JP2010015773A - サージアブソーバ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸着ミスの発生を抑制できると共に安価に製造可能なサージアブソーバ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】絶縁基板12は、アルミナ等からなる長方形状の板である。放電電極14aは、絶縁基板12に設けられている。放電電極14bは、放電電極14aと放電用の隙間Gを介して対向するように、絶縁基板12上に設けられている。保護層16は、導電性材料の粉末が混合された絶縁層であって、隙間Gを覆うように設けられている。絶縁シート18は、放電電極14a,14b及び保護層16を覆うように絶縁基板12上に設けられている。絶縁シート18の絶縁基板12に対向していない主面Sbの平面度は、絶縁シート18の絶縁基板12に対向している主面Sbの平面度よりも高い。
【選択図】図1

Description

本発明は、サージアブソーバ及びその製造方法に関し、より特定的には、1対の放電電極を備えたサージアブソーバ及びその製造方法に関する。
一般的なサージアブソーバでは、基板上に1対の放電電極が、放電用の隙間を介して対向するように設けられている。この隙間の上には、導電性粉末が混合された樹脂が塗布されている。そして、該サージアブソーバでは、1対の放電電極間に所定値以上の大きさの電圧が印加された場合には、放電電極間において前記樹脂を介して放電が発生する。このようなサージアブソーバは、例えば、静電気などによる過渡電圧から回路内のIC等を保護するために回路基板に実装される。そして、該サージアブソーバは、実装時には、吸着ノズルにより上面が吸着されて回路基板の所定位置まで搬送される。
しかしながら、前記サージアブソーバでは、吸着ノズルによる吸着時に吸着ミスが発生し易いという問題がある。より詳細には、前記樹脂は、原料となる液体を放電電極間の隙間に滴下して、硬化させることにより形成されているので、表面張力によりドーム状に形成されてしまう。そのため、吸着ノズルが樹脂を吸着した場合には、吸着ノズルと樹脂との間に隙間が発生してしまい、吸引漏れが発生してしまう。吸引漏れが発生すると、サージアブソーバの吸着ミスが発生し、回路基板の所定位置まで正確に搬送できないおそれがある。
このような問題を解決するサージアブソーバとして、例えば、特許文献1に記載のESD素子及び特許文献2に記載のサージアブソーバが知られている。特許文献1に記載のESD素子では、放電電極間の隙間を土手部により囲み、土手部の内部に樹脂を流し込んでいる。これにより、樹脂の上面を平坦とし、吸着ミスの発生を抑制している。また、特許文献2に記載のサージアブソーバでは、基板の中央に凹部を設け、該凹部内に樹脂を流し込んでいる。そして、この樹脂上に放電電極間の隙間が位置するように、1対の放電電極を形成している。更に、放電電極上には、保護層が設けられている。これにより、サージアブソーバの上面を平坦とし、吸着ミスの発生を抑制している。
しかしながら、特許文献1に記載のESD素子及び特許文献2に記載のサージアブソーバは、土手部の形成や凹部の形成が必要となるので、製造工程が複雑になり、製造コストが高騰するという問題がある。
特開2001−230046号公報 特開2003−297524号公報
そこで、本発明の目的は、吸着ミスの発生を抑制できると共に安価に製造可能なサージアブソーバ及びその製造方法を提供することである。
本発明の第1の形態に係るサージアブソーバは、絶縁基板と、前記絶縁基板上に設けられている第1の放電電極と、前記第1の放電電極と放電用の隙間を介して対向するように、前記絶縁基板上に設けられている第2の放電電極と、導電性材料の粉末が混合された絶縁層であって、前記隙間を覆うように設けられている第1の絶縁層と、前記第1の放電電極、前記第2の放電電極及び前記第1の絶縁層を覆うように前記絶縁基板上に設けられている第2の絶縁層と、を備え、前記第2の絶縁層の前記絶縁基板に対向していない主面の平面度は、該第2の絶縁層の該絶縁基板に対向している主面の平面度よりも高いこと、を特徴とする。
本発明の第2の形態に係るサージアブソーバの製造方法は、放電用の隙間を介して対向する第1の放電電極及び第2の放電電極を絶縁基板上に形成する工程と、導電性材料の粉末が混合された第1の絶縁層を、前記隙間を覆うように形成する工程と、前記第1の放電電極、前記第2の放電電極及び前記第1の絶縁層を覆うように前記絶縁基板上に第2の絶縁層を圧着する工程と、を備えること、を特徴とする。
本発明によれば、サージアブソーバにおいて吸着ミスが発生することを抑制できると共に、該サージアブソーバを安価に製造することができる。
以下に本発明の実施形態に係るサージアブソーバ及びその製造方法について説明する。
(第1の実施形態)
(サージアブソーバの構成)
以下、本発明の第1の実施形態に係るサージアブソーバ10について図面を参照しながら説明する。図1(a)は、第1の実施形態に係るサージアブソーバ10を上方から平面視した構成図である。図1(b)は、図1(a)のサージアブソーバ10のA−Aにおける断面構造図である。図1(c)は、サージアブソーバ10を下方から平面視した構成図である。以下、サージアブソーバ10の主面に垂直な方向をz軸方向と定義し、サージアブソーバ10の長辺に沿った方向をx軸方向と定義し、サージアブソーバ10の短辺に沿った方向をy軸方向と定義する。x軸、y軸及びz軸は互いに直交している。なお、図1において、点線で示した構成は、サージアブソーバ10の内部に隠れていることを示している。
図1に示すように、サージアブソーバ10は、絶縁基板12、放電電極14a,14b、保護層16、絶縁シート18及び外部電極20a,20b,22a,22bを備えている。
絶縁基板12は、例えば、アルミナからなる長方形状の板である。放電電極14aは、絶縁基板12のz軸方向の正方向側の主面上において、絶縁基板12の短辺F1から該絶縁基板12の中央部近傍までx軸方向に延在している。放電電極14bは、絶縁基板12のz軸方向の正方向側の主面上において、絶縁基板12の短辺F1に平行な短辺F2から該絶縁基板12の中央部近傍までx軸方向に延在している。放電電極14aと放電電極14bとは、絶縁基板12の中央部近傍において、放電電極用の隙間Gを介して対向している。放電電極14a,14bは、導電性に優れた金属、例えばAu,Ag,Pd,Cu,Alあるいはこれらの合金等により構成されている。また、放電用の隙間Gは、5μm以上15μm以下の大きさが好ましい。
保護層16は、例えば、シリコーン樹脂等の絶縁性の樹脂に導電性微粉末を混合したものであり、放電用の隙間Gを覆うように設けられている。該保護層16は、図1に示すように、ドーム形状を有している。該保護層16は、通常では、高いインピーダンスを有しているが、放電電極14aと放電電極14bとの間に静電気等の非常に高い電圧が印加されると、導電性微粉末間で放電が発生して低インピーダンス状態となる。
絶縁シート18は、主面Sa,Sbを有し、絶縁基板12と同じ長方形状を有するシートであり、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ系樹脂)により構成されている。該絶縁シート18は、主面Saが絶縁基板12の主面全体を覆うように、絶縁基板12上に圧着されて設けられている。これにより、絶縁シート18は、放電電極14a,14b及び保護層16を覆っている。
また、図1(b)に示すように、絶縁シート18の絶縁基板12と対向していない主面Sbの平面度は、絶縁シート18が圧着されていることにより、主面Saが絶縁シート18上の外部電極14a,14b及び保護層16の形状に倣っているので、絶縁シート18の絶縁基板12と対向している主面Saの平面度より高い。これにより、サージアブソーバ10は、その上面において高い平面度を有している。なお、平面度とは、指定された測定面内で、その面状の全ての点が、面の代表平面に平行な2つの平面内にあり、かつ、この平面間の距離が最小となるときの2つの面の間の距離をいう。平面度の算出方法としては、全ての測定点から最小自乗平面を求め、その最小自乗平面に平衡で正負それぞれのピーク点を通る2つの平面間の長さを求める方法が挙げられる。また、平面度が高いとは、2つの面の間の距離が小さいことをいい、平面度が低いとは、2つの面の間の距離が大きいことをいう。
外部電極22aは、図1(b)に示すように、絶縁基板12及び絶縁シート18のx軸方向の負方向側の側面を覆うように設けられており、短辺F1に引き出されている放電電極14aと接続されている。外部電極22bはそれぞれ、図1(b)に示すように、絶縁基板12及び絶縁シート18のx軸方向の正方向側の側面を覆うように設けられており、短辺F2に引き出されている放電電極14bと接続されている。また、外部電極20a,20bはそれぞれ、絶縁基板12のz軸方向の負方向側の面において、短辺F1,F2に沿って形成されており、外部電極22a,22bと接続されている。外部電極20a,20bは、サージアブソーバ10が回路基板に実装される際に、回路基板上のランドに接触する。
(サージアブソーバの製造方法)
以上のように構成されたサージアブソーバ10について、以下に図面を参照しながらその製造方法について説明する。図2ないし図5は、サージアブソーバ10の製造時における斜視図である。
まず、アルミナなどからなるマザー基板112を準備する。マザー基板112は、カットされる前の絶縁基板12の集合体である。次に、図2に示すように、該マザー基板112のz軸方向の正方向側の主面上に、Au,Ag,Pd,Cu,Alやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法により塗布したり、或いは、蒸着法やめっき法により成膜した後にフォトリソグラフィ、エッチングなどの方法を用いて、放電電極14a,14bを形成する。放電電極14a,14bは、放電用の隙間Gを介して対向するように形成される。
次に、図3に示すように、マザー基板112のz軸方向の負方向側の主面上に、Au,Ag,Pd,Cu,Alやこれらの合金等を主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法などの方法で塗布することにより、外部電極20a,20bを形成する。
次に、図4に示すように、放電用の隙間Gを覆うように保護層16をマザー基板112上に形成する。より具体的には、熱硬化性シリコーン樹脂や合成樹脂等に導電性微粉末を混入したペースト状の過渡電圧保護材料を、放電電極14aと放電電極14bとの隙間Gを目標位置としてディスペンス又はスクリーン印刷によって連続的に滴下又は印刷していき、これを乾燥硬化する。この際、液体状の過渡電圧保護材料の表面張力により、保護層16は、ドーム状をなすようになる。
次に、該マザー基板112の主面全体を覆うようにマザーシート118を圧着する。マザーシート118は、カットされる前の絶縁シート18の集合体である。これにより、放電電極14a,14b及び保護層16がマザーシート118により覆われる。以下に、マザーシート118の圧着工程について、図面を参照しながらより詳しく説明する。図6は、マザーシート118の構成図である。図7は、マザーシート118の圧着工程の説明図である。図8は、マザーシート118のその他の圧着工程の説明図である。
マザーシート118の主面Sa,Sbにはそれぞれ、図6(a)に示すように、保護シート119a,119bが貼り付けられている。そこで、図6(b)に示すように、保護シート119aのみを剥がす。
次に、図7に示すように、放電電極14a,14b及び保護層16が上側を向くように図4の状態のマザー基板112を圧着台120上に載置する。更に、マザー基板112の周囲を囲むように枠122を取り付ける。
次に、主面Saが下側を向くようにマザーシート118をマザー基板112の上側に載置する。そして、下面が平面に加工された金型124によりマザーシート118を上側から加圧する。この際、金型124及び圧着台120を介して加熱することが好ましい。加熱によりマザーシート118は、軟化し、マザー基板112の表面の凹凸に回り込み、主面Saの形状は、マザー基板112の表面形状に倣うようになる。これにより、マザーシート118の主面Sbの平面度は、主面Saの平面度よりも高くなる。
この後、マザーシート118を更に加熱して、マザーシート118を硬化させる。硬化条件は、150℃で30分から60分程度の加熱である。なお、マザーシート118は、熱硬化性樹脂により構成されているが、過熱時にガスが発生しない無溶剤系樹脂であることが好ましい。これは、マザーシート118の加熱時に、ガスが発生して、マザーシート118とマザー基板112との間にガスが残留することを防止するためである。
また、マザーシート118は、100μm以上500μm以下の厚みであることが好ましい。マザーシート118の厚みが100μmより薄いと、ドーム状となっている保護層16とマザー基板112との凹凸をマザーシート118が吸収することができず、マザーシート118の主面Sbに凹凸が発生してしまうからである。更に、マザーシート118の厚みが100μm以下であると、マザーシート118が薄くなりすぎて、取り扱いが困難になるからである。また、マザーシート118の厚みが500μmより厚いと、サージアブソーバ10の厚みが大きくなってしまうので好ましくない。
なお、マザーシート118の圧着の際には、マザーシート118とマザー基板112との間に空気が入り込むことを防止するために、真空引きを行っておくことが好ましい。
なお、マザーシート118は、金型124により圧着されたが、マザーシート118の圧着方法はこれに限らない。例えば、図8に示すように、マザーシート118及びマザー基板112を、ローラー134,136間を通過させてこれらを圧着してもよい。図8に示すようにローラー134,136による圧着方法では、マザーシート118及びマザー基板112の端から順に圧着していくので、マザーシート118とマザー基板112との間に空気が残りにくい。
マザーシート118の圧着が完了したら、図2ないし図5の点線に沿ってマザー基板112及びマザーシート118をダイサーによってカットする。次に、カットして得られたサージアブソーバ10の中間生成体のx軸方向の両側面に対して、浸漬法等の方法により主成分が例えば銀である電極ペーストが塗布及び焼き付けされることにより、図1に示す外部電極22a,22bとなるべき銀電極が形成される。
最後に、銀電極の表面に、Niめっき/Snめっきを施すことにより、外部電極22a,22bを形成する。以上の工程を経て、図1に示すようなサージアブソーバ10が完成する。
(効果)
以上のようなサージアブソーバ10及びその製造方法によれば、絶縁シート18の主面Sbは、主面Saよりも平坦度が高い。そのため、サージアブソーバ10では、絶縁シートが設けられていない状態のサージアブソーバに比べて、吸着ミスが発生する確率が低くなる。
また、サージアブソーバ10及びその製造方法によれば、放電電極14a,14b及び保護層16の形成後に、マザーシート118を圧着するという比較的簡単な工程により、サージアブソーバ10の上面の平面度を向上させることができる。そのため、特許文献1に記載のESD素子や特許文献2に記載のサージアブソーバのように、土手部を形成したり凹部を形成したりする必要がない。故に、特許文献1に記載のESD素子や特許文献2に記載のサージアブソーバに比べて、サージアブソーバ10を安価に作製することが可能となる。
(変形例)
以下に、サージアブソーバ10の変形例に係るサージアブソーバ10aについて図面を参照しながら説明する。図9(a)は、変形例に係るサージアブソーバ10aを上方から平面視した構成図である。図9(b)は、図9(a)のサージアブソーバ10aのA−Aにおける断面構造図である。図9(c)は、サージアブソーバ10aを下方から平面視した構成図である。図9において、図1と同じ構成については、同じ参照符号を付してある。以下、サージアブソーバ10aの主面に垂直な方向をz軸方向と定義し、サージアブソーバ10aの長辺に沿った方向をx軸方向と定義し、サージアブソーバ10aの短辺に沿った方向をy軸方向と定義する。x軸、y軸及びz軸は互いに直交している。なお、図9において、点線で示した構成は、サージアブソーバ10aの内部に隠れていることを示している。
サージアブソーバ10aとサージアブソーバ10との相違点は、サージアブソーバ10aには、接続電極24a,24bが、サージアブソーバ10aに設けられている点である。以下に、かかる相違点を中心に説明を行う。なお、サージアブソーバ10aの構成のうち、サージアブソーバ10と同じ構成については説明を省略する。
接続電極24a,24bはそれぞれ、図9に示すように、絶縁基板12のz軸方向の正方向側の主面上において、短辺F1,F2のそれぞれに沿って延在している。接続電極24aは、放電電極14a及び外部電極22aに接続されている。接続電極24bは、放電電極14b及び外部電極22bに接続されている。
サージアブソーバ10aにおける放電電極14a,14bと接続電極24a,24bとの接触面積は、サージアブソーバ10における放電電極14a,14bと外部電極22a,22bとの接触面積よりも大きい。また、サージアブソーバ10aにおける接続電極24a,24bと外部電極22a,22bとの接触面積は、サージアブソーバ10における放電電極14a,14bと外部電極22a,22bとの接触面積よりも大きい。故に、サージアブソーバ10aにおける電極間の接触面積は、サージアブソーバ10における電極間の接触面積よりも大きい。したがって、サージアブソーバ10aにおける放電電極14a,14bと外部電極22a,22bは、サージアブソーバ10よりも放電電極14a,14bと外部電極22a,22bよりもより確実に接続されるようになる。
以上のように構成されたサージアブソーバ10aは、以下に図面を参照しながら説明するように作製される。図10は、サージアブソーバ10aの製造時における斜視図である。なお、以下では、サージアブソーバ10aの製造方法とサージアブソーバ10の製造方法との相違点を中心に説明する。
図2に示すように、マザー基板112のz軸方向の上側の主面上に放電電極14a,14bを形成したら、更に、マザー基板112のz軸方向の上側の主面上に、Au,Ag,Pd,Cu,Alやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法により、接続電極24a,24bを形成する。なお、放電電極14a,14bと接続電極24a,24bは、同時に形成されてもよい。この後のサージアブソーバ10aの製造方法は、サージアブソーバ10の製造方法と同じであるので、説明を省略する。
(第2の実施形態)
ところで、第1の実施形態に係るサージアブソーバ10,10aでは、絶縁基板12は、アルミナ等からなる基板であり、内部に回路素子等は含まれていなかった。しかしながら、絶縁基板12の代わりに、コイル等の回路素子を含んだ積層体が用いられてもよい。以下に、第2の実施形態に係るサージアブソーバ10bについて、図面を参照しながら説明する。
図11は、第2の実施形態に係るサージアブソーバ10bの外観斜視図である。図12は、第2の実施形態に係るサージアブソーバ10bの積層体42の分解斜視図である。以下、サージアブソーバ10bの積層方向をz軸方向と定義し、サージアブソーバ10bの長辺に沿った方向をx軸方向と定義し、サージアブソーバ10bの短辺に沿った方向をy軸方向と定義する。x軸、y軸及びz軸は互いに直交している。なお、図11において点線で記載した構成は、積層体42内部に隠れている構成である。
本実施形態に係るサージアブソーバ10bは、EMI(Electro Magnetic Interference)対策用に用いられるコモンモードチョークコイルを内蔵しており、例えば、差動伝送回路のノイズ発生を抑制するために用いられる。
図11に示すように、サージアブソーバ10bは、積層体42、外部電極44a〜44d、グランド電極46a,46b、放電電極48a〜48d,50及び保護層51を備えている。積層体42は、図12に示すように、コイルL1,L2を内蔵していると共に、磁性体基板54a、絶縁体層52a〜52d、磁性体基板54b及び絶縁シート55がz軸方向に下側から上側へとこの順に並ぶように積層されることにより構成されている。積層体42は、図11に示すように直方体状をなしており、上面S1、下面S2及び側面S3〜S6を備えている(図11では、下面S2及び側面S3,S6については、影に隠れているので図示せず)。上面S1は、z軸方向の上側に位置する面である。下面S2は、z軸方向の下側に位置する面である。側面S3は、x軸方向の左側に位置する面である。側面S4は、x軸方向の右側に位置する面である。側面S5は、y軸方向の手前側に位置する面である。側面S6は、y軸方向の奥側に位置する面である。
絶縁体層52a〜52d、磁性体基板54a,54b及び絶縁シート55は、z軸方向から平面視したときに同じ大きさ及び形状を有する長方形状をなしている。磁性体基板54a,54bはそれぞれ、絶縁体層52a〜52dを挟むように設けられており、フェライト等の磁性体材料により構成されている。また、絶縁体層52a〜52dは、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、環状オレフィン樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂等の樹脂あるいはSiO2等のガラス、ガラスセラミックス等が採用される。絶縁シート55は、z軸方向の最も上側に第1の実施形態の絶縁シート18と同じく熱硬化性樹脂により作製されている。
コイルL1は、コイル電極56a、引き出し電極58a及びビアホール導体b1により構成されている。コイル電極56aは、z軸方向の上側から平面視したときに、絶縁体層52b上において反時計回りに旋廻する渦巻状の線状電極である。コイル電極56aの一端は、絶縁体層52bのy軸方向の奥側の辺に引き出されている。ビアホール導体b1は、絶縁体層52bをz軸方向に貫通しており、コイル電極56aの他端に接続されている。引き出し電極58aは、絶縁体層52a上においてy軸方向に延在している線状電極である。引き出し電極58aの一端は、ビアホール導体b1に接続されている。引き出し電極58bの他端は、絶縁体層52aのy軸方向の手前側の辺に引き出されている。
コイルL2は、コイル電極56b、引き出し電極58b及びビアホール導体b2,b3により構成されている。コイル電極56bは、z軸方向の上側から平面視したときに、絶縁体層52c上においてコイル電極56aと同じ方向(反時計回り)に旋廻する渦巻状の線状電極である。コイル電極56bの一端は、絶縁体層52cのy軸方向の奥側の辺に引き出されている。ビアホール導体b3は、絶縁体層52cをz軸方向に貫通しており、コイル電極56bの他端に接続されている。ビアホール導体b2は、絶縁体層52bをz軸方向に貫通しており、ビアホール導体b3と接続されている。引き出し電極58bは、絶縁体層52a上においてy軸方向に延在している線状電極である。引き出し電極58bの一端は、ビアホール導体b2に接続されている。引き出し電極58bの他端は、絶縁体層52aのy軸方向の手前側の辺に引き出されている。コイル電極56a,56b、引き出し電極58a,58b及びビアホール導体b1〜b3は、導電性に優れた金属、例えばAu,Ag,Pd,Cu,Alあるいはこれらの合金等により構成されている。
絶縁体層52a〜52d及び磁性体基板54a,54bが積層されると、コイル電極56aと引き出し電極58aとはビアホール導体b1により接続されてコイルL1を構成する。また、コイル電極56bと引き出し電極58bとはビアホール導体b2,b3により接続されてコイルL2を構成する。コイル電極56aとコイル電極56bとは、z軸方向に重なっていると共に、同じ方向に旋廻しているので、コイルL1とコイルL2とは、磁気的に結合して、コモンモードチョークコイルLを構成している。
外部電極44aは、積層体42の表面に設けられ、コイルL1の一端と接続されている。より詳細には、外部電極44aは、図11及び図12に示すように、側面S5においてz軸方向に延びるように設けられていると共に、上面S1及び下面S2に折り返されていることにより、引き出し電極58aと接続されている。
外部電極44bは、積層体42の表面に設けられ、コイルL2の一端と接続されている。より詳細には、外部電極44bは、側面S5においてz軸方向に延びるように設けられていると共に、上面S1及び下面S2に折り返されていることにより、引き出し電極58bと接続されている。
外部電極44cは、積層体42の表面に設けられ、コイルL1の他端と接続されている。より詳細には、外部電極44cは、側面S6においてz軸方向に延びるように設けられていると共に、上面S1及び下面S2に折り返されていることにより、コイル電極56aと接続されている。
外部電極44dは、積層体42の表面に設けられ、コイルL2の他端と接続されている。より詳細には、外部電極44dは、側面S6においてz軸方向に延びるように設けられていると共に、上面S1及び下面S2に折り返されていることにより、コイル電極56bに接続されている。以上の構成により、コイルL1は、外部電極44aと外部電極44cとの間に接続され、コイルL2は、外部電極44bと外部電極44dとの間に接続されている。
グランド電極46aは、側面S3においてz軸方向に延びるように設けられていると共に、上面S1及び下面S2に折り返されている。グランド電極46bは、側面S4においてz軸方向に延びるように設けられていると共に、上面S1及び下面S2に折り返されている。
放電電極48aは、絶縁体層54b上に設けられ、一端が側面S5まで引き出されることにより外部電極44aに接続され、かつ、他端が絶縁体層54bの中央近傍まで引き出されている線状電極である。放電電極48bは、絶縁体層54b上に設けられ、一端が側面S5まで引き出されることにより外部電極44bに接続され、かつ、他端が絶縁体層54bの中央近傍まで引き出されている線状電極である。
放電電極48cは、絶縁体層54b上に設けられ、一端が側面S6まで引き出されることにより外部電極44cに接続され、かつ、他端が絶縁体層54bの中央近傍まで引き出されている線状電極である。放電電極48dは、絶縁体層54b上に設けられ、一端が側面S6まで引き出されることにより外部電極44dに接続され、かつ、他端が絶縁体層54bの中央近傍まで引き出されている線状電極である。
放電電極50は、x軸方向に延在することによりグランド電極46a,46bに接続され、かつ、放電電極48a〜48dのそれぞれに対して放電用の隙間を介在させた状態で絶縁体層54b上に設けられている線状電極である。該放電用の隙間は、5μm以上15μm以下の隙間である。
保護層51は、所定値以上の電圧が外部電極44a及び外部電極44c間又は外部電極44b及び外部電極44d間に印加されると、放電電極50と放電電極48a〜48dとの間において放電を発生させる。該保護層51は、熱硬化性シリコーン樹脂や合成樹脂等に導電性微粉末を混入したペースト状の過渡電圧保護材料を、放電電極50と放電電極48a〜48dとの隙間を目標位置としてディスペンス又はスクリーン印刷によって連続的に滴下又は印刷していき、これを乾燥硬化することで設けられている。
絶縁シート55は、積層体42のz軸方向の最も正方向側において、磁性体基板54bに圧着されている。これにより、放電電極48a〜48d,50は、絶縁シート55により覆われている。
以上のように構成されたサージアブソーバ10bは、サージアブソーバ10,10aと同様に、吸着ミスの発生を抑制できると共に安価に製造可能である。
(第3の実施形態)
ところで、第2の実施形態に係るサージアブソーバ10bでは、積層体42は、コモンモードチョークコイルLを内蔵していたが、コモンモードチョークコイルL以外の回路素子を内蔵していてもよい。以下に、第3の実施形態に係るサージアブソーバ10cについて、図面を参照しながら説明する。
図13は、第3の実施形態に係るサージアブソーバ10cの外観斜視図である。図14は、第3の実施形態に係るサージアブソーバ10cの積層体62の分解斜視図である。以下、サージアブソーバ10cの積層方向をz軸方向と定義し、サージアブソーバ10cの長辺に沿った方向をx軸方向と定義し、サージアブソーバ10cの短辺に沿った方向をy軸方向と定義する。x軸、y軸及びz軸は互いに直交している。なお、図13において点線で記載した構成は、積層体62内部に隠れている構成である。
サージアブソーバ10cは、携帯電話等の移動体通信機器のアンテナと送受信回路との間に設けられ、これらのインピーダンス整合をとるためのマッチングコイルとして用いられるものである。サージアブソーバ10cは、アンテナと送受信回路との間においてシリーズ接続又はシャント接続のいずれかの接続方法により接続される。
図13に示すように、サージアブソーバ10cは、積層体62、外部電極64a,64b、グランド電極66a,66b、放電電極68a〜68d及び保護層71を備えている。積層体62は、図14に示すように、コイルL3を内蔵していると共に、絶縁シート80及び絶縁体層72a〜72mがz軸方向に上側から下側へとこの順に並ぶように積層されることにより構成されている。積層体62は、図14に示すように直方体状をなしており、上面S11、下面S12及び側面S13〜S16を備えている(図13では、下面S12及び側面S13,S16については、影に隠れているので図示せず)。上面S11は、z軸方向の上側に位置する面である。下面S12は、z軸方向の下側に位置する面である。側面S13は、x軸方向の左側に位置する面である。側面S14は、x軸方向の右側に位置する面である。側面S15は、y軸方向の手前側に位置する面である。側面S16は、y軸方向の奥側に位置する面である。
積層体62は、図14に示すように、絶縁シート80及び絶縁体層72a〜72mがz軸方向の上側から下側へとこの順に積層されて構成されている。絶縁体層72a〜72mは、Fe23,CuO,NiO,ZnOを基本構成とするフェライトからなる磁性体層であり、長方形状をなしている。絶縁シート80は、第1の実施形態の絶縁シート18と同じく熱硬化性樹脂により作製されている。
図14に示すように、絶縁体層72b,72c,72k〜72mの主面上には何も設けられない。一方、絶縁体層72aの主面上には、放電電極68a〜68dが設けられている。また、絶縁体層72d〜72jの主面上にはそれぞれ、コイル電極74a〜74gが設けられている。更に、絶縁体層72d,72jの主面上にはそれぞれ、引き出し電極76a,76bが設けられている。また、絶縁体層72d〜72iにはそれぞれ、z軸方向に延びるビア導体B1〜B6が設けられている。
以下では、個別の絶縁体層72a〜72m及びコイル電極74a〜74gを示す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、これらを総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略するものとする。
図14に示すように、各コイル電極74は、Agからなる導電性材料からなり、3/4ターン分に相当する「コ」字形状を有する。なお、コイル電極74は、Pd,Au,Pt等を主成分とする貴金属やこれらの合金などの導電性材料からなっていてもよい。
図14に示すように、ビア導体B1〜B6は、Agからなる導電性材料からなり、絶縁体層72d〜72iをz軸方向に貫通するように、コイル電極74a〜74fの一端に接続されるように設けられている。これにより、ビア導体B1〜B6は、z軸方向に隣り合うコイル電極74同士を電気的に接続している。複数のコイル電極74は、該ビア導体B1〜B6により互いに接続されることにより5.5ターンのコイルL3を構成している。また、z軸方向において最も上側及び最も下側に設けられたコイル電極74a,74gはそれぞれ、図14に示すように、引き出し電極76a,76bにより、積層体72の側面S13,S14に引き出されている。
外部電極64aは、積層体72の表面に設けられ、コイルL3の一端と接続されている。より詳細には、外部電極64aは、図13に示すように、側面S13を覆うように設けられていると共に、上面S11、下面S12及び側面S15,S16に折り返されており、引き出し電極76aと接続されている。
外部電極64bは、積層体72の表面に設けられ、コイルL3の他端と接続されている。より詳細には、外部電極64bは、側面S14を覆うように設けられていると共に、上面S11、下面S12及び側面S15,S16に折り返されており、引き出し電極76bと接続されている。
グランド電極66aは、側面S15においてz軸方向に延びるように設けられていると共に、上面S11及び下面S12に折り返されている。グランド電極66bは、側面S16においてz軸方向に延びるように設けられていると共に、上面S11及び下面S12に折り返されている。
放電電極68aは、絶縁体層72a上に設けられ、一端が側面S13まで引き出されることにより外部電極64aに接続され、かつ、他端が絶縁体層72aの中央近傍まで引き出されている。放電電極68bは、絶縁体層72aに設けられ、一端が側面S14まで引き出されることにより外部電極64bに接続され、かつ、他端が絶縁体層72aの中央近傍まで引き出されている。放電電極68aと放電電極68bとは、放電用の隙間を介在させた状態で対向している。
放電電極68cは、絶縁体層72aに設けられ、一端が側面S15まで引き出されることによりグランド電極66aに接続され、かつ、他端が絶縁体層72aの中央近傍まで引き出されている。放電電極68cは、放電電極68a,68bのそれぞれと放電用の隙間を介在させた状態で対向している。
放電電極68dは、絶縁体層72aに設けられ、一端が側面S16まで引き出されることによりグランド電極66bに接続され、かつ、他端が絶縁体層72aの中央近傍まで引き出されている線状電極である。放電電極68dは、放電電極68a,68bのそれぞれと放電用の隙間を介在させた状態で対向している。該放電用の隙間は、5μm以上15μm以下の隙間である。
保護層71は、所定値以上の電圧が印加されると、放電電極68a,68bと放電電極68c,68dとの間又は放電電極68aと放電電極68bとの間において放電を発生させる。該保護層71は、熱硬化性シリコーン樹脂や合成樹脂等に導電性微粉末を混入したペースト状の過渡電圧保護材料を、放電電極68a〜68dの隙間を目標位置としてディスペンス又はスクリーン印刷によって連続的に滴下又は印刷していき、これを乾燥硬化することで設けられている。
絶縁シート80は、積層体72のz軸方向の最も正方向側において、絶縁体層72aに圧着されている。これにより、放電電極68a〜68dは、絶縁シート80により覆われている。
以上のように構成されたサージアブソーバ10cは、サージアブソーバ10,10a,10bと同様に、吸着ミスの発生を抑制できると共に安価に製造可能である。
(変形例)
以下に、サージアブソーバ10cの変形例について説明する。図15は、第1の変形例に係るサージアブソーバ10dの外観斜視図である。サージアブソーバ10dをシャント接続のみで用いる場合には、図15に示すように、放電電極68c,68dをなくして、放電電極68a,68bのみが設けられていればよい。
図16は、第2の変形例に係るサージアブソーバ10eの外観斜視図である。サージアブソーバ10eをシリーズ接続のみで用いる場合には、放電電極68c,68dの代わりに、グランド電極66a,66bを繋ぐ放電電極68eが設けられていればよい。そして、放電電極68a,68bは、該放電電極68eに対して放電用の隙間を介在させて対向していればよい。
図1(a)は、第1の実施形態に係るサージアブソーバを上方から平面視した構成図である。図1(b)は、図1(a)のサージアブソーバのA−Aにおける断面構造図である。図1(c)は、サージアブソーバを下方から平面視した構成図である。 サージアブソーバの製造時における斜視図である。 サージアブソーバの製造時における斜視図である。 サージアブソーバの製造時における斜視図である。 サージアブソーバの製造時における斜視図である。 マザーシートの構成図である。 マザーシートの圧着工程の説明図である。 マザーシートのその他の圧着工程の説明図である。 図9(a)は、変形例に係るサージアブソーバを上方から平面視した構成図である。図9(b)は、図9(a)のサージアブソーバのA−Aにおける断面構造図である。図9(c)は、サージアブソーバを下方から平面視した構成図である。 サージアブソーバの製造時における斜視図である。 第2の実施形態に係るサージアブソーバの外観斜視図である。 第2の実施形態に係るサージアブソーバの積層体の分解斜視図である。 第3の実施形態に係るサージアブソーバの外観斜視図である。 第3の実施形態に係るサージアブソーバの積層体の分解斜視図である。 第1の変形例に係るサージアブソーバの外観斜視図である。 第2の変形例に係るサージアブソーバの外観斜視図である。
符号の説明
G 隙間
10,10a〜10e サージアブソーバ
12 絶縁基板
14a,14b、48a〜48d,50,68a〜68e 放電電極
16,51,71 保護層
18,55,80 絶縁シート
20a,20b,22a,22b,44a〜44d,64a,64b 外部電極
24a,24b 接続電極
42,62 積層体
46a,46b,66a,66b グランド電極
112 マザー基板
118 マザーシート
119a,119b 保護シート

Claims (8)

  1. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板上に設けられている第1の放電電極と、
    前記第1の放電電極と放電用の隙間を介して対向するように、前記絶縁基板上に設けられている第2の放電電極と、
    導電性材料の粉末が混合された絶縁層であって、前記隙間を覆うように設けられている第1の絶縁層と、
    前記第1の放電電極、前記第2の放電電極及び前記第1の絶縁層を覆うように前記絶縁基板上に設けられている第2の絶縁層と、
    を備え、
    前記第2の絶縁層の前記絶縁基板に対向していない主面の平面度は、該第2の絶縁層の該絶縁基板に対向している主面の平面度よりも高いこと、
    を特徴とするサージアブソーバ。
  2. 前記第2の絶縁層は、前記絶縁基板の主面を全て覆っていること、
    を特徴とする請求項1に記載のサージアブソーバ。
  3. 前記絶縁基板は、長方形状をなしており、
    前記第1の放電電極は、前記絶縁基板の第1の辺に引き出されており、
    前記第2の放電電極は、前記絶縁基板の前記第1の辺と平行な第2の辺に引き出されており、
    前記絶縁基板上において、前記第1の辺に沿って形成されている第1の接続電極と、
    前記絶縁基板上において、前記第2の辺に沿って形成されている第2の接続電極と、
    前記第1の接続電極に接続されていると共に、前記絶縁基板の側面に形成されている第1の外部電極と、
    前記第2の接続電極に接続されていると共に、前記絶縁基板の側面に形成されている第2の外部電極と、
    を更に備えていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のサージアブソーバ。
  4. 前記第2の絶縁層の厚みは、100μm以上500μm以下であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のサージアブソーバ。
  5. 前記絶縁基板は、コイルを内蔵している積層体であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のサージアブソーバ。
  6. 放電用の隙間を介して対向する第1の放電電極及び第2の放電電極を絶縁基板上に形成する工程と、
    導電性材料の粉末が混合された第1の絶縁層を、前記隙間を覆うように形成する工程と、
    前記第1の放電電極、前記第2の放電電極及び前記第1の絶縁層を覆うように前記絶縁基板上に第2の絶縁層を圧着する工程と、
    を備えること、
    を特徴とするサージアブソーバの製造方法。
  7. 前記第2の絶縁層を圧着する工程では、前記絶縁基板の主面の全面を覆うように該第2の絶縁層を圧着すること、
    を特徴とする請求項6に記載のサージアブソーバの製造方法。
  8. 長方形状の前記絶縁基板の第1の辺に沿って延在すると共に、前記第1の放電電極に接続される第1の接続電極、及び、該第1の辺に平行な第2の辺に沿って延在すると共に、前記第2の放電電極に接続される第2の接続電極を形成する工程と、
    前記第1の接続電極に接続される第1の外部電極を前記絶縁基板の側面に形成する工程と、
    前記第2の接続電極に接続される第2の外部電極を前記絶縁基板の側面に形成する工程と、
    を更に備えていること、
    を特徴とする請求項6又は請求項7のいずれかに記載のサージアブソーバの製造方法。
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