JP2010018558A - バイオサーファクタントを含有する化粧品組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、皮膚外用剤製剤として好適な、安定で自由度の高いセラミド、CoQ10及びカロテノイド類等の難溶性物質含有皮膚外用製剤などを提供することにある。さらに、当該化粧品組成物を含む化粧品組成物、医薬部外品組成物 、医療用品組成物、衛生用品組成物、医薬品組成物や、当該組成物を含む化粧品、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品を提供することである。
【解決手段】安定で自由度の高いセラミドやCoQ10等の難溶性物質含有皮膚外用製剤を提供するために、バイオサーファクタントと難溶性物質、特にセラミド、コエンザイムQ10、カロテノイド類を含有することを特徴とする化粧品組成物を提供する。バイオサーファクタントは、マンノース骨格の1位の水酸基に糖アルコールがグリコシド結合しているバイオサーファクタントが利用できる。
【選択図】 なし
【解決手段】安定で自由度の高いセラミドやCoQ10等の難溶性物質含有皮膚外用製剤を提供するために、バイオサーファクタントと難溶性物質、特にセラミド、コエンザイムQ10、カロテノイド類を含有することを特徴とする化粧品組成物を提供する。バイオサーファクタントは、マンノース骨格の1位の水酸基に糖アルコールがグリコシド結合しているバイオサーファクタントが利用できる。
【選択図】 なし
Description
本発明は、バイオサーファクタントを可溶化剤として用いた難溶性の有効成分を含有する化粧品組成物に関するものであり、難溶性の有効成分がセラミド、コエンザイムQ10、カロテノイドである化粧品、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品に関するものである。より詳しくは、バイオサーファクタントがマンノシルエリスリトールリピッド(MEL)あるいはエリスリトール以外のアルジトールを含むマンノシルアルジトールリピッド(MAL)(MALにはマンノシルマンニトールリピッド(MML)、マンノシルソルビトールリピッド(MSL)、マンノシルアラビトールリピッド(MAraL)、マンノシルリビトールリピッド(MRL)が含まれる)であることを特徴とする化粧料に関する。
個体老化やこれに伴って発生する各種の疾患などは、***するすべての細胞の老化(***速度の低下、細胞機能の低下)と深く関わっている。例えば皮膚は、表皮細胞、繊維芽細胞、およびこれら細胞外の皮膚構造を支持するエラスチン、コラーゲン等の細胞外マトリックスによって構成されている。若い皮膚においては、これらの皮膚組織の相互作用が恒常性を保つことによって水分保持、柔軟性、弾力性が確保され、肌は外観的にも張りと艶があり、みずみずしい状態に維持される。ところが、加齢や紫外線、乾燥、ストレスなどによって特に細胞外マトリックスや繊維芽細胞の機能低下が引き起こされ、その結果、皮膚の柔軟性、保湿機能は低下し、肌は張りや艶を失い、荒れ、しわ、くすみなどの老化症状が発生する。
細胞レベルで老化防止や抑制を目的に賦活化剤、抗老化剤の探索が行われている。例えば動物由来の賦活化剤としては、結合組織加水分解物(特許文献1)、胸腺・脾臓由来水溶性蛋白(特許文献2)、牛胎盤エキス(特許文献3)などが知られている。植物由来の賦活化剤としては、ゴマ、サンヤク、トウガラシ、トウキ、ドクダミ、バクモンドウ(特許文献4)、アーモンド、セイヨウタンポポ、セイヨウニワトコ、センキュウ、センブリ、ソウハクヒ、トウニン、ニンジン、ホップ、ムクゲ、ヨクイニン(特許文献5、特許文献6)、ショウガ科ウコン属(特許文献7)、ハナヤスリ科ハナヤスリ属(特許文献8)の抽出物などが知られている。これらの一部は賦活化剤、抗老化剤として医薬部外品や化粧品に利用されているが、満足すべき作用効果を発揮する賦活化剤や抗老化剤は得られていない。
また、肌荒れを予防または治癒する検討もなされている。荒れ肌とは、一般に角質細胞の剥離現象が認められる乾燥状態の皮膚をいう。このような荒れ肌はコレステロール、セラミド、脂肪酸等の角質細胞間脂質の溶出、および紫外線、洗剤等に起因する角質細胞の変性や表皮細胞の増殖・角化バランスの崩壊による角層透過バリアの形成不全等によって発生する。この荒れ肌を予防または治癒する目的で、角質細胞間脂質成分又はそれに類似する合成の角質細胞間脂質を供給するなどの検討が行われている。
この角層細胞間脂質は、有棘層と顆粒層の細胞で生合成された層板顆粒が、角層直下で細胞間に放出され、伸展し、層板(ラメラ)構造をとり、細胞間に広がったものである。層板顆粒はグルコシルセラミド、コレステロール、セラミド、リン脂質等から構成されるが、角層細胞間脂質にはグルコシルセラミドは殆ど含まれていない。すなわち、層板顆粒中のグルコシルセラミドは、β−グルコセレブロシダーゼによって加水分解を受け、セラミドに変換され、このセラミドがラメラ構造をとる結果、角層細胞間脂質として角層透過バリアの形成を改善し、荒れ肌防御のバリアの働きを持つと考えられる。洗浄剤による肌荒れはセラミドの補充が有効であり、肌荒れの改善に高い効果を示すことが報告されている(非特許文献1)。
上記に示したように、セラミドは皮膚の重要な構成成分であり、皮膚バリア機能に大きな寄与をしていると言われている。この為、化粧料などの皮膚外用剤にセラミドを配合し、皮膚に投与することは、セラミドの減少により皮膚バリア機能の低下した皮膚の、皮膚バリア機能の向上のためには有用なことであり、皮膚外用剤へのセラミドの配合が検討されてきている。しかし、セラミド類は、水に対しても、又、油性成分に対しても相溶性が低く、配合量が極微量に限られたり、保存時に結晶を析出する等の製剤化上の難点が存した。この為、皮膚外用剤に於いて、セラミドの作用を有効に利用し切れていないのが現状と言える。セラミドの安定な配合例としては、例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステルを利用して乳化する方法(例えば特許文献9、10を参照)等が知られている。この方法によれば確かにセラミドを安定に乳化、配合することが出来るが、できあがった製剤の状態はクリーム状態に限られる欠点が存した。乳液乃至はエッセンスのようなのびが良く、使用性に優れる剤形にも応用可能な製剤化技術の開発が望まれていたと言える。
コエンザイムQ10は細胞の活性化作用や抗酸化作用などから抗老化剤としてサプリメントに広く利用されているのは周知の通りである。しかるに、コエンザイムQ10は、粉末状に調製されているため、このコエンザイムQ10の粉末を化粧料に均一に混合分散させる必要があるが、コエンザイムQ10は、難水溶性でありかつ高結晶性であるという性質から安定な水系分散状態を得ることが難しい。そのため、コエンザイムQ10を油剤に溶解した混合油を乳化するという手法が用いられている。上記特許文献11、12では、コエンザイムQ10を溶解する油剤として、流動パラフィン、シリコンオイル等が用いられるが、これらの油剤はそれら自身が包水性を持たないため、油性成分による十分な保湿性が期待するほど得られず、コエンザイムQ10による肌荒れ改善効果も満足に得られ難くなるという問題があった。
一方、カロテノイドは生体内において、抗酸化作用、免疫賦活作用、抗発がん作用等の各種の生理作用を示すことが知られている。このため、カロテノイドは医薬品、健康補助食品、および化粧品の成分として広く用いられており、カロテノイドを食品や化粧品の成分として配合するための各種の基材が開発されている。
例えば、特許文献13には、ビタミンA等の脂溶性物質、乳化剤、ソルビトール等の糖アルコール、および水を攪拌混合した後、高圧処理をすることにより、脂溶性物質の水性液剤を調製する方法が開示されている。また、特許文献14には、油溶性成分、リン脂質類、多価アルコール等を用いてリポソーム水溶液を調製したのち、該リポソーム水溶液を凍結乾燥することにより、皮膚用化粧料基材を製造する方法が開示されている。
ところで、ビタミンA効力を有さないカロテノイド(例えば、ルテイン、ゼアキサンチン、アスタキサンチン、カンタキサンチン、リコペン)は、皮膚の老化、角質化、しわの発生の低減等、皮膚に対し高い生理作用を有することが知られている。しかしながら、これらのカロテノイドは実質的に水に溶解しないため、水を主成分とする化粧料にこれらのカロテノイドを配合する場合、多量の界面活性剤を使用しないと水に分散しないため、水系分散体を製造するのが通常困難である。また、仮に、水系分散体を製造できたとしても、経時的に沈殿が発生する等、安定性および均質性が低い。
一方、バイオサーファクタントは微生物によって菌体外に生産される両親媒性脂質である。近年、バイオテクノロジーの発展による植物資源の増産や、分離技術の進歩によるダウンストリームプロセスの低コスト化などを背景として、こうした微生物由来の新しい素材に多くの関心が集まっている。バイオサーファクタントの一種であるマンノシルエリスリトールリピッド(MEL)は酵母が作る天然系の界面活性剤であり種々の生理作用が報告されている(非特許文献1)。また最近ではエリスリトールがマンニトールに代わったマンノシルマンニトールリピッド(MML)が見出されている(特許文献15)。
MELには糖骨格のエリスリトールの光学異性体として、以下の式(1)に示されるような4−O−β−D−マンノピラノシル−meso−エリスリトール構造と1−O−β−D−マンノピラノシル−meso−エリスリトール構造(下記式(2))が存在する。
それらMELの外用剤や化粧品としての用途としては、界面活性作用以外に、抗炎症剤および抗アレルギー剤(特許文献16)、養毛・育毛剤(特許文献17)としての有用性や、抗菌作用(特許文献18)や表面張力低下作用(特許文献19)が知られている。また、MELがセラミドの代替として作用し、肌荒れを改善する効果(特許文献20)も報告されている。
一方、最近では安全性に関する関心の高まりから天然材料、例えば、天然乳化剤への関心が高く、レシチンやサポニン等の天然乳化剤を使用した乳化組成物の開発が盛んに行われてきた(特許文献21)、(特許文献22)、(特許文献23)。しかしながら、天然の乳化剤の乳化能はあまり強くなく、難溶性の物質を安定に乳化することは困難であった。これらを用いた組成物は経時的に結晶が析出しやすく、このため外観が悪くなり、感触も悪くなるなど、満足のいくものではなかった。
MELとセラミド、コエンザイムQ10(以下CoQ10と示すこともある)及びカロテノイド類を共存させることで、安定で自由度の高いセラミド、コエンザイムQ10、カロテノイド類配合皮膚外用剤が得られる技術は全く知られていなかった。加えて、MELとセラミド、CoQ10、カロテノイド類とが安定なベシクル分散系を形成することも全く知られていなかった。この様なベシクル分散系はクリーム系のみならず、ローション及び乳液系などのような流動性の著しい系へも応用できることも全く知られていない。
特開昭62−84024号公報
特開昭63−188697号公報
特開平03−141299号公報
特開平10−45615号公報
特開平10−036279号公報
特開平10−36279号公報
特開2004−75632号公報
特開2005−89375号公報
特開2002−114631号公報
特開2004−196666号公報
特開2004−107262号公報
特開2004−99564号公報
特開2000−212066号公報
特開2005−179313号公報
特開2005−104837号公報
特開2005−68015号公報
特開2003−261424号公報
特開昭57−145896号公報
特開昭61−205450号公報
WO2007/060956
特開昭62−175414
特公平5−25535
特開平1−176442
ジャーナル オブ バイオサイエンス アンド バイオエンジニアリング、94,187(2002)
本発明は、この様な状況下為されたものであり、皮膚外用剤製剤として好適な、安定で自由度の高いセラミド、CoQ10及びカロテノイド類等の難溶性物質含有皮膚外用製剤などを提供することにある。さらに、当該化粧品組成物を含む化粧品組成物、医薬部外品組成物 、医療用品組成物、衛生用品組成物、医薬品組成物や、当該組成物を含む化粧品、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品を提供することである。
本発明者らは上記の目的を達成すべく鋭意努力した結果、安定で自由度の高いセラミドやCoQ10等の難溶性物質含有皮膚外用製剤を求めて、バイオサーファクタント、特にMEL、エリスリトール以外のアルジトールを含むMAL(MALにはマンノシルマンニトールリピッド(MML)、マンノシルソルビトールリピッド(MSL)、マンノシルアラビトールリピッド(MAraL)、マンノシルリビトールリピッド(MRL)が含まれる)、トリアシルMELおよびトリアシルMALを含むことが有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下の発明を包含する。
(1)
バイオサーファクタントと難溶性物質を含有することを特徴とする化粧品組成物。
(2)
バイオサーファクタントが、マンノース骨格を有することを特徴とする1に記載の化粧品組成物。
(3)
バイオサーファクタントが、マンノース骨格の1位の水酸基に糖アルコールがグリコシド結合していることを特徴とする1または2に記載の化粧品組成物。
(4)
マンノース骨格を有するバイオサーファクタントがマンノシルエリスリトールリピッド(MEL)、マンノシルマンニトールリピッド(MML)、マンノシルソルビトールリピッド(MSL)、マンノシルアラビトールリピッド(MAraL)及びマンノシルリビトールリピッド(MRL)からなる群より選ばれた1種以上の化合物であることを特徴とする3に記載の化粧品組成物。
(5)
MELが、マンノシルエリスリトールリピッドA(MEL−A)、マンノシルエリスリトールリピッドB(MEL−B)、マンノシルエリスリトールリピッドC(MEL−C)、マンノシルエリスリトールリピッドD(MEL−D)、MEL−Aのトリアシル体、MEL−Bのトリアシル体、MEL−Cのトリアシル体及びMEL−Dのトリアシル体からなる群より選ばれた1種以上の化合物であることを特徴とする4に記載の化粧品組成物。
(6)
バイオサーファクタントが、飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸を含有していることを特徴とする1〜5のいずれかに記載の化粧品組成物。
(7)
バイオサーファクタントが、ラメラ構造及び/又はリポソームを形成していることを特徴とする1〜6のいずれかに記載の化粧品組成物。
(8)
バイオサーファクタントが形成するラメラ構造及び/又はリポソームの内部に、共存する有効成分が包埋されることを特徴とする7に記載の化粧品組成物。
(9)
難溶性物質が、セラミドであることを特徴とする1〜8のいずれかに記載の化粧品組成物。
(10)
難溶性物質が、コエンザイムQ10であることを特徴とする1〜8のいずれかに記載の化粧品組成物。
(11)
難溶性物質が、カロテノイド類であることを特徴とする1〜8のいずれかに記載の化粧品組成物。
(12)
化粧品、医薬部外品 、医療用品、衛生用品または医薬品として利用されるものである1〜11のいずれかに記載の化粧品組成物。
(1)
バイオサーファクタントと難溶性物質を含有することを特徴とする化粧品組成物。
(2)
バイオサーファクタントが、マンノース骨格を有することを特徴とする1に記載の化粧品組成物。
(3)
バイオサーファクタントが、マンノース骨格の1位の水酸基に糖アルコールがグリコシド結合していることを特徴とする1または2に記載の化粧品組成物。
(4)
マンノース骨格を有するバイオサーファクタントがマンノシルエリスリトールリピッド(MEL)、マンノシルマンニトールリピッド(MML)、マンノシルソルビトールリピッド(MSL)、マンノシルアラビトールリピッド(MAraL)及びマンノシルリビトールリピッド(MRL)からなる群より選ばれた1種以上の化合物であることを特徴とする3に記載の化粧品組成物。
(5)
MELが、マンノシルエリスリトールリピッドA(MEL−A)、マンノシルエリスリトールリピッドB(MEL−B)、マンノシルエリスリトールリピッドC(MEL−C)、マンノシルエリスリトールリピッドD(MEL−D)、MEL−Aのトリアシル体、MEL−Bのトリアシル体、MEL−Cのトリアシル体及びMEL−Dのトリアシル体からなる群より選ばれた1種以上の化合物であることを特徴とする4に記載の化粧品組成物。
(6)
バイオサーファクタントが、飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸を含有していることを特徴とする1〜5のいずれかに記載の化粧品組成物。
(7)
バイオサーファクタントが、ラメラ構造及び/又はリポソームを形成していることを特徴とする1〜6のいずれかに記載の化粧品組成物。
(8)
バイオサーファクタントが形成するラメラ構造及び/又はリポソームの内部に、共存する有効成分が包埋されることを特徴とする7に記載の化粧品組成物。
(9)
難溶性物質が、セラミドであることを特徴とする1〜8のいずれかに記載の化粧品組成物。
(10)
難溶性物質が、コエンザイムQ10であることを特徴とする1〜8のいずれかに記載の化粧品組成物。
(11)
難溶性物質が、カロテノイド類であることを特徴とする1〜8のいずれかに記載の化粧品組成物。
(12)
化粧品、医薬部外品 、医療用品、衛生用品または医薬品として利用されるものである1〜11のいずれかに記載の化粧品組成物。
本発明のバイオサーファクタントを含有する化粧品組成物により、安定で自由度の高いセラミド、CoQ10、カロテノイド類等の難溶性物質含有皮膚外用製剤を提供でき、化粧品、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品を提供することできる。また、バイオサーファクタントは生物由来の天然界面活性剤であるため安全性に優れており、本発明に係る化粧品組成物は長期にわたる使用に十分に耐え得るという効果を奏する。さらに、バイオサーファクタントは、微生物の培養により製造できるため原料コストが安価であり、大量生産可能である。したがって、本発明係る化粧品組成物は低価格で提供できるという効果を奏する。バイオサーファクタントは、プレミックス品として使用してもよい。
バイオサーファクタントを含有する化粧品組成物は、洗浄性と、保湿作用、コラーゲン生成促進作用、細胞賦活作用、抗老化作用、育毛作用及び肌荒れ改善作用及びベシクル形成・液晶形性能などを併せ持つので、洗浄用化粧料の配合成分としても有用である。
(バイオサーファクタント)
「バイオサーファクタント」とは生物によって生み出される界面活性能力や乳化能力を有する物質の総称であり、優れた界面活性や、高い生分解性を示すばかりでなく、様々な生理作用を有していることから合成界面活性剤とは異なる挙動・機能を発現する可能性がある。なお、バイオサーファクタントは微生物の培養により大量に製造可能であり、プレミックス品として使用してもよい。
「バイオサーファクタント」とは生物によって生み出される界面活性能力や乳化能力を有する物質の総称であり、優れた界面活性や、高い生分解性を示すばかりでなく、様々な生理作用を有していることから合成界面活性剤とは異なる挙動・機能を発現する可能性がある。なお、バイオサーファクタントは微生物の培養により大量に製造可能であり、プレミックス品として使用してもよい。
「プレミックス品」とは機能性の素材の他に、分散剤などを添加したり、溶媒で化粧品製造時に使いやすいように希釈したりしたものである。
バイオサーファクタントとしては、マンノシルエリスリトールリピッド(MEL)、マンノシルアルジトールリピッド(MAL)(MALにはマンノシルマンニトールリピッド(MML)、マンノシルソルビトールリピッド(MSL)、マンノシルアラビトールリピッド(MAraL)、マンノシルリビトールリピッド(MRL)が含まれる)、トレハロースリピッド、ラムノリピッド、ソホロリピッド、サーファクチン、スピクルスポル酸、エマルザンなどが挙げられ、いずれも本発明に係る賦活化剤に使用できる。なかでも、ラメラ構造を形成するバイオサーファクタントを利用するのが好ましく、MEL、MALが特に好ましい。これらバイオサーファクタントは発酵物の混合物でも精製物でもラメラ構造を有すればどちらでも良い。
(MEL)
MELは、マンノースの4位及び6位のアセチル基の有無から分類すると、MEL−A、MEL−B、MEL−C及びMEL−Dの4種類が知られている。式(3)にMEL−Aの構造を示す。式(3)中、R1及びR2は炭化水素基を示す。すなわち、MEL−Aは、式(3)中、マンノースの2位、3位に炭素数6〜20のアルカノイル基を有し、マンノースの4位、6位にアセチル基を有する化合物である。なお、MEL−Bは式(3)においてマンノースの4位のアセチル基(CH3CO)がHであり、MEL−Cは式(3)においてマンノースの6位のアセチル基(CH3CO)がHであり、MEL−Dは式(3)においてマンノースの4位及び6位のアセチル基(CH3CO)がいずれもHである。
MELは、マンノースの4位及び6位のアセチル基の有無から分類すると、MEL−A、MEL−B、MEL−C及びMEL−Dの4種類が知られている。式(3)にMEL−Aの構造を示す。式(3)中、R1及びR2は炭化水素基を示す。すなわち、MEL−Aは、式(3)中、マンノースの2位、3位に炭素数6〜20のアルカノイル基を有し、マンノースの4位、6位にアセチル基を有する化合物である。なお、MEL−Bは式(3)においてマンノースの4位のアセチル基(CH3CO)がHであり、MEL−Cは式(3)においてマンノースの6位のアセチル基(CH3CO)がHであり、MEL−Dは式(3)においてマンノースの4位及び6位のアセチル基(CH3CO)がいずれもHである。
〔R1、R2は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜18、好ましくは炭素数2〜16、より好ましくは炭素数4〜12の直鎖又は分枝を有するアルキル基、あるいは、炭素数2〜18、好ましくは炭素数2〜16、より好ましくは炭素数2〜14の直鎖又は分枝を有するアルケニル基もしくはアルカジエニル基もしくはアルカトリエニル基を表す。〕
式(3)に対応させれば、MELはマンノースの2位、3位に炭素数1〜19、好ましくは炭素数1〜17、より好ましくは炭素数1〜15の飽和又は不飽和の直鎖又は分枝を有するアルカノイル基を有し、マンノースの4位、6位がアセチル基である化合物である(マンノースの4位、6位のアセチル基のどちらか一方、あるいは両方が水酸基になっていてもよい。)。なお、2位と3位のアルカノイル基の合計の炭素数は好ましくは10〜38、より好ましくは14〜30である。
R1、R2の好ましい基としては、CH3(CH2)6、CH3(CH2)8、CH3(CH2)10などのC7〜C11のアルキル基が挙げられる。R1、R2がC7〜C11のアルキル基である式(3)のMEL−Aは、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸またはそのエステル(モノアルキルエステル、モノ−、ジ−、トリ−グリセライド、或いはこれらの飽和またはモノ不飽和脂肪酸を含む油脂等)などの原料を培地に添加することにより得ることができる。同様に、R1、R2がアルケニル基、アルカジエニル基もしくはアルカトリエニル基である式(3)のMEL-Aは、原料として二重結合を2個以上有するリノール酸、リノレン酸、アラキドン酸またはそのエステル(モノアルキルエステル、モノ−、ジ−、トリ−グリセライド、或いはこれらの高度不飽和脂肪酸を含む油脂等)などの原料を培地に添加することにより得ることができる。R1、R2で表される好ましいアルカノイル基は、C7H14、C9H18、C11H22などのC7〜C11のアルケニル基が挙げられる。R1、R2で表される好ましいアルカジエニル基は、C7H12、C9H16、C11H20などのC7〜C11のアルカジエニル基が挙げられる。R1、R2で表される好ましいアルカトリエニル基は、C7H10、C9H14、C11H18などのC7〜C11のアルカトリエニル基が挙げられる。
MEL以外のMALの構造は式(4)に示す(式中、マンノースの4位、6位のアセチル基のどちらか一方、あるいは両方が水酸基になっていてもよい。)。エリスリトール以外の糖アルコール(アルジトール)としては、マンニトール、アラビトール、リビトール、ソルビトールが付加している(n=4:マンニトール、ソルビトール、n=2:アラビトール、リビトール)。式(4)に対応させれば、MALはマンノースの2位、3位に炭素数2〜20、好ましくは炭素数4〜18、より好ましくは炭素数6〜14の飽和又は不飽和の直鎖又は分枝を有するアルカノイル基を有し、マンノースの4位、6位がアセチル基である化合物である(式中、マンノースの4位、6位のアセチル基のどちらか一方、あるいは両方が水酸基になっていてもよい。)
〔R1、R2は同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜18、好ましくは炭素数2〜16、より好ましくは炭素数4〜12の直鎖又は分枝を有するアルキル基、あるいは、炭素数2〜18、好ましくは炭素数2〜16、より好ましくは炭素数2〜14の直鎖又は分枝を有するアルケニル基もしくはアルカジエニル基もしくはアルカトリエニル基を表す。〕
(トリアシル体)
本発明に用いられるバイオサーファクタントは、MELのトリアシル体及びMEL以外のMAL のトリアシル体でもよい。トリアシル体のバイオサーファクタントは、MELやMEL以外のMALよりもさらに高い疎水性を有するバイオサーファクタントである。例えば、MEL生産菌の培養液にも存在するし、大量に得る時は、酵素を用いてMELを種々の植物油と反応することによって製造することもできる。
本発明に用いられるバイオサーファクタントは、MELのトリアシル体及びMEL以外のMAL のトリアシル体でもよい。トリアシル体のバイオサーファクタントは、MELやMEL以外のMALよりもさらに高い疎水性を有するバイオサーファクタントである。例えば、MEL生産菌の培養液にも存在するし、大量に得る時は、酵素を用いてMELを種々の植物油と反応することによって製造することもできる。
MELのトリアシル体、すなわちトリアシルマンノシルエリスリトールリピッド(トリアシルMELと称することがある)は、式(5)のような構造を示す。
式(5)中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して炭化水素基または酸素原子含有炭化水素基を示し、マンノースの4位及び6位の水酸基のいずれか一方、あるいは両方の水素原子がアセチル基に置換されていてもよい。炭化水素基は飽和結合のみを有していてもよく、不飽和結合を有していてもよい。不飽和結合を有している場合、複数の二重結合を有していてもよい。炭素鎖は直鎖状であってもよく分岐鎖状であってもよい。また、酸素原子含有炭化水素基の場合、含まれる酸素原子の数及び位置は限定されない。
式(5)中、R1、R2は炭素数が1〜18であることが好ましく、脂肪族アシル基(RCO−)としてマンノースの2位及び3位の水酸基とエステル結合をしており、残りの水酸基にはアセチル基がエステル結合していてもよい。R3は炭素数が2〜20の脂肪族アシル基であることが好ましく、脂肪族アシル基(RCO−)としてエリスリトールの一級水酸基とエステル結合をしている。
トリアシルMELは脂肪酸エステルが付加した構造であり高い疎水性を有することからエモリエント剤として従来のMELと比べても種々のオイル成分と馴染みやすい点で優れている。
これらのバイオサーファクタントは、単独で使用してもよいが、2種以上のバイオサーファクタントを併用することもできる。
(バイオサーファクタントの製造方法)
バイオサーファクタントの製造方法は特に制限されるものはないが、微生物を用いた発酵方法を任意に選択して行えば良い。例えばMEL (MEL-A, MEL-B, MEL-C)の培養生産は常法に従って、Pseudozyma antarctica NBRC 10736により生産することができ、微生物としてはPseudozyma antarctica、Pseudozyma sp.、等を用いることができる。いずれの微生物でも容易にMEL混合物が得られることは周知の事実である。MEL混合物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、MEL−A、MEL−B及びMEL−Cを単離することが出来る。また、MEL−Bを生産する菌としては、Pseudozyma antarctica 、およびPseudozyma tsukubaensis, Kurzmanomycesspが知られており、その菌を用いてもよい。MEL−Cを生産する菌としては、Pseudozyma hubeiensis、Pseudozyma graminicolaが知られており、その菌を用いてもよい。MELを生産する能力を有する微生物としては特に限定するものではなく、目的に応じて適宜使用することができる。
バイオサーファクタントの製造方法は特に制限されるものはないが、微生物を用いた発酵方法を任意に選択して行えば良い。例えばMEL (MEL-A, MEL-B, MEL-C)の培養生産は常法に従って、Pseudozyma antarctica NBRC 10736により生産することができ、微生物としてはPseudozyma antarctica、Pseudozyma sp.、等を用いることができる。いずれの微生物でも容易にMEL混合物が得られることは周知の事実である。MEL混合物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、MEL−A、MEL−B及びMEL−Cを単離することが出来る。また、MEL−Bを生産する菌としては、Pseudozyma antarctica 、およびPseudozyma tsukubaensis, Kurzmanomycesspが知られており、その菌を用いてもよい。MEL−Cを生産する菌としては、Pseudozyma hubeiensis、Pseudozyma graminicolaが知られており、その菌を用いてもよい。MELを生産する能力を有する微生物としては特に限定するものではなく、目的に応じて適宜使用することができる。
バイオサーファクタントを生産するときの発酵培地は、酵母エキス、ペプトン等のN源、グルコース、フルクトース等のC源、および硝酸ナトリウム、リン酸水素二カリウム、硫酸マグネシウム7水塩等の無機塩類からなる一般的な組成の培地を用いることができ、これにオリーブ油、ダイズ油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、キャノーラ油、ココナッツ油等の油脂類、並びに、流動パラフィン、テトラデカン等の炭化水素等の非水溶性基質の単独或いは2種以上を添加したものを使用することができる。
pHや温度等の発酵条件や培養時間等は任意に設定でき、発酵後の培養液をそのまま本発明のバイオサーファクタントとして使用することが可能である。また、発酵後の培養液を必要に応じて濾過、遠心分離、抽出、精製、滅菌等の任意の操作を適宜加えることも可能であり、得られたエキスを希釈、濃縮、乾燥することもできる。
原料とする油脂類としては植物油脂が好ましい。植物油脂は特に限定されず、目的に応じて適宜選定することができる。例えば、大豆油、菜種油、コーン油、ピーナッツ油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、パーム油などが挙げられ、これらの中でも、大豆油、オリーブ油がバイオサーファクタント(特にMEL)の生産効率(生産量、生産速度、および収率)を向上させることができる点で特に好ましい。これらは、1種を単独で、または2種以上を併用しても構わない。
無機窒素源としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、硝酸アンモニウム、尿素、硝酸ナトリウム、塩化アンモニウム、硫安等が挙げられる。
バイオサーファクタントの回収、精製方法には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、培養液を遠心分離して油分を回収し、酢酸エチル等の有機溶媒で抽出濃縮することにより回収することができる。
抽出溶媒としては、水、アルコール類(例えば、メタノール、無水エタノール、エタノールなどの低級アルコール、またはプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコールなどの多価アルコール)、アセトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチルなどのエステル類、キシレン、ベンゼン、クロロホルムなどの有機溶媒を、単独であるいは2種類以上の混液を任意に組み合わせて使用することができ、また、各々の溶媒抽出物が組み合わされたものでも使用することができる。
抽出方法は特に制限されるものはないが、通常、常温から常圧下での溶媒の沸点の範囲であればよく、抽出後は濾過またはイオン交換樹脂を用い、吸着・脱色・精製して溶液状、ペースト状、ゲル状、粉末状とすればよい。多くの場合は、そのままの状態で利用できるが、必要であれば、その効力に影響のない範囲でさらに脱臭、脱色などの精製処理を加えてもよい。脱臭・脱色等の精製処理手段としては、活性炭カラムなどを用いればよく、抽出物質により一般的に適用される通常の手段を任意に選択して行えばよい。必要に応じて、シリカゲルカラムを用いて精製することにより、純度の高いバイオサーファクタントを得ることができる。
(トリアシル体製造方法)
バイオサーファクタントのトリアシル体を得る方法を、MELのトリアシル体を製造する方法を例として説明するが、本発明に用いられるバイオサーファクタントのトリアシル体はトリアシルMELに限定されない。
バイオサーファクタントのトリアシル体を得る方法を、MELのトリアシル体を製造する方法を例として説明するが、本発明に用いられるバイオサーファクタントのトリアシル体はトリアシルMELに限定されない。
例えば、トリアシルMELを得るためには、上記のようにして微生物を発酵して製造した培養液からトリアシルMEL画分を精製して得ることができる。また、大量に得るためには、MELを有機溶媒に溶かし、植物油などの脂肪酸誘導体を添加、加水分解酵素の存在下でエステル化反応またはエステル交換反応を行う。
MELのエリスリトール部に導入される脂肪酸は長鎖炭化水素の1価のカルボン酸であればよい。また、飽和脂肪酸であっても不飽和脂肪酸であってもよい。不飽和脂肪酸の場合、複数の二重結合を有していてもよい。炭素鎖は直鎖状であってもよく分岐鎖状であってもよい。さらに、脂肪酸の誘導体である脂肪酸誘導体を本発明に使用してもよいし、脂肪酸と脂肪酸誘導体の混合物を本発明に使用してもよい。MELのエリスリトール部に導入される脂肪酸または脂肪酸誘導体は、油類、高級脂肪酸、合成エステル由来であることが好ましい。
「油類」としては、植物油、動物油、鉱物油およびその硬化油であればよい。具体的には、アボカド油、オリーブ油、ゴマ油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マカデミアンナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、ナタネ油、卵黄油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、キリ油、ホホバ油、カカオ脂、ヤシ油、馬油、パーム油、パーム核油、牛脂、羊脂、豚脂、ラノリン、鯨ロウ、ミツロウ、カルナウバロウ、モクロウ、キャンデリラロウ、スクワラン等の動植物油およびその硬化油。流動パラフィン、ワセリン等の鉱物油、トリパルミチン酸グリセリン等の合成トリグリセリンが挙げられる。好ましくはアボカド油、オリーブ油、ゴマ油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マカデミアンナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、ナタネ油、卵黄油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、より好ましくはオリーブ油、大豆油である。
「高級脂肪酸」としては、例えばカプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、ウンデシン酸、トール酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などが挙げられる。好ましくはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアリン酸、ウンデシレン酸、より好ましくはオレイン酸、リノール酸、ウンデシレン酸である。
「合成エステル」としては、例えば、カプロン酸メチル、カプリル酸メチル、カプリン酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、オレイン酸メチル、リノール酸メチル、リノレン酸メチル、ステアリン酸メチル、ウンデシン酸メチル、カプロン酸エチル、カプリル酸エチル、カプリン酸エチル、ラウリン酸エチル、ミリスチン酸エチル、パルミチン酸エチル、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノレン酸エチル、ステアリン酸エチル、ウンデシン酸エチル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ミリスチン酸ビニル、パルミチン酸ビニル、オレイン酸ビニル、リノール酸ビニル、リノレン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、ウンデシン酸ビニル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、オレンイ酸デシル、ジメチルオクタン酸、乳酸セチル、乳酸ミリスチル等が挙げられる。好ましくはラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、オレイン酸メチル、リノール酸メチル、リノレン酸メチル、ステアリン酸メチル、ウンデシレン酸メチル、より好ましくはオレイン酸メチル、リノール酸メチル、ウンデシレン酸メチルである。
トリアシルMELは、上述のようにMELを有機溶媒に溶解して反応させることにより生産することができる。有機溶媒としては、MELを可溶化できるものであれば限定されない。全部を可溶化できなくても一部を可溶化できるものであればよい。また、有機溶媒は複数の有機溶媒の混合物でもよい。具体的には、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、プロパノン、ブタノン、ペンタン−2−オン、1,2−エタンジオール、2,3−ブタンジオール、ジオキサン、アセトニトリル、2−メチル−ブタン−2−オール、第3級ブタノール、2−メチルプロパノール、4−ヒドロキシ−2−メチルペンタノン、テトラヒドロフラン、ヘキサン、DMF、DMSO、ピリジン、メチルエチルケトンなどを挙げることができる。好ましくはアセトン、テトラヒドロフラン、第3級ブタノール、アセトニトリル、ジオキサン、より好ましくはアセトンである。
加水分解酵素としては、リパーゼ、プロテアーゼ、エステラーゼが挙げられる。これらの中から選択される少なくとも1種を用いることが好ましく、複数の加水分解酵素を用いてもよい。好ましくはリパーゼ、エステラーゼ、より好ましくはリパーゼである。
具体的には、例えば、MEL生産微生物の培養液から精製したMELを有機溶媒(例えば、アセトン)に溶解し、これに市販のリパーゼ(例えば、ノボザイム435(ノボザイムズ社製)など)および植物油脂を添加する。
この製造方法の場合、反応温度は10〜100℃、好ましくは20〜50℃、より好ましくは25〜40℃で、1日〜7日間攪拌すればよい。また、反応液にモレキュラーシーブスを添加してもよい。この製造方法により、材料として添加したMELがほぼ定量的にトリアシル体となる。
トリアシルMELの精製は、上述のMELの精製に準じて行うことができる。
(飽和脂肪酸側鎖有するMELの製造方法)
飽和側鎖有するMELの製造は、上述のバイオサーファクタントの製造方法に準じて行うことができる。その際、原料とする油脂類としては、オリーブ油、飽和脂肪酸あるいはそのエステル体、流動パラフィン、テトラデカン等の炭化水素等の非水溶性基質の単独あるいは2種以上を添加することにより行う。
飽和側鎖有するMELの精製は、上述のMELの精製に準じて行うことができる。
飽和側鎖有するMELの製造は、上述のバイオサーファクタントの製造方法に準じて行うことができる。その際、原料とする油脂類としては、オリーブ油、飽和脂肪酸あるいはそのエステル体、流動パラフィン、テトラデカン等の炭化水素等の非水溶性基質の単独あるいは2種以上を添加することにより行う。
飽和側鎖有するMELの精製は、上述のMELの精製に準じて行うことができる。
(MML等のMALの製造方法)
MML等のエリスリトール以外のアルジトールを有するMALの製造は、上述のバイオサーファクタントの製造方法に準じて行うことができる。その際、原料としては、マンニトール、アラビトール、リビトール、ソルビトール等のアルジトールの単独あるいは2種以上を添加することにより行う。
MML等のエリスリトール以外のアルジトールを有するMALの精製は、上述のMELの精製に準じて行うことができる。
MML等のエリスリトール以外のアルジトールを有するMALの製造は、上述のバイオサーファクタントの製造方法に準じて行うことができる。その際、原料としては、マンニトール、アラビトール、リビトール、ソルビトール等のアルジトールの単独あるいは2種以上を添加することにより行う。
MML等のエリスリトール以外のアルジトールを有するMALの精製は、上述のMELの精製に準じて行うことができる。
(リポソームを得る方法)
バイオサーファクタントは、油溶性基剤、或いは油溶性成分に溶解して化粧料に配合してもよく、リポソームの形態で化粧料、特に化粧水、保湿液などの水系の化粧料に好ましく配合される。リポソームに配合されたバイオサーファクタントは、皮膚細胞と融合して吸収性が向上するために好ましい。リポソームの調整法としては公知の調製法のいずれを採用してもよく、特に限定されないが、例えばエタノール注入法、バンガム法を例示することができる。
バイオサーファクタントは、油溶性基剤、或いは油溶性成分に溶解して化粧料に配合してもよく、リポソームの形態で化粧料、特に化粧水、保湿液などの水系の化粧料に好ましく配合される。リポソームに配合されたバイオサーファクタントは、皮膚細胞と融合して吸収性が向上するために好ましい。リポソームの調整法としては公知の調製法のいずれを採用してもよく、特に限定されないが、例えばエタノール注入法、バンガム法を例示することができる。
例えば、エタノール注入法によるMEL−Bリポソーム溶液の調製は次の通りに行えばよい。すなわち、MEL−B10mgをエタノール0.5mlに溶解し、あらかじめ70℃前後に温めておいた蒸留水1mlを加え、軽く振り混ぜた後、残存しているエタノールをロータリーエバポレーターで留去する。これを水浴型超音波装置(W-220R、本多電子株式会社)を用い約5分間超音波処理した後、蒸留水でメスアップすればよい。
例えば、バンガム法によるMEL−Bリポソーム溶液の調製は次の通りに行えばよい。すなわち、MEL−B10mgをクロロホルム1mlに溶解し、ロータリーエバポレーターで溶媒を留去し薄膜を作成すればよい。そこに蒸留水1mlを加え水浴型超音波装置(W-220R、本多電子株式会社)を用い約5分間超音波処理すればよい。
(バイオサーファクタントを含有する化粧品組成物の製造方法)
化粧品組成物中のバイオサーファクタントの添加量は、バイオサーファクタントが難溶物質を安定化させる作用を損なわない範囲で添加すれば良く、通常0.001〜50質量%が好ましく、0.01〜25質量%がより好ましく、0.05〜15質量%がさらに好ましく0.01〜10質量%が特に好ましい。ここで、化粧品組成物に添加する前記バイオサーファクタントの使用形態は任意である。例えば、バイオサーファクタントを培養液からの抽出物のまま、あるいは精製した高純度品、もしくは水に懸濁し、あるいはエタノール等の有機溶媒に溶かした後使用してもよい。
化粧品組成物中のバイオサーファクタントの添加量は、バイオサーファクタントが難溶物質を安定化させる作用を損なわない範囲で添加すれば良く、通常0.001〜50質量%が好ましく、0.01〜25質量%がより好ましく、0.05〜15質量%がさらに好ましく0.01〜10質量%が特に好ましい。ここで、化粧品組成物に添加する前記バイオサーファクタントの使用形態は任意である。例えば、バイオサーファクタントを培養液からの抽出物のまま、あるいは精製した高純度品、もしくは水に懸濁し、あるいはエタノール等の有機溶媒に溶かした後使用してもよい。
セラミド類としては、公知のセラミド類を使用することができ、天然セラミド 、合成セラミド 、プソイドセラミド (合成擬似セラミド )のいずれも使用することができる。
セラミドにはその構造よりセラミド1〜7のタイプが存在し、本発明の皮膚外用剤においては、これらの何れもが使用できる。これらの中でより好ましいものとしては、セラミド2及び/又はセラミド3が例示でき、セラミド2が特に好ましい。
この様なセラミドには既に皮膚外用剤用の原料として市販されているものが存在し、本発明ではかかる市販品を購入して使用することができる。市販されている化粧料原料としてのセラミドとしては、例えば、コスモファーム社製の「Ceramide 1」(セラミド1)、「Ceramide 2」(セラミド2)、「Ceramide III」(セラミド3)、「Ceramide IIIA」(セラミド3)、「Ceramide IIIB」(セラミド3)、「Ceramide VI」(セラミド6)及び高砂香料工業株式会社製の「Ceramide TTI−001」(セラミド2)等が存する。かかる成分は、有効成分として働き、皮膚バリア機能を向上せしめ、皮膚保水性を上昇させる作用を有すると同時に、本発明の皮膚外用剤の剤形に於いては、ベシクルの安定性を向上させる作用を有する。
この様な作用を発現させるためには、皮膚外用剤全量に対して、下限値として、好ましくは、0.0005質量%、より好ましくは、0.001質量%であり、更に好ましくは0.05質量%である。上限値としては、好ましくは、15質量%、より好ましくは10質量%であり、更に好ましくは5質量%である。これは量が少なすぎると、皮膚バリア機能の向上、皮膚保水性の向上或いはベシクルの安定性向上を発現できない場合が存し、多すぎても、ベシクル中に収まりきれずに不溶物として析出が生じる場合が存するからである。又、観点を変えて、セラミドの皮膚外用剤への配合を考えると、セラミドは結晶性の高い物質であり、通常の乳化系においては、その配合の上限は、0.05質量%であると言われており、最も多くのセラミドを含有できるポリグリセリン脂肪酸エステルと多価アルコールの液晶乳化系でもその上限は0.3質量%であると言われている。
CoQ10とは、10個のイソプレン単位からなるイソプレノイド鎖を側鎖として有するベンゾキノン誘導体であり、広く自然界に分布する。動植物等においては、ミトコンドリア内で酸化的リン酸化の電子伝達系に関与する。
発明に使用されるCoQ10としては、生体、例えば、哺乳動物、中でもヒトが摂取可能なものであれば特に限定されるものではない。該CoQ10としては、例えば、一般的に用いられている工業的合成品、発酵法により得られる酵母抽出品等の菌体抽出品、イワシ、ブタ、ウシ、ニワトリ、ブロッコリー、ナス、ニンニク、キャベツ等の動植物からの抽出品等が挙げられ、それぞれ単独でもしくは2種以上を混合して使用することができる。好ましくは、製品イメージの点または製造効率の観点より発酵法により得られる酵母抽出品を使用する方がよい。なお、自然界には1〜12個のイソプレン単位からなるイソプレノイド鎖を側鎖として有するもの(CoQ1〜12)が存在するため、本発明のCoQ10組成物には、本発明の所望効果の発現が阻害されない限り、それらのイソプレノイド鎖の長さの異なる類縁体が一部含まれていてもよい。
コエンザイムQ10は細胞の活性化作用や抗酸化作用などから抗老化剤としてサプリメントに広く利用されている。
この様な作用を発現させるためには、皮膚外用剤全量に対してCoQ10の含有量が、好ましくは、0.0005質量%〜15質量%、より好ましくは、0.001質量%〜10質量%、更に好ましくは0.05質量%〜5質量%である。
カロテノイド類は、天然に存在する黄色から赤のテルペノイド類の色素で、植物類、藻類、及びバクテリアに見つけることができる。カロテノイド類としては、炭化水素類(カロチン類)及びそれらの酸化アルコール誘導体類(キサントフィル類)が挙げられる。それらとして、アクチニオエリスロール、アスタキサンチン、ビキシン、カンタキサンチン、カプサンチン、カプソルビン、β−8´−アポ−カロテナール(アポカロテナール)、β−12´−アポ´−カロテナール、α−カロチン、β−カロチン、”カロチン”(α−及びβ−カロチン類の混合物)、γ−カロチン、β−クリプトキサンチン、ルテイン、リコピン、ビオレリトリン、ゼアキサンチン、及びそれらのうちヒドロキシル又はカルボキシルを含有するもののエステル類が挙げられる。カロテノイド類の多くは、シス及びトランス異性体の形で天然に存在するが、合成物はしばしばラセミ混合物である。カロチン類は一般に植物素材から抽出する。例えば、マリーゴールドの花弁から抽出するルテインは家禽の餌の原料として広く使用され、家禽の皮フ及び脂肪並びに家禽が産む卵に色を付ける。カロチン類の多くはまた合成によっても製造する。市販のβ−カロチンの多くは合成により製造している。
カロテノイド類として好適なものとしては、アクチニオエリスロール、アスタキサンチン、ビキシン、カンタキサンチン、カプサンチン、β−8´−アポ−カロテナール(アポカロテナール)、β−12´−アポ´−カロテナール、α−カロチン、β−カロチン、”カロチン”(α−及びβ−カロチンの混合物)、γ−カロチン、β−クリプトキサンチン、ルテイン(キサントフィル)、リコピン、ビオレリトリン、ゼアキサンチン、及びそれらのうちヒドロキシル−又はカルボキシル−を含有するもののエステル類が挙げられる。
その中でも特に、アスタキサンチン は、酸化防止効果、抗炎症効果、皮膚老化防止効果、美白効果を有することから、従来より、食品、化粧 品、医薬品の原材料及びそれらの加工品等への添加が要望・検討・実施されている。
その中でも特に、アスタキサンチン は、酸化防止効果、抗炎症効果、皮膚老化防止効果、美白効果を有することから、従来より、食品、化粧 品、医薬品の原材料及びそれらの加工品等への添加が要望・検討・実施されている。
また、アスタキサンチン類(アスタキサンチン およびそのエステル等も含む)は、自然界では動植物界に広く分布しており、主として養殖魚や養鶏の色揚げ剤として使用されている。また、アスタキサンチン は、酸化防止効果、抗炎症効果(特許文献1)、皮膚老化防止効果(特許文献2)、美白効果(非特許文献1)を有することが知られている。こられの効果を有することから、アスタキサンチン は、従来より、食品、化粧 品、医薬品の原材料及びそれらの加工品等への添加が検討・実施されている。
また、アスタキサンチン は、先にも述べた通り、自然界では動植物界に広く分布しており、それらから抽出した天然抽出物として得られるが、その化学構造も既に知られていることから、有機化学合成によっても得られている。
また、アスタキサンチン は、先にも述べた通り、自然界では動植物界に広く分布しており、それらから抽出した天然抽出物として得られるが、その化学構造も既に知られていることから、有機化学合成によっても得られている。
本発明のアスタキサンチン等のカロテノイドを含む化粧品組成物におけるカロテノイドの含有量は、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.5〜5質量%、更に好ましくは0.2〜2質量%である。
(バイオサーファクタントを含有する化粧品組成物の利用方法)
バイオサーファクタントを含有する化粧品組成物の形態は特に制限されない。したがって、固体、液体、ペースト、ゼリー、粉末などのいずれの状態をとるものであってもよい。このような状態を形成するために、例えばゲル化剤を用いて固化したり、液体を用いて分散状態にしたりすることができる。また、溶媒を添加して溶液にしたり、噴霧乾燥して粉末状にしたりすることもできる。
バイオサーファクタントを含有する化粧品組成物の形態は特に制限されない。したがって、固体、液体、ペースト、ゼリー、粉末などのいずれの状態をとるものであってもよい。このような状態を形成するために、例えばゲル化剤を用いて固化したり、液体を用いて分散状態にしたりすることができる。また、溶媒を添加して溶液にしたり、噴霧乾燥して粉末状にしたりすることもできる。
本発明のバイオサーファクタントを含有する化粧品組成物は、優れた保湿効果と肌荒れ防止効果等を有しており、皮膚表面に適度な潤いを与え平滑性を保つこと、及びベシクル形成・液晶形性能が確認されている。すなわち、本発明のバイオサーファクタントを含有する化粧品組成物は、皮膚の水分を長時間にわたって保持することができること。安定で自由度の高いセラミド、CoQ10及びカロテノイド類等の難溶性物質含有皮膚外用製剤などを提供することにある。したがって、本発明のバイオサーファクタントを含有する化粧品組成物は、肌荒れ改善、角質改善または肌の保護が必要とされる場合に極めて効果的に使用することができる。
例えば、本発明のバイオサーファクタントを含有する化粧品組成物は化粧品として使用することができる。例えば、化粧石鹸、シャンプー、洗顔料、リンス、アイクリーム、アイシャドウ、クリーム・乳液、化粧水、香水、おしろい、化粧油、頭髪用化粧品、染毛料、練香水、パウダー、パック、クレンジングクリーム、ひげそり用クリーム、ひげそり用ローション、日焼けオイル、日焼け止めオイル、日焼けローション、日焼け止めローション、日焼けクリーム、日焼け止めクリーム、ファンデーション、粉末香水、ほお紅、マスカラ、眉墨、爪クリーム、美爪エナメル、美爪エナメル除去液、洗毛料、浴用化粧品、口紅、リップクリーム、アイライナー、歯磨き、デオドラント剤、オーデコロン、養毛剤および育毛剤などとして使用することができる。また、本発明のバイオサーファクタントを含有する化粧品組成物は、軟膏剤や湿布剤などとして使用することもできる。
本発明のバイオサーファクタントを含有する化粧品組成物には、使用目的に応じてバイオサーファクタント、美白剤、抗老化剤、保湿剤、紫外線吸収剤、抗菌剤等のさまざまな成分をさらに添加させておくことができる。
(美白剤)
美白剤は、メラニン生成抑制剤および/またはチロシナーゼ活性阻害剤であってもよい。
美白剤は、メラニン生成抑制剤および/またはチロシナーゼ活性阻害剤であってもよい。
例えば、美白剤として、L−アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン及びその誘導体、ルシノール、エデト酸及びその誘導体、並びに胎盤抽出物、t-AMCHA、アセロラエキス、エイジツエキス、エラグ酸またはその誘導体、火辣エキス、カミツレエキス,カミツレ花エキス・(尿素)、キウイエキス、グルタチオン、トコトリエノール、フェルラ酸、ラズベリーケトン、ルシノール、ウワウルシエキス、ジパルミチン酸ピリドキシン、イオウ、コウジ酸またはその誘導体、グルコサミンまたはその誘導体、ヒドロキシケイヒ酸またはその誘導体、グルタチオン、アルニカエキス、オウゴンエキス、ソウハクヒエキス、サイコエキス、ボウフウエキス、マンネンタケ菌糸体培養物またはその抽出物、シナノキエキス、モモ葉エキス、エイジツエキス、クジンエキス、ジユエキス、トウキエキス、ヨクイニンエキス、カキ葉エキス、ダイオウエキス、ボタンピエキス、ハマメリスエキス、マロニエエキス、オトギリソウエキス、油溶性カンゾウエキス等が例示される。
これらの美白剤は、1種を単独で、若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
(抗老化剤)
抗老化剤は、抗炎症剤および/または抗酸化剤であってもよい。
抗老化剤は、抗炎症剤および/または抗酸化剤であってもよい。
例えば、抗老化剤として抗炎症剤と抗酸化剤が用いられ、抗炎症剤としては、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びその塩、イソプロピルアミノカプロン酸及びその塩、アラントイン、塩化リゾチーム、グアイアズレン、サリチル酸メチル、γ−オリザノール、抗酸化剤としては、αカロチン、βカロチン、γカロチン、リコピン、クリプトキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン、イソゼアキサンチン、ロドキサンチン、カプサンチン、クロセチン等のカロチノイド;1,4−ジアザシクロオクタン、2,5−ジメチルフラン、2−メチルフラン、2,5−ジフェニルフラン、1,3−ジフェニルイソベンゾフラン、αトコフェロール、βトコフェロール、γトコフェロール、dトコフェロール、ヒスチジン、トリプトファン、メチオニン、アラニン又はそのアルキルエステル;ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸、タンニン酸、エピカテキン、エピカロカテキン、エピカテキンガレート、エピカロカテキンガレート等のタンニン類、ルチン等のフラボノイド、その他没食子酸プロピル、アスタキサンチン、カロチン、トコフエロール、アスコルビン酸、エデト酸四ナトリウム、エリソルビン酸、酢酸トコフェロール、酢酸レチノール、ジビチルヒドロキシトルエン、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、メチルシラノールジオレイルトコフェロール・無水ケイ酸混合物、ニコチン酸ベンジル、感光素401号、アスパラギン酸、アデノシン三リン酸2Na 、アミノ酪酸、ウイキョウエキス、オランダカラシエキス、カフェイン、クロレラエキス、サフランエキス、ショウキョウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、葉酸、レチノール、パルミチン酸レチノール、イノシトール、ウコンエキス、オリザノール、カロチン、カロットエキス、コムギ胚牙エキス、センキュウエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキ根エキス、ドダミエキス、トコフエロール、ニコチン酸トコフエロール、ボタンエキス、エルゴカルシフェロール、ジカプリル酸ピリドキシン、バチルアルコール、ステアリン酸グリチルレチニル、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、塩酸ジフェンヒドラミン、塩化リゾチーム、アミノカプロン酸、レイシエキス、ヨクイニン、メリロートエキス、ボタンエキス、トウキエキス、トウキ根エキス、センキュウエキス、ゲンノショコエキス、アラントイン、アルニカエキス、アルニカ花エキス、オウゴンエキス、オウレンエキス、オドリコソウエキス、ガマ穂エキス、カミツレエキス、カラミン、カワラヨモギエキス、甘草エキス、グアイアズレン、クチナシエキス、クマザサエキス、グリチルリチン酸2K、グリチルレチン酸ステアリル、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、コンフリーエキス、コンフリー葉エキス、酢酸トコフエロール、サリチル酸メチル、酸化亜鉛、シコンエキス,ムラサキ根エキス、シソエキス、シソ葉エキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、スイカズラエキス、セージエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、トウキンセンカエキス、ピリドキシンHCl、ビワ葉エキス、フユボダイジュエキス、モモ葉・果実エキス、ヤグルマギクエキス、ユキノシタエキス、ヨモギエキス、レタスエキス、ローマカミツレエキス、ワレモコウエキス及びカカロール、ポリアミン等が例示される。
これらの抗老化剤は、1種を単独で、若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
(保湿剤)
保湿剤としては、親水性保湿剤および/または親油性保湿剤であればよく、親水性保湿剤として、アミノ酸,ペプチド,蛋白質,高級アルコール及びこれらの誘導体,親油性保湿剤として、リン脂質 ,糖 脂質 ,ステロイド類を用いてもよい。
保湿剤としては、親水性保湿剤および/または親油性保湿剤であればよく、親水性保湿剤として、アミノ酸,ペプチド,蛋白質,高級アルコール及びこれらの誘導体,親油性保湿剤として、リン脂質 ,糖 脂質 ,ステロイド類を用いてもよい。
保湿剤として、ピリドンカルボン酸ナトリウム、グリコール、グリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、ショ糖、フラクトース、キシリトール、ソルビトール、マルトトリオース、スレイトール、エリスリトール、デンプン分解糖還元アルコール、ソルビトール、多価アルコール類としては、エチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、その他セリン、グリシン、スレオニン、アラニン、コラーゲン、加水分解コラーゲン、ヒドロネクチン、フィブロネクチン、ケラチン、エラスチン、ローヤルゼリー、コンドロイチン硫酸ヘパリン、グリセロリン脂質、グリセロ糖脂質、スフィンゴリン脂質、スフィンゴ糖脂質、リノール酸またはそのエステル類、エイコサペンタエン酸またはそのエステル類、ペクチン、ビフィズス菌発酵物、乳酸発酵物、酵母抽出物、レイシ菌糸体培養物またはその抽出物、小麦胚芽油、アボガド油、米胚芽油、ホホバ油、ダイズリン脂質、γ−オリザノール、ビロウドアオイエキス、ヨクイニンエキス、ジオウエキス、タイソウエキス、カイソウエキス、キダチアロエエキス、ゴボウエキス、マンネンロウエキス、アルニカエキス、小麦フスマ、ピロリドンカルボン酸、トマトエキス、ツバキ油、大豆リン脂質、ヒアルロン酸、トレオニン、グリコール酸アンモニウム、アルギン酸メチルシラノール、ヨクイニン、トウキエキス、トウキ根エキス、ダイズエキス、アスパラガスエキス、DNA−Na、PCA−Na、RNA-Na、アシタバエキス、アスパラギン酸、アマチヤエキス、アラニン、アルギニン、アルギン酸Na、アルテアエキス、アロエベラエキスー、オイスタエキス、オオムギバクガエキス、カキ葉、加水分解ケラチン、加水分解コラーゲン、加水分解コンキオリン、加水分解卵殻膜、加水分解卵白、加水分解シルク、加水分解ダイズタンパク、褐藻エキス、カリンエキス、キイチゴエキス、キシリトール、キトサン、キュウリエキス、キュウリ果実エキス、グアバ菓エキス、クインスシードエキス、グリシン、グリセリン、グルコース、グレープフルーツエキス、グレープフルーツ果実エキス、クレマティスエキス、ゴボウエキス、コメ発酵液、コンドロイチン硫酸Na、魚コラ一ゲノ、サンザシエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、グリセリン、シスチン、システイン、スギナエキス、ゼニアオイエキス、セリン、ソルビトール、ダイズタンパク、トマトエキス、乳酸Na、乳酸桿菌、ダイズ醗酵エキス、尿素仰/ノバラエキス・アーモンド浬、コーン油、ハチミツ、ヒアルロン酸Na、フクノエキス、ベタイン、ヘチマエキス、マルチトール、マルトース、マンニトール、ユリエキス、ラクトフェリン、リシン、リンゴエキス、レンゲソウエキス、ローヤルゼリー、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール1000、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソブチル、ヘキシルデカノール、乳酸ミリスチル、ラノリン脂肪酸、トリカプリルグリセリル、オレイルアルコール、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、還元ラノリン、オクチルドデカノール、アーモンド油、アボカド油、オリーブ油、オレイン酸、オレンジラフイー油、カカオ脂、カロットエキス、ゴマ油、サザンカ油、サフラワー油、ジヒドロコレステロール、スクワラン、ステアリン酸コレステリル、セラミド2、月見草油、ヒマシ油、ヒマワリ油、セフニド3、ヒマワリ種子油ハイブリッドヒマワリ油、フィトスフィンゴシン、ブドウ種子油、ホホバ油、ホホバ種子油、ミネラルオイル、ミンク油、マカデミアナッツ油、メドウフォーム油、ユーリ油、ユーカリ葉油、ラノリン、リノール酸、ローズヒップ油、ワセリン及びポリグルタミン酸等が例示される。
これらの保湿剤は、1種を単独で、若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
(紫外線吸収剤)
紫外線吸収剤 としては、安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤 、サリチル酸系紫外線吸収剤 、ケイ皮酸系紫外線吸収剤 、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤などを使用しても良い。
紫外線吸収剤 としては、安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤 、サリチル酸系紫外線吸収剤 、ケイ皮酸系紫外線吸収剤 、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤などを使用しても良い。
例えば紫外線吸収剤 として、紫外線吸収剤が安息香酸アミル、パラアミノ安息香酸オクチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸フェニル、サリチル酸オクチル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ブチルフェニル、サリチル酸ホモメンチル、ケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸2−エトキシエチル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、ジイソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸およびその塩、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルフォン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−tert−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、2、4、6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1、3、5−トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、パラジメチルアミノ安息香酸2-エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸エチル、トプチルメトキシジペンゾイルメタン、オキシベンゾン-1、グアイアズレンスルホン酸エチル、酸化亜鉛、シノキサート、アントラニル酸系紫外線吸収剤 としては、例えば、ホモメンチル−N− アセチルアントラニレートなどが例示される。
これらの紫外線吸収剤は、1種を単独で、若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
(抗菌剤)
抗菌剤が、有機系抗菌剤および/または無機系抗菌剤であってもよい。
抗菌剤が、有機系抗菌剤および/または無機系抗菌剤であってもよい。
例えば抗菌剤として、オウバク抽出液、ハロカルバン、クロロフェネシン、塩化リゾチーム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、イソプロピルメチルフェノール、チモール、ヘキサクロロフェン、ベルベリン、チオキソロン、サリチル酸およびそれらの誘導体、安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、塩化ベンザルコニウム、フェノキシエタノール、イソプロピルメチルフェノール、石炭酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ヘキサクロロフェン、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、チアントール、ヒノキチオール、トリクロサン、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、クロルヘキシジングルコン酸塩、フェノキシエタノール、レゾルシン、アズレン、サリチル酸、ジンクピリチオン、モノニトログアヤコールナトリウム、ウイキョウエキス、サンショウエキス、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム及びウンデシレン酸誘導体などが例示される。
これらの抗菌剤は、1種を単独で、若しくは2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明のバイオサーファクタントを含有する化粧品組成物には、使用目的に応じてバイオサーファクタント、美白剤、抗老化剤、保湿剤、紫外線吸収剤、抗菌剤以外のさまざまな成分をさらに添加させておくことができる。
例えば、バイオサーファクタントを含有する化粧品組成物においてバイオサーファクタントは疎水性が高いため、非イオン性の界面活性剤や低級アルコール、多価アルコール、あるいはオリーブ油、スクワラン、脂肪酸などの天然油脂に溶解して用いてもよい。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
POE系の親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等);POE−グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等);POE−脂肪酸エステル類(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE−アルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POP−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE−アルキルアミン;POE−脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
油類としては、アボカド油、オリーブ油、ゴマ油、ツバキ油、月見草油、タートル油、マカデミアンナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、ナタネ油、卵黄油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、キリ油、ホホバ油、カカオ脂、ヤシ油、馬油、パーム油、パーム核油、牛脂、羊脂、豚脂、ラノリン、鯨ロウ、ミツロウ、カルナウバロウ、モクロウ、キャンデリラロウ、スクワラン等の動植物油およびその硬化油。流動パラフィン、ワセリン等の鉱物油、トリパルミチン酸グリセリン等の合成トリグリセリンがある。
高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、ウンデシン酸、トール酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などがある。高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール、ホホバアルコール、ラノリンアルコール、バチルアルコール、2−デシルテトラテセシノール、コレステロール、フィトステロール、イソステアリルアルコール等がある。合成エステルとしては、例えば、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、オレンイ酸デシル、ジメチルオクタン酸、乳酸セチル、乳酸ミリスチル等がある。シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルシクロポリシロキサン等の環状ポリシロキサン、シリコーン樹脂等の三次元網目構造のもの等がある。
上述のように、本発明に係るバイオサーファクタントと難溶性物質を含有することを特徴とする化粧品組成物は、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品に配合して実施することが好ましい。
本発明に係るバイオサーファクタントと難溶性物質を含有することを特徴とする化粧品組成物を、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品の形態で実施する場合、剤形は限定されず、アンプル、カプセル、粉末、顆粒、丸剤、錠剤、固形剤、液剤、ゲル、気泡、乳液、クリーム、軟膏、シート、ムース、浴用剤など多様なものとすることができる。
具体的には、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品としては、例えば内用・外用薬用製剤、化粧水、乳液、クリーム、軟膏、ローション、オイル、パックなどの基礎化粧料、洗顔料や皮膚洗浄料、シャンプー、リンス、ヘアートリートメント、ヘアクリーム、ポマード、ヘアスプレー、整髪料、パーマ剤、ヘアートニック、染毛料、育毛・養毛料などの頭髪化粧料、ファンデーション、白粉、おしろい、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、眉墨、まつ毛などのメークアップ化粧料、美爪料などの仕上げ用化粧料、香水類、浴用剤、その他、歯磨き類、口中清涼剤・含嗽剤、液臭・防臭防止剤、衛生用品、衛生綿類、ウエットティシュなどが挙げられる。より具体的には、化粧石鹸、シャンプー、洗顔料、リンス、アイクリーム、アイシャドウ、クリーム・乳液、化粧水、香水、おしろい、化粧油、頭髪用化粧品、染毛料、練香水、パウダー、パック、クレンジングクリーム、ひげそり用クリーム、髭そり用ローション、日焼けオイル、日焼け止めオイル、日焼けローション、日焼け止めローション、日焼けクリーム、日焼け止めクリーム、ファンデーション、粉末香水、ほお紅、マスカラ、眉墨、爪クリーム、美爪エナメル、美爪エナメル除去液、洗毛料、浴用化粧品、口紅、リップクリーム、アイライナー、歯磨き、デオドラント剤、オーデコロン、養毛剤および育毛剤などとして使用することができる。また、本発明のバイオサーファクタントを含有する化粧品組成物は、軟膏剤や湿布剤などとして使用することもできる。
本発明に係るバイオサーファクタントと難溶性物質を含有することを特徴とする化粧品組成物はヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が期待できる限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
本発明に係るバイオサーファクタントと難溶性物質を含有することを特徴とする化粧品組成物は、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲内で、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品に使用される成分や添加剤を併用して配合することができる。
例えば、ロウ類としては、ミツロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウなどが挙げられる。
例えば、鉱物油としては、流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス、ポリエチレン末、スクワレン、スクワラン、プリスタンなどが挙げられる。
例えば、脂肪酸類としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール油、
ラノリン脂肪酸などの天然脂肪酸、イソノナン酸、カプロン酸、2−エチルブタン酸、イソペンタン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソペンタン酸などの合成脂肪酸が挙げられる。
ラノリン脂肪酸などの天然脂肪酸、イソノナン酸、カプロン酸、2−エチルブタン酸、イソペンタン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソペンタン酸などの合成脂肪酸が挙げられる。
例えば、アルコール類としては、エタノール、イソピロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロールなどの天然アルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノールなどの合成アルコール、酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、バチルアルコール、ペンタエリトリトール、ソルビトール、マンニトール、ブドウ糖、ショ糖などの多価アルコール類などが挙げられる。
例えば、エステル類としては、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコールなどが挙げられる。
例えば、金属セッケンとしては、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛などが挙げられる。
例えば、ガム質および水溶性高分子化合物としては、アラビアゴム、ベンゾインゴム、ダンマルゴム、グアヤク脂、アイルランド苔、カラヤゴム、トラガントゴム、キャロブゴム、クインシード、寒天、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、カラギーナン、カルボキシアルキルキチン、キトサン、ヒドロキシアルキルキチン、低分子キトサン、キトサン塩、硫酸化キチン、リン酸化キチン、アルギン酸およびその塩、ヒアルロン酸およびその塩、コンドロイチン硫酸、ヘパリン、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシエチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタアクリレート、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイド等のポリアルキレンオキサイドまたはその架橋重合物、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミンなどが挙げられる。
例えば、界面活性剤としては、アニオン界面活性剤(カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩)、カチオン界面活性剤(アミン塩、四級アンモニウム塩)、両性界面活性剤(カルボン酸型両性界面活性剤、硫酸エステル型両性界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤)、非イオン界面活性剤(エーテル型非イオン界面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非イオン界面活性剤、ブロックポリマー型非イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤)、その他の界面活性剤(天然界面活性剤、タンパク質加水分解物の誘導体、高分子界面活性剤、チタン・ケイ素を含む界面活性剤、フッ化炭素系界面活性剤などが挙げられる。
例えば、ビタミン類としては、ビタミンA群ではレチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、ビタミンB群では、チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、コリン、イノシトール類、ビタミンC群では、アスコルビン酸およびその誘導体、ビタミンD群では、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ジヒドロタキステロール、ビタミンE群では、トコフェロールおよびその誘導体、ユビキノン類、ビタミンK群では、フィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)、メナジオン(ビタミンK3)、メナジオール(ビタミンK4)などが挙げられる。
例えば、アミノ酸としては、バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジンなどや、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、あるいはピロリドンカルボン酸の如きアミノ酸誘導体などが挙げられる。
例えば、動物あるいは植物、生薬の抽出物やエキスとしては、アセンヤク(阿仙薬)、アシタバ、アセロラ、アルテア、アルニカ、アボカド、アマチャ(甘茶)、アロエ、アロエベラ、イラクサ、イチョウ(銀杏葉、銀杏)、ウイキョウ(茴香)、ウコン(鬱金)、ウスバサイシン(細辛)、ウメ(烏梅)、ウラジロガシ、ウワウルシ、ノイバラ(営実)、ヒキオコシ(延命草)、オウギ(黄耆)、コガネバナ(オウゴン)、ヤマザクラ(桜皮)、キハダ(黄柏)、オウレン(黄連)、オタネニンジン(人参)、オトギリソウ(弟切草)、オドリコソウ、オランダガラシ、オレンジ、イトヒメハギ(遠志)、ウツボグサ(夏枯草)、ツルドクダミ(何首烏)、エンジュ(槐花)、ヨモギ(ガイ葉)、ガジュツ(莪朮)、クズ(葛根)、カノコソウ(吉草根)、カミツレ、キカラスウリ(瓜呂根)、カワラヨモギ(茵チン蒿)、カンゾウ(甘草)、フキタンポポ(款冬花、款冬葉)、キイチゴ、キウイ果実、キキョウ(桔梗)、キク(菊花)、キササゲ(梓実)、ミカン属植物果実(枳実)、タチバナ(橘皮)、キュウリ、ウドまたはシシウド(羌活、独活)、アンズ(杏仁)、クコ(地骨皮、枸杞子、枸杞葉)、クララ(苦参)、クスノキ、クマザサ、グレープフルーツ果実、ニッケイ(桂皮)、ケイガイ(ケイガイ)、エビスグサ(決明子)、マルバアサガオまたはアサガオ(ケン牛子)、ベニバナ(紅花)、ゴバイシ(五倍子)、コンフリー、コパイバ、クチナシ(山梔子)、ゲンチアナ、ホオノキ(厚朴)、ヒナタイノコズチ(牛膝)、ゴシュユ(呉茱萸)、ゴボウ、チョウセンゴミシ(五味子)、米、米ぬか、コムギ、ミシマサイコ(柴胡)、サフラン、サボンソウ、サンザシ(山ザ子)、サンショウ(山椒)、サルビア、サンシチニンジン(三七人参)、シイタケ(椎茸)、ジオウ(地黄)、シクンシ(使君子)、ムラサキ(紫根)、シソ(紫蘇葉、紫蘇子)、カキ(柿蒂)、シャクヤク(芍薬)、オオバコ(車前子、車前草)、ショウガ(生姜)、ショウブ(菖蒲)、トウネズミモチ(女貞子)、シモツケソウ、シラカバ、スイカズラ(金銀花、忍冬)、セイヨウキヅタ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウニワトコ、アズキ(赤小豆)、ニワトコ(接骨木)、ゼニアオイ、センキュウ(川キュウ)、センブリ(当薬)、クワ(桑白皮、桑葉)、ナツメ(大棗)、ダイズ、タラノキ、チクセツニンジン(竹節人参)、ハナスゲ(知母)、ワレモコウ(地楡)、ドクダミ(十薬)、フユムシナツクサタケ(冬虫夏草)、トウガラシ、ホオズキ(登呂根)、タチジャコウソウ、リョクチャ(緑茶)、コウチャ(紅茶)、チョウジ(丁子)、ウンシュウミカン(陳皮)、ツバキ、ツボクサ、トウガラシ(番椒)、トウキ(当帰)、トウキンセンカ、ダイダイ(橙皮)、ワレモコウ(地楡)、トウモロコシ(南蛮毛)、トチュウ(杜仲、杜仲葉)、トマト、ナンテン(南天実)、ニンニク(大サン)、オオムギ(麦芽)、ハクセン(白蘚皮)、ジャノヒゲ(麦門冬)、パセリ、バタタ、ハッカ(薄荷)、ハマメリス、バラ、ビワ葉(枇杷葉)、マツホド(茯リョウ)、ブドウまたはその葉、ヘチマ、ボダイジュ、ボタン(牡丹皮)、ホップ、マイカイ(マイ瑰花)、松葉、マロニエ、マンネンロウ、ムクロジ、メリッサ、メリロート、ボケ(木瓜)、モヤシ、モモ(桃仁、桃葉)、ヒオウギ(射干)、ビンロウジュ(檳ロウ子)、メハジキ(益母草)、ヤグルマギク、ユキノシタ(虎耳草)、ヤマモモ(楊梅皮)、ヤシャブシ(矢車)、ハトムギ(ヨクイニン)、モウコヨモギ、ヤマヨモギ、ラベンダー、リンゴ果実、マンネンタケ(霊芝)、レモン果実、レンギョウ(連翹)、レンゲソウ、ゲンノショウコ(老鸛草)、ハシリドコロ(ロート根)、鶏トサカ、牛・人の胎盤抽出物、豚・牛の胃、十二指腸、或いは腸の抽出物若しくはその分解物、水溶性コラーゲン、水溶性コラーゲン誘導体、コラーゲン加水分解物、エラスチン、エラスチン加水分解物、水溶性エラスチン誘導体、シルク蛋白、シルク蛋白分解物、牛血球蛋白分解物などが挙げられる。
例えば、微生物培養代謝物としては、酵母エキス、亜鉛含有酵母エキス、ゲルマニウム含有酵母エキス、セレン含有酵母エキス、マグネシウム含有酵母エキス、米醗酵エキス、ユーグレナ抽出物、脱脂粉乳の乳酸発酵物などが挙げられる。
例えば、α−ヒドロキシ酸としては、グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などが挙げられる。
例えば、無機顔料としては、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミンなどが挙げられる。
例えば、収斂剤としては、乳酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸、アラントイン、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、カラミン、p−フェノールスルホン酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、レソルシン、塩化第二鉄、タンニン酸などが挙げられる。
例えば、殺菌・消毒薬としては、アクリノール、イオウ、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化メチルロザニリン、クレゾール、グルコン酸カルシウム、グルコン酸クロルヘキシジン、スルファミン、マーキュロクロム、ラクトフェリンまたはその加水分解物などが挙げられる。
例えば、頭髪用剤としては、二硫化セレン、臭化アルキルイソキノリニウム液、ジンクピリチオン、ビフェナミン、チアントール、カスタリチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、塩酸キニーネ、強アンモニア水、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、チオグリコール酸などが挙げられる。
例えば、香料としては、ジャコウ、シベット、カストリウム、アンバーグリスなどの天然動物性香料、アニス精油、アンゲリカ精油、イラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カナンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、黒文字精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、コリアンデル精油、シソ精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、大茴香精油、チュベローズ精油、丁字精油、橙花精油、冬緑精油、トルーバルサム精油、バチュリー精油、バラ精油、パルマローザ精油、檜精油、ヒバ精油、白檀精油、プチグレン精油、ベイ精油、ベチバ精油、ベルガモット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、芳樟精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、リナロエ精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー精油、和種ハッカ精油などの植物性香料、その他合成香料などが挙げられる。
例えば、色素・着色剤としては、赤キャベツ色素、赤米色素、アカネ色素、アナトー色素、イカスミ色素、ウコン色素、エンジュ色素、オキアミ色素、柿色素、カラメル、金、銀、クチナシ色素、コーン色素、タマネギ色素、タマリンド色素、スピルリナ色素、ソバ全草色素、チェリー色素、海苔色素、ハイビスカス色素、ブドウ果汁色素、マリーゴールド色素、紫イモ色素、紫ヤマイモ色素、ラック色素、ルチンなどが挙げられる。
例えば、甘味料としては、砂糖、甘茶、果糖、アラビノース、ガラクトース、キシロース、マンノース、麦芽糖、蜂蜜、ブドウ糖、ミラクリン、モネリンなどが挙げられる。
例えば、栄養強化剤としては、貝殻焼成カルシウム、シアノコラバミン、酵母、小麦胚芽、大豆胚芽、卵黄粉末、ヘミセルロース、ヘム鉄などが挙げられる。
その他、ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、キレート剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化剤、動・植物性蛋白質およびその分解物、動・植物性多糖類およびその分解物、動・植物性糖蛋白質およびその分解物、血流促進剤、消炎剤・抗アレルギー剤、細胞賦活剤、角質溶解剤、創傷治療剤、増泡剤、増粘剤、口腔用剤、消臭・脱臭剤、苦味料、調味料、酵素などが挙げられる。
本発明のバイオサーファクタントを含有する化粧品組成物は、セラミド、コエンザイムQ10及びカロテノイド類などの難溶性物質を安定に可溶化することができる。使用量は、セラミド、コエンザイムQ10及びカロテノイド類などの効果を十分に奏する範囲内で決定する。
なお、発明を実施するための最良の形態の項においてなした具体的な実施態様および以下の実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、当業者は、本発明の精神および添付の特許請求の範囲内で変更して実施することができる。
以下の実施例により、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらに何ら限定されるものではない。
実施例1 MEL−AおよびトリアシルMEL−Aの製造
種菌培養はP.antarcticaNBRC 10736を種培地(20ml/500ml坂口フラスコ×4本)に植菌して実施した。30℃にて一晩培養した。得られた培養液を種菌とした。種培地組成は4% Glucose、0.3% NaNO3、0.02% MgSO4・7H2O、0.02% KH2PO4、0.1% yeast extractであった。培養は上記種菌75mlを生産培地1.5L(5L-jar)に植菌し、30℃、300rpm(攪拌回転)、0.5L/min(Air)の条件で5L-jarを用いて培養した。生産培地組成は、3% ダイズ油、0.02% MgSO4・7H2O、0.02% KH2PO4、0.1% yeast extractであった。培養液250mlを遠心(6500rpm、30min)し、上清を取り除き、沈殿(菌体)を回収した。沈殿に、50mlの酢酸エチルを加え、十分攪拌後、遠心(8500rpm、30min)し、沈殿と上清に分け、上清をエバポーレーターで濃縮した。シリカゲルを用いて、クロロホルム:アセトンを100:0 300ml、90:10 150ml、50:50 600ml、30:70 200ml、0:100 200mlで溶出し、MEL−AおよびトリアシルMEL−A画分を得た。
種菌培養はP.antarcticaNBRC 10736を種培地(20ml/500ml坂口フラスコ×4本)に植菌して実施した。30℃にて一晩培養した。得られた培養液を種菌とした。種培地組成は4% Glucose、0.3% NaNO3、0.02% MgSO4・7H2O、0.02% KH2PO4、0.1% yeast extractであった。培養は上記種菌75mlを生産培地1.5L(5L-jar)に植菌し、30℃、300rpm(攪拌回転)、0.5L/min(Air)の条件で5L-jarを用いて培養した。生産培地組成は、3% ダイズ油、0.02% MgSO4・7H2O、0.02% KH2PO4、0.1% yeast extractであった。培養液250mlを遠心(6500rpm、30min)し、上清を取り除き、沈殿(菌体)を回収した。沈殿に、50mlの酢酸エチルを加え、十分攪拌後、遠心(8500rpm、30min)し、沈殿と上清に分け、上清をエバポーレーターで濃縮した。シリカゲルを用いて、クロロホルム:アセトンを100:0 300ml、90:10 150ml、50:50 600ml、30:70 200ml、0:100 200mlで溶出し、MEL−AおよびトリアシルMEL−A画分を得た。
実施例2 MEL−BおよびトリアシルMEL−Bの製造
0.2mlのP.tsukubaensis NBRC1940を20mlの種培地/500ml容坂口フラスコに植菌し、26℃、180rpm、1晩培養させ、種菌とした。種培地組成は4% Glucose、0.3% NaNO3、0.02% MgSO4・7H2O、0.02% KH2PO4、0.1% yeast extract であった。20mlの種菌を2Lの生産培地/5L Jarに植菌し、26℃ 300rpm(1/4VVM、0.5L air /min)で8日間培養した。培養液を7,900rpm 60min 4℃で遠心し、菌体(MEL-Bを含む)と上清に分離した。菌体画分にそれぞれ80mlの酢酸エチルを加え、菌体が十分懸濁するように上下に攪拌した後、7,900rpm 30min 4℃で遠心した。得られた上清に等量の飽和食塩水を加え攪拌し酢酸エチル層を得た。酢酸エチル層に無水硫酸Naを適量加え、30分間精置させた後、エバポレートしMEL-B粗精製品を得た。得られたMEL-B粗精製品はシリカゲルカラムを用いて、ヘキサン:アセトンで溶出しMEL−BおよびトリアシルMEL−B画分精製品を得た。
0.2mlのP.tsukubaensis NBRC1940を20mlの種培地/500ml容坂口フラスコに植菌し、26℃、180rpm、1晩培養させ、種菌とした。種培地組成は4% Glucose、0.3% NaNO3、0.02% MgSO4・7H2O、0.02% KH2PO4、0.1% yeast extract であった。20mlの種菌を2Lの生産培地/5L Jarに植菌し、26℃ 300rpm(1/4VVM、0.5L air /min)で8日間培養した。培養液を7,900rpm 60min 4℃で遠心し、菌体(MEL-Bを含む)と上清に分離した。菌体画分にそれぞれ80mlの酢酸エチルを加え、菌体が十分懸濁するように上下に攪拌した後、7,900rpm 30min 4℃で遠心した。得られた上清に等量の飽和食塩水を加え攪拌し酢酸エチル層を得た。酢酸エチル層に無水硫酸Naを適量加え、30分間精置させた後、エバポレートしMEL-B粗精製品を得た。得られたMEL-B粗精製品はシリカゲルカラムを用いて、ヘキサン:アセトンで溶出しMEL−BおよびトリアシルMEL−B画分精製品を得た。
実施例3 MEL−CおよびトリアシルMEL−Cの製造
0.2mlのP.hubeiensisフローズンストックを20mlの種培地/500ml容坂口フラスコに植菌し、26℃、180rpm、1晩培養させ、種菌とした。種培地組成は4% Glucose、0.3% NaNO3、0.02% MgSO4・7H2O、0.02% KH2PO4、0.1% yeast extract であった。20mlの種菌を2Lの生産培地/5L Jarに植菌し、26℃ 300rpm(1/4VVM、0.5L air /min)で8日間培養した。培養液を7,900rpm 60min 4℃で遠心し、菌体(MEL-Cを含む)と上清に分離した。菌体画分にそれぞれ80mlの酢酸エチルを加え、菌体が十分懸濁するように上下に攪拌した後、7,900rpm 30min 4℃で遠心した。得られた上清に等量の飽和食塩水を加え攪拌し酢酸エチル層を得た。酢酸エチル層に無水硫酸Naを適量加え、30分間精置させた後、エバポレートしMEL-B粗精製品を得た。得られたMEL-C粗精製品はシリカゲルカラムを用いて、ヘキサン:アセトンで溶出しMEL−CおよびトリアシルMEL−C画分精製品を得た。
0.2mlのP.hubeiensisフローズンストックを20mlの種培地/500ml容坂口フラスコに植菌し、26℃、180rpm、1晩培養させ、種菌とした。種培地組成は4% Glucose、0.3% NaNO3、0.02% MgSO4・7H2O、0.02% KH2PO4、0.1% yeast extract であった。20mlの種菌を2Lの生産培地/5L Jarに植菌し、26℃ 300rpm(1/4VVM、0.5L air /min)で8日間培養した。培養液を7,900rpm 60min 4℃で遠心し、菌体(MEL-Cを含む)と上清に分離した。菌体画分にそれぞれ80mlの酢酸エチルを加え、菌体が十分懸濁するように上下に攪拌した後、7,900rpm 30min 4℃で遠心した。得られた上清に等量の飽和食塩水を加え攪拌し酢酸エチル層を得た。酢酸エチル層に無水硫酸Naを適量加え、30分間精置させた後、エバポレートしMEL-B粗精製品を得た。得られたMEL-C粗精製品はシリカゲルカラムを用いて、ヘキサン:アセトンで溶出しMEL−CおよびトリアシルMEL−C画分精製品を得た。
実施例4
実施例1におけるMELの製造では、生産原料にダイズ油を用いたが、その代わりにオリーブ油を用いて実施例1と同様の方法で培養しMEL-A、MEL-B、MEL-Cを単離精製する。この時得られるMEL画分を、実施例1のMELと区別するためMEL-A(OL)、MEL-B(OL)、MEL-C(OL)と呼ぶ。
実施例1におけるMELの製造では、生産原料にダイズ油を用いたが、その代わりにオリーブ油を用いて実施例1と同様の方法で培養しMEL-A、MEL-B、MEL-Cを単離精製する。この時得られるMEL画分を、実施例1のMELと区別するためMEL-A(OL)、MEL-B(OL)、MEL-C(OL)と呼ぶ。
実施例5 マンノシルマンニトールリピッド(MML)の製造
シュードザイマ・パラアンタクティカ(Pseudozymaparantarctica)JCM 11752株の培養を行った。すなわち、保存培地(麦芽エキス3g/L、酵母エキス3g/L、ペプトン5g/Lグルコース10g/L、寒天30g/L)に保存しておいたシュードザイマ・パラアンタクティカ(Pseudozyma parantarctica)JCM 11752株を、グルコース20g/L、酵母エキス1g/L、硝酸ナトリウム3g/L、リン酸2水素カリウム0.3g/L、及び硫酸マグネシウム0.3g/Lの組成の液体培地2mLが入った試験管に1白金耳接種し、30℃で1日間振とう培養を行った。続いて、得られた菌体培養液を、植物油脂としてオリーブ油50g/L、糖アルコールとしてマンニトール100g/L、酵母エキス1g/L、硝酸ナトリウム3g/L、リン酸2水素カリウム0.3g/L、及び硫酸マグネシウム0.3g/Lの組成の液体培地30mLの入った坂口フラスコに接種して、34℃で7日間培養を行った。上記の培養液を採取し、培養液中のマンノシルアルジトールリピッドを酢酸エチルで抽出し、シリカゲルクロマトで精製後、13C NMR と1H NMRで生産物の構造解析を行った
シュードザイマ・パラアンタクティカ(Pseudozymaparantarctica)JCM 11752株の培養を行った。すなわち、保存培地(麦芽エキス3g/L、酵母エキス3g/L、ペプトン5g/Lグルコース10g/L、寒天30g/L)に保存しておいたシュードザイマ・パラアンタクティカ(Pseudozyma parantarctica)JCM 11752株を、グルコース20g/L、酵母エキス1g/L、硝酸ナトリウム3g/L、リン酸2水素カリウム0.3g/L、及び硫酸マグネシウム0.3g/Lの組成の液体培地2mLが入った試験管に1白金耳接種し、30℃で1日間振とう培養を行った。続いて、得られた菌体培養液を、植物油脂としてオリーブ油50g/L、糖アルコールとしてマンニトール100g/L、酵母エキス1g/L、硝酸ナトリウム3g/L、リン酸2水素カリウム0.3g/L、及び硫酸マグネシウム0.3g/Lの組成の液体培地30mLの入った坂口フラスコに接種して、34℃で7日間培養を行った。上記の培養液を採取し、培養液中のマンノシルアルジトールリピッドを酢酸エチルで抽出し、シリカゲルクロマトで精製後、13C NMR と1H NMRで生産物の構造解析を行った
実施例6 マンノシルアラビトールリピッド(MAraL)の製造
実施例5の培養を糖アルコールとしてアラビトール100g/Lを含む培地で行う以外は、実施例5と同様に培養しMAraLを製造した。
実施例5の培養を糖アルコールとしてアラビトール100g/Lを含む培地で行う以外は、実施例5と同様に培養しMAraLを製造した。
実施例7 マンノシルソルビトールリピッド(MSL)の製造
実施例5の培養を糖アルコールとしてソルビトール100g/Lを含む培地で行う以外は、実施例5と同様に培養しMSLを製造した。
実施例5の培養を糖アルコールとしてソルビトール100g/Lを含む培地で行う以外は、実施例5と同様に培養しMSLを製造した。
実施例8 マンノシルリビトールリピッド(MRL)の製造
実施例5の培養を糖アルコールとしてリビトール100g/Lを含む培地で行う以外は、実施例5と同様に培養しMRLを製造した。
実施例5の培養を糖アルコールとしてリビトール100g/Lを含む培地で行う以外は、実施例5と同様に培養しMRLを製造した。
実施例9 配合試験及び性能試験
表1、2、3、4に示す原料と配合割合でそれぞれ実施例1〜8で得られたバイオサーファクタントを用いて難溶性物質を配合した化粧品組成物を試作した。
表1、2、3、4に示す原料と配合割合でそれぞれ実施例1〜8で得られたバイオサーファクタントを用いて難溶性物質を配合した化粧品組成物を試作した。
また、表5に比較例として、バイオサーファクタント未添加の化粧品組成物を試作した場合を示す。表1、2,3、4、5における配合は質量%で表され、「−」は無配合を意味する。
具体的な製造方法は、実施例、比較例とも、まずA相の各原料とB相の各原料とを別個にそれぞれ混合し、A相を70℃に加温して溶解混合し、B相の溶液を加えて50℃に加温したものをホモミキサーで乳化して化粧品組成物を作製した。
<肌へのなじみ良さ感>
パネル(評価者)5名に使用させ、使用感を以下のように点数をつけ、総和を評価点として求めた。それを基に以下の基準で判定した。
《点数》
2点:塗布時はさっぱりとしており、塗布後はなじみ感がある。
1点:塗布時にべたつきがあり、塗布後はなじみ感がある。
0点:塗布時、塗擦後ともにべたつき感がある。
《判定基準》
◎:総和10〜9点 …大変良い
○:総和8〜7点 …良い
△:総和6〜5点 …良い
×:総和4点以下 …悪い
<経時安定性>
経時安定性経時安定性は、50℃で1ヶ月間保存した状態のものについて、目視で判断し、以下の基準で判断した。
◎:外観上、変化がなかったもの
○:外観上多少の変化はあるが、離油、離水、沈殿物などが生じなかったもの
△:外観上多少の変化があり、離油、離水、沈殿物などが生じたもの
×:外観上著しい変化があり、離油、離水、沈殿物などが生じたもの
パネル(評価者)5名に使用させ、使用感を以下のように点数をつけ、総和を評価点として求めた。それを基に以下の基準で判定した。
《点数》
2点:塗布時はさっぱりとしており、塗布後はなじみ感がある。
1点:塗布時にべたつきがあり、塗布後はなじみ感がある。
0点:塗布時、塗擦後ともにべたつき感がある。
《判定基準》
◎:総和10〜9点 …大変良い
○:総和8〜7点 …良い
△:総和6〜5点 …良い
×:総和4点以下 …悪い
<経時安定性>
経時安定性経時安定性は、50℃で1ヶ月間保存した状態のものについて、目視で判断し、以下の基準で判断した。
◎:外観上、変化がなかったもの
○:外観上多少の変化はあるが、離油、離水、沈殿物などが生じなかったもの
△:外観上多少の変化があり、離油、離水、沈殿物などが生じたもの
×:外観上著しい変化があり、離油、離水、沈殿物などが生じたもの
(安定性試験結果)
保存試験終了後20℃に戻した状態で、MELを添加した配合例1〜23は振とう後一様に分散し、50℃保存で品質の低下はないことが確認された。又、比較例1〜3は分離しており、一部結晶の析出も認められた。これより、本発明の皮膚外用剤は安定にセラミド、コエンザイムQ10、アスタキサンチン等の難溶性物質を配合できることが明確になった。
保存試験終了後20℃に戻した状態で、MELを添加した配合例1〜23は振とう後一様に分散し、50℃保存で品質の低下はないことが確認された。又、比較例1〜3は分離しており、一部結晶の析出も認められた。これより、本発明の皮膚外用剤は安定にセラミド、コエンザイムQ10、アスタキサンチン等の難溶性物質を配合できることが明確になった。
(使用性試験結果)
MELを添加した配合例1〜23と比較例1〜3の使用性を比較した結果、MELを添加により肌へのなじみが良くなることが明確になった。
MELを添加した配合例1〜23と比較例1〜3の使用性を比較した結果、MELを添加により肌へのなじみが良くなることが明確になった。
表1、2,3、4に示すいずれの配合割合においても、本発明のバイオサーファクタントを含有する化粧品組成物は、ラミド、コエンザイムQ10及びカロテノイド類などの難溶性物質を安定に可溶化できることが確認された。
本発明のバイオサーファクタントと難溶性物質を含有することを特徴とする化粧品組成物により、安定で自由度の高いセラミド、CoQ10及びカロテノイド類等の難溶性物質含有皮膚外用製剤などを提供することができる。さらに、当該化粧品組成物を含む化粧品組成物、医薬部外品組成物 、医療用品組成物、衛生用品組成物、医薬品組成物や、当該組成物を含む化粧品、医薬部外品 、医療用品、衛生用品、医薬品を提供することである。さらに従来より、原料コストが安価であり、大量生産可能となり、長期にわたる使用に十分に耐え得ること及び、バイオサーファクタントは生分解性を有していることからも産業界に大きく寄与することが期待される。
Claims (12)
- バイオサーファクタントと難溶性物質を含有することを特徴とする化粧品組成物。
- バイオサーファクタントが、マンノース骨格を有することを特徴とする請求項1に記載の化粧品組成物。
- バイオサーファクタントが、マンノース骨格の1位の水酸基に糖アルコールがグリコシド結合していることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧品組成物。
- マンノース骨格を有するバイオサーファクタントがマンノシルエリスリトールリピッド(MEL)、マンノシルマンニトールリピッド(MML)、マンノシルソルビトールリピッド(MSL)、マンノシルアラビトールリピッド(MAraL)及びマンノシルリビトールリピッド(MRL)からなる群より選ばれた1種以上の化合物であることを特徴とする請求項3に記載の化粧品組成物。
- MELが、マンノシルエリスリトールリピッドA(MEL−A)、マンノシルエリスリトールリピッドB(MEL−B)、マンノシルエリスリトールリピッドC(MEL−C)、マンノシルエリスリトールリピッドD(MEL−D)、MEL−Aのトリアシル体、MEL−Bのトリアシル体、MEL−Cのトリアシル体及びMEL−Dのトリアシル体からなる群より選ばれた1種以上の化合物であることを特徴とする請求項4に記載の化粧品組成物。
- バイオサーファクタントが、飽和脂肪酸及び/又は不飽和脂肪酸を含有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の化粧品組成物。
- バイオサーファクタントが、ラメラ構造及び/又はリポソームを形成していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の化粧品組成物。
- バイオサーファクタントが形成するラメラ構造及び/又はリポソームの内部に、共存する有効成分が包埋されることを特徴とする請求項7に記載の化粧品組成物。
- 難溶性物質が、セラミドであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の化粧品組成物。
- 難溶性物質が、コエンザイムQ10であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の化粧品組成物。
- 難溶性物質が、カロテノイド類であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の化粧品組成物。
- 化粧品、医薬部外品 、医療用品、衛生用品または医薬品として利用されるものである請求項1〜11のいずれかに記載の化粧品組成物。
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- 2008-07-11 JP JP2008181040A patent/JP2010018558A/ja active Pending
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