駆動手段を制御することをその要旨としている。
同構成によれば、車両が速度を有すると、開閉体が強制的に電動で閉作動されて開口部が閉鎖されるため、車両の走行中に車室内のものが開口部から車室外に出ることが防止される。
本発明によれば、静電容量センサを用いて検出される静電容量に基づく異物の誤検知によって開閉体の閉作動の完了が妨げられることを防止可能な開閉装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、開閉装置としての電動スライドドア装置1を搭載した車両2を示す斜視図である。図1に示すように、車両2は、導電性金属材料よりなる車体3を備えるとともに、該車体3の左側側面には、四角形状をなす開口部としての乗降口4が形成されている。この乗降口4は、導電性金属材料により形成され該乗降口4に応じた四角形状をなすドアパネル5によって開閉される。
図1は、開閉装置としての電動スライドドア装置1を搭載した車両2を示す斜視図である。図1に示すように、車両2は、導電性金属材料よりなる車体3を備えるとともに、該車体3の左側側面には、四角形状をなす開口部としての乗降口4が形成されている。この乗降口4は、導電性金属材料により形成され該乗降口4に応じた四角形状をなすドアパネル5によって開閉される。
ドアパネル5の車室外側の側面には、ドアパネル5の開閉時に操作されるドアレバー6が設けられるとともに、ドアパネル5の内部には、ドアレバー6の近傍に、ドアレバー6が操作されたことを検知するためのドアレバースイッチ7が配置されている。ドアレバースイッチ7は、例えばドアレバー6の操作に連動してオンオフされるリミットスイッチであり、ドアレバー6が操作されている間はオンされて駆動指令信号を出力する。
ドアパネル5は、作動機構11を介して車体3に対して略前後方向に移動可能に取り付けられている。作動機構11は、車体3に設けられたアッパレール12、ロアレール13、センターレール14、及びドアパネル5側に設けられたアッパアーム15、ロアアーム16、センターアーム17から構成されている。
アッパレール12及びロアレール13は、車両2において乗降口4の上部及び下部にそれぞれ設けられ、車両2の前後方向に沿って延びている。センターレール14は、車両2において乗降口4よりも後方となる部位の略中央部に設けられ、車両2の略前後方向に沿って延びている。これら各レール12〜14は、その後端から前端側に向かって車両2の前後方向に沿うように直線的に形成されるとともに、途中からその前端側が車室内側に向くように湾曲している。
前記各アーム15〜17は、ドアパネル5の車室内側の面における上部、下部及び中央部の所定位置にそれぞれ固定されている。そして、アッパアーム15は前記アッパレール12に対して、ロアアーム16は前記ロアレール13に対して、センターアーム17は前記センターレール14に対してそれぞれ連結されるとともに、各アーム15〜17は、各レール12〜14に案内されて車両2の前後方向に移動可能となっている。
また、前記ロアアーム16は、駆動機構21の駆動により前後方向に移動される。詳述すると、前記ロアレール13よりも車室内側となる位置に、車両2の上下方向の軸回りに回転する、駆動機構21の駆動プーリ22及び従動プーリ23が設けられている。そして、これら駆動プーリ22及び従動プーリ23には、無端ベルト24が掛け渡されるとともに、該無端ベルト24には、前記ロアアーム16の先端部が固定されている。また、図1及び図2に示すように、駆動プーリ22には、駆動機構21を構成するスライドアクチュエータ25が接続されている。スライドアクチュエータ25は、車室内側に配置されるとともに、スライドモータ26と、該スライドモータ26の回転を減速して前記駆動プーリ22に伝達する伝達機構(図示略)とを備えている。そして、スライドモータ26が駆動されて駆動プーリ22が回転すると、無端ベルト24が従動回転して前記ロアアーム16が前後方向に移動し、前記ドアパネル5が前後方向にスライド移動される。
前記スライドアクチュエータ25内には、スライドモータ26の回転を検出する位置検出装置27が配設されている。位置検出装置27は、例えばスライドモータ26の回転軸(図示略)若しくは前記減速機構を構成する減速ギヤ(図示略)と一体回転するように設けられた永久磁石と、該永久磁石に対向配置されたホールIC(図示略)とから構成されるとともに、該ホールICは、位置検出信号として、永久磁石の回転による該永久磁石の磁界の変化に応じたパルス信号を出力する。
また、図2及び図3に示すように、電動スライドドア装置1は、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の周縁部との間に存在する導電性の異物X1及び導電性を有さない異物X2を検知するための異物検知部41を備えるとともに、該異物検知部41は、センサ部42及びセンサ駆動回路43から構成されている。そして、センサ駆動回路43は、ドアパネル5の内部に配置されるとともに、感圧検知部44、静電検知部45及び判定部46を備えている。
センサ部42は、ドアパネル5の閉作動時における進行方向前方側の端部、即ちドアパネル5の前端部5aに沿って配置されている。図4(a)に示すように、センサ部42は、ケーブル状のセンサ本体47と、該センサ本体47をドアパネル5に固定するための支持部材48とを備えている。
図4(b)に示すように、センサ本体47の中心部に設けられた絶縁層51は、絶縁性及び復元性を有する弾性変形可能な絶縁体(軟質の合成樹脂材料やゴム等)により形成されるとともに、長尺状の略円筒状をなしている。この絶縁層51の径方向中央部には、該絶縁層51の長手方向に沿って延びる離間孔51aが形成されている。離間孔51aは、絶縁層51の径方向に沿った断面において周方向に等角度間隔となる4箇所に径方向外側に向かって凹設された離間凹部51b〜51eを絶縁層51の径方向中央部で繋いだ形状をなすことにより、絶縁層51の長手方向と直交する方向の断面形状が十字形状をなしている。そして、離間孔51aは、4つの離間凹部51b〜51eがそれぞれ螺旋状となるように絶縁層51の長手方向に沿って延びている。
また、絶縁層51の内側には、該絶縁層51にて保持される電極線52a〜52dが配置されている。各電極線52a〜52dは、導電性細線を撚り合せて形成され可撓性を有する中心電極53と、導電性及び弾性を有し中心電極53の外周を被覆する円筒状の導電被覆層54とから構成されている。そして、各電極線52a〜52dは、絶縁層51の4つの離間凹部51b〜51e間に、それぞれ離間凹部51b〜51eに沿った螺旋状をなすように配置されている。また、各電極線52a〜52dは、離間凹部51b〜51e間で、その周方向の約半分が絶縁層51内に埋設されている。
絶縁層51の外周には、導電性を有する検出電極56が設けられている。検出電極56は、円筒状をなし、絶縁層51の長手方向の一端から他端までを被覆している。例えば、検出電極56は、複数本の金属線を絶縁層51の外周に巻きつけることにより円筒状に構成される。また、検出電極56の外周は、円筒状の絶縁被膜57にて被覆されている。絶縁被膜57は、絶縁性を有する材料により形成されて薄膜状をなすとともに、弾性変形可能であり、その長手方向の長さが絶縁層51の長手方向の長さと等しく形成されている。
図2に示すように、前記電極線52a及び電極線52cは、長手方向の一端(図2において左側の端部)で導通するとともに、電極線52b及び電極線52dも、長手方向の一端(図2において左側の端部)で導通している。そして、電極線52cと電極線52dとは、長手方向の他端(図2において右側の端部)で抵抗58を介して導通している。更に、電極線52a,52bの長手方向の他端(図2において右側の端部)は、感圧検知部44に電気的に接続されている。そして、電極線52aには、ドアECU71及び感圧検知部44を介して電源が供給される。
図4(a)に示すように、前記支持部材48は、該支持部材48をドアパネル5に固定するための取付け部61と、前記センサ本体47を保持する保持部62とが一体に形成されてなる。
取付け部61は、導電性の金属板材よりなる補強部材63を、弾性を有する絶縁性樹脂材料よりなる取付け本体部64内に埋設して形成されている。尚、取付け本体部64を構成する絶縁性樹脂材料は、ゴム及びエラストマも意味し、本実施形態の取付け本体部64は、エラストマにて形成されている。
補強部材63は、略U字状に屈曲形成された骨部材63aを車両2の上下方向に多数連結した形状をなしている。そして、取付け本体部64は、この補強部材63の外周面を被覆し、長手方向と直交する断面形状が補強部材63に応じた略U字状をなしている。この取付け本体部64の長手方向の長さは、センサ本体47の軸方向の長さと略等しく形成されている。また、取付け本体部64は、断面形状が略U字状をなすことにより、骨部材63aの内側となる部位に、取付け部61の長手方向に沿って延びる取付け溝65を有する。
円筒状の前記保持部62は、取付け本体部64と同一の絶縁性樹脂材料よりなり、弾性を有する。そして、保持部62は、取付け部61に対し取付け溝65の開口部と反対側となる位置に一体に形成されるとともに、その軸方向の長さは、センサ本体47の軸方向の長さと等しく形成されている。また、保持部62の内周面により形成された保持孔62aの内径は、センサ本体47の外径よりも若干大きく形成されており、この保持孔62a内にセンサ本体47が挿入される。
そして、センサ本体47を保持した支持部材48は、ドアパネル5の前端部5aに設けられた圧入固定部5bに固定されることにより、ドアパネル5に対してセンサ本体47を支持している。圧入固定部5bは、ドアパネル5の前端部5aにおいてドアパネル5の前方側に突出するように延設されるとともに、車両2の上下方向に延びている。また、圧入固定部5bの長手方向(車両2の上下方向に同じ)の長さは、支持部材48の長手方向の長さと略等しく形成されている。そして、支持部材48は、取付け部61の取付け溝65内にこの圧入固定部5bが圧入されることにより、ドアパネル5の前端部5aに固定されている。即ち、取付け溝65への圧入固定部5bの圧入より、センサ部42がドアパネル5に対して固定されている。
図2及び図3に示すように、前記センサ駆動回路43を構成する感圧検知部44は、センサ本体47と共に、ドアパネル5と乗降口4の周縁部との間に存在する異物X1,X2に接触してこれら異物X1,X2を検知する感圧センサを構成している。
図2及び図4(b)に示すように、センサ本体47に押圧力が加えられていない通常の状態では、感圧検知部44から電極線52aに供給される電流は、電極線52aから電極線52c,52dを介して電極線52bへ流れる際、抵抗58を介して流れる。一方、図2及び図4(c)に示すように、例えば矢印α方向からセンサ本体47に押圧力が加えられると、絶縁被膜57、検出電極56及び絶縁層51が弾性変形して、電極線52a及び電極線52cの何れか一方と、電極線52b及び電極線52dの何れか一方とが接触して互いに導通し短絡される。すると、電極線52aから電極線52c,52dを介して電極線52bに流れる電流は、抵抗58を介さずに流れることになり、通常の状態における電極線52aと電極線52bとの間の電圧値に対して、電極線52aと電極線52bとの間の電圧値が変化する。感圧検知部44は、この時の電極線52aと電極線52bとの間の電圧値の変化を検出し、電極線52a及び電極線52cの何れか一方と電極線52b及び電極線52dの何れか一方とが接触して互いに短絡されたことに基づいて電圧値が変化したことを示す接触検知信号を判定部46に出力する。尚、電極線52aと電極線52bとの間の電圧値が接触信号に該当する。例えば、感圧検知部44は、通常の状態における電極線52aと電極線52bとの間の電圧値に基づいて設定された閾値を持っており、検出した電極線52aと電極線52bとの間の電圧値が閾値を越えた場合に接触検知信号を出力する。尚、センサ本体47に対する押圧力が取り除かれると、絶縁被膜57、検出電極56及び絶縁層51が復元し、電極線52a〜52dも復元して非導通状態となる。
図2に示すように、前記静電検知部45には、前記検出電極56が電気的に接続されている。静電検知部45は、センサ本体47と共に、ドアパネル5の前端部5aに近接する導電性の異物X1(図3参照)を非接触で検知する静電容量型の近接センサを構成している。
静電検知部45は、検出電極56と該検出電極56に近接する物体(大地、人体等の導電性に異物等)との間の静電容量を検出する。即ち、静電検知部45は、検出電極56と物体との間の距離に応じた電気信号(検出信号)に基づいて検出電極56における静電容量を検出する。そして、静電検知部45は、検出した当該静電容量(検出値)を判定部46に出力する。
判定部46は、静電検知部45が出力する検出値に基づいて、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の周縁部との間に存在する導電性の異物X1の有無を判定する。判定部46は、導電性の異物のセンサ本体47への近接を検知するための閾値を持っている。この閾値は、乗降口4の周縁部とドアパネル5の前端部5aとの間に異物が存在しない状態でドアパネル5を閉作動させた場合に静電検知部45にて実際に検出される静電容量に基づいて設定されるとともに、ドアパネル5の位置に応じて設定されている。そして、判定部46は、ドアパネル5の閉作動時に、ドアパネル5の位置に対応した閾値と静電検知部45が出力した検出値とを比較し、その比較結果に基づいてセンサ本体47に近接する導電性の異物X1(即ちドアパネル5の前端部5aと乗降口4の周縁部との間に存在する導電性の異物X1)の有無を判定する。本実施形態では、判定部46は、検出値が閾値よりも大きい場合にセンサ本体47に近接する異物X1が存在すると判定し、センサ本体47に近接する異物X1を検知したことを示す近接検知信号を出力する。
また、判定部46は、前記感圧検知部44から接触検知信号が入力されると、ドアパネル5の前端部5a(センサ部42)に接触する異物X1若しくは異物X2を検知したとして該接触検知信号をドアECU71に出力する。
本実施形態の電動スライドドア装置1は、ドアECU71にて制御される。このドアECU71は、ROM(Read only Memory)、RAM(Random access Memory)等を備えマイクロコンピュータとしての機能を有する。ドアECU71は、例えばスライドアクチュエータ25の近傍に配置され、車両2のバッテリ(図示略)から駆動電源の供給を受けるとともに、グランドGNDに接続(車体3に接地)されている。また、ドアECU71は、センサ駆動回路43に電源の供給を行うとともに、ドアレバースイッチ7、位置検出装置27及び判定部46から入力される各種信号に基づいてスライドアクチュエータ25を制御する。
即ち、ドアECU71は、位置検出装置27から入力される位置検出信号に基づいてドアパネル5の位置を認識するとともに、認識したドアパネル5の位置を判定部46に出力する。本実施形態では、ドアECU71は、位置検出信号のパルス数をカウントし、そのカウント値によってドアパネル5の位置を認識している。
また、ドアECU71は、ドアレバースイッチ7から入力される駆動指令信号に基づいてスライドモータ26を制御する。ドアECU71は、乗降口4を閉塞する全閉位置Pc(図3参照)にドアパネル5が配置されているとき、若しくはドアパネル5の閉作動時に、操作者(搭乗者等)によってドアレバー6が操作されてドアレバースイッチ7から駆動指令信号が入力されると、ドアパネル5を開作動させるようにスライドモータ26を駆動し、乗降口4を開放する全開位置Po(図3参照)にドアパネル5が配置されるとスライドモータ26を停止する。また、ドアパネル5が全開位置Poに配置されているときに、操作者によってドアレバー6が操作されてドアレバースイッチ7から駆動指令信号が入力されると、ドアパネル5を閉作動させるようにスライドモータ26を駆動し、ドアパネル5が全閉位置Pcに配置されるとスライドモータ26を停止する。
また、ドアECU71は、ドアパネル5の閉作動中に判定部46から近接検知信号若しくは接触検知信号が入力されると、スライドモータ26を反転させてドアパネル5を開作動させ、ドアパネル5が全開位置Poに配置されるとスライドモータ26を停止する。
また、ドアECU71は、異物X1の誤検知によってドアパネル5が全閉位置Pcまで閉作動されなくなることを防止するために、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号に基づいて、近接検知機能を無効する指示がなされたと判断すると、近接検知機能を無効として強制的にドアパネル5を閉作動させるべくスライドモータ26を駆動する。本実施形態では、ドアECU71は、判定部46から入力される近接検知信号を無視することにより近接検知機能を無効とする。
詳述すると、ドアECU71は、ドアパネル5の開作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が所定の基準時間内に連続してn回(nは2以上の整数)出力されると、近接検知機能を無効する指示がなされたと判断し、近接検知機能を無効として強制的にドアパネル5を閉作動させるべくスライドモータ26を駆動する。即ち、ドアECU71は、ドアパネル5を閉作動させるべくドアレバー6が操作されると、ドアレバー6の操作回数をカウントするとともに時間を計測し、基準時間内にドアレバー6がn回操作されると、近接検知機能を無効とする。ドアレバー6の操作回数は、例えば、ドアECU71に設けられたカウンタ回路(図示略)にて駆動指令信号の入力回数をカウントすることによりカウントされる。尚、前記基準時間は、予め設定されており、例えば2秒に設定される。
更に、ドアECU71は、ドアパネル5の開作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が所定時間出力され続けると、近接検知機能を無効する指示がなされたと判断し、近接検知機能を無効として強制的にドアパネル5を閉作動させるべくスライドモータ26を駆動する。即ち、ドアECU71は、ドアパネル5の開作動の開始を指示する旨の駆動指令信号の入力時間を計測することによりドアレバー6の一回の操作時間を計測し、計測した操作時間が所定の判定時間(t秒)を越える場合には、近接検知機能を無効とする。ドアレバー6の操作時間が判定時間を越えたか否かは、例えばドアECU71に設けられたタイマ回路(図示略)を用いて、ドアパネル5の開作動の開始を指示する旨の駆動指令信号の入力時間を計測することにより計測される。
ここで、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号は、操作者(搭乗者等)が電動でドアパネル5を閉作動させるべくドアレバー6を操作したときにドアレバースイッチ7が出力する駆動指令信号である。本実施形態では、ドアECU71は、ドアパネル5が全開位置Poに配置(停止)されているときにドアレバー6が操作されてドアレバースイッチ7から出力された駆動指令信号を、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号と認識する。また、ドアECU71は、電動でのドアパネル5の開作動時(近接検知信号若しくは接触検知信号に基づいて行われる開作動も含む)に入力された駆動指令信号を、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号と認識する。更に、ドアECU71は、前記基準時間の計測を行っている間に入力された駆動指令信号を、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号と認識する。一方、ドアECU71は、ドアパネル5が全閉位置Pcに配置(停止)されているときにドアレバー6が操作されてドアレバースイッチ7から出力された駆動指令信号を、ドアパネル5の開作動の開始を指示する旨の駆動指令信号と認識する。また、ドアECU71は、電動でのドアパネル5の閉作動時に入力された駆動指令信号を、ドアパネル5の開作動の開始を指示する旨の駆動指令信号と認識する。
尚、ドアECU71は、電動でのドアパネル5の閉作動中に近接検知機能を無効とした場合であっても、センサ部42に接触する異物X1,X2を検知する接触検知機能は有効とする。即ち、ドアECU71は、近接検知機能を無効としている間も、接触検知信号が入力されるとドアパネル5を開作動させる。また、ドアECU71は、近接検知機能を無効としての電動での閉作動が完了した後に開作動されたドアパネル5を電動で閉作動させる際には、近接検知機能を有効として閉作動を開始する。
次に、上記のような電動スライドドア装置1において、ドアパネル5の閉作動時にドアECU71が行う閉作動処理を図5に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS10において、ドアECU71は、ドアパネル5の閉作動を開始すべくドアレバー6が操作されてドアレバースイッチ7がオンされたか否かを判定する。即ち、ドアECU71は、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が入力されていない場合にはドアレバー6がオンされていないと判定(ステップS10:NO)してステップS10を繰り返す。そして、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が入力されると、ドアECU71は、ドアレバー6がオンされたと判定(ステップS10:YES)し、ステップS20に進む。
ステップS10において、ドアECU71は、ドアパネル5の閉作動を開始すべくドアレバー6が操作されてドアレバースイッチ7がオンされたか否かを判定する。即ち、ドアECU71は、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が入力されていない場合にはドアレバー6がオンされていないと判定(ステップS10:NO)してステップS10を繰り返す。そして、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が入力されると、ドアECU71は、ドアレバー6がオンされたと判定(ステップS10:YES)し、ステップS20に進む。
ステップS20において、ドアECU71は、基準時間内(本実施形態では2秒以内)にドアレバー6の操作回数がn回以上(本実施形態では2回以上)であるか否かを判定する。即ち、ドアECU71は、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が基準時間内にn回以上入力されたか否かを判定する。基準時間内におけるドアレバー6の操作回数がn回よりも少ない場合(ステップS20:NO)には、ドアECU71はステップS30に進む。
ステップS30において、ドアECU71は、直前に操作されたドアレバー6の操作時間が判定時間(t秒)以上であるか否かを判定する。ドアECU71は、直前のドアレバー6の操作によってドアレバースイッチ7から入力された、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号に基づいて、ドアレバー6の操作時間がt秒以内である場合(ステップS30:NO)には、ステップS40に進む。
ステップS40において、ドアECU71は、判定部46から近接検知信号が入力されているか否かを判定する。近接検知信号が入力されていない場合、即ちドアパネル5の前端部5aと乗降口4の周縁部との間に導電性の異物X1が存在しないと判定部46にて判定されている場合(ステップS4:NO)には、ドアECU71はステップS50に進む。
ステップS50において、ドアECU71は、判定部46から接触検知信号が入力されているか否かを判定する。ドアECU71は、接触検知信号が入力されていない場合、即ちドアパネル5の前端部5aに接触する異物X1,X2が存在しないと判定部46にて判定されている場合(ステップS50:NO)にはステップS60に進む。
ステップS60において、ドアECU71は、ドアパネル5を閉作動させるべくスライドモータ26を駆動してステップS70に進む。
ステップS70において、ドアECU71は、前記ステップS40と同様に判定部46から近接検知信号が入力されているか否かを判定し、近接検知信号が入力されていない場合(ステップS70:NO)にはステップS80に進む。
ステップS70において、ドアECU71は、前記ステップS40と同様に判定部46から近接検知信号が入力されているか否かを判定し、近接検知信号が入力されていない場合(ステップS70:NO)にはステップS80に進む。
ステップS80において、ドアECU71は、前記ステップS50と同様に判定部46から接触検知信号が入力されているか否かを判定し、接触検知信号が入力されていない場合(ステップS80:NO)にはステップS9に進む。
ステップS90において、ドアECU71は、ドアパネル5を開作動させるべくドアレバー6が操作されてドアレバースイッチ7がオンされたか否か、即ちドアパネル5の開作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が入力されたか否かを判定する。これは、電動でのドアパネル5の閉作動中に、操作者がドアパネル5を開作動させようとすることがあるため、操作者が開作動に切り換えようとしたことを検知するために行っている。ドアECU71は、開作動させるべくドアレバー6が操作されておらずドアレバースイッチ7がオンされていない場合(ステップS90:NO)には、ステップS100に進む。
ステップS100において、ドアECU71は、ドアパネル5が全閉位置Pcに配置されたか否か、即ちドアパネル5によって乗降口4が閉鎖されたか否かを判定する。ドアパネル5が全閉位置Pcに配置されたか否かは、位置検出信号に基づいて認識したドアパネル5の位置、及びスライドモータ26に供給される電流の電流値等によって判定される。そして、ドアECU71は、ドアパネル5が全閉位置Pcに配置されていると判定した場合(ステップS100:YES)には、ステップS110に進み、スライドモータ26を停止して電動でのドアパネル5の閉作動を完了する。一方、ステップS100において、ドアパネル5が全閉位置Pcに配置されていない場合、即ちドアパネル5によって乗降口4が閉鎖されていない場合(ステップS100:NO)には、前記ステップS70に進む。
また、前記ステップS90において、ドアパネル5を開作動させるべくドアレバー6が操作されてドアレバースイッチ7がオンされた場合(ステップS90:YES)には、ドアECU71は、ドアパネル5を開作動させるべくステップS120に進む。
ステップ120において、ドアECU71は、ドアパネル5を開作動させるようにスライドモータ26を駆動してステップS130に進む。
ステップS130において、ドアECU71は、ドアパネル5を開作動から閉作動に切り換えるべくドアレバー6が操作されてドアレバースイッチ7がオンされたか否か、即ちドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が入力されたか否かを判定する。電動でのドアパネル5の開作動中にドアパネル5を閉作動させるようにドアレバー6が操作されていない場合(ステップS130:NO)には、ドアECU71はステップS140に進む。
ステップS130において、ドアECU71は、ドアパネル5を開作動から閉作動に切り換えるべくドアレバー6が操作されてドアレバースイッチ7がオンされたか否か、即ちドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が入力されたか否かを判定する。電動でのドアパネル5の開作動中にドアパネル5を閉作動させるようにドアレバー6が操作されていない場合(ステップS130:NO)には、ドアECU71はステップS140に進む。
ステップS140において、ドアECU71は、ドアパネル5が全開位置Poに配置されたか否かを判定する。ドアパネル5が全開位置Poに配置されたか否かは、位置検出信号に基づいて認識したドアパネル5の位置、及びスライドモータ26に供給される電流の電流値等によって判定される。そして、ドアECU71は、ドアパネル5が全開位置Poに配置されていない場合、即ちドアパネル5によって乗降口4が閉鎖されていない場合(ステップS140:NO)には、ドアパネル5が全開位置Poに配置されるまでステップS140を繰り返す。一方、ドアパネル5が全開位置Poに配置されていると判定した場合(ステップS140:YES)には、ドアECU71は、ステップS110に進みスライドモータ26を停止して処理を終了する。
また、前記ステップS40において、近接検知信号が入力されていない場合、即ちドアパネル5の前端部5aと乗降口4の周縁部との間に導電性の異物X1が存在すると判定部46にて判定された場合(ステップS4:YES)には、ドアECU71は、異物X1の挟み込みを回避すべく前記ステップS120に進み、ドアパネル5を開作動させるべくスライドモータ26を駆動する。
また、前記ステップS50において、接触検知信号が入力されている場合(ステップS5:YES)、即ち判定部46においてドアパネル5の前端部5aと乗降口4の周縁部との間に異物X1が存在すると判定された場合には、ドアECU71は、異物X1,X2の挟み込みを回避すべく前記ステップS120に進む。
また、前記ステップS70において、近接検知信号が入力されている場合(ステップS70:YES)、即ち判定部46においてドアパネル5の前端部5aと乗降口4の周縁部との間に異物X1が存在すると判定された場合には、ドアECU71は、異物X1の挟み込みを回避すべく前記ステップS120に進む。
また、前記ステップS80において、接触検知信号が入力されている場合(ステップS80:YES)、即ち判定部46においてドアパネル5の前端部5aと乗降口4の周縁部との間に異物X1が存在すると判定された場合には、ドアECU71は、異物X1,X2の挟み込みを回避すべく前記ステップS120に進む。
また、前記ステップS130において、電動でのドアパネル5の開作動中にドアパネル5を閉作動させるようにドアレバー6が操作された場合、即ちドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が入力された場合(ステップS130:YES)には、ドアECU71は前記ステップS20に進む。
前記ステップS20において、電動でドアパネル5を閉作動させるべく操作されたドアレバー6の操作回数がn回以上である場合(ステップS20:YES)には、静電検知部45で検出される静電容量に基づいて判定部46において異物X1が誤検知されている虞があるため、ドアECU71は、ステップS150において近接検知機能を無効として前記ステップS5に進む。そして、ドアECU71は、ドアパネル5が全閉位置Pc若しくは全開位置Poに配置されるまで、上記と同様にステップS5以降の処理を行う。尚、近接検知信号が無効とされたため、ドアECU71は、ステップS70では、近接検知信号は入力されていない(ステップS70:NO)と判定してステップS80に進む。
また、前記ステップS30において、ドアパネル5を電動で閉作動させるべく操作された直前のドアレバー6の操作時間が判定時間t以上である場合(ステップS30:YES)には、静電検知部45で検出される静電容量に基づいて判定部46において異物X1が誤検知されている虞があるため、ドアECU71は、ステップS12において近接検知機能を無効として前記ステップS5に進む。そして、ドアECU71は、ドアパネル5が全閉位置Pc若しくは全開位置Poに配置されるまで、上記と同様にステップS50以降の処理を行う。尚、近接検知機能が無効とされたため、ドアECU71は、ステップS7では、近接検知信号は入力されていない(ステップS70:NO)と判定してステップS80に進む。
上記したように、本実施形態によれば、以下の作用効果を有する。
(1)ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が基準時間内にn回(本実施形態では2回)連続して入力されると、ドアECU71は、センサ本体47を用いて検出される静電容量に基づいて異物X1を検知する近接検知機能を無効とする。従って、草、雪等の異物X1として検知しなくてもよい物体が異物X1として検知されたり、外乱によって異物X1が誤検知されたりして、電動での閉作動中にドアパネル5が開作動されてしまう場合には、ドアパネル5を閉作動させようとしている操作者がドアレバー6を操作して、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号を基準時間内にn回連続して出力することにより、近接検知機能を無効として強制的に電動でドアパネル5の閉作動を行うことができる。その結果、センサ本体47を用いて検出される静電容量に基づく異物X1の誤検知によって、閉作動の完了が妨げられることを防止することができる。
(1)ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が基準時間内にn回(本実施形態では2回)連続して入力されると、ドアECU71は、センサ本体47を用いて検出される静電容量に基づいて異物X1を検知する近接検知機能を無効とする。従って、草、雪等の異物X1として検知しなくてもよい物体が異物X1として検知されたり、外乱によって異物X1が誤検知されたりして、電動での閉作動中にドアパネル5が開作動されてしまう場合には、ドアパネル5を閉作動させようとしている操作者がドアレバー6を操作して、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号を基準時間内にn回連続して出力することにより、近接検知機能を無効として強制的に電動でドアパネル5の閉作動を行うことができる。その結果、センサ本体47を用いて検出される静電容量に基づく異物X1の誤検知によって、閉作動の完了が妨げられることを防止することができる。
(2)ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が所定時間(t秒)出力され続けると、ドアECU71は近接検知機能を無効とする。従って、草、雪等の異物X1として検知しなくてもよい物体が異物X1として検知されたり、外乱によって異物X1が誤検知されたりして、電動での閉作動中にドアパネル5が開作動されてしまう場合には、ドアパネル5を閉作動させようとしている操作者がドアレバー6を操作して、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号を所定時間出力し続けることにより、近接検知機能を無効として強制的に電動でドアパネル5の閉作動を行うことができる。その結果、センサ本体47を用いて検出される静電容量に基づく異物X1の誤検知によって、閉作動の完了が妨げられることを防止することができる。
(3)近接検知機能を無効としてのドアパネル5の閉作動中に、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の周縁部との間に異物X1若しくは異物X2が存在した場合には、センサ本体47及び感圧検知部44にて検知されるため、当該異物X1,X2の挟み込みが防止される。
(4)ドアECU71は、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号に基づいて、近接検知機能を無効とする。即ち、ドアECU71は、センサ本体47を用いて検出される静電容量に基づいて異物X1が誤検知されていることを、この駆動指令信号に基づいて認識するため、別途異物X1の誤検知を認識するための構成を備えなくてもよい。従って、製造コストを低減させることができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・電動スライドドア装置1は、車両2が停止された状態から速度を有するようになった場合に、近接検知機能を無効としてドアパネル5を強制的に閉作動するように構成されてもよい。例えば、図2に示すように、ドアECU71に、車両2に設けられた周知の車速センサ101を電気的に接続する。この車速センサ101は、車両2の速度に応じた車速検知信号をドアECU71に出力する。ドアECU71は、乗降口4の全部若しくは一部が開放されているとき(即ちドアパネル5が全閉位置Pc以外の位置に配置されている場合)に、車速検知信号に基づいて車両2が速度を有することを検知すると、近接検知機能を無効として、ドアパネル5を強制的に閉作動させるようにスライドモータ26を駆動する。このようにすると、車両2が動き出した場合に、草、雪等の異物として検知しなくてもよい物体を検知したり、外乱によって異物の誤検知が生じたりすることによって、ドアパネル5が開作動されてしまうことが防止されるため、車両2の走行中に車室内のものが乗降口4から車室外に出ることが防止される。尚、近接検知機能を無効とする際、接触検知機能は有効のままであってもよいし無効としてもよい。
・電動スライドドア装置1は、車両2が停止された状態から速度を有するようになった場合に、近接検知機能を無効としてドアパネル5を強制的に閉作動するように構成されてもよい。例えば、図2に示すように、ドアECU71に、車両2に設けられた周知の車速センサ101を電気的に接続する。この車速センサ101は、車両2の速度に応じた車速検知信号をドアECU71に出力する。ドアECU71は、乗降口4の全部若しくは一部が開放されているとき(即ちドアパネル5が全閉位置Pc以外の位置に配置されている場合)に、車速検知信号に基づいて車両2が速度を有することを検知すると、近接検知機能を無効として、ドアパネル5を強制的に閉作動させるようにスライドモータ26を駆動する。このようにすると、車両2が動き出した場合に、草、雪等の異物として検知しなくてもよい物体を検知したり、外乱によって異物の誤検知が生じたりすることによって、ドアパネル5が開作動されてしまうことが防止されるため、車両2の走行中に車室内のものが乗降口4から車室外に出ることが防止される。尚、近接検知機能を無効とする際、接触検知機能は有効のままであってもよいし無効としてもよい。
・車両2にアクセルインタロック等を利用して、電動でのドアパネル5の開閉作動中には、車両2が停車状態に維持されるようにしてもよい。このようにすると、電動でのドアパネル5の開閉作動をより安全に行うことができる。
・電動スライドドア装置1は、電動でのドアパネル5の開閉作動中に、車両2が動き出すことを検知すると、運転者に警告するように構成されてもよい。ドアECU71は、車両2が動き出すことを、例えば、ブレーキの操作に連動してオンオフされるスイッチを利用して、ブレーキが解除されたことを検知することによって検知する。また、例えば、ドアECU71は、パーキング信号の入力が途絶えたことや、シフトレバーがパーキングを選択する位置以外の位置に配置されたことを検知することにより、車両2が動き出すことを検知してもよい。更に、ドアECU71は、車速センサから入力される車両2の速度に応じた車速検知信号に基づいて検知してもよい。そして、運転者への警告は、例えば、車室内に設けられたスピーカから警告音を発したり、運転者が目視可能な位置にランプを設けて該ランプを点灯したりすることにより行う。このようにすると、電動でのドアパネル5の開閉作動をより安全に行うことができる。
・上記実施形態では、ドアパネル5の開作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が基準時間(2秒)内に2回連続して入力されると、ドアECU71は近接検知機能を無効とする。しかしながら、基準時間内に連続して入力される駆動指令信号の入力回数は、2回に限らず、複数回であればよい。また、基準時間は、2秒に限らず、1秒、若しくは3秒以上であってもよい。
・上記実施形態では、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が基準時間内にn回(nは2以上の整数)連続して入力された場合、及びドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が所定時間出力され続けた場合の少なくとも何れかの場合に、近接検知機能が無効とされる。しかしながら、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が基準時間内にn回(nは2以上の整数)連続して入力された場合にのみ、若しくはドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が所定時間出力され続けた場合にのみ近接検知機能が無効とされるようにしてもよい。この場合、閉作動処理において、ステップS20及びステップS30の何れか一方のみが行われ、ステップS20及びステップS30の何れか他方は省略される。接触検知機能は有効のままであってもよいし無効としてもよい。
・上記実施形態では、異物検知部41は、センサ本体47の電極線52a〜52d及び感圧検知部44によってセンサ部42への異物X1,X2の接触を検知するように構成されている。しかしながら、異物検知部41は、異物X1,X2に接触して該異物X1,X2を検知する感圧センサの機能を備えなくてもよい。
・上記実施形態では、ドアECU71が近接検知信号を無視するようにすることにより近接検知機能を無効としているが、近接検知機能を無効とする方法はこれに限らない。例えば、判定部46において、近接検知信号を出力しないようにすることによって近接検知機能を無効としてもよい。また、判定部46が、静電検知部45から入力される検出値に基づいてドアパネル5の前端部5aに近接する異物X1の有無を判定しないようにすることにより、近接検知機能を無効としてもよい。更に、静電検知部45を停止させることにより近接検知機能を無効としてもよい。
・上記実施形態では、ドアECU71は、電動でドアパネル5を閉作動させる閉作動処理を、ドアパネル5が全開位置Poに配置されているときに行う。しかしながら、ドアECU71は、ドアパネル5が全閉位置Pc以外の位置に配置されているときにステップS10を行うものであってもよい。
・閉作動処理のフローチャートにおいて、ステップS130を省略してもよい。この場合、ドアECU71は、ステップS120からステップS140に進む。
・上記実施形態では、ドアECU71は、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が基準時間内にn回連続して入力された場合、及びドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が所定時間出力され続けた場合の少なくとも何れかの場合に、近接検知機能を無効とする指示がなされたと判断する。しかしながら、ドアECU71は、近接検知機能を無効とする指示がなされたか否かの判断を、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号に基づいて行うのであれば、その判断基準は上記実施形態のものに限らない。
・上記実施形態では、ドアECU71は、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が基準時間内にn回連続して入力された場合、及びドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が所定時間出力され続けた場合の少なくとも何れかの場合に、近接検知機能を無効とする指示がなされたと判断する。しかしながら、ドアECU71は、近接検知機能を無効とする指示がなされたか否かの判断を、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号に基づいて行うのであれば、その判断基準は上記実施形態のものに限らない。
例えば、ドアECU71は、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が連続してa回出力される間に異物近接信号がb回出力された場合に、近接検知機能を無効とする指示がなされたと判断して近接検知機能を無効としてもよい。但し、a及びbは正の整数であって2≦b≦aを満たす。詳述すると、ドアECU71は、ドアパネル5の開作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が最後に入力されてから、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が入力された回数をカウンタ回路等によってカウントしている。また、ドアECU71は、ドアパネル5の開作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が最後に入力されてから、判定部46から異物近接信号が入力された回数をカウンタ回路等によってカウントしている。そして、ドアECU71は、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が過去a回(例えば10回)入力される間に、異物近接信号がb回(例えば3回)入力された場合に、近接検知機能を無効としてドアパネル5の閉作動を強制的に行う。即ち、ドアパネル5の閉作動をa回開始する間に、ドアパネル5の前端部5aと乗降口4の周縁部との間に存在する異物X1がb回検知(誤検知)されると、近接検知機能が無効とされる。一般的に、草、雪等の異物として検知しなくてもよい物体が異物X1として検知されたり、外乱によって異物X1が誤検知されたりして、電動での閉作動中にドアパネル5が開作動されてしまう場合には、操作者は、ドアパネル5を閉作動させるべくドアレバー6を繰り返し操作する。従って、ドアパネル5を閉作動させようとしている操作者が、ドアレバー6を操作してドアレバースイッチ7からドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号を連続してa回出力する間に、判定部46にて異物X1がb回検知(誤検知)されると、近接検知機能は無効とされて強制的に電動でドアパネル5の閉作動が行われるため、センサ本体47を用いて検出される静電容量に基づく異物X1の誤検知によってドアパネル5の閉作動の完了が妨げられることを防止することができる。
また例えば、ドアECU71は、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が連続してc回の出力される間に、同じドア位置で異物近接信号が出力されることがd回生じた場合に、近接検知機能を無効とする指示がなされたと判断して近接検知機能を無効としてもよい。但し、c及びdは正の整数であって2≦d≦cを満たす。具体的には、ドアECU71は、記憶手段としてのメモリ71a(図2参照)を備えるとともに、ドアパネル5の閉作動中に異物近接信号が入力される度に、異物近接信号が入力されたときの位置検出信号に基づくドアパネル5の位置をメモリ71aに記憶する。メモリ71aに記憶される異物近接信号が入力されたときのドアパネル5の位置は、異物近接信号が入力されたときの位置検出信号のカウント値であってもよいし、該カウント値から算出したドアパネル5の位置であってもよい。また、ドアECU71は、ドアパネル5の開作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が最後に入力されてから、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が入力された回数をカウンタ回路等によってカウントしている。そして、ドアECU71は、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が過去c回(例えば10回)入力される間に、メモリ71aに記憶された位置(即ち異物近接信号が入力されたときのドアパネル5の位置)にドアパネル5が配置されたときに異物近接信号が入力されることがd回(例えば3回)生じた場合に、近接検知機能を無効としてドアパネル5の閉作動を強制的に行う。一般的に、草、雪等の異物として検知しなくてもよい物体が異物X1として検知されたり、外乱によって異物X1が誤検知されたりして、電動での閉作動中にドアパネル5が開作動されてしまう場合には、操作者は、ドアパネル5を閉作動させるべくドアレバー6を繰り返し操作する。従って、ドアパネル5を閉作動させようとしている操作者が、ドアレバー6を操作してドアレバースイッチ7からドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号を連続してc回出力する間に、記憶手段に記憶された位置と同じ位置にドアパネル5が配置されたときに判定部46にて異物X1が検知(誤検知)されることがd回生じると、近接検知機能は無効とされて強制的に電動でドアパネル5の閉作動が行われるため、センサ本体47を用いて検出される静電容量に基づく異物X1の誤検知によってドアパネル5の閉作動の完了が妨げられることを防止することができる。
尚、ドアECU71は、ドアECU71は、ドアパネル5の閉作動の開始を指示する旨の駆動指令信号が連続してc回出力される間に、メモリ71aに記憶されたドアパネル5の位置を含む所定の判定範囲内にドアパネル5が配置されたときに異物近接信号が出力されることがd回生じた場合に、近接検知機能を無効としてドアパネル5の閉作動を強制的に行うように構成されてもよい。この場合の判定範囲は、メモリ71aに記憶された位置検出信号のカウント値を含む所定パルス数分の範囲であり、作動機構11及び駆動機構21に存在する機械的ながたつき等を考慮して設定される。一般的に、機械的ながたつきや外乱等の影響があると、同じ位置に異物X1が存在している場合であっても、同じカウント値のときに異物近接信号が出力されるとは限らない。従って、このようにすると、ドアECU71においてより確実に異物の誤検知を認識することができる。
・電動スライドドア装置1は、ドアECU71において近接検知機能が無効とされると、近接検知機能が無効とされたことを操作者等に警告するように構成されてもよい。操作者への警告は、例えば、車室内に設けられたスピーカから警告音を発したり、操作者が目視可能な位置(例えば車室の天井部や、ドアパネル5の外側面等)にランプを設けて該ランプを点灯したりすることにより行う。尚、スピーカ、ランプ等の警告を行うための装置は、ドアECU71によって制御される。このようにすると、電動でのドアパネル5の開閉作動をより安全に行うことができる。
・上記実施形態では、ドアECU71は、ドアレバー6の操作に連動してオンオフされるドアレバースイッチ7が出力する駆動指令信号に応じてドアパネル5を開閉作動させる。しかしながら、ドアECU71は、ドアレバースイッチ7だけでなく、車室内の所定箇所(ダッシュボード等)及びドアパネル5の車室内側の面に設けられる操作スイッチや、イグニッションキーと友に携行される携行品に設けられた操作スイッチから出力される駆動指令信号に応じてドアパネルを開閉作動させてもよい。
・上記実施形態では、静電検知部45は、検出電極56を用いて検出される静電容量を出力するが、検出電極56を用いて検出される静電容量の変化量を出力するように構成されてもよい。この場合、判定部46は、静電検知部45が出力した静電容量の変化量に基づいて、ドアパネル5の前端部5aに近接する導電性の異物X2の有無を判定する。
・位置検出装置27は、ホールICと永久磁石とによって構成されるものに限らず、ドアパネル5の位置に応じたパルス信号を出力するものであればよい。
・センサ本体47の構成は、上記実施形態のものに限らない。例えば、センサ本体47は、導電性の細線よりなる中心電極の外周を、押圧力が加えられると抵抗が小さくなる感圧ゴムにて被覆して、感圧ゴムの外周を検出電極56にて被覆し、更に検出電極56の外周を絶縁被膜57にて被覆した構成であってもよい。この場合、異物X1,X2がセンサ部42に接触してこのセンサ本体47に押圧力が加えられると、感圧ゴムの抵抗が小さくなり、感圧ゴムを介して検出電極56から中心電極に流れる電流の電圧値が変化する。この電圧値の変化に基づいてセンサ部42への異物X1,X2の接触が検知される。
・センサ本体47の構成は、上記実施形態のものに限らない。例えば、センサ本体47は、導電性の細線よりなる中心電極の外周を、押圧力が加えられると抵抗が小さくなる感圧ゴムにて被覆して、感圧ゴムの外周を検出電極56にて被覆し、更に検出電極56の外周を絶縁被膜57にて被覆した構成であってもよい。この場合、異物X1,X2がセンサ部42に接触してこのセンサ本体47に押圧力が加えられると、感圧ゴムの抵抗が小さくなり、感圧ゴムを介して検出電極56から中心電極に流れる電流の電圧値が変化する。この電圧値の変化に基づいてセンサ部42への異物X1,X2の接触が検知される。
・上記実施形態では、センサ部42は、ドアパネル5の前端部5aに固定されている。しかしながら、センサ部42は、乗降口4の周縁部に固定されてもよい。この場合、センサ部42は、例えば、乗降口4の周縁部において、ドアパネル5の前端部5aと車両2の前後方向(ドアパネル5の移動方向に同じ)に対向する部位に配置される。
・上記実施形態では、ドアECU71は、近接検知信号若しくは感圧検知信号が入力されると、ドアパネル5を開作動させて全開位置Poに配置する。しかしながら、ドアECU71は、近接検知信号若しくは感圧検知信号が入力された場合、所定量だけドアパネル5を開作動させるようにスライドモータ26を駆動してもよい。また、ドアECU71は、近接検知信号若しくは感圧検知信号が入力された場合、ドアパネル5を停止させるようにスライドモータ26を制御してもよい。
・上記実施形態では、ドアパネル5をスライドモータ26の駆動力により車両2の前後方向にスライド移動させて車体3の側方に設けられた乗降口4を開閉する電動スライドドア装置1を例に本発明を説明した。しかしながら、電動スライドドア装置1に限らず、モータの駆動力により開口部を開閉する開閉装置に本発明を具体化してもよい。例えば、モータの駆動力により車両のウインドガラスを昇降させるパワーウインド装置に本発明を具体化してもよい。この場合には、ウインドガラスの上端、若しくはウインドガラスにて開閉される開口部の周縁部にセンサ部42が配置される。また例えば、車両のドアクローザ装置、車両の後方に設けられた開口部を跳ね上げ式のバックドアにて開閉する開閉装置、電車のドアを開閉する開閉装置等に本発明を具体化してもよい。
上記実施形態、及び上記各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項5に記載の開閉装置において、前記制御手段は、前記開閉体の閉作動の開始を指示する旨の前記駆動指令信号が連続してc回出力される間に、前記記憶手段に記憶された前記開閉体の位置を含むとともに前記記憶手段に記憶された前記開閉体の位置に基づいて設定された所定の判定範囲内に前記開閉体が配置されたときに前記近接検知手段にて異物が検知されることがd回生じると、前記検出信号に基づいて非接触で異物を検知する近接検知機能を無効とし、強制的に前記開閉体を閉作動させるべく前記駆動手段を制御することを特徴とする開閉装置。同構成によれば、制御手段においてより確実に異物の誤検知を認識することができる。
(イ)請求項5に記載の開閉装置において、前記制御手段は、前記開閉体の閉作動の開始を指示する旨の前記駆動指令信号が連続してc回出力される間に、前記記憶手段に記憶された前記開閉体の位置を含むとともに前記記憶手段に記憶された前記開閉体の位置に基づいて設定された所定の判定範囲内に前記開閉体が配置されたときに前記近接検知手段にて異物が検知されることがd回生じると、前記検出信号に基づいて非接触で異物を検知する近接検知機能を無効とし、強制的に前記開閉体を閉作動させるべく前記駆動手段を制御することを特徴とする開閉装置。同構成によれば、制御手段においてより確実に異物の誤検知を認識することができる。
2…車両、3…被開閉体としての車体、4…開口部としての乗降口、5…開閉体としてのドアパネル、5a…閉側端部としての前端部、6…駆動指令手段を構成するドアレバー、7…駆動指令手段を構成するドアレバースイッチ、21…駆動手段としての駆動機構、27…位置検出手段としての位置検出装置、44…接触検知手段としての感圧検知部、46…近接検知手段としての判定部、47…静電容量センサ及び感圧センサとしてのセンサ本体、56…検出電極、71…制御手段としてのドアECU、71a…記憶手段としてのメモリ、101…車速検知手段としての車速センサ、X1,X2…異物。
Claims (7)
- 被開閉体に設けられた開口部を開閉するための開閉体と、
前記開閉体を駆動する駆動手段と、
前記開閉体の閉作動時の前方側の閉側端部及び前記開口部の周縁部の少なくとも一方に配置されて導電性の検出電極を有し前記検出電極に近接する導電性の異物と前記検出電極との間の静電容量に応じた検出信号を出力する静電容量センサと、
前記検出信号に基づいて前記静電容量センサに近接する異物を非接触で検知する近接検知手段と、
前記開閉体の開閉作動を指示するための駆動指令信号を出力する駆動指令手段と、
前記駆動指令信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記開閉体の閉作動中に前記近接検知手段にて異物が検知されると前記開閉体を停止若しくは開作動させるべく前記駆動手段を制御する開閉装置であって、
前記制御手段は、前記開閉体の閉作動の開始を指示する旨の前記駆動指令信号に基づいて、前記検出信号に基づいて非接触で異物を検知する近接検知機能を無効とする指示がなされたと判断すると、前記近接検知機能を無効とし、強制的に前記開閉体を閉作動させるべく前記駆動手段を制御することを特徴とする開閉装置。 - 被開閉体に設けられた開口部を開閉するための開閉体と、
前記開閉体を駆動する駆動手段と、
前記開閉体の閉作動時の前方側の閉側端部及び前記開口部の周縁部の少なくとも一方に配置されて導電性の検出電極を有し前記検出電極に近接する導電性の異物と前記検出電極との間の静電容量に応じた検出信号を出力する静電容量センサと、
前記検出信号に基づいて前記静電容量センサに近接する異物を非接触で検知する近接検知手段と、
前記開閉体の開閉作動を指示するための駆動指令信号を出力する駆動指令手段と、
前記駆動指令信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記開閉体の閉作動中に前記近接検知手段にて異物が検知されると前記開閉体を停止若しくは開作動させるべく前記駆動手段を制御する開閉装置であって、
前記制御手段は、前記開閉体の閉作動の開始を指示する旨の前記駆動指令信号が所定の基準時間内に連続してn回(nは2以上の整数)出力されると、前記検出信号に基づいて非接触で異物を検知する近接検知機能を無効とし、強制的に前記開閉体を閉作動させるべく前記駆動手段を制御することを特徴とする開閉装置。 - 被開閉体に設けられた開口部を開閉するための開閉体と、
前記開閉体を駆動する駆動手段と、
前記開閉体の閉作動時の前方側の閉側端部及び前記開口部の周縁部の少なくとも一方に配置されて導電性の検出電極を有し前記検出電極に近接する導電性の異物と前記検出電極との間の静電容量に応じた検出信号を出力する静電容量センサと、
前記検出信号に基づいて前記静電容量センサに近接する異物を非接触で検知する近接検知手段と、
前記開閉体の開閉作動を指示するための駆動指令信号を出力する駆動指令手段と、
前記駆動指令信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記開閉体の閉作動中に前記近接検知手段にて異物が検知されると前記開閉体を停止若しくは開作動させるべく前記駆動手段を制御する開閉装置であって、
前記制御手段は、前記開閉体の閉作動の開始を指示する旨の前記駆動指令信号が所定時間出力され続けると、前記検出信号に基づいて非接触で異物を検知する近接検知機能を無効とし、強制的に前記開閉体を閉作動させるべく前記駆動手段を制御することを特徴とする開閉装置。 - 被開閉体に設けられた開口部を開閉するための開閉体と、
前記開閉体を駆動する駆動手段と、
前記開閉体の閉作動時の前方側の閉側端部及び前記開口部の周縁部の少なくとも一方に配置されて導電性の検出電極を有し前記検出電極に近接する導電性の異物と前記検出電極との間の静電容量に応じた検出信号を出力する静電容量センサと、
前記検出信号に基づいて前記静電容量センサに近接する異物を非接触で検知する近接検知手段と、
前記開閉体の開閉作動を指示するための駆動指令信号を出力する駆動指令手段と、
前記駆動指令信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記開閉体の閉作動中に前記近接検知手段にて異物が検知されると前記開閉体を停止若しくは開作動させるべく前記駆動手段を制御する開閉装置であって、
前記制御手段は、前記開閉体の閉作動の開始を指示する旨の前記駆動指令信号が連続してa回(aは2以上の整数)出力される間に、前記近接検知手段にてb回(bは2≦b≦aを満たす整数)異物が検知されると、前記検出信号に基づいて非接触で異物を検知する近接検知機能を無効とし、強制的に前記開閉体を閉作動させるべく前記駆動手段を制御することを特徴とする開閉装置。 - 被開閉体に設けられた開口部を開閉するための開閉体と、
前記開閉体を駆動する駆動手段と、
前記開閉体の閉作動時の前方側の閉側端部及び前記開口部の周縁部の少なくとも一方に配置されて導電性の検出電極を有し前記検出電極に近接する導電性の異物と前記検出電極との間の静電容量に応じた検出信号を出力する静電容量センサと、
前記検出信号に基づいて前記静電容量センサに近接する異物を非接触で検知する近接検知手段と、
前記開閉体の開閉作動を指示するための駆動指令信号を出力する駆動指令手段と、
前記駆動指令信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記開閉体の閉作動中に前記近接検知手段にて異物が検知されると前記開閉体を停止若しくは開作動させるべく前記駆動手段を制御する開閉装置であって、
前記開閉体の位置に応じた位置検出信号を出力する位置検出手段と、
前記近接検知手段にて異物が検知されたときの前記位置検出信号に基づく前記開閉体の位置を記憶する記憶手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記開閉体の閉作動の開始を指示する旨の前記駆動指令信号が連続してc回(cは2以上の整数)出力される間に、前記記憶手段に記憶された前記開閉体の位置と同じ位置に前記開閉体が配置されたときに前記近接検知手段にて異物が検知されることがd回(dは2≦d≦cを満たす整数)生じると、前記検出信号に基づいて非接触で異物を検知する近接検知機能を無効とし、強制的に前記開閉体を閉作動させるべく前記駆動手段を制御することを特徴とする開閉装置。 - 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の開閉装置において、
前記閉側端部及び前記開口部の周縁部の少なくとも一方に配置され、異物が接触されると接触信号を出力する感圧センサと、
前記接触信号に基づいて前記感圧センサに接触する異物を検知する接触検知手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記開閉体の閉作動中であって前記近接検知機能を無効としている間に、前記接触検知手段にて異物が検知されると前記開閉体を停止若しくは開作動させるべく前記駆動手段を制御することを特徴とする開閉装置。 - 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の開閉装置において、
前記被開閉体は、開口部を有する車体であり、
前記開閉体は、車両のドアであり、
前記車両の速度を検知する車速検知手段を備え、
前記制御手段は、前記開口部の全部若しくは一部が開放されているときに、前記車速検知手段にて前記車両が速度を有することが検知されると、前記近接検知機能を無効とし、強制的に前記開閉体を閉作動させるべく前記駆動手段を制御することを特徴とする開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008181547A JP2010019020A (ja) | 2008-07-11 | 2008-07-11 | 開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008181547A JP2010019020A (ja) | 2008-07-11 | 2008-07-11 | 開閉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010019020A true JP2010019020A (ja) | 2010-01-28 |
Family
ID=41704186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008181547A Pending JP2010019020A (ja) | 2008-07-11 | 2008-07-11 | 開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010019020A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011246988A (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-08 | Shiroki Corp | 異物挟み込み検出装置 |
WO2012093577A1 (ja) * | 2011-01-07 | 2012-07-12 | シロキ工業株式会社 | センサ |
CN104775706A (zh) * | 2015-02-03 | 2015-07-15 | 安徽江淮汽车股份有限公司 | 一种电动滑门控制方法 |
US10601220B2 (en) | 2017-04-14 | 2020-03-24 | Hyundai Motor Company | Window control device for a vehicle and a method therefor |
-
2008
- 2008-07-11 JP JP2008181547A patent/JP2010019020A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011246988A (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-08 | Shiroki Corp | 異物挟み込み検出装置 |
WO2012093577A1 (ja) * | 2011-01-07 | 2012-07-12 | シロキ工業株式会社 | センサ |
JP2012144858A (ja) * | 2011-01-07 | 2012-08-02 | Shiroki Corp | センサ |
CN104775706A (zh) * | 2015-02-03 | 2015-07-15 | 安徽江淮汽车股份有限公司 | 一种电动滑门控制方法 |
US10601220B2 (en) | 2017-04-14 | 2020-03-24 | Hyundai Motor Company | Window control device for a vehicle and a method therefor |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8191311B2 (en) | Opening and closing apparatus | |
US8159231B2 (en) | Method for manufacturing a sensor supporting member | |
US8336255B2 (en) | Opening and closing apparatus | |
JP4532511B2 (ja) | 異物検出センサ | |
JP4809106B2 (ja) | 開閉装置 | |
EP2302155B1 (en) | Automatic opening-and-closing device | |
JP4800753B2 (ja) | 開閉装置 | |
JP2011022038A (ja) | 感圧センサ及び感圧センサの製造方法 | |
JP2010019020A (ja) | 開閉装置 | |
JP2009215838A (ja) | 開閉部材制御装置及び開閉装置 | |
JP5437597B2 (ja) | 開閉装置 | |
JP2008292445A (ja) | 異物検出装置及び開閉装置 | |
JP5367533B2 (ja) | 開閉部材制御装置、開閉装置及び開閉装置の制御方法 | |
JP5297614B2 (ja) | 異物検出装置及び開閉装置 | |
JP4745950B2 (ja) | 開閉装置 | |
US8491033B2 (en) | Door trim for vehicle | |
JP4971214B2 (ja) | 開閉部材制御装置及び開閉装置 | |
JP2013014883A (ja) | 異物検知センサの固定構造及び異物検知装置 | |
JP2007335266A (ja) | 圧力検知スイッチ | |
JP2004100388A (ja) | ドア開閉制御装置および方法 | |
JP2009256906A (ja) | 開閉部材制御装置及び開閉装置 | |
JP2009091855A (ja) | 開閉装置 | |
JP2018087000A (ja) | 障害物検知装置 | |
JP2009281092A (ja) | 車両用ドアクローザ装置、及び車両用ドアクローザ装置の挟み込み検出装置 | |
JP2008293816A (ja) | 圧力検知スイッチ及び車両用開閉体装置 |